JP2004227063A - 超音波光座標入力装置 - Google Patents

超音波光座標入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は指示平面上への照射光を反射する再帰光学系を用い座標指示手段による座標指示位置を正確に検出する超音波光座標入力装置を提供する。
【解決手段】超音波光座標入力装置1は、情報表示部2が再帰光学系6で囲まれ、スタイラスペン3で位置指定されると、受信ユニット4の光学ユニット21から光信号を照射し、スタイラスペン3が超音波信号を送信し、受信ユニット4が超音波信号を検出ユニット22で受信し、また再帰光学系6で光信号が反射されて戻ってくる再帰光を受信する。中央制御処理部5が、光学ユニット21での光信号の照射タイミングと検出ユニット22の超音波信号の受信時間から超音波信号の伝搬距離を算出し、光信号照射時の検出ユニット22の受信する光信号の再帰光の受光光量分布情報からスタイラスペン3の検出方向情報を算出し、算出した伝搬距離と検出方向情報からスタイラスペン3の指示座標位置を算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波光座標入力装置に関し、詳細には、紙面上への入力情報の取得、パーソナルコンピュータ、アミューズメント用入力装置、携帯端末等の画面上のカーソル等の移動指示やストロークデータの入力用の2次元座標領域等への入力を正確に行う超音波光座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−287632号公報
従来、光および超音波を検出して、指示座標位置を検出する座標入力装置としては、例えば、特許文献1に記載されている座標検出装置がある。
【0003】
この座標検出装置は、図12に示すように、コンピュータ101にキーボード102とレシーバ本体103が接続され、テーブル104上で操作される操作ペン105の2次元座標を検出して、コンピュータ101の画面上に描画したり、コマンド操作を可能としている。
【0004】
レシーバ本体103は、超音波発振子106と光センサ107を備え、操作ペン105は、レシーバ本体103の超音波発振子106からの超音波を受信するマイクロフォン108、赤外線LED109及びスイッチ110を備えている。
【0005】
この座標検出装置は、X−Y平面に平行なテーブル104上で操作ペン105が移動されると、赤外線LED109から光センサ107に向かう照射光の光軸とY軸とのなす角度と光量分布の変化で角度を求める。また、レシーバ本体103側、例えば、コンピュータ101の電源がオンされていると、レシーバ本体103の超音波発振子106から超音波が出力され、この超音波を操作ペン105のマイクロフォン108が受信する。操作ペン105は、超音波をマイクロフォン108が受信しているとき、スイッチ110の操作がオンされていると、スイッチ信号に基づいてパルス幅を決定して、このパルス信号で赤外線LED109が発光する。赤外線LED109が発光すると、この赤外線をレシーバ本体103の光センサ107で受信して、操作ペン105の方向を検出し、超音波の送信タイミングから光の受光時間を検出して、超音波の伝搬速度と受光時間から距離を、さらに、受光方向から指示位置を算出することで、座標位置を測定する。
【0006】
そして、この従来の座標検出装置は、レシーバ本体103、すなわち、コンピュータ101の電源がオンになっていると、操作ペン105が超音波を受信可能な範囲にあると、常に操作ペン105からの光信号が送信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の座標検出装置にあっては、レシーバ本体103、すなわち、コンピュータ101の電源がオンになっていると、操作ペン105が超音波を受信可能な範囲にあると、常に操作ペン105からの光信号が送信されるため、例えば、指示画面から操作ペン105を不必要に離さないと、不用意な指示動作が行われ、意図した操作以外でも反応してしまい、利用性が悪いという問題があった。また、超音波の多重反射による誤動作に対処する必要もあり、回路等が複雑になる等の問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0009】
具体的には、請求項1記載の発明は、平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学手段で所定範囲が囲まれ座標指示手段で位置指定される指示表面上に、受信手段の光照射手段から所定の光信号を照射し、光照射手段からの光信号を座標指示手段の光信号受信手段で受信すると、超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号を座標指示手段から送信し、受信手段が、座標指示手段から送信される超音波信号を超音波信号受信手段で受信するとともに、光照射手段から照射した光信号が、再帰光学手段で反射されて戻ってくる再帰光を再帰光受信手段で受信し、演算制御手段が、光照射手段による光信号の照射タイミングと超音波信号受信手段による超音波信号の受信時間から超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する光信号照射時の再帰光受信手段の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報から座標指示手段の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報から座標指示手段の指示座標位置を算出することにより、指示平面上の所定の厚さ領域の光のみを反射する再帰光学手段で反射されて受信手段に戻ってくる再帰光のうち当該指示平面近くで指示操作される座標指示手段で遮られる光の影を利用して、座標指示手段の有無と指示座標位置を検出して、従来のように