JP2004222908A - 床ずれ防止ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】看護用ベッドであって、ベッド上で寝返りができない人に床ずれを生じないように構成したマット片の昇降動作が、横臥時に局所的な圧迫感や昇降交代時の違和感を与えないようにした床ずれ防止ベッドの提供。
【解決手段】ベッドの長手方向と交叉するようにマットを分割し、拍子木状に並べた複数のマット片を鉛直方向可動に案内し、これらのマット片を二つのグループに分け、すべてのマット片をマット片昇降台で持ち上げ可能に駆動し、持ち上げている時にマット片の分割幅の2倍のピッチを有する矩形波状に形成したマット片支えカムをベッドの長手方向に半ピッチ分進退駆動し、マット片昇降台の上昇ごとにマット片支え用板カムの前進位置と後退位置とに交互に位置決めするように前記駆動を連結し、マット片支え用の板カムの山部の位置をずらせることによりマット片をグループごとに支えるようにして床ずれを防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
看護用ベッドであって、特に身動きできないような人の床ずれ発生を防ぐのに適合したベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
横臥した病弱者が床ずれの痛みを訴えたとき、介護人が付き添っている場合は手を添えて身体の位置を若干変え、痛みを和らげることができる。また、身体の下部に柔らかいクッションを挿入して身体を傾斜させることにより、その部分の痛みを和らげることができる。また、エアマットの原理を応用した床ずれを防止する介護用品に関する公知資料が多く開示され、それぞれについて固有の効果を有しているが、床ずれの態様が一様でないため総括的に床ずれを解決するのが困難な状況におかれている。
【0003】
このような問題を解決する床ずれ防止ベッドの先行技術文献として、ベッドの上面を碁盤目状に区分し単位領域ごとに昇降移動体をベッドの上面に一致する上昇位置とそれにより低下した沈下位置とに昇降可能に設置し隣接する昇降移動体を交互に適宜の周期で昇降させることにより、病人の身体がベッドに接触して圧迫される部位を周期的に移動させて床ずれを防止するものがある。(例えば特許文献1参照)
【0004】
また、ベッド面を凹凸化するために複数のブロックが配列されて構成され、この各ブロックの上下動手段としては、これら各ブロックをスクリューねじで支持し、該ねじをモータで回転させることで上下動させるもの、各ブロックの下方にローラを取着し回転または水平移動するカムと係合させることが上下動するもの、前記ねじに変えてエアシリンダで駆動するもの等がある。(例えば特許文献2)
【0005】
また、昇降移動体の昇降手段を簡略化したものとして、ベッド上面で病床者を支えるマット部分を複数の固定マットと複数の可動マットに分割して形成し、可動マットがベッドフレーム内に設けられた平行上下機構の可動フレーム上に固定されている。平行上下機構はモータで駆動され可動マットが固定マットの上位置と下位置との間で上下し、病人を支える位置を交互に変えて床ずれを生じないようにするものがある。(例えば特許文献3参照)
【0006】
〔特許文献1〕
特開平7−8523号 (特許請求の範囲 請求項1乃至5)
〔特許文献2〕
特開平7−303674号 (特許請求の範囲 請求項1乃至3)
〔特許文献3〕
特開2000−169991号 (特許請求の範囲 請求項1乃至3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
病弱者自身が身動きできず身体を反転させることもできない場合に対応して多くの技術がこれまで開示されてきた。
エアマット方式は、横臥する病人の身体の形状に合うように変形しがちである。そのためエアマットは広い面積で体重を受けるので荷重を分散させることはできるが、反面長い期間にわたり床についている場合には床ずれを完全に防止することができないという問題を有していた。
また、開示されている床ずれ防止装置で、ベッド上面を碁盤目状に区切り、その一個ずつを単独で昇降させて病人を支えることにより床ずれを発生させないようにしたものは構造が非常に複雑であるという問題があった。
【0008】
また、横臥する病人と交叉する方向にブロックを昇降可能に併設し、ベッドを交互に機構的に昇降させる昇降手段を設け、病人の背中や腰に床ずれを生じないようにしているが、これも機構が複雑であるという問題を有していた。
