JP2004222138A - 光送信回路 - Google Patents

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Kenji Senoo
賢治 妹尾
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Abstract

【課題】発光素子の経年変化による特性劣化にかかわらず、光送信の出力値を一定に保ち、且つ消光比を劣化させることなく、安定した光信号を送信することが可能な光送信回路を得ることを目的とする。
【解決手段】受光素子80で抽出される発光素子10の高レベル時及び低レベル時の光信号出力値を、発光素子10の周囲温度に拘らず各々一定値となるように、予め発光素子10の周辺温度に対応させて、出力値変換データとして記憶部51に記憶し、この出力値変換データに基づいて、フィードバック制御により発光素子LD10に入力するバイアス電流信号及び変調電流信号を生成できるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば加入者系伝送装置に使用され、レーザーダイオード等の発光素子を用いてデジタル光送信する光通信回路であって、特に、消光比を劣化させることなく、光信号を送信することが可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
光送信システムでは、通常受信側の機器が所定許容範囲内の受信レベルで受信できるよう、連続的に送信する送信側の機器が光出力の送信レベルを一定値となるように制御する。送信側の機器では、従来から周囲温度の変化による発光素子への影響や発光素子自体の経年変化により特性劣化に対処するため、以下に示すような対策が採られてきた。
【0003】
従来の光送信回路は、バイアス電流を周囲温度に対応した電流値に制御することによって、発光素子の光出力が周囲温度に影響されることなく駆動電流に対応できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−308584号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
図4は従来の光送信回路の回路構成を示す図である。
図4において、発光素子としてのレーザーダイオード(以下LDと称する)10は発光により光信号を出力する。バイアス駆動部20は後述の記憶部50から入力される電気信号からなるバイアス電流制御信号としてのバイアス電流データIbをLD10へ入力し、このバイアス電流データIbに応じてLD10を発光させることができる。温度検出部としての温度センサ30はLD10の周囲温度を検出し、この結果を温度データαとして出力する。A/Dコンバータ40はこの温度センサ30から出力される温度データαをアナログデジタル変換(以下、A/D変換と称する)して後述の記憶部50に入力する。記憶部50は温度センサ30からA/Dコンバータ40を介して入力される温度データαを受けて一時的に記憶する。記憶部50はLD10周辺の温度変化に拘らず、LD10の低(LOW)レベルの光信号の最大出力値が各々一定になるように、予め温度センサ30から入力される温度データαに対応させて、バイアス電流値データIbを内部のデータテーブル(図示せず)に記憶しており、温度センサ30から入力される温度データαに対応したバイアス電流Ibを出力する。D/Aコンバータ60は記憶部50から出力されたバイアス電流値データIbをデジタルアナログ変換(以下、D/A変換と称する)した後、バイアス駆動部20へ入力する。変調駆動部70は電気信号からなる変調制御信号としての変調電流値データImをLD10へ入力し、この変調電流データImに応じてLD10を発光させることができる。又、変調電流値データImの変調電流の大きさは予め固定設定されている。更に、この変調駆動部70にはLD10から光送信される送信データDが入力され、送信データDは変調電流値データImに乗せられてLD10へ出力される。
【0006】
次に、図4に基いて、従来の光送信回路の動作説明をする。
【0007】
まず、LD10周辺温度の変化にかかわらずLD10の光信号の最大出力値が各々一定値となるように、予め所定温度ごとの温度データαに対応させて、バイアス電流値データIbを記憶部50内部のデータテーブル(図示せず)に記憶する。具体的には、LD10の周辺温度を例えば5℃おきに変化させて、各温度毎に温度データα及びバイアス電流値データIbを記憶部50に記憶させる。即ち、温度センサ30はLD10の周囲温度を検出し、図4の点線で示すように、A/Dコンバータ40を介して温度データαを記憶部50へ出力する。記憶部50は、LD10のバイアス電流値データIbを温度データαと対応つけて、記憶部50内のデータテーブルに記憶する。
