JP2004219782A - 撮像光学系 - Google Patents
撮像光学系 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004219782A JP2004219782A JP2003007784A JP2003007784A JP2004219782A JP 2004219782 A JP2004219782 A JP 2004219782A JP 2003007784 A JP2003007784 A JP 2003007784A JP 2003007784 A JP2003007784 A JP 2003007784A JP 2004219782 A JP2004219782 A JP 2004219782A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- optical system
- refractive power
- plastic
- lens group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
【課題】複屈折の小さいプラスチックレンズを効果的に配置することで、例えば高画素タイプのCCDなどの撮像素子およびローパスフィルターを用いたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いるのに好適で低コストな撮影光学系を提供する。
【解決手段】光学的ローパスフィルターを有すると共に、固体撮像素子に光束を集光させる複数のレンズ群を備えた撮像光学系において、下記の条件式を満たすプラスチックレンズを少なくとも1枚は有するので、
νd < 40 (1)
|δ| < 60° (2)
νd:プラスチックレンズのアッベ数
δ:白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量(°)
プラスチックレンズのアッベ数を規定する(1)式を満たすことで、プラスチックレンズのパワーを強めることなく十分に色収差を補正することが可能であり、条件式(2)満たすことで、十分にモアレや偽色信号等の性能劣化を抑えることが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】光学的ローパスフィルターを有すると共に、固体撮像素子に光束を集光させる複数のレンズ群を備えた撮像光学系において、下記の条件式を満たすプラスチックレンズを少なくとも1枚は有するので、
νd < 40 (1)
|δ| < 60° (2)
νd:プラスチックレンズのアッベ数
δ:白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量(°)
プラスチックレンズのアッベ数を規定する(1)式を満たすことで、プラスチックレンズのパワーを強めることなく十分に色収差を補正することが可能であり、条件式(2)満たすことで、十分にモアレや偽色信号等の性能劣化を抑えることが可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的ローパスフィルター及び固体撮像素子を備えたデジタルスチルカメラもしくはビデオカメラ等に用いられ、複屈折の小さなプラスチックレンズを効果的に用いることで低コスト化を図りつつ高解像力を達成できる撮像光学系に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、パソコンの普及が進み、またパソコンを用いて画像データを扱うことも多くなり、画像データを取り込むためのデジタルスチルカメラやVTR用及びデジタルビデオカメラの需要が増えている。これらのカメラにおいては、高性能且つコンパクトでありながら、低コスト化が強く要求されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来から光学系の低コスト化を図るため、プラスチックレンズを用いることが行われているが、プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べ低コストで製造できる反面、屈折率が小さい、複屈折が大きい、温度変化による特性変化を無視できない等の問題点がある。この中でも複屈折の問題は解像力に大きく影響し、固体撮像素子及びローパスフィルターを用いる光学系では偽色、モアレ等が生じるという問題が指摘されている。複屈折の小さいプラスチックレンズ硝材としてPMMA等のアクリル系樹脂等があげられるが、いずれも屈折率1.5、アッベ数55程度であり、これを単独で使用すると、色収差の補正及び温度変化時の性能変化に対する補正を十分に行うことができないので、高分散硝材と組み合わせて用いることが必要になる。高分散プラスチックレンズの硝材の代表として、ポリカーボネート樹脂(以下PC)があるが、PCは複屈折が大きいという問題がある。
【0004】
プラスチックレンズを用いたズームレンズは数多く技術開示されており、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。しかしながら、これらの従来例では、プラスチックレンズの硝材にPCを用いていると思われるため、上記に示したような問題が発生しやすいといえる。
【特許文献1】
特開平9−21950号公報
【特許文献2】
特開平7−209582公報
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複屈折の小さいプラスチックレンズを効果的に配置することで、例えば高画素タイプのCCDなどの撮像素子およびローパスフィルターを用いたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いるのに好適で低コストな撮影光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の撮影光学系は、光学的ローパスフィルターを有すると共に、固体撮像素子に光束を集光させる複数のレンズ群を備えた撮像光学系において、下記の条件式を満たすプラスチックレンズを少なくとも1枚は有することを特徴とする。
νd < 40 (1)
|δ| < 60° (2)
νd:プラスチックレンズのアッベ数
