JP2004216923A - ショッピングカートおよび積載買物かごの移載構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】買物かごの移載が容易にでき、買物かごを安定性よく積載可能なショッピングカートを提供すること。
【解決手段】買物かご6を積載するショッピングカートSであって、キャスター2を備えた本体フレーム1の縦フレーム11から前方へ張り出して、買物かご6を積載するかご台3を設けたショッピングカートにおいて、かご台3の左右両側位置にそれぞれ、先端に爪部41を有し、かご台3の幅方向に所定の回転角度範囲で回動可能に起立する係止部材4を設けるとともに、上記係止部材4には爪部41をかご台3の幅方向内側へ回動付勢する付勢手段43を付設し、かご台3にその上方より買物かご6を載置するとき、買物かご6の側面部61により両係止部材4の先端が外側へ押し開かれ、買物かご6が載置されると両係止部材4の爪部41が上記付勢力によって買物かご6の側面部61に係止して買物かご6をロックするようになした。
【選択図】 図1
【解決手段】買物かご6を積載するショッピングカートSであって、キャスター2を備えた本体フレーム1の縦フレーム11から前方へ張り出して、買物かご6を積載するかご台3を設けたショッピングカートにおいて、かご台3の左右両側位置にそれぞれ、先端に爪部41を有し、かご台3の幅方向に所定の回転角度範囲で回動可能に起立する係止部材4を設けるとともに、上記係止部材4には爪部41をかご台3の幅方向内側へ回動付勢する付勢手段43を付設し、かご台3にその上方より買物かご6を載置するとき、買物かご6の側面部61により両係止部材4の先端が外側へ押し開かれ、買物かご6が載置されると両係止部材4の爪部41が上記付勢力によって買物かご6の側面部61に係止して買物かご6をロックするようになした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスーパーマーケット等の店舗で使用するショッピングカートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ショッピングカートは、買物かごを積載するかご台を備え、該かご台にはこれに載置した買物かごの外周を囲むように枠部材を設けて買物かごの周面を支え、ショッピングカート移動中に買物かごがずれたり落下しないようにしている。しかしながら、商品を取り終えたのちにレジカウンターで精算する際に、商品を入れた買物かごを上記枠部材を乗り越えるように持ち上げてショッピングカートからレジ台へ移し換えなければならないので煩わしく、商品が多くて重い場合には非力な人では持ち上げが困難である。
【0003】
そこで従来、買物かごを持ち上げずにショッピングカートからレジ台へ移し換えできるように、枠部材を設けずにショッピングカートのかご台を平滑板で構成したり、かご台にローラーを設けたりして、かご台の摩擦係数を小さくするとともに、買物かごの外面に当接して買物かごを支える金具を小型かつ格納可能として、ショッピングカートからレジ台へ買物かごを滑らせながら容易に移し換えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、買物かごの安定性が悪くなるといった問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−149238号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記事情に鑑み、ショッピングカートからレジ台へ買物かごを容易に移し換えることができ、積載した買物かごの安定性がよいショッピングカートを実現し、かつ上記ショッピングカートを用いてショッピングカートからレジ台へ買物かごを自動的に移載する買物かごの移載構造を実現することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、買物かごを積載するショッピングカートであって、キャスターを備えた本体フレームの縦フレームから前方へ張り出して、買物かごを積載するかご台を設けたショッピングカートにおいて、上記かご台の左右両側位置にそれぞれ、先端に爪部を有し、かご台の幅方向に所定の回転角度範囲で回動可能に起立する係止部材を設けるとともに、上記係止部材にはこれを上記かご台の幅方向内側への回動力を付勢する付勢手段を付設し、上記かご台にその上方より買物かごを載置するとき、買物かごの側面部により上記両係止部材の先端が外側へ押し開かれ、買物かごが載置されると上記両係止部材の爪部が上記付勢力によって買物かごの側面部に係止して買物かごをロックする(請求項1)。買物かごをかご台に積載したとき、自動的に買物かごがかご台にロックされ安定性がよく、従来のように買物かごの外周を囲む枠部材が必要ない。
【0007】
上記ショッピングカートは、上記かご台の前後長を上記買物かごの底部の前後長よりも短くし、かつ上記本体フレームの縦フレームに上記買物かごの後面上端と係合してこれを保持する保持部材を設ける(請求項2)。かご台を買物かごよりも小さくしても買物かごは安定に保持される。ショッピングカートをコンパクトにできる。
【0008】
