JP2004216286A - グリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理方法とその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】飲食店、レストラン、その他の厨房等から排出される汚水油分を、汚水分解微生物によりグリーストラップ内で分解処理するための、汚水油分分解処理方法とその装置に関し、汚水油分の滞留時間を十分に取り、分解、浄化して排水することができるとともに、悪臭除去及び汚水油分処理コストを低減することができる汚水油分分解処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】グリーストラップの汚水槽内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽を前記汚水槽内に配置し、該汚水槽内の上部に滞留する油分を汲み上げ器により汲み取って前記反応槽内に供給し、供給された油分を微生物で分解することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】グリーストラップの汚水槽内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽を前記汚水槽内に配置し、該汚水槽内の上部に滞留する油分を汲み上げ器により汲み取って前記反応槽内に供給し、供給された油分を微生物で分解することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店、レストラン、その他の厨房等から排出される汚水油分を、汚水分解微生物によりグリーストラップ内で分解処理するための、汚水油分分解処理方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、飲食店、レストラン、その他の厨房等から排出される汚水油分は、夾雑物や油脂分の混在する汚水等から夾雑物や油脂分を除去するグリーストラップと称される設備に汚水分解微生物を入れ、エアレーションを利用して曝気することで好気的に処理し、汚水を浄化する方法が採用されている。
【0003】
このような従来の汚水浄化装置としては、たとえば下記特許文献1や特許文献2に示すようなグリーストラップを利用した装置がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−230288号公報
【特許文献2】
特開平7−284794号公報
【0005】
これらのグリーストラップは、汚水槽の下側に隙間を設けて上側を流入口と排水口との間で少なくとも3箇所に仕切り、仕切られてた区画室のうち、流入口側の第1室で沈殿物を受け、中間の第2室で油脂を汚水から分離し、排水口側の第3室から処理水を排出するような構造となっている。そして、汚水槽の内部には、汚水分解微生物が供給され、汚水を微生物で分解することにより浄化するようになっている。
【0006】
また、他の従来の汚水浄化装置として、下記特許文献3のようなグリーストラップを利用した装置がある。
【0007】
【特許文献3】
特開2000−189954号公報
【0008】
この装置は、グリーストラップの第2室に油脂分除去槽を設け、油脂分の除去を迅速に行えるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来の技術では、汚水油分がグリーストラップに常時流入、排出されているため、滞留時間が極端に少なく、汚水油分の一部は微生物により十分に分解処理されないまま排出されてしまうという問題があった。
【0010】
また、汚水槽内の汚水油分分解微生物は、汚水槽から常時排出される浄化処理済みの水とともに排出されてしまうため、頻繁に汚水槽に補充する必要があり、汚水処理コストが増大するという問題があった。
【0011】
さらに、上記のような方法では、分解をするために必要な滞留時間が十分でないため、微生物が十分作用せずに流出するおそれがあり、また薬品や洗剤によって微生物が死滅し、或いは熱湯等の高温の排水温度により微生物が死滅することが原因となって夾雑物等の分解除去率が不十分となり、そのために油分が腐敗し、悪臭を放つという問題点があった。
【0012】
本発明は、このような問題点を解決するために、汚水油分の滞留時間を十分に取り、分解、浄化して排水することができるとともに、悪臭除去及び汚水油分処理コストを低減することができる汚水油分分解処理装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、グリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理方法とその装置としてなされたもので、汚水油分分解処理方法としての特徴は、汚水槽2内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽10を前記汚水槽2内に配置し、該汚水槽2内の上部に滞留する油分を汲み上げ器22により汲み取って前記反応槽10内に供給し、供給された油分を微生物で分解することである。
