JP2004226560A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数は、原稿の副走査方向の長さに対応している。パルスセンサ131から出力されるパルス数は、ローラ駆動機構12により駆動される給紙ローラなどの用紙搬送速度に対応している。ライン画像データ数に基づいて、ロール紙を切断すべき長さに対応する設定パルス数を決定し、その設定パルス数が出力されたときを基準にして、カッタ機構9によりロール紙を切断する。
【効果】原稿の副走査方向の長さと切断された用紙の長さとを一致させることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数は、原稿の副走査方向の長さに対応している。パルスセンサ131から出力されるパルス数は、ローラ駆動機構12により駆動される給紙ローラなどの用紙搬送速度に対応している。ライン画像データ数に基づいて、ロール紙を切断すべき長さに対応する設定パルス数を決定し、その設定パルス数が出力されたときを基準にして、カッタ機構9によりロール紙を切断する。
【効果】原稿の副走査方向の長さと切断された用紙の長さとを一致させることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機などの画像形成装置に関し、特に、ロール紙に対して画像を形成できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、巻物状に巻かれた長尺な帯状の用紙(ロール紙)に対して、読み取った原稿の画像を形成できる画像形成装置が知られている。通常、この種の画像形成装置には、ロール紙を切断するためのカッタ機構が備えられていて、画像形成後の用紙は、所定の切断位置で切断されて排出されるようになっている。
この種の画像形成装置の中には、一定位置で繰り返し主走査を行う原稿読取部に対して副走査方向に原稿を移動させることによって、原稿の画像を読み取ることができるようになっているものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
原稿は、たとえば原稿搬送ローラによって原稿読取部に搬送されるようになっていて、原稿搬送ローラの近傍には、原稿の先端または後端を検知するための原稿センサ(たとえば、フォトセンサ)が配置されている。
ロール紙は、たとえば、原稿の搬送を開始するタイミングと同期して、画像形成部に向けて搬送されるようになっている。そして、原稿センサで原稿の後端を検知してから所定時間経過後にカッタ機構を作動させることにより、ロール紙を原稿の副走査方向の長さと同じ長さで切断することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−297793号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を変更して画像形成を行う場合でも、原稿センサで原稿の後端を検知してから上記所定時間経過後にロール紙を切断することになる。したがって、原稿の副走査方向の長さに設定倍率を乗じた値と、切断されたロール紙の長さとが一致せず、倍率に応じた正確な切断位置でロール紙を切断することができないという問題があった。
【0006】
この場合、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりする場合がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、ロール紙(P)に対して画像を形成できる画像形成装置(1)であって、原稿の主走査を繰り返し行うことにより、複数のライン画像データからなる原稿の画像データを読み取るための固定された読取ライン(311)と、上記読取ラインに対して原稿を移動させるように搬送することによって、原稿の副走査を行わせるための原稿搬送手段(32,33)と、画像形成のために繰り出されるロール紙の長さに比例した数のパルスを出力するパルス出力手段(131)と、上記読取ラインで読み取った原稿の副走査方向の長さを示すライン画像データ数に基づいて、ロール紙を切断すべき長さに対応する設定パルス数を決定する設定パルス数決定手段(101,S6,S7,T2,T6,T7)と、上記設定パルス数決定手段により決定された設定パルス数が上記パルス出力手段から出力されたときを基準にして、ロール紙を所定の長さで切断する用紙切断手段(9,101,S9,T4)とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、読取ラインで読み取った原稿の画像データのライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルス数に基づいてロール紙を切断するので、原稿の副走査方向の長さと切断された用紙の長さとを一致させることができる。
【0009】
したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
請求項2記載の発明は、上記読取ライン(311)で読み取らせる原稿のサイズによって出力される用紙のサイズを入力するためのサイズ入力手段(11)をさらに含み、上記設定パルス数決定手段は、上記サイズ入力手段で原稿のサイズが入力された場合に、そのサイズの原稿を上記読取ラインで読み取った場合のライン画像データ数を算出し、その算出されたライン画像データ数に基づいて設定パルス数を決定する手段(101,S7)を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置(1)である。
【0010】
この構成によれば、原稿サイズが入力されている場合と入力されていない場合とで、いずれもライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルスに基づいてロール紙を切断するので、同じサイズの原稿に基づく画像形成を行った場合に、原稿サイズが入力されている場合と入力されていない場合とで切断された用紙の長さが一致しないといったことがない。
したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができる。
【0011】
請求項3記載の発明のように、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を設定するための倍率設定手段(11)をさらに含み、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、上記倍率設定手段で設定された倍率を乗じることによって設定パルス数を決定する手段(101,S6,S7)を含むものであってもよい。
請求項4記載の発明は、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数を、実測された用紙の長さに基づく基準パルス数間の比例計算で補正することによって設定パルス数を決定する手段(101,T3,T6)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置(1)である。
【0012】
比例計算による補正を行うためには、前段階として、たとえば、予め定められた複数の調整ポイント(P1〜P3)で切断した用紙の長さをそれぞれ測定し、それらの値を入力するなどして、各調整ポイントにおけるパルス数と、実際に切断された用紙に長さに対応するパルス数(基準パルス数)との誤差を調整する。
この発明の構成によれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数を、調整ポイント間の比例計算で補正し、補正後の設定パルス数に基づいてロール紙を切断することができるので、原稿サイズに対してさらに正確にロール紙を切断することができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、予め定められた補正係数を乗じて補正することによって設定パルス数を決定する手段(101,T7)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置(1)である。
この構成によれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に予め定められた補正係数を乗じて補正を行うことにより、原稿サイズに対してさらに正確にロール紙を切断することができる。
【0014】
パルス数に予め定められた補正係数を乗じて補正することによって設定パルス数を決定する手段は、切断すべき用紙の長さ(算出したパルス数)が所定値以上の場合にだけ補正を行うものであってもよい。
請求項6記載の発明のように、上記補正係数は、使用するロール紙(P)の紙質(普通紙、フィルム、第2原図など)によって異なる値に設定可能であれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に紙質に対応した補正係数を乗じて、良好に補正を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。なお、図1において右側を前方、左側を後方として説明する。
この画像形成装置1は、たとえば、日本工業規格(JIS)のA列0番(「A0」という。以下同様。)などの幅広サイズの用紙に対して画像形成を行うことができる複写機である。画像形成装置1は、たとえば、その外形が略直方体形状のハウジング2により区画されており、原稿の画像を読み取るための原稿読取部3、使用する用紙を収容するための用紙収容部41,42,43、搬送されてくる用紙に原稿読取部3で読み取った原稿の画像データに基づくトナー像を転写するための画像形成部5などを備えている。
【0016】
原稿読取部3には、たとえば、左右方向に沿って互いに平行に延びる2つの原稿搬送ローラ32,33が備えられている。ハウジング2の上面には、原稿をセットするための載置台21が設けられていて、原稿は、その画像が下方を向くようにして、載置台21上を手前側から後側(原稿搬送ローラ32側)へとスライドされることによりセットされる。
