JP2004228763A - 輝度補正装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】輝度値比較判別手段52は、測光センサ36で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタ13を所定時間開いて撮影された画像の露光情報抽出手段51で抽出された露光輝度値とを比較し、両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する。輝度値補正手段53は、輝度値比較判別手段52で両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する。補正情報記録手段54は、輝度値補正手段53で補正された撮影画像に補正情報を付随させて記録する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォーカルプレーンシャッタによって露光量を制御することで撮影を行い、撮影レンズを透過した撮影光を固体撮像素子により電気信号に変換し、画像処理された画像データを固体メモリ素子により記録する電子カメラに適用する場合に好適な輝度補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、固体メモリ素子を有するカード型メモリを記録媒体として、CCD等の固体撮像素子で撮像した撮影画像(静止画像)を記録及び再生する電子カメラでは、固体撮像素子から画素列毎に時系列に読み出された輝度情報をもとに撮影画像を得るため、固体撮像素子から読み出される先頭の画素である読み出し先頭の画素と、固体撮像素子から読み出される最終の画素である読み出し最終の画素とでは、電気的処理時間の差が生じる。このため、高速で変化する被写体を撮影した場合、撮影画像にブレが発生してしまう。
【0003】
撮影画像のブレを抑えるための解決手段として、一般的には、銀塩フィルムカメラで使用されているフォーカルプレーンシャッタ(フィルムや撮像素子の前にレンズとは独立して配設されているシャッタ機構)や、レンズシャッタ(レンズの一部に組み込まれた絞り機構を開閉させることでシャッタの機能を代行させるシャッタ機構)のような機械的に遮光を行う遮光手段を用いることで、高速の被写体を撮影可能とする電子カメラが知られている。
【0004】
一眼レフカメラ用のフォーカルプレーンシャッタの場合、レンズシャッタと比較しても、高速の被写体を撮影可能とするために1/8000秒などの高速シャッタ機能が必要であると同時に、さまざまな撮影条件下でのストロボ発光を伴う撮影が可能となるように、ストロボに対する同調速度も高速化する必要がある。
【0005】
フォーカルプレーンシャッタを高速化するためには、通常、先幕及び後幕と呼ばれる各遮光手段の走行速度(以下幕速と称する)を高速化するために先幕及び後幕を走行させる走行機構の機械的な張力(バネ力)を高めると同時に、先幕及び後幕の走行を開始させる走行スタートタイミングの微妙な差によって形成されるスリット幅も狭くし、且つスリット幅が一定な状態となるように制御しなくてはならない。通常、このようなシャッタでは、先幕及び後幕の走行スタートタイミングは電気的に制御されるものの、上記のように幕速を高速化しスリット幅を狭くした構造においては、以下のような問題点が発生する可能性がある。
【0006】
通常、先幕及び後幕の走行スタートタイミングは、上記走行機構を構成する電磁石への通電により制御が行われるが、実際に先幕及び後幕が走行を開始する走行スタートタイミング及び幕速については、シャッタを係止する係止機構等の機械的要素のばらつきによって大きく変動してしまう。また、これらの機械的要素は、環境変化、経年変化によっても変動特性は異なるものである。
【0007】
従来、これらの問題の解決手段として、アパチャ(フィルム)に対する被写体光の光路を開閉する先幕及び後幕の走行スタートタイミングを計測するシャッタ走行検出手段を備え、フィルムへの露光時間、先幕及び後幕の走行時間などを検出すると共に、使用者への警告あるいは自動的な調整を可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−208157号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例では、銀塩フィルムカメラのシャッタを前提とし、検出したシャッタの走行状態に応じて、シャッタ駆動制御自体を補正する、もしくはシャッタ自体の異常状態をユーザに警告するものである。ここで、銀塩フィルムカメラのシャッタの場合は、一回の露光動作によって銀塩フィルムに記録される撮影結果は決定されてしまう。そのため、シャッタ駆動制御自体を補正する場合には、非常に慎重に行わなければならない。従って、シャッタの走行状態を所定の回数モニタした上で、シャッタ駆動制御の補正量を決定する必要があった。結果的には、上記従来例におけるシャッタ駆動制御の補正では、リアルタイムにシャッタの走行結果をフィードバック制御するものではなかった。
【0010】
