JP2004213169A - 健康管理システム - Google Patents
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Abstract
【構成】この健康管理システム10は管理サーバ14を含み、糖尿病患者等のユーザがパソコン等のユーザ端末12からインターネット22を介してその管理サーバ14にアクセスする。管理サーバ14は、そのアクセスに応じて、ユーザ端末12に、感情、モチベーション(やる気)、うつ(落ち込み)およびストレスの4つのカテゴリの問診チェックリストを提示する。ユーザは、このチェックリストに対して実施手順に従って、問診への回答入力を行う。管理サーバではその回答入力を処理し、その処理結果をデータベース24へ蓄積する。したがって、ユーザは、そのデータベースにアクセスして、管理サーバで判定された評価(問診結果)を知ることができる。ただし、管理サーバでは、同じ日にすべてのカテゴリの問診リストの提示を回避するため、各カテゴリの優先順位に従って適切と思われるタイミングで問診する。
【効果】問診のカテゴリに応じて適切な実施タイミングで各問診が行えるので、ユーザの負担が軽くなる。
【選択図】 図1
【効果】問診のカテゴリに応じて適切な実施タイミングで各問診が行えるので、ユーザの負担が軽くなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、健康管理システムに関し、特にたとえば糖尿病患者等のユーザに問診を行い、その問診結果によってユーザの向上意欲を維持向上させるような、健康管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糖尿病患者等は自宅で血圧、血糖値などのバイタルデータを測定し、この測定データをパソコン等からインターネットを経由して管理サーバに送り、データ蓄積を行うと共に、医師や栄養士などが専用端末からサーバにアクセスして正規の診察日以外の患者の測定データを見て、例えば、昨日との比較など個人データ上での変化を指摘する。このような在宅健康管理システムで一部メンタルヘルスケアを担当することもある。
【0003】
そして、このメンタルヘルスケアに必要なデータは、患者のバイタルデータのような測定データではなく、問診による結果を得点化(数値化)してサーバに蓄積される。例えば、このような技術が、特許文献1に開示されている。
【0004】
この従来技術は、患者から送信されるマークシートに記載された複数の問診データがデータ処理部に入力されると、その問診結果に基づいて糖尿病患者等の生活習慣の改善がどの程度定着したかを示す指標を算出し、この指標を表示あるいは記録することにより、患者等に対して意識改善を求めている。
【0005】
しかしながら、このようなシステムでは複数の問診が優先順位もなく同時に実施されるために患者にとっては負担が大きく、また、患者自身が自らやる気を持って意欲的に取り組むという心理的な姿勢が見られないという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−37354号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そのために、最近では、気分や感情あるいはうつ等の患者の心理面に基づく異なる複数のカテゴリの問診を実施する試みがなされているが、同じ日にこれらすべてのカテゴリの問診を実施することが患者にとっては負担であるだけでなく、不都合でもある。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、カテゴリに応じて適切なタイミングで問診ができるようにした、健康管理システムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、通信ネットワークを介して接続される管理サーバとユーザ端末とを含み、この管理サーバからユーザ端末へ異なる複数のカテゴリの問診リストを提示し、ユーザがそのユーザ端末から各問診リストへの回答を入力するようにした健康管理システムであって、カテゴリは、毎日問診を実施すべき第1カテゴリと、2日以上間隔をおいて定期的に問診を実施すべき第2カテゴリおよび第3カテゴリとを含み、第3カテゴリの問診の実行より第2カテゴリの問診の実行を優先させて、該当のカテゴリの問診を実行すべき該当日かどうか判断する該当日判断手段、および該当日判断手段によって該当日であると判断されたカテゴリの問診を実施する第1問診実施手段を備える、健康管理システムである。
【0010】
【作用】
この健康管理システムでは、例えば、糖尿病患者等のユーザがユーザ端末を用いてインターネットを介して管理サーバにアクセスすると、この管理サーバからユーザ端末に異なる複数のカテゴリの問診リストが提示される。ユーザは、毎日問診を実施する第1カテゴリ、および実施に優先順のある第2カテゴリと第3カテゴリに応じて提示された各問診リストに対してその問診の該当日かを確認し、該当日であれば手順に従い問診へ回答を入力すると管理サーバで所定の処理が実行されて問診結果(処理結果)がサーバに接続されたデータベースに蓄積される。そして、ユーザは、このデータベースにアクセスして管理サーバにおける各問診の処理結果を適宜閲覧する。また、ユーザは管理サーバに蓄積された過去の問診履歴に基づいて定期的に作成されるショートリポートをユーザ端末で見ることもできる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、異なる複数のカテゴリの問診を用意し、所定のタイミングで自動的に実施することで、第2カテゴリおよび第3カテゴリの問診が優先順に実行され、患者等のユーザの負担を軽減できる。
【0012】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して以下に行う実施例の詳細な説明により一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】
図1において、この発明の一実施例である健康管理システム10は、糖尿病患者等のユーザ宅にそれぞれ設置される複数のユーザ端末12、12・・・と、管理サーバ14、医師、看護士等の医療スタッフ端末16、栄養士端末18、および心理相談員等のカウンセラ端末20の各専門家端末を含む。