原稿搬送ローラ32の手前側および後側には、たとえば、原稿の先端または後端を検知するための第1および第2原稿センサ35,36が配置されている。これらの第1および第2原稿センサ35,36は、たとえば、フォトセンサなどで構成されている。セットする原稿の先端が第1原稿センサ35に対向する位置に到達すると、当該第1原稿センサ35により原稿の先端が検知され、検知信号が出力される。そして、この第1原稿センサ35からの検知信号に応答して原稿搬送ローラ32が原稿搬送方向(図1における時計回り)に回転されることにより、原稿が後側(第2原稿センサ36側)に搬送される。
【0017】
原稿の先端が第2原稿センサ36に対向する位置に到達すると、当該第2原稿センサ35により原稿の先端が検知され、検知信号が出力される。そして、この第2原稿センサ36からの検知信号に応答して、原稿搬送ローラ32の回転が停止される。これにより、原稿の先端部が原稿搬送ローラ32に挟まれた(ニップされた)状態となり、1次原稿搬送が完了する。
その後、たとえばハウジング2の上面に配置された操作部11(図3参照)の操作によって画像形成動作が開始されると、原稿搬送ローラ32が再び回転され、原稿がさらに後側へと搬送される(2次原稿搬送)。2次原稿搬送では、原稿が後方へと搬送される過程で、透明なコンタクトガラス(図示せず)上を通過する。このコンタクトガラスの下方にはコンタクトイメージセンサ(CIS)31が固定配置されており、このコンタクトイメージセンサ31により、コンタクトガラス上を通過する原稿の画像を下方から読み取ることができるようになっている。
【0018】
また、コンタクトイメージセンサ31の上方には、たとえば、左右方向に延びる押えローラ34が、コンタクトガラスに上方から対向するように配置されている。この押えローラ34は、コンタクトガラス上を通過する原稿がコンタクトガラスの表面から浮かないように押え付けるためのものである。
2次原稿搬送は、第2原稿センサ36により原稿の後端が検知されてから所定時間後に終了し、これにより原稿の読取りが完了する。
【0019】
使用する用紙は、たとえば、上下に並べて配置された3つの用紙収容部(上段の用紙収容部41、中段の用紙収容部42、下段の用紙収容部43)に収容することができる。中段および下段の用紙収容部42,43には、たとえば、巻物状に巻かれた長尺な帯状の用紙(ロール紙P)を収容可能である。一方、上段の用紙収容部41には、たとえば、ロール紙Pをセットするためのロール紙用カセット、または、所定のサイズに予め切断された用紙(カット紙)をセットするためのカット紙用カセットのいずれかを選択して装着可能となっている(図1では、ロール紙用カセットが装着されている)。各用紙収容部41〜43には、それらの用紙収容部41〜43に収容されている用紙を送り出すための給紙ローラ411,421,431が備えられている。
【0020】
用紙収容部41〜43の後側には、たとえば、各用紙収容部41〜43から給紙ローラ411〜421により送り出された用紙をハウジング2内の上部に配置された画像形成部5へと案内するための用紙搬送路7が、上下方向に延びている。用紙搬送路7の途中には、画像形成部5側に向かって順にフィードローラ71、レジストローラ72および転写前ローラ73が配置されている。用紙を搬送するための各種ローラ(給紙ローラ411〜431、フィードローラ71、レジストローラ72など)は、複数の連動部材(たとえば、ギア、プーリおよびベルトなど)を含むローラ駆動機構12(図2参照)により回転駆動されるようになっている。
【0021】
画像形成部5は、たとえば、図1における反時計回りに回転駆動される略円筒形状の感光体51の他、メインチャージャ52、LEDプリントヘッド53、現像装置54、転写装置55およびクリーニング装置56などを備えている。
画像形成時には、まず、感光体51の表面が、メインチャージャ52の放電によって一様に帯電される。この帯電された感光体51の表面に対して、コンタクトイメージセンサ31で読み取った原稿の画像データに基づく光がLEDプリントヘッド53から照射されることにより、感光体51の表面が選択的に露光される。これにより、感光体51の表面には、いわゆる静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体51の表面には、現像装置54によりトナーが付着され、用紙に転写すべきトナー像が形成される。
【0022】
画像形成時に、選択されたいずれかの用紙収容部41〜43から用紙搬送路7を通って画像形成部5側に送られてきた用紙は、その先端部がレジストローラ72に到達した時点で一旦停止される(1次給紙)。そして、上記態様で感光体51の表面に形成されたトナー像が転写装置55に対向する位置にくるタイミングと、用紙が転写位置(感光体51と転写装置55との間)に到達するタイミングとが合うように、レジストローラ72の回転が再開(2次給紙)されることにより、感光体51の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。
【0023】
トナー像転写後の用紙は、定着ローラ6へと導かれ、この定着ローラ6により搬送される過程で所定の定着処理がなされた後、排出ローラ8から機外に排出される。また、トナー像転写後の感光体51の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置56により回収される。
用紙搬送路7の途中には、たとえばフィードローラ71とレジストローラ72との間に、カッタ機構9が配置されている。このカッタ機構9には、たとえば、用紙を切断するための切断部材(ロータリカッタやワイヤカッタなど)が備えられている。ロール紙Pを使用する場合には、カッタ機構9の働きにより、用紙収容部41〜43から画像形成部5に向けて送り出されたロール紙Pが、用紙搬送路7内を搬送される過程で所定の長さに切断される。
【0024】
図2は、ローラ駆動機構12の一部の構成を示す概略側面図である。
ローラ駆動機構12に備えられたモータ121の回転軸121Aには、軸ギア122が同軸に取り付けられている。この軸ギア122には、たとえば第1従動ギア124が噛み合っており、この第1従動ギア124には、第2従動ギア123が同軸に取り付けられている。
モータ121が回転駆動されると、軸ギア122、第1従動ギア124、第2従動ギア123を介して、プーリ128,132,133に架け回されたベルト135が回転され、さらに伝達ギア134を介して、複数(たとえば、3つ)のプーリ126に架け回されたベルト127が回転される。ベルト135およびベルト127には、それぞれ、テンションローラ136,125により張力が付与されている。
【0025】
各プーリ126には、さらに別のギア(図示せず)が連結されていて、これらのギアを介してモータ121の駆動力が各種ローラ(給紙ローラ411〜431、フィードローラ71、レジストローラ72など)に向かって伝達される。たとえば、プーリ126には伝達ギア137が連結されており、ベルト127の回転に伴って、複数(たとえば、3つ)のプーリ138に架け回されたベルト139が回転される。ベルト139には、テンションローラ140により張力が付与されている。なお、定着ローラ6は、ローラ駆動機構12とは別個に設けられた駆動機構(図示せず)によって回転されるようになっている。
【0026】
一方、第2従動ギア123は、たとえばプーリ128を介して、パルス板ギア129に連結されている。パルス板ギア129には、たとえば円板形状のパルス板130が同軸に取り付けられている。したがって、モータ121が回転駆動されると、軸ギア122、第1従動ギア124、第2従動ギア123、プーリ128およびパルス板ギア129を介して、パルス板130が周方向に回転するようになっている。
【0027】
パルス板130には、たとえば、複数のスリット孔(図示せず)が周方向に並べて形成されていて、これらのスリット孔の回転軌跡に対向する位置には、フォトインタラプタなどで構成されるパルスセンサ131が配置されている。パルスセンサ131は、パルス板130に形成された複数のスリット孔の回転軌跡上に光を照射して、その照射光のスリット孔に対する通過/遮断に応じてパルスを出力するものである。このパルスセンサ131から出力されるパルス数に基づいてパルス板130の回転数を検出することができるようになっている。
【0028】
この実施形態では、用紙搬送時のモータ121の回転数は、たとえば100[rpm]であって、このモータ121の駆動に伴って回転する給紙ローラ411〜431により搬送されるロール紙Pの搬送速度は、たとえば80[mm/sec]である。また、モータ121の駆動に伴ってパルスセンサ131から出力されるパルス数は、たとえば80[pulse/sec]である。
この場合、パルスセンサ131からの1[pulse]の出力に対応する給紙ローラ411〜431の用紙搬送距離は、1「mm」である。ただし、パルスセンサ131から出力されるパルス数に対する給紙ローラ411〜431の用紙搬送距離の値は、上記値に限られるものではない。また、ロール紙Pの繰り出し量に応じた数のパルスを発生する手段は、上記のような構成(パルス板130とパルスセンサ131)に限られるものではない。
【0029】
図3は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。
画像形成装置1内には、当該画像形成装置1全体を制御するための制御部10が備えられている。制御部10は、たとえば、CPU101、メモリ102、タイマ103およびカウンタ104を含むマイクロコンピュータなどで構成されている。
制御部10には、原稿読取部3、画像形成部5、カッタ機構9、操作部11、ローラ駆動機構12、第1原稿センサ35、第2原稿センサ36およびパルスセンサ131などが電気的に接続されている。
【0030】
原稿読取部3のコンタクトイメージセンサ31には、主走査方向(左右方向)に延びる読取ライン311が備えられていて、この読取ライン311による主走査方向の電気的な走査によって、原稿の主走査が達成されるようになっている。一方、原稿の副走査は、原稿搬送ローラ32,33によって原稿が手前側から後側へと搬送されることにより達成される。読取ライン311で原稿の画像を読み取った場合、主走査の回数と同数のライン画像データが読み取られ、その複数のライン画像データからなる原稿の画像データは、メモリ102に一旦記憶される。
