JP2004213330A - 情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法 - Google Patents

情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報と提供する企業側とその情報を必要とする顧客側を最もふさわしい情報媒体で結ぶ為の情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法を提供する。
【解決手段】情報伝播シミュレーション装置100は、調査対象となる集合体のカテゴリを予め決定した上で、製品に関する知識と印象について行った市場調査の結果データを格納する市場調査記憶部26と、知識と印象についての結果データを基に、集合体に関する知識レベル及び製品に対する印象レベルを検証する検証手段3と、検証の結果を基に、製品に関する情報の伝播状況をシミュレートするシミュレーション手段4とを備え、情報伝播におけるシミュレーションを実行する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告宣伝等の情報の伝播をシミュレートし、評価する為の情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、広告宣伝方法としては、マスコミ四媒体である新聞、雑誌、ラジオ、テレビが主に用いられていた。他のセールスプロモーション手法としては、ダイレクトメール、折込広告、看板広告、ネオン等、更に交通広告、店頭販促物、電話帳広告、展示会、博覧会等があげられる。近年はこれに加え、ケーブルテレビ、衛星放送及び文字放送等のいわゆるニューメディア広告や、バナー広告等のインターネット広告の宣伝効果も伸びてきている。又、口コミによる情報伝播も重要なセールスプロモーションである。この情報伝播を人間関係の距離表を用いて解明する手法等も存在する(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−99866号公開公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に現代の都市生活者等の顧客は圧倒的なマスマーケティングの宣伝量に慣れきってしまっており、広告宣伝媒体でその製品及び企業の姿勢が伝達されづらいと考える傾向にある。対照的に大量の情報から必要なものを抽出し判断するのに大きな労力を要することから、顧客は、例えば、同じコミュニティに属する雑誌、ウェブサイト及びイベント等の情報や、同じコミュニティに属する人の判断には影響されやすくなっている。同じコミュニティに属するとは、例えば、共通の趣味を持つ人々が購読する雑誌、ウェブサイト等であったり、ウェブサイト上やイベント等にて知り合った共通の趣味を持つ仲間であったりする。
【0005】
一方、広告宣伝を行う企業側からすると、高い広告宣伝料を払ったにもかかわらず、所望の宣伝効果が得られないよりは、その広告宣伝を望む個人及び集団に向けて、情報を発信したほうが効率がよい。
【0006】
本発明はこれらの問題点を解決する為のものであり、情報と提供する企業側とその情報を必要とする顧客側を最もふさわしい情報媒体で結ぶ為の情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を鑑み、本発明の第1の特徴は、(イ)製品の市場調査の対象となる標本に製品に関する知識と印象について行った市場調査の結果データを格納する市場調査記憶部と、(ロ)市場調査記憶部を参照して、標本の製品に対する知識レベルと印象レベルを決定し、製品に関する情報の伝播状況を検証する検証手段と、(ハ)検証手段の検証結果を参照して、標本の属性に関するパラメタを設定し、製品に関する情報の伝播状況をシミュレートし、シミュレーション結果記憶部に記憶するシミュレーション手段とを備える情報伝播シミュレーション装置であることを要旨とする。更に、本発明の第1の特徴は、(ニ)検証手段は、標本について製品に関する情報の伝播を受けた媒体によってカテゴリを設定し、カテゴリに属する全ての標本の集合を集合体として、集合体毎に検証を行い、(ホ)集合体のカテゴリは、製品に関する専門度及び製品に関する情報を伝播する媒体により構成され、(ヘ)媒体は、雑誌、ウェブサイト、イベント及び口コミのいずれか1つ以上であり、(ト)シミュレーション手段は、集合体及び媒体間の相互の情報の伝播状況を追跡することを加えても良い。
【0008】
上記によると、カテゴリ毎の集合体毎に、情報を伝播する媒体を選別することができるため、企業側は、購買意欲の高い顧客が存在する情報を伝播する媒体を選択することができ、少ないコストにより、所望の宣伝効果を得ることができる。又、顧客側にとっても、不必要な情報を取捨選択する手間を軽減することができる。
【0009】
本発明の第2の特徴は、(イ)製品の市場調査の対象となる標本に製品に関する知識と印象について行った市場調査の結果データを市場調査記憶部に格納するステップと、(ロ)市場調査記憶部を参照して、標本の製品に対する知識レベルと印象レベルを決定し、製品に関する情報の伝播状況を検証するステップと、(ハ)検証するステップの検証結果を参照して、標本の属性に関するパラメタを設定し、製品に関する情報の伝播状況をシミュレートし、シミュレーション結果記憶部に記憶するシミュレーションステップとを備える情報伝播シミュレーション方法であることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法実施の形態について以下に説明する。尚、本発明は以下の実施の形態にとらわれず、その趣旨を脱しない範囲で種々変更して実施できることは勿論である。尚、本発明の実施の形態において「情報伝播」とは、情報の受け取り人が、その情報を受け取った後に、その製品を購買する、その情報を友人等に伝播する等の行動を起こすことを指す。