また、請求項2に記載のショッピングカートからレジ台へ買物かごを移載する積載買物かごの移載構造であって、上記ショッピングカートのかご台を上記縦フレームから前方へ向かって緩やかな前上がり傾斜状に張出せしめる一方、上記レジ台には、上記かご台の高さ位置に対向する位置で、上記かご台の傾斜姿勢に対応して張出端が下り傾斜姿勢をなし、上記ショッピングカートをレジ台へ向かって押し進めたときにかご台上の買物かごの下側へ入る棚部を設ける。該棚部の張出側の左右両側位置には、上記買物かごの前端が上記棚部の上に進出するように上記ショッピングカートを押し進めたときに、上記係止部材に当接して該係止部材を買物かごの幅方向外側へ回動せしめて買物かごのロックを解除するロック解除部材と、上記棚部上面の張出端縁に、上記ロック解除後に、上記棚部上に進出する買物かごの後部を押し上げて上記保持部材と買物かごの係合を解除する突起を設ける(請求項3)。買物かごを持ち上げなくても買物かごがレジ台の棚部に移される。
【0009】
上記棚部の左右両側に設けた各ロック解除部材は、買物かごを積載したかご台が上記棚部へ向かって進出したときに、上記かご台の上記左右の係止部材の軸支部よりも下方の基端部外面に当接する当接面を有し、両ロック解除部材の上記当接面を、棚部の張出端側からレジ台側へ向けて相互間の間隔が狭くなる方向に傾斜するテーパー面に形成する(請求項4)。ロック解除部材のテーパー面によってショッピングカートを棚部側へ押し進めることで、係止部材が自動的にロック解除方向に回動する。
【0010】
上記ショッピングカートのかご台には前縁から後方へ向けて凹部を設ける一方、上記レジ台の棚部には張出端縁に、上記かご台の凹部に対応してショッピングカートを棚部へ向けて押し進めたときに上記凹部に噛み合うように進入可能な凸部を設けるとともに、該凸部の先端上面に上記突起を設ける(請求項5)。ショッピングカートを棚部へ向けて押し進めたときにかご台の凹部と棚部の凸部が噛み合うことで、棚部とショッピングカートの位置ずれを防ぐことができる。また棚部の凸部先端の突起により買物かごの後端部を押し上げることができる。従って、係止部材のロック解除と、保持部材の係合解除が確実に行なわれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を適用したショッピングカートを説明する。図1(A)に示すように、ショッピングカートSは、パイプ材からなるフレーム構造で、本体フレーム1の下端には前方向へ延びる左右一対のフレーム下部10が形成してあり、左右のフレーム下部10にはそれぞれ前端および後端にキャスター2が取付けてある。また両フレーム下部10には、本体フレーム1の縦フレーム11の下端付近から各フレーム下部10に沿うように前方へ向かって延びるとともに、両フレーム下部10の前端間を架けわたすサブフレーム12が設けてある。本体フレーム1には、縦フレーム11の上端に後方へ突出して使用者がショッピングカートSを押すときに握る握りハンドル13が設けてある。そして、縦フレーム11の上下方向ほぼ中間位置に買物かご6を積載するかご台3が設けてある。
【0012】
図1(A)、(B)に示すように、かご台3は横方向に長い板状で、縦フレーム11を構成する左右一対のパイプ材の中間結合部から緩やかな前上がり傾斜状に前方へ張り出してある。かご台3の傾斜角は水平に対して約7°に設定してある。かご台3の横幅は買物かご6の横幅よりも大きくしてあり、買物かご6を積載したときにかご台3の左右の両端部が買物かご6の両側へ張り出すようにしてある。一方、かご台3の前後寸法は買物かご6の前後長よりも小さくしてあり、買物かご6の前後長の3分に1程度の寸法としてある。更に、かご台3にはその前端縁の左右両側位置に、端縁から後方へ向かってかご台3を矩形状に切欠いた複数の凹部31が形成してある。
【0013】
かご台3の左右の両端部には、買物かご6の左右の側面部61に係脱可能に係合する係止部材4が設置してある。かご台3の左右両端部にはこれを貫通する取付穴32が形成してあり、取付穴32の前後両側には前後一対のブラケット33が立設してある。係止部材4は金属または硬質合成樹脂からなる縦長のレバー体で、上端(先端)に買物かご6の側面部61に形成された係合穴62に嵌入係止可能な係止爪41を備えている。係止部材4は、その下端基部42をかご台3の取付穴32に挿通せしめて下端基部42がかご台3の下方へ突出するように起立状に配す。そして係止部材4の上下中間部を取付穴32の前後のブラケット33に支軸40により軸支せしめてかご台3の幅方向に沿って所定の回転角度の範囲で回動可能としてある。また、係止部材4は支軸40の軸周り付設したバネ部材43により上端の係止爪41をかご台3の幅方向中心側(図1(B)の矢印J方向)へ向かって回動付勢されている。
【0014】
尚、係止部材4の回動可能な範囲は、上記付勢力により係止爪41がかご台3に積載した買物かご6の側面部61に設けられた係合穴62に嵌入係合可能な内側位置(図1(B)の実線位置)と、係止爪41が係合穴62にから抜け出して係合解除可能な外側位置(図1(B)の鎖線位置)との間の範囲としてある。係止部材4は上記内側位置において図3(A)に示すように、係止部材4の支軸40よりも下方の下端基部42がかご台3の取付穴32の外側の開口縁322に当接して内側方向への回動が規制され、通常、係止部材4はこの状態で起立姿勢をなす。また、係止部材4は上記外側位置へ回動したとき、下端基部42が取付穴32の内側の開口縁321に当接して必要以上の外側方向への回動が規制される。
