JP2004229885A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技図柄を変動表示可能な可変表示手段を備え、この可変表示手段による変動後の遊技図柄に基づいて所定の遊技状態を発生させるように構成した遊技機で、所定動作が可能な作動部材119と、可変表示手段の表示態様に基づいて作動部材119を動作させる駆動手段120とを備え、作動部材119は、駆動手段120の1種類の駆動動作、例えば回転駆動動作により複数種類の動作、例えば異なる2軸廻りの揺動又は回転動作が可能に構成されている。
【選択図】 図20
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の各種遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の各種遊技機では、遊技図柄を変動表示可能な可変表示手段を備え、例えばこの可変表示手段による変動後の遊技図柄が特定態様となることに基づいて、遊技者に有利な利益状態等の所定の遊技状態を発生させるように構成したものが一般的である。
【0003】
この種の遊技機では、可変表示手段による図柄変動を演出するため、所定動作、例えば揺動動作が可能な作動部材と、その作動部材を動作させるソレノイド等の駆動手段とを備えた演出手段を設け、可変表示手段の表示態様に基づいて作動部材を動作させるべく駆動手段を制御するように構成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−38005号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遊技機における演出手段では、作動部材の1種類の動作に対して1つの駆動手段を設けているため、多種類の動作を組み合わせた多彩な演出を行うべく、複数種類の作動部材を設けたり又は複数種類の動作が可能な作動部材を設ける場合、その作動部材の数、又は動作の種類数だけ駆動手段が必要となり、演出手段が大型化し、またコスト高となる欠点があった。
【0006】
近年は可変表示手段の表示画面が大型化する傾向にあるため、可変表示手段の周辺部分にはスペース的な余裕が少なく、可変表示手段の近傍に演出手段を設ける場合には特に省スペースであることが望まれる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、作動部材による複数種類の動作の組み合わせによる多彩な演出を可能としつつ、小型化、低コスト化が可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技図柄を変動表示可能な可変表示手段29を備え、該可変表示手段29による変動後の前記遊技図柄に基づいて所定の遊技状態を発生させるように構成した遊技機において、所定動作が可能な作動部材119と、前記可変表示手段29の表示態様に基づいて前記作動部材119を動作させる駆動手段120とを備え、前記作動部材119は、前記駆動手段120の1種類の駆動動作により複数種類の動作が可能に構成されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図23は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0010】
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。上皿カバー8には、スピーカー等の音声出力手段9からのサウンドを前側に出力する例えばスリット状の音声出力部8aが形成されている。
【0011】
また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿10の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
【0012】
21は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤21の前面側には、図2に示すように、発射手段12から発射された遊技球を案内するガイドレール22が環状に装着されると共に、そのガイドレール22の内側の遊技領域23に、センターケース24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段26、大入賞手段27、普通入賞手段28等の各種遊技部品が配置されている。
【0013】
センターケース24には、液晶表示手段(可変表示手段)29と、第1可動演出手段30と、第2可動演出手段31とが設けられている。液晶表示手段29は、普通図柄表示手段32と特別図柄表示手段33とを兼用している。
【0014】
普通図柄表示手段32は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を液晶表示手段29上の所定位置に変動表示可能に構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にその普通図柄が所定時間変動して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合には所定態様(所定種類の図柄)で、それ以外の場合には非所定態様で停止するようになっている。なお、普通図柄始動手段25は遊技球が入賞可能な入賞手段としてもよい。また、普通図柄表示手段32は、液晶表示手段29とは別の例えば7セグメント式、ランプ等の表示手段により構成してもよい。
【0015】
普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。また、普通図柄表示手段32の変動表示中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が所定の上限個数(例えば4個)を限度として記憶されるようになっている。
【0016】
特別図柄始動手段26は、例えば開閉可能な左右一対の開閉爪26aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示手段32の変動後の停止図柄が所定態様となった場合に開閉爪26aが所定時間開放するようになっている。
【0017】
特別図柄表示手段33は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄を液晶表示手段29上の所定位置に変動表示可能に構成され、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件にそれら特別図柄を所定時間変動表示して、例えば左、右、中等の所定の順序で、又は同時に停止するようになっている。
【0018】
特別図柄は、変動時には所定のキャラクター画像等による演出表示に合わせて上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動して、特別図柄始動手段26による遊技球検出時に取得された大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合には例えば全ての特別図柄が同一となる特定態様(大当たり態様)で、それ以外の場合には例えば特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる非特定態様(外れ態様)で停止する。
【0019】
特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の遊技図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。また、特定態様には特別特定態様とそれ以外の通常特定態様とがあり、本実施形態では、奇数図柄による特定態様、例えば「7・7・7」等を特別特定態様、偶数図柄による特定態様、例えば「6・6・6」等を通常特定態様としている。また、特別図柄表示手段33の変動表示中に特別図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定用乱数値等が所定の上限個数(例えば4個)を限度として記憶されるようになっている。
【0020】
大入賞手段27は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板27aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段33の変動後の特別図柄が特定態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板27aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また大入賞手段27は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域34となっている。大入賞手段27は、その開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板27aを閉じ、遊技球が特定領域34を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を繰り返すようになっている。
【0021】
第1可動演出手段30は、例えば液晶表示手段29の上側に配置され、複数種類の動作、例えば異なる2つの軸廻りの揺動、回転動作が可能に構成されており、例えば特別図柄表示手段33による特別図柄の表示態様に応じて所定の動作パターンに従って動作するようになっている。
【0022】
第2可動演出手段31は、例えば液晶表示手段29の外周部に配置され、その左右両側が個別に上下に動作することにより上下動及び変形が可能に構成されており、例えば特別図柄表示手段33による特別図柄の表示態様に応じて所定の動作を行うようになっている。
【0023】
以下、これら第1可動演出手段30、第2可動演出手段31、液晶表示手段29等が設けられたセンターケース24の構成を図3〜図21等を参照しつつ詳細に説明する。センターケース24は、遊技盤21上の遊技領域23の略中央部分に設けられた装着孔21aに着脱自在に装着されており、例えば図5に示すように、遊技盤21の裏側から装着され且つ液晶表示手段29、第1可動演出手段30、第2可動演出手段31等が設けられた裏構造体41と、遊技盤21の前側から装着され且つ裏構造体41側の液晶表示手段29、第1可動演出手段30、第2可動演出手段31等を前側から略覆う前構造体42とを備えている。
【0024】
裏構造体41は、図7〜図10等に示すように、遊技盤21に略平行で且つ略矩形状に形成された本体背板部43とその少なくとも左右両側及び下側の周縁部から前向きに延設された本体周壁部44とにより前側が開放した箱状に形成された本体ケース45と、この本体ケース45の上側に一体に設けられ、遊技盤21に略平行で且つ略矩形状の上部背板部46とその少なくとも上部側及び左右両側の周縁部から前向きに延設された上部周壁部47とにより前側が開放した箱状に形成された上部ケース48と、本体ケース45の左右両側に設けられ且つ本体周壁部44の前縁側から左右に突出状に形成された固定片49とを備え、固定片49を遊技盤21の裏面側に当接させた状態で木ねじ等の固定手段により着脱自在に装着されている。これら本体ケース45、上部ケース48、及び固定片49は例えば無色透明、着色透明等の合成樹脂により一体形成されている。
