JP2004228752A - 定形データ放送再生装置及び定形データ記述方法 - Google Patents

定形データ放送再生装置及び定形データ記述方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディジタル放送受信機のデータ放送画面を用いて動画を多重表示しながら操作できる装置を提供する。
【解決手段】データ挿入手段110で定形データに所定のデータを挿入し、MPEG−TS化手段109で、定形データと動画を多重し、MPEGトランスポートストリーム化して再生する定形データ放送再生手段108を備える。これにより、古いディジタル放送受信機3を用いても、動画を含む画面表示を見ながら操作可能とすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル放送受信機で受信された情報を記録再生する定形データ放送再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル放送が実用化され、これに伴い、ディジタル放送を記録再生する装置が考えられている。このようなディジタル放送記録再生装置としては、特許文献1に示したものが知られている。
【0003】
以下に、図46及び図47を用いて、より詳細に従来の技術について説明する。
【0004】
図46は従来の記録再生装置における番組タイトル表示を実現するディジタルコンテンツ再生環境例1を示すブロック図である。同図は、番組が格納されているディジタルコンテンツ再生機器4、ディジタルコンテンツ再生機器4から番組タイトルを読み出すディジタル放送受信機3、番組タイトル一覧を表示するTV受像機1から構成される。また、ディジタルコンテンツ再生機器4は、番組タイトル情報格納手段104、コンテンツ再生手段105、コンテンツ選択手段106から構成され、ディジタル放送受信機3は、表示手段101、番組タイトル情報取得手段102、番組タイトル情報解析手段103を備える。
【0005】
表示手段101はディジタル放送受信機3の動作状態や、受信中の番組情報、および接続されているディジタルコンテンツ再生機器4に関する情報をユーザーに通知するためにTV受像機1の画面上に各種情報をグラフィックス表示するための手段である。また、番組タイトル情報取得手段102は、接続されているディジタルコンテンツ再生機器3に対して、番組情報を要求するコマンドを送信し、かつディジタルコンテンツ再生機器4から回答される情報を取得する手段であり、例えばIEEE1394インタフェース上でのAV/Cコマンドのやり取り等で実現される。番組情報には、番組タイトルや録画日時、番組の内容、ジャンル、放送されたチャンネル等がある。また、番組タイトル情報解析手段103は、番組タイトル情報取得手段102を用いて取得した番組情報を解析し、ユーザーに必要な情報のみを取り出す手段である。また、番組タイトル情報格納手段104はディジタルコンテンツ再生機器4において、取り扱う番組に関する各種情報を格納する手段であり、番組自体を格納する記憶媒体上や、ディジタルコンテンツ再生機器4の持つ記憶装置上に格納することで実現される。また、コンテンツ再生手段106は、ディジタルコンテンツ再生機器4が取り扱う記憶媒体上に記録されている番組のコンテンツデータを出力する手段であり、磁気テープやDVD,ハードディスク等に代表される媒体上の信号読み取り部や信号処理回路等から構成される。また、コンテンツ選択手段106は、指定された番組が記憶媒体上のどの場所に格納されているかを示す情報に基づいて、指定された番組を再生する動作を実現する手段であり、ファイルシステムなどにより実現される。
【0006】
次に、ディジタルコンテンツ再生環境での番組タイトル表示と、番組タイトル表示に基づいた番組再生の指定について説明する。
【0007】
ユーザーから番組情報表示の要求を受けると、ディジタル放送受信機3は、番組タイトル情報取得手段102を通じて、ディジタルコンテンツ再生機器4に対して再生コンテンツに関する番組タイトル情報の問い合せを行う。ディジタルコンテンツ再生機器4は、番組タイトル情報格納手段104から番組タイトル情報を取り出し、その情報をディジタル放送受信機3に回答する。ディジタル放送受信機3は、番組タイトル情報取得手段102を通じて受取った番組タイトル情報の中から必要な情報を番組タイトル解析手段103を用いて取りだし、表示手段101を用いてTV受像機1の画面上に表示を行う。その後、ユーザーから再生させたい番組を指定されると、指定された番組をディジタルコンテンツ再生機器4に伝える。ディジタルコンテンツ再生機器4は伝えられた番組の内容をコンテンツ選択手段106を用いて取り出し、コンテンツ再生手段105を用いてユーザーに指定された番組の再生を実現する。
【0008】
図47は従来の記録再生装置等の機器における操作画面表示を実現するディジタルコンテンツ再生環境例2を示すブロック図である。同図は、操作画面を持つ複数の機器2a〜2n、と操作画面を表示するTV受像機1から構成される。それぞれの機器は操作画面を表示するための表示手段101を備える。
【0009】
表示手段101は、機器2a〜2nそれぞれの動作状況や、取り扱う番組の情報をユーザーに通知するためにTV受像機1の画面上に各種情報をグラフィックス表示するための手段である。
【0010】
各機器2a〜2nはそれぞれの機器が表示手段101を備え、ユーザーに通知したい情報情報を、表示手段101を用いてTV受像機1の画面上に表示する。TV受像機1では機器2a〜2nが出力する映像信号は別々の映像入力端子で受取るため、それぞれの機器の操作を行う際には信号入力の切り替えを行い、操作対象となる機器の映像出力信号がTV受像機1の画面上に表示された状態で操作を行う。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−152688号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、従来のデジタルコンテンツ再生環境例1、例2では、次のような問題点があった。
【0013】
図46に示した従来のディジタルコンテンツ再生環境例1、及び図47に示した従来のディジタルコンテンツ再生環境例2から明らかなように、コンテンツ再生手段105から再生される動画映像と番組タイトル情報104を同時に同一画面上に描画するためには、ディジタル放送受信機側にて個別に取得した番組タイトル情報と動画映像を表示手段101により多重表示しなければならなかった。
【0014】
また、ディジタルコンテンツ再生機器の動作状態を、同じく再生動画に多重表示する場合もディジタル放送受信機側にて表示手段101により多重表示しなければならなかった。即ち、すでに商品化されたディジタル放送受信機に前記多重化機能がない場合、そのディジタル放送受信機では録画済み動画と番組タイトルや動作状態を単一画面に多重して表示することができないという課題があった。
【0015】
衆知の通り、BSディジタル放送用のディジタル放送受信機の場合、一般的にはIEEE1394インタフェースを介して外部機器から動画を再生しながら、同時にその再生時刻カウンター等を表示する画面を多重表示する機能が装備されているものもある。
【0016】
しかしながら、商品仕様として搭載している機能以外の状態を新規に表示することはできなかった。即ち、既存のディジタル放送受信機では外部機器に録画した映像とその動作状態を新規な表現にて多重表示することができないという第1の課題があった。
【0017】
また、ディジタル放送受信機にて動作するデータ放送に動作状態変更を通知する手段として、放送波に汎用イベントメッセージを挿入する方式がARIB規格(ARIBとは電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses)の略である)にて標準化されているが、汎用イベントメッセージを送出するタイミングによっては、ディジタル放送受信機側での汎用イベントメッセージ受信に失敗する場合があるという問題があった。この汎用イベントメッセージの受信失敗問題は、放送系からの受信時だけではなく、データ放送を受信する経路が1394インタフェース等を介して行われる場合も同様に発生する。即ち、適切なタイミングで汎用イベントメッセージが送信されない場合、ディジタル放送受信機では汎用イベントメッセージの受信に失敗するという第2の課題があった。
【0018】
また、従来のデータ放送は放送波を用いているために伝送帯域の制限があり、さらに受信機側のでの動作状態を放送局側で知ることができないため動作させるBML(Broadcast Markup Language)文書すべてを1つのストリームにカルーセル形式で配置する必要があった。このことは、BML文書の数を増やせば増やすほど、1つのBML文書に割り当てることができる伝送帯域が小さくなることを意味している。即ち、従来のデータ放送では複数BML記述化により画面構成を増加させるほどディジタル放送受信機のBML取得に時間を要し、その結果として個々のBMLの起動に時間がかかるという第3の課題があった。
【0019】
また、データ放送は起動して描画されるまでに時間がかかるという第4の課題がある。このことは一般のBSディジタル放送受信機にて、データ放送の起動を行えば体感することができる。
【0020】
また、従来のデータ放送はデータ放送内に記述されたもの以外の外部プログラムを、任意の組み合わせで起動することができないという第5の課題があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の定形データ放送再生装置は、定形データを保存する定形データ保存手段と、定形データに所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、映像が記録された記録媒体と、記録媒体から映像を取り出し再生するMPEG再生手段と、所定のデータが挿入された定形データ及び再生されたMPEG映像を多重化し、MPEGトランスポートストリーム化し、再生データとしてディジタル放送受信機に送出する定形データ放送再生手段を備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の本発明(請求項1に対応)は、定形データを保存する定形データ保存手段と、定形データに所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、映像が記録された記録媒体と、記録媒体から映像を取り出し再生するMPEG再生手段と、前記所定のデータが挿入された定形データ及び前記再生されたMPEG映像を多重化し、MPEGトランスポートストリーム化し、再生データとしてディジタル放送受信機に送出する定形データ放送再生手段を備えたことを特徴とする定形データ放送再生装置である。
【0023】
また、第2の発明(請求項2に対応)は、定形データを保存する定形データ保存手段と、定形データに所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、映像が記録された記録媒体と、記録媒体から映像を取り出し再生するMPEG再生手段と、前記所定のデータが挿入された定形データ及び前記再生されたMPEG映像を多重化し、MPEGトランスポートストリーム化し、再生データとしてディジタル放送受信機に送出する定形データ放送再生手段と、送出した定形データ放送の動作状態を制御する状態遷移制御手段を備えたことを特徴とする定形データ放送再生装置である。
【0024】
また、第3の発明(請求項3に対応)は、MPEG再生手段は、記録媒体から再生されたMPEG映像からIピクチャを抽出し、これをもって早送り再生及び巻き戻し再生を行う機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置である。
【0025】
また、第4の発明(請求項4に対応)は、MPEG再生手段は、記録媒体から再生されたMPEG−TSストリームの中から映像に該当するプログラムIDを持つトランスポートストリームパケットのみを抽出し、このプログラムIDを規定の値に書き直すことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置である。
【0026】
また、第5の発明(請求項5に対応)は、定形データ放送再生手段は、記録媒体に保存されたMPEG映像のアスペクト比ならびに画素数の情報を抽出するストリーム情報抽出手段と、これに対応する定形データを選択する定形選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置である。