【0031】
この実施形態では、原稿を副走査方向に1[mm]だけ読み取るのに必要な読取ライン311による主走査の回数は、たとえば24回である。すなわち、原稿の画像を読取ライン311で読み取った場合、副走査方向の長さ1[mm]につき24[line]のライン画像データが得られるようになっている。
操作部11では、たとえば、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を設定することができるようになっている。倍率が変更された場合であっても、原稿の副走査の速度(すなわち、原稿の搬送速度)は変更されることなく、設定倍率100%の場合の副走査速度で画像データが読み取られる。そして、読み取られた画像データに対して設定倍率に応じた変倍率が乗除されることにより、画像データが拡大/縮小される。すなわち、設定倍率が100%よりも大きい場合(拡大)は、読み取った実際の画像データよりもデータ数が多くなり、設定倍率が100%よりも小さい場合(縮小)は、読み取った実際の画像データよりもデータ数が少なくなる。
【0032】
図4は、ロール紙Pを切断する際のCPU101による制御内容を説明するためのフローチャートである。
CPU101は、たとえば操作部11の操作によって当該画像形成装置1における画像形成動作が開始されるか否かを監視している(ステップS1)。画像形成動作が開始されると(ステップS1でYES)、CPU101は、原稿読取部3における原稿の読取り(2次原稿搬送)を開始させ(ステップS2)、所定時間経過後に、用紙収容部41〜43からのロール紙Pの給紙(2次給紙)を開始させる(ステップS3)。そして、CPU101は、ロール紙Pが画像形成部5の転写位置に到達するタイミングに合わせて、原稿読取部3で読み取った原稿の画像データに基づく画像形成を開始させる(ステップS4)。
【0033】
用紙収容部41〜43からのロール紙Pの給紙タイミング(2次給紙のタイミング)は、カッタ機構9によるロール紙Pの切断タイミングが原稿の読取完了のタイミングに追いつかない程度のタイミングに設定されている。
その後、CPU101は、操作部11の操作によって原稿サイズが設定されているか否かを判定する(ステップS5)。そして、原稿サイズが設定されていない場合には(ステップS5でNO)、CPU101は、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数(1[mm]につき24[line])と設定倍率とに基づいて、用紙切断位置に応じたパルス数(設定パルス数)、すなわちロール紙Pの2次給紙開始から切断すべきタイミングまでにパルスセンサ131から出力されるパルス数(1[mm]につき1[pulse])を算出する(ステップS6)。
【0034】
たとえば、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数が24000[line]で、設定倍率が100%の場合には、原稿の副走査方向の長さは24000/24=1000[mm]であって、設定パルス数は1000[pulse]となる。設定倍率が100%でない場合には、上記のようにして算出したパルス数に対して更に設定倍率を乗じることにより、設定パルス数を算出することとなる。
【0035】
一方、原稿サイズが設定されている場合には(ステップS5でYES)、CPU101は、その原稿サイズと設定倍率とに基づいて、設定パルス数を算出する(ステップS7)。より具体的には、まず、設定された原稿サイズに基づいて、その原稿を読取ライン311で読み取った場合のライン画像データ数(1[mm]につき24[line])が算出され、そのライン画像データ数に基づいて算出されたパルス数(24[line]につき1[pulse])に設定倍率が乗じられることにより、設定パルス数が算出される。
【0036】
CPU101は、用紙収容部41〜43からロール紙Pを搬送しつつパルスセンサ131から出力されるパルス数をカウンタ104でカウントし、そのカウント値が上記のようにして算出された設定パルス数に到達するか否かを監視する(ステップS8)。そして、カウンタ104のカウント値が設定パルス数に到達すれば(ステップS8でYES)、CPU101は、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップS9)。
【0037】
この実施形態では、原稿サイズが設定されていない場合でも、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数と設定倍率とに基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルス数に基づいてロール紙Pを切断するので、原稿の副走査方向の長さに設定倍率を乗じた値と、切断された用紙の長さとを一致させることができる。したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0038】
また、原稿サイズが設定されている場合と設定されていない場合とで、いずれもライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルスに基づいてロール紙Pを切断するので、同じサイズの原稿に基づく画像形成を行った場合に、原稿サイズが設定されている場合と設定されていない場合とで切断された用紙の長さが一致しないといったことがない。
画像形成装置1に備えられたレジストローラ72、転写前ローラ73、感光体51および定着ローラ6によるロール紙Pの搬送速度は、必ずしも一致しない。すなわち、転写前ローラ73および感光体51の搬送速度は略一致するが、たとえば、レジストローラ72の搬送速度は転写前ローラ73や感光体51よりも遅く、定着ローラ6の搬送速度は転写前ローラ73や感光体51よりも速く設定されている。これにより、ロール紙Pにしわなどが生じるのを防止できるようになっている。
【0039】
このような構成の場合、ロール紙Pの先端がレジストローラ72から転写前ローラ73に到達するまでの搬送速度に対して、転写前ローラ73から感光体51を介して定着ローラ6に到達するまでの搬送速度の方が速くなり、定着ローラ6に到達した後の搬送速度はさらに速くなる。したがって、カウンタ104によるパルス数のカウント値に基づいて算出される用紙の長さと、実際に切断されて排出ローラ8から排出される画像形成後の用紙の長さとの間には誤差が生じる。
【0040】
そこで、上記のようなカウンタ104によるパルス数のカウント値に基づく用紙の長さと、実際に切断される用紙の長さとの誤差を補正するための処理(パルス数補正処理)を実行できるようになっていてもよい。
図5は、パルス数補正処理について説明するための図である。
パルス数補正処理を実行するためには、前段階として、たとえば、予め定められた複数の調整ポイント(たとえば、P1=297[pulse]、P2=800[pulse]、P3=1200[pulse]の3ポイント)で切断した用紙の長さをそれぞれ測定し、それらの値を操作部11で入力するなどして、各調整ポイントP1〜P3におけるパルス数と、実際に切断された用紙に長さに対応するパルス数(1[mm]につき1[pulse])との誤差を調整する必要がある。ただし、調整ポイントは、P1〜P2の3ポイントに限らず、2ポイントであってもよいし、4ポイント以上であってもよい。
【0041】
具体的には、まず、パルス数が297[pulse]の調整ポイントP1でロール紙Pが切断され、その切断された用紙が排出される。その後、切断された用紙の長さを測定して、その値を操作部11で入力すると、用紙の長さ297[mm]に対応するパルス数がその誤差分だけ調整される。たとえば、切断された用紙の長さが294[mm]である場合には、その値を入力すると、用紙の長さ297[mm]に対応するパルス数297[pulse]が、誤差分(297−294=3[pulse])だけ加算され、300[pulse]となる。
【0042】
同様にして、パルス数が800[pulse]の調整ポイントP2で切断された用紙の長さが、たとえば802[mm]であれば、その値を入力すると、用紙の長さ800[mm]に対応するパルス数800[pulse]が、誤差分(802−800=2[pulse])だけ減算され、798[pulse]となる。
さらに、パルス数が1200[pulse]の調整ポイントP3で切断された用紙の長さが、たとえば1199[mm]であれば、その値を入力すると、用紙の長さ1200[mm]に対応するパルス数1200[pulse]が、誤差分(1200−1199=1[pulse])だけ加算され、1201[pulse]となる。
【0043】
ただし、用紙の吸湿状態などに起因して用紙の長さの測定値にばらつきが生じるため、図5に示すように、誤差調整後のパルス数(たとえば、300[pulse]、798[pulse]、1201[pulse]など)における切断後の用紙の長さには、±1[mm]程度の誤差が生じる。
パルス数補正処理を実行した場合には、図4で説明したような方法で算出された設定パルス数が、上述のように誤差調整された各調整ポイント間(調整ポイントP1およびP2、調整ポイントP2およびP3)の比例計算によって補正される。
【0044】
より具体的に説明すると、設定パルス数が800[pulse]以下の場合には、パルス数297[pulse]、800[pulse]に対応する2つの調整ポイントP1,P2を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出する。また、設定パルス数が801〜1200[pulse]の場合には、パルス数800[pulse]、1200[pulse]に対応する2つの調整ポイントP2,P3を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出する。
【0045】