【0025】
上部ケース48はその左右方向寸法、上下方向寸法共に本体ケース45よりも小さく形成されている。また、上部周壁部48の前後方向幅は本体周壁部44のそれよりも小さく、更に上部ケース48は本体ケース45に対してその前縁側が互いに一致するように配置されており、従って本体背板部43と上部背板部46とは前後に段差状となっている。また、例えば上部ケース48の上部側、及び本体ケース45の下部側には、前構造体42側に係脱自在に係合する係合部材50が、例えば前後方向の軸廻りに揺動自在に装着されている。
【0026】
本体背板部43には、図7〜図9等に示すように、その略中央部分に液晶表示手段29の表示画面に対応する略矩形状の表示窓51が開口状に形成されている。更に、本体背板部43上には、図8,図9等に示すように、表示窓51の下側に係合受け部52が、表示窓51の上側に例えば左右方向スライド可能なスライド固定部材53が夫々例えば左右両側に設けられている。液晶表示手段29は、例えばその前面側下部の突起部を係合受け部52に上側から係合させ、前面側上部の突起部をスライド固定部材53により後側から押さえることにより、前側の表示画面を表示窓51の後側近傍に配置した状態で本体背板部43の裏側に着脱自在に装着されている。
【0027】
また、本体背板部43の前側には、図7、図9等に示すように、表示窓51の周囲に沿って枠状に形成された窓枠板54が、本体背板部43の前面側に沿って着脱自在に固定されている。窓枠板54の内周側には、表示窓51の縁部に沿って所定幅で内側斜め後ろ向きに屈曲する屈曲部55(図12,図14等参照)が形成されており、窓枠板54を本体背板部43に装着したとき、その屈曲部55が表示窓51の内周側に嵌合するようになっている。更にこの屈曲部55は、表示窓51の内周側に設けられた後述する切り欠き部82等(図14参照)を覆う目隠しとしての役目を果たしている。なお、窓枠板54は、着色透明の合成樹脂等により構成されている。
【0028】
窓枠板54上の所定位置、例えば左右方向端部近傍には、例えば円形のランプ孔56が1又は複数形成されており、そのランプ孔56に夫々対応する1又は複数のランプ57を装着したランプ基板58(図10,図12等参照)が、例えば本体背板部43の裏側に着脱自在に装着されている。
【0029】
本体ケース45上の表示窓51の周辺部には、第2可動演出手段31が設けられている。第2可動演出手段31は、図12〜図15等に示すように、表示窓51の左右両側に設けられ且つ左右方向の回転軸60廻りに揺動可能な一対の第2演出揺動部材61a,61bと、第2演出揺動部材61a,61bを個別に駆動する第2演出駆動手段62a,62bと、第2演出駆動手段62a,62bの駆動軸63の回転動作と第2演出揺動部材61a,61bの揺動動作とを連結する第2演出連結手段64と、第2演出揺動部材61a,61bの揺動動作に連動して上下方向にスライド可能な左右一対の縦枠部材65a,65bとその上下両端側を夫々前後後方の軸廻りに回動自在に連結する上下一対の横枠部材65c,65dとで表示窓51の周囲を略取り囲むように形成された矩形枠状の第2演出変形部材65とを備えている。
【0030】
第2演出駆動手段62a,62bは、電気的駆動手段、例えばステッピングモータにより構成されており、本体背板部43の裏側で且つ表示窓51の左右両側に着脱自在に固定された一対の駆動支持部材66上に夫々装着されている。駆動支持部材66は、本体背板部43に垂直な上下方向の支持板部67と、この支持板部67の縁部の少なくとも一部、例えば上下及び後側を略覆う補強リブ68と、支持板部67の前縁側に沿って設けられ且つ本体背板部43に平行な固定板部69とを例えば一体に備え、本体背板部43の裏側に後ろ向きに突設されたボス部70の後側に固定板部69をビス等で固定することにより着脱自在に装着されている。
【0031】
第2演出駆動手段62a,62bは、その駆動軸63を支持板部67に貫通させて表示窓51側に突出させた状態で支持板部67の外面側(表示窓51と反対側)に着脱自在に装着されている。また、駆動軸63には連結回転板71が固定されている。連結回転板71には、駆動軸63から偏心した位置に、連結突起部72と検出突起部73とが例えば一体に設けられている。更に、支持板部67の内面側には、連結回転板71の検出突起部73を検出することにより連結回転板71の回転位置、即ち第2演出揺動部材61a,61bの揺動位置を検出する第2動作位置検出手段74a,74bが装着されている。
【0032】
また、連結回転板72の前側近傍には、第2演出揺動部材61a,61bを揺動自在に支持する回転軸60が左右方向に配置されている。回転軸60は、その一端側を支持板部67により、他端側を支持板部67の内面側に所定間隔を空けて配置される軸支持部材75により夫々支持されている。軸支持部材75は、本体背板部43の裏側に後ろ向きに突設されたボス部76に対してビス等により着脱自在に固定されている。
【0033】
第2演出揺動部材61a,61bは、後端側が回転軸60により揺動自在に支持され、前端側が、駆動支持部材66側の固定板部69に形成された切り欠き部81、本体背板部43の表示窓51の側縁部側に形成された切り欠き部82、及び窓枠板54に形成された開口部83を介して本体ケース45の前側に突出された揺動アーム84と、この揺動アーム84の前端側に設けられ且つ揺動アーム84の延長方向から表示窓51側に屈曲状に延設された装飾部85と、揺動アーム84の後端側から後ろ向きに突設され且つ連結回転板71側の連結突起部72が係合可能な長孔状の連結ガイド孔86がその長手方向に沿って形成された連結アーム87と、揺動アーム84の前端側から左右方向の表示窓51側に突出状に形成された連結軸88とを例えば一体に備えている。
【0034】
これにより、第2演出駆動手段62a,62bが作動すると、駆動軸63と共に連結回転板71が回転し、それによって連結突起部72が連結ガイド孔86内を摺動しつつ連結アーム87を上下に揺動させるため、揺動アーム84の前端側及び装飾部85が上下に移動する。
【0035】
なお、第2演出駆動手段62a,62bの駆動軸63の回転動作と第2演出揺動部材61a,61bの揺動動作とを連結する第2演出連結手段64は、連結回転板71及びその連結突起部72、連結アーム87及びその連結ガイド孔86等により構成されている。
【0036】
第2演出変形部材65を構成する横枠部材65c,65dは、表示窓51の横方向長さよりも若干長く形成され、図14等に示すように、その左右両端部側は例えば表示窓51側(上側の横枠部材65cは下向き、下側の横枠部材65dは上向き)に屈曲されてその屈曲部分の先端側に連結軸91が前向きの突出状に形成されている。また、縦枠部材65a,65bは、表示窓51の縦方向長さと略等しい長さに形成されており、その上下両端部側には横枠部材65c,65d側の連結軸91が遊嵌可能な連結凹部92が後ろ向きに形成され、更にその長手方向には複数、例えば2つのボス部93が後ろ向きに突設されている。
【0037】
第2演出変形部材65は、横枠部材65c,65d側の連結軸91を縦枠部材65a,65b側の連結凹部92に回転自在に嵌合させることにより平行四辺形の枠状に組み合わされており、その連結部分、即ち四隅の部分において表示窓51と平行な面内で自由に変形可能となっている。なお、縦枠部材65a,65b、及び横枠部材65c,65dには、表示窓51の周囲を装飾すべく、その後側の窓枠板54と異なる色彩を施したり、各種装飾、例えば波形模様等が施されている。
【0038】
また、窓枠板54には、図12〜図14等に示すように、屈曲部55と開口部83との間に、表示窓51の左右の縁部に沿う長穴状のガイド孔94が、縦枠部材65a,65b側のボス部93に対応して例えば上下2カ所に所定間隔を空けて配置されており、縦枠部材65a,65bは、連結案内部材95を介してこのガイド孔94に対して上下方向摺動自在に装着されている。
【0039】
連結案内部材95は、ガイド孔94に対して窓枠板54の前側から装着される上下動連結部材96と、ガイド孔94に対して窓枠板54の後側から装着される上下動案内部材97とで構成されている。上下動案内部材97は、上下方向に長い連結部材98と、その上下両端側に前向きの突出状に形成され、上下のガイド孔94内を夫々摺動自在で且つ縦枠部材65a,65b側のボス部93が内側に嵌合可能な略円筒状の摺動突部99とを例えば一体に備えている。また、上下動連結部材96は、上下方向に長い連結部材100と、その上下両端側に形成され且つ上下動案内部材97側の摺動突部99の外側に嵌合可能な円環状の連結孔部101と、連結部材100の長手方向略中央部分に設けられ且つ第2演出揺動部材61a,61b側の連結軸88の先端側がその連結軸88廻りに回動自在な状態で嵌合可能な連結受け部102とを例えば一体に備えている。
【0040】
連結案内部材95は、ガイド孔94に対して窓枠板54の後側から嵌合された上下動案内部材97側の摺動突部99に対して、窓枠板54の前側の上下動連結部材96側の連結孔部101を嵌合させることにより窓枠板54を前後から挟み込む形でガイド孔94に対して上下方向摺動自在に装着され、更にその前側に、縦枠部材65a,65bが、そのボス部93を上下動案内部材97側の摺動突部99に嵌合させた状態でビス等により着脱自在に固定されている。
【0041】
上下動連結部材96の連結受け部102には、第2演出揺動部材61a,61b側の連結軸88の先端側が嵌合しているため、縦枠部材65a,65bは、第2演出揺動部材61a,61bの上下方向の揺動に伴って夫々上下に移動するようになっている。これにより、左右の第2演出駆動手段62a,62bを個別に制御して、第2演出揺動部材61a,61bを個別に上下に揺動させることで、第2演出変形部材65を上下に移動させたり変形させることができる。即ち、左右の第2演出揺動部材61a,61bを同時に同方向の動作をさせれば第2演出変形部材65を長方形のまま上下させることができ、左右の第2演出揺動部材61a,61bに異なる動作(左右反対方向の動作、又は一方のみの動作)をさせれば第2演出変形部材65を変形させることができる。
【0042】
このように、第2演出変形部材65は、縦枠部材65a,65b、横枠部材65c,65dをその四隅において前後方向の軸廻りに回動自在に連結しているため、平行四辺形の枠内で自由に変形させることができ、多彩な演出が可能となる。
【0043】
ここで、本実施形態では、左右の第2演出揺動部材61a,61bが共にその揺動範囲の中間位置(上下方向の中間位置)にあるときに、第2演出変形部材65が表示窓51の外周に略一致するように構成されているものとする(図15(a)参照)。なお、図15(b)は左右の第2演出揺動部材61a,61bを同時に上向きに揺動させたとき、図15(c)は左右の第2演出揺動部材61a,61bをそれぞれ反対方向に揺動させたときの第2演出変形部材65の状態を示している。
【0044】
