JP2004226042A - 熱交換器及びその製造方法 - Google Patents

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Haruhisa Yamazaki
晴久 山崎
Shigeya Ishigaki
茂弥 石垣
Kenzo Matsumoto
兼三 松本
Masaji Yamanaka
正司 山中
Kazuaki Fujiwara
一昭 藤原
Tsunehisa Yumoto
恒久 湯本
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】冷媒配管を拡管させることなく、冷媒配管とフィンに設けた貫通孔の縁部とを密着させることができる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換用のフィン170と、このフィン170を貫通する冷媒配管178とを備える熱交換器(蒸発器、ガスクーラ)157、154において、冷媒配管178の外径より大きい径を有し、この冷媒配管178が挿通される貫通孔172をフィン170に設ける。貫通孔172から離間する方向に向けてフィン170に切込174を設けると共に、切込174は貫通孔172の縁部より連続して形成する。切込174の両側に位置する部分のフィン170を、冷媒配管178の長手方向に向けて折曲して貫通孔172の縁部を冷媒配管178に当接させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換用のフィンと、このフィンを貫通する冷媒配管とから構成される熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種熱交換器は、例えば複数の熱交換用のフィンを所定の間隔を存して多数平行に配置すると共に、これらフィンには貫通孔を穿設し、この貫通孔に冷媒配管を挿通して取り付けている(特許文献1参照)。そして、冷媒配管には冷媒が流入し、そこでフィンを介して周囲と熱交換することにより、放熱・加熱作用や吸熱・冷却作用を発揮するものである。
【0003】
このような熱交換器を製造する場合、従来では図5に示す如くフィン170に冷媒配管178の外径より大きい貫通孔172を穿設しておき、この貫通孔172に冷媒配管178を挿通する。その状態で冷媒配管178内に図示しない拡管部材を圧入することにより冷媒配管178を内側から押し広げて拡管する(図6)。これによって、冷媒配管178の外面と貫通孔172の縁部とを密着当接させて、冷媒配管178とフィン170とを熱交換可能に固着していた。
【0004】
【特許文献1】
特公昭53−46498号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、熱交換器を備えたコンプレッサの冷媒としては近年地球環境にやさしく、可燃性および毒性等を考慮した自然冷媒である二酸化炭素(CO)を使用することが考えられている。係る二酸化炭素を冷媒として用いた場合、冷媒回路内の圧力が極めて高圧となるため、熱交換器の冷媒配管の外径を小さく、肉厚を厚くする必要があるが、外径が小さく肉厚が厚いほど前記拡管部材の強度が必要となり、圧入する力も大きくなるため、拡管による熱交換器の作製が困難となり、コストアップの増大をもたらしてしまう。
【0006】
一方、安価に拡管可能な肉厚の薄い冷媒配管では、冷媒回路の内部圧力で破損してしまう危険性がある。また、冷媒配管にフィンを通しただけの熱交換器では、密着性が低いため、拡管したものより熱交換性能が悪くなってしまう。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷媒配管を拡管させることなく、冷媒配管とフィンに設けた貫通孔の縁部とを密着させた高性能な熱交換器及びその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の熱交換器は、熱交換用のフィンと、このフィンを貫通する冷媒配管とを備えるものであって、フィンに形成されると共に、冷媒配管の外径より大きい径を有して当該冷媒配管が挿通される貫通孔と、この貫通孔の縁部より連続し、当該貫通孔から離間する方向に向けてフィンに形成された切込とを備え、この切込の両側に位置する部分のフィンは、冷媒配管の長手方向に向けて折曲されると共に、その状態で貫通孔の縁部は冷媒配管に当接することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明の熱交換器の製造方法は、熱交換用のフィンと、このフィンを貫通する冷媒配管とを備えるものであって、冷媒配管の外径より大きい径の貫通孔をフィンに形成し、更にこのフィンには貫通孔の縁部より連続して当該貫通孔から離間する方向に向けて切込を形成すると共に、貫通孔に冷媒配管を挿通し、その状態で切込の両側に位置する部分のフィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲することで、貫通孔の縁部を冷媒配管に当接させることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明の熱交換器又はその製造方法は、請求項1又は請求項2に加えて、切込を、貫通孔の縁部より複数形成したことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項4の発明の熱交換器又はその製造方法は、請求項1、請求項2又は請求項3において、二酸化炭素を冷媒として用いる冷媒回路に用いられることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した熱交換器を備えた一実施例の冷媒回路に使用される内部中間圧型多段(二段)圧縮式のロータリコンプレッサ10の縦断面図、図2は本発明の熱交換器を具備した一実施例の冷媒回路図をそれぞれ示している。