このようなシャッタ駆動制御の補正方法は、例えば経年変化等によって徐々にシャッタの幕速が高速側または低速側のどちらか一方向へ変化するといったような場合、もしくは先幕と後幕の走行スタートタイミングに基づく露光時間の制御値と実効値との差が一方向へ変化するといったような場合は、有効である。しかし、環境変化等によりシャッタにおける急激な機械的変動要因や、その他の要因によっては、シャッタの走行状態が必ずしも一方向へ変化する保証は無く、むしろシャッタはさまざまな要因により変化する方向は一定しない。また、このような機械的変動要因は、シャッタの幕速の高速化を図れば更に顕著に表れてしまい、その結果、幕速が一定しない状態では撮像素子の画素毎で露光量が異なってしまう露光むらといった状態が発生する。上記従来例においてもこれらの問題を解決するには至らなかった。
【0011】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、シャッタの機械的ばらつきにより露光むらが発生した撮影画像データであっても、記録媒体に記録する撮影画像データは適正な露光レベルに補正することを可能とした輝度補正装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の輝度補正装置は、撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮像素子の出力に基づき撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明する。本発明の実施の形態は、従来銀塩フィルムを使用した場合においては不可能であった、撮影済み画像に対する画像補正を行うことが可能な電子カメラの特性に着目し、環境変化や経年変化等によって生じるシャッタ固有の機械的ばらつきにより発生する露光むらによって輝度値にむらが発生している劣化した撮影画像に対し、撮影者の選択により任意に適正な補正を行うことを可能とし、更に、撮影画像に輝度値補正処理が施されているか否かを容易に判別し、補正が行われた撮影画像を容易に検索すること等を可能とするものである。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係るデジタルカメラシステムの内部構成を示すブロック図である。デジタルカメラシステムは、デジタルカメラの本体部分であるデジタルカメラ本体1と、複数の撮影レンズ2等から構成される撮影光学系(以下、単に撮影レンズ2または撮影光学系と称する)、撮影光学系を駆動する駆動手段、及び撮影レンズ2を透過する光束の入射光量を調整する光量制限手段等から構成され且つデジタルカメラ本体1に対して着脱自在に装着される撮影レンズユニットである撮影レンズ鏡筒とを備えている。
【0015】
デジタルカメラ本体1は、システムコントローラ3、操作手段4、レリーズスイッチ(以下SW)1・5、レリーズSW2・6、撮影準備SW7、ズームSW8、輝度値補正モード設定SW9、測色センサ10、ホワイトバランス用A/D回路11、ホワイトバランス制御回路12、シャッタ13、シャッタ制御回路14、ミラー15、ミラー制御回路16、測距センサ17、測距回路18、ストロボ装置19、インタフェース(I/F)手段20、駆動回路21、姿勢検知センサ22、レンズ着脱検知手段23、撮像素子24、撮像回路25、A/D変換回路26、記録媒体27、圧縮伸長回路28、画像処理回路29、メモリ30、透過型液晶板31、ピント板32、ペンタプリズム33、測光ミラー34、測光レンズ35、測光センサ36、測光回路37、外部インタフェース(I/F)38、発音体39、LCD制御回路40、液晶ディスプレイ装置(LCD)41、接眼レンズ42、外部電気接点接続部50、露光情報抽出手段51、輝度値比較判別手段52、輝度値補正手段53、補正情報記録手段54、電気接点1a、1bを備えている。
【0016】
撮影レンズ鏡筒は、撮影光学系を構成する各種の光学レンズであるズームレンズ43、フォーカスレンズ45と、光量制限手段である絞り部44と、駆動手段であるズームモータ46、絞りアクチュエータ47、AFモータ48と、記憶手段49、電気接点2a、2b等を備えている。
【0017】
デジタルカメラ本体1は以下のように構成されている。即ち、姿勢検知センサ22は、デジタルカメラ本体1の姿勢を検知する。シャッタ13は、撮像素子24における露光時間を調整する。シャッタ制御回路14は、システムコントローラ3からの制御に応じてシャッタ13を駆動する。ミラー15は、撮影レンズ2からの光束を撮影者に観察させるための観察光学系に向ける。ミラー駆動回路16は、ミラー15を駆動制御する。透過型液晶板31は、撮像サイズに合わせてファインダの視野率を変更する。測光ミラー34は、ペンタプリズム33からの射出光の一部を測光系に振り向けるためのハーフミラーから構成される。測光レンズ35は、測光センサ36上に被写体像を結像させる。測光センサ36は、撮影レンズ2を透過した撮影光(被写体像)の光量を測定する。測光回路37は、測光センサ36からの出力をA/D変換すると共にシステムコントローラ3からの指示により測光センサ36を制御する。
【0018】
接眼レンズ42は、撮影者が撮影対象を観察するためのレンズである。測距センサ17は、被写体までの距離に応じた信号を出力する。測距回路18は、測距センサ17を駆動する。撮像素子24は、デジタルカメラ本体1の所定の位置に装着された撮影レンズ鏡筒の撮影光学系によって結像された被写体像を受けて電気信号に光電変換し静止画像を表わす画像信号を生成するCCD等から構成され、電子的撮像手段に含まれる。測色センサ10は、撮影した画像のホワイトバランスを調整するために外光色を測定する。ホワイトバランス用A/D回路11は、測色センサ10の出力をA/D変換する。ホワイトバランス制御回路12は、ホワイトバランス用A/D回路11からの出力を受けてホワイトバランス補正値をシステムコントローラ3に送る。
