本発明は、映像記録/再生装置及びその制御方法に関し、特に、内部に備えられた格納手段を効果的に利用できる映像記録/再生装置及びその制御方法に関する。
放送信号を記録媒体に記録及び記録された放送信号を再生できる映像記録/再生装置は、放送信号のデジタル化及び圧縮技術の発展に伴ってその機能が拡大されつつある。
最近、出回っている映像記録/再生装置には、大容量の記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)が採用される傾向である。ハードディスクドライブは、アドレスを用いて望むデータに接近する方式のランダムアクセス(Random Access)が可能である。また、データの伝送速度が高速で大容量化が可能であるため映像/音響信号の記録装置として幅広く使用されている。
かかる映像記録/再生装置は、衛星放送信号、ケーブル放送、インターネットを介したネットワーク放送などの様々な映像/音響ソースの利用を支援するように開発されている。種々の映像/音響ソースからの映像/音響信号は、前述のようにハードディスクドライブのような格納手段に格納され、これらはポルダーのような下位構造に分割されて格納される。
本発明は前述した従来の問題を解決するために案出されたものでその目的は次の通りである。
本発明の第1の目的は、臨時記録領域に臨時記録された記録対象のデータをハードディスクドライブに記録する途中電源がオフモードになると、臨時記録された映像/音響信号をハードディスクドライブに記録した後、オフモードに転換する映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、視聴中の記録対象データを望む視点からハードディスクドライブに記録できる映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、ハードディスクドライブを複数のサイズを有するクラスターに区分し、ファイルの種類に応じて適したクラスターに記録できるように調節して効率的にデータ管理を行なう映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、ハードディスクドライブに映像/音響信号を記録す時、記録された映像/音響信号の編集時に必要な容量を残さずに記録して、記録された映像/音響信号の編集が不可能になるのを抑えることのできる映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第5の目的は、ハードディスクドライブの初期化遅延時にシステムのブーティングエラーが生じられるのを抑えることのできる映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第6の目的は、記録媒体に記録された映像/音響信号をハードディスクドライブに記録する時、再生時に検出されたTV放送方式に合せて
映像/音響信号をハードディスクドライブに記録できる映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第7の目的は、映像記録/再生装置の使用時、ハードディスクドライブに必要以上に格納されたエラーファイルを自動に削除することができる映像記録/再生装置及びその制御方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために本発明に係る映像記録/再生装置は、光記録媒体に格納された映像データを内蔵された記録媒体に記録するための記録命令を入力するための入力部と;格納された前記映像データを符号化するビデオエンコーダーと;前記ビデオエンコーダーにより符号化された前記映像データを復号するビデオデコーダーと;前記入力部を介して記録命令が入力されれば、前記光記録媒体に格納された前記映像データについてそれぞれ符号化及び復号が行われるように前記ビデオエンコーダー及び前記ビデオデコーダーを制御し、前記符号化することに当って適用された所定のTV放送方式に基づいて前記映像データが復号されるよう前記ビデオデコーダーを制御し、復号された前記映像データが前記内蔵された記録媒体に記録されるように処理するメーン制御部と含む。
そして、前記ビデオデコーダーは、所定の領域にTV放送方式の設定値が記録されるレジスタ;を含み、前記メーン制御部は、前記符号化することに当って適用された前記所定のTV放送方式に基づいて前記TV放送方式の設定値をアップデートするよう制御し、前記ビデオデコーダーがアップデートされた前記TV放送方式の設定値に基づいて復号するように制御できる。
尚、前述した目的を達成するための本発明に係る光記録媒体に格納された映像データを内蔵された記録媒体に記録できる映像記録/再生装置の制御方法は、前記光記録媒体に格納された前記映像データを所定のTV放送方式に応じて符号化するステップと;前記符号化ステップにて適用された前記所定のTV放送方式を検出するステップと;検出された前記所定のTV放送方式に基づいて符号化された前記映像データを復号するステップと含む。
そして、前記所定のTV放送方式は、NTSC方式、PAL方式、及びSECOM方式のうちいずれか1つである。
本発明によれば、予約録画またはリアルタイム録画を行なうために記録対象データをハードディスクドライブ内の臨時記録領域に臨時的に記録した後、ハードディスクドライブ内の実際領域である長期記録領域で記録することに当って、電源オフモードへの転換が起ると、臨時記録領域に臨時記録された記録対象のデータを長期記録領域に記録するフラッシュー機能を行なうことが可能である。これにより、電源オフモードの方に転換されても臨時記録領域に臨時記録された記録対象データが失われることを抑える。
本発明によれば、放送信号の受信できる映像記録/再生装置にて、視聴中の映像/音響信号を望む時点から格納することができ、放送信号を格納する際に臨時記録領域に格納されていた映像/音響データを格納されている位置にそのまま格納することにより、臨時記録領域に格納されたファイルを長期記録領域に移動及びコピーしなくて済む。よって、ハードディスクドライブのような記録装置に対する管理及び制御が容易になる長所を有する。
本発明によれば、ハードディスクドライブを複数のサイズを有するクラスターに区分し、ファイルの種類に応じて適したクラスターを選択して記録できるようにし、より効果的なデータ管理が可能となる。
本発明によれば、大容量ハードディスクドライブにプログラムを記録する際、プログラム編集のための容量を隠しバッファ(hidden buffer)で設定し、プログラム編集のための領域を除いた残りの領域に映像/音響信号を格納することによって、編集時に必要なハードディスクドライブの容量が不足して記録された映像/音響信号の編集が不可能になるのを抑えることができる。
本発明によれば、システムの初期化時にハードディスクドライブのセルフ初期化が遅延されると、自動的にシステムがリセットされることによりシステムのブーティングエラーを抑えることができる。
本発明によれば、自動に映像/音響信号のTV放送方式が検出され適用されるので映像/音響信号のTV放送方式が異なる場合に生じるノイズまたは歪曲された信号を抑えることができるのでシステムの安定が図れる。
本発明によれば、映像記録/再生装置のハードディスクドライブに記録されたエラーファイルを自動に削除され、よってハードディスクドライブの記録空間の確保がより効率的になされる。
以下、本発明の良好な実施形態を添付された図面を参照して詳説する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る映像記録/再生装置200が適用されたシステムを概略的に示す図である。同図を参照すると、映像記録/再生装置200は、ディスプレイ装置であるTV100と伝送ケーブル150とにより接続されている。
映像記録/再生装置200は遠隔制御器300のような外部入力装置から受信された信号を処理し、表示情報をTV100に伝送する。なお、外部入力装置は、赤外線のような無線信号の送出する遠隔制御器300のみならず有線方式のキーボードのような入力装置にも適用され得る。以下では外部入力装置を遠隔制御器300に限定して詳説する。
映像記録/再生装置200はケーブル放送、衛星放送、ローカルケーブル(Local Cable)、デジタル放送(DBS)インターネット、カムコーダ、ディスクプレーヤー、セットトップボックスのような映像ソース源の少なくとも1つから映像/音響信号が受信されるように構築される。
図2は、図1に図示された映像記録/再生装置の一実施形態を概略的に図示したブロック図である。
映像記録/再生装置200の例としては、VCR、DVDP、PVR、VCR/DVDPコンビネーションシステム、ハードディスクドライブ/DVDPコンビネーションシステムなどがあり、本発明ではハードディスクドライブ/DVDPコンビネーションシステムを一実施形態に挙げて詳説する。ハードディスクドライブ/DVDPコンビネーションシステムは、ハードディスクドライブとDVDPとが1つに組合され映像/音響信号からなされた動画ファイル、停止画ファイル、音響ファイルだけでなく、テキストファイルなどの種々なデータを記録及び再生できる機能を備える。
図2を参照すると、映像記録/再生装置200は入出力端子部210、チューナー221、スイッチング部223、入出力制御部225、MPEGエンコーダー241、ハードディスクドライブ250、記録媒体ローディング部257、及びメーン制御部270を備える。