、指示平面から離れた状態での不用意な指示動作を検出するという誤動作を防止するとともに、正確に指示座標位置を検出し、利用性の良好な高精度で安定した超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、座標指示手段が指示平面に接触していることを接触検出手段が検出している間だけ、座標指示手段から超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、接触信号の重畳された超音波信号から当該接触信号を抽出することにより、座標指示手段が指示平面に接触しているか離れているかで指示状態を区別して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別し、より一層利用性の良好な高精度で安定した超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、座標指示手段の所定の情報の選択操作を行う情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を、座標指示手段から超音波信号に重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された超音波信号から当該操作情報信号を抽出することにより、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別し、より一層利用性の良好な高精度で安定した超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、座標指示手段の送信制御手段が、光信号受信手段の受信する光信号の光強度が所定の規定光強度以上であるときにのみ、超音波信号送信手段に超音波信号を送信させることにより、指示動作の範囲を限定し、誤動作等を適切に防止して安定した動作を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の超音波光座標入力装置は、指示平面上の所定の位置が指示されると超音波信号を送信する超音波信号送信手段を有する座標指示手段と、当該座標指示手段から送信される超音波信号を受信する超音波信号受信手段を有する受信手段と、当該受信手段の受信する超音波信号に基づいて前記座標指示手段の指示する指示座標位置を検出する演算制御手段と、を備えた超音波光座標入力装置であって、前記指示平面は、当該指示平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学手段で所定範囲が囲まれており、前記受信手段は、前記再帰光学手段で囲まれている所定範囲に所定の光信号を照射する光照射手段と、当該光照射手段から照射された前記光信号が前記再帰光学手段で反射されて戻ってくる再帰光を受信する再帰光受信手段と、を有し、前記座標指示手段は、前記光照射手段からの前記光信号を受信する光信号受信手段と、当該光信号受信手段が前記光信号を受信すると、前記超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号を前記超音波信号送信手段に送信させる送信制御手段と、を有し、前記演算制御手段は、前記光照射手段による前記光信号の照射タイミングと前記超音波信号受信手段による前記超音波信号の受信時間から前記超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する前記光信号照射時の前記再帰光受信手段の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報から前記座標指示手段の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報から前記座標指示手段の指示座標位置を算出することにより、上記目的を達成している。
【0014】
上記構成によれば、平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学手段で所定範囲が囲まれ座標指示手段で位置指定される指示表面上に、受信手段の光照射手段から所定の光信号を照射し、光照射手段からの光信号を座標指示手段の光信号受信手段で受信すると、超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号を座標指示手段から送信し、受信手段が、座標指示手段から送信される超音波信号を超音波信号受信手段で受信するとともに、光照射手段から照射した光信号が、再帰光学手段で反射されて戻ってくる再帰光を再帰光受信手段で受信し、演算制御手段が、光照射手段による光信号の照射タイミングと超音波信号受信手段による超音波信号の受信時間から超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する光信号照射時の再帰光受信手段の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報から座標指示手段の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報から座標指示手段の指示座標位置を算出するので、指示平面上の所定の厚さ領域の光のみを反射する再帰光学手段で反射されて受信手段に戻ってくる再帰光のうち当該指示平面近くで指示操作される座標指示手段で遮られる光の影を利用して、座標指示手段の有無と指示座標位置を検出して、従来のように、指示平面から離れた状態での不用意な指示動作を検出するという誤動作を防止することができるとともに、正確に指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0015】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記座標指示手段は、当該座標指示手段が前記指示平面に接触していることを検出する接触検出手段を備え、当該接触検出手段が前記指示平面に接触していることを検出している間は前記送信制御手段が前記超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、前記受信手段の前記超音波信号受信手段は、前記接触信号の重畳された超音波信号を受信して当該接触信号を抽出するものであってもよい。