【0019】
撮像回路25は、ホワイトバランス制御回路12からのホワイトバランス補正値をシステムコントローラ3を経由して受け取り、撮像素子24等からなる電子的撮像手段によって生成された画像信号に対して、ホワイトバランス補正処理及びその他の所定の画像処理等を施す。A/D変換回路26は、撮像回路25から出力される画像信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。メモリ30は、デジタル信号化された画像信号やホワイトバランス補正値等の各種データを一時的に記憶するDRAM等からなるバッファメモリ等として構成される。液晶ディスプレイ装置(以下、LCD41と称する)は、画像を表示する。LCD制御回路40は、LCD41を制御すると共に、メモリ30に一時的に記憶されたデジタル画像信号を受けて、これを画像として表示するのに最適な形態のアナログ信号に変換してLCD41へ伝送し、透過型液晶板31を制御することでファインダ視野率を制御する。
【0020】
記録媒体27は、画像信号を所定の形態の画像データとして記録するメモリカード等から構成される。画像処理回路29は、メモリ30に一時的に記憶されているデジタル画像信号を受けて所定の画像処理を施す画像処理手段である。圧縮伸長回路28は、画像処理回路29からの出力信号を受けて記録媒体27に記録するのに最適な形態の画像データとなるように圧縮処理等を施すと共に、記録媒体27に圧縮された形態で記録されている画像データを読み出して、これに対して各種の画像処理を施し得る形態の画像信号となるように伸長処理等を施す。ストロボ装置19は、撮影を行う際に必要に応じて所定の補助光束を被写体に照射する照明手段である。
【0021】
システムコントローラ3は、デジタルカメラ本体1及び撮影レンズ鏡筒(詳細は後述する)からなるデジタルカメラシステム全体の電気回路を制御する制御手段である。また、システムコントローラ3は、デジタルカメラ本体内部に格納された制御プログラムまたはデジタルカメラ本体外部から供給される制御プログラムに基づき後述の図2乃至図5のフローチャートに示す処理を実行する。外部電気接点接続部50は、デジタルカメラ本体1と外部機器(図示略)とを電気的に接続する接続ケーブル等を装着するものである。外部インタフェース(I/F)38は、デジタルカメラ本体1と外部機器との間の制御信号等を制御することでデータ転送等を行う。
【0022】
露光情報抽出手段51は、撮像素子24の出力を処理して所定の画像信号に変換すると共に、シャッタ13を所定時間開いて撮影された撮影画像の露光輝度値を抽出する機能を有する信号処理手段である。輝度値比較判別手段52は、測光センサ36によって得られた撮影直前の測光輝度値と、露光情報抽出手段51によって抽出された露光輝度値とを比較し、比較された両輝度値の差が所定の基準値範囲内にあるか否かを判別する。輝度値補正手段53は、輝度値比較判別手段52によって両輝度値の差が所定の基準値範囲外と判別された場合に、両輝度値の差が所定の基準値範囲内となるように撮像輝度(記録対象の撮影画像データの輝度)等を補正、即ち、記録媒体27に記録する撮影画像データを適正な露光レベルに補正する。補正情報記録手段54は、輝度値補正手段53によって補正された撮影画像データに補正情報を付随させて記録する。
【0023】
レリーズSW1・5、レリーズSW2・6、撮影準備SW7、ズームSW8、輝度値補正モード設定SW9は、デジタルカメラ本体1の外装部に配設されている各種の操作ボタン(操作部材)の操作に連動して所定の指示信号を発生させる入力スイッチである。各入力スイッチについての詳細は後述する。操作手段4は、入力スイッチからの指示信号を受けて所定のコマンドをシステムコントローラ3に指示する。駆動回路21は、撮影レンズ鏡筒の内部に設けられている各種の駆動手段を制御する。インタフェース(I/F)手段20は、撮影レンズ鏡筒の内部に設けられている記憶手段に記憶されている撮影光学系に関する各種の情報を受け得るように制御する。
【0024】
電気接点1a、1bは、デジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒とを連結した際に、撮影レンズ鏡筒側の後端面に設けられた電気接点2a、2bに各々接触することでデジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒とを電気的に接続し、撮影レンズ鏡筒の記憶手段49からの出力信号をデジタルカメラ本体1側に入力したり、システムコントローラ3からの制御信号等を撮影レンズ鏡筒の所定の部材へと出力したりするための信号経路となる接点部材である。レンズ着脱検知手段23は、デジタルカメラ本体1に対する撮影レンズ鏡筒の着脱を検知する。レンズ着脱検知手段23の詳細は後述する。
【0025】
一方、撮影レンズ鏡筒は以下のように構成されている。即ち、ズームレンズ43は、撮像光学系を構成する変倍光学系のレンズであり、複数のレンズ群(図示略)として構成されている。フォーカスレンズ45は、撮像光学系を構成する合焦光学系のレンズであり、複数のレンズ群(図示略)として構成されている。絞り部44は、撮影光学系により集光される被写体からの光束(以下、被写体光束という)の入射光量を制限する光量制限手段である。ズームモータ46は、ズームレンズ43群を撮影光学系の光軸Oに沿う方向へと移動させる変倍駆動手段である。AF(自動焦点調節)モータ48は、フォーカスレンズ45群を撮影光学系の光軸Oに沿う方向へと移動させる合焦駆動手段である。絞りアクチュエータ47は、絞り部44を駆動する。