【0014】
また、汚水油分分解処理装置としての特徴は、汚水槽2内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽10と、前記汚水槽2内の上部に滞留する油分を汲み取って前記反応槽10内に供給するための汲み上げ器22とを具備させたことである。
【0015】
汲み上げ器22としては、たとえば反応槽10の外側に上下動自在に設けられ、下動時に汚水槽2内の汚水に潜水可能であるとともに、汚水を収容した状態で上動することができるようなバケット状に形成されたものが用いられる。
【0016】
汚水油分分解装置を配置するグリーストラップは、既存のものを利用してもよく、汚水油分分解装置とともに新設してもよい。汚水油分分解微生物は、複数種類のものを用いることが可能である。また、汚水油分分解微生物は、分解促進酵素を加えた溶剤にして用いることが好ましい。
【0017】
さらに、汚水油分分解装置には、反応槽内部の汚水の温度を調節するための加温器を具備させ、汚水油分分解微生物を貯蔵する貯蔵部には、その貯蔵部内を冷蔵する冷蔵設備を具備させることが好ましい。
【0018】
このような加温器により、反応槽の内部の汚水の温度を汚水油分分解微生物による分解に適した温度に調節することができる。加温の温度は約30℃に調節されることが好ましい。
【0019】
また、冷蔵設備により貯蔵部内の汚水油分分解微生物を長期間保存することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に従って説明する。
【0021】
本実施形態の汚水油分分解装置1は、図1及び図2に示すように、グリーストラップの汚水槽2の内部に配設される。汚水油分分解装置1を配設するグリーストラップは、既存のものを利用しても、汚水油分分解装置1とともに新設してもよい。
【0022】
図1に示すように、汚水槽2は、レストランの厨房等の床部8の下部、つまり床下に設けられている。この汚水槽2の一方の側壁9aの上部には、流入管11が装着され、その先端が流入口3として形成されている。この流入管11は、図示しないが、厨房の排水路に連通している。
【0023】
また、汚水槽2の他方の側壁9bには、排水管4が装着され、その先端が排水出口12として形成されている。排水管4は、汚水槽2の側壁に直交するように配設されており、且つその先端側の排水出口12が前記流入口3より低い位置となるように設けられている。この排水管4は、汚水槽2の内部で縦管5に接続されている。
【0024】
縦管5は、図示しないが上端が閉じられており、汚水槽2の内部で鉛直方向に延び、下端に排水入口6を有している。この場合、排水管4と縦管5とはそれぞれ別体のものが連結されているが、全体が略L字状となるように両者が一体的に形成されていてもよい。
このような排水管4は、汚水槽2内で所定の水位より高くなった汚水を排出するためのものである。
【0025】
汚水槽2の内部には、2枚の仕切板7,7が固定して設けられている。そして、この仕切板7,7により汚水槽2内は図2に示すように3つの区画室3a,3b,3cに区画されている。
【0026】
仕切板7,7は、図2に示すように横方向においては各区画室3a,3b,3cを完全に区画しているが、縦方向においては図1に示すように汚水槽2の底部まで延出されておらず、その結果、仕切板7,7の下側には流水のための隙間が形成されていることとなり、その隙間を介して各区画室3a,3b,3cが連通状態にされている。
【0027】
各区画室3a,3b,3cのうち、流入口3側の区画室3aはゴミ、沈殿物、夾雑物等を受け入れ、中央の区画室3bは油脂やスカムを汚水を分離し、さらに排水口6,12側の区画室2cは、処理水を排水しうるように構成されている。
【0028】
上記のような汚水槽2内に配設される汚水油分分解装置1は、汚水油分の分解反応を行う反応槽10と、ポンプ機器室20と、前記反応槽10へ添加するための汚水油分分解微生物を貯蔵するための貯蔵部21とを具備している。
【0029】
反応槽10には、図示しないが排水口を有するオーバーフロー管が具備されており、該オーバーフロー管を介して反応槽10の底部の浄化処理済みの水をオーバーフローさせて排水口から汚水槽2の内部に排出するように構成されている。また反応槽10は、汚水槽2の内部に配置されるような位置に設けられている。
さらに、反応槽10の内部は、図示しないが、仕切板によって2つの区画室に区画されている。
【0030】
ポンプ機器室20には、図1及び図2に示すように、送液ポンプ23と、加温器24と、エアーポンプ26とが具備されている。また、図示しないが、汚水槽2の汚水を汲み込んで反応槽10へ供給する汲み込み口が形成されている。このポンプ機器室20は前記反応槽10と連通状態になるよう、該反応槽10の上部に設けられている。連通状態であるために、汲み込み口から汲み込まれる汚水槽2の汚水を反応槽10へ供給することができるのである。
