JP2004228638A - 録画装置及び録画システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利便的に所望の画像を録画することができる録画装置及び録画システムを提供することを目的とする。
【解決手段】カメラ16で撮影することによって得られる撮影画像内の映像に関する情報(撮影の方位、撮影位置、被写体としての競技者14の位置、競技者名等の競技者情報など)を、放送局24で付帯情報として撮影画像を表す画像データに付加して通信網32を介して放送することにより、録画装置40では、所望の画像を抽出録画するか否かを録画装置40の入力装置を介して入力される録画設定に応じて切り換えて、抽出録画する場合に、所望の画像に対応する付帯情報の検索等を行うことによって、所望の画像について録画を行うことができるので、利便的に所望の画像を録画することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラ16で撮影することによって得られる撮影画像内の映像に関する情報(撮影の方位、撮影位置、被写体としての競技者14の位置、競技者名等の競技者情報など)を、放送局24で付帯情報として撮影画像を表す画像データに付加して通信網32を介して放送することにより、録画装置40では、所望の画像を抽出録画するか否かを録画装置40の入力装置を介して入力される録画設定に応じて切り換えて、抽出録画する場合に、所望の画像に対応する付帯情報の検索等を行うことによって、所望の画像について録画を行うことができるので、利便的に所望の画像を録画することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、録画装置及び録画システムにかかり、特に、放送局が放送する画像のうち、所望の画像を録画することが可能な録画装置及び録画システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりテレビ放送を録画する録画装置等が一般的に普及しており、この種の録画装置は、放送局側で撮影及び編集した画像が放送局から放送され、放送された画像を受信して録画している。例えば、録画装置としては、ビデオレコーダが一般的に用いられている。
【0003】
近年では、デジタル化が進み、放送するための画像の撮影等も撮影画像を表す画像データとして取得したり、放送された画像をデジタルの画像データとして録画することが可能となってきている。デジタルの録画装置としては、例えば、DVDレコーダやハードディスク等が用いられるようになってきている。
【0004】
また、画像データの取り扱いについては、非特許文献1に記載の技術等のように、画像データの構成を規格化するものが提案されている。
【0005】
非特許文献1に記載の技術では、画像データに付帯情報を付加して特定の画像データを操作可能としている。例えば、サッカー中継において、「所定の選手がゴールしたシーンを見たい」という内容の操作が行われたときに、次に画像データの付帯情報の中から該当情報を検索して、対応する画像データを得ることが可能であり、所望の画像を見ることが可能となる。
【0006】
【非特許文献1】
映像メディア学会誌Vol.56,No.11,pp.1708〜1710(2002)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテレビ放送等を録画する録画装置や録画システムでは、画像中の被写体について、いつ、何が映っているのかわからないため、所望の画像のみを録画する場合に、録画の操作等が煩雑になる、という問題がある。
【0008】
また、受信した画像を、所定の録画モード(時間長別のモード)で切り換える場合に、長時間モードに設定すると、一律低画質な画像での録画となってしまい、利便的ではない、という問題がある。
【0009】
一方、上述の非特許文献1に記載の技術における付帯情報が付加された画像データを利用することにより、様々な利便的な画像データの録画を行うことが考えられる。
【0010】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、利便的に所望の画像を録画することができる録画装置及び録画システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体に関する付帯情報が付加された画像データを取得する取得手段と、前記付帯情報に基づいて前記取得手段によって取得した前記画像データを被写体毎に分類するか否かの切換を行う切換手段と、前記切換手段の切換結果に基づいて、前記画像データが表す画像を録画する録画手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、取得手段では、被写体に関する付帯情報が付加された画像データが取得される。例えば、被写体毎に関連する情報が各画像データのコマ毎に付帯情報として付加された画像データを取得する。これによって付帯情報から特定の被写体のみを抽出することが可能となる。
【0013】
切換手段では、付帯情報に基づいて画像データを被写体毎に分類するか否かの切換がなされ、録画手段では、切換手段の切換結果に基づいて、画像データが表す画像が録画される。すなわち、切換手段によって画像データを被写体毎に分類するように切り換えられた場合に、付帯情報から特定の被写体のみを分類抽出して録画することができ、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0014】
なお、請求項2に記載の発明のように、録画手段に抽出手段を含むことによって、切換手段の切換結果に基づいて、抽出手段によって付帯情報に基づく被写体毎に分類抽出を行って、分類抽出された画像を録画することによって、特定の被写体のみを録画することが可能となる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明のように、切換手段に被写体を分類する分類情報を入力するための入力手段を含め、入力手段によって入力された分類情報に基づいて前記切換を行うようにしてもよい。入力する分類情報としては、付帯情報に対応する、分類抽出する被写体を指定するための情報等を入力する。これによって、入力した分類情報から被写体を分類して特定の被写体のみを抽出して録画することが可能となる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、被写体を撮影し、被写体を表す画像データを取得する撮影手段と、撮影に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、被写体の移動履歴を検出する検出手段と、前記撮影情報取得手段の取得結果及び前記検出手段の検出結果に基づいて被写体に関する情報を生成し、前記付帯情報として前記画像データに付加する付加手段と、前記付加手段によって前記付帯情報が付加された画像データを出力する出力手段と、を備えたデータ生成装置と、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置と、を含むことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影し、被写体を表す画像データが取得され、撮影情報取得手段では、撮影に関する撮影情報、例えば、撮影方向や撮影倍率等が取得される。また、検出手段では、被写体の移動履歴が検出される。そして、付加手段では、撮影情報取得手段によって取得された撮影情報と、検出手段によって検出された被写体の移動履歴と、に基づいて被写体に関する情報が生成されて、付帯情報として画像データに付加され、該付帯情報が付加された画像データが出力手段によって出力される。すなわち、撮影情報と被写体の移動履歴を対応させることによって、撮影画像内の被写体を特定することが可能であり、撮影画像の各コマ毎に被写体情報を付加情報として付加して出力することにより、当該付加情報から特定の被写体のみを抽出することが可能となる。