【0015】
また、左右の係止部材4の上端は、上端末から係止爪41に向けて、互いに相対向する両係止部材4の上端間の間隔が互いに狭くなる方向に傾斜するテーパー状に形成してある。
【0016】
ショッピングカートSの本体フレーム1には、図1(A)および図2に示すように、かご台3の上方位置に縦フレーム11に沿うように買物かご6の後面部63の上端と係脱可能に係合して買物かご6を保持する保持部材5が付設してある。保持部材5は、パイプ材をほぼハット形に曲成したベース部50を、縦フレーム11をなす左右のパイプ材間の上端付近に架設固定してある。ベース部50には、その上辺の中央から垂直に起立し、買物かご6の後面部63の上縁から後方へ突出する開口フランジ64に形成された貫通穴65に嵌入可能な第1の係合ピン51が立設してある。また、ベース部50の上辺の左右両側には、左右屈曲部からそれぞれ前方かつ上方へ向けて突出し、買物かご6の後面部63の上端付近に形成された縦長の貫通穴66に嵌入可能なL字形の第2の係合ピン52が突設してある。
【0017】
このように構成したショッピングカートSに買物かご6を積載するには、買物かご6の後部をショッピングカートSのかご台3にその上方から載置し、かご台3の両側の係止部材4を買物かご6の側面部61の係合穴62に係止せしめるとともに、ショッピングカートSの保持部材5の第1および第2の係合ピン51、52を買物かご6の後面部63の貫通穴65、66に嵌入せしめることでなされる。
【0018】
図3(A)、(B)、(C)に示すように、係止部材4は、買物かご6の後部をかご台3に載置するとき、上記内側位置にある状態の係止部材4(図3(A))の係止爪41に買物かご6の側面部61の下端が当接し、買物かご6に押されて係止部材4がバネ部材43の付勢力に抗して上記外側位置へ回動する(図3(B))。そして、買物かご6の底部60がかご台3上面に当接し、買物かご6の側面部61の係合穴62の穴位置と係止部材4の係止爪41の位置が合致すると、上記付勢力(図3(B)の矢印J方向)により係止部材4が上記内側位置へ戻され、係止爪41が係合穴62に係合して買物かご6をロックする。
【0019】
図4に示すように、保持部材5は、買物かご6をかご台3に載置する途中で、白矢印Kに沿うように、一旦、買物かご6を後方へ移動させて、後面部63の貫通穴66に第2の係合ピン52の縦片部を挿入する。そして買物かご6を下へ移動させることにより、買物かご6の貫通穴66の上縁部が第2の係合ピン52の縦片部とベース部50との間の間隙へ嵌入して第2の係合ピン52と貫通穴66が係合する。第1の係合ピン51は、第2の係合ピン52と貫通穴66が係合する際に買物かご6の開口フランジ64の貫通穴65に下方から嵌入係合する。
【0020】
ショッピングカートSは、かご台3にその上方から買物かご6を載置することで、係止部材4が自動的に買物かご6の係合穴62に嵌合して買物かご6をロックする。同時に、保持部材5の第1および第2の係合ピン51,52が買物かご6の後部上端の貫通穴65,66に嵌入して買物かご6の後部上端を保持する。従って、従来構造のように買物かごの外周を囲む枠が不要で、係止部材4による買物かご6の側面部61のロックと、保持部材5による買物かご6の後部上端の保持により、買物かご6を安定した状態で積載することができる。
【0021】
また、ショッピングカートSにはサブフレーム12に他の買物かご6aを積載する凹状部120が形成してあり、上下2段に買物かご6,6aを積載することができるようにしている(図5)。
【0022】
次に、ショッピングカートSのかご台3に積載した買物かご6をレジ台に移し換える買物かごの移載構造を説明する。図5、図6に示すように、レジ台Rにはその天板の端縁に、天板を延長するように張り出した棚部7が付設してある。棚部7は、買物かご6の前後左右の長さ寸法とほぼ同じか若干大きめの四角形の棚板で構成してある。棚部7は、ショッピングカートSのかご台3に対応する高さ位置に設けられ、かつかご台3の傾斜角とほぼ同じ角度でレジ台R側の基端よりも張出端が低い傾斜姿勢をなし、ショッピングカートSをレジ台Rへ向けて押し進めたときに、買物かご6が棚部7の上方へ進出するように設置してある。図5の70は、棚部7を構成する棚板の下面とレジ台Rの側壁とを傾斜状に架けわたして棚部7を支える支持脚である。
【0023】
棚部7の張出端には、その左右両端と幅方向中間部を矩形状に切欠いて、ショッピングカートSのかご台3の左右の凹部31に対向する複数の凸部71が形成してあり、棚部7は、ショッピングカートSを押し進めたとき(白矢印L方向)に、凸部71がかご台3の各凹部31内に嵌入し、かご台3と噛み合うようにしてある。また、各凸部71の先端上面には断面山形の突起72が設けてある。突起72の高さは頂部の高さ位置が棚部7の基端寄りの上面の高さ位置よりも若干低くなるように設定してある。
【0024】
棚部7の張出端の左右両側にはそれぞれ、ショッピングカートSの係止部材4と買物かご6とのロックを解除するロック解除部材8が付設してある。ロック解除部材8は角形の棒材で、棚部7の左右両側縁に沿って棚部7の張り出し方向へ延び、先端が棚部7の凸部71の先端とほぼ同等もしくはやや長めの張出位置となるようにしてある。各ロック解除部材8は、ショッピングカートSの進行方向が棚部7の正面位置となるように規制する役割も有している。各ロック解除部材8には、先端の棚部7の内面に、レジ台Rへ向けてショッピングカートSを押し進めたときに、ショッピングカートSの係止部材4の下端基部42の外面に当接する当接面80が成形してある。各ロック解除部材8の当接面80はそれぞれ、棚部7の張出端側からレジ台R側へ向けて互いに間隔が漸次狭くなる方向に傾斜するテーパー面としてある。