【0014】
そして、複数のユーザ端末12、12・・・、管理サーバ14、医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20はインターネットを含む通信ネットワーク22により相互に接続されている。
【0015】
ユーザ端末12は、ブラウザ等の画面若しくはテキストを表示することができるアプリケーションを搭載し、インターネットなどの広域通信ネットワーク22に接続可能な機器で、例えばパーソナルコンピュータや携帯用通信端末を含む。また、管理サーバ14は、各ユーザ端末12からネットワーク22を介して接続されるコンピュータであり、パーソナルコンピュータに比べて処理能力の高いサーバコンピュータやワークステーションが望ましい。
【0016】
また、医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20は、いずれもユーザ端末12と同様なパーソナルコンピュータ等で構成される。
【0017】
なお、管理サーバ14にはこの健康管理システム10に、例えば会員として予め登録されている患者を含むユーザを特定するための識別番号とパスワードや個人データ、および処理に必要な各種データや後述のメンタル問診チェックリスト等が蓄積保存されるデータベース(DB)24を備えている。
【0018】
つぎに、図1で示された健康管理システムの動作概要について説明する。
【0019】
まず、糖尿病患者等のユーザがユーザ端末12から管理サーバ14にアクセスしてホームページを開くと、ユーザ端末12には、図5に示されるような異なる複数、例えば4つのカテゴリのメンタル問診メニュー画面が表示される。つぎに、このメンタル問診メニュー画面で基本のメンタル問診の項をクリックすると、図6に示される感情チェックの質問提示画面が表示される。そして、ユーザはこの質問提示画面を見て今日の気分を点数で記入すると共に、各質問事項に対して回答(YESまたはNO)をチェック入力し、その後、結果判定1のボタンをクリックすると、図7に示される感情チェックの判定画面が棒グラフによって提示される。なお、この実施例では、「YESとNO」の2者択一による回答様式を例示したが、他の実施例としては、さらに「どちらでもない」を加えた3者択一による回答様式とすることもできる。この3者択一の場合には、「YES」の得点を2点、「どちらでもない」の得点を1点、「NO」の得点を0点として集計し、これらの合計点によって、前述のような棒グラフ表示を行うことができる。
【0020】
この判定画面では判定結果に基づくコメントが示されると共に、ユーザはその判定結果を見て感じたことを記入できる。さらに、図6における結果判定2のボタンをクリックすると、図8で示される過去履歴の一覧画面が表示される。ユーザはこの一覧画面のグラフ表示等を見ながら自己のメンタル状態を振りかえることができる。
【0021】
また、図7で示される判定結果(測定結果)の内容及び図8で示される過去履歴の一覧内容等の測定結果は、管理サーバ14に接続されたデータベース24に蓄積保存される。さらに、管理サーバ14から医師等の医療スタッフ端末16、栄養士の栄養士端末18、および心理相談員等のカウンセラ端末20にもこの測定結果等が送信されて各専門家端末でそれを閲覧することができる。なお、各端末16、18、20への前述の測定結果の送信については、個人情報の管理のため、ユーザ端末12からの承認を管理サーバ14が受け付けることを条件とすることができる。
【0022】
そして、医療スタッフ等の専門家は、この測定結果を精査検討して必要なコメントを追加記入する。追加情報を有する分析情報は医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20から管理サーバ14を介してユーザ端末12に送信され、ユーザはこの分析情報をユーザ端末12で閲覧して自分の詳しいメンタルヘルス状態を知ることができる。この場合にも追加情報を含む分析情報は管理サーバ14のデータベース24に蓄積保存される。
【0023】
また、図5のメンタル問診メニュー画面におけるストレスチェック、落ち込み(うつ)チェックおよびやる気(モチベーション)チェックの各問診リストをクリックすることにより、ユーザ端末12に図9、図10および図11に示される各質問提示画面が提示される。これらの画面で提示される各々の質問事項にユーザが回答入力することにより管理サーバ14で必要な処理が行われて特定されたユーザのメンタルヘルス状態を測定することができる。
【0024】
なお、管理サーバ14が処理能力の高いコンピュータである場合には、多くのメンタルヘルス情報及びデータベース24に基づいて分析結果が処理されるため、迅速にかつ的確な情報をユーザ端末12に送信することができる。
【0025】
また、管理サーバ14が、受信したユーザのメンタルヘルス情報を当該ユーザ毎に管理サーバ14に登録及び蓄積(保存)するユーザ情報蓄積機能を備え、メンタルヘルス状態分析機能が、管理サーバ14に蓄積されたユーザ毎の健康情報とこの健康情報データベースとに基づいてユーザのメンタルヘルス状態を分析してもよい。これにより、ユーザのメンタルヘルス情報がユーザ毎に定期的、例えば、毎日、毎週末単位、あるいは月始と月末単位に管理サーバ16に蓄積され、過去のメンタルヘルス情報をも参考にしてユーザのメンタルヘルス情報を分析できるため、より的確な分析結果を得ることができ、その結果生活習慣病の発生を抑制することができる。
【0026】
ここで、上述した健康管理システム10に搭載されるメンタル問診チェックリスト(メンタル問診リスト)について説明する。
【0027】
心理的な健康状態(メンタルヘルス状態)を把握するメンタルチェックリストや、その回答の判定方法には、無数の方略が存在し、また、新たに創出することも可能である。この発明による健康管理システムでは、特に糖尿病患者等のユーザを主たるターゲットとしていることを勘案し、異なる4つのカテゴリのメンタルチェックリストから構成される問診チェックリストの搭載を提案するものである。
【0028】
つぎに、メンタル問診のカテゴリを4つ用意することの効果について、以下(1) 〜(4) に説明する。
(1) 人間の多様な側面を持つ心理状態を多面的に把握することができる。
