JP2004214888A - 2重化構成の情報中継システムおよび切替制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】共有メモリ等による引継ぎ処理をなくして、情報中継装置の処理負荷を低減すると共に情報中継装置のコストを削減できるようにした。
【解決手段】情報中継装置(運用)100において、監視機能部111が障害を検出し場合、切替制御部110に切替を通知する。切替制御部110は中継処理部112に切替開始を通知し、中継処理部112から完了が通知されたら切替を情報中継装置(予備)101に切替えを通知して、装置状態を予備に切替える。中継処理部112は、バッファで中継情報を管理し、切替えのときは全てのバッファが空の状態になることを確認してから、切替制御部110に完了を通知する。
【選択図】 図1
【解決手段】情報中継装置(運用)100において、監視機能部111が障害を検出し場合、切替制御部110に切替を通知する。切替制御部110は中継処理部112に切替開始を通知し、中継処理部112から完了が通知されたら切替を情報中継装置(予備)101に切替えを通知して、装置状態を予備に切替える。中継処理部112は、バッファで中継情報を管理し、切替えのときは全てのバッファが空の状態になることを確認してから、切替制御部110に完了を通知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信情報システムや通報監視システム等におけるシステムを制御する上位制御装置の負荷を削減するために中継処理および監視処理を持たせると共に、保守・信頼性を向上させるために2重化構成をとる情報中継システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、情報中継システムは共有メモリを使用して情報を共有化し、切替後の処理を継続している。
また、2重化情報中継装置および切替制御方法では、運用と予備の役割を上位制御装置間のみに限定することで上位制御装置と中継装置間の障害検出を実施しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−151809号公報
【0004】
図2は特許文献1記載の公知の2重化情報中継装置の主要部説明図で、センタシステムの主要部を示している。図2において、1−0,1−1は二重化構成の情報中継装置、2−0,2−1は共有メモリを構成するハードディスクHDD、3はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、4はセンタ装置、5はRS232−C等のインタフェースによる通信回線、6−0,6−1は切替制御部を示す。又センタ装置4は、表示部や入力操作部等を備えているものであるが、図示を省略している。
又共有メモリとしての一方のハードディスク2−0と、二重化構成の一方の情報中継装置1−0とを組とし、他方のハードディスク2−1と、他方の情報中継装置1−1とを組とし、それらの組の一方を主系装置モード、他方を従系装置モード、或いは何れか一方を単独主系装置モードに切替えるものである。
【0005】
そして、主系装置(例えば、情報中継装置1−0)は、LAN3を介してセンタ装置4との間で通信パスを形成するものであり、従って、点線矢印3a,3bで示すように情報の送受信を行う。また、従系装置(例えば、情報中継装置1−1)は、LAN3を介して主系装置との間で通信パスを形成するものであり、点線矢印3c,3dで示すように情報の送受信を行い、この主系装置を介してセンタ装置4との間で情報の送受信を行うことになる。
【0006】
また、ハードディスク2−0,2−1は、NFS(Network FileSystem )として知られているファイル共有化の管理制御方式を適用し、LAN3を介して各情報中継装置1−0,1−1に対して共有化して、点線矢印2a,2b,2c,2dで示すように、相互に書込み,読出しのアクセスが可能の構成を有するものであり、同一の内容を格納し、従系装置から主系装置にモード切替えを行った時、主系装置として直ちに処理を引き継ぐことができる。
【0007】
主系装置と従系装置とは、切替制御部6−0,6−1により、LAN3(1次パス)を介してセンタ装置との間及び相互間の状態を監視し、又通信回線5(2次パス)を介して定期的に、点線矢印5a,5bで示すように、状態信号を送受信して相互に状態を監視する。例えば、2次パスを介した状態信号が所定時間経過しても受信できない場合、相手側の装置に異常が発生したと判断する。この切替制御部6−0,6−1は、情報中継装置1−0,1−1のプロセッサ等による処理機能によって容易に実現することができる。
【0008】
二重化構成の一方の情報中継装置例えば1−0を主系装置とした時、端末装置から緊急通報情報を受信すると、その受信情報をハードディスク2−0に書込み、かつ従系装置としての情報中継装置1−1を介してハードディスク2−1にも書込み、かつセンタ装置4へ転送する。又従系装置としての情報中継装置1−1が端末装置から緊急通報情報を受信すると、その受信情報をハードディスク2−1に書込み、かつLAN3を介して主系装置としての情報中継装置1−0に転送する。
情報中継装置1−0は、受信通報情報をハードディスク2−0に書込み、かつセンタ装置4へLAN3を介して転送する。従って、共有メモリとしてのハードディスク2−0,2−1の内容は常に同一となり、センタ装置4は、主系装置としての情報中継装置1−0からの情報の受信処理を行うことになる。
また、センタシステムを立上げた時、二重化構成の情報中継装置1−0,1−1は切替制御部6−0,6−1により、1次パスと2次パスとを介して相互に他の情報中継装置が正常に立上っているか否かを判断し、自装置が立上り、他装置が立上っていない状態の時は、自装置を主系装置のモードに切替えて動作を開始する。また、自装置を立上げた時に、既に他装置が立上って正常動作を行っている場合は、自装置を従系装置のモードに切替えて、主系装置が保持する最新情報を従系装置に複写して、同一の内容とする。
また、主系装置と従系装置とは、前述のように切替制御部6−0,6−1により、1次パスと2次パスとの状態を監視し、主系装置側では、センタ装置との間の通信パスの異常でセンタ装置との間で通信ができない時に、2次パスにより従系装置が正常であるか否かを判断でき、従系装置側では主系装置とセンタ装置との間の通信パスが正常であるか否かを、主系装置との間の通信パスにより認識できると共に、2次バスにより主系装置が正常であるか否かを判断できる。
従って、従系装置は、主系装置からの要求又は自律的に、主系装置のモードに切替えることができる。
二重化構成の情報中継装置1−0,1−1は、両方で端末装置からの緊急通報情報の受信処理を行うものであるから、センタシステムの収容回線を有効に利用することができ、また、センタ装置4に対しては主系装置が担当して緊急通報情報の転送処理を行うものであるから、センタ装置4は単一回線についての監視処理で済むことになり、処理負担が軽減される、というものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の2重化切替制御では、共有メモリの処理が複雑であり、情報中継装置の処理負荷を増加させると共に、共有メモリによる障害が中継処理に影響を与える問題がある。
