JP2004221337A - ユニット挿抜チェック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の増幅ユニットの実装では、ユニットの電源スイッチを入れるまでユニットが正しく挿入されているか否かを確認できず、不便であるという問題点があり、本発明は、ユニットがラックに正しく挿入されたかどうかを視覚的に容易に確認することができるユニット挿抜チェック構造を提供する。
【解決手段】ラック1の内部に、発光部11aと受光部11bとから成る複数の光センサ11を備え、ラック1の外部に、各光センサ11に対応して、光センサ11が導通状態の場合に発光する発光ダイオードを備え、ユニット2に光センサ11の導通を遮断する遮蔽板22を備え、光センサ11及び遮蔽板の設置位置を、ユニット2がラック1に正確に挿入された場合に、ユニット2の遮蔽板22が、光センサ11の発光部11aと受光部11bとの間に入って光センサ11の導通を遮断する位置となるように設置したユニット挿抜チェック構造である。
【選択図】 図1
【解決手段】ラック1の内部に、発光部11aと受光部11bとから成る複数の光センサ11を備え、ラック1の外部に、各光センサ11に対応して、光センサ11が導通状態の場合に発光する発光ダイオードを備え、ユニット2に光センサ11の導通を遮断する遮蔽板22を備え、光センサ11及び遮蔽板の設置位置を、ユニット2がラック1に正確に挿入された場合に、ユニット2の遮蔽板22が、光センサ11の発光部11aと受光部11bとの間に入って光センサ11の導通を遮断する位置となるように設置したユニット挿抜チェック構造である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、増幅ユニット(T−PA)が確実にラックに挿入されたか否かを確認するユニット挿抜チェック構造に係り、特にユニットの挿抜を視覚的に容易に確認することができるユニット挿抜チェック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、増幅ユニット(T−PA)は、ラックに挿入実装されて用いられるようになっている。従来のユニット及びラックの概略構成について図4を用いて説明する。図4は、従来のユニット及びラックの概略構成図である。
図4に示すように、従来は、複数のユニットを収納可能なラック1′に、必要な数のユニット2′を挿入して実装するようになっていた。
【0003】
従来の増幅ユニットの実装例としては、ユニットを引き抜くための構造を、少ない部品点数及び作業工数で実現するユニット引抜構造があった(特許文献1参照)。
また、従来、増幅ユニットを6段に実装でき、増幅ユニットは用途に応じ減少させることができ、減少させた場合には空き部分に化粧パネルが装着される通信用増幅器があった(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−56276号公報
【特許文献2】
意匠登録第1131663号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の増幅ユニットの実装例では、増幅ユニットの電源スイッチを入れるまでユニットが正しく挿入されていることを確認することができず、不便であるという問題点があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ユニットの電源スイッチを入れなくても、ユニットがラックに正しく挿入されたかどうかを視覚的に容易に確認することができるユニット挿抜チェック構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、増幅器を内蔵したユニットを複数収納するラックの内部に、ユニットが収納される各位置に対応して、発光素子と受光素子とから成る光センサを備え、ラックの外部に、各光センサの受光部に接続され光センサが導通することによって発光する発光ダイオードを設け、各ユニットに、各ユニットから突出し光を遮断する遮蔽板を備え、光センサと遮蔽板とが、ユニットがラックに正常に挿入された場合に遮蔽板が光センサの発光素子と受光素子との間に入って遮光する位置に設置されているユニット挿抜チェック構造としており、ユニットがラックに正常に挿入されると光センサが導通せずに発光ダイオードが消灯し、ユニットがラックに正常に挿入されなければ、遮蔽板による遮光が不十分となって光センサは導通状態となり、発光ダイオードが点灯するため、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によりユニットが正常に挿入されたか否かを確認することができ、ユニットの電源を投入しなくてもユニットの挿抜を目視で容易にチェックすることができ、また、挿入が不十分なユニットを直