【0018】
従って、このようなデータ生成装置から出力される画像データを、上述の請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置により、録画を行うことにより、特定の被写体のみを録画することが可能となり、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0019】
例えば、データ生成装置を放送局等に設けて出力手段から出力される画像データを放送することによって、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置を用いて放送された画像データのうち所望の画像のみを録画することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0021】
図1には、本発明の実施の形態に係わる録画システム10が示されている。録画システム10は、例えば、任意の競技(例えば野球、サッカー、陸上競技等)が開催される競技場52において、カメラマン12により、競技者を被写体として撮影が行われる。本実施の形態に係わる録画システム10は、上記撮影によって得られる画像に放送局24が被写体情報を付加して放送し、これを受信して被写体情報に基づいて所望の画像を録画可能とするシステムである。
【0022】
放送局24は、ワークステーション等のコンピュータからなり、CPU24A、ROM24B、RAM24C、入出力ポート24Dがバス24Eを介して互いに相互通信可能なように接続され、入出力ポート24Dに通信制御装置(例えば、モデム、ルータ、放送アンテナ等)26、外部インターフェース(I/F)部28、ハードディスク装置(HDD)30が各々接続されている。なお、放送局24は本発明のデータ生成装置に相当する。
【0023】
放送局24のHDD30には、後述するカメラから送信される撮影倍率や被写体としての競技者14の位置情報等を付帯情報として、カメラ16の撮影によって得られる画像データに、放送局24のCPU24Aによって付加するための各種プログラムが予めインストールされている。なお、カメラ16の撮影によって得られる画像データは、音声データを含む動画像である。
【0024】
また、被写体としての競技者14は、個々の競技者14を識別するための競技者IDを含む所定の信号を常時発信する発信機20を各々所持している。発信機20は競技者14の競技の妨げとならないように、例えばユニフォームやゼッケン、或いは靴等に埋設されている。競技場52の地下には、発信機20から発信された信号を受信する位置センサ22が一定間隔(例えば数m程度の間隔)で多数埋設されている。多数の位置センサ22は放送局24の外部I/F部28に各々接続されている。
【0025】
また、放送局24から放送するための画像を撮影するカメラマン12は、上記の発信機20と同様に、カメラIDを含む所定の信号を常時発信する発信機が内蔵されたカメラ16を所持している。前述の位置センサ22は、カメラ16から発信された信号も受信する。また、カメラ16は放送局24の外部I/F部28と無線により通信を行う機能、撮影時の方位及び撮影倍率を検出する機能も有している。
【0026】
また、放送局24の通信制御装置26は通信網32に接続されている。この通信網32は、携帯電話網及び公衆電話網を含んでいると共に、高速かつ大容量の専用通信網、又はインターネット等のコンピュータ・ネットワーク、もしくは地上波や衛星放送等を用いた放送通信網を含んで構成されている。また、通信網32には、放送局24が放送する画像を録画する録画装置40が接続されている。
なお、録画装置40は、1台を代表して示すが複数接続されるようにしてもよい。
【0027】
上述のように構成された本実施の形態に係わる放送局24は、HDD30にインストールされたプログラムを実行することにより、図2に示すような機能を有している。
【0028】
すなわち、カメラ16から送信される画像データと、カメラの位置情報や撮影方向等の撮影情報を外部I/F部28を介して受信し、撮影範囲算出手段34によって各時刻毎の撮影範囲を特定する。このとき、位置センサ22の配置から撮影範囲内の位置センサ22を同時に特定して対応付ける。そして、各位置センサからの時刻毎の被写体としての競技者14の位置情報と、撮影範囲算出手段34によって特定された各時刻毎の撮影範囲と、に基づいて、被写体特定手段36によって撮影画像内の競技者14を特定する。例えば、撮影範囲内の位置センサ22の配置と競技者14の位置情報から撮影画像内の競技者14の座標を特定する。次に、付帯情報生成手段38によって、時刻(撮影フレーム時刻)、特定された撮影範囲内の競技者14、及び該競技者14の撮影画像内の座標等の被写体に関する情報を付帯情報として生成し、画像データに付加して放送用画像データを生成する。例えば、付帯情報生成手段38は、付帯情報として、○時○分×○秒の×フレーム、画像内のエリア座標(x1、y1、z1)、競技者名○○等の情報を各フレーム毎に生成して、放送用画像データに付加する。なお、カメラ16は本発明の撮影手段に相当し、カメラ16及び撮影範囲算出手段は本発明の撮影情報取得手段に相当し、位置センサ22及び被写体特定手段36は本発明の検出手段に相当し、付帯情報生成手段38は本発明の付加手段に相当し、通信制御装置26は本発明の出力手段に相当する。
【0029】
一方、本発明の実施の形態に係わる録画装置40は、図3に示すように、CPU40A、ROM40B、RAM40C、入出力ポート40Dがバス40Eを介して相互通信可能なように接続され、入出力ポート40Dに入力装置40F、通信制御部(例えば、モデム、ルータ、放送アンテナ等)40G、記録メディア書込制御部40H、及びディスプレイ44が各々接続されている。
【0030】
録画装置40の通信制御部40Gは、上述の通信網32に接続されており、放送局24から放送される映像を表す画像データを受信するようになっている。
【0031】
録画装置40のROM40Bには、放送局24から放送される映像を表す画像データに含まれる付帯情報に基づいて、所望の画像を抽出するためのプログラム等が記憶されており、CPU40Aによって当該プログラムを実行するようになっている。
