JP2004217873A - 廃プラスチックの再生油の分溜処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油化装置で得られた再生油を再利用するに際し、その再生油に含まれる種々の石油類を分離し、しかも油化装置から出た廃液の処理を同時に行うことができる廃プラスチックの再生油の分溜処理装置を提供する。
【解決手段】再生油を加熱する加熱手段4と、加熱された再生油を第一石油類をガスに、第二、第三石油類を液に気液分離する第一セパレータ8と、分離された第二、第三石油類の液を加熱する第二ヒータ13と、第二石油類をガスに、第三石油類を液に気液分離する第二セパレータ15と、第一、第二石油類を燃料として燃焼させる加熱炉27と、加熱炉27で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ13及び加熱手段4の加熱源として供給する排気ラインL27を備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】再生油を加熱する加熱手段4と、加熱された再生油を第一石油類をガスに、第二、第三石油類を液に気液分離する第一セパレータ8と、分離された第二、第三石油類の液を加熱する第二ヒータ13と、第二石油類をガスに、第三石油類を液に気液分離する第二セパレータ15と、第一、第二石油類を燃料として燃焼させる加熱炉27と、加熱炉27で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ13及び加熱手段4の加熱源として供給する排気ラインL27を備えたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを処理して得られる再生油から様々な石油類を分離して回収するための廃プラスチックの再生油の分溜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、増加の一途を辿るゴミ処理対策のうち、最も重要な課題の一つとして電気製品、家庭用品、自動車、PETボトル等といった殆どの工業用品に使用されているプラスチックの処分問題がある。
【0003】
このようなプラスチックは、生ゴミや木材ゴミ等のような微生物による生分解が困難であるため、その殆どが焼却処分されているのが現状であるが、周知の通り、プラスチックは、焼却時に大量の煤煙や有害ガスを発生し、その燃焼温度の高さのため焼却炉に悪影響を及ぼす等の問題がある。
【0004】
そこで、本発明者は、上記問題を解決すべく、処分やリサイクルが困難である廃プラスチックを効果的に処分し、これを再生油等として有効活用できる油化装置及びその方法を提案した(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特願2000−63335
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プラスチックの再生油は、様々な種類の石油類が共存し、かつ塩化ビニルなどから生じる極めて微量の塩分とを含有するので、再生油の再利用もしくは販売の際に問題が残るため、これら石油類の分離と塩分の除去が必要となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記課題を解決するため、油化装置で得られた再生油を再利用するに際し、その再生油に含まれる種々の石油類を分離し、しかも油化装置から出た廃液の処理を同時に行うことができ、さらに油化装置で油化できなかった熱分解ガスを加熱炉に導入し焼却消臭すると共に熱源として利用できる廃プラスチックの再生油の分溜処理装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、塩化ビニルなどを含む廃プラスチックを溶融・熱分解し、その熱分解ガスを冷却して得られた再生油を、第一〜第三石油類に分溜する廃プラスチックの再生油の分溜処理装置において、上記再生油を加熱する加熱手段と、その加熱された再生油を導入し、再生油中の第一石油類をガスとして、第二石油類と第三石油類とを液として気液分離する第一セパレータと、第一セパレータで分離された第二石油類と第三石油類との液分を加熱する第二ヒータと、加熱された第二石油類と第三石油類の液を導入して、第二石油類をガスとして第三石油類を液として気液分離する第二セパレータと、分離回収された第一石油類及び第二石油類などを燃料として燃焼させる加熱炉とからなり、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として上記加熱手段に供給し、上記加熱炉で発生した燃焼ガスを、少なくとも第二ヒータの加熱源として供給するようにしたものである。
【0009】
また本発明の請求項2に係る発明は、再生油を加熱手段で約200℃に加熱し、第一セパレータで、第一石油類を、第二石油類と第三石油類とからガスとして分離するものである。
【0010】
また本発明の請求項3に係る発明は、第二石油類と第三石油類の液分を第二ヒータで、約350℃に加熱し、上記第二セパレータで、第二石油類をガスとして、第三石油類を液として気液分離するものである。
【0011】
また本発明の請求項4に係る発明は、加熱炉の下部には、燃焼排ガスから除去された塩分を含む残渣を回収する残渣回収部が設けられる。
【0012】
また本発明の請求項5に係る発明は、加熱手段は、再生油を、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として加熱する第一ヒータと、第二ヒータを通った燃焼排ガスで加熱する補助ヒータとからなるものである。
【0013】
また本発明の請求項6に係る発明は、第三石油回収タンクに回収された第三石油類がガス化炉に供給され、伝熱剤として利用され、塩分は残渣として取り出される。
【0014】
以上、本発明は、再生油を加熱する加熱手段と、加熱された再生油を第一石油類をガスに、第二、第三石油類を液に気液分離する第一セパレータと、分離された第二、第三石油類の液を加熱する第二ヒータと、第二石油類をガスに、第三石油類を液に気液分離する第二セパレータと、第一、第二石油類を燃料として燃焼させる加熱炉と、加熱炉で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ及び加熱手段の加熱源として供給する排気ラインを備えたものである。廃液を加熱炉内で処理することによって残存する塩分などを含んだ残渣を除去することができる。加熱炉内で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ及び加熱手段の加熱源として再利用することができるので、効率的かつ経済的に有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0016】
図1は、本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の一実施の形態を示す図である。
【0017】
再生油は、上述した先願の発明に記載されたように、塩化ビニルなどを含む廃プラスチックをガス化炉に投入し、これを溶融・熱分解してガス化し、そのガス化炉で得られた熱分解ガスを油化部で冷却・凝縮して得られるもので、再生油中には、第一石油類〜第三石油類が含まれると共に塩分が含まれている。