【0008】
次に、このように記憶部50のデータテーブルに記憶されたバイアス電流値データIbに従ってLD10に光信号の出力を行わせる方法について説明する。
【0009】
図4において、温度センサ30はLD10周辺温度を検出し、温度データαとして、A/Dコンバータ40を介して記憶部50へ出力する。記憶部50はこの温度データαと同一又は近似の温度データαをデータテーブルの中から抽出し、この温度データαに対応付けられたバイアス電流値データIbを、D/Aコンバータ60を介してバイアス駆動部20へ出力する。そして、バイアス駆動部20はバイアス電流値データIbに基づいたバイアス電流をLD10へ出力する。又、変調駆動部70は変調電流値データImに基づいた変調電流を、送信データDを乗せてLD10へ出力し、LD10に光信号を出力させる。以上のように、LD10はバイアス電流値データIb及び変調電流値データImに従って、送信データDを乗せた光信号を出力する。
【0010】
このように、記憶部50でLD10周辺温度の変化に拘らずLD10の光信号の出力が一定になるように、バイアス電流を周辺温度に対応した電流値に制御していたので、LD10は周辺温度に影響されることなく、常に一定の光信号の出力を得ることができた。
【0011】
しかしながら、従来の光送信回路では、発光素子としてのLD10の最大出力値についてはLD10周辺温度の変化にかかわらず一定にする制御を行えたが、消光比rを一定にすることができず、受信側の機器が所定許容範囲内の受信レベルで受信できず、安定した光送信を行うことができなかった。
【0012】
ここで、消光比とはLD10の高レベル時の光信号の出力値(Hとする)を低レベル時の光信号の出力値(Lとする)で除した数値の対数値に比例し、一般に消光比が大きい程、光送信器からの光信号の出力光は直線偏光に近く、性能的にも優れており、安定してしる。算出式は、消光比r=10Log10(H/L)で表わされる。
【0013】
図5はLD10の経年変化による特性劣化を説明するための図である。
【0014】
図5において、グラフAはLD10の初期時の電気特性を示し、グラフBは経年変化後の電気特性を示し、縦軸はLD10の光信号の出力(ミリワット(mW))、横軸はLD10の電流入力値(ミリアンペア(mA))を示す。
【0015】
従来の光送信回路において、記憶部50のデータテーブルにはグラフAに示された初期時の最大出力値H1を得るためのバイアス電流Ibが、予め温度データαと対応つけられて記憶されている。即ち、バイアス電流Ibに固定値である変調電流Imを上乗せした入力電流値IALD10に入力されたとき、光信号の最大出力値H1に達するように調整されている。記憶部50はバイアス電流Ibをバイアス駆動部20へ出力し、バイアス駆動部20はバイアス電流IbをLD10へ出力する。また、変調駆動部70はバイアス電流Ibに上乗せして変調電流ImをLD10へ出力する。そして、LD10はバイアス電流と変調電流の合計Ib+Im(=IA)の入力電流を受けて、一定の光信号の最大出力値H1を得ていた。また、このときの消光比rは、図5のグラフAからr=10Log10(H1/L1)で表わされる。
【0016】
次に、LD10の経年変化後の電気特性について、図5に基づいて説明する。
【0017】
図5において、光信号の出力値Pと電流入力値Iの関係は経年変化後に変化したとき、図に示されるように相対的にグラフが右にシフトされ、出力値の立ちあがりの傾きも小さくなる。経年変化後に、初期時に記憶部50に記憶したバイアス電流Ibで動作されると、LD10の入力電流はIA(=Ib+Im)で変わらないため、実際の最大出力値はH2(<H1)となり、H1と比べ光信号の出力値は小さくなり、また、消光比rも10Log10(H2/L2)(<10Log(H1/L1))となり初期時と比べて小さくなり、安定した光送信を行うことができなかった。
【0018】
また、LD10の経年変化後に、再度、LD10周囲温度ごとに光信号の出力値H1を得るためのバイアス電流Ibを記憶することもできるが、図5のグラフBで示される通り、光信号の最大出力値H1を得るには入力電流はIBだけ必要とし、バイアス電流はIB−Im(固定値)=Ibだけ必要となる。この場合、低レベル時の出力値が図5よりL2aとなるから、消光比は10Log10(H1/L2a)(<10Log(H1/L1)、L2a>L1)となり、初期時と比べ消光比は小さくなり安定した光送信を行うことができなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光送信回路では、発光素子としてのレーザーダイオードの光信号の最大出力値については、レーザーダイオードの周辺温度に拘らず一定にする制御を行えたが、消光比を一定にすることができず、受信側の機器が所定許容範囲内の受信レベルで受信できず、安定した光送信を行うことができなかった。また、レーザーダイオードは光信号の出力値のばらつきが大きく、周辺温度変化による特性変化も大きい。