【0032】
入力装置40Fは、所望の画像を指定するための指定情報等を入力することが可能とされ、例えば、競技者名等を入力し、ROM40Bに記憶されたプログラムを実行することにより、対応する競技者が被写体として映っている画像を抽出して録画するようになっている。
【0033】
記録メディア書込制御装置40Hは、放送局24から放送される映像を表す画像データや上記プログラムの実行により抽出された画像データを記録メディア42に書き込む制御を行うことにより、放送局24より放送される映像を録画するようになっている。
【0034】
一方、録画装置40に接続されたディスプレイ44は、放送局24から放送される映像や録画装置40で上述のように録画した映像等を表示する。例えば、一般的なテレビやモニタ等を適用することができる。
【0035】
上述のように構成された録画装置40は、ROM40Bに記憶されたプログラムを実行することにより、図4に示すような機能を有している。
【0036】
すなわち、放送局24から放送される付帯情報が付加された放送用画像データを受信して、切換手段46によって、画像データから所望の映像のみを抽出するか否か切り換えられる。例えば、入力装置40Fにより指示内容を入力することによって、所望の画像(所望の競技者14等)の録画が指示された場合には、画像データを抽出手段48へ出力し、上記指示がなされない通常の録画等の場合には、画像データを録画手段50へ出力するようになっている。
【0037】
抽出手段48は、入力装置40Fに入力された情報と付帯情報に基づいて、対応する映像を抽出し、対応する映像を表す画像データのみを録画手段50へ出力する。
【0038】
録画手段50は、放送局から放送されるそのままの映像を表す画像データ又は抽出手段48によって抽出された画像データを記録メディア42に書き込みを行うことによって録画を行うようになっている。
【0039】
続いて、上述のように構成された録画システム10の作用について図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
まず、放送局24側で行われる処理の流れについて図5のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ステップ100では、競技者14の発信機20やカメラ16の発信機から発信される信号を位置センサ22が受信することによって得られる位置情報、カメラ16の撮影方位、撮影日時、撮影倍率、画像データ等の各データを受信したか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機してステップ102へ移行する。
【0042】
ステップ102では、受信した各データ(競技者位置情報、画像データ、撮影日時、撮影位置、撮影方位、撮影倍率等)がそれぞれ時刻に対応してHDD30に記憶され、ステップ104で、競技が終了したか否か判定され、該判定が肯定されるまで、受信した各データがHDD30に記憶される。
【0043】
続いて、ステップ106では、各発信機に対応する競技者情報(例えば、競技者名等)の設定がなされる。なお、ステップ106は、予め設定して省略するようにしてもよい。
【0044】
次に、ステップ108では、各時刻毎の撮影範囲が撮影範囲算出手段34によって特定される。該撮影範囲の特定は、上述したように、撮影範囲内の画像上の座標と、位置センサ配置とを対応付けることによって、撮影画像内の被写体の撮影画像内の座標を特定することができる。詳細には、撮影範囲算出手段34によって、画像データの各フレーム毎の撮影範囲が、カメラの撮影位置、撮影方位及び撮影倍率から算出され、位置センサ22の配置と対応付けされることによって位置センサ22の配置が対応付けられた撮影範囲の特定が行われる。
【0045】
そして、ステップ110では、特定された撮影範囲内に位置する競技者が被写体特定手段36によって特定され、ステップ112へ移行して、付帯情報生成手段38によって付帯情報が生成される。すなわち、被写体特定手段36によって、位置センサ22から得られる競技者14が対応付けられた位置情報と、位置センサ22の配置が対応付けられた撮影範囲から撮影画像内の競技者14が特定されると共に該競技者14の撮影画像内の座標が特定される。そして、付帯情報生成手段38によって、時刻(撮影フレーム時刻)、特定された撮影範囲内の競技者14、及び該競技者14の撮影画像内の座標等が付帯情報として生成される。
【0046】
ステップ114では、生成された付帯情報が付帯情報生成手段38によって画像データに付加されて、ステップ116へ移行する。
【0047】
ステップ116では、付帯情報が付加された画像データが放送される。すなわち、撮影画像内に被写体として映っている競技者14に関する情報が付加されて放送されるので、本発明の実施の形態に係わる録画装置40によって、付帯情報に基づいて所望の競技者14が映っている画像のみを抽出して録画することが可能となる。
【0048】
次に、録画装置40側で行われる処理の流れについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まずはじめに、ステップ200では、録画設定の入力を行う。例えば、入力装置40Fを介して、所望の競技者14のみを録画(以下、画像抽出録画という)するか否か等の入力や、所望の競技者等の被写体を指定するための情報等の入力や、録画時間の設定等の入力を行う。
【0050】
次に、ステップ202では、録画開始か否か判定される。該判定は、例えば、録画設定された時間になったか否かや、録画指示がなされたか否か等を判定することによってなされ、該判定が肯定されるまで待機してステップ204へ移行する。
【0051】
ステップ204では、放送局24から放送される画像データを受信したか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ206へ移行する。
【0052】
ステップ206では、録画設定が画像抽出録画か否か判定される。該判定は、入力装置40Fを介して画像抽出録画の指示が入力されたか否かを判定することによってなされ、判定が肯定された場合には、ステップ208へ移行して、録画設定に対応する画像を抽出しながら録画が行われ、ステップ210へ移行する。
すなわち、録画設定に対応する競技者14等が映っている画像データを付帯情報に基づいて抽出手段48によって抽出し、該抽出の画像データを録画手段50によって記録メディア42に記録することによって録画が行われる。例えば、競技者14の名前等を入力装置40Fを介して録画設定した場合に、抽出手段48によって、該当する競技者14が付帯情報から検索され、対応する画像が抽出され、録画手段50によって記録メディア42に録画される。
【0053】
なお、画像抽出録画を行う場合には、抽出シーンや抽出エリア等を拡大や高画質で記録するようにしてもよいし、抽出画像以外のシーンや背景を低画質で録画するようにしてもよいし、これらの設定をステップ200の録画設定入力で行うようにしてもよい。
【0054】