【0011】
本発明の実施の形態における情報伝播シミュレーション装置100の概要について図1を参照して説明する。始めに、新聞、テレビ、雑誌、インターネット等を通して市場に既に認知されている製品の認知度、情報伝播の様子を情報伝播シミュレーション装置100にて行う。尚、情報伝播シミュレーション装置100は、予め市場調査された情報伝播の動作傾向を基にシミュレーション設定されている。このシミュレーション結果により、企業側は次の宣伝広告活動を含む製品政策、価格政策及び流通政策の方針を固める。
【0012】
企業側は更に、製品に関するアンケート等の市場調査を、広告媒体1を介して行う。そのアンケートの結果データは、市場調査記憶部26に格納される。この結果データは、市場調査を行うときに用いた媒体の種類、顧客のその製品に関する知識、購買意欲等に応じて顧客のレベル及び顧客の属する集団に分けられて記憶される。
【0013】
市場調査記憶部26の結果データはパラメタ5として情報伝播シミュレーション装置100に渡される。この際、市場調査記憶部26の結果データは、検証手段3において検証され、パラメタとしてシミュレーション手段4にフィードバックされる。このフィードバックは、結果データの受信状況に応じて行われる。情報伝播シミュレーション装置100は市場における広告宣伝の伝播を再度シミュレーションし、更新されたパラメタをシミュレーション結果記憶部28に格納する。情報伝播シミュレーションの結果データは企業側に提示され、顧客獲得の為の広告宣伝を「どの媒体で」「どの集団」に向けて発するのがより的確かを判断する為の指針とされる。又、製品政策、価格政策及び流通政策についても、媒体毎、集団毎の適正な政策が導き出される。このように顧客情報のフィードバックを繰り返し行うにつれ、情報伝播シミュレーション装置100は、益々、市場の実態に近い結果データを算出することが可能となってくる。
【0014】
(顧客のレベル定義)
図3は、本発明の実施の形態における顧客の影響力、情報伝播力、購買力等に基づいて、顧客をレベル分けした際の模式図である。レベル分けは以下の定義に従って行われる。
【0015】
先ず、最もその影響力、情報伝播力、購買力等を持つ者は価値翻訳者と定義される。価値翻訳者とは、主にクリエータ、アーティスト、編集者等を指し、同じコミュニティに属する人々(以下「集合体」と記載)に対し、文化的な翻訳を行い、高い訴求力をもち、感性の共鳴を想像できる素質を持つ者である。価値翻訳者は、ある業界に従事する一個人を指す。
【0016】
2番目に影響力、情報伝播力、購買力等を持つ者は価値探求者と定義される。価値探求者とは、同コミュニティの集合体の中でも極めて購買欲の高い熱狂的な人々で、他の人々への影響力が大きい。雑誌、小冊子、ウェブサイト等のメディアへの発信頻度も多い。その集団を定義するスタイルの実践者である。集団全体の5〜10%程度と想定する。
【0017】
3番目に影響力、情報伝播力、購買力等を持つ者は情報発信者と定義される。情報発信者とは、独自のネットワークで情報を取得、伝播する。価値探求者からの情報を瞬時に実行し、その情報を自分だけでなく、多くの知人に伝達する。集団全体の10〜20%程度と想定する。
【0018】
最後に、価値追従者は、価値が顕在化した情報の受けてとなり、その情報を採用することで、市場を牽引する者と定義する。流行に左右されやすく、流行の真似をすることを好む。集団全体の20〜30%程度と想定する。
【0019】
図3に示すように、価値翻訳者が属する価値翻訳者のエリア11、価値探求者が属する価値探求者のエリア12、情報発信者が属する情報発信者のエリア13及び価値追従者が属する価値追従者のエリア14は、影響力、情報伝播力、購買力等が強い順に放射線状に配置される。
【0020】
(顧客の属する集団定義)
次に、図4に示すように、顧客の属する集団を定義する。例えば、一段階として、ファッション、コンピュータ、料理、インテリア、旅行及び野外活動等のカテゴリより、狙いとする顧客に適すると思われるカテゴリを選択する。次に2段階として、上述したように顧客のレベル別に選別する。更に3段階として、例えば、雑誌、ウェブサイト、イベント等の広告の媒体別に分ける。このように3段階によって顧客の属する集団を詳細に識別する。
【0021】
例えば、新車のキャンピングカーの宣伝広告を行う場合に、カテゴリ1にキャンピングカー専門の雑誌、ウェブサイト及びイベント、カテゴリ2にアウトドア関係の雑誌、ウェブサイト及びイベント、カテゴリ3に愛犬関係の雑誌、ウェブサイト及びイベント等を設定する。このカテゴリ分けにより、新車のキャンピングカーを宣伝広告するにあたり最も効果的な広告媒体1が、カテゴリ2の「価値探求者」群の「雑誌」である等の判断を行うことができる。
【0022】
(情報伝播シミュレーション装置)
