JP2004221762A - アナログ/ディジタル変換方法および回路ならびにそれを用いた物理量の検出装置 - Google Patents

アナログ/ディジタル変換方法および回路ならびにそれを用いた物理量の検出装置 Download PDF

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Moichi Kawai
茂一 川合
Isao Shibata
勲男 柴田
Masaru Horikoshi
勝 堀越
Yutaka Saito
豊 斉藤
Atsushi Tanaka
田中  敦
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Abstract

【課題】検出部の小型化が可能で、部品からの発熱による測定精度の低下も回避できる物理量の検出装置、ならびにそれに適したアナログ/ディジタル変換方法及び回路。
【解決手段】温度等に対応するアナログ信号を、内蔵したA/D変換回路で 電圧パルス信号に変換する検出装置において、アナログ信号に応じた速度で上昇する電圧が上限に達するまで低レベルを、この電圧を降下させて下限に達するまで高レベルを与える電圧パルス信号に変換するA/D変換回路を用いる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ/ディジタル変換(以下、「A/D変換」と記す。)方法および回路ならびにそれを用いた物理量の検出装置に関し、特に、温度等の物理量の検出に有用なアナログ/ディジタル変換方法および回路、ならびに食品等の監視対象の温度測定に有用な、温度等の物理量の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
肉、魚等の生鮮または加工食品の冷凍保存において、食品の品質を保つためには急速冷凍する必要がある。これらの食品を急速冷凍する際、冷凍機電力の低減および庫内温度の均一化のために、いろいろの工夫がされており、その一つは、特許文献1に開示されているように、冷凍される食品の内部の温度を測定して、凍結完了を検出し、庫内の気流循環方法を変更するものである。
【0003】
特許文献1に開示された方法では、食品の中央部付近の温度のみを測定するため、個々の食品の凍結が完了したとき、漸くそれが検出される。多数の食品個体を順次搬入して冷凍する場合には、それらの凍結を追跡管理するには、食品の内部温度の監視のために人手を要する。
【0004】
このような問題を解消するため、特許文献2では、食品の内部温度を検出する棒状の芯温計の基部から先端までの間に複数の温度センサーを設けて、代表となる個体の内部の温度分布の変化を追跡して、他の個体の凍結の進行を予測するようにしている。各温度センサーからの温度信号は演算装置で処理される。
【0005】
通常、信号の演算処理は電圧パルス信号により行なわれるから、アナログ量である温度センサーからの温度信号は、特許文献3に記載されているように、A/D変換回路を用いて電圧パルス信号に変換される。
【0006】
複数の温度センサーからの信号は、アナログ信号のままで伝送すると、伝送路の抵抗、インダクタンス等の影響により測定精度が低下するので、A/D変換回路を各センサーに内蔵または密接して設け、電圧パルス信号に変換している。
【0007】
従来のA/D変換回路にはいくつかの種類がある。主なものは、追従型、逐次比較型、フラッシュ(並列)型、2ステップフラッシュ型、2重積分型、サブレンジング型等である。追従型は変換に時間を要するという大きな欠点がある。逐次比較型は変換速度が速く、広く利用されている。フラッシュ(並列)型はさらに変換速度が速いが、回路の規模が大きくなる。2ステップフラッシュ型、2重積分型、サブレンジング型は、いずれも種々の付属回路を必要とし、回路の規模が大きい。
【0008】
従って、実用上最も広く利用されているA/D変換回路は逐次比較型で、その代表例は特許文献4に記載されている。
【0009】
図9は、特許文献4に記載されたA/D変換回路を示す。このA/D変換回路は、直列に接続した同じ抵抗値の抵抗2個から成る抵抗回路網61と、トランスミッションゲート62と、そのいずれかをオンにするセレクト信号を出すセレクタ回路63と、トランスミッションゲートで構成されるスイッチ64と、コンパレータ(比較回路)65と、その反転入力ノード66と、反転入力ノード66と大地の間にスイッチ群67を介して接続されたコンデンサ群68と、コンパレータ65の出力に応じてスイッチ群67に対し制御信号を出力する制御信号発生回路69と、アナログ信号をコンパレータ65の非反転入力端子(+)に供給するアナログ入力回路70と、チャンネルレジスタ71と、データバス72と、コンパレータ65からのディジタル・データの最下位ビットを保持するための比較結果レジスタ73と、コンパレータ65の出力データを保持するデータレジスタ74とから成る。
