JP2004218767A - 流体制御用ダンパー - Google Patents

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浜田  昭夫
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Abstract

【課題】大型の弁板を備えても強力な力で開閉作動させ、弁板の姿勢を確実に保持し得る流体制御用ダンパーを合理的に構成する。
【解決手段】弁ケース1の内部に軸体2と一体揺動する弁板3を備え、この弁板3の姿勢の設定により流体の制御を行えるよう構成し、モータMからの駆動力を減速機構Aを介して第1アーム21に伝え、この第1アーム21からの揺動作動力を軸体2に連結する第2アーム22に伝えるよう、第1、第2アーム21、22の端部同士をコイルバネ23と連結体Rとで連結し、減速機構Aを第1ウオームギヤ、第1ギヤ、第2ウオームギヤ、第2ギヤ夫々で構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弁ケースの内部に軸体と一体揺動するよう配置した弁板と、モータの回転駆動力が伝えられる減速機構と、この減速機構の出力軸から前記軸体に操作力を伝える操作機構とを備えると共に、この操作機構からの操作力により前記弁板を開放姿勢と閉じ姿勢とに切り換え自在に構成してある流体制御用ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように弁ケースの内部に軸体と一体揺動する弁板を配置した流体制御用ダンパーとして、円筒状のケーシング(本発明の弁ケース)の内部に羽根軸(本発明の軸体)と一体回動自在に円盤状の羽根(本発明の弁板)を備え、この羽根の外周に対してエラストマー材料で成る密封体を形成し、羽根軸を操作レバーを介して人為的に操作することにより羽根の開閉を実現するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
又、弁板をモータの駆動力で開閉作動させる流体制御用ダンパーとして、筒状の弁本体(本発明の弁ケース)の内部に弁軸(本発明の軸体)と一体回転する弁体(本発明の弁板)を備え、電動機(本発明のモータ)からの駆動力を減速機(本発明の減速機構)で減速して弁軸に伝える操作機構を備えることにより弁体の開閉を実現するものが存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002‐228250号公報 (段落番号〔0016〕〜〔0027〕、図1〜図3)
【特許文献2】
特開平10‐252923号公報 (段落番号〔0009〕〜〔0016〕、図4、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
モータからの駆動力で弁板を開閉作動させる流体制御用ダンパーを考えるに、確実な開閉作動を行う場合には、強力な駆動力を必要とするものであり、又、弁板が開放状態と閉じ状態との何れの姿勢にある場合でも、その姿勢を維持することも重要である。そこで、弁板を強力な駆動力で操作するために、大容量の電動型のモータを用いることや、大きい減速比のギヤの組み合わせを用いることが容易に想像できる。しかしながら、大容量の電動型のモータを用いることはダンパーの大型化を招くばかりか作動時に大電力を必要とする点で改善の余地がある。そこで、大きい減速比の減速機構を用いることも考えられるが、特許文献2に記載されている減速機のように平歯車を単純に組み合わせて大きい減速比を得るものでは歯車の数が増大し過ぎ、部品点数が増大する点で好ましくない。特に、平歯車で減速機構を構成した場合には、弁板に対して流体から強い力が作用した場合には、減速機構において逆転を許すこともあり改善の余地がある。尚、弁板の姿勢を維持する目的から特許文献2に示されるように電磁ブレーキを用いることも考えられるが、大型の弁板の姿勢を維持するためには大容量の電磁ブレーキを必要とするものとなり装置の大型化やコストの上昇、制御の複雑化を招く点において採用し難いものであった。
【0005】
