JP2004223087A - 傷痕修復用シート - Google Patents

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Abstract

【解決手段】本発明の傷痕修復用シートは、150℃で1時間の条件で硬化させたときの硬化体についてロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が5〜15度になるシリコーン原料を用いて形成されたシリコーンゴムシートからなり、肥厚性瘢痕などの傷痕の上に貼着して使用される。
【効果】本発明の傷痕修復用シートによれば、ケロイド状の傷痕、肥厚性瘢痕などに貼着することにより、これらの傷痕を消失させることができる。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は火傷あるいはその他の外傷などの傷痕が盛り上がった肥厚性瘢痕、ケロイドなどを修復するための傷痕修復用シートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
皮膚が、火傷あるいはその他の外傷などの損傷を受けると、損傷を受けた部分の組織が再生して損傷部が修復される。この修復の際に、例えば火傷の場合には再生した損傷部がケロイド状になることがあり、裂傷などの場合には、再生した損傷部が他の部分よりも盛り上がる(肥厚性瘢痕)ことがある。このようなケロイド状の瘢痕あるいは肥厚性瘢痕は、一旦形成されてしまうとそのままの状態では自然に消えることは殆どなく、こうした肥厚性瘢痕あるいはケロイドなどが心理的に及ぼす影響は非常に大きい。
【0003】
このようなケロイド状の瘢痕あるいは肥厚性瘢痕を解消するために、シリコーンゲルのシートの使用が有効であることが知られている(Burns.第9巻、p201−204(非特許文献1)など参照)。
しかしながら、このようなシリコーンゲルは、粘着性が高いために、修復部当接面は、皮膚に対して良好に接着するが、反対の面、即ち外面に粘着力は必要なく、逆にこのように外面に粘着力を有するために、このシリコーンゲルのシートを使用しにくくしている。また、このようなシリコーンゲルシートは形態追随性は良いが強度が低くいために、比較的短時間で破損するという問題がある。
【0004】
このような問題を解決するために、シリコーンゲルシートの外面に不織布などを貼着した積層体を用いる方法(特開平3−75055号公報(特許文献1)参照)、外面にシリコーンエラストマー層を配置した積層体を用いる方法(特開平1−34370号公報(特許文献2)参照)などがあるが、このように多層積層体を使用するとシリコーンゲルシートの有する優れた形態追随性が減失するという新たな問題が生ずる。
【0005】
また、特開平11−319065号公報(特許文献3)には、シリコーンゲル層とシリコーンエラストマー層とが連続した異相構造を有するように一体成型されたシリコーンゲルシートが開示されている。このようにリコーンゲル層とシリコーンエラストマー層とが連続した異相構造としたシートにおいても、シリコーンゲル層の表面における粘着性が高すぎて取り扱いにくいと共に、この高い粘着性を有するシリコーンゲル層に皮膚、垢などの異物が付着した場合にこれらを除去することが難しく、かえって修復部を細菌学的に不衛生な状態にしてしまうという問題がある。
【0006】
本発明者は、肥厚性瘢痕などを修復するため使用されるシリコーンゴムシートの作用効果について検討したところ、肥厚性瘢痕などの修復には、必ずしもシリコーンゲルシートが粘着力を有している必要はなく、肥厚性瘢痕などを押し込むように外部から圧力を加えるだけで足りること、このような外部からの圧力は、長時間連続してかけつづける必要はなく、一日のうち、数時間かけるだけで充分であることを見出した。
【0007】
【非特許文献1】
Burns.第9巻、p201−204
【特許文献1】
特開平3−75055号公報
【特許文献2】
特開平1−34370号公報
【特許文献3】
特開平11−319065号公報
【0008】
【発明の目的】