【0013】
図中、10は二酸化炭素(CO)を冷媒として使用する内部中間圧型多段(二段)圧縮式のロータリコンプレッサで、このロータリコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
【0014】
密閉容器12は、底部をオイル溜めTとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されている。このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0015】
エンドキャップ12Bのターミナル20周囲には、座押成形によって所定曲率の段差部12Cが環状に形成されている。また、ターミナル20は端子139、139が貫通して取り付けられた円形のガラス部20Aと、このガラス部20Aの周囲に形成され、斜め外下方に鍔状に張り出した金属製の取付部20Bとから構成されている。そして、ターミナル20は、そのガラス部20Aを下側から取付孔12Dに挿入して上側に臨ませ、取付部20Bを取付孔12Dの周縁に当接させた状態でエンドキャップ12Bの取付孔12D周縁に取付部20Bを溶接することで、エンドキャップ12Bに固定されている。
【0016】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隙を設けて挿入配置されたロータ24とから構成されている。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。
【0017】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26に形成された図示しない歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して構成されている。
【0018】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第2の回転圧縮要素34と第1の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置されたシリンダ38、シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けられた上下偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する後述する上下ベーン(図示せず)と、上シリンダ38の上側(電動要素14側)の開口面及び下シリンダ40の下側(電動要素14とは反対側)の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成される。
【0019】
上部支持部材54および下部支持部材56には、吸込ポート161、162にて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60と、凹陥した吐出消音室62、64が形成されると共に、これら両吐出消音室62、64の開口部はそれぞれカバーにより閉塞される。即ち、吐出消音室62はカバーとしての上部カバー66、吐出消音室64はカバーとしての下部カバー68にて閉塞される。
【0020】
この場合、上部支持部材54の中央には電動要素14方向に突出する長軸受けとなる軸受け54Aが起立形成されており、この軸受け54A内面には筒状のブッシュ122が装着されている。このブッシュ122は、回転軸16と軸受け54A間に介在し、当該ブッシュ122の内面が回転軸16に摺動自在に接触している。ブッシュ122は給油が不十分な状況でも良好な摺動性を保持できる耐摩耗性の高いカーボン材料にて構成されている。
【0021】
また、下部支持部材56の中央には軸受け54Aと比較して短軸受けとなる軸受け56Aが貫通形成されており、この軸受け56A内面にもブッシュ122同様のブッシュ124が装着されている。このブッシュ124も、回転軸16と軸受け56A間に介在し、当該ブッシュ124の内面が回転軸16に摺動自在に接触している。これにより、回転軸16は、回転圧縮機構部18の電動要素14側(上側)ではブッシュ122を介して上部支持部材54の軸受け54Aに保持され、電動要素14と反対側(下側)はブッシュ124を介して下部支持部材56の軸受け56Aに保持される。
【0022】
下部カバー68は、ドーナッツ状の円形鋼板から構成されており、周辺部の4カ所を主ボルト129・・・によって下から下部支持部材56に固定され、第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40内部と連通する吐出消音室64の下面開口部を閉塞する。この主ボルト129・・・の先端は上部支持部材54に螺合する。
【0023】
尚、吐出消音室64と密閉容器12内における上部カバー66の電動要素14側は、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する孔である図示しない連通路にて連通されている。この連通路の上端には中間吐出管121が立設されており、この中間吐出管121は上方の電動要素14のステータ22に巻装された相隣接するステータコイル28、28間の隙間に指向している。
【0024】
また、上部カバー66は第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と連通する吐出消音室62の上面開口部を閉塞し、密閉容器12内を吐出消音室62と電動要素14側とに仕切る。この上部カバー66は周辺部が4本の主ボルト78・・・により、上から上部支持部材54に固定されている。この主ボルト78・・・の先端は下部支持部材56に螺合する。
【0025】
