JP2004227683A - 光ピックアップ - Google Patents

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健司 菅
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Abstract

【課題】2つのレーザダイオードからそれぞれ出射されるレーザ光を、ダイクロイックビームスプリッタや立上げミラーで一部反射させたり一部透過させたりすることなく、単一のフロントモニタで検出することができるようにした二波長対応光ピックアップを提供する。
【解決手段】第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1へ入射する第1のレーザ光のうちの有効範囲外の光の一部と、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2を透過した第2のレーザ光のうちの有効範囲外の光の一部とを、ともに所定方向へ導くライトガイドLGを設ける。ライトガイドは、入射する拡散光を収束光に変えてフロントモニタFMに入射させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップに関し、特に、2種類の情報記録媒体に対して異なる波長の光を用いて情報の記録・再生を行う光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ディスク記録媒体に対して情報の記録・再生を行う光ピックアップにおいては、レーザダイオードから出射される記録・再生光の強さを適切に制御するために、フォトダイオード(フロントモニタ)及びAPC(Auto Power Control)回路を用いたフィードバック制御が行われている。
【0003】
互いに異なる波長の記録・再生光を発する2個のレーザダイオードを備え、2種類の光ディスク記録媒体(例えば、DVDとCD)に対して情報を記録・再生することができる光ピックアップ(以下、二波長型光ピックアップ。)の場合は、各レーザダイオードについて上記のようなフィードバック制御を行う必要がある。
【0004】
従来の二波長型光ピックアップは、2個のレーザダイオードからそれぞれ出射される記録・再生光をそれぞれ検出するために、2個のフォトダイオードを備えている。そして、各レーザダイオードから出射される記録・再生光の一部をビームスプリッタ等を用いて分岐させ、対応するフォトダイオードに入射させるようにしている。
【0005】
また、装置全体の構成を簡素化するため、2個のレーザダイオードからそれぞれ出射される記録・再生光の一部を1個のフォトダイオードで検出するように構成した二波長型光ピックアップも提案されている。この提案に係る二波長型光ピックアップは、2つのレーザダイオードからそれぞれ出射される記録・再生光を光路合流ミラーを用いて単一の立ち上げミラーに入射させるよう構成されている。そして、この光路合流ミラーに入射する記録再生光の一部を、立ち上げミラーの存在する方向とは異なる方向へ透過又は反射させ、単一のフォトダイオードに入射させるようにしている(例えば、特許文献1又は2参照。)。
【0006】
図1に、単一のフォトダイオードをフロントモニタとして備えた従来の二波長型光ピックアップの一例を示す。この光ピックアップでは、第1のレーザダイオードLD1から出射したレーザ光が、第1のグレーティングGRT1を介して第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1に入射する。また、第2のレーザダイオードLD2から出射したレーザ光は、光学レンズL及び第2のグレーティングGRT2を介して第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2に入射する。ダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2にそれぞれ入射したレーザ光は、図の右方向へ向かって出射され、1/4波長板QWP、立上げミラーMIR、コリメータレンズCL、アパーチャAP及び対物レンズOLを介して光ディスク記録媒体DISC23上に照射される。そして、その光ディスクDISCからの反射光は、対物レンズOL、アパーチャAP、コリメータレンズCL、立上げミラーMIR、1/4波長板QWP、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS,DBS2、及び拡大レンズSLを介して、受光素子PDに入射する。
【0007】
この光ピックアップでは、立上げミラーMIRが、ダイクロイックビームスプリッタDBS1側から入射するレーザ光の一部を透過するよう構成されている。そして、立上げミラーMIRの裏面側には、透過したレーザ光を受光するフロントモニタFMが配置されている。このような構成によれば、単一のフロントモニタFMを用いて、2つのレーザダイオードLD1,LD2からそれぞれ出射されたレーザ光の一部を共に検出することができ、両方のレーザダイオードLD1,LD2の出力制御を行うことができる。
【0008】
なお、フロントモニタFMは、図2に示すように、第1のダイクロイックビームスプリッタDBSの側方(第1のレーザダイオードLD1と反対の位置)に配置するようにしてもよい。この場合、立上げミラーMIRは、全反射ミラーとすることができる。
【0009】