入出力端子部210は、種々のビデオ信号ソースから生成された信号を受信し、受信された信号または大容量記録媒体として適用されたハードディスクドライブ250から再生された信号を出力する。
入出力端子部210は、スーパービデオ入力端子(S_V IN)211及びスーパービデオ出力端子(S_V OUT)212、RF入力端子(RF IN)213、及びRF出力端子(RF OUT)214、ラインビデオ/オーディオ入力端子(LINE V_IN、LINE A_IN)215、及びラインビデオ/オーディオ出力端子(LINE V_OUT、LINE A_OUT)216、デジタルオーディオ出力端子(SPDIF:Serial Parallel Digital Interface)217が備えられる。
スーパービデオ入力端子211は、デジタル状の互いに分離された輝度信号(Y)と色差信号(Cr、Cb)を受信する端子であって、デジタルカムコーダ、DVDP、セットトップボックスなどと連結されて用いられる。スーパービデオ出力端子212は、デジタル状の互いに分離された輝度信号(Y)と色差信号(Cr、Cb)をTV100に送信する端子である。
RF入力端子213は、地上波放送信号を受信する端子であって、通常、アンテナと接続される。RF出力端子214は、後述するチューナー221により選局された放送信号を外部へ送信する端子で通常、TV100と接続される。
ラインビデオ/オーディオ入力端子215は、輝度信号(Y)と色差信号(Cr、Cb)が混じっているアナログ状の信号を受信する端子であって、アナログビデオ信号の出力を支援するカムコーダ、DVDP、セットトップボックスなどと連結されて用いられる。ラインビデオ/オーディオ出力端子216は、輝度信号(Y)と色差信号(Cr、Cb)が混じっているアナログ状の信号を送信する端子であって、アナログビデオ信号のディスプレイを支援するTV100と接続される。
デジタルオーディオ出力端子217は、メーン制御部270から伝送されるデジタルオーディオ信号を外部に出力する端子である。
チューナー221は、メーン制御部270により制御される入出力制御部225から要請するチャンネルの放送信号がRF入力端子213を介して受信されるようにする。
スイッチング部223は、入出力制御部225から制御され、スイッチング部223に接続された入出力端子を相互間について選択的に連結されるようにする。
入出力制御部225は、メーン制御部270から制御されチューナー221とスイッチング部223を制御する。
ビデオデコーダー231は、メーン制御部270から制御され、スーパービデオ入力端子211またはスイッチング部223を介して受信された信号を復号して出力する。
オーディオA/D変換部233は、スイッチング部223を介して入力されるアナログ状のオーディオ信号をデジタル信号に変換してデータ管理部259に出力する。
オーディオA/D変換部235は、オーディオA/D変換部233から出力されるデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換してスイッチング部233に出力する。
ビデオエンコーダー237は、ビデオデコーダー231またはMPEGデコーダー273から出力されるビデオ信号を符号化してスイッチン部223に出力する。
MPEGエンコーダー241は、メーン制御部270から制御され、ビデオデコーダー231から出力されるビデオ信号を設定された圧縮フォーマット方式により符号化し、符号化されたビデオ信号はメーン制御部270の制御によりハードディスクドライブ250またはMPEGデコーダー273に提供する。好ましくは、MPEGエンコーダー241はMPEG―2圧縮方式によりビデオ信号を符号化する。
第1のSDRAM243は、MPEGエンコーダー241にて符号化されたビデオ信号が臨時記録される所定のバッファである。
さらに、映像記録/再生装置は、システムが誤作動するのを判別する誤動作検出部245を備える。誤作動検出部245は、ハードディスクドライブ250により動画データがデータ記録領域に記録される間、ハードディスクドライブ250の記録動作に対してエラーが発生したかを判別してその結果をメーン制御部270に伝送する。
ハードディスクドライブ250は、MPEGエンコーダー241により符号化されたGOP(Group of Picture)ビデオ信号及び/またはオーディオA/D変換部223から出力されたオーディオ信号からなされる動画ファイル、停止画ファイル、音楽ファイル、放送信号に対するファイル、記録媒体ローディング部257に装着された光記録媒体から提供されるファイル、またはテキストファイルなどの多様な記録対象データが記録される大容量記憶装置である。
一般に、ハードディスクドライブ250は、記録対象データを少なくとも2つのセクターからなる記録単位のクラスター単位で記録される。よって、データ記録時にはデータは未記録されたクラスターのドレスを用いてデータを直接記録し、記録されたデータの検索時にはクラスターのアドレスを用いてクラスターに記録されたデータに直接接近する方式のランダムアクセス(Random Access)が可能である。さらに、ハードディスクドライブ250では、データ伝送速度が高速であり、大容量記録が可能であるため映像/音響信号の記録媒体として有効に使用される。
記録媒体ローディング部257は、映像記録/再生装置200に内蔵されている。記録媒体ローディング部257は、メーン制御部270により制御され外部から入力される記録対象データを光ディスク記録媒体に記録及び/または光記録媒体に記録された映像/音響信号をローディングして再生対象データに再生動作を行なう。記録媒体ローディング部257にはDVDPが適用され得るし、光記録媒体にはDVD、オーディオ及び/またはビデオCDなどがある。
データ管理部259は、メーン制御部270により制御されハードディスクドライブ250に記録されたデータ、記録媒体ローディング部257に挿入された光記録媒体に記録されたデータの移動経路を提供する。つまり、データ管理部259は、ハードディスクドライブ250に記録されたデータを記録媒体ローディング部257に装着された光記録媒体に提供したり、光記録媒体に記録されたデータをハードディスクドライブ250に提供したり、あるいはMPEGエンコーダー241にて符号化されたデータをハードディスクドライブ250に記録するとき移動経路を提供する。
データ管理部259は、ハードディスクドライブ250及び/または記録媒体ローディング部257に記録されたデータの再生及び記録対する管理を行なう。つまり、データ管理部259は記録媒体ローディング部257に記録されたデータのハードディスクドライブ250への格納、またはハードディスクドライブ250に記録されたデータの記録媒体ローディング部257への格納、及びMPEGエンコーダー241にて符号化されたデータのハードディスクドライブ250への格納をメーン制御部270から制御され管理する。
キー入力部260は、映像記録/再生装置200から支援する機能を設定または操作するための信号を後述するメーン制御部270に出力する多数の数字キー、方向キー、機能キーからなり、映像記録/再生装置200の本体に設けられる。
キー入力部260には、記録キー260a及び電源オフキー260bが備えられる。記録キー260aは、記録対象データがハードディスクドライブ250に記録されるように記録要請命令を入力するための機能キーであり、電源オフキー260bは、映像記録/再生装置200の電源オフ命令を入力するための機能キーである。記録キー260a及び/または電源オフキー260bはキー入力部260のみならず、遠隔制御器300にも備えられることが好ましい。
メーン制御部270は、中央処理装置(CPU)271とMPEG方式で圧縮された信号を復号するMPEGデコーダー273が複合しており、単一のチップ状のICになっている。MPEGデコーダー273は別のチップに分離されメーン制御部270と接続されることは勿論である。
さらに、メーン制御部270はエラー判断部275を備える。エラー判断部275はハードディスクドライブ250に記録されたプログラムファイルのうちエラーファイルを判断する。メーン制御部270は、エラー判断部275から判断されたエラーファイルを削除するようにハードディスクドライブ250を制御する。
第2のSDRAM276は、MPEGデコーダー273により復号された信号が臨時記録される所定のバッファである。
フラッシューメモリ(Flash Memory)277には、メーン制御部270の機能実行と関連した種々のプログラムが記録されている。
かかる映像記録/再生装置200でメーン制御部270は、キー入力部260から受信された信号または遠隔制御器300から受光部265を介して受信されたユーザ操作信号に応じる種々の機能をフラッシューメモリ277に搭載された運営プログラムをローディングして支援/処理し、上述の各要素を制御する。
さらに、フラッシューメモリ277にはメニュー案内処理部277aが備えられる。メニュー案内処理部277aには後述するメニュー案内リスト画面のようなGUI画面処理を行なうためのプログラムが格納されている。GUI画面は映像記録/再生装置200の機能選択時にユーザの便宜性を図るため提供されるグラフィック画面である。GUI画面は、TV100と接続された出力端子、例えば、ラインビデオ/オーディオ出力端子216を介して提供される。