【0020】
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、発光素子としてのレーザーダイオードの周囲温度変化による特性ばらつきの影響を受けず、また、経年変化による特性劣化にかかわらず、光送信の最大出力値を一定に保ち、且つ消光比を劣化させることなく、安定した光信号を送信することが可能な光送信回路を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明の光送信回路は、発光により光信号を出力する発光素子、この発光素子から出力される光信号を受光し、該光信号の出力値を電気信号に変換し、出力値変換データとして抽出する受光素子、電気信号からなる変調制御信号を上記発光素子へ入力し、該変調制御信号に応じて上記発光素子を発光させることができる変調駆動部、電気信号からなるバイアス電流制御信号を上記発光素子へ入力し、該バイアス電流制御信号に応じて上記発光素子を発光させることができるバイアス駆動部、及び上記発光素子の高レベル時及び低レベル時の光信号の各出力値が上記発光素子の周囲温度に拘らず各々一定値となるように、上記発光素子の高レベル時及び低レベル時の上記出力値変換データを、上記発光素子の周囲温度毎に高レベル時及び低レベル時の出力値設定データとして予め記憶する記憶部を備え、上記発光素子の高レベル時及び低レベル時に上記受光素子で抽出される上記出力値変換データを、上記記憶部に予め記憶された上記高レベル時及び低レベル時の出力値設定データにそれぞれ一致させるようにフィードバック制御し、上記変調制御信号及び上記バイアス電流制御信号を生成可能としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
【0023】
図1はこの発明の実施の形態1における光送信回路を示す図である。
【0024】
図1において、受光素子としてのフォトダイオード(以下PDと称する)80はLD10から出力される光信号を受光し、この光信号の出力値を電気信号の電流値データに変換し、出力値変換データとして抽出する。このPD80はLD10と異なり、特性の経年変化はほとんどなく、各周囲温度ごとに一定の光信号の出力値を正確に電流値データに変換することができる。LD10の光信号の出力値範囲をデジタル電気信号の高(HIGH)レベル時のH1から低(LOW)レベル時のL1までとした場合、出力検出部100は、PD80がLD10の高レベル時又は低レベル時の各出力を受けたとき、高レベル時の光信号の出力値H1及び低レベル時の光信号の出力値L1を高レベル時の電流値データβ及び低レベル時の電流値データγに変換し、高レベル時の電流値データβを前置増幅器H120へ出力し、低レベル時の電流値データγを前置増幅器L110へ出力する。前置増幅器L110は出力検出部100から入力される低レベル時の電流値データγを電圧変換して、この電圧変換後の低レベル時の電流値データγを一時的に記憶すると共に増幅させて比較器L130へ出力する。前置増幅器H120は出力検出部100から入力される高レベル時の電流値データβを電圧変換して、この電圧変換後の高レベル時の電流値データβを一時的に記憶すると共に増幅させて比較器H140へ出力する。また、記憶部51でデータテーブルに各データを記憶するときには、前置増幅器L110及び前置増幅器H120はA/Dコンバータ160、161を介して、電圧変換後の低レベル時の電流値データγ及び高レベル時の電流値データβをデジタル値に変換して記憶部51へ出力する。記憶部51は、LD10の高レベル時及び低レベル時の各出力値がLD10の周囲温度に拘らず各々一定値となるように、LD10の周辺温度毎の出力値変換データを、温度データαと共に高レベル時及び低レベル時の出力値設定データとしての電圧変換後の電流値設定データβ0、γとして、予め記憶部51のデータテーブルに記憶する。なお、記憶部51のデータテーブルに各データを記憶する方法については後述する。比較器L130は記憶部51から入力される電圧変換後の低レベル時の電流値設定データγと前置増幅器L110から入力される電圧変換後の低レベル時の電流値データγとを比較し、この比較結果をバイアス駆動部21へ出力する。比較器H140は記憶部51から入力される電圧変換後の高レベル時の電流値設定データβと前置増幅器H120から入力される電圧変換後の高レベル時の電流値データβとを比較し、この比較結果を変調駆動部71へ出力する。次に、バイアス駆動部21は、比較器L130から入力される、電圧変換後の低レベル時の電流値設定データγと電圧変換後の低レベル時の電流値データγとの比較結果に基づいて、両電流値データを一致させるように、バイアス電流制御信号としてのバイアス電流値データIbをフィードバック制御によって増減させながら生成する。