JP2004213810A - 記録装置及び方法、撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクドライブ内で結露が生じたときに、記録するデータや、データを記録するメディアを有効に保護する。
【解決手段】ディスクドライブ3に挿入された光ディスク1に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ3内の相対湿度に応じた抵抗値を結露センサ8を用いて定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスクドライブ3に挿入された光ディスク1に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ3内の相対湿度に応じた抵抗値を結露センサ8を用いて定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)等のデータを記録媒体に記録する記録装置及び方法、撮像したデータを記録媒体に記録する撮像装置に関し、特にディスクドライブ内で結露が生じたときに、記録されたデータを保護することに好適な記録装置及び方法、撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、大容量型光ディスクのひとつであるDVD(Digital Versatile Disc)において、データの記録が可能なDVD−R(DVD−Recordable)と、記録したデータの書き換えが可能なDVD−RW(DVD−Rewritable)及びDVD−RAM(DVD−Random Access Memory)等が提案されている。
【0003】
DVD−R又はDVD−RW等で記録したデータは、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置ではフォーマットが不適合なために再生をすることができない。このため、かかる再生装置でDVD−R又はDVD−RW等(以下、DVD−R/−RWという。)に記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した所定のフォーマットに変換する必要がある。なお、再生装置でDVD−R/−RWに記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをユニバーサルディスクフォーマット(UDF、Universal Disk Format)の規格に適合させる必要がある。
【0004】
図6は、データをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスクのデータ構造を示す図である。DVD−ビデオフォーマットに対応した光ディスクは、図6に示すように、記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in)、データゾーン(Data Zone)及びリードアウト(Lead out)に区切られている。上記データゾーンには、所望の実データが記録される。
【0005】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDFブリッジ構成が記述されたファイルシステムエリアであるUDF(Universal Disk Format)領域B1、DVD管理情報エリアであるVMG(Video Manager)領域B2及びリアルタイムデータ記録エリアB3に区分される。UDF領域B1及びVMG領域B2は、リアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータを管理する情報を記録するための領域である。また、UDF領域B1は、第1の管理情報領域と呼ばれ、VMG領域B2は、第2の管理情報領域と呼ばれている。第2の管理情報領域であるVMG領域B2は、DVD−ビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報であるTOC(Table Of Contents)の情報が記録される。これに対して第1の管理情報領域であるUDF領域B1は、再生装置によるファイル管理システムに対応する領域であり、PC等におけるファイルシステムとの互換性を図るためのUDF等のフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報が記録される。
【0006】
リアルタイムデータ記録エリアB3は、動画及び静止画等の実データを記録するユーザーエリアであり、VTS(Video Title Set)を単位にして、動画及び静止画等が記録される。VTSはタイトルと呼ばれており、最大で99個まで設けることができる。
【0007】
このような光ディスクに動画を書き込む記録方式としては、Incremental Recording方式(以下、INC方式という。)又はRestricted Over Write方式(以下、ROW方式という。)がある。INC方式は、主にDVD−R等に採用されており、シーケンシャルに動画を記録する方式であり、ROW方式は、主にDVD−RW等に採用されており、ランダムに動画を記録する方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルに動画を記録する必要がある。これらINC方式及びROW方式においては、リードインよりも内周側に設けられたRMA(Recording Management Area)により、リザーブ等の光ディスクヘの処理が管理される。
【0008】
また、このINC方式やROW方式を用いることにより、カメラで撮像したデータをDVD−R/−RWに記録することもできる。特に近年において、カメラとDVD−R/−RW用のディスクドライブを備える記録装置とを一体的に構成したいわゆるディスクカムコーダも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−006266号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した再生装置やディスクカムコーダを設置する環境により、各装置のディスクドライブ内において結露が生じる場合がある。特にディスクドライブに挿入されるDVD−R/−RWは、かかる結露の影響により、記録するデータの品質が著しく悪化してしまう。
【0011】
また、上述した第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域において、管理情報の記録終了前に結露が生じ、さらにユーザによりDVD−R/−RWの取り出し操作が実行された場合には、かかるDVD−R/−RWは、その後記録も再生もできないメディアとなってしまう。
【0012】
さらに、結露が生じたディスクドライブ内にあるDVD−R/−RWに対して、上述の如く管理情報を記録すると、既にメディアに記録されているデータのみならず、メディア自体の再生が不能となるという問題点もある。
【0013】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、ディスクドライブ内で結露が生じたときに、記録するデータや、データを記録するメディアを有効に保護することができる記録装置及び方法、撮像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する記録装置及び方法を発明した。
【0015】
すなわち、本発明を適用した記録装置は、上述の課題を解決するために、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録手段と、ディスクドライブ内の相対湿度に基づく抵抗値を定期的に検出する結露センサと、結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも上記記録手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録手段による管理情報の記録終了前において、検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止するように記録手段を制御する。
【0016】
また、本発明を適用した記録方法は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録ステップと、記録ステップと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する検出ステップとを有し、記録ステップにおける管理情報の記録終了前に、検出ステップにおいて検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。
【0017】
また、本発明者は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して、被写体を撮像することにより生成した画像データ並びに当該画像データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する撮像装置を発明した。
【0018】
すなわち、本発明を適用した撮像装置は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して画像データ並びに当該画像データに応じた管理情報を記録する記録手段と、ディスクドライブ内の相対湿度に基づく抵抗値を定期的に検出する結露センサと、結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも記録手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録手段による管理情報の記録終了前において、検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止するように記録手段を制御する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
このディスクカムコーダ1は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)の光ディスク2に撮像結果を記録するようにしたものであり、図1に示すように、光ディスク2が挿入されるディスクドライブ3と、ユーザによる操作入力に応じた動作制御信号を生成するためのフロント制御部11と、少なくとも上記フロント制御部11から出力される動作制御信号に応じて他の構成要素と各種情報の送受信を実行するHI制御部12と、被写体を撮像して画像信号を生成するカメラ部13と、カメラ部13を制御するカメラ制御部14と、各構成要素を制御するためのシステムコントローラ15と、画像信号につき圧縮、伸張処理を施すコーディック処理部16と、システムコントローラ15に接続され、情報をユーザに表示するためのLCDパネル17とを備えている。
【0021】
ディスクドライブ3は、結露(DEW)センサ18、ドライブ制御部19、上記システムコントローラ15とドライブ制御部19の間に配設されるドライブチップセット20などを備えてなる。
【0022】
フロント制御部11は、ディスクカムコーダ1の筐体外面に設けられたイジェクトスイッチの押圧入力を受けて、EJECT信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。このフロント制御部11は、外面に設けられた電源スイッチの押圧入力を受けて、PW信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。またフロント制御部11は、ディスクカムコーダ1内の時計制御を実行し、さらに押圧入力されたキーの種別に応じて、所定の動作制御信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。ちなみに、このキーの押圧入力は、図示しないリモートコントローラ端末から送信される無線信号を受信することにより代替される場合もある。
