JP2004222884A - 簡易返血サポート機能付き透析装置 - Google Patents

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Yoshihiro Hasuo
良博 蓮尾
Toyohiro Daruma
豊弘 達摩
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Abstract

【課題】現在透析室スタッフが透析治療で行っている業務のうち、比較的簡単な作業である返血操作を患者が行えるようにした簡易返血サポート機能付き透析装置を提供する。
【解決手段】本発明の透析装置は、ベッドサイドに設けた返血ボタン(図示していない)と電気的に接続されており、患者が、透析が完了していると判断して返血ボタンを押すと、透析装置は自動的に透析工程から返血工程に移行し、血液ポンプ3が自動的に返血流量に設定され返血が行われるようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、返血サポート機能付き透析装置に関するもので、透析終了時の返血方法に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】
透析療法は、腎機能が低下し血液浄化能等が低下した患者に対して行う治療方法であり、当該患者の血液を体外循環させ、適正に作成された透析液と透析器を使用して血液中の不要物質の除去や酸塩基平衡の是正等を行う。
透析室スタッフは、透析を施行するため、血液を体外循環させるための血液回路や透析装置の準備作業に始まり、透析開始、患者の状態管理、透析終了など多大な作業を日常の業務として行っているが、患者は、従来、透析治療の殆どを透析室スタッフに委ねているのが現状である。そして、透析装置は透析室スタッフが操作することを考慮して設計されているために、患者自身が操作することは非常に困難であり、そのため透析室スタッフにかかる負担は大きなものになっていた。
【0003】
このように、透析治療は、殆ど全ての操作が透析室スタッフにより行われているのが現状であるが、透析治療は、1週間に通常3回、定期的に行われるため、作業はある程度ルーチン化されている。また、透析装置には自己診断機能が付与されており、装置異常時には警報を発生させ必要に応じて装置を停止させるなど安全性が向上している。さらに、患者の中には自分自身の治療に関心を持ち、また、積極的に治療に携わろうとする考えの人もおり、その場合、透析スタッフの作業の一部を患者が行うことは可能である。特に返血作業については、透析装置を改良することで操作の一部を患者が行うことが可能であり、その結果、透析室スタッフの労力軽減を図ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、現在透析室スタッフが透析治療で行っている業務のうち、比較的簡単な作業である返血操作を患者が行えるようにした簡易返血サポート機能付き透析装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するために、鋭意検討の結果、返血操作で行う透析室スタッフの主な作業には、▲1▼血液回路の流れを血液の流れから生理食塩液の流れに変える操作、▲2▼血液ポンプを低回転で回転させ、血液回路内や透析器内にできるだけ血液が残らないようにゆっくりと血液を患者に返血する操作、▲3▼返血中に体外への血液の漏れが無いこと、および血液中に気泡が混入していないことの確認、▲4▼返血完了の判断と血液ポンプを停止する操作、▲5▼患者から留置針を抜き透析を終了する操作があり、この中で▲1▼〜▲4▼に付いては比較的簡単な作業であり、患者が十分に操作、確認ができる作業である。従って、具体的には、血液回路の流れを変える操作、血液ポンプを低回転で回転させる操作、返血終了後血液ポンプを止める操作、血液回路の返血状態の確認、を患者が行うことができれば、上記▲1▼〜▲4▼までの操作を患者が行えることになる、という確信を持つに至り、本発明を完成した。すなわち本発明は、ベッドサイドに設けられた返血スイッチを押すことにより、透析工程から自動的に返血工程へ移行し、さらに血液ポンプが自動的に返血流量に設定されるようにされてなる簡易返血サポート機能付き透析装置に関する。
【0006】
ここで、本発明の透析装置は、返血工程において、予め設定された返血量に達した時に、自動的に血液ポンプが停止して返血工程が終了するようにしてもよく(自動操作)、また、返血スイッチを押すことにより、血液ポンプが停止して返血工程が終了するようにしてもよい(手動操作)。また、返血工程の終了を自動化する場合、予め設定される返血量が、返血時に使用される生理食塩液の量により決定されるようにすればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の透析装置のフロー図、図2は図1に示す透析装置の操作フローチャートである。