そして、バイアス駆動部21はこのバイアス電流値データIbをLD10に入力し、このバイアス電流値データIbに応じてLD10を発光させる。又、バイアス駆動部21は、生成されるバイアス電流値データIbを後述の変調駆動部71へも出力する。変調駆動部71は比較器H140から入力される、電圧変換後の高レベル時の電流値設定データβと電圧変換後の高レベル時の電流値データβとの比較結果に基づいて、両電流値データを一致させるように、変調電流制御信号としての変調電流値データImをフィードバック制御によって、バイアス駆動部21から入力されるバイアス電流値データIbに上乗せして増減させながら変調電流値データImを生成する。そして、変調駆動部71はこの変調電流値データImをLD10に入力し、この変調電流値データImに応じてLD10を発光させる。
【0025】
次に、LD10周辺温度の変化にかかわらずLD10の高レベル時及び低レベル時の光信号の出力値が一定値となるように、予め所定温度ごとの温度データαに対応させて、高レベル時及び低レベル時の電流値設定データβ、γを記憶部51のデータテーブルに記憶する方法について説明する。
【0026】
図2はLD10の光信号の出力値PとPD80が抽出する電流値Iとの関係を示す特性図である。
【0027】
記憶部51は、LD10の光信号出力値H1に対応した高レベル時の電流値設定データβ及びLD10の光信号出力値L1に対応した低レベル時の電流値設定データγを、それぞれ各温度データα別に記憶する。即ち、図2において、記憶部51は、温度データα01=0℃のときには、グラフAに示すように出力値H1に対応する電流値設定データβ01及び出力値L1に対応する電流値設定データγ01をそれぞれ電圧変換し、温度データα01に対応させて記憶する。また、温度データα02=25℃のときには、グラフBに示すように、出力値H1に対応する電流値設定データβ02及び出力値L1に対応する電流値設定データγ02をそれぞれ電圧変換し、温度データα02に対応させて記憶する。同様にして、温度データα03=50℃のときも、グラフCに示すように、電流値設定データβ03、γ03をそれぞれ温度データα03に対応させて記憶する。
【0028】
また、LD10の特性が経年変化した場合であってもPD80の特性は変化はないから、改めて経年変化後に記憶部51のデータテーブルに高レベル及び低レベルの電流値データβ、γを記憶する必要はない。PD80の特性は経年変化しないが、周辺温度に応じて特性変化するから、上記各温度データα別に記憶しておく必要がある。
【0029】
次に、このように構成された発明の実施の形態1における光送信回路の動作説明を図に基づいて説明する。
【0030】
図1及び図2において、バイアス電流駆動部21及び変調電流駆動部71からLD10にバイアス電流Ib及び変調電流Imを初期印加すると、LD10は光信号を出力する。次に、PD80がLD10の光信号の出力値H、Lを電流値データとして抽出し、出力検出部100が高レベル時及び低レベル時の電流値データに変換し、高レベル時の電流値データβを前置増幅器H120へ出力し、低レベル時の電流値データγを前置増幅器L110へ出力する。
【0031】
次に、前置増幅器H120は高レベル時の電流値データβを電圧変換して、この高レベル時の電流値データβを一時的に記憶すると共に、増幅させて比較器H140へ出力し、前置増幅器L110は低レベル時の電流値データγを電圧変換して、この低レベル時の電流値データγを一時的に記憶すると共に、増幅させて比較器L130へ出力する。
【0032】
ここで、LD10の周辺温度がα02=25℃であったとき、記憶部51は、図2より高レベル時の電流値設定データβ02を、D/Aコンバータ170を介して、比較器H140へ出力し、また、低レベル時の電流値設定データγ02を、D/Aコンバータ171を介して、比較器L130へ出力する。
【0033】
次に、比較器H140は高レベル時の電流値設定データβと電流値データβとを比較し、この比較結果を変調駆動部71へ出力し、比較器L130は低レベル時の電流値設定データγと電流値データγとを比較し、この比較結果をバイアス駆動部21へ出力する。
【0034】
次に、バイアス駆動部21は、低レベル時の電流値設定データγと電流値データγとの比較結果に基づいて、両電流値データを一致させるようにバイアス電流値データIbをフィードバック制御によって増減させながら生成し、このバイアス電流値データIbをLD10に入力し、このバイアス電流値データIbに応じてLD10を発光させる。又、バイアス駆動部21は、生成されるバイアス電流値データIbを変調駆動部71へも出力する。
【0035】