【0031】
汲み込み口から汚水槽2の汚水を汲み込む操作は、汲み上げ器22によってなされる。この汲み上げ器22は、図示しないが、全体がバケット状に形成されたもので、ワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるように、ポンプ機器室20及び反応槽10の外側、より詳しくはポンプ機器室20及び反応槽10の外壁部の近辺に設けられている。
【0032】
この汲み上げ器22は、仕切板7よりも汚水油分分解装置1に近い側に位置しており、汚水槽2の中央の区画室3b内に配置されている。
【0033】
貯蔵部21は、内部の汚水油分分解微生物を冷蔵する冷蔵設備を具備している。貯蔵部21内の汚水油分分解微生物は、複数種の微生物からなり、分解促進酵素を加えた分解用液剤となっている。
【0034】
微生物の種類は特に限定されるものではないが、グリーストラップの油分と動物性油脂や植物性油脂のエステル結合を加水分解するリパーゼ活性の高いものを用いるのが好ましく、たとえばバシルス属微生物、アシネトバクター属微生物、フラボバクテリウム属微生物等の微生物を好適に用いることができる。
【0035】
特にリパーゼ活性の高い生産能を有する上記微生物を併用することは、分解浄化を高度に行うことができる。微生物は、自然界から分離したものであってもよい他、突然変異処理によるものを用いることも可能である。、その場合、紫外線照射の物理的処理やN−メチル−N−ニトロソグアニジン(NTG)、メチルエタンスルホネート(EMS)、亜硝酸塩、アクリジン系色素等を用いた薬剤処理等が挙げられる。これらの処理により、分解能力の高い菌株が得られる。
【0036】
ポンプ機器室20内の送液ポンプ23は、貯蔵部21内の所定量の分解用液剤を反応槽10の内部に供給するためのものである。また加温器24は、反応槽10の内部の汚水油分の温度を調節するためのものであり、サーモスタットを内部に具備している。この加温器24には、図1に示すような加温板24a が接続され、その加温板24a は同図に示すように反応槽10内に設けられている。さらにエアーポンプ26は、反応槽10内の汚水油分に空気を供給するためのものである。
【0037】
次に、上記のような汚水油分分解装置1によって汚水槽2内の油分を分解処理する方法について説明する。
【0038】
先ず汚水槽2の内部の汚水油分を、汲み上げ器22によって汲み込み口から反応槽10の内部に供給する。この汲み上げ器22は、上述のようにワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるようにポンプ機器室20及び反応槽10の外壁近辺に沿って設けられており、下動時には汚水槽2内の汚水に潜水し、上動時にはその汚水を汲み上げて汲み込み口から反応槽10の内部に汚水を供給するのである。
汲み上げ器22によって汲み上げられた汚水は、より具体的には反応槽10の第1の区画室内に供給される。
【0039】
このようにして汚水油分分解装置1では、汚水槽2の上部に溜まった油脂、油分が反応槽10に供給されるのである。反応槽10内には、エアーポンプ26から空気が供給される。より具体的には、反応槽10の第1区画室に空気が供給される。このような空気の供給によって、汚水油分分解微生物の活性が高まり、汚水油分の分解が促進されることとなる。また、反応槽10内の汚水油分の温度は、加温器24によって、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素による分解に適した温度に調節される。
【0040】
次に、送液ポンプ23によって、貯蔵部21内の汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を反応槽10の内部に供給する。具体的には反応槽10の第1区画室に汚水油分分解微生物及び分解促進酵素が供給される。これによって、反応槽10内に供給された汚水中の油分が好適に分解され、汚水が浄化されることとなる。
より詳細には、上記のように汚水が供給され、さらに空気や汚水油分分解微生物及び分解促進酵素が供給された反応槽10の第1区画室で分解反応によりある程度の浄化処理がなされ、隣接する第2区画室でさらに分解反応が進行してさらに浄化処理がなされる。このように反応槽10内に2つの区画室が設けられることによって、分解反応がより効率的に進行することとなる。
反応槽10内の浄化処理済みの水は、オーバーフロー管を通って排水口からグリーストラップの汚水槽2の内部に排出される。
【0041】
このようにして浄化処理済みの水を排出しながら、送液ポンプ23及びエアーポンプ26を再び作動させて、上記のような処理を繰り返す。このように、グリーストラップ内の汚水槽2とは別に設けられた反応槽10の内部に汚水油分を溜めて微生物で分解することにより、汚水油分を十分に分解、浄化してから排水することができる。
【0042】