ところで、レーザダイオードからの記録・再生光の一部をビームスプリッタや光路合流ミラー、あるいは立上げミラー等を用いてフロントモニタに入射させるようにすると、記録・再生光の利用効率が低下するという問題点を生じる。
【0010】
レーザダイオードを1個しか持たない単一波長型光ピックアップの場合、レーザダイオードから出射される光のうち、記録・再生に関与しない光(有効範囲外の光)を凸レンズやホログラムパターン等を用いて光路変更して、フォトダイオードに入射させることにより、この問題を解決するすることができる(例えば、特許文献3参照。)。
【0011】
また、ビームスプリッタの反射膜には、その反射率が製造バラツキを有し、かつ湿度変化に伴って変動するという問題点もある。
【0012】
単一波長型光ピックアップの場合、前述のように、有効範囲外の光を利用することによりこの問題を解決できる。また、ビームスプリッタの反射膜の反射率に関係なく記録・再生光の強さを検出できるように、レーザダイオードからの記録・再生光を、プリズムの無反射コーディングが施されていない面に所定の入射角で入射させてその一部を反射させ、フォトダイオードに入射させるようにすることで、この問題を解決することもできる(例えば、特許文献4参照。)。
【0013】
従来の二波長光ピックアップにおいても、2個のレーザダイオードにそれぞれ対応するフォトダイオードを備えている場合には、上記技術を適用することによって、ビームスプリッタ等を用いて記録・再生光の一部をフロントモニタに入射させたことによって生じる問題を解決することが可能である。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−100059号公報
【0015】
【特許文献2】
特開2002−100068号公報
【0016】
【特許文献3】
特開平11−273119号公報
【0017】
【特許文献4】
特開2000−21001号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、レーザダイオードから出射される記録・再生光の一部を、ビームスプリッタ等を用いてフロントモニタに導くようにすると、記録・再生光の利用効率が低下するという問題点がある。また、ダイクロイックビームスプリッタや立上げミラーの反射膜(透過率及び/又は反射率)には波長依存性があるため、周囲の環境変化等によりレーザ光の波長が変化すると、フロントモニタに入射するレーザ光の光量が変化(検出精度が変化)するという問題点もある。
【0019】
これらの問題点は、上述の特許文献1に記載された技術により解決可能であるが、それをそのまま二波長型光ピックアップに適用したのでは、各レーザダイオードに対応するフォトダイオードが必要となるり、小型化の要求に応えられなくなる。つまり、単一のフロントモニタを備える二波長型光ピックアップに関しては、小型化が優先され、未だ、上記のような問題点を解決するための提案は成されていない。
【0020】
そこで、本発明は、2つのレーザダイオードから出射されるレーザ光を、ダイクロイックビームスプリッタや立上げミラーで一部透過させたり、一部反射したりすることなく、単一のフロントモニタで検出することができるようにした二波長型光ピックアップを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、互いに異なる波長のレーザ光を互いに異なる方向へ出射する第1及び第2のレーザダイオード(LD1,LD2)と、これら第1及び第2のレーザダイオードから出射されるレーザ光を所定の位置に置かれた光ディスク(DISC)にともに導く光学系とを備えた二波長対応型の光ピックアップにおいて、前記第1及び第2のレーザダイオードからそれぞれ出射されるレーザ光の有効範囲外の光の一部をともに所定方向へ向かって出射させるライトガイド(LG)と、該ライトガイドから前記所定方向へ向かって出射される光を受光するフロントモニタ(FM)とを設け、該フロントモニタの出力に基づいて前記第1及び第2のレーザダイオードの出力制御を行えるようにしたことを特徴とする光ピックアップが得られる。
【0022】
詳細には、前記光学系が、前記第1及び第2のレーザダイオードから出射されるレーザ光の光路を互いに一致させるよう互いに隣接配置された、前記第1及び第2のレーザダイオードにそれぞれ対応する第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタ(DBS1,DBS2)を有し、前記ライトガイドが、前記第1のレーザダイオードと前記第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタとの間に配置される。
【0023】
つまり、前記ライトガイドは、前記第1のレーザダイオードから出射されて前記第1のダイクロイックビームスプリッタへと向かうレーザ光の有効範囲外の光の一部を前記所定方向へ導くとともに、前記第2のレーザダイオードから出射されて前記第2のダイクロイックビームスプリッタに入射し、該第2のダイクロイックビームスプリッタを透過した光の一部を前記所定方向へ導くように配置される。
【0024】
また、上記光ピックアップにおいては、前記第2のダイクロイックビームスプリッタが、前記第2のレーザダイオードから出射されたレーザ光のうち有効範囲内の光を反射し、かつ有効範囲外の光を透過させるように、前記第2のレーザダイオードと前記第2のダイクロイックビームスプリッタとの間に、前記第2のレーザダイオードから出射されたレーザ光の有効範囲内の光又は有効範囲外の光の変更状態を変える波長板(GRT2)が設けられる。