(2) 異なる側面を測定するチェックリストの結果を利用することで、ユーザの特に問題となる側面に照準を絞って働きかけることができ、有効にメンタルヘルスの維持ができる。
(3) 複数の結果を統合することで、より個人の全体像を把握することができ、それを利用した結果出力ができる。
(4) 質問群の提示タイミングを、それぞれの測定目的に則して変更することで、毎日の問診への回答作業に変化が生まれ、新鮮な印象を与え続けることができる。
【0029】
そして、このシステムにおいて提案する4つのカテゴリの問診群は以下の通りである。
(1) 気分・感情状態を測定するチェックリスト(以下、「感情チェック」と略す)
(2) 患者が経験しているストレスの程度を測定するチェックリスト(以下、「ストレスチェック」と略す)
(3) うつ傾向の進行を測定するチェックリスト(以下、「うつチェック」と略す)
(4) 患者の治療に取り組む動機づけの程度を測定するチェックリスト(以下、「モチベーションチェック」と略す)
【0030】
ここで、異なる4つのカテゴリの問診群が選択された意図と想定される効果について、以下それぞれ説明する。
【0031】
(1) 感情(気分)チェック:第1カテゴリの問診
この感情チェックの実施は、患者自身の感情への気づきを促し、感情を言語化、数値化することによって、整理されていないネガティブ感情を認知的に再体制化し、結果として生じるメンタルヘルスの増進やセルフコントロールの上達を介して癒しを実現すると期待される。また、このような効果は、日々の感情への気づきがメンタルヘルスの維持や増進に寄与するという精神医学や臨床心理学の知見によって裏付けられる。
【0032】
(2) ストレスチェック:第4カテゴリの問診
このストレスチェックの実施は、患者の経験するストレス感を、患者本人が自覚することによって自主的なストレスマネジメントへの導入を容易にし、結果として癒しが実現されると期待される。また、ストレス経験は、神経系・免疫系・内分泌系を通して身体の健康を阻害、あるいは医学的治療の効果を減じることが知られている。自主的に患者本人がストレスに気づき、ストレスマネジメントを早期に実施することによって、身体的健康が維持される。さらに、このチェックの結果を医療スタッフや栄養士が利用することにより、コミュ二ケーションが容易になり、より効果的な診療が可能となると期待される。
【0033】
(3) うつ(落ち込み)チェック:第3カテゴリの問診
このうつチェックの実施は、糖尿病の合併症の一つであるうつ病の発症の危険性を早期に発見することが期待される。また、うつ状態はやる気を奪い、服薬や運動を含むセルフケア行動の停滞をもたらすが、うつ状態の早期発見と自主的な対処によって、心理的苦痛を軽減し、かつセルフケア行動の持続をもたらす。
【0034】
(4) モチベーション(やる気)チェック:第2カテゴリの問診
このモチベーションチェックの実施は、このシステムを用いた生活習慣病管理に対するやる気の低下を早期に発見し、状況に応じて、患者にとって生活管理維持の支援となるコメントやコンテンツを与えるタイミングを決定、あるいは本システムの利用を停止する時期を決定する上で有効である。
【0035】
以上説明した第1、第2、第3および第4の各カテゴリの問診群を実施する場合、先に説明した、図5に示すメンタル問診のメニュー画面を作成し、メニュー画面の選択で質問項目の掲載されたページへと移動することが考えられる。全ての問診群は、ユーザが利用したいと思ったときに、いつでも、何度でも実施できる。そのため、望む問診への入り口としてこのメニュー画面が必要である。このメニュー画面は管理サーバ14に登録保存されているのでインターネット22を介してユーザ端末12からアクセスできる。
【0036】
その他、ユーザが望んだときだけではなく、自動的に毎日の回答が求められる第1カテゴリの問診である感情チェックは、本システムの起動と共に立ち上がることが望ましい。また、その他の問診群、すなわち、第4カテゴリの問診であるストレス(毎週特定曜日に実施)、第3カテゴリの問診であるうつ(月末の月1回実施)および第2カテゴリの問診であるモチベーション(月始の月1回実施)もそれぞれに備わった実施タイミングにあわせて自動的に起動し、あるいはペットキャラクタが利用を促すメッセージを述べることにより、最適なタイミングで規則正しく異なる4つのカテゴリの問診測定ができる。
【0037】
次にこの4つのカテゴリのメンタル問診を実施する実施タイミングと結果の統合について説明する。
【0038】
この4つのカテゴリのメンタル問診は、それぞれに最適な実施のタイミングを備えており、各タイミングに合わせて自動的に実施される。
【0039】
すなわち、毎日実施する感情チェック以外の問診は、前日や1週間前などに実施予告を、例えばペットキャラクタ等が行う。また、同じ日に複数の問診の実施日が重複した場合、例えば、第2カテゴリの問診と第3カテゴリの問診が重複した場合は第2カテゴリの問診が第3カテゴリの問診より優先して実行されるため、優先順位に従って一つが選択されて実施されるが、選択されなかった問診を希望する場合は、メニュー画面からユーザが自主的に行うこともキャラクタの助言等によりできる。
【0040】
さらに、毎週末といった一定のタイミングで、全測定結果を統合した後述のショートリポートを作成する。このショートリポートには、その週のデータ、その人のメンタル状態を示すために算出された総合得点、この総合得点を図示した植物の絵とともに、例えば、絵の植物に癒しを与えるキャラクタが登場する。
【0041】
つぎに、上述した4つのカテゴリのメンタル問診チェックリストについて、質問項目などの具体的事項について説明する。
【0042】
1)感情チェック:
感情チェックに際しては、一般感情尺度(質問事項は24項目=Q1〜Q24で、YES、NOの問答形式)を参考として、新たに開発した質問群と、メンタル得点(最高気分を10点として今の気分は何点か?)の利用を提案する。この感情チェックの質問提示画面の一例が先に説明した図6に示されている。
【0043】
一般感情尺度の教示および項目について、以下に説明する。
【0044】
先ず、この教示は全体的な気分の状態を測る質問です。最初に、最高の気分を10点満点としたとき、今の気分の点数を記入する。つぎに、今の気分にあてはまる項目について、「YES、NO」の回答のチェックを入れる。