δ:白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量(°)
【0007】
請求項2に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする。
nd > 1.55 (3)
nd:常光線のd線(588nm)に対する屈折率
【0008】
請求項3に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする。
νd < 28 (4)
|δ| < 40° (5)
nd > 1.60 (6)
【0009】
光学系の低コスト化を図るには、ガラスモールドレンズの代わりにプラスチックレンズを用いることが好ましい。しかるに、プラスチックレンズは、ガラスモールドレンズに比べ低コストで非球面を得ることが出来る反面、ガラスモールドレンズに比べ屈折率が低い、温度変化による性能変化及び形状変化が大きい、大径レンズが困難、複屈折の影響が大きい等の問題も数多く抱えている。そのため、プラスチックレンズを用いる時は、以上のことをふまえ、問題を回避するよう効果的に配置する必要がある。
【0010】
通常、プラスチックレンズを用いる場合、温度変化時のピントズレや性能劣化を抑えるために屈折力を小さくした単レンズ、あるいは複数枚プラスチックレンズを用いる場合は、正プラスチックレンズと負プラスチックレンズの合成屈折力を小さくした形で用いられることが多い。色収差を補正するために、正レンズ群にはアッベ数の大きい正レンズとアッベ数の小さい負レンズを組み合わせることで、もしくは負レンズ群にはアッベ数の大きい負レンズとアッベ数の小さい正レンズを組み合わせることで効果的に補正を行える。プラスチックレンズに用いることができるアッベ数の比較的大きな硝材としては、PMMA等のアクリル系樹脂等が挙げられる。これらはいずれも屈折率1.5、アッベ数55程度で、複屈折が比較的小さいことで知られている。一方、アッベ数の小さい硝材のPCは屈折率1.5、アッベ数30程度の硝材である。しかしながら、PCは複屈折が大きく、光学的ローパスフィルターおよび固体撮像素子を含む光学系、特に画素サイズの小さなCCDを用いるときにおいて偽色やモアレ等の性能劣化を引き起こしやすいという問題がある。そこで、本発明者はPCの代わりに、複屈折のより小さな例えばポリエステル系樹脂を効果的に用いることで、以上の問題が回避できることを見出したのである。
【0011】
ここで、上述した各条件式について説明する。条件式(1)〜(6)は、プラスチックレンズの特性を規定するものである。まず、(1)の条件式は、プラスチックレンズのアッベ数を規定するもので、この式を満たすことで、プラスチックレンズのパワーを強めることなく十分に色収差を補正することが可能であるが、さらに(4)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0012】
一般に、ナイキスト周波数以上の入力信号があるとエリアジング現象によりモアレ等が生じると考えられる。そのためCCD等の撮像素子に被写体像を結像するための撮影光学系においては、高周波をカットする光学的ローパスフィルターが必要になってくる。通常、ナイキスト周波数付近の信号をカットするように光学的ローパスフィルターを設計するが、撮影光学系を構成するレンズにおいて大きな複屈折を生じる硝材が含まれると、カットオフ周波数が変化し光学的ローパスフィルターの効果が小さくなってしまう。条件式(2)はプラスチック硝材をセナルモン法を用いて測定した複屈折の値である。この値が0に近いほど複屈折が小さく良い硝材といえるが、例えば画素ピッチ4から6μm程度のCCDにおいて、条件式(2)満たすことで、十分にモアレや偽色信号等の性能劣化を抑えることが可能であるが、さらに(5)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0013】
条件式(3)はプレスチックレンズの屈折率を規定するもので、この式を満たすことでレンズ形状を緩やかなもとのすることができ、収差発生量を低く抑えることができ、またコンパクト化を図ることも可能になるが、さらに(6)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0014】
請求項4に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズの屈折力は、前記プラスチックレンズを含むレンズ群の屈折力と反対の符号を持つことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有することを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の撮影光学系は、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする。
【0018】
請求項8に記載の撮影光学系は、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
【数3】
Pi:i番目のプラスチックレンズの屈折力
n:プラスチックレンズの数
Pw:撮影光学系の全系の屈折力
【0019】
(7)の条件式はプラスチックレンズの屈折力を規定するものである。プラスチックレンズを用いる場合、温度変化によるピント移動を考慮しなければならないが、これは、各群ごとに正レンズと負レンズを一対とし合成パワーを小さくすることが好ましいのであるが、プラスチックレンズにもパワーを持たせるほうが収差補正のためにも、コンパクト化を進める上でも有利であるときがある。即ち、(7)の条件式に示すように、群同士でのパワー配分を考慮することで、収差補正及びコンパクト化を達成出来る。
【0020】
請求項9に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含んでおり、変倍時にいずれかが固定され又は移動する複数のレンズ群を有していることを特徴とする。
【0021】
請求項10に記載の撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を有することを特徴とする。
【0022】
請求項11に記載の撮影光学系は、前記第2レンズ群は、物体側より順に、負の屈折力のガラスレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のプラスチックレンズを有することを特徴とする。