第2演出揺動部材61a,61bの装飾部85は、例えば手をモチーフにした形状となっており、また揺動アーム84の前端側から表示窓51側に屈曲状に形成されているため、揺動アーム84の先端側から表示窓51側に突設された連結軸88及びその連結軸88と連結受け部102との係合部分等の目隠しとして機能すると共に、前側から見てその手で第2演出変形部材65を上下に動かしているような演出表現を実現している。
【0045】
裏構造体41の上部側、即ち本体ケース45上の表示窓51よりも上側から上部ケース48にかけての部分には、図7,図10,図11等に示すように、ランプカバー111が前側から着脱自在に装着されている。ランプカバー111は、その左右方向中央部分に後ろ向きに膨出する膨出部112が形成されており、その膨出部112の下端側の所定範囲には上向きの切り欠き部113が形成されている。また、切り欠き部113の下部前側には、その切り欠き部113の左右両側を連結する左右連結部114が、前向きに膨出する平面視略アーチ状に形成されている。
【0046】
ランプカバー111上の膨出部112の周辺部分には、例えば円形のランプ孔115が1又は複数形成されており、図9、図10等に示すように、そのランプ孔115に夫々対応する1又は複数のランプ116を装着したランプ基板117がランプカバー111と本体背板部43及び/又は上部背板部46との間に配置され、例えば本体背板部43及び/又は上部背板部46に着脱自在に固定されている。
【0047】
また、ランプカバー111の装着位置の近傍、即ち本体ケース45上における表示窓51よりも上側から上部ケース48にわたる部分には、第1可動演出手段30が配置されている。
【0048】
第1可動演出手段30は、図4、図5、図8〜図11等に示すように、前後方向の第1軸廻りに揺動可能な第1演出揺動部材118と、この第1演出揺動部材118により、第1軸に直交する第2軸廻りに回転自在に支持される作動部材119と、第1演出駆動手段120と、この第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と第1演出揺動部材118の第1軸廻りの揺動動作とを連結する第1演出揺動連結手段(第1の連結手段)122と、第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と作動部材119の第2軸廻りの回転動作とを連結する第1演出回転連結手段(第2の連結手段)123とを備えている。
【0049】
上部ケース48側の上部背板部46と本体ケース45側の本体背板部43との接続部分近傍には、後側に凹入する凹入部125が例えば横長状に形成されており、その凹入部125上に第1演出駆動手段120が装着されている。
【0050】
第1演出駆動手段120は、電気的駆動手段、例えばステッピングモータにより構成され、表示窓51の左右方向中心位置よりも若干左右方向の一方側、例えば向かって右側に偏位した位置に配置され、駆動軸121を凹入部125の凹入背板部126に貫通させて前向きに突出させた状態で凹入背板部126の裏側に着脱自在に装着されている。
【0051】
駆動軸121の先端側には、連結回転板127が固定されている。連結回転板127は、第1歯車128と、この第1歯車128よりも大径の検出回転板129とを、例えば検出回転板129が前側となるように駆動軸121の軸方向に一体に形成されている。検出回転板129には、その前面側で且つ駆動軸121から偏心した位置に連結突起部130が前向きの突起状に形成され、更に周縁上の1又は複数箇所、例えば1カ所に検出切り欠き部131が形成されている。
【0052】
また、凹入背板部126の前面側には、検出回転板129の外周部近傍の所定位置、例えば右斜め上側の位置に第1動作位置検出手段132が着脱自在に装着されている。第1動作位置検出手段132は、検出回転板129の検出切り欠き部131を検出することにより検出回転板129の回転位置、即ち第1演出揺動部材118及び作動部材119の動作位置を検出するようになっている。
【0053】
更に、凹入背板部126の前面側には、表示窓51の左右方向中心位置の上側に対応する位置に、支持回転軸134が前後方向に配置されている。この支持回転軸134は、図16〜図19等に示すように、略円筒状に形成され、その前端側と後端側とを夫々ランプケース111の左右連結部114と凹入背板部126とで軸廻り回動自在に支持されている。また、支持回転軸134の後端側近傍には、連結回転板127側の第1歯車128に噛み合う第2歯車135が例えば一体に形成されている。第2歯車135は、例えば第1歯車128と同じギア比に設定されており、連結回転板127が1回転する間に支持回転軸134も1回転するようになっている。
【0054】
支持回転軸134の前端側近傍には、軸方向所定幅の小径部136が形成されており、その小径部136の前後一方側、例えば前側に所定距離の位置には、装着孔137が、支持回転軸134の軸方向に直交する方向に設けられている。装着孔137は、例えば支持回転軸134を貫通するように形成されており、永久磁石よりなる棒状の駆動側磁石138が、その両端部のN極138NとS極138Sとが支持回転軸134の表面近傍にくるように嵌着されている。
【0055】
第1演出揺動部材118は、図16等に示すように作動部材支持部146と揺動駆動部147とで構成され、それら2つの部材で支持回転軸134を挟み込むことにより支持回転軸(第1軸)134廻りに揺動可能に支持されている。また、第1演出揺動部材118の前側には、図10,図11等に示すように、この第1演出揺動部材118及び作動部材119を前側から覆う装飾カバー部材145が装着されている。
【0056】
作動部材支持部146は、図16等に示すように、支持回転軸134の上側に軸方向摺動不能で且つ軸廻り回転自在に係合する回転案内部148と、装飾カバー部材145を固定するための左右一対の装飾カバー固定部149と、回転案内部148と左右の装飾カバー固定部149とを連結する連結部150と、支持回転軸134に直交し且つ作動部材119を回転自在に支持する回転軸(第2軸)142とを例えば一体に備えている。
【0057】
回転案内部148は、支持回転軸134の上面側に沿う略半円筒状に形成され、その上部側には、前端側から後端側に向けて所定長さの範囲で平面状に切り欠いた切り欠き面151が形成されている。この切り欠き面151の深さは回転案内部148の板厚よりも大きく、従って回転案内部148の上部側にはこの切り欠き面151に沿ってスリット152が形成されており、回転案内部148を支持回転軸134の上側に当接させたとき、支持回転軸134の円筒面の一部がそのスリット152を介して上側に露出するようになっている。
【0058】
また、回転案内部148には、支持回転軸134側の小径部136に対応する位置に、スリット152の左右両側を接続するように回転軸支持部153が一体に形成されており、その回転軸支持部153の上側に回転軸142が上向きの突起状に一体形成されている。
【0059】
回転軸支持部153の下部側は、図16、図17、図19等に示すように、切り欠き面151よりも下側に突出する軸方向規制部154となっており、支持回転軸134側の小径部136に周方向摺動自在に係合してその軸方向への移動を規制するようになっている。また、回転軸支持部153の上部側は、切り欠き面151よりも上向きに突出する回転規制部(係合部)155となっており、回転軸142により回転自在に支持される作動部材119の下面側に係合して、その回転を規制するようになっている。回転規制部155は、平面視矩形状で且つその上面側が支持回転軸134と同軸の円筒状に形成されている。なお、切り欠き面151の範囲は、回転軸142を中心に少なくとも作動部材119の下面側の半径範囲よりも広く形成されている。
【0060】
連結部150は、図16、図19等に示すように、回転軸支持部153の前端側から左右両側に向けて切り欠き面151と略面一の平面状に形成されており、その左右両端側から上向きに装飾カバー固定部149が形成されている。連結部150と装飾カバー固定部149とは、回転軸142を中心とする作動部材119の半径範囲と干渉しないように、回転軸支持部153の左右に夫々略L字形に形成されている。
【0061】
揺動駆動部147は、図16、図19等に示すように、作動部材支持部146側の左右の連結部150の下側に夫々着脱自在に固定される左右の固定板部161と、この固定板部161を左右に接続すると共に、支持回転軸134の下面側に摺動自在に当接する軸押さえ部162と、左右の固定板部161の一方(ここでは右側)の後端側に設けられ且つ支持回転軸134に略直交する長孔状の揺動ガイド孔163が形成された揺動連結部164とが例えば一体に形成されている。揺動連結部164は、揺動駆動部147を作動部材支持部146に固定した状態で、連結回転板127側の連結突起部130が揺動ガイド孔163に後側から係合する位置に形成されている。
【0062】
第1演出揺動部材118は、作動部材支持部146を、軸方向規制部154が支持回転軸134側の小径部136に係合するように支持回転軸134の上側に装着すると共に、支持回転軸134を挟んでその下側から揺動駆動部147を固定して、軸押さえ部162を支持回転軸134の下面側に摺動自在に当接させることにより、支持回転軸134に対して軸方向摺動不能で且つ軸廻り回転自在に装着される。
【0063】
またこのとき、図16に示すように連結回転板127側の連結突起部130が揺動ガイド孔163に後側から係合するため、第1演出揺動部材118は連結突起部130の回転動作による揺動ガイド孔163の上下動の範囲で支持回転軸134廻りに揺動可能である。第1演出駆動手段120が作動すると、駆動軸121と共に連結回転板127が回転し、それによって連結突起部130が揺動ガイド孔163内を摺動しつつ揺動連結部164を上下に移動させるため、第1演出揺動部材118は支持回転軸134廻りに揺動する。
【0064】
なお、本実施形態では、連結回転板127側の連結突起部130が駆動軸121の左右一方側、例えば右側の水平位置にきたとき、即ち第1演出揺動部材118が水平状態にあるときに、連結回転板127側の検出切り欠き部131(原点位置)が第1動作位置検出手段132により検出された状態となり、更に支持回転軸134側の駆動側磁石138が、例えばN極138N側が上向きの上下方向となるように構成されているものとする。以下、この状態を初期状態という。
【0065】
装飾カバー部材145は、第1可動演出手段30、即ち第1演出揺動部材118、作動部材119等を前側から覆って遊技球の衝突等から保護するためのもので、図4、図5、図10、図11等に示すように、ランプカバー111側の左右連結部114の前側から第1演出揺動部材118及び作動部材119の前側を覆うように、第1演出揺動部材118側の装飾カバー固定部149の前側にビス等の固定手段により着脱自在に固定されており、第1演出揺動部材118と共に支持回転軸134廻りに揺動可能となっている。装飾カバー部材145は、例えば乗り物(ここではタイムマシン)をモチーフにした立体的な形状に形成されており、前側から後方の作動部材119を透視可能な透視窓165を備えている。透視窓165には、透明な合成樹脂等よりなる透明カバー166が装着されている。
【0066】