【0018】
さて、図1に示すように、再生油を供給するための原料供給ポンプ1には、供給ラインL1が接続される。この供給ラインL1には、再生油を加熱する加熱手段4が接続される。この加熱手段4は、後述する第二石油類ガスと再生油を熱交換して再生油を加熱すると共に第二石油類ガスを凝縮する第一ヒータ5と後述する燃焼排ガスで再生油を加熱する補助ヒータ6とからなっている。
【0019】
第一ヒータ5は、第二石油類ガスが導入される胴5b内に、再生油が通る伝熱管5aを設けて構成されている。同様に、補助ヒータ6は、燃焼排ガスが導入される胴6b内に、再生油が通る伝熱管6aを設けて構成されている。
【0020】
加熱手段4の下流側の移送ラインL8は、導入バルブ7を介して、第一セパレータ8の上部に接続される。第一セパレータ8は、移送ラインL8から加熱された再生油を導入し、これをフラッシュして、再生油中の第一石油類をガスに、その他を液に気液分離するようになっている。
【0021】
第一セパレータ8の頂部には、分離された第一石油類ガスを排気する回収ラインL9が接続され、その回収ラインL9には、コンデンサ9が接続される。コンデンサ9の排出側の回収ラインL9には、コンデンサ9で凝縮されて液となった第一石油類を回収する第一石油回収タンク10が接続される。
【0022】
第一セパレータ8の底部には、分離された液P8を排出する移送ラインL12が接続され、その移送ラインL12には、バルブ11を介してリボイラーフィードポンプ12が接続される。リボイラーフィードポンプ12の吐出側の移送ラインL13には、第二ヒータ13が接続される。
【0023】
第二ヒータ13は、胴13bと伝熱管13aとからなり、移送ラインL13からの液P8は、伝熱管13aを通って加熱され、移送ラインL15により、導入バルブ14を介して第二セパレータ15の上部に供給される。
【0024】
第二セパレータ15は、加熱された液P8を導入し、これをフラッシュして、液中の第二石油類をガスとして、他を液P15として分離するようになっている。
【0025】
第二セパレータ15の頂部には、分離された第二石油類ガスを排気するラインL5が接続され、そのラインL5が、第一ヒータ5の胴5bに接続される。第一ヒータ5で凝縮された第二石油類は、回収ラインL16に接続される第二石油回収タンク16に回収される。
【0026】
第二石油回収タンク16は横型円筒状に形成され、その内部には、回収した第二石油類を冷却するための冷却管16cが設けられる。第二石油回収タンク16の底部には、排出バルブ17及び第二石油ポンプ18が接続される。
【0027】
一方、第二セパレータ15の底部には、分離された塩分などの不純物を含んだ液P15を排出するラインL20が接続され、そのラインL20に、排出バルブ19を介して第三石油回収タンク20が接続される。
【0028】
この第三石油回収タンク20の内部には、回収した液P15を冷却するための冷却管20cが設けられる。また、第三石油回収タンク20には、第三石油ポンプ21を介して移送ラインL21が接続される。
【0029】
この移送ラインL21には、液P15を伝熱剤として使用し、後で詳細に説明する先願の発明であるガス化炉50が接続され、ガス化炉50に移送ラインL50を介して油化部51が接続される。ガス化炉50内で発生した熱分解ガスは、この油化部51で冷却・凝縮され、再生油となる。この再生油は、移送ラインL51によって、原料供給ポンプ1に移送され、分溜処理装置内に供給される。
【0030】
一方、ガス化炉50に残った固体は、残渣となり、排出ラインL52によって排出される。
【0031】
上述した補助ヒータ6、第二ヒータ13の加熱源には、加熱炉27内で生じた燃焼排ガスが用いられる。
【0032】
加熱炉27は、その炉本体27aは十分な滞留時間が得られるような大きさで、その炉本体27aの下部にホッパー33が形成され、炉本体27a上部に、燃料と予熱空気と熱分解ガス(L31)及び燃料霧化用の高圧空気を噴射して燃焼するバーナ28が設けられると共に炉本体27aの頂部に、斜め下向きに廃液を噴射するノズル41が設けられて構成され、そのホッパー33にロータリーバルブ34を介して残渣回収部35が接続され、炉本体27aの頂部には、燃焼排ガスを排気するための排気ラインL27が接続される。
【0033】
バーナ28への燃料は、第一セパレータ8や第二セパレータ15で分離された第一石油類及び第二石油類などが用いられ、回収タンク16,20で回収された第一石油類及び第二石油類が、既設燃料油タンク22に収容され、その既設燃料油タンク22から、燃料供給ラインL28によって、燃料ポンプ24によりバーナ28に供給される。この燃焼ポンプ24と既設燃料油タンク22間の燃料供給ラインL28には、排出バルブ23が接続され、燃料ポンプ24の吐出側には流量調節弁25aが接続される。また、燃料ポンプ24と流量調節弁25a間の燃料供給ラインL28には、そのラインL28より分岐して、燃料油を燃料油タンク22に戻す戻しラインL26が接続されると共に、その戻しラインL26に、圧力調節弁26が接続される。
【0034】
既設燃料油タンク22から燃料供給ラインL28を通してバーナ28に供給される燃料圧は、戻しラインL26に接続された圧力調節弁26で、その戻し量を制御することで、調整できるようになっている。
【0035】
バーナ28に供給される廃液は、特許文献1に示す油水分離槽から廃液タンクに送られたものであり、この液には、可燃分、塩分、スラッジ分などが含まれており、これを処理するために廃液タンク29から廃液供給ラインL29を介してノズル41にて燃焼ガス中に噴射されるようになっている。この廃液供給ラインL29には、ノズル41で噴射する廃液量を制御するための流量調節弁25bが接続される。
【0036】
排気ラインL27には、燃焼排ガスの温度を検出する温度調節器32が設けられ、その温度調節器32によって、流量調節弁25aでの燃料供給量と、流量調節弁25bでの廃液量が制御される。
【0037】
また、予熱空気は、押し込みファン40から空気供給ラインL40によって、排気ラインL27に接続された空気予熱器38の伝熱管38aを介して、バーナ28に供給され、高圧空気は供給ラインL31によって、バーナ28に供給される。
【0038】
この加熱炉27では、バーナ28から燃料供給ラインL28を通して燃料が、供給ラインL31から供給される高圧空気で霧化され、さらに、空気供給ラインL40から供給された予熱空気で、炉本体27a内に吹き込まれて燃焼されると共にその火炎に向けてノズル41より廃液が噴射され、廃液中の可燃分は燃焼され、塩分や未燃焼のスラッジ分が固形分となり、燃焼排ガスは排気ラインL27から排気され、固形分は燃焼排ガスから分離されて下部のホッパー33に溜まり、ロータリーバルブ34を介して残渣回収部35に回収される。
【0039】
排気ラインL27には、上述した第二ヒータ13と補助ヒータ6とが接続され、加熱炉27からの燃焼排ガスで、第二ヒータ13の伝熱管13aを通る液P8を加熱すると共に補助ヒータ6の伝熱管6aを通る再生油を加熱するようになっている。
【0040】