受光部280は、外部入力装置である遠隔制御器300から送出されたユーザ操作信号を受信してメーン制御部270に出力するインタフェースである。
さらに、映像記録/再生装置200は、電源制御部291及び電源供給部293を備える。電源制御部291は、メーン制御部270から映像記録/再生装置200を再開始させるリセット命令が入力されれば、電源供給部293を制御して電源供給部293の電源供給動作を遮断した後再び供給する。電源供給部293は、記録媒体ローディング部257、ハードディスクドライブ250、及び映像記録/再生装置200の各部の動作に必要な電源を、入力された電源から設定されたレベルに変換してそれぞれ供給する。
図3は、図2に図示されたハードディスクドライブの論理的な構造を概略的に図示した図であり、図4は図2に図示されたハードディスクドライブのクラスターの配置を図示した図である。
図3を参照すると、ハードディスクドライブ250は、ブート記録領域250a、FAT領域250b、データ記録領域250c、及びルートディレクトリー領域250dを含む。
ブート(Boot)記録領域250aは、記録領域分割(Drive partition)に対する情報など、ハードディスクドライブ250の物理的構造についての情報が記録される領域である。
FAT(File Allocation Table)領域250bは、記録対象データがデータ記録領域250cのいずれのクラスターに配しているかに対する状態情報が記録される領域である。もし、容量の大きいファイルをハードディスクドライブ250に記録する場合、複数のクラスターに分割され記録される。但し、1つのファイルが複数のクラスターに分割されるとしても、クラスターがいつも連続的に位置しているのではなく、ハードディスクドライブ250に不連続的に分散して位置することも可能である。かかる場合、1つのファイルに関連した複数のクラスターの位置情報はハードディスクドライブ250のファイル配置表(FAT)によって管理される。つまり、FAT領域250bには、後述するデータ記録領域250cの複数のクラスターのうちファイルが記録された少なくとも1つのクラスターに対する位置情報が記録される。この際、所定のファイルが複数のクラスターに分割されて記録されると、所定のファイルが記録された複数のクラスターに対するアドレスはFAT領域250bに連携されて記録され、また各クラスターに所定のデータが記録または削除される度にFAT領域250bに記録された情報は更新される。
データ記録領域250cは、記録対象データが実質的に記録される領域であって、長期記録領域(A)と未記録領域(B)とに区分される。
長期記録領域(A)は、ユーザからの録画命令に応じて記録対象データ(例えば、映像/音響信号)をファイル化して長時間記録する非揮発性記録領域である。長期記録される記録対象データのファイルはユーザの好みによって編集できる。
未記録領域(B)は、いずれのデータも記録されない領域であり、時間遅延の視聴機能のために臨時記録領域(B1)が適応的に割当てられ、臨時記録領域(B1)を除いた残りの領域は空き記録領域(B2)として残存する。
これを詳説すると、臨時記録領域(B1)は、時間遅延視聴機能のために現視聴中のプログラムを臨時記録するための揮発性記録領域であって、外部から受信されるプログラムを先入先出(first In first Out:FIFO)方式により臨時記録され得る領域である。
さらに、臨時記録領域(B1)に臨時記録されたプログラムに対して長期記録命令が印加されれば、該プログラムは長期記録領域(A)のうちデータの記録されていない領域に長期記録される。
ルートディレクトリー領域250dは、データ領域250cに長期記録及び臨時記録された記録対象データの属性情報及び位置情報などが記録される領域であって、記録対象データの属性情報及び位置情報が記録された複数の記録クラスターと、属性情報及び位置情報が記録されていない複数の未記録クラスターとに区分付けられる。メーン制御部270によって生成されるファイルの属性情報は、記録対象データのファイル名、ファイル容量、記録された日付/時間、画質情報、音質情報などを含み、位置情報は、記録対象データの記録開始アドレス及び記録終了アドレスを含む。尚、ファイルに対する記録、削除のような編集動作が行われる度にFAT領域250bの状態情報及びルートディレクトリー領域250dの属性情報と位置情報は更新される。
ルートディレクトリー領域250dは、所定の記録対象データの生成時にメーン制御部270によって生成される「*.map」ファイルによりタイムマップ(Time Map:TAMP)構造を有する。タイムマップによって記録対象データはそれに応じるFAT領域250bに記録された位置情報及び属性情報領域に記録された属性情報と連携される。
図5は図1に図示された遠隔制御器を示す平面図である。後述するメニュー案内リスト画面の操作に対して図5を参照して詳説すると、メニューキー311は、メニュー案内リスト画面のローディングを指示するとき用いられる。上、下、左、右の方向キー(313、315、317、319)はメニュー案内リスト画面にリストされた多数のメニューに対するカーソルの移動を指示するとき用いられる。エンターキー321はメニューを選択する時に用いられ、リターンキー232は現画面から前画面に戻るときに用いられる。格納キー(REC)は動画ファイルなどを格納するために使用される。
その他のキーは、映像記録/再生装置200及びTV100などを操作するために知られた操作キー及び特定キーであって、当該キーと隣接して表示された文字を介してキーの機能を容易く理解することができ、各キーの機能に対する詳説を省略しても本発明が理解されるには何の支障もないため詳細な説明は除く。
本発明に係る第1の目的を具現するために、以下では所定の映像/音響信号をハードディスクドライブに記録中、電源オフモードへの転換命令が入力された場合、臨時格納された映像/音響信号に対してフラッシュー機能を行なう映像記録/再生装置及びその制御方法につき添付された図1ないし図6を参照して詳説する。尚、フラッシュー機能は、ハードハードディスクドライブ内で臨時記録領域のような揮発性領域に記録されたデータを強制的に長期記録領域のような非揮発性領域に記録させる機能を果たす。
図2及び図3を参照すると、キー入力部260の記録キー260aから記録要請命令が入力されれば、データ管理部259は、メーン制御部270からの制御によってFAT領域250bに記録されたデータ記録領域250cの各クラスターに対する情報(例えば、クラスターの位置情報、クラスターにデータが記録されているか否かなど)を読み出して臨時記録領域(B1)に臨時記録されるようにする。
そして、データ管理部259は、FAT領域250bから読み出した各クラスターに対する情報に基づいて臨時記録領域(B1)に臨時記録された記録対象データはデータ記録領域250cのうち多数の未記録クラスターに、属性情報はルートディレクトリー領域250dのうち多数の未記録クラスターに所定のサイズに分割されて長期記録されるようにする。更新されたクラスター情報はFAT領域250bに記録されるように臨時記録領域(B1)及び長期記録領域(A)を制御する。
図6は図2に図示された映像記録/再生装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図2、図3及び図6を参照すると、キー入力部260の記録キー260aが選択され所定の記録対象データに対して記録要請命令が入力されれば、メーン制御部270は記録対象データに対する属性情報を生成し、生成された属性情報及び記録対象データがデータ管理部259を介してハードディスクドライブ250に提供されるように処理する(S1110)。以下、記録対象データとしてMPEGエンコーダー241によって符号化されたビデオ信号とオーディオA/D変換部233によって変換されたオーディオ信号につき例を挙げて説明する。
ステップ1110によって映像/音響信号及び映像/音響信号の属性情報(以下、属性情報とする)がハードディスクドライブ250に提供されれば、データ管理部259は映像/音響信号及び属性情報が臨時記録領域(B1)に臨時記録されるようにする(S1120)。さらに、ステップ1120にてデータ管理部259は、長期記録領域(A)のFAT領域253bから長期記録領域(A)の各クラスターに対する情報(例えば、クラスターの位置情報、クラスターにデータが記録されているか否かなど)を読み出して臨時記録領域(B1)に臨時記録されるように処理する。
そして、データ管理部259は、FAT領域250bから読み出した各クラスターに対する情報に基づいてデータが記録されていない未記録クラスターに対する位置情報を把握した後、映像/音響信号はデータ記録領域250cのうち多数の未記録クラスターに、属性情報はルートディレクトリー領域250dのうち多数の未記録クラスターに所定のサイズに分割されて長期記録されるように処理する(S1130)。ステップ1130が行われると
FAT領域250bに記録された情報は更新される。
ステップ1130の後、電源オフキー260bから電源オフ命令が入力されれば、メーン制御部270はデータ管理部259へ電源オフ命令が入力されたことを通知する(S1140)。すると、データ管理部259は臨時記録領域(B1)に映像/音響信号、属性情報及び各クラスター情報が臨時記録されているかを判断する(S1150)。