従来は、一般感情尺度においては、質問群が形容語によって記述されていたが、心理学の質問調査に不慣れなユーザにとっては、形容詞による質問項目では不自然な印象印を与え、回答がしづらいものである。そのため、このシステムでは、一般感情尺度をもとに、質問形式を形容語から、文章形式へと改良した。
【0045】
具体的な質問内容としては、快活感(PA)群では、例えば、Q1=「私は今、愉快な気分です。」・・・、また、緊張感(NA)群では、Q9=「私は今、動揺しています。」・・・、さらに、安静感(CA)群では、Q17=「私は今、静かな気分です。」・・・等々である。
【0046】
また、感情チェックの採点方法としては、“YES”としてチェックされた質問項目の数を、下位尺度であるPA群、NA群、およびCA群毎にカウントして得点とする。また、判定画面は、先に説明した図7に示すようにグラフ表示する。
さらに、各下位尺度8項目で構成されるため、PA群、NA群、CA群の得点は0〜8点の範囲で分布する。各得点の値と3つの得点のバランスから、コメント欄に表示する判定文章を制御する。
【0047】
なお、得点とコメント内容の対応は、所定のメンタル問診採点基準に従って行われる。
【0048】
2)ストレスチェック:
このチェックリストは、世界保健機関(WHO)が健康の概念、および健康心理学的な観点に基づき、ストレス症状を「こころ(心理)」「からだ(身体)」「人付き合い(社会)」の3側面から測定するものである。なお、本システムでは、このチェックの質問事項を30(=Q1〜Q30)項目としている。
【0049】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=体が疲れやすい。・・・、Q11=なんとなくイライラすることが多い。・・・、Q21=仕事上、勉強上のミスが増えた。・・・等々である。
【0050】
3)うつ(落ち込み)チェック:
糖尿病の合併症の一つであるうつ病の発症の早期発見やうつ傾向を理由とするシステム利用に対するモチベーションの低下を早期に発見する上で、このうつチェックは有用である。なお、本システムでは質問事項を10(=Q1〜Q10)項目としている。
【0051】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=毎日のように気分が沈んでいますか?・・・、Q10=息が詰まって、胸苦しくなるときがありますか?等々である。
【0052】
4)モチベーション(やる気)チェック:
モチベーションに関するチェックリストを本システムに搭載することによって、生活習慣管理に対するやる気の低下を早期に発見し、状況に応じて、患者に支援的なコメントやコンテンツを与える等の対策を取ることができる。また、医師や栄養士からのコメントが得られれば最善である。なお、本システムでは質問事項を20(=Q1〜Q20)項目としている。
【0053】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=すぐにあきらめることはしたくない。・・・、Q11=のびのびと過ごしていると思える。・・・、Q20=面白くないことをするときでも、終わりまでは頑張ろうと思う。等々である。
【0054】
5)ショートリポート:
癒しに至ると考えられる自己の心理状態への気づきを高めるために、週末などの週に1回のタイミングで、過去1週間のメンタル問診結果(過去履歴)を総括した、1ページ程度のショートリポートを本システムが自動的に作成する。
このリポートは、例えば管理サーバのホームページ上での閲覧を基礎とするが、作成用紙の郵送などの方法も可能である。そして、ショートリポートの内容としては、例えば以下(1) 〜(5) のようなものである。
【0055】
(1) 1週間のメンタル得点のグラフとその判定文において、先ず、判定文は、変化が激しかったか、穏やかであったか、週末に向けて気分が上向きか、落ち込み傾向か、などのグラフの変化や勾配を内容として簡略に記す。なお、グラフ変化についての判定方法は後述する。
【0056】
(2) ストレスチェックの結果は、「こころ(心理)」「からだ(身体)」「人付き合い(社会)」の得点バランスを円グラフで表現し、同時に回答日も記入する。
【0057】
(3) うつ(落ち込み)チェックおよびモチベーション(やる気)チェックの結果としては、例えば、棒グラフで表現し、同時に回答日も記入する。
【0058】
(4) 総合得点としては、メンタル得点の変化、ストレス得点、うつ得点、やる気得点を算出して提示する。算出方法は後述する。
【0059】
(5) 癒しイメージは、上述の総合得点に則して、ユーザのメンタル状態を反映するものとして花や植物を示し(例えば、花が上を向いて開いている絵やうなだれている絵)、その花に対してペット型キャラクタが癒しの行動を行う。癒しの行動は、花に触れる、水を与える、肥料を与える、リボンをつける、オルゴールを聞かせる、写真を撮る、声をかけるなどである。なお、管理サーバ14のホームページでは動画、紙媒体では4コマ漫画などで表現される。
【0060】
つぎに、メンタル得点のグラフ変化の判定方法について説明する。
【0061】
ショートリポートでグラフ化されるメンタル得点は、1週間分=7個である。日曜日から土曜日までとして、初日の日曜日を初期値0とし、その日の得点が前日の得点から増えたのか/減ったのか/変わらないのかを+−0のマーカーに置きかえる。
【0062】
この一例が、図13の(A)と(B)および図14の(A)と(B)に表とグラフでそれぞれ示されている。この図13および図14をそれぞれ参照して説明すると、マーカーにおいて、0よりも+や−の数が多ければ・・・・・「変化に富んでいた」、また、0が多ければ・・・・・「安定していた」と判定される。
【0063】
また、他の判定方法としては、週前半の月〜水の代表値(得点の中央値が適している)と週後半の木〜金の代表値を比較して、 週後半の値が大きければ・・・・・「上昇中」、週前半の値が大きければ・・・・・「下降中」、同じであれば・・・・・「安定中」と判定される。
【0064】
さらに、金曜日と土曜日を比較して、土曜日のマーカーが、+であれば・・・・・「上昇中」、−であれば・・・・・「下降中」、0であれば・・・・・「安定中」とそれぞれ判定される。