【0026】
記憶手段49は、撮影レンズ鏡筒における撮影レンズ2に関する固有の種々の情報、例えばイメージサークル情報やシェーディング補正情報等の各種の情報が予め記憶されているROM等として構成されている。電気接点2a、2bは、撮影レンズ鏡筒の後端面の所定の位置に配設されており、デジタルカメラ本体1側の前面に設けられた電気接点1a、1bに各々接触することでデジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒とを電気的に接続し、撮影レンズ鏡筒の記憶手段49から所定の情報をデジタルカメラ本体1側に出力し、デジタルカメラ本体1のシステムコントローラ3からの制御信号を受け入れるための接点部材である。
【0027】
上述したようにデジタルカメラシステムを構成するデジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒とは、それぞれ別体に構成されてなるものであるが、デジタルカメラ本体1に対して撮影レンズ鏡筒を機械的に装着することができるようになっている。このようにデジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒とが機械的に連結されると、両者それぞれに設けられている電気接点1a・1b及び電気接点2a・2bが接触するようになっており、これによって両者間における電気的な接続が確立するようになっている。デジタルカメラ本体1のレンズ着脱検知手段23は、デジタルカメラ本体側マウント部(図示略)の前面の一部に配設されている撮影レンズ装着検出用ピン(図示略)を備えており、デジタルカメラ本体1に撮影レンズ2が装着されると、該撮影レンズ装着検出用ピンが押し込まれることで、撮影レンズ2の装着を検知し、デジタルカメラ本体1内部のシステムコントローラ3に装着確認信号を送信するようになっている。
【0028】
デジタルカメラ本体1と撮影レンズ鏡筒との連結状態においては、デジタルカメラ本体1内部のシステムコントローラ3は、デジタルカメラ本体1内部の各種の電気回路に加え、撮影レンズ鏡筒内部の各種の電気回路とも電気的に接続されることになる。よって、システムコントローラ3は、デジタルカメラシステム全体を制御する制御手段としての役目をする。
【0029】
なお、デジタルカメラ本体1における画像信号及びこれに付随する各種の画像情報を画像データファイルとして記録するための記録媒体27としては、例えばデジタルカメラ本体1に着脱自在に装備されカード形状やスティック形状等からなる半導体メモリ等や、フロッピー(登録商標)ディスク・小型ハードディスク・磁気テープ等の磁気記録媒体や、MO(Magneto Optical)ディスク、MD(Mini Disk)等の光磁気記録媒体等や、更にデジタルカメラ本体1の内部に装備されている固定半導体メモリ等が用いられる。
【0030】
また、上記複数の入力スイッチ(レリーズSW1・5、レリーズSW2・6、撮影準備SW7、ズームSW8、輝度値補正モード設定SW9)は、上述したように操作手段4を介してシステムコントローラ3に対して各種の指示信号を与えるためのものである。そして、システムコントローラ3は、この操作手段4を介して伝送される入力スイッチからの指示信号を受けて、デジタルカメラシステムにおける所定の構成要素等を制御し、入力された指示信号に応じた所定の動作が実行されるようデジタルカメラシステムを制御するようになっている。
【0031】
上記複数の入力スイッチを構成する各種のスイッチとしては以下のものがある。レリーズSW1・5は、レリーズ操作部材の操作に連動し、測光・AFといった撮影準備動作を実行するための所定の指示信号を発生させる。レリーズSW2・6は、レリーズ操作部材の操作に連動し、撮影動作等を実行するための所定の指示信号を発生させる。マクロSW(図示略)は、撮影モード選択部材またはマクロ撮影操作部材等(共に図示略)の操作に連動し、近接撮影を行うのに適した動作(AF制御等)を行う近接撮影モードと通常の撮影を行う通常撮影モードとを切り換えるための指示信号を発生させる。ズームSW8は、撮影時における撮影範囲を設定するためのズーム操作部材(図示せず)の操作に連動し、所望の変倍動作(ズーム動作)を制御することで所望の変倍率に設定するための指示信号を発生させる。輝度値補正モード設定SW9は、撮影画像の輝度値を補正する輝度値補正モードを選択するための指示信号を発生させる。
【0032】
また、デジタルカメラ本体1側のシステムコントローラ3は、撮影レンズ鏡筒がデジタルカメラ本体1に対して電気接点2a・2b及び1a・1bを介して装着されている状態において、必要に応じてインタフェース(I/F)手段20を介して必要な情報を撮影レンズ鏡筒の記憶手段49より読み込むことができるようになっている。
【0033】
次に、上記のように構成してなる本実施の形態におけるデジタルカメラシステムにおいて、写真撮影が行われる際の動作を図1乃至図5を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