ステップ1150にて、映像/音響信号、属性情報及び各クラスター情報が臨時記録されていると判断されれば、データ管理部259は臨時記録領域(B1)に臨時記録された映像/音響信号、属性情報及び各クラスター情報に対してフラッシュー機能を行なうようにする(S1160)。即ち、データ管理部259はデータが記録されていない未記録クラスターに対する位置情報を把握して映像/音響信号はデータ記録領域250cのうち多数の未記録クラスターに、属性情報はルートディレクトリー領域250dのうち多数の未記録クラスターに、各クラスター情報はFAT領域250bに強制的長期記録されるように流入処理する。
ステップ1160が行われると、メーン制御部270は映像記録/再生装置の電源をオフする(S1170)。
これによって、映像/音響信号を記録する途中に電源オフモードへの転換命令が入力されても電源がオフされる前にフラッシュー機能が行われてハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)に臨時記録された映像/音響信号、属性情報、及び更新されたクラスター情報は失われることなく長期記録領域(A)に長期記録される。
一方、ステップ1150にて、臨時記録領域(B1)に映像/音響信号、属性情報、及び各クラスター情報が臨時記録されていないと判断されれば、データ管理部259から通知された判断信号によってメーン制御部270は記録/再生装置の電源をオフする(S1170)。
本発明に係る第2の目的を具現するために、以下では視聴中の映像/音響信号を望む時点から格納できる映像記録/再生装置及びその制御方法につき図1、図2、図7ないし図10を参照して詳説する。
本実施形態によれば、遠隔制御器300は、映像記録/再生装置200を遠隔制御し、臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号を格納しようとする場合、遠隔制御器300に備えられる臨時領域転換キー(図示せず)を押してハードディスクドライブ250に臨時格納された映像/音響信号をTV100に再生し、画面に再生された映像データの再生方向を方向キー313、315、317、319で上、下、左、右探索した後、レコードキー325を押して臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号を長期記録領域(A)に設定する。
さらに、メーン制御部270は、受光部280を介して遠隔制御器300に備えられる臨時領域転換キー(図示せず)による制御信号の発生を認知したとき、ビデオデコーダー231及びオーディオA/D変換部233から印加される映像/音響信号の代わりにハードディスクドライブ250に臨時格納中の映像/音響信号をビデオエンコーダー237及びオーディオD/A変換部235に印加する。この時、ビデオデコーダー231及びオーディオA/D変換部233から出力される映像/音響信号はハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)に続いて格納される。
受光部280は、遠隔制御器300から送出されるレコードキー325、臨時領域転換キー(図示せず)、方向キー313、315、317、319によって発生される遠隔制御信号を受信し、これをメーン制御部270に印加する。尚、臨時領域転換キー(図示せず)はハードディスクドライブ250に臨時格納された映像/音響信号をTV100に再生するための制御信号を発生させるキーであり、方向キー313、315、317、319は臨時領域転換キー(図示せず)が押された後、TV100に再生される映像/音響信号の再生位置を変更するための制御信号を発生させるキーであり、レコードキー325は方向キー313、315、317、319によって選択された再生位置でハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号を永久格納するための制御信号を発生させるキーである。
ハードディスクドライブ250は、MPEGエンコーダー241によってMPEGフォーマットに変換された放送信号を所定時間(例えば1時間程度)の間FIFO方式で臨時格納する臨時記録領域(B1)及び遠隔制御器300から発生されるレコードキー325によってMPEGフォーマットの放送信号を格納するための長期記録領域(A)を有する。尚、前述された臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)は固定の領域ではなく、臨時記録領域(B1)に臨時格納中である映像/音響信号が遠隔制御器300のレコードキー325によってファイルとして永久に格納する時、格納された領域が有する容量の分をデータ管理部259により再び割当てられる。尚、再び割当てられる領域は、ハードディスクドライブ250を論理的に直接分割せず、データ管理部259からメーン制御部270に出力される領域情報によって設定され、領域情報に基づいたメーン制御部270が臨時データを記録する時、データ管理部259から出力される領域情報に応じて臨時データを記録する位置を相違にする。
図7は、図2に図示したデータ管理部259に対する詳細ブロック図である。
図示されたデータ管理部259は、FAT情報読み出し部259―1、設定値格納部259―2、及び領域設定部259―3を含む。
FAT情報読み出し部259―1は、ハードディスクドライブ250のFATから格納されたファイルの位置情報、つまりアドレス情報を読み出す。読み出されたアドレス情報によってハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)及び長期記録領域(A)の情報が得られる。このとき、FAT情報読み出し部259―1はハードディスクドライブ250のFATが更新される度にこれを読み出す。
設定値格納部259―2は、ハードディスクドライブ250に割当てられた各領域、つまり、臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)に対する領域のサイズ情報を有する。例えば、ハードディスクドライブ250が40Gバイトの容量を有し、臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)にはそれぞれ10Gバイト、20Gバイトの容量を有しているとすると、各格納領域(B1、A)に対して10Gバイトと20Gバイトというサイズの情報を有することになる。この時、設定値格納部259―2に格納されたサイズ情報は遠隔制御器300によってTV100に具現可能なOSD(On Screen Display)メニューにより再設定可能にすることが好ましい。
領域設定部259―3は、FAT情報読み出し部259―1と設定値格納部259―2からそれぞれ印加されるFAT情報と領域に対するサイズ情報に基づいてハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)に対するアドレスを再設定し、これをメーン制御部270に印加する。メーン制御部270は、領域設定部259―3から印加されるアドレス情報を参照して臨時ファイルとファイルが格納される位置を認知する。よって、臨時記録領域(B1)に格納されていた臨時ファイルがファイルとして永久格納されても臨時記録領域(B1)の格納スペースは減少されない。
図8は、図2に図示されたハードディスクドライブ250のファイル配置構造及び臨時ファイルの格納方法を説明するためのブロック概念図である。
ハードディスクドライブ250は、信号源(図示せず)から印加される映像/音響信号を格納するための長期記録領域(A)及び臨時記録領域(B1)を備える。信号源が放送信号である場合、放送を視聴する時間から所定の時間(例えば1時間程度)の間に視聴者から別の命令がなくてもこれをバッファリングする臨時記録領域(B1)を備える。この際にハードディスクドライブ250はFIFO方式に応じて臨時記録領域(B1)に1時間ほどの映像/音響信号が記録され、臨時記録領域(B1)が充足になると、真先に格納された映像/音響信号を削除しその上に新たな映像/音響信号を記録する。
図示されたように、ハードディスクドライブ250は、ブーティングするためのブート記録領域、ハードディスクドライブ250に格納されるファイルの位置、つまりファイルのアドレス情報を記録するFAT領域、MPEGフォーマットで符号化された放送信号のうち放送信号を所定の時間単位で臨時格納する臨時記録領域(B1)、MEPGフォーマットで符号化された放送信号、記録媒体ローディング部257から読み出された映像/音響信号を永久格納するための長期記録領域(A)を含む。このうち臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)は、FIFOに応じて先に格納されたデータが先に削除される形態のデータ格納方式を取る。即ち、(1)〜(9)までの順番で臨時記録領域(B1)にデータが格納され、格納されたデータ(1)〜(9)により臨時記録領域(B1)が充足すると、ハードディスクドライブ250に新たなデータを印加するとき、一番先に格納された(1)、(2)の順番に削除され、その位置に新たなデータが格納される。
図9Aと図9Bは、データ管理部259によって臨時記録領域(B1)及び長期記録領域(A)が再設定される過程を説明するためのブロック図である。まず、図9Aは、TV100に再生中の放送信号に応じてハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)に格納される映像/音響信号の格納領域を示す。尚、参照符号Cは臨時記録領域(B1)に格納されている臨時ファイルを示す。
