JP2004219732A - スライド式クロマチックトレモロハーモニカ - Google Patents

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Katsu Hashimoto
克 橋本
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Suzuki Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Suzuki Gakki Seisakusho KK
Suzuki Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【目的】単音のスライド式クロマチックハーモニカをトレモロ音のハーモニカとして構成する。
【構成】リードに通じる通気路を有し、通気路を流れる気流により音を発する発音部を有するスライド式クロマチックハーモニカであって、各発音部14は、基音を発音する発音部16と、基音とは所要音程異なる音を発音する副発音部17とを有し、主発音部16と副発音部17とは仕切り18によって左右に分離しており、主発音部16の通気路の前部に主リード19を配置する一方、副発音部17の通気路の後に副リード21を配置し、主発音部16に副発音部17とは歌口28を共通することにより音程の異なる2音を反復発音するトレモロ演奏を可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リードに通じる通気路を有し、通気路を流れる気流により音を発する発音部を有するスライド式クロマチックハーモニカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハーモニカには、日本で発達した複音ハーモニカや、ブルース、カントリー、ウエスタン、ジャズ等に用いられるテンホールズハーモニカ、或いはレバー操作により半音が出せるスライド式クロマチックハーモニカなど多くの種類があり、従来、トレモロ奏法はハーモニカでも、各演奏者が習得した技術で行っている。しかし、それは単音に手でビブラートを加えているに過ぎず、例えばアコーディオンに備わるボタンスイッチで音を出す本来のトレモロとは全く異なるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、単音のスライド式クロマチックハーモニカをトレモロ音のハーモニカとして構成することである。また本発明の他の課題は、従来の単音のスライド式クロマチックハーモニカの演奏者が全く違和感なく使用できるスライド式クロマチックトレモロハーモニカを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明では、各発音部は、基音を発音する主発音部と、基音とは所要音程異なる音を発音する副発音部とを有し、主発音部と副発音部とは仕切りによって左右に分離しており、主発音部の通気路の前部に主リードを配置する一方、副発音部の通気路の後部に副リードを配置し、主発音部と副発音部とは歌口を共通することにより音程の異なる2音を反復発音するトレモロ奏法を可能としたという手段を講じたものである。
【0005】
本発明のハーモニカは、リード部に通じる通気路を有し、通気路を流れる気流により音を発する複数の発音部を有するスライド式クロマッチックハーモニカを対象としている。この種のハーモニカは、1箇所の歌口について、吹音と吸音、及びレバー操作により半音階高い吸音と吹音を発するので計4音を発音できるのが特徴である(図6、図7参照)。
【0006】
このようなスライド式クロマチックハーモニカに対して、本発明では、各発音部を、基音となる音を発音する主発音部と、基音と所要音程異なる音を発音する副発音部とで構成する。副発音部は、本発明の場合基音よりもセント低い音を出す。セントとは、12平均律音階の半音の100分の1の音程、若しくは二つの音の基本周波数の比が2の1200分の1乗である2音間の音程、などといいあらわされるその音程のことである。
【0007】
本発明において、通気路は、主発音部のための通気路と、副発音部のための通気路とを有している。両通気路は仕切りによって左右に分離されており、かつ、その主通気路の前部に主発音部のリードを配置し、副通気路の後部に副発音部のリードを配置する。リード位置は前部リードの方が後部リードの方よりも発音しやすく、音量も大であり、前部リードを基音用とすることが、基音を安定して発音させる上で好ましい。また、主発音部と副発音部とは仕切りによって分離されているから、独立した空気室で発音するようになり、トレモロ音の安定的持続に寄与する。
【0008】
また、主発音部の通気路と副発音部の通気路とを左右に分離している仕切りの前端は、隣接した各発音部を分離する隔壁の前端よりも後退した位置にあることが望ましい。そのようにすることによって、図3に示されているように複数個の歌口が横一列に並ぶスライド式クロマチックハーモニカでは、1個の歌口の中心と各発音部の中心とが一致しないために起こり得る、通気不全が解消され発音の安定性向上に寄与する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図示の例を参照し本発明に係るスライド式クロマチックトレモロハーモニカについてより詳細に説明する。図1は本発明に係るハーモニカのカバーを取り外しかつ構成部材を分解した状態を示している。
【0010】
