JP2004220496A - Icカード用i/f装置及び電子機器 - Google Patents

Icカード用i/f装置及び電子機器 Download PDF

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泰治 萩田
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Abstract

【課題】本発明はICカードがデータ転送アクセス中に誤って抜き取られても再度挿入されるとデータ転送処理を自動的に再開するICカード用I/F装置及び当該ICカード用I/F装置を備えた電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、制御回路7に着脱可能に挿入されたSDカード10にアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行う際に、SDカード10へのアクセス中にSDカード10が制御回路7から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、SDカード10が挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行っている。したがって、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データ転送を自動的に再開することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード用I/F装置及び電子機器に関し、詳細には、ICカードがデータ転送アクセス中に誤って抜き取られても再度挿入されるとデータ転送処理を自動的に再開するICカード用I/F装置及び当該ICカード用I/F装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実公平8−9794号公報
【特許文献2】
特開2001−266098号公報
近年、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association )準拠のICカードだけでなく、コンパクトフラッシュ(CF:登録商標)、マルチメディアカード(MMC)、SDカード(SD)、メモリスティック(MS)等の各種カード(以下、これら各種カードを総称して、単にICカードという。)は、小型軽量でリムーバブル性を有することから各種機器に利用されている。
【0003】
このようなICカードは、機器のICカードのI/F装置に抜き取り可能に挿入され、機器のICカード用I/F装置にICカードが挿入されている状態で、データの書き込み(ライト)や読み出し(リード)が行われる。
【0004】
ところが、ICカードは、そのリムーバブル性から機器からのアクセス中に引き抜かれることがあり、このようなICカードの引き抜きがアクセス中に行われると、ICカード内のデータを破壊したり、機器側のシステムも異常状態となるおそれがあった。特にデータ転送中にICカードが引き抜かれると、転送されたデータが無効になるという問題があった。
【0005】
すなわち、ICカードへのデータの書込中、または、ICカードからのデータの読出中にICカードが抜かれたり、電源の供給が停止されると、転送中のデータファイルの構成が不完全なものとなり、ICカードによっては、その後のデータの読み出しができなくなる。
【0006】
例えば、ICカードへのデータ転送やICカードからのデータ転送は、数バイト単位(セクタ単位)、例えば、SDカードの場合、512バイト単位で行われ、転送するファイルのサイズがセクタサイズよりも大きい場合には、セクタ単位の転送×数回で全てのデータを転送する。例えば、SDカードに512KBの画像ファイルを書き込む場合、1000回(512KB÷512B=1000回)のセクタ転送が行われることになる。そして、データ転送が完全に終了した時点で、転送先のICカードや機器の記憶媒体にファイル情報(ファイル名、ファイル容量、格納アドレス等)が保存される。
【0007】
この1000回で転送する必要のある画像ファイルを機器からICカードに転送している途中、例えば、500回目のセクタ転送中に、ICカードが引き抜かれると、約半分(499B)のデータ転送しか完了しておらず、既に書き込まれたICカード内のデータは、中途半端なデータとなり、ファイルとして読むことができない。すなわち、転送が完了していないために、ファイル情報が書き込まれておらず、ファイル情報が書き込まれないと、以後このデータを読み出すことができない。また、物理的には、ICカードに書かれているデータも、有効データとして扱われないため、一般的には、次のデータの書き込みで上書きされ、データ自体が消失することになる。
【0008】
ところが、複数のファイルを一度に転送する操作、例えば、機器の記憶媒体の複数のファイルを選択コピーしてICカードのディレクトリにペーストする(貼り付ける)ような操作)においては、途中でICカードが引き抜かれても、データ転送が完全に終了しているファイルは有効となり、引き抜かれた時点で、転送中であったファイルは、無効(コピーされていない扱い)になり、いまだ転送されていないファイルは、当然コピーされておらず、コピー先には存在しないこととなる。
【0009】
そこで、従来、機器からのアクセス中はICカードが抜き取られることをメカ的に防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0010】