また、一方を固定ブロックとし他方の可動ブロックのみを昇降させる場合は構造を比較的単純化することができる。しかしながら、固定ブロックと可動ブロックの静的位置関係からは問題点を含まないようにみえるが、可動ブロックの動的挙動に対し横臥する人が敏感な場合には違和感を感じることがある。
【0009】
即ち、横臥する病弱者は、可動ブロックが上昇する時に身体を押し上げる際局所的に受ける圧迫感と、可動ブロックが降下し身体の別の部分が固定ブロックに載置されるとき受ける圧迫感とに違和感があり、これが繰り返されることにより前者の圧迫感が強調され不快感に結びつくという問題が生じていた。
本発明は従来技術の有するこのような問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、身動きできない病弱者の身になって、グループ分けしたマット片が身体を持ち上げる時と身体から離れる時に全マット片を同時に昇降させるようにして違和感・不快感のないように昇降させて床ずれを生じないようにした床ずれ防止ベッドを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1は、横臥する人の床ずれ防止ベッドであって、拍子木状の複数のマット片をベッド長手方向と交叉させるとともに上下移動可能にベッド上に配設して構成した分割形マットと、前記マット片のそれぞれを上下動可能に案内するガイド部材と前記分割形マットの分割幅を半ピッチとして矩形波状にベッドの長手方向にそって長く形成され進退移動可能にベッド上で案内され一つ飛びに2グループに構成した前記マット片の両端下面をグループごとに波形の上面で支える一対の板カムと、該板カムを前記長手方向に半ピッチ分進退駆動する板カム駆動手段と、前記板カムの進退移動が可能な高さにすべての前記マット片を持ち上げるマット片昇降台と、該マット片昇降台の昇降を駆動する昇降台駆動手段と、該昇降台駆動手段と前記板カム駆動手段とを併せて駆動する駆動制御部とを含んでなり、マット片が身体を持ち上げる時と身体から離れる時に当初全マット片を同時に昇降させるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項1の発明によれば、個々に上下動可能に案内されたマット片を二つのグループに分け、グループごとに昇降可能に設けたものである。矩形波状のマット片支えカムの山部に載せて一方のグループのマット片を支え、マット片支えの板カムを半ピッチ分移動位置決めすることにより他のグループのマット片をマット片支えカムの山部で支えている。
マット片支えの板カムをベッドの長手方向に移動可能にするために、すべてのマット片を同時に持ち上げることができるマット昇降台を設けている。二つのマット片のグループを同時に持ち上げて身体を支え、また降下して身体から離れるときも同時に昇降させるようにして、身体を昇降させるときの身体への圧迫感が特定個所に偏って違和感を与えないようにしたものである。圧縮空気の排出音もなく静粛な床ずれ防止ベッドを構成している。
【0012】
また、本発明の請求項2は、請求項1に記載の前記板カム駆動手段が、回転制御されるモータから伝導される第1カム軸に取着された進退用カムと、該進退用カムの変位を拡大する第1レバーと、該第1レバーの揺動をベッド長手方向の進退に変換する駒とを含んでなり、また、前記昇降台駆動手段が、回転制御されるモータから伝導される第1カム軸の回転数を2倍に増速駆動される第2カム軸に取着された昇降用カムと、該昇降用カムの変位を拡大する第2レバーと、該第2レバーで駆動されマット片を上面に載置して水平な前記マット片昇降台を鉛直に上昇させた時にトグル機能を発揮するように構成した組合せ平行リンク機能とを含んでなる特徴とするものである。
【0013】
請求項2の発明によれば、グループ分けしたマット片を交互に支える板カムの進退移動と板カムの進退移動の隙間を確保するために全マット片を持ち上げる動作をカムとリンク機構で駆動することにより病弱者からマット片の昇降交代に違和感を与えない床ずれ防止ベッドを構成することが可能となった。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
〔実施例1〕
図1は、分割形マット、ガイド部材、マット片支えの板カム、板カム駆動手段、マット片昇降台、昇降台駆動手段、及び駆動制御部で構成された床ずれ防止ベッドの上面図、図2はAA断面視図、図3は左側面図。図4は、一方のマット片グループをカムの山部で支えた床ずれ防止ベッドの断面説明図。図5は他方のマット片グループを移動後のカムの山部で支えた床ずれ防止ベッドの断面説明図。図6は、床ずれ防止ベッドのタイミングチャートで、(a)はマット片支え用板カムの進退、(b)はマット片昇降台の昇降、(c)は一方のマット片のグループの昇降、(d)は他方のマット片グループの昇降、(e)はグループ別のマット片高さを表示したステップごとの対比図である。
