JP3942468B2 - 映像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばマラソン大会等のように、複数の競技者が参加する競技会等において参加者の映像を記録し、特定の参加者のゴール等のシーンを再生できるようにした映像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マラソン大会などのように、短い時間の間に複数の競技者がゴールへ到着する競技において、競技者一人一人の到着タイムと着順を記録する技術が既知である。
例えば、特許第3069723号公報には、競技者のゼッケン番号をビデオカメラで撮像し認識することで到着タイムと着順を記録する装置が開示されている。また、特開平9−38267号公報には、ゴールゲートに設けた受信機で、競技者が所持している無線IDタグから発射される電磁波を検出することで、到着タイムと着順を記録する装置が開示されている。
更に、大会会場で成績や記念写真・画像を提供するサービスに関する技術も知られている。例えば、実用新案登録第3081246号公報には、完走者全員のゴール到着時の写真を印刷する装置が開示されている。また、前出の特開平9−38267号公報には、到着タイムと同時に、画像信号を記憶する手段が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、マラソン大会などの競技会の競技者一人一人の到着タイムと着順を記録したり、大会会場での成績や写真・画像を記録する技術は知られている。
しかし、従来のものは、競技者のゴールシーン等をワンショットの画像として記録するものであり、競技者の競技中の動画像等を記録し、時刻等を検索キーとして、動画像の中から競技者のゴールシーン等を抽出し、その場で再生表示する装置は知られていなかった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、マラソン大会等の競技会において、ある地点/箇所を通過したときの映像を自動的に記録・抽出し、任意の競技者の競技中のシーンを再生表示することが可能な映像記録再生装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
図1に本発明の概要を示す。本発明の映像記録手段10は、図1に示すように、送受信部1、テレビカメラ等の動画像を取得する撮像手段2、取得した動画像を保存する保存手段3、時刻等を検索キーとして、任意の競技者の映像を抽出する自動抽出手段4を備え、抽出された映像を情報提示手段5により提示する。また、映像配送用処理装置6を設け、上記映像記録手段10により取得した映像を、映像配送用処理装置6からネットワーク等を介して、配送するようにしてもよい。
上記無線送受信機1は、例えば競技者が所持する無線IDタグ(送信機)1aと、該無線IDタグ1aが送信する電磁波を受信する受信部1b等から構成される。受信部1bはコース中の特定地点/箇所、ゴール等に設置され、競技者が装着した無線IDタグ(送信機) 1aから発信される電磁波を受信し、その競技者が通過したことを検出する。
上記受信部1bで受信した競技者の検出信号を基に、到着タイム検出部1cにおいて、各競技者の特定地点/箇所を通過した時間、ゴール時間を算出する。到着タイム記憶部1dでは、各参加者のゴール時間を、氏名やゼッケン番号などの他の参加者情報と共に記憶する。
撮像手段2は、カラーテレビカメラ等の撮像素子から構成され、競技者が特定地点/箇所を通過するときの動画像、ゴールするときの動画像を取得する。
保存手段3は、動画像分割部、動画像を映像ファイルとして記憶する動画像記憶部から構成される。動画像分割部では、撮像手段2で生成した動画像を取得し、適当な時間間隔で動画像を分割し、映像ファイルとして保存する。なお、このとき、分割する映像ファイルに後述するように「時間的な重なり」を持たせると、後段の処理を簡単にできる。
自動抽出手段4は、保存された動画像の中から、ゴールや特定地点/箇所を通過した時刻等を元に、指定した競技者がゴールや特定地点/箇所を通過したときの設定した時間長さの動画像を抽出し、映像として出力する。
上記到着時間等は、キーボードやマウスなどの入力機器や、音声認識などの入力手段によって入力してもよい。また、入力する値を、参加者の氏名あるいはゼッケン番号とし、その参加者の到着時刻を出力するように構成してもよい。
情報提示手段5は、上記自動抽出手段4から出力された動画像をディスプレイ等に再生表示したり、画像をプリントアウトしたり、あるいは動画像を記録媒体に記録する。なお、上記動画像とともに音声により、競技者の氏名、到着順位、タイム等を出力するようにしてもよい。