【0025】
ショッピングカートSから買物かご6をレジ台へ移し換えるには、ショッピングカートSをレジ台Rの棚部7へ向けてその張り出し方向の反対側より直線的に押し進めて(白矢印L方向)、買物かご6を棚部7上へ進出せしめる。このとき前上がり傾斜状に積載された買物かご6は、その底部60前端が棚部7の張出端の突起72よりも高い位置にあるので、突起72の上方を通過して棚部7上へ進出する。更にショッピングカートSを押し進めるとかご台3の凹部31と棚部7の凸部71とが噛み合い、ショッピングカートSの進む方向が棚部7の正面位置となるように規制される。
【0026】
更にショッピングカートSを押し進めることで、買物かご6の底部60前端が棚部7の基端側の上面に当接するとともに、図7(A),(B)に示すように、各ロック解除部材8の当接面80がショッピングカートSの係止部材4の下端基部42の外面に当接し、ロック解除部材8の当接面80が係止部材4の下端基部42を内側(かご台3の幅方向の中心側)へ押し、係止部材4の上端が上記外側位置へ開き、係止爪41が買物かご6の係合穴62から抜けてロックが解除される。
【0027】
上記ロックが解除されると同時に、棚部7上へ進出する買物かご6の底部60の後端寄りの部位が棚部7の張出端の突起72に当接し、買物かご6が棚部7の上に載る。更にショッピングカートSを押し進めることにより、買物かご6が棚部7上をその基端側へ移動することとなり、このときに突起72上を移動する買物かご6の後端が上昇する。この買物かご6の後端の上昇により、ショッピングカートSの保持部材5の第1係合ピン51が買物かご6の貫通穴65から抜け、買物かご6の貫通穴66の上縁が保持部材5の第2のピン52の縦片とベース部50間の上記間隙から抜けて保持部材5と買物かご6の後部上端との係合が解除される。そして、ショッピングカートSを後方へ引き戻すことで、第2のピン52が貫通穴66から抜けて買物かご6の棚部7への移載が完了する。その後、買物かご6をレジ台Rの天板側へ押し動かせばよい。
【0028】
本発明の買物かごの移載構造によれば、ショッピングカートSをレジ台Rへ向けて押し進めることで自動的に買物かご6がレジ台R側へ移し換えられ、従来のように商品を入れた買物かごを持ち上げて移し換える手間が省ける。
【0029】
【発明の効果】
本発明を適用したショッピングカートを用いれば、買物かごを容易にショッピングカートからレジ台へ移し換えることが可能なうえ、買物かごを安定した状態でショッピングカートに積載することができる。また本発明のショッピングカートを用いた積載買物かごの移載構造によれば、客が買物かごを持ち上げなくてすみ、ショッピングカートをレジ台側へ押し進めることで、ショッピングカートからレジ台へと買物かごを自動的に移し換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のショッピングカートの斜視図、図1(B)は上記ショッピングカートの要部(係止部材)の斜視図である。
【図2】上記ショッピングカートの他の要部(保持部材)の斜視図である。
【図3】図3(A),(B),(C)は上記ショッピングカートの係止部材による買物かごのロック動作を示す動作説明図である。
【図4】上記ショッピングカートの保持部材による買物かごの保持動作を示す動作説明図である。
【図5】本発明の積載買物かごの移載構造を示す側面図である。
【図6】上記積載買物かごの移載構造の平面図である。
【図7】図7(A),(B)は上記積載買物かごの移載構造によりショッピングカートの係止部材と買物かごとのロック解除動作をを示す動作説明図である。
【符号の説明】
S ショッピングカート
1 本体フレーム
11 縦フレーム
2 キャスター
3 かご台
31 凹部
4 係止部材
41 係止爪(爪部)
42 下端基部(基部)
43 バネ部材(付勢手段)
5 保持部材
6 買物かご
61 側面部
63 後面部
R レジ台
7 棚部
71 凸部
72 突起
8 ロック解除部材
80 当接面
【発明の属する技術分野】
本発明はスーパーマーケット等の店舗で使用するショッピングカートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ショッピングカートは、買物かごを積載するかご台を備え、該かご台にはこれに載置した買物かごの外周を囲むように枠部材を設けて買物かごの周面を支え、ショッピングカート移動中に買物かごがずれたり落下しないようにしている。しかしながら、商品を取り終えたのちにレジカウンターで精算する際に、商品を入れた買物かごを上記枠部材を乗り越えるように持ち上げてショッピングカートからレジ台へ移し換えなければならないので煩わしく、商品が多くて重い場合には非力な人では持ち上げが困難である。
【0003】