【0010】
抵抗回路網1は電源Vddと大地の間に接続され、直列に接続された抵抗の接続点から電源電圧を2分割した基準電圧を与える。基準電圧はスイッチ62の各トランスミッションゲート及びスイッチ64を介してコンパレータ65の反転入力ノード66に入力される。スイッチ群67は、トランスミッションゲートTG1,TG2,TG3から成り、コンデンサ群68のコンデンサ81,82,83はTG1,TG2,TG3にそれぞれ接続されている。制御信号発生回路69からの制御信号によりTG1,TG2,TG3の開閉が制御される。制御信号発生回路69は、コンパレータ65の出力に応じてセレクタ回路63をも制御する。チャンネルレジスタ71には、アナログ入力回路70に入力されるアナログ信号の入力端子を選択するデータが設定される。
【0011】
制御信号発生回路69からの最初の制御信号に応じて、セレクタ回路63からの信号により、抵抗回路網61の抵抗群の中央の接続点に対応するトランスミッションゲート62がオンとなり、基準電圧Vdd/2がスイッチ64を介してコンパレータ65の反転入力ノード66に入力され、アナログ信号と比較される。アナログ信号がVdd/2より大であれば、コンパレータ65の出力は1(小であれば0)となり、データレジスタ74の最上位に保持される。第2の制御信号により抵抗回路網61から基準電圧3/4Vddがコンパレータ65に入力され、アナログ信号と比較されて、アナログ信号が3/4Vddより大であればコンパレータ65の出力は1(小であれば0)となる。最初の段階の比較でアナログ信号がVdd/2より小(コンパレータ65の出力が0)であれば、第2の段階で1/4Vddと比較される。同様にして順次m回の比較が行なわれ、mビットの電圧パルス信号が生成される。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−311649号公報
【特許文献2】
特開2001−99544号公報
【特許文献3】
特開平9−243466号公報
【特許文献4】
特開2001−53612号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のA/D変換回路は一般に回路構成が複雑で、特に多数の抵抗を用いたものが多い。抵抗等の部品からの発熱により、A/D変換回路を含む温度センサー自体が影響を受けるため、温度の測定精度が損なわれる。
【0014】
食品の内部に挿入して局所的な温度を測定する温度センサーは、小型である必要があり、付属するA/D変換回路も当然小型でなければならない。このような目的の温度センサーでは、小型化に伴い、部品密度は高くなり、温度センサーに付属する、多数の抵抗を含むA/D変換回路からの発熱による影響が大きくなるので、測定精度の低下が避けられない。これが温度センサーの小型化を困難にしている。
【0015】
またA/D変換回路には、多くの場合、かなりの数のコンデンサーを用いており、これがA/D変換回路を内蔵する温度センサーの小型化を著しく制約する。
【0016】
温度センサーからの信号をアナログ信号のまま線路上を伝送すると、前述の通り、伝送路上での損失により測定精度が低下するから、A/D変換回路を分離することは望ましくない。
【0017】
従って、本発明の目的は、検出部の小型化が可能で、部品からの発熱による測定精度の低下が回避できる物理量検出装置を実現でき、特に、小型化が可能で、内蔵するアナログ/ディジタル変換回路からの発熱による影響が回避でき、測定精度の高い物理量の検出装置を実現することにある。
【0018】
また、本発明の目的は、回路の小型化や熱的影響の回避に適したアナログ/ディジタル変換方法を実現することにある。
【0019】