【0023】
HI制御部12は、フロント制御部11から受信したEJECT信号に基づき、EJ制御信号を生成し、これをディスクドライブ3のドライブ制御部19に対して送信する。またHI制御部12は、フロント制御部11から受信したPW信号に基づき、ディスクカムコーダ1の電源のON/OFFを制御する。また、このHI制御部12は、カメラ制御部14と、例えばI/Osyncバスを介して、各種情報の送受信を行い、またシステムコントローラ15と、バスを介して各種情報の送受信を行う。HI制御部12は、フロント制御部11から受信した各種動作制御信号に基づき、コマンドを生成してこれを各構成要素へ送信し、あるいは所定の動作を実行する。例えばフロント制御部11を介してユーザから記録モード、再生モードが指定された場合には、かかる旨の動作制御信号がこのHI制御部12に送信されることになる。HI制御部12は、当該動作制御信号に基づき、指定されたモードの詳細につき識別し、ディスクドライブ3のドライブ制御部19に対して所定の制御信号を送信することになる。
【0024】
なお、このHI制御部12は、さらにDVD再生ナビゲーションの制御、USB(Universal Serial Bus)インターフェース等を介して他の電子機器とデータ通信等も実行する。
【0025】
カメラ部13は、撮像した被写体に基づき、例えばCCDイメージセンサを用いた光電変換により画像信号を生成する。このカメラ部13は、この生成した画像信号に対して、例えば相関二重サンプリング処理を実行することによりノイズ成分を除去し、シェーディング補正やマスキング補正、ニー補正、γ補正、輪郭補償等の信号処理を行い、さらにこれを増幅してカメラ制御部14を介してHI制御部12にへ供給する。
【0026】
カメラ制御部14では、カメラ部13における映像信号処理の制御、ズーム調整、パンチルト調整、焦点調整に加え、メカシャッター制御、ストロボ制御、手ぶれ補正等を行う。
【0027】
コーディック処理部16は、カメラ部13により得られた画像信号をディジタル信号に変換することによりビデオデータを生成する。このコーディック処理部16は、システムコントローラ15による制御に基づき、生成したビデオデータが動画の場合には、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式に基づきデータ圧縮し、ビデオデータが静止画の場合には、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式に基づき、データ圧縮する。この圧縮されたビデオデータは、ディスクドライブ3のドライブ制御部19へ送信され、さらにはHI制御部12に接続されるUSBケーブルを介して他の電子機器に送信される。これにより、ディスクカムコーダ1では、撮像結果と再生結果を外部機器でモニタリングすることも可能となる。ちなみに、このコーディック処理部16は、圧縮したビデオデータにつきサムネイル画像を生成してもよい。
【0028】
コーディック処理部16は、再生時に、光ディスク2から読み出した再生RF信号に基づくビデオデータを上述の方式に対応させてデータ伸長する。
【0029】
システムコントローラ15は、記録時において、画像生成処理部16から出力されるビデオデータを時分割多重化し、これにDVDに固有のヘッダー情報や拡張ファイルのヘッダー情報等を付加する。また、システムコントローラ15は、UDF、VMG及びVTSI等のデータを生成し、これをドライブ制御部へ出力する。また、システムコントローラ15は、記録時において、図示しないRAMを用いて、エラー訂正符号を生成し、これをビデオデータに付加する。このときシステムコントローラ15は、ビデオデータに対して、スクランブル処理及び8/15変調等の処理を実行してもよい。
【0030】
またシステムコントローラ15は、ビデオデータの記録を一時的に停止する場合には、その旨の制御信号を送信することによりディスクドライブ19を制御する。さらにシステムコントローラ15は、HI制御部12による制御に従いLCDパネルにおけるグラフィック処理を実行し、またLCDパネルの背面に配設されたバックライト等の輝度を制御する。
【0031】
LCDパネル17は、電子ビューファインダとして機能するもので、多数の液晶表示素子等からなり、ユーザに対して情報を表示するディスプレイを構成する。このLCDパネル17は、システムコントローラ15による制御に基づき、所定のメッセージを表示する。
【0032】
DEWセンサ18は、ディスクドライブ3内における相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する。このDEWセンサ18として用いられる素子は、湿度に応じて素子抵抗が変化する特性を有する。このため、かかる特性を利用することによりディスクドライブ3内の結露状態を識別することができる。すなわち、結露が生じていない場合のDEWセンサ18の素子抵抗は、ディスクドライブ3内の湿度に対応した抵抗値になる。また結露が生じると、当該DEWセンサ18の表面に水滴が付き、その水分によりDEWセンサ18の相対湿度が100%近くに変化し、素子抵抗が急上昇する。このときのDEWセンサ18の抵抗を検出することにより結露状態を識別することが可能となる。
【0033】
ディスクドライブ3のドライブ制御部19は、光ディスク2に対するビデオデータの記録、読出処理を制御し、また光ディスク2のスピンドル駆動、光ピックアップのフォーカス駆動、トラッキング駆動、スレッド駆動を制御する。また、このドライブ制御部19は、HI制御部12から送信されるEJ制御信号に基づき、ディスクドライブ3に挿入された光ディスク2をユーザが取り出すための取出機構を制御する。
【0034】
なお、ディスクドライブ3の構成については、後に詳細に説明をする。
【0035】
上述の構成からなるディスクカムコーダ1では、撮像した被写体に基づく画像信号につき、所定の方式により圧縮してビデオデータを生成し、これを光ディスク2へ記録することができる。また再生時には、光ディスク2から読み出したビデオデータを伸張してLCDパネル17を介してこれを表示し、あるいは他の電子機器へ送信してこれをモニタリングすることができる。
【0036】
次に、ディスクドライブ3の詳細について、図2に示すブロック構成図を参照して説明する。
【0037】
この図2に示すようにドライブドライブ3は、挿入された光ディスク2に対してビデオデータを記録し、あるいは光ディスク2に記録されているビデオデータを検出する光学ピックアップ31と、光ディスク2を回転させるスピンドルモータ32と、光学ピックアップ31を光ディスク2の径方向へ移動させるスレッドモータ33と、光学ピックアップ31に接続されるRF増幅器34と、RF増幅器34からの信号を記憶部37へ送信し、また各種サーボ駆動信号を発生させるディジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)35と、接続されたDSP35からのサーボ駆動信号に基づき、スレッドモータ33、並びに光学ピックアップ31内の図示しない2軸コイルを制御するドライブIC36と、接続されたDSP35からのサーボ駆動信号に基づき、スピンドルモータ32を制御するスピンドルドライバ38と、これらの各構成を制御するためのマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンという)39と、DSP35並びにマイコン39に対して実行するプログラムを格納するフラッシュメモリ40と、マイコン39にそれぞれ接続され、ディスクドライブ3内の温度を検出する温度センサ41並びに衝撃等を検出するショックセンサ42とを備えている。
【0038】
光学ピックアップ31は、内蔵されている半導体レーザーからレーザービームを出射し、対物レンズを介してこのレーザービームを光ディスク2の情報記録面に集光する。また、このレーザービームの照射により光ディスク2から得られる戻り光をこの対物レンズを介して所定の受光素子に導き、この受光素子の受光結果をRF増幅器34に出力する。この光学ピックアップ31は、ドライブIC36から供給されるフォーカス駆動信号及びトラッキング起動信号に基づき、図示しない2軸コイルを用いて、上記光学ピックアップ31における対物レンズを光軸方向及び当該光軸方向と直交する方向へ移動させる。
【0039】
スピンドルモータ32には、光ディスク2を装着するディスクテーブルが一体的に取り付けられる。スピンドルモータ32は、スピンドルドライバ38から供給されるスピンドル駆動信号に基づき、駆動軸を例えば、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は、角速度一定(CAV: Constant Angular Velocity)で回転駆動させことにより、ディスクテーブル上に装着された光ディスク2を回転させる。
【0040】
スレッドモータ33は、ドライブIC36から供給されるスレッド駆動信号に基づき、光学ピックアップ31を光ディスク2の径方向へ移動させる。
【0041】
このような構成からなるディスクドライブ3では、スピンドルモータ32並びにスレッドモータ33により、光ディスク2の回転速度、光学ピックアップ31の位置等を調整しつつ、光学ピックアップ31から光ディスク2の記録面に対してレーザ光を照射する。これにより光ディスク2の記録面を局所的に温度上昇させて所望のデータを記録することができる。
【0042】
RF増幅器34は、電流−電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路等を備え、光学ピックアップ31のディテクタで得られる検出出力から、再生RF信号、トラッキングエラー信号(以下、TE信号という。)、フォーカスエラー信号(以下、FE信号という。)等を生成する。RF増幅器34は、生成した再生RF信号、TE信号、FE信号に加えて、光学ピックアップ31から送信される管理情報をDSP35へ出力する。
【0043】
また、RF増幅器34は、光学ピックアップ31から光ディスク2に照射するレーザ光の光量を制御するための光量制御信号を出力する。RF増幅器34は、再生時に、光学ピックアップ31から光ディスク2に照射するレーザ光の光量を一定に保持するのに対し、記録時には、DSP35からのビデオデータに応じてこの光量制御信号の信号レベルを変化させる。
【0044】
DSP35は、ドライブチップセット20に相当するもので、上記ドライブ制御部19に相当するマイコン39の制御に基づき、入力される再生RF信号を2値化し、システムコントローラ15あるいはコーディック処理部16へ送信されることになる。またこのDSP35は、RF増幅器34により生成されたTE信号、FE信号をドライブIC36へ送信する。またDSP35は、記録時に、コーディック処理部16から送信されるビデオデータに基づき記録パルスを生成してこれを光学ピックアップ31へ出力する。また、DSP35は、光ディスク2に記録するデータの管理情報を例えばフラッシュメモリ40に一時的に記憶する。さらに、このDSP35は、システムコントローラ15による指示を受けて、フラッシュメモリ40に記憶した管理情報を参照しつつ、例えばランダム再生やシャッフル再生の各種再生方法を実行するように各部を制御する。
【0045】
ドライブIC36は、DSP35から入力されるTE信号やFE信号に基づき、フォーカス駆動信号及びトラッキング起動信号を生成し、これを光学ピックアップ31へ供給する。またドライブIC36は、マイコン39による制御に従って、光学ピックアップ31を目的のトラック位置に移動させるためのスレッド駆動信号を生成し、これをスレッドモータ33へ供給する。
【0046】
スピンドルドライバ38は、マイコン39による制御に従って、スピンドルモータ32を所定の速度で回転駆動させるためのスピンドル駆動信号を生成し、これをスピンドルモータ32へ供給する。