また、これにより、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素の流失を防ぎながら、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を効率良く、効果を持続させて使用することが出来、汚水油分の処理コストを低減することができる。
【0043】
さらに、本実施形態の汚水油分分解装置1では、上部に溜まった汚水油分のみを汲み上げ器22で汲み込んで反応槽10に取り込むので、汚水の処理量が従来の処理量に比べて格段に増大する。このため、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素の使用量を減らすことでき、また加温器24による加温消費カロリーを低く抑えることができて経済的である。
【0044】
さらに、貯留部21内の分解用液剤は冷蔵設備により冷蔵することが出来るので、分解用液剤の腐敗を防止するとともに、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を、効果を維持して長期間保存することができる。このため、分解用液剤の補充、交換作業の回数が少なくなり、ランニングコストを下げることができる。
【0045】
尚、上記実施形態では、汲み上げ器22として、全体がバケット状に形成されたもので、ワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるように構成されたものを用いたが、汲み上げ器22の構成は該実施形態に限定されるものではない。
【0046】
また、上記実施形態では、加温器24を設けたため、上記のような好ましい効果が得られたが、加温器24を設けることは本発明に必須の条件ではない。さらに、貯留部21内に冷蔵設備を設けることも本発明に必須の条件ではない。
【0047】
さらに、上記実施形態では反応槽10内を2つの区画室に区画したが、3つの区画室に区画することも可能である。尚、このように反応槽10内を区画することで、分解反応を効率的に促進することができるという好ましい効果が得られるが、反応槽10内を区画することは本発明に必須の条件ではない。
【0048】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0049】
(実施例1)
本実施例では、上記実施形態のような汚水油分分解装置を、4種類の店舗の厨房排水用のグリーストラップの汚水槽に設置し、汚水中の油分を3日間分解除去した。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
表1からも明らかなように、4つの店舗のいずれにおいても、原水中の汚水油分の濃度に比べて処理水の汚水油分の濃度が著しく減少しており、優れた分解除去率を示した。
【0052】
(実施例2)
本実施例では、汚水油分の分解用微生物として、バシルス属微生物、アシネトバクター属微生物、フラボバクテリウム属微生物の3種の油分分解微生物を準備し、これらを単独若しくは組み合わせて用いた場合の厨房排水の油分分解効果を試験した。その結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】
表2からも明らかなように、いずれの微生物も優れた油分分解効果を示したが、2種の微生物を組み合わせることにより、単独で処理を行う場合似比べて効果が向上し、3種の微生物を組み合わせることにより、その効果がさらに向上した。従って、実装置においていずれの微生物も有効であり、その効果は複数種を組み合わせて向上することが確認できた。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、グリーストラップの汚水槽内の油分を分解する処理方法であって、該汚水槽内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽を前記汚水槽内に配置し、該汚水槽内の上部に滞留する油分を汲み上げ器により汲み取って前記反応槽内に供給し、供給された油分を微生物で分解するものであるため、グリーストラップ内の汚水槽とは別に設けられた反応槽の内部に汚水油分を溜めて微生物で分解することにより、汚水油分を十分に分解、浄化してから排水することができ、その結果、汚水油分分解微生物等の流失を防ぎながら、その微生物を効率良く、効果を持続させて使用することが出来、汚水油分の処理コストを低減することができるという効果がある。
【0056】
さらに、汚水槽の上部に溜まった汚水油分のみを汲み上げ器で汲み込んで反応槽に取り込むので、汚水中の油分の処理量が従来の油分の処理量に比べて格段に増大するという効果がある。
【0057】
このように、グリーストラップの油分を汚水槽とは別に設けられた反応槽に汲み込んで分解除去を行うため、反応槽に分解微生物を一定量、定時的に注入し、曝気、加温、攪拌を行いながら分解反応を速やかに行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての汚水油分分解装置の概略側面図。
【図2】同概略平面図。
【符号の説明】
1…汚水油分分解装置 2…汚水槽