本発明の実施の形態に係る情報伝播シミュレーション装置100及び情報伝播シミュレーション実行時に用いる記憶装置2は、図2に示すように、処理制御装置(CPU)20、入力装置21、出力装置22、通信制御装置23、主記憶装置24、宣伝広告媒体記憶部25、市場調査記憶部26、パラメタ記憶部27、シミュレーション結果記憶部28、画面テンプレート記憶部29、評価決定データ記憶部30及び印象データ記憶部31等から構成される。CPU20は、市場調査依頼モジュール20a、市場調査取得モジュール20b、検証手段3、シミュレーション手段4及び画面制御モジュール20h等から構成される。検証手段3は、顧客レベル判定モジュール20c、印象判定モジュール20g等からなる。シミュレーション手段4は、パラメタ取得モジュール20d、シミュレーション実行モジュール20e、シミュレーション結果出力モジュール20f等からなる。
【0023】
宣伝広告媒体記憶部25は、市場に出回る広告媒体1を、図4のようにカテゴリ分けして記憶する。市場調査記憶部26は、顧客宛てアンケート等の市場調査の結果を記憶する。パラメタ記憶部27は、情報伝播シミュレーション装置100におけるシミュレート時に使用するパラメタを記憶する。パラメタは市場調査の結果を一定の算定式及び定義において数値化した値とする。シミュレーション結果記憶部28は、シミュレーションの結果得られた新たなパラメタを記憶する。画面テンプレート記憶部29は、顧客の端末等にアンケートを表示させる為及び情報伝播シミュレーション結果を企業側の端末等に表示させる為の画面テンプレートを記憶する。評価決定データ記憶部30は、顧客レベル判定モジュール20cによって判定される顧客のレベルを記憶する。印象データ記憶部31は、顧客の商品に対する印象である「知名レベル」「好意レベル」「購買レベル」の値を記憶する。
【0024】
市場調査依頼モジュール20aは、顧客の端末等にアンケート等の市場調査を依頼するためのモジュールである。市場調査の依頼は、市場調査を行いたい雑誌の出版社、アンケートを依頼したいイベント会社等に対して行ってもよい。市場調査取得モジュール20bは、依頼したアンケートの調査結果を取得するモジュールである。
【0025】
顧客レベル判定モジュール20cは、市場調査の結果により、顧客を価値翻訳者、価値探求者、情報発信者及び価値追従者にレベル分けするモジュールである。印象判定モジュール20gは、顧客の商品に対する印象を判定する為のモジュールである。
【0026】
パラメタ取得モジュール20dは、情報伝播シミュレーションの実行前に、情報のカテゴリ毎データ、価値翻訳者、価値探求者、情報発信者及び価値追従者等の顧客レベル毎データ及び各媒体データ等をパラメタに変換するモジュールである。シミュレーション実行モジュール20eは、情報のカテゴリ毎パラメタ、顧客レベル毎パラメタ及び媒体データ毎パラメタを用いて、情報伝播シミュレーションを行うモジュールである。シミュレーション結果出力モジュール20fは、シミュレーション実行モジュール20eの情報伝播シミュレーション結果を、企業側の端末の画面及び紙等に出力する為のモジュールである。画面制御モジュール20hは、企業側及び顧客側の端末に各画面を表示する為の、フレーム制御等の制御を行うモジュールである。
【0027】
入力装置21はキーボード、マウス等により構成される。又、通信制御装置23を介し外部の補助記憶装置及びネットワーク等より入力を行っても良い。出力装置22は、表示部や印刷部(図示せず)を有しており、具体的に、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の印刷装置により構成される。通信制御装置23は、LAN等の通信回線を介してデータを他の端末、汎用機、サーバ等に送受信する為の制御信号を生成する。主記憶装置24は、CPU20にて演算処理される市場調査依頼モジュール20a、市場調査取得モジュール20b、顧客レベル判定モジュール20c、パラメタ取得モジュール20d、シミュレーション実行モジュール20e、シミュレーション結果出力モジュール20f、印象判定モジュール20g及び画面制御モジュール20h等を格納する。これらのモジュールは適宜CPU20にて演算処理されることにより、プログラムは実現される。
【0028】
(市場調査結果取得方法)
価値翻訳者、価値探求者、情報発信者及び価値追従者等の顧客のレベルを決定する為、市場調査結果を取得する方法について、図5を参照し、以下に説明する。
【0029】
(a)先ずステップS101において、カテゴリ毎に、価値翻訳者を決定する。価値翻訳者は各業界において優秀な業績を上げており、且つ知名度の高い個人を複数選定する。これはインターネット等の検索により決定しても、人手により選出されても良いものとする。
【0030】
(b)ステップS102において、顧客レベル判定モジュール20cは、狙いとする顧客が目にするであろう新聞紙や週刊誌等の雑誌、PCや携帯電話等のウェブサイト、ダイレクトメール等の広告媒体1を宣伝広告媒体記憶部25より選択する。選択は、ファッション、コンピュータ、料理、インテリア、旅行及び野外活動等のカテゴリ毎に行われる。更に、これらの広告媒体を専門レベル別に選択する。ここでレベル別とは、例えばそのカテゴリの価値探求者に値する人が読み書きするであろうと思われる書籍、ウェブサイト、イベントのアンケート等(「価値探求者レベル媒体」と記載)、そのカテゴリに関する情報発信者に値する人が読み書きするであろうと思われる書籍、ウェブサイト、イベントのアンケート等(「情報発信者レベル媒体」と記載)、そのカテゴリに関する価値追従者に値する人が読み書きするであろうと思われる書籍、ウェブサイト、イベントのアンケート等(「価値追従者レベル媒体」と記載)を予め選別する。この媒体の選別は、インターネット上のウェブサイトの検索結果や、価値翻訳者の判断により決定したりする。選別結果は再び宣伝広告媒体記憶部25にて格納される。