作動部材119は、図16〜図19等に示すように、第1演出揺動部材118側の回転軸142により回転自在に支持される回転ステージ171と、この回転ステージ171上に装着され且つ例えばキャラクター等の形状に形成された装飾形態部172とを備えている。
【0067】
回転ステージ171は、回転軸142に直交する円盤状のステージ板173と、このステージ板173の中心から上向きに突設され且つ回転軸142が下側から摺動自在に嵌合可能な円筒状の軸保持部174と、支持回転軸134側の駆動側磁石138に対応して軸保持部174の前後に配置され、回転ステージ171の下面側から上向きに設けられた一対の装着孔175と、ステージ板173の左右両端側から上向きに突設された一対の保持レール176とを例えば一体に備えている。2つの装着孔175には、夫々永久磁石よりなる従動側磁石177が、互いに異なる極が下向きとなるように装着されている。ここでは、2つの従動側磁石177のうち、下端側がN極となっている方を177N、S極となっている方を177Sとする。
【0068】
装飾形態部172は、表側に異なる装飾が施された略一対のA面部材178とB面部材179との裏側同士を合わせて組み合わせたもので、その両側部側に形成された1又は複数の突起部180を保持レール176に対して上側から嵌合させることにより、軸保持部174、装着孔175等の周囲を前後から覆った状態で回転ステージ171に着脱自在に固定されている。
【0069】
なお、従動側磁石177の配列方向と装飾形態部172の前後方向とは一致しており、2つの従動側磁石177の何れかが支持回転軸134側の駆動側磁石138に対向する位置にきたとき、装飾形態部172のA面部材178とB面部材179との何れかが正面を向くようになっている。本実施形態では、S極を下向きに露出している従動側磁石177S側にA面部材178が、N極を下向きに露出している従動側磁石177N側にB面部材179が、夫々対応しているものとする。
【0070】
A面部材178とB面部材179とには例えば互いに対となる異なる装飾が、例えば立体的に形成されている。本実施形態では、A面部材178及びB面部材179に共にタイムマシン(装飾カバー部材145)を操縦する人物の装飾が施されており、例えばA面部材178側には過去の時代の人物をモチーフにした装飾(以下、過去装飾という)が、B面部材179側には未来の時代の人物をモチーフにした装飾(以下、未来装飾)が施されている。
【0071】
また、回転ステージ171の下面側の中心位置には、図17に示すように、第1演出揺動部材118側の回転規制部(係合部)155が下側から嵌合可能な嵌合凹部(係合受け部)181が形成されている。嵌合凹部181は、回転規制部155の形状に合わせて例えば平面視矩形状に形成されており、回転ステージ171の前後方向(従動側磁石177の配列方向)が支持回転軸134の軸方向と一致する状態のとき、即ち装飾形態部172のA面部材178とB面部材179との何れかが正面を向いたときに、回転規制部155が係合可能な状態となるように構成されている。
【0072】
なお、作動部材119は、第1演出揺動部材118に対して、回転ステージ171の軸保持部174を回転軸142に上側から嵌合させることにより装着されており、回転軸142の軸方向に摺動自在であるため、作動部材119を回転軸142に沿って上向きに移動させて嵌合凹部181と回転規制部155との嵌合状態を解除した状態では回転軸142廻りに回転可能となる。
【0073】
ここで、作動部材119の回転動作について、図20を参照しつつ説明する。なお、図20においては、駆動側磁石138により従動側磁石177に作用する力の方向と大きさの概略を白抜き矢印で示している。まず、第1動作位置検出手段132が検出切り欠き部131(原点位置)を検出した状態、即ち初期状態にあるものとする(図20(a))。
【0074】
この初期状態では、連結回転板127側の連結突起部130が駆動軸121の右側の水平位置にあり、第1演出揺動部材118は水平状態となっている。また、支持回転軸134の駆動側磁石138は、そのN極138Nが上向きとなってスリット152から上側に露出しており、このN極138Nの上側に作動部材119側の従動側磁石177S(S極)が対向して互いに引き合い、支持回転軸134側の回転規制部155に作動部材119側の嵌合凹部181が嵌合して作動部材119は回転軸142廻りの回転が規制された状態となる。このとき、作動部材119の装飾形態部172はA面部材178が正面を向いた状態となっている。
【0075】
この初期状態から、第1演出駆動手段120を作動させ、例えば駆動軸121を反時計方向に回転させると、連結回転板127も反時計方向に回転し、連結突起部130が最上部に向かって上昇する(図20(b))。これにより、揺動ガイド孔163を介して揺動連結部164が持ち上げられ、第1演出揺動部材118が徐々に左に傾き、連結回転板127が90°回転した時点、即ち連結突起部130が最上部位置にきたときに第1演出揺動部材118は左に最も大きく傾いた状態となる(図20(c))。
【0076】
一方、支持回転軸134は、連結回転板127の反時計方向への回転に伴って、第1歯車128、第2歯車135を介して時計方向に回転し、駆動側磁石138のN極138Nは作動部材119側の従動側磁石177S(S極)から徐々に離れていく(図20(a)〜(c))。これにより、作動部材119を下向きに押し下げる力は徐々に弱くなるが、少なくとも作動部材119の自重により嵌合凹部181と回転規制部155との嵌合状態は変化せず、従って作動部材119はA面部材178が正面を向いた状態で保持される。
【0077】
連結回転板127の原点位置からの回転角が90°を超えると、連結突起部130が最上部位置から徐々に下降し、第1演出揺動部材118は揺動方向を右向きに変えて徐々に水平状態に近づいてゆく(図20(d))。そして、連結突起部130が駆動軸121の左側の水平位置にきたとき、第1演出揺動部材118は水平状態に戻る(図20(e))。
【0078】
これに伴って、支持回転軸134側も時計方向に更に回転し、今度は駆動側磁石138のS極138Sが、作動部材119側の従動側磁石177S(S極)に徐々に近づいてくる。これにより、両磁石間の反発力が徐々に大きくなり、作動部材119には、回転軸142に沿った上向きの力と、回転軸142廻りのモーメントが作用する。そして、少なくとも第1演出揺動部材118が水平状態に戻るまでに、即ち駆動側磁石のS極138Sが上向きとなるまでには、作動部材119が回転軸142に沿って上向きに持ち上げられて嵌合凹部181と回転規制部155との嵌合が解除され、回転軸142廻りのモーメントにより、作動部材119は従動側磁石177N(N極)が駆動側磁石138のS極138Sの上側に対向する位置まで、即ちB面部材179が正面を向く位置まで180°回転する(図20(d),(e))。このとき、互いに向かい合った従動側磁石177N(N極)と駆動側磁石138のS極138Sとが引き合うため、嵌合凹部181と回転規制部155とが再度嵌合し、作動部材119は再度回転が規制された状態となる。
【0079】
以後、連結回転板127の回転角が180°から360°までは、上記と略同様の動作が行われ、最初の初期状態に戻る。即ち、第1演出揺動部材118は右側に揺動して再度水平状態に戻り、作動部材119は更に180°回転してA面部材178が正面を向いた状態に戻る(図示省略)。なお、第1演出駆動手段120を逆回転(時計方向)させた場合には、第1演出揺動部材118の揺動方向、作動部材119の回転方向が逆となる。
【0080】
また、例えば作動部材119が回転しない範囲で第1演出駆動手段120を連続的に正逆反転駆動させるように制御すれば、作動部材119を回転させることなく、即ちA面部材178とB面部材179との何れかを正面に向けた状態のままで、第1演出揺動部材118のみを揺動させることも可能である。
【0081】
以上のように、本実施形態では、第1演出駆動手段120の1種類の駆動動作、即ち駆動軸121の回転動作により、作動部材119の複数種類の動作、即ち第1演出揺動部材118を介した第1軸(支持回転軸134)廻りの揺動動作、及びその第1軸に略直交する第2軸(回転軸142)廻りの回転動作とが可能となっている。
【0082】
ここで、連結回転板127及びその連結突起部130、揺動連結部164及びその揺動ガイド孔163等により、第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と第1演出揺動部材118の第1軸廻りの揺動動作とを連結する第1演出揺動連結手段(第1の連結手段)122が構成されており、連結回転板127及びその第1歯車128、第2歯車135、支持回転軸134、駆動側磁石138、従動側磁石177等により、第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と作動部材119の第2軸廻りの回転動作とを連結する第1演出回転連結手段(第2の連結手段)123が構成されている。
【0083】
前構造体42は、図3〜図6等に示すように、遊技盤21の装着孔21aに対して前側から装着される前装飾部材191と、この前装飾部材191の裏側に設けられ且つ表示窓51及びその周辺の第2演出変形部材65、第2演出揺動部材61a,61b等の前側を透視可能に覆う前カバー部材192と、前カバー部材192の裏側に設けられ且つ前構造体42を圧入により装着孔21aに着脱自在に固定する固定部材193とを備えている。
【0084】
前装飾部材191は、装着孔21aの内面側に略沿った枠状の本体枠194と、この本体枠194の前縁側から鍔状に形成され且つ遊技盤21の前面側に当接する前飾り板195と、前飾り板195の上部側に沿って略円弧状に設けられた廂部196と、左右両側に設けられ且つ斜め上方に開口する入球口197と、本体枠194の下部内面側に設けられ且つ入球口197に入球した遊技球を下部中央の落下案内部198側に案内する案内ステージ199と、前面側の適宜箇所に複数設けられた発光部200とを備えている。
【0085】
前飾り板195の裏側には、遊技盤21の前面側の位置決め凹部に嵌合する位置決め突起が例えば複数設けられている。また、前装飾部材191のうち、少なくとも発光部200の一部分は光透過性のある部材で構成されており、裏構造体41側のランプ116が点灯したときにその光が導光部202により発光部200まで導かれ、この発光部200が発光するようになっている。なお、発光部200の裏側にはランプ116の光を導く導光部202が例えば一体に設けられている。
【0086】
また、本体枠194の上部側には、後ろ向きに突出する板状の突出部201が例えば一体に形成されており、この突出部201には、裏構造体41側の係合部材50が係合する例えば開口状の係合受け部201aが形成されている。
【0087】
前カバー部材192は、液晶表示手段29及びその周辺部の第2可動演出手段31等を前側から一体に覆って遊技球の衝突等から保護するためのもので、例えば無色透明の合成樹脂により構成され、裏構造体41側の装飾カバー部材145に対応する部分を除きその下部側、即ち表示窓51及びその周辺の第2演出変形部材65、第2演出揺動部材61a,61b等を前側から覆う形状に形成され、例えばその上部側の左右両端部には、ランプ116の光を前カバー部材192側の発光部200まで導く導光部202が例えば一体に設けられている。