この第二ヒータ13の入口側の排気ラインL27には、三方弁36aが接続され、その分岐ポートと第二ヒータ13の下流側の排気ラインL27を結んで第二ヒータ13をバイパスする排気バイパスラインL27aが接続される。また、第二ヒータ13と第二セパレータ15間の移送ラインL15には、第二セパレータ15に導入される液P8の温度を検出する温度調節器37aが設けられ、この温度調節器37aによって、三方弁36aが切り換えられ、燃焼排ガスを排気ラインL27を通して第二ヒータ13に、或いは排気バイパスラインL27aを通してバイパスして第二ヒータ13の温度が制御できるようになっている。
【0041】
さらに、補助ヒータ6の入口側の排気ラインL27には、三方弁36bが接続され、その分岐ポートと補助ヒータ6の下流側の排気ラインL27を結んで補助ヒータ6をバイパスする排気バイパスラインL27bが接続される。また、補助ヒータ6と第一セパレータ8間の移送ラインL8には、第一セパレータ8に導入される再生油の温度を検出する温度調節器37bが設けられ、この温度調節器37bによって、三方弁36bが切り換えられる。この温度調節器37bによる三方弁36bの切換は、装置の立ち上げ運転の際には、加熱手段4の第一ヒータ5での加熱量が少ないため、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスの全量を補助ヒータ6に流すようにされ、その後、第二セパレータ15から第一ヒータ5に流入する第二石油類ガスの温度が上昇したならば、温度調節器37bの検出温度に応じて、燃焼排ガスを補助ヒータ6に、或いは排気バイパスラインL27bを通してバイパスして補助ヒータ6の温度が制御できるようになっている。
【0042】
補助ヒータ6の下流側の排気ラインL27には、空気予熱器38の胴38bが接続され、空気予熱器38の伝熱管38aを通る空気の加熱源となる。空気予熱器38には、排気ラインL38によって、燃焼排ガスを大気中に放出する排気ファン39が接続される。
【0043】
ここで、ガス化炉50と油化部51について詳細に説明する。
【0044】
ガス化炉50には、上部開口部上に設けられたホッパー50aと、上部開口部上を開閉するためのスライド式のシャッター50bと、炉本体50cとを備えている。ホッパー50aに投入された廃プラスチックをシャッター50bに載せ、このシャッター50bをスライド移動させることで、廃プラスチックを一気に炉本体50c内に投入できるようになっている。移送ラインL21から供給される伝熱剤と、廃プラスチックとを図示しない加熱手段により熱して、廃プラスチックを溶融・熱分解することによってガス化炉50内に熱分解ガスと残渣が生じる。
【0045】
熱分解ガスは移送ラインL50によって油化部51に移送される。油化部51は、中和塔51aと、ジェットスクラバー51bと、水槽51cと、スプレーノズル51dとを備えている。熱分解ガスを中和剤を含む冷却水とともに、ジェットスクラバー51bから水槽51cに導入し、中和しながら冷却・凝縮して液化され、再生油となる。中和塔51aは、ジェットスクラバー51b側で液化しきれなかったガスに対して、スプレーノズル51dから図示しない中和剤タンク内の中和剤が混入した冷却水をスプレーして、ガス中の有害物質を中和して除去する。中和塔51で液化しきれなかったガスは、排気ラインL53を介して排気される。
【0046】
再生油は、中和水(廃液)とその比重差で分離して、上澄液となり、その上澄液が再生油として、移送ラインL51によって、原料供給ポンプ1に移送され、分溜処理装置内に供給され、再び、分溜処理工程が行われる。
【0047】
一方、廃液は、排出ラインL52から排出されて、廃液タンク29へ移送される。この廃液は、加熱炉27で噴射されて処理される。
【0048】
次に、本発明の作用ついて説明する。
【0049】
先願の廃プラスチックを処理する油化装置から移送された再生油が、原料供給ポンプ1によって分溜処理装置内に供給される。
【0050】
再生油は、加熱手段4内へ導入される。一般に、第一石油類(ガソリン)の分溜温度は30〜200℃であるので、まず始めに、再生油は、加熱手段4によって200℃に加熱される。続いて、加熱された再生油は、導入バルブ7を介して第一セパレータ8へ導入される。この第一セパレータ8において、この加熱された再生油中の第一石油類はガスに、その他は液P8に気液分離される。
【0051】
第一セパレータ8で分離された第一石油類ガスは、第一セパレータ8の上部から回収ラインL9を流れ、コンデンサ9に導入される。コンデンサ9で、第一石油類ガスは凝縮され、液化される。液化された第一石油類は第一石油回収タンク10に回収される。
【0052】
一方、第一セパレータ8で分離された液P8は、バルブ11及びリボイラーフィードポンプ12を介して、移送ラインL13を流れ、第二ヒータ13の伝熱管13aへ導入される。
【0053】
第二ヒータ13において、一般に第二石油類(軽油)の分溜温度は160〜360℃であるので、液P8は、第二ヒータ13によって350℃に加熱される。加熱された液P8は、導入バルブ14を介して、移送ラインL15によって第二セパレータ15へ導入される。この第二セパレータ15において、加熱された液P8中の第二石油類はガスに、その他は液P15に気液分離される。第二セパレータ15で分離された第二石油類ガスは、排気ラインL5を流れ、第一ヒータ5において、第二石油類ガスは凝縮される。凝縮された第二石油類は、回収ラインL16を流れ、第二石油回収タンク16にて、冷却され、回収される。回収後、第二石油類は、第二石油ポンプ18を介して、図示しない貯蔵タンクへ移送される。
【0054】
一方、第二セパレータ15で分離された液P15には、第三石油類(重油)及び塩分などが含まれている。食塩の融点は800℃程度であるので、塩分は、液P15中に残存することになる。この液P15は、排出バルブ19を通して、排出ラインL20を流れ、第三石油回収タンク20に回収される。冷却された液P15は、移送ラインL21によって第三石油ポンプ21を介して、ガス化炉50に移送され、ガス化炉50内での廃プラスチックを溶融・熱分解するための伝熱剤となり、そのガス化炉50内で発生した熱分解ガスは、油化部51に排気され、冷却・凝縮され、再生油となる。また、ガス化炉50の伝熱剤として供給された液P15中の第三石油類は再び熱分解ガスとして、塩分等は他の廃棄物と共に残渣として排出される。
【0055】
次に、加熱炉27での燃焼及び燃焼排ガスについて説明する。
【0056】
分離された第一石油類及び第二石油類などは、既設燃料油タンク22内に収容され、燃料供給ラインL28によって、バーナ28に供給され、供給ラインL31から供給される高圧空気で霧化される。またこの供給ラインL31には高圧空気と共に、或いは図示していない別のラインから、先願発明の油化装置で油化できなかった熱分解ガスも供給される。さらに押し込みファン40により空気供給ラインL40によって送り込まれ、空気予熱器38で予熱された空気がバーナ28へ供給され、加熱炉27内で燃焼が行われる。その火炎に向けてノズル41より廃液が噴射され、廃液中の可燃分は燃焼される。
【0057】
この加熱炉27内での燃焼で、燃焼排ガスは排気ラインL27から排気され、また、廃液中の可燃分は燃焼されて燃焼排ガスとなって排気ラインL27から排気され、塩分や未燃焼のスラッジ分は固形分となり、燃焼排ガスから分離されて下部のホッパー33に溜まり、ロータリーバルブ34を介して残渣回収部35に回収される。
【0058】