【0031】
(c)ステップS103において、市場調査依頼モジュール20aは、図8に示すようなロゴ、標章等及び図9に示すような質問文を、レベル媒体毎に顧客に提示し、図9の印象調査項目17及びレベル判定項目18の欄に回答を記入させる。ステップS104において、市場調査取得モジュール20bは、回答された結果データをデータ転送等により取得する。尚、郵送等により取得したデータをオペレータ等がデータとして打ち込んでも良い。ステップS105にて、取得された結果データは、真の市場状況を表すデータとして市場調査記憶部26に格納する。
【0032】
以下、図1及び図2の検証手段3による顧客レベル判定及び印象判定について説明する。
【0033】
(顧客レベル判定方法)
次に市場調査記憶部26のデータを用いて顧客のレベルを判定する方法について、図6のフローチャートを参照し、以下に説明する。
【0034】
(a)ステップS201において、顧客レベル判定モジュール20cは、ステップS101〜S105により複数の結果データを蓄積する市場調査記憶部26より、結果データを1つ取得する。
【0035】
(b)ステップS202において、顧客レベル判定モジュール20cは、この結果データが「価値探求者レベル媒体」「情報発信者レベル媒体」「価値追従者レベル媒体」のうち、どのレベル媒体によって取得された結果データかを判断する。この際、「価値探求者レベル媒体」の雑誌及びウェブサイトを購読、イベントに参加等している人々を潜在的価値探求者とし、「情報発信者レベル媒体」の雑誌及びウェブサイトを購読、イベントに参加等している人々を潜在的情報発信者とし、「価値追従者レベル媒体」の雑誌及びウェブサイトを購読、イベントに参加等している人々を潜在的価値追従者と定義する。
【0036】
(c)ステップS203において、顧客レベル判定モジュール20cは、潜在的価値探求者、潜在的情報発信者及び潜在的価値追従者が、各レベルに値する知識を有しているか否かのチェックを行う。このチェックは、一例として、図8に示すようなロゴ、標章等を各レベル媒体に表示させ、図9に示すような質問を出し、その回答の内、レベル判定項目18の正解率を判定することによって行う。例えば、ステップS204において、潜在的価値探求者がレベル判定項目18の価値探求者としての所定の正解率を満たす場合、ステップS205において潜在的価値探求者は、真の「価値探求者」であると判定される。ステップS204において、所定の正解率を満たさない場合、ステップS206に進む。
【0037】
(d)ステップS206では、潜在的価値探求者若しくは潜在的情報発信者がレベル判定項目18において情報発信者として所定の正解率を満たす場合、潜在的価値探求者若しくは潜在的情報発信者は、ステップS207において、真の「情報発信者」であると判定される。ステップS206において、所定の正解率を満たさない場合、ステップS208に進む。
【0038】
(e)ステップS208において、潜在的価値探求者、潜在的情報発信者若しくは潜在的価値追従者がレベル判定項目18において価値追従者としての所定の正解率を満たす場合、ステップS209において潜在的価値探求者、潜在的情報発信者若しくは潜在的価値追従者は、真の「価値探求者」であると判定される。ステップS208において、所定の正解率を満たさない場合、該当データではないとしてステップS210において廃棄される。尚、図9のレベル判定項目18は、全ての「価値探求者」、「情報発信者」及び「価値追従者」に対し同じ質問を出題しても良いし、各レベルに応じて、異なる質問を行っても良い。図6では、潜在的価値探求者が、所定の正解率を満たさない場合には、この潜在的価値探求者を1ランク下の「情報発信者」等であると判定しているが、逆に、質問に対し高い正解率を有する潜在的価値追従者を、1ランク上の「情報発信者」等と判定しても良い。
【0039】
(f)最後にステップS211において、レベル分けされた各結果データは、評価決定データとして評価決定データ記憶部30に格納される。上記の動作を市場調査記憶部26内の結果データ毎に繰り返す。
【0040】
(商品に対する印象判定方法)
顧客側の商品に対する印象は、市場調査記憶部26に格納される図7の印象調査項目17の回答結果データを、図2の印象判定モジュール20gが判定することにより決定される。以下、図7を参照し、詳細を述べる。
【0041】
(a)ステップS301においては、印象判定モジュール20gは、市場調査記憶部26より結果データを1つ取り出し、図9の印象調査項目17の回答結果データを取得する。
【0042】
(b)ステップS302においては、印象調査項目17内の問い「1.」より、商品の知名レベルを判定する。例えば、多数回答され且つ正解率が高いロゴは顧客の間で認知度が高いと判定される。ステップS303においては、印象調査項目17内の問い「2.」及び「3.」より、商品の好意レベルを判定する。例えば、問い「2.」において、多数回答されているロゴは顧客の間で好印象であると判断され、問い「3.」において、多数回答されているロゴは顧客の間で悪印象であると判断される。又、問い「2.」及び「3.」においてあまり回答がなされていないロゴは認知度が低く、集客の為のインパクトが弱いとも判断される。ステップS304においては、印象調査項目17内の問4及び問5より、商品の購買レベルを判定する。例えば、問い「4.」及び「5.」において、多数「購買したい」又は「購買した」との回答を得たロゴは、売れ行き良好の商品であると推測される。
【0043】
