JP2004220042A - 反射型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

反射型液晶表示装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 凹凸拡散層が液晶層に接して基板に形成されて反射型液晶表示装置では、スペーサーと凹凸拡散層の凹凸面の相互作用や表示特性への影響が従来の液晶表示装置とは全く異なるため、表示品位を損なわないセルギャップ制御技術の検討が必要となっていた。
【解決手段】 凹凸拡散層3は、凸部の頂点の間隔が6μmから20μmで、凸部の頂点の高さがランダムに配置されており、凸部の頂点と凹部の底点との差の平均は約0.5μmに規定されている。スペーサー5の基板2への散布は細管気流型スペーサー散布方式で行い、300個/mm2の散布密度で直径3μmの球状粒子のスペーサー5を散布した。
【選択図】 図1

Description

本発明は凹凸拡散層を備えた反射型液晶表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータなどのOA機器、ビデオカメラなどAV機器の小型化、軽量化が進み携帯情報機器、携帯AV機器の実用化が進んでいる。そこに搭載される表示装置として、より小型軽量で低消費電力化の要求が高まり、反射型液晶表示装置の開発が盛んに行われている。従来の反射型液晶表示装置は、偏光のリターデーションによる色変化を利用したマルチカラー表示であるのに対し、現在開発中のものは、フルカラー表示にも対応できる色づきのないペーパーホワイト表示が可能な表示品位の高いものである。
反射型液晶表示装置に設置される反射手段としては、一般に反射率の高い金属薄膜が使用されている。しかし、反射手段だけでは、入射光が反射されるものの、顔や周囲が映り込みペーパーホワイト表示できない。そこで、反射光を拡散させる拡散層を併用することで、ペーパーホワイト表示が可能となった。この拡散層の設置方法には、1)基板の内側(液晶層側)に設置する方法と、2)基板の外側に設置する方法との2種類ある。1)の方法は、拡散層が基板の内側に設置させるため、製造方法が2)に比べて困難であるが、拡散層が液晶層に接しているため表示のぼやけが低減され、精細でコントラストの高い表示が可能である。
2)の方法は、拡散層を基板の液晶層とは反対側の面に貼り付けるという設置方法であるため簡単に設置できるが、ガラス等の基板の厚さを通過してから光が拡散されるので、表示が滲んだようになって、コントラストの高い表示が不可能であった。このため、1)の方法が、採用されることが多かったが、凹凸拡散層を設置する場合、セルギャップ不良の問題が発生した。セルギャップ制御の大きな要因としてスペーサーの散布密度が考えられる。特開平6−281941号公報では、スペーサーの散布密度を201個/mm以上800個/mmとすることでセルギャップを均一に保持するという技術が開示されている。
特開平6−281941号公報(1994年10月7日 公開)
通常の液晶表示装置では、液晶層のセルギャップを保持するためスペーサーが両側基板の間に存在している。
透過型液晶表示装置の場合、バックライトから照射された光は、一枚目の偏光板で特定の偏光成分のみが透過される。液晶材料中を透過する間、偏光成分はリターデーションの変化を受け、二枚目の偏光板を透過した光によって表示を行う。即ち、透過型液晶表示装置内に入射された光は常に直線的に進行することになる。そのため、表示装置内で液晶材料の代わりに散布スペーサーが局所的に多く存在しすぎる(凝集)と、光抜けが生じたり、あるいは光が必要以上に遮断されたりすることになる。透過型液晶表示装置では、スペーサーの凝集は以上のような表示品位を下げる原因となる。
一方、凹凸形状を有するアルミ反射板を備えた反射型液晶表示装置の場合、パネル表面(フロントライトもしくは自然光)から照射された光は、偏光板で特定の偏光成分のみが透過される。液晶材料中を透過する間、偏光成分はリターデーション変化を受け、凹凸形状を有するアルミ反射板によって拡散反射される。拡散反射された光は再び液晶材料中でリターデーション変化を受けた後、偏光板を通過した光によって表示を行う。反射型液晶表示装置内に入射された光は、反射板上でランダムに反射するため、スペーサーの凝集によって散布スペーサーが局所的に多く存在したとしても、透過型液晶表示装置に比べて光ぬけや光遮断状態の違いが確認されにくい。