図9Bは、図9AのC領域が遠隔制御器300に備えられるレコードキー325に応答したメーン制御部270からの制御によってハードディスクドライブ250に永久ファイルとして格納される際、ハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)が再設定される過程を示す。
同図のように、C領域は臨時ファイルから永久データの方に転換されたため、図9Aに図示された臨時記録領域(B)の格納領域は減少される。逆に、長期記録領域(A)はC領域をさらに含むことになり格納領域が増加する。かかる領域変更はFAT領域に記録され、データ管理部259はこのような領域変更の情報に基づいてC領域の分長期記録領域(A)を減少させ、これを臨時記録領域(B)に再設定する。これによって、臨時ファイルが永久データの方に転換されてもハードディスクドライブ250に既設定された領域のサイズにはその変化が生じない。
図10は本発明に係る、映像記録/再生装置で発生する臨時ファイルの格納方法の好ましい一実施形態の順序図である。
まず、チューナー221から受信される放送信号をMPEGフォーマットで符号化し、これをハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)に格納する(S1210)。この際にハードディスクドライブ250に格納される映像/音響信号はメーン制御部270、ビデオエンコーダー237、及びオーディオD/A変換部235を介してTV100で再生される。つまり、視聴者が視聴している放送プログラムに対応する映像/音響信号がTV100で再生される。これによってハードディスクドライブ250はFIFO方式に応じて新たに印加される映像/音響信号で限られた空間(例えば、10Gバイト)にて続いて臨時記録領域(B1)を充足させる。ここで、遠隔制御器300に備えられる臨時領域転換キー(図示せず)が押されると(S1220)、臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号の最初の部分から再生される(S1230)。このとき、臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号を再生する際、臨時記録領域(B1)にはMPEGエンコーダー241から印加される映像/音響信号が続いて記録される。尚、臨時領域転換キー(図示せず)が押されなければ、MPEGエンコーダー241から印加される映像/音響信号はメーン制御部270とビデオエンコーダー237及びオーディオA/D変換部235を介してTV100に再生される(S1240)。
次に、臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号がTV100に再生中の状態で方向キー313、315、317、319を押すと(S1250)、方向キー313、315、317、319により臨時記録領域(B1)にて再生中の映像/音響信号の再生位置が変更される(S1260)。方向キー313、315、317、319のうちREW方向キー
が押されると再生中の位置から以前方向に変更され、方向キー313、315、317、319のうちFF
が押されると再生中の位置から次の方向に再生位置が変更される。これによって、視聴者は方向キー313、315、317、319を押して自身が記録しようとする位置を探索する。
次に、方向キー313、315、317、319を用いて希望する位置を選択すると、遠隔制御器300に備えられるレコードキー325を押す(S1270)。レコードキーが押された位置から臨時記録領域(B1)に格納された映像/音響信号は永久ファイルとして転換される(S1280)。つまり、レコードキー325によって選択された地点は長期記録領域(A)の開始点となる。ここで、データ管理部259は、FAT情報読み出し部259―1と設定値格納部259―2からそれぞれ印加されるFAT情報と領域に対するサイズ情報に基づいてハードディスクドライブ250の臨時記録領域(B1)と長期記録領域(A)に対するアドレスを再設定し、これをメーン制御部270に印加する。メーン制御部270は、領域設定部250―3から印加されるアドレス情報を参照して臨時ファイルとファイルデータが格納されるべき位置を認知する。従って、臨時記録領域(B1)に格納されていた臨時映像/音響信号がファイルとして永久格納されるとしても臨時記録領域(B1)の格納空間は減少されない。さらに、視聴者は視聴中の放送信号を格納しようとする時、希望する位置からハードディスクドライブ250に格納できる。
本発明に係る第3の目的を具現するために、以下ではハードディスクドライブを複数のサイズを有するクラスターに区分し、ファイルの種類に応じて適切のクラスターに記録できる映像記録/再生装置及びその制御方法を添付の図2及び図11ないし図13Bを参照して詳説する。
本発明によれば、ハードディスクドライブ250の格納空間は、データ記録領域及びユーザ記録領域とに区分される。データ記録領域は、動画データが記録される領域であり、データ属性情報領域を含む。データ属性情報領域は、データの記録日付、ファイル容量、拡張子などの属性情報が記録される領域である。メーン制御部270は、ハードディスクドライブ250にデータが記録されるときにデータその自体内に含まれるデータ属性情報を検索してデータ属性情報領域に記録する。
ユーザ記録領域は、動画データについてユーザにより編集された付加情報が記録される領域である。ユーザ記録領域に記録される情報は、例えば、データ名、ディレクトリなどが挙げられる。
図11は、図2の映像記録/再生装置でデータ管理部259を概略的に図示したブロック図である。データ他管理部259は、クラスター形成部259―4、拡張子検索部259―5、クラスター選び部259―6、及びファイル記録部259―7を備える。これらの動作はメーン制御部270により制御され、以下については後述する。
ハードディスクドライブ250をフォーマットしようとする場合、ハードディスクドライブ250を種々のサイズのクラスターに分割できる補助画面がメーン制御部270の制御の下でTV100にディスプレイされる。即ち、補助画面はフラッシューメモリ277内のメニュー案内処理部277aによって本発明と関連したクラスターのサイズを選択するようにディスプレイされ、これはメーン制御部270からの制御による。
図12Aは、前述した補助画面410の一例を図示したものである。同図のように、ハードディスクドライブ250をフォーマットする時、各クラスターのサイズを選択できる補助画面をディスプレイし、ユーザがキー操作を行なって容易にフォーマット形態を選択できるようにする。画面のように、ユーザが選択カーソル410―1を移動させ1番を選択するとMPEG関連の動画は40時間録画できる容量を割り振る。また、MP3関連のファイルは250個の格納できる容量を、Picture関連ファイルは10000個の格納できるようにハードディスクドライブを分割してフォーマットするよう選択される。
クラスター形成部259―4は、ハードディスクドライブ250をフォーマットする場合にサイズの相異なるクラスターを形成させる。TV100の補助画面で決められたハードディスクドライブの分割オプションに応じてそれぞれのサイズ別にクラスターが形成される。ここで、MPEGを格納するクラスターは、一般のクラスターではなく複数個の一般のクラスターから構成された、容量の大きいスーパークラスターからなり、MP3とPicture関連のクラスターは一般のクラスターに割当てフォーマットを進行する(図12C参照)。
クラスター形成部259―4によって形成されたクラスターの配置は、図12Cの通りである。同図は本発明によって形成されたクラスターの配置を図示したものであり、クラスターはサイズ別にいくつかのステップに形成され、各ステップのサイズごとに複数個のクラスターが形成され得る。さらに、格納されるデータ(ファイル)の格納位置を分類するために、つまり、決まった領域に記録させるため次の表1のような拡張子分類表を格納している。
表1のように、「*.mpg」、「*.dat」などのような拡張子名を有するファイルは全て動画ファイルとして規定し、スーパークラスターでフォーマットされた動画領域に格納する。「*.jpg」、「*.tif」などのような拡張子名を有するファイルは全て停止画ファイルとして規定し、一般のクラスターでフォーマットされた停止画領域に格納する。さらに、拡張子の種類が「*.mp3」、「*.ac3」などのようなファイルは全てサウンドファイルとして規定し、サウンド領域に格納する。
図13Aはクラスターを分割してフォーマットする方法を説明するためのフローチャートであり、図13Bは分割されたクラスターにファイルを格納する方法を説明するためのフローチャートである。図面を参照しながら詳説する。