次に、上シリンダ38の下側の開口面及び下シリンダ40の上側の開口面を閉塞する中間仕切板36内には、上シリンダ38内の吸込側に対応する位置に、外周面から内周面に至り、外周面と内周面とを連通して給油路を構成する貫通孔131が穿設されており、この貫通孔131の外周面側に封止材132を圧入して外周面側の開口を封止している。また、この貫通孔131の中途部には上側に延在する連通孔133が穿設されている。
【0026】
一方、上シリンダ38の吸込ポート161(吸込側)には中間仕切板36の連通孔133に連通する連通孔134が穿設されている。また、回転軸16内には軸中心に鉛直方向に設けられたオイル孔(図示せず)と、このオイル孔に連通する横方向の給油孔82、84が形成(図示しないが回転軸16の上下偏心部42、44にも給油孔が形成されている)されており、中間仕切板36の貫通孔131の内周面側の開口は、これらの給油孔82、84を介して前記オイル孔に連通している。
【0027】
そして、密閉容器12内は後述する如く中間圧となるため、2段目で高圧となる上シリンダ38内にはオイルの供給が困難となるが、中間仕切板36を係る構成としたことにより、密閉容器12内底部のオイル溜めTから汲み上げられたオイルは、前記オイル孔を上昇して給油孔82、84から出て中間仕切板36の貫通孔131に入り、連通孔133、134から上シリンダ38の吸込側(吸込ポート161)に供給される。
【0028】
ところで、回転軸16と一体に180度の位相差を持って形成される上下偏心部42、44の相互間を連結する連結部90は、その断面形状を回転軸16の円形断面より断面積を大きくして剛性を持たせるために非円形状の例えばラグビーボール状とされている。即ち、回転軸16に設けた上下偏心部42、44を連結する連結部90の断面形状は上下偏心部42、44の偏心方向に直交する方向でその肉厚を大きくしている。
【0029】
これにより、回転軸16に一体に設けられた上下偏心部42、44を連結する連結部90の断面積を大きくし、断面2次モーメントを増加させて強度(剛性)を増し、耐久性と信頼性を向上させている。特に、使用圧力の高い冷媒を2段圧縮する場合、高低圧の圧力差が大きくなるために回転軸16にかかる荷重も大きくなるが、連結部90の断面積を大きくしてその強度(剛性)を増しているので、回転軸16が弾性変形してしまうのを防止できる。
【0030】
そして、このロータリコンプレッサ10には冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性および毒性等を考慮して自然冷媒である前記二酸化炭素(CO)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油等既存のオイルが使用される。
【0031】
密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58、60、吐出消音室62及び上部カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141と略90度ずれた位置にある。
【0032】
そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58に連通される。この冷媒導入管92は密閉容器12の外側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0033】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60に連通される。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は吐出消音室62に連通される。
【0034】
また、スリーブ141、143、144の外面周囲には配管接続用のカプラが係合可能な鍔部151(スリーブ144の鍔部は図示せず)が形成されており、スリーブ142の外面には配管接続用のネジ溝152が形成されている。これにより、スリーブ141、143、144にはロータリコンプレッサ10の製造工程における完成検査で気密試験を行う場合に試験用配管の図示しないカプラを鍔部151に容易に接続できるようになると共に、スリーブ142にはネジ溝152を使用して試験用配管を容易にネジ止めできるようになる。特に、上下で隣接するスリーブ141と142は、一方のスリーブ141に鍔部151が、他方のスリーブ142にネジ溝152が形成されていることで、狭い空間で試験用配管を各スリーブ141、142に接続可能となる。
【0035】
そして、このように構成されたロータリコンプレッサ10は、例えば図2に示すような冷蔵庫、ルームエアコン、カーエアコン、パッケージエアコンなどの冷却システム153の冷媒回路に使用される。即ち、ロータリコンプレッサ10の冷媒吐出管96は本発明の熱交換器としてのガスクーラ154の入口に接続される。このガスクーラ154を出た配管は減圧装置としての膨張弁156を経て本発明の熱交換器としての蒸発器157の入口に至り、蒸発器157の出口は冷媒導入管94に接続される。尚、158はデフロスト管であり、冷媒導入管92の中途部から分岐し、電磁弁159を介してガスクーラ154入口に接続されている。
【0036】
ここで、上記蒸発器157及びガスクーラ154の構造を図3及び図4を参照して説明する。蒸発器157とガスクーラ154は本発明を適用した所謂フィンチューブ型の熱交換器であり、基本的構造は同一であるので、以下は蒸発器157について説明する。
【0037】
蒸発器157は、アルミニウム薄板から成る熱交換用のフィン170と、このフィン170を貫通するアルミニウム製の冷媒配管178とから構成されている。フィン170には円形の貫通孔172が穿設されており、この貫通孔172は従来の熱交換器同様に冷媒配管178の外径より所定寸法大径に形成されている。これによって、冷媒配管178を容易に貫通孔172内に挿通できる。
【0038】