一方、凹凸拡散層が液晶層に接して基板に形成された反射型液晶表示装置では、図3に示すようにスペーサー5は、凹凸拡散層3の凸部と基板1との間に散布される場合と、凹凸拡散層3の凹部と基板1の間に散布される場合があり、凹凸拡散層3の凹部と基板1の間に散布されるスペーサー5は浮いた状態となり、基板1と基板2の貼り合わせ工程後の液晶注入工程で、液晶の注入口側から基板の周辺部に向かってスペーサー5が移動する場合があり、表示面の周辺部でスペーサー5の凝集が起り、表示面の周辺部と中心部でセルギャップ差が発生し表示不良として視認されることになる。その一例として、表示面の周辺部と中心部とのセルギャップ差による表示ムラが発生した場合を図9に示す。
一方、透過型液晶表示装置では、通常、反射型液晶表示装置に用いられる凹凸拡散層3が形成されていないため、図4に示すように基板1と基板2の対向する面は平面に近い構造となっている。従って、凹凸拡散層3を有する反射型液晶表示装置の液晶注入時に発生していたスペーサーの移動が少なく、スペーサーの凝集によるセルギャップの変化は少ない。
このことからも分かるように、透過型液晶表示装置と凹凸拡散層を有する反射型液晶表示装置では、同じ散布密度でスペーサーを散布してもスペーサー凝集発生のメカニズムやそれによる表示品位への影響が全く異なる。
すなわち、凹凸拡散層3が形成されていない表示装置では、特開平6−281941号公報に示すようにスペーサーの分散密度が記載されているが、凹凸拡散層が液晶層に接して基板に形成された反射型液晶表示装置では、スペーサーと凹凸拡散層の凹凸面の相互作用や表示特性への影響が従来の液晶表示装置とは全く異なるため、表示品位を損なわないスペーサーの散布量は不明であった。このため、コントラストの高いペーパーホワイト表示ができる反射型液晶表示装置のセルギャップ制御技術の検討が必要となっていた。そこで、本発明は、凹凸拡散層が基板の内側にある反射型液晶表示装置において、スペーサーの散布密度を最適化することで、セルギャップを均一し、表示不良のない反射型液晶表示装置、およびその製造方法を実現することを目的としている。
本願発明の反射型液晶表示装置は、一対の基板と、該一対の基板間に介在された液晶層と、一方の基板の内面に形成された凹凸拡散層と、該液晶層の厚みを調整するためのスペーサーを備えた反射型液晶表示装置において、前記スペーサーは200個/mm以上400個/mm以下の散布密度で前記凹凸拡散層上に配置されていることを特徴とする。
本願発明の反射型液晶表示装置は、上記構成に加えて、前記スペーサーは球状粒子であり、前記凹凸拡散層は、凸部分の頂点と凹部分の底点との差の平均値がスペーサーの粒径の1/10以上1/3以下で、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値がスペーサーの粒径の等倍以上10倍以下であることを特徴とする。
本願発明の反射型液晶表示装置は、前記凹凸拡散層は、前記液晶層に電圧を印加する反射電極であることを特徴とする。
さらに、本願発明の反射型液晶表示装置の製造方法は、一対の基板と、該一対の基板間に介在する液晶層と、一方の基板の液晶層側に形成する凹凸拡散層と、該液晶層の厚みを調整するための球状スペーサーとを備えた反射型液晶液晶表示装置の製造方法において、凸部分の頂点と凹部分の底点との差の平均値が前期球状スペーサーの粒径の1/10以上1/3以下、かつ、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値が前記球状スペーサーの粒径の等倍以上10倍以下に設定した凹凸拡散層を前記一方の基板上に形成し、形成した凹凸拡散層上に、200個/mm以上400個/mm以下の散布密度で前記球状スペーサーを配置し、前記球状スペーサーの配置後に、前記一方の基板に対し他方の基板を貼り合わせて、一方の基板との間に液晶を注入することを特徴とする。
上記構成の反射型液晶表示装置では、スペーサーの散布密度を200個/mm以上400個/mm以下にしたのは、この範囲内にすると、設計されたセルギャップが表示領域で実現され、表示不良のない均一な表示ができるからである。スペーサーの液晶表示装置内での散布密度の下限を200個/mmとしたのは、200個/mmより少なくすると、スペーサーの大半がガラス基板上の凹部分に落ち込み、設計されたセルギャップよりも薄くなり、表示特性が異なってくるからである。