本発明は火傷あるいはその他の外傷などの損傷を受けて肥厚性瘢痕あるいはケロイド状などになった傷痕を修復することができると共に、非常に使用しやすい傷痕修復用シートを提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】
本発明は、150℃で1時間の条件で硬化させたときの硬化体についてロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が5〜15度になるシリコーン原料を用いて形成されたシリコーンゴムシートからなる傷痕修復用シートである。
また、本発明の傷痕修復シートは、上記シリコーンゴムシートの表面および裏面が実質的に均一の硬化状態にあり、該シリコーンゴムシートについてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に測定した硬度が25〜40の範囲にあることが好ましい。
【0010】
上記の傷痕修復用シートを一日(24時間)のうち、4〜10時間程度、患部に圧接するように貼り付け、これを続けることにより、肥厚性瘢痕などが修復され、傷痕が殆ど目立たなくなる。即ち、シリコーンゴムシートからなる傷痕修復用シートを長時間傷口に圧接するよりも、シリコーンゴムシートを傷口に所定時間圧接することを長期間続けるほうが肥厚性瘢痕などの修復には有効であることを見出した。そして、このような傷口へのシリコーンゴムシートの圧接には、このシリコーンゴムシートが粘着性を有していることは特に必要とするものではなく、このシリコーンゴムシートが一定の圧力で傷口に圧力を付与し続けることができるものであるという特性が重要であることを見出した。
【0011】
【発明の具体的な説明】
以下、本発明の傷痕修復用シートについて具体的に説明する。
本発明の傷痕修復用シートは、150℃で1時間の条件で硬化させたときの硬化体についてロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が5〜15度の範囲内になるシリコーン原料を用いて形成されたシリコーンゴムシートからなる。すなわち、本発明の傷痕補修用シートは、シリコーンゴムシートからなり、このシリコーンゴムシートを形成するシリコーン原料は、150℃の温度で1時間硬化させて得られる硬化物のロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が5〜15度、好ましくは6±1度の範囲内にあるシリコーン化合物である。そして、本発明の傷痕修復シートを形成するシリコーンゴムシートは、上記のようなシリコーン化合物を硬化させることにより形成される。ここで使用されるシリコーン化合物とは、低架橋密度の付加型液状シリコーンゴムであり、この付加型液状シリコーンゴムについてJIS−K−6301によりゴム硬度を測定しようとしても有効なゴム硬度は示さないが、特異的な稠度を有する粘稠なシリコーン化合物からなる組成物であり、このような組成物は通常はシリコーンゲルと呼ばれている。
【0012】
このようなシリコーンゲルは、通常は、官能基含有シリコーンオイルと、架橋剤であるハイドロジェンポリシロキサンと、反応抑制剤とを含有しており、さらに反応触媒が含有されている。
ここで官能基含有シリコーンオイルは、官能基として脂肪族不飽和炭化水素基を有するシリコーンオイルを使用することが好ましく、脂肪族不飽和炭化水素基の例としては、ビニル基を挙げることができる。
【0013】
架橋剤として使用されるハイドロジェンポリシロキサンは、分子中にSiH結合を有する比較的低分子量のポリマーであり、通常は1分子中に3個以上のSiH基を有する低分子量ポリマーが使用される。この架橋剤は、上記官能基含有シリコーンオイル中に含有される官能基1当量に対してSiH基が通常は0.5〜2.0当量になるような量、好ましくは1.2〜2.0当量になるような量で使用される。
【0014】
また、反応抑制剤としては、メチルビニルシクロテトラシロキサン、アセチルアルコール類、シロキサン変性アセチルアルコール、ハイドロパーオキサイドなどを挙げることができる。