まず、デジタルカメラ本体1に装備されたマウント部(図示略)と撮影レンズ鏡筒2に装備された被マウント部(図示略)とを所定の連結機構によって連結する。すると、デジタルカメラ本体1の電気接点1a・1bと撮影レンズ鏡筒2の電気接点2a・2bとが接触状態となる。これによって、デジタルカメラ本体1及び撮影レンズ鏡筒の間は電気的な接続が確保された状態となる。この状態において、撮影者によりデジタルカメラ本体1の主電源が投入されることによって、デジタルカメラシステムは撮影記録動作を開始し得る撮影準備状態になる。そして、撮影を行うための所定の操作が撮影者により行われることによって、所定の撮影動作が開始される。
【0035】
図2及び図3はデジタルカメラシステムにおけるレリーズシーケンスの第1の動作例を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、デジタルカメラ本体1のシステムコントローラ3が制御プログラムに基づき図1の各部を制御することで実行する。
【0036】
レリーズ操作部材の操作に伴いレリーズSW1・5が作動すると(ステップS101)、レリーズシーケンスが開始される(ステップS102)。レリーズシーケンスが開始されると、測光センサ36及び測光回路37によって測光データ1(第1の測光データ)が読み込まれる(ステップS103)。測光センサ36及び測光回路37によって得られた第1の測光データをもとに、システムコントローラ3において適正な露光量を得るための絞り値及びシャッタ秒時(撮像素子24の電荷蓄積時間=露光時間)が算出される(ステップS104)。次に、レリーズ操作部材の操作に伴いレリーズSW2・6が作動すると(ステップS105)、露光シーケンスが開始され、まず測光センサ36及び測光回路37によって、撮像画面を所定の複数の領域に分割した各領域ごとの輝度レベルが検出され、測光データ2(第2の測光データ)としてシステムコントローラ3の内部メモリに記憶される(ステップS106)。
【0037】
次に、システムコントローラ3によって撮像素子24の電荷クリア動作を行った後に、撮像素子24の電荷蓄積を開始する(ステップS107)。その後、ミラー15を光路中から退避させるミラーアップが行われると共に、絞り部44は上記第1の測光データに基づいて決定された絞り値に絞り込まれる(ステップS108)。シャッタ13はミラー15の退避及び絞り部44の絞り込み動作が完了すると開かれ(ステップS109)、上記第1の測光データに基づいて決定された露光時間の経過後に閉じられる(ステップS110)。その後、レンズの絞りの開放への復帰と、ミラーダウンが行われる(ステップS111)。
【0038】
次に、システムコントローラ3によって撮像素子24における電荷蓄積が終了した後(ステップS112)、撮像素子24により被写体像から光電変換された信号は撮像回路25及びA/D変換回路26において電気信号として読み出され(ステップS113)、所定の処理を施された画像信号に変換されると共に(ステップS114)、露光情報抽出手段51によって、上記測光センサ36の場合と同様に撮像画面を所定の複数の領域に分割した各領域ごとの輝度レベルが検出され、露光データとしてシステムコントローラ3の内部メモリに記憶される(ステップS115)。
【0039】
次に、輝度値比較判別手段52において、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ(測光輝度値)及び上記露光データ(露光輝度値)の所定の各領域ごとのヒストグラム(測定値の範囲を複数の区間に分け各区間に属する測定値の出現度数に比例する面積をもつ柱を並べた図表)を作成することで、両者を比較する(ステップS116)。輝度値比較判別手段51によって比較された、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ及び上記露光データ両者の差異が所定の基準値範囲内にあれば(ステップS117の判定が「はい」)、絞り部44及びシャッタ13は正常に動作していることになる。両者の差異が所定の基準値範囲内にある場合は、電気信号として読み出された上記被写体像は、所定の処理を施された画像信号に変換された後(ステップS119)、記録媒体27に格納される(ステップS120)。
【0040】
他方、輝度値比較判別手段51によって比較された、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ及び上記露光データ両者の差異が所定の基準値範囲内にない場合は(ステップS117の判定が「いいえ」)、絞り部44及びシャッタ13は正常に動作していない可能性がある。両者の差異が所定の基準値範囲内にない場合は、輝度値補正手段53において、上記第2の測光データ及び上記露光データの所定の各領域ごとのヒストグラムより、画像処理による補正を行うための補正量のパラメータが演算処理され、該補正量のパラメータにより上記被写体像は輝度値補正画像処理を施され(ステップS118)、所定の処理を施された画像信号に変換された後(ステップS119)、記録媒体27に格納される(ステップS120)。
【0041】
図4及び図5はデジタルカメラシステムにおけるレリーズシーケンスの第2の動作例を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、デジタルカメラ本体1のシステムコントローラ3が制御プログラムに基づき図1の各部を制御することで実行する。
【0042】