【0025】
なお、上記括弧内の参照符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、何ら本発明を限定するものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0027】
図3に本発明の一実施の形態に係る光ピックアップの光学系の構成を示す。図3の光ピックアップは、第1の波長の第1のレーザ光を出射させる第1のレーザダイオードLD1と、第1の波長とは異なる第2の波長の第2のレーザ光を出射させる第2のレーザダイオードLD2と、光学レンズLと、第1及び第2のグレーティングGRT1,GRT2と、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2と、1/4波長板QWPと、立上げミラーMIRと、コリメータレンズCLと、アパーチャAPと、対物レンズOLと、センサレンズSLと、受光素子PDと、ライトガイドLGと、フロントモニタFMとを有している。
【0028】
次に、この光ピックアップの各光学要素の配置について説明する。
【0029】
第1のレーザダイオードLD1と第2のレーザダイオードLD2は、それぞれが出射するレーザ光の光軸OA1,OA2が、所定の距離を置いて互いに平行となるよう、互いに逆向きに、かつ図の上下方向に離れて配置されている。
【0030】
第1のグレーティングGRT1及び第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1は、光軸OA1上に、この順序で配置されている。また、光学レンズL、第2のグレーティングGRT2及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2は、光軸OA2上にこの順序で配置されている。
【0031】
第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1と第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2とは、各々の反射膜が光軸OA1,OA2に対してそれぞれ45度の角度を成し、そこで反射された第1及び第2のレーザ光の光軸が互いに一致して主光軸OA3を形成するように、隣接配置されている。
【0032】
主光軸OA3上には、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDSB1,DSB2の右側に、1/4波長板QWP及び立上げミラーMIRが、この順序で配置されている。また、主光軸OA3上には、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDSB1,DSB2の左側に、センサレンズSL及び受光素子PDが、この順序で配置されている。
【0033】
立上げミラーMIRは、その反射面が、主光軸OA3に対して45度の角度を成すように配置されている。立上げミラーMIRで反射された第1及び第2のレーザ光の光軸OA4上には、コリメータレンズCL、アパーチャAP及び対物レンズOLが、この順序で配置されている。
【0034】
ライトガイドLGは、第1のレーザダイオードLD1と第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2との間に配置されている。詳述すると、ライトガイドLGは、図4(a)及び(b)に示すように、第1のグレーティングGRT1を介して入射する第1のレーザダイオードLD1からの第1のレーザ光の一部が入射し、かつ第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2を介して入射する第2のレーザダイオードLD2からの第2のレーザ光の一部が入射するように配置されている。
【0035】
フロントモニタFMは、ライトガイドの近傍の所定の位置に配置されている。
【0036】
次に、各光学要素の作用(働き)について説明する。
【0037】
第1のレーザダイオードLD1は、第1の波長としてDVD用の波長約650nmを持つ第1のレーザ光を出射する。他方、第2のレーザダイオードLD2は、第2の波長としてCD用の波長約780nmを持つ第2のレーザ光を出射する。
【0038】
第1のグレーティングGRT1は、第1のレーザダイオードLD1から出射された第1のレーザ光のうち中央部の光(記録・再生及びその際のトラッキング制御に用いられるレーザ光、以下有効範囲内の光)を3本のレーザ光(中央の光束とその両側の2本の光束)に分割する。分割された3本のレーザ光のうち中央の光束は、光ディスクDISCに対する記録・再生に用いられ、残りの2本(両側)の光束は、その際のトラッキング制御に用いられる。
【0039】
第1のグレーティングGRT1は、また、第1のレーザ光のうちの周辺部の光(記録・再生及びその際のトラッキング制御のいずれにも用いられないレーザ光、以下有効範囲外の光)を透過させる。
【0040】
光学レンズLは、この第2のグレーティングGRT2に入射する第2のレーザダイオードから出射されたレーザ光の広がり角を調節する。
【0041】
第2のグレーティングGRT2は、第1のグレーティングGRT1と同様に機能するとともに、波長板(1/2波長板)としても機能する。即ち、第2のグレーティングGRT2は、第2のレーザ光の有効範囲内の光を3つの光束に分割するとともに、有効範囲外の光を透過する。その際、有効範囲内の光及び有効範囲外の光のいずれか一方の偏光状態を変更する。