また、反応触媒としては周期律表第VIII族の金属を使用することができ、好適には本発明ではシリコーンオイルに可溶な白金錯体である白金のアルコール変性錯体、白金のメチルビニルポリシロキサン錯体などを使用することができる。このような反応触媒は、通常は1〜100ppmの量で使用される。
【0015】
本発明で傷痕修復用シートとして使用されるシリコーンゴムシートは、上記のようなシリコーンゲルに均一に架橋構造を形成して硬化させることにより製造されたものである。
即ち、上記のようなシリコーンゲルは、強い粘着性を示す粘稠物であり、本発明の傷痕修復用シートは、このようなシリコーンゲルを流延して硬化させた硬化物である。このときのシリコーンゲルの平均厚さは、通常は0.5〜15mm、好ましくは1〜10mmにする。このような厚さにすることにより、厚さ方向に均一な架橋密度を有するシートを製造することができる。
【0016】
このようなシリコーンゲルの硬化方法に特に限定はなく、光、紫外線、電子線などのエネルギー線を照射して硬化させることもできるが、本発明ではこのようなシリコーンゲルを熱によって硬化させることが好ましい。
即ち、上記のシリコーンゲルを金型内にいれ、通常は金型温度を150〜200℃、好ましくは170〜180℃の温度に、通常は60〜120秒間を1サイクルとして加熱することにより、この金型内に入れたシリコーンゲルに均一に架橋構造が形成されて硬化してシリコーンゴムシートになる。そして、本発明においては、このシリコーンゴムシートの表面および裏面が実質的に均一に硬化しており、このシリコーンゴムシートについてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に測定した硬度が通常は25〜40の範囲内、好ましくは28〜39の範囲内にある。なお、本発明で使用したアスカーC型ゴム定圧荷重硬度計は、高分子計器株式会社製のゴム硬度測定用定圧荷重器CL−150LシリーズのASKER C型硬度測定計である。
【0017】
このようにシリコーンゲルを硬化させて得られるシリコーンゴムシートがゴム硬度を有するほどに硬化することにより、シリコーンゲルに見られる特異的な粘着性は消失する。
このようなシリコーンゴムシートは、表面および裏面がほぼ同等の硬化状態にあり、さらにこのシリコーンゴムシートの厚さ方向の内部においても同等の硬化状態にある均一に硬化されたシートである。
【0018】
このように硬化させることにより、シリコーンゴムシートの表面および裏面にシリコーンゲルにおけるような粘着力は消失するが、通常は、その表面に僅かに粘着性が残存している。
本発明の傷痕修復シートは、それほど強くはないが貼着する際に有意義な表面粘着力を有しており、本発明の傷痕修復シートを皮膚に貼着した際に、この傷痕修復シートはしっとりとした感じで皮膚に密着するという感じを与え、さらに弾力包帯などで軽く固定すれば、多少の運動によってもこの傷痕修復シートが皮膚の上をずれることがないという特性を発現させることができる。
【0019】
しかも、このシリコーンゴムシートは、高いゴム弾性を有すると共に可撓性があり、シリコーンゲルシートよりも格段に強度が高くなると共に、良好な形態追随性を有する。従って、当接される患部の形態に追随して変形させることができる。さらにゴム弾性を有するので、例えば肘、膝などの可動部に貼着して固定することにより、肘、膝などの屈伸などの際にも伸縮し、患部に圧力をかけ続けることができる。
【0020】
また、このシリコーンゴムシートは、適度の自己形態保持性があり、患部に当接して固定することにより、肥厚性瘢痕などに外部から圧力をかけ続けて、肥厚性瘢痕を封じ込めることができる。
外傷が完治する際に生ずるケロイド、肥厚性瘢痕などの傷跡にシリコーンゴムシートを貼着してみると、例えば肥満厚性瘢痕の修復には、長期間継続的にシリコーンゴムシートを装着して患部を圧迫し続けることは必ずしも必要ではなく、1日の内、一定時間、患部に圧接することを長期間続けた方が肥満厚性瘢痕などを消失させるのに有効性が高い。このようなシリコーンゴムシートは、例えば睡眠中などの身体の動きが少ない時に患部に当接することができる。従って、従来のシリコーンゲルシートのようにその着用時間が長く、このシリコーンゲルシートを貼着しながら活動する場合には、シリコーンゲルシートが患部にしっかりと貼着していることが必要になるが、比較的動きの少ない睡眠中にはこうしたシリコーンゲルシートの有する高い粘着性は必ずしも必要ではない。逆に、従来のシリコーンゲルシートのように、患部に当接する面の粘着性が高いと、この粘着部に皮膚、皮膚分離物および皮膚分泌物などが付着することがあり、こうした付着物は、シリコーンゲルシートを洗浄することによっては容易には除去されない。さらに、従来のシリコーンゲルシートの高い粘着力によって付着した皮膚、皮膚分離物および皮膚分泌物によって傷痕部分が不衛生になることもある。