上記のような構成をとることにより、任意の競技者が、特定地点/箇所を通過したりゴールしたときの映像を自動的に保存・抽出し、特定地点/箇所を通過したりゴールした直後に、その競技者の動画像を再生することが可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の実施例の映像記録装置のブロック図である。なお、以下では、マラソン大会を例として本発明の実施例を説明するが、本発明はマラソン大会だけではなく、多数の競技者が参加する例えばトライアスロン、距離スキー等の各種の競技にも同様に適用することができる。
本実施例の映像記録装置は、図2に示すように、無線ID信号受信部11、到着タイム検出部12、到着タイム記憶部13、撮像部14、動画像分割部15、動画像記憶部16、ゴールシーン抽出部17、映像表示部18、検索キー入力部19から構成される。
上記到着タイム記憶部13、動画像分割部15、動画像記憶部16、ゴールシーン抽出部17、映像表示部18、検索キー入力部19等は、例えば、CPU、メモリ、外部記憶装置、通信制御装置、入出力装置等から構成されるパソコン等で実現することができ、以下に説明する処理はソフトウェアにより実現することができる。
【0006】
図2において、無線ID信号送受信部11では、ゴールゲートに設けた受信機で、出走者が装着した無線IDタグ(送信機)から発信される電磁波を受信し、その出走者が到着したことを検出する。なお、後述するようにゴールゲート以外の特定地点(例えば、5キロ地点、10キロ地点など)に、同様の無線ID受信機と、撮像部を設置することにより、任意の地点における走行シーンを再生表示することが可能となる。
到着タイム検出部12では、スタート時刻を起点とし、ゴール時刻を終点とする各出走者のゴール時間を、無線ID信号送受信部11で検出した各出走者の到着検出信号をもとに算出し、その記録を到着タイム記憶部13へ渡す。
到着タイム記憶部13では、各出走者のゴール時間を、氏名やゼッケン番号などの他の出走者情報と共に、記憶する。
撮像部14では、カラーテレビカメラ等の撮像素子によって、出走者がゴールに到着する動画像を生成する。
動画像分割部15では、撮像部14で生成した動画像を取得し、適当な時間間隔で動画像を分割し、映像ファイルとして保存する。このとき、分割する映像ファイルに時間的な重なりを作り込むと、後段の処理を簡単にできる。
【0007】
ここで、上記ファイルの「時間的な重なり」を説明する。スタート時刻を0 分として、第i個目、第i+1個目のファイルに、例えば、次のような時間範囲の動画像を保存する。
第iファイル 9分55秒〜11分05秒
第i+1ファイル 10分55秒〜12分05秒
このとき、第iファイルと第i+1ファイルには、10分55秒から11分05秒までの重なりがある。以下の説明では、この部分を、「時間的な重なり」と呼ぶことにする。
動画像記憶部16では、動画像分割部15で生成された動画像ファイルを記憶する。ゴールシーン抽出部17では、検索キー入力部19から出力された到着時刻を元に、指定した出走者がゴールゲート等の特定の地点を通過したときの設定した時間長さの動画像を、動画像記憶部16に格納されている動画像ファイルから抽出し、映像として出力する。
映像表示部18では、ゴールシーン抽出部17から出力された映像を、再生表示する。検索キー入力部19では、キーボードやマウスなどの入力機器や、音声認識などの入力手段によって走者の到着時刻を入力する。また、入力する値を、走者の氏名あるいはゼッケン番号とし、その走者の到着時刻を出力するように構成してもよい。到着時刻は、ゴールシーン抽出部17において、検索キーとして利用される。
【0008】
以下、本実施例の映像記録装置の各部について詳述する。
(1)無線ID信号送受信部
各出走者が、ゴールゲート等の特定の地点を通過したことを検出する方法として、本実施例では、例えば、前記特開平9−38267号公報で開示されている、無線ID信号送受信機を使用する。
本実施例の装置では、それぞれ異なる特定周波数の電磁波を発信する無線IDタグを、出走者と同数用意しておき、各出走者が、無線IDタグを1個所持する。ゴールゲート等には、受信機を用意しておき、出走者が装着した無線IDタグの電磁波を受信し、その特定周波数を検出することで、どの出走者がゲートを通過したのかを検出する。
(2)撮像部
本装置では、カラーカメラ等の撮像素子で、出走者がゴールゲート付近を通過するときの1フレーム分の画像を連続取得し、取得した画像を、一旦、コンピュータのメモリ等の記憶装置に格納する撮像部を有する。撮像部には、CCDカメラ等のテレビカメラを使用する。画像は、一定のサンプリング時間間隔 (例えば、33ms)で取得し、画像の時間系列を作成することで動画像を生成する。撮像を開始する時刻は、出走者のスタート時刻に同期させる。