このようにして補正された設定パルス数に基づいてロール紙Pを切断すれば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]以下の場合には、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができる。したがって、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0046】
切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも長い場合にも、パルス数800[pulse]、1200[pulse]に対応する2つの調整ポイントP2,P3を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出することが考えられるが、この場合、図5に示すように、実際に切断された用紙の長さにかなりの誤差が生じる(カット長C1およびカット長C4)。
【0047】
すなわち、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが801[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1201[mm]の場合や、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが799[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1199[mm]の場合には、比例計算によって算出される用紙長さ(カット長C2(設定パルス6000[pulse]では6001[mm])およびカット長C3(設定パルス6000[pulse]では5999[mm]))に大きな誤差はないが、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが799[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1201[mm]の場合や、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが801[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1199[mm]の場合には、比例計算によって算出される用紙長さ(カット長C1(設定パルス6000[pulse]では6025[mm])およびカット長C4(設定パルス6000[pulse]では5975[mm]))に大きな誤差が生じる。
【0048】
上述のような設定パルス数の誤差調整を用紙の最大長さ(たとえば、6000[mm])に対応するパルス数(6000[pulse])まで一定間隔ごとに行えば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも長い場合であっても、各間隔での比例計算によって原稿サイズに対して正確にロール紙Pを切断することができるが、このように用紙の最大長さまで誤差調整を行うのは煩雑であるとともに、大量の用紙を使用することになり、コストがかかってしまう。
【0049】
そこで、この実施形態では、設定パルス数の誤差調整は1200[pulse]までとし、1200[pulse]以降の範囲に対しては、上述のような方法とは異なる方法でパルス数補正処理を行うようにしている。すなわち、使用するロール紙Pの紙質に応じて予め決定されている補正係数を設定パルス数に乗じることによってパルス数補正を行うようになっている。
図6は、各紙質に応じた補正係数および補正前後における切断された用紙の長さの測定結果の一例を示す図である。なお、図6では、ロール紙Pの幅が841[mm]の場合を示している。
【0050】
この実施形態では、たとえば、通常使用される普通紙の他に、OHP(overhead projector)シートなどのフィルムや、トレーシングペーパなどの第2原図といった異なる紙質ごとに、補正係数を決定することができるようになっている。
より具体的に説明すると、たとえば用紙の最大長さ(6000[mm])に対応するパルス数(6000[pulse])で普通紙からなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが5985[mm]であったときには、補正係数を1.003に決定する。これにより、その後の普通紙からなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に1.003が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(普通紙)の長さは、6003[mm]である。
【0051】
パルス数6000[pulse]でフィルムからなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが6006[mm]であったときには、補正係数を0.999に決定する。これにより、その後のフィルムからなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に0.999が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(フィルム)の長さは、6000[mm]である。
【0052】
パルス数6000[pulse]で第2原図からなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが5995[mm]であったときには、補正係数を1.001に決定する。これにより、その後の第2原図からなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に1.001が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(第2原図)の長さは、6001[mm]である。
【0053】
この構成によれば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも大きい場合には、選択したロール紙Pの紙質に対応した補正係数を設定パルス数に乗じて、良好にパルス数補正を行うことができる。したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0054】
図7は、パルス数補正処理を実行する場合のCPU101による制御内容を示すフローチャートである。パルス数補正処理を行う場合、図4のステップS8以降のCPU101による制御が、以下のような制御内容となる。
CPU101は、まず、図4のステップS6,S7で予め設定されたパルス数が800[pulse]以下であるか否かを判定する(ステップT1)。パルス数が800[pulse]以下の場合には(ステップT1でYES)、CPU101は、2つの調整ポイントP1,P2間で比例計算を行うことによりパルス数補正を実行した後(ステップT2)、その補正後の設定パルス数に応じたタイミング、すなわち補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
【0055】
パルス数が800[pulse]よりも大きく1200[pulse]以下の場合には(ステップT5でYES)、CPU101は、2つの調整ポイントP2,P3間で比例計算を行うことによりパルス数補正を実行した後(ステップT6)、その補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
【0056】
パルス数が1200[pulse]よりも大きい場合には(ステップT5でNO)、CPU101は、紙質ごとに予め決定されている補正係数を設定パルス数に乗じることによりパルス数補正を実行した後(ステップT7)、その補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0057】
たとえば、上記実施形態では、1つの現像装置54を備え、用紙に対して単色画像を形成する画像形成装置1について説明したが、この発明は、複数色分の現像装置を備え、用紙に対してフルカラー画像を形成可能な画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、画像形成装置として幅広サイズの用紙に対して画像形成を行うことができる複写機を例にとって説明したが、この発明は、ロール紙を使用するものであれば、主にA4サイズやB5サイズの用紙に対して画像形成を行うような画像形成装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
【図2】ローラ駆動機構の一部の構成を示す概略側面図である。
【図3】画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】ロール紙を切断する際のCPUによる制御内容を説明するためのフローチャートである。
【図5】パルス数補正処理について説明するための図である。
【図6】各紙質に応じた補正係数および補正前後における切断された用紙の長さの測定結果の一例を示す図である。
【図7】パルス数補正処理を実行する場合のCPUによる制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
9 カッタ機構
11 操作部
32,33 原稿搬送ローラ
101 CPU
131 パルスセンサ
311 読取ライン
P ロール紙
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機などの画像形成装置に関し、特に、ロール紙に対して画像を形成できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、巻物状に巻かれた長尺な帯状の用紙(ロール紙)に対して、読み取った原稿の画像を形成できる画像形成装置が知られている。通常、この種の画像形成装置には、ロール紙を切断するためのカッタ機構が備えられていて、画像形成後の用紙は、所定の切断位置で切断されて排出されるようになっている。
この種の画像形成装置の中には、一定位置で繰り返し主走査を行う原稿読取部に対して副走査方向に原稿を移動させることによって、原稿の画像を読み取ることができるようになっているものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