【0016】
上記構成によれば、座標指示手段が指示平面に接触していることを接触検出手段が検出している間だけ、座標指示手段から超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、接触信号の重畳された超音波信号から当該接触信号を抽出するので、座標指示手段が指示平面に接触しているか離れているかで指示状態を区別して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0017】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記座標指示手段は、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備え、前記送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を前記超音波信号に重畳させて送信し、前記受信手段の前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された超音波信号を受信して当該操作情報信号を抽出するものであってもよい。
【0018】
上記構成によれば、座標指示手段の所定の情報の選択操作を行う情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を、座標指示手段から超音波信号に重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された超音波信号から当該操作情報信号を抽出するので、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0019】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記座標指示手段の前記送信制御手段は、前記光信号受信手段の受信する前記光信号の光強度が所定の規定光強度以上であるときにのみ、前記超音波信号送信手段に前記超音波信号を送信させるものであってもよい。
【0020】
上記構成によれば、座標指示手段の送信制御手段が、光信号受信手段の受信する光信号の光強度が所定の規定光強度以上であるときにのみ、超音波信号送信手段に超音波信号を送信させるので、指示動作の範囲を限定することができ、誤動作等を適切に防止して安定した動作を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1〜図10は、本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置1の操作者側から見た構成図である。
【0023】
図1において、超音波光座標入力装置1は、情報表示部2、情報表示部2の表面上で操作者により操作される指示座標部材としての座標入力用のスタイラスペン3、スタイラスペン3を介して操作者と対向する所定位置に設定された受信ユニット4及び中央制御処理部5等を備えている。
【0024】
情報表示部(指示平面)2は、LCD(Liquid Crystal Display)あるいはCRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)の情報表示を行うものであり、この情報表示部2に表示されるコマンド操作や情報表示部2の画面への描画等がスタイラスペン3で行われる。
【0025】
情報表示部2は、その受信ユニット4の配設されている側の面以外の3辺に、図2に示すような再帰光学系(再帰光学手段)6が配置されており、再帰光学系6は、図2に示すように、再帰反射テープ10が用いられていて、テープ表面に反射面が相互に直交関係を有する小さな三角錐状の凹面鏡窪み11が配置されている。再帰光学系6は、情報表示部2の表示画面上の所定の薄い厚さ領域の光を反射する。
【0026】
受信ユニット(受信手段)4は、光学ユニット(光照射手段、再帰光受信手段)21と検出ユニット(超音波信号受信手段)22を備えており、光学ユニット21は、図3に示すように、光源23、プリズム24、投光レンズ25及び受光部26等を備えている。
【0027】
光源23は、LD(Laser Diode )またはLED(Light Emitting Diode)等が用いられ、プリズム24の一側面側からプリズム24方向に赤外光を出射する。
【0028】
プリズム24は、光源23から出射された赤外光を光路変換して、プリズム24の上面に配置されている投光レンズ25方向に反射し、投光レンズ25は、プリズム24から入射される赤外光を図3に実線矢印で示す方向に、図1に破線矢印で示すように、情報表示部2の表面全面を覆う範囲に扇状に投射させる。
【0029】
この投光レンズ25から投光された赤外光は、情報表示部2上に位置するスタイラスペン3に照射されるとともに、再帰光学系6にも照射され、再帰光学系6で反射された戻り光が、図3に破線矢印で示すように、投光レンズ25に再帰光として入射される。投光レンズ25は、この戻り光(再帰光)をプリズム24の下部に配置されている受光部26に結像させるようにプリズム24に入射させ、プリズム24は投光レンズ25からの戻り光を透過させて受光部26に結像させる。
【0030】
受光部26は、一次元CCD(Charge Coupled Device )イメージセンサが用いられており、投光レンズ25による戻り光の焦点位置に、その画素配列がレンズ光軸に垂直な配置になる状態で配置されている。受光部26は、入射される戻り光を光電変換して、受光信号を出力する。