また、特開2000−151809号公報に記載の処理も、運用の情報中継装置の処理が、下位装置からの情報と予備の情報中継処理からの情報と2種類に分かれるので処理が複雑になると共に、障害発生時の運用方法が障害箇所を避けるために複雑となり処理負荷と通信負荷が増加した際の処理に問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報中継装置において切替処理の際に情報中継処理を確実に完了することで、共有メモリ等による引継ぎ処理をなくして情報中継装置の処理負荷を低減すると共に、情報中継装置のコストを削減できるようにした。また、主目的の情報中継処理に対する障害を重要な装置障害として情報中継装置が主体的に監視できるようにした。
さらに、下位装置の状態を監視することで、制御情報の余分な通信を削減すると共に、上位制御装置の監視処理を低減させることができるようにした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の情報中継システムの発明は、情報中継システムが、システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備の2重化構成を採り、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用と予備を切替える手段(切替制御)を具備する構成を採ることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、情報中継装置は、運用と予備の情報中継装置を切替えるときに、旧運用の情報中継処理を完了させることができ、切替時の処理を共有メモリ等で運用と予備で共有して処理を継続する必要がなくなる。このため、運用の情報中継装置の処理負荷を削減でき、情報中継処理の性能が向上する。また、運用の情報中継装置が処理不可能で切り替わるときなどに、共有メモリが障害状態になって新運用の情報中継装置が異常な処理を実行することがなく、運用と予備の情報中継装置が独立して動作可能となる。さらに、上位制御装置または下位装置の再送により、情報中継装置を切り替えるときの処理抜けを防ぐことが可能となる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備を切替えるときに、運用の情報中継装置の処理を停止する際に、予備の情報中継装置に処理開始を通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、情報中継装置の切替制御による処理停止時間が短縮でき、切り替えるときの処理抜けを最小限に防ぐことができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報を格納するバッファと、前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報を格納するバッファを別々に管理する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、制御情報と通知情報を独立に管理して重要な方の処理を切替制御時に確実に完了することができる。このため、上位制御装置と情報中継装置との間の伝送路構成と情報中継装置と下位装置との間の伝送路構成が異なる場合に、確実に処理を完了することが必要な中継処理だけを完了してから切替制御を実施することで、切替時間を短縮すことができる。また、片方向の通信で異常が発生したときに、正常な通信を完了してから切替制御を実施することで、必要な切替時間を短縮することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、複数の送信キューを保持する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、片方向の通信(上りまたは下り)において、情報の重要性が異なる場合に、送信キューの空を確認するキューを指定することで情報を選択して処理を完了させてから切り替えることが可能になり、必要最低限の時間で切替制御をすることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記上位制御装置からの定周期制御情報を一定時間受信しなかったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置との通信が異常である場合に、障害箇所を特定できなくても運用障害を検出して切替を実施することができ、運用停止時間を短縮することができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置と定周期に通信を確認する手段と、前記複数の下位装置の全てあるいは大部分と通信不可状態になったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、下位装置との通信が異常である場合に、障害箇所を特定できなくても運用障害を検出して切替を実施することがで、運用停止時間を短縮することができる。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する手段と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、予備の情報中継装置が異常であり情報中継処理を実施できないときに運用を切替えることを避けることができる。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する手段と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置から保守を目的に情報中継装置の切替を実施することができ、運用を中断することなく予備の情報中継装置として装置交換が実施できる。また、上位制御装置の監視情報を元に、運用の情報中継装置に異常が発生していることが判明した際やシステムが情報中継装置に依存する部分で異常と判明した際に、遠隔処理により情報中継装置を切替えて運用を継続したり、システムの異常箇所を特定することができる。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置を監視する手段と、前記下位装置の異常を見つけたときに、制御情報の中継を中止して前記上位制御装置に異常応答する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、下位装置が制御情報を受信できない状態であるときに、上位制御装置に異常応答で通知することができる。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置を監視して装置状態を前記上位制御装置に通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置でシステムの状態を把握することができ、保守を推進することが可能になると共に、上位制御装置の監視処理を情報中継装置で負荷分散することができ、上位制御装置の負荷を削減することができる。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が収集した前記複数の下位装置の装置状態を予備の情報中継装置に通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、運用と予備の情報中継装置の切替後に、新運用の情報中継装置が下位装置の状態を収集する前に監視および中継処理を開始することができる。