【0023】
請求項12に記載の撮影光学系は、前記第4レンズ群は、物体側より順に、正の屈折力のプラスチックレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のガラスレンズを有することを特徴とする。
【0024】
請求項13に記載の撮影光学系は、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群は、変倍時に固定され、前記第2レンズ群は変倍時に、第4レンズ群は変倍時および物体位置変化によるピント補正のためにそれぞれ移動することを特徴とする。
【0025】
請求項14に記載の撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群を有することを特徴とする。
【0026】
請求項15に記載の撮影光学系は、最も大きな空気間隔の部分により分けられた2つのレンズ群を有することを特徴とする。
【0027】
請求項16に記載の撮影光学系は、最も大きな空気間隔の部分と、2番目に大きな空気間隔の部分とで分けられた3つのレンズ群を有することを特徴とする。
【0028】
請求項17に記載の撮影光学系は、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
【数4】
Pi:i番目のプラスチックレンズの屈折力
n:プラスチックレンズの数
Pw:光学系の広角端での屈折力
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明に関わる実施の形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0030】
図1に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群GL1、絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、及びカバーガラス(光学的ローパスフィルター、IRカットフィルター、CCD面を保護するカバーガラス等、以下同じ)CGから構成されている。
【0031】
図1の実施の形態に好適な実施例1にかかるレンズデータを表1に示す。尚、本明細書中の実施例における記号は下記の通りであり、本発明にいうプラスチックレンズには、表中「*」の符号を付している。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば 2.5×10−3)を、D(例えば 2.5×D―3)を用いて表すものとする。
f:焦点距離
F:Fナンバー
ω:半画角
r:レンズ各面の曲率半径
d:レンズ厚、又はレンズ間隔
nd:レンズ材料のd線での屈折率
νd:レンズ材料のアッベ数
【表1】
【0032】
また、非球面の形状は光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとすると、次の式で表される。
【数5】
上式でκは非球面の円錐定数、Aiは非球面係数(i=4、6、8、10、12)を示し、rは近軸曲率半径を示す。
【0033】
図2は、実施例1における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0034】
図3は第2の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0035】
図3に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GL1、負の屈折力を有し変倍のために移動する第2レンズ群GL2、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、正の屈折力を有し変倍時における像面の位置変化を補正するために移動する第4レンズ群GL4、及びカバーガラスCGにより構成されている。
【0036】
図3の実施の形態に好適な実施例2にかかるレンズデータを表2に示す。
【表2】
【0037】
図4は、実施例2における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0038】
図5は第3の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0039】
図5に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GL1、負の屈折力を有し変倍のために移動する第2レンズ群GL2、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、正の屈折力を有し変倍時における像面の位置変化を補正するために移動する第4レンズ群GL4、及びカバーガラスCGにより構成されている。
【0040】
図5の実施の形態に好適な実施例3にかかるレンズデータを表3に示す。
【表3】
【0041】
図6は、実施例3における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0042】
図7は第4の実施に形態にかかる撮影光学系(ここでは固定焦点レンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0043】
図7に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群GL1、絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2、及びカバーガラスCGとから構成されている(最大の空気間隔はレンズ群GL1,GL2の間)が、これを負の屈折力を有する第1レンズ群GL1’、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2’、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3’、及びカバーガラスCGとから構成されている(最大の空気間隔はレンズ群GL1’,GL2’の間で、2番目に大きい空気間隔はレンズ群GL2’,GL3’の間)と見ることもできる。
【0044】