【0065】
また、最大値と最小値を比較して、その差が基準(例えば4点)以上であれば・・・・・「大きな変化があった」、その差が基準(例えば2点)以下であれば・・・・・「落ち着いていた」と判定される。
【0066】
そして、総合得点の算出方法は、以下のカテゴリを用いて行う。
【0067】
上述のメンタル得点の変化で割り振られた「上昇中」「下降中」「安定中」のカテゴリ(3個)、ストレス・チェックの得点レベル 平常/気分転換/休息/癒し/相談のカテゴリ(5個)、うつチェックの得点レベル 軽度/中等度/重度のカテゴリ(3個)、およびモチベーションチェックの得点レベル 大(レベル(3) (4) /小(レベル (1) (2) )のカテゴリ(2個)を用いる。
【0068】
なお、欠損値などがあり、上記データが得られないときは、便宜的に下線を付したカテゴリで代替する。
【0069】
上記のカテゴリの組み合せは、単純に考えて、3×5×3×2=90通りのケースが存在する。複数ケースに対応するペットの癒し行動が作成されればバリエーションが豊でよいが、実現が難しい場合は、メンタル得点カテゴリとストレス・チェックのみを利用した15(=3×5)通り、または、ストレス得点とうつ得点を組み合わせた15(=5×3)通りなどで実施することも可能である。
【0070】
ここで、図2〜図4に示す一連のフローチャートを参照して異なる4つのカテゴリのメンタル問診(感情、やる気、落ち込みおよびストレスの各チェック)の実施タイミングと処理動作について説明する。なお、処理は全て管理サーバ14で実行される。
【0071】
まず、ステップS1で患者等のユーザからインターネット22を介してユーザ端末12より管理サーバ14にアクセス有り?を判断する。その結果が、“NO”でユーザからアクセスがなければ元に戻り、“YES”でユーザからアクセスがあれば、つぎのステップS3に進んで管理サーバ14よりユーザ端末12に検証画面を提示する。そして、ユーザはステップS5でこの検証画面に自己の識別番号とパスワードを入力することにより管理サーバ14は個人特定をした?を判断し、未入力で“NO”であればステップS3に戻り入力を行う。そして、“YES”であればステップS7に進んで管理サーバ14で特定された人(ユーザ)のDBを見る。
【0072】
つぎに、ステップS9で特定されたユーザのDBを見て、毎日実施される第1カテゴリの問診である感情チェック済?を判断し、その結果が“NO”であれば、ステップS11で感情チェックリスト(質問数=Q1〜Q24)に基づく質問提示画面(図6)をユーザ端末12に提示して所定の感情処理を行いステップS9に戻る。ステップS9における判断結果が、“YES”で感情チェックが済みであれば、つぎのステップS13に進み、このステップS13で第2カテゴリの問診であるモチベーション(やる気)チェックの日?を管理サーバ14の該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”で該当日でなければ、ステップS15で該当日のフラグM=0(オフ)としてステップS17に進み、ここで処理済のフラグMM=0としてつぎのステップS31へ進む。
【0073】
一方、ステップS13における判断結果が“YES”でモチベーションチェックの該当日の場合、ステップS19で該当日のフラグM=1(オン)とし、さらにステップS21に進み、ここで第2カテゴリの問診のモチベーション処理をするか?判断する。その結果が“NO”の場合、ステップS23で「この処理をしない」という処理済のフラグMM=0とし、ステップS25でこの問診の処理を明日のやり残しリストに保存してつぎのステップS31へ進む。前のステップS21における判断結果が“YES”の場合、ステップS27でモチベーション(やる気)チェックリスト(Q1〜Q20)に基づく質問提示画面(図11)をユーザ端末12に提示して所定手順で管理サーバ14の問診実施機能によりモチベーション処理を実行し、ステップS29で「この処理をした」という処理済のフラグMM=1としてさらに先のステップS77へ進む。
【0074】
ステップS31では第3カテゴリの問診であるうつ(落ち込み)チェックの日?を該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”でうつチェックの該当日でない場合、ステップS33で該当日でないフラグU=0としてステップS35に進み、ここで「処理しない」という処理済のフラグUU=0とし、つぎのステップS49へ進む。
【0075】
一方、ステップS31の判断結果が、“YES”でうつチェックの該当日の場合、ステップS37で該当日であるフラグU=1とし、さらにステップS39でうつ処理する?を判断し、その結果が“NO”で処理しない場合、ステップS41で「処理しない」という処理済のフラグUU=0としてステップS43に進み、このステップS43で「うつ処理の問診」を明日のやり残しリストに保存してその先のステップS49へ進む。
【0076】
前のステップS39における判断結果が、“YES”でうつ処理を行う場合、ステップS45でこの問診のうつチェックリスト(Q1〜Q10)に基づく質問提示画面(図10)をユーザ端末12に提示して管理サーバ14の問診実施機能により実施手順に従いうつの問診処理を実行し、ステップS47で「うつ問診処理」をした処理済のフラグUU=1としてその先のステップS67へ進む。
【0077】
そして、ステップS49では第4カテゴリの問診であるストレスチェックの日?を該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”でストレス問診の該当日でない場合、ステップS51で該当日でないフラグS=0とし、ステップS53で「該当日でない」という処理済のフラグSS=0としてステップS67へ進む。一方、ステップS49における判断結果が“YES”でストレス問診の該当日である場合、該当日であるフラグS=1とし、ステップS57でストレス処理する?を判断し、その結果が、“NO”でストレス問診を行わない場合、ステップS59でこの問診をしない処理済のフラグSS=0とし、さらにステップS61で「ストレス問診」を明日のやり残しリストに保存してステップS67へ進む。
【0078】