この現象の一例を、偏光モードの反射型液晶表示装置の表示特性を示した図6から図8を参照しながら説明する。図6は反射型液晶表示装置のセルギャップを変化させた場合の彩度の変化を、図7はセルギャップを変化させた場合の色度の変化を、図8はセルギャップを変化させた場合の明るさの変化をそれぞれ表している。いずれも、液晶の屈折率異方性(Δn)を0.08、セルギャップ3μmのとき、色調と明るさが最適になるよう設計され、リターデーション変化に基づく光学特性の変化をセルギャップに換算して表現している。したがって、設計値のリターデーションが同じになるよう、Δnとセルギャップを調整すれば、セルギャップが3μm以外の場合についても同様な現象が起こる。図6と図7において、設計値からセルギャップが小さくなる方向にずれると、リターデーションも小さくなるため、青色の着色が起こる。この時の色調の変化は、セルギャップが大きくなる方向にずれたときよりも小さい。しかし、図8からわかるように、セルギャップが小さい方向にずれると、明るさが低下してくる。明るさが低下する分と、視認性の点で着色現象を感じやすくなる。
また、スペーサーの液晶表示装置内での散布密度の上限を400個/mmとしたのは、400個/mmを超えると、上下基板を支えるのに寄与するペーサー以外の過剰(余剰)スペーサーが、液晶注入時に移動し、セルギャップを設計値よりも厚くし、色斑が発生し好ましくない。
図6と図7において、一般に、設計値からセルギャップが大きくなると、リターデーションも大きくなるため、黄色の着色が起こる。この時の色調の変化は、セルギャップが小さくなる方向にずれたときよりも大きく、視認性の点でも着色現象を認識しやすい。
したがって、散布密度が小さくなりすぎれば、スペーサーのほとんどが凹部に落ち込んで、その分表示領域全体のセルギャップが薄くなり、散布密度が大きくなりすぎれば、基板から圧力を受けない凹部に落ち込んだ過剰スペーサーが大量に発生し、主として液晶注入時に移動して凝集をおこし、セルギャップを厚くする。セルギャップ不良による表示不良は、上記の偏光モードの例では、着色現象や明るさの不良として観察されたけれども、モードが異なった(例えば吸収モード)、あるいは液晶の配向状態などが異なった反射型液晶表示装置では、それ以外に、暗時の暗さ、応答速度、閾値、配向状態などの不良として認識されることもある。
また、上記構成の反射型液晶表示装置では、球状スペーサーの大きさと凹凸拡散層の凹凸形状が、凸部分の頂点と凹部分の底点との差の平均値がスペーサーの粒径の1/10以上1/3以下で、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値がスペーサーの粒径の等倍以上10倍以下の関係にあると、スペーサーと凹凸形状とが整合し、相互作用が顕著になるので、スペーサーの分散効率が大きく向上する。加えて、凹凸形状が液晶の配向状態に与える悪影響も小さく、さらに、反射型液晶表示装置の反射光として、効率良い拡散光が得られるため、たとえ局所的なスペーサーの凝集が存在したとしても、配向異常として認識することはできず、明るく良好なペーパーホワイト表示をすることができる。
また、上記構成の販社型液晶表示装置では、凹凸拡散層が反射電極の役割を兼ね備えているため、生産上の工程数を下げることができ、コスト削減となる。
本願発明によれば、表示不良の発生を防ぐことができる。
また、本願発明によれば、スペーサーの大きさと凹凸拡散層の凹凸形状の相互作用が顕著になるので、分散効率が大きく向上する。加えて、液晶層の配向に悪影響を与える事なく、反射型液晶表示装置の反射光として、効率良い拡散光が得られるため、たとえ局所的なスペーサーの凝集が存在したとしても、配向異常として認識することはできず、表示品位を良好に保つことができる。
さらに、本願発明によれば、凹凸拡散層が電極の役割を兼ね備えているため、生産上の工数を下げることができ、コスト削減となる。
図1は本発明の実施形態の反射型液晶表示装置を示す断面図である。図1に示すように、基板1として厚み0.7mmの導電性膜付きのガラスを用い、基板1にシール材4を印刷している。アルミ反射板からなる凹凸拡散層3を備えた基板2にスペーサー5を散布した。凹凸拡散層3は基板1側から入射する光を拡散させて反射するものであり、凹凸拡散層3は、隣り合う凸部の頂点の間隔の平均値が12μmで、凸部の頂点の高さがランダムに配置されており、凸部の頂点と凹部の底点との差の平均は約0.5μmに規定されている。スペーサー5の基板2への散布は細管気流型スペーサー散布方式で行い、300個/mmの散布密度で直径3μmの球状粒子のスペーサー5を散布した。細管気流型スペーサー散布方式は、細い金属配管内を高圧ガスで長時間ブローする際に、配管壁とP.B(プラスチックビーズの散布スペーサー)の間で衝突帯電を起こし、同一電荷を得たP.B同士が反発することによって分散効率を向上させる方式である。