【0009】
(3)到着タイム検出部
到着タイム検出部12では、各出走者が、スタート地点からゴール地点まで走行するのに要した所要時間を検出する。まず、全出走者がスタートしたときの時刻tstを記憶しておく。次に、無線ID信号送受信機で、ある出走者がゴールゲートを通過したときの時刻を検出し、そのゴール時刻tgoalを記録する。このとき、出走者P のゴール時間tGは、
tG= tgoal- tst
である。
(4)到着タイム記憶部
到着タイム記憶部には、予め出走者情報が記憶されており、各出走者のゴール時間を出走者情報とを対応付けて記憶する。対応付けは、例えば、以下の表1のような形式で行われる。
【0010】
【表1】
【0011】
(5)動画像分割部
動画像分割部15では、メモリなどの一時記憶装置上に保存した動画像を、数百フレームから数千フレームの固まりから成る一定の時間幅の動画像ファイルに分割し、ハードディスクなどの長期記憶装置へ格納する。記憶先をメモリからハードディスク(以下HDDという)へ移動する理由であるが、一般に、全ての動画像を格納するために、大量のメモリを用意するのは困難なためである。例えば、横320画素、縦240画素のカラー画像(1画素のビット数:24ビット)の容量は、以下のように約230kByte となる。
320×240×24/8≒230kByte
したがって、30分間の動画像をビデオレート(30フレーム/秒)で保存すると、以下の通り15GByte の容量を要する。
230kByte ×30×60×30=15GByte
現状では、こうした大容量メモリを有する機器を低価格で手に入れるのは難しく、上記したように動画像ファイルをHDDに移動している。
【0012】
次に、動画像を一定の時間幅に分割する理由であるが、これは、画像を取得した直後に再生を行うためである。HDD等へ分割しないで1つの画像ファイルとして格納すると、1つのファイルを、書き出し用、読み出し用として同時に使用する必要がある。つまり、カメラから取得した画像をファイルへ格納するときに書き出し処理を行い、ゴールシーンを抽出するときに読み出し処理を行う必要がある。しかし、通常、1つの動画像ファイルを読み書き共用にすることはできない。したがって、分割しないで1つの画像ファイルのみを使用する場合は、全出走者が走り終わるまで、画像をファイルへ書き出し、ゴールシーンの抽出は、レース終了後でなければ実行できない。
【0013】
そこで、ゴールシーン再生までの時間差をなくするために、画像を分割するとよい。つまり、メモリ上に図3のようなバッファを設け、次の3つの処理を同時に実行する。
(1) カメラ画像をバッファCへ書き込む
(2) メモリBのデータをファイルEへ書き込む
(3) 既に格納済みのファイルDからゴールシーンを切り出す
図3においてファイルへ分割保存するときに、「時間的な重なり」を設けると後段の処理が簡単になる。「時間的な重なり」の利用方法は後述することにし、ここでは、「時間的な重なり」の作成方法について説明する。
まず、カメラで取得した画像をメモリへ格納するときは時系列順に、1フレーム毎の画像データを書き込む。次にファイルへ一定時間の長さを持つ画像系列を書き込むために、図4のように、ある範囲Xのデータをメモリから読み出してファイルiへ書き出す。次に、ファイルi+1へデータを書き込むときに、範囲X終点よりも設定した時間分遡って、範囲Yの起点とし、同様に一定時間分の画像系列を書き込む。こうした処理を行うことにより、「時間的な重なり」を持った分割ファイルを作成することができる。
【0014】
(6)動画像記憶部
動画像記憶部16には、動画像分割部15で生成された動画像ファイルを格納する。動画像記憶部16は、HDDなどの長期保存可能な記憶装置上に構成される。動画像記憶部16の置かれる記憶装置は、動画分割処理を実行するマシン上に構成しても、あるいは、ネットワーク等で接続された別マシン上に設置してもよい。
動画像記憶部16に必要とされる記憶容量は、画像の大きさ、1フレームあたりのサンプリング時間、色深度、動画像ファイル数などによって決定される。
動画像記憶部16へ保存する際、ある画像がスタート時刻から計時して、何分何秒であるかを示す方法を説明する。
まず、画像と同時にタイムスタンプを記録可能なファイル形式を用いて動画像を保存する場合について示す。この場合、図5のように、画像系列に時系列を対応つけてファイルを作成すればよい。