【0088】
なお、遊技球の前カバー部材192の裏側等への進入を防止するため、前カバー部材192の上縁側と前装飾部材191とで形成される開口窓203は、後側から挿入される裏構造体41側の装飾カバー部材145の揺動を阻害しない範囲でできる限り小さく形成することが望ましい。
【0089】
また、前カバー部材192の上部側には、開口窓203の前側下部を装飾カバー部材145の前側から覆う装飾カバー部材192aが着脱自在に装着されている。前カバー部材192の下部側には、後ろ向きに突出する板状の突出部204が例えば一体に形成されており、この突出部204には、裏構造体41側の係合部材50が係合する例えば開口状の係合受け部204aが形成されている。
【0090】
固定部材193は、本体枠194の左右両側に沿って配置され、前カバー部材192の裏側に着脱自在に固定されている。固定部材193の上端側及び下端側には、前構造体41を遊技盤21の装着孔21aに前側から装着したとき、その装着孔21aの後縁側に後側から係脱自在に係合する圧入係合爪205が一体に形成されている。
【0091】
図21はこのパチンコ機の制御系のブロック図である。図21において、211は主制御基板、212は演出制御基板で、これら各制御基板211,212は、遊技盤21に装着されたセンターケース24、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤21を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0092】
主制御基板211は、主に遊技盤21側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成され、第1抽選手段221、開閉制御手段222、第2抽選手段223、第1利益状態発生手段224、停止図柄態様選択手段225、変動パターン選択手段226、第2利益状態発生手段227、制御コマンド送信手段228等を備えている。
【0093】
第1抽選手段221は、普通図柄表示手段32の変動後の停止図柄を所定態様とするか否かを抽選するためのもので、第1乱数発生手段231、第1乱数取得手段232、第1乱数記憶手段233、第1判定手段234等を備えている。
【0094】
第1乱数発生手段231は、変動後の普通図柄が所定態様(当たり)となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の当たり判定用乱数値を発生する等、その確率に応じた所定数の当たり判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0095】
第1乱数取得手段232は、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に第1乱数発生手段231から当たり判定用乱数値を1個取得し、その取得した当たり判定用乱数値を第1乱数記憶手段233に所定個数(例えば4個)を限度として記憶するようになっている。
【0096】
第1判定手段234は、普通図柄表示手段32が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段233に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第1乱数記憶手段233に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かを判定する当たり判定処理を行い、その当たり判定処理で当たりと判定した場合に所定態様(当たり)の判定出力を出すようになっている。なお、第1判定手段234で取り出された当たり判定用乱数値は、当たり判定処理の実行に先立って第1乱数記憶手段233から消去される。
【0097】
開閉制御手段222は、第1判定手段234の判定結果が所定態様判定のときに、普通図柄表示手段32の変動後の停止図柄が所定態様となることに基づいて特別図柄始動手段26の開閉爪26aを所定時間開放させるものである。
【0098】
第2抽選手段223は、特別図柄表示手段33の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを抽選するためのもので、第2乱数発生手段235、第2乱数取得手段236、第2乱数記憶手段237、第2判定手段238等を備えている。
【0099】
第2乱数発生手段235は、大当たり判定用乱数、大当たり図柄用乱数、左外れ図柄用乱数、中外れ図柄用乱数、右外れ図柄用乱数、変動パターン用乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生するようになっている。本実施形態では、第2乱数発生手段235は大当たり判定用乱数として0〜359の360個を繰り返し発生させる他、他の大当たり図柄用乱数、左外れ図柄用乱数等については例えば0〜9の各10個等を夫々繰り返し発生させるようになっている。
【0100】
第2乱数取得手段236は、特別図柄始動手段26による遊技球の検出毎に第2乱数発生手段235から大当たり判定用乱数値と大当たり図柄用乱数値とを夫々1個取得し、その取得した大当たり判定用乱数値と大当たり図柄用乱数値とを互いに関連付けた形で第2乱数記憶手段237に夫々所定個数(例えば各4個)を限度として記憶するようになっている。
【0101】
第2判定手段238は、特別図柄表示手段33が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段237に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第2乱数記憶手段237に記憶されている第1番目の大当たり判定用乱数値を取り出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かを判定する大当たり判定処理を行い、その大当たり判定処理で大当たりと判定した場合に特定態様(大当たり)の判定出力を、それ以外の場合に非特定態様(外れ)の判定出力を夫々出力する。
【0102】
第1利益状態発生手段224は、第2判定手段238から特定態様の判定出力があったときに、特別図柄表示手段33の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
【0103】
この第1利益状態発生手段224は、特別図柄表示手段33の変動後の特別図柄が特定態様となった後に大入賞手段27の開閉板27aを開放し、また開閉板27aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板27aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域34を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
【0104】
停止図柄態様選択手段225は、特別図柄の変動後の停止図柄態様を選択するためのもので、第2判定手段238の判定結果が特定態様判定のときには、第2乱数記憶手段237に大当たり判定用乱数値と共に記憶されている大当たり図柄用乱数値に基づいて複数種類(10種類)の特定態様(「2・2・2」「7・7・7」等)の中から1つを選択し、第2判定手段238の判定結果が非特定態様判定のときには、第2乱数発生手段235から左外れ図柄用乱数値、中外れ図柄用乱数値、右外れ図柄用乱数値を取得して、それら外れ図柄用乱数値に基づいて非特定態様の中から1つを選択するようになっている。
【0105】
なお、非特定態様判定のときには、例えば左外れ図柄用乱数値に基づいて左図柄を、右外れ図柄用乱数値に基づいて左図柄と右図柄との差分値を、中外れ図柄用乱数値に基づいて左図柄と中図柄との差分値を、夫々決定するようになっている。従って、右外れ図柄用乱数値に基づいて選択される差分値が0の場合にはリーチ変動となり、この場合には中外れ図柄用乱数値に基づいて選択される左図柄と中図柄との差分値は必ず0以外の値となる。
【0106】
変動パターン選択手段226は、第2判定手段238の判定結果と、停止図柄態様選択手段225の選択結果との少なくとも一方に基づいて、特別図柄の変動表示に関する複数の変動パターンの中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのものである。
【0107】
特別図柄の変動パターンには、例えばリーチ状態を経由しないで非特定態様(外れ)となるリーチなし外れ変動パターン、リーチ状態を経由して非特定態様となるリーチ外れ変動パターン、リーチ状態を経由して特定態様(大当たり)となるリーチ大当たり変動パターンなどがある。本実施形態では、リーチなし外れ変動パターンとしてリーチなし外れ変動パターンA1の1種類が、リーチ外れ変動パターンとして過去第1リーチ外れ変動パターンA2、過去第2リーチ外れ変動パターンA3、未来第1リーチ外れ変動パターンA4、未来第2リーチ外れ変動パターンA5の4種類が、リーチ大当たり変動パターンとして過去第1リーチ大当たり変動パターンA6、過去第2リーチ大当たり変動パターンA7、未来第1リーチ大当たり変動パターンA8、未来第2リーチ大当たり変動パターンA9の4種類が、夫々設けられているものとする。
【0108】
なお、過去リーチ変動パターンA2,A3,A6,A7では、第1可動演出手段30の作動部材119におけるA面部材178側の装飾に対応する過去の時代をテーマにしたリーチ演出が行われ、未来リーチ変動パターンA4,A5,A8,A9では、同じくB面部材179側の装飾に対応する未来の時代をテーマにしたリーチ演出が行われるようになっている。また、各リーチ変動パターンは夫々大当たり態様となる信頼度が異なっており、例えば過去リーチ変動パターンよりも未来リーチ変動パターンの方が、第1リーチ変動パターンよりも第2リーチ変動パターンの方が、夫々信頼度が高く設定されている。
【0109】
変動パターン選択手段226は、第2乱数発生手段235から変動パターン用乱数値を取得して、その変動パターン用乱数値に基づいて、第2判定手段238の判定結果が特定態様判定のときには特定態様に対応する4種類のリーチ大当たり変動パターンA6〜A9の何れかを、非特定態様判定のときには非特定態様に対応するリーチなし外れ変動パターンA1、4種類のリーチ外れ変動パターンA2〜A5の何れかを夫々選択するようになっている。
【0110】
第2利益状態発生手段227は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、第2判定手段238が特定態様と判定し、停止図柄態様選択手段225で特定態様のうちの特別特定態様(例えば奇数の数字図柄による特定態様)が選択されて、変動後の特別図柄が特別特定態様となることを条件に、第1利益状態の終了後に、特別図柄が特定態様となる確率を通常確率状態(例えば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/50程度)へと変化させると共に、開閉制御手段222による特別図柄始動手段26の開放時間を通常開放時間よりも長い延長開放時間に変化させるようになっている。