本発明の透析装置は、ベッドサイドに設けた返血ボタン(図示していない)と電気的に接続されており、患者が、透析が完了していると判断して返血ボタンを押すと、透析装置は自動的に透析工程から返血工程に移行し、血液ポンプ3が自動的に返血流量に設定され返血が行われるようになっている。
【0008】
図1に示すように、本発明の透析装置は透析器1と動脈側血液回路2、静脈側血液回路5、生食ライン8を含んでなり、動脈側血液回路2には上流側から順に血液側クランプV1と血液ポンプ3、動脈側ドリップチャンバ4が、静脈側血液回路5には上流側から順に静脈側ドリップチャンバ6と気泡センサー7、気泡クランプV2が介在されている。生食ライン8は血液側クランプV1に近接して血液ポンプ3の上流側に設けられており、生理食塩液側クランプV3を開いて、生理食塩液容器81の生理食塩液を動脈側血液回路2に供給できるようになっている。血液側クランプV1は患者から血液を取り出す穿刺部にできるだけ近い位置に配置されており、クランプとしては、例えば特開平10−169618号に示されるような、患者が片手で操作できるものが好ましい。
【0009】
以下、図2を用いて本発明の透析装置による透析治療の流れを説明する。
透析が完了していると判断して患者が返血ボタン(返血スイッチ)を押すと(S1)、透析が完了した場合(S2)、血液ポンプ3が停止し(S3)、
自動的に血液側クランプV1が閉じ、生理食塩液側クランプV3が開いて(S4)、透析装置は透析モードから返血モードに切り替えられる。但し、血液側クランプV1閉と生理食塩液側クランプV3開は必要に応じて手動で行える様にしてもよい。返血モードに切り替わった時に、患者が返血ボタンを押すと(S5)、血液ポンプ3が自動的に低回転で回転を開始し(S6)、血液の回収が開始される。血液の回収が始まったら、患者は動脈側血液回路2や静脈側血液回路5、動脈側ドリップチャンバ4、静脈側ドリップチャンバ6を目視して、血液の漏れや気泡の混入などの異常が無いことを確認する必要がある。異常がある場合、返血ボタンを押すと(S7)、血液ポンプ3が停止する(S12)。また、返血工程中に気泡センサー7により気泡が検知された場合には(S16)、気泡クランプV2が閉じ(S17)、血液ポンプ3が停止する(S18)。異常が無い場合は、目標返血量に達するまで血液の回収が行われ、目標返血量になると(S13)、血液ポンプ3が停止し(S14)、返血が終了する(S15)。
【0010】
異常が是正された後、患者または透析室スタッフが返血ボタンを押すと(S5)、血液ポンプ3が自動的に低回転で回転を開始し(S6)、返血が再開される。そして、返血工程において、患者が返血終了状態であると判断し、返血ボタンを押した場合(S8)、返血終了状態である場合(S9)、血液ポンプ3が停止し(S10)、返血が終了する(S11)。
最終的には、透析室スタッフが患者から留置針を抜き、動脈側血液回路2や静脈側血液回路5、透析器1を廃棄することになるが、その際、動脈側穿刺部位から血液側クランプV1の間に残った血液は廃棄されることになるので、血液側クランプV1は患者が操作しやすい位置で、なおかつできるだけ動脈側穿刺部位に近い方がよい。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明を採用すれば、透析に従事する者(透析室スタッフ、在宅で透析を行う場合の介護者)の労力の軽減を測ることができる。また、既存の透析装置を改良することによっても本発明を実施することができるので医療経済上のメリットが大きい。また、返血量を予め設定しておき、返血工程を自動化すれば、返血スイッチを押し忘れた場合でも、自動的に返血工程が終了することから、操作の簡便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透析装置のフロー図である。
【図2】図1に示す透析装置の操作フローチャートである。
【符号の説明】
1 透析器
2 動脈側血液回路
3 血液ポンプ
4 動脈側ドリップチャンバ
5 静脈側血液回路
6 静脈側ドリップチャンバ
7 気泡センサー
8 生食ライン
81 生理食塩液容器
V1 血液側クランプ
V2 気泡クランプ
V3 生理食塩液側クランプ

Claims (4)

  1. ベッドサイドに設けられた返血スイッチを押すことにより、透析工程から自動的に返血工程へ移行し、さらに血液ポンプが自動的に返血流量に設定されるようにされてなる簡易返血サポート機能付き透析装置。
  2. 返血工程において、予め設定された返血量に達した時に、自動的に血液ポンプが停止して返血工程が終了するようにされた請求項1に記載の透析装置。
  3. 予め設定される返血量は、返血時に使用される生理食塩液の量により決定される請求項2に記載の透析装置。
  4. 返血工程において、返血スイッチを押すことにより、血液ポンプが停止して返血工程が終了するようにされた請求項1に記載の透析装置。
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