JP2004216771A - インクジェットプリンタの電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタの印字性能に影響を及ぼすことなく、スイッチング電源の定格出力電力を低減させる。
【解決手段】インクジェットプリンタの電源装置であって、インクジェットプリンタの負荷電流が所定値を上回った場合に、供給電圧を低下させる過電流保護回路320’と、過電流保護回路の過電流保護動作点を、プリンタの動作シーケンスに応じて変更する変更回路720とを備える。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタの電源システムに関し、特に、コストの増加を伴うことなく、インクジェットプリンタの印字性能を維持し、且つ電源の安全性を保証することができるインクジェットプリンタ用の電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタの電源システムとしては、高効率及び軽量の特徴を考慮し、主にスイッチング電源方式が採用されている。消費電力の観点から見ると、インクジェットプリンタは、それに組み込まれる駆動用モータや、記録ヘッドで消費される電流の変動による負荷変動が非常に大きいといった特徴がある。従って、従来から、コスト面、性能面で過不足のない、最適なインクジェットプリンタ用のスイッチング電源を設計することが課題であった。しかしながら、実際には、性能面をより重要視した過分な仕様の電源を設計する傾向があった。
【0003】
また一方で、電源の安全回路設計も重要視されており、通常、最大定格以上の過電流が流れたときに、1次回路を停止する過電流保護回路が含まれる。従って、最大負荷電流が流れた時に、過電流保護動作が働かないように、電源を設計することが必要となる反面、その過電流保護回路が動作する直前の負荷電流ポイントまでは、決して発煙または発火などの問題が生じてはならないことが前提である。それ故、従来のスイッチング電源の設計は、最大負荷電流を保証するように設計される。
【0004】
以上を図1及び図2を参照して、詳細に説明する。
【0005】
図1はインクジェット記録装置の構成を示す図である。図1において、参照番号11は紙送りモータであり、記録用紙14を搬送する駆動源である。紙送りモータ11はステッピング・モータが用いられることが多い。一方、参照番号12はキャリッジ・モータであり、後述する記録ヘッド15Y、15M、15C、15Kを搭載するキャリッジ13を、図面の左右方向に往復運動させるための駆動源である。キャリッジ・モータ12はDCモータが用いられることが多い。キャリッジ13はベルト17に固定され、ガイドレール19上を2つのプーリ10及び10’の間で往復移動する。記録ヘッド15Y、15M、15C及び15Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの記録ヘッドに対応し、図1に示されるそれぞれの容器内に、それぞれの色のインクが充填される。
【0006】
記録用紙14への印字は、キャリッジ13が往復運動する間に、インクが記録用紙14に向けて、図示のZ方向に吐出されて行われる。
【0007】
図2は、図1のインクジェット記録装置の印字シーケンス及びその間に流れる各負荷の電流を示す図である。最上段のCR速度は、図1のキャリッジ13の前進及び後進時の速度を示し、2段目のLF(Line Feed)速度は、紙送りモータ11により記録用紙14を紙送りする速度を示し、3段目のCR(carriage)電流は、キャリッジ・モータ12の駆動電流を示す。4段目のLF電流は、紙送りモータ11の駆動電流を示し、5段目の全電流は、LFモータとCRモータの駆動電流の合計を示す。なお、図2の例では、モータ駆動電圧はDC24Vと仮定する。
【0008】
図2から分かるように、CRモータ12とLFモータ11との駆動は完全に排他的ではなく、スループットを向上させるために、例えばCRモータ12のランプダウン(ramp down)時に、LFモータ11がランプアップ(ramp up)を開始する(期間T5−T6)。同様に、LFモータ11が停止する前に、CRモータ12のランプアップが開始する(期間T7−T8)。こうしたオーバラップ領域では、両方のモータに電流が流れるため、図示のように全電流が大きな値となる。
【0009】