【0022】
請求項12記載の情報中継切替制御方法の発明は、システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備の2重化構成をとり、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用と予備を切替える工程を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、情報中継装置は、運用と予備の情報中継装置を切替えるときに、旧運用の情報中継処理を完了させることができ、切替時の処理を共有メモリ等で運用と予備で共有して処理を継続する必要がなくなる。このため、運用の情報中継装置の処理負荷を削減でき、情報中継処理の性能が向上する。また、運用の情報中継装置が処理不可能で切り替わるときなどに、共有メモリが障害状態になって新運用の情報中継装置が異常な処理を実行することがなく、上位制御装置または下位装置の再送により処理抜けを防ぐことが可能となる。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報中継切替制御方法において、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する工程と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる工程と、を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、予備の情報中継装置が異常であり情報中継処理を実施できないときに運用を切替えることを避けることができる。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項12または13記載の情報中継切替制御方法において、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する工程と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する工程と、を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、上位制御装置から保守を目的に情報中継装置の切替を実施することができ、運用を中断することなく予備の情報中継装置として装置交換が実施できる。また、上位制御装置の監視情報を元に、運用の情報中継装置に異常が発生していることが判明した際やシステムが情報中継装置に依存する部分で異常と判明した際に、遠隔処理により情報中継装置を切替えて運用を継続したり、システムの異常箇所を特定することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、旧運用の情報中継装置が情報中継処理を完了してから切替処理を実施することで、運用の情報中継装置の処理負荷を削減すると共に、切替後の処理を簡略化することである。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報中継システムの構成を示す構成図である。
図1において情報中継装置は、運用として動作する情報中継装置100と予備として動作する情報中継装置101の2つがある。前者の情報中継装置100は切替制御部110と監視機能部111と中継処理部112から構成され、上位制御装置と下位装置間の中継処理を実施する装置である。
また、後者の情報中継装置101は切替制御部113と監視機能部114と中継処理部115から構成され、これらの切替制御部113と監視機能部114は情報中継装置(運用)100のそれらと同様な処理を実施しているが、中継処理部115は情報中継装置(運用)100に障害が発生した場合や保守作業の場合に切替り、中継処理を実施できるよう準備している装置である。
【0027】
情報中継装置(運用)100の中継処理部112は、情報を格納する複数のバッファを管理し、上位制御装置102から下位装置103に対する制御情報が発信されたとき、空バッファに制御情報を格納し、送信先の下位装置103を特定して当該下位装置103に制御情報を送信する。このとき、受信処理から送信処理まで、途中で情報中継装置が処理を施す場合でも、同一のバッファで制御情報を格納して必要な処理を実施する。
同様に、下位装置103から上位制御装置102に対する通知情報が発信されたとき、空バッファに通信情報を格納し、上位制御装置に通信情報を送信する。このとき、受信処理から送信処理まで、途中で情報中継装置が処理を施す場合でも、同一のバッファで制御情報を格納して必要な処理を実施する。
【0028】
情報中継装置(運用)100と情報中継装置(予備)101の切替えは、監視機能部111で情報中継装置(運用)100の障害を検出したときに、切替制御部110が中継処理部112に処理停止を通知する。中継処理部112では、空バッファの提供を中断することで、新規処理の受け付けを停止する。管理している全てのバッファが空になるのを監視することで、全てのバッファの処理が完了することを確認する。全てのバッファの処理が完了するかあるいは一定時間後に、切替制御部110に処理完了を通知する。
切替制御部110は、中継処理部112から完了通知を受信したときに、情報中継装置(予備)101の切替制御部113に切替を通知し、当該情報中継装置(ここでは100)を予備に切り替える。
情報中継装置(予備)101は、情報中継装置(運用)100の切替制御部110から切替通知を情報中継装置(予備)101の切替制御部113で受信したときに、切替制御部113が中継処理部115に処理開始を通知する。中継処理115は処理開始を受信したときから中継処理を開始する。
このように、情報中継装置(運用)100と情報中継装置(予備)101が共有メモリ等で処理を引き継ぐ必要がなく、情報中継装置の処理を簡略化して切替制御を実施することができる。
【0029】
また、上位制御装置102あるいは下位装置103から情報を再送することで、情報中継装置を切り替える際に抜けた情報を確実に中継することが可能である。
【0030】
また、情報中継装置(運用)100の切替制御部110が中継処理部112に処理停止を通知するときに、情報中継装置(予備)101の切替制御部113に切替開始を通知する。情報中継装置(予備)101の切替制御部113は、切替開始を受信したときに、中継処理部115に処理開始を通知する。
これにより、情報中継装置の切替制御時の処理停止時間を短縮することができる。
また、前記情報中継装置は、上位制御装置102から下位装置103への情報中継(通信下り)と下位装置103から上位制御装置への情報中継(通信上り)のバッファを別々で管理することができる。