前のステップS57における判断結果が“YES”でストレス問診を行う場合、ステップS63でストレスチェックリスト(Q1〜Q30)に基づく質問提示画面(図9)をユーザ端末12に提示して問診実施機能により実施手順に従いストレス問診処理を実行し、ステップS65でストレス問診を実行した処理済のフラグSS=1としてステップS67へ進む。
【0079】
さて、ステップS67では昨日のやり残し有る?を判断し、その結果が“YES”の場合、さらにステップS69で昨日のやり残し=今日の処理済のものと同一か?を判断し、その結果が“NO”であれば、ステップS71でやり残しチェックの問診の名前を表示、例えば“○○を昨日やっていません”を表示し、そしてステップS73でこの該当問診を処理するか?をユーザに確認する。その結果が“YES”の場合、ステップS75でモチベーション、うつおよびストレスのうちで該当する問診処理を実行してステップS77へ進む。
【0080】
一方、ステップS67の判断結果が“NO”の場合、ステップS69の判断結果が“YES”の場合およびステップS73の判断結果が“NO”の場合は、いずれもステップS77へ進む。
【0081】
そして、ステップS13、ステップS31およびステップS49でそれぞれ第2カテゴリ、第3カテゴリおよび第4カテゴリの各問診の日?を判断した結果がいずれも“NO”の場合、ステップS67でやり残しを判断し、その結果が“YES”でやり残しがある場合は、その先のステップS75で該当するカテゴリの問診処理を実施する。
【0082】
このステップS77ではショートリポートの日?を判断し、その結果“YES”で該当日であれば、ステップS79でDB24に蓄積された問診の過去履歴データに基づき管理サーバ14のショートリポート作成機能により作成されたショートリポート(図12参照)をユーザ端末12に表示し、一連の動作を終了する。また、ステップS77における判断の結果が“NO”の場合、ステップS81で管理サーバ14に問診処理データを保存して終了する。
【0083】
上述の一連の処理では、第2カテゴリの問診であるモチベーションチェックが第3カテゴリの問診であるうつチェックより優先して実施される。また、第3カテゴリの問診であるうつチェックの実施を第4カテゴリの問診であるストレスチェックの実施より優先させる。
【0084】
なお、ステップS79におけるショートリポートの表示を、ユーザ端末12以外の専門家端末、例えば、医療スタッフ端末16、栄養士端末18あるいはカウンセラ端末20にも要望に応じて管理サーバ14を介して送信できる。この場合は、専門家端末に表示されたショートリポートの内容を見て専門家は必要な指導や助言を入力して管理サーバを介してユーザ端末に返信することもできる。また、ユーザの要望に応じて各問診チェック(感情チェック、やる気チェック、落ち込みチェックおよびストレスチェック)ごとの測定結果(判定結果)を専門家端末に送信してチェック毎に専門家の指導や助言を受けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による健康管理システムの一実施例を示す概略構成ブロック図である。
【図2】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図3】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートの他の一部である。
【図4】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートのその他の一部である。
【図5】この発明の健康管理システムで使用されるメンタル問診メニュー画面のレイアウトの一例を示す。
【図6】図5のメンタル問診メニュー画面における基本メンタル問診である感情チェックの質問提示画面のレイアウト例を示す。
【図7】図6における結果判定1のボタンをクリックした場合に表示される感情チェックの判定画面の一例を示す。
【図8】図6における結果判定2のボタンをクリックした場合に表示される感情チェックの過去履歴の一例を示す。
【図9】図5のメンタル問診メニュー画面におけるストレスチェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図10】図5のメンタル問診メニュー画面における落ち込み(うつ)チェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図11】図5のメンタル問診メニュー画面におけるやる気(モチベーション)チェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図12】ショートリポートの内容を示すイメージ画面の一例である。
【図13】(A)および(B)は過去一週間のメンタル得点表とその変化を示すグラフの一例である。
【図14】(A)および(B)は過去一週間のメンタル得点表とその変化を示すグラフの他の一例である。
【符号の説明】
10 ・・・健康管理システム
12 ・・・ユーザ端末
14 ・・・管理サーバ
16 ・・・医療スタッフ端末
18 ・・・栄養士端末
20 ・・・カウンセラ端末
22 ・・・通信ネットワーク(インターネット)
24 ・・・データベース(DB)
【産業上の利用分野】
この発明は、健康管理システムに関し、特にたとえば糖尿病患者等のユーザに問診を行い、その問診結果によってユーザの向上意欲を維持向上させるような、健康管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糖尿病患者等は自宅で血圧、血糖値などのバイタルデータを測定し、この測定データをパソコン等からインターネットを経由して管理サーバに送り、データ蓄積を行うと共に、医師や栄養士などが専用端末からサーバにアクセスして正規の診察日以外の患者の測定データを見て、例えば、昨日との比較など個人データ上での変化を指摘する。このような在宅健康管理システムで一部メンタルヘルスケアを担当することもある。
【0003】
そして、このメンタルヘルスケアに必要なデータは、患者のバイタルデータのような測定データではなく、問診による結果を得点化(数値化)してサーバに蓄積される。例えば、このような技術が、特許文献1に開示されている。
【0004】