次に、タイムスタンプを記録できないファイル形式で保存する場合を示す。この場合、時間を管理するため、ファイルにつける名前を時刻に関連付けてファイルを作成する。例えば、時刻ti〜tjの動画像をファイルに保存するとき、図6に示すようにファイル名をFilei.datのように、先頭時刻をファイルの中に含めるとよい。
【0015】
(7)ゴールシーン抽出部
ゴールシーン抽出部17では、検索キー入力部19から出力されたゴール時刻を元に、指定した出走者がゴールゲートを通過したときの設定した時間長さの動画像を、動画像記憶部に格納されている動画像ファイルから抽出し、映像として出力する。
ゴールシーン抽出部17の処理フローを図7に、抽出画像の範囲例を図8に示す。
図7において、指定ゴール時刻tmが格納済ファイルの時間範囲内かを調べる。指定ゴール時刻tmが格納済ファイルの時間範囲内でない場合には、エラーとして処理を終了する。
指定ゴール時刻tmが格納済ファイルの時間範囲内の場合には、時間範囲tj≦tm≦tkに対応する動画像ファイルFILEj.datを動画像記憶部16から読み出す。ついで、指定時刻tmを中心とし、予め設定した時間範囲tformer,tlatterを用いて動画像を図8に示すように切り出す。そして、切り出した画像を映像表示部へ出力する。
また、タイムスタンプを記録できないファイル形式の場合は、画像1フレームあたりのサンプリング時間tsampを用いて、指定時刻tmに相当するフレームの位置を探し出す。ゴールシーンのフレームFformer、Flatterは、次のようにして算出する。
【0016】
【数1】
【0017】
ここで、指定したゴール時刻tmが、2つの動画像ファイルの境界付近の時刻にあたる場合、図4に示したような「時間的な重なり」があると処理が簡単になる。
すなわち、図9において、指定時刻が、tmA<tjのときは、ファイルFILEi.datには、tj+tlatter分の画像が、ファイルの後方に格納されているので、ゴールシーンを、FILEi.datから切り出せばよい。
また、指定時刻が、tmB≧tjのときは、ファイルFILEj.datの前方に、tj−tformer〜tj分のデータが格納されているので、FILEj.datからゴールシーンを切り出せばよい。
もし、「時間的な重なり」がないと、2つのファイルから、指定時刻に対応する箇所を切り出し、更に、連結する必要があるため、処理が複雑になる。
【0018】
(8)映像表示部
映像表示部18では、切り出したゴールシーンをディスプレイ等の表示装置へ表示する。
図10に映像表示部18によるゴールシーンの表示例を示す。同図に示すように、指定した出走者のゴールシーンが抽出されると、映像表示部18に出走者のゴールシーンとともに、当該出走者の名前、順位、タイム等を表示する。また、出走者の名前、順位、タイム等を音声により出力するようにしてもよい。
なお、映像表示部18をネットワークなどを介して配置することで、遠隔地へもゴールシーンを送出することができる。
【0019】
(9)検索キー入力部
検索キー入力部19では、キーボードやマウスなどの入力機器や、音声認識などの入力手段によって走者の到着時刻を入力する。到着時刻は、前記したようにゴールシーン抽出部17におけるゴールシーンを抽出するための検索キーとして利用される。
なお、前記表1に示したように、到着タイム記憶部13には、各出走者のゴール時間が、出走者情報と対応付けて記憶されているので、検索キー入力部19から、走者の氏名あるいはゼッケン番号等を入力し、その走者の到着時刻を出力するように構成してもよい。これにより、走者の氏名、ゼッケン番号から当該走者のゴールシーンを再生表示することができる。
【0020】
以上説明したように、本実施例においては、マラソン大会等において、参加者のゴールシーンの動画像を取得して記憶し、時刻等を検索キーとして走者の映像を抽出できるようにしたので、任意の走者のゴールシーンを再生して表示することができる。
特に、取得した動画ファイルを分割して記憶するようにしたので、前記したように出走者のゴールの直後に、出走者のゴールシーンを抽出して、出力することができる。このため、例えば、走者がゴールする毎に、各走者に当該走者のゴールシーンをプリントアウトした画像や、ゴールシーンの動画像を記録した記録媒体等を配付することができる。
また、上記動画像を「時間的な重なり」をもった分割ファイルとすることにより、前記したように、ゴールシーンの抽出処理が容易になる。
【0021】
以上の実施例では、ゴールシーンを抽出して、出力する場合について説明したが、コース上の複数箇所において出走者のシーンを撮像し記録するように構成してもよい。
以下、コース上の複数箇所にシーン切り出し装置を設置する場合の処理について説明する。