これにより、通信下りと通信上りの重要な通信のみを完了させることが可能である。情報中継装置(運用)100の故障箇所により通信不可である通信(下りあるいは上り)がある場合は当該通信が完了しないため、当該通信以外を完了させてから切り替えることで、切替制御の時間を短縮することができる。
【0031】
さらに、通信する情報の重要性によって、送信キューを分割して管理することで、重要な情報送信の送信キューが空になったことだけを確認して切り替えることで、切替制御時間を短縮することができる。
【0032】
前記情報中継装置は、上位制御装置102からの定周期制御情報を情報中継装置(運用)100の中継処理部112で受信し、中継処理部112が監視機能部111に受信通知を送信することができる。監視機能部では、一定時間受信通知が無かった場合に上位制御装置102との通信異常と判断し、情報中継装置(運用)100を情報中継装置(予備)101と切り替えることができる。定周期制御情報は読み捨てて構わない。
【0033】
また、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が下位装置103あてに定周期に通信指示を中継処理部112に出し、正常受信を中継処理部112から監視機能部111が受け取ることで、下位装置103との通信異常を検出することができる。このとき、全てあるいは大部分の下位装置103との通信が異常である場合に、情報中継装置(運用)100を情報中継装置(予備)101と切り替えることができる。
【0034】
前記情報中継装置は、情報中継装置(予備)101でも監視機能部114が装置状態を監視し、異常を発見した際に切替制御部113に通知する。切替制御部113では、情報中継装置(運用)100の切替制御部110に当該装置の異常を通知し、切替処理が実施されないようにすることができる。
前記情報中継装置は、上位制御装置102からの切替制御情報を中継処理部112で受信した際に、切替制御部110に通知して切替処理を実施することができる。
これにより、保守者が装置監視において異常と判断した場合や、情報中継装置の動作が疑わしい場合に、上位制御装置から情報中継装置を切替えることができる。
【0035】
前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が下位装置103の装置状態を収集して管理することで、下位装置103が異常状態である場合に、中継処理部112に通知できる。中継処理部112は、異常状態である下位装置103に対する制御情報を、当該下位装置103に送信するのではなく、上位制御装置102に対して処理異常を通知する。
これにより、上位制御装置は下位装置からの制御情報の送達確認を確実に取ることができる。また、下位装置と中継装置間の通信負荷を削減することができる。
【0036】
また、前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が収集した複数の下位装置103の装置状態を変化があった場合に、変化情報を中継処理部112に通知し、中継処理部112が上位制御装置102に変化情報を送信する。
これにより、上位制御装置の監視処理を低減することができる。
【0037】
さらに、前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が中継処理部112等を経由して、情報中継装置(予備)101の監視機能部114に変化情報を通知する。情報中継装置(予備)101が上位制御装置102へ送信する変化情報を中継処理部115で受信して、監視機能部114へ通知することで通信負荷を削減することができる。
このように、予備の情報中継装置は、処理負荷が少ないので、運用の情報中継装置が送受信する情報を元に、切替え後に必要な情報を収集することで、切替え後の処理開始時間を早めることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、情報中継装置において切替処理の際に情報中継処理を確実に完了することで、共有メモリ等による引継ぎ処理をなくして情報中継装置の処理負荷を低減すると共に、情報中継装置のコストを削減できる。また、主目的の情報中継処理に対する障害を重要な装置障害として情報中継装置が主体的に監視できる。
さらに、下位装置の状態を監視することで、制御情報の余分な通信を削減すると共に、上位制御装置の監視処理を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報中継システムの構成を示す構成図である。
【図2】公知の2重化情報中継装置の主要部説明図である。
【符号の説明】
100 情報中継装置(運用)
101 情報中継装置(予備)
102 上位制御装置
103 下位装置
110 切替制御部(情報中継装置100)
111 監視機能部(情報中継装置100)
112 中継処理部(情報中継装置100)
113 切替制御部(情報中継装置101)
114 監視機能部(情報中継装置101)
115 中継処理部(情報中継装置101)
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信情報システムや通報監視システム等におけるシステムを制御する上位制御装置の負荷を削減するために中継処理および監視処理を持たせると共に、保守・信頼性を向上させるために2重化構成をとる情報中継システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、情報中継システムは共有メモリを使用して情報を共有化し、切替後の処理を継続している。
また、2重化情報中継装置および切替制御方法では、運用と予備の役割を上位制御装置間のみに限定することで上位制御装置と中継装置間の障害検出を実施しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−151809号公報
【0004】
図2は特許文献1記載の公知の2重化情報中継装置の主要部説明図で、センタシステムの主要部を示している。図2において、1−0,1−1は二重化構成の情報中継装置、2−0,2−1は共有メモリを構成するハードディスクHDD、3はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、4はセンタ装置、5はRS232−C等のインタフェースによる通信回線、6−0,6−1は切替制御部を示す。又センタ装置4は、表示部や入力操作部等を備えているものであるが、図示を省略している。
又共有メモリとしての一方のハードディスク2−0と、二重化構成の一方の情報中継装置1−0とを組とし、他方のハードディスク2−1と、他方の情報中継装置1−1とを組とし、それらの組の一方を主系装置モード、他方を従系装置モード、或いは何れか一方を単独主系装置モードに切替えるものである。
【0005】
そして、主系装置(例えば、情報中継装置1−0)は、LAN3を介してセンタ装置4との間で通信パスを形成するものであり、従って、点線矢印3a,3bで示すように情報の送受信を行う。また、従系装置(例えば、情報中継装置1−1)は、LAN3を介して主系装置との間で通信パスを形成するものであり、点線矢印3c,3dで示すように情報の送受信を行い、この主系装置を介してセンタ装置4との間で情報の送受信を行うことになる。