【0031】
再び、図1において、検出ユニット22は、マイクロフォン等の超音波受信器61(図8参照)と超音波受信器61の受信した信号を処理する受信回路(図8参照)等を備えており、後述するスタイラスペン3からの超音波信号を受信する。
【0032】
スタイラスペン(座標指示手段)3は、図4に示すように、ペン内部に、制御部31、送信部32、信号処理部33を備えているとともに、その先端部、図5に示すように、中心軸付近の所定位置に少なくとも1つ以上の受光素子(光信号受信手段)34と受信回路35が設けられており、当該受光素子34よりもスタイラスペン3の基端側の所定位置に、超音波振動子(図示略)を備えたスピーカ部36が設けられている。このスタイラスペン3は、図示しないバッテリで駆動される。
【0033】
スタイラスペン3は、上記受信ユニット4の光学ユニット21から情報表示部2の表面上に扇状に赤外光が照射されている状態で、所望の座標が指示操作されると、受光素子34が当該赤外光(光ビーム)の一部を検出して、信号処理部33を介して制御部31に検出信号として通知される。制御部31は、赤外光の検出信号が入力されると、送信部32を介して超音波振動子を駆動させて、所定の超音波信号をスピーカ部36から所定の方向(本実施の形態の場合、全方位に拡散する方向)に送信する。上記制御部31と送信部32は、送信制御手段として機能している。
【0034】
そして、このスピーカ部36からの超音波信号の送信においては、制御部31の制御下で、送信部32が、図6に示すように、搬送信号40に所定の変調信号41を重畳させて、超音波振動子を駆動することで、直接変調する。例えば、図6の場合、搬送信号40に、「1」、「0」、「1」、「1」・・・等の変調信号41を重畳させている。この場合に送信する信号のフレームは、図7に示すように、受信側である受信ユニット4の検出ユニット22で同期を取るためのプリアンブル51、プリアンブル51に続く送信側であるスタイラスペン3に固有の識別信号に基づく識別情報(送信側ID)52、識別情報52に続くバッテリー情報等のデータ信号53及びフレームの終了を知らせるリターンコード(CR)信号54からなっている。
【0035】
そして、上記受信ユニット4は、図8に示すように回路ブロック構成されており、上記検出ユニット22が、超音波受信器61、増幅器62、バンドパスフィルタ63、検波部64、同期部65、判定器66及び復号部67等を備え、上記光学ユニット21が、受光部26、増幅器71、A/D変換器72、画素値記憶部73及び演算部74等を備えている。
【0036】
検出ユニット22は、上記スタイラスペン3のスピーカ部36からの超音波信号を超音波受信器61で受信して増幅器62で増幅し、バンドパスフィルタ63で搬送波40を取り出すフィルタ処理を施した後、検波部64で搬送信号40か変調信号41を抽出する。その後、検出ユニット22は、同期部65で同期を取った後、変調信号41を復号部67で復調して、中央制御処理部5に出力する。
【0037】
中央制御処理部5は、超音波信号の変調信号41の受信を検出すると、光学ユニット21の光源23で光信号(赤外光)を照射した時間情報と超音波信号を受信した時間情報を比較し、当該両時間の時間差から各回路の遅延時間等を差し引いた超音波信号の伝播時間を算出する。
【0038】
いま、超音波光座標入力装置1の設置されている環境温度時、例えば、室温時の音速をVsとすると、超音波信号の伝播距離Hは、次式で求めることができ、この伝播距離Hの算出を、中央制御処理部5が行う。
【0039】
H=Vs×〔超音波信号の伝播時間〕・・・(1)
この場合、受信ユニット4に温度センサを設けて、上記環境温度を監視し、当該温度センサの検出する環境温度から中央制御処理部5の内部メモリに予め記憶されている環境温度と音速のテーブルから音速Vsを取得して、上記演算式から伝播速度Hを演算してもよい。
【0040】
一方、光学ユニット21の受光部26は、上述のように、その画素配列がレンズ光軸に垂直な配置になる状態で配置されたCCDが用いられており、投光レンズ25及びプリズム24を通して結像される戻り光(再帰光)を各画素位置毎に光電変換して、受光信号を増幅器71に出力する。光学ユニット21は、この受光信号を増幅器71で増幅した後、A/D変換器72で量子化して、受光部26の各画素上でのスポット光量を示す受光データとして画素値記憶部73に記憶し、演算部74が画素値記憶部73に記憶されている受光部26の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部73に格納する。
【0041】
演算部74は、超音波信号を検出した際、図9に各画素毎の受光強度を示すように、スタイラスペン3による再帰光の減少による最小受光値(図9では、80c)を判定した後、当該最小受光値を与えた画素とその近傍の複数の画素の受光データ(図9では、80a〜80fの6つの画素の受光データ)から受光強度分布に対する受光位置を変数とする受光強度分布曲線を近似計算(例えば、3次曲線による近時計算)を行って求め、当該受光強度分布曲線から最小受光強度を与える受光部26での位置P(スタイラスペン3の結像位置)を算出する。
【0042】
そして、演算部74でスタイラスペン3による情報表示部2での指示点を算出するが、この指示点の算出においては、図10に示すように、情報表示部2の表示画面の直交する2辺をXd軸及びYd軸(以降、表示座表系という。)とし、受信ユニット4によるセンサー座標系を光信号送受信部である光学ユニット21の光学系の光学中心を原点として、X軸、Y軸それぞれを、表示座標系のそれぞれの軸に平行に仮定する。
【0043】
そして、演算部74は、この光学系の焦点距離及び受光部26の情報表示部2の表示画面上での位置Pからレンズ系光軸に対するスタイラスペン3が存在する方向の傾きを計算し、その後、レンズ系光軸とセンサ座標系との設置上の傾きを考慮に入れて、図10に示すように、スタイラスペン3の位置方向ベクトルVを算出する。