すなわち、この従来技術は、カードに対する外部からのデータ書き込み及びデータ読み出し操作実行中には、カードの排出を禁止し、電源スイッチがオンであってカードに対する外部からのデータ書き込み及びデータ読み出し操作が行われていない時には、カードの排出を許容し、電源スイッチがオフの時にはカードの装着を禁止する構成のローディングロック機構を備えている。
【0011】
また、従来、アクセス中を示すLEDをカード自身に内蔵して、カードアクセス中を利用者に知らせ、抜き取られることを防止しようとするICカードが提案されている(特許文献2参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術にあっては、メカ的にICカードが抜き取られないようにし、また、アクセス中を示すLEDをカードに設けて抜き取られることを防止しているため、ICカード用I/F装置が大型化・複雑化し、また、誤って抜き取られてしまった場合の制御方法には言及されていないため、機器からのアクセス中にICカードが誤って抜き取られた場合、機器側のシステムはアクセス途中の処理を途中終了するしか方法が無く、利用性が悪いという問題があった。例えば、パーソナルコンピュータからパーソナルコンピュータのコネクタ(カードI/F)に挿入されたSDカードからデータを読み出している最中にSDカードが抜き取られた場合、パーソナルコンピュータ側は、SDカードが抜き取られたために読み出し処理を途中終了するだけである。この場合、途中終了された処理を再度実行しようとすると、利用者は、再度SDカードをパーソナルコンピュータのカードI/Fに挿入して、前に行ったアクセスに必要な操作と同じ操作を行わなければならず、利用性が悪いという問題があった。
【0013】
そこで、請求項1記載の発明は、着脱可能に挿入されたICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードが抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開することにより、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開し、利用性の良好なICカード用I/F装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、ICカードが挿入されると、当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照することで判断することにより、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開し、転送データの信頼性を向上させて、より一層利用性の良好なICカード用I/F装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、ICカード用I/F装置に所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行うことにより、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開し、利用性の良好な電子機器を提供することを目的としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、ICカード用I/F装置にICカードが挿入されると、当該ICカード用I/F装置を介して当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照して判断することにより、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開し、転送データの信頼性を向上させて、より一層利用性の良好な電子機器を提供することを目的としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、ICカードの再挿入を促す旨のメッセージを報知出力することにより、アクセス中にICカードが誤って抜き取られたことを利用者が認識できるようにし、利用者がICカードの再挿入を適切に行えるようにして、より一層利用性の良好な電子機器を提供することを目的としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られた後に、ICカードの再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が入力手段からあると、当該カードアクセス制御処理終了することにより、ICカードが抜き取られた際に、利用者がICカードの再挿入を行ってデータの自動転送を行う意志がないときに、速やかに待機処理を終了し、より一層利用性の良好な電子機器を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のICカード用I/F装置は、所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うICカード用I/F装置であって、前記ICカードへのアクセス中に当該ICカードが抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開することにより、上記目的を達成している。
【0020】
上記構成によれば、着脱可能に挿入されたICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードが抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するので、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開することができ、利用性を向上させることができる。