【0015】
ここでベッド10に横臥する人の身長の方向をベッドフレームの中心線と定める。図1、図2、図3において、ベッドフレーム11の中心線の両側に設けられたガイド12A,12Bに刻設された溝に上下動可能に複数のマット片13が遊装されている。奇数番マット片Modと偶数番マット片Mevの二つにグループ分けすることとする。
矩形波状にカム面が形成された板カム14A,14Bはガイド12A,12Bのベッドの中心線側の側面と仕切り板16の上面で案内され中心線方向に進退移動可能に設けられている。
【0016】
板カム14A,14Bには矩形波状の谷部14aと山部14bが設けられている。マット片13の幅のピッチで谷部14aと山部14bが交互に刻設されている。すべてのマット片13を持ち上げ、板カム14A,14Bが進退できるようにするマット片昇降台15が仕切り板16の上方に設けられている。マット片昇降台15が少し降下したとき一方のグループのマット片は板カム14A,14Bの上面に乗って支えられ、他のグループのマット片はマット片支え用の板カム14の谷部14aに降下する。
【0017】
板カム14の進退を駆動する板カム駆動手段17、全マット片13を上昇させる昇降台駆動手段18、およびこれらの両駆動手段を併せて制御する駆動制御部19は仕切り板16の下部に設けられている。
板カム駆動手段17は、減速機付原動機21から更に減速されて第1カム軸22に伝達され、この第1カム軸22に進退用カム23が取着されている。進退用カム23の変位量は、ベッドフレーム11に旋回支持点を有しカム面に当接するよう付勢された第1レバー24で拡大され駒20を介しマット片13を支える板カム14をマット片一個の分割幅分だけ進退駆動する。
【0018】
図1におけるマット片13は6個で例示している。実用に供するベッドでは少なくとも首下から腰に至る約100cmの部分については5cm乃至10cmの幅で分割したマット片13を並置する必要がある。経験的には前記の部位で床ずれが生じ易いからでる。
【0019】
マット片昇降台15は、上昇時には全マット片を同時に上昇させ、降下時当初はすべてのマット片が同時に降下を始める。その後マット片の一方のグループをカム14の山部14bに載置するまで支え、他方のグループのマット片を谷部14aに載置するまで支えるように降下する。載置するのは谷部14aまたはガイド部材12の溝底面12aであってもよい。
マット片の昇降台駆動手段は第2カム軸、昇降用カム、第2レバー、組合せ平行リンク機構で構成されている。マット片昇降台15の昇降は、進退用カム23により板カム14を進退させ位置決めするごとに一回ずつ昇降が行われる。そのため昇降台を駆動する第2カム軸25は第1カム軸22の一回転に対し2回転するように伝達されている。
【0020】
第2カム軸25には昇降用カム26が取着されている。昇降用カム26の変位量をベッドフレーム11に旋回支持点を有する第2レバー27で拡大し仕切り板16の下部に設けた組合せ平行リンク機構を介し連結されたマット片昇降台15を昇降駆動する。昇降用カム26に当接するよう付勢された第2レバー27に連結されたリンク片28aが駆動されることにより、ベッドフレーム11を固定リンクとしリンク片28b,28c,28dとで組合せ平行リンク機構の平行リンクを構成して連結軸29,30を揺動させる。
【0021】
他方の平行リンク機構は、マット片昇降台15に固設された連結ピン31,32間を固定リンクとしリンク片28d,28e,28fで構成される平行リンクが連結軸29,30の揺動に伴い仕切り板16に設けられた案内具33A,33Bの溝で案内される連結ピン31,32が水平を保ちながら昇降する。なお、矩形波状の板カム14の進退移動時の負荷は板カム14のみであり第1カム軸に対して一個でよい。
【0022】
マット片昇降台15を昇降駆動する昇降カム26を第2カム軸25の両端に設け昇降に関連するリンク部材をベッドの両側に中心線に平行に2組設けることによりマット片昇降台15の昇降動作を軽快にすることができる。なお、マット片の全数を上昇させ横臥する人の体重を支える必要がある。その場合に全荷重を支えるのは、リンク片28bとリンク片28eおよびリンク片28cとリンク片28fがトグルジョイントを形成したときであり、それぞれのリンクの組が直線を形成したとき最大の持ち上げ力を発揮し容易に荷重を支えることができる。
駆動制御部19は、減速機付原動機21の電源およびリレー回路および身体を支えるマット片のグループを変更するタイミングを決定するタイマー回路を含んで構成されている。原動機は変速可能なモータでも良い。