再度図2を参照して、CRモータ12のランプアップ時の最初の約50msの間(期間T2−T3の初期時)は、1.2Aのピーク電流(以下、ランプアップ電流)が流れ、キャリッジが等速運動を開始するころ(T3)には、CRモータ12に流れる電流は0.4Aに安定する。こうした高いランプアップ電流は、DCモータの起動トルクに関連する。
【0010】
一方、LFモータ11はステッピング・モータであり、例えば2−2相駆動方式などにより、平均0.6Aの均一な電流で駆動される。
【0011】
次に全電流を参照すると、前述のように、前進の開始時にCRモータ12のピークである1.2Aのランプアップ電流が流れ、その後、等速動作に移行すると、CRモータ12は0.4Aの電流により駆動され、印字走査の最終段階(T4以降)、すなわちCRモータ12のランプダウンの途中(T5)で、LFモータ11の駆動が開始され、このとき、CRモータ12の0.4AとLFモータ11の0.6Aとが重畳され、合計1.0Aの電流が消費される。
【0012】
更に、2回目の走査の開始時(T7)には、LF電流のランプダウンと、CR電流のランプアップとが重畳され、1.8Aのピーク電流が消費されることになる。以下前述のシーケンスが繰り返され、記録紙1枚分の画像が形成される。
【0013】
上記の説明では、モータの駆動電流だけに関して述べたが、実際には、印字期間(期間T3−T4、及び往路印字を行う場合には、期間T9−T10も含む)には、モータ電流の他に、記録ヘッドを駆動するための電流が追加される。このヘッド駆動電圧及び電流をそれぞれモータ電圧と同じDC24V、平均0.4Aと仮定すると、結局、印字期間(T3−T4)中は、モータのための消費電力に加え、ヘッドのための消費電力約10W(=DC24V×0.4A)が加算され、結局、図2で示されるモータの0.4Aにヘッド分の0.4Aを加算した、合計0.8Aが消費されることになる。
【0014】
従来、上述した図2に示すような仕様を満足するためには、通常ピーク電流の1.8Aを十分に保証できる定格出力電流を確保する必要性があり、一般に、スイッチング電源内のトランスの温度上昇規定などの条件から、
(出力ピーク電流)=(定格出力電流)×(1.5倍) …(1)
とするのが標準的である。従って、図2ではピーク電流が1.8Aなので、定格出力電流は1.20A(=1.8÷1.5)となる。すなわち、このスイッチング電源の定格出力電力は、29W(=24V × 1.20A)となる。更に、過電流保護回路を設けることにより、もしも負荷電流としてピーク電流1.8Aより例えば20%大きな電流2.2Aが流れた場合、安全性の観点から、このスイッチング電源の動作を停止するなどが一般的に行われる。
【0015】
次に、図3を参照して、一般的なスイッチング電源の構成について説明する。
【0016】
AC入力301(国内ではAC100V)が1次整流/平滑部303に入力され、ここで整流及び平滑されて生成された電圧がトランス305に供給され、スイッチング部313により、トランスの1次側巻き線が通常数10KHz乃至数100KHZでON−OFF制御される。こうして1次側巻き線に蓄えられたエネルギーが2次側に伝達され、出力DC電圧Voが生成される。出力電圧Voはフィードバック部309を介して帰還され、PWM制御部311がこの出力電圧Voを一定に保つように、スイッチング動作のON−OFFデューティを制御する。尚、安全性の保証のために、過電流検出部315が後述のように、2次側出力負荷の過負荷状態を監視し、それを検出すると、スイッチング動作を強制的に停止させる。
【0017】
次に、この過電流保護動作の概略を、図4を参照して説明する。
【0018】
図4において、曲線Aは従来の図2の仕様を満足するために設計された従来のスイッチング電源の出力電流−電圧特性を示す。従来の特性曲線Aでは、上述の過電流保護回路の動作点2.2A以上の電流が流れると、出力電圧Voが低下し始め、更に大きな電流が流れると、最終的に出力電圧Voは0Vとなり、電源に接続される負荷の消費電力を実質的にゼロに強制する。これにより、発煙や発火などの事故を未然に防止することになる。尚、図2の全電流において、この過電流動作点2.2Aが一緒に示されている。
【0019】
次に、図5を参照して、過電流保護動作を実現する過電流保護回路について説明する。
【0020】
図中、点線で囲んだ回路が最も単純化されたた過電流保護回路525を示す。実際には、より複雑な回路が一般に使用されるが、ここではその原理を説明する。
【0021】
