JP2004220969A - 非自発光型スイッチ構造 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、非自発光型のスイッチの押ボタンをライティングパネルの貫通孔内で押入させ、光を押ボタンに当てて作動を認識させ、スイッチを交換できることを目的とする。
【解決手段】本発明による非自発光型スイッチ構造は、押ボタン（４）がライティングパネル（１）の貫通孔（３）内に押入自在に位置され、押ボタン（４）を押入した時に光が押ボタン（４）の表面（４ａ）に当ることによる光の変化によってスイッチの作動を認識する構成である。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非自発光型スイッチ構造に関し、特に、ライティングパネルの貫通孔内に押ボタンを移動自在とし、押ボタンを押入した時に押ボタンの表面に光が照射されて押ボタンの押入動作を確認することができるようにするための新規な改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、用いられていた航空機等の分野で使用する非自発光型スイッチ構造としては、社内製作であるために、特許文献及び非特許文献を開示していないが、非自発光型で自発光型と同様の機能を有し、かつ、ＭＩＬ規格等の規格をクリアできるものは未開発であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスイッチ構造においては、自発光型のスイッチ構造は開発されていたが、非自発光型の開発はなく、業界においてはその開発が切望されていた。
【０００４】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ライティングパネルの貫通孔内に押ボタンを移動自在とし、押ボタンを押入した時に押ボタンの表面に光が照射されて押ボタンの押入動作を確認することができるようにした非自発光型スイッチ構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明による非自発光型スイッチ構造は、貫通孔を有し光を導光するためのライティングパネルと、前記貫通孔内に移動自在に位置する押ボタンと、前記押ボタンに接続され前記押ボタンの押入動作に連動して作動するスイッチ又はブレーカからなる切換え機能部とを備え、前記押ボタンを押入した場合、前記押ボタンの表面に前記光が照射される構成であり、また、前記表面にはテーパ部が形成されている構成である。
また、前記表面には凹凸部が形成されている構成であり、また、前記押ボタンは、丸形ボタンよりなる構成である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による非自発光型スイッチ構造の好適な実施の形態について説明する。
図１において符号１で示されるものはアクリル等の透明性の導光性部材からなる板状のライティングパネルであり、このライティングパネルは航空機等の操縦室の計器盤に固定されている。
【０００７】
前記ライティングパネル１の側部位置には、その片側又は両側に発光体２が配設され、この発光体２からの光２ａは前記ライティングパネル１内をその面と平行な状態で導光されるように構成されている。
【０００８】
前記ライティングパネル１には、その厚さ方向に貫通して形成された貫通孔３が形成され、この貫通孔３内には押ボタン４が実線及び点線で示される位置に沿って押入自在すなわち移動自在に位置して配設されている。
前記貫通孔３の内周は塗料等を施すことなく光が貫通孔３内へ入光するように構成されている。
【０００９】
前記押ボタン４は、正面側からみると全体形状が円盤形すなわち丸形をなしていると共に、その表面４ａの周縁には、輪状に形成されたテーパ部５が設けられている。
【００１０】
前記押ボタン４には、軸６を介して切換え機能部７が接続されており、この切換え機能部７は前記計器盤側に固定されている。
前記切換え機能部７は、周知のスイッチ又はブレーカ等の切換え機能を有しており、押ボタン４を実線から点線の状態に押すことにより、前記スイッチ又はブレーカの切換えが行われるように構成されている。
【００１１】
前記押ボタン４が実線の位置から点線の位置まで押入されることにより、前記テーパ部５はライティングパネル１の前面１ａより内方へ押入され、ライティングパネル１内の光はこのテーパ部５に照射されて反射することにより、押ボタン４の光の変化によって押ボタン４が押入されたことを認識することができる。
【００１２】
尚、このテーパ部５の代りに例えば凹凸部とした場合も同様の作用が得られ、さらに、テーパ部５を有しないフラット状の場合でも押ボタン４の押入時の光の変化によってこの押ボタン４の押入の有無を認識することができる。また、前記押ボタン４付の切換え機能部７は、ライティングパネル１に対して交換可能で、各種の非自発光型のスイッチを交換して用いることができる。
【００１３】
【発明の効果】
本発明による非自発光型スイッチ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、導光性のライティングパネルに形成された貫通孔内に切換え機能部の押ボタンを押入自在に設け、押ボタン押入時の押ボタンに照射する光の変化を利用して、スイッチの作動状態を認識することができる。
また、従来の照光式（自発光式）押ボタンでない非自発光式の押ボタンスイッチを用いることができ、スイッチ採用の選択の幅を広げることができ、さらに、自発光式のスイッチに比べると、大幅にコストダウンが可能で、かつ、消費電力を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による非自発光型スイッチ構造を示す構成図である。
【符号の説明】
１ ライティングパネル
２ａ 光
３ 貫通孔
４ 押ボタン
４ａ 表面
５ テーパ部
７ 切換え機能部

Claims (4)

1. 貫通孔（３）を有し光（２ａ）を導光するためのライティングパネル（１）と、前記貫通孔（３）内に移動自在に位置する押ボタン（４）と、前記押ボタン（４）に接続され前記押ボタン（４）の押入動作に連動して作動するスイッチ又はブレーカからなる切換え機能部（７）とを備え、前記押ボタン（４）を押入した場合、前記押ボタン（４）の表面（４ａ）に前記光（２ａ）が照射されることを特徴とする非自発光型スイッチ構造。
2. 前記表面（４ａ）にはテーパ部（５）が形成されていることを特徴とする請求項１記載の非自発光型スイッチ構造。
3. 前記表面（４ａ）には凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項１記載の非自発光型スイッチ構造。
4. 前記押ボタン（４）は、丸形ボタンよりなることを特徴とする請求項１ないし３の何れかに記載の非自発光型スイッチ構造。

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