レリーズ操作部材の操作に伴いレリーズSW1・5が作動すると(ステップS201)、レリーズシーケンスが開始される(ステップS202)。レリーズシーケンスが開始されると、測光センサ36及び測光回路37によって測光データ1(第1の測光データ)が読み込まれる(ステップS203)。測光センサ36及び測光回路37によって得られた第1の測光データをもとに、システムコントローラ3において適正な露光量を得るための絞り値及びシャッタ秒時(撮像素子24の電荷蓄積時間=露光時間)が算出される(ステップS204)。次に、レリーズ操作部材の操作に伴いレリーズSW2・6が作動すると(ステップS205)、露光シーケンスが開始され、まず測光センサ36及び測光回路37によって、撮像画面を所定の複数の領域に分割した各領域ごとの輝度レベルが検出され、測光データ2(第2の測光データ)としてシステムコントローラ3の内部メモリに記録される(ステップS206)。
【0043】
次に、システムコントローラ3によって撮像素子24の電荷クリア動作を行った後に、撮像素子24の電荷蓄積を開始する(ステップS207)。その後、ミラー15を光路中から退避させるミラーアップが行われると共に、絞り部44は上記第1の測光データに基づいて決定された絞り値に絞り込まれる(ステップS208)。シャッタ13はミラー15の退避及び絞り部44の絞り込み動作が完了すると開かれ(ステップS209)、上記第1の測光データに基づいて決定された露光時間の経過後に閉じられる(ステップS210)。その後、レンズの絞りの開放への復帰と、ミラーダウンが行われる(ステップS211)。
【0044】
次に、システムコントローラ3によって撮像素子24における電荷蓄積が終了した後(ステップS212)、撮像素子24により被写体像から光電変換された信号は撮像回路25及びA/D変換回路26において電気信号として読み出され(ステップS213)、所定の処理を施された画像信号に変換される(ステップS214)。次に、システムコントローラ3において輝度値補正モード設定SW9の状態が判定され、輝度値補正モード設定SW9がOffの場合は(ステップS215で「Off」)、電気信号として読み出され所定の処理を施された画像信号に変換された被写体像は、通常の電子カメラと同様に所定の処理を施された画像信号に変換された後(ステップS221)、記録媒体27に格納される(ステップS222)。
【0045】
他方、輝度値補正モード設定SW9がOnの場合は(ステップS215で「On」)、上述したように撮像素子24で光電変換された被写体像は撮像回路25及びA/D変換回路26において電気信号として読み出され、所定の処理を施された画像信号に変換されると共に、露光情報抽出手段51によって、上記測光センサ36の場合と同様に撮像画面を所定の複数の領域に分割した各領域ごとの輝度レベルが検出され、露光データとしてシステムコントローラ3の内部メモリに記憶される(ステップS216)。
【0046】
次に、輝度値比較判別手段52において、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ(測光輝度値)及び上記露光データ(露光輝度値)の所定の各領域ごとのヒストグラムを作成することで、両者を比較する(ステップS217)。輝度値比較判別手段51によって比較された、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ及び上記露光データ両者の差異が所定の基準値範囲内にあれば(ステップS217の判定が「はい」)、絞り部44及びシャッタ13は正常に動作していることになる。両者の差異が所定の基準値範囲内にある場合は、電気信号として読み出された上記被写体像は、所定の処理を施された画像信号に変換された後(ステップS221)、記録媒体27に格納される(ステップS222)。
【0047】
他方、輝度値比較判別手段51によって比較された、システムコントローラ3に記憶されている上記第2の測光データ及び上記露光データの差異が所定の基準値範囲内にない場合は(ステップS218の判定が「いいえ」)、絞り部44及びシャッタ13は正常に動作していない可能性がある。両者の差異が所定の基準値範囲内にない場合は、輝度値補正手段53において、上記第2の測光データ及び上記露光データの所定の各領域ごとのヒストグラムより画像処理による補正を行うための補正量のパラメータが演算処理され、該補正量のパラメータにより上記被写体像は輝度値補正画像処理を施され(ステップS219)、補正情報記録手段54により補正情報が付随して記録されると共に(ステップS220)、所定の処理を施された画像信号に変換された後(ステップS221)、記録媒体27に格納される(ステップS222)。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態によれば、環境変化、経年変化等によって生じるシャッタ固有の機械的ばらつきによって発生する露光むらを、測光センサ36及び撮像素子24からの輝度情報をもとに検出し、これにより求められた露出パラメータを撮像素子24から読み出される画像データに対する画像補正のパラメータとして使用し、補正処理された画像データをメモリカード等の記録媒体27に記録する。従って、シャッタの機械的ばらつきにより露光むらが発生した撮影画像データであっても、記録媒体27に記録する撮影画像データは適正な露光レベルに補正することが可能となる。また、新たな部品等を追加することなく露光むらを検出することが可能となるので、露光むらを検出する部品を新たに搭載するためのスペースや製造コストの増加を抑制できる効果がある。
【0049】