ちに挿入し直すことにより未挿入状態のユニットを無くし、装置全体の品質を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係るユニット挿抜チェック構造は、ラック側の各ユニットを挿入する位置に対応して発光素子及び受光素子から成る光センサを設け、また、各光センサに接続し光センサが導通すると発光する発光ダイオードを設け、ユニット側にユニットがラックに正確に挿入された場合に対応する位置の光センサの導通を遮断する遮蔽板を設けたものであり、ユニットがラックに正常に挿入された場合には発光ダイオードが消灯し、ユニットが正常に挿入されなかった場合には発光ダイオードが点灯するので、視覚的に容易にユニットの挿入状態を確認することができ、また、発光ダイオードが点灯している箇所のユニットを正しく挿入し直すことにより、未挿入状態のユニットを無くし装置全体の品質を向上させることができるものである。
【0009】
本発明の実施の形態に係るユニット挿抜チェック構造について図1を用いて説明する。図1は、本発明のユニット挿抜チェック構造を示す模式説明図である。
図1に示すように、本発明のユニット挿抜チェック構造は、筐体状に形成され、複数の増幅ユニットを収納可能なラック1と、ラック1に収納されるユニット2に設けられるものである。そして、図1において、ユニット2は、ラック1に対して、ラック1の開口部がある手前側より奥側に向かって挿入されて収納されるようになっている。
【0010】
そして、本発明のユニット挿抜チェック構造(本構造)のラック1側の構成としては、図1において、ラック1の上板15の裏面、すなわち筐体内壁に各ユニット2の挿入位置に対応して、発光部と受光部とから成り、発光部からの光を受光部で受光すると導通する複数の光センサ11を備え、更にラック1の上板15の表面に、各光センサ11に接続され、光センサ11が導通することによって発光する発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)12が設けられている。
【0011】
また、ユニット2側の構成としては、図1におけるユニット2の面25、すなわち、収納時にラック1の上板15に対向する面に、当該面から突出し、光を透過しない材質から成る遮蔽板22を設けている。尚、ユニット2の挿入方向の反対の面には、ユニット2をラック1から引き抜く際に掴む把手21が設けられている。
【0012】
ここで、本構造の特徴として、光センサ11と遮蔽板22との位置が、ユニット2がラック1に正常に挿入された場合に、遮光板22が光センサ11の発光部と受光部の間に入って発光ダイオード11の導通を遮断する位置に設置されている。
そして、本構造では、ラック1のユニット2が挿入される筐体内壁の高さを、遮蔽板22を取り付けたユニット2が収納可能な高さとしている。
【0013】
ここで、本構造の特徴部分及び動作について図2を用いて具体的に説明する。図2(a)は、ユニット2が挿入される途中段階、(c)は、ユニット2が完全に挿入された段階の本構造の光センサ11と遮蔽板22との位置関係を示す説明図であり、(b)(d)は、それぞれ(a)(c)の状態に対応した本構造の回路図である。
図2(a)に示すように、本構造のラック1に設けられた光センサ11は、電気エネルギーを光に変換して出力する発光部11aと、発光部11aに対向して設けられ、光を受光して電気エネルギーに変換する受光部11bと、発光部11a及び受光部11bの対向状態を保った状態で固定する架橋部11cとから構成され、ラック1の内側にコの字を伏せた状態で上板15の裏に設置されている。そして、図2(b)に示すように、光センサ11の受光部11bにはラック1の外部に設けられた発光ダイオード12が接続されている。
【0014】
架橋部13を設けることにより、光センサ11の発光部11a及び受光部11bの対向状態が保持されるので、光センサ11のラック1への取付が容易となるものである。尚、光センサ11を、架橋部11cがなく、発光部11a及び受光部11bで構成したものとしても構わないが、その場合には発光部11a及び受光部11bとが対向して、発光部11aからの光が受光部11bに充分に入射するように取り付ける必要がある。
【0015】
また、遮蔽板22の高さh及び長さlは、ユニット2をラック1の所定の位置まで正確に挿入した場合に、発光部11aからの光が受光部11bに入射するのを妨ぐために必要十分な高さ及び長さに形成されている。また、遮蔽板22の厚さdは、光センサ11のコの字型の隙間を通過可能な厚さに形成されている。
【0016】
次に、図2(a)の状態に対応した動作を図2(b)を用いて説明する。
図2(b)に示すように、光センサ11に電源が供給されると、発光部11aが光電変換を行って光を出力し、出力された光が受部11bに受光される。そして、受光部11bが受光レベルに応じた電圧を発生し(導通状態)、発光ダイオード12に電流が供給されて発光ダイオード12が発光する。