【0044】
ここで、指示位置S(超音波信号を発生するスピーカ部36の位置)は、スピーカ部36の位置がスタイラスペン3のペン先に十分近いと、情報表示部2の表示画面上における指示座標位置であるとみなせるため、求める指示座標位置Sは、検出ユニット22の超音波受信部61の位置をUとすると、位置U(センサー座標系での座標値であって、超音波光座標入力装置1の製造値に既定値として設定されていて、超音波光座標入力装置1で既知となっている。)を中心とする半径Hの円周と直径tV(tは、所定の変数)との交点として求めることができる。
【0045】
そこで、中央制御処理部5は、上記関係から、所定の変数tに関する二次方程式を解き、その解として、指示位置Sの座標値を算出する。
【0046】
この場合、二次方程式の解は、2点存在するが、受信ユニット4の前面が検出対象であることから、一時的に指示位置Sの座標値を決定することができる。
【0047】
そして、受信ユニット4と表示座標とは既知の線形な関係(相対位置が設計段階で既知である)ため、中央制御処理部5は、対応する変換行列による線形変換演算により、表示座標への変換を行い、求める表示座標系での指示位置Sdを算出する。なお、この変換行列は、予め中央制御処理部5の内部メモリに記憶されている。
【0048】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、再帰光を効率的に利用して、指示座標位置を正確に検出する。
【0049】
すなわち、超音波光座標入力装置1は、電源が投入されると、中央制御処理部5で時間管理された所定のタイミングで、受信ユニット4の光学ユニット21から、図1に破線矢印で示すように、赤外光が、情報表示部2の表示画面に概略平行な面内を扇状に照射され、情報表示部2には、受信ユニット4の配設されている側の面以外の3辺に、情報表示部2の表示画面上の所定の薄い厚さ領域の赤外線を反射する再帰光学系6が図2に示したように配置されている。
【0050】
この状態で、利用者が、スタイラスペン3の先端部で情報表示部2の表示画面の所望の座標を指示操作すると、このスタイラスペン3は、その先端部の受光素子34が、受信ユニット4の光学ユニット21から照射された赤外光の一部を検出して、制御部31が、受光素子34の赤外光の検出を認識すると、送信部32を介して超音波振動子を駆動させて、超音波信号をスピーカ部36から所定の方向(本実施の形態の場合、全方位に拡散する方向)に送信させる。
【0051】
このとき、制御部31は、送信部32に、図6に示したように、搬送信号40に変調信号を重畳させた超音波信号を送信させる。
【0052】
受信ユニット4は、その検出ユニット22の超音波受信器61が、スタイラスペン3から送信されてくる超音波信号を受信し、増幅器62で増幅して、バンドパスフィルタ63でフィルタ処理を施した後、検波部64で搬送信号40か変調信号41を抽出する。その後、検出ユニット22は、同期部65で同期を取った後、変調信号41を復号部67で復調して、中央制御処理部5に出力する。
【0053】
中央制御処理部5は、超音波信号の変調信号41の受信を検出すると、光学ユニット21の光源23で光信号(赤外光)を照射した時間情報と超音波信号を受信した時間情報を比較し、当該両時間の時間差から各回路の遅延時間等を差し引いた超音波信号の伝播時間を算出して、上記式(1)に基づいて、超音波信号の伝播距離Hを算出する。
【0054】
一方、光学ユニット21は、受光部26の受光した戻り光(再帰光)の受光信号を増幅器71で増幅した後、A/D変換器72で量子化して、受光部26の各画素上でのスポット光量を示す受光データとして画素値記憶部73に記憶し、演算部74が画素値記憶部73に記憶されている受光部26の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部73に格納する。演算部74は、超音波信号を検出すると、上述のように、表示部2の表示画面の周囲に配設された再帰光学系6で反射されて戻ってくる再帰光がスタイラスペン3で減少されることによる最小受光値(図9では、80c)を判定した後、当該最小受光値を与えた画素とその近傍の複数の画素の受光データ(図9では、80a〜80fの6つの画素の受光データ)から受光強度分布に対する受光位置を変数とする受光強度分布曲線を近似計算を行って求め、当該受光強度分布曲線から最小受光強度を与える受光部26での位置P(スタイラスペン3の結像位置)を算出する。
【0055】
そして、演算部74は、この光学系の焦点距離及び受光部26の情報表示部2の表示画面上での位置Pからレンズ系光軸に対するスタイラスペン3が存在する方向の傾きを計算し、その後、レンズ系光軸とセンサ座標系との設置上の傾きを考慮に入れて、図10に示したように、スタイラスペン3の位置方向ベクトルVを算出する。
【0056】
いま、この指示位置Sは、スピーカ部36の位置がスタイラスペン3のペン先に十分近く、情報表示部2の表示画面上における指示位置座標であるとみなせるため、求める指示座標位置Sは、検出ユニット22の超音波受信部61の位置をUとすると、位置Uを中心とする半径Hの円周と直径tVとの交点として求めることができる。
【0057】
そこで、中央制御処理部5は、上記関係から、所定の変数tに関する二次方程式を解き、その解として、指示位置Sの座標値を算出する。
【0058】
そして、中央制御処理部5は、受信ユニット4と表示座標を対応させる変換行列による線形変換演算を行って、指示位置Sdの表示座標への変換を行い、求める表示座標系での指示位置Sdを算出する。
【0059】