【0027】
また、第6の発明(請求項6に対応)は、定形データ放送再生手段は、定形データ保存手段に保存された定形データのアスペクト比ならびに画素数の情報を抽出する定形情報抽出手段と、これに対応する映像を選択する映像選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置である。
【0028】
また、第7の発明(請求項7に対応)は、ディジタル放送受信機の受信能力に対応する汎用イベントメッセージ送出最小間隔を規定する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置である。
【0029】
また、第8の発明(請求項8に対応)は、1つのBML文書の中にすべての画面構成を記述することを特徴とする定形データ記述方法である。
【0030】
また、第9の発明(請求項9に対応)は、定形データ保存手段は、複数のBML文書により構成された定形データを保存し、状態遷移制御手段はBML文書間を遷移する期間を含み汎用イベントメッセージ送出を禁止する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置である。
【0031】
また、第10の発明(請求項10に対応)は、定形データ放送再生手段は、状態遷移制御手段からの指令に応じて再生する定形データを選択する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置である。
【0032】
また、第11の発明(請求項11に対応)は、MPEG−TSストリームとして準備された背景映像を記録媒体に保持し、記録媒体から再生された前記MPEG−TSストリームを繰り返し再生し、データ放送を形成する所定の定形データと結合することで背景映像として表示するする機能を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置である。
【0033】
また、第12の発明(請求項12に対応)は、状態制御手段は、他のアプリケーション実行手段を制御する機能を有することを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置である。
【0034】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、定形データ放送と録画済み映像を多重化して表示する構成について説明する(請求項1に対応)。
【0035】
図1は、定形データ放送を再生し、定形データ放送再生装置の内部状態及び録画済み映像を、ディジタル放送受信機3を介して表示するための定形データ放送再生装置のブロックならびに受信機との接続環境を示す図である。定形データ放送再生装置5において、111は定形データ保存手段、110はデータ挿入手段、124は記録媒体124、600はMPEG再生手段、109はMPEG−TS化手段、である。また、ディジタル放送受信機3は、表示手段101、データ放送実行手段107を備える。
【0036】
ディジタル放送受信機3に備えられているデータ放送実行手段107は、BSデジタル放送用デジタル放送受信機には一般的に搭載されている機能であり、その内容は、たとえば、特開平10−304325号公報「デジタル放送システム、デジタル放送装置及びデジタル放送における受信装置」等に記述されている。このデータ放送では、BML(Broadcast Markup Language)という言語で記述されたプログラムや表示用の画像データ等が放送波を介してデジタル放送受信機3に送付される。ユーザは、デジタル放送受信機3を操作することでデータ放送にて実現される様々なサービスを受けることが可能になる。データ放送実行手段107は、デジタル放送受信機3が放送波からデータ放送を受信したときだけではなく、たとえばIEEE1394インタフェースと呼ばれるデジタル接続を介して取得した時も動作するものとする。即ち、データ放送実行手段107は、デジタル放送受信機3に接続された再生装置の再生動作によっても動作するものとする。
【0037】
以下、図1に示した各構成要素の説明を行う。
【0038】
図1において、5は定形データ放送再生装置を示したものである。300は、定形データ放送再生装置が送出するデータ放送の雛形となる定形データである。301は、定形データ放送再生装置5の機器状態等を表す挿入データである。111は、定形データ300を、機器内の保存手段(図示せず)に保存する手段である。110は、定形データ300に挿入データ301を挿入するデータ挿入手段である。124は、録画済み映像を保存する記録媒体である。600は、記録媒体124から該当する映像ストリームを取得するMPEG再生手段である、109は、MPEG再生手段600によって得られたMPEG映像とデータ挿入手段110によって得られたデータをMPEGトランスポートストリーム(以下、MPEG−TSと略す)に構成し直して送出するものである。320は,定形データ放送再生装置5とデジタル放送受信機3の間でのデジタル信号のやり取りを行うデジタルインターフェースである、800は、ディジタルインタフェース320を介して再生される定形データ再生ストリームである。
【0039】
以下図面に従って、本構成の定形データ放送再生装置5の動作について説明する。
【0040】
定形データ放送再生装置5は、再生動作開始要求を受け付けると、定形データ保存手段111から、データ放送の雛形データである定形データ300を定形データ放送再生手段108に送出する。定形データ放送再生手段108の有するデータ挿入手段110は、定形データ放送再生装置5内部の状態を示す挿入データ301を取得し、定形データ300にそのデータを書き込む。一方、番組録画予約等によりMPEG−TSの形態で録画された映像は、記録媒体124に保存されているものとする。ここでは、録画用の構成ならびに処理については記述を省略する。MPEG再生手段600は記録媒体から所定の映像に対応するMPEG−TSを取得する。MPEG−TS化手段109は、データ挿入手段110及びMPEG再生手段600から取得した定形データ及びMPEG映像をMPEG−TSの送出ストリームの形態である小単位のデータのかたまり(パケット)にして、デジタル放送受信機3に送出する。定形データ放送再生装置5から送出された定形データ再生ストリーム800はデジタルインターフェース320を介してデジタル放送受信機3に送信され、データ放送実行手段107によって解釈、実行される。データ放送実行手段107は、定形データ放送再生装置5の内部状態を表示手段101、TV受像機1によって表示することとなる。この結果、デジタル放送受信機3が、定形データ放送再生装置5を制御する制御手段を備えていなくとも、ユーザー(操作者)は、定形データ放送再生装置5の内部状態をデジタル放送受信機3の表示画面を通じて知ることができる。
【0041】
尚、上記の説明における、定形データ放送再生装置5に再生動作を促す方法は、定形データ放送再生装置の内部状態を表示する機能を持たない機器用のコマンドで可能でもあり、それは、たとえば、IEEE1394インタフェース上にてやりとりされるテープ用VCRコマンドなどが例としてあげられる。または、定形データ放送再生装置5の本体のボタン、定形データ放送再生装置5の専用リモコンなどを使用しても、同様の効果をユーザに提供することができる。
【0042】
本実施の形態1の構成を用いる事で、前記の「発明が解決しようとする課題」に記載の、既存のディジタル放送受信機では外部機器に録画した映像とその動作状態を新規な表現にて多重表示することができないという第1の課題を解決することができる。
【0043】
次に、本実施の形態1における、定形データ放送再生手段108の有する機能について詳細に説明する。
【0044】
図2は、データ挿入手段110が行う処理の一例を示したものであり、特に、BSデジタル放送で用いられているデータ放送のデータ構造を一例にしてその動作内容を説明する。
【0045】
図2において、200は、送出するデータの一塊を機器内のメモリ上に配置した様子を示したものである。このデータは、データカルーセルと呼ばれる方式により、デジタル放送受信機に対して繰り返し転送される。このデータカルーセルという方式は、ISO/IEC 13818−6で定義された方式である。尚、データカルーセル方式は方式名称であるため、これを区別し、データの実体を指す場合はカルーセルデータと呼ぶこととする。カルーセルデータ200は、主にデータの配置情報が記述されているDIIと呼ばれる部分と、実際のデータ本体が書かれているDDBとよばれる部分に分かれている。DII及びDDBは、ISO/IEC 13818−6で定められたUser−to−NetworkダウンロードプロトコルのなかのDownloadInfoIndicationメッセージ及びDownloadDataBlockメッセージを意味する。201は、データカルーセルのペイロード部分に相当するDDBの構造を示したものである。DDBは複数のセクション(Section)に分割され、さらにそれぞれのセクション構造202は、先頭の固定領域に続いて、いくつかの書き換え対象データ部分が存在し、データ最後には、データの信頼性を保証するCRC32の部分が配置されている。定形データ300は、図2に示すデータカルーセルの構造をしており、セクション構造202の書き換え対象データ部分が未定義になっているものである。データ挿入手段110は、セクション構造202の書き換え対象データ部分を検索し、機器内部で取得した挿入データ301で、書き換え対象データ部分を更新する。
【0046】
このデータ更新を行う書き換え対象データ部分のメモリ上の位置情報は、あらかじめテーブルで保存していてもよいし、検索して調べる事もありえる。また、それぞれの書き換え対象データ部分に書きこむ挿入データ301は、固定長の場合処理が単純になるが、データの持たせ方を工夫することで、様々なサイズのデータを挿入することもできる。いずれの場合でも、各書き換え対象データを更新したあと、転送時のデータとしての整合性保障を目的に、CRC32を再計算する。
【0047】
データ放送はディジタル放送において実施されており、上記データ放送を形成するカルーセル構造の構築及びMPEGトランスポート化は放送局の設備でも同様の規格に従って実施されている。本発明が放送局設備と異なる点は、本装置を使用するのが一般ユーザーである点、またディジタル放送受信機3における処理が放送波としての受信ではなく外部機器からの再生データとしてデータ放送を取得する点である。このような使用環境では、価格的にも処理速度的にも従来の放送局設備とは異なる構成の装置が必要となる。上記に説明した本実施の形態1では、再生するデータ放送を定形化して扱うことで必要な処理を最小化し、価格的にも処理速度的にも実用性のある定形データ放送再生を実現することができるという特徴を持つ。
【0048】
また、本実施例の、定形データ放送再生装置5の内部状態を表す挿入データ301は、文字データに限定する必要はなく、音楽データやJPEGなどの画のデータであってもよい。また、機器内部の値でなくともよく、たとえば、定形データ放送再生装置5に接続されたメモリーカードのデータ、定形データ放送再生装置5に接続された光ディスクドライブに挿入された光ディスクに記録されている音楽データ、あるいは、その音楽データのタイトル情報などであってもよい。
【0049】
次に、MPEG再生手段600について動作を説明する(請求項3に対応)。
【0050】
図3は、MPEG再生手段600に関する第1の実施例を示したものである。この時、基本の構成は前述の実施の形態1によって構成されているものとする。番組録画予約等によりMPEG−TSの形態で録画された映像は、記録媒体124に保存されているものとする。ここでは映像の録画に関する構成ならびに説明は省略した。MPEG再生手段600は記録媒体から所定の映像に対応するMPEG−TSを取得する。取得されたデータは同図中に記載したように、I(Intraframe)、B(Bidirectional)、P(Predictive)、の3種類のピクチャによって構成されている。MPEG再生手段600は、取得したピクチャからIピクチャのみを抽出し、これを後段のMPEG−TS化手段109に送付する。前記Iピクチャの抽出は継続して行われる。この継続したIピクチャの抽出によって、早送り再生や巻き戻し再生を実現することができる。