また、輝度値補正モードを選択するための輝度値補正モード設定SW9をデジタルカメラ本体1に備えることによって、撮影者は輝度値補正モードを実行するか否かを任意に選択することが可能となる。これによって、撮影者が輝度値補正モードの画像処理を自由に設定することができ、撮影者が輝度値補正モードを実行したい撮影条件の場合と、輝度値補正モードを実行したくない撮影条件の場合において、撮影者は輝度値補正モードの実行を容易に選択することが可能となる。
【0050】
また、撮影画像データに補正情報を付随させて記録することによって、撮影者が撮影を終えた後に撮影画像データの確認及び整理等を行う際に、撮影画像データに輝度値補正処理が施されているか否かを容易に判別することが可能となり、輝度値補正処理が行われた撮影画像データを容易に検索することが可能となる。
【0051】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、輝度値補正モード設定SW9の操作により撮影者が輝度値補正モードを実行するか否かを任意に選択可能とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばデジタルカメラ本体1に搭載したカレンダ機能により計時した日時が予め設定された日時となった場合(例えば製品出荷時から所定年数が経過した場合)、システムコントローラ3が自動的に輝度値補正モードを実行するように構成してもよい。
【0052】
上記実施の形態では、輝度値補正モード設定SW9の操作により撮影者が輝度値補正モードを実行するか否かを任意に選択可能とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばデジタルカメラ本体1に装備した振動センサ等により検出した振動検出値が予め設定された値となった場合(例えばデジタルカメラに所定以上の外力が加わるなどの急激な機械的変動要因が発生した場合)、システムコントローラ3が自動的に輝度値補正モードを実行するように構成してもよい。
【0053】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0054】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0055】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0056】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0057】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0058】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0059】
「実施態様1」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮像素子の出力に基づき撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段とを有し、
前記測光手段は、撮影動作の実行が指示された時に、撮像画面を所定の複数の領域に分割した該各領域の輝度レベルを前記測光輝度値として取得し、前記抽出手段は、前記シャッタを所定時間開いて撮影が行われた際に、撮像画面を所定の複数の領域に分割した該各領域の輝度レベルを前記露光輝度値として抽出することを特徴とする輝度補正装置。
【0060】
「実施態様2」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段と、前記補正手段による補正を実行するか否かを設定する補正設定手段とを有することを特徴とする輝度補正装置。
【0061】
「実施態様3」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段と、前記補正手段で補正された撮影画像に補正情報を付随させて記録する補正情報記録手段とを有することを特徴とする輝度補正装置。
【0062】
「実施態様4」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段と、前記補正手段による補正を実行するか否かを設定する補正設定手段と、前記補正手段で補正された撮影画像に補正情報を付随させて記録する補正情報記録手段とを有することを特徴とする輝度補正装置。
【0063】
「実施態様5」 前記実施態様1乃至4の何れかに記載の輝度補正装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
【0064】
「実施態様6」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光工程と、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出工程と、前記測光工程で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出工程で抽出された露光輝度値とを比較する比較工程と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別工程と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正工程とを有することを特徴とする輝度補正方法。
【0065】