原稿は、たとえば原稿搬送ローラによって原稿読取部に搬送されるようになっていて、原稿搬送ローラの近傍には、原稿の先端または後端を検知するための原稿センサ(たとえば、フォトセンサ)が配置されている。
ロール紙は、たとえば、原稿の搬送を開始するタイミングと同期して、画像形成部に向けて搬送されるようになっている。そして、原稿センサで原稿の後端を検知してから所定時間経過後にカッタ機構を作動させることにより、ロール紙を原稿の副走査方向の長さと同じ長さで切断することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−297793号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を変更して画像形成を行う場合でも、原稿センサで原稿の後端を検知してから上記所定時間経過後にロール紙を切断することになる。したがって、原稿の副走査方向の長さに設定倍率を乗じた値と、切断されたロール紙の長さとが一致せず、倍率に応じた正確な切断位置でロール紙を切断することができないという問題があった。
【0006】
この場合、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりする場合がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、ロール紙(P)に対して画像を形成できる画像形成装置(1)であって、原稿の主走査を繰り返し行うことにより、複数のライン画像データからなる原稿の画像データを読み取るための固定された読取ライン(311)と、上記読取ラインに対して原稿を移動させるように搬送することによって、原稿の副走査を行わせるための原稿搬送手段(32,33)と、画像形成のために繰り出されるロール紙の長さに比例した数のパルスを出力するパルス出力手段(131)と、上記読取ラインで読み取った原稿の副走査方向の長さを示すライン画像データ数に基づいて、ロール紙を切断すべき長さに対応する設定パルス数を決定する設定パルス数決定手段(101,S6,S7,T2,T6,T7)と、上記設定パルス数決定手段により決定された設定パルス数が上記パルス出力手段から出力されたときを基準にして、ロール紙を所定の長さで切断する用紙切断手段(9,101,S9,T4)とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、読取ラインで読み取った原稿の画像データのライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルス数に基づいてロール紙を切断するので、原稿の副走査方向の長さと切断された用紙の長さとを一致させることができる。
【0009】
したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
請求項2記載の発明は、上記読取ライン(311)で読み取らせる原稿のサイズによって出力される用紙のサイズを入力するためのサイズ入力手段(11)をさらに含み、上記設定パルス数決定手段は、上記サイズ入力手段で原稿のサイズが入力された場合に、そのサイズの原稿を上記読取ラインで読み取った場合のライン画像データ数を算出し、その算出されたライン画像データ数に基づいて設定パルス数を決定する手段(101,S7)を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置(1)である。
【0010】
この構成によれば、原稿サイズが入力されている場合と入力されていない場合とで、いずれもライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルスに基づいてロール紙を切断するので、同じサイズの原稿に基づく画像形成を行った場合に、原稿サイズが入力されている場合と入力されていない場合とで切断された用紙の長さが一致しないといったことがない。
したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙を切断することができる。
【0011】
請求項3記載の発明のように、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を設定するための倍率設定手段(11)をさらに含み、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、上記倍率設定手段で設定された倍率を乗じることによって設定パルス数を決定する手段(101,S6,S7)を含むものであってもよい。
請求項4記載の発明は、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数を、実測された用紙の長さに基づく基準パルス数間の比例計算で補正することによって設定パルス数を決定する手段(101,T3,T6)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置(1)である。
【0012】
比例計算による補正を行うためには、前段階として、たとえば、予め定められた複数の調整ポイント(P1〜P3)で切断した用紙の長さをそれぞれ測定し、それらの値を入力するなどして、各調整ポイントにおけるパルス数と、実際に切断された用紙に長さに対応するパルス数(基準パルス数)との誤差を調整する。
この発明の構成によれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数を、調整ポイント間の比例計算で補正し、補正後の設定パルス数に基づいてロール紙を切断することができるので、原稿サイズに対してさらに正確にロール紙を切断することができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、予め定められた補正係数を乗じて補正することによって設定パルス数を決定する手段(101,T7)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置(1)である。
この構成によれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に予め定められた補正係数を乗じて補正を行うことにより、原稿サイズに対してさらに正確にロール紙を切断することができる。
【0014】
パルス数に予め定められた補正係数を乗じて補正することによって設定パルス数を決定する手段は、切断すべき用紙の長さ(算出したパルス数)が所定値以上の場合にだけ補正を行うものであってもよい。
請求項6記載の発明のように、上記補正係数は、使用するロール紙(P)の紙質(普通紙、フィルム、第2原図など)によって異なる値に設定可能であれば、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に紙質に対応した補正係数を乗じて、良好に補正を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。なお、図1において右側を前方、左側を後方として説明する。
この画像形成装置1は、たとえば、日本工業規格(JIS)のA列0番(「A0」という。以下同様。)などの幅広サイズの用紙に対して画像形成を行うことができる複写機である。画像形成装置1は、たとえば、その外形が略直方体形状のハウジング2により区画されており、原稿の画像を読み取るための原稿読取部3、使用する用紙を収容するための用紙収容部41,42,43、搬送されてくる用紙に原稿読取部3で読み取った原稿の画像データに基づくトナー像を転写するための画像形成部5などを備えている。
【0016】
原稿読取部3には、たとえば、左右方向に沿って互いに平行に延びる2つの原稿搬送ローラ32,33が備えられている。ハウジング2の上面には、原稿をセットするための載置台21が設けられていて、原稿は、その画像が下方を向くようにして、載置台21上を手前側から後側(原稿搬送ローラ32側)へとスライドされることによりセットされる。
原稿搬送ローラ32の手前側および後側には、たとえば、原稿の先端または後端を検知するための第1および第2原稿センサ35,36が配置されている。これらの第1および第2原稿センサ35,36は、たとえば、フォトセンサなどで構成されている。セットする原稿の先端が第1原稿センサ35に対向する位置に到達すると、当該第1原稿センサ35により原稿の先端が検知され、検知信号が出力される。そして、この第1原稿センサ35からの検知信号に応答して原稿搬送ローラ32が原稿搬送方向(図1における時計回り)に回転されることにより、原稿が後側(第2原稿センサ36側)に搬送される。
【0017】
原稿の先端が第2原稿センサ36に対向する位置に到達すると、当該第2原稿センサ35により原稿の先端が検知され、検知信号が出力される。そして、この第2原稿センサ36からの検知信号に応答して、原稿搬送ローラ32の回転が停止される。これにより、原稿の先端部が原稿搬送ローラ32に挟まれた(ニップされた)状態となり、1次原稿搬送が完了する。
その後、たとえばハウジング2の上面に配置された操作部11(図3参照)の操作によって画像形成動作が開始されると、原稿搬送ローラ32が再び回転され、原稿がさらに後側へと搬送される(2次原稿搬送)。2次原稿搬送では、原稿が後方へと搬送される過程で、透明なコンタクトガラス(図示せず)上を通過する。このコンタクトガラスの下方にはコンタクトイメージセンサ(CIS)31が固定配置されており、このコンタクトイメージセンサ31により、コンタクトガラス上を通過する原稿の画像を下方から読み取ることができるようになっている。
【0018】
また、コンタクトイメージセンサ31の上方には、たとえば、左右方向に延びる押えローラ34が、コンタクトガラスに上方から対向するように配置されている。この押えローラ34は、コンタクトガラス上を通過する原稿がコンタクトガラスの表面から浮かないように押え付けるためのものである。
2次原稿搬送は、第2原稿センサ36により原稿の後端が検知されてから所定時間後に終了し、これにより原稿の読取りが完了する。
【0019】