【0006】
また、ハードディスク2−0,2−1は、NFS(Network FileSystem )として知られているファイル共有化の管理制御方式を適用し、LAN3を介して各情報中継装置1−0,1−1に対して共有化して、点線矢印2a,2b,2c,2dで示すように、相互に書込み,読出しのアクセスが可能の構成を有するものであり、同一の内容を格納し、従系装置から主系装置にモード切替えを行った時、主系装置として直ちに処理を引き継ぐことができる。
【0007】
主系装置と従系装置とは、切替制御部6−0,6−1により、LAN3(1次パス)を介してセンタ装置との間及び相互間の状態を監視し、又通信回線5(2次パス)を介して定期的に、点線矢印5a,5bで示すように、状態信号を送受信して相互に状態を監視する。例えば、2次パスを介した状態信号が所定時間経過しても受信できない場合、相手側の装置に異常が発生したと判断する。この切替制御部6−0,6−1は、情報中継装置1−0,1−1のプロセッサ等による処理機能によって容易に実現することができる。
【0008】
二重化構成の一方の情報中継装置例えば1−0を主系装置とした時、端末装置から緊急通報情報を受信すると、その受信情報をハードディスク2−0に書込み、かつ従系装置としての情報中継装置1−1を介してハードディスク2−1にも書込み、かつセンタ装置4へ転送する。又従系装置としての情報中継装置1−1が端末装置から緊急通報情報を受信すると、その受信情報をハードディスク2−1に書込み、かつLAN3を介して主系装置としての情報中継装置1−0に転送する。
情報中継装置1−0は、受信通報情報をハードディスク2−0に書込み、かつセンタ装置4へLAN3を介して転送する。従って、共有メモリとしてのハードディスク2−0,2−1の内容は常に同一となり、センタ装置4は、主系装置としての情報中継装置1−0からの情報の受信処理を行うことになる。
また、センタシステムを立上げた時、二重化構成の情報中継装置1−0,1−1は切替制御部6−0,6−1により、1次パスと2次パスとを介して相互に他の情報中継装置が正常に立上っているか否かを判断し、自装置が立上り、他装置が立上っていない状態の時は、自装置を主系装置のモードに切替えて動作を開始する。また、自装置を立上げた時に、既に他装置が立上って正常動作を行っている場合は、自装置を従系装置のモードに切替えて、主系装置が保持する最新情報を従系装置に複写して、同一の内容とする。
また、主系装置と従系装置とは、前述のように切替制御部6−0,6−1により、1次パスと2次パスとの状態を監視し、主系装置側では、センタ装置との間の通信パスの異常でセンタ装置との間で通信ができない時に、2次パスにより従系装置が正常であるか否かを判断でき、従系装置側では主系装置とセンタ装置との間の通信パスが正常であるか否かを、主系装置との間の通信パスにより認識できると共に、2次バスにより主系装置が正常であるか否かを判断できる。
従って、従系装置は、主系装置からの要求又は自律的に、主系装置のモードに切替えることができる。
二重化構成の情報中継装置1−0,1−1は、両方で端末装置からの緊急通報情報の受信処理を行うものであるから、センタシステムの収容回線を有効に利用することができ、また、センタ装置4に対しては主系装置が担当して緊急通報情報の転送処理を行うものであるから、センタ装置4は単一回線についての監視処理で済むことになり、処理負担が軽減される、というものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の2重化切替制御では、共有メモリの処理が複雑であり、情報中継装置の処理負荷を増加させると共に、共有メモリによる障害が中継処理に影響を与える問題がある。
また、特開2000−151809号公報に記載の処理も、運用の情報中継装置の処理が、下位装置からの情報と予備の情報中継処理からの情報と2種類に分かれるので処理が複雑になると共に、障害発生時の運用方法が障害箇所を避けるために複雑となり処理負荷と通信負荷が増加した際の処理に問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報中継装置において切替処理の際に情報中継処理を確実に完了することで、共有メモリ等による引継ぎ処理をなくして情報中継装置の処理負荷を低減すると共に、情報中継装置のコストを削減できるようにした。また、主目的の情報中継処理に対する障害を重要な装置障害として情報中継装置が主体的に監視できるようにした。
さらに、下位装置の状態を監視することで、制御情報の余分な通信を削減すると共に、上位制御装置の監視処理を低減させることができるようにした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の情報中継システムの発明は、情報中継システムが、システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備の2重化構成を採り、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用と予備を切替える手段(切替制御)を具備する構成を採ることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、情報中継装置は、運用と予備の情報中継装置を切替えるときに、旧運用の情報中継処理を完了させることができ、切替時の処理を共有メモリ等で運用と予備で共有して処理を継続する必要がなくなる。このため、運用の情報中継装置の処理負荷を削減でき、情報中継処理の性能が向上する。また、運用の情報中継装置が処理不可能で切り替わるときなどに、共有メモリが障害状態になって新運用の情報中継装置が異常な処理を実行することがなく、運用と予備の情報中継装置が独立して動作可能となる。さらに、上位制御装置または下位装置の再送により、情報中継装置を切り替えるときの処理抜けを防ぐことが可能となる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備を切替えるときに、運用の情報中継装置の処理を停止する際に、予備の情報中継装置に処理開始を通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、情報中継装置の切替制御による処理停止時間が短縮でき、切り替えるときの処理抜けを最小限に防ぐことができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報を格納するバッファと、前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報を格納するバッファを別々に管理する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、制御情報と通知情報を独立に管理して重要な方の処理を切替制御時に確実に完了することができる。