【0047】
記憶部37は、例えばRAM(Random Access Memory)等により構成され、DSP35から送信される再生RF信号を一時的に記憶する。この記憶部37により記憶されている再生RF信号は、マイコン39による制御に従い、所定のタイミングで読み出される。
【0048】
マイコン39は、上記ドライブ制御部19に相当するものであって、光ディスク2に対するビデオデータの記録、読出処理を制御し、また光ディスク2のスピンドル駆動、光ピックアップのフォーカス駆動、トラッキング駆動、スレッド駆動等を制御する。
【0049】
次に、ディスクドライブ3に挿入された光ディスク2の取出制御系について図3を用いて説明をする。
【0050】
この図3に示すように、光ディスク2の取出制御系は、上述したフロント制御部11と、HI制御部12と、システムコントローラ15と、ドライブ制御部19に加え、さらに、このフロント制御部11に接続されるイジェクトスイッチ20と、ドライブ制御部19に接続されるプランジャドライバー21と、プランジャドライバー21による制御に基づき、ロック爪を駆動するロック爪駆動部22と、ディスク蓋24の開閉状態を識別する蓋閉め検出部23とを備えて構成される。
【0051】
ロック爪駆動部22は、プランジャドライバー21に供給される電流に応じて、図示しないロック爪を駆動することにより、ディスク蓋24の施錠を制御する。このロック爪駆動部22は、プランジャドライバー21に供給される電流が所定値を超える場合にディスク蓋24の施錠を解除し、プランジャドライバー21に供給される電流が所定値以下の場合のみ、ディスク蓋24の施錠を維持するように構成してもよい。
【0052】
このような取出制御系において、ユーザによるイジェクトスイッチ20の押圧入力を受けて、フロント制御部11は、EJECT信号が生成される。HI制御部12は、フロント制御部11からEJECT信号が送信された場合に、例えば光ディスク2における管理情報の記録状態を参照し、ユーザによる光ディスク2の取り出しを制限すべきか否か判断する。
【0053】
ここで、HI制御部12は、光ディスク2の取り出しを認める場合において、その旨のEJ制御信号を生成し、これをドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は、かかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を増加させることにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を解除させる。その結果ユーザは、光ディスク2を自由に取り出すことが可能となる。
【0054】
一方、HI制御部12は、光ディスク2の取り出しを制限する場合において、その旨のEJ制御信号を生成し、これをドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は、かかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を抑制することにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を維持させる。その結果、ユーザによる光ディスク2の取り出しを制限することが可能となる。
【0055】
ちなみに、ドライブ制御部19は、蓋閉め検出部23を介してディスク蓋24が閉められていることを確認した後、光学ピックアップ31やスピンドルドライバ38を制御するようにしてもよい。
【0056】
次に、本発明を適用したディスクカムコーダ1において、ビデオデータを記録する光ディスク2のデータ構造、並びにビデオデータの記録方式について説明をする。
【0057】
DVD−R又はDVD−RW等に代表される光ディスク2に記録されるビデオデータは、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置ではフォーマットが不適合なために再生をすることができない。このため、かかる再生装置において、光ディスク2記録したビデオデータを再生するためには、DVD−ビデオフォーマットに準拠した所定のフォーマットに変換する必要がある。また、光ディスク2に記録したデータをユニバーサルディスクフォーマット(UDF、Universal Disk Format)の規格に適合させる必要がある。
【0058】
図4は、ビデオデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスク2のデータ構造を示す図である。DVD−ビデオフォーマットに対応した光ディスク2は、図4(A)に示すように、記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in)、データゾーン(Data Zone)及びリードアウト(Lead out)に区切られている。上記データゾーンには、所望の実データが記録される。
【0059】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDFブリッジ構成が記述されたファイルシステムエリアであるUDF(Universal Disk Format)領域A1、DVD管理情報エリアであるVMG(Video Manager)領域A2及びリアルタイムデータ記録エリアA3に区分される。UDF領域A1及びVMG領域A2は、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータに関する管理情報を記録するための領域である。なお、UDF領域A1は、第1の管理情報領域と呼ばれ、VMG領域A2は、第2の管理情報領域と呼ばれている。第2の管理情報領域であるVMG領域A2は、DVD−ビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理するための管理情報であるTOC(Table Of Contents)が記録される。これに対して第1の管理情報領域であるUDF領域A1は、再生装置によるファイル管理システムに対応する領域であり、PC等におけるファイルシステムとの互換性を図るためのUDF等のフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理するための管理情報が記録される。
【0060】
リアルタイムデータ記録エリアA3は、動画及び静止画等の実データを記録するユーザーエリアであり、図4(B)に示すように、VTS(Video Title Set)を単位にして、動画及び静止画等が記録される。VTSはタイトルと呼ばれており、最大で99個まで設けることができる。このVTSは、図4(C)に示すように、先頭側よりVTSI(Video Title Set information)、VTSM_VOBS(Video Object Set for the VTSM)、VTSTT_VOBS(Video Object SetFor Titles in a VTS)及びVTSI_BUP(Backup of VTSI)により構成される。VTSTT_VOBSには、実データであるMPEG(Moving Picture Experts Group)2のフォーマットによるビデオデータが記録され、VTSIには、この実データによるビデオデータを管理するための管理情報である記録位置情報等が記録され、VTSM_VOBSには、ビデオデータのタイトルメニューが記録される。なおVTSM_VOBSは、オプションである。VTSI_BUPは、VTSIのバックアップ用のデータが記録される領域である。また、VTSTT_VOBSは、所定量ごとのパケット化されたデータにより形成されており、例えば、記録するデータが動画の場合には、図4(D)に示すように、CELLを単位として、複数のCELLにより構成されている。
【0061】
上述したデータ構造を有する光ディスク2につきアクセスする場合には、UDF領域A1により所望するファイルを検索して再生することができ、さらには、VMG領域A2により所望するファイルを検索して再生することができるように設定されている。
【0062】
このような光ディスク2に動画を書き込む記録方式としては、Incremental Recording方式(以下、INC方式という。)又はRestricted Over Write方式(以下、ROW方式という。)がある。INC方式は、主にDVD−R等に採用されており、シーケンシャルに動画を記録する方式であり、ROW方式は、主にDVD−RW等に採用されており、ランダムに動画を記録する方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルに動画を記録する必要がある。これらINC方式及びROW方式においては、リードインよりも内周側に設けられたRMA(Recording Management Area)により、リザーブ等の光ディスクヘの処理が管理されるようになされている。
【0063】
次に、本発明を適用したディスクカムコーダ1の動作について説明をする。
【0064】
システムコントローラ15は、光ディスク2へビデオデータを記録する場合において、ディスクドライブ3内における結露状態につき、DEWセンサ18の抵抗値を介して識別する。光ディスク2に対する管理情報の記録終了前において、DEWセンサ18の抵抗値が図5(a)に示すようにレベルAを超えた場合に、システムコントローラ15は、ディスクドライブ3内に結露が生じたものと判断し、HI制御部12による制御に従ってディスク制御部19における記録動作を停止するとともに、その旨をLCDパネル17へ表示させる。またドライブディスク3内においてさらに結露が生じた結果、DEWセンサ18の抵抗がレベルBに達した時には、光ディスク2に対する管理情報の記録を中断する。
【0065】
ちなみに、図5(a)に示すレベルAは、ディスクドライブ3内の結露状態において、特に光ディスク2上に記録するデータの品質が悪化する状態に基づくものである。またレベルBは、さらに結露が生じた結果、光ディスク2に対して上述の如く管理情報を記録すると、既に記録されているデータのみならず、メディア自体が破壊される状態に基づくものである。
【0066】
図5(b)は、このディスクカムコーダ1の動作のフローチャートを示している。
【0067】
先ずステップS11において、光ディスク2に対してビデオデータの記録が開始された場合に、DEWセンサ18は、ディスクドライブ3内における相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する。このDEWセンサ18による抵抗値の検出は、例えば20〜30分おきに比較的長い周期で実行してもよいし、また5分以下の短い周期で実行してもよい。また、かかる抵抗値の検出は、定期的に実行する場合に限定されることなく、ランダムな周期で実行してもよい。このステップS11において、DEWセンサ18の抵抗値がレベルAを超えている場合には、ステップS21へ移行し、当該抵抗値がレベルA以下である場合には、ステップS12へ移行する。
【0068】
ステップS12において、システムコントローラ15は、光ディスク2に対してビデオデータを順次記録するように制御する。すなわち、DEWセンサ18の抵抗値がレベルA以下であるということは、ディスクドライブ3内において結露が発生してないことを示唆するものであり、品質を悪化させることなく、ビデオデータを光ディスク2へ順次記録することができる。
【0069】
なおステップS12において、ディスク制御部19によるビデオデータの記録を終了した場合には、ステップS13へ移行し、次のコマンドの待機状態に入る。一方、当該ビデオデータを全て光ディスク2へ記録する前に、DEWセンサ18の検出のタイミングに移行した場合には、再びステップS11へ移行し、上述の如く抵抗値を検出する。
【0070】