【0042】
例えば、第2のレーザダイオードLD2からの第2のレーザ光がS偏光であり、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2の反射膜がS偏光を全反射、P偏光を全透過するよう構成されている場合、第2のグレーティングGRT2は、入射する第2のレーザ光のうち有効範囲外の光をP偏光に変更する。また、例えば、第2のレーザダイオードLD2からの第2のレーザ光がS偏光であり、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2の反射膜がP偏光を全反射、S偏光を全透過するよう構成されている場合は、第2のグレーティングGRT2は、入射する第2のレーザ光のうち有効範囲内の光をP偏光に変更する。
【0043】
第2のグレーティングGRT2は、例えば、図5(a)又は(b)のように構成される。即ち、一対の透明ガラス板又は透明樹脂板51の間に、高分子誘電膜52又は53を挟み込んで構成される。一方の透明ガラス基板又は透明樹脂基板の表面には、図示しない回折格子が形成されている。図5(a)の高分子誘電膜52は、有効範囲外の光の偏光状態を変更し、図5(b)の高分子誘電膜53は、有効範囲内の光の偏光状態を変更する。
【0044】
なお、第2のグレーティングGRT2として、第1のグレーティングGRT1と同様のものを用い、それとは別に高分子誘電膜52又は53を備えた波長板を独立して設けるようにしてもよい。
【0045】
第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1は、第1のグレーティングGRT1側から光軸OA1に沿って入射する第1のレーザ光(3本の光束)を全反射し、その進路方向を主光軸OA3に沿ったものに変え、1/4波長板QWPに入射させる。また、1/4波長板QWP側から主光軸OA3に沿って入射する戻り光(光ディスクDISCからの反射光)を透過させ、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2側へ出射する。さらに、この第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1は、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2側から主光軸OA3に沿って入射する第2のレーザ光を透過させ、1/4波長板QWPに入射させる。
【0046】
第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2は、第2のグレーティングGRT2側から光軸OA2に沿って入射する第2のレーザ光のうちS偏光(又はP偏光)を全反射し、P偏光(又はS偏光)を全透過させる。これにより、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2は、第2のレーザ光のうち有効範囲内の光(3本の光束)を全反射し、その進路方向を主光軸OA3に沿ったものに変え、第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1に入射させる。また、第2のレーザ光のうち有効範囲外の光を透過させ、その一部をライトガイドLGに入射させる。さらに、この第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2は、第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1側から主光軸OA3に沿って入射する戻り光を透過させ、センサレンズSLに入射させる。
【0047】
1/4波長板QWPは、入射するレーザ光の偏光状態を変化させる(直線偏光の偏光方向を回転させる)。この1/4波長板QWPの働きにより、例えば、第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1からこの1/4波長板QWPに入射するレーザ光がP偏光である場合に、光ディスクDISCで反射された戻り光がS偏光となってダイクロイックビームスプリッタDBS1に入射し、そこ透過することができる。
【0048】
立上げミラーMIRは、1/4波長板QWP側から入射するレーザ光をコリメータレンズCL側へ反射し、コリメータレンズCL側から入射する戻り光を1/4波長板QWP側へ反射する全反射ミラーである。
【0049】
コリメータレンズCLは、立上げミラーMIRで反射されたレーザ光を平行光に変換する。また、光ディスクDISCで反射された戻り光を収束光に変換する。
【0050】
アパーチャAPは、コリメータレンズCLからの平行光の一部を阻止し、残りを通過させることにより、対物レンズに入射するレーザ光の光量を調節する。
【0051】
対物レンズOLは、アパーチャAPを通過したコリメータレンズCLからの平行光を光ディスクDISC上に集光照射する。
【0052】
センサレンズSLは、光ディスクDISCで反射され、対物レンズOL、アパーチャAP、コリメータレンズCL、立上げミラーMIR、1/4波長板QWP、及び第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2を介して入射する戻り光を拡大又は収束させて、受光素子PDに入射させる。
【0053】
受光素子PDは、センサレンズSLで拡大又は収束された戻り光を受光する。
【0054】