図7の実施の形態に好適な実施例4にかかるレンズデータを表4に示す。
【表4】
【0045】
図8は、実施例3における球面収差図(a)、非点収差図(b)、及び歪曲収差図(c)である。
【0046】
尚、いずれの実施例においても、白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量δの絶対値は35°であり、40°未満という条件を満たしている。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、複屈折の小さいプラスチックレンズを効果的に配置することで、例えば高画素タイプのCCDなどの撮像素子およびローパスフィルターを用いたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いるのに好適で低コストな撮影光学系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を含む第1の実施の形態のレンズ断面図である。
【図2】実施例1の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図3】実施例2を含む第2の実施の形態のレンズ断面図である。
【図4】実施例2の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図5】実施例3を含む第3の実施の形態のレンズ断面図である。
【図6】実施例3の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図7】実施例4を含む第4の実施の形態のレンズ断面図である。
【図8】実施例4の収差図である。
【符号の説明】
GL1 第1レンズ群
GL2 第2レンズ群
GL3 第3レンズ群
GL4 第4レンズ群
S 絞り
CG カバーガラス
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的ローパスフィルター及び固体撮像素子を備えたデジタルスチルカメラもしくはビデオカメラ等に用いられ、複屈折の小さなプラスチックレンズを効果的に用いることで低コスト化を図りつつ高解像力を達成できる撮像光学系に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、パソコンの普及が進み、またパソコンを用いて画像データを扱うことも多くなり、画像データを取り込むためのデジタルスチルカメラやVTR用及びデジタルビデオカメラの需要が増えている。これらのカメラにおいては、高性能且つコンパクトでありながら、低コスト化が強く要求されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来から光学系の低コスト化を図るため、プラスチックレンズを用いることが行われているが、プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べ低コストで製造できる反面、屈折率が小さい、複屈折が大きい、温度変化による特性変化を無視できない等の問題点がある。この中でも複屈折の問題は解像力に大きく影響し、固体撮像素子及びローパスフィルターを用いる光学系では偽色、モアレ等が生じるという問題が指摘されている。複屈折の小さいプラスチックレンズ硝材としてPMMA等のアクリル系樹脂等があげられるが、いずれも屈折率1.5、アッベ数55程度であり、これを単独で使用すると、色収差の補正及び温度変化時の性能変化に対する補正を十分に行うことができないので、高分散硝材と組み合わせて用いることが必要になる。高分散プラスチックレンズの硝材の代表として、ポリカーボネート樹脂(以下PC)があるが、PCは複屈折が大きいという問題がある。
【0004】
プラスチックレンズを用いたズームレンズは数多く技術開示されており、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。しかしながら、これらの従来例では、プラスチックレンズの硝材にPCを用いていると思われるため、上記に示したような問題が発生しやすいといえる。
【特許文献1】
特開平9−21950号公報
【特許文献2】
特開平7−209582公報
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複屈折の小さいプラスチックレンズを効果的に配置することで、例えば高画素タイプのCCDなどの撮像素子およびローパスフィルターを用いたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いるのに好適で低コストな撮影光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の撮影光学系は、光学的ローパスフィルターを有すると共に、固体撮像素子に光束を集光させる複数のレンズ群を備えた撮像光学系において、下記の条件式を満たすプラスチックレンズを少なくとも1枚は有することを特徴とする。
νd < 40 (1)
|δ| < 60° (2)
νd:プラスチックレンズのアッベ数
δ:白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量(°)
【0007】
請求項2に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする。
nd > 1.55 (3)
nd:常光線のd線(588nm)に対する屈折率
【0008】
請求項3に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする。
νd < 28 (4)
|δ| < 40° (5)
nd > 1.60 (6)
【0009】
光学系の低コスト化を図るには、ガラスモールドレンズの代わりにプラスチックレンズを用いることが好ましい。しかるに、プラスチックレンズは、ガラスモールドレンズに比べ低コストで非球面を得ることが出来る反面、ガラスモールドレンズに比べ屈折率が低い、温度変化による性能変化及び形状変化が大きい、大径レンズが困難、複屈折の影響が大きい等の問題も数多く抱えている。そのため、プラスチックレンズを用いる時は、以上のことをふまえ、問題を回避するよう効果的に配置する必要がある。
【0010】