またステップS21へ移行した場合において、システムコントローラ15は、上述した第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域につき、管理情報の記録が終了しているか否か識別する。その結果、当該領域への管理情報の記録が終了している場合には、再びステップS11へ移行する。一方、当該領域への管理情報の記録が未だ終了していない場合には、ステップS31へ移行する。
【0071】
次にステップS31において、システムコントローラ15は、ステップS11において検出した結露センサの抵抗値が、さらにレベルBを超えているか否か識別する。その結果、当該抵抗値がレベルBを超えているときには、ステップS41へ移行し、当該抵抗値がレベルB以下の場合には、ステップS42へ移行する。
【0072】
ステップS32への移行は、結露センサにより検出した抵抗値が、レベルAからレベルBの中間にあることを意味する。すなわち、かかる結露状態において、光ディスク2に対してビデオデータを記録すると、データの品質は悪化してしまうが、管理情報については、順次記録し続けてもても特に支障が生じない結露状態である。このため、ステップS32において、残りの管理情報の光ディスク2への記録処理を続行し、ステップS33へ移行する。
【0073】
次にステップS33において、HI制御部による制御に従い、システムコントローラ15は、光ディスク2に対するビデオデータの記録を一時的に停止させる。これにより、光ディスク2に対してさらにビデオデータが記録されることがなくなり、記録されるデータの品質の悪化を抑えることができる。なお、ビデオデータの記録を一時的に停止した場合において、HI制御部12は、一定時間経過後、ビデオデータの記録を再開する旨をシステムコントローラ15へ通知する。システムコントローラ15は、かかるHI制御部12からの通知を受けて、停止していたビデオデータの記録を再開するように、ドライブ制御部19を制御する。
【0074】
なお、光ディスク2に対するビデオデータの記録を一時的に停止した場合において、DEWセンサ18は、上記抵抗値を短いインターバルで定期的に検出し続けてもよい。これにより、システムコントローラ15は、ディスクドライブ3における結露状態を随時識別することができ、結露が消失した場合に、ビデオデータの記録を再開するように制御することも可能となる。
【0075】
またステップS34において、システムコントローラ15は、HI制御部12による制御に基づき、結露により光ディスク2へビデオデータを記録することができない旨、管理情報を記録するまでは光ディスク2の取り出しができない旨、一定時間の待機が必要である旨等を、LCDパネル17に表示させる。これにより、ディスクカムコーダ1のユーザは、光ディスク2に対してビデオデータを記録することができない原因を知ることができ、またイジェクトボタン20を押圧入力しても光ディスクを取り出すことができないことを認識することができる。
【0076】
次にステップS35へ移行し、HI制御部12は、第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域において、管理情報が全て記録されているか否か識別し、当該領域に管理情報が全て記録されている場合には、ディスク蓋24を施錠を解除するためのEJ制御信号をドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は係るEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を増加させることにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を解除させる。
【0077】
一方、当該領域に管理情報が全て記録されていない場合には、ディスク蓋24を施錠を維持するためのEJ制御信号をドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19はかかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を抑制し、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を維持する。このステップS35における処理を実行した後、ステップS36へ移行し、次のコマンドの待機状態に入る。
【0078】
すなわち、このステップS35において、光ディスク2に対する管理情報の書き込みが終了している場合のみ、ユーザによる光ディスク2の取り出しを認め、当該管理情報の書き込みが未だ終了していない場合には、かかる光ディスク2の取り出しを制限する。これにより、管理情報の記録終了前にディスクドライブ3内に結露が生じた場合において、ユーザによる取り出し操作に基づく光ディスク2の損傷を防ぐことができる。
【0079】
ちなみに、ステップS41に移行した場合には、結露センサにより検出した抵抗値が、レベルBを超えていることを意味する。このため、かかる結露状態において光ディスク2に対してビデオデータを記録すると、記録されるデータの品質が悪化し、さらに管理情報を記録すると光ディスク2自体の損傷の原因となる。このため、光ディスク2に対する残りの管理情報の記録を中断し、さらにこのステップS41において、システムコントローラ15は、光ディスク2に対するビデオデータの記録を停止するようにドライブ制御部19を制御する。
【0080】
次にステップS42へ移行し、システムコントローラ15は、LCDパネル17に、ステップS34と同様に、結露の発生をユーザに知らせるためのメッセージを表示し、さらにステップS43へ移行して、次のコマンドの待機状態に入る。
【0081】
以上詳細に説明したように、本発明を適用したディスクカムコーダ1は、ディスクドライブに挿入された光ディスク2に対して、被写体を撮像することにより生成したビデオデータ並びに当該ビデオデータに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値がレベルAを超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する。
【0082】
これにより、記録媒体に記録されるデータにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【0083】
また本発明は、撮像手段を用いて撮像した画像信号に基づくビデオデータを光ディスク2へ記録するディスクカムコーダに限定されるものではなく、例えば、他の電子機器から送信される画像信号に基づくビデオデータを記録する記録装置に適用してもよい。
【0084】
例えば光ディスク2は、ディスク状の記録媒体であればよく、上述したDVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)に限定されるものではない。
【0085】
また、システムコントローラ15は、DEWセンサ18により検出される抵抗値を、例えばドライブ制御部19に配設された図示しないADC(Analog Digital Converter)ポートの電圧値を介して検出してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した記録装置及び方法は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。このため、記録媒体に記録されるデータにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【0087】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した撮像装置は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して、被写体を撮像することにより生成した画像データ並びに当該画像データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する。このため、記録媒体に記録される画像データにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカムコーダのシステム構成を説明するための図である。
【図2】本発明を適用したディスクカムコーダにおけるディスクドライブの詳細な構成を示す図である。
【図3】光ディスクの取出制御系を示す図である。
【図4】ビデオデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスクのデータ構造を示す図である。
【図5】本発明を適用したディスクカムコーダの動作を示す図である。
【図6】光ディスクのデータ構造の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスクカムコーダ、2 光ディスク、3 ディスクドライブ、11 フロント制御部、12 HI制御部、13 カメラ部、14 カメラ制御部、15システムコントローラ、16 コーディック処理部、17 LCDパネル、18 結露センサ、19 ドライブ制御部、20 ドライブチップセット、31 光学ピックアップ、32 スピンドルモータ、33 スレッドモータ、34 RF増幅器、37 記憶部、35 ディジタルシグナルプロセッサ、33 スレッドモータ、36 ドライブIC、38 スピンドルドライバ、39 マイクロコンピュータ、40 フラッシュメモリ、41 温度センサ、42 ショックセンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)等のデータを記録媒体に記録する記録装置及び方法、撮像したデータを記録媒体に記録する撮像装置に関し、特にディスクドライブ内で結露が生じたときに、記録されたデータを保護することに好適な記録装置及び方法、撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、大容量型光ディスクのひとつであるDVD(Digital Versatile Disc)において、データの記録が可能なDVD−R(DVD−Recordable)と、記録したデータの書き換えが可能なDVD−RW(DVD−Rewritable)及びDVD−RAM(DVD−Random Access Memory)等が提案されている。
【0003】
DVD−R又はDVD−RW等で記録したデータは、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置ではフォーマットが不適合なために再生をすることができない。このため、かかる再生装置でDVD−R又はDVD−RW等(以下、DVD−R/−RWという。)に記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した所定のフォーマットに変換する必要がある。なお、再生装置でDVD−R/−RWに記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをユニバーサルディスクフォーマット(UDF、Universal Disk Format)の規格に適合させる必要がある。
【0004】
図6は、データをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスクのデータ構造を示す図である。DVD−ビデオフォーマットに対応した光ディスクは、図6に示すように、記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in)、データゾーン(Data Zone)及びリードアウト(Lead out)に区切られている。上記データゾーンには、所望の実データが記録される。