加熱炉27での燃焼は、排気ラインL27から排気される燃焼排ガス温度を温度調節器32によって検出し、その燃焼排ガス温度が、例えば800℃となるように、流量調節弁25aでの燃料供給量と流量調節弁25bでの廃液量を制御することで、廃液の処理と、第二ヒータ13での加熱量を最適に制御することができる。
【0059】
排気ラインL27からの燃焼排ガスは、第二ヒータ13の胴13bを通り、第二ヒータ13の伝熱管13aを通る液P8を加熱する。この際、第二ヒータ13で加熱された液P8の温度は、温度調節器37aによって検出され、その温度が、350℃になるように、三方弁36aを切り換えて、排気ラインL27又は排気バイパスラインL27aのいずれか一方に燃焼排ガスが流れるようにする。すなわち、燃焼排ガスの温度が350℃以下ならば、燃焼排ガスを第二ヒータ13からバイパスさせずに、直接、第二ヒータ13の胴13bに流し、350℃以上ならば、燃焼排ガスを第二ヒータ13からバイパスさせる。これによって、移送ラインL15の液P8の温度を350℃に維持することができる。
【0060】
さらに、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスは、排気ラインL27によって、加熱手段4の補助ヒータ6の胴6bに流れ、再生油を加熱する。
【0061】
この加熱手段4による再生油の加熱は、装置稼動直後では、第一ヒータ5での加熱量が少ないため、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスの全量を補助ヒータ6に流し、再生油を加熱し、その後、第二セパレータ15から第一ヒータ5に流入する第二石油類ガスの温度が上昇したならば、主に第一ヒータ5で加熱を行う。また、第一セパレータ8に導入される再生油の温度制御は、温度調節器37bの検出温度に応じて、補助ヒータ6の加熱量を制御することで行う。すなわち、第一セパレータ8に導入される再生油の温度が200℃となるように、燃焼排ガスを補助ヒータ6に、或いは排気バイパスラインL27bを通してバイパスするように三方弁36bを切り換えて補助ヒータ6で加熱量を制御する。
【0062】
第二ヒータ13を通った、或いは排気バイパスラインL27bを通った燃焼排ガスは、排気ラインL27によって、空気予熱器38の胴38bへ流れ、空気予熱器38の伝熱管38aを通る空気を加熱することで、排気ファン39を介して大気中に放出される燃焼排ガスの温度を、大気防止法の定める規制値内の180℃程度に下げることができる。
【0063】
以上より、油化装置で得られた再生油を、その溜分により、第一セパレータ8と第二セパレータ15で、第一石油類〜第三石油類に分離することができ、再生油中に塩分が含まれていても、塩分の融点は800℃であり、かつ比重が大きいので、塩分を含む石油類は第三石油類として回収でき、再生油の大部分を占める第一石油類と第二石油類には塩分が含まれないため、これを燃料として使用することができる。また塩分を含んだ第三石油類は、油化装置のガス化炉50の伝熱剤として再利用する。
【0064】
次に、本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の他の実施の形態を図2により説明する。
【0065】
なお、図1に示した部材と同様な機能を持つ部材には、同符号を用いる。
【0066】
図2に示された廃プラスチックの再生油の分溜処理装置は、図1に示された廃プラスチックの再生油の分溜処理装置を、より簡素化したもので、加熱手段4として、補助ヒータ6を用いずに、第一ヒータ5のみで構成した点にある。
【0067】
図1の形態においては、装置稼動直後に、第一ヒータ5での加熱量が少ないために補助ヒータ6を用いて加熱して、第一セパレータ8に導入する再生油の温度を厳密に制御しているが、第一石油類と第二石油類を厳密に分離する必要がない場合、そして装置の稼働が安定した場合には、補助ヒータ6は不要であり、装置を簡素化するために、第一ヒータ5のみで加熱手段4を構成した点にある。そして、加熱炉27からの排気ラインL27には、第二ヒータ13と空気予熱器38が接続され、排気ラインL27からの燃焼排ガスが、第二ヒータ13を通って液P8を加熱し、空気予熱器38で空気を予熱した後、排気ファン39から大気に放出するように構成したものである。
【0068】
また、排気ラインL27には、第二ヒータ13をバイパスする排気バイパスラインL27aが接続され、その排気バイパスラインL27aに流量調節弁202を接続し、さらに、第二ヒータ13から第二セパレータ15に至る移送ラインL15に温度調節器203を設け、その温度調節器203にて流量調節弁202を制御するようにしたものである。
【0069】
図1の実施の形態おいて、第二ヒータ13の温度制御は、三方弁36aの切り換えで制御したが、本形態では、流量調節弁202の開度を制御することで、第二ヒータ13に流す燃焼排ガス量を正確に制御できるため、第二ヒータ13の温度制御をより精密に行うことができる。
【0070】
また、図1の形態では、ノズル41から噴射する廃液を流量制御弁25bで制御したが、本例では、廃液の制御を行わず、代わりに、バーナ28から噴射する燃料と空気量を制御して、その火力を制御するようにしたものである。すなわち、排気ラインL27に設けた温度調節器32で温度を検出し、その温度をバーナ28の噴射量を調整する火力調節器201に入力し、温度調節器32で検出される温度が一定となるように火力調節器201にてバーナ28の火力を調節するようにしたものであり、バーナ28の火力のみを制御することで、装置が簡素化することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、廃プラスチック処理装置で得られた再生油を再利用するに際して、その再生油に含まれる種々の石油類を分離し、しかも廃プラスチック処理装置から出た廃液の処理を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
4 加熱手段
5 第一ヒータ
6 補助ヒータ
8 第一セパレータ
13 第二ヒータ
15 第二セパレータ
16 第二石油回収タンク
20 第三石油回収タンク
27 加熱炉
50 ガス化炉
L27 排気ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを処理して得られる再生油から様々な石油類を分離して回収するための廃プラスチックの再生油の分溜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、増加の一途を辿るゴミ処理対策のうち、最も重要な課題の一つとして電気製品、家庭用品、自動車、PETボトル等といった殆どの工業用品に使用されているプラスチックの処分問題がある。
【0003】
このようなプラスチックは、生ゴミや木材ゴミ等のような微生物による生分解が困難であるため、その殆どが焼却処分されているのが現状であるが、周知の通り、プラスチックは、焼却時に大量の煤煙や有害ガスを発生し、その燃焼温度の高さのため焼却炉に悪影響を及ぼす等の問題がある。
【0004】
そこで、本発明者は、上記問題を解決すべく、処分やリサイクルが困難である廃プラスチックを効果的に処分し、これを再生油等として有効活用できる油化装置及びその方法を提案した(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特願2000−63335