10…反応槽 22…汲み上げ器
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店、レストラン、その他の厨房等から排出される汚水油分を、汚水分解微生物によりグリーストラップ内で分解処理するための、汚水油分分解処理方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、飲食店、レストラン、その他の厨房等から排出される汚水油分は、夾雑物や油脂分の混在する汚水等から夾雑物や油脂分を除去するグリーストラップと称される設備に汚水分解微生物を入れ、エアレーションを利用して曝気することで好気的に処理し、汚水を浄化する方法が採用されている。
【0003】
このような従来の汚水浄化装置としては、たとえば下記特許文献1や特許文献2に示すようなグリーストラップを利用した装置がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−230288号公報
【特許文献2】
特開平7−284794号公報
【0005】
これらのグリーストラップは、汚水槽の下側に隙間を設けて上側を流入口と排水口との間で少なくとも3箇所に仕切り、仕切られてた区画室のうち、流入口側の第1室で沈殿物を受け、中間の第2室で油脂を汚水から分離し、排水口側の第3室から処理水を排出するような構造となっている。そして、汚水槽の内部には、汚水分解微生物が供給され、汚水を微生物で分解することにより浄化するようになっている。
【0006】
また、他の従来の汚水浄化装置として、下記特許文献3のようなグリーストラップを利用した装置がある。
【0007】
【特許文献3】
特開2000−189954号公報
【0008】
この装置は、グリーストラップの第2室に油脂分除去槽を設け、油脂分の除去を迅速に行えるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来の技術では、汚水油分がグリーストラップに常時流入、排出されているため、滞留時間が極端に少なく、汚水油分の一部は微生物により十分に分解処理されないまま排出されてしまうという問題があった。
【0010】
また、汚水槽内の汚水油分分解微生物は、汚水槽から常時排出される浄化処理済みの水とともに排出されてしまうため、頻繁に汚水槽に補充する必要があり、汚水処理コストが増大するという問題があった。
【0011】
さらに、上記のような方法では、分解をするために必要な滞留時間が十分でないため、微生物が十分作用せずに流出するおそれがあり、また薬品や洗剤によって微生物が死滅し、或いは熱湯等の高温の排水温度により微生物が死滅することが原因となって夾雑物等の分解除去率が不十分となり、そのために油分が腐敗し、悪臭を放つという問題点があった。
【0012】
本発明は、このような問題点を解決するために、汚水油分の滞留時間を十分に取り、分解、浄化して排水することができるとともに、悪臭除去及び汚水油分処理コストを低減することができる汚水油分分解処理装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、グリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理方法とその装置としてなされたもので、汚水油分分解処理方法としての特徴は、汚水槽2内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽10を前記汚水槽2内に配置し、該汚水槽2内の上部に滞留する油分を汲み上げ器22により汲み取って前記反応槽10内に供給し、供給された油分を微生物で分解することである。
【0014】
また、汚水油分分解処理装置としての特徴は、汚水槽2内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽10と、前記汚水槽2内の上部に滞留する油分を汲み取って前記反応槽10内に供給するための汲み上げ器22とを具備させたことである。
【0015】
汲み上げ器22としては、たとえば反応槽10の外側に上下動自在に設けられ、下動時に汚水槽2内の汚水に潜水可能であるとともに、汚水を収容した状態で上動することができるようなバケット状に形成されたものが用いられる。
【0016】
汚水油分分解装置を配置するグリーストラップは、既存のものを利用してもよく、汚水油分分解装置とともに新設してもよい。汚水油分分解微生物は、複数種類のものを用いることが可能である。また、汚水油分分解微生物は、分解促進酵素を加えた溶剤にして用いることが好ましい。
【0017】
さらに、汚水油分分解装置には、反応槽内部の汚水の温度を調節するための加温器を具備させ、汚水油分分解微生物を貯蔵する貯蔵部には、その貯蔵部内を冷蔵する冷蔵設備を具備させることが好ましい。
【0018】
このような加温器により、反応槽の内部の汚水の温度を汚水油分分解微生物による分解に適した温度に調節することができる。加温の温度は約30℃に調節されることが好ましい。
【0019】