通常、プラスチックレンズを用いる場合、温度変化時のピントズレや性能劣化を抑えるために屈折力を小さくした単レンズ、あるいは複数枚プラスチックレンズを用いる場合は、正プラスチックレンズと負プラスチックレンズの合成屈折力を小さくした形で用いられることが多い。色収差を補正するために、正レンズ群にはアッベ数の大きい正レンズとアッベ数の小さい負レンズを組み合わせることで、もしくは負レンズ群にはアッベ数の大きい負レンズとアッベ数の小さい正レンズを組み合わせることで効果的に補正を行える。プラスチックレンズに用いることができるアッベ数の比較的大きな硝材としては、PMMA等のアクリル系樹脂等が挙げられる。これらはいずれも屈折率1.5、アッベ数55程度で、複屈折が比較的小さいことで知られている。一方、アッベ数の小さい硝材のPCは屈折率1.5、アッベ数30程度の硝材である。しかしながら、PCは複屈折が大きく、光学的ローパスフィルターおよび固体撮像素子を含む光学系、特に画素サイズの小さなCCDを用いるときにおいて偽色やモアレ等の性能劣化を引き起こしやすいという問題がある。そこで、本発明者はPCの代わりに、複屈折のより小さな例えばポリエステル系樹脂を効果的に用いることで、以上の問題が回避できることを見出したのである。
【0011】
ここで、上述した各条件式について説明する。条件式(1)〜(6)は、プラスチックレンズの特性を規定するものである。まず、(1)の条件式は、プラスチックレンズのアッベ数を規定するもので、この式を満たすことで、プラスチックレンズのパワーを強めることなく十分に色収差を補正することが可能であるが、さらに(4)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0012】
一般に、ナイキスト周波数以上の入力信号があるとエリアジング現象によりモアレ等が生じると考えられる。そのためCCD等の撮像素子に被写体像を結像するための撮影光学系においては、高周波をカットする光学的ローパスフィルターが必要になってくる。通常、ナイキスト周波数付近の信号をカットするように光学的ローパスフィルターを設計するが、撮影光学系を構成するレンズにおいて大きな複屈折を生じる硝材が含まれると、カットオフ周波数が変化し光学的ローパスフィルターの効果が小さくなってしまう。条件式(2)はプラスチック硝材をセナルモン法を用いて測定した複屈折の値である。この値が0に近いほど複屈折が小さく良い硝材といえるが、例えば画素ピッチ4から6μm程度のCCDにおいて、条件式(2)満たすことで、十分にモアレや偽色信号等の性能劣化を抑えることが可能であるが、さらに(5)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0013】
条件式(3)はプレスチックレンズの屈折率を規定するもので、この式を満たすことでレンズ形状を緩やかなもとのすることができ、収差発生量を低く抑えることができ、またコンパクト化を図ることも可能になるが、さらに(6)の条件式を満たすと、より望ましい。
【0014】
請求項4に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズの屈折力は、前記プラスチックレンズを含むレンズ群の屈折力と反対の符号を持つことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有することを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の撮影光学系は、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする。
【0018】
請求項8に記載の撮影光学系は、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
【数3】
Pi:i番目のプラスチックレンズの屈折力
n:プラスチックレンズの数
Pw:撮影光学系の全系の屈折力
【0019】
(7)の条件式はプラスチックレンズの屈折力を規定するものである。プラスチックレンズを用いる場合、温度変化によるピント移動を考慮しなければならないが、これは、各群ごとに正レンズと負レンズを一対とし合成パワーを小さくすることが好ましいのであるが、プラスチックレンズにもパワーを持たせるほうが収差補正のためにも、コンパクト化を進める上でも有利であるときがある。即ち、(7)の条件式に示すように、群同士でのパワー配分を考慮することで、収差補正及びコンパクト化を達成出来る。
【0020】
請求項9に記載の撮影光学系は、前記プラスチックレンズを含んでおり、変倍時にいずれかが固定され又は移動する複数のレンズ群を有していることを特徴とする。
【0021】
請求項10に記載の撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を有することを特徴とする。
【0022】
請求項11に記載の撮影光学系は、前記第2レンズ群は、物体側より順に、負の屈折力のガラスレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のプラスチックレンズを有することを特徴とする。
【0023】
請求項12に記載の撮影光学系は、前記第4レンズ群は、物体側より順に、正の屈折力のプラスチックレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のガラスレンズを有することを特徴とする。
【0024】
請求項13に記載の撮影光学系は、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群は、変倍時に固定され、前記第2レンズ群は変倍時に、第4レンズ群は変倍時および物体位置変化によるピント補正のためにそれぞれ移動することを特徴とする。
【0025】
請求項14に記載の撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群を有することを特徴とする。
【0026】
請求項15に記載の撮影光学系は、最も大きな空気間隔の部分により分けられた2つのレンズ群を有することを特徴とする。
【0027】
請求項16に記載の撮影光学系は、最も大きな空気間隔の部分と、2番目に大きな空気間隔の部分とで分けられた3つのレンズ群を有することを特徴とする。
【0028】