【0017】
また、図2(c)及び(d)に示すように、ユニット2をラック1の奧まで挿入した場合には、遮蔽板22が発光部11aと受光部11bの間に挿入され、遮光板22によって発光部11aからの光が遮られて受光部11bには入射しない。このため、発光ダイオード12には電流が供給されず、発光ダイオード12は発光しない。
【0018】
つまり、本構造においては、ユニット2がラック1にきちんと奥まで挿入された場合には、対応する位置に設けられている発光ダイオード12は消灯するが、ユニット2が正確に挿入されていない場合には、遮蔽板22による遮光が不十分なために受光部11bが受光して、対応する発光ダイオード12が発光したままとなり、作業者は、発光ダイオードの点灯を見て、挿入が不十分であることを認識し、ユニット2をきちんと挿入し直すことができるものである。
【0019】
本発明の実施の形態に係るユニット挿抜チェック構造によれば、ラック1の内部に、発光部11aと受光部11bとから成る複数の光センサ11を備え、ラック1の外部に、各光センサ11に対応して、光センサ11が導通状態の場合に発光する発光ダイオードを設け、ユニット2に光センサ11の導通を遮断する遮蔽板22を設け、光センサ11及び遮蔽板の設置位置を、ユニット2がラック1に正確に挿入された場合に、ユニット2の遮蔽板22が、光センサ11の発光部11aと受光部11bとの間に入って光センサ11の導通を遮断する位置となるように設置した構造としているので、ユニット22が正常に挿入された場合には、遮蔽板22によって光センサ11の導通が遮断されて発光ダイオード12が消灯するが、ユニット22の挿入が不十分であれば、遮蔽板22が発光部11aからの光を十分に遮蔽しないため受光部11bが受光して、光センサ11が導通状態となって、発光ダイオード12が点灯したままとなるので、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によってユニット2の挿入状態を確認することができ、ユニットの電源を入れなくても目視だけでユニットが正常に挿入されているかどうかを容易に認識でき、作業能率を及び利便性を向上させることができる効果がある。
【0020】
また、本構造によれば、作業者が目で見ただけで直ちに挿入の不具合を発見することができるため、発光ダイオード12が点灯している箇所についてその場ですぐにユニット2を挿入し直すことができ、未挿入状態のユニット2を無くし、装置全体の品質を向上させることができる効果がある。
【0021】
また、上述した例ではラック1における光センサ11を挿入方向の奧のほうに設置しているが、これに限らず、光センサ11の設置位置を変えてもよい。図3(a)は、光センサ11の設置位置を変えた例の説明図である。
図3(a)の例では、ラック1の開口部の手前付近に光センサ11を設置し、それに伴ってユニット2を正確に挿入した場合に遮蔽板22が光センサ11を遮光するよう、遮光板22の位置を決めて設置している。
【0022】
このように、ラック1の手前側に光センサ11を設置しても同様の効果が得られ、また、光センサ11の取付作業がラック1の奧側に取り付けるのに比べて容易であるという効果がある。
【0023】
また、光センサ11の位置はラック上板15の裏面の内、各ユニット2が挿入時に通過する線上であればどこに設けてもよい。更に、装置全体の構成上設置可能な位置であれば、図1におけるラック内壁の下面又は奧面に設けても構わない。
光センサ11をどこに設置した場合でも、ユニット2をラック1に正確に挿入した場合に遮蔽板22が光センサ11を遮光するよう、ユニット2に遮蔽板22を設置するものである。
【0024】
同様に、発光ダイオード12の設置位置も図1の位置に限るものではなく、作業者が目視できる位置であれば任意の位置で構わない。図3(b)は、発光ダイオード12の設置位置を変えた例の説明図である。
図3(b)の例では、発光ダイオード12をラック1の上板15の厚み部分に取り付けており、ユニット2の挿入時に把手21を持って挿入した場合には、把手と同じ面に発光ダイオード12が設置されていることになるため、作業者が挿入時に発光ダイオード12を目視しやすい効果がある。