本発明の目的は、大型の弁板を備えているものであっても、強力な力で弁板を開閉作動させ、しかも、弁板の姿勢を確実に保持し得る流体制御用ダンパーを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る流体制御用ダンパーの特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
弁ケースの内部に軸体と一体揺動するよう配置した弁板と、モータの回転駆動力が伝えられる減速機構と、この減速機構の出力軸から前記軸体に操作力を伝える操作機構とを備えると共に、この操作機構からの操作力により前記弁板を開放姿勢と閉じ姿勢とに切り換え自在に構成してある流体制御用ダンパーにおいて、前記減速機構が、前記モータの回転駆動力で回転作動する第1ウオームギヤと、この第1ウオームギヤに咬合する第1ギヤと、この第1ギヤの回転力が伝えられる第2ウオームギヤと、この第2ウオームギヤと咬合する第2ギヤとを備えている点にある。
【0007】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、2組のウオームギヤ減速系を備えているので、比較的少ないギヤ数でありながら、大きな減速比を得るものとなる。しかも、弁板に対して流体から強い力が作用した場合でもウオームギヤ減速系が軸体の回転を阻止するので、軸体の回転を阻止する電磁ブレーキ等の特別の機器を備えずに済む。その結果、大型の弁板を備えているものであっても、強力な力で弁板を開閉作動させ、しかも、弁板の姿勢を確実に保持し得る流体制御用ダンパーが合理的に構成されたのである。
【0008】
本発明の請求項2に係る流体制御用ダンパーの特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1記載の流体制御用ダンパーにおいて、前記操作機構が、前記減速機構の出力軸に備えた天秤状の第1アームと、前記軸体に備えた天秤状の第2アームと、第1アームと第2アームとの少なくとも一方の端部同士の間に介在させたコイルバネとを有している点にある。
【0009】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、弁板を開閉作動させる際には、モータを駆動することにより減速機構の出力軸に備えた第1アームが揺動作動し、この揺動作動による操作力が、夫々のアームの間に介在させたコイルバネから第2アームに伝えることが可能となるので、この第2アームの揺動姿勢の変化に伴い軸体に強い力を作用させて回転させ、弁板の姿勢を変更できる。又、第1アームと第2アームとの間にコイルバネを介在させているので、第1アームと第2アームとを精度高く連係させずとも減速機構からの操作力を第2アームに伝える得るものとなる。その結果、大型の弁板を備えたものでも、アーム端部から強力な力を作用させて開閉作動を実現し、高い精度で連係を形成する必要もないものとなった。特に、弁板を閉じ姿勢に保持する方向に向けてコイルバネからの付勢力を作用させることも可能となり、弁板を確実に閉じ姿勢に維持することも可能となる。
【0010】
本発明の請求項3に係る流体制御用ダンパーの特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項2記載の流体制御用ダンパーにおいて、前記第1アームの揺動作動で前記弁板を閉じ姿勢に設定する際には、前記コイルバネからの付勢力を前記第2アームに対して閉じ側に作用させるよう第1アームの閉じ側の停止位置を設定すると共に、この停止位置に前記第1アームが達したことを検出する閉センサを備えている点にある。
【0011】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、弁板を閉じ姿勢作動させた際には、第1アームに対してコイルバネからの付勢力を閉じ側の作用させた状態で、この第1アームが閉じ側の停止位置に達し、この停止位置に達したことを閉じセンサが検出するので、弁板を閉じ姿勢に設定する際には、モータを閉じ方向に駆動した後、閉じセンサが検出したタイミングでモータを停止させるものとなり、コイルバネからの付勢力を弁板を閉じ方向に作用させた状態を維持できる。その結果、弁板を一層確実に閉じ姿勢の維持するものとなった。