図5の回路500の動作を説明すると、AC交流電源501が全波整流用ダイオード503を通じて全波整流され、その後電解コンデンサ505で平滑化される。平滑化された電圧は、次にトランス507の1次側巻き線に供給され、トランスがスイッチング素子、例えばFET(電界効果トランジスタ)509によりON−OFFスイッチングされる。そして、トランスの原理に基づき、1次側巻き線に蓄えられたエネルギが、2次側に伝達され、2次側のダイオード517、電解コンデンサ519により整流平滑化されて、2次出力電圧Voが生成される。
【0022】
フィードバック回路(F.B.)521は、図3の破線で囲んだブロック320に対応し、2次出力電圧Voをフィードバックして、安定化させる回路であり、具体的には、Voが所定値(例えばDC24V)となるように、FET509のスイッチングのON−OFFデューティを制御する。
【0023】
次に、点線領域内の過電流保護回路525の動作について説明する。
【0024】
図4に基づいて上述したように、この回路の作用は、2次側の負荷電流が何らかの原因によりピーク電流(図3では2.2A)を超えたとき、安全性の観点からスイッチング電源のスイッチング動作を停止するものである。こうした機能は次のように実現することができる。
【0025】
すなわち、図5の回路で、2次負荷電流(負荷電流)Ioと1次電流Ipとの関係は、概略、図6のような比例関係になる。負荷電流Ioが上限値Io(liMit)(図4の曲線Aでは2.2A)に達すると、FET509のソース電圧、すなわち、抵抗513にかかる電圧(1次電流Ip(liMit)と抵抗513の抵抗値の積)が、トランジスタ511をオンするレベルに達する。トランジスタ511がオンすると、FET509のゲートがロウレベルに強要され、FET509によるスイッチング動作が停止する。その結果、図4の曲線Aに示すように、2次負荷電流の上限値2.2A以上では、出力電圧Voの特性が垂下曲線を描くことになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
以上、従来のスイッチング電源の概略について述べたが、結局、従来技術では、図2のシーケンスで示されるような電力仕様を満足するために、ピーク負荷電流と所要の係数(例えば式(1)の”1.5”)とで決定される定格出力(上記の例では29W(=24V × 1.20A))の電源が必要とされた。
【0027】
従って、本発明の目的は、インクジェットプリンタの印字性能に影響を及ぼすことなく、スイッチング電源の定格出力電力を低減させることである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係わるインクジェットプリンタの電源装置は、インクジェットプリンタの電源装置であって、前記インクジェットプリンタの負荷電流が所定値を上回った場合に、供給電圧を低下させる過電流保護回路と、前記過電流保護回路の過電流保護動作点を、前記プリンタの動作シーケンスに応じて変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0030】
まず、一実施形態の概要について説明する。
【0031】
本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置は、インクジェットプリンタの電源装置であって、前記インクジェットプリンタの負荷電流が所定値を上回った場合に、供給電圧を低下させる過電流保護回路と、前記過電流保護回路の過電流保護動作点を、前記プリンタの動作シーケンスに応じて変更する変更手段と、を備える。
【0032】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記変更手段は、ピークの負荷電流が流れる期間に対応して、前記過電流保護動作点を上昇させることを特徴とする。
【0033】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記インクジェットプリンタが、インクジェット記録ヘッドを印字走査する駆動源としての第1のモータを有し、前記ピークの負荷電流が流れる期間が、前記第1のモータのランプアップ期間に相当することを特徴とする。
【0034】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記インクジェットプリンタが、記録用紙を搬送する駆動源としての第2のモータを有し、前記ピークの負荷電流が流れる期間が、前記第2のモータのランプアップ期間に相当することを特徴とする。