【0051】
次に、MPEG−TS化手段109の動作を説明する。
【0052】
MPEG−TS化手段109は、データ挿入手段110によって作成したカルーセルデータ200及びMPEG再生手段600により抽出されたIピクチャ700をMPEG−TSとして再構成する。図4は、作成したカルーセルデータ及びIピクチャをMPEG−TSデータとして送出する処理方法の一例を示したものである。図4において、134は、抽出されたIピクチャ700から、MPEG規格で規定されたMPEG−TSパケットを生成する映像パケット生成手段である。130は、カルーセルデータ200から、MPEG規格で規定されたMPEG−TSパケットを生成するカルーセルデータ分割パケット化手段である。131は、MPEG規格で規定されたPAT(Program Association Table)やPMT(Program Map Table)、PCR(Program Clock Reference)などのパケットを生成する制御用パケット生成手段である。601は、これらによって生成したパケットを時間軸方法に適切にマルチプレクスし、かつデータの連続性指標を更新する機能を有するマルチプレクス手段である。133は、パケットデータをバス上に送信するパケット送信手段である。これらの構成により、データ挿入手段110の生成したデータカルーセルのデータ及びMPEG再生手段600の生成したIピクチャを送信することが可能である。
【0053】
図5は、図4の映像パケット生成手段134における動作を説明する処理フロー1ある。映像パケット生成手段134では、元映像に含まれるPSI情報やPCR情報を排除するためにPID(Packet Identification)を参照して表示対象となる映像を含むパケットのみを抽出して後段に送付する。この処理により、録画されたMPEG−TSパケットからPSI(Program Specific Information)情報やPCR(Program Clock Reference)等の不要な情報を排除する。
【0054】
図6は、図4のマルチプレクス手段601における動作を説明するマルチプレクスタイミングチャートである。同図において、横軸は時間の推移を意味する。マルチプレクス手段601は、制御用パケット生成手段131により新規に生成されたPAT、PMT、SIT、PCR、及び映像パケット生成手段134により生成されたMPEG−Stream、及びカルーセルデータ分割パケット化手段130ににより生成されたカルーセルデータを図6に示すタイミングでマルチプレクスする。本実施の形態1ではIピクチャのみを抽出しているので図6ではこれを“I”と記載している。マルチプレクス手段601にはマルチプレクス機能だけではなく、パケットの連続性指標を正しく付与し直す機能を含む。マルチプレクス手段601は、図6に示す通り、、一定間隔にてIピクチャを送信し、その合間にカルーセルデータを挿入するように動作させる。一定間隔を決める手段としてはCPUのタイマーやハードウエアタイマーを用いることができる。図6で示したカルーセルデータは、図2に示したカルーセルデータを意味し、“C”と記述した部分がこれに相当する。尚、同図では、“E”と記述した部分があるが、この部分については本実施の形態1では利用せず、後述する実施の形態にて利用する。
【0055】
図1に示す通り、定形データを保存する定形データ保存手段111と映像を保存する記録媒体124は異なるもののように記載しているが、実際は同一記憶媒体にこれを配置しても良い。
【0056】
尚、一般的には所定の書式にデータを代入する時などは、「定型データにデータを挿入する」と明記するが、本発明においてはディジタル放送受信機3により再生されるデータ放送の画面がユーザーに対して所定の形で視覚的に形状化されるため、すべての表記に定形という漢字を使用した。以下、意味がそぐわない部分については定形を定型と読み直しされたい。もちろん、この事は、本発明が表示画面を画一化することを目的としているものではない。例えば、図1における挿入データ301として、表示画面の形状を変更する値を挿入することもできる。
【0057】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成において同時に多重表示する映像をIピクチャだけでなく通常の動画とする例について説明する(請求項4に対応)。なお、基本の構成は実施の形態1で説明した図1と同じであるので、説明を省略する。
【0058】
図7は、MPEG再生手段600に関する第2の実施例(請求項3に記載)を示したものである。番組録画予約等によりMPEG−TSの形態で録画された映像は、記録媒体124に保存されているものとする。MPEG再生手段600は記録媒体から所定の映像に対応するMPEG−TSを取得する。取得されたデータは同図中に記載したように、I、B、P、の3種類のピクチャによって構成されている。MPEG再生手段600は、取得したピクチャの順番を変更せずに、全ピクチャ710として、これを後段のMPEG−TS化手段109に送付する。MPEG再生手段600は、図7に記載したMPEG−TS部分のみを再生するのではなく、通常再生の手順で各ピクチャを継続して順次再生する。
【0059】
次にMPEG−TS化手段109の動作を説明する。
【0060】
MPEG−TS化手段109は、データ挿入手段110によって作成したカルーセルデータ200及びMPEG再生手段600により取得された全ピクチャ701をMPEG−TSとして再構成する。図8は、作成したカルーセルデータ及び全ピクチャ701をMPEG−TSデータとして送出する処理方法の一例を示したものである。図8において、134は、全ピクチャ701から、MPEG規格で規定されたパケットを生成する映像パケット生成手段である。130は、カルーセルデータ200から、MPEG規格で規定されたパケットを生成するカルーセルデータ分割パケット化手段である。131は、MPEG規格で規定されたPATやPMTやPCRなどのパケットを生成する制御用パケット生成手段である。601は、これらによって生成したパケットを時間軸方法に適切にマルチプレクスし、かつデータの連続性指標を更新する機能を有するマルチプレクス手段である。133は、パケットデータをバス上に送信するパケット送信手段である。これらの構成により、データ挿入手段110の生成したデータカルーセルのデータ及びMPEG再生手段600の生成したMPEG映像を送信することが可能である
図9は、図8の映像パケット生成手段134における動作を説明する処理フローである。映像パケット生成手段134では、元映像に含まれるPSI情報やPCR情報を排除するためにPID(Packet Identification)を参照して表示対象となる映像を含むパケットのみを抽出する。次に、各TSパケットの時間間隔を求め、他パケット挿入の可否を判定する。TSパケット間隔がMPEG−TSの最大ビットレートの1/2以下に相当する間隔である場合に他のパケットを挿入可と判断する(図示せず)。この挿入可否判断情報702は、後段のマルチプレクス手段601に送付される。映像パケット手段134は、最終段にて映像TSパケットのPID番号を他の規定値に変更する。このPID番号変更は処理の前半に実施しても良い。
【0061】
図10は、図8のマルチプレクス手段601における動作を説明するマルチプレクスタイミングチャート2である。同図において、横軸は時間の推移を意味する。マルチプレクス手段601は、制御用パケット生成手段131により生成されたPAT、PMT、SIT、PCR、及び映像パケット生成手段134により生成されたMPEG−Stream、及びカルーセルデータ分割パケット化手段130ににより生成されたカルーセルデータを図10に示すタイミングでマルチプレクスする。
【0062】
本実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、図6と図10に明確に現れている。図6では一定間隔でIピクチャ700を挿入していたのに対し、図10では大きな隙間が存在しないためパケットとパケットの間を計測し、隙間を見つけてカルーセルを挿入する方法をとっている。図10ではMPEG−TSデータを構成するMPEG−TSパケット一つ一つについての表現はされていない。即ち、MPEG−TS全体を1つの塊として表現しているため、パケットとパケットの間の隙間に関して表現されていない。同図において、パルス上に表現されたカルーセルデータの位置がパケット間の隙間がある部分に対応しているものとする。実施の形態1はIピクチャを用いた早送り再生等の表示中に所定の定形データ放送を同時表示する場合に有効であり、本実施の形態2は通常再生中に所定の定形データ放送を同時表示する場合に有効である。
【0063】
以上のように、本実施の形態2おいても、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、既存のディジタル放送受信機では外部機器に録画した映像とその動作状態を新規な表現にて多重表示することができないという第1の課題を解決することができる。
【0064】
(実施の形態3)
次に実施の形態3では、実施の形態1及び2を用いた場合に発生する問題とそれを解決する構成について説明する(請求項5に対応)。
【0065】
実施の形態1及び2において、定形データと映像データのアスペクト比が異なる場合は一般的には正しい表示がなされる保証がない、という問題が発生する。図11はその様子を視覚的に表現したものである。右上の長方形は4対3のアスペクト比を持つデータ放送で、左上の長方形は16対9のアスペクト比を持つ映像データである。一般のBSディジタル放送受信機の場合は、このようなアスペクト比が異なるデータを1つの画面に正しく表示することはできないという課題があった。また、周知の通り、ディジタル放送ではチャンネルや番組ごとに4対3や16対9のような異なる種類の映像が混在して放映されている。
【0066】
上記のような課題を解決するために、本実施の形態3では実施の形態1で示した構成に加えて、ストリーム情報抽出手段602と定形選択手段603を備えたものである。その他の構成は実施の形態1で説明した内容と同一であるので説明を省略する。
【0067】
図12において、602は記録媒体124に保存された映像データから、映像のアスペクト比及び画素情報を抽出するストリーム情報抽出手段で、603はストリーム情報抽出手段602により判断された定形選択信号703に基づき、あらかじめ準備された定形データの中から適切なアスペクト比、画素数を有する定形データを選択する定形選択手段である。
【0068】
図13は、図12の定形選択手段603の動作を説明する定形選択動作概念図である。同図を用いて、図12中に記載された定形選択手段603の動作について説明する。図13では、定形データ保存手段111と記録媒体124を、1つのデータ保存手段604として記述している。データ保存手段604の中には、表示対象となる動画映像ならびに複数(ここでは3種類)の定形データがあらかじめ保存されているものとする。同図に示すように、表示対象となる動画がハイビジョン映像の16対9のアスペクト比を有する場合、定形選択手段603は、3種類の定形データの中から、ハイビジョンの16対9のアスペクト比を有する定形データを選択する。
【0069】
図12中に記載されたストリーム情報抽出手段602は、MPEGデータ構造に従って記述されているシーケンスヘッダ、シーケンスエクステンション、シーケンスディスプレイエクステンション、ピクチャヘッダ等を参照し、映像のアスペクト比やプロファイル、レベルを確認する。ストリーム情報抽出手段602は、これらの情報を用いて定形選択信号703を生成し、定形選択手段603に送付する。定形選択手段603は定形選択信号703を取得すると、前述のように適切な定形データを選択し、選択した定形データ300を後段のデータ挿入手段110に送付する。一方、ストリーム情報抽出手段602によって抽出されたストリーム情報704は、MPEG−TS化する時に付与されるPMT、SIT(Selection Information Table)にその内容を反映させるためにMPEG−TS化手段109に送付される。図14にPMTに記載する解像度一覧を記載した。
【0070】
図15にSITに記載するコンポーネントタイプの一覧を記載した。MPEG−TS化手段109の制御用パケット生成手段131は、このストリーム情報704を参照して図14、図15に対応するPMT、SITを生成する。以上のような構成により、映像と定形データのアスペクト比及び画素数を適合させた表示が可能となり、一般のBSディジタル放送受信装置での安定した重ね合わせ表示が可能となる。