【0012】
本発明の請求項4に係る流体制御用ダンパーの特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体制御用ダンパーにおいて、前記弁板の揺動端縁が前記軸体の軸芯と平行する姿勢に成形され、前記弁板の前記揺動端縁に接触して閉じ状態を現出するシール体が前記弁ケースの内部に配置されると共に、弁板が閉じ姿勢の側に作動した際には、前記揺動端縁のうち、前記操作機構が配置された側と反対側の端縁が、他の端縁より先に前記シール体に接触するよう弁板の揺動端縁とシール体との相対位置関係を設定してある点にある。
【0013】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、例えば、矩形の弁板を閉じ姿勢に操作した際には、弁板の揺動端縁のうち、軸体の軸芯に沿う方向で前記操作機構が配置された側と反対側の揺動端縁が先にシール体に接触し、この後、弁板が弾性変形すること、及び、軸体が捻れ方向に弾性変形することにより、前記操作機構が配置された側に向けて接触部位が変位する形態で接触状態に達する。つまり、大型の弁板を使用するもので、弁板の弾性変形と軸体の捻れ変形とを考慮せず、弁板の揺動端縁の全ての領域(軸体の軸芯の軸芯に沿う方向での領域)とシール体とが同時に接触するよう設計した場合には、組み立て時の精度のバラツキにより、軸体の軸芯方向で操作機構が配置された側が先に接触することがあり、このような状況が発生すると、軸体に対して閉じ方向に向けて強力な力を作用させても、軸体の軸芯方向で操作機構が配置された側と反対側の揺動端縁をシール体に強く接触させることができず、流体を漏出させる等の不都合に繋がるものであるが、本発明によると、シール体と接触不良が発生した場合に対処が困難な側に位置する揺動端縁から順次シール体に接触させるので、揺動端縁の全ての領域をシール体に確実に密接させることが可能となる。その結果、大型の弁板を用いたものでも、弁板と軸体との弾性変形を有効に利用して確実な閉じ状態を現出するものとなった。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1〜図4に示すように、円筒状の弁ケース1を貫通する軸体2を備え、この軸体2と一体揺動する円板状の弁板3を弁ケース1の内部に配置し、弁ケース1の外部に配置した電動モータMの出力軸4からの回転駆動力を減速機構Aで減速し、その出力軸5から操作機構Bを介して前記軸体2に伝えて弁板3を開放姿勢と閉じ姿勢とに切り換える流体制御用ダンパーが構成されている。
【0015】
この流体制御用ダンパーは、燃焼排ガスや空調用の空気等を制御するよう比較的大型(弁ケース1の内径が数十センチメートル以上)に形成されたものであり、弁ケース1の内周部には弁板3を閉じ姿勢に設定した際に弁板3の外周部に接触して弁板3の姿勢を決めると同時に、流体の流動を阻止するシール体6を備えている。前記弁ケース1、軸体2、弁板3は夫々とも鋼材で成り、又、前記シール体6は、弁ケース1の内面に沿うよう円弧状に成型された鋼材を用いており、弁板3を閉じ姿勢に設定した際には、この弁板3が強い力で接当することから溶接の技術やビスを用いて弁ケース1の内面に対して強固に固定されている。尚、このシール体6に対して耐熱性が高い樹脂等を被覆形成することでシール性を高めても良い。
【0016】
前記弁ケース1は両端部にフランジ部1Fを形成してあり、このフランジ部1Fに対して燃焼ガスや空調用の空気を送るダクト7のフランジ部7Fを連結接続するよう構成されている。この弁ケース1の外部には前記フランジ部1Fに両端位置にボルト等を介して連結する一対の軸支プレート10を、該弁ケース1を挟んで対向する位置に配置してある。そして、この軸支プレート10に設けた軸受11と、弁ケース1に設けた軸受12とに両端部位が回転自在に支持される状態で、かつ、弁ケース1に貫通する状態で前記軸体2を備えている。この弁ケース1の内部位置には軸体2と一体揺動する前記弁板3を備えている。