そこで従来、買物かごを持ち上げずにショッピングカートからレジ台へ移し換えできるように、枠部材を設けずにショッピングカートのかご台を平滑板で構成したり、かご台にローラーを設けたりして、かご台の摩擦係数を小さくするとともに、買物かごの外面に当接して買物かごを支える金具を小型かつ格納可能として、ショッピングカートからレジ台へ買物かごを滑らせながら容易に移し換えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、買物かごの安定性が悪くなるといった問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−149238号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記事情に鑑み、ショッピングカートからレジ台へ買物かごを容易に移し換えることができ、積載した買物かごの安定性がよいショッピングカートを実現し、かつ上記ショッピングカートを用いてショッピングカートからレジ台へ買物かごを自動的に移載する買物かごの移載構造を実現することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、買物かごを積載するショッピングカートであって、キャスターを備えた本体フレームの縦フレームから前方へ張り出して、買物かごを積載するかご台を設けたショッピングカートにおいて、上記かご台の左右両側位置にそれぞれ、先端に爪部を有し、かご台の幅方向に所定の回転角度範囲で回動可能に起立する係止部材を設けるとともに、上記係止部材にはこれを上記かご台の幅方向内側への回動力を付勢する付勢手段を付設し、上記かご台にその上方より買物かごを載置するとき、買物かごの側面部により上記両係止部材の先端が外側へ押し開かれ、買物かごが載置されると上記両係止部材の爪部が上記付勢力によって買物かごの側面部に係止して買物かごをロックする(請求項1)。買物かごをかご台に積載したとき、自動的に買物かごがかご台にロックされ安定性がよく、従来のように買物かごの外周を囲む枠部材が必要ない。
【0007】
上記ショッピングカートは、上記かご台の前後長を上記買物かごの底部の前後長よりも短くし、かつ上記本体フレームの縦フレームに上記買物かごの後面上端と係合してこれを保持する保持部材を設ける(請求項2)。かご台を買物かごよりも小さくしても買物かごは安定に保持される。ショッピングカートをコンパクトにできる。
【0008】
また、請求項2に記載のショッピングカートからレジ台へ買物かごを移載する積載買物かごの移載構造であって、上記ショッピングカートのかご台を上記縦フレームから前方へ向かって緩やかな前上がり傾斜状に張出せしめる一方、上記レジ台には、上記かご台の高さ位置に対向する位置で、上記かご台の傾斜姿勢に対応して張出端が下り傾斜姿勢をなし、上記ショッピングカートをレジ台へ向かって押し進めたときにかご台上の買物かごの下側へ入る棚部を設ける。該棚部の張出側の左右両側位置には、上記買物かごの前端が上記棚部の上に進出するように上記ショッピングカートを押し進めたときに、上記係止部材に当接して該係止部材を買物かごの幅方向外側へ回動せしめて買物かごのロックを解除するロック解除部材と、上記棚部上面の張出端縁に、上記ロック解除後に、上記棚部上に進出する買物かごの後部を押し上げて上記保持部材と買物かごの係合を解除する突起を設ける(請求項3)。買物かごを持ち上げなくても買物かごがレジ台の棚部に移される。
【0009】
上記棚部の左右両側に設けた各ロック解除部材は、買物かごを積載したかご台が上記棚部へ向かって進出したときに、上記かご台の上記左右の係止部材の軸支部よりも下方の基端部外面に当接する当接面を有し、両ロック解除部材の上記当接面を、棚部の張出端側からレジ台側へ向けて相互間の間隔が狭くなる方向に傾斜するテーパー面に形成する(請求項4)。ロック解除部材のテーパー面によってショッピングカートを棚部側へ押し進めることで、係止部材が自動的にロック解除方向に回動する。
【0010】
上記ショッピングカートのかご台には前縁から後方へ向けて凹部を設ける一方、上記レジ台の棚部には張出端縁に、上記かご台の凹部に対応してショッピングカートを棚部へ向けて押し進めたときに上記凹部に噛み合うように進入可能な凸部を設けるとともに、該凸部の先端上面に上記突起を設ける(請求項5)。ショッピングカートを棚部へ向けて押し進めたときにかご台の凹部と棚部の凸部が噛み合うことで、棚部とショッピングカートの位置ずれを防ぐことができる。また棚部の凸部先端の突起により買物かごの後端部を押し上げることができる。従って、係止部材のロック解除と、保持部材の係合解除が確実に行なわれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を適用したショッピングカートを説明する。図1(A)に示すように、ショッピングカートSは、パイプ材からなるフレーム構造で、本体フレーム1の下端には前方向へ延びる左右一対のフレーム下部10が形成してあり、左右のフレーム下部10にはそれぞれ前端および後端にキャスター2が取付けてある。また両フレーム下部10には、本体フレーム1の縦フレーム11の下端付近から各フレーム下部10に沿うように前方へ向かって延びるとともに、両フレーム下部10の前端間を架けわたすサブフレーム12が設けてある。本体フレーム1には、縦フレーム11の上端に後方へ突出して使用者がショッピングカートSを押すときに握る握りハンドル13が設けてある。そして、縦フレーム11の上下方向ほぼ中間位置に買物かご6を積載するかご台3が設けてある。