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、増幅器を内蔵したユニットを複数収納するラックの内部に、ユニットが収納される各位置に対応して、発光素子と受光素子とから成る光センサを備え、ラックの外部に、各光センサの受光部に接続され光センサが導通することによって発光する発光ダイオードを設け、各ユニットに、各ユニットから突出し光を遮断する遮蔽板を備え、光センサと遮蔽板とが、ユニットがラックに正常に挿入された場合に遮蔽板が光センサの発光素子と受光素子との間に入って遮光する位置に設置されているユニット挿抜チェック構造としており、ユニットがラックに正常に挿入されると光センサが導通せずに発光ダイオードが消灯し、ユニットがラックに正常に挿入されなければ、遮蔽板による遮光が不十分となって光センサは導通状態となり、発光ダイオードが点灯するため、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によりユニットが正常に挿入されたか否かを確認することができ、ユニットの電源を投入しなくてもユニットの挿抜を目視で容易にチェックすることができ、また、挿入が不十分なユニットを直ちに挿入し直すことにより未挿入状態のユニットを無くし、装置全体の品質を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット挿抜チェック構造を示す模式説明図である。
【図2】(a)は、ユニット2が挿入される途中段階、(c)は、ユニット2が完全に挿入された段階の、本構造の光センサ11と遮蔽板22との位置関係を示す説明図であり、(b)(d)は、それぞれ(a)(c)の状態に対応した本構造の回路図である。
【図3】(a)は、光センサ11の設置位置を変えた例の説明図であり、(b)は、発光ダイオード12の設置位置を変えた例の説明図である。
【図4】従来のユニット及びラックの概略構成図である。
【符号の説明】
1…ラック、 2…ユニット、 11…光センサ、 11a…発光部、 11b…受光部、 11c…架橋部、 12…発光ダイオード、 15…上板、 21…把手、 22…遮蔽板、 25…面
【発明の属する技術分野】
本発明は、増幅ユニット(T−PA)が確実にラックに挿入されたか否かを確認するユニット挿抜チェック構造に係り、特にユニットの挿抜を視覚的に容易に確認することができるユニット挿抜チェック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、増幅ユニット(T−PA)は、ラックに挿入実装されて用いられるようになっている。従来のユニット及びラックの概略構成について図4を用いて説明する。図4は、従来のユニット及びラックの概略構成図である。
図4に示すように、従来は、複数のユニットを収納可能なラック1′に、必要な数のユニット2′を挿入して実装するようになっていた。
【0003】
従来の増幅ユニットの実装例としては、ユニットを引き抜くための構造を、少ない部品点数及び作業工数で実現するユニット引抜構造があった(特許文献1参照)。
また、従来、増幅ユニットを6段に実装でき、増幅ユニットは用途に応じ減少させることができ、減少させた場合には空き部分に化粧パネルが装着される通信用増幅器があった(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−56276号公報
【特許文献2】
意匠登録第1131663号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の増幅ユニットの実装例では、増幅ユニットの電源スイッチを入れるまでユニットが正しく挿入されていることを確認することができず、不便であるという問題点があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ユニットの電源スイッチを入れなくても、ユニットがラックに正しく挿入されたかどうかを視覚的に容易に確認することができるユニット挿抜チェック構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、増幅器を内蔵したユニットを複数収納するラックの内部に、ユニットが収納される各位置に対応して、発光素子と受光素子とから成る光センサを備え、ラックの外部に、各光センサの受光部に接続され光センサが導通することによって発光する発光ダイオードを設け、各ユニットに、各ユニットから突出し光を遮断する遮蔽板を備え、光センサと遮蔽板とが、ユニットがラックに正常に挿入された場合に遮蔽板が光センサの発光素子と受光素子との間に入って遮光する位置に設置されているユニット挿抜チェック構造としており、ユニットがラックに正常に挿入されると光センサが導通せずに発光ダイオードが消灯し、ユニットがラックに正常に挿入されなければ、遮蔽板による遮光が不十分となって光センサは導通状態となり、発光ダイオードが点灯するため、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によりユニットが正常に挿入されたか否かを確認することができ、ユニットの電源を投入しなくてもユニットの挿抜を目視で容易にチェックすることができ、また、挿入が不十分なユニットを直ちに挿入し直すことにより未挿入状態のユニットを無くし、装置全体の品質を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係るユニット挿抜チェック構造は、ラック側の各ユニットを挿入する位置に対応して発光素子及び受光素子から成る光センサを設け、また、各光センサに接続し光センサが導通すると発光する発光ダイオードを設け、ユニット側にユニットがラックに正確に挿入された場合に対応する位置の光センサの導通を遮断する遮蔽板を設けたものであり、ユニットがラックに正常に挿入された場合には発光ダイオードが消灯し、ユニットが正常に挿入されなかった場合には発光ダイオードが点灯するので、視覚的に容易にユニットの挿入状態を確認することができ、また、発光ダイオードが点灯している箇所のユニットを正しく挿入し直すことにより、未挿入状態のユニットを無くし装置全体の品質を向上させることができるものである。
【0009】
本発明の実施の形態に係るユニット挿抜チェック構造について図1を用いて説明する。図1は、本発明のユニット挿抜チェック構造を示す模式説明図である。
図1に示すように、本発明のユニット挿抜チェック構造は、筐体状に形成され、複数の増幅ユニットを収納可能なラック1と、ラック1に収納されるユニット2に設けられるものである。そして、図1において、ユニット2は、ラック1に対して、ラック1の開口部がある手前側より奥側に向かって挿入されて収納されるようになっている。
【0010】
そして、本発明のユニット挿抜チェック構造(本構造)のラック1側の構成としては、図1において、ラック1の上板15の裏面、すなわち筐体内壁に各ユニット2の挿入位置に対応して、発光部と受光部とから成り、発光部からの光を受光部で受光すると導通する複数の光センサ11を備え、更にラック1の上板15の表面に、各光センサ11に接続され、光センサ11が導通することによって発光する発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)12が設けられている。
【0011】
また、ユニット2側の構成としては、図1におけるユニット2の面25、すなわち、収納時にラック1の上板15に対向する面に、当該面から突出し、光を透過しない材質から成る遮蔽板22を設けている。尚、ユニット2の挿入方向の反対の面には、ユニット2をラック1から引き抜く際に掴む把手21が設けられている。
【0012】
ここで、本構造の特徴として、光センサ11と遮蔽板22との位置が、ユニット2がラック1に正常に挿入された場合に、遮光板22が光センサ11の発光部と受光部の間に入って発光ダイオード11の導通を遮断する位置に設置されている。
そして、本構造では、ラック1のユニット2が挿入される筐体内壁の高さを、遮蔽板22を取り付けたユニット2が収納可能な高さとしている。
【0013】
ここで、本構造の特徴部分及び動作について図2を用いて具体的に説明する。図2(a)は、ユニット2が挿入される途中段階、(c)は、ユニット2が完全に挿入された段階の本構造の光センサ11と遮蔽板22との位置関係を示す説明図であり、(b)(d)は、それぞれ(a)(c)の状態に対応した本構造の回路図である。
図2(a)に示すように、本構造のラック1に設けられた光センサ11は、電気エネルギーを光に変換して出力する発光部11aと、発光部11aに対向して設けられ、光を受光して電気エネルギーに変換する受光部11bと、発光部11a及び受光部11bの対向状態を保った状態で固定する架橋部11cとから構成され、ラック1の内側にコの字を伏せた状態で上板15の裏に設置されている。そして、図2(b)に示すように、光センサ11の受光部11bにはラック1の外部に設けられた発光ダイオード12が接続されている。
【0014】
架橋部13を設けることにより、光センサ11の発光部11a及び受光部11bの対向状態が保持されるので、光センサ11のラック1への取付が容易となるものである。尚、光センサ11を、架橋部11cがなく、発光部11a及び受光部11bで構成したものとしても構わないが、その場合には発光部11a及び受光部11bとが対向して、発光部11aからの光が受光部11bに充分に入射するように取り付ける必要がある。
【0015】
また、遮蔽板22の高さh及び長さlは、ユニット2をラック1の所定の位置まで正確に挿入した場合に、発光部11aからの光が受光部11bに入射するのを妨ぐために必要十分な高さ及び長さに形成されている。また、遮蔽板22の厚さdは、光センサ11のコの字型の隙間を通過可能な厚さに形成されている。
【0016】
次に、図2(a)の状態に対応した動作を図2(b)を用いて説明する。
図2(b)に示すように、光センサ11に電源が供給されると、発光部11aが光電変換を行って光を出力し、出力された光が受部11bに受光される。そして、受光部11bが受光レベルに応じた電圧を発生し(導通状態)、発光ダイオード12に電流が供給されて発光ダイオード12が発光する。