請求項17に記載の撮影光学系は、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
【数4】
Pi:i番目のプラスチックレンズの屈折力
n:プラスチックレンズの数
Pw:光学系の広角端での屈折力
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明に関わる実施の形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0030】
図1に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群GL1、絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、及びカバーガラス(光学的ローパスフィルター、IRカットフィルター、CCD面を保護するカバーガラス等、以下同じ)CGから構成されている。
【0031】
図1の実施の形態に好適な実施例1にかかるレンズデータを表1に示す。尚、本明細書中の実施例における記号は下記の通りであり、本発明にいうプラスチックレンズには、表中「*」の符号を付している。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば 2.5×10−3)を、D(例えば 2.5×D―3)を用いて表すものとする。
f:焦点距離
F:Fナンバー
ω:半画角
r:レンズ各面の曲率半径
d:レンズ厚、又はレンズ間隔
nd:レンズ材料のd線での屈折率
νd:レンズ材料のアッベ数
【表1】
【0032】
また、非球面の形状は光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとすると、次の式で表される。
【数5】
上式でκは非球面の円錐定数、Aiは非球面係数(i=4、6、8、10、12)を示し、rは近軸曲率半径を示す。
【0033】
図2は、実施例1における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0034】
図3は第2の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0035】
図3に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GL1、負の屈折力を有し変倍のために移動する第2レンズ群GL2、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、正の屈折力を有し変倍時における像面の位置変化を補正するために移動する第4レンズ群GL4、及びカバーガラスCGにより構成されている。
【0036】
図3の実施の形態に好適な実施例2にかかるレンズデータを表2に示す。
【表2】
【0037】
図4は、実施例2における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0038】
図5は第3の実施に形態にかかる撮影光学系(ここではズームレンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0039】
図5に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GL1、負の屈折力を有し変倍のために移動する第2レンズ群GL2、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3、正の屈折力を有し変倍時における像面の位置変化を補正するために移動する第4レンズ群GL4、及びカバーガラスCGにより構成されている。
【0040】
図5の実施の形態に好適な実施例3にかかるレンズデータを表3に示す。
【表3】
【0041】
図6は、実施例3における広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【0042】
図7は第4の実施に形態にかかる撮影光学系(ここでは固定焦点レンズ)のレンズ群の構成を示す図である。
【0043】
図7に示すように、撮影光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群GL1、絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2、及びカバーガラスCGとから構成されている(最大の空気間隔はレンズ群GL1,GL2の間)が、これを負の屈折力を有する第1レンズ群GL1’、正の屈折力を有する第2レンズ群GL2’、絞りS、正の屈折力を有する第3レンズ群GL3’、及びカバーガラスCGとから構成されている(最大の空気間隔はレンズ群GL1’,GL2’の間で、2番目に大きい空気間隔はレンズ群GL2’,GL3’の間)と見ることもできる。
【0044】
図7の実施の形態に好適な実施例4にかかるレンズデータを表4に示す。
【表4】
【0045】
図8は、実施例3における球面収差図(a)、非点収差図(b)、及び歪曲収差図(c)である。
【0046】
尚、いずれの実施例においても、白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量δの絶対値は35°であり、40°未満という条件を満たしている。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、複屈折の小さいプラスチックレンズを効果的に配置することで、例えば高画素タイプのCCDなどの撮像素子およびローパスフィルターを用いたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いるのに好適で低コストな撮影光学系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を含む第1の実施の形態のレンズ断面図である。
【図2】実施例1の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図3】実施例2を含む第2の実施の形態のレンズ断面図である。
【図4】実施例2の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図5】実施例3を含む第3の実施の形態のレンズ断面図である。
