JP2004225547A - 高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造 - Google Patents

高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造 Download PDF

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Takeo Kushida
丈夫 串田
Hideya Kikuchi
英弥 菊地
Takeshi Nagaki
剛 長岐
Keisuke Matsumoto
圭右 松本
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Abstract

【課題】低コストかつ簡単な構成でプランジャ3の摺動部11のシールを実現し、狭いスペースでプランジャ3の大きなリフトに対応することができるようにした高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造を提供すること。
【解決手段】ゴムその他のリング状の柔軟材料による柔軟シール材14を使用することに着目したもので、ポンプ室7を形成したプランジャバレル2と、プランジャバレル2内を往復摺動することによりポンプ室7内に燃料を吸入するとともに燃料を高圧として圧送可能なプランジャ3と、を有する高圧燃料ポンプにおけるプランジャ3のシール構造であって、プランジャ3の摺動部11を囲むように、プランジャ3とは異なる固定部材(プランジャバレル2)に設けた第1の固定部18と、プランジャ3に設けた第2の固定部19と、の間にリング状の柔軟シール材14を取り付けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造にかかるもので、とくに内燃機関の燃焼室内にガソリンその他の燃料を直接噴射する筒内直接噴射式燃料噴射装置などに装備される高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高圧燃料ポンプたとえば単筒ガソリンポンプの場合、多くのシール構造部分は、これを固定シール構造としてあるが、燃料の吸引圧縮動作を行うプランジャ(ピストン)はプランジャバレル内で往復摺動運動をしており、このプランジャの運動部分だけは可動シール構造とせざるを得ない。
とくに、プランジャが圧送するガソリンと、プランジャを駆動するカムのカム室内のオイルなどとが混じると、オイルが希釈するという問題があり、プランジャの摺動部のシールは必須である。
【0003】
たとえば、特許文献1は、プランジャの往復運動部のシール構造に金属ベローズを用いているが、金属ベローズは高コストであり、とくにプランジャのリフト(往復運動距離)を大きくしようとすると、ベローズの山数が増加し、さらにコストアップとなるという問題があるとともに、取付けスペースが増大するという問題がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−247742号公報
【特許文献2】
特開2000−227062号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、狭いスペースでプランジャの大きなリフトに対応することができるようにした高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造を提供することを課題とする。
【0006】
また本発明は、低コストで製造可能なシール構造を採用した高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造を提供することを課題とする。
【0007】
また本発明は、簡単な構成でプランジャの摺動部のシールを実現することができるようにした高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ゴムその他のリング状の柔軟材料による柔軟シール材を使用することに着目したもので、吸入弁および吐出弁が連通するポンプ室を形成したプランジャバレルと、このプランジャバレル内を往復摺動することにより、上記吸入弁を介して上記ポンプ室内に燃料を吸入するとともに、この燃料を高圧として上記吐出弁を介して圧送可能なプランジャと、を有する高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造であって、上記プランジャの摺動部を囲むように、上記プランジャとは異なる固定部材に設けた第1の固定部と、上記プランジャに設けた第2の固定部と、の間にリング状の柔軟シール材を取り付けたことを特徴とする高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造である。
【0009】
上記柔軟シール材は、上記第1の固定部および上記第2の固定部との間において、上記プランジャの往復摺動動作に追随して変形が可能である。