また、フィン170には切込174が形成されている。この切込174は、貫通孔172の上下対向する位置に二カ所設けられると共に、貫通孔172の縁部より連続して貫通孔172から離間する方向に所定寸法延在している。そして、各切込174、174の両側に位置する部分のフィン170(以後、折曲部174A、174Aとする。)は冷媒配管178の長手方向に折曲可能とされている。
【0039】
そして、蒸発器157を製造する際には、先ず複数のフィン170・・を所定の間隔を存して平行に配置し、これらフィン170・・に穿設された各貫通孔172・・に冷媒配管178を挿通する。このとき、貫通孔172は冷媒配管178の外径より大きい径を有しているので、支障無く冷媒配管178を貫通孔172に挿通することができる。
【0040】
このように、貫通孔172に冷媒配管178を挿通した状態で、切込174、174の両側に位置する部分のフィン170の折曲部174A、174Aを冷媒配管178の長手方向に向けて折曲する。
【0041】
このとき、各切込174の両側に位置するフィン170の折曲部174A、174Aを相互に反対方向に折曲する。また、一方の切込174の一側の折曲部174Aと他方の切込174の一側の折曲部174Aも相互に反対方向に折曲する。即ち、実施例では図4の上側の切込174の右側の折曲部174Aを手前側に折曲し、左側の折曲部174Aは奥側に折曲する。また、図4の下側の切込174の右側の折曲部174Aは奥側に折曲し、左側の折曲部174Aは手前側に折曲する(図4中矢印)。
【0042】
これにより、上下の切込174、174の右側の貫通孔172縁部は、冷媒配管178と直交する方向に対して上手前から下奥に傾斜して冷媒配管178の外面に当接し、切込174、174の左側の貫通孔172縁部は、冷媒配管178と直交する方向に対して上奥から下手前に傾斜して冷媒配管178の外面に当接することになる。
【0043】
このときに上下の切込174、174間に位置するフィン179(貫通孔172の左右に位置する部分)には上下が縮まる方向に多少皺が寄ることになるが、係る折曲によって貫通孔170の縁部は冷媒配管178の外面に当接する。これにより、フィン179は冷媒配管178の外面に交熱的に密着して取り付けられることになる。従って、実施例によれば冷媒配管178を拡管すること無く、フィン179を冷媒配管178に取り付け、フィン179と冷媒配管178との間の熱交換を達成することができる。そして、係る冷媒配管178の一端が膨張弁156に、他端が冷媒導入管94に接続されることになる。
【0044】
次に動作を説明する。尚、冷却運転では電磁弁159は閉じているものとする。ターミナル20および図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0045】
これにより、冷媒導入管94より下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して吸込ポート162から下シリンダ40の低圧室側に吸入された低圧(一段目吸入圧LP:4MPaG)の冷媒ガスは、ローラ48とベーンの動作により圧縮されて中間圧(MP1:8MPaG)となり下シリンダ40の高圧室側より下部支持部材56に形成された吐出消音室64に吐出され、連通路63を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。
【0046】
このとき、中間吐出管121は上方の電動要素14のステータ22に巻装された相隣接するステータコイル28、28間の隙間に指向しているので、未だ比較的温度の低い冷媒ガスを電動要素14方向に積極的に供給できるようになり、電動要素14の温度上昇が抑制されるようになる。これによって、密閉容器12内は中間圧(MP1)となる。
【0047】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブ144から出て(中間吐出圧は前記MP1)冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された吸込通路58を経由して吸込ポート161から上シリンダ38の低圧室側に吸入される(2段目吸入圧MP2)。上シリンダ38の低圧室側に吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり(2段目吐出圧HP:12MPaG)、高圧室側から上部支持部材54に形成された吐出消音室62、冷媒吐出管96を経由してガスクーラ154内に流入する。
【0048】
そして、冷媒はガスクーラ154(熱交換器)のフィン170を利用して放熱し、膨張弁156で減圧された後、蒸発器157(熱交換器)に流入する。蒸発器157に流入した冷媒はそこで蒸発し、その時にフィン170を介して周囲から熱を吸収することにより冷蔵庫、ルームエアコン、カーエアコン、パッケージエアコンなどの冷却作用を発揮する。蒸発器157を出た冷媒は冷媒導入管94から第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
【0049】
前述した如く蒸発器157やガスクーラ154は、フィン170に形成された貫通孔172が冷媒配管178の外径より大きい径を有しているので、フィン170に形成した貫通孔172への冷媒配管178の挿通を支障無く行うことが可能となる。そして、貫通孔172の縁部より連続して形成された切込174の両側に位置するフィン170の折曲部174A、174Aを冷媒配管178の長手方向に向けて折曲するだけでフィン170の貫通孔172縁部を冷媒配管178に当接させることができる。これにより、従来の如く冷媒配管178をフィン170に挿通した後に、従来の如く当該冷媒配管178を拡管すること無く、容易にフィン170と冷媒配管178とを交熱的に密着させることができる。
【0050】