次に、変調駆動部71は高レベル時の電流値設定データβ02と電流値データβとの比較結果に基づいて、両データを一致させるように、変調電流制御信号としての変調電流値データImをフィードバック制御によって、バイアス駆動部21から入力されるバイアス電流値データIbに上乗せして増減させながら変調電流値データImを生成する。そして、変調駆動部71はこの変調電流値データImをLD10に入力し、この変調電流値データImに応じてLD10を発光させる。このようにして、LD10はバイアス電流値データIb及び変調電流値データImに従って、送信データDを乗せた光信号を出力する。
【0036】
従って、LD10は光信号の出力値を、高レベル時にはH1に保つことができ、低レベル時にはL1に保つことができ、所定の消光比r(=10Log10(H1/L1))を安定して一定値に保つことができる。
【0037】
また、LD10が経年変化した場合であっても、PD80の電気特性は経年変化しないので、再度、記憶部51のデータテーブルに光信号の出力値H1、L1に対応した高レベル及び低レベル時の電流値設定データβ、γを記憶すれまでもなく、LD10の光信号の出力値H1、L1及び消光比rを確保することができる。
【0038】
以上のように、発明の実施の形態1における光送信回路は、LD10の周辺温度に拘らず、また、LD10の経年変化によらず、高レベル時及び低レベル時の出力値H1、L1、及び所定の消光比rを一定値に保ちながら、LD10に安定した光信号の出力をさせることができる。
【0039】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。
【0040】
図3はこの発明の実施の形態2における光送信回路を示す図である。
【0041】
図1では、記憶部51に高レベル時及び低レベル時の電圧変換後の電流値設定データβ、γを温度データαに対応させて予め記憶していたが、図3では高レベル時の電圧値設定データβのみを温度データαに対応させて予め記憶する点で異なる。
【0042】
図3において、調整部150は記憶部51から入力される高レベル時の電流値設定データβを、所定の消光比rが得られるように低レベル時の電流値設定データγに変換する。LD10の光信号出力値とPD80が抽出する電流値との関係は、図2に示されるように一般に比例関係にあることから、容易に高レベル時から低レベル時の電流値設定データへ変換することができる。即ち、消光比rと光信号の出力値H、Lとの関係は、r=10Log10(H/L)であるので、L=H/(10)となり、低レベル時の光信号出力値Lは高レベル時の光信号出力値Hに比例する。また、図2に示されるように、高レベル時の電流値設定データβは、出力値Pの増加に応じて低レベル時の電流値設定データγが増加する比例関係にあるため、この比例関係に応じた抵抗R1、R2の抵抗分割によって、低レベル時の電流値設定データγに変換することができる。
【0043】
このように構成された発明の実施の形態2における光送信回路の動作説明を図3に従って説明する。
【0044】
記憶部51から、高レベル時の電流値設定データβが、調整部150へ出力される。次に、調整部150は抵抗分割によって、高レベル時の電流値設定データβを低レベル時の電流値設定データγへ変換する。次に、比較器Lはこの低レベル時の電流値設定データγと出力検出部100から前置増幅器L110を経て出力される低レベル時の電流値データγとを比較し、バイアス電流駆動部21は比較器L130の比較結果に基づいて両電流値データが一致するようにバイアス電流値データIbをフィードバック制御によって増減させながら生成し、このバイアス電流値データIbをLD10に入力し、このバイアス電流値データIbに応じてLD10を発光させる。又、バイアス駆動部21は、生成されるバイアス電流値データIbを変調駆動部71へも出力する。
【0045】
次に、変調駆動部71は、記憶部51からD/Aコンバータ170を介して出力される高レベル時の電流値設定データβと出力検出部100から前置増幅器H120を経て出力される電流値データβとの比較結果に基づいて、両電流値データを一致させるように、変調電流制御信号としての変調電流値データImをフィードバック制御によって、バイアス駆動部21から入力されるバイアス電流値データIbに上乗せして増減させながら変調電流値データImを生成する。そして、変調駆動部71はこの変調電流値データImをLD10に入力し、この変調電流値データImに応じてLD10を発光させる。このようにして、LD10はバイアス電流値データIb及び変調電流値データImに従って、送信データDを乗せた光信号を出力する。
【0046】