【図6】実施例3の広角端の収差図(a)、中間域の収差図(b)、及び、望遠端の収差図(c)である。
【図7】実施例4を含む第4の実施の形態のレンズ断面図である。
【図8】実施例4の収差図である。
【符号の説明】
GL1 第1レンズ群
GL2 第2レンズ群
GL3 第3レンズ群
GL4 第4レンズ群
S 絞り
CG カバーガラス
Claims (17)
- 光学的ローパスフィルターを有すると共に、固体撮像素子に光束を集光させる複数のレンズ群を備えた撮像光学系において、下記の条件式を満たすプラスチックレンズを少なくとも1枚は有することを特徴とする撮影光学系。
νd < 40 (1)
|δ| < 60° (2)
νd:プラスチックレンズのアッベ数
δ:白色光源(550nm)に対するセナルモン法で測定した複屈折量(°) - 前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮影光学系。
nd > 1.55 (3)
nd:常光線のd線(588nm)に対する屈折率 - 前記プラスチックレンズは以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影光学系。
νd < 28 (4)
|δ| < 40° (5)
nd > 1.60 (6) - 前記プラスチックレンズの屈折力は、前記プラスチックレンズを含むレンズ群の屈折力と反対の符号を持つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮影光学系。
- 前記撮像光学系は、前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影光学系。
- 前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする請求項5に記載の撮影光学系。
- 前記プラスチックレンズを含む少なくとも2枚のプラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズは隣接あるいは接合することによってレンズ群を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影光学系。
- 前記プラスチックレンズを含んでおり、変倍時にいずれかが固定され又は移動する複数のレンズ群を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影光学系。
- 物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を有することを特徴とする請求項9に記載の撮影光学系。
- 前記第2レンズ群は、物体側より順に、負の屈折力のガラスレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のプラスチックレンズを有することを特徴とする請求項10に記載の撮影光学系。
- 前記第4レンズ群は、物体側より順に、正の屈折力のプラスチックレンズ、負の屈折力のプラスチックレンズ、正の屈折力のガラスレンズを有することを特徴とする請求項10又は11に記載の撮影光学系。
- 前記第1レンズ群と前記第3レンズ群は、変倍時に固定され、前記第2レンズ群は変倍時に、第4レンズ群は変倍時および物体位置変化によるピント補正のためにそれぞれ移動することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮影光学系。
- 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群を有することを特徴とする請求項9に記載の撮影光学系。
- 最も大きな空気間隔の部分により分けられた2つのレンズ群を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の撮影光学系。
- 最も大きな空気間隔の部分と、2番目に大きな空気間隔の部分とで分けられた3つのレンズ群を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の撮影光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007784A JP2004219782A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 撮像光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007784A JP2004219782A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 撮像光学系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004219782A true JP2004219782A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32897778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003007784A Pending JP2004219782A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 撮像光学系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004219782A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007108713A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2007108714A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2009093118A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
CN101988986A (zh) * | 2009-07-29 | 2011-03-23 | 富士胶片株式会社 | 变焦透镜 |