【0071】
(実施の形態4)
次に実施の形態4では、実施の形態3で説明した方法に対して選択基準を逆にした場合の解決方法を示す(請求項6に対応)。
【0072】
本実施の形態4では実施の形態1で示した構成に加えて、定形情報抽出手段605と映像選択手段606を備えたものである。その他の構成は実施の形態1で説明した内容と同一であるので説明を省略する。
【0073】
図16において、605は定形データ保存手段111に保存された定形データから、画像のアスペクト比及び画素情報を抽出する定形情報抽出手段で、606は定形情報抽出手段605により判断された映像選択信号705に基づき、あらかじめ準備された録画済み映像データの中から適切なアスペクト比、画素数を有する映像データを選択する映像選択手段である。
【0074】
図17は、図16の映像選択手段606の動作を説明する定形選択動作概念図である。同図を用いて、図16中に記載された映像選択手段606の動作について説明する。図17では、定形データ保存手段111と記録媒体124を、1つのデータ保存手段604として記述している。データ保存手段604の中には、表示対象となる定形データならびに複数の動画映像があらかじめ保存されている。同図に示すように、表示対象となる定形データがハイビジョンの16対9のアスペクト比を有する場合、映像選択手段606は、3種類の動画データの中から、ハイビジョンの16対9のアスペクト比を有する動画データを選択する。
【0075】
図16中に記載された定形情報抽出手段605は、定形データのPMTやSIT情報をもとに、表示する定形のアスペクト比や画素数を確認する。定形情報抽出手段605は、これらの情報を用いて映像選択信号705を生成し、映像選択手段606に送付する。映像選択手段606は映像選択信号705を取得すると、前述のように適切な動画データを選択し、選択した動画データを後段のMPEG再生手段600に送付する。
【0076】
以上のような構成により、映像と定形データのアスペクト比及び画素数を適合させた表示が可能となり、一般のBSディジタル放送受信装置での安定した重ね合わせ表示が可能となる。
【0077】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5では、ディジタル放送受信機3において動作しているデータ放送アプリケーションに対して動作状態の変更を指令する構成を説明し、この構成にて発生する問題と、それを解決する構成について説明する(請求項2及び請求項7に対応)。
【0078】
図18は実施の形態5の構成を示すものである。図18において、1はTV受像機、3はディジタル放送受信機、108は定形データ放送再生手段、111は定形データ保存手段、124は記録媒体、112は状態遷移制御手段である。同図において状態遷移制御手段以外の構成は実施の形態1で説明した構成とほぼ同一であるため詳細説明を省略する。状態遷移制御手段112は、要求受付手段115、状態管理手段114、状態変化通知手段により構成される。
【0079】
状態制御手段112は、MPEG−TS化手段に対してイベントメッセージ308を送付することにより、ディジタル放送受信機3で動作しているデータ放送アプリケーションに対して動作状態の変更を指令する。
【0080】
要求受付手段115は、押しボタンあるいはまたリモコン受信装置等の状態を検知する構成により実現される(図示せず)。ボタンの種類としては、例えば定形データの再生開始を指令する“定形起動ボタン”、定形データ再生画面上でのカーソル移動を指令し、上下左右に対応する“矢印ボタン”等がある(図示せず)。これらのボタンが押下されると、要求受付手段115は受け付けたボタンの種類に対応する情報を状態遷移管理手段114に送付する。状態遷移管理手段114は、ディジタル放送受信機3にて動作中の定形データ放送の状態変化を管理する機能を持つ。例えば、下向きの矢印が押された場合、動作中の定形データ放送に対して変化すべき状態を通知するための画面操作用制御コード311を生成し、状態変化通知手段113に送付する。状態変化通知手段113では画面操作用制御jコード311をイベントメッセージ伝送方式のフォーマットに変更し、これをMPEG−TS化手段109に送付する。MPEG−TS化手段により再生されたMPEG−TS信号にはイベントメッセージが多重化され、ディジタル放送受信機3によって再生され、データ放送実行手段107によりこれが処理される。上記イベントメッセージ伝送方式とは、放送局からディジタル放送受信機3で動作しているアプリケーションに対して、即座に、あるいは指定した時刻にメッセージ情報を送る手段を提供するものである。日本のBSディジタル放送用に定められた規格(電波産業会 標準規格 STD−B24 3.2版 第7章参照)では、汎用イベントメッセージ記述子が定義されており、汎用イベントメッセージ記述子をイベントメッセージ伝送方式に則り伝送することでディジタル放送受信機3側にて動作するアプリケーションの状態を変更することができる。
【0081】
以上のように動作する定形データ放送再生装置5において、要求受付手段115にて受け付ける要求の周期が短い場合、受付た短い周期のままでイベントメッセージ308を生成し再生すると、データ放送実行手段107でのイベントメッセージ受信に失敗するという問題が発生する。このデータ放送実行手段107でのイベントメッセージ受信の失敗は、データ放送実行手段107にて動作している定形データ放送と、状態遷移管理手段114の管理する状態の食い違いを生じ、アプリケーションとしての操作が不能になるという事態を招く。
【0082】
前記課題を解決するために、本実施の形態5では要求受付手段115において、所定の周期以下の要求受付を禁止する機能を備える。図19は、要求受付禁止タイミング図である。同図に示すように、短い間隔で要求があった場合は、これをマスクする。マスク期間はディジタル放送受信機3の性能に依存する。ディジタル放送受信機3の汎用イベントメッセージ受信性能が高い場合は短いマスク期間で良いが、性能が低い場合は長いマスク期間に設定する必要がある。マスク期間を固定値に設定する方法として、市販されている既存のディジタル放送受信機3において最も性能が低いものに基準を合わせる方法がある。本要求受付手段115はマイクロプロセッサの割り込み入力、及びタイマー機能を用いて実現することができる。尚、マスク期間の設定ならびにマスク処理は、要求手段115で行わずに、状態遷移管理手段114で実施する構成としてもよい。
【0083】
以上のように、本実施の形態5の構成を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、適切なタイミングで汎用イベントメッセージが送信されない場合、ディジタル放送受信機では汎用イベントメッセージの受信に失敗するという第2の課題を解決することができる。
【0084】
(実施の形態6)
次に実施の形態6では、実施の形態3の構成、及び実施の形態5の構成、双方を備えることで実現される定形データ放送アプリケーションの表示例を示す(請求項3及び請求項7に対応)。
【0085】
図20において、実施の形態3及び実施の形態5との違いは、新たに状態遷移管理手段114から送出される再生制御信号717が存在する点である。その他の構成は先に述べた内容と同一であるので説明を省略する。
【0086】
図21は、図20の構成にて、MPEG−TSストリームを再構成し、ディジタル放送受信機3にてTV受像機1に画面を表示した場合の表示例である。
【0087】
図21において、706は動画表示領域、707は動作状態表示領域、716は画面表示枠である。同図の動作状態表示領域707において、708は巻き戻し再生の状態表示、709は早送り再生の状態表示、710は再生速度増加の状態表示、711は再生速度減少の状態表示、712は再生速度表示軸、713は再生速度表示、714は再生位置表示軸、715は再生位置表示である。
【0088】
以下、図21の表示動作について、図20の構成を参照しながら説明する。
【0089】
本表示画面は、早送り再生や巻き戻し再生を行う場合を想定した画面である。この2つを総称して、以下トリック再生と呼ぶこととする。
【0090】
要求受付手段115は“早送りボタン”等の押下を検出し、再生制御信号717によりMPEG再生手段600に対して処理の開始を指令する。指令を受けたMPEG再生手段600は、記録媒体124に保存された映像の再生処理を開始する、また、この時、ストリーム情報抽出手段602、定形選択手段603、データ挿入手段110は、定形データ保存手段111に保存された定形データの取得処理を開始する。記録媒体124から再生された映像はMPEG再生手段600によりIピクチャの抽出が行われる。この抽出されたIピクチャによりトリック再生が実現される。この抽出処理と同時に定形データ300はデータ挿入手段110を経由してMPEG−TS化手段109に送付される。図21の表示例の場合、挿入データ301は想定していない。MPEG−TS化手段109により再生されたMPEG−TSストリームは、ディジタルインタフェース320を経由してディジタル放送受信機3に送付され、データ放送実行手段107によって実行され、図21に示す表示内容をTV受像機1に表示する。
【0091】
次に、図21の動作状態表示領域の概要について説明する。
【0092】
“早送りボタン”を押下された最初の時点(図示せず)では、再生位置表示715は再生位置表示軸714の左端に位置する。再生位置表示軸714は再生対象となっている番組の長さに相当し、再生が進むにつれて右側へ移動して行く。同じく、最初の時点で、再生速度表示713は再生速度表示軸712の下端に位置する。再生速度表示軸712は再生速度の状態に相当し、最低速度は下端に、最高速度は上端に相当する。同じく、最初の時点で、早送り再生の状態表示709が異なる配色にてアクティブな状態を示す。後の操作により、再生方向が変更された場合は、早送り再生の状態表示709の配色は非アクティブな状態を示し、代わりに巻き戻し再生の状態表示708がアクティブな状態を示す。
【0093】
以上のような表示状態にて、要求受付手段115は“上向き矢印”ボタンの押下(図示せず)を検知すると、これを状態遷移管理手段114に通知する。状態遷移管理手段114は、このボタン押下をトリック再生速度の変更を要求されたものと判断し、状態変化通知手段113に画面操作用制御コード311を送付する。また、状態遷移管理手段114は、同時にMPEG再生手段600に対してトリック再生速度を変更するために再生制御信号717を送付する。画面操作制御用コード311は、状態変化通知手段113及びMPEG−TS化手段109及びデータ放送実行手段107を経由して実際の画面に反映される。具体的には、図21の画面において、再生速度表示713の位置が該当する速度上昇の分だけ上側に再描画され、再生速度増加の状態表示710はボタン押下直後の一定期間においてアクティブな状態を表示する。また、再生制御信号717は、MPEG再生手段600に送付され、MPEG再生手段600におけるトリック再生速度を変更する。変更後のトリック再生映像は、MPEG−TS化手段109を経由してディジタル放送受信機3に送付され、図21の動画表示領域706に表示される。
【0094】
次に、要求受付手段115は“左向き矢印”ボタンの押下(図示せず)を検知すると、これを状態遷移管理手段114に通知する。状態遷移管理手段114は、このボタン押下をトリック再生の方向変更を要求されたものと判断し、状態変化通知手段113に画面操作用制御コード311を送付する。また、状態遷移管理手段114は、同時にMPEG再生手段600に対してトリック再生方向を変更するために再生制御信号717を送付する。画面操作制御用コード311は、状態変化通知手段113及びMPEG−TS化手段109及びデータ放送実行手段107を経由して実際の画面に反映される。具体的には、図21の画面において、再生位置表示715の進行方向が左方向に変わり、早送り再生の状態表示709の配色は非アクティブな状態を示し、巻き戻し再生の状態表示709の配色はアクティブな状態を示す。また、再生制御信号717は、MPEG再生手段600に送付され、MPEG再生手段600におけるトリック再生方向を変更する。変更後のトリック再生映像は、MPEG−TS化手段109を経由してディジタル放送受信機3に送付され、図21の動画表示領域706に表示される。