ライトガイドLGは、第1のグレーティングGRT1を透過した第1のレーザ光のうちの有効範囲外の光の一部を受け、その光を内部で反射させて所定方向、即ちフロントモニタFMが配置されている方向へ出射させる。なお、ライトガイドLGの反射面は、光の入射角がブリュースター角よりも大きくなるよう設計されている。
【0055】
ライトガイドLGは、また、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2を透過した第2のレーザ光のうちの有効範囲外の光の一部を受け、その光を屈折させて所定方向、即ちフロントモニタFMが配置されている方向へ出射させる。
【0056】
ライトガイドLGは、例えば、透明ガラス又は透明樹脂製のブロック体(かたまり状であって、ファイバー状等ではない。)であって、研磨あるいは金型を用いた成形により製造される。また、その表面を部分的に(入射面、出射面、あるいは反射面を)球面状(凸レンズ状)にすることにより、入射する拡散光を収束光に変えて出射させることができる。
【0057】
フロントモニタFMは、ライトガイドLGから出射される第1のレーザ光のうちの有効範囲外の光と、第2のレーザ光のうちの有効範囲外の光とをともに受光する。フロントモニタFMの検出出力は、図示しないAPC回路に供給され、第1及び第2のレーザダイオードLD1,LD2の出力制御に利用される。
【0058】
次に、図3の光ピックアップの動作について説明する。
【0059】
光ディスクDISCがDVDの場合、第1のレーザダイオードLD1が、第1のレーザ光を出射する。
【0060】
第1のレーザダイオードLD1から出射された第1のレーザ光は、第1のグレーティングGRT1に入射し、その中央部は回折格子41で3本の光束に分割され、周辺部はそのまま透過される。
【0061】
回折格子41で分割された3本の光束は、第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1で全反射され、1/4波長板QWP、立上げミラーMIR、コリメータレンズCL、アパーチャAP、及び対物レンズOLを介して光ディスクDISCに照射される。
【0062】
即ち、光ディスクDISCで反射された戻り光は、対物レンズOL、コリメータレンズCL、立上げミラーMIR、1/4波長板QWP、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2、及びセンサレンズSLを介して受光素子PDによって受光される。
【0063】
以上の動作の間、フロントモニタFMは、ライトガイドを介して受光する第1のレーザ光の有効範囲外の光の光量に応じた検出信号を図示しないAPC回路に出力し続ける。APC回路は、フロントモニタFMからの検出信号に応じて、第1のレーザダイオードLD1の駆動電圧を制御し、記録モード又再生モードに適した出力パワーとなるようにする。
【0064】
光ディスクDISCがCDである場合、第2のレーザダイオードLD2が第2のレーザ光を出射する。
【0065】
第2のレーザダイオードLD2から出射された第2のレーザ光は、光学レンズLにて広がり角の調整を受けた後、第2のグレーティングGRT2に入射する。第2のグレーティングは、第1のグレーティングと同様に、入射するレーザ光の中央部を回折格子41により3本の光束に分割し、周辺部をそのまま透過させる。
【0066】
回折格子41で分割された3本の光束は、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2で全反射され、第1のダイクロイックビームスプリッタDBS1、1/4波長板QWP、立上げミラーMIR、コリメータレンズCL、アパーチャAP、及び対物レンズOLを介して光ディスクDISCに照射される。
【0067】
光ディスクDISCで反射された戻り光は、対物レンズOL、コリメータレンズCL、立上げミラーMIR、1/4波長板QWP、第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタDBS1,DBS2、及びセンサレンズSLを介して受光素子PDによって受光される。尚、ディスクDISCからの反射光が、再びフロントモニタFMに入射しないようにライトガイドLGの前に遮蔽板SC(図4(a)参照。)を設けるのが望ましい。
【0068】
以上の動作の間、フロントモニタFMは、第2のダイクロイックビームスプリッタを透過し、ライトガイドLGを介して入射する第2のレーザダイオードの有効範囲外の光の光量に応じた検出信号をAPC回路に出力し続ける。APC回路は、フロントモニタFMからの検出信号に応じて、第2のレーザダイオードLD2の駆動電圧を制御し、記録モード又再生モードに適した出力パワーとなるようにする。
【0069】
以上のように、本実施の形態による光ピックアップでは、第1及び第2のグレーティングGRT1,GRT2の近傍にライトガイドを配置することにより、各レーザダイオードLD1,LD2から出射されるレーザ光のうち、記録・再生に関与しない有効範囲外の光の一部を単一のフロントモニタFDで検出することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では、第2のダイクロイックビームスプリッタDBS2を透過した光をフロントモニタに入射させるようにしているため、周囲環境の変化による検出精度への影響を完全に除去することはできない。しかしながら、第2ダイクロイックビームスプリッタDBS2は、第2のレーザ光のうち有効範囲外の光を全透過させるものであるため、図1や2に示すように一部透過又は一部反射させるよう構成されている場合に比べ、周囲環境の変化による検出精度への影響は相対的に小さい。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、第1及び第2のレーザダイオードからの第1及び第2のレーザ光の有効範囲外の光の一部をともに所定方向へ導くライトガイドを設けたことで、部品点数を増加させることなく、また、各レーザダイオードからのレーザ光のうち有効範囲内の光の利用効率を低下させることなく、単一のフロントモニタを用いて、各レーザダイオードの出力制御を行うことができる。