【0021】
そして、肥満厚性瘢痕などの修復・解消という点からみれば、傷痕修復用シートの表面の粘着性よりもシリコーンゴムシートの表面硬度およびシリコーンゴムシートの自己形態保持性、さらには、このシリコーンゴムシートを患部に配置した際に、肥満厚性瘢痕に外部からどのような圧力がどのような状態でかけられるかということが重要になる。
【0022】
従って、本発明の傷痕修復用シートは、上記のようにシリコーンゲルを所定のゴム硬度を有するように硬化させたシリコーンゴムシートからなり、このシリコーンゴムシートは、シリコーンゲルのような特異的な粘着性は有していない。このような本発明の傷痕修復用シートをケロイド状の傷痕、肥満厚性瘢痕などの表面に貼着して、必要により、粘着テープあるいは包帯などで固定することにより傷痕に外部から均等な圧力を付与することができる。この傷痕修復用シートは、傷痕に常時貼着しておく必要はなく、一日(24時間)中に通常は4〜10時間、好ましくは4〜8時間程度貼着すればよく、上述のように例えば睡眠中に貼着すればよい。このような本発明の傷痕修復用シートの貼着を少なくとも数週間続けることにより、肥満厚性瘢痕などはシリコーンゴムシートの形態復元力によって皮膚表面から押し込まれて消失し始め、さらに、肥満厚性瘢痕などに沈着した色素も分散して、次第に傷痕が目立たなくなる。軽度の肥満厚性瘢痕ならば、1〜2ヶ月程度で傷痕が目立たなくなり、相当重症な肥満厚性瘢痕でも1年程度の使用しつづけることにより傷痕が消失する。なお、上記期間で多少なりとも傷痕に修復の改善が見られれば、さらに長期間続けることにより、傷痕は改善される可能性がある。
【0023】
このように傷痕修復用シートは、長期間にわたり使用することから、シリコーンゲルシートのように、その表面に強い粘着力があり、また強度が低いと、繰り返し使用することができないが、本発明の傷痕修復用シートのようにゴム硬度が特定の範囲内になるようにシリコーンゲルシートを硬化させることにより、粘着性が消失し繰り返して使用することが可能になり、さらにこうした繰り返し使用によってもその表面が汚染されることもなく、長期間にわたり使用することができる。
【0024】
そして、本発明者の検討によると、このようなシートが皮膚に貼着した状態を長期間保持すると、ケロイド、肥満厚性瘢痕などの修復・解消するためには、ケロイド、肥満厚性瘢痕などの組織に比較的短時間の間、圧力を加え、この加圧期間を長くすることが有効である。そして、この圧力を加える時間は、一日当たり、通常は4〜10時間程度、好ましくは4〜8時間程度で充分である。
【0025】
さらに、本発明の傷痕修復用シートは、非常に優れたゴム弾性を有しており、このゴム弾性はシリコーンゲルシートよりも優れている。従って、本発明の傷痕修復用シートを、例えば肘、膝のように可動部に装着しても、可動部の動きに追随して伸縮し、この傷痕修復用シートが破断することはなく、さらに可動部の可動性がこの傷痕修復用シートによって損なわれることはない。
【0026】
本発明の傷痕修復用シート10は、外側に面する外面12および皮膚に接触する患部当接面15を、共に平坦に形成することもできるが、図1に示すように、本発明の傷痕修復用シート10の外面11(患部当接面が患部に当接した際に外側に位置する面)に、縦方向および/または横方向に多数の溝部12を形成してこの外側に面する面の表面を溝部12によって区画することが好ましい。このようにして形成された区画13は図2に示すように、各区画13の中央部が盛り上がった断面形状にすることが好ましい。このように各区画13の中央部を盛り上げて形成することにより、図3に示すように、この傷痕修復用シート10を皮膚20に押し当てて肥厚性瘢痕21に圧力を加える際に肥厚性瘢痕21の周囲から均一に圧力が加わり、肥厚性瘢痕21が比較的短期間で治癒する。さらに、本発明の傷痕修復用シート10に形成された溝部12は、この傷痕修復用シート10を切断して使用する際の切断位置決め手段になる。