【0095】
状態遷移管理手段115は、再生対象となっている映像の再生位置を確認する機能を有し、この再生位置を画面操作用制御コード331に変換しする。例えば、1秒周期にて現在再生位置を汎用イベントメッセージに加工して送付する。これを受信した定形データ放送側では、番組の総録画時間を100%とし、汎用イベントメッセージにより取得する再生位置をこの割合に応じた位置に描画しなおす。
【0096】
以上のように、本実施の形態6で示す構成を用いることにより、トリック再生中に、同時に操作状態、再生状態を表示することができる。
【0097】
(実施の形態7)
実施の形態7では、実施の形態4の構成、及び実施の形態5の構成、双方を備えることで実現される定形データ放送アプリケーションの表示例を示す(請求項4及び請求項7に対応)。
【0098】
図22において、実施の形態4及び実施の形態5との違いは、新たに状態遷移管理手段114から送出される再生制御信号717が存在する点である。その他の構成は先に述べた内容と同一であるので説明を省略する。
【0099】
図23は、図22の構成にて、MPEG−TSストリームを再構成し、ディジタル放送受信機3にてTV受像機1に画面を表示した場合の表示例である。
【0100】
図23において、718は動画表示領域、719は番組内容表示領域、720は番組タイトル表示、721はカーソルである。
【0101】
以下、図23の表示動作について、図22の構成を参照しながら説明する。
【0102】
本表示画面は、定形データ放送を用いて番組タイトル一覧を表示し、カーソルで選択された番組の映像を子画面で表示する場合を想定した画面である。
【0103】
要求受付手段115は、専用の“番組タイトル表示ボタン”等の押下(図示せず)を検出し、再生制御信号717によりMPEG再生手段600に対して処理の開始を指令する。指令を受けたMPEG再生手段600は、記録媒体124に保存された映像の再生処理を開始する、また、この時定形情報抽出手段605、映像選択手段606、データ挿入手段110は、定形データ保存手段111に保存された定形データの取得処理を開始する。記録媒体124から再生された映像はMPEG再生手段600により再生が行われる。この再生処理と同時に定形データ300はデータ挿入手段110を経由してMPEG−TS化手段に送付される。この図21の表示例の場合、挿入データ301は番組タイトル一覧である。MPEG−TS化手段109により再生されたMPEG−TSストリームは、ディジタルインタフェース320を経由してディジタル放送受信機3のデータ放送実行手段107によって実行され、図21に示す表示内容をTV受像機1に表示する。
【0104】
次に、図23の表示概要について説明する。
【0105】
“番組タイトル表示ボタン”を押下された最初の時点では、再生位置表示715は再生位置表示軸714の左端に表示される。再生位置表示軸714は再生対象となっている番組の長さに相当し、再生位置表示715は再生が進むにつれて右側へ移動して行く。同じく、最初の時点で、カーソル721は番組一覧の最初の番組あるいは以前に再生していた番組のタイトルを指し示す。同じく、最初の時点で、カーソル721が指し示す番組が再生され、動画表示領域718の子画面に再生表示される。
【0106】
以上のような表示状態にて、要求受付手段115は“下向き矢印”ボタンの押下(図示せず)を検知すると、要求受付手段115はこれを状態遷移管理手段114に通知する。状態遷移管理手段114は、このボタン押下を再生する番組の変更を要求されたものと判断し、状態変化通知手段113に画面操作用制御コード311を送付する。また、状態遷移管理手段114は、同時にMPEG再生手段600に対して再生する番組を変更するために再生制御信号717を送付する。画面操作制御用コード311は、状態変化通知手段113及びMPEG−TS化手段109及びデータ放送実行手段107を経由して実際の画面に反映される。具体的には、図23の画面において、カーソル721の位置は一つ下のタイトルを指し示すように描画される。また、再生制御信号717は、MPEG再生手段600に送付され、MPEG再生手段600にて再生対象としている映像を変更する。変更後の再生映像は、MPEG−TS化手段109を経由してディジタル放送受信機3に送付され、図23の動画表示領域718に表示される。再生位置表示軸714及び再生位置表示715の描画方法は、前述した実施の形態6と同様であるので説明を省略する。
【0107】
以上のように、本実施の形態7で示す構成を用いることにより、番組タイトル一覧を表示ししている最中に、カーソルで選択された番組の映像を子画面で表示することができる。
【0108】
(実施の形態8)
次に実施の形態8では、ディジタル放送受信機3のデータ放送実行手段107においてイベントメッセージ受信失敗を回避するためのBML記述方法について説明する(請求項8に対応)。
【0109】
図24は単一BML文書にて複数画面を構成する例であり、図25は複数画面構成記述時の画面の遷移例である。
【0110】
図25は定形データ放送によって実現する表示画面を単一の画面ではなく複数画面によって構成する場合の画面間の遷移を表現した例である。
【0111】
ディジタル放送受信機3のデータ放送実行手段107は定形データ放送を取得すると、起動画面を表示し、一定の時間を経過すると第1画面を表示する。第1画面を表示中に、例えば“青色”ボタンを押下すると第2画面に遷移し、“赤色”ボタンを押下すると第3画面に遷移し、“緑色”ボタンを押すと第4画面に遷移し、“黄色”ボタンを押すと第5画面に遷移するように割り当てることができる。ボタン押下については図中では記述を省略した。色ボタンの割り当て方法は定形データ放送再生装置5の固有の実装仕様であり、異なる割り当てを用いても良い。 このような複数の画面を構成する場合、一般のデータ放送では1つ1つの画面に相当するBML文書を作成し、BML文書の中のスクリプト記述によってBML文書間を遷移するように記述する。BSディジタル放送の場合、BML文書間を遷移する記述としては、launchDocument()という関数が規定されている(電波産業界 標準規格 ARIB STD−B24参照)。しかしながら、このような関数を用いて異なるBML文書間を遷移すると、遷移期間中はイベントメッセージを受信できなくなるという課題があった。
【0112】
本実施の形態8では、この課題を解決するために、1つの文章の中に複数の画面構成をすべて記述する方法を示す。図24に示す記述は、1つのBML文章中に3つの画面の記述を行った例である。同図中の<body>と</body>で囲まれた部分が画面表示のための部品を記述する部分で、それぞれの画面の部品は<div>と</div>で囲まれた部分に記述する。<script>と</script>でかこまれた部分に画面の制御を行う関数を記述する。同図の例ではevent_handler()関数の中で各画面の表示、非表示を制御することを想定している。
【0113】
以上のようなBML記述方法を採用することで画面間を遷移する場合でもイベントメッセージ受信を継続することができ、画面間状態遷移に起因するイベントメッセージ受信の失敗を回避することができる。
【0114】
以上のように、本実施の形態8の方法を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、適切なタイミングで汎用イベントメッセージが送信されない場合、ディジタル放送受信機では汎用イベントメッセージの受信に失敗するという第2の課題を解決することができる。
【0115】
(実施の形態9)
次に実施の形態9では、実施の形態8とは異なる手法にてイベントメッセージ受信失敗回避を行う構成について説明する(請求項9に対応)。
【0116】
図26は本実施の形態9の構成を示す図である。構成要素は、図18の実施の形態5で説明したものと同一であるので詳細説明は省略する。
【0117】
図26が図18と異なる点は、状態遷移管理手段114は要求受付手段115に対して遷移状態通知信号722を送付する点である。
【0118】
状態遷移管理手段114は、BML文書の切り替え状態を管理し、BML文書の切り替えを行うために必要な期間を遷移状態通知信号722として要求受付手段115に通知する。これを受けた要求受付手段は、遷移状態通知信号722が示す期間中の要求受付を中止する。図27は、これらの状態遷移通知信号722と禁止期間のタイミングを示す要求受付禁止タイミングチャートである。図27において、最上段に記載された矢印は、ボタン押下等によって要求受付手段115にて検知された要求である。上から2段目に記載した“BML文書の状態”は状態遷移管理手段114によって管理されている状態ではなく、現在再生中の定形データ再生ストリーム800がディジタル放送受信機3においてどのような状態で動作しているかを示している。BML文書1は、要求(2)を受信するとBML文書の切換要求であることを検知し、次に動作させるべきBML文書2を起動する。ディジタルインタフェース320を用いて一方向の再生のみを行う場合、状態遷移管理手段114はディジタル放送受信機3におけるBML文書の実際の状態を直接監視することはできない。即ち、状態遷移管理手段114は実際の文書切換時間(T1)を知ることができない。そこで、ここでは、状態遷移管理手段114は、要求(2)を送出すると遷移状態通知信号722をマスク期間状態とし、所定の時間(T2)経過後に通常状態に戻すようにしている。この所定の時間(T2)は、既存のBSディジタル放送受信機における切換時間を調査し、その最大切換時間よりも十分大きな値を設定することで実現される。
【0119】
以上のように、本実施の形態9の構成を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、適切なタイミングで汎用イベントメッセージが送信されない場合、ディジタル放送受信機では汎用イベントメッセージの受信に失敗するという第2の課題を解決することができる。
【0120】
(実施の形態10)
次に実施の形態10では、定形データ再生ストリーム800により表示する画面の数を複数個準備した場合に発生する課題と、これを解決する構成について説明する(請求項10に対応)。
【0121】
図28は実施の形態10の構成を示すものである。構成要素は、図18の実施の形態5で説明したものとほぼ同一である。本実施の形態が目的とする課題解決の構成と関係しない構成要素については図19では記載から削除した。
【0122】
図28が図18と異なる点は、モジュール選択手段607を備え、状態遷移管理手段114はモジュール選択手段722に対してモジュール選択信号736を送付する構成を備えた点である。
【0123】
まず、実施の形態8で用いた図24、図25及び図29を用いて本実施の形態10が解決しようとする課題について説明する。
【0124】
図25に示したような、複数画面をBML文書で実現する場合、次の2通りの実現方法がある。第1の方法は、図24のように1つのBML文書にすべて記述する方法で、第2の方法は、複数のBML文書で記述する方法である。いずれの場合においても、一定の伝送帯域(伝送できるビットレート)内に図2で説明したようなDII及びDDBにより構成されるカルーセルデータを構成する必要がある。従って、画面1枚当たりの伝送帯域は画面数が増える程小さくなる。このことは、画面数の増加とディジタル放送受信機3におけるデータ放送の取得時間が比例関係にあることを意味する。即ち、画面数が増加し、データ総量が多くなればなる程、データの取得時間は長くなり、画面の描画に時間がかかることとなる。図29は単一伝送帯域に複数BMLを配置した場合のタイミングチャートである。図29の横軸は時間の推移を表し、MPEG−TS再生ストリームと記載された部分の縦方法の幅は伝送帯域を表現している。同図の例では、複数画面それぞれがほぼ同じ伝送帯域で配置されているように記載した。最下段に記載した矢印は状態変化点を意味するものとする。例えば、ディジタル放送受信機3のデータ放送画面は、変化点(1)を境に起動画面から画面1に遷移し、変化点(2)を境に画面1から画面2に遷移し、変化点(3)を境に画面2から画面1に遷移する、というように遷移する。このような一般的なデータ放送の仕組みに従ったカルーセルデータを用いて画面を構成すると、画面あたりに割り振ることのできる伝送帯域が狭くなり、ディジタル放送受信機3でのデータ取得に時間がかかるという課題があった。
【0125】