一方、ステップ206の判定が否定された場合には、ステップ212へ移行して、受信画像が録画され、ステップ210へ移行する。すなわち、放送局24から放送された画像データがそのまま記録メディア42に記録される。
【0055】
ステップ210では、録画終了か否か判定される。該判定は、録画設定で設定された終了時間となったか否かや、録画終了指示が入力装置40Fを介して行われたか否か等を判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ206に戻って、ステップ210の判定が肯定されるまで、録画の処理が行われ、ステップ210の判定が肯定されたところで、録画装置40による録画を終了する。
【0056】
すなわち、本実施の形態に係わる録画システム40は、カメラ16で撮影することによって得られる撮影画像内の被写体に関する情報(撮影の方位、撮影位置、被写体としての競技者14の位置、競技者名等の競技者情報など)を、放送局24で付帯情報として撮影画像を表す画像データに付加して放送することにより、録画装置40では、所望の画像を抽出録画するか否かを録画装置40の入力装置40Fを介して入力される録画設定に応じて切り換えて、抽出録画する場合に、所望の画像に対応する付帯情報の検索等を行うことによって、所望の画像について録画を行うことができるので、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0057】
なお、上記の実施の形態では、競技者14に関する付帯情報を撮影画像を表す画像データに付加して、競技者14毎に画像を分類抽出して録画を行うようにしたが、これに限るものではなく、撮影エリア(例えば、マウンド、ゴール、ゴルフのカップ等)に関する情報も画像データに付加して、撮影エリア毎に画像を分類抽出して録画するようにしてもよいし、放送局24から放送される番組の分野に関する付帯情報を付加して、分野毎に画像を分類抽出して録画するようにしてもよいし、撮影画像内の各被写体に関する付帯情報を付加しておくことによって、様々な画像を分類抽出して録画することが可能である。また、特定の番組に限らず、受信可能な全チャンネルや全時間帯について付帯情報を付加して、画像を分類抽出できるようにしてもよい。
【0058】
また、上記の実施の形態に係わる録画装置40は、所定時間分のデータを一旦、画像バッファ等に蓄積し、記録対象シーンを判定して、記録対象コマに、抽出該当シーンの前後所定秒も含めて録画するようにしてもよい。
【0059】
また、上記の実施の形態では、所望の競技者14を抽出して録画するようにしたが、通常の録画の他に、ダイジェスト版として、抽出した画像を録画するようにしてもよい。
【0060】
また、上記の実施の形態では、発信機20及び位置センサ22等を用いて競技者14やカメラ16の位置を特定するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、GPS等を用いることも可能であり、GPSを用いる場合には、自作ムービー等にも適用可能である。すなわち、カメラにGPSを設け、位置、方位、撮影倍率情報等を取得し、編集時に地図データと組み合わせてシーン中の被写体、及びそのシーン内エリアを割り出すようにしてもよいし、被写体人物等にもGPSを持たせ、上記のGPSが設けられたカメラと組み合わせるようにしてもよい。そして、GPS等によって得られる情報を付帯情報として画像データに付加することによって上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0061】
さらに、上記の実施の形態では、録画装置40によって放送される画像データから分類抽出して録画するようにしたが、録画装置40の代わりに放送業者や中継業者が上記分類抽出等の編集処理を行うようにしてもよい。すなわち、各顧客が中継業者等に、指定項目のリクエスト情報を登録し、中継業者等のサーバが、各顧客毎に、リクエスト情報に基づく、上述の分類抽出等の編集処理を行い、顧客へ伝送するようにしてもよい。
【0062】
また、放送業者が、複数アングルの映像チャンネル分を録画(本放送に用いられなかったシーン等)して、各指定項目に該当するシーンを、複数チャンネルから抽出して編集するようにしてもよい。また、この時、本放送の画像データのコマと関連付けて、編集画像をインターネット等を用いて参照できるようにしてもよい。例えば、顧客が本放送中の特定シーンを指定した場合に、そのコマの被写体に関する編集画像(多方向の画像)をインターネット等からダウンロードできるようにしてもよい。
【0063】
また、一旦、放送画像を通常録画しておき、別途、録画画像に対して、特定の被写体に着目したダイジェスト再生、又はダイジェスト作成・録画を行うようにしてもよい(録画装置内で、再生処理と編集処理を実行できる構成とする)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被写体に関する付帯情報が付加された画像データを取得して、付帯情報に基づいて画像データを分類するか否かを切り換えて録画することにより、切り換えに応じて特定の被写体を付帯情報に基づいて分類して録画できるので、利便的に所望の画像を録画することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる録画システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる録画システムの放送局が有する機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる録画装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる録画装置が有する機能を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる録画システムの放送局側で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係わる録画装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 録画システム
16 カメラ
20 発信機
22 位置センサ
24 放送局
26 通信制御装置
28 外部I/F部
32 通信網
34 撮影範囲算出手段
36 被写体特定手段
38 付帯情報生成手段
40 録画装置
40F 入力装置
40G 通信制御部
40H 記録メディア書込制御部
42 記録メディア
46 切換手段
48 抽出手段
50 録画手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、録画装置及び録画システムにかかり、特に、放送局が放送する画像のうち、所望の画像を録画することが可能な録画装置及び録画システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりテレビ放送を録画する録画装置等が一般的に普及しており、この種の録画装置は、放送局側で撮影及び編集した画像が放送局から放送され、放送された画像を受信して録画している。例えば、録画装置としては、ビデオレコーダが一般的に用いられている。