以上のように、発明の実施の形態2における光送信回路は、LD10の周辺温度に拘らず、また、LD10の経年変化によらず、高レベル時及び低レベル時の出力値H1、L1、及び所定の消光比rを一定値に保ちながら、LD10に光信号の安定した出力をさせることができる。また、高レベル時の電流値設定データβしか記憶しないので、高レベル時の電流値設定データβと低レベル時の電流値設定データγとを記憶部51に記憶してLD10の光信号の出力を制御する実施の形態1における光送信回路と比べて、記憶部51の記憶領域の節減を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】
この発明に係る光送信回路によれば、発光素子の高レベル時及び低レベル時の出力値が発光素子の周囲温度に拘らず一定値となるように、予め発光素子の周辺温度に対応させて記憶した出力値変換データに基づいて、フィードバック制御により発光素子に入力するバイアス電流信号及び変調電流信号を生成しているので、発光素子の経年変化による特性劣化にかかわらず、高レベル時及び低レベル時の出力値、所定の消光比を一定値に保ちながら、発光素子に対して安定した光信号の出力をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1における光送信回路の構成を示す図である。
【図2】LD10の光信号の出力値PとPD80が抽出する電流値Iとの関係を示す特性図である。
【図3】発明の実施の形態2における光送信回路の構成を示す図である。
【図4】従来の光送信回路の構成を示す図である。
【図5】LD10の経年変化による特性劣化を説明するための図である。
【符号の説明】
10 レーザーダイオード(LD)、 20 バイアス駆動部、 30 温度センサ、 40、160、161 A/Dコンバータ、 50、51、52 記憶部、 60、170、171 D/Aコンバータ、 70、71、72 変調駆動部、 80 フォトダイオード(PD)、 100 出力検出部、 110前置増幅器L、120 前置増幅器H、 130 比較器L、 140 比較器H、 150 調整部。

Claims (3)

  1. 発光により光信号を出力する発光素子、
    この発光素子から出力される光信号を受光し、該光信号の出力値を電気信号に変換し、出力値変換データとして抽出する受光素子、
    電気信号からなる変調制御信号を上記発光素子へ入力し、該変調制御信号に応じて上記発光素子を発光させることができる変調駆動部、
    電気信号からなるバイアス電流制御信号を上記発光素子へ入力し、該バイアス電流制御信号に応じて上記発光素子を発光させることができるバイアス駆動部、
    及び上記発光素子の高レベル時及び低レベル時の光信号の各出力値が上記発光素子の周囲温度に拘らず各々一定値となるように、上記発光素子の高レベル時及び低レベル時の上記出力値変換データを、上記発光素子の周囲温度毎に高レベル時及び低レベル時の出力値設定データとして予め記憶する記憶部を備え、
    上記発光素子の高レベル時及び低レベル時に上記受光素子で抽出される上記出力値変換データを、上記記憶部に予め記憶された上記高レベル時及び低レベル時の出力値設定データにそれぞれ一致させるようにフィードバック制御し、上記変調制御信号及び上記バイアス電流制御信号を生成可能であることを特徴とする光送信回路。
  2. 発光により光信号を出力する発光素子、
    この発光素子から出力される光信号を受光し、該光信号の出力値を電気信号に変換し、出力値変換データとして抽出する受光素子、
    電気信号からなる変調制御信号を上記発光素子へ入力し、該変調制御信号に応じて該発光素子を発光させることができる変調駆動部、
    電気信号からなるバイアス電流制御信号を上記発光素子へ入力し、該バイアス電流制御信号に応じて上記発光素子を発光させることができるバイアス駆動部、
    上記発光素子の高レベル時の光信号の出力値が上記発光素子の周囲温度に拘らず各々一定値となるように、上記発光素子の高レベル時の出力値変換データを、上記発光素子の高レベル時の出力値設定データとして予め記憶する記憶部、
    及びこの記憶部から入力される上記高レベル時の出力値設定データを、所定の消光比が得られるように低レベル時の出力値設定データに変換する調整部を備え、上記発光素子の高レベル時及び低レベル時に上記受光素子で抽出される上記出力値変換データを、上記記憶部に予め記憶された上記高レベル時の出力値設定データ及び上記調整部で変換された低レベル時の出力値設定データにそれぞれ一致させるようにフィードバック制御し、上記変調制御信号及び上記バイアス電流制御信号を生成可能であることを特徴とする光送信回路。
  3. 調整部は、記憶部から入力される高レベル時の出力値設定データを、電圧変換後、抵抗分割によって低レベル時の出力値設定データに変換することを特徴とする請求項2に記載の光送信回路。
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