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プラスチックの再生油は、様々な種類の石油類が共存し、かつ塩化ビニルなどから生じる極めて微量の塩分とを含有するので、再生油の再利用もしくは販売の際に問題が残るため、これら石油類の分離と塩分の除去が必要となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記課題を解決するため、油化装置で得られた再生油を再利用するに際し、その再生油に含まれる種々の石油類を分離し、しかも油化装置から出た廃液の処理を同時に行うことができ、さらに油化装置で油化できなかった熱分解ガスを加熱炉に導入し焼却消臭すると共に熱源として利用できる廃プラスチックの再生油の分溜処理装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、塩化ビニルなどを含む廃プラスチックを溶融・熱分解し、その熱分解ガスを冷却して得られた再生油を、第一〜第三石油類に分溜する廃プラスチックの再生油の分溜処理装置において、上記再生油を加熱する加熱手段と、その加熱された再生油を導入し、再生油中の第一石油類をガスとして、第二石油類と第三石油類とを液として気液分離する第一セパレータと、第一セパレータで分離された第二石油類と第三石油類との液分を加熱する第二ヒータと、加熱された第二石油類と第三石油類の液を導入して、第二石油類をガスとして第三石油類を液として気液分離する第二セパレータと、分離回収された第一石油類及び第二石油類などを燃料として燃焼させる加熱炉とからなり、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として上記加熱手段に供給し、上記加熱炉で発生した燃焼ガスを、少なくとも第二ヒータの加熱源として供給するようにしたものである。
【0009】
また本発明の請求項2に係る発明は、再生油を加熱手段で約200℃に加熱し、第一セパレータで、第一石油類を、第二石油類と第三石油類とからガスとして分離するものである。
【0010】
また本発明の請求項3に係る発明は、第二石油類と第三石油類の液分を第二ヒータで、約350℃に加熱し、上記第二セパレータで、第二石油類をガスとして、第三石油類を液として気液分離するものである。
【0011】
また本発明の請求項4に係る発明は、加熱炉の下部には、燃焼排ガスから除去された塩分を含む残渣を回収する残渣回収部が設けられる。
【0012】
また本発明の請求項5に係る発明は、加熱手段は、再生油を、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として加熱する第一ヒータと、第二ヒータを通った燃焼排ガスで加熱する補助ヒータとからなるものである。
【0013】
また本発明の請求項6に係る発明は、第三石油回収タンクに回収された第三石油類がガス化炉に供給され、伝熱剤として利用され、塩分は残渣として取り出される。
【0014】
以上、本発明は、再生油を加熱する加熱手段と、加熱された再生油を第一石油類をガスに、第二、第三石油類を液に気液分離する第一セパレータと、分離された第二、第三石油類の液を加熱する第二ヒータと、第二石油類をガスに、第三石油類を液に気液分離する第二セパレータと、第一、第二石油類を燃料として燃焼させる加熱炉と、加熱炉で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ及び加熱手段の加熱源として供給する排気ラインを備えたものである。廃液を加熱炉内で処理することによって残存する塩分などを含んだ残渣を除去することができる。加熱炉内で発生した燃焼排ガスを第二ヒータ及び加熱手段の加熱源として再利用することができるので、効率的かつ経済的に有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0016】
図1は、本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の一実施の形態を示す図である。
【0017】
再生油は、上述した先願の発明に記載されたように、塩化ビニルなどを含む廃プラスチックをガス化炉に投入し、これを溶融・熱分解してガス化し、そのガス化炉で得られた熱分解ガスを油化部で冷却・凝縮して得られるもので、再生油中には、第一石油類〜第三石油類が含まれると共に塩分が含まれている。
【0018】
さて、図1に示すように、再生油を供給するための原料供給ポンプ1には、供給ラインL1が接続される。この供給ラインL1には、再生油を加熱する加熱手段4が接続される。この加熱手段4は、後述する第二石油類ガスと再生油を熱交換して再生油を加熱すると共に第二石油類ガスを凝縮する第一ヒータ5と後述する燃焼排ガスで再生油を加熱する補助ヒータ6とからなっている。
【0019】
第一ヒータ5は、第二石油類ガスが導入される胴5b内に、再生油が通る伝熱管5aを設けて構成されている。同様に、補助ヒータ6は、燃焼排ガスが導入される胴6b内に、再生油が通る伝熱管6aを設けて構成されている。
【0020】
加熱手段4の下流側の移送ラインL8は、導入バルブ7を介して、第一セパレータ8の上部に接続される。第一セパレータ8は、移送ラインL8から加熱された再生油を導入し、これをフラッシュして、再生油中の第一石油類をガスに、その他を液に気液分離するようになっている。
【0021】
第一セパレータ8の頂部には、分離された第一石油類ガスを排気する回収ラインL9が接続され、その回収ラインL9には、コンデンサ9が接続される。コンデンサ9の排出側の回収ラインL9には、コンデンサ9で凝縮されて液となった第一石油類を回収する第一石油回収タンク10が接続される。
【0022】
第一セパレータ8の底部には、分離された液P8を排出する移送ラインL12が接続され、その移送ラインL12には、バルブ11を介してリボイラーフィードポンプ12が接続される。リボイラーフィードポンプ12の吐出側の移送ラインL13には、第二ヒータ13が接続される。
【0023】
第二ヒータ13は、胴13bと伝熱管13aとからなり、移送ラインL13からの液P8は、伝熱管13aを通って加熱され、移送ラインL15により、導入バルブ14を介して第二セパレータ15の上部に供給される。
【0024】
第二セパレータ15は、加熱された液P8を導入し、これをフラッシュして、液中の第二石油類をガスとして、他を液P15として分離するようになっている。
【0025】
第二セパレータ15の頂部には、分離された第二石油類ガスを排気するラインL5が接続され、そのラインL5が、第一ヒータ5の胴5bに接続される。第一ヒータ5で凝縮された第二石油類は、回収ラインL16に接続される第二石油回収タンク16に回収される。
【0026】
第二石油回収タンク16は横型円筒状に形成され、その内部には、回収した第二石油類を冷却するための冷却管16cが設けられる。第二石油回収タンク16の底部には、排出バルブ17及び第二石油ポンプ18が接続される。
【0027】
一方、第二セパレータ15の底部には、分離された塩分などの不純物を含んだ液P15を排出するラインL20が接続され、そのラインL20に、排出バルブ19を介して第三石油回収タンク20が接続される。
【0028】
この第三石油回収タンク20の内部には、回収した液P15を冷却するための冷却管20cが設けられる。また、第三石油回収タンク20には、第三石油ポンプ21を介して移送ラインL21が接続される。
【0029】
この移送ラインL21には、液P15を伝熱剤として使用し、後で詳細に説明する先願の発明であるガス化炉50が接続され、ガス化炉50に移送ラインL50を介して油化部51が接続される。ガス化炉50内で発生した熱分解ガスは、この油化部51で冷却・凝縮され、再生油となる。この再生油は、移送ラインL51によって、原料供給ポンプ1に移送され、分溜処理装置内に供給される。
【0030】
一方、ガス化炉50に残った固体は、残渣となり、排出ラインL52によって排出される。
【0031】
上述した補助ヒータ6、第二ヒータ13の加熱源には、加熱炉27内で生じた燃焼排ガスが用いられる。
【0032】
加熱炉27は、その炉本体27aは十分な滞留時間が得られるような大きさで、その炉本体27aの下部にホッパー33が形成され、炉本体27a上部に、燃料と予熱空気と熱分解ガス(L31)及び燃料霧化用の高圧空気を噴射して燃焼するバーナ28が設けられると共に炉本体27aの頂部に、斜め下向きに廃液を噴射するノズル41が設けられて構成され、そのホッパー33にロータリーバルブ34を介して残渣回収部35が接続され、炉本体27aの頂部には、燃焼排ガスを排気するための排気ラインL27が接続される。
【0033】
バーナ28への燃料は、第一セパレータ8や第二セパレータ15で分離された第一石油類及び第二石油類などが用いられ、回収タンク16,20で回収された第一石油類及び第二石油類が、既設燃料油タンク22に収容され、その既設燃料油タンク22から、燃料供給ラインL28によって、燃料ポンプ24によりバーナ28に供給される。この燃焼ポンプ24と既設燃料油タンク22間の燃料供給ラインL28には、排出バルブ23が接続され、燃料ポンプ24の吐出側には流量調節弁25aが接続される。また、燃料ポンプ24と流量調節弁25a間の燃料供給ラインL28には、そのラインL28より分岐して、燃料油を燃料油タンク22に戻す戻しラインL26が接続されると共に、その戻しラインL26に、圧力調節弁26が接続される。
【0034】
既設燃料油タンク22から燃料供給ラインL28を通してバーナ28に供給される燃料圧は、戻しラインL26に接続された圧力調節弁26で、その戻し量を制御することで、調整できるようになっている。
【0035】
バーナ28に供給される廃液は、特許文献1に示す油水分離槽から廃液タンクに送られたものであり、この液には、可燃分、塩分、スラッジ分などが含まれており、これを処理するために廃液タンク29から廃液供給ラインL29を介してノズル41にて燃焼ガス中に噴射されるようになっている。この廃液供給ラインL29には、ノズル41で噴射する廃液量を制御するための流量調節弁25bが接続される。
【0036】
排気ラインL27には、燃焼排ガスの温度を検出する温度調節器32が設けられ、その温度調節器32によって、流量調節弁25aでの燃料供給量と、流量調節弁25bでの廃液量が制御される。
【0037】
また、予熱空気は、押し込みファン40から空気供給ラインL40によって、排気ラインL27に接続された空気予熱器38の伝熱管38aを介して、バーナ28に供給され、高圧空気は供給ラインL31によって、バーナ28に供給される。
【0038】
この加熱炉27では、バーナ28から燃料供給ラインL28を通して燃料が、供給ラインL31から供給される高圧空気で霧化され、さらに、空気供給ラインL40から供給された予熱空気で、炉本体27a内に吹き込まれて燃焼されると共にその火炎に向けてノズル41より廃液が噴射され、廃液中の可燃分は燃焼され、塩分や未燃焼のスラッジ分が固形分となり、燃焼排ガスは排気ラインL27から排気され、固形分は燃焼排ガスから分離されて下部のホッパー33に溜まり、ロータリーバルブ34を介して残渣回収部35に回収される。
【0039】
排気ラインL27には、上述した第二ヒータ13と補助ヒータ6とが接続され、加熱炉27からの燃焼排ガスで、第二ヒータ13の伝熱管13aを通る液P8を加熱すると共に補助ヒータ6の伝熱管6aを通る再生油を加熱するようになっている。
【0040】
この第二ヒータ13の入口側の排気ラインL27には、三方弁36aが接続され、その分岐ポートと第二ヒータ13の下流側の排気ラインL27を結んで第二ヒータ13をバイパスする排気バイパスラインL27aが接続される。また、第二ヒータ13と第二セパレータ15間の移送ラインL15には、第二セパレータ15に導入される液P8の温度を検出する温度調節器37aが設けられ、この温度調節器37aによって、三方弁36aが切り換えられ、燃焼排ガスを排気ラインL27を通して第二ヒータ13に、或いは排気バイパスラインL27aを通してバイパスして第二ヒータ13の温度が制御できるようになっている。
【0041】
さらに、補助ヒータ6の入口側の排気ラインL27には、三方弁36bが接続され、その分岐ポートと補助ヒータ6の下流側の排気ラインL27を結んで補助ヒータ6をバイパスする排気バイパスラインL27bが接続される。また、補助ヒータ6と第一セパレータ8間の移送ラインL8には、第一セパレータ8に導入される再生油の温度を検出する温度調節器37bが設けられ、この温度調節器37bによって、三方弁36bが切り換えられる。この温度調節器37bによる三方弁36bの切換は、装置の立ち上げ運転の際には、加熱手段4の第一ヒータ5での加熱量が少ないため、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスの全量を補助ヒータ6に流すようにされ、その後、第二セパレータ15から第一ヒータ5に流入する第二石油類ガスの温度が上昇したならば、温度調節器37bの検出温度に応じて、燃焼排ガスを補助ヒータ6に、或いは排気バイパスラインL27bを通してバイパスして補助ヒータ6の温度が制御できるようになっている。
【0042】
補助ヒータ6の下流側の排気ラインL27には、空気予熱器38の胴38bが接続され、空気予熱器38の伝熱管38aを通る空気の加熱源となる。空気予熱器38には、排気ラインL38によって、燃焼排ガスを大気中に放出する排気ファン39が接続される。
【0043】
ここで、ガス化炉50と油化部51について詳細に説明する。
【0044】
ガス化炉50には、上部開口部上に設けられたホッパー50aと、上部開口部上を開閉するためのスライド式のシャッター50bと、炉本体50cとを備えている。ホッパー50aに投入された廃プラスチックをシャッター50bに載せ、このシャッター50bをスライド移動させることで、廃プラスチックを一気に炉本体50c内に投入できるようになっている。移送ラインL21から供給される伝熱剤と、廃プラスチックとを図示しない加熱手段により熱して、廃プラスチックを溶融・熱分解することによってガス化炉50内に熱分解ガスと残渣が生じる。
【0045】
熱分解ガスは移送ラインL50によって油化部51に移送される。油化部51は、中和塔51aと、ジェットスクラバー51bと、水槽51cと、スプレーノズル51dとを備えている。熱分解ガスを中和剤を含む冷却水とともに、ジェットスクラバー51bから水槽51cに導入し、中和しながら冷却・凝縮して液化され、再生油となる。中和塔51aは、ジェットスクラバー51b側で液化しきれなかったガスに対して、スプレーノズル51dから図示しない中和剤タンク内の中和剤が混入した冷却水をスプレーして、ガス中の有害物質を中和して除去する。中和塔51で液化しきれなかったガスは、排気ラインL53を介して排気される。