ここでは、簡単のため、2箇所について説明するが、3ヶ所以上となった場合でも、同様の処理を行えばよい。
まず、コース上の適当な箇所α,βに無線ID信号受信機を設置し、該受信機で、出走者が装着した無線IDタグ(送信機)から発信される電磁波を受信し、その出走者が上記箇所α,βを通過したことを検出する。ある走者が位置α,βを通過した時刻をtα、tβとする。
【0022】
前記図2等で説明した映像記録装置を2セット使用し、α地点、β地点の映像を取得して記憶する。そして、上記時刻をtα、tβを検索キーとして、ある走者Pが通過したときの映像を取得する。
この場合、前記実施例に示したゴールシーン抽出部17は、ゴールシーンではなく、ある走者が特定地点を通過したシーンを抽出することになるので、特定地点通過シーン抽出部となる。
なお、映像記録装置を2セット使用する代わりに、2地点に設置する機器をカメラのみとし、他の装置を共有するように構成してもよい。
このように、複数地点を通過するときの映像を取得すれば、各地点の通過映像を連結し、1つの映像とすることで、ある走者のレース経過を抽出して観賞することが可能となる。
また、通過映像を連結する際、それぞれの映像の間に、タイトルや広告映像を挿むことにより、どのシーンが写っているのかを容易に確認したり、スポンサーの宣伝を行ったりすることができる。
【0023】
また、映像配付用のマシンを別途設け、上記実施例で説明した映像記録装置で取得した動画像をネットワーク等を介して上記映像配付用のマシンで配送するようにしてもよい。
すなわち、上記映像記録装置により取得した動画像を、映像配付用のマシンに転送し、インターネット等のネットワークを介して配送する。上記のように映像配付用のマシンを別途設ければ、競技中の映像を記憶しながら、記憶済の映像を配送することができる。このため、競技中の様子をインターネット等のネットワークで配送し、ある走者のゴールシーンやレース経過を即時に観賞することが可能となる。
【0024】
(付記1)競技者の競技中の映像を取得する撮像手段と、取得した映像を時刻情報とともに記録する保存手段と、
競技者の競技中の映像の中から、時刻を検索キーに用いて、その競技者の競技中の映像を自動的に抽出する自動抽出手段を備えた
ことを特徴とする映像記録装置。
(付記2)競技者が特定地点/箇所を通過した時刻を獲得し、
上記自動抽出手段は、上記獲得した時刻を検索キーに用いて、上記競技者の競技中の映像を自動的に抽出する
ことを特徴とする付記1の映像記録装置。
(付記3)上記自動抽出手段は、競技者の特定地点/箇所の通過時刻が指定されたとき、指定された時刻から、予め設定時間を遡った時刻を開始時刻とし、指定時刻から設定時間を経過した時刻を終了時刻とし、
記録済みの映像の中から、上記開始時刻から終了時刻までの映像を切り出すことで、上記競技者の映像を自動的に抽出する
ことを特徴とする付記1または付記2の映像記録装置。
(付記4)上記映像を記録する保存手段は、取得した競技者の競技中の映像を、短い時間幅の映像ファイルに分割して保存し、
上記自動抽出手段は、競技者が特定地点/箇所を通過した時刻を指定されたとき、
上記映像ファイルから該当する時刻の映像ファイルを抽出するとともに、当該時刻の前後の映像ファイルを抽出し、抽出された映像ファイルをマージして、競技者が特定地点/箇所を通過した映像を生成する
ことを特徴とする付記1、2または付記3の映像記録装置。
(付記5)上記短い時間幅の映像ファイルに、前後の時刻の映像ファイルと時間的に重なりを持たせた
ことを特徴とする付記4の映像記録装置。
(付記6)映像配付用の処理装置を備え、該処理装置は、上記保存手段に保存された競技者を記録した映像をネットワークを介して配送する
ことを特徴とする付記1,2,3,4または付記5の映像記録装置。
(付記7)競技者が所持する無線送信器から送信される無線信号を受信することにより、どの競技者がいつ、予め設定してある複数の地点/箇所を通過したのかを検出して、複数地点/箇所の競技者の通過時刻を獲得し、
上記自動抽出手段は、各地点/箇所で記録した映像から、その地点/箇所に対応する通過時刻を検索キーに用いて、その競技者の映像を抽出し、それぞれの映像を繋ぎ合わせて、一つの映像を生成する
ことを特徴とする付記1、2、3、4、5または付記6の映像記録装置。
(付記8)情報提示手段を備え、該情報提示手段は、競技者の競技中の映像、競技者の氏名、順位、走行時間などのデータ、及び、該データの音声合成による読み上げを出力する
ことを特徴とする付記1、2、3、4、5、6または付記7の映像記録装置。
(付記9)競技者の競技中の映像を記録/抽出するプログラムであって、