使用する用紙は、たとえば、上下に並べて配置された3つの用紙収容部(上段の用紙収容部41、中段の用紙収容部42、下段の用紙収容部43)に収容することができる。中段および下段の用紙収容部42,43には、たとえば、巻物状に巻かれた長尺な帯状の用紙(ロール紙P)を収容可能である。一方、上段の用紙収容部41には、たとえば、ロール紙Pをセットするためのロール紙用カセット、または、所定のサイズに予め切断された用紙(カット紙)をセットするためのカット紙用カセットのいずれかを選択して装着可能となっている(図1では、ロール紙用カセットが装着されている)。各用紙収容部41〜43には、それらの用紙収容部41〜43に収容されている用紙を送り出すための給紙ローラ411,421,431が備えられている。
【0020】
用紙収容部41〜43の後側には、たとえば、各用紙収容部41〜43から給紙ローラ411〜421により送り出された用紙をハウジング2内の上部に配置された画像形成部5へと案内するための用紙搬送路7が、上下方向に延びている。用紙搬送路7の途中には、画像形成部5側に向かって順にフィードローラ71、レジストローラ72および転写前ローラ73が配置されている。用紙を搬送するための各種ローラ(給紙ローラ411〜431、フィードローラ71、レジストローラ72など)は、複数の連動部材(たとえば、ギア、プーリおよびベルトなど)を含むローラ駆動機構12(図2参照)により回転駆動されるようになっている。
【0021】
画像形成部5は、たとえば、図1における反時計回りに回転駆動される略円筒形状の感光体51の他、メインチャージャ52、LEDプリントヘッド53、現像装置54、転写装置55およびクリーニング装置56などを備えている。
画像形成時には、まず、感光体51の表面が、メインチャージャ52の放電によって一様に帯電される。この帯電された感光体51の表面に対して、コンタクトイメージセンサ31で読み取った原稿の画像データに基づく光がLEDプリントヘッド53から照射されることにより、感光体51の表面が選択的に露光される。これにより、感光体51の表面には、いわゆる静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体51の表面には、現像装置54によりトナーが付着され、用紙に転写すべきトナー像が形成される。
【0022】
画像形成時に、選択されたいずれかの用紙収容部41〜43から用紙搬送路7を通って画像形成部5側に送られてきた用紙は、その先端部がレジストローラ72に到達した時点で一旦停止される(1次給紙)。そして、上記態様で感光体51の表面に形成されたトナー像が転写装置55に対向する位置にくるタイミングと、用紙が転写位置(感光体51と転写装置55との間)に到達するタイミングとが合うように、レジストローラ72の回転が再開(2次給紙)されることにより、感光体51の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。
【0023】
トナー像転写後の用紙は、定着ローラ6へと導かれ、この定着ローラ6により搬送される過程で所定の定着処理がなされた後、排出ローラ8から機外に排出される。また、トナー像転写後の感光体51の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置56により回収される。
用紙搬送路7の途中には、たとえばフィードローラ71とレジストローラ72との間に、カッタ機構9が配置されている。このカッタ機構9には、たとえば、用紙を切断するための切断部材(ロータリカッタやワイヤカッタなど)が備えられている。ロール紙Pを使用する場合には、カッタ機構9の働きにより、用紙収容部41〜43から画像形成部5に向けて送り出されたロール紙Pが、用紙搬送路7内を搬送される過程で所定の長さに切断される。
【0024】
図2は、ローラ駆動機構12の一部の構成を示す概略側面図である。
ローラ駆動機構12に備えられたモータ121の回転軸121Aには、軸ギア122が同軸に取り付けられている。この軸ギア122には、たとえば第1従動ギア124が噛み合っており、この第1従動ギア124には、第2従動ギア123が同軸に取り付けられている。
モータ121が回転駆動されると、軸ギア122、第1従動ギア124、第2従動ギア123を介して、プーリ128,132,133に架け回されたベルト135が回転され、さらに伝達ギア134を介して、複数(たとえば、3つ)のプーリ126に架け回されたベルト127が回転される。ベルト135およびベルト127には、それぞれ、テンションローラ136,125により張力が付与されている。
【0025】
各プーリ126には、さらに別のギア(図示せず)が連結されていて、これらのギアを介してモータ121の駆動力が各種ローラ(給紙ローラ411〜431、フィードローラ71、レジストローラ72など)に向かって伝達される。たとえば、プーリ126には伝達ギア137が連結されており、ベルト127の回転に伴って、複数(たとえば、3つ)のプーリ138に架け回されたベルト139が回転される。ベルト139には、テンションローラ140により張力が付与されている。なお、定着ローラ6は、ローラ駆動機構12とは別個に設けられた駆動機構(図示せず)によって回転されるようになっている。
【0026】
一方、第2従動ギア123は、たとえばプーリ128を介して、パルス板ギア129に連結されている。パルス板ギア129には、たとえば円板形状のパルス板130が同軸に取り付けられている。したがって、モータ121が回転駆動されると、軸ギア122、第1従動ギア124、第2従動ギア123、プーリ128およびパルス板ギア129を介して、パルス板130が周方向に回転するようになっている。
【0027】
パルス板130には、たとえば、複数のスリット孔(図示せず)が周方向に並べて形成されていて、これらのスリット孔の回転軌跡に対向する位置には、フォトインタラプタなどで構成されるパルスセンサ131が配置されている。パルスセンサ131は、パルス板130に形成された複数のスリット孔の回転軌跡上に光を照射して、その照射光のスリット孔に対する通過/遮断に応じてパルスを出力するものである。このパルスセンサ131から出力されるパルス数に基づいてパルス板130の回転数を検出することができるようになっている。
【0028】
この実施形態では、用紙搬送時のモータ121の回転数は、たとえば100[rpm]であって、このモータ121の駆動に伴って回転する給紙ローラ411〜431により搬送されるロール紙Pの搬送速度は、たとえば80[mm/sec]である。また、モータ121の駆動に伴ってパルスセンサ131から出力されるパルス数は、たとえば80[pulse/sec]である。
この場合、パルスセンサ131からの1[pulse]の出力に対応する給紙ローラ411〜431の用紙搬送距離は、1「mm」である。ただし、パルスセンサ131から出力されるパルス数に対する給紙ローラ411〜431の用紙搬送距離の値は、上記値に限られるものではない。また、ロール紙Pの繰り出し量に応じた数のパルスを発生する手段は、上記のような構成(パルス板130とパルスセンサ131)に限られるものではない。
【0029】
図3は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。
画像形成装置1内には、当該画像形成装置1全体を制御するための制御部10が備えられている。制御部10は、たとえば、CPU101、メモリ102、タイマ103およびカウンタ104を含むマイクロコンピュータなどで構成されている。
制御部10には、原稿読取部3、画像形成部5、カッタ機構9、操作部11、ローラ駆動機構12、第1原稿センサ35、第2原稿センサ36およびパルスセンサ131などが電気的に接続されている。
【0030】
原稿読取部3のコンタクトイメージセンサ31には、主走査方向(左右方向)に延びる読取ライン311が備えられていて、この読取ライン311による主走査方向の電気的な走査によって、原稿の主走査が達成されるようになっている。一方、原稿の副走査は、原稿搬送ローラ32,33によって原稿が手前側から後側へと搬送されることにより達成される。読取ライン311で原稿の画像を読み取った場合、主走査の回数と同数のライン画像データが読み取られ、その複数のライン画像データからなる原稿の画像データは、メモリ102に一旦記憶される。
【0031】
この実施形態では、原稿を副走査方向に1[mm]だけ読み取るのに必要な読取ライン311による主走査の回数は、たとえば24回である。すなわち、原稿の画像を読取ライン311で読み取った場合、副走査方向の長さ1[mm]につき24[line]のライン画像データが得られるようになっている。
操作部11では、たとえば、原稿サイズに対する画像形成時の倍率を設定することができるようになっている。倍率が変更された場合であっても、原稿の副走査の速度(すなわち、原稿の搬送速度)は変更されることなく、設定倍率100%の場合の副走査速度で画像データが読み取られる。そして、読み取られた画像データに対して設定倍率に応じた変倍率が乗除されることにより、画像データが拡大/縮小される。すなわち、設定倍率が100%よりも大きい場合(拡大)は、読み取った実際の画像データよりもデータ数が多くなり、設定倍率が100%よりも小さい場合(縮小)は、読み取った実際の画像データよりもデータ数が少なくなる。
【0032】
図4は、ロール紙Pを切断する際のCPU101による制御内容を説明するためのフローチャートである。
CPU101は、たとえば操作部11の操作によって当該画像形成装置1における画像形成動作が開始されるか否かを監視している(ステップS1)。画像形成動作が開始されると(ステップS1でYES)、CPU101は、原稿読取部3における原稿の読取り(2次原稿搬送)を開始させ(ステップS2)、所定時間経過後に、用紙収容部41〜43からのロール紙Pの給紙(2次給紙)を開始させる(ステップS3)。そして、CPU101は、ロール紙Pが画像形成部5の転写位置に到達するタイミングに合わせて、原稿読取部3で読み取った原稿の画像データに基づく画像形成を開始させる(ステップS4)。
【0033】
用紙収容部41〜43からのロール紙Pの給紙タイミング(2次給紙のタイミング)は、カッタ機構9によるロール紙Pの切断タイミングが原稿の読取完了のタイミングに追いつかない程度のタイミングに設定されている。