(c)最後にステップS305において、印象判定モジュール20gは、判定後の各レベルのデータを印象データ記憶部31に格納する。上記の動作を市場調査記憶部26内の結果データ毎に繰り返す。
【0044】
(パラメタ記憶部のデータ構造)
次に、情報伝播シミュレーションにおいて用いられるパラメタ記憶部27のデータ構造について図10を用いて説明する。情報伝播シミュレーション装置100のプログラムにおいては、先ずクラスの定義を行う。価値翻訳者、価値探求者、情報発信者及び価値追従者等の集合体は「メンバ」、広告媒体1の集合体は「メディア」とし、それぞれクラスとして定義する。
【0045】
「メンバ」に関するパラメタとしては、集合体名、存在数、枝の数、影響力、伝播確率、スタータ、累積度、好意レベル及び伝播活動等がある。「集合体名」とは、メンバにおける価値翻訳者、価値探求者、情報発信者及び価値追従者等の集合体の名を指す。「存在数」とは、メンバの数を指す。「枝の数」とは、メンバが情報伝播させることができるメディアの数を指す。「影響力」とは、メンバが情報伝播させることができる情報受取人の数を指す。「伝播確率」とは、情報受取人がメンバより情報を受け取ったとき、その情報により情報伝播を開始する確率を指す。「スタータ」とは、情報伝播を情報受取人に開始するメンバを指す。「累積度」とは、情報受取人がメンバから情報を受け取った伝達回数の累積度等を指す。「行為レベル」とは、どれほど頻繁に情報伝播を行うかの度合を指す。「伝播活動」とは、情報活動を行っている状態を指す。
【0046】
次に、「メディア」に関するパラメタとしては、集合体名、存在数、枝の数、メンバ毎(u name)への影響力、伝播確率、スタータ、累積度及び伝播活動等がある。「集合体名」とは、雑誌、ウェブサイト、イベント等のメディアの集合体名を指す。「存在数」とは、各メディアの存在数を指す。「枝の数」とは、メディアが情報伝播させることができるメンバの数を指す。「メンバ毎への影響力」とは、対価値翻訳者、対価値探求者、対情報発信者、対価値追従者間において、情報伝播させることが可能な確率を指す。「伝播確率」とは、情報受取人がメディアより情報を受け取ったとき、その情報により情報伝播を開始する確率を指す。「スタータ」とは、情報伝播を情報受取人に開始するメディアを指す。「累積度」とは、情報受取人がメディアから情報を受け取った伝達回数の累積度等を指す。「伝播活動」とは、情報活動を行っている状態を指す。
【0047】
閾値に関するパラメタとして、メンバ伝播活動開始閾値、メディア伝播活動開始閾値、知名レベル閾値、好意レベル閾値及び購買レベル閾値等がある。「メンバ伝播活動開始閾値」とは、メンバが、その累積度に応じ、伝播活動を開始する閾値を指す。「メディア伝播活動開始閾値」とは、メディアが、その累積度に応じ、伝播活動を開始する閾値を指す。「知名レベル閾値」とは、図9の印象調査項目より取得され、累積された知名レベルが情報伝播活動を開始する閾値を指す。「好意レベル閾値」とは、図9の印象調査項目より取得され、累積された好意レベルが情報伝播活動を開始する閾値を指す。「購入レベル閾値」とは、図9の印象調査項目より取得され、累積された購入レベルが情報伝播活動を開始する閾値を指す。
【0048】
以下、図1及び図2のシミュレーション手段4による情報伝播シミュレーション方法について説明する。
【0049】
(情報伝播シミュレーションの全体の動作)
情報伝播シミュレーション装置100のシミュレーション動作について図17のフローチャートを参照して説明する。尚、情報伝播シミュレーション装置100は、前回までに行われた市場調査の結果データによりそのパラメタ値及び動作を規定されているが、検証手段3によって新たに得たパラメタ値により、その動作を再定義することができる。尚、この再定義は、一定期間毎にプログラムによる自動更新を行っても、オペレータ等が手入力してもよい。プログラムによる自動更新を行う場合には、オペレータ等にその新たな入力値を確認させることが好ましい。
【0050】
(a)先ず、ステップS401において、シミュレーション開始の要求が発生すると、ステップS402において、画面制御モジュール20hは、図11の要素存在数設定入力画面を提示し、メンバ若しくはメディア及びそれに関する情報をオペレータに入力させる。例えば、オペレータがメンバの価値翻訳者について入力設定する場合、価値翻訳者の要素存在数設定ボックス11aに価値翻訳者の存在数を入力させる。又、オペレータがメディアの雑誌の価値翻訳者について入力設定する場合、価値翻訳者の要素存在数設定ボックス41aに価値翻訳者の存在数を入力させる。次に詳細ボタン11b、41bを押下若しくはクリック等で選択させる。ステップS403にて、パラメタ取得モジュール20dはその要求データを取得する。
【0051】
(b)次に、ステップS404において、パラメタ取得モジュール20dは、取得した要求データの内容が、メンバ及びメディアのいずれの設定に対するものであるかを判断する。メンバに対する設定の要求であった場合、ステップS405において、画面制御モジュール20hが図11の詳細設定画面を提示する。更に、詳細設定画面上の枝の数ボックス45、影響力ボックス46、伝播確率ボックス47及び累積度ボックス48内に各データ値を手動入力させる若しくは自動入力された値をオペレータ等に確認させる。入力されたデータ値は、ステップS406にてパラメタ取得モジュール20dが取得する。
【0052】