次に、基板1と基板2をシール材4によって貼り合わせ、基板1と基板2との間にΔn=0.08の液晶6を注入して反射型液晶表示装置を作成した。本実施形態の反射型液晶表示装置を基板1の外側に偏光板とフロントライトを設けて表示特性を観察したが、表示特性ムラは発生しなかった。
図1に示す凹凸拡散層3を有する反射型液晶表示装置に散布された直径3μmの球状スペーサーの散布密度を変化させた場合に、パネル面内のセルギャップムラによる表示不良が発生するかを観測した。基板1の外側に偏光板を配置し、偏光板にフロントライトの光を照射して表示面内の表示特性のムラを目視により観察した。セルギャップムラの発生する場所では液晶の配向が他と異なる為、着色状態の違う状態(色斑)として観察される。スペーサーの散布密度が200個/mm以上400個/mm以下の範囲において色斑はほとんど無かったのに対し、500個/mmあたりから、パネル周囲部に色斑の発生が観察された。
次に、セルギャップを回転検光子法によって測定した結果を図5に示す。本実施例の反射型液晶表示装置では、凹凸拡散層である反射板が液晶層に電圧を印加する反射電極であるため、通常絵素部は光を通過しない。このため、絵素部間の微少領域に光を通過させることで測定を行った。図5では横軸にスペーサーの散布量、縦軸にセルギャップを示している。パネル中央部のセルギャップは実線で示しており、パネル周辺部のセルギャップは点線で示している。図5に示すようにパネルの中央部のセルギャップはスペーサーの散布量200個/mm付近で飽和し、それ以上の散布では約3μmで一定している。すなわち、散布量が200個/mmより少ない場合は、図2に示すように凹凸部の凹部にスペーサーが落ち込んで、セルギャップが設計値よりも小さくなる。また、スペーサーの散布が多くなりすぎると、図3に示すようにスペーサーの凝集が発生し、パネル周辺部のセルギャップは厚くなる。特に、パネル中央部のセルギャップとの差は、散布量が500個/mmを越えると大きくなっており、色斑の発生原因になっていた。パネル周囲部に発生した色斑領域のセルギャップを調べたところ、パネル中央部分に比べ、およそ0.5〜0.6μm厚くなっている。
反射型液晶表示装置のセルギャップと表示特性の関係について以下に説明する。
(1)着色状態についてセルギャップを変化させた時の着色状態の変化を示すために、図6にセルギャップと彩度の関係を示し、図7に色度座標を示した。色の違いとして認識されない領域は、視認性の実験から、彩度では6以下、色度では、x≦0.33、y≦0.36の領域であるとされている。セルギャップが3.4μmを超えるような場合色斑としてはっきりと観察されることがわかった。
(2)明るさについて図8にセルギャップと明るさの関係を示す。図8に示されるように、セルギャップが2.8〜3.7μmのときに明るさが一定になる。
したがって、直径3μmの球状スペーサーを散布させた場合、青色の着色を考慮すればセルギャップを2.9〜3.4μmにすることにより良好な表示特性が得られる。よって、図5に示すように、スペーサーの散布密度を200個/mm以上400個/mm以下の範囲に設定することによりセルギャップのばらつきを低減させることができるので、表示不良も発生しない。
本実施形態では、直径3μmの球状スペーサーを散布させた場合について述べたけれども、反射型液晶表示装置に使用される球状スペーサーの直径と凹凸拡散層3の凹凸との関係が、凸部の頂点と凹部の底点と差の平均値がスペーサーの粒径の1/10以上1/3以下で、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値がスペーサーの粒径の等倍以上10倍以下であれば、直径が2〜10μmのスペーサーについて、スペーサーと凹凸形状の相互作用は同じであるため、散布密度を200個/mm以上400個/mm以下の範囲とすることで、同様の作用効果が得られる。
本実施形態は凹凸拡散層3が反射電極の役割を兼ね備えているため、生産上の工程数を下げることができ、コスト削減となるが、別途液晶に電圧を印加するための電極を設けてもよく、例えば、下側基板に反射手段を形成し上側基板に凹凸拡散層を設置しても良い。また、下側基板に反射手段を形成し、その上に凹凸拡散層を形成しても良い。