【0021】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記ICカード用I/F装置は、前記ICカードが挿入されると、当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかを前記ICカード固有の情報を参照することで判断するものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、ICカードが挿入されると、当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照することで判断するので、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開することができ、転送データの信頼性を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0023】
請求項3記載の発明の電子機器は、所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うICカード用I/F装置を備えた電子機器であって、前記ICカードへのアクセス中に当該ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行うことにより、上記目的を達成している。
【0024】
上記構成によれば、ICカード用I/F装置に所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行うので、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開することができ、利用性を向上させることができる。
【0025】
この場合、例えば、請求項4に記載するように、前記電子機器は、前記ICカード用I/F装置に前記ICカードが挿入されると、当該ICカード用I/F装置を介して当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかを前記ICカード固有の情報を参照することで判断するものであってもよい。
【0026】
上記構成によれば、ICカード用I/F装置にICカードが挿入されると、当該ICカード用I/F装置を介して当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照して判断しているので、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開することができ、転送データの信頼性を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0027】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記電子機器は、前記ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られると、前記ICカードの再挿入を促す旨のメッセージを報知出力するものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、ICカードの再挿入を促す旨のメッセージを報知出力するので、アクセス中にICカードが誤って抜き取られたことを利用者が認識できるようにすることができ、利用者がICカードの再挿入を適切に行えるようにして、利用性をより一層向上させることができる。
【0029】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記電子機器は、前記ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られた後に、前記ICカードの再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が入力手段からあると、当該カードアクセス制御処理終了するものであってもよい。
【0030】
上記構成によれば、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られた後に、ICカードの再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が入力手段からあると、当該カードアクセス制御処理終了するので、ICカードが抜き取られた際に、利用者がICカードの再挿入を行ってデータの自動転送を行う意志がないときに、速やかに待機処理を終了することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0032】
図1〜図4は、本発明のICカード用I/F装置及び電子機器の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のICカード用I/F装置及び電子機器の一実施の形態を適用した電子機器1の回路ブロック構成図である。
【0033】
電子機器1は、CPU(Central Processing Unit )2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、表示部5、操作部6及び制御回路7等を備えており、各部は、バス8で接続されている。
【0034】
電子機器1は、ICカードとしてのSDカード10を着脱可能に装着するSDカードI/Fを備えたパーソナルコンピュータまたはPDA(Personal DigitalAssistants )等の電子機器である。
【0035】