その後、CPU101は、操作部11の操作によって原稿サイズが設定されているか否かを判定する(ステップS5)。そして、原稿サイズが設定されていない場合には(ステップS5でNO)、CPU101は、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数(1[mm]につき24[line])と設定倍率とに基づいて、用紙切断位置に応じたパルス数(設定パルス数)、すなわちロール紙Pの2次給紙開始から切断すべきタイミングまでにパルスセンサ131から出力されるパルス数(1[mm]につき1[pulse])を算出する(ステップS6)。
【0034】
たとえば、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数が24000[line]で、設定倍率が100%の場合には、原稿の副走査方向の長さは24000/24=1000[mm]であって、設定パルス数は1000[pulse]となる。設定倍率が100%でない場合には、上記のようにして算出したパルス数に対して更に設定倍率を乗じることにより、設定パルス数を算出することとなる。
【0035】
一方、原稿サイズが設定されている場合には(ステップS5でYES)、CPU101は、その原稿サイズと設定倍率とに基づいて、設定パルス数を算出する(ステップS7)。より具体的には、まず、設定された原稿サイズに基づいて、その原稿を読取ライン311で読み取った場合のライン画像データ数(1[mm]につき24[line])が算出され、そのライン画像データ数に基づいて算出されたパルス数(24[line]につき1[pulse])に設定倍率が乗じられることにより、設定パルス数が算出される。
【0036】
CPU101は、用紙収容部41〜43からロール紙Pを搬送しつつパルスセンサ131から出力されるパルス数をカウンタ104でカウントし、そのカウント値が上記のようにして算出された設定パルス数に到達するか否かを監視する(ステップS8)。そして、カウンタ104のカウント値が設定パルス数に到達すれば(ステップS8でYES)、CPU101は、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップS9)。
【0037】
この実施形態では、原稿サイズが設定されていない場合でも、読取ライン311で読み取った原稿の画像データのライン画像データ数と設定倍率とに基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルス数に基づいてロール紙Pを切断するので、原稿の副走査方向の長さに設定倍率を乗じた値と、切断された用紙の長さとを一致させることができる。したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0038】
また、原稿サイズが設定されている場合と設定されていない場合とで、いずれもライン画像データ数に基づいて設定パルス数を算出し、その設定パルスに基づいてロール紙Pを切断するので、同じサイズの原稿に基づく画像形成を行った場合に、原稿サイズが設定されている場合と設定されていない場合とで切断された用紙の長さが一致しないといったことがない。
画像形成装置1に備えられたレジストローラ72、転写前ローラ73、感光体51および定着ローラ6によるロール紙Pの搬送速度は、必ずしも一致しない。すなわち、転写前ローラ73および感光体51の搬送速度は略一致するが、たとえば、レジストローラ72の搬送速度は転写前ローラ73や感光体51よりも遅く、定着ローラ6の搬送速度は転写前ローラ73や感光体51よりも速く設定されている。これにより、ロール紙Pにしわなどが生じるのを防止できるようになっている。
【0039】
このような構成の場合、ロール紙Pの先端がレジストローラ72から転写前ローラ73に到達するまでの搬送速度に対して、転写前ローラ73から感光体51を介して定着ローラ6に到達するまでの搬送速度の方が速くなり、定着ローラ6に到達した後の搬送速度はさらに速くなる。したがって、カウンタ104によるパルス数のカウント値に基づいて算出される用紙の長さと、実際に切断されて排出ローラ8から排出される画像形成後の用紙の長さとの間には誤差が生じる。
【0040】
そこで、上記のようなカウンタ104によるパルス数のカウント値に基づく用紙の長さと、実際に切断される用紙の長さとの誤差を補正するための処理(パルス数補正処理)を実行できるようになっていてもよい。
図5は、パルス数補正処理について説明するための図である。
パルス数補正処理を実行するためには、前段階として、たとえば、予め定められた複数の調整ポイント(たとえば、P1=297[pulse]、P2=800[pulse]、P3=1200[pulse]の3ポイント)で切断した用紙の長さをそれぞれ測定し、それらの値を操作部11で入力するなどして、各調整ポイントP1〜P3におけるパルス数と、実際に切断された用紙に長さに対応するパルス数(1[mm]につき1[pulse])との誤差を調整する必要がある。ただし、調整ポイントは、P1〜P2の3ポイントに限らず、2ポイントであってもよいし、4ポイント以上であってもよい。
【0041】
具体的には、まず、パルス数が297[pulse]の調整ポイントP1でロール紙Pが切断され、その切断された用紙が排出される。その後、切断された用紙の長さを測定して、その値を操作部11で入力すると、用紙の長さ297[mm]に対応するパルス数がその誤差分だけ調整される。たとえば、切断された用紙の長さが294[mm]である場合には、その値を入力すると、用紙の長さ297[mm]に対応するパルス数297[pulse]が、誤差分(297−294=3[pulse])だけ加算され、300[pulse]となる。
【0042】
同様にして、パルス数が800[pulse]の調整ポイントP2で切断された用紙の長さが、たとえば802[mm]であれば、その値を入力すると、用紙の長さ800[mm]に対応するパルス数800[pulse]が、誤差分(802−800=2[pulse])だけ減算され、798[pulse]となる。
さらに、パルス数が1200[pulse]の調整ポイントP3で切断された用紙の長さが、たとえば1199[mm]であれば、その値を入力すると、用紙の長さ1200[mm]に対応するパルス数1200[pulse]が、誤差分(1200−1199=1[pulse])だけ加算され、1201[pulse]となる。
【0043】
ただし、用紙の吸湿状態などに起因して用紙の長さの測定値にばらつきが生じるため、図5に示すように、誤差調整後のパルス数(たとえば、300[pulse]、798[pulse]、1201[pulse]など)における切断後の用紙の長さには、±1[mm]程度の誤差が生じる。
パルス数補正処理を実行した場合には、図4で説明したような方法で算出された設定パルス数が、上述のように誤差調整された各調整ポイント間(調整ポイントP1およびP2、調整ポイントP2およびP3)の比例計算によって補正される。
【0044】
より具体的に説明すると、設定パルス数が800[pulse]以下の場合には、パルス数297[pulse]、800[pulse]に対応する2つの調整ポイントP1,P2を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出する。また、設定パルス数が801〜1200[pulse]の場合には、パルス数800[pulse]、1200[pulse]に対応する2つの調整ポイントP2,P3を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出する。
【0045】
このようにして補正された設定パルス数に基づいてロール紙Pを切断すれば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]以下の場合には、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができる。したがって、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0046】
切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも長い場合にも、パルス数800[pulse]、1200[pulse]に対応する2つの調整ポイントP2,P3を結ぶ直線の比例係数を算出し、その直線上の設定パルス数に対応するパルス数を比例計算によって算出することが考えられるが、この場合、図5に示すように、実際に切断された用紙の長さにかなりの誤差が生じる(カット長C1およびカット長C4)。
【0047】
すなわち、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが801[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1201[mm]の場合や、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが799[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1199[mm]の場合には、比例計算によって算出される用紙長さ(カット長C2(設定パルス6000[pulse]では6001[mm])およびカット長C3(設定パルス6000[pulse]では5999[mm]))に大きな誤差はないが、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが799[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1201[mm]の場合や、調整ポイントP2での誤差調整後の設定パルス数(798[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが801[mm]であって、調整ポイントP3での誤差調整後の設定パルス数(1201[pulse])に基づく切断後の用紙の長さが1199[mm]の場合には、比例計算によって算出される用紙長さ(カット長C1(設定パルス6000[pulse]では6025[mm])およびカット長C4(設定パルス6000[pulse]では5975[mm]))に大きな誤差が生じる。