また、冷蔵設備により貯蔵部内の汚水油分分解微生物を長期間保存することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に従って説明する。
【0021】
本実施形態の汚水油分分解装置1は、図1及び図2に示すように、グリーストラップの汚水槽2の内部に配設される。汚水油分分解装置1を配設するグリーストラップは、既存のものを利用しても、汚水油分分解装置1とともに新設してもよい。
【0022】
図1に示すように、汚水槽2は、レストランの厨房等の床部8の下部、つまり床下に設けられている。この汚水槽2の一方の側壁9aの上部には、流入管11が装着され、その先端が流入口3として形成されている。この流入管11は、図示しないが、厨房の排水路に連通している。
【0023】
また、汚水槽2の他方の側壁9bには、排水管4が装着され、その先端が排水出口12として形成されている。排水管4は、汚水槽2の側壁に直交するように配設されており、且つその先端側の排水出口12が前記流入口3より低い位置となるように設けられている。この排水管4は、汚水槽2の内部で縦管5に接続されている。
【0024】
縦管5は、図示しないが上端が閉じられており、汚水槽2の内部で鉛直方向に延び、下端に排水入口6を有している。この場合、排水管4と縦管5とはそれぞれ別体のものが連結されているが、全体が略L字状となるように両者が一体的に形成されていてもよい。
このような排水管4は、汚水槽2内で所定の水位より高くなった汚水を排出するためのものである。
【0025】
汚水槽2の内部には、2枚の仕切板7,7が固定して設けられている。そして、この仕切板7,7により汚水槽2内は図2に示すように3つの区画室3a,3b,3cに区画されている。
【0026】
仕切板7,7は、図2に示すように横方向においては各区画室3a,3b,3cを完全に区画しているが、縦方向においては図1に示すように汚水槽2の底部まで延出されておらず、その結果、仕切板7,7の下側には流水のための隙間が形成されていることとなり、その隙間を介して各区画室3a,3b,3cが連通状態にされている。
【0027】
各区画室3a,3b,3cのうち、流入口3側の区画室3aはゴミ、沈殿物、夾雑物等を受け入れ、中央の区画室3bは油脂やスカムを汚水を分離し、さらに排水口6,12側の区画室2cは、処理水を排水しうるように構成されている。
【0028】
上記のような汚水槽2内に配設される汚水油分分解装置1は、汚水油分の分解反応を行う反応槽10と、ポンプ機器室20と、前記反応槽10へ添加するための汚水油分分解微生物を貯蔵するための貯蔵部21とを具備している。
【0029】
反応槽10には、図示しないが排水口を有するオーバーフロー管が具備されており、該オーバーフロー管を介して反応槽10の底部の浄化処理済みの水をオーバーフローさせて排水口から汚水槽2の内部に排出するように構成されている。また反応槽10は、汚水槽2の内部に配置されるような位置に設けられている。
さらに、反応槽10の内部は、図示しないが、仕切板によって2つの区画室に区画されている。
【0030】
ポンプ機器室20には、図1及び図2に示すように、送液ポンプ23と、加温器24と、エアーポンプ26とが具備されている。また、図示しないが、汚水槽2の汚水を汲み込んで反応槽10へ供給する汲み込み口が形成されている。このポンプ機器室20は前記反応槽10と連通状態になるよう、該反応槽10の上部に設けられている。連通状態であるために、汲み込み口から汲み込まれる汚水槽2の汚水を反応槽10へ供給することができるのである。
【0031】
汲み込み口から汚水槽2の汚水を汲み込む操作は、汲み上げ器22によってなされる。この汲み上げ器22は、図示しないが、全体がバケット状に形成されたもので、ワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるように、ポンプ機器室20及び反応槽10の外側、より詳しくはポンプ機器室20及び反応槽10の外壁部の近辺に設けられている。
【0032】
この汲み上げ器22は、仕切板7よりも汚水油分分解装置1に近い側に位置しており、汚水槽2の中央の区画室3b内に配置されている。
【0033】
貯蔵部21は、内部の汚水油分分解微生物を冷蔵する冷蔵設備を具備している。貯蔵部21内の汚水油分分解微生物は、複数種の微生物からなり、分解促進酵素を加えた分解用液剤となっている。
【0034】
微生物の種類は特に限定されるものではないが、グリーストラップの油分と動物性油脂や植物性油脂のエステル結合を加水分解するリパーゼ活性の高いものを用いるのが好ましく、たとえばバシルス属微生物、アシネトバクター属微生物、フラボバクテリウム属微生物等の微生物を好適に用いることができる。
【0035】
特にリパーゼ活性の高い生産能を有する上記微生物を併用することは、分解浄化を高度に行うことができる。微生物は、自然界から分離したものであってもよい他、突然変異処理によるものを用いることも可能である。、その場合、紫外線照射の物理的処理やN−メチル−N−ニトロソグアニジン(NTG)、メチルエタンスルホネート(EMS)、亜硝酸塩、アクリジン系色素等を用いた薬剤処理等が挙げられる。これらの処理により、分解能力の高い菌株が得られる。