この場合、変換行列は、例えば、情報表示部2が、液晶ディスプレイ等の場合には、システム側が表示座標上既知の位置に複数(少なくとも、異なる位置3点)のマーカーを順次表示し、表示されたマーカーを個別にスタイラスペン3で指示し、センサ座標形状の指示座標と上記指示されたマーカーの表示座標位置との対応関係から変換行列要素の再計算を行って、補正処理することで、受信ユニット4の位置変化に柔軟に対応することができる。
【0060】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学系6で囲まれスタイラスペン3で位置指定される情報表示部2の表示画面上に、受信ユニット4の光学ユニット21から所定の光信号を照射し、光学ユニット21からの光信号をスタイラスペン3の受光素子34で受信すると、超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号をスタイラスペン3から送信し、受信ユニット4が、スタイラスペン3から送信される超音波信号を検出ユニット22で受信するとともに、光学ユニット21から照射した光信号が、再帰光学系6で反射されて戻ってくる再帰光を光学ユニット21の受光部26で受信し、中央制御処理部5が、光学ユニット21による光信号の照射タイミングと検出ユニット22による超音波信号の受信時間から超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する光信号照射時の受光部26の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報からスタイラスペン3の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報からスタイラスペン3の指示座標位置を算出している。
【0061】
したがって、情報表示部2の表示画面上の所定の厚さ領域の光のみを反射する再帰光学部6で反射されて受信ユニット4に戻ってくる再帰光のうち当該情報表示部2の表示画面の近くで指示操作されるスタイラスペン3で遮られる光の影を利用して、スタイラスペン3の有無と指示座標位置を検出して、従来のように、指示平面2から離れた状態での不用意な指示動作を検出するという誤動作を防止することができるとともに、正確に指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0062】
図11は、本発明の超音波光座標入力装置の第2の実施の形態を適用したスタイラスペン90の正面概略構成図である。
【0063】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の超音波光座標入力装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0064】
図11において、スタイラスペン(座標指示手段)90は、上記第1の実施の形態の光座標入力装置1のスタイラスペン3と同様に、制御部31、送信部32、信号処理部33、受光素子34、受信回路35及びスピーカ部36を備えているとともに、ボタン91、検出部92及び感圧スイッチ93を備えている。
【0065】
ボタン(情報選択手段)91は、マウス上のクリックボタン等と同様の機能を有しており、オン/オフ操作されて、所定の情報の選択操作が行われる。
【0066】
検出部92は、ボタン91のオン操作を検出してオン操作検出信号を制御部31に出力する。
【0067】
制御部31は、検出部92からオン操作検出信号が入力されると、送信部32に、ボタン91がオン操作されている旨の情報信号(操作情報信号)を、図7に示した超音波信号の変調信号の識別情報52の後のデータ信号53に挿入して送信させる。
【0068】
感圧スイッチ(接触検出手段)93は、スタイラスペン90のペン先が情報表示部2の表示画面に接触しているか否かを検出し、接触していることを検出すると、接触検出結果を制御部31に出力する。
【0069】
制御部31は、感圧スイッチ93からスタイラスペン90のペン先が情報表示部2の表示画面に接触していることを示す接触検出信号が入力されているときに、検出部92からボタン91がオン操作されていることを示すオン操作検出信号が入力されると、上述のように、送信部32に、ボタン91がオン操作されている旨の情報信号を超音波信号の変調信号のデータ信号53に挿入させて送信させる。
【0070】
そして、上記受信ユニット4の検出ユニット22は、この超音波信号の変調信号のデータ信号53に挿入されている情報信号からボタン91の操作の有無を検出し、この検出結果を中央制御処理部5に出力して、各種処理を行う。
【0071】
したがって、例えば、光座標入力装置1をコンピュータ等に接続し、情報表示部2の表示画面上で、GUI(Graphical User Interface)操作等に必要なクリック動作(マウス操作での左右ボタンクリックやスクロール操作等のクリック動作等)をスタイラスペン90のボタン91の操作で行うことで、マウスと同様のGUI操作環境を、情報表示部2の表示画面でスタイラスペン90を操作することで実現することができる。
【0072】
また、スタイラスペン90のペン先が情報表示部2の表示画面に接触していることを感圧スイッチ93が検出しているときにのみ、ボタン91がオン操作されている旨の情報信号を超音波信号の変調信号のデータ信号53に挿入して送信しているので、利用者が不用意に情報表示部2の表示画面から離した空中でボタン操作91を行っても、ボタン91がオン操作されている旨の情報信号が送信されないため、誤動作を確実に防止することができる。
【0073】
さらに、スタイラスペン90は、感圧スイッチ93がスタイラスペン90のペン先が情報表示部2の表示画面に接触していることを検出すると、当該スタイラスペン3が指示平面2に接触していることを感圧スイッチ93が検出している間だけ、スタイラスペン3から超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信してもよい。
【0074】