【0027】
さらに本発明の傷痕修復用シート10を形成するシリコーンゴムシートは、一辺10〜40mmの長方形肉厚部または正方形肉厚部31を肉薄部32で連接してなり、この正方形肉厚部31の中心部が頂点33となるように周縁部34,34,34,34から中心部に向かって連続的に肉厚が増加するように偏肉に形成されていることが好ましい。さらにこの頂点33から正方形肉厚部の4つの角部35,35,35,35に向かって稜線36,36,36,36を形成するように偏肉に形成されていることが好ましい。このような形態の傷痕修復用シート10において、正方形肉厚部31の中心部が頂点33の厚さは1〜15mmの範囲内にあり、角部35,35,35,35の厚さは2〜14mmの範囲内にあり、頂点33よりも薄く形成されている。さらに周縁部34,34,34,34は、その中間点において最も薄肉に形成されており、中間点から角部35,35,35,35に向かって連続的に厚さが増すように偏肉に形成されている。また、肉薄部32は、正方形肉厚部31の最も肉厚の薄い部分の厚さの1/2以下の厚さを有している。
【0028】
このように4つの角部35から中心の頂点33に向かって稜線36が形成されるように、ピラミッド型に形成することにより、貼着した際に傷痕が当接する正方形肉厚部31の中心において傷痕にかかる圧力が最も高くなり、周縁部において貼着した皮膚からの剥離力がもっとも弱くなり、この傷痕修復用シート10を安定に貼着することができると共に、傷痕の回復にも好適な圧力を付与することができる。
【0029】
また、肉薄部32は、本発明の傷痕修復用シート10を切断して正方形肉厚部31を独立して使用する場合の切断予定部となるほか、この傷痕修復用シート10を円弧状の傷痕に貼着する場合には、容易屈曲部になる。
本発明の傷痕修復用シートは、上記のようにシリコーンゲルを硬化させたシリコーンゴムシートからなるが、このシリコーンゴムシートには、例えば、トルマリンパウダーおよび/またはセラミックスパウダーなどを配合することができる。例えば、セラミックスパウダーを配合することにより、このシリコーンゴムシート(傷痕修復用シート)から遠赤外線を発生させることができ、また、トルマリンパウダーは、マイナスイオンを発生させるとされており、これらを配合することにより、肥厚性瘢痕などの治療効果をさらに向上させることが可能である。このようなトルマリンパダーおよび/またはセラミックスパウダーを配合する際には、これらをシリコーンゲル中に混練して均一に分散させた後硬化させることが好ましい。また、このトルマリンパウダーあるいはセラミックスパウダーは、シリコーンゲル100重量部に対して、通常は0.001〜0.1重量部、好ましくは0.025〜0.05重量部の範囲内の量で使用される。図2および図3において、これらのパウダーは附番22で示されている。
【0030】
なお、上記のようなパウダーなどを配合する際、さらには、シリコーンゲルからシートを形成する際に、シリコーンゲルが空気を巻き込むことがあり、そのまま硬化させるとシリコーンゴムシート中に多数の気泡が含有されてしまうので、こうしたシリコーンゲルの混練の際には、シリコーンゲルを一旦減圧状態に晒して含有される気泡を除去することが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明の傷痕修復用シートは、シリコーンゲルを硬化させた特定のゴム硬度を有するシリコーンゴムシートから形成されており、この傷痕修復用シートを、ケロイド状の傷痕、肥厚性瘢痕などに貼着することにより、これらの傷痕を自然な状態に回復させることができる。特に本発明の傷痕修復用シートは瘢痕歴3〜6ヶ月程度の肥厚性瘢痕の解消に有効性が高い。このような期間に本発明の傷痕修復用シートを貼着することにより多少でも効果がみられれば、されに貼着期間を長くすることができる。