図1において、符号11は構造的に中心となる本体を示しており、本体11は左右に並列した上下の発音部を有する、全体として扁平かつ横長な形態を持っている。スライド式クロマチックハーモニカであるから、本体11の上下に夫々リードプレート12、13が組み合わされており、上下の発音部は、図6、図7に示すように上段のものが吹音を発音し、下段のものは吸音を発音するもので、左右に隣合う発音部14は隔壁15によって分離されている。
【0011】
各発音部14は、基音を発音する主発音部16と、基音とはセント異なる音を発音する副発音部17とを有し、主発音部16と副発音部17とは仕切り18によって左右に分離されており、夫々主発音部16の通気路と副発音部17の通気路を構成する。そして主発音部16の通気路の前部に基音のための主リード19を設け、副発音部17の通気路の後部にセント異なる音のための副リード21を設けている。
【0012】
上記の構成を有する本体11と上下リードプレート12、13とは、ビス等の結合手段22によって一体に結合し、それによって各個独立した、リード19、21に通じる通気路が囲まれる。各発音部14は、音程に適合して変化させた前後長さを有しており、かつまた音程に応じて異なるリード19、21の振動特性を考慮して変化させた底上げ23などを有している。また仕切り18の前端24は隔壁15の前端25よりも後退した位置にある。これにより、両発音部16、17に共通の小空間が通気路の前部に用意されるので、気流配分上融通性が得られる。
【0013】
本体11の各発音部14の開口端には開口端と同位置に同数個の開口26を有するアンダープレートと称する下板27が取り付けられ、下板27と、歌口28を有するマウスピース29との間にスライド開口31を有するスライド32が左右へスライド可能に組み込まれる。33は操作部を示している。下板27とマウスピース29とは本体11にねじ止めなどの手段34によって固定される。
【0014】
よって、リード板12、13を一体化した本体11に下板27、スライド32及びマウスピース29を取り付け、さらにリード板を覆うカバー35、36を取り付けることによってスライド式クロマチックトレモロハーモニカ10が組み立ててられる。かくして組み立てられたハーモニカ10の歌口28からは、スライド32の開口31の奥に、各発音部14の後退した仕切り前端24が見えることから(図3)、主、副両発音部16、17に必要十分な量の通気を確保できることが理解されよう。例示のハーモニカ10では、主発音部16のリード19を手前に、副発音部17のリード21を奥に配置する形態を取っている。しかし、これらの形態は絶対的なものではなく、必要な音楽的効果を得るために変更は可能である。
【0015】
本発明に係るスライド式クロマチックトレモロハーモニカ10を用いて演奏する要領は、これまでのスライド式クロマチックハーモニカの場合と全く同様である。つまり歌口28に当てた唇から気流を吹き或いは吸うことによって、気流が該当する発音部14のリード19、21を振動させ、音が発生する。このとき本発明に係るハーモニカ10の2個の主、副リード19、21は、基音とそれよりもセント低い音を発音するのでトレモロ音として聞こえ、しかもこれを無理なく持続することができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、単音のスライド式クロマチックハーモニカと同様の歌口を有するマウスピース及びスライドを有するトレモロハーモニカを構成することができ、従来のスライド式クロマチックハーモニカの演奏者も全く違和感なく使用して、トレモロ効果を享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライド式クロマチックトレモロハーモニカの例を示す分解斜視図。
【図2】図1のものの組み立て状態の平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】同じく側面図。
【図5】同じく斜視図。
【図6】スライド式クロマチックハーモニカのスライドを引き出したときの音配列表。
【図7】同じくスライドを押し込んだときの音配列表。
【符号の説明】
10 スライド式クロマチックトレモロハーモニカ
11 本体
12、13 リードプレート
14 発音部
15 隔壁
16 主発音部
17 副発音部
18 仕切り
19、21 リード
24 仕切り前端
25 隔壁の前端
28 歌口

Claims (2)

  1. リードに通じる通気路を有し、通気路を流れる気流により音を発する発音部を有するスライド式クロマチックハーモニカであって、各発音部は、基音を発音する主発音部と、基音とは所要音程異なる音を発音する副発音部とを有し、主発音部と副発音部とは仕切りによって左右に分離しており、主発音部の通気路の前部に主リードを配置する一方、副発音部の通気路の後部に副リードを配置し、主発音部と副発音部とは歌口を共通することにより音程の異なる2音を反復発音するトレモロ奏法を可能としたことを特徴とするスライド式クロマチックトレモロハーモニカ。
  2. 主発音部と副発音部とを左右に分離した仕切りの前端は、隣接の発音部を分離している隔壁の前端よりも後退した位置にある請求項1記載のスライド式クロマチックトレモロハーモニカ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008122529A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Suzuki Gakki Seisakusho:Kk スライド式クロマチックハーモニカ
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