【0111】
なお、第2利益状態発生手段227は、高確率状態のときに、例えば第2判定手段238の大当たり判定値の数を増加させて、特定態様の発生確率を高くするようになっている。
【0112】
第2利益状態発生手段227は、特別図柄が特定態様のうちの通常特定態様(例えば偶数の数字図柄による特定態様)となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動した場合にその作動を停止し、特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させると共に開閉制御手段222による特別図柄始動手段26の開放時間を延長開放時間から通常開放時間へと復帰させて第2利益状態を終了させる。
【0113】
制御コマンド送信手段228は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板212等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出したときに、第1判定手段234の判定結果に基づいて普通図柄の変動制御コマンドを送信し、普通図柄の変動開始/停止等を指令する機能、特別図柄始動手段26が遊技球を検出したときに、停止図柄態様選択手段225で選択された停止図柄態様、変動パターン選択手段226で選択された変動パターン等に基づいて、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、変動停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを送信し、特別図柄の変動開始/停止等を指令する機能等を備えている。
【0114】
演出制御基板212は、普通図柄表示手段32、特別図柄表示手段33、第1可動演出手段30、第2可動演出手段31、スピーカー等の音声出力手段9、ランプ57,116等の各種演出手段を制御するためのもので、普通図柄制御手段241、特別図柄制御手段242、動作パターン記憶手段243、動作パターン選択手段244、第1可動演出制御手段245、第2可動演出制御手段246、音声制御手段247、ランプ制御手段248等を備えている。
【0115】
普通図柄表示手段32は、普通図柄表示手段32の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段228からの普通図柄の変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段32の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段234の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の所定態様で、それ以外のときに非所定態様で普通図柄を停止させるようになっている。
【0116】
特別図柄制御手段242は、特別図柄表示手段33の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段228からの特別図柄の変動制御コマンドに基づいて特別図柄表示手段33の特別図柄を変動パターン選択手段225で選択された変動パターンで所定時間変動させて、停止図柄態様選択手段225で選択された停止図柄態様で停止させるようになっている。
【0117】
動作パターン記憶手段243は、作動部材119を含む第1可動演出手段30の動作パターンを予め複数種類記憶するものである。本実施形態では、動作パターンとして図22に示す7種類が予め記憶されているものとする。
【0118】
動作パターンB1,B2は、リーチ発生までは作動部材119(及び第1演出揺動部材118)の揺動動作と作動部材119の回転動作とを共に行い、リーチ発生後は、動作パターンB1では作動部材119のA面部材178を、動作パターンB2ではB面部材179を、夫々正面に向けた状態で揺動動作のみを行わせるようになっている。動作パターンB3,B4は、リーチ発生までは動作パターンB3ではA面部材178を、動作パターンB4ではB面部材179を夫々正面に向けた状態で揺動動作のみを行わせ、リーチ発生後は動作パターンB3ではB面部材179を、動作パターンB4ではA面部材178を夫々正面に向けた状態で揺動動作のみを行わせるようになっている。
【0119】
動作パターンB5,B6では、変動開始から変動終了まで、動作パターンB3ではA面部材178を、動作パターンB4ではB面部材179を夫々正面に向けた状態で揺動動作のみを行わせるようになっている。動作パターンB7では、変動開始から変動終了まで、作動部材119の揺動動作と回転動作とを共に行わせるようになっている。
【0120】
なお、作動部材119を含む第1可動演出手段30の動作パターンとは、言い換えればその第1可動演出手段30を駆動する第1演出駆動手段120の動作パターンであって、動作パターン記憶手段243には、実際には第1演出駆動手段120の制御データの形で記憶されている。
【0121】
動作パターン選択手段244は、動作パターン記憶手段243に記憶されている複数種類の動作パターンB1〜B7の何れかを選択するためのもので、例えば特別図柄の変動パターンコマンドに基づいて、リーチなし外れ変動パターンA1に対しては動作パターンB7を、過去リーチ変動パターンA2,A3,A6,A7に対しては動作パターンB1,B4,B5,B7の何れかを、未来リーチ変動パターンA4,A5,A8,A9に対しては動作パターンB2,B3,B6,B7の何れかを、夫々乱数抽選等により択一的に選択するようになっている。
【0122】
第1可動演出制御手段245は、第1可動演出手段30の動作制御、即ち第1演出駆動手段120の駆動制御を行うもので、例えば特別図柄の変動表示と同期して、動作パターン選択手段244で選択された動作パターンに従って作動部材119を作動させるべく第1演出駆動手段120を制御するようになっている。
【0123】
第2可動演出制御手段246は、第2可動演出手段31の動作制御、即ち第2演出駆動手段62a,62bの駆動制御を行うもので、特別図柄の変動表示と同期して、例えば左、中、右の夫々の図柄の停止に応じて左右の第2演出揺動部材61a,61b、即ち第2演出変形部材65の左右両側を個別に上下方向に動作させるようになっている。例えば、特別図柄の変動開始時には左右の第2演出揺動部材61a,61bを共に上下方向中央に保持し、左図柄の停止に基づいて左の第2演出揺動部材61a(第2演出変形部材65の左側)を上に、右図柄の停止に基づいて右の第2演出揺動部材61b(第2演出変形部材65の右側)を上に夫々動作させ、リーチとなった場合には左右を同方向に連続的に上下動させ、中図柄が停止して特定態様となった場合には左右を逆方向に連続的に上下動させるようになっている。
【0124】
音声制御手段247は、スピーカー等の音声出力手段9からの音声出力制御を行うもので、各入賞手段への遊技球の入賞、特別図柄の変動表示、特定態様の確定等、各遊技状態に応じた音楽や効果音等を音声出力手段9から適宜出力させるようになっている。
【0125】
ランプ制御手段248は、ランプ57,116、その他のランプの発光制御を行うもので、各入賞手段への遊技球の入賞、特別図柄の変動表示、特定態様の確定等、各遊技状態に応じた所定の発光パターンでランプ57,116等を発光させるようになっている。
【0126】
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段12により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール22を経て遊技領域23に入った後、その遊技領域23内を落下する間に普通入賞手段28等に入賞するか、普通図柄始動手段25を通過しながら下方へと落下する。遊技球が普通図柄始動手段25を通過すると、第1乱数取得手段232が第1乱数発生手段231の当たり判定用乱数値を取得して、その当たり判定用乱数値を所定個数(例えば4個)を限度として第1乱数記憶手段233に順次記憶する。
【0127】
普通図柄表示手段32が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段233に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第1判定手段234が、第1乱数記憶手段233に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が当たり判定値であれば所定態様(当たり)の判定出力を出力すると共に、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段228を介して演出制御基板212側に普通図柄の変動制御コマンドを送信する。
【0128】
第1判定手段234の判定結果が所定態様判定のときには、演出制御基板212側の普通図柄制御手段241の制御により、普通図柄表示手段32の普通図柄が所定時間変動した後に「7」等の所定態様で停止する。そして、開閉制御手段222の制御により、特別図柄始動手段26の開閉爪26aが所定時間開放し、この特別図柄始動手段26に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段234の判定結果が所定態様判定以外であれば、変動後の普通図柄が「7」等以外の非所定態様で停止する。
【0129】
例えば開閉爪26aの開放中に特別図柄始動手段26に遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段26が遊技球を検出すると、第2乱数取得手段236が第2乱数発生手段235の大当たり判定用乱数値と大当たり図柄用乱数値とを取得して、それら各乱数値を夫々所定個数(例えば各4個)を限度として第2乱数記憶手段237に順次記憶する。
【0130】
特別図柄表示手段33が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段237に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第2判定手段238が、第2乱数記憶手段237に記憶されている大当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その大当たり判定用乱数値が大当たり判定値と一致すれば特定態様の判定結果を出力し、一致しなければ非特定態様の判定結果を出力する。
【0131】
第2判定手段238の判定結果が出力されると、停止図柄態様選択手段225が、その判定結果が特定態様判定のときには、第2乱数記憶手段237に大当たり判定用乱数値と共に記憶されている大当たり図柄用乱数値に基づいて複数種類(10種類)の特定態様(「2・2・2」「7・7・7」等)の中から1つを選択し、第2判定手段238の判定結果が非特定態様判定のときには、第2乱数発生手段235から左外れ図柄用乱数値、中外れ図柄用乱数値、右外れ図柄用乱数値を取得して、それら外れ図柄用乱数値に基づいて非特定態様の中から1つを選択する。