【0046】
再生油は、中和水(廃液)とその比重差で分離して、上澄液となり、その上澄液が再生油として、移送ラインL51によって、原料供給ポンプ1に移送され、分溜処理装置内に供給され、再び、分溜処理工程が行われる。
【0047】
一方、廃液は、排出ラインL52から排出されて、廃液タンク29へ移送される。この廃液は、加熱炉27で噴射されて処理される。
【0048】
次に、本発明の作用ついて説明する。
【0049】
先願の廃プラスチックを処理する油化装置から移送された再生油が、原料供給ポンプ1によって分溜処理装置内に供給される。
【0050】
再生油は、加熱手段4内へ導入される。一般に、第一石油類(ガソリン)の分溜温度は30〜200℃であるので、まず始めに、再生油は、加熱手段4によって200℃に加熱される。続いて、加熱された再生油は、導入バルブ7を介して第一セパレータ8へ導入される。この第一セパレータ8において、この加熱された再生油中の第一石油類はガスに、その他は液P8に気液分離される。
【0051】
第一セパレータ8で分離された第一石油類ガスは、第一セパレータ8の上部から回収ラインL9を流れ、コンデンサ9に導入される。コンデンサ9で、第一石油類ガスは凝縮され、液化される。液化された第一石油類は第一石油回収タンク10に回収される。
【0052】
一方、第一セパレータ8で分離された液P8は、バルブ11及びリボイラーフィードポンプ12を介して、移送ラインL13を流れ、第二ヒータ13の伝熱管13aへ導入される。
【0053】
第二ヒータ13において、一般に第二石油類(軽油)の分溜温度は160〜360℃であるので、液P8は、第二ヒータ13によって350℃に加熱される。加熱された液P8は、導入バルブ14を介して、移送ラインL15によって第二セパレータ15へ導入される。この第二セパレータ15において、加熱された液P8中の第二石油類はガスに、その他は液P15に気液分離される。第二セパレータ15で分離された第二石油類ガスは、排気ラインL5を流れ、第一ヒータ5において、第二石油類ガスは凝縮される。凝縮された第二石油類は、回収ラインL16を流れ、第二石油回収タンク16にて、冷却され、回収される。回収後、第二石油類は、第二石油ポンプ18を介して、図示しない貯蔵タンクへ移送される。
【0054】
一方、第二セパレータ15で分離された液P15には、第三石油類(重油)及び塩分などが含まれている。食塩の融点は800℃程度であるので、塩分は、液P15中に残存することになる。この液P15は、排出バルブ19を通して、排出ラインL20を流れ、第三石油回収タンク20に回収される。冷却された液P15は、移送ラインL21によって第三石油ポンプ21を介して、ガス化炉50に移送され、ガス化炉50内での廃プラスチックを溶融・熱分解するための伝熱剤となり、そのガス化炉50内で発生した熱分解ガスは、油化部51に排気され、冷却・凝縮され、再生油となる。また、ガス化炉50の伝熱剤として供給された液P15中の第三石油類は再び熱分解ガスとして、塩分等は他の廃棄物と共に残渣として排出される。
【0055】
次に、加熱炉27での燃焼及び燃焼排ガスについて説明する。
【0056】
分離された第一石油類及び第二石油類などは、既設燃料油タンク22内に収容され、燃料供給ラインL28によって、バーナ28に供給され、供給ラインL31から供給される高圧空気で霧化される。またこの供給ラインL31には高圧空気と共に、或いは図示していない別のラインから、先願発明の油化装置で油化できなかった熱分解ガスも供給される。さらに押し込みファン40により空気供給ラインL40によって送り込まれ、空気予熱器38で予熱された空気がバーナ28へ供給され、加熱炉27内で燃焼が行われる。その火炎に向けてノズル41より廃液が噴射され、廃液中の可燃分は燃焼される。
【0057】
この加熱炉27内での燃焼で、燃焼排ガスは排気ラインL27から排気され、また、廃液中の可燃分は燃焼されて燃焼排ガスとなって排気ラインL27から排気され、塩分や未燃焼のスラッジ分は固形分となり、燃焼排ガスから分離されて下部のホッパー33に溜まり、ロータリーバルブ34を介して残渣回収部35に回収される。
【0058】
加熱炉27での燃焼は、排気ラインL27から排気される燃焼排ガス温度を温度調節器32によって検出し、その燃焼排ガス温度が、例えば800℃となるように、流量調節弁25aでの燃料供給量と流量調節弁25bでの廃液量を制御することで、廃液の処理と、第二ヒータ13での加熱量を最適に制御することができる。
【0059】
排気ラインL27からの燃焼排ガスは、第二ヒータ13の胴13bを通り、第二ヒータ13の伝熱管13aを通る液P8を加熱する。この際、第二ヒータ13で加熱された液P8の温度は、温度調節器37aによって検出され、その温度が、350℃になるように、三方弁36aを切り換えて、排気ラインL27又は排気バイパスラインL27aのいずれか一方に燃焼排ガスが流れるようにする。すなわち、燃焼排ガスの温度が350℃以下ならば、燃焼排ガスを第二ヒータ13からバイパスさせずに、直接、第二ヒータ13の胴13bに流し、350℃以上ならば、燃焼排ガスを第二ヒータ13からバイパスさせる。これによって、移送ラインL15の液P8の温度を350℃に維持することができる。
【0060】
さらに、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスは、排気ラインL27によって、加熱手段4の補助ヒータ6の胴6bに流れ、再生油を加熱する。
【0061】
この加熱手段4による再生油の加熱は、装置稼動直後では、第一ヒータ5での加熱量が少ないため、第二ヒータ13を通った燃焼排ガスの全量を補助ヒータ6に流し、再生油を加熱し、その後、第二セパレータ15から第一ヒータ5に流入する第二石油類ガスの温度が上昇したならば、主に第一ヒータ5で加熱を行う。また、第一セパレータ8に導入される再生油の温度制御は、温度調節器37bの検出温度に応じて、補助ヒータ6の加熱量を制御することで行う。すなわち、第一セパレータ8に導入される再生油の温度が200℃となるように、燃焼排ガスを補助ヒータ6に、或いは排気バイパスラインL27bを通してバイパスするように三方弁36bを切り換えて補助ヒータ6で加熱量を制御する。
【0062】
第二ヒータ13を通った、或いは排気バイパスラインL27bを通った燃焼排ガスは、排気ラインL27によって、空気予熱器38の胴38bへ流れ、空気予熱器38の伝熱管38aを通る空気を加熱することで、排気ファン39を介して大気中に放出される燃焼排ガスの温度を、大気防止法の定める規制値内の180℃程度に下げることができる。
【0063】
以上より、油化装置で得られた再生油を、その溜分により、第一セパレータ8と第二セパレータ15で、第一石油類〜第三石油類に分離することができ、再生油中に塩分が含まれていても、塩分の融点は800℃であり、かつ比重が大きいので、塩分を含む石油類は第三石油類として回収でき、再生油の大部分を占める第一石油類と第二石油類には塩分が含まれないため、これを燃料として使用することができる。また塩分を含んだ第三石油類は、油化装置のガス化炉50の伝熱剤として再利用する。