【0036】
ポンプ機器室20内の送液ポンプ23は、貯蔵部21内の所定量の分解用液剤を反応槽10の内部に供給するためのものである。また加温器24は、反応槽10の内部の汚水油分の温度を調節するためのものであり、サーモスタットを内部に具備している。この加温器24には、図1に示すような加温板24a が接続され、その加温板24a は同図に示すように反応槽10内に設けられている。さらにエアーポンプ26は、反応槽10内の汚水油分に空気を供給するためのものである。
【0037】
次に、上記のような汚水油分分解装置1によって汚水槽2内の油分を分解処理する方法について説明する。
【0038】
先ず汚水槽2の内部の汚水油分を、汲み上げ器22によって汲み込み口から反応槽10の内部に供給する。この汲み上げ器22は、上述のようにワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるようにポンプ機器室20及び反応槽10の外壁近辺に沿って設けられており、下動時には汚水槽2内の汚水に潜水し、上動時にはその汚水を汲み上げて汲み込み口から反応槽10の内部に汚水を供給するのである。
汲み上げ器22によって汲み上げられた汚水は、より具体的には反応槽10の第1の区画室内に供給される。
【0039】
このようにして汚水油分分解装置1では、汚水槽2の上部に溜まった油脂、油分が反応槽10に供給されるのである。反応槽10内には、エアーポンプ26から空気が供給される。より具体的には、反応槽10の第1区画室に空気が供給される。このような空気の供給によって、汚水油分分解微生物の活性が高まり、汚水油分の分解が促進されることとなる。また、反応槽10内の汚水油分の温度は、加温器24によって、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素による分解に適した温度に調節される。
【0040】
次に、送液ポンプ23によって、貯蔵部21内の汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を反応槽10の内部に供給する。具体的には反応槽10の第1区画室に汚水油分分解微生物及び分解促進酵素が供給される。これによって、反応槽10内に供給された汚水中の油分が好適に分解され、汚水が浄化されることとなる。
より詳細には、上記のように汚水が供給され、さらに空気や汚水油分分解微生物及び分解促進酵素が供給された反応槽10の第1区画室で分解反応によりある程度の浄化処理がなされ、隣接する第2区画室でさらに分解反応が進行してさらに浄化処理がなされる。このように反応槽10内に2つの区画室が設けられることによって、分解反応がより効率的に進行することとなる。
反応槽10内の浄化処理済みの水は、オーバーフロー管を通って排水口からグリーストラップの汚水槽2の内部に排出される。
【0041】
このようにして浄化処理済みの水を排出しながら、送液ポンプ23及びエアーポンプ26を再び作動させて、上記のような処理を繰り返す。このように、グリーストラップ内の汚水槽2とは別に設けられた反応槽10の内部に汚水油分を溜めて微生物で分解することにより、汚水油分を十分に分解、浄化してから排水することができる。
【0042】
また、これにより、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素の流失を防ぎながら、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を効率良く、効果を持続させて使用することが出来、汚水油分の処理コストを低減することができる。
【0043】
さらに、本実施形態の汚水油分分解装置1では、上部に溜まった汚水油分のみを汲み上げ器22で汲み込んで反応槽10に取り込むので、汚水の処理量が従来の処理量に比べて格段に増大する。このため、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素の使用量を減らすことでき、また加温器24による加温消費カロリーを低く抑えることができて経済的である。
【0044】
さらに、貯留部21内の分解用液剤は冷蔵設備により冷蔵することが出来るので、分解用液剤の腐敗を防止するとともに、汚水油分分解微生物及び分解促進酵素を、効果を維持して長期間保存することができる。このため、分解用液剤の補充、交換作業の回数が少なくなり、ランニングコストを下げることができる。
【0045】
尚、上記実施形態では、汲み上げ器22として、全体がバケット状に形成されたもので、ワイヤー等によって吊り下さげられ、モータの駆動により上下動しうるように構成されたものを用いたが、汲み上げ器22の構成は該実施形態に限定されるものではない。
【0046】