また、本発明の目的は、温度等の物理量の検出装置に内蔵するのに適する小型化されたアナログ/ディジタル変換回路を実現することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のアナログ/ディジタル変換方法は、アナログ信号として入力される電流に対応する第1の速さで、回路の第1の点における電圧が所定の第1の電圧値まで上昇し、第1の点における電圧が第1の電圧値まで上昇する間、回路の第2の点に電圧パルス信号の第1のレベルを発生し、第1の点における電圧が、第1の電圧値に達した後は所定の第2の速さで所定の第2の電圧値まで低下し、第1の点における電圧が第2の電圧値まで低下する期間、第2の点に電圧パルス信号の第2のレベルを発生し、第1の点における電圧は、第2の電圧値まで低下した後には再び第1の速さで第1の電圧値に達するまで上昇し、電圧が再び上昇する間、第2の点に電圧パルス信号の第1のレベルを発生することにより、アナログ信号から、第1及び第2のレベルを有する電圧パルス信号を発生することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明のアナログ/ディジタル変換回路は、入力されるアナログ信号に基づき、回路の第1の点における電圧を、所定の第1の電圧値まで第1の速さで上昇させる手段と、第1の点における電圧を、第1の電圧値に達した後は所定の第2の速さで低下させる手段と、この電圧を、所定の第2の電圧値まで低下した後は再び第1の速さで上昇させる手段と、この電圧が上昇している間は第1のレベルを、電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を、回路の第2の点に発生する手段とから成ることを特徴とする。
【0022】
上記目的を達成するため、本発明のアナログ/ディジタル変換回路を用いた物理量の検出装置は、物理量を検出してアナログ信号を発生する検出手段と、このアナログ信号を電圧パルス信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路とから成り、このアナログ/ディジタル変換回路が、回路の所定の点における電圧が第1の速さで上昇するように構成した第1の部分回路と、電圧を所定の電圧値と比較する比較回路と、この電圧が上昇して、所定の第1の電圧値に達したことが比較回路で検出された後は、電圧を所定の第2の速さで低下させる第2の部分回路と、電圧が所定の第2の電圧値まで低下したことが比較回路で検出された後は、電圧が再び第1の速さで上昇するように構成した第3の部分回路とから成り、比較回路は、第1の点における電圧が上昇している間は第1のレベルを、電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を出力し、所定の点に供給されたアナログ信号に対応する電圧パルス信号が出力されるように構成されていることを特徴とする。
【0023】
アナログ信号は例えば、物理量に応じて変化する電流に対応する信号である。物理量は例えば、温度である。
【0024】
第2の点(比較回路の出力)に発生する電圧パルス信号が、入力されるアナログ信号に対応したパルス幅あるいは周期を有するように、回路を構成することができる。第1の点における電圧が第1の電圧値に達した後一定の速さで低下するようにすれば、アナログ信号に対応したパルス幅を有する電圧パルス信号を得ることができる。アナログ信号に対応した速さで低下するようにすれば、アナログ信号に対応した周期を有する電圧パルス信号を得ることができる。
【0025】
本発明のA/D変換回路で、第1の点における電圧を、第1の電圧値に達した後第2の速さで低下させるには、この電圧を所定の電圧値と比較する比較回路を設ければ良い。比較回路を用いることにより、本発明のA/D変換回路は、回路の所定の点における電圧が第1の速さで上昇するように構成した第1の部分回路と、この電圧を所定の電圧値と比較する比較回路と、この電圧が上昇して、所定の第1の電圧値に達したことが比較回路で検出された後は、第1の点における電圧を所定の第2の速さで低下させる第2の部分回路と、この電圧が所定の第2の電圧値まで低下したことが、比較回路で検出された後は、この電圧が再び第1の速さで上昇するように構成した第3の部分回路とから成るものとし、比較回路は、第1の点における電圧が上昇している間は第1のレベルを、この電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を出力するように構成される。比較回路からは、第1の点に供給されたアナログ信号に対応する電圧パルス信号が出力される。
【0026】
回路の第1の点における電圧の、第1の電圧値(上限値)および第2の電圧値(下限値)の少なくとも一方を変化させると、アナログ信号又は温度等の物理量と電圧パルス信号のパルス幅又は周期(周波数)との対応関係を変えることができる。
【0027】