ハードディスクドライブ250をフォーマットしようとすると(S1311)、メーン制御部270はハードディスクドライブ250の分割方式を選択できる補助画面をTV100に表示するように制御する(S1312)。前記補助画面からユーザが特定のハードディスクドライブ分割方式を選択すると(S1313)、メーン制御部270からの制御に応じてクラスター形成部259―4は選択された特定のサイズ別にハードディスクドライブ250をサイズの異なる複数のクラスターで形成させる(S1314、1315)。例えば、図12Aのように、1番で指定された分割方式を選択すると、MPEG関連の動画は40時間録画のできる容量が割り当てられ、MP3関連ファイルは250個の格納できる容量が、Picture関連ファイルは10000個の格納できるハードディスクドライブ250を分割してフォーマットするように選択されるのである。さらに、MPEGの格納できるクラスターは一般のクラスターではなく、複数個の一般のクラスターから構成された容量の大きいスーパークラスターからなり、MP3とPicture関連のクラスターは一般のクラスターに割り当ててフォーマットすることが好ましい。また、前記フォーマットを進行する前に、最終的にユーザがフォーマットするか否かを確かめる画面411(図12B参照)を出力してミスで記録されたデータを消してしまう場合が生じないようにすることが好ましい(S1316)。即ち、図12Bのように、フォーマットを進行するかを確かめる画面411がメーン制御部270の制御の下でTV100に表示され(S1317)、ユーザがキー入力部260や受光部280を介してフォーマットの進行を決めれば、当該のクラスターにハードディスクドライブ250を分割してフォーマットを実行する(S1318)。この際、前記フォーマットを進行するかについて確かめる画面においては、ユーザが明らかな自分の意志でフォーマットを進行することができるように、選択カーソル410―1がNO窓にデフォルトで位置するように表示してユーザがフォーマットを望む場合、キー入力部260や受光部280を介して選択カーソル410―1をYESに移動され得るようにすることが好ましい。
前述のように、フォーマットされたハードディスクドライブ250にファイルを格納する場合には(S1321)、図13Bのようにメーン制御部270からの制御の下で拡張子検索部259―5は記録するためのファイル自体に含まれている属性情報からファイルの拡張子情報を検索する(S1322)。
拡張子検索部259―5により記録されるべきファイルの拡張子情報が検索されれば、クラスター選び部259―6はメーン制御部270の制御の下で検索されたファイルの拡張子情報をクラスター形成部259―4に格納されている拡張子分類表と比べて一致する拡張子が属するクラスターを検索し、ファイル記録部259―7はメーン制御部270からの制御の下で拡張子検索部259―5によって検索された適したサイズのクラスターにファイルを記録する(S1323、1324)。
以上のようにファイル記録部259―7は、クラスター選び部259―6により同一の拡張子を有するクラスターにファイルを記録することによって、ハードディスクドライブ250の空間を最適化させ得る。容量の大きな動画ファイルはスーパークラスターに格納して少ない数のクラスターでデータを格納することと同時に、容量の少ない停止画ファイルとサウンドファイルとは、一般のクラスターに格納することにより、容量の大きいクラスターを使うことで生じられるメモリの損失を抑えることができる。
本発明に係る第4の目的を具現するために、以下ではハードディスクドライブに記録されたデータの編集機能をメニューガイドリストを用いて制御する映像/再生装置及びその制御方法につき、添付された図1、図2、図14ないし図18を参照して詳説する。特に、TV100にメニューガイドリストを表示し、これを用いて記録された映像信号データを編集することにつきメニューガイドリスト画面処理と関連づけて詳説する。
本実施形態にては、クラスター形成部を含むデータ管理部がハードディスクドライブ250をフォーマットする場合にサイズの異なる複数のクラスターを形成させる。またクラスターをサイズ別にいくつの段階を形成し、各段階のサイズごとに複数のクラスターが形成され得る。ファイルの記録時に記録されるファイルの容量に応じて適したクラスターを検索し、適したサイズのクラスターにファイルを記録する。
先ず、メニューガイドリスト画面の一実施形態が図14に図示されている。同図を参照すると、メニューガイドリスト画面450にはメーンメニューが表示される。
メーンメニューには、ハードディスクドライブ250に格納されたデータの管理のためのデジタルレコーダーメニュー、記録媒体ローディング部257に格納されたプログラムの制御のためのDVDプレーヤーメニューがあり、その他に「Juke Box」メニュー、「Photo Album」メニュー「Set Up」メニューなどが含まれている。
ハードディスクドライブ250に格納されたプログラムの管理のためにメーンメニューのうちデジタルレコーダーメニューを選択すると、デジタルレコーダーメニューに属するサブメニューが垂直状に列を作って配されるようにメーンメニューと共に表示される。サブメニューには、プログラムリストメニュー、視聴制限のメニュー(Parent lock)、編集メニュー、及びレコーディングメニューがある。
画面の下端領域にはメニューガイドリスト画面450の利用に対応される遠隔制御器300のキー操作利用情報が表示される。
サブメニューのうち、ハードディスクドライブ250に格納されたプログラムの編集のために編集メニュー420―1を選択すると、メーン制御部270は図14に図示されたような大2のサブメニューがメニューガイドリスト画面内に表示されるよう処理する。ハードディスクドライブ250に格納されたプログラムの編集のための第2のサブメニューには結合メニュー(combine)、分割メニュー(divide)、削除メニュー(delete)、または部分削除メニュー(partial delete)が含まれる。
編集メニュー420―1のサブメニューのうち、結合メニュー420―2と、分割メニュー420―3につき図15及び図16を参照して詳説する。図14に図示された編集メニュー420―1の従属メニューである結合メニュー420―2は、ハードディスクドライブ250に記録されたプログラムの相互間をユーザが結合する作業が行われるように支援する。結合メニュー420―2が選択されれば、メーン制御部270は図15のような後続画面を提供し、メーン制御部270は図15の図示されたような後続画面を提供し、メーン制御部270は中端領域の上部にはプログラムリストキー選択時に閲覧されるプログラム案内情報のうち、順番に応じて表示可能個数に該当する停止画を抜粋してリストアップして表示し、上部に表示された画面のうちユーザが結合しようと選択された画面は中端領域の下部に備えられた結合窓に表示処理する。その後、実行メニュー(Execute)が選択されれば、メーン制御部270は選択されたプログラム、つまり、結合窓に表示された画面に対応されるプログラム間を結合して新たなファイルで記録処理する。
分割メニュー420―3は、ハードディスクドライブ250に1つのファイル単位で記録されたプログラムを多数に分割することを支援する。分割メニュー420―3が選択されれば、図16のように中端領域の上部にはハードディスクドライブ250に記録されたプログラムに対応される停止画が表示され、選択された停止画について全体の長さを表示するバー(bar)型グラフ及びバー型グラフについてユーザが遠隔制御器300を操作して選択された区間に対して分割処理を行なう。
前述のような編集メニューを実行するためにはハードディスクドライブ250上において所定の容量が必要である。
かかる編集機能を備えた映像記録/再生装置の大容量ハードディスクドライブ250に記録されたデータの構造は図16の通りである。同図を参照すると、映像記録/再生装置200の大容量ハードディスクドライブであるハードディスクドライブ250のデータ記録領域はmp3、jpegファイル格納領域(a)、time shift領域(b)、mpegファイル格納領域(c)を含む。
本発明に係るmpegファイル格納領域(c)では隠しバッファ領域(d)が設定される。つまり、ハードディスクドライブ250のフォーマットを行なうとき形成されるクラスターのうちmpegファイル格納領域(c)の所定クラスターが隠しバッファで設定され、ファイル記録時には検索対象クラスターから除外される。
隠しバッファ領域(d)は、ハードディスクドライブ250のmpegファイル格納領域(c)で記録されたデータを編集し、編集されたデータを記録するための必要とされる領域である。
以下では、本発明の実施形態に係るハードディスクドライブの制御方法につき図18のフローチャート及び図14ないし図17を参照して詳説する。
ユーザが録画選択信号を入力したり予約録画機能により受信される動画データのレコーディングが開始される。記録されるデータはMPEGエンコーダー241から符号化されてハードディスクドライブ250のmpegファイル格納領域(c)に記録される。MPEG―2圧縮方式によってデータをMPEGファイルに符号化することが好ましい。
ハードディスクドライブ250のmpegファイル格納領域(c)で隠しバッファ領域(d)を設定する(S1410)。レコーディングが開始されるとメーン制御部270はスーパークラスターをチェックし、使用されずに残っているクラスター数をカウントする(S1420、1430)。データの編集のために必要な領域は、隠しバッファーで設定されているためハードディスクドライブ250のmpeg格納領域にて隠しバッファ領域に該当するクラスターが除外された領域の使用されなかったクラスター数がチェックされる。