このため、上位制御装置と情報中継装置との間の伝送路構成と情報中継装置と下位装置との間の伝送路構成が異なる場合に、確実に処理を完了することが必要な中継処理だけを完了してから切替制御を実施することで、切替時間を短縮すことができる。また、片方向の通信で異常が発生したときに、正常な通信を完了してから切替制御を実施することで、必要な切替時間を短縮することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、複数の送信キューを保持する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、片方向の通信(上りまたは下り)において、情報の重要性が異なる場合に、送信キューの空を確認するキューを指定することで情報を選択して処理を完了させてから切り替えることが可能になり、必要最低限の時間で切替制御をすることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記上位制御装置からの定周期制御情報を一定時間受信しなかったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置との通信が異常である場合に、障害箇所を特定できなくても運用障害を検出して切替を実施することができ、運用停止時間を短縮することができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置と定周期に通信を確認する手段と、前記複数の下位装置の全てあるいは大部分と通信不可状態になったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、下位装置との通信が異常である場合に、障害箇所を特定できなくても運用障害を検出して切替を実施することがで、運用停止時間を短縮することができる。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する手段と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、予備の情報中継装置が異常であり情報中継処理を実施できないときに運用を切替えることを避けることができる。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する手段と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置から保守を目的に情報中継装置の切替を実施することができ、運用を中断することなく予備の情報中継装置として装置交換が実施できる。また、上位制御装置の監視情報を元に、運用の情報中継装置に異常が発生していることが判明した際やシステムが情報中継装置に依存する部分で異常と判明した際に、遠隔処理により情報中継装置を切替えて運用を継続したり、システムの異常箇所を特定することができる。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置を監視する手段と、前記下位装置の異常を見つけたときに、制御情報の中継を中止して前記上位制御装置に異常応答する手段と、を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、下位装置が制御情報を受信できない状態であるときに、上位制御装置に異常応答で通知することができる。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、前記複数の下位装置を監視して装置状態を前記上位制御装置に通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、上位制御装置でシステムの状態を把握することができ、保守を推進することが可能になると共に、上位制御装置の監視処理を情報中継装置で負荷分散することができ、上位制御装置の負荷を削減することができる。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項記載の情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が収集した前記複数の下位装置の装置状態を予備の情報中継装置に通知する手段を具備する構成を採ることを特徴としている。
この構成によれば、運用と予備の情報中継装置の切替後に、新運用の情報中継装置が下位装置の状態を収集する前に監視および中継処理を開始することができる。
【0022】
請求項12記載の情報中継切替制御方法の発明は、システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、前記情報中継装置が、運用/予備の2重化構成をとり、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用と予備を切替える工程を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、情報中継装置は、運用と予備の情報中継装置を切替えるときに、旧運用の情報中継処理を完了させることができ、切替時の処理を共有メモリ等で運用と予備で共有して処理を継続する必要がなくなる。このため、運用の情報中継装置の処理負荷を削減でき、情報中継処理の性能が向上する。また、運用の情報中継装置が処理不可能で切り替わるときなどに、共有メモリが障害状態になって新運用の情報中継装置が異常な処理を実行することがなく、上位制御装置または下位装置の再送により処理抜けを防ぐことが可能となる。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報中継切替制御方法において、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する工程と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる工程と、を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、予備の情報中継装置が異常であり情報中継処理を実施できないときに運用を切替えることを避けることができる。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項12または13記載の情報中継切替制御方法において、前記情報中継装置が、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する工程と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する工程と、を具備するようにしたことを特徴としている。
この方法によれば、上位制御装置から保守を目的に情報中継装置の切替を実施することができ、運用を中断することなく予備の情報中継装置として装置交換が実施できる。また、上位制御装置の監視情報を元に、運用の情報中継装置に異常が発生していることが判明した際やシステムが情報中継装置に依存する部分で異常と判明した際に、遠隔処理により情報中継装置を切替えて運用を継続したり、システムの異常箇所を特定することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、旧運用の情報中継装置が情報中継処理を完了してから切替処理を実施することで、運用の情報中継装置の処理負荷を削減すると共に、切替後の処理を簡略化することである。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報中継システムの構成を示す構成図である。