本発明の物理量検出装置では、温度、湿度、加速度等、多種の物理量を検出することができるが、特に温度を測定する場合、検出装置を小型化しても高い測定精度を維持できるので、冷凍食品の内部温度等の測定に適する。殊に、冷凍食品の多数入庫の際の凍結進行管理に有用である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を示す。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る温度測定装置を示す。温度測定装置1は、センサー3を先端部に有するプローブ2と、温度信号出力部5から成り、配線6で、図示されない信号処理部に接続されている。プローブ2は断熱材料で構成されており、トレー8に載せられた食品7の内部に、所要の深さに挿入される。センサー3は配線4で温度信号出力部5に接続されている。
【0029】
図2は、図1に示した温度測定装置の温度信号出力部5の細部を示す。温度信号出力部5は、センサー3と温度/電圧変換回路11aとを含む感温部11と、電圧/電流(V/I)変換回路12と、電流/周波数(I/f)変換回路13と、制御部14と、ID保持部15と、チップセレクト部16および出力部(I/O)17とから成る。
【0030】
食品7に対して所要の深さにプローブ2を挿入すると、センサー3は食品7の内部の温度を検出する。センサー3の抵抗変化等に伴う温度信号は、温度/電圧変換回路11aによって温度に対応する電圧に変換され、電圧/電流変換回路12により温度に対応する電流に変換され、さらに電流/周波数変換回路13により温度に対応する周波数に変換される。温度に対応する周波数の信号は、制御部14の制御の下に出力部17から出力される。ID保持部15は、複数存在することがある温度センサーを識別するためのIDを保存し、必要に応じてID信号を出力する。チップセレクト部16は、複数存在する温度センサーのうち特定のものを選択する場合に処理に必要な信号を発生する。
【0031】
図3は、温度/電圧変換回路11aの細部を示し、定電流回路22と、ダイオード23とを有してセンサーからの温度に応じて変化する電圧を出力する。
【0032】
図4は、電圧/電流変換回路12の細部を示す。この電圧/電流変換回路12は、比較回路31と、電界効果トランジスタ32と、抵抗33とで構成される。
電圧信号は比較回路31の+側に入力され、電界効果トランジスタ32の出力側から電流変化として出力される。
【0033】
図5は、A/D変換回路13の細部を示す。このA/D変換回路13は、コンデンサ41と、比較回路42と、2個のトランジスタ43A,43Bと、直列に接続された抵抗44,45,および46と、比較回路42の出力に接続された抵抗47,48と、定電流回路49とで構成される。
【0034】
図6は、A/D変換回路13の動作を示すグラフである。横軸は経過時間、図6(a)の縦軸はP点の電圧を、図6(b)の縦軸は端子Qの電圧を、それぞれ示す。温度に応じて変化する電圧/電流変換回路12からの電流は、コンデンサ41を充電し、図6(a)に示すように,P点の電圧は徐々に上昇する。この電圧は比較回路42の反転入力端子−の電圧Vtと比較され、それより小さい間は、図6(b)に示すように、端子Qからの出力は0である。電圧Vtは通常、抵抗44,45,46により決定される。P点の電圧変化の状況は、図6(a)の原点から電圧が上限VtHに達するまでの領域に示される。
【0035】
P点の電圧が、比較回路42の反転入力端子−の電圧Vtに等しい値VtHに達すると、図6(b)に示すように、端子Qからは一定の電圧Vが発生する。電圧Vは抵抗48を介してトランジスタ43Aのベースに与えられるので、定電流回路49を経てコンデンサ41が放電を始め、図6(a)に示すように、P点の電圧は一定速度で降下してゆく。
【0036】
端子Qの電圧Vが抵抗47を介してトランジスタ43Bのベースに与えられると、抵抗46がバイパスされ、それに応じて比較回路42の端子−の電圧Vtは、図6(a)に示すように、低い値VtLとなる。P点の電圧が比較回路42の端子−の電圧VtLより大きい間は、図6(b)に示すように、端子Qの電圧Vが維持される。
【0037】
P点の電圧が比較回路42の端子−の電圧VtLに等しい値まで低下すると、図6(b)に示すように、端子Qからの出力は0になる。そうするとトランジスタ43Aのエミッタ・コレクタ間はオフとなるので、コンデンサ41の放電は停止し、入力電流によるコンデンサ41の充電が始まる。図6(a)に示すように、P点の電圧は再び上昇し、VtHに達するまで上昇を続ける。
【0038】