(c)ステップS404において、メディアに対する設定要求であると判断された場合、ステップS407において、画面制御モジュール20hが、図13の詳細設定画面を提示する。更に、詳細設定画面上の枝の数ボックス50、価値翻訳者への影響力ボックス51、価値探求者への影響力ボックス52、情報発信者への影響力ボックス53、価値追従者への影響力ボックス54、伝播確率ボックス55及び累積度ボックス56内に各データ値を手動入力させる若しくは自動入力された値をオペレータ等に確認させる。入力されたデータ値は、ステップS408にてパラメタ取得モジュール20dが取得する。尚、他のメンバ及びメディアの入力設定においてもステップS402〜S408の動作を繰り返し行う。
【0053】
(d)次に、ステップS409において、図11の閾値設定ボタン44が押下若しくはクリックされた場合、画面制御モジュール20hは、図14の閾値設定画面を提示する。更に、閾値設定画面上のメンバ伝播活動開始閾値ボックス57、メディア伝播活動開始閾値ボックス58、知名レベル閾値ボックス59、好意レベル閾値ボックス60、購買レベル閾値ボックス61内に各データ値を手動入力させる若しくは自動入力された値をオペレータ等に確認させる。入力されたデータ値は、パラメタ取得モジュール20dが取得する。
【0054】
(e)ステップS410において、図11のシミュレーション開始を知らせるOKボタン42が押下若しくはクリックされると、パラメタ取得モジュール20dはこれらのデータ値をシミュレーション実行モジュール20eに引き渡す。
【0055】
(f)ステップS411では、画面制御モジュール20hは、図15のシミュレーション画面を提示する。シミュレーション画面上の左側の集合枠71内の点の集合は、各々がメンバ若しくはメディアの1つを示している。例えば、点72は、メンバのうちの価値翻訳者の一人を表している。ポインタ等で触れる若しくは押下等すると、画面制御モジュール20hはポップアップ画面73を表示し、その点の情報を提示する。
【0056】
(g)ステップS412において、この集合枠71内の点の集合のうち、オペレータのダブルクリック若しくはスタートボタン70の押下等により1つが選択されると、シミュレーション実行モジュール20eはそれをスタータとして認識し、アクティブ(活動中)に設定する。又、そのスタータに関するパラメタを取得し、そのスタータからの情報伝播状況のシミュレーション処理を行う。このシミュレーションの詳細については後述する。シミュレーションが終了すると、シミュレーション結果出力モジュール20fは、以下の処理を行う。すなわち、図15の結果表示枠74内の全体ボックス75に点72をスタータとした場合の情報伝播力の値を出力する。知名レベルボックス76に、印象データ記憶部31より取得した、点72をスタータとした場合の情報伝播の結果に到達する知名レベルの値を出力する。好意レベルボックス77に、印象データ記憶部31より取得した、点72をスタータとした場合の情報伝播の結果に到達する好意レベルの値を出力する。購買レベルボックス78に、印象データ記憶部31より取得した、点72をスタータとした場合の情報伝播の結果に到達する購買レベルの値を出力する。時間ボックス79に、点72をスタータとした場合の情報伝播に必要である時間を出力する。
【0057】
(h)ステップS413において、出力結果は図15の画面上右側の結果表示枠74に提示される。更に、数値として出力するのみでなく、図16のように、グラフにしてシミュレーション結果を出力してもよい。尚、シミュレーション結果によって得た新たなパラメタは、シミュレーション結果記憶部28内にて更新され、格納される。この後、別のメンバ若しくはメディアにおいてシミュレーションを続行する場合にはS414から再び処理を行う。
【0058】
(シミュレーション実行モジュールの動作)
先ず、本発明の実施の形態に係るシミュレーション実行モジュール20eの概要について説明する。図18に示すように、シミュレーション実行モジュール20eには概念的に、情報伝播を試みる第1メンバ、その情報の受け取り手である第2メンバ及びその間の伝播に利用するメディアが存在する。第1メンバからメディアへの伝播を第1伝播、メディアから第2メンバへの伝播を第2伝播と定義する。この第1伝播は、以下の式によって求められる。
【0059】
第1伝播率=第1メンバ(伝播側)の影響力*メディア(被伝播側)の伝播確率……(1)
この第1伝播率の値により、第1メンバとメディアが枝を結ぶか否かを決定する。枝が結びついた際には、第1メンバの影響力をメディアの累積度に加える。更に、第2伝播は、以下の式によって求められる。
【0060】
第2伝播率=メディアの影響力(集合体毎の伝播側)*第2メンバ(被伝播側)の伝播確率……(2)
この第2伝播率の値により、メディアと第2メンバが枝を結ぶか否かを決定する。枝が結びついた際には、メディアの影響力を第2メンバの累積度に加える。尚、メンバ伝播する方向の枝をメンバ毎、メディア毎の有限本に設定し、受け入れ方向の枝は全てのメンバ、メディアにおいて無限本と設定する。
【0061】
次に、シミュレーション実行モジュール20eの動作について図19のフローチャートを参照して説明する。尚、以下において「伝播」とは、第1伝播と第2伝播の両方の動作、つまり第1メンバからメディア、メディアから第2メンバに伝播する動作を指す。「伝播側」とは第1メンバ若しくはメディアを指し、「被伝播側」とはメディア若しくは第2メンバを指す。
【0062】