【0005】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDFブリッジ構成が記述されたファイルシステムエリアであるUDF(Universal Disk Format)領域B1、DVD管理情報エリアであるVMG(Video Manager)領域B2及びリアルタイムデータ記録エリアB3に区分される。UDF領域B1及びVMG領域B2は、リアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータを管理する情報を記録するための領域である。また、UDF領域B1は、第1の管理情報領域と呼ばれ、VMG領域B2は、第2の管理情報領域と呼ばれている。第2の管理情報領域であるVMG領域B2は、DVD−ビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報であるTOC(Table Of Contents)の情報が記録される。これに対して第1の管理情報領域であるUDF領域B1は、再生装置によるファイル管理システムに対応する領域であり、PC等におけるファイルシステムとの互換性を図るためのUDF等のフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアB3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報が記録される。
【0006】
リアルタイムデータ記録エリアB3は、動画及び静止画等の実データを記録するユーザーエリアであり、VTS(Video Title Set)を単位にして、動画及び静止画等が記録される。VTSはタイトルと呼ばれており、最大で99個まで設けることができる。
【0007】
このような光ディスクに動画を書き込む記録方式としては、Incremental Recording方式(以下、INC方式という。)又はRestricted Over Write方式(以下、ROW方式という。)がある。INC方式は、主にDVD−R等に採用されており、シーケンシャルに動画を記録する方式であり、ROW方式は、主にDVD−RW等に採用されており、ランダムに動画を記録する方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルに動画を記録する必要がある。これらINC方式及びROW方式においては、リードインよりも内周側に設けられたRMA(Recording Management Area)により、リザーブ等の光ディスクヘの処理が管理される。
【0008】
また、このINC方式やROW方式を用いることにより、カメラで撮像したデータをDVD−R/−RWに記録することもできる。特に近年において、カメラとDVD−R/−RW用のディスクドライブを備える記録装置とを一体的に構成したいわゆるディスクカムコーダも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−006266号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した再生装置やディスクカムコーダを設置する環境により、各装置のディスクドライブ内において結露が生じる場合がある。特にディスクドライブに挿入されるDVD−R/−RWは、かかる結露の影響により、記録するデータの品質が著しく悪化してしまう。
【0011】
また、上述した第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域において、管理情報の記録終了前に結露が生じ、さらにユーザによりDVD−R/−RWの取り出し操作が実行された場合には、かかるDVD−R/−RWは、その後記録も再生もできないメディアとなってしまう。
【0012】
さらに、結露が生じたディスクドライブ内にあるDVD−R/−RWに対して、上述の如く管理情報を記録すると、既にメディアに記録されているデータのみならず、メディア自体の再生が不能となるという問題点もある。
【0013】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、ディスクドライブ内で結露が生じたときに、記録するデータや、データを記録するメディアを有効に保護することができる記録装置及び方法、撮像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する記録装置及び方法を発明した。
【0015】
すなわち、本発明を適用した記録装置は、上述の課題を解決するために、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録手段と、ディスクドライブ内の相対湿度に基づく抵抗値を定期的に検出する結露センサと、結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも上記記録手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録手段による管理情報の記録終了前において、検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止するように記録手段を制御する。
【0016】
また、本発明を適用した記録方法は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録ステップと、記録ステップと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する検出ステップとを有し、記録ステップにおける管理情報の記録終了前に、検出ステップにおいて検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。
【0017】
また、本発明者は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して、被写体を撮像することにより生成した画像データ並びに当該画像データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する撮像装置を発明した。
【0018】
すなわち、本発明を適用した撮像装置は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して画像データ並びに当該画像データに応じた管理情報を記録する記録手段と、ディスクドライブ内の相対湿度に基づく抵抗値を定期的に検出する結露センサと、結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも記録手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録手段による管理情報の記録終了前において、検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止するように記録手段を制御する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
このディスクカムコーダ1は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)の光ディスク2に撮像結果を記録するようにしたものであり、図1に示すように、光ディスク2が挿入されるディスクドライブ3と、ユーザによる操作入力に応じた動作制御信号を生成するためのフロント制御部11と、少なくとも上記フロント制御部11から出力される動作制御信号に応じて他の構成要素と各種情報の送受信を実行するHI制御部12と、被写体を撮像して画像信号を生成するカメラ部13と、カメラ部13を制御するカメラ制御部14と、各構成要素を制御するためのシステムコントローラ15と、画像信号につき圧縮、伸張処理を施すコーディック処理部16と、システムコントローラ15に接続され、情報をユーザに表示するためのLCDパネル17とを備えている。
【0021】
ディスクドライブ3は、結露(DEW)センサ18、ドライブ制御部19、上記システムコントローラ15とドライブ制御部19の間に配設されるドライブチップセット20などを備えてなる。
【0022】
フロント制御部11は、ディスクカムコーダ1の筐体外面に設けられたイジェクトスイッチの押圧入力を受けて、EJECT信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。このフロント制御部11は、外面に設けられた電源スイッチの押圧入力を受けて、PW信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。またフロント制御部11は、ディスクカムコーダ1内の時計制御を実行し、さらに押圧入力されたキーの種別に応じて、所定の動作制御信号を生成し、これをHI制御部12へ送信する。ちなみに、このキーの押圧入力は、図示しないリモートコントローラ端末から送信される無線信号を受信することにより代替される場合もある。
【0023】
HI制御部12は、フロント制御部11から受信したEJECT信号に基づき、EJ制御信号を生成し、これをディスクドライブ3のドライブ制御部19に対して送信する。またHI制御部12は、フロント制御部11から受信したPW信号に基づき、ディスクカムコーダ1の電源のON/OFFを制御する。また、このHI制御部12は、カメラ制御部14と、例えばI/Osyncバスを介して、各種情報の送受信を行い、またシステムコントローラ15と、バスを介して各種情報の送受信を行う。HI制御部12は、フロント制御部11から受信した各種動作制御信号に基づき、コマンドを生成してこれを各構成要素へ送信し、あるいは所定の動作を実行する。例えばフロント制御部11を介してユーザから記録モード、再生モードが指定された場合には、かかる旨の動作制御信号がこのHI制御部12に送信されることになる。HI制御部12は、当該動作制御信号に基づき、指定されたモードの詳細につき識別し、ディスクドライブ3のドライブ制御部19に対して所定の制御信号を送信することになる。
【0024】
なお、このHI制御部12は、さらにDVD再生ナビゲーションの制御、USB(Universal Serial Bus)インターフェース等を介して他の電子機器とデータ通信等も実行する。
【0025】
カメラ部13は、撮像した被写体に基づき、例えばCCDイメージセンサを用いた光電変換により画像信号を生成する。このカメラ部13は、この生成した画像信号に対して、例えば相関二重サンプリング処理を実行することによりノイズ成分を除去し、シェーディング補正やマスキング補正、ニー補正、γ補正、輪郭補償等の信号処理を行い、さらにこれを増幅してカメラ制御部14を介してHI制御部12にへ供給する。
【0026】
カメラ制御部14では、カメラ部13における映像信号処理の制御、ズーム調整、パンチルト調整、焦点調整に加え、メカシャッター制御、ストロボ制御、手ぶれ補正等を行う。
【0027】
コーディック処理部16は、カメラ部13により得られた画像信号をディジタル信号に変換することによりビデオデータを生成する。このコーディック処理部16は、システムコントローラ15による制御に基づき、生成したビデオデータが動画の場合には、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式に基づきデータ圧縮し、ビデオデータが静止画の場合には、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式に基づき、データ圧縮する。この圧縮されたビデオデータは、ディスクドライブ3のドライブ制御部19へ送信され、さらにはHI制御部12に接続されるUSBケーブルを介して他の電子機器に送信される。これにより、ディスクカムコーダ1では、撮像結果と再生結果を外部機器でモニタリングすることも可能となる。ちなみに、このコーディック処理部16は、圧縮したビデオデータにつきサムネイル画像を生成してもよい。
【0028】
コーディック処理部16は、再生時に、光ディスク2から読み出した再生RF信号に基づくビデオデータを上述の方式に対応させてデータ伸長する。