【0032】
さらに、この傷痕修復用シートにトルマリンパウダーおよび/またはセラミックスパウダーを含有させることにより、傷痕、特にケロイド状傷痕、肥厚性瘢痕を解消する効果が増幅する。
このようにケロイド状傷痕、肥厚性瘢痕などの傷痕が消失することにより、心理的な負担が軽減される。
【0033】
【実施例】
次に本発明の実施例を示して本発明の傷痕修復用シートについて、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0034】
【実施例1】
両末端にビニル基を有するシリコーンオイルと、架橋剤としてSiH基を有するハイドロジェンポリシロキサンと、反応抑制剤とを含むシリコーンゴムとを配合し、さらに触媒を配合して、シリコーンゲルを調製した。このシリコーンゲルは特異的な稠度を有していた。
【0035】
また、このシリコーンゲルを150℃で1時間の条件で硬化させて得られた硬化体についてロックウエル硬度計タイプAで硬度を測定したところ、5度であった。
次いで、このシリコーンゲルを深さ6mm、幅50mm、長さ145mmの金型内にいれ、金型温度を180℃にして60秒間加熱して硬化させてシリコーンゴムシートを調製した。なお、この型内には、図1に示すような溝を形成するために縦および横に高さ2mmの複数の凸条が形成されており、この凸条に対応してシリコーンゴムシートに縦および横に溝部が形成され、得られるシリコーンゴムシートを区画するようになっている。また、それぞれの区画は、その中央部で最もシリコーン厚が大きくなるように、型の各区画の中央部が凹状の形成されている。こうして得られたシリコーンゴムシートについてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC2型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に硬度を測定したところ、平均硬度は31(6点の平均値)であった。なお、この硬度測定に使用したアスカーC型ゴム定圧荷重硬度計は、高分子計器株式会社製のゴム硬度測定用定圧荷重器CL−150LシリーズのASKER C型硬度測定計である。
このようにして製造されたシリコーンゴムシートから、25mm×25mmの試験片を切り出し、この試験片を傷痕修復用シートとして皮膚に貼着したところ、傷痕修復用シートは弱い表面粘着力を有しており、この表面粘着力によって皮膚表面に良好に密着することができた。
【0036】
これとは別に上記のシリコーンゴムシートからなる25mm×150mmの大きさの傷痕修復用シートを、足関節の裏面に生じた長さ20mm、幅5mm、厚さ3mmの肥厚性瘢痕(瘢痕歴5ヶ月)の上に当接して一日に6時間包帯で固定した。このように肥厚性瘢痕に傷痕修復用シートを用いて毎日6時間圧力を11ヶ月間かけつづけることによって肥厚性瘢痕は改善した。
【0037】
また、ロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が10度になるようにシリコーンゲルを用いて硬化させてシリコーンゴムシートを形成して、このシリコーンゴムシートについて、上記と同様にしてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に硬度を測定したところ、平均硬度は38(6点の平均値)であった。
【0038】
このシリコーンゴムシートを上記と同様にして傷痕修復用シートとして用いることにより、肥厚性瘢痕に対して同様の改善が見られた。
【0039】
【実施例2】
上記のシリコーンゲルを調製する際に、調製されるシリコーンゲル100重量部に対して、0.05重量部のトルマリンパウダーを混練した以外は同様にしてシリコーンゴムシートを調製した。なお、このシリコーンゴムシートについてロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が10度であり、上記と同様にしてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に測定した平均硬度は38(6点の平均値)であった。
【0040】