(a)ステップS501において、アクティブな伝播側の枝(図15の点72が示す集合体)を選ぶ。次にステップS502において、被伝播側の枝(図15の点72以外の点が示す集合体)から、集合体種別の存在数の比率に従って、伝播対象となる被伝播側の枝を1つ選択し、その枝に伝播を試みる。この伝播は式(1)及び式(2)によって求められた第1伝播率若しくは第2伝播率の値が所定の値を超えたか否かによって判断する。
【0063】
(b)ステップS503において、シミュレーション実行モジュール20eは伝播が成功したか否かを判断する。伝播が成功した場合、ステップS504において、アクティブな伝播側の枝の数を1つ減らし、被伝播側の累積度を更新する。伝播が成功した場合、ステップS504へ進む。伝播が成功しなかった場合、ステップS508へ進む。
【0064】
(c)ステップS505においては、伝播側の枝の数が0以上であるか、つまり存在するか否かを判断する。存在する場合ステップS506に進む。存在しない場合はステップS510へ進む。
【0065】
(d)ステップS506においては、被伝播側の枝の累積度の値が図10のメンバ伝播活動開始閾値若しくはメディア伝播活動開始閾値を越えているか否かを判断する。超えている場合ステップS507に進む。超えていない場合はステップS508へ進む。
【0066】
(e)ステップS507においては、累積度が閾値を越えた被伝播側の枝をアクティブにマークする。これにより、被伝播側の枝は伝播側の枝に変化する。
【0067】
(f)ステップS508においては、全ての被伝播側の枝に対して伝播を試みたか否かを判断する。全ての被伝播側の枝が終了しているならステップS509に進む。残りの被伝播側の枝が存在するならステップS502に戻る。
【0068】
(g)ステップS509においては、全ての伝播側の枝が一度は活動したか否かを判断する。全ての伝播側の枝が一度は活動した場合、この処理を終了する。活動していない枝がある場合、ステップS501に戻る。
【0069】
(h)ステップS510においては、アクティブな伝播側の枝が存在しない為、伝播側のアクティブマークを外し、ステップS509へ進む。
【0070】
この後、伝播が行われた全ての枝において印象データ記憶部31内の対応する知名レベル値、好意レベル値及び購買レベル値が取得、集計され、図15に示すような、知名レベルボックス76、好意レベルボックス77及び購買レベルボックス78内に提示される。又、図16のように各々のレベルに応じた棒グラフに表示される。
【0071】
上記によると宣伝広告を行いたい分野を予め顧客別、カテゴリ別に詳細に分類している為、宣伝広告を行おうとする媒体を的確に選択することができ、宣伝広告等の情報を配信しようとする企業側と、その情報を必要とする顧客側を的確にマッチングさせることが可能であり、且つそのマッチングも最もふさわしい広告媒体で結ぶことが可能となる。これにより、企業側は無駄な宣伝広告費用を費やすことがなくなり、顧客側にとっても無駄な宣伝広告を受け取ることがなくなる。
【0072】
(変更例)
本発明の実施の形態によると、図4に示すように、カテゴリ毎に雑誌、ウェブサイト及びイベント等の目当ての広告媒体1を区分けしていたが、広告媒体1に類似するものとして「口コミ」が挙げられる。「口コミ」とは、図18の第1のメンバが第2のメンバに対して情報を伝播する手段の1つであり、その製品を購入等した一個人である顧客が、何らかの手段により他の顧客に対して購買を推奨することと定義する。よって口頭で伝達することは勿論、メールの送受信やウェブサイト上の掲示板等に掲載したことによる伝達等を含む。
【0073】
この口コミに関しても情報伝播シミュレーション装置100を用いてその伝播状態を計測することが可能である。一例としては、図9において市場調査を行う際に、図20のような画面、紙面等を顧客側に提示し、何の媒体によってその商品を知ったのか入力させる。家族の紹介及び友人の紹介等であった場合には、その商品は口コミによって伝播されたと判断し、宣伝広告媒体記憶部25にその結果データを格納する。又、携帯電話やパソコン等のメール送受信の軌跡を追跡することにより、口コミを判断することも可能である。
【0074】
宣伝広告媒体記憶部25に格納された口コミの結果データは、集計の後、図12の画面上に設置された口コミ分析ボタン64の押下若しくはクリック等により図21のような口コミ設定画面を提示させるようにする。
【0075】
上記によると、最も影響力があるといわれる口コミについてもその伝播状態を判断することが可能となり、他の雑誌、ウェブサイト及びイベントのダイレクトメール等の広告媒体1と複合化させることにより、より正確な市場調査を行うことができ、ひいてはより正確に宣伝広告等の情報を配信しようとする企業側と、その情報を必要とする顧客側をマッチングさせることが可能となる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によると、情報と提供する企業側とその情報を必要とする顧客側を最もふさわしい情報媒体で結ぶ為の情報伝播シミュレーション装置及び情報伝播シミュレーション方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報伝播シミュレーションの模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報伝播シミュレーション装置の構成を示す図である。
【図3】顧客レベルの概念を示す概念図である。
【図4】顧客レベル毎及び広告媒体毎のカテゴリ分けの構成を示す構成図である。
【図5】市場調査の結果データを取得する動作を示すフローチャートである。
【図6】顧客のレベル分けの動作を示すフローチャートである。