【0012】
図1(A)、(B)に示すように、かご台3は横方向に長い板状で、縦フレーム11を構成する左右一対のパイプ材の中間結合部から緩やかな前上がり傾斜状に前方へ張り出してある。かご台3の傾斜角は水平に対して約7°に設定してある。かご台3の横幅は買物かご6の横幅よりも大きくしてあり、買物かご6を積載したときにかご台3の左右の両端部が買物かご6の両側へ張り出すようにしてある。一方、かご台3の前後寸法は買物かご6の前後長よりも小さくしてあり、買物かご6の前後長の3分に1程度の寸法としてある。更に、かご台3にはその前端縁の左右両側位置に、端縁から後方へ向かってかご台3を矩形状に切欠いた複数の凹部31が形成してある。
【0013】
かご台3の左右の両端部には、買物かご6の左右の側面部61に係脱可能に係合する係止部材4が設置してある。かご台3の左右両端部にはこれを貫通する取付穴32が形成してあり、取付穴32の前後両側には前後一対のブラケット33が立設してある。係止部材4は金属または硬質合成樹脂からなる縦長のレバー体で、上端(先端)に買物かご6の側面部61に形成された係合穴62に嵌入係止可能な係止爪41を備えている。係止部材4は、その下端基部42をかご台3の取付穴32に挿通せしめて下端基部42がかご台3の下方へ突出するように起立状に配す。そして係止部材4の上下中間部を取付穴32の前後のブラケット33に支軸40により軸支せしめてかご台3の幅方向に沿って所定の回転角度の範囲で回動可能としてある。また、係止部材4は支軸40の軸周り付設したバネ部材43により上端の係止爪41をかご台3の幅方向中心側(図1(B)の矢印J方向)へ向かって回動付勢されている。
【0014】
尚、係止部材4の回動可能な範囲は、上記付勢力により係止爪41がかご台3に積載した買物かご6の側面部61に設けられた係合穴62に嵌入係合可能な内側位置(図1(B)の実線位置)と、係止爪41が係合穴62にから抜け出して係合解除可能な外側位置(図1(B)の鎖線位置)との間の範囲としてある。係止部材4は上記内側位置において図3(A)に示すように、係止部材4の支軸40よりも下方の下端基部42がかご台3の取付穴32の外側の開口縁322に当接して内側方向への回動が規制され、通常、係止部材4はこの状態で起立姿勢をなす。また、係止部材4は上記外側位置へ回動したとき、下端基部42が取付穴32の内側の開口縁321に当接して必要以上の外側方向への回動が規制される。
【0015】
また、左右の係止部材4の上端は、上端末から係止爪41に向けて、互いに相対向する両係止部材4の上端間の間隔が互いに狭くなる方向に傾斜するテーパー状に形成してある。
【0016】
ショッピングカートSの本体フレーム1には、図1(A)および図2に示すように、かご台3の上方位置に縦フレーム11に沿うように買物かご6の後面部63の上端と係脱可能に係合して買物かご6を保持する保持部材5が付設してある。保持部材5は、パイプ材をほぼハット形に曲成したベース部50を、縦フレーム11をなす左右のパイプ材間の上端付近に架設固定してある。ベース部50には、その上辺の中央から垂直に起立し、買物かご6の後面部63の上縁から後方へ突出する開口フランジ64に形成された貫通穴65に嵌入可能な第1の係合ピン51が立設してある。また、ベース部50の上辺の左右両側には、左右屈曲部からそれぞれ前方かつ上方へ向けて突出し、買物かご6の後面部63の上端付近に形成された縦長の貫通穴66に嵌入可能なL字形の第2の係合ピン52が突設してある。
【0017】
このように構成したショッピングカートSに買物かご6を積載するには、買物かご6の後部をショッピングカートSのかご台3にその上方から載置し、かご台3の両側の係止部材4を買物かご6の側面部61の係合穴62に係止せしめるとともに、ショッピングカートSの保持部材5の第1および第2の係合ピン51、52を買物かご6の後面部63の貫通穴65、66に嵌入せしめることでなされる。
【0018】
図3(A)、(B)、(C)に示すように、係止部材4は、買物かご6の後部をかご台3に載置するとき、上記内側位置にある状態の係止部材4(図3(A))の係止爪41に買物かご6の側面部61の下端が当接し、買物かご6に押されて係止部材4がバネ部材43の付勢力に抗して上記外側位置へ回動する(図3(B))。そして、買物かご6の底部60がかご台3上面に当接し、買物かご6の側面部61の係合穴62の穴位置と係止部材4の係止爪41の位置が合致すると、上記付勢力(図3(B)の矢印J方向)により係止部材4が上記内側位置へ戻され、係止爪41が係合穴62に係合して買物かご6をロックする。
【0019】
図4に示すように、保持部材5は、買物かご6をかご台3に載置する途中で、白矢印Kに沿うように、一旦、買物かご6を後方へ移動させて、後面部63の貫通穴66に第2の係合ピン52の縦片部を挿入する。そして買物かご6を下へ移動させることにより、買物かご6の貫通穴66の上縁部が第2の係合ピン52の縦片部とベース部50との間の間隙へ嵌入して第2の係合ピン52と貫通穴66が係合する。第1の係合ピン51は、第2の係合ピン52と貫通穴66が係合する際に買物かご6の開口フランジ64の貫通穴65に下方から嵌入係合する。
【0020】