【0017】
前記弁ケース1の外部位置に、該弁ケース1のフランジ部1Fにボルト等を介して連結する支持フレーム17を備え、この支持フレーム17に対して前記電動モータMと前記減速機構Aとを支持している。この減速機構Aは、図5に示すように、電動モータMの出力軸4からの回転駆動力で回転作動する第1ウオームギヤ13と、この第1ウオームギヤ13に咬合するホイール状の第1ギヤ14と、この第1ギヤ14の回転力が伝えられる第2ウオームギヤ15と、この第2ウオームギヤ15と咬合するセクタ状の第2ギヤ16とで構成され、この第2ギヤ16の回転力を前記出力軸5に取り出すよう構成されている。尚、本発明では、ウオームギヤ系を3組以上備えて減速機構Aを構成して良く、平歯ギヤと組み合わせる形態で実施することも可能である。
【0018】
前記軸体2の軸芯Xと、前記減速機構Aの出力軸5の軸芯とを互いに平行する姿勢に配置してあり、出力軸5に対して天秤状の第1アーム21を設け、前記軸体2の端部に天秤状の第2アーム22を設け、この第1アーム21と第2アーム22との一方の端部同士をコイルバネ23で連結し、他方の端部同士をロッド状の連結体Rで連結することで第1アーム21の揺動作動力を、第2アーム22に伝えて揺動させるよう構成している。そして、軸体2と出力軸5との間に形成される第1アーム21、第2アーム22、コイルバネ23、連結体R夫々で前記操作機構Bが構成されている。尚、本実施の形態では第1アーム21と第2アーム22との一方の端部同士の間にコイルバネ23を配置し、他方の端部同士の間に連結体Rを配置していたが、両端部同士の間にコイルバネ23を備えることも可能であり、連結体Rと並列する位置にコイルバネ23を備えても良い。
【0019】
前記連結体Rは、図1及び図6に示すように、弁板3を開放操作する際に引き操作力を作用させる側に配置させるものであり、この連結体Rは、第1、第2アーム21、22の両端部に対してピン30を介して連結するブラケット31と、一方のブラケット31に連結し、かつ、他方のブラケット31に対してスライド移動自在に挿通するロッド32と、このロッド32の端部に形成したストッパー33とで成り、ストッパー33がブラケット31に接当して第1アーム21からの揺動作動力を第2アーム22に伝えるようストッパー33の位置を設定している。
【0020】
前記支持フレーム17に対してリミットスイッチで成る閉じセンサ24と、開放センサ25とを備えており、第1アーム21には、閉じセンサ24に接当する接当片26と、開放センサ25に接当する接当片26とを備えている。そして、電動モータMからの回転駆動力によって第1アーム21が閉じ側の揺動端に達した際には、図2(イ)に示すように、第1アーム21に設けた接当片26との接当により閉じセンサ24が検出状態に達し、電動モータMからの駆動力によって第1アーム21が開放側の揺動端に達した際には、図1(イ)に示すように、第1アーム21に設けた接当片26との接当により開放センサ25が検出状態に達する。図面には示さないが、この閉じセンサ24と開放センサ25とは制御回路を構成し、電動モータMの駆動力で弁板3が閉じ姿勢に達した時点、及び、電動モータMの駆動力で弁板3が開放姿勢(最大の開度となる姿勢)で電動モータMを停止させるよう制御回路が機能する。
【0021】
このように構成されたので、該流体制御用ダンパーを開放姿勢から閉じ姿勢に切り換える際には、電動モータMを正転方向に駆動することで、この電動モータMからの駆動力が減速機構Aで減速されるので高トルクで第1アーム21を揺動させる。そして、この揺動作動力がコイルバネ23を介して第2アーム22に伝えられる結果、第2アーム22と連結する軸体2と一体的に弁板3が閉じ姿勢に達し、この弁板3の外周部がシール体6に接触して流体の流動を阻止する。又、このように弁板3が閉じ姿勢に達した際には、引っ張り力が作用する側のバネ23からの付勢力を支軸2に作用させる状態において第1アーム21の接当片26との接当により閉じセンサ24が検出状態に達して電動モータMを停止させる。これとは逆に該流体制御用ダンパーを閉じ姿勢から開放姿勢に切り換える際には、電動モータMを逆転方向に駆動することで、この電動モータMからの駆動力が減速機構Aで減速されるので高トルクで第1アーム21を揺動させる。そして、この揺動作動力が連結体Rを介して第2アーム22に伝えられる結果、第2アーム22と連結する軸体2と一体的に弁板3が開放姿勢(最大の開度となる姿勢)に達する。尚、このように連結体Rを介して弁板3を開放側に揺動させる際には、ストッパー33がブラケット31に接当して引き操作力を第2アーム22に伝えるものとなる。