【0017】
また、図2(c)及び(d)に示すように、ユニット2をラック1の奧まで挿入した場合には、遮蔽板22が発光部11aと受光部11bの間に挿入され、遮光板22によって発光部11aからの光が遮られて受光部11bには入射しない。このため、発光ダイオード12には電流が供給されず、発光ダイオード12は発光しない。
【0018】
つまり、本構造においては、ユニット2がラック1にきちんと奥まで挿入された場合には、対応する位置に設けられている発光ダイオード12は消灯するが、ユニット2が正確に挿入されていない場合には、遮蔽板22による遮光が不十分なために受光部11bが受光して、対応する発光ダイオード12が発光したままとなり、作業者は、発光ダイオードの点灯を見て、挿入が不十分であることを認識し、ユニット2をきちんと挿入し直すことができるものである。
【0019】
本発明の実施の形態に係るユニット挿抜チェック構造によれば、ラック1の内部に、発光部11aと受光部11bとから成る複数の光センサ11を備え、ラック1の外部に、各光センサ11に対応して、光センサ11が導通状態の場合に発光する発光ダイオードを設け、ユニット2に光センサ11の導通を遮断する遮蔽板22を設け、光センサ11及び遮蔽板の設置位置を、ユニット2がラック1に正確に挿入された場合に、ユニット2の遮蔽板22が、光センサ11の発光部11aと受光部11bとの間に入って光センサ11の導通を遮断する位置となるように設置した構造としているので、ユニット22が正常に挿入された場合には、遮蔽板22によって光センサ11の導通が遮断されて発光ダイオード12が消灯するが、ユニット22の挿入が不十分であれば、遮蔽板22が発光部11aからの光を十分に遮蔽しないため受光部11bが受光して、光センサ11が導通状態となって、発光ダイオード12が点灯したままとなるので、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によってユニット2の挿入状態を確認することができ、ユニットの電源を入れなくても目視だけでユニットが正常に挿入されているかどうかを容易に認識でき、作業能率を及び利便性を向上させることができる効果がある。
【0020】
また、本構造によれば、作業者が目で見ただけで直ちに挿入の不具合を発見することができるため、発光ダイオード12が点灯している箇所についてその場ですぐにユニット2を挿入し直すことができ、未挿入状態のユニット2を無くし、装置全体の品質を向上させることができる効果がある。
【0021】
また、上述した例ではラック1における光センサ11を挿入方向の奧のほうに設置しているが、これに限らず、光センサ11の設置位置を変えてもよい。図3(a)は、光センサ11の設置位置を変えた例の説明図である。
図3(a)の例では、ラック1の開口部の手前付近に光センサ11を設置し、それに伴ってユニット2を正確に挿入した場合に遮蔽板22が光センサ11を遮光するよう、遮光板22の位置を決めて設置している。
【0022】
このように、ラック1の手前側に光センサ11を設置しても同様の効果が得られ、また、光センサ11の取付作業がラック1の奧側に取り付けるのに比べて容易であるという効果がある。
【0023】
また、光センサ11の位置はラック上板15の裏面の内、各ユニット2が挿入時に通過する線上であればどこに設けてもよい。更に、装置全体の構成上設置可能な位置であれば、図1におけるラック内壁の下面又は奧面に設けても構わない。
光センサ11をどこに設置した場合でも、ユニット2をラック1に正確に挿入した場合に遮蔽板22が光センサ11を遮光するよう、ユニット2に遮蔽板22を設置するものである。
【0024】
同様に、発光ダイオード12の設置位置も図1の位置に限るものではなく、作業者が目視できる位置であれば任意の位置で構わない。図3(b)は、発光ダイオード12の設置位置を変えた例の説明図である。
図3(b)の例では、発光ダイオード12をラック1の上板15の厚み部分に取り付けており、ユニット2の挿入時に把手21を持って挿入した場合には、把手と同じ面に発光ダイオード12が設置されていることになるため、作業者が挿入時に発光ダイオード12を目視しやすい効果がある。