ショッピングカートSは、かご台3にその上方から買物かご6を載置することで、係止部材4が自動的に買物かご6の係合穴62に嵌合して買物かご6をロックする。同時に、保持部材5の第1および第2の係合ピン51,52が買物かご6の後部上端の貫通穴65,66に嵌入して買物かご6の後部上端を保持する。従って、従来構造のように買物かごの外周を囲む枠が不要で、係止部材4による買物かご6の側面部61のロックと、保持部材5による買物かご6の後部上端の保持により、買物かご6を安定した状態で積載することができる。
【0021】
また、ショッピングカートSにはサブフレーム12に他の買物かご6aを積載する凹状部120が形成してあり、上下2段に買物かご6,6aを積載することができるようにしている(図5)。
【0022】
次に、ショッピングカートSのかご台3に積載した買物かご6をレジ台に移し換える買物かごの移載構造を説明する。図5、図6に示すように、レジ台Rにはその天板の端縁に、天板を延長するように張り出した棚部7が付設してある。棚部7は、買物かご6の前後左右の長さ寸法とほぼ同じか若干大きめの四角形の棚板で構成してある。棚部7は、ショッピングカートSのかご台3に対応する高さ位置に設けられ、かつかご台3の傾斜角とほぼ同じ角度でレジ台R側の基端よりも張出端が低い傾斜姿勢をなし、ショッピングカートSをレジ台Rへ向けて押し進めたときに、買物かご6が棚部7の上方へ進出するように設置してある。図5の70は、棚部7を構成する棚板の下面とレジ台Rの側壁とを傾斜状に架けわたして棚部7を支える支持脚である。
【0023】
棚部7の張出端には、その左右両端と幅方向中間部を矩形状に切欠いて、ショッピングカートSのかご台3の左右の凹部31に対向する複数の凸部71が形成してあり、棚部7は、ショッピングカートSを押し進めたとき(白矢印L方向)に、凸部71がかご台3の各凹部31内に嵌入し、かご台3と噛み合うようにしてある。また、各凸部71の先端上面には断面山形の突起72が設けてある。突起72の高さは頂部の高さ位置が棚部7の基端寄りの上面の高さ位置よりも若干低くなるように設定してある。
【0024】
棚部7の張出端の左右両側にはそれぞれ、ショッピングカートSの係止部材4と買物かご6とのロックを解除するロック解除部材8が付設してある。ロック解除部材8は角形の棒材で、棚部7の左右両側縁に沿って棚部7の張り出し方向へ延び、先端が棚部7の凸部71の先端とほぼ同等もしくはやや長めの張出位置となるようにしてある。各ロック解除部材8は、ショッピングカートSの進行方向が棚部7の正面位置となるように規制する役割も有している。各ロック解除部材8には、先端の棚部7の内面に、レジ台Rへ向けてショッピングカートSを押し進めたときに、ショッピングカートSの係止部材4の下端基部42の外面に当接する当接面80が成形してある。各ロック解除部材8の当接面80はそれぞれ、棚部7の張出端側からレジ台R側へ向けて互いに間隔が漸次狭くなる方向に傾斜するテーパー面としてある。
【0025】
ショッピングカートSから買物かご6をレジ台へ移し換えるには、ショッピングカートSをレジ台Rの棚部7へ向けてその張り出し方向の反対側より直線的に押し進めて(白矢印L方向)、買物かご6を棚部7上へ進出せしめる。このとき前上がり傾斜状に積載された買物かご6は、その底部60前端が棚部7の張出端の突起72よりも高い位置にあるので、突起72の上方を通過して棚部7上へ進出する。更にショッピングカートSを押し進めるとかご台3の凹部31と棚部7の凸部71とが噛み合い、ショッピングカートSの進む方向が棚部7の正面位置となるように規制される。
【0026】
更にショッピングカートSを押し進めることで、買物かご6の底部60前端が棚部7の基端側の上面に当接するとともに、図7(A),(B)に示すように、各ロック解除部材8の当接面80がショッピングカートSの係止部材4の下端基部42の外面に当接し、ロック解除部材8の当接面80が係止部材4の下端基部42を内側(かご台3の幅方向の中心側)へ押し、係止部材4の上端が上記外側位置へ開き、係止爪41が買物かご6の係合穴62から抜けてロックが解除される。
【0027】
上記ロックが解除されると同時に、棚部7上へ進出する買物かご6の底部60の後端寄りの部位が棚部7の張出端の突起72に当接し、買物かご6が棚部7の上に載る。更にショッピングカートSを押し進めることにより、買物かご6が棚部7上をその基端側へ移動することとなり、このときに突起72上を移動する買物かご6の後端が上昇する。この買物かご6の後端の上昇により、ショッピングカートSの保持部材5の第1係合ピン51が買物かご6の貫通穴65から抜け、買物かご6の貫通穴66の上縁が保持部材5の第2のピン52の縦片とベース部50間の上記間隙から抜けて保持部材5と買物かご6の後部上端との係合が解除される。そして、ショッピングカートSを後方へ引き戻すことで、第2のピン52が貫通穴66から抜けて買物かご6の棚部7への移載が完了する。その後、買物かご6をレジ台Rの天板側へ押し動かせばよい。
【0028】
本発明の買物かごの移載構造によれば、ショッピングカートSをレジ台Rへ向けて押し進めることで自動的に買物かご6がレジ台R側へ移し換えられ、従来のように商品を入れた買物かごを持ち上げて移し換える手間が省ける。
【0029】
【発明の効果】