この場合も、受信ユニット4の検出ユニット22は、この超音波信号の変調信号のデータ信号53に挿入されている情報信号からスタイラスペン90が情報表示部2の表示画面に接触していることを検出し、この検出結果を中央制御処理部5に出力して、各種処理を行う。
【0075】
なお、スタイラスペン90では、ボタン91と感圧スイッチ93の両方が設けられているが、いずれか一方のみが設けられていてもよい。
【0076】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3が情報表示部2の表示画面に接触していることを感圧スイッチ93が検出している間だけ、スタイラスペン90から超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、受信ユニット4の検出ユニット22が、接触信号の重畳された超音波信号から当該接触信号を抽出している。
【0077】
したがって、スタイラスペン90が情報表示部2の表示画面に接触しているか離れているかで指示状態を区別して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0078】
また、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン90の所定の情報の選択操作を行うボタン91による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を、スタイラスペン90から超音波信号に重畳させて送信し、受信ユニット4の検出ユニット22が、操作情報信号の重畳された超音波信号から当該操作情報信号を抽出している。
【0079】
したがって、ボタン91を使用した操作者による情報の選択操作を簡単にスタイラスペン90から受信ユニット4に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0080】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0081】
例えば、上記各実施の形態において、スタイラスペン3、90から超音波信号を送信する場合、受光素子34が受光する受信ユニット4の光学ユニット21からの赤外光の受光光量が一定量以上であるときにのみ、超音波信号を送信するようにしてもよい。
【0082】
このようにすると、外乱光等による不用意な座標指示動作を抑制することができるとともに、スタイラスペン90のバッテリの不必要な消耗を防止することができる。
【0083】
また、例えば、上前記受信ユニット4及びスタイラスペン3、90の受光素子34に光源23の波長以外の光の入射を防止する光学フィルタを設けてもよい。
【0084】
このようにすると、外乱光等の光ノイズを低減することができ、S/N比を向上させることができる。
【0085】
さらに、スタイラスペン3、90を識別するのに、上記各実施の形態では、スタイラスペン3に固有の識別信号に基づく識別情報(送信側ID)52をスタイラスペン3、90から送信する超音波信号の変調信号に挿入しているが、所定の発振器による搬送波に対して、受信側で対応するバンドパスフィルタにより受信信号を検出することで識別するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学手段で所定範囲が囲まれ座標指示手段で位置指定される指示表面上に、受信手段の光照射手段から所定の光信号を照射し、光照射手段からの光信号を座標指示手段の光信号受信手段で受信すると、超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号を座標指示手段から送信し、受信手段が、座標指示手段から送信される超音波信号を超音波信号受信手段で受信するとともに、光照射手段から照射した光信号が、再帰光学手段で反射されて戻ってくる再帰光を再帰光受信手段で受信し、演算制御手段が、光照射手段による光信号の照射タイミングと超音波信号受信手段による超音波信号の受信時間から超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する光信号照射時の再帰光受信手段の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報から座標指示手段の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報から座標指示手段の指示座標位置を算出するので、指示平面上の所定の厚さ領域の光のみを反射する再帰光学手段で反射されて受信手段に戻ってくる再帰光のうち当該指示平面近くで指示操作される座標指示手段で遮られる光の影を利用して、座標指示手段の有無と指示座標位置を検出して、従来のように、指示平面から離れた状態での不用意な指示動作を検出するという誤動作を防止することができるとともに、正確に指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0087】
請求項2記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段が指示平面に接触していることを接触検出手段が検出している間だけ、座標指示手段から超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、接触信号の重畳された超音波信号から当該接触信号を抽出するので、座標指示手段が指示平面に接触しているか離れているかで指示状態を区別して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0088】