【0035】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記インクジェットプリンタが、インクジェット記録ヘッドを印字走査する駆動源としての第1のモータと、記録用紙を搬送する駆動源としての第2のモータとを有し、前記ピークの負荷電流が流れる期間が、前記第1のモータ及び第2のモータの駆動が時間的にオーバラップする期間に相当することを特徴とする。
【0036】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記変更手段は、複数の過電流検出抵抗を選択的に導通することにより、総合検出抵抗値を変更することを特徴とする。
【0037】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置において、前記ピークの負荷電流が流れる期間を除外した期間の負荷電流値に対応する定格出力電力仕様を備えることを特徴とする。
【0038】
また、本実施形態のインクジェットプリンタの電源装置の制御方法は、インクジェットプリンタの電源装置の制御方法であって、前記電源装置の過電流保護回路の過電流保護動作点を、前記インクジェットプリンタの動作シーケンスに応じて変更するステップを含むことを特徴とする。
【0039】
本発明の一実施形態の電源装置は、過電流保護回路の動作点を、インクジェットプリンタのシーケンスに応じて、可変に制御することを特徴とする。詳細には、電源の定格出力電力を、比較的短期間のピーク電流を除外して設定し、その期間だけ、過電流動作点を通常よりも高く切替え制御することにより、その期間に過電流保護動作が作用することを回避する。これにより、電源の定格出力電力を低減することができ、コスト低減及び小型化を達成する一方、発煙や発火などの安全性に関しても、従来通り保証することができる。
【0040】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0041】
図7は、本発明の一実施形態に係わるスイッチング電源の構成ブロック図であり、図3と同一又は類似のブロックは、プライム記号を付して、同一の参照番号で示している。図3に対して新規のブロックは、過電流レベル切替え部720であり、これは過電流レベル切替え制御信号725に従い、後述のように、過電流保護回路の動作点を変更制御する。
【0042】
図8は、本発明の一実施形態に係わるスイッチング電源800の一例を示す図である。
【0043】
この回路例は図5で示した従来の回路500と類似し、図5と同一の部品または類似のユニットは、プライム記号付きの同一の参照番号で示している。図5との違いは、基本的に、点線で囲んだ過電流保護回路801だけであり、図5の過電流保護回路525に対して、新たにトランジスタ805、抵抗803、及び過電流レベル切替え制御信号810が追加されている。
【0044】
図8の過電流保護回路801の動作について、図9を一緒に参照しながら説明する。
【0045】
図5で示した従来の過電流保護回路525は、過電流動作点が所要の1点(前述の例では2.2A)だけであったが、図8の回路では、過電流レベル切替え制御信号810により、過電流レベルが2段階に制御される。詳細には、切替え制御信号810がロウのとき、トランジスタ805がオフに制御され、過電流保護回路801は実質的に、図5の回路525と等価になる。この時、過電流制御レベルは、例えばIo=1.5Aである(図4の曲線B参照)。
【0046】
他方、切替え制御信号810がハイのとき、トランジスタ805はオンし、過電流検出抵抗は抵抗513’と抵抗803との並列抵抗となる。従って、この時、FET509’が上述のように、過電流保護動作により強制的にオフするには、過電流レベル切替え信号810がロウの場合に比べて、より多くの電流Ip(図8)がFETに流れる必要がある。この時、過電流制御レベルは、例えば2.2Aである(図4の曲線A参照)。
【0047】
以上を図4に照らして述べると、図8の過電流レベル設定が小の場合(すなわち過電流レベル切替え信号810がロウの場合)、特性曲線Bに従って制御され、逆に、過電流レベル設定が大の場合(すなわち過電流レベル切替え信号がハイの場合)、特性曲線Aに従って制御される。ここで重要な点は、このスイッチング電源の定格出力は、元来、静的には、特性曲線Bを満足すればよく、従って、図8のトランス507’、FET509’、ダイオード517’などのパワーデバイスの定格も、それに合わせて低減することが可能となり、小型化及びコスト削減が可能となる。この場合、定格出力は、前述したような従来の場合の29Wから、20W程度まで低減することができる。
【0048】