【0064】
次に、本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の他の実施の形態を図2により説明する。
【0065】
なお、図1に示した部材と同様な機能を持つ部材には、同符号を用いる。
【0066】
図2に示された廃プラスチックの再生油の分溜処理装置は、図1に示された廃プラスチックの再生油の分溜処理装置を、より簡素化したもので、加熱手段4として、補助ヒータ6を用いずに、第一ヒータ5のみで構成した点にある。
【0067】
図1の形態においては、装置稼動直後に、第一ヒータ5での加熱量が少ないために補助ヒータ6を用いて加熱して、第一セパレータ8に導入する再生油の温度を厳密に制御しているが、第一石油類と第二石油類を厳密に分離する必要がない場合、そして装置の稼働が安定した場合には、補助ヒータ6は不要であり、装置を簡素化するために、第一ヒータ5のみで加熱手段4を構成した点にある。そして、加熱炉27からの排気ラインL27には、第二ヒータ13と空気予熱器38が接続され、排気ラインL27からの燃焼排ガスが、第二ヒータ13を通って液P8を加熱し、空気予熱器38で空気を予熱した後、排気ファン39から大気に放出するように構成したものである。
【0068】
また、排気ラインL27には、第二ヒータ13をバイパスする排気バイパスラインL27aが接続され、その排気バイパスラインL27aに流量調節弁202を接続し、さらに、第二ヒータ13から第二セパレータ15に至る移送ラインL15に温度調節器203を設け、その温度調節器203にて流量調節弁202を制御するようにしたものである。
【0069】
図1の実施の形態おいて、第二ヒータ13の温度制御は、三方弁36aの切り換えで制御したが、本形態では、流量調節弁202の開度を制御することで、第二ヒータ13に流す燃焼排ガス量を正確に制御できるため、第二ヒータ13の温度制御をより精密に行うことができる。
【0070】
また、図1の形態では、ノズル41から噴射する廃液を流量制御弁25bで制御したが、本例では、廃液の制御を行わず、代わりに、バーナ28から噴射する燃料と空気量を制御して、その火力を制御するようにしたものである。すなわち、排気ラインL27に設けた温度調節器32で温度を検出し、その温度をバーナ28の噴射量を調整する火力調節器201に入力し、温度調節器32で検出される温度が一定となるように火力調節器201にてバーナ28の火力を調節するようにしたものであり、バーナ28の火力のみを制御することで、装置が簡素化することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、廃プラスチック処理装置で得られた再生油を再利用するに際して、その再生油に含まれる種々の石油類を分離し、しかも廃プラスチック処理装置から出た廃液の処理を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
4 加熱手段
5 第一ヒータ
6 補助ヒータ
8 第一セパレータ
13 第二ヒータ
15 第二セパレータ
16 第二石油回収タンク
20 第三石油回収タンク
27 加熱炉
50 ガス化炉
L27 排気ライン
Claims (6)
- 塩化ビニルなどを含む廃プラスチックを溶融・熱分解し、その熱分解ガスを冷却して得られた再生油を、第一〜第三石油類に分溜する廃プラスチックの再生油の分溜処理装置において、上記再生油を加熱する加熱手段と、その加熱された再生油を導入し、再生油中の第一石油類をガスとして、第二石油類と第三石油類とを液として気液分離する第一セパレータと、第一セパレータで分離された第二石油類と第三石油類との液分を加熱する第二ヒータと、加熱された第二石油類と第三石油類の液を導入して、第二石油類をガスとして第三石油類を液として気液分離する第二セパレータと、分離回収された第一石油類及び第二石油類などを燃料として燃焼させる加熱炉とからなり、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として上記加熱手段に供給し、上記加熱炉で発生した燃焼ガスを、少なくとも第二ヒータの加熱源として供給するようにした廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
- 再生油を上記加熱手段で約200℃に加熱し、第一セパレータで、水分及び第一石油類を、第二石油類と第三石油類とからガスとして分離する請求項1に記載の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
- 第二石油類と第三石油類の液分を第二ヒータで、約350℃に加熱し、上記第二セパレータで、第二石油類をガスとして、第三石油類を液として気液分離する請求項1又は2に記載の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
- 加熱炉の下部には、燃焼排ガスから除去された塩分を含む残渣を回収する残渣回収部が設けられる請求項1〜3いずれかに記載の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
- 加熱手段は、再生油を、第二セパレータで分離された第二石油類ガスを加熱源として加熱する第一ヒータと、第二ヒータを通った燃焼排ガスで加熱する補助ヒータとからなる請求項1〜4いずれかに記載の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
- 第三石油回収タンクに回収された第三石油類がガス化炉に供給され、伝熱剤として利用され、塩分は残渣として取り出される請求項1〜5いずれかに記載の廃プラスチックの再生油の分溜処理装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7428654B2 (en) | 2005-10-05 | 2008-09-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Data transfer circuit for transferring data between a first circuit block and a second circuit block |
JP2011032408A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Takuma Co Ltd | 軽油製造システムおよび軽油製造方法 |
JP2012162649A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Takuma Co Ltd | ディーゼル燃料製造システムおよびディーゼル燃料製造方法 |
CN104560145A (zh) * | 2013-10-28 | 2015-04-29 | 雷泽永 | 一种以催化烟气为加热炉燃料的原油蒸馏装置 |
-
2003
- 2003-01-17 JP JP2003009850A patent/JP2004217873A/ja active Pending
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