制御回路7は、SDカードI/Fを備えており、当該制御回路7のSDカードI/Fには、SD(Secure Digital)カード10が着脱可能に挿入される。制御回路7は、CPU2のバスサイクルをSDカードアクセスのバスサイクルに変換する機能を有している。
【0036】
ROM3は、電子機器1としてのプログラムや後述するカードアクセス制御処理プログラム及びこれらのプログラムを実行するのに必要なデータを格納している。
【0037】
CPU2は、ROM3内のプログラムに基づいて電子機器1としての各種処理を行うとともに、カードアクセス制御処理プログラムに基づいて制御回路7を制御して、SDカード10へのデータの書込処理/SDカード10からのデータの読出処理、SDカード10の初期化処理、SDカード抜取時制御処理等の各種処理を行う。
【0038】
操作部(入力手段)6は、キーボードや液晶タッチパネル等が用いられ、操作部6から電子機器1に処理を行わせる各種命令等の入力操作が行われる。操作部6は、当該入力された操作内容をバス8を介してCPU2に転送する。特に、操作部6には、後述するカードアクセス制御処理をキャンセルするキャンセルボタンが設けられている。
【0039】
表示部5は、液晶ディスプレイ等が用いられ、CPU2の制御下で動作して、操作部6から入力された命令内容やCPU2から電子機器1の利用者に通知する各種情報を表示出力する。なお、表示部5は、タッチパネルを備え、上記カードアクセス制御処理をキャンセルするキャンセルボタンをタッチパネル付き表示画面に表示して、当該キャンセルボタンをタッチ操作することで、カードアクセス制御処理をキャンセルするようにしてもよく、この場合、表示部5が入力手段となる。
【0040】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の電子機器1は、SDカード10へのアクセス中にSDカード10が抜き取られた際に、アクセス途中のデータを適切に処理するカードアクセス制御処理を行うところにその特徴がある。
【0041】
まず、SDカード10からデータを読出中にSDカード10が抜き取られた場合のカードアクセス制御処理について、図2に示すカードアクセス制御処理シーケンス図に基づいて説明する。
【0042】
電子機器1の制御回路7にSDカード10が挿入されると、SDカードコネクタからCD(カードディテクト)信号が電気信号として制御回路7に伝達され、制御回路7は、CD信号を受け取ると、制御回路7に内蔵されている割り込み要因レジスタに「SDカード挿入」を示す情報を書き込むと同時に、CPU2に対して割り込み信号をアサートする。
【0043】
CPU2は、割り込み信号を受け取ると、制御回路7の割り込み要因レジスタを読み出してSDカード10が挿入されたことを認識し、SDカード10を初期化する。このSDカード10の初期化は、レジスタの読み書きにより行われ、CPU2からの初期化アクセスは、制御回路7でSDカードサイクルに変換される。
【0044】
SDカード10の初期化には、SDカード10のIDレジスタ(CIDレジスタ)を読み込む手続きが含まれるが、CID情報のうちSDカード固有の情報であるPSD(32bitのシリアルナンバー)をRAM4に保存しておく。
【0045】
SDカード10の初期化が完了し、操作部6からSDカード10の画像データを読み出して表示部5に表示する旨の命令操作が操作部6で行われると、CPU2は、制御回路7に対してSDカード10の読出サイクルを発行してリード要求を行う。
【0046】
なお、CPU2は、後述するように、SDカード10がアクセス途中で抜き取られて再挿入された場合に、データ読出の再実行を可能とするために、操作部6からの要求を一旦RAM4に格納する。
【0047】
制御回路7は、SDカード10にリード要求を行うと、次に、SDカード10に対してリードコマンドを発行し、SDカード10からのレスポンス(コマンド転送フェーズ)を受信する。
【0048】
SDカード10は、リードコマンドを受信すると、1セクタ毎に所定のデータを制御回路7に転送する。このSDカード10の1セクタは、512Bであり、制御回路7は、512Bのバッファメモリを有している。
【0049】
制御回路7は、バッファメモリがフルになると、CPU2に対してデータを転送する。なお、図2には図示しないが、実際には、制御回路7は、データ受信割り込みをCPU2にアサートし、CPU2は、制御回路7のバッファメモリがファイルになったことを知ると、制御回路7のバッファメモリを読み出して、RAM4に蓄積する。
【0050】
制御回路7は、CPU2がバッファメモリのデータを全て読み出したことを知ると、SDカード10に対して再度リードコマンドを発行し、次のセクタを読み出す。なお、この処理では、上記手順によるものに限るものではなく、例えば、CPU2が制御回路7のバッファメモリの全てのデータを読み出したときに、CPU2が再度制御回路7に対してリード要求を発行する方法であってもよいし、他の方法であってもよい。
【0051】
CPU2は、上記処理を順次行うことで、SDカード10から必要なデータを読み出す。
【0052】
そして、上記SDカード10からのデータの読出中に、SDカード10が誤って制御回路7のSDカードI/Fから抜き取られると、例えば、図2に示すように、セクタ4のデータ転送終了からセクタ5のデータ転送中に示すように、SDカード10が誤って制御回路7のSDカードI/Fから抜き取られると、図2の場合、セクタ5のデータは、SDカード10から制御回路7に対して完全には転送されていないため、制御回路7は、転送制御を中断する。この場合、制御回路7は、セクタ5の一部がバッファメモリに蓄積されていると、バッファメモリをクリアする。