【0003】
近年では、デジタル化が進み、放送するための画像の撮影等も撮影画像を表す画像データとして取得したり、放送された画像をデジタルの画像データとして録画することが可能となってきている。デジタルの録画装置としては、例えば、DVDレコーダやハードディスク等が用いられるようになってきている。
【0004】
また、画像データの取り扱いについては、非特許文献1に記載の技術等のように、画像データの構成を規格化するものが提案されている。
【0005】
非特許文献1に記載の技術では、画像データに付帯情報を付加して特定の画像データを操作可能としている。例えば、サッカー中継において、「所定の選手がゴールしたシーンを見たい」という内容の操作が行われたときに、次に画像データの付帯情報の中から該当情報を検索して、対応する画像データを得ることが可能であり、所望の画像を見ることが可能となる。
【0006】
【非特許文献1】
映像メディア学会誌Vol.56,No.11,pp.1708〜1710(2002)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテレビ放送等を録画する録画装置や録画システムでは、画像中の被写体について、いつ、何が映っているのかわからないため、所望の画像のみを録画する場合に、録画の操作等が煩雑になる、という問題がある。
【0008】
また、受信した画像を、所定の録画モード(時間長別のモード)で切り換える場合に、長時間モードに設定すると、一律低画質な画像での録画となってしまい、利便的ではない、という問題がある。
【0009】
一方、上述の非特許文献1に記載の技術における付帯情報が付加された画像データを利用することにより、様々な利便的な画像データの録画を行うことが考えられる。
【0010】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、利便的に所望の画像を録画することができる録画装置及び録画システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体に関する付帯情報が付加された画像データを取得する取得手段と、前記付帯情報に基づいて前記取得手段によって取得した前記画像データを被写体毎に分類するか否かの切換を行う切換手段と、前記切換手段の切換結果に基づいて、前記画像データが表す画像を録画する録画手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、取得手段では、被写体に関する付帯情報が付加された画像データが取得される。例えば、被写体毎に関連する情報が各画像データのコマ毎に付帯情報として付加された画像データを取得する。これによって付帯情報から特定の被写体のみを抽出することが可能となる。
【0013】
切換手段では、付帯情報に基づいて画像データを被写体毎に分類するか否かの切換がなされ、録画手段では、切換手段の切換結果に基づいて、画像データが表す画像が録画される。すなわち、切換手段によって画像データを被写体毎に分類するように切り換えられた場合に、付帯情報から特定の被写体のみを分類抽出して録画することができ、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0014】
なお、請求項2に記載の発明のように、録画手段に抽出手段を含むことによって、切換手段の切換結果に基づいて、抽出手段によって付帯情報に基づく被写体毎に分類抽出を行って、分類抽出された画像を録画することによって、特定の被写体のみを録画することが可能となる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明のように、切換手段に被写体を分類する分類情報を入力するための入力手段を含め、入力手段によって入力された分類情報に基づいて前記切換を行うようにしてもよい。入力する分類情報としては、付帯情報に対応する、分類抽出する被写体を指定するための情報等を入力する。これによって、入力した分類情報から被写体を分類して特定の被写体のみを抽出して録画することが可能となる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、被写体を撮影し、被写体を表す画像データを取得する撮影手段と、撮影に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、被写体の移動履歴を検出する検出手段と、前記撮影情報取得手段の取得結果及び前記検出手段の検出結果に基づいて被写体に関する情報を生成し、前記付帯情報として前記画像データに付加する付加手段と、前記付加手段によって前記付帯情報が付加された画像データを出力する出力手段と、を備えたデータ生成装置と、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置と、を含むことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影し、被写体を表す画像データが取得され、撮影情報取得手段では、撮影に関する撮影情報、例えば、撮影方向や撮影倍率等が取得される。また、検出手段では、被写体の移動履歴が検出される。そして、付加手段では、撮影情報取得手段によって取得された撮影情報と、検出手段によって検出された被写体の移動履歴と、に基づいて被写体に関する情報が生成されて、付帯情報として画像データに付加され、該付帯情報が付加された画像データが出力手段によって出力される。すなわち、撮影情報と被写体の移動履歴を対応させることによって、撮影画像内の被写体を特定することが可能であり、撮影画像の各コマ毎に被写体情報を付加情報として付加して出力することにより、当該付加情報から特定の被写体のみを抽出することが可能となる。
【0018】
従って、このようなデータ生成装置から出力される画像データを、上述の請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置により、録画を行うことにより、特定の被写体のみを録画することが可能となり、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0019】
例えば、データ生成装置を放送局等に設けて出力手段から出力される画像データを放送することによって、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置を用いて放送された画像データのうち所望の画像のみを録画することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0021】
図1には、本発明の実施の形態に係わる録画システム10が示されている。録画システム10は、例えば、任意の競技(例えば野球、サッカー、陸上競技等)が開催される競技場52において、カメラマン12により、競技者を被写体として撮影が行われる。本実施の形態に係わる録画システム10は、上記撮影によって得られる画像に放送局24が被写体情報を付加して放送し、これを受信して被写体情報に基づいて所望の画像を録画可能とするシステムである。