本実施の形態10では、前記課題を解決するために、必要となるモジュール(DDB)を必要となった時点で取り出し、再生開始する構成とした。
【0126】
図28を用いて実施の形態10の動作を説明する。
【0127】
状態遷移管理手段144は、画面切換を伴う状態の変化点を検出すると、モジュール選択手段607に対してモジュール選択信号736を送付する。モジュール選択手段607は、モジュール選択信号736に従い、定形データ保存手段111から該当するモジュールを選択し、データ挿入手段110に送付する。図28の構成を用いることで、必要となったタイミングにおいて再生すべきモジュールを選択して取得することができる。図30は、この選択して取得する機能を実現した場合のタイミングチャートである。図30の横軸は時間の推移を表し、MPEG−TS再生ストリームと記載された部分の縦方法の幅は伝送帯域を表現している。同図の例では、まず起動画面に対応するBML文書を含む定形データが再生され、状態変化点(1)を境に画面1に対応するBML文書を含むモジュールの再生に切り換える、次に状態変化点(2)を境に画面2に対応するBML文書を含むモジュールの再生に切り換える、次に状態変化点(3)を境に画面1に対応するBML文書を含むモジュールの再生に切り換える。図29と図30の比較から明らかなように、本実施の形態10の構成を用いることで、再生すべきモジュールを最大の伝送帯域幅で再生し、ディジタル放送受信機3に送付することができる。
【0128】
次に、図31及び図32を用いて、選択してモジュールを取得する場合のデータ構造及びその詳細な処理方法に関して説明する。
【0129】
図31は、複数画面を構成するモジュールが1つのカルーセルに配置されるように構成した例であり、図32は1つ1つのモジュールがそれぞれ独立のカルーセルとして配置されるように構成した例である。本実施の形態10では、図31及び図32のいずれの構成を適用した定形データを定形データ保存手段111に保存ても良い。しかしながら、それぞれの構成によって、BML文書を記述する場合の注意点は異なる。また実施の形態10における各構成要素の動作仕様も異なる。
【0130】
まず図31の記述を用いた場合の動作について説明する。
図31のように構成されたカルーセルデータが定形データ保存手段111に保存されているものとする。またDIIにはDDB0からDDB6までのすべてのモジュールに関する情報が記載されているものとする。図28のモジュール選択手段607は、定型データ保存手段111から該当するモジュールを選択して取得するが、この時、具体的には図31に記載された構成要素のうち、DIIとDDB0を取得する。また、状態変化が発生し、次の該当モジュールを取得する状況になった場合、DIIとDDB1を取得する。このように、モジュール取得の際にDIIを同時に取得し、これを後段のMPEG−TS化手段まで引き継ぐことで、定型データ再生ストリーム800の中に必ずDIIを含ませることができる。上述の説明では、DIIは状態変化の発生時に毎回取得することとしたが、初回のみ取得して、これをデータ取得手段110あるいはMPEG−TS化手段にて一時保管し再利用する方法を用いても良い。図31に示したカルーセルの構成1を用いた場合、特定の画面を表示している期間は他の画面に関するモジュールが定型データ再生ストリーム800の中に含まれないこととなる。従って、この期間の間は、BML文書の中で他のモジュールを取得する記述を行うと、正常な動作は保証されない。
【0131】
次に、図31の記述を用いた場合の動作について説明する。
【0132】
図32のように構成されたカルーセルが定型データ保存手段111に保存されているものとする。またDIIは、それぞれのDDBに対して一つずつ準備されているものとする。即ち、各DIIにはそれぞれ対応するDDBの情報のみが記載されている。図32のモジュール選択手段607は、定型データ保存手段111から該当するモジュールを選択して取得するが、この時、具体的には図32に記載された構成要素のうち、該当するDIIとDDB0を取得する。また、状態変化が発生し、次の該当モジュールを取得する状況になった場合、同じく該当するDIIとDDB1を取得する。このように、各モジュールに対応したDIIを同時に取得することで、これを後段のMPEG−TS化手段まで引き継ぎ、定型データ再生ストリーム800の中に必ずDIIを含ませることができる。図32のカルーセルの構成にて定型データ再生ストリーム800を再生した場合、同図から明らかなように画面毎に異なるカルーセルをつないで再生する状態となる。このような異なるカルーセルを連続的に再生すると、ディジタル放送受信機3のデータ放送実行手段107にリセットがかかる場合がある。これを回避するためには、PMTの中に記載されるデータイベントID(Identifier、識別)を、各カルーセルにおいて共通の値とする必要がある。また、画面の状態変化に伴い各DIIの中に記載されるバージョン番号を連続的に増加させることが望ましい。このDIIのバージョン番号を連続的に増加させる機能は、例えばデータ挿入手段110にて実施しても良い。
【0133】
以上のように、本実施の形態10の構成を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、複数BML記述化により画面構成を増加させるほどディジタル放送受信機のBML取得に時間を要し、その結果として個々のBMLの起動に時間がかかるという第3の課題を解決することができる。
【0134】
図33は実施の形態8にて説明したBML記述方法と、実施の形態10の構成を用いた場合のタイミングチャートである。
【0135】
状態変化点より前の期間では、定形データ300は実施の形態8で示したような方法で記述されている。従って、この期間はイベントメッセージの受信失敗は回避される。次に画面遷移を伴う状態変化点が現れると、上記実施の形態10で説明したように、該当するモジュールのみを選択して再生する。このような組み合わせを行うことで、比較的高速に動作させたいデータ放送アプリケーションを一まとめにして応答速度を確保しながら、大規模なアプリケーションを追加構築することが可能となる。
【0136】
(実施の形態11)
次に実施の形態11では、定形データ再生ストリーム800により表示する画面の数を複数個準備した場合に発生する課題と、これを解決する構成について説明する。但し、ここで説明する課題は、実施の形態10で説明した課題とは異なる(請求項10に対応)。
【0137】
図37は、複数のBML文書間でデータを共有する場合の方法を記述したタイミングチャート、図38は同一の共有データを異なるBML文書と組み合わせて再生する場合のタイミングチャートである。
【0138】
まず、図37及び図38を用いて一般的なデータ放送の手法を用いた場合の複数BML文書間でのデータの共有方法について説明する。
【0139】
図37、図38の横軸はの時間の推移を表す。図37において、前半の期間は、画面1を構成するBML文書とバイナリーテーブルが第1の定型データとして再生される。BSディジタル放送の場合、バイナリーテーブルは、動作しているBML文書のスクリプト記述によって次に起動するBML文書との間でデータを共通に参照することができる。具体的な記述としては、画面1を構成するBML文書のスクリプトの中で、バイナリーテーブルを含むモジュールに対してLockModuleOnMemory()関数を実行する事で以降に起動されるBML文書にて共有データとして扱うことができる。(電波産業会 標準規格 STD−B24 3.2版 参照)しかしながら図37に示す例では、後半の期間ではカルーセルデータの中には前半に再生されていたバイナリーテーブルが含まれない。このような再生方法を行うと、例えば、ディジタル放送受信機3側が、後半の期間に入ってから定形データ再生ストリーム800の再生を開始すると、画面2を構成するBML文書が参照すべきバイナリーデータは再生されておらず、バイナリーデータを参照できないこととなる。図38では、このような問題を避ける方法として、同一のバイナリテーブルを異なるBML文章と組み合わせて再生する方法を示している。図38に示すように、前半の期間と後半の期間で同一のバイナリーテーブルを再生することで、定形データ放送再生装置5が定形データ再生を始めた後の途中のタイミングから接続された場合でもバイナリーテーブルを参照しながら画面2を表示することが可能となる。また、バイナリーテーブルを使用せずに、代用としてArray()関数を用いて各BML文書中に共通のデータを記述しておく方法もある。
【0140】
以上、図37及び図38を用いて説明したバイナリーデータの共有方法については、従来のデータ放送の作成過程においては周知の事項である。しかしながら、上述したデータ共有方法を、定形データ放送再生装置5に適用した場合は、従来にはなかった課題が発生する。以下、図39を用いてその課題を説明する。
【0141】
図39は定形データ保存手段111に保存された定形データ保存構造例1を示すものである。
【0142】
本発明の実施の形態1〜10で説明してきた実施例を用いて、先に説明した図38のような再生を行う場合、定形データとしては図39に示すような定形データ群を必要とする。同図に示す通り、第1画面に相当する定形データ1の中に共有データとして使用するバイナリーテーブルを含み、同じく定形データ2、定形データ3でも同様にバイナリーテーブルを含む必要がある。ここで、仮に後段のデータ挿入手段301で挿入されるデータがバイナリーテーブルの領域に相当する部分を作成する場合、起動のたびにバイナリテーブルに相当するセクションの書き直しを行う必要が発生し、画面の状態遷移に時間がかかるという課題があった。また、事前に定形データ保存手段111のデータを書き直しておく方法もあるが、このような場合でも、書き直し対象となるセクションの数が画面の数だけ増加することとなり、セクションの書き直しに時間がかかるという課題あった。
【0143】
図34は、上述した課題を解決する実施の形態11の構成を示す図である。図35は、実施の形態11で使用する定形データの保存構造例2である。図36は実施の形態11の構成をが他の実施の形態と異なる部分に関する補足説明図である。
【0144】
図34、図35及び図36を用いて、実施の形態11の動作を説明する。
【0145】
実施の形態11では、定形データ保存手段111に、図35に示す構造の定形データ群を保存する。定形データ群は、独立したバイナリーテーブルと、個々の画面構成に相当する定形データ1、定形データ2、定形データ3等々により構成される。
【0146】
図36は図34における実施の形態11に関し、課題を解決するための基本構成部分のみを別途抜き出して記述したものである。図36右側に示す通り、定形データ1、2、3、等々を定形データ群と呼ぶことにする。図35及び図36が図38の例と異なる点は、バイナリーテーブルが個々の定形データ内に存在するのではなく、独立に1つだけ存在する点である。
【0147】
次に図34及び図36を用いて実施の形態11の動作について説明する。
【0148】
図34において、1はTV受像機、3はディジタル放送受信機、108は定形データ放送再生手段、111は定形データ保存手段、112は状態遷移制御手段、607はモジュール選択手段、608はデータ結合手段である。
【0149】
同図において状態遷移制御手段114、モジュール選択手段607、データ結合手段608以外の構成は実施の形態10で説明した構成とほぼ同一であるため詳細説明を省略する。図36では、右側に図35で示した定形データ保存構造を記述している。同図で示す定形データは1つの画面構成に相当するBML文書により記述されたものとする。また、定形データ1、定形データ2、定形データ3、…は前述した図2のDDB0、DDB1、DDB2…に対応するものとする。また、バイナリーテーブルは同じく所定のDDBに対応するものとする。ここでは実施の形態10にて説明したDIIについては簡単のため記述を省略した。
【0150】
図34に記載された定形データ保存手段111には、図35及び図36のように構成された定形データ群が保存されている。
【0151】