【0053】
SDカード10が抜き取られると、SDカード10からのCD信号が直ちにネゲートされ、制御回路7は、CD信号がネゲートされると、CPU2に対して割り込みをアサートし、SDカード10が抜き取られたことを知らせる。
【0054】
CPU2は、割り込み要因からSDカード10が抜き取られたことを知ると、リードアクセス処理を中断終了し、途中まで読み出したデータを破棄する。
【0055】
CPU2は、表示部5に対して、SDカード10が抜き取られた旨及び再挿入を促す旨のメッセージ、例えば、「SDカードが抜き取られました。SDカードを挿入しなおしてください。」を表示させて報知出力させる。なお、このメッセージの報知出力は、表示部5への表示出力に限るものではなく、例えば、音声による報知出力等であってもよい。CPU2は、このとき、電子機器1の利用者にSDカード10の再挿入の意志がない場合に処理を初期化するためのキャンセルボタンを表示部5のGUI(Graphical User Interface)画面に表示し、当該キャンセルボタンが操作されると、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移する。また、操作部6のキャンセルボタンが操作されると、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移する。この場合、CPU2は、RAM4に保存したPSD情報も破棄する。
【0056】
CPU2は、上記メッセージを表示部5に表示させると、数秒程度の待ち時間を計時するタイマをスタートさせ、当該タイマが待ち時間を計時するのを待つ。CPU2は、当該タイマが待ち時間を計時したときに、SDカード10の再挿入が行われていないと、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移し、PSD情報も破棄する。
【0057】
そして、上記待ち時間内にSDカード10が制御回路7のSDカードI/Fに再挿入されると、CD信号がアサートされ、CPU2は、割り込みによりSDカード10が挿入されたことを知る。
【0058】
CPU2は、SDカード10が挿入されると、SDカード10を初期化し、その際、今回挿入されたSDカード10のPSD(SDカード固有の情報)と、先に抜き取られたSDカード10のPSDとを照合して、今回挿入されたSDカード10と先に抜き取られたSDカード10とが一致するかチェックする。
【0059】
CPU1は、PSDが一致して今回挿入されたSDカード10と先に抜き取られたSDカード10とが一致すると判断すると、先のSDカード10の読出処理を再度実行する。すなわち、先に抜き取られたSDカード10が再度挿入されると、自動的に中断されたSDカード10の読出処理が再開されることになる。
【0060】
CPU2は、上記同様に、SDカード10からデータの読み出しを行い、全てのデータの読み出しを完了すると、読出処理を終了する。
【0061】
なお、CPU2は、電子機器1の搭載するアプリケーションに応じて、読み出したデータを表示部5に画面表示させたり、メールにアタッチして送信させたりする。
【0062】
次に、データをSDカード10へ書込中にSDカード10が抜き取られた場合のカードアクセス制御処理について、図3に示すカードアクセス制御処理シーケンス図に基づいて説明する。
【0063】
電子機器1の制御回路7にSDカード10が挿入されると、SDカードコネクタからCD信号が電気信号として制御回路7に伝達され、制御回路7は、CD信号を受け取ると、制御回路7に内蔵されている割り込み要因レジスタに「SDカード挿入」を示す情報を書き込むと同時に、CPU2に対して割り込み信号をアサートする。
【0064】
CPU2は、割り込み信号を受け取ると、制御回路7の割り込み要因レジスタを読み出してSDカード10が挿入されたことを認識し、SDカード10を初期化する。このSDカード10の初期化は、レジスタの読み書きにより行われ、CPU2からの初期化アクセスは、制御回路7でSDカードサイクルに変換される。
【0065】
SDカード10の初期化には、SDカード10のIDレジスタ(CIDレジスタ)を読み込む手続きが含まれるが、CID情報のうちPSD(32bitのシリアルナンバー)をRAM4に保存しておく。
【0066】
SDカード10の初期化が完了し、操作部6から電子機器1に蓄積されているデータをSDカード10に保存する旨の命令操作が操作部6で行われると、CPU2は、制御回路7に対してSDカード10の書込サイクルを発行してライト要求を行う。
【0067】
なお、CPU2は、後述するように、SDカード10がアクセス途中で抜き取られて再挿入された場合に、データ書込の再実行を可能とするために、操作部6からの要求を一旦RAM4に格納する。
【0068】
制御回路7は、SDカード10にライト要求を行うと、次に、SDカード10に対してライトコマンドを発行し、SDカード10からのレスポンス(コマンド転送フェーズ)を受信する。
【0069】
次に、CPU2は、1セクタ毎に所定のデータを制御回路7に転送する。SDカード10の1セクタは、512Bであり、制御回路7は、512Bのバッファメモリを有している。
【0070】
制御回路7は、バッファメモリがフルになると、SDカード10に対してデータを転送して書き込む。なお、図2には図示しないが、実際には、制御回路7は、データ受信割り込みをCPU2にアサートし、CPU2は、制御回路7のバッファメモリが空になったことを知ると、制御回路7のバッファメモリに次のデータを書き込む。
【0071】
制御回路7は、CPU2がバッファメモリに次のデータを書き込んだことを知ると、SDカード10に対して再度ライトコマンドを発行し、次のセクタを書き込む。