【0022】
放送局24は、ワークステーション等のコンピュータからなり、CPU24A、ROM24B、RAM24C、入出力ポート24Dがバス24Eを介して互いに相互通信可能なように接続され、入出力ポート24Dに通信制御装置(例えば、モデム、ルータ、放送アンテナ等)26、外部インターフェース(I/F)部28、ハードディスク装置(HDD)30が各々接続されている。なお、放送局24は本発明のデータ生成装置に相当する。
【0023】
放送局24のHDD30には、後述するカメラから送信される撮影倍率や被写体としての競技者14の位置情報等を付帯情報として、カメラ16の撮影によって得られる画像データに、放送局24のCPU24Aによって付加するための各種プログラムが予めインストールされている。なお、カメラ16の撮影によって得られる画像データは、音声データを含む動画像である。
【0024】
また、被写体としての競技者14は、個々の競技者14を識別するための競技者IDを含む所定の信号を常時発信する発信機20を各々所持している。発信機20は競技者14の競技の妨げとならないように、例えばユニフォームやゼッケン、或いは靴等に埋設されている。競技場52の地下には、発信機20から発信された信号を受信する位置センサ22が一定間隔(例えば数m程度の間隔)で多数埋設されている。多数の位置センサ22は放送局24の外部I/F部28に各々接続されている。
【0025】
また、放送局24から放送するための画像を撮影するカメラマン12は、上記の発信機20と同様に、カメラIDを含む所定の信号を常時発信する発信機が内蔵されたカメラ16を所持している。前述の位置センサ22は、カメラ16から発信された信号も受信する。また、カメラ16は放送局24の外部I/F部28と無線により通信を行う機能、撮影時の方位及び撮影倍率を検出する機能も有している。
【0026】
また、放送局24の通信制御装置26は通信網32に接続されている。この通信網32は、携帯電話網及び公衆電話網を含んでいると共に、高速かつ大容量の専用通信網、又はインターネット等のコンピュータ・ネットワーク、もしくは地上波や衛星放送等を用いた放送通信網を含んで構成されている。また、通信網32には、放送局24が放送する画像を録画する録画装置40が接続されている。
なお、録画装置40は、1台を代表して示すが複数接続されるようにしてもよい。
【0027】
上述のように構成された本実施の形態に係わる放送局24は、HDD30にインストールされたプログラムを実行することにより、図2に示すような機能を有している。
【0028】
すなわち、カメラ16から送信される画像データと、カメラの位置情報や撮影方向等の撮影情報を外部I/F部28を介して受信し、撮影範囲算出手段34によって各時刻毎の撮影範囲を特定する。このとき、位置センサ22の配置から撮影範囲内の位置センサ22を同時に特定して対応付ける。そして、各位置センサからの時刻毎の被写体としての競技者14の位置情報と、撮影範囲算出手段34によって特定された各時刻毎の撮影範囲と、に基づいて、被写体特定手段36によって撮影画像内の競技者14を特定する。例えば、撮影範囲内の位置センサ22の配置と競技者14の位置情報から撮影画像内の競技者14の座標を特定する。次に、付帯情報生成手段38によって、時刻(撮影フレーム時刻)、特定された撮影範囲内の競技者14、及び該競技者14の撮影画像内の座標等の被写体に関する情報を付帯情報として生成し、画像データに付加して放送用画像データを生成する。例えば、付帯情報生成手段38は、付帯情報として、○時○分×○秒の×フレーム、画像内のエリア座標(x1、y1、z1)、競技者名○○等の情報を各フレーム毎に生成して、放送用画像データに付加する。なお、カメラ16は本発明の撮影手段に相当し、カメラ16及び撮影範囲算出手段は本発明の撮影情報取得手段に相当し、位置センサ22及び被写体特定手段36は本発明の検出手段に相当し、付帯情報生成手段38は本発明の付加手段に相当し、通信制御装置26は本発明の出力手段に相当する。
【0029】
一方、本発明の実施の形態に係わる録画装置40は、図3に示すように、CPU40A、ROM40B、RAM40C、入出力ポート40Dがバス40Eを介して相互通信可能なように接続され、入出力ポート40Dに入力装置40F、通信制御部(例えば、モデム、ルータ、放送アンテナ等)40G、記録メディア書込制御部40H、及びディスプレイ44が各々接続されている。
【0030】
録画装置40の通信制御部40Gは、上述の通信網32に接続されており、放送局24から放送される映像を表す画像データを受信するようになっている。
【0031】
録画装置40のROM40Bには、放送局24から放送される映像を表す画像データに含まれる付帯情報に基づいて、所望の画像を抽出するためのプログラム等が記憶されており、CPU40Aによって当該プログラムを実行するようになっている。
【0032】
入力装置40Fは、所望の画像を指定するための指定情報等を入力することが可能とされ、例えば、競技者名等を入力し、ROM40Bに記憶されたプログラムを実行することにより、対応する競技者が被写体として映っている画像を抽出して録画するようになっている。
【0033】
記録メディア書込制御装置40Hは、放送局24から放送される映像を表す画像データや上記プログラムの実行により抽出された画像データを記録メディア42に書き込む制御を行うことにより、放送局24より放送される映像を録画するようになっている。
【0034】
一方、録画装置40に接続されたディスプレイ44は、放送局24から放送される映像や録画装置40で上述のように録画した映像等を表示する。例えば、一般的なテレビやモニタ等を適用することができる。
【0035】
上述のように構成された録画装置40は、ROM40Bに記憶されたプログラムを実行することにより、図4に示すような機能を有している。
【0036】
すなわち、放送局24から放送される付帯情報が付加された放送用画像データを受信して、切換手段46によって、画像データから所望の映像のみを抽出するか否か切り換えられる。例えば、入力装置40Fにより指示内容を入力することによって、所望の画像(所望の競技者14等)の録画が指示された場合には、画像データを抽出手段48へ出力し、上記指示がなされない通常の録画等の場合には、画像データを録画手段50へ出力するようになっている。
【0037】
抽出手段48は、入力装置40Fに入力された情報と付帯情報に基づいて、対応する映像を抽出し、対応する映像を表す画像データのみを録画手段50へ出力する。
【0038】
録画手段50は、放送局から放送されるそのままの映像を表す画像データ又は抽出手段48によって抽出された画像データを記録メディア42に書き込みを行うことによって録画を行うようになっている。
【0039】
続いて、上述のように構成された録画システム10の作用について図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