【0029】
システムコントローラ15は、記録時において、画像生成処理部16から出力されるビデオデータを時分割多重化し、これにDVDに固有のヘッダー情報や拡張ファイルのヘッダー情報等を付加する。また、システムコントローラ15は、UDF、VMG及びVTSI等のデータを生成し、これをドライブ制御部へ出力する。また、システムコントローラ15は、記録時において、図示しないRAMを用いて、エラー訂正符号を生成し、これをビデオデータに付加する。このときシステムコントローラ15は、ビデオデータに対して、スクランブル処理及び8/15変調等の処理を実行してもよい。
【0030】
またシステムコントローラ15は、ビデオデータの記録を一時的に停止する場合には、その旨の制御信号を送信することによりディスクドライブ19を制御する。さらにシステムコントローラ15は、HI制御部12による制御に従いLCDパネルにおけるグラフィック処理を実行し、またLCDパネルの背面に配設されたバックライト等の輝度を制御する。
【0031】
LCDパネル17は、電子ビューファインダとして機能するもので、多数の液晶表示素子等からなり、ユーザに対して情報を表示するディスプレイを構成する。このLCDパネル17は、システムコントローラ15による制御に基づき、所定のメッセージを表示する。
【0032】
DEWセンサ18は、ディスクドライブ3内における相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する。このDEWセンサ18として用いられる素子は、湿度に応じて素子抵抗が変化する特性を有する。このため、かかる特性を利用することによりディスクドライブ3内の結露状態を識別することができる。すなわち、結露が生じていない場合のDEWセンサ18の素子抵抗は、ディスクドライブ3内の湿度に対応した抵抗値になる。また結露が生じると、当該DEWセンサ18の表面に水滴が付き、その水分によりDEWセンサ18の相対湿度が100%近くに変化し、素子抵抗が急上昇する。このときのDEWセンサ18の抵抗を検出することにより結露状態を識別することが可能となる。
【0033】
ディスクドライブ3のドライブ制御部19は、光ディスク2に対するビデオデータの記録、読出処理を制御し、また光ディスク2のスピンドル駆動、光ピックアップのフォーカス駆動、トラッキング駆動、スレッド駆動を制御する。また、このドライブ制御部19は、HI制御部12から送信されるEJ制御信号に基づき、ディスクドライブ3に挿入された光ディスク2をユーザが取り出すための取出機構を制御する。
【0034】
なお、ディスクドライブ3の構成については、後に詳細に説明をする。
【0035】
上述の構成からなるディスクカムコーダ1では、撮像した被写体に基づく画像信号につき、所定の方式により圧縮してビデオデータを生成し、これを光ディスク2へ記録することができる。また再生時には、光ディスク2から読み出したビデオデータを伸張してLCDパネル17を介してこれを表示し、あるいは他の電子機器へ送信してこれをモニタリングすることができる。
【0036】
次に、ディスクドライブ3の詳細について、図2に示すブロック構成図を参照して説明する。
【0037】
この図2に示すようにドライブドライブ3は、挿入された光ディスク2に対してビデオデータを記録し、あるいは光ディスク2に記録されているビデオデータを検出する光学ピックアップ31と、光ディスク2を回転させるスピンドルモータ32と、光学ピックアップ31を光ディスク2の径方向へ移動させるスレッドモータ33と、光学ピックアップ31に接続されるRF増幅器34と、RF増幅器34からの信号を記憶部37へ送信し、また各種サーボ駆動信号を発生させるディジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)35と、接続されたDSP35からのサーボ駆動信号に基づき、スレッドモータ33、並びに光学ピックアップ31内の図示しない2軸コイルを制御するドライブIC36と、接続されたDSP35からのサーボ駆動信号に基づき、スピンドルモータ32を制御するスピンドルドライバ38と、これらの各構成を制御するためのマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンという)39と、DSP35並びにマイコン39に対して実行するプログラムを格納するフラッシュメモリ40と、マイコン39にそれぞれ接続され、ディスクドライブ3内の温度を検出する温度センサ41並びに衝撃等を検出するショックセンサ42とを備えている。
【0038】
光学ピックアップ31は、内蔵されている半導体レーザーからレーザービームを出射し、対物レンズを介してこのレーザービームを光ディスク2の情報記録面に集光する。また、このレーザービームの照射により光ディスク2から得られる戻り光をこの対物レンズを介して所定の受光素子に導き、この受光素子の受光結果をRF増幅器34に出力する。この光学ピックアップ31は、ドライブIC36から供給されるフォーカス駆動信号及びトラッキング起動信号に基づき、図示しない2軸コイルを用いて、上記光学ピックアップ31における対物レンズを光軸方向及び当該光軸方向と直交する方向へ移動させる。
【0039】
スピンドルモータ32には、光ディスク2を装着するディスクテーブルが一体的に取り付けられる。スピンドルモータ32は、スピンドルドライバ38から供給されるスピンドル駆動信号に基づき、駆動軸を例えば、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は、角速度一定(CAV: Constant Angular Velocity)で回転駆動させことにより、ディスクテーブル上に装着された光ディスク2を回転させる。
【0040】
スレッドモータ33は、ドライブIC36から供給されるスレッド駆動信号に基づき、光学ピックアップ31を光ディスク2の径方向へ移動させる。
【0041】
このような構成からなるディスクドライブ3では、スピンドルモータ32並びにスレッドモータ33により、光ディスク2の回転速度、光学ピックアップ31の位置等を調整しつつ、光学ピックアップ31から光ディスク2の記録面に対してレーザ光を照射する。これにより光ディスク2の記録面を局所的に温度上昇させて所望のデータを記録することができる。
【0042】
RF増幅器34は、電流−電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路等を備え、光学ピックアップ31のディテクタで得られる検出出力から、再生RF信号、トラッキングエラー信号(以下、TE信号という。)、フォーカスエラー信号(以下、FE信号という。)等を生成する。RF増幅器34は、生成した再生RF信号、TE信号、FE信号に加えて、光学ピックアップ31から送信される管理情報をDSP35へ出力する。
【0043】
また、RF増幅器34は、光学ピックアップ31から光ディスク2に照射するレーザ光の光量を制御するための光量制御信号を出力する。RF増幅器34は、再生時に、光学ピックアップ31から光ディスク2に照射するレーザ光の光量を一定に保持するのに対し、記録時には、DSP35からのビデオデータに応じてこの光量制御信号の信号レベルを変化させる。
【0044】
DSP35は、ドライブチップセット20に相当するもので、上記ドライブ制御部19に相当するマイコン39の制御に基づき、入力される再生RF信号を2値化し、システムコントローラ15あるいはコーディック処理部16へ送信されることになる。またこのDSP35は、RF増幅器34により生成されたTE信号、FE信号をドライブIC36へ送信する。またDSP35は、記録時に、コーディック処理部16から送信されるビデオデータに基づき記録パルスを生成してこれを光学ピックアップ31へ出力する。また、DSP35は、光ディスク2に記録するデータの管理情報を例えばフラッシュメモリ40に一時的に記憶する。さらに、このDSP35は、システムコントローラ15による指示を受けて、フラッシュメモリ40に記憶した管理情報を参照しつつ、例えばランダム再生やシャッフル再生の各種再生方法を実行するように各部を制御する。
【0045】
ドライブIC36は、DSP35から入力されるTE信号やFE信号に基づき、フォーカス駆動信号及びトラッキング起動信号を生成し、これを光学ピックアップ31へ供給する。またドライブIC36は、マイコン39による制御に従って、光学ピックアップ31を目的のトラック位置に移動させるためのスレッド駆動信号を生成し、これをスレッドモータ33へ供給する。
【0046】
スピンドルドライバ38は、マイコン39による制御に従って、スピンドルモータ32を所定の速度で回転駆動させるためのスピンドル駆動信号を生成し、これをスピンドルモータ32へ供給する。
【0047】
記憶部37は、例えばRAM(Random Access Memory)等により構成され、DSP35から送信される再生RF信号を一時的に記憶する。この記憶部37により記憶されている再生RF信号は、マイコン39による制御に従い、所定のタイミングで読み出される。
【0048】
マイコン39は、上記ドライブ制御部19に相当するものであって、光ディスク2に対するビデオデータの記録、読出処理を制御し、また光ディスク2のスピンドル駆動、光ピックアップのフォーカス駆動、トラッキング駆動、スレッド駆動等を制御する。
【0049】
次に、ディスクドライブ3に挿入された光ディスク2の取出制御系について図3を用いて説明をする。
【0050】
この図3に示すように、光ディスク2の取出制御系は、上述したフロント制御部11と、HI制御部12と、システムコントローラ15と、ドライブ制御部19に加え、さらに、このフロント制御部11に接続されるイジェクトスイッチ20と、ドライブ制御部19に接続されるプランジャドライバー21と、プランジャドライバー21による制御に基づき、ロック爪を駆動するロック爪駆動部22と、ディスク蓋24の開閉状態を識別する蓋閉め検出部23とを備えて構成される。
【0051】
ロック爪駆動部22は、プランジャドライバー21に供給される電流に応じて、図示しないロック爪を駆動することにより、ディスク蓋24の施錠を制御する。このロック爪駆動部22は、プランジャドライバー21に供給される電流が所定値を超える場合にディスク蓋24の施錠を解除し、プランジャドライバー21に供給される電流が所定値以下の場合のみ、ディスク蓋24の施錠を維持するように構成してもよい。
【0052】
このような取出制御系において、ユーザによるイジェクトスイッチ20の押圧入力を受けて、フロント制御部11は、EJECT信号が生成される。HI制御部12は、フロント制御部11からEJECT信号が送信された場合に、例えば光ディスク2における管理情報の記録状態を参照し、ユーザによる光ディスク2の取り出しを制限すべきか否か判断する。
【0053】
ここで、HI制御部12は、光ディスク2の取り出しを認める場合において、その旨のEJ制御信号を生成し、これをドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は、かかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を増加させることにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を解除させる。その結果ユーザは、光ディスク2を自由に取り出すことが可能となる。
【0054】
一方、HI制御部12は、光ディスク2の取り出しを制限する場合において、その旨のEJ制御信号を生成し、これをドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は、かかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を抑制することにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を維持させる。その結果、ユーザによる光ディスク2の取り出しを制限することが可能となる。