【図7】製品に対する印象を判定する動作を示すフローチャートである。
【図8】市場調査に用いる標章の模式図である。
【図9】市場調査に用いるアンケートの模式図である。
【図10】パラメタ記憶部内のパラメタの構造を示す構造図である。
【図11】情報伝播シミュレーションの要素存在数設定にて提示する画面図である。
【図12】情報伝播シミュレーションのメンバの詳細設定にて提示する画面図である。
【図13】情報伝播シミュレーションのメディアの詳細設定にて提示する画面図である。
【図14】情報伝播シミュレーションの閾値設定にて提示する画面図である。
【図15】情報伝播シミュレーションのスタータ設定にて提示する画面図である。
【図16】情報伝播シミュレーション結果を提示する画面図である。
【図17】情報伝播シミュレーションの全体の動作を示すフローチャートである。
【図18】情報伝達の概念を示す概念図である。
【図19】シミュレーション実行モジュールの動作を示すフローチャートである。
【図20】市場調査に用いるアンケートの模式図である。
【図21】情報伝播シミュレーションの口コミの詳細設定にて提示する画面図である。
【符号の説明】
1…広告媒体
2…記憶装置
3…検証手段
4…シミュレーション手段
11…価値翻訳者
12…価値探求者
13…情報発信者
14…価値追従者
17…印象調査項目
18…レベル判定項目
20…CPU
20a…市場調査依頼モジュール
20b…市場調査取得モジュール
20c…顧客レベル判定モジュール
20d…パラメタ取得モジュール
20e…シミュレーション実行モジュール
20f…シミュレーション結果出力モジュール
20g…印象判定モジュール
20h…画面制御モジュール
21…入力装置
22…出力装置
23…通信制御装置
24…主記憶装置
25…宣伝広告媒体記憶部
26…市場調査記憶部
27…パラメタ記憶部
28…シミュレーション結果記憶部
29…画面テンプレート記憶部
30…評価決定データ記憶部
31…印象データ記憶部
100…情報伝播シミュレーション装置

Claims (10)

  1. 製品の市場調査の対象となる標本に前記製品に関する知識と印象について行った前記市場調査の結果データを格納する市場調査記憶部と、
    前記市場調査記憶部を参照して、前記標本の前記製品に対する知識レベルと印象レベルを決定し、前記製品に関する情報の伝播状況を検証する検証手段と、
    前記検証手段の検証結果を参照して、前記標本の属性に関するパラメタを設定し、前記製品に関する情報の伝播状況をシミュレートし、シミュレーション結果記憶部に記憶するシミュレーション手段
    とを備えることを特徴とする情報伝播シミュレーション装置。
  2. 前記検証手段は、前記標本について前記製品に関する情報の伝播を受けた媒体によってカテゴリを設定し、前記カテゴリに属する全ての標本の集合を集合体として、前記集合体毎に検証を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報伝播シミュレーション装置。
  3. 前記集合体のカテゴリは、前記製品に関する専門度及び前記製品に関する情報を伝播する媒体により構成されることを特徴とする請求項2に記載の情報伝播シミュレーション装置。
  4. 前記媒体は、雑誌、ウェブサイト、イベント及び口コミのいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報伝播シミュレーション装置。
  5. 前記シミュレーション手段は、前記集合体及び前記媒体間の相互の情報の伝播状況を追跡することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報伝播シミュレーション装置。
  6. 製品の市場調査の対象となる標本に前記製品に関する知識と印象について行った前記市場調査の結果データを市場調査記憶部に格納するステップと、
    前記市場調査記憶部を参照して、前記標本の前記製品に対する知識レベルと印象レベルを決定し、前記製品に関する情報の伝播状況を検証するステップと、
    前記検証するステップの検証結果を参照して、前記標本の属性に関するパラメタを設定し、前記製品に関する情報の伝播状況をシミュレートし、シミュレーション結果記憶部に記憶するシミュレーションステップ
    とを備えることを特徴とする情報伝播シミュレーション方法。
  7. 前記検証するステップは、前記標本について前記製品に関する情報の伝播を受けた媒体によってカテゴリを設定し、前記カテゴリに属する全ての標本の集合を集合体として、前記集合体毎に検証を行うことを特徴とする請求項6に記載の情報伝播シミュレーション方法。
  8. 前記集合体のカテゴリは、前記製品に関する専門度及び前記製品に関する情報を伝播する媒体により構成されることを特徴とする請求項7に記載の情報伝播シミュレーション方法。
  9. 前記媒体は、雑誌、ウェブサイト、イベント及び口コミのいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項7又は8に記載の情報伝播シミュレーション方法。
  10. 前記シミュレーションステップは、前記集合体及び前記媒体間の相互の情報の伝播状況を追跡することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の情報伝播シミュレーション方法。
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