【0072】
CPU2は、上記処理を順次行うことで、必要なデータをSDカード10に書き込む。
【0073】
そして、上記SDカード10へのデータの書込中に、SDカード10が誤って制御回路7のSDカードI/Fから抜き取られると、例えば、図3に示すように、セクタ4のデータ転送終了からセクタ5のデータ転送中に示すように、SDカード10が誤って制御回路7のSDカードI/Fから抜き取られると、図3の場合、セクタ5のデータは、制御回路7からSDカード10に対して完全には転送されていないため、制御回路7は、転送制御を中断する。この場合、制御回路7は、セクタ5の一部がバッファメモリに蓄積されていると、バッファメモリをクリアする。
【0074】
SDカード10が抜き取られると、SDカード10からのCD信号が直ちにネゲートされ、制御回路7は、CD信号がネゲートされると、CPU2に対して割り込みをアサートし、SDカード10が抜き取られたことを知らせる。
【0075】
CPU2は、割り込み要因からSDカード10が抜き取られたことを知ると、ライトアクセス処理を中断終了し、表示部5に対して、SDカード10が抜き取られた旨及び再挿入を促す旨のメッセージ、例えば、「SDカードが抜き取られました。SDカードを挿入しなおしてください。」を表示させ、または、音声出力により、報知出力させる。CPU2は、このとき、電子機器1の利用者が、表示部5のGUI画面に表示されたキャンセルボタンを操作、または、操作部6のキャンセルボタンを操作すると、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移する。この場合、CPU2は、RAM4に保存したPSD情報も破棄する。
【0076】
CPU2は、上記メッセージを表示部5に表示させると、数秒程度の待ち時間を計時するタイマをスタートさせ、当該タイマが待ち時間を計時するのを待つ。CPU2は、当該タイマが待ち時間を計時したときに、SDカード10の再挿入が行われていないと、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移し、PSD情報も破棄する。
【0077】
そして、上記待ち時間内にSDカード10が制御回路7のSDカードI/Fに再挿入されると、CD信号がアサートされ、CPU2は、割り込みによりSDカード10が挿入されたことを知る。
【0078】
CPU2は、SDカード10が挿入されると、SDカード10を初期化し、その際、今回挿入されたSDカード10のPSDと、先に抜き取られたSDカード10のPSDとを照合して、今回挿入されたSDカード10と先に抜き取られたSDカード10とが一致するかチェックする。
【0079】
CPU1は、PSDが一致して今回挿入されたSDカード10と先に抜き取られたSDカード10とが一致すると判断すると、先のSDカード10の書込処理を再度実行する。すなわち、先に抜き取られたSDカード10が再度挿入されると、自動的に中断されたSDカード10の書込処理が再開されることになる。
【0080】
CPU2は、上記同様に、SDカード10へのデータの書き込みを行い、全てのデータの書き込みを完了すると、書込処理を終了する。
【0081】
なお、SDカード10のアクセス中の抜き差しは、SDカード10の商品規格で禁止されている場合があるが、本実施の形態は、SDカード10の商品規格を逸脱しない範囲での使用方法、例えば、ライトアクセス中のSDカード10をコネクタ(制御回路7のSDカードI/F)から抜き取ってもSDカード10のメモリが破壊されない範囲での使用方法を前提としている。
【0082】
そして、CPU2は、上記制御回路7のSDカードI/Fに対する処理を、図4に示すように行う。
【0083】
すなわち、CPU2は、SDカード10が制御回路7のSDカードI/Fに挿入されたかをチェックし(ステップS101)、制御回路7からの割り込み信号によりSDカード10が挿入されたことを検出すると、上述のようにSDカード10の初期化を行って、SDカード10のPSD(32bitのシリアルナンバー)をRAM4に保存する(ステップS102)。
【0084】
次に、CPU2は、SDカード10へのアクセス要求(SDカードアクセス要求)があるかチェックし(ステップS103)、読取または書込のSDカードアクセス要求があると、SDカードエリアアクセスを開始して、SDカードアクセス用にマッピングされた領域をCPUアクセスする(ステップS104)。
【0085】
次に、CPU2は、CDネゲート割り込みがあるか、すなわち、SDカード10が抜き取られたかを監視し(ステップS105)、CDネゲート割り込みがないときには、SDカードエリアアクセスを終了して、所定サイズのSDカードデータの転送が終了すると、使用メモリを開放する等の終了処理を行って、処理を終了する(ステップS106)。
【0086】
ステップS105で、CDネゲート割り込みがあると、CPU2は、SDカードアクセスを終了して、SDカードアクセスを強制的に中断終了し(ステップS107)、表示部5に対して、SDカード10が抜き取られた旨及び再挿入を促す旨のメッセージ、例えば、「SDカードが抜き取られました。SDカードを挿入しなおしてください。」を表示させる(ステップS108)。
【0087】
CPU2は、SDカードアクセスを終了してメッセージを表示部5に表示させると、数秒程度の待ち時間を計時するタイマをスタートさせ、当該タイマが待ち時間が経過する間にSDカード10が挿入されたかをチェックする(ステップS109、S110)。
【0088】