また、従来のように拡管によって冷媒配管178の肉厚が薄くなることもなくなる。これにより、冷媒配管178の耐圧強度を高く維持することが可能となるので実施例のようにCO(二酸化炭素)を冷媒として用いた場合の如く、高圧HPが極めて高くなる冷媒回路に好適なものとなる。また、冷媒配管178を拡管する必要がないことで、冷媒配管178の内面積を拡大するために冷媒配管178内に溝を設けたものを使用することができるようになる。これにより、熱交換能力の大幅な改善を図ることも可能となる。
【0051】
尚、実施例では切込174をフィン170の貫通孔172の上下に2カ所設けたが、切込174の数は2カ所に限らず貫通孔172周囲縁部に1箇所若しくは3箇所以上設けても差し支えない。それによれば、フィン170と冷媒配管178との密着性を更に向上させることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、フィンに形成された貫通孔は冷媒配管の外径より大きい径を有しているので、フィンに形成した貫通孔への冷媒配管の挿通を支障無く行うことができる。そして、貫通孔の縁部より連続して形成された切込の両側に位置する部分のフィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲するだけでフィンの貫通孔縁部を冷媒配管に当接させることができるので、従来の如く冷媒配管をフィンに挿通した後に当該冷媒配管を拡管すること無く容易にフィンと冷媒配管との好適な密着を実現することができるようになる。
【0053】
これにより、拡管によって冷媒配管の肉厚が薄くなることもなくなる。従って、冷媒配管の耐圧強度を高く維持することが可能となり、請求項4のように二酸化炭素を冷媒として用いた場合の如く、圧力が高圧となる冷媒回路に極めて好適なものとなる。また、冷媒配管を拡管しないことで、例えば冷媒配管の内面積を拡大するための内溝付きの冷媒配管も使用可能となり、熱交換能力の大幅な改善を図ることもできるようになる。
【0054】
また、請求項3の如くフィンの切込を貫通孔の縁部より複数形成すれば、冷媒配管との密着性を更に向上させることが可能となるものである。特に、切込の両側に位置する部分のフィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲するだけの簡単な作業でフィンの貫通孔縁部を冷媒配管に当接させることができるので、従来の冷媒配管の拡管作業に比べ、フィンと冷媒配管との密着作業性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器を備えた一実施例の冷媒回路に使用される内部中間圧型多段(二段)圧縮式のロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の熱交換器を具備した一実施例の冷却システムの冷媒回路図である。
【図3】本発明の熱交換器(フィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲する以前の熱交換器の一部)の斜視図である。
【図4】図3の熱交換器(フィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲した状態の熱交換器の一部)の斜視図である。
【図5】従来の熱交換器(フィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲する以前の熱交換器の一部)の斜視図である。
【図6】図5の熱交換器(フィンを冷媒配管の長手方向に向けて折曲した状態の熱交換器の一部)の斜視図である。
【符号の説明】
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
18 回転圧縮機構部
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38、40 シリンダ
92、94 冷媒導入管
96 冷媒吐出管
153 冷却システム
154 ガスクーラ
157 蒸発器
170 フィン
172 貫通孔
174 切込
174A 折曲部
178 冷媒配管

Claims (4)

  1. 熱交換用のフィンと、該フィンを貫通する冷媒配管とを備える熱交換器において、
    前記フィンに形成されると共に、前記冷媒配管の外径より大きい径を有して当該冷媒配管が挿通される貫通孔と、
    該貫通孔の縁部より連続し、当該貫通孔から離間する方向に向けて前記フィンに形成された切込とを備え、
    該切込の両側に位置する部分の前記フィンは、前記冷媒配管の長手方向に向けて折曲されると共に、その状態で前記貫通孔の縁部は前記冷媒配管に当接することを特徴とする熱交換器。
  2. 熱交換用のフィンと、該フィンを貫通する冷媒配管とを備える熱交換器において、
    前記冷媒配管の外径より大きい径の貫通孔を前記フィンに形成し、更に該フィンには前記貫通孔の縁部より連続して当該貫通孔から離間する方向に向けて切込を形成すると共に、
    前記貫通孔に前記冷媒配管を挿通し、その状態で前記切込の両側に位置する部分の前記フィンを前記冷媒配管の長手方向に向けて折曲することで、前記貫通孔の縁部を前記冷媒配管に当接させることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  3. 前記切込を、前記貫通孔の縁部より複数形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2の熱交換器又はその製造方法。
  4. 二酸化炭素を冷媒として用いる冷媒回路に用いられることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の熱交換器又はその製造方法。
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