まず、放送局24側で行われる処理の流れについて図5のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ステップ100では、競技者14の発信機20やカメラ16の発信機から発信される信号を位置センサ22が受信することによって得られる位置情報、カメラ16の撮影方位、撮影日時、撮影倍率、画像データ等の各データを受信したか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機してステップ102へ移行する。
【0042】
ステップ102では、受信した各データ(競技者位置情報、画像データ、撮影日時、撮影位置、撮影方位、撮影倍率等)がそれぞれ時刻に対応してHDD30に記憶され、ステップ104で、競技が終了したか否か判定され、該判定が肯定されるまで、受信した各データがHDD30に記憶される。
【0043】
続いて、ステップ106では、各発信機に対応する競技者情報(例えば、競技者名等)の設定がなされる。なお、ステップ106は、予め設定して省略するようにしてもよい。
【0044】
次に、ステップ108では、各時刻毎の撮影範囲が撮影範囲算出手段34によって特定される。該撮影範囲の特定は、上述したように、撮影範囲内の画像上の座標と、位置センサ配置とを対応付けることによって、撮影画像内の被写体の撮影画像内の座標を特定することができる。詳細には、撮影範囲算出手段34によって、画像データの各フレーム毎の撮影範囲が、カメラの撮影位置、撮影方位及び撮影倍率から算出され、位置センサ22の配置と対応付けされることによって位置センサ22の配置が対応付けられた撮影範囲の特定が行われる。
【0045】
そして、ステップ110では、特定された撮影範囲内に位置する競技者が被写体特定手段36によって特定され、ステップ112へ移行して、付帯情報生成手段38によって付帯情報が生成される。すなわち、被写体特定手段36によって、位置センサ22から得られる競技者14が対応付けられた位置情報と、位置センサ22の配置が対応付けられた撮影範囲から撮影画像内の競技者14が特定されると共に該競技者14の撮影画像内の座標が特定される。そして、付帯情報生成手段38によって、時刻(撮影フレーム時刻)、特定された撮影範囲内の競技者14、及び該競技者14の撮影画像内の座標等が付帯情報として生成される。
【0046】
ステップ114では、生成された付帯情報が付帯情報生成手段38によって画像データに付加されて、ステップ116へ移行する。
【0047】
ステップ116では、付帯情報が付加された画像データが放送される。すなわち、撮影画像内に被写体として映っている競技者14に関する情報が付加されて放送されるので、本発明の実施の形態に係わる録画装置40によって、付帯情報に基づいて所望の競技者14が映っている画像のみを抽出して録画することが可能となる。
【0048】
次に、録画装置40側で行われる処理の流れについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まずはじめに、ステップ200では、録画設定の入力を行う。例えば、入力装置40Fを介して、所望の競技者14のみを録画(以下、画像抽出録画という)するか否か等の入力や、所望の競技者等の被写体を指定するための情報等の入力や、録画時間の設定等の入力を行う。
【0050】
次に、ステップ202では、録画開始か否か判定される。該判定は、例えば、録画設定された時間になったか否かや、録画指示がなされたか否か等を判定することによってなされ、該判定が肯定されるまで待機してステップ204へ移行する。
【0051】
ステップ204では、放送局24から放送される画像データを受信したか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ206へ移行する。
【0052】
ステップ206では、録画設定が画像抽出録画か否か判定される。該判定は、入力装置40Fを介して画像抽出録画の指示が入力されたか否かを判定することによってなされ、判定が肯定された場合には、ステップ208へ移行して、録画設定に対応する画像を抽出しながら録画が行われ、ステップ210へ移行する。
すなわち、録画設定に対応する競技者14等が映っている画像データを付帯情報に基づいて抽出手段48によって抽出し、該抽出の画像データを録画手段50によって記録メディア42に記録することによって録画が行われる。例えば、競技者14の名前等を入力装置40Fを介して録画設定した場合に、抽出手段48によって、該当する競技者14が付帯情報から検索され、対応する画像が抽出され、録画手段50によって記録メディア42に録画される。
【0053】
なお、画像抽出録画を行う場合には、抽出シーンや抽出エリア等を拡大や高画質で記録するようにしてもよいし、抽出画像以外のシーンや背景を低画質で録画するようにしてもよいし、これらの設定をステップ200の録画設定入力で行うようにしてもよい。
【0054】
一方、ステップ206の判定が否定された場合には、ステップ212へ移行して、受信画像が録画され、ステップ210へ移行する。すなわち、放送局24から放送された画像データがそのまま記録メディア42に記録される。
【0055】
ステップ210では、録画終了か否か判定される。該判定は、録画設定で設定された終了時間となったか否かや、録画終了指示が入力装置40Fを介して行われたか否か等を判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ206に戻って、ステップ210の判定が肯定されるまで、録画の処理が行われ、ステップ210の判定が肯定されたところで、録画装置40による録画を終了する。
【0056】
すなわち、本実施の形態に係わる録画システム40は、カメラ16で撮影することによって得られる撮影画像内の被写体に関する情報(撮影の方位、撮影位置、被写体としての競技者14の位置、競技者名等の競技者情報など)を、放送局24で付帯情報として撮影画像を表す画像データに付加して放送することにより、録画装置40では、所望の画像を抽出録画するか否かを録画装置40の入力装置40Fを介して入力される録画設定に応じて切り換えて、抽出録画する場合に、所望の画像に対応する付帯情報の検索等を行うことによって、所望の画像について録画を行うことができるので、利便的に所望の画像を録画することができる。
【0057】
なお、上記の実施の形態では、競技者14に関する付帯情報を撮影画像を表す画像データに付加して、競技者14毎に画像を分類抽出して録画を行うようにしたが、これに限るものではなく、撮影エリア(例えば、マウンド、ゴール、ゴルフのカップ等)に関する情報も画像データに付加して、撮影エリア毎に画像を分類抽出して録画するようにしてもよいし、放送局24から放送される番組の分野に関する付帯情報を付加して、分野毎に画像を分類抽出して録画するようにしてもよいし、撮影画像内の各被写体に関する付帯情報を付加しておくことによって、様々な画像を分類抽出して録画することが可能である。また、特定の番組に限らず、受信可能な全チャンネルや全時間帯について付帯情報を付加して、画像を分類抽出できるようにしてもよい。
【0058】