「実施態様7」 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光機能と、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出機能と、前記測光機能で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出機能で抽出された露光輝度値とを比較する比較機能と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別機能と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0066】
「実施態様8」 輝度補正方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記輝度補正方法は、撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光ステップと、撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出ステップと、前記測光ステップで取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出ステップで抽出された露光輝度値とを比較する比較ステップと、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別ステップと、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正ステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の露光輝度値とを比較し、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別し、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する。即ち、環境変化、経年変化等によって生じるシャッタ固有の機械的ばらつきによって発生する露光むらを、測光手段及び撮像素子からの輝度情報をもとに検出し、これにより求められた露出パラメータを撮像素子から読み出される画像データに対する画像補正のパラメータとして使用し、補正処理された撮影画像データを記録すれば、シャッタの機械的ばらつきにより露光むらが発生した撮影画像データであっても、記録媒体に記録する撮影画像データは適正な露光レベルに補正することが可能となる。また、新たな部品等を追加することなく露光むらを検出することが可能となるので、露光むらを検出する部品を新たに搭載するためのスペースや製造コストの増加を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラシステムの内部構成を示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラシステムにおけるレリーズシーケンスの第1の動作例を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートの続きである。
【図4】デジタルカメラシステムにおけるレリーズシーケンスの第2の動作例を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ本体
2 撮影レンズ
3 システムコントローラ
9 輝度値補正モード設定SW(補正設定手段)
13 シャッタ
24 撮像素子
25 撮像回路
27 記録媒体
36 測光センサ(測光手段)
37 測光回路(測光手段)
43 ズームレンズ
44 絞り部
45 フォーカスレンズ
51 露光情報抽出手段(抽出手段)
52 輝度値比較判別手段(比較手段、判別手段)
53 輝度値補正手段(補正手段)
54 補正情報記録手段(補正情報記録手段)
Claims (1)
- 撮影レンズを透過した撮影光の光量を測定する測光手段と、撮像素子の出力に基づき撮影画像の露光輝度値を抽出する抽出手段と、前記測光手段で取得された撮影直前の測光輝度値と、シャッタを所定時間開いて撮影された画像の前記抽出手段で抽出された露光輝度値とを比較する比較手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲内にあるか否かを判別する判別手段と、前記両輝度値の差が所定の範囲外と判別された場合、前記両輝度値の差が所定の範囲内となるように撮影画像の輝度値を補正する補正手段とを有することを特徴とする輝度補正装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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JP2007228047A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Canon Inc | 撮像装置、撮像装置の制御方法、画像データの補正方法、および、プログラム |
JP2008022198A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Canon Inc | 撮像装置 |
-
2003
- 2003-01-21 JP JP2003012326A patent/JP2004228763A/ja active Pending
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