P点の電圧の上昇の速度は入力電流Iに比例し、低下の速度は一定である。Q点からは、図6(b)に示す電圧パルス信号が出力され、そのパルス間隔はセンサーからの温度依存電圧信号の大きさに対応する。出力信号は、図示されない信号処理部で処理され、表示又は記録される。
【0039】
上記した第1の実施の形態によると、温度を検出してアナログ信号を発生し、このアナログ信号を電圧パルス信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路を設けることによって、多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いなくてもよく、そのことによって発熱量が小さく、回路の規模を小にすることができる。
【0040】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る複数の温度測定装置を設けた場合の接続図である。図示しない温度センサーをそれぞれ有する温度測定装置51,52,53は、それぞれ電源線Vccおよび大地GNDに接続されている。温度測定装置のデータ出力端子Dは共通のデータバス54に、クロック端子Sは共通の制御信号線55に、それぞれ接続されている。データバス54と制御信号線55は、信号処理部を含む中央管理装置56に接続されている。中央管理装置56から制御信号線55を介して、各温度測定装置のIDを含む制御信号が順次対応するクロック端子Sに送られると、該当する温度測定装置のデータ出力端子Dからディジタル温度信号が中央管理装置56に送られ、温度データが処理され、必要に応じ表示および記録される。
【0041】
図8は、本発明による温度測定装置を示す。温度検出部1は、3個のセンサー3A,3B,3Cを有するプローブ2と、温度信号出力部5から成り、配線6で図示されない信号処理部に接続されている。プローブ2は食品7の内部に所要の深さに挿入される。プローブ2は断熱材料で構成されており、センサー3A,3B,3Cは互いに熱的に絶縁されている。センサー3A,3B,3Cはそれぞれ独立の配線4A,4B,4Cで温度信号出力部5に接続されている。センサー3A,3B,3Cは、いずれも図1の温度測定装置のセンサー3と同じである。
【0042】
食品7の内部に所要の深さに挿入されたプローブ2の、各部位に設けられた3個のセンサー3A,3B,3Cにより、食品7の対応する深さでの温度が検出される。各センサーからの抵抗変化等の温度信号は、図2に示す温度/電圧変換回路11により温度に対応する電圧に変換され、電圧/電流変換回路12により温度に対応する電流に変換され、さらに電流/周波数変換回路13により温度に対応する周波数に変換され、図示されない信号処理部で処理される。
【0043】
上記した第2の実施の形態によると、コンデンサ41は、時にμFオーダという大変大きな値(ICに内蔵不可能)を取る必要が生じることがあり、その場合、上記したように複数のセンサー3A,3B,3Cを有する構成では、ID保管部15を有し、チップセレクト部を有することによって信号線を共有でき、そのことによってコンデンサ41を複数のセンサー3A,3B,3Cで共有できることから、構成を簡素化することができる。
【0044】
なお、上記した実施の形態では、中央管理装置56と各センサー3A,3B,3Cとが信号線を介して通信する構成を説明したが、例えば、無線によって通信を行うようにしても良い。この場合には、検出温度に基づくアナログ信号をパルス時間信号として所定の周波数の電波として送信するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のアナログ/ディジタル変換方法によると、回路の小型化や熱的影響の回避に適した方法が実現される。これは、本発明のアナログ/ディジタル変換方法では、多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いずに、小規模の回路で実施することができるためである。
【0046】
本発明のアナログ/ディジタル変換回路によると、小型化された、温度等の物理量の検出装置に内蔵するのに適したアナログ/ディジタル変換回路が実現される。これは、本発明のアナログ/ディジタル変換回路は、従来のアナログ/ディジタル変換回路のように多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いないため、発熱量が小さく、回路の規模も小さくできるためである。
【0047】