【0132】
そして、変動パターン選択手段226が、第2判定手段238の判定結果が特定態様判定のときには特定態様に対応する複数種類のリーチ大当たり変動パターンA6〜A9の何れかを、非特定態様判定のときには非特定態様に対応するリーチなし外れ変動パターンA1、複数種類のリーチ外れ変動パターンA2〜A5の何れかを夫々選択し、制御コマンド送信手段228が、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、変動停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを演出制御基板212側に送信し、特別図柄の変動、停止を指令する。
【0133】
演出制御基板212側では、制御コマンド送信手段228から受信した変動パターンコマンドに基づいて、動作パターン選択手段244が、動作パターン記憶手段243に記憶されている複数種類の動作パターンB1〜B7を択一的に選択する。即ち、例えば変動パターンコマンドで指定された変動パターンがリーチなし外れ変動パターンA1であれば動作パターンB7を、過去リーチ変動パターンA2,A3,A6,A7であれば動作パターンB1,B4,B5,B7の何れかを、未来リーチ変動パターンA4,A5,A8,A9であれば動作パターンB2,B3,B6,B7の何れかを、夫々例えば乱数抽選により択一的に選択する。
【0134】
一方、特別図柄制御手段242が、制御コマンド送信手段228から受信した特別図柄の変動制御コマンドに基づいて、特別図柄表示手段33の特別図柄を所定時間変動表示させる。即ち、変動パターンコマンドを受信したときにその変動パターンコマンドで指定された変動パターンに従って特別図柄の変動を開始させ、左、右、中の各図柄に対応する停止図柄コマンドに基づいて各図柄を順次仮停止させた後、変動停止コマンドを受信したときに各図柄を最終停止させる。
【0135】
また、この特別図柄の変動表示と同期して、第1可動演出制御手段245、第2可動演出制御手段246の制御により第1可動演出手段30、第2可動演出手段31がそれぞれ演出動作を行う。
【0136】
即ち、第1可動演出手段30は、動作パターン選択手段244で選択された動作パターンに従って、作動部材119が揺動及び回転動作を行う。例えば、特別図柄の変動パターンとして過去第1リーチ大当たり変動パターンA6が選択され、第1可動演出手段30の動作パターンとして動作パターンB1が選択された場合には、例えば図23に示すように、特別図柄が変動を開始してからリーチ発生までは作動部材119(及び第1演出揺動部材118)の揺動動作と作動部材119の回転動作とが繰り返され、リーチ発生後は、特別図柄の過去リーチ演出に対応して、作動部材119のA面部材178(過去装飾)を正面に向けた状態で揺動動作のみを行わせるようになっている。
【0137】
また、第2可動演出手段31は、例えば図23に示すように、特別図柄の変動開始時には左右の第2演出揺動部材61a,61bを共に上下方向中央に保持し、左図柄の停止に基づいて左の第2演出揺動部材61a(第2演出変形部材65の左側)を上に、右図柄の停止に基づいて右の第2演出揺動部材61b(第2演出変形部材65の右側)を上に夫々動作させ、リーチとなった場合には左右を同方向に連続的に上下動させ、中図柄が停止して特定態様となった場合には左右を逆方向に連続的に上下動させる。
【0138】
変動後の特別図柄が特定態様となると、その後に第1利益状態発生手段224が作動して第1利益状態が発生し、大入賞手段27の開閉板27aが前側に開放する。大入賞手段27は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板27aが閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域34を通過すれば、再度開閉板27aが開放し、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
【0139】
このため、第1利益状態が発生すれば、大入賞手段27に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0140】
そして、第1利益状態が終了すると、第1利益状態の発生に起因する特別図柄が特定態様のうちの特別特定態様(例えば「7・7・7」)であった場合には、第2利益状態発生手段227が作動して、特定態様の発生確率を通常確率から高確率へと変化させ、また特別図柄始動手段26の開放時間を通常開放時間から延長開放時間へと変化させる。その後は、第2判定手段238が高確率状態で特定態様とするか否かを判定するため、変動後の特別図柄が特定態様となる可能性が非常に高くなり、また特別図柄始動手段26に遊技球が入賞しやすくなって特別図柄の変動回数が増加するため、遊技者は通常よりも有利な状態でゲームを行える。
【0141】
第2利益状態発生後、特別図柄が特定態様のうちの非特別態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動すると、第2利益状態発生手段227の作動が停止し、特定態様の発生確率が高確率から通常確率(低確率)へ、特別図柄始動手段26の開放時間が延長開放時間から通常開放時間へと復帰して第2利益状態が終了する。
【0142】
以上説明したように、本実施形態では、所定動作が可能な作動部材119と、液晶表示手段29の表示態様に基づいて作動部材119を動作させる第1演出駆動手段120とを備え、作動部材119は、第1演出駆動手段120の1種類の駆動動作(回転動作)により複数種類の動作(異なる2つの軸廻りの回転及び揺動動作)が可能に構成されているため、作動部材119による複数種類の動作の組み合わせによる多彩な演出を可能としつつ、小型化、低コスト化が可能となる。
【0143】
作動部材119の動作パターンを複数種類記憶する動作パターン記憶手段243と、動作パターン記憶手段243に記憶された動作パターンを択一的に選択する動作パターン選択手段244とを備えているため、複数種類の動作が可能な作動部材119を用いた多彩な演出の制御を容易に行うことが可能となる。
【0144】
支持回転軸(第1軸)134廻りに揺動可能に構成され且つ作動部材119を支持回転軸134に略直交する回転軸(第2軸)142廻りに回転可能に支持する第1演出揺動部材118と、第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と第1演出揺動部材118の支持回転軸134廻りの揺動動作とを連結する第1演出揺動連結手段(第1の連結手段)122と、第1演出駆動手段120の駆動軸121の回転動作と作動部材119の回転軸142廻りの回転動作とを連結する第1演出回転連結手段(第2の連結手段)123とを備えているため、第1演出駆動手段120の回転動作により作動手段119を支持回転軸134廻りに揺動させ且つ回転軸142廻りに回転させることができる。
【0145】
第1演出回転連結手段(第2の連結手段)123は、回転軸142に略直交し且つ駆動軸121の回転動作に連動して回転する支持回転軸134と、この支持回転軸134側に設けられた駆動側磁石138と、作動部材119側に駆動側磁石138に対応して設けられた従動側磁石177とを備え、支持回転軸134の回転に伴って回転する駆動側磁石138と従動側磁石177との反発力及び/又は吸引力により作動部材119を回転軸142廻りに回転させるように構成しているため、作動部材119に非接触で所定の回転を行わせることができると共に、第1演出駆動手段120の連続的な回転動作により作動部材119を不連続的に回転させることが可能である。これにより、例えば作動部材119を回転軸142廻りに回転させることなく支持回転軸134廻りの揺動動作のみ行わせるような制御も可能となる。
【0146】
駆動側磁石138は、支持回転軸134上における回転軸142から所定距離の位置の周上に一対のN極及びS極が互いに反対位置となるように配置され、従動側磁石177は、作動部材119の支持回転軸134との対向面上における回転軸142を中心とする半径略所定距離の円周上に一対のN極及びS極が互いに反対位置となるように配置されているため、支持回転軸134が半回転する毎に作動部材119を半回転させることができる。
【0147】
互いに係合することにより作動部材119の回転軸142廻りの回転を規制する回転規制部(係合部)155と嵌合凹部(係合受け部)181とを第1演出揺動部材118側と作動部材119側とに備え、回転規制部155と嵌合凹部181とは駆動側磁石138と従動側磁石177とが反発し合うことによりその係合を解除可能に構成されているため、駆動側磁石138と従動側磁石177との反発力が弱い場合、或いは互いに引き合っている状態では作動部材119の回転動作を規制すると共に、駆動側磁石138と従動側磁石177との反発力が強くなって作動部材119に回転方向の力が作用する場合にはその規制を自然に解除して回転可能な状態とすることができる。
【0148】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、作動部材119は1つの駆動手段による1種類の動作により複数種類の動作が可能なものであればよく、その複数種類の動作内容は任意であって異なる2軸廻りの揺動動作と回転動作とに限られるものではない。例えば、所定軸廻りの回転又は揺動動作と所定方向への並進動作とが可能な構成、異なる2方向への並進動作が可能な構成等としてもよい。この場合、駆動手段の回転動作を並進往復動作とを連結するクランク機構等の連結手段を設ければよい。また、作動部材119は3種類以上の動作が可能な構成としてもよい。この場合も、基本的にはその動作の種類数分の連結手段を設ければよい。
【0149】
駆動手段はステッピングモータ等の回転駆動動作を行うもの以外に、電磁ソレノイド等、往復駆動動作を行うものであってもよい。
【0150】
第1可動演出手段30、即ち作動部材119は液晶表示手段29とは別に設けてもよい。また、第1可動演出手段30は、特別図柄の変動動作以外の所定の遊技状態中、例えば第1利益状態中に演出動作を行うように構成してもよい。
【0151】
作動部材119を回転軸142廻りに回転させるための駆動側磁石138は、回転軸142に対してその前後、即ち支持回転軸134における小径部136の前後両側に設けてもよい。この場合には、その前後の磁石はそのN極とS極とが互いに逆向きとなるように配置する必要がある。また、作動部材119側の従動側磁石177は、回転軸142を中心としてその周方向に2組以上配置してもよい。この場合、周方向に隣り合う磁石はそのN極とS極とが互いに逆向きとなるように配置する必要がある。
【0152】
また、作動部材119の作動演出部172に、異なる装飾を施した装飾面を3面以上設けてもよい。上述したように、作動部材119側の従動側磁石177を回転軸142を中心としてその周方向に2組以上配置する場合には、それに合わせて作動演出部172に2組以上(4面以上)の装飾面を設ければ、更に変化に富んだ演出が可能になる。
【0153】