本発明を適用したショッピングカートを用いれば、買物かごを容易にショッピングカートからレジ台へ移し換えることが可能なうえ、買物かごを安定した状態でショッピングカートに積載することができる。また本発明のショッピングカートを用いた積載買物かごの移載構造によれば、客が買物かごを持ち上げなくてすみ、ショッピングカートをレジ台側へ押し進めることで、ショッピングカートからレジ台へと買物かごを自動的に移し換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のショッピングカートの斜視図、図1(B)は上記ショッピングカートの要部(係止部材)の斜視図である。
【図2】上記ショッピングカートの他の要部(保持部材)の斜視図である。
【図3】図3(A),(B),(C)は上記ショッピングカートの係止部材による買物かごのロック動作を示す動作説明図である。
【図4】上記ショッピングカートの保持部材による買物かごの保持動作を示す動作説明図である。
【図5】本発明の積載買物かごの移載構造を示す側面図である。
【図6】上記積載買物かごの移載構造の平面図である。
【図7】図7(A),(B)は上記積載買物かごの移載構造によりショッピングカートの係止部材と買物かごとのロック解除動作をを示す動作説明図である。
【符号の説明】
S ショッピングカート
1 本体フレーム
11 縦フレーム
2 キャスター
3 かご台
31 凹部
4 係止部材
41 係止爪(爪部)
42 下端基部(基部)
43 バネ部材(付勢手段)
5 保持部材
6 買物かご
61 側面部
63 後面部
R レジ台
7 棚部
71 凸部
72 突起
8 ロック解除部材
80 当接面
Claims (5)
- 買物かごを積載するショッピングカートであって、
キャスターを備えた本体フレームの縦フレームから前方へ張り出して、買物かごを積載するかご台を設けたショッピングカートにおいて、
上記かご台の左右両側位置にそれぞれ、先端に爪部を有し、かご台の幅方向に所定の回転角度範囲で回動可能に起立する係止部材を設けるとともに、上記係止部材にはこれを上記かご台の幅方向内側への回動力を付勢する付勢手段を付設し、上記かご台にその上方より買物かごを載置するとき、買物かごの側面部により上記両係止部材の先端が外側へ押し開かれ、買物かごが載置されると上記両係止部材の爪部が上記付勢力によって買物かごの側面部に係止して買物かごをロックすることを特徴とするショッピングカート。 - 上記ショッピングカートは、上記かご台の前後長を上記買物かごの底部の前後長よりも短くし、かつ上記本体フレームの縦フレームに上記買物かごの後面上端と係合してこれを保持する保持部材を設けた請求項1に記載のショッピングカート。
- 請求項2に記載のショッピングカートからレジ台へ買物かごを移載する積載買物かごの移載構造であって、
上記ショッピングカートのかご台を上記縦フレームから前方へ向かって緩やかな前上がり傾斜状に張出せしめる一方、
上記レジ台には、上記かご台の高さ位置に対向する位置で、上記かご台の傾斜姿勢に対応して張出端が下り傾斜姿勢をなし、上記ショッピングカートをレジ台へ向かって押し進めたときにかご台上の買物かごの下側へ入る棚部を設け、
該棚部の突出側の左右両側位置には、上記買物かごの前端が上記棚部の上に進出するように上記ショッピングカートを押し進めたときに、上記係止部材に当接して該係止部材を買物かごの幅方向外側へ回動せしめて買物かごのロックを解除するロック解除部材と、
上記棚部上面の張出端縁に、上記ロック解除後に、上記棚部上に進出する買物かごの後部を押し上げて上記保持部材と買物かごの係合を解除する突起を設けたことを特徴とする積載買物かごの移載構造。 - 上記棚部の左右両側に設けた各ロック解除部材は、買物かごを積載したかご台が上記棚部へ向かって進出したときに、上記かご台の上記左右の係止部材の軸支部よりも下方の基部外面に当接する当接面を有し、両ロック解除部材の上記当接面を、棚部の張出端側からレジ台側へ向けて相互間の間隔が狭くなる方向に傾斜するテーパー面に形成した請求項3に記載の積載買物かごの移載構造。
- 上記ショッピングカートのかご台には前縁から後方へ向けて凹部を設ける一方、上記レジ台の棚部には張出端縁に、上記かご台の凹部に対応してショッピングカートを棚部へ向けて押し進めたときに上記凹部に噛み合うように進入可能な凸部を設けるとともに、該凸部の先端上面に上記突起を設けた請求項3に記載の積載買物かごの移載構造。
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JP2003003136A JP2004216923A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | ショッピングカートおよび積載買物かごの移載構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015231758A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | フランスベッド株式会社 | 歩行補助用手押し車 |
CN107264583A (zh) * | 2017-05-11 | 2017-10-20 | 吴建莲 | 一种方便收起的便捷式超市购物车 |
-
2003
- 2003-01-09 JP JP2003003136A patent/JP2004216923A/ja active Pending
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