【0022】
つまり、本発明によると、2段に減速するウオームギヤ系によって電動モータMからの回転駆動力を大きく減速して高トルクの力を第1アーム21から第2アーム22に伝えるので、弁板3が大型で流体からの圧力が強く作用するものであっても強い力で確実に弁板3の開閉作動を行わせ、しかも、弁板3を閉じ姿勢に設定した場合には、コイルバネ23からの付勢力を作用させる姿勢で第1アーム21の揺動を停止させるので、このバネ23からの付勢力の作用を継続させて確実な閉じ状態を現出し、しかも、減速機構Aがウオームギヤ系で構成されているので、減速機構Aの出力軸5の逆転方向への確実に阻止して閉じ状態を確実に維持するものにしている。
【0023】
〔第2の実施の形態〕
この第2に実施の形態は、弁ケース1が角パイプ状に形成され、弁板3が矩形に形成され、これに関連して弁板3の揺動端縁3Aとシール体6との相対位置関係を以下のように設定している点に特徴を有するものである(第1の実施の形態と基本的に変わるところは無く、この第2の形態では前記実施の形態と同じ機能を有するものには、第1の実施の形態と共通の番号、符号を付している)。
【0024】
つまり、図7〜図10に示すように、弁板3は、その揺動端縁3Aが軸体2の軸芯Xと平行する姿勢となるよう略正方形に成形され、弁板3が閉じ姿勢の側に作動した際には、前記揺動端縁3Aのうち、第2アーム22(操作機構B)が配置された側と反対側の端縁が、他の端縁より先に前記シール体6に接触するよう弁板3の揺動端縁3Aとシール体6との相対位置関係を設定した点に特徴を有している。具体的には、シール体6は軸体2の軸芯Xと並行する直線姿勢の部位と、軸体2の軸芯Xと直交する直線姿勢の部位とで成り、弁板3を閉じ姿勢の側に操作した際に、弁板3の揺動端縁3Aのうち、反第2アームの側ほどシール体6に接近するよう該揺動端円3Aを捻り姿勢に形成している。尚、この相対位置関係とは逆に、弁板3の揺動端縁3Aを軸体2の軸芯Xと並行する姿勢に形成し、シール体6を傾斜姿勢で形成することによって、弁板3を閉じ姿勢の側に操作した際に、弁板3の揺動端縁3Aのうち、反第2アームの側ほどシール体6に接近するよう構成しても良い。
【0025】
又、電動モータMの駆動力によって弁板3を閉じ姿勢に設定する際において、弁板3の揺動端縁3Aの全域(軸体2の軸芯Xに沿う方向での全域)がシール体6に接触する状態に達するに充分な量だけ軸体2に回転力を作用させるよう第1アーム21の停止位置を設定してあり、この停止位置に達したことを閉じセンサ24で検出するよう閉じセンサ24と接当片26との相対位置関係を設定してある。
【0026】
このように構成したことにより、弁板3を閉じ姿勢に設定する際、及び、弁板3を開放姿勢に設定する際の作動形態は前記第1の実施の形態と同様であるが、前述したようにシール体6と弁板3の揺動端縁3Aとの相対位置関係を設定しているので、弁体3を閉じ姿勢に設定する際においては、図10に示すように弁板3の揺動端縁のうち、反第2アームの側が先にシール体6に接触し、この後、弁板3が弾性変形すること、及び、軸体2が捻れ方向に弾性変形することにより、前記第2アーム22が配置された側に向けて接触部位が変位する形態で接触状態に達するのである。
【0027】