図1において情報中継装置は、運用として動作する情報中継装置100と予備として動作する情報中継装置101の2つがある。前者の情報中継装置100は切替制御部110と監視機能部111と中継処理部112から構成され、上位制御装置と下位装置間の中継処理を実施する装置である。
また、後者の情報中継装置101は切替制御部113と監視機能部114と中継処理部115から構成され、これらの切替制御部113と監視機能部114は情報中継装置(運用)100のそれらと同様な処理を実施しているが、中継処理部115は情報中継装置(運用)100に障害が発生した場合や保守作業の場合に切替り、中継処理を実施できるよう準備している装置である。
【0027】
情報中継装置(運用)100の中継処理部112は、情報を格納する複数のバッファを管理し、上位制御装置102から下位装置103に対する制御情報が発信されたとき、空バッファに制御情報を格納し、送信先の下位装置103を特定して当該下位装置103に制御情報を送信する。このとき、受信処理から送信処理まで、途中で情報中継装置が処理を施す場合でも、同一のバッファで制御情報を格納して必要な処理を実施する。
同様に、下位装置103から上位制御装置102に対する通知情報が発信されたとき、空バッファに通信情報を格納し、上位制御装置に通信情報を送信する。このとき、受信処理から送信処理まで、途中で情報中継装置が処理を施す場合でも、同一のバッファで制御情報を格納して必要な処理を実施する。
【0028】
情報中継装置(運用)100と情報中継装置(予備)101の切替えは、監視機能部111で情報中継装置(運用)100の障害を検出したときに、切替制御部110が中継処理部112に処理停止を通知する。中継処理部112では、空バッファの提供を中断することで、新規処理の受け付けを停止する。管理している全てのバッファが空になるのを監視することで、全てのバッファの処理が完了することを確認する。全てのバッファの処理が完了するかあるいは一定時間後に、切替制御部110に処理完了を通知する。
切替制御部110は、中継処理部112から完了通知を受信したときに、情報中継装置(予備)101の切替制御部113に切替を通知し、当該情報中継装置(ここでは100)を予備に切り替える。
情報中継装置(予備)101は、情報中継装置(運用)100の切替制御部110から切替通知を情報中継装置(予備)101の切替制御部113で受信したときに、切替制御部113が中継処理部115に処理開始を通知する。中継処理115は処理開始を受信したときから中継処理を開始する。
このように、情報中継装置(運用)100と情報中継装置(予備)101が共有メモリ等で処理を引き継ぐ必要がなく、情報中継装置の処理を簡略化して切替制御を実施することができる。
【0029】
また、上位制御装置102あるいは下位装置103から情報を再送することで、情報中継装置を切り替える際に抜けた情報を確実に中継することが可能である。
【0030】
また、情報中継装置(運用)100の切替制御部110が中継処理部112に処理停止を通知するときに、情報中継装置(予備)101の切替制御部113に切替開始を通知する。情報中継装置(予備)101の切替制御部113は、切替開始を受信したときに、中継処理部115に処理開始を通知する。
これにより、情報中継装置の切替制御時の処理停止時間を短縮することができる。
また、前記情報中継装置は、上位制御装置102から下位装置103への情報中継(通信下り)と下位装置103から上位制御装置への情報中継(通信上り)のバッファを別々で管理することができる。
これにより、通信下りと通信上りの重要な通信のみを完了させることが可能である。情報中継装置(運用)100の故障箇所により通信不可である通信(下りあるいは上り)がある場合は当該通信が完了しないため、当該通信以外を完了させてから切り替えることで、切替制御の時間を短縮することができる。
【0031】
さらに、通信する情報の重要性によって、送信キューを分割して管理することで、重要な情報送信の送信キューが空になったことだけを確認して切り替えることで、切替制御時間を短縮することができる。
【0032】
前記情報中継装置は、上位制御装置102からの定周期制御情報を情報中継装置(運用)100の中継処理部112で受信し、中継処理部112が監視機能部111に受信通知を送信することができる。監視機能部では、一定時間受信通知が無かった場合に上位制御装置102との通信異常と判断し、情報中継装置(運用)100を情報中継装置(予備)101と切り替えることができる。定周期制御情報は読み捨てて構わない。
【0033】
また、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が下位装置103あてに定周期に通信指示を中継処理部112に出し、正常受信を中継処理部112から監視機能部111が受け取ることで、下位装置103との通信異常を検出することができる。このとき、全てあるいは大部分の下位装置103との通信が異常である場合に、情報中継装置(運用)100を情報中継装置(予備)101と切り替えることができる。
【0034】
前記情報中継装置は、情報中継装置(予備)101でも監視機能部114が装置状態を監視し、異常を発見した際に切替制御部113に通知する。切替制御部113では、情報中継装置(運用)100の切替制御部110に当該装置の異常を通知し、切替処理が実施されないようにすることができる。
前記情報中継装置は、上位制御装置102からの切替制御情報を中継処理部112で受信した際に、切替制御部110に通知して切替処理を実施することができる。
これにより、保守者が装置監視において異常と判断した場合や、情報中継装置の動作が疑わしい場合に、上位制御装置から情報中継装置を切替えることができる。
【0035】
前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が下位装置103の装置状態を収集して管理することで、下位装置103が異常状態である場合に、中継処理部112に通知できる。中継処理部112は、異常状態である下位装置103に対する制御情報を、当該下位装置103に送信するのではなく、上位制御装置102に対して処理異常を通知する。
これにより、上位制御装置は下位装置からの制御情報の送達確認を確実に取ることができる。また、下位装置と中継装置間の通信負荷を削減することができる。
【0036】
また、前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が収集した複数の下位装置103の装置状態を変化があった場合に、変化情報を中継処理部112に通知し、中継処理部112が上位制御装置102に変化情報を送信する。
これにより、上位制御装置の監視処理を低減することができる。
【0037】