【0010】
上記柔軟シール材は、上記プランジャの上死点および下死点の間において変形が可能である。
【0011】
上記柔軟シール材は、これを上記プランジャバレルと上記プランジャとの間に取付けることができる。
【0012】
上記柔軟シール材は、プランジャの摺動部と、プランジャを駆動するカムのカム室と、の間をシールする機能を有するもので、柔軟性に加えて耐油性および耐久性などを具備した材料であれば任意のものを採用可能である。
【0013】
本発明による高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造においては、往復運動部のシール構造として、ゴムその他のリング状の柔軟材料による柔軟シール材を使用するようにしたので、狭いスペースでプランジャの大きなリフトの設定が可能で、しかも低コストで製作することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の第1の実施の形態によるプランジャのシール構造を備えた高圧燃料ポンプ1について図1および図2にもとづき説明する。
図1は、高圧燃料ポンプ1の要部概略断面図、図2は、同、一部拡大断面図であって、高圧燃料ポンプ1は、プランジャバレル2(固定部材)と、プランジャ3と、吸入弁4と、吐出弁5と、プランジャ3のシール構造6と、を有し、プランジャバレル2およびプランジャ3により燃料加圧用のポンプ室7を形成してある。
プランジャ3の図中上下往復運動により、燃料タンク8から吸入弁4、ポンプ室7、吐出弁5を介してコモンレール9(蓄圧器)に高圧燃料を圧送供給し、インジェクター10からの噴射を可能とする。
【0015】
プランジャ3のシール構造6は、プランジャバレル2とプランジャ3との間に形成される摺動部11と、カム12のカム室13と、の間をシールするためのもので、リング状の柔軟シール材14を有する。
リング状の柔軟シール材14は、柔軟シール材14のバレル側固定端部15およびプランジャ側固定端部16と、このバレル側固定端部15およびプランジャ側固定端部16の間に連続して下死点Dおよび上死点Uの間の間隔より長く延びる相対移動部17と、からなっている。
柔軟シール材14の材料としては、ゴムその他合成樹脂などの柔軟性があり、耐油性および耐久性があって、プランジャ3の往復運動に相対的に追随可能なものである。
柔軟シール材14のバレル側固定端部15およびプランジャ側固定端部16は、これらをプランジャバレル2の壁面に形成したバレル側環状穴状固定部18(第1の固定部)およびプランジャ3の壁面に形成したプランジャ側環状穴状固定部19(第2の固定部)にそれぞれ圧入などにより固定し、プランジャ3の摺動部11を囲むように、プランジャバレル2およびプランジャ3との間にリーク燃料溜まり部20を形成し、燃料タンク8への燃料のリークを可能とする。
【0016】
こうした構成の高圧燃料ポンプ1およびプランジャ3のシール構造6において、とくに図2に示すように、プランジャ3の下死点Dおよび上死点Uの間の往復運動にあたり、リング状の柔軟シール材14は、二箇所の固定部(バレル側環状穴状固定部18およびプランジャ側環状穴状固定部19)の間でその相対移動部17が重力により懸垂曲線を描くように垂れ下がっているだけであって、プランジャ3の往復動に追随して相対移動部17が変形するとともに、プランジャバレル2およびプランジャ3の間において摺動部11とカム室13との間を確実にシールすることができる。
しかも、シール構造6の構成自体は、リング状の柔軟シール材14を取り付けた構造だけであるので、従来のベローズなどに比較して低コストで製作することができる。
また、プランジャバレル2およびプランジャ3の間において、シール構造6の取付けスペースを小さくすることができるとともに、リング状の柔軟シール材14の長さを適宜設計することによりプランジャ3のリフトを大きく設定することができる。
【0017】
なお本発明においては、柔軟シール14の固定部としては、その一端はプランジャ3側であるが、他端はプランジャ3とは異なる任意の固定部材、たとえば図1中仮想線で示すように、ポンプハウジング21にこれを固定するような構成であってもよい。
【0018】
さらに本発明においては、柔軟シール材14を、上述の第1の実施の形態のように、プランジャ3の往復運動部に直接取り付けてもよく、あるいは金属リングなどに柔軟シール14を貼り付けたのち取り付けて、固定構造をより強固にするようにしてもよい。
すなわち、図3は、本発明の第2の実施の形態によるプランジャのシール構造を備えた高圧燃料ポンプ30の要部概略断面図、図4は、同、一部拡大断面図であって、高圧燃料ポンプ30は、高圧燃料ポンプ1(図1)と同様に、プランジャバレル2、プランジャ3、吸入弁4、吐出弁5などを有するとともに、ポンプ室7を形成し、プランジャ3のシール構造31を有する。
【0019】
プランジャ3のシール構造31は、リング状の柔軟シール材14を有し、こ柔軟シール材14は、金属製リングなどによるバレル側固定端部32およびプランジャ側固定端部33と、これらバレル側固定端部32およびプランジャ側固定端部33の間の相対移動部17と、からなっている。