JP2014174524A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
US8976459B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-03-10 | Olympus Imaging Corp. | Zoom lens and image pickup apparatus using the same |
KR101553837B1 (ko) | 2009-02-11 | 2015-09-17 | 삼성전자주식회사 | 소형 줌 광학계 |
KR20160120451A (ko) * | 2015-04-08 | 2016-10-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 촬상 렌즈, 이를 포함하는 카메라 모듈 및 디지털 기기 |
CN110824669A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-02-21 | 杭州环峻科技有限公司 | 一种8k高分辨全景环带光学镜头 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003007784A patent/JP2004219782A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007108713A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2007108714A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2009093118A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
KR101553837B1 (ko) | 2009-02-11 | 2015-09-17 | 삼성전자주식회사 | 소형 줌 광학계 |
CN101988986A (zh) * | 2009-07-29 | 2011-03-23 | 富士胶片株式会社 | 变焦透镜 |
CN101988986B (zh) * | 2009-07-29 | 2014-03-12 | 富士胶片株式会社 | 变焦透镜 |
US8976459B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-03-10 | Olympus Imaging Corp. | Zoom lens and image pickup apparatus using the same |
JP2014174524A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
KR20160120451A (ko) * | 2015-04-08 | 2016-10-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 촬상 렌즈, 이를 포함하는 카메라 모듈 및 디지털 기기 |
KR102427796B1 (ko) * | 2015-04-08 | 2022-08-01 | 엘지이노텍 주식회사 | 촬상 렌즈, 이를 포함하는 카메라 모듈 및 디지털 기기 |
CN110824669A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-02-21 | 杭州环峻科技有限公司 | 一种8k高分辨全景环带光学镜头 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3656089B2 (ja) | 撮像レンズ装置 | |
US7636205B2 (en) | Wide-angle imaging lens | |
JP4030743B2 (ja) | ズームレンズ系 | |
JP4971726B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP4829668B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP4173210B2 (ja) | 結像レンズ | |
JP2011107450A (ja) | 撮像レンズ及び撮像装置 | |
JP2004037966A (ja) | 撮像レンズ装置 | |
JP2011175174A (ja) | ズームレンズ | |
KR101706265B1 (ko) | 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬상 장치 | |
JP6557137B2 (ja) | 撮像レンズおよび撮像装置 | |
JP2004117826A (ja) | 撮像装置 | |
JP2004117827A (ja) | 撮像装置 | |
US10012823B2 (en) | Zoom lens and image pickup apparatus including the same | |
JP2015082068A (ja) | ズームレンズ | |
JP2007272216A (ja) | ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ | |
JP2004117828A (ja) | 撮像装置 | |
JP6698923B2 (ja) | 撮像レンズおよび撮像装置 | |
JP2010014844A (ja) | ズームレンズおよび撮像装置 | |
JP2007072117A (ja) | 可変焦点距離レンズ,撮影レンズユニットおよびカメラ | |
JP3821087B2 (ja) | 撮像レンズ装置 | |
CN102375222A (zh) | 透镜装置和图像拾取装置 | |
KR101880633B1 (ko) | 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치 | |
JP2011175175A (ja) | ズームレンズ | |
JP2004219782A (ja) | 撮像光学系 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090414 |