ステップS109で、タイマが待ち時間を計時する前にSDカード10が挿入されたことをCD信号アサートで知ると、CPU2は、ステップS104に移行して、上記同様にSDカードエリアアクセスを再開して、データ転送を再開する(ステップS104〜S106)。
【0089】
ステップS110で、SDカード10が挿入されることなくタイマが待ち時間を計時すると、全ての処理を終了して、アイドル状態に遷移し、PSD情報も破棄する。
【0090】
なお、上記説明では、電子機器1のCPU2がSDカード10の抜き取り後の再挿入時のデータ制御処理を行っているが、制御回路7、すなわち、ICカード用I/Fが行うようにしてもよい。
【0091】
このように、本実施の形態の電子機器1、または、ICカード用I/F装置である制御回路7は、制御回路7に、所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードであるSDカード10が着脱可能に挿入され、SDカード10にアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、SDカード10へのアクセス中にSDカード10が制御回路7から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、SDカード10が挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行っている。
【0092】
したがって、アクセス中に誤ってSDカード10が抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開することができ、利用性を向上させることができる。
【0093】
また、本実施の形態の電子機器1は、制御回路7にSDカード10が挿入されると、制御回路7を介して当該SDカード10の保持するSDカード固有の情報であるPSDを取得し、SDカード10が一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたSDカード10と当該挿入されたSDカード10とが同じSDカード10であるかをPSD(SDカード固有の情報)を参照して判断している。
【0094】
したがって、データ転送途中のSDカード10と同じSDカード10が最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開することができ、転送データの信頼性を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0095】
さらに、本実施の形態の電子機器1は、SDカード10が制御回路7から抜き取られると、SDカード10の再挿入を促す旨のメッセージを報知出力している。
【0096】
したがって、アクセス中にSDカード10が誤って抜き取られたことを利用者が認識できるようにすることができ、利用者がSDカード10の再挿入を適切に行えるようにして、利用性をより一層向上させることができる。
【0097】
また、本実施の形態の電子機器1は、SDカード10が制御回路7から抜き取られた後に、SDカード10の再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が操作部6または表示部5のタッチボタンで操作されると、当該カードアクセス制御処理終了している。
【0098】
したがって、SDカード10が抜き取られた際に、利用者がSDカード10の再挿入を行ってデータの自動転送を行う意志がないときに、速やかに待機処理を終了することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0099】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0100】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のICカード用I/F装置によれば、着脱可能に挿入されたICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードが抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するので、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開することができ、利用性を向上させることができる。
【0101】
請求項2記載の発明のICカード用I/F装置によれば、ICカードが挿入されると、当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照することで判断するので、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開することができ、転送データの信頼性を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0102】
請求項3記載の発明の電子機器によれば、ICカード用I/F装置に所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うに際して、ICカードへのアクセス中に当該ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行うので、アクセス中に誤ってICカードが抜き取られても、利用者がデータの読み出しまたは書き込みに必要な同じ操作を繰り返し行うことなく、データの読み出しまたは書き込みを自動的に再開することができ、利用性を向上させることができる。
【0103】