チェックの結果、隠しバッファ領域を除いた残ったクラスター数が0であるかを判断する(S1440)。前記判断ステップ(S1440)で使用されず残っているクラスター数が0でないと判断されれば、残っているクラスターにレコーディングを行ない(S1450)、前記チェックステップ(S1430)へリターンする。そして、前記判断ステップ(S1440)にて隠しバッファ領域を除いて残っているクラスター数が0であると判断されれば記録を中断し(S1460)、TV画面にハードディスクドライブ250の格納容量が超過されたというメッセージをディスプレイする(S1470)。
このようなステップを介して格納されたプログラムの編集のために結合メニュー、分割メニュー、削除メニューなどの編集機能を行なう時には前記設定された隠しバッファ領域(d)のクラスターを用いて編集を行なう。分割メニュー機能を行なう時に最も多いクラスターが必要とされるため、これを基準にバッファの容量を決定する。従って、大容量のハードディスクドライブ250に動画データを記録する時、プログラムの編集のための領域を除いた残りの領域に動画データを格納するので編集のために必要なハードディスクドライブの容量が不足することにより格納されたデータの編集が不可能になるのを抑えることができる。
本発明に係る第5の目的を具現するために、以下ではハードディスクドライブの初期化遅延時にシステムのブーティングエラーが生じるのを抑えることのできる映像記録/再生装置及びその制御方法につき図2及び図19を参照して詳説する。
図2を参照すると、誤動作検出部245を介してハードディスクドライブ250のエラー動作が生じたと判断すると、メーン制御部270は映像記録/再生装置へ電源を供給する電源供給部293を制御し、記録媒体ローディング部257及びハードディスクドライブ250を含んだ映像記録/再生装置を再び駆動するように電源制御部291を制御する。これによって、電源制御部291は、メーン制御部270から伝送されたシステムの再駆動命令に応じて電源供給部293を制御して電源を遮断した後再び供給させる。
このように構成された映像記録/再生装置の初期化過程は次の通りである。
つまり、電源が入力されシステムがパワーオンされれば、装置の各構成部分に電源が印加される順番で自動初期化がなされる。ハードディスクドライブ250に電源が印加されればハードディスクドライブのセルフ初期化モードが行われる。
ハードディスクドライブ250のパワーオンレディー(power on ready)過程は、パーキングされたヘッドをアンラッチ(unlatch)させてディスク面の最も外側に配した所にヘッドを位置させた後、キャリブレーション(calibration)を行なう。キャリブレーションが行われた後にハードディスクドライブ250はドライブレディーモードに転換される。
ハードディスクドライブ250がパワーオンされれば、ラッチからアクチュエーターが分離される。ところが、設定された位置にアクチュエーター配していない時、あるいはドライブ内に問題がある時にはハードディスクドライブ250のセルフ初期化が遅延される。
即ち、セルフ初期化モードが行われる途中にはビジーモード(busy mode)であってハードディスクドライブ250は通信不可能になる。非常的な動作やアクチュエーター位置のエラーが生じた時には、ハードディスクドライブ250にパワーが印加されても初期化が終了されずビジーモードがクリアされない。
本発明に係るメーン制御部270は、ハードディスクドライブ250のセルフ初期化モードが行なわれている途中に初期化が完了されたかをチェックする。メーン制御部270のチェック結果、設定回数以上が失敗(failure)であると確認されれば前記電源制御部291に制御信号を出力してハードディスクドライブ250に印加される電源を遮断する。
そして、システムをリセット(reset)しシステムを再びパワーオンさせ、システム自動初期化を行なう。ハードディスクドライブ250のセルフ初期化においても再び始動される。このことにより、ハードディスクドライブのセルフ初期化モードを行なうのに時間が遅延されてシステムの待機中にブーティングエラーが生じることを抑えることができる。
図19は、図2に図示された映像記録/再生装置の初期化方法を図示したフローチャートである。同図を参照して本発明に係る映像記録/再生装置の初期化方法をより詳しく説明する。
まず、システムがパワーオンされれば(S1510)、システムの自動初期化が行われる(S1520)。電源が印加される順番でシステムの各構成が初期化される。ハードディスクドライブ250に電源が入力されれば(S1530)、ハードディスクドライブ250はセルフ初期化モードを行なう(S1540)。ハードディスクドライブ250のセルフ初期化モードを行なっている途中に初期化が完了されたかをチェックする(S1550)。S1550において設定回数以上が失敗であると、メーン制御部270の制御信号に応じて電源制御部291はハードディスクドライブ250に印加される電源が遮断されるように電源供給部293を制御する(S1560)。そして、メーン制御部270はシステムをリセットしシステムを再びパワーオンさせる。よって、ハードディスクドライブ250の初期化が遅延される場合、自動でシステムをリセットさせてシステムの待機中にブーティングエラーが生じることを抑えることができる。
本発明に係る第6の目的を具現するために、以下では記録媒体に記録された映像/音響信号をハードディスクドライブに記録する際、再生時に検出されたTV放送方式に合せて映像/音響信号をハードディスクドライブに記録することができる映像記録/再生装置につき図1、図2、図5及び図20を参照して詳説する。
図20は、本発明に係る映像記録/再生装置によって記録媒体に格納された映像/音響信号のTV放送方式が検出され、ハードディスクドライブを格納する時に検出されたTV方式が適用される過程を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは映像/音響信号が記録されたDVDのような記録媒体を記録媒体ローディング部257に装着する(S1610)。
そして、キー入力部260または遠隔制御器300を介してDVDモード/ハードディスクドライブモード転換命令を入力して映像記録/再生装置200をDVDモードに転換させる。そして、キー入力部260または遠隔制御器300を介して再生命令を入力する(S1620)。これを介してメーン制御部270はラインビデオ/オーディオ出力端子216と連結されたTV100の方に映像/音響信号を出力する。この際、メーン制御部270からの制御に応じてDVDからローディングされた映像/音響信号はMPEGデコーダー273を介して復号される。
さらに、ビデオエンコーダー237を介して符号化され、符号化される時にローディングされた映像/音響信号がいずれのTV放送方式であるかを検出し、これに応じて符号化過程を行なう(S1630)。
さらに、メーン制御部270はこれに対するTV放送方式の情報をビデオデコーダー231内のレジスタ(図示せず)に格納する(S1640)。
そして、ユーザによりDVDに格納された映像/音響信号について記録するためにレコードキー325が選択されれば、これに対応される記録命令がメーン制御部270に入力される(S1650)。
メーン制御部270は、入力された記録命令に基づいてビデオエンコーダー237を制御しDVDに記録された映像/音響信号が所定のTV放送方式に基づいて符号化及び復号されるように制御する。これを詳説すると次の通りである。
記録媒体ローディング部257に取付けられたDVDの映像/音響信号はローディングされて第2のSDRAM276へ一時格納される。一時格納された映像/音響信号はメーン制御部270からの制御に応じてMPEGデコーダー273で設定された圧縮フォーマット方式に応じて復号され、メーン制御部270からの制御に応じてビデオエンコーダー237に出力される。ビデオエンコーダー237は入力された映像/音響信号を符号化し、この時にはビデオDVDに記録されたTV放送方式に応じて符号化する。そして、符号化された映像/音響信号はスイッチング部223に入力され、スイッチング部223では入出力制御部225の制御に基づいて出力端の方に出力するか、あるいはビデオデコーダー231に出力するかを決める。DVDでハードディスクドライブ250に映像データを記録する場合において、入出力制御部225はスイッチング部223を制御してビデオデコーダー131に映像/音響信号が出力されるように制御し、これに応じて符号化された映像/音響信号はビデオデコーダー231に出力される。ビデオデコーダー231は、レジスタに格納された所定のTV放送方式の設定値に基づいて符号化された映像/音響信号を復号する(S1660)。
そして、復号された映像/音響信号は、MPEGエンコーダー241に出力される。MPEGエンコーダー241では入力された映像/音響信号を設定された圧縮フォーマット方式に応じて符号化しハードディスクドライブ250に格納する(S1670)。
本発明に係る第7の目的を具現するために、以下では所定の映像/音響信号をハードディスクドライブに記録する途中、電源オフモードへの転換命令が入力された場合、臨時格納された映像/音響信号に対してフラッシュー機能を行なう映像記録/再生装置及びその制御方法につき図1、図2、図21ないし図23を参照して詳説する。
図21は、ハードディスクドライブ250に記録される動画ファイルであるプログラムファイルを説明するための概念図である。同図を参照して本発明に係るエラーファイルの自動削除機能につき詳説する。