請求項3記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段の所定の情報の選択操作を行う情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を、座標指示手段から超音波信号に重畳させて送信し、受信手段の超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された超音波信号から当該操作情報信号を抽出するので、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0089】
請求項4記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段の送信制御手段が、光信号受信手段の受信する光信号の光強度が所定の規定光強度以上であるときにのみ、超音波信号送信手段に超音波信号を送信させるので、指示動作の範囲を限定することができ、誤動作等を適切に防止して安定した動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置の利用者側から見た構成図。
【図2】図1の再帰光学系の部分斜視図。
【図3】図1の光学ユニットの斜視図。
【図4】図1のスタイラスペンの正面概略構成図。
【図5】図4のスタイラスペンの先端部分の拡大構成図。
【図6】図4及び図5のスタイラスペンの送信する超音波信号の構成図。
【図7】図6の超音波信号の変調信号のフレーム構成の一例を示す図。
【図8】図1の受信ユニットの回路ブロック構成図。
【図9】図8の受光ユニットの受光部が受光して演算部が各画素毎の受光強度に基づいてスタイラスペンによる再帰光の減少による最小受光値から受光強度分布曲線を求める動作説明図。
【図10】図9の受光強度分布曲線に基づいてスタイラスペンの位置方向ベクトルの算出処理の説明図。
【図11】本発明の超音波光座標入力装置の第2の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置に用いられるスタイラスペンの正面概略構成図。
【図12】従来の座標検出装置の斜視図。
【符号の説明】
1 超音波光座標入力装置
2 情報表示部
3 スタイラスペン
4 受信ユニット
5 中央制御処理部
6 再帰光学系
10 再帰反射テープ
11 凹面鏡窪み
21 光学ユニット
22 検出ユニット
23 光源
24 プリズム
25 投光レンズ
26 受光部
31 制御部
32 送信部
33 信号処理部
34 受光素子
35 受信回路
36 スピーカ部
40 搬送信号
41 変調信号
51 プリアンブル
52 識別情報(送信側ID)
53 データ信号
54 リターンコード(CR)信号
61 超音波受信器
62 増幅器
63 バンドパスフィルタ
64 検波部
65 同期部
66 判定器
67 復号部
71 増幅器
72 A/D変換器
73 画素値記憶部
74 演算部
90 スタイラスペン
91 ボタン
92 検出部
93 感圧スイッチ

Claims (4)

  1. 指示平面上の所定の位置が指示されると超音波信号を送信する超音波信号送信手段を有する座標指示手段と、当該座標指示手段から送信される超音波信号を受信する超音波信号受信手段を有する受信手段と、当該受信手段の受信する超音波信号に基づいて前記座標指示手段の指示する指示座標位置を検出する演算制御手段と、を備えた超音波光座標入力装置であって、前記指示平面は、当該指示平面上の所定の厚さ領域の光を再帰光として反射する再帰光学手段で所定範囲が囲まれており、前記受信手段は、前記再帰光学手段で囲まれている所定範囲に所定の光信号を照射する光照射手段と、当該光照射手段から照射された前記光信号が前記再帰光学手段で反射されて戻ってくる再帰光を受信する再帰光受信手段と、を有し、前記座標指示手段は、前記光照射手段からの前記光信号を受信する光信号受信手段と、当該光信号受信手段が前記光信号を受信すると、前記超音波信号として当該光信号に対応した所定の超音波信号を前記超音波信号送信手段に送信させる送信制御手段と、を有し、前記演算制御手段は、前記光照射手段による前記光信号の照射タイミングと前記超音波信号受信手段による前記超音波信号の受信時間から前記超音波信号の伝搬距離を算出するとともに、当該超音波信号に対応する前記光信号照射時の前記再帰光受信手段の受信する当該光信号の再帰光の受光光量分布情報から前記座標指示手段の検出方向情報を算出し、当該算出した伝搬距離と検出方向情報から前記座標指示手段の指示座標位置を算出することを特徴とする超音波光座標入力装置。
  2. 前記座標指示手段は、当該座標指示手段が前記指示平面に接触していることを検出する接触検出手段を備え、当該接触検出手段が前記指示平面に接触していることを検出している間は前記送信制御手段が前記超音波信号に当該接触を示す所定の接触信号を重畳させて送信し、前記受信手段の前記超音波信号受信手段は、前記接触信号の重畳された超音波信号を受信して当該接触信号を抽出することを特徴とする請求項1記載の超音波光座標入力装置。
  3. 前記座標指示手段は、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備え、前記送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を前記超音波信号に重畳させて送信し、前記受信手段の前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された超音波信号を受信して当該操作情報信号を抽出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の超音波光座標入力装置。
  4. 前記座標指示手段の前記送信制御手段は、前記光信号受信手段の受信する前記光信号の光強度が所定の規定光強度以上であるときにのみ、前記超音波信号送信手段に前記超音波信号を送信させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波光座標入力装置。
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