【0072】
また、本発明によれば、各レーザダイオードから出射したレーザ光を、ダイクロイックビームスプリッタで一部反射又は一部透過させることなく、フロントモニタに入射させるようにしたことで、周囲環境の変化による影響を受け難く、精度よくレーザ光の光量を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の単一のフロントモニタを備えた二波長対応光ピックアップの光学系を示す図である。
【図2】従来の他の単一のフロントモニタを備えた二波長対応光ピックアップの光学系を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る二波長対応光ピックアップの光学系の構成を示す図である。
【図4】図3の光ピックアップにおけるライトガイドの配置を説明するための図であって、(a)はライトガイドと第1のレーザ光との関係を示す図、(b)はライトガイドと第2のレーザ光との関係を示す図である。
【図5】図3の光ピックアップに用いられる第2のグレーティングの構成例を示す図であって、(a)は周縁部に高分子誘電膜を有するものの正面図及び側面図、(b)は中央部に高分子誘電膜を有するものの正面図及び側面図である。
【符号の説明】
LD1 第1のレーザダイオード
LD2 第2のレーザダイオード
L 光学レンズ
GRT1 第1のグレーティング
GRT2 第2のグレーティング
DBS1 第1のダイクロイックビームスプリッタ
DBS2 第2のダイクロイックビームスプリッタ
QWP 1/4波長板
MIR 立上げミラー
CL コリメータレンズ
AP アパーチャ
OL 対物レンズ
DISC 光ディスク
SL センサレンズ
PD 受光素子
FM フロントモニタ
SC 遮蔽板

Claims (6)

  1. 互いに異なる波長のレーザ光を互いに異なる方向へ出射する第1及び第2のレーザダイオードと、これら第1及び第2のレーザダイオードから出射されるレーザ光を所定の位置に置かれた光ディスクにともに導く光学系とを備えた二波長対応型の光ピックアップにおいて、
    前記第1及び第2のレーザダイオードからそれぞれ出射されるレーザ光の有効範囲外の光の一部をともに所定方向へ向かって出射させるライトガイドと、
    該ライトガイドから前記所定方向へ向かって出射される光を受光するフロントモニタとを設け、
    該フロントモニタの出力に基づいて前記第1及び第2のレーザダイオードの出力制御を行えるようにしたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記光学系が、前記第1及び第2のレーザダイオードから出射されるレーザ光の光路を互いに一致させるよう互いに隣接配置された、前記第1及び第2のレーザダイオードにそれぞれ対応する第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタを有し、
    前記ライトガイドが、前記第1のレーザダイオードと前記第1及び第2のダイクロイックビームスプリッタとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記ライトガイドが、前記第1のレーザダイオードから出射されて前記第1のダイクロイックビームスプリッタへと向かうレーザ光の有効範囲外の光の一部を前記所定方向へ導くとともに、前記第2のレーザダイオードから出射されて前記第2のダイクロイックビームスプリッタに入射し、該第2のダイクロイックビームスプリッタを透過した光の一部を前記所定方向へ導くように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記第2のダイクロイックビームスプリッタが、前記第2のレーザダイオードから出射されたレーザ光のうち有効範囲内の光を反射し、かつ有効範囲外の光を透過させるように、前記第2のレーザダイオードと前記第2のダイクロイックビームスプリッタとの間に、前記第2のレーザダイオードから出射されたレーザ光の有効範囲内の光又は有効範囲外の光の変更状態を変える波長板を設けたこと特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ。
  5. 前記ライトガイドがガラス又は樹脂からなるブロック体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ピックアップ。
  6. 前記ライトガイドから前記所定方向へ出射されるレーザ光が収束光となるように、当該ライトガイドの表面の一部が球面状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
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