本発明の物理量の検出装置によると、検出部の小型化が可能で、部品からの発熱による測定精度の低下が回避できる、物理量検出装置が実現される。特に、小型化が可能で、内蔵するA/D変換回路からの発熱による影響が回避でき、温度測定精度の高い、食品内部温度等の測定に適した、温度検出装置が実現される。
これは、本発明の物理量の検出装置が、物理量を検出してアナログ信号を発生する検出手段と、アナログ信号を電圧パルス信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路とから成り、このアナログ/ディジタル変換回路に多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いないため、発熱量が小さく、回路の規模も小さくできるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施に係る温度測定装置の断面説明図
【図2】温度測定装置の温度信号出力部の細部のブロックダイヤグラム
【図3】温度測定装置の温度信号出力部の、温度/電圧変換回路の回路図
【図4】温度測定装置の温度信号出力部の、電圧/電流変換回路の回路図
【図5】温度測定装置の温度信号出力部の、A/D変換回路の回路図
【図6】本発明によるA/D変換回路の動作を示すグラフ。
図6(a)はP点の電圧の、図6(b)は端子Qの電圧の、時間に対する変化を示す。
【図7】本発明の第2の実施に係る複数の温度測定装置の接続図
【図8】本発明の第2の実施に係る温度測定装置の断面説明図
【図9】従来のA/D変換回路のブロック図
【符号の説明】
1 温度検出部
2 プローブ
3 センサー
3A,3B,3C センサー
4A,4B,4C 配線
5 温度信号出力部
6 配線
7 食品
11 感温部
11a 温度/電圧変換回路
12 電圧/電流変換回路
13 電流/周波数変換回路
14 制御部
15 ID保持部
16 チップセレクト部
17 出力部
21,22 トランジスタ
23,24,25 ダイオード
26 抵抗
31 比較回路
32 電界効果トランジスタ
33 抵抗
41 コンデンサ
42 比較回路
43A,43B トランジスタ
44,45,46 抵抗
47,48 抵抗
49 定電圧電源
51,52,53 温度測定装置
54 データバス
55 制御信号線
56 中央管理装置
D データ出力端子
S クロック端子
61 抵抗回路網
62 トランスミッションゲート
63 セレクタ回路
64 スイッチ
65 コンパレータ(比較回路)
66 反転入力ノード
67 スイッチ群
68 コンデンサ群
70 アナログ入力回路
71 チャンネルレジスタ
72 データバス
73 比較結果レジスタ
74 データレジスタ

Claims (17)

  1. アナログ信号として入力される電流に対応する第1の速さで、回路の第1の点における電圧が所定の第1の電圧値まで上昇し、
    前記第1の点における電圧が前記第1の電圧値まで上昇する間、回路の第2の点に電圧パルス信号の第1のレベルを発生し、
    前記第1の点における前記電圧が、前記第1の電圧値に達した後は所定の第2の速さで所定の第2の電圧値まで低下し、
    前記電圧が前記第2の電圧値まで低下する期間、前記第2の点に電圧パルス信号の第2のレベルを発生し、
    前記電圧は、前記第2の電圧値まで低下した後には再び前記第1の速さで前記第1の電圧値に達するまで上昇し、
    前記電圧が再び上昇する間、前記第2の点に前記電圧パルス信号の第1のレベルを発生することにより、
    前記アナログ信号から、前記第1及び第2のレベルを有する電圧パルス信号を発生することを特徴とする、アナログ/ディジタル変換方法。
  2. 前記アナログ信号が、物理量に応じて変化する電流に対応する信号である、請求項1のアナログ/ディジタル変換方法。
  3. 前記物理量が温度である、請求項2のアナログ/ディジタル変換方法。
  4. 前記第1の点における前記電圧を、それが上昇している間前記第1の電圧値と比較回路で比較し、
    前記電圧が前記第1の電圧値より小さいときは、前記比較回路が比較結果として前記電圧パルス信号の前記第1のレベルを発生し、
    前記電圧が前記第1の電圧値に達した後は、前記電圧を前記第2の速さで低下させるとともに、
    前記電圧を前記第2の電圧値と前記比較回路で比較し、
    低下する前記電圧が前記第2の電圧値より大きいときは、前記比較回路が比較結果として前記電圧パルス信号の前記第2のレベルを発生し、
    前記電圧が前記第2の電圧値まで低下した後は、前記電圧を再び前記第1の速さで上昇させるとともに、