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、増幅器を内蔵したユニットを複数収納するラックの内部に、ユニットが収納される各位置に対応して、発光素子と受光素子とから成る光センサを備え、ラックの外部に、各光センサの受光部に接続され光センサが導通することによって発光する発光ダイオードを設け、各ユニットに、各ユニットから突出し光を遮断する遮蔽板を備え、光センサと遮蔽板とが、ユニットがラックに正常に挿入された場合に遮蔽板が光センサの発光素子と受光素子との間に入って遮光する位置に設置されているユニット挿抜チェック構造としており、ユニットがラックに正常に挿入されると光センサが導通せずに発光ダイオードが消灯し、ユニットがラックに正常に挿入されなければ、遮蔽板による遮光が不十分となって光センサは導通状態となり、発光ダイオードが点灯するため、作業者は、発光ダイオードの消灯/点灯によりユニットが正常に挿入されたか否かを確認することができ、ユニットの電源を投入しなくてもユニットの挿抜を目視で容易にチェックすることができ、また、挿入が不十分なユニットを直ちに挿入し直すことにより未挿入状態のユニットを無くし、装置全体の品質を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット挿抜チェック構造を示す模式説明図である。
【図2】(a)は、ユニット2が挿入される途中段階、(c)は、ユニット2が完全に挿入された段階の、本構造の光センサ11と遮蔽板22との位置関係を示す説明図であり、(b)(d)は、それぞれ(a)(c)の状態に対応した本構造の回路図である。
【図3】(a)は、光センサ11の設置位置を変えた例の説明図であり、(b)は、発光ダイオード12の設置位置を変えた例の説明図である。
【図4】従来のユニット及びラックの概略構成図である。
【符号の説明】
1…ラック、 2…ユニット、 11…光センサ、 11a…発光部、 11b…受光部、 11c…架橋部、 12…発光ダイオード、 15…上板、 21…把手、 22…遮蔽板、 25…面
Claims (1)
- 増幅器を内蔵したユニットを複数収納するラックの内部に、前記ユニットが収納される各位置に対応して、発光素子と受光素子とから成る光センサを備え、前記ラックの外部に、前記各光センサの受光部に接続され前記光センサが導通することによって発光する発光ダイオードを設け、前記各ユニットに、前記各ユニットから突出し光を遮断する遮蔽板を備え、
前記光センサと前記遮蔽板とが、前記ユニットが前記ラックに正常に挿入された場合に前記遮蔽板が前記光センサの前記発光素子と前記受光素子との間に入って遮光する位置に設置されていることを特徴とするユニット挿抜チェック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007099A JP2004221337A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | ユニット挿抜チェック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007099A JP2004221337A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | ユニット挿抜チェック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004221337A true JP2004221337A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32897291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003007099A Pending JP2004221337A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | ユニット挿抜チェック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004221337A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109348644A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-02-15 | 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 | 一种工装系统及其防漏防错检测方法 |
-
2003
- 2003-01-15 JP JP2003007099A patent/JP2004221337A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109348644A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-02-15 | 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 | 一种工装系统及其防漏防错检测方法 |
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