図10は、本発明の他の実施の形態における反射型液晶表示装置の平面図であり、図11は、A−A断面による断面構成図である。図10と図11に示すように、下側基板2には、薄膜トランジスタ24が形成されており、層間絶縁膜である散乱層19を介して、反射電極10が、ソースバス配線とゲートバス配線の一部と重なるようにして形成され、これらに対向する透明電極41とカラーフィルタ40と、これらを支持する基板1と、これら両基板1、2によって挟持される液晶6と、基板1の上方(液晶6と対向しない面側)に配置される位相差板42と、偏光板43とを有する構成となっている。
図11で示すように、ガラスなどからなる絶縁性の基板2上には、ゲート配線12から分岐したゲート電極12aとしてのTa、絶縁層13としてのSiNx、半導体層14としてのa−Si、n型半導体層15としてのn型a−Si、エッチストッパ16としてのSiNx、ソースバス配線17から分岐されたソース電極17aとしてのTi、ドレイン電極18としてのTiなどにより薄膜トランジスタ24が構成されており、この薄膜トランジスタ24はスイッチング素子としての機能を有している。
そして、この薄膜トランジスタ24を覆って基板1上全面には、感光性樹脂からなる散乱層19が形成されている。この散乱層19の反射電極10が形成される領域には、薄膜トランジスタ24上の領域およびドレイン電極18上に構成されるコンタクトホール11の領域を除いて、複数の凹凸が不規則に形成されている。そして、散乱層19上の絵素領域には、アルミニウム、銀などからなる反射電極10が形成され、反射電極10はコンタクトホール11においてドレイン電極18と接続されている。
したがって、反射電極10の開口率も向上し、液晶層6に入射してくる光を拡散反射することができ、明るい表示が可能となっている。
一方、基板1上には、カラーフィルタ40が形成されており、また、カラーフィルタ40上の全面には、ITOなどからなる透明電極41が形成されている。
図12は、本発明の他の実施の形態における反射型液晶表示装置の製造工程を示したプロセス断面図であり、特に凹凸形状を有する反射電極10を形成する工程を説明するものである。
図12(a)に示すように、液晶駆動用素子としての薄膜トランジスタ24が形成された絶縁性の基板1上の一方側表面に、ポジ型の感光性樹脂19(製品名:OFPR−800:東京応化社製)を1〜5μmの厚さに塗布する。本実施の形態2では3μmで成膜した。次に、図13に示すようなフォトマスク21を配置して40mjで第1の露光を行った。このときのフォトマスク21のパターンは、図13に示すように、薄膜トランジスタ24に対応する部分31を完全に遮光し、またコンタクトホール部11に対応する部分32を完全な透過部とし、それ以外にも円形の遮光部33を配置した構成となっている。なお、この円形透過部33は、直径が5〜10μm、隣り合う中心間隔が8〜20μmとなるようにランダムに配置した。そして、このようなフォトマスク21と薄膜トランジスタ24が形成された基板2とは、図13に示すように位置合わせを行った後に露光を行った。
次に、この状態のまま、図12(b)に示すように、別のフォトマスク20を配置して240mjで第2の露光を行った。このときのフォトマスクのパターンは、コンタクトホール部11に対応する部分のみを完全な透過部とし、それ以外の領域は遮光部とした構成となっている。
その後、図12(c)に示すように、感光性樹脂9をTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド:東京応化工業社製)により現像することで、第1の露光により光を照射された領域の感光性樹脂19は、現像によって完全に除去されずに初期膜厚から50〜90%膜減りした状態となり、また、第2の露光により光を照射されたコンタクトホール部11の領域の感光性樹脂19は完全に除去され、基板2上にはコンタクトホール部11のみ穴が開いているとともに、不規則な円形の凹凸を有する感光性樹脂19が形成される。そして、この基板2上の凹凸を200℃で60分間の加熱処理を行うことにより、熱だれ現象によって膜減りした領域が変形し、角がとれて滑らかな形状の凹凸が形成される。
その後、図12(d)に示すように、凹凸が形成された感光性樹脂19上に反射電極10としてのAl薄膜をスパッタリング法によって2000Å程度の膜厚に形成し、1つの薄膜トランジスタ24に対して1つの反射電極10が対応するようにパターニングを行う。
また、この反射電極10は、コンタクトホール11を介して薄膜トランジスタ24のドレイン電極18と接続されており、感光性樹脂19に形成された凹凸に沿って形成されることになるため、この反射電極10もまた表示に寄与する表面に感光性樹脂の凹凸に応じた不規則な円形の凹凸を有することになる。