得られたトルマリンパウダー含有シリコーンゴムシートから25mm×15mmの大きさに切り出した傷痕修復用シートを、踵の後ろ側に生じた長さ10cm、幅1cm、厚さ5mmの肥厚性瘢痕(瘢痕歴6ヶ月)の上に当接して一日に6時間包帯で固定した。このように肥厚性瘢痕に傷痕修復用シートを用いて毎日6時間圧力を2ヶ月間かけつづけることによって肥厚性瘢痕は改善した。
【0041】
【実施例3】
実施例2で使用したトルマリンパウダーを配合したシリコーンゲルを実施例1に示す条件で硬化させた。
ただし、この実施例で使用した金型には、得られる傷痕修復シートの一方の面に、図4に示すように、中心部に頂点が形成され、この頂点から角部に向かってなだらかな稜線が形成されるように偏肉に形成されている。また、この傷痕修復シートの正方形肉厚部の中心の頂点における厚さは2.05mmであり、角部の厚さ(稜線の頂部の先端)は2.00mmであり、周縁部の中間部における厚さは1.50mmである長辺の長さが48mm、短辺の長さが24.5mmの長方形肉厚部が、厚さ1.02mmの肉薄部(幅約2mm)で二列に3枚連接された長さ147.4mm、幅が51.2mmの短冊状である。
【0042】
このシートから約48mm×24mmの大きさのシートを切り出して、この傷痕修復シートを上腕部に生じた長さ30mm、幅8mm、高さ5mmの肥厚性瘢痕(瘢痕歴5ヶ月)の上に当接して一日に6時間包帯で固定した。このように肥厚性瘢痕に傷痕修復用シートを用いて毎日6時間圧力を2ヶ月間かけつづけることによって肥厚性瘢痕は改善した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傷痕修復用シートの例を示す斜視図である。
【図2】本発明の傷痕修復用シートの断面の例を示す断面図である。
【図3】本発明の傷痕修復用シートを肥厚性瘢痕の上に配置して肥厚性瘢痕を消失させる状態を説明するための説明図である。
【図4】本発明の傷痕修復用シートの好ましい形状の例を示す切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
10・・・傷痕修復用シート
11・・・外面
12・・・溝部
13・・・区画
15・・・患部当接面
20・・・皮膚
21・・・肥厚性瘢痕
22・・・パウダー
31・・・正方形肉厚部
32・・・肉薄部
33・・・頂点
34・・・周縁部
35・・・角部
36・・・稜線

Claims (6)

  1. 150℃で1時間の条件で硬化させたときの硬化体についてロックウエル硬度計タイプAで測定した硬度が5〜15度になるシリコーン原料を用いて形成されたシリコーンゴムシートからなる傷痕修復用シート。
  2. 上記シリコーンゴムシートの表面および裏面が実質的に均一の硬化状態にあり、該シリコーンゴムシートについてSRIS(日本ゴム協会標準規定)アスカーC型ゴム定圧荷重硬度計を用いて1000gの定圧荷重賦与下に測定した硬度が25〜40の範囲にあることを特徴とする請求項第1項記載の傷痕修復用シート。
  3. 上記シリコーンゴムシートがゴム弾性を有することを特徴とする請求項第1項記載の傷痕修復用シート。
  4. 上記シリコーンゴムシートの患部当接面は平坦に形成されており、該患部当接面が患部に当接した際に外側に位置する面には縦方向および/または横方向に多数の溝部が形成されており、該外側に面する面の表面が該溝部によって区画されていることを特徴とする請求項第1項記載の傷痕修復用シート。
  5. 上記シリコーンゴムシートの平均厚さが0.5〜15mmの範囲内にあることを特徴とする請求項第1項記載の傷痕修復用シート。
  6. 上記シリコーンゴムシートが、一辺10〜40mmの正方形肉厚部または長方形肉厚部を肉薄部で連接してなり、該正方形肉厚部の中心部が頂点となるように周縁部から中心部に向かって連続的に肉厚が増加するように偏肉に形成されていると共に、該頂点から正方形肉厚部の4つの角部に向かって稜線を形成するように偏肉に形成されていることを特徴とする請求項第1項記載の傷痕修復用シート。
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