【0055】
ちなみに、ドライブ制御部19は、蓋閉め検出部23を介してディスク蓋24が閉められていることを確認した後、光学ピックアップ31やスピンドルドライバ38を制御するようにしてもよい。
【0056】
次に、本発明を適用したディスクカムコーダ1において、ビデオデータを記録する光ディスク2のデータ構造、並びにビデオデータの記録方式について説明をする。
【0057】
DVD−R又はDVD−RW等に代表される光ディスク2に記録されるビデオデータは、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置ではフォーマットが不適合なために再生をすることができない。このため、かかる再生装置において、光ディスク2記録したビデオデータを再生するためには、DVD−ビデオフォーマットに準拠した所定のフォーマットに変換する必要がある。また、光ディスク2に記録したデータをユニバーサルディスクフォーマット(UDF、Universal Disk Format)の規格に適合させる必要がある。
【0058】
図4は、ビデオデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスク2のデータ構造を示す図である。DVD−ビデオフォーマットに対応した光ディスク2は、図4(A)に示すように、記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in)、データゾーン(Data Zone)及びリードアウト(Lead out)に区切られている。上記データゾーンには、所望の実データが記録される。
【0059】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDFブリッジ構成が記述されたファイルシステムエリアであるUDF(Universal Disk Format)領域A1、DVD管理情報エリアであるVMG(Video Manager)領域A2及びリアルタイムデータ記録エリアA3に区分される。UDF領域A1及びVMG領域A2は、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータに関する管理情報を記録するための領域である。なお、UDF領域A1は、第1の管理情報領域と呼ばれ、VMG領域A2は、第2の管理情報領域と呼ばれている。第2の管理情報領域であるVMG領域A2は、DVD−ビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理するための管理情報であるTOC(Table Of Contents)が記録される。これに対して第1の管理情報領域であるUDF領域A1は、再生装置によるファイル管理システムに対応する領域であり、PC等におけるファイルシステムとの互換性を図るためのUDF等のフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理するための管理情報が記録される。
【0060】
リアルタイムデータ記録エリアA3は、動画及び静止画等の実データを記録するユーザーエリアであり、図4(B)に示すように、VTS(Video Title Set)を単位にして、動画及び静止画等が記録される。VTSはタイトルと呼ばれており、最大で99個まで設けることができる。このVTSは、図4(C)に示すように、先頭側よりVTSI(Video Title Set information)、VTSM_VOBS(Video Object Set for the VTSM)、VTSTT_VOBS(Video Object SetFor Titles in a VTS)及びVTSI_BUP(Backup of VTSI)により構成される。VTSTT_VOBSには、実データであるMPEG(Moving Picture Experts Group)2のフォーマットによるビデオデータが記録され、VTSIには、この実データによるビデオデータを管理するための管理情報である記録位置情報等が記録され、VTSM_VOBSには、ビデオデータのタイトルメニューが記録される。なおVTSM_VOBSは、オプションである。VTSI_BUPは、VTSIのバックアップ用のデータが記録される領域である。また、VTSTT_VOBSは、所定量ごとのパケット化されたデータにより形成されており、例えば、記録するデータが動画の場合には、図4(D)に示すように、CELLを単位として、複数のCELLにより構成されている。
【0061】
上述したデータ構造を有する光ディスク2につきアクセスする場合には、UDF領域A1により所望するファイルを検索して再生することができ、さらには、VMG領域A2により所望するファイルを検索して再生することができるように設定されている。
【0062】
このような光ディスク2に動画を書き込む記録方式としては、Incremental Recording方式(以下、INC方式という。)又はRestricted Over Write方式(以下、ROW方式という。)がある。INC方式は、主にDVD−R等に採用されており、シーケンシャルに動画を記録する方式であり、ROW方式は、主にDVD−RW等に採用されており、ランダムに動画を記録する方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルに動画を記録する必要がある。これらINC方式及びROW方式においては、リードインよりも内周側に設けられたRMA(Recording Management Area)により、リザーブ等の光ディスクヘの処理が管理されるようになされている。
【0063】
次に、本発明を適用したディスクカムコーダ1の動作について説明をする。
【0064】
システムコントローラ15は、光ディスク2へビデオデータを記録する場合において、ディスクドライブ3内における結露状態につき、DEWセンサ18の抵抗値を介して識別する。光ディスク2に対する管理情報の記録終了前において、DEWセンサ18の抵抗値が図5(a)に示すようにレベルAを超えた場合に、システムコントローラ15は、ディスクドライブ3内に結露が生じたものと判断し、HI制御部12による制御に従ってディスク制御部19における記録動作を停止するとともに、その旨をLCDパネル17へ表示させる。またドライブディスク3内においてさらに結露が生じた結果、DEWセンサ18の抵抗がレベルBに達した時には、光ディスク2に対する管理情報の記録を中断する。
【0065】
ちなみに、図5(a)に示すレベルAは、ディスクドライブ3内の結露状態において、特に光ディスク2上に記録するデータの品質が悪化する状態に基づくものである。またレベルBは、さらに結露が生じた結果、光ディスク2に対して上述の如く管理情報を記録すると、既に記録されているデータのみならず、メディア自体が破壊される状態に基づくものである。
【0066】
図5(b)は、このディスクカムコーダ1の動作のフローチャートを示している。
【0067】
先ずステップS11において、光ディスク2に対してビデオデータの記録が開始された場合に、DEWセンサ18は、ディスクドライブ3内における相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する。このDEWセンサ18による抵抗値の検出は、例えば20〜30分おきに比較的長い周期で実行してもよいし、また5分以下の短い周期で実行してもよい。また、かかる抵抗値の検出は、定期的に実行する場合に限定されることなく、ランダムな周期で実行してもよい。このステップS11において、DEWセンサ18の抵抗値がレベルAを超えている場合には、ステップS21へ移行し、当該抵抗値がレベルA以下である場合には、ステップS12へ移行する。
【0068】
ステップS12において、システムコントローラ15は、光ディスク2に対してビデオデータを順次記録するように制御する。すなわち、DEWセンサ18の抵抗値がレベルA以下であるということは、ディスクドライブ3内において結露が発生してないことを示唆するものであり、品質を悪化させることなく、ビデオデータを光ディスク2へ順次記録することができる。
【0069】
なおステップS12において、ディスク制御部19によるビデオデータの記録を終了した場合には、ステップS13へ移行し、次のコマンドの待機状態に入る。一方、当該ビデオデータを全て光ディスク2へ記録する前に、DEWセンサ18の検出のタイミングに移行した場合には、再びステップS11へ移行し、上述の如く抵抗値を検出する。
【0070】
またステップS21へ移行した場合において、システムコントローラ15は、上述した第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域につき、管理情報の記録が終了しているか否か識別する。その結果、当該領域への管理情報の記録が終了している場合には、再びステップS11へ移行する。一方、当該領域への管理情報の記録が未だ終了していない場合には、ステップS31へ移行する。
【0071】
次にステップS31において、システムコントローラ15は、ステップS11において検出した結露センサの抵抗値が、さらにレベルBを超えているか否か識別する。その結果、当該抵抗値がレベルBを超えているときには、ステップS41へ移行し、当該抵抗値がレベルB以下の場合には、ステップS42へ移行する。
【0072】
ステップS32への移行は、結露センサにより検出した抵抗値が、レベルAからレベルBの中間にあることを意味する。すなわち、かかる結露状態において、光ディスク2に対してビデオデータを記録すると、データの品質は悪化してしまうが、管理情報については、順次記録し続けてもても特に支障が生じない結露状態である。このため、ステップS32において、残りの管理情報の光ディスク2への記録処理を続行し、ステップS33へ移行する。
【0073】
次にステップS33において、HI制御部による制御に従い、システムコントローラ15は、光ディスク2に対するビデオデータの記録を一時的に停止させる。これにより、光ディスク2に対してさらにビデオデータが記録されることがなくなり、記録されるデータの品質の悪化を抑えることができる。なお、ビデオデータの記録を一時的に停止した場合において、HI制御部12は、一定時間経過後、ビデオデータの記録を再開する旨をシステムコントローラ15へ通知する。システムコントローラ15は、かかるHI制御部12からの通知を受けて、停止していたビデオデータの記録を再開するように、ドライブ制御部19を制御する。
【0074】
なお、光ディスク2に対するビデオデータの記録を一時的に停止した場合において、DEWセンサ18は、上記抵抗値を短いインターバルで定期的に検出し続けてもよい。これにより、システムコントローラ15は、ディスクドライブ3における結露状態を随時識別することができ、結露が消失した場合に、ビデオデータの記録を再開するように制御することも可能となる。
【0075】
またステップS34において、システムコントローラ15は、HI制御部12による制御に基づき、結露により光ディスク2へビデオデータを記録することができない旨、管理情報を記録するまでは光ディスク2の取り出しができない旨、一定時間の待機が必要である旨等を、LCDパネル17に表示させる。これにより、ディスクカムコーダ1のユーザは、光ディスク2に対してビデオデータを記録することができない原因を知ることができ、またイジェクトボタン20を押圧入力しても光ディスクを取り出すことができないことを認識することができる。
【0076】
次にステップS35へ移行し、HI制御部12は、第1の管理情報領域並びに第2の管理情報領域において、管理情報が全て記録されているか否か識別し、当該領域に管理情報が全て記録されている場合には、ディスク蓋24を施錠を解除するためのEJ制御信号をドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19は係るEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を増加させることにより、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を解除させる。