同図において、要求受付手段115は最初の起動要求を受けて状態遷移管理手段114にその指令を渡す。次に状態遷移管理手段114は最初に表示する画面に相当するBML文書を含むモジュールを選択するように判断を行い、モジュール選択手段607に対してモジュール選択信号736を送付する。この信号を受けたモジュール選択手段607は、定形データ保存手段から該当するモジュールに対応する定形データ1を取得する。データ結合手段608は定形データ保存手段111からバイナリーテーブルを取得し、モジュール選択手段から該当する定形データ1を取得し、これらを結合する。結合された定形データはデータ挿入手段110及びMPEG−TS化手段を経由し、ディジタル放送受信機3に向けて再生される。
【0152】
次に画面切換要求が要求手段115によって受信されると、状態遷移管理手段114はこれを検知し、モジュール選択手段607に対して次に表示すべきモジュールの取得を指令する。モジュール選択手段607は、この指令を受けると定形データ保存手段111から該当するモジュールである定形データ2を取得する。データ結合手段608は、以下上述と同様な動作を行い、新しい画面構成を含む定形データ再生ストリーム800を再生することとなる。
【0153】
上述した通り、実施の形態11の構成を用いることで、BML文書間で共有するデータを単一のバイナリーデータに割り当てることができ、セクションの書き直しは一回ですむこととなる。この結果、定形データ再生ストリームの再生開始を高速化することができる。
【0154】
尚、本実施の形態11では、カルーセルデータの詳細構造に関する記述を省略したが、実施の形態10で述べたような図31あるいは図32のいずれの構成を用いても良い。
【0155】
(実施の形態12)
次に実施の形態12では、定形データ再生ストリーム800により表示する画面の描画開始を高速化する構成について説明する(請求項11に対応)。
【0156】
まず、始めに従来のデータ放送における画面描画の概要とその課題について述べる。
【0157】
ディジタルデータ放送を、データ放送実行手段107を介して画面に表示する場合、データ放送実行手段107はまずカルーセル構造にて放送されるデータからDII及びDDBを取得し、DDB0に記述されているBML文書を最初に描画する。この時、一般的なTV受像機1はデータ取得中である旨の表示を行うことで、動作中であることを明示する。但し、このデータ取得中であることの表示は、あくまでディジタル放送受信機3側の処理であって、BML文書から起動されるものではない。また、背景映像がJPEG映像(Joint Photographic coding Experts Group)によって構成されるような場合はJPEG映像を含むDDBの取得に時間がかかり、さらにJPEG映像の描画に時間がかかるため、最終的な描画を完了するまでの時間が非常に長いことが知られている。一方、一般的なディジタル放送受信機3はディジタル放送の本編であるMPEG映像に関しては比較的高速に描画する機能を備えている。このことを利用して、ディジタルデータ放送の背景画面としてMPEG映像が用いられることもある。このようにMPEG映像を背景画面として利用すれば、背景画面はディジタル放送の本編とほぼ同等の時間で描画を完了し、データ放送の本体が記載されているBML文書の描画も少なくなり描画開始から完了までの時間が高速化されることとなる。
【0158】
しかしながら、ディジタルデータ放送を録画し、これを再生する機器の場合、MPEG映像は時間の経過とともに再生が継続され、録画終端では再生を停止することとなる。即ち、このような録画再生機器では継続した、背景画面を表示しつづけることができないという課題を有していた。
【0159】
本実施の形態12では、このような課題を解決し、背景画面の表示を高速化し、かつ継続した表示を可能にする構成を示す。
【0160】
図40は実施の形態12の構成を示すものである。構成要素は、図18の実施の形態5で説明したものとほぼ同一である。本実施の形態が目的とする課題解決の構成と関係しない構成要素については図19では記載から削除した。図40が図18と異なる点は、MPEG再生手段600は、定形データ保存手段111から映像データを取得するようにした点である。図41は、実施の形態12で使用する定形データの保存構造例3である。
【0161】
以下、図40及び図41を用いて実施の形態12の動作について説明する。
【0162】
図41に示すように、定形データ保存手段111には、実施の形態11の図35を用いて説明した構造に加えて、新たにMPEG−2の背景画面表示用映像737を備えるものとする。この映像は、MPEG−2のGOP(Group of Pictures)構造を保った、Iピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャにより構成される複数フレーム分の映像であってもよいし、Iピクチャのみであってもよい。
【0163】
図40のMPEG再生手段600は、定形データ保存手段111から背景画面表示用映像737を取得する。更に、MPEG再生手段600は、取得した映像を繰り返し再生し、後段のMPEG−TS化手段109に送付される。MPEGT−TS化手段109は、繰り返し再生された映像をディジタル放送の本編映像と同様な扱いで定形データと多重化し、定形データ再生ストリーム800を生成する。ディジタル放送受信機3は、定形データ再生ストリーム800を取得すると、ストリームの中からディジタル放送の本編映像に相当する背景画面表示用映像737を抽出し、動画映像としてTV受信機1に表示する。一方、ディジタル放送実行手段107は、定形データ再生ストリーム800に含まれるカルーセルデータを取得し、BML文書にて記述されたデータ放送画面を生成し、TV受信機1にこれを表示する。
【0164】
次に図42を用いて、MPEG再生手段600の動作を説明する。同図では、背景画面表示用映像737として、Iピクチャを用いた例を示している。MPEG再生手段600は、定形データ保存手段111からIピクチャを取得し、同一ピクチャを継続して繰り返し再生する。繰り返し再生された映像は、MPEG−TS化手段109に送付される。
【0165】
以上のように、実施の形態12の構成に示したように、背景映像を繰り返し再生する機能を搭載することで、背景映像を高速に、かつ継続的に描画することができる。
【0166】
以上のように、本実施の形態12の構成を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、データ放送は起動して描画されるまでに時間がかかるという第4の課題を解決することができる。
【0167】
(実施の形態13)
次に実施の形態13では、基本機能であるところの定形データ放送機能以外の異なる機能を、TV受像器1に表示した画面と連携して動作させるための構成について説明する(請求項12に対応)。
【0168】
一般的なディジタルデータ放送の場合、データ放送アプリケーションの動作は、すべてBML文書中に記載され管理される。一方、本発明の実施の形態1〜12で説明した構成ではBML文書にて表示される画面の状態は、すべて定形データ放送再生装置5に配置される状態遷移管理手段114が管理している。本実施の形態13では、この状態遷移管理手段114に新たに外部機能を制御する機能を付加することでこれらの外部機能を動作させる制御画面を構築する方法を示す。
【0169】
図43は実施の形態13の構成を示すものである。構成要素は、図18の実施の形態5で説明したものとほぼ同一である。ここでは、動作が同一である部分の構成についての説明は省略する。
【0170】
図43が図18と異なる点は、状態遷移管理手段114が新たに外部機能を制御する機能を持った点である。図44は外部機能としてIn点、Out点を指定する機能を準備した場合のアプリケーション動作画面例1。図45は外部機能としてD−VHS(登録商標、以下同様)等の外部機器制御機能を準備した場合のアプリケーション動作画面例2である。
【0171】
図44を用いて、アプリケーション動作例1を説明する。
【0172】
図44において、718は動画表示領域、725はIn点時分秒表示欄、726はOut点時分秒表示欄、721はカーソル、714は再生位置表示軸、715は再生位置表示、727はIn点位置表示、728はOut点位置表示である。
【0173】
以下、図44の表示動作について、図43の構成を参照しながら説明する。
【0174】
図43に示した定形データ放送再生装置5は、図44に示す表示画面を有する定形データを定形データ再生ストリーム800として再生する。図44にける動画表示領域718の映像は、前述した実施の形態1で説明した動作と同様の手順で動画表示領域718に表示される。この時、表示対象となる映像は単一録画済み番組とする。一般的に単一番組の場合は、画像のアスペクト比及び画素数は一定の値となるため、本実施の形態に更に図12で示した実施の形態3を適用しても良い。単一番組内においてIn点、Out点を指定するために、まずカーソル721を所定の番号に合わせる。カーソル721で指定された行に対応するIn点及びOut点を、同画面を参照しながら設定を行うこととなる。再生位置表示軸714は、動画表示領域718に表示している番組の開始点から終了点までに対応する。再生位置表示715は、動画表示領域718に表示された動画に対応する再生位置を再生位置表示軸714上で表現している。動画表示領域718の映像がIn点を設定したい画面に到達した場合、リモコン装置や機器側に準備されたボタンを利用してIn点を指令する(図示せず)。この指令は要求受付手段115により検知され、状態遷移管理手段114に通知される。これを受けた状態遷移管理手段114は、外部機能制御指令724によって外部機能実現手段607に対してIn点の指定があったことを通知する。状態遷移管理手段114は、In点の時分秒に関する情報を外部機能動作状態739により取得し、状態変化通知手段113及びMPEG−TS化手段109を介してこれをデータ放送実行手段107に通知する。データ放送実行手段107によって動作中の定形データはIn点に関する時分秒の情報を取得すると、これを画面上の該当する欄に表示する。一方、Out点の指定もIn点の指定と同様な方法で行われる。以上のように指定されたIn点及びOut点は、外部機能実現手段607に通知され利用される。利用方法の一例としては、例えば該当する番組を再生した場合に番組の最初に設定されたIn点から再生を開始し、Out点で再生を終了する例がある。このような再生を行うことで番組の必要な部分のみを選択再生する機能を実現することができる(図示せず)。このような選択再生機能は、図43に示した定形データ放送再生装置5の機能とは異なるため、ここでは外部機能実現手段607と記述した。この外部機能実現手段607は同一機器内部に備えてもよいし、異なる機器として物理的な外部に備えてもよい。
【0175】
次に、図45を用いて、図43の構成を参照しながら外部の機器を制御するアプリケーションを動作させる例を示す。
【0176】
図45は、ディジタルインタフェース320等を介して更にD−VHS等の外部機器が接続されている場合に、これを操作するための表示画面を定形データ再生ストリーム800により表示した例である。
【0177】
図45において、729はIEEE1394等のディジタルインタフェース320を介して接続された外部接続機器一覧、721はカーソル、730はカーソルが指している機器に対応した機器操作パネル、731は機器状態表示、732は電源ボタン表示、733は録画ボタン表示、734は巻き戻しボタン表示、735は早送りボタン表示である。
【0178】
図45のアプリケーションの場合、外部機能実現手段607には、ディジタルインタフェース320を介して外部機器を制御する手段が備えられているものとする。外部機能実現手段607は、まずディジタルインタフェース320に接続されている機器の種類ならびに状態を取得する(図示せず)。また、図43に示した定形データ放送再生装置5は、図45に示す表示画面を有する定形データを定形データ再生ストリーム800として再生する。操作対象となる外部接続機器を選択するために、まずカーソル721を所定の外部機器に合わせる。カーソル721で選択された外部機器に対応する機器制御パネル730を参照して機器を制御する。ここでは、外部機器としてD−VHSが接続されている場合を想定している。該当するD−VHSが電源OFF状態の場合、外部機能実現手段607はこれを外部機能動作状態739により状態遷移管理手段に通知する。通知を受けた状態遷移管理手段114は、電源OFF状態であることを画面操作用制御コード311にのせてデータ放送実行手段117に通知する。データ放送実行手段107で動作している定形データ放送はこれを検知し、機器状態表示731に“電源OFF”と表示する。機器状態表示731が電源OFFを示している場合、ユーザー(操作者)は電源ボタン表示732に対応する操作ボタン等を押下することによりこれを起動する。操作ボタンの動作は、要求受付手段115によって検知され、状態遷移管理手段114により管理され、外部機能実現手段607に通知される。また、この操作ボタンの動作は、同時に定形データ放送にも通知され、電源ボタン表示の配色変更等に反映される。外部機器実現手段607は、ディジタルインタフェース320を介して、コマンドを発行し、接続されているD−VHSの電源をONさせる(図示せず)。また、同様な処理により、機器状態表示731を参照しながら、D−VHSテープを巻き戻ししたり、早送りすることもできる。