さらに、前記情報中継装置は、情報中継装置(運用)100の監視機能部111が中継処理部112等を経由して、情報中継装置(予備)101の監視機能部114に変化情報を通知する。情報中継装置(予備)101が上位制御装置102へ送信する変化情報を中継処理部115で受信して、監視機能部114へ通知することで通信負荷を削減することができる。
このように、予備の情報中継装置は、処理負荷が少ないので、運用の情報中継装置が送受信する情報を元に、切替え後に必要な情報を収集することで、切替え後の処理開始時間を早めることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、情報中継装置において切替処理の際に情報中継処理を確実に完了することで、共有メモリ等による引継ぎ処理をなくして情報中継装置の処理負荷を低減すると共に、情報中継装置のコストを削減できる。また、主目的の情報中継処理に対する障害を重要な装置障害として情報中継装置が主体的に監視できる。
さらに、下位装置の状態を監視することで、制御情報の余分な通信を削減すると共に、上位制御装置の監視処理を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報中継システムの構成を示す構成図である。
【図2】公知の2重化情報中継装置の主要部説明図である。
【符号の説明】
100 情報中継装置(運用)
101 情報中継装置(予備)
102 上位制御装置
103 下位装置
110 切替制御部(情報中継装置100)
111 監視機能部(情報中継装置100)
112 中継処理部(情報中継装置100)
113 切替制御部(情報中継装置101)
114 監視機能部(情報中継装置101)
115 中継処理部(情報中継装置101)
Claims (14)
- システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、
前記情報中継装置は、運用情報中継装置および予備情報中継装置の2重化構成をとり、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用情報中継装置と予備情報中継装置を切替えることを特徴とする情報中継システム。 - 前記情報中継装置は、運用情報中継装置と予備情報中継装置を切替えるとき運用情報中継装置の処理を停止する際に、予備の情報中継装置に処理開始を通知する手段を具備することを特徴とする請求項1記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報を格納するバッファと、前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報を格納するバッファを別々に管理する手段を具備することを特徴とする請求項1または2記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、複数の送信キューを保持する手段を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、前記上位制御装置からの定周期制御情報を一定時間受信しなかったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、前記複数の下位装置と定周期に通信を確認する手段と、前記複数の下位装置の全てあるいは大部分と通信不可状態になったときに、運用である場合に切替制御を開始する手段と、を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する手段と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる手段と、を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する手段と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する手段を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、前記複数の下位装置を監視する手段と、前記下位装置の異常を見つけたときに、制御情報の中継を中止して前記上位制御装置に異常応答する手段と、を具備することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、前記複数の下位装置を監視して装置状態を前記上位制御装置に通知する手段を具備することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の情報中継システム。
- 前記情報中継装置は、運用の情報中継装置が収集した前記複数の下位装置の装置状態を予備の情報中継装置に通知する手段を具備することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の情報中継システム。
- システムを制御する上位制御装置と、前記上位制御装置の制御情報により処理を実施するとともに処理情報を前記上位制御装置へ通知する複数の下位装置と、前記上位制御装置と前記複数の下位装置との間に介在し、前記上位制御装置から前記複数の下位装置への制御情報と前記複数の下位装置から前記上位制御装置への通知情報をバッファで管理して中継する情報中継装置とを備える情報中継システムにおいて、前記情報中継装置は、運用/予備の2重化構成をとり、保守作業や障害発生時などに前記バッファの空を確認してから運用と予備を切替える工程を具備することを特徴とする情報中継切替制御方法。
- 前記情報中継装置は、運用の情報中継装置が予備の情報中継装置の異常を検出する工程と、予備の情報中継装置が異常であるときに切替を停止させる工程と、を具備することを特徴とする請求項12記載の情報中継切替制御方法。
- 前記情報中継装置は、運用の情報中継装置が前記上位制御装置からの切替制御情報を受信する工程と、切替制御情報を受信したときに切替制御を開始する工程を具備することを特徴とする請求項12または13記載の情報中継切替制御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009245309A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fujitsu Ltd | アクセス要求転送システム、アクセス要求転送方法およびアクセス要求転送プログラム |
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2002
- 2002-12-27 JP JP2002381069A patent/JP2004214888A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009245309A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fujitsu Ltd | アクセス要求転送システム、アクセス要求転送方法およびアクセス要求転送プログラム |
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