このような図12(a)〜(d)に示した工程によって、なだらかで高密度の凹凸形状を有する反射電極10を形成することができ、平坦部を減少させ正反射成分の少ない理想的な反射板を作成することが可能となっている。
以上のようにして薄膜トランジスタと凹凸形状の反射電極とが形成された基板が完成した。これ以後の、カラーフィルタ40が形成された対向基板との貼りあわせ、スペーサーの散布、液晶の注入の工程は、上述と同じ方法で行った。さらに、位相差板42、偏光板43を基板の外側に設置して反射型液晶表示装置を完成させた。
このように、薄膜トランジスタに接続された反射画素電極の下地膜として凹凸散乱層を構成した場合であっても、スペーサーと凹凸の相互作用の作用効果にはかわりなく、スペーサーの分散密度を本発明の範囲に設定することで、より高い表示品位が実現される。
本発明の反射型液晶表示装置は、ペーパーホワイト表示を可能にすることによって、パーソナルコンピュータやビデオカメラに好適に利用することができる。
凹凸拡散層を備えた反射型液晶表示装置の断面図を示す図である。 スペーサーの散布量が少ない反射型液晶表示装置の断面図を示す図である。 スペーサーの散布量が多い反射型液晶表示装置の断面図を示す図である。 従来の液晶表示装置を示す断面図である。 凹凸拡散層を備えた反射型液晶表示装置のセルギャップを回転検光子法によって測定した結果を示す図である。 セルギャップと彩度の関係を示す図である。 色度座標を示す図である。 セルギャップと明るさの関係を示す図である。 表示面の周辺部と中心部とのセルギャップ差による表示不良を示す図である。 本発明の他の実施の形態における反射型液晶表示装置の平面図である。 図10のA−A断面による断面構成図である。 本発明の他の実施の形態における反射型液晶表示装置の製造工程を示したプロセス断面図である。 フォトマスクの配置を示す図である。
符号の説明
1、2 基板
3 凹凸拡散層
4 シール材
5 スペーサー
6 液晶層
7 注入口
10 反射電極
11 コンタクトホール
12 ゲートバス配線
12a ゲート電極
13 絶縁層
14 半導体層
15 n型半導体層
16 エッチストッパ
17 ソースバス配線
17a ソース電極
18 ドレイン電極
19 層間絶縁膜(凹凸拡散層)
20 フォトマスク
21 フォトマスク
22 UV光
24 薄膜トランジスタ
31、33 遮光部
32、34 透過部
40 カラーフィルタ
41 透明電極
42 位相差板
43 偏光板

Claims (4)

  1. 一対の基板と、該一対の基板間に介在された液晶層と、一方の基板の内面に形成された凹凸拡散層と、該液晶層の厚みを調整するためのスペーサーを備えた反射型液晶表示装置において、
    前記スペーサーは200個/mm以上400個/mm以下の散布密度で前記凹凸拡散層上に配置されていることを特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 前記スペーサーは球状粒子であり、前記凹凸拡散層は、凸部分の頂点と凹部分の底点との差の平均値がスペーサーの粒径の1/10以上1/3以下で、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値がスペーサーの粒径の等倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  3. 前記凹凸拡散層は、前記液晶層に電圧を印加する反射電極が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射型液晶表示装置。
  4. 一対の基板と、該一対の基板間に介在する液晶層と、一方の基板の液晶層側に形成する凹凸拡散層と、該液晶層の厚みを調整するための球状スペーサーとを備えた反射型液晶表示装置の製造方法において、
    凸部分の頂点と凹部分の底点との差の平均値が前記球状スペーサーの粒径の1/10以上1/3以下、かつ、隣り合う凸部分の頂点の間隔の平均値が前記球状スペーサーの粒径の等倍以上10倍以下に設定した凹凸拡散層を前記一方の基板上に形成し、
    形成した凹凸拡散層上に、200個/mm以上400個/mm以下の散布密度で前記球状スペーサーを配置し、
    前記球状スペーサーの配置後に、前記一方の基板に対し他方の基板を貼り合わせて、一方の基板を他方の基板との間に液晶を注入することを特徴とする反射型液晶表示装置の製造方法。
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