この従来技術は、患者から送信されるマークシートに記載された複数の問診データがデータ処理部に入力されると、その問診結果に基づいて糖尿病患者等の生活習慣の改善がどの程度定着したかを示す指標を算出し、この指標を表示あるいは記録することにより、患者等に対して意識改善を求めている。
【0005】
しかしながら、このようなシステムでは複数の問診が優先順位もなく同時に実施されるために患者にとっては負担が大きく、また、患者自身が自らやる気を持って意欲的に取り組むという心理的な姿勢が見られないという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−37354号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そのために、最近では、気分や感情あるいはうつ等の患者の心理面に基づく異なる複数のカテゴリの問診を実施する試みがなされているが、同じ日にこれらすべてのカテゴリの問診を実施することが患者にとっては負担であるだけでなく、不都合でもある。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、カテゴリに応じて適切なタイミングで問診ができるようにした、健康管理システムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、通信ネットワークを介して接続される管理サーバとユーザ端末とを含み、この管理サーバからユーザ端末へ異なる複数のカテゴリの問診リストを提示し、ユーザがそのユーザ端末から各問診リストへの回答を入力するようにした健康管理システムであって、カテゴリは、毎日問診を実施すべき第1カテゴリと、2日以上間隔をおいて定期的に問診を実施すべき第2カテゴリおよび第3カテゴリとを含み、第3カテゴリの問診の実行より第2カテゴリの問診の実行を優先させて、該当のカテゴリの問診を実行すべき該当日かどうか判断する該当日判断手段、および該当日判断手段によって該当日であると判断されたカテゴリの問診を実施する第1問診実施手段を備える、健康管理システムである。
【0010】
【作用】
この健康管理システムでは、例えば、糖尿病患者等のユーザがユーザ端末を用いてインターネットを介して管理サーバにアクセスすると、この管理サーバからユーザ端末に異なる複数のカテゴリの問診リストが提示される。ユーザは、毎日問診を実施する第1カテゴリ、および実施に優先順のある第2カテゴリと第3カテゴリに応じて提示された各問診リストに対してその問診の該当日かを確認し、該当日であれば手順に従い問診へ回答を入力すると管理サーバで所定の処理が実行されて問診結果(処理結果)がサーバに接続されたデータベースに蓄積される。そして、ユーザは、このデータベースにアクセスして管理サーバにおける各問診の処理結果を適宜閲覧する。また、ユーザは管理サーバに蓄積された過去の問診履歴に基づいて定期的に作成されるショートリポートをユーザ端末で見ることもできる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、異なる複数のカテゴリの問診を用意し、所定のタイミングで自動的に実施することで、第2カテゴリおよび第3カテゴリの問診が優先順に実行され、患者等のユーザの負担を軽減できる。
【0012】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して以下に行う実施例の詳細な説明により一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】
図1において、この発明の一実施例である健康管理システム10は、糖尿病患者等のユーザ宅にそれぞれ設置される複数のユーザ端末12、12・・・と、管理サーバ14、医師、看護士等の医療スタッフ端末16、栄養士端末18、および心理相談員等のカウンセラ端末20の各専門家端末を含む。
【0014】
そして、複数のユーザ端末12、12・・・、管理サーバ14、医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20はインターネットを含む通信ネットワーク22により相互に接続されている。
【0015】
ユーザ端末12は、ブラウザ等の画面若しくはテキストを表示することができるアプリケーションを搭載し、インターネットなどの広域通信ネットワーク22に接続可能な機器で、例えばパーソナルコンピュータや携帯用通信端末を含む。また、管理サーバ14は、各ユーザ端末12からネットワーク22を介して接続されるコンピュータであり、パーソナルコンピュータに比べて処理能力の高いサーバコンピュータやワークステーションが望ましい。
【0016】
また、医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20は、いずれもユーザ端末12と同様なパーソナルコンピュータ等で構成される。
【0017】
なお、管理サーバ14にはこの健康管理システム10に、例えば会員として予め登録されている患者を含むユーザを特定するための識別番号とパスワードや個人データ、および処理に必要な各種データや後述のメンタル問診チェックリスト等が蓄積保存されるデータベース(DB)24を備えている。
【0018】
つぎに、図1で示された健康管理システムの動作概要について説明する。
【0019】
まず、糖尿病患者等のユーザがユーザ端末12から管理サーバ14にアクセスしてホームページを開くと、ユーザ端末12には、図5に示されるような異なる複数、例えば4つのカテゴリのメンタル問診メニュー画面が表示される。つぎに、このメンタル問診メニュー画面で基本のメンタル問診の項をクリックすると、図6に示される感情チェックの質問提示画面が表示される。そして、ユーザはこの質問提示画面を見て今日の気分を点数で記入すると共に、各質問事項に対して回答(YESまたはNO)をチェック入力し、その後、結果判定1のボタンをクリックすると、図7に示される感情チェックの判定画面が棒グラフによって提示される。なお、この実施例では、「YESとNO」の2者択一による回答様式を例示したが、他の実施例としては、さらに「どちらでもない」を加えた3者択一による回答様式とすることもできる。この3者択一の場合には、「YES」の得点を2点、「どちらでもない」の得点を1点、「NO」の得点を0点として集計し、これらの合計点によって、前述のような棒グラフ表示を行うことができる。