なお、定格出力20Wの根拠は、次のようなものである。
【0049】
すなわち、過電流保護回路の動作点が1.5Aなので、前述のように、20%の過電流レベル余裕、及び係数1.5(=ピーク電流/定格電流)に鑑みると、定格出力電流は0.83A(=1.5A÷1.2÷1.5)となる。従って、定格出力電力は20W(=24Vx0.83A)となる。
【0050】
図9は、図8の回路800を応用したときの、図2のシーケンスの制御を示す図である。図2との相違は、図8の過電流レベル切替え信号810が追加され、この信号に従い、過電流検出レベルIo(liMit)が2段階に制御される点である。すなわち、ピーク電流1.8Aが流れる期間は、図示のように高々50ms程度であるので、この間だけ過電流検出レベルを従来技術の場合同様に、2.2Aに設定し、それ以外では、過電流検出レベルを1.5Aに設定している。これにより、図2と同じシーケンスを達成するのに、図9では実質的に定格出力電力が約20W(=24Vx0.83A)の電源で足りることになる。
【0051】
尚、本発明の別の実施形態としては、過電流検出レベルを2段階より多く切り替えることが考えられる。こうした状況は、一連の動作シーケンスにおいて、幾つかの異なるピーク電流レベルが存在するとき有効である。例えば、図9の例において、T4−T5の期間の過電流検出レベルを1.5Aに、またT3−T4の期間を1.0Aに設定してもよい。
【0052】
以上述べたように、上記の実施形態によれば、インクジェットプリンタの一連の動作シーケンスにおいて、短いピーク電流期間が存在する場合、その期間だけ、スイッチング電源の過電流検出レベルをより高い所要の値に切り替えることにより、電源の定格出力電力の設計値を、そうしたピーク電流を除外して定めることが可能になる。結果的に、印字性能を低下させることなく、また安全性を犠牲にすることなく、従来よりも定格出力電力の低いスイッチング電源が使用可能になり、スイッチング電源の小型化、及びコスト低減を達成できる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インクジェットプリンタの印字性能に影響を及ぼすことなく、スイッチング電源の定格出力電力を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の構成を示す図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の印字シーケンス及びその間に流れる各負荷の電流を示す図である。
【図3】一般的なスイッチング電源の構成を示す図である。
【図4】過電流保護動作を説明する図である。
【図5】過電流保護動作を実現する過電流保護回路の一例を示す図である。
【図6】2次負荷電流Ioと1次電流Ipとの関係を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係わるスイッチング電源の構成ブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係わるスイッチング電源の一例を示す図である。
【図9】図8の回路を応用したときの、図2のシーケンスの制御を示す図である。
【符号の説明】
10,10’ プーリ
11 紙送りモータ
12 キャリッジ・モータ
13 キャリッジ
14 記録用紙
15Y,15M,15C,15K 記録ヘッド
17 ベルト
19 ガイドレール
501 AC電源
503 整流ダイオード
505 平滑コンデンサ
507 トランス
509 FET
525、801 過電流保護回路
517 ダイオード
519 コンデンサ

Claims (1)

  1. インクジェットプリンタの電源装置であって、
    前記インクジェットプリンタの負荷電流が所定値を上回った場合に、供給電圧を低下させる過電流保護回路と、
    前記過電流保護回路の過電流保護動作点を、前記プリンタの動作シーケンスに応じて変更する変更手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタの電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008312409A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Funai Electric Co Ltd 電子機器の電源装置

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