第1可動演出手段30、第2可動演出手段31による演出動作とその演出対象、例えば特別図柄の変動パターンとの対応関係は任意に設定可能であり、実施形態のものに限られるものではない。例えば第2可動演出手段30の動作パターンは図22に示すもの以外の種々のパターンを採用できる。
【0154】
第2可動演出手段31を構成する第2演出変形手段65は、その変形によって液晶表示手段(図柄表示手段)の一部を前側から覆ってその表示内容の一部を隠蔽するように構成してもよい。
【0155】
大当たりとなる信頼度等に応じて第1可動演出手段30、第2可動演出手段31の動作状態を異ならせるようにしてもよい。例えば、作動部材119が所定の動作(例えば回転動作)を行うか否かによって大当たりとなる信頼度が異なるように構成してもよい。
【0156】
特別図柄表示手段33等を構成する図柄表示手段は、液晶式の他、プラズマ式、ドット式、7セグメント式、ベルト式、チェーン式、回転ドラム式等でもよい。
【0157】
所定条件が成立する毎に第1可動演出手段30の初期状態の確認動作を行うように構成してもよい。この場合の所定条件としては、所定時間の経過、所定コマンドの受信等が考えられるが、例えば所定の遊技状態中に所定の外部操作(ボタン操作等)があった場合に、所定の確率(1/1を含む)で初期状態の確認動作を行うようにしてもよい。
【0158】
制御系の基板構成としては、演出制御基板212を、音声ランプ制御基板、図柄制御基板等の2以上の異なる基板により構成してもよい。この場合、第1可動演出制御手段245、第2可動演出制御手段246はどの基板上に設けてもよい。
【0159】
第2利益状態発生手段227で発生させる第2利益状態としては、特別図柄が特定態様となる確率を通常状態よりも高確率とし、特別図柄始動手段26の開放時間を通常開放時間よりも長い延長開放時間に変化させるもの以外に、例えば特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、普通図柄が所定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、普通図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、大入賞手段27の開放のラウンド回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、大入賞手段27の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、大入賞手段27の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、普通図柄始動手段25の上限保留個数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの、特別図柄始動手段19の上限保留個数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの、所定の役物に遊技球が入賞しやすくなる発射タイミング等を報知するもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
【0160】
また本発明は、パチンコ機以外のアレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機の他、スロットマシン等を含む各種遊技機においても同様に実施することが可能である。
【0161】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技図柄を変動表示可能な可変表示手段29を備え、該可変表示手段29による変動後の遊技図柄に基づいて所定の遊技状態を発生させるように構成した遊技機において、所定動作が可能な作動部材119と、可変表示手段29の表示態様に基づいて作動部材119を動作させる駆動手段120とを備え、作動部材119は、駆動手段120の1種類の駆動動作により複数種類の動作が可能に構成されているため、作動部材による複数種類の動作の組み合わせによる多彩な演出を可能としつつ、小型化、低コスト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すセンターケースの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すセンターケースの正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すセンターケースの分解側面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すセンターケースの前構造体の分解側面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すセンターケースの裏構造体の正面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すセンターケースの裏構造体の背面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示すセンターケースの裏構造体の部分正面図である。
【図10】本発明の一実施形態を示すセンターケースの裏構造体の横断面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示すセンターケース上部の縦断面図である。
【図12】本発明の一実施形態を示す第2可動演出手段近傍の横断面図である。
【図13】本発明の一実施形態を示す第2可動演出手段近傍の縦断面図である。
【図14】本発明の一実施形態を示す第2可動演出手段の分解斜視図である。
【図15】本発明の一実施形態を示す第2可動演出手段の動作状態の説明図である。
【図16】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の分解斜視図である。
【図17】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の作動部材と第1演出揺動部材との連結部分の斜視図である。
【図18】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の縦断面図である。
【図19】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の縦断面図である。
【図20】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の動作状態の説明図である。
【図21】本発明の一実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図22】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段の動作パターンの一例である。
【図23】本発明の一実施形態を示す第1可動演出手段と第2可動演出手段との演出動作の一例である。
【符号の説明】
29 液晶表示手段(可変表示手段)
118 第1演出揺動部材(揺動部材)
119 作動部材
120 第1演出駆動手段(駆動手段)
121 駆動軸
122 第1演出揺動連結手段(第1の連結手段)
123 第1演出回転連結手段(第2の連結手段)
134 支持回転軸(第1軸)
138 駆動側磁石
142 回転軸(第2軸)
155 回転規制部(係合部)
177 従動側磁石
181 嵌合凹部(係合受け部)
243 動作パターン記憶手段
244 動作パターン選択手段
Claims (7)
- 遊技図柄を変動表示可能な可変表示手段(29)を備え、該可変表示手段(29)による変動後の前記遊技図柄に基づいて所定の遊技状態を発生させるように構成した遊技機において、所定動作が可能な作動部材(119)と、前記可変表示手段(29)の表示態様に基づいて前記作動部材(119)を動作させる駆動手段(120)とを備え、前記作動部材(119)は、前記駆動手段(120)の1種類の駆動動作により複数種類の動作が可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
- 前記作動部材(119)の動作パターンを複数種類記憶する動作パターン記憶手段(243)と、該動作パターン記憶手段(243)に記憶された動作パターンを択一的に選択する動作パターン選択手段(244)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記作動部材(119)の複数種類の動作は、異なる2種類の軸(134)(142)廻りの揺動又は回転動作を含むものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 第1軸(134)廻りに揺動可能に構成され且つ前記作動部材(119)を前記第1軸(134)に略直交する第2軸(142)廻りに回転可能に支持する揺動部材(118)と、前記駆動手段(120)の駆動軸(121)の回転動作と前記揺動部材(118)の前記第1軸(134)廻りの揺動動作とを連結する第1の連結手段(122)と、前記駆動手段(120)の駆動軸(121)の回転動作と前記作動部材(119)の前記第2軸(142)廻りの回転動作とを連結する第2の連結手段(123)とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記第2の連結手段(123)は、前記第2軸(142)に略直交し且つ前記駆動軸(121)の回転動作に連動して回転する回転軸(134)と、該回転軸(134)側に設けられた駆動側磁石(138)と、前記作動部材(119)側に前記駆動側磁石(138)に対応して設けられた従動側磁石(177)とを備え、前記回転軸(134)の回転に伴って回転する前記駆動側磁石(138)と前記従動側磁石(177)との反発力及び/又は吸引力により前記作動部材(119)を前記第2軸(142)廻りに回転させるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 前記駆動側磁石(138)は、前記回転軸(134)上における前記第2軸(142)から所定距離の位置の周上に一対のN極及びS極が互いに反対位置となるように配置され、前記従動側磁石(177)は、前記作動部材(119)の前記回転軸(134)との対向面上における前記第2軸(142)を中心とする半径略所定距離の円周上に一対のN極及びS極が互いに反対位置となるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
- 互いに係合することにより前記作動部材(119)の前記第2軸(142)廻りの回転を規制する係合部(155)と係合受け部(181)とを前記揺動部材(118)側と前記作動部材(119)側とに備え、前記係合部(155)と前記係合受け部(181)とは前記駆動側磁石(138)と前記従動側磁石(177)とが反発し合うことによりその係合を解除可能に構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技機。
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