すなわち、柔軟シール材14の両端部をバレル側固定端部32およびプランジャ側固定端部33に焼き付けかしめることによりそれぞれ固定し、バレル側固定端部32をバレル側環状穴状固定部34(第1の固定部)に圧入固定し、プランジャ側固定端部33をプランジャ側環状穴状固定部35(第2の固定部)に圧入固定する。
【0020】
こうした構成の高圧燃料ポンプ30およびプランジャ3のシール構造31において、シール構造6(図1)と同様に、とくに図4に示すように、プランジャ3の下死点Dおよび上死点Uの間の往復運動にあたり、シール構造31の柔軟シール材14はプランジャ3に追随して相対移動部17が変形し、プランジャバレル2およびプランジャ3の間を確実にシールすることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、プランジャのシール構造として、プランジャと固定部材(プランジャバレルやポンプハウジングなど)との間にまたがるようにリング状の柔軟材料を取り付けたので、低コストで製作することができるとともに、取付けスペースが小さく、さらにプランジャのリフトを大きく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプランジャ3のシール構造6を備えた高圧燃料ポンプ1の要部概略断面図である。
【図2】同、一部拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるプランジャ3のシール構造31を備えた高圧燃料ポンプ30の要部概略断面図である。
【図4】同、一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 高圧燃料ポンプ(図1)
2 プランジャバレル
3 プランジャ
4 吸入弁
5 吐出弁
6 プランジャ3のシール構造(第1の実施の形態、図1、図2)
7 ポンプ室
8 燃料タンク
9 コモンレール(蓄圧器)
10 インジェクター
11 プランジャバレル2とプランジャ3との間に形成される摺動部
12 プランジャ3を駆動するカム
13 カム室
14 リング状の柔軟シール材
15 柔軟シール材14のバレル側固定端部
16 柔軟シール材14のプランジャ側固定端部
17 柔軟シール材14の相対移動部
18 バレル側環状穴状固定部(第1の固定部)
19 プランジャ側環状穴状固定部(第2の固定部)
20 リーク燃料溜まり部
21 ポンプハウジング(図1)
30 高圧燃料ポンプ(図3)
31 プランジャ3のシール構造(第2の実施の形態、図3、図4)
32 金属製のバレル側固定端部
33 金属製のプランジャ側固定端部
34 バレル側環状穴状固定部(第1の固定部)
35 プランジャ側環状穴状固定部(第2の固定部)
D プランジャ3の下死点(図2、図4)
U プランジャの上死点(図2、図4)

Claims (4)

  1. 吸入弁および吐出弁が連通するポンプ室を形成したプランジャバレルと、
    このプランジャバレル内を往復摺動することにより、前記吸入弁を介して前記ポンプ室内に燃料を吸入するとともに、この燃料を高圧として前記吐出弁を介して圧送可能なプランジャと、を有する高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造であって、
    前記プランジャの摺動部を囲むように、前記プランジャとは異なる固定部材に設けた第1の固定部と、前記プランジャに設けた第2の固定部と、の間にリング状の柔軟シール材を取り付けたことを特徴とする高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造。
  2. 前記柔軟シール材は、前記第1の固定部および前記第2の固定部との間において、前記プランジャの往復摺動動作に追随して変形が可能であることを特徴とする請求項1記載の高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造。
  3. 前記柔軟シール材は、前記プランジャの上死点および下死点の間において変形が可能であることを特徴とする請求項1記載の高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造。
  4. 前記柔軟シール材は、これを前記プランジャバレルと前記プランジャとの間に取付けたことを特徴とする請求項1記載の高圧燃料ポンプにおけるプランジャのシール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105569897A (zh) * 2014-11-05 2016-05-11 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 燃料泵

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