また、上記の実施の形態に係わる録画装置40は、所定時間分のデータを一旦、画像バッファ等に蓄積し、記録対象シーンを判定して、記録対象コマに、抽出該当シーンの前後所定秒も含めて録画するようにしてもよい。
【0059】
また、上記の実施の形態では、所望の競技者14を抽出して録画するようにしたが、通常の録画の他に、ダイジェスト版として、抽出した画像を録画するようにしてもよい。
【0060】
また、上記の実施の形態では、発信機20及び位置センサ22等を用いて競技者14やカメラ16の位置を特定するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、GPS等を用いることも可能であり、GPSを用いる場合には、自作ムービー等にも適用可能である。すなわち、カメラにGPSを設け、位置、方位、撮影倍率情報等を取得し、編集時に地図データと組み合わせてシーン中の被写体、及びそのシーン内エリアを割り出すようにしてもよいし、被写体人物等にもGPSを持たせ、上記のGPSが設けられたカメラと組み合わせるようにしてもよい。そして、GPS等によって得られる情報を付帯情報として画像データに付加することによって上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0061】
さらに、上記の実施の形態では、録画装置40によって放送される画像データから分類抽出して録画するようにしたが、録画装置40の代わりに放送業者や中継業者が上記分類抽出等の編集処理を行うようにしてもよい。すなわち、各顧客が中継業者等に、指定項目のリクエスト情報を登録し、中継業者等のサーバが、各顧客毎に、リクエスト情報に基づく、上述の分類抽出等の編集処理を行い、顧客へ伝送するようにしてもよい。
【0062】
また、放送業者が、複数アングルの映像チャンネル分を録画(本放送に用いられなかったシーン等)して、各指定項目に該当するシーンを、複数チャンネルから抽出して編集するようにしてもよい。また、この時、本放送の画像データのコマと関連付けて、編集画像をインターネット等を用いて参照できるようにしてもよい。例えば、顧客が本放送中の特定シーンを指定した場合に、そのコマの被写体に関する編集画像(多方向の画像)をインターネット等からダウンロードできるようにしてもよい。
【0063】
また、一旦、放送画像を通常録画しておき、別途、録画画像に対して、特定の被写体に着目したダイジェスト再生、又はダイジェスト作成・録画を行うようにしてもよい(録画装置内で、再生処理と編集処理を実行できる構成とする)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被写体に関する付帯情報が付加された画像データを取得して、付帯情報に基づいて画像データを分類するか否かを切り換えて録画することにより、切り換えに応じて特定の被写体を付帯情報に基づいて分類して録画できるので、利便的に所望の画像を録画することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる録画システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる録画システムの放送局が有する機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる録画装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる録画装置が有する機能を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる録画システムの放送局側で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係わる録画装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 録画システム
16 カメラ
20 発信機
22 位置センサ
24 放送局
26 通信制御装置
28 外部I/F部
32 通信網
34 撮影範囲算出手段
36 被写体特定手段
38 付帯情報生成手段
40 録画装置
40F 入力装置
40G 通信制御部
40H 記録メディア書込制御部
42 記録メディア
46 切換手段
48 抽出手段
50 録画手段
Claims (4)
- 被写体に関する付帯情報が付加された画像データを取得する取得手段と、
前記付帯情報に基づいて前記取得手段によって取得した前記画像データを被写体毎に分類するか否かの切換を行う切換手段と、
前記切換手段の切換結果に基づいて、前記画像データが表す画像を録画する録画手段と、を備えた録画装置。 - 前記録画手段は、前記付帯情報に基づいて、前記画像データを被写体毎に分類抽出する抽出手段を含み、前記切換手段の切換結果に基づいて、前記抽出手段による分類抽出を行い、該分類抽出の画像を録画することを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
- 前記切換手段は、被写体を分類する分類情報を入力するための入力手段を含み、前記入力手段によって入力された分類情報に基づいて前記切換を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の録画装置。
- 被写体を撮影し、被写体を表す画像データを取得する撮影手段と、撮影に関する撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、被写体の移動履歴を検出する検出手段と、前記撮影情報取得手段の取得結果及び前記検出手段の検出結果に基づいて被写体に関する情報を生成し、前記付帯情報として前記画像データに付加する付加手段と、前記付加手段によって前記付帯情報が付加された画像データを出力する出力手段と、を備えたデータ生成装置と、
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の録画装置と、を含む録画システム。
Priority Applications (1)
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JP2003010738A JP2004228638A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | 録画装置及び録画システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2004228638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011199894A (ja) * | 2006-12-25 | 2011-10-06 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 放送受信装置及びプログラム |
-
2003
- 2003-01-20 JP JP2003010738A patent/JP2004228638A/ja active Pending
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