なお、板カム駆動手段及び昇降台駆動手段は実施例に限定されるものではなく、板カムの前進・後退と昇降台の昇降とを別の駆動手段例えばピストン・シリンダ部材又は送りねじ部材を回転数制御可能なモータで駆動することも実施可能である。
【0023】
次に、前述のように構成した床ずれ防止ベッドの作用について説明する。
図4は、図1のBB断面視図において、矩形波状のマット片支え用の板カム14を後退させた場合に、一方のグループのマット片をそのカムの山部で支えた状態の床ずれ防止ベッドの断面説明図である。
また、図5は、板カム14を前進させた場合に、他方のグループのマット片をそのカムの山部で支えた状態の床ずれ防止ベッドの断面図である。
【0024】
図6(a)(b)は、第2カム軸25の回転によりマット片昇降台15が上昇中に第1カム軸22で駆動される矩形波状の板カム14が前進または後退を行うタイミングチャートである。図6(c)は、奇数番のマット片(2k−1)の昇降状態、および図6(d)は、偶数番のマット片(2k)の昇降状態についてカム軸の回転角との関係を示したマット片位置図である。
図6(a)(b)(c)(d)にもとづきカム軸の回転位置(ステップS1からステップS8)とマット片の高さとの関係を説明する。
【0025】
ステップS1において、矩形波状のマット片支え用の板カム14は後退位置に、マット片昇降台15は上昇位置にある。すべてのマット片13(奇数番マット片Modと偶数番マット片Mev)はマット片昇降台15に載置されて矩形波状の板カム14の山部14bよりΔSだけ高い位置H1にある。
ステップS2に至るまでマット片昇降台は高さH1を保っている。この間に第1カム軸22の進退用カム23の作用により板カム14はマット片の幅分(矩形波状の半ピッチ相当)前進する。その後マット片支え用板カムはステップS5に至るまで継続して前進状態を維持している。
【0026】
ステップS2で上昇位置にあるマット昇降台15は、ステップS3に至り降下位置に達する。このとき奇数番のマット片ModはΔS降下したところで前進した板カム14の山部14bで支えられる。偶数番のマット片Mevは谷部14aまで降下する。従って、ステップS1とステップS2の間ではすべてのマット片で支えられていた横臥する人は、奇数番のマット片Modでのみ支えられることになる。ステップS4において、マット片昇降台15が上昇を始め降下位置にある偶数番のマット片Mevは同時に上昇させ、上昇の終段で山部14bに載置されている奇数番のマット片ModをΔSだけ持ち上げマット片昇降台は停止する。
【0027】
マット片昇降台15が高い位置(H1+ΔS)に位置決めされているステップS5とステップS6の間で板カムは半ピッチ後退する。ステップS6において、再びマット昇降台は降下を始め、奇数番のマット片Modと共にステップS7の高さH3に達するまで降下する。
ステップS8において、再びマット昇降台が上昇を始め第1カム軸22が次の一回転を介しする直前まで偶数番のマット片Mevが山部14bで支えられることになる。
【0028】
以上を纏めると、ステップS1とステップS2およびステップS5とステップS6のステップ間ではマット片昇降台にのってすべてのマット片(Mod+Mev)で横臥する人の身体は支えられている。ステップS2とステップS5間では奇数番のマット片のみで支え、ステップS6とステップS1間では偶数番のマット片のみで支えている。
図6(e)は、上述の説明内容を図示したものである。各ステップ間における奇数番のマット片Modと偶数番のマット片Mevの高さの関係を示し、両グループのマット片の動作を対比したものである。
【0029】
なお、図4はステップS7とステップS8間のマット片の状態を示し、図5はステップS3とステップS4間のマット片の状態を示している。実施例1に記載した床ずれ防止ベッドの動作は第1カム軸の回転を基準としている。
奇数番と偶数番のマット片による昇降交代のサイクルを延長するためにはステップS3とステップS4およびステップS7とステップS8の間で一定時間停止する方法またはステップS1とステップS2およびステップS5とステップS6の間で一定時間停止する方法がある。これらは図2における駆動制御手段19のモータ電源にタイマを入れることにより容易に達成することができる。
【0030】
前述のようにグループ分けされた各々のマット片は横臥する人の身体に接して押し上げる時および身体から離れる時の当初においてすべてのマット片が身体に接しているので局部的に押し上げることがないので局部的圧迫感を感じさせない。