プログラムファイルはプログラムファイルがハードディスクドライブ250に記録される位置情報であるヘッダ250B―1と、プログラムファイルのファイル情報であるユーザデータ250B−2、及びMPEGエンコーダー241で符号化された映像データグループのGOP(Group of Picture)データ250Aを有する。
好ましくは、プログラムファイルの管理のためにハードディスクドライブ250ではヘッダ250B―1とユーザデータ250B−2を対応して備えられたユーザD/B250Bと、MPEG方式で符号化されたGOPデータ250Aとに分離されて記録される。
ユーザD/B250Bはプログラムリスト画表示される時含まれる停止画情報を示すために停止画の位置情報(source)を含み、さらに、プログラムのタイトル、ファイル名、ファイルの再生長さ、プログラムが記録された年/月/日/時/分/秒に対するデータが含まれる。従って、プログラムリスト機能を行なう場合、ハードディスクドライブ250に記録されたユーザD/B250Bを用いてディスプレイ装置の画面上でプログラムリストを表示する(図22参照)。
以下、本発明に係るハードディスクドライブ250にて生成されたエラーファイルを削除する過程につき図2及び図21を参照して説明する。
例えば、記録データとして選ばれた所定のチャンネル放送信号がプログラムファイルとして、図2に図示されたハードディスクドライブ250に記録される過程は次の通りである。
まず、所定のチャンネル放送信号を記録するための記録命令受光部280に入力されれば、メーン制御部270は入出力制御部225を制御してチューナー221から所定のチャンネル放送信号を選局する。スイッチング部223は、チューナー221から受信されるチャンネル放送信号を選択してビデオデコーダー231及びオーディオA/D変換部233からそれぞれ信号処理されMPEGエンコーダー241に入力される。MPEGエンコーダー241は信号処理された放送信号を符号化してプログラムファイルのGOPデータ250Aを生成する。それと共に、チャンネル放送信号に対するタイトル、停止画位置情報に対する時間、長さ、ファイル名などのユーザデータ250B−2を生成する。この時、生成されたユーザデータ250B−2は第2のSDRAM276に臨時記録(temporary buffer)される。
その後、チャンネル放送信号に対する記録が完了されて受光部280から停止命令が入力されれば、メーン制御部270は第2のSDRAM276で臨時記録されたユーザデータ250B―2をハードディスクドライブ250にユーザD/B250Bとして構築して格納させる。よって、ハードディスクドライブ250にては所定の割当てられたアドレス250B―1にユーザデータが250B―2がユーザD/B250Bとして構築され、これに対応するGOPデータ250Aを有するプログラムファイルが記録される。
しかし、記録が完了され停止命令が入力される前、つまり、静電などのように愚発的な状況に置かれて映像記録/再生装置の電源がオフ状になると、非常的なプログラムファイルであるエラーファイルがハードディスクドライブ250に記録される。このように生成されたエラーファイルは、第2のSDDRAM276に臨時記録されたユーザデータ250B−2がハードディスクドライブ250に記録されない。
エラー判断部275は、メーン制御部270からハードディスクドライブ250に記録されたプログラムファイルのユーザD/B250Bを読込む時、ユーザデータ250B―2が存するか否かをチェックしエラーファイルを判断する。メーン制御部270は、エラー判断部275で判断したエラーファイルを削除させるようにハードディスクドライブ250を制御する。
ハードディスクドライブ250に記録されたエラーファイルを削除させる時点は、例えば、映像記録/再生装置に電源がオン/オフされる時点、あるいはハードディスクドライブ250に記録されたプログラムリストを表示する機能が行われる時点など、自動に削除されるようにする。
以下、図23を参照して本発明に係る映像記録/再生装置のエラーファイル自動削除方法をプログラムリスト機能が行われる過程で削除される方法ついて詳説する。
ユーザ命令が入力される入力部の受光部280からプログラムリスト機能実行命令が入力されれば、メーン制御部270でハードディスクドライブ250に記録されたプログラムファイルのうちユーザD/B250Bを読込んでディスプレイ装置の画面上に図22のようにプログラムリストをEPG(electronic program guide)状で画面上に表示させる。同図の参照番号431―1はそれぞれのプログラムファイルが有している所定の映像データに対する停止画であり、参照番号431―2はそれぞれのプログラムファイルに対するユーザデータのファイル情報である。
即ち、受光部280からプログラムリスト機能実行命令が入力される場合(S1710)、メーン制御部270はハードディスクドライブ250に記録されたプログラムファイルのユーザD/B250Bを読込む(S1720)。
この際、エラー判断部275はメーン制御部270で読込んだプログラムファイルのユーザデータをチェックする(S1730)。
その結果、現チェックしたプログラムファイルがユーザデータのないエラーファイルであれば(S1740)、メーン制御部270はエラーファイルを削除するようにハードディスクドライブ250を制御する(S1750)。
尚、プログラムファイルがユーザデータの存する正常のプログラムファイルであれば、エラー判断部275はメーン制御部270にて読込んだ次のプログラムファイルをチェックする(S1730)。
好ましくは、プログラムリスト機能が行われる場合にエラーファイルを削除する方法を例にあげて詳説したが、映像記録/再生装置の電源がオン/オフされる場合にエラーファイルを判断して自動に削除できるように設けることができる。
以上では、本発明の好適な実施形態について図示し説明したが、本発明は、前述の特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明の属する技術分野における通常の知識を有するものであれば誰でも各種の変形実施が可能であることはもとより、そのような変更は、請求の範囲記載の範囲内にあることが自明である。
本発明の好ましい実施形態に係る映像記録/再生装置が適用されたシステムを概略的に示す図である。
図1に示された映像記録/再生装置の一実施形態を概略的に示したブロック図である。
図2に示されたハードディスクドライブの論理的な構造を概略的に示した図である。
図2に示されたハードディスクドライブのクラスターの配置を示した図である。
図1に示された遠隔制御器を示す平面図である。
図2に示された映像記録/再生装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図2に示されたデータ管理部の一実施形態に係るブロック図である。
図2に示されたハードディスクドライブのファイル配置構造及び臨時ファイルの格納方法を説明するためのブロック概念図である。
データ管理部によって臨時記録領域(B)及び長期記録領域(A)が再設定される過程を説明するためのブロック概念図である。
データ管理部によって臨時記録領域(B)及び長期記録領域(A)が再設定される過程を説明するためのブロック概念図である。
本発明の一実施形態に係る映像記録/再生装置にて発生するファイルの格納方法を説明するためのフローチャートである。
図2の映像記録/再生装置でデータ管理部の一実施形態を示したブロック図である。
クラスターのサイズを選択するための補助画面の一例を図示した図である。
ハードディスクドライブのフォーマットを進行するかを選択するための補助画面である。
本発明によって形成されたハードディスクドライブのクラスター配置を示した図である。
本発明の一実施形態によってクラスターを分割してフォーマットする方法を説明するためのフローチャートである。
本発明の一実施形態によって分割されたクラスターにファイルを格納する方法を説明するためのフローチャートである。
初期案内メニュー画面で編集メニューが選択された時、後続して表示されるメニューガイドリストの画面である。
図14の結合メニューが選択される時、後続して表示される画面である。
図14の分割メニューが選択される時、後続して表示される画面である。
図2のハードディスクドライブに格納されたプログラム情報の構造を示すブロック図である。
本発明に係る映像記録/再生装置のハードディスクドライブの制御方法を説明するためのフローチャートである。
図2に示された映像記録/再生装置の初期化方法を説明するためのフローチャートである。
本発明に係る映像記録/再生装置によって記録媒体に格納された映像/音響信号のTV放送方式が検出され、ハードディスクドライブを格納する時に検出されたTV方式が適用される過程を説明するためのフローチャートである。
ハードディスクドライブに記録される動画ファイルであるプログラムファイルを説明するための概念図である。
プログラムリスト機能が行われる場合に表示される画面を示した図である。
本発明に係る映像記録/再生装置のエラーファイルの自動削除方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
210 入出力端子部
221 チューナー
223 スイッチング部
225 入出力制御部
241 MPEGエンコーダー
250 ハードディスクドライブ
257 記録媒体ローディング部
270 メーン制御部