請求項4記載の発明の電子機器によれば、ICカード用I/F装置にICカードが挿入されると、当該ICカード用I/F装置を介して当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかをICカード固有の情報を参照して判断しているので、データ転送途中のICカードと同じICカードが最挿入された場合にのみ、中断したデータ転送を自動再開することができ、転送データの信頼性を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0104】
請求項5記載の発明の電子機器によれば、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られると、ICカードの再挿入を促す旨のメッセージを報知出力するので、アクセス中にICカードが誤って抜き取られたことを利用者が認識できるようにすることができ、利用者がICカードの再挿入を適切に行えるようにして、利用性をより一層向上させることができる。
【0105】
請求項6記載の発明の電子機器によれば、ICカードがICカード用I/F装置から抜き取られた後に、ICカードの再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が入力手段からあると、当該カードアクセス制御処理終了するので、ICカードが抜き取られた際に、利用者がICカードの再挿入を行ってデータの自動転送を行う意志がないときに、速やかに待機処理を終了することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカード用I/F装置及び電子機器の一実施の形態を適用した電子機器の回路ブロック図。
【図2】図1の電子機器によるSDカード読出中にSDカードが抜き取られた場合のカードアクセス制御処理シーケンス図。
【図3】図1の電子機器によるSDカード書込中にSDカードが抜き取られた場合のカードアクセス制御処理シーケンス図。
【図4】図1のCPUによるカードアクセス制御処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 電子機器
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 表示部
6 操作部
7 制御回路
8 バス
10 SDカード

Claims (6)

  1. 所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うICカード用I/F装置であって、前記ICカードへのアクセス中に当該ICカードが抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開することを特徴とするICカード用I/F装置。
  2. 前記ICカード用I/F装置は、前記ICカードが挿入されると、当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかを前記ICカード固有の情報を参照することで判断することを特徴とする請求項1記載のICカード用I/F装置。
  3. 所定のデータの書き込み/読み出しが可能なICカードが着脱可能に挿入され、当該ICカードにアクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うICカード用I/F装置を備えた電子機器であって、前記ICカードへのアクセス中に当該ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られると、当該アクセス中のデータ転送を中断して一定時間待機し、再度、当該ICカードが挿入されると、中断したデータ転送を再開するカードアクセス制御処理を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 前記電子機器は、前記ICカード用I/F装置に前記ICカードが挿入されると、当該ICカード用I/F装置を介して当該ICカードの保持する当該ICカード固有の情報を取得し、当該ICカードが一旦抜き取られた後に挿入されると、当該抜き取られたICカードと当該挿入されたICカードとが同じICカードであるかを前記ICカード固有の情報を参照することで判断することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、前記ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られると、前記ICカードの再挿入を促す旨のメッセージを報知出力することを特徴とする請求項3または請求項4記載の電子機器。
  6. 前記電子機器は、前記ICカードが前記ICカード用I/F装置から抜き取られた後に、前記ICカードの再挿入によるカードアクセス制御処理を終了させる終了操作入力が入力手段からあると、当該カードアクセス制御処理終了することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172511A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Seiko Epson Corp 情報処理装置
JP2013020197A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Dainippon Printing Co Ltd 音楽再生装置及び音楽再生方法
JP7438528B2 (ja) 2020-02-14 2024-02-27 株式会社ユピテル システム及びプログラム

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