上記プログラムは、撮像手段により取得した競技者の競技中の映像を、短い時間幅の映像ファイルに分割して時刻情報とともに保存する処理と、
上記時刻情報を検索キーとして、競技者が特定地点/箇所を通過したときの映像を、自動的に抽出する処理をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする競技者の映像を記録/抽出するプログラム。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)マラソン大会などの競技会において、ある地点/箇所を通過したときの動画像を自動的に保存し、時刻キー等を検索キーとして該動画像を抽出できるようにしたので、任意の競技者の競技中の動画像を再生表示することが可能となる。
(2)競技者の特定地点/箇所の通過時刻が指定されたとき、指定された時刻から、予め設定時間を遡った時刻を開始時刻とし、指定時刻から設定時間を経過した時刻を終了時刻とし、記録済みの映像の中から、上記開始時刻から終了時刻までの映像を切り出すことにより、例えば競技者のゴールの前後の動画像を再生表示することができる。
(3)取得した競技者の競技中の映像を、短い時間幅の映像ファイルに分割して保存することにより、ゴールもしくは特定地点/箇所通過直後にその映像を再生することが可能となる。
また上記短い時間幅の映像ファイルに、前後の時刻の映像ファイルと時間的に重なりを持たせることにより、指定した時刻が、2つのファイルの境界付近の時刻にあたる場合であっても、抽出処理が簡単となる。
(4)映像配付用の処理装置を設け、該処理装置により、競技中の競技者の画像をネットワークを介して配送することにより、競技中の様子をインターネット等により、即時に観賞することが可能となる。
(5)競技者が所持する無線送信器から送信される無線信号を受信して、どの競技者がいつ、どの地点/箇所を通過したのかを検出することにより、各競技者の通過時刻を自動的に獲得することができる。
(6)情報提示手段を設け、競技者の競技中の映像、競技者の氏名、順位、走行時間などのデータ、及び、該データの音声合成による読み上げを出力することにより、ゴールゲート等において、競技者、観客等に対し人手を要することなく着順、タイム等を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施例の映像記録装置のブロック図である。
【図3】ファイル分割による保存例を説明する図である。
【図4】ファイルの分割保存時の「時間的な重なり」を説明する図である。
【図5】タイムスタンプのある動画像ファイルを示す図である。
【図6】タイムスタンプのない動画像ファイルを示す図である。
【図7】ゴールシーン抽出部の処理フローを示す図である。
【図8】ゴールシーン抽出部分の説明図である。
【図9】時間的重なりの詳細を説明する図である。
【図10】ゴールシーンの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 無線送受信部
2 撮像手段
3 保存手段
4 自動抽出手段
5 情報提示手段
6 映像配送用処理装置
10 映像記録装置
11 無線ID信号受信部
12 到着タイム検出部
13 到着タイム記憶部
14 撮像部
15 動画像分割部
16 動画像記憶部
17 ゴールシーン抽出部
18 映像表示部
19 検索キー入力部
Claims (3)
- 競技者の競技中の映像を取得する撮像手段と、取得した競技者の競技中の映像を短い時間幅の映像ファイルに分割し、時刻情報とともに記録する保存手段と、 競技者の競技中の映像の中から、時刻を検索キーに用いて、該当する時刻の映像ファイルを抽出するとともに、当該時刻の前後の映像ファイルを抽出し、抽出された映像ファイルをマージして、映像を生成する自動抽出手段を備えた
ことを特徴とする映像記録装置。 - 競技者が特定地点/箇所を通過した時刻を獲得し、
上記自動抽出手段は、上記獲得した時刻を検索キーとして、上記競技者の競技中の映像を自動的に抽出する
ことを特徴とする請求項1の映像記録装置。 - 競技者の競技中の映像を記録/抽出するプログラムであって、
上記プログラムは、撮像手段により取得した競技者の競技中の映像を、短い時間幅の映像ファイルに分割して時刻情報とともに保存する処理と、
上記時刻情報を検索キーとして、競技者が特定地点/箇所を通過したときの映像を、自動的に抽出する処理をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする競技者の映像を記録/抽出するプログラム。
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