【0077】
一方、当該領域に管理情報が全て記録されていない場合には、ディスク蓋24を施錠を維持するためのEJ制御信号をドライブ制御部19へ送信する。ドライブ制御部19はかかるEJ制御信号を受けて、プランジャドライバー21へ供給する電流を抑制し、ロック爪駆動部22によるディスク蓋24の施錠を維持する。このステップS35における処理を実行した後、ステップS36へ移行し、次のコマンドの待機状態に入る。
【0078】
すなわち、このステップS35において、光ディスク2に対する管理情報の書き込みが終了している場合のみ、ユーザによる光ディスク2の取り出しを認め、当該管理情報の書き込みが未だ終了していない場合には、かかる光ディスク2の取り出しを制限する。これにより、管理情報の記録終了前にディスクドライブ3内に結露が生じた場合において、ユーザによる取り出し操作に基づく光ディスク2の損傷を防ぐことができる。
【0079】
ちなみに、ステップS41に移行した場合には、結露センサにより検出した抵抗値が、レベルBを超えていることを意味する。このため、かかる結露状態において光ディスク2に対してビデオデータを記録すると、記録されるデータの品質が悪化し、さらに管理情報を記録すると光ディスク2自体の損傷の原因となる。このため、光ディスク2に対する残りの管理情報の記録を中断し、さらにこのステップS41において、システムコントローラ15は、光ディスク2に対するビデオデータの記録を停止するようにドライブ制御部19を制御する。
【0080】
次にステップS42へ移行し、システムコントローラ15は、LCDパネル17に、ステップS34と同様に、結露の発生をユーザに知らせるためのメッセージを表示し、さらにステップS43へ移行して、次のコマンドの待機状態に入る。
【0081】
以上詳細に説明したように、本発明を適用したディスクカムコーダ1は、ディスクドライブに挿入された光ディスク2に対して、被写体を撮像することにより生成したビデオデータ並びに当該ビデオデータに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値がレベルAを超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する。
【0082】
これにより、記録媒体に記録されるデータにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【0083】
また本発明は、撮像手段を用いて撮像した画像信号に基づくビデオデータを光ディスク2へ記録するディスクカムコーダに限定されるものではなく、例えば、他の電子機器から送信される画像信号に基づくビデオデータを記録する記録装置に適用してもよい。
【0084】
例えば光ディスク2は、ディスク状の記録媒体であればよく、上述したDVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)に限定されるものではない。
【0085】
また、システムコントローラ15は、DEWセンサ18により検出される抵抗値を、例えばドライブ制御部19に配設された図示しないADC(Analog Digital Converter)ポートの電圧値を介して検出してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した記録装置及び方法は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対するデータの記録を停止する。このため、記録媒体に記録されるデータにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【0087】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した撮像装置は、ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して、被写体を撮像することにより生成した画像データ並びに当該画像データに基づく管理情報を記録し、またこれと並行して、ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出し、管理情報の記録終了前において、当該抵抗値が第1の閾値を超える場合には、記録媒体に対する画像データの記録を停止する。このため、記録媒体に記録される画像データにつき、結露による品質の悪化を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカムコーダのシステム構成を説明するための図である。
【図2】本発明を適用したディスクカムコーダにおけるディスクドライブの詳細な構成を示す図である。
【図3】光ディスクの取出制御系を示す図である。
【図4】ビデオデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスクのデータ構造を示す図である。
【図5】本発明を適用したディスクカムコーダの動作を示す図である。
【図6】光ディスクのデータ構造の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスクカムコーダ、2 光ディスク、3 ディスクドライブ、11 フロント制御部、12 HI制御部、13 カメラ部、14 カメラ制御部、15システムコントローラ、16 コーディック処理部、17 LCDパネル、18 結露センサ、19 ドライブ制御部、20 ドライブチップセット、31 光学ピックアップ、32 スピンドルモータ、33 スレッドモータ、34 RF増幅器、37 記憶部、35 ディジタルシグナルプロセッサ、33 スレッドモータ、36 ドライブIC、38 スピンドルドライバ、39 マイクロコンピュータ、40 フラッシュメモリ、41 温度センサ、42 ショックセンサ
Claims (12)
- ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録手段と、
上記ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する結露センサと、
上記結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも上記記録手段を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記記録手段による上記管理情報の記録終了前において、上記検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、上記記録媒体に対するデータの記録を停止するように上記記録手段を制御すること
を特徴とする記録装置。 - 情報を表示する表示手段をさらに備え、
上記制御手段は、上記結露センサにより検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、所定の情報を表示するように上記表示手段を制御すること
を特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 上記制御手段は、上記記録手段による上記管理情報の記録終了前において、
上記検出される抵抗値が第1の閾値を超え、また第2の閾値に及ばない場合には、上記管理情報の記録を続行するように上記記録手段を制御し、
上記検出される抵抗値が第1の閾値及び第2の閾値を超える場合には、上記管理情報の記録を中断するように上記記録手段を制御すること
を特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 上記ディスクドライブに挿入された記録媒体をユーザが取り出すための取出手段をさらに備え、
上記制御手段は、上記記録媒体に対する上記管理情報の記録が終了するまで、上記取出手段における記録媒体の取り出しを制限すること
を特徴とする請求項3記載の記録装置。 - ディスクドライブに挿入された記録媒体に対してデータ並びに当該データに基づく管理情報を記録する記録ステップと、
上記記録ステップと並行して、上記ディスクドライブ内の相対湿度に応じた抵抗値を定期的に検出する検出ステップとを有し、
上記記録ステップにおける上記管理情報の記録終了前に、上記検出ステップにおいて検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、上記記録媒体に対するデータの記録を停止すること
を特徴とする記録方法。 - 上記検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、所定の情報を表示すること
を特徴とする請求項5記載の記録方法。 - 上記記録ステップにおける管理情報の記録終了前において、
上記検出される抵抗値が第1の閾値を超え、また第2の閾値に及ばない場合には、上記管理情報の記録を続行し、
上記検出された抵抗値が第1の閾値及び第2の閾値を超える場合には、上記管理情報の記録を中断すること
を特徴とする請求項5記載の記録方法。 - 上記記録媒体に対する上記管理情報の記録が終了するまで、ユーザによる上記記録媒体の取り出しを制限すること
を特徴とする請求項7記載の記録方法。 - 被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
ディスクドライブに挿入された記録媒体に対して上記画像データ並びに当該画像データに応じた管理情報を記録する記録手段と、
上記ディスクドライブ内の相対湿度に基づく抵抗値を定期的に検出する結露センサと、
上記結露センサにより検出される抵抗値に基づき、少なくとも上記記録手段を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記記録手段による上記管理情報の記録終了前において、上記検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、上記記録媒体に対する画像データの記録を停止するように上記記録手段を制御すること
を特徴とする撮像装置。 - 情報を表示する表示手段をさらに備え、
上記制御手段は、上記結露センサにより検出される抵抗値が第1の閾値を超える場合には、所定の情報を表示するように上記表示手段を制御すること
を特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 上記制御手段は、上記記録手段による上記管理情報の記録終了前において、
上記検出される抵抗値が第1の閾値を超え、また第2の閾値に及ばない場合には、上記管理情報の記録を続行するように上記記録手段を制御し、
上記検出される抵抗値が第1の閾値及び第2の閾値を超える場合には、上記管理情報の記録を中断するように上記記録手段を制御すること
を特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 上記ディスクドライブに挿入された記録媒体をユーザが取り出すための取出手段をさらに備え、
上記制御手段は、上記記録媒体に対する上記管理情報の記録が終了するまで、上記取出手段における記録媒体の取り出しを制限すること
を特徴とする請求項11記載の撮像装置。
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JP2003001558A JP2004213810A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 記録装置及び方法、撮像装置 |
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