つまり、大型の弁板3を使用するものにおいて、弁板3の弾性変形と軸体2の捻れ変形とを考慮せず、弁板3の揺動端縁3Aの全ての領域(軸体2の軸芯の軸芯に沿う方向での領域)とシール体6とが同時に接触するよう設計した場合には、組み立て時の精度のバラツキにより、軸体2の軸芯方向で第2アーム22が配置された側が先に接触することがあり、このような状況が発生すると、軸体2に対して閉じ方向に向けて強力な力を作用させても、軸体2の軸芯方向で第2アーム22が配置された側と反対側の揺動端縁3Aをシール体6に強く接触させることができず、流体を漏出させる等の不都合に繋がるものであるが、本発明によると、シール体6と接触不良が発生した場合に対処が困難な側に位置する揺動端縁3Aから順次シール体6に接触させるので、弁板3の弾性変形と軸体2捻れ方向へのとの弾性変形とを利用して揺動端縁3Aの全ての領域をシール体6に確実に密接させることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の流体制御用ダンパーの開状態における全体側面図及び縦断面図
【図2】第1の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ状態における全体側面図及び縦断面図
【図3】第1の実施の形態の流体制御用ダンパーの開状態における横断平面図
【図4】第1の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ状態における縦断面図
【図5】第1の実施の形態の減速機構の斜視図
【図6】第1の実施の形態の連結体のストッパー部位の構造を示す断面図
【図7】第2の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ状態における縦断面図
【図8】第2の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ操作時における位置関係を示す縦断側面図
【図9】第2の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ操作時における位置関係を示す斜視図
【図10】第2の実施の形態の流体制御用ダンパーの閉じ操作時において弁板とシール体との相対的な位置関係を連続的に示す断面図
【符号の説明】
1 弁ケース
2 軸体
3 弁板
5 出力軸
13 第1ウオームギヤ
14 第1ギヤ
15 第2ウオームギヤ
16 第2ギヤ
21 第1アーム
22 第2アーム
23 コイルバネ
24 閉じセンサ
A 減速機構
B 操作機構
M モータ

Claims (4)

  1. 弁ケースの内部に軸体と一体揺動するよう配置した弁板と、モータの回転駆動力が伝えられる減速機構と、この減速機構の出力軸から前記軸体に操作力を伝える操作機構とを備えると共に、この操作機構からの操作力により前記弁板を開放姿勢と閉じ姿勢とに切り換え自在に構成してある流体制御用ダンパーであって、
    前記減速機構が、前記モータの回転駆動力で回転作動する第1ウオームギヤと、この第1ウオームギヤに咬合する第1ギヤと、この第1ギヤの回転力が伝えられる第2ウオームギヤと、この第2ウオームギヤと咬合する第2ギヤとを備えている流体制御用ダンパー。
  2. 前記操作機構が、前記減速機構の出力軸に備えた天秤状の第1アームと、前記軸体に備えた天秤状の第2アームと、第1アームと第2アームとの少なくとも一方の端部同士の間に介在させたコイルバネとを有している請求項1記載の流体制御用ダンパー。
  3. 前記第1アームの揺動作動で前記弁板を閉じ姿勢に設定する際には、前記コイルバネからの付勢力を前記第2アームに対して閉じ側に作用させるよう第1アームの閉じ側の停止位置を設定すると共に、この停止位置に前記第1アームが達したことを検出する閉センサを備えている請求項2記載の流体制御用ダンパー。
  4. 前記弁板の揺動端縁が前記軸体の軸芯と平行する姿勢に成形され、前記弁板の前記揺動端縁に接触して閉じ状態を現出するシール体が前記弁ケースの内部に配置されると共に、弁板が閉じ姿勢の側に作動した際には、前記揺動端縁のうち、前記操作機構が配置された側と反対側の端縁が、他の端縁より先に前記シール体に接触するよう弁板の揺動端縁とシール体との相対位置関係を設定してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体制御用ダンパー。
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