また、支えるマット片のグループが変わる場合も、一旦全マット片が降下を開始した後で一方のグループのマット片で身体を支えるので、移行が滑らかで違和感が少なく病弱者にとって優しい床ずれ防止ベッドとなっている。
【0031】
【発明の効果】
本発明の床ずれ防止ベッドは、上述したように構成したので以下に記載するような効果を奏する。
請求項1の発明は、マットをベッドの長手に交叉する方向でマットを分割し、これらを一つ飛びに二つのグループに分け、グループごとに横臥する人の体重を支えるようにして圧迫感を身体部分に与えたマット片のグループを昇降させ交互に別のグループのマット片で支えるようにしているので、与えた圧迫感を完全に消失させることができるので、床ずれが生じないという効果を奏する。
【0032】
また、床ずれを生じないようにした時の前記一般的効果を奏するほか、全マット片をグループ分けし、それぞれのグループを別々に昇降可能に構成し、かつ身体に接する時と身体から離れる時の当初は全マット片を身体に接した状態で昇降させるようにした結果、マット片昇降切換時に横臥する人に与える局所的圧迫感等について全く違和感を与えない効果を有する。
【0033】
請求項2の発明は、請求項1において記載した効果を確実に得ることができるようにカムとリンク機構を採用している。その結果、病弱者の肌に優しくマット片が当接し、また感知しない間にマット片の昇降交代を可能にしたので良好な床ずれ防止効果が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】マット支え昇降台を設けた床ずれ防止ベッドの上面図である。
【図2】図1のAA断面視図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図2において、矩形波状のカムを後退させた場合に、そのカムの山部で一方のマット片グループを支えた床ずれ防止ベッドの断面説明図である。
【図5】図2において、矩形波状のカムを前進させた場合に、そのカムの山部で他方のマット片グループを支えた床ずれ防止ベッドの断面説明図である。
【図6】実施例1に係る床ずれ防止ベッドのタイミングチャートである。(a)はマット片支えの昇降、(b)は昇降台の昇降、(c)は一方のマット片グループの昇降、(d)は他方のマット片グループの昇降、(e)はグループ別のマット片高さを表示したステップごとの対比図である。
【符号の説明】
10 ベッド
11 ベッドフレーム
13 マット片
12A,12B ガイド
14,14A,14B 板カム
15 マット昇降台
16 仕切り板
18 昇降台駆動手段
19 駆動制御部
20 駒
21 減速機付原動機
22 第1カム軸
23 進退用カム
24 第1レバー
25 第2カム軸
26 昇降用カム
27 第2レバー
28 リンク
29,30 連結軸
31,32 連結ピン
33A,33B 案内具

Claims (2)

  1. 横臥する人の床ずれ防止ベッドであって、拍子木状の複数のマット片をベッド長手方向と交叉させるとともに上下移動可能にベッド上に配設して構成した分割形マットと、前記マット片のそれぞれを上下動可能に案内するガイド部材と、前記分割形マットの分割幅を半ピッチとして矩形波状にベッドの長手方向にそって長く形成され進退移動可能にベッド上で案内され一つ飛びに2グループに構成した前記マット片の両端下面をグループごとに波形の上面で支える一対の板カムと、該板カムを前記長手方向に半ピッチ分進退駆動する板カム駆動手段と、前記板カムの進退移動が可能な高さにすべての前記マット片を持ち上げるマット片昇降台と、該マット片昇降台の昇降を駆動する昇降台駆動手段と、該昇降台駆動手段と前記板カム駆動手段とを併せて駆動する駆動制御部とを含んでなり、マット片が身体を持ち上げる時と身体から離れる時に当初全マット片を同時に昇降させるようにしたことを特徴とする床ずれ防止ベッド。
  2. 前記板カム駆動手段は、回転制御されるモータから伝導される第1カム軸に取着された進退用カムと、該進退用カムの変位を拡大する第1レバーと、該第1レバーの揺動をベッド長手方向の進退に変換する駒とを含んでなり、また、前記昇降台駆動手段は、回転制御されるモータから伝導される第1カム軸の回転数を2倍に増速駆動される第2カム軸に取着された昇降用カムと、該昇降用カムの変位を拡大する第2レバーと、該第2レバーで駆動されマット片を上面に載置して水平な前記マット片昇降台を鉛直に上昇させた時にトグル機能を発揮するように構成した組合せ平行リンク機構とを含んでなる請求項1に記載の床ずれ防止ベッド。
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