【0020】
この判定画面では判定結果に基づくコメントが示されると共に、ユーザはその判定結果を見て感じたことを記入できる。さらに、図6における結果判定2のボタンをクリックすると、図8で示される過去履歴の一覧画面が表示される。ユーザはこの一覧画面のグラフ表示等を見ながら自己のメンタル状態を振りかえることができる。
【0021】
また、図7で示される判定結果(測定結果)の内容及び図8で示される過去履歴の一覧内容等の測定結果は、管理サーバ14に接続されたデータベース24に蓄積保存される。さらに、管理サーバ14から医師等の医療スタッフ端末16、栄養士の栄養士端末18、および心理相談員等のカウンセラ端末20にもこの測定結果等が送信されて各専門家端末でそれを閲覧することができる。なお、各端末16、18、20への前述の測定結果の送信については、個人情報の管理のため、ユーザ端末12からの承認を管理サーバ14が受け付けることを条件とすることができる。
【0022】
そして、医療スタッフ等の専門家は、この測定結果を精査検討して必要なコメントを追加記入する。追加情報を有する分析情報は医療スタッフ端末16、栄養士端末18およびカウンセラ端末20から管理サーバ14を介してユーザ端末12に送信され、ユーザはこの分析情報をユーザ端末12で閲覧して自分の詳しいメンタルヘルス状態を知ることができる。この場合にも追加情報を含む分析情報は管理サーバ14のデータベース24に蓄積保存される。
【0023】
また、図5のメンタル問診メニュー画面におけるストレスチェック、落ち込み(うつ)チェックおよびやる気(モチベーション)チェックの各問診リストをクリックすることにより、ユーザ端末12に図9、図10および図11に示される各質問提示画面が提示される。これらの画面で提示される各々の質問事項にユーザが回答入力することにより管理サーバ14で必要な処理が行われて特定されたユーザのメンタルヘルス状態を測定することができる。
【0024】
なお、管理サーバ14が処理能力の高いコンピュータである場合には、多くのメンタルヘルス情報及びデータベース24に基づいて分析結果が処理されるため、迅速にかつ的確な情報をユーザ端末12に送信することができる。
【0025】
また、管理サーバ14が、受信したユーザのメンタルヘルス情報を当該ユーザ毎に管理サーバ14に登録及び蓄積(保存)するユーザ情報蓄積機能を備え、メンタルヘルス状態分析機能が、管理サーバ14に蓄積されたユーザ毎の健康情報とこの健康情報データベースとに基づいてユーザのメンタルヘルス状態を分析してもよい。これにより、ユーザのメンタルヘルス情報がユーザ毎に定期的、例えば、毎日、毎週末単位、あるいは月始と月末単位に管理サーバ16に蓄積され、過去のメンタルヘルス情報をも参考にしてユーザのメンタルヘルス情報を分析できるため、より的確な分析結果を得ることができ、その結果生活習慣病の発生を抑制することができる。
【0026】
ここで、上述した健康管理システム10に搭載されるメンタル問診チェックリスト(メンタル問診リスト)について説明する。
【0027】
心理的な健康状態(メンタルヘルス状態)を把握するメンタルチェックリストや、その回答の判定方法には、無数の方略が存在し、また、新たに創出することも可能である。この発明による健康管理システムでは、特に糖尿病患者等のユーザを主たるターゲットとしていることを勘案し、異なる4つのカテゴリのメンタルチェックリストから構成される問診チェックリストの搭載を提案するものである。
【0028】
つぎに、メンタル問診のカテゴリを4つ用意することの効果について、以下(1) 〜(4) に説明する。
(1) 人間の多様な側面を持つ心理状態を多面的に把握することができる。
(2) 異なる側面を測定するチェックリストの結果を利用することで、ユーザの特に問題となる側面に照準を絞って働きかけることができ、有効にメンタルヘルスの維持ができる。
(3) 複数の結果を統合することで、より個人の全体像を把握することができ、それを利用した結果出力ができる。
(4) 質問群の提示タイミングを、それぞれの測定目的に則して変更することで、毎日の問診への回答作業に変化が生まれ、新鮮な印象を与え続けることができる。
【0029】
そして、このシステムにおいて提案する4つのカテゴリの問診群は以下の通りである。
(1) 気分・感情状態を測定するチェックリスト(以下、「感情チェック」と略す)
(2) 患者が経験しているストレスの程度を測定するチェックリスト(以下、「ストレスチェック」と略す)
(3) うつ傾向の進行を測定するチェックリスト(以下、「うつチェック」と略す)
(4) 患者の治療に取り組む動機づけの程度を測定するチェックリスト(以下、「モチベーションチェック」と略す)
【0030】
ここで、異なる4つのカテゴリの問診群が選択された意図と想定される効果について、以下それぞれ説明する。
【0031】
(1) 感情(気分)チェック:第1カテゴリの問診
この感情チェックの実施は、患者自身の感情への気づきを促し、感情を言語化、数値化することによって、整理されていないネガティブ感情を認知的に再体制化し、結果として生じるメンタルヘルスの増進やセルフコントロールの上達を介して癒しを実現すると期待される。また、このような効果は、日々の感情への気づきがメンタルヘルスの維持や増進に寄与するという精神医学や臨床心理学の知見によって裏付けられる。
【0032】
(2) ストレスチェック:第4カテゴリの問診
このストレスチェックの実施は、患者の経験するストレス感を、患者本人が自覚することによって自主的なストレスマネジメントへの導入を容易にし、結果として癒しが実現されると期待される。また、ストレス経験は、神経系・免疫系・内分泌系を通して身体の健康を阻害、あるいは医学的治療の効果を減じることが知られている。自主的に患者本人がストレスに気づき、ストレスマネジメントを早期に実施することによって、身体的健康が維持される。さらに、このチェックの結果を医療スタッフや栄養士が利用することにより、コミュ二ケーションが容易になり、より効果的な診療が可能となると期待される。
【0033】
(3) うつ(落ち込み)チェック:第3カテゴリの問診
このうつチェックの実施は、糖尿病の合併症の一つであるうつ病