【0048】
上述のような設定パルス数の誤差調整を用紙の最大長さ(たとえば、6000[mm])に対応するパルス数(6000[pulse])まで一定間隔ごとに行えば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも長い場合であっても、各間隔での比例計算によって原稿サイズに対して正確にロール紙Pを切断することができるが、このように用紙の最大長さまで誤差調整を行うのは煩雑であるとともに、大量の用紙を使用することになり、コストがかかってしまう。
【0049】
そこで、この実施形態では、設定パルス数の誤差調整は1200[pulse]までとし、1200[pulse]以降の範囲に対しては、上述のような方法とは異なる方法でパルス数補正処理を行うようにしている。すなわち、使用するロール紙Pの紙質に応じて予め決定されている補正係数を設定パルス数に乗じることによってパルス数補正を行うようになっている。
図6は、各紙質に応じた補正係数および補正前後における切断された用紙の長さの測定結果の一例を示す図である。なお、図6では、ロール紙Pの幅が841[mm]の場合を示している。
【0050】
この実施形態では、たとえば、通常使用される普通紙の他に、OHP(overhead projector)シートなどのフィルムや、トレーシングペーパなどの第2原図といった異なる紙質ごとに、補正係数を決定することができるようになっている。
より具体的に説明すると、たとえば用紙の最大長さ(6000[mm])に対応するパルス数(6000[pulse])で普通紙からなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが5985[mm]であったときには、補正係数を1.003に決定する。これにより、その後の普通紙からなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に1.003が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(普通紙)の長さは、6003[mm]である。
【0051】
パルス数6000[pulse]でフィルムからなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが6006[mm]であったときには、補正係数を0.999に決定する。これにより、その後のフィルムからなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に0.999が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(フィルム)の長さは、6000[mm]である。
【0052】
パルス数6000[pulse]で第2原図からなるロール紙Pを切断した場合に、その切断された用紙の長さが5995[mm]であったときには、補正係数を1.001に決定する。これにより、その後の第2原図からなるロール紙Pの切断時には、1201〜6000[pulse]の範囲内では、設定パルス数に1.001が乗じられることによりパルス数補正が行われ、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいてロール紙Pが切断される。たとえば、設定パルス数6000[pulse]をパルス数補正した場合、そのパルス数補正後の設定パルス数に基づいて切断された用紙(第2原図)の長さは、6001[mm]である。
【0053】
この構成によれば、切断すべき用紙の長さが1200[mm]よりも大きい場合には、選択したロール紙Pの紙質に対応した補正係数を設定パルス数に乗じて、良好にパルス数補正を行うことができる。したがって、原稿サイズに対してより正確にロール紙Pを切断することができるので、切断された用紙の長さが長くなって、画像形成後の用紙の後端部に余白が形成されたり、切断された用紙の長さが短くなって、画像形成後の用紙の後端部で画像が途切れたりするのを防止できる。
【0054】
図7は、パルス数補正処理を実行する場合のCPU101による制御内容を示すフローチャートである。パルス数補正処理を行う場合、図4のステップS8以降のCPU101による制御が、以下のような制御内容となる。
CPU101は、まず、図4のステップS6,S7で予め設定されたパルス数が800[pulse]以下であるか否かを判定する(ステップT1)。パルス数が800[pulse]以下の場合には(ステップT1でYES)、CPU101は、2つの調整ポイントP1,P2間で比例計算を行うことによりパルス数補正を実行した後(ステップT2)、その補正後の設定パルス数に応じたタイミング、すなわち補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
【0055】
パルス数が800[pulse]よりも大きく1200[pulse]以下の場合には(ステップT5でYES)、CPU101は、2つの調整ポイントP2,P3間で比例計算を行うことによりパルス数補正を実行した後(ステップT6)、その補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
【0056】
パルス数が1200[pulse]よりも大きい場合には(ステップT5でNO)、CPU101は、紙質ごとに予め決定されている補正係数を設定パルス数に乗じることによりパルス数補正を実行した後(ステップT7)、その補正後の設定パルス数にカウンタ104のカウント値が到達すれば(ステップT3でYES)、カッタ機構9によりロール紙Pを切断する(ステップT4)。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0057】
たとえば、上記実施形態では、1つの現像装置54を備え、用紙に対して単色画像を形成する画像形成装置1について説明したが、この発明は、複数色分の現像装置を備え、用紙に対してフルカラー画像を形成可能な画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、画像形成装置として幅広サイズの用紙に対して画像形成を行うことができる複写機を例にとって説明したが、この発明は、ロール紙を使用するものであれば、主にA4サイズやB5サイズの用紙に対して画像形成を行うような画像形成装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
【図2】ローラ駆動機構の一部の構成を示す概略側面図である。
【図3】画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】ロール紙を切断する際のCPUによる制御内容を説明するためのフローチャートである。
【図5】パルス数補正処理について説明するための図である。
【図6】各紙質に応じた補正係数および補正前後における切断された用紙の長さの測定結果の一例を示す図である。
【図7】パルス数補正処理を実行する場合のCPUによる制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
9 カッタ機構
11 操作部
32,33 原稿搬送ローラ
101 CPU
131 パルスセンサ
311 読取ライン
P ロール紙
Claims (6)
- ロール紙に対して画像を形成できる画像形成装置であって、
原稿の主走査を繰り返し行うことにより、複数のライン画像データからなる原稿の画像データを読み取るための固定された読取ラインと、
上記読取ラインに対して原稿を移動させるように搬送することによって、原稿の副走査を行わせるための原稿搬送手段と、
画像形成のために繰り出されるロール紙の長さに比例した数のパルスを出力するパルス出力手段と、
上記読取ラインで読み取った原稿の副走査方向の長さを示すライン画像データ数に基づいて、ロール紙を切断すべき長さに対応する設定パルス数を決定する設定パルス数決定手段と、
上記設定パルス数決定手段により決定された設定パルス数が上記パルス出力手段から出力されたときを基準にして、ロール紙を所定の長さで切断する用紙切断手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 上記読取ラインで読み取らせる原稿のサイズによって出力される用紙のサイズを入力するためのサイズ入力手段をさらに含み、
上記設定パルス数決定手段は、上記サイズ入力手段で原稿のサイズが入力された場合に、そのサイズの原稿を上記読取ラインで読み取った場合のライン画像データ数を算出し、その算出されたライン画像データ数に基づいて設定パルス数を決定する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 原稿サイズに対する画像形成時の倍率を設定するための倍率設定手段をさらに含み、
上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、上記倍率設定手段で設定された倍率を乗じることによって設定パルス数を決定する手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数を、実測された用紙の長さに基づく基準パルス数間の比例計算で補正することによって設定パルス数を決定する手段を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 上記設定パルス数決定手段は、ライン画像データ数に基づいて算出したパルス数に、予め定められた補正係数を乗じて補正することによって設定パルス数を決定する手段を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 上記補正係数は、使用するロール紙の紙質によって異なる値に設定可能であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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