また、上記実施形態では、加温器24を設けたため、上記のような好ましい効果が得られたが、加温器24を設けることは本発明に必須の条件ではない。さらに、貯留部21内に冷蔵設備を設けることも本発明に必須の条件ではない。
【0047】
さらに、上記実施形態では反応槽10内を2つの区画室に区画したが、3つの区画室に区画することも可能である。尚、このように反応槽10内を区画することで、分解反応を効率的に促進することができるという好ましい効果が得られるが、反応槽10内を区画することは本発明に必須の条件ではない。
【0048】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0049】
(実施例1)
本実施例では、上記実施形態のような汚水油分分解装置を、4種類の店舗の厨房排水用のグリーストラップの汚水槽に設置し、汚水中の油分を3日間分解除去した。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
表1からも明らかなように、4つの店舗のいずれにおいても、原水中の汚水油分の濃度に比べて処理水の汚水油分の濃度が著しく減少しており、優れた分解除去率を示した。
【0052】
(実施例2)
本実施例では、汚水油分の分解用微生物として、バシルス属微生物、アシネトバクター属微生物、フラボバクテリウム属微生物の3種の油分分解微生物を準備し、これらを単独若しくは組み合わせて用いた場合の厨房排水の油分分解効果を試験した。その結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】
表2からも明らかなように、いずれの微生物も優れた油分分解効果を示したが、2種の微生物を組み合わせることにより、単独で処理を行う場合似比べて効果が向上し、3種の微生物を組み合わせることにより、その効果がさらに向上した。従って、実装置においていずれの微生物も有効であり、その効果は複数種を組み合わせて向上することが確認できた。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、グリーストラップの汚水槽内の油分を分解する処理方法であって、該汚水槽内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽を前記汚水槽内に配置し、該汚水槽内の上部に滞留する油分を汲み上げ器により汲み取って前記反応槽内に供給し、供給された油分を微生物で分解するものであるため、グリーストラップ内の汚水槽とは別に設けられた反応槽の内部に汚水油分を溜めて微生物で分解することにより、汚水油分を十分に分解、浄化してから排水することができ、その結果、汚水油分分解微生物等の流失を防ぎながら、その微生物を効率良く、効果を持続させて使用することが出来、汚水油分の処理コストを低減することができるという効果がある。
【0056】
さらに、汚水槽の上部に溜まった汚水油分のみを汲み上げ器で汲み込んで反応槽に取り込むので、汚水中の油分の処理量が従来の油分の処理量に比べて格段に増大するという効果がある。
【0057】
このように、グリーストラップの油分を汚水槽とは別に設けられた反応槽に汲み込んで分解除去を行うため、反応槽に分解微生物を一定量、定時的に注入し、曝気、加温、攪拌を行いながら分解反応を速やかに行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての汚水油分分解装置の概略側面図。
【図2】同概略平面図。
【符号の説明】
1…汚水油分分解装置 2…汚水槽
10…反応槽 22…汲み上げ器
Claims (3)
- グリーストラップの汚水槽(2) 内の油分を分解する処理方法であって、該汚水槽(2) 内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽(10)を前記汚水槽(2) 内に配置し、該汚水槽(2) 内の上部に滞留する油分を汲み上げ器(22)により汲み取って前記反応槽(10)内に供給し、供給された油分を微生物で分解することを特徴とするグリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理方法。
- グリーストラップの汚水槽(2) の内部に配置されて該汚水槽(2) 内の油分を分解する汚水油分分解処理装置であって、該汚水槽(2) 内の油分を微生物によって分解する分解反応を行う反応槽(10)と、前記汚水槽(2) 内の上部に滞留する油分を汲み取って前記反応槽(10)内に供給するための汲み上げ器(22)とを具備することを特徴とするグリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理装置。
- 汲み上げ器(22)が、反応槽(10)の外側に上下動自在に設けられ、下動時に汚水槽(2) 内の汚水に潜水可能であるとともに、汚水を収容した状態で上動することができるようなバケット状に形成されている請求項2記載のグリーストラップの汚水槽における微生物による汚水油分分解処理装置。
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