【0179】
以上のように、図45に示すようなアプリケーション動作を実現することで、定形データ放送再生装置5を備えたディジタル放送録画装置において、録画済み番組を外部機器に保存する機能を実現することができる。また、この機能は、図44で説明したアプリケーション動作画面例1と併用することで、映像の必要な部分だけを選択してD−VHS等の外部機器に保存する機能に拡張することもできる。
【0180】
以上に示したように、状態遷移手段114において、外部機能実現手段603に対する外部機能制御指令724を発行し、また外部機能の動作状態を検知する手段を備え、さらに、画面表示を行っている定形データ放送に対して指令を送る機能を備えることによって、単純な状態表示だけでなく、複雑な新規アプリケーションを実現することが可能となる。
【0181】
以上のように、本実施の形態13の構成を用いることによって、前記「発明が解決しようとする課題」に記載の、従来のデータ放送はデータ放送内に記述されたもの以外の外部プログラムを、任意の組み合わせで起動することができないという第5の課題を解決することができる。
【0182】
以上、本発明の実施の形態1から13において説明した構成は、それぞれ独立に利用しても効果があるが、一部の例にて記載したように、それぞれの実施の形態を複合して用いることによって多彩な機能を実現することもできる。
【0183】
また、本発明において実現される効果の特に著しい点は旧来のディジタル放送受信機を利用できる点にあるが、新規に開発したディジタル放送受信機との併用により新規な機能・サービスを実現しても良い。
【0184】
また、ディジタル放送の用語は日本国内で実施されているBSディジタルで使用されている用語を基本に使用したが、これは本発明の効果を国内に限定するものではない。本発明と技術的に同一条件が成立する場合は、海外で検討、あるいは実施されているディジタル放送に適用しても良い。
【0185】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は新しい制御ソフトを装備しない、即ち古い外部機器しか制御できないディジタル放送受信機であっても、本発明の装置を用いることで、録画した映像とその動作状態を新規な表現にて多重表示することができる。
【0186】
また、画面の状態を更新するために送出する汎用イベントメッセージの送信を確実に行うことができ、ディジタル放送受信機3での安定した画面の状態遷移を実現させることができる。
【0187】
また、複数BML記述化を実施することができ、BML文書の起動を高速化できる。
【0188】
また、MPEG映像を背景映像として継続再生することができ、描画開始が著しく高速化され、また継続した表示ができる。
【0189】
また、本発明の定形データ放送再生装置としての機能以外の外部プログラムを、任意の組み合わせで起動することができる。即ち定形データ放送により実現される画面を利用しながらディジタルコンテンツ記録再生機器の機能拡張を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同定形データ放送再生装置におけるデータ挿入手段の実施例を示す概念図
【図3】同定形データ放送再生装置におけるMPEG再生手段の実施例1を示す概念図
【図4】同定形データ放送再生装置におけるMPEG−TS化手段の機能ブロック図
【図5】同定形データ放送再生装置における映像TSパケット生成手段の処理フローを示す図
【図6】同定形データ放送再生装置におけるマルチプレクスのタイミングを示すタイミングチャート
【図7】同定形データ放送再生装置におけるMPEG再生手段の実施例2を示す概念図
【図8】同定形データ放送再生装置におけるMPEG−TS化手段の機能ブロック図
【図9】同定形データ放送再生装置における映像パケット生成手段の処理フローを示す図
【図10】同定形データ放送再生装置におけるマルチプレクスのタイミングを示すタイミングチャート
【図11】動画とデータ放送を同時に表示する場合の問題を説明するための概念図
【図12】本発明の実施の形態3による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図13】同定形データ放送再生装置における定形選択動作を示す概念図
【図14】PMTに記載する解像度を示す図
【図15】SITに記載するコンポーネントタイプを示す図
【図16】本発明の実施の形態4による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図17】同定形データ放送再生装置の映像選択動作を示す概念図
【図18】本発明の実施の形態5による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図19】要求受付禁止タイミングを示すタイミングチャート
【図20】本発明の実施の形態6による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図21】同定形データ放送再生装置による表示例を示す図
【図22】本発明の実施の形態7による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図23】同定形データ放送再生装置による表示例を示す図
【図24】本発明の実施の形態8による単一BML文書にて複数画面を構成する例を示す図
【図25】複数画面構成記述時の画面の遷移例を示す図
【図26】本発明の実施の形態9による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図27】要求受付禁止タイミングを示すタイミングチャート
【図28】本発明の実施の形態10による定形データ放送再生装置の構成を示すブロッ図
【図29】単一帯域に複数BMLを配置した場合のタイミングを示すタイミングチャート
【図30】必要となった時点で該当するBMLを再生する場合のタイミングチャート
【図31】カルーセルの構成例1を示す図
【図32】カルーセルの構成例2を示す図
【図33】本発明の実施の形態8と実施の形態10を用いた場合のタイミングを示すタイミングチャート
【図34】本発明の実施の形態11による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図35】定形データ保存構造例2を示す概念図
【図36】データ結合手段608の動作を説明するための概念図
【図37】複数BML文書間でデータを共有する場合のタイミングチャート
【図38】同一の共有データを異なるBML文書と組み合わせて再生する場合のタイミングチャート
【図39】定形データ保存構造例1を示す図
【図40】本発明の実施の形態12による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図41】定形データ保存構造例3を示す図
【図42】MPEG再生手段の実施例を示す概念図
【図43】本発明の実施の形態13による定形データ放送再生装置の構成を示すブロック図
【図44】アプリケーション動作画面例1を示す図
【図45】アプリケーション動作画面例2を示す図
【図46】従来のディジタルコンテンツ再生環境1を示す図
【図47】従来のディジタルコンテンツ再生環境2を示す図
【符号の説明】
1 TV受像機
3 ディジタル放送受信機
5 定型データ放送再生装置
101 表示手段
107 データ放送実行手段
108 定形データ放送再生手段
109 MPEG−TS化手段
110 データ挿入手段
111 定形データ保存手段
124 記録媒体
300 定形データ
301 挿入データ
320 ディジタルインタフェース
600 MPEG再生手段
738 映像データ
800 定形データ再生ストリーム

Claims (12)

  1. 定形データを保存する定形データ保存手段と、定形データに所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、MPEG映像が記録された記録媒体と、記録媒体からMPEG映像を取り出し再生するMPEG再生手段と、前記所定のデータが挿入された定形データ及び前記再生されたMPEG映像を多重化し、MPEGトランスポートストリーム化し、再生データとしてディジタル放送受信機に送出する定形データ放送再生手段を備えたことを特徴とする定形データ放送再生装置。
  2. 定形データを保存する定形データ保存手段と、定形データに所定のデータを挿入するデータ挿入手段と、MPEG映像が記録された記録媒体と、記録媒体からMPEG映像を取り出し再生するMPEG再生手段と、前記所定のデータが挿入された定形データ及び前記再生されたMPEG映像を多重化し、MPEGトランスポートストリーム化し、再生データとしてディジタル放送受信機に送出する定形データ放送再生手段と、送出した定形データ放送の動作状態を制御する状態遷移制御手段を備えたことを特徴とする定形データ放送再生装置。
  3. MPEG再生手段は、記録媒体から再生されたMPEG映像からIピクチャを抽出し、これをもって早送り再生及び巻き戻し再生を行う機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置。
  4. MPEG再生手段は、記録媒体から再生されたMPEG−TSストリームの中から映像に該当するプログラムIDを持つトランスポートストリームパケットのみを抽出し、このプログラムIDを規定の値に書き直すことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置。
  5. 定形データ放送再生手段は、記録媒体に保存されたMPEG映像のアスペクト比ならびに画素数の情報を抽出するストリーム情報抽出手段と、これに対応する定形データを選択する定形選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置。
  6. 定形データ放送再生手段は、定形データ保存手段に保存された定形データのアスペクト比ならびに画素数の情報を抽出する定形情報抽出手段と、これに対応する映像を選択する映像選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置。
  7. ディジタル放送受信機の受信能力に対応する汎用イベントメッセージ送出最小間隔を規定する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置。
  8. 1つのBML文書の中にすべての画面構成を記述することを特徴とする定形データ記述方法。
  9. 定形データ保存手段は、複数のBML文書により構成された定形データを保存し、状態遷移制御手段は、BML文書間を遷移する期間を含み汎用イベントメッセージ送出を禁止する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置。
  10. 定形データ放送再生手段は、状態遷移制御手段からの指令に応じて再生する定形データを選択する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置。
  11. MPEG−TSストリームとして準備された背景映像を記録媒体に保持し、記録媒体から再生された前記MPEG−TSストリームを繰り返し再生し、データ放送を形成する所定の定形データと結合することで背景映像として表示する機能を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定形データ放送再生装置。
  12. 状態制御手段は、他のアプリケーション実行手段を制御する機能を有することを特徴とする請求項2記載の定形データ放送再生装置。
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