    前記電圧を再び前記第1の電圧値と前記比較回路で比較することから成る、請求項1のアナログ/ディジタル変換方法。
  5. 入力されるアナログ信号に基づき、回路の第1の点における電圧を、所定の第1の電圧値まで第1の速さで上昇させる手段と、
    前記第1の点における前記電圧を、前記第1の電圧値に達した後は所定の第2の速さで低下させる手段と、
    前記電圧を、所定の第2の電圧値まで低下した後は再び前記第1の速さで上昇させる手段と、
    前記電圧が上昇している間は第1のレベルを、前記電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を、回路の第2の点に発生する手段とから成ることを特徴とする、アナログ/ディジタル変換回路。
  6. 前記第2の点に発生する電圧パルス信号が、前記入力されるアナログ信号に対応したパルス幅又は周期を有する、請求項5のアナログ/ディジタル変換回路。
  7. 回路の所定の点における電圧が第1の速さで上昇するように構成した第1の部分回路と、
    前記電圧を所定の電圧値と比較する比較回路と、
    前記電圧が上昇して、所定の第1の電圧値に達したことが前記比較回路で検出された後は、前記電圧を所定の第2の速さで低下させる第2の部分回路と、
    前記電圧が所定の第2の電圧値まで低下したことが、前記比較回路で検出された後は、前記電圧が再び前記第1の速さで上昇するように構成した第3の部分回路とから成り、
    前記比較回路は、前記第1の点における前記電圧が上昇している間は第1のレベルを、前記電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を出力するように構成され、
    前記所定の点に供給されたアナログ信号に対応する電圧パルス信号が出力されることを特徴とする、アナログ/ディジタル変換回路。
  8. 前記比較回路は、一方の入力端子に前記電圧を入力し、他方には前記電圧が上昇している間前記第1の電圧値を入力し、前記電圧が低下している間前記第2の電圧値を入力し、
    前記第1の電圧値が入力されている間は前記電圧パルス信号の前記第1のレベルを、前記第2の電圧値が入力されている間は前記電圧パルス信号の前記第2のレベルを、それぞれ出力する、請求項7のアナログ/ディジタル変換回路。
  9. 前記アナログ信号が、物理量に応じて変化する電圧又は電流から成る信号である、請求項7のアナログ/ディジタル変換回路。
  10. 前記電圧パルス信号が、前記物理量に対応したパルス幅又は周期を有する、請求項7のアナログ/ディジタル変換回路。
  11. 前記物理量が温度である、請求項9または10のアナログ/ディジタル変換回路。
  12. 物理量を検出してアナログ信号を発生する検出手段と、前記アナログ信号を電圧パルス信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路から成り、このアナログ/ディジタル変換回路が、
    回路の所定の点における電圧が第1の速さで上昇するように構成した第1の部分回路と、
    前記電圧を所定の電圧値と比較する比較回路と、
    前記電圧が上昇して、所定の第1の電圧値に達したことが前記比較回路で検出された後は、前記電圧を所定の第2の速さで低下させる第2の部分回路と、
    前記電圧が所定の第2の電圧値まで低下したことが、前記比較回路で検出された後は、前記電圧が再び前記第1の速さで上昇するように構成した第3の部分回路とから成り、
    前記比較回路は、前記第1の点における前記電圧が上昇している間は第1のレベルを、前記電圧が低下している間は第2のレベルを取る電圧パルス信号を出力し、前記所定の点に供給されたアナログ信号に対応する電圧パルス信号が出力されるように構成されていることを特徴とする、物理量の検出装置。
  13. 前記アナログ信号が前記物理量に応じて変化する電圧又は電流から成る、請求項12の物理量の検出装置。
  14. 前記第2の速さが一定である、請求項12の物理量の検出装置。
  15. 前記電圧パルス信号が、前記物理量に応じたパルス幅を有する、請求項12の物理量の検出装置。
  16. 前記物理量が温度である、請求項13又は15の物理量の検出装置。
  17. 前記電圧パルス信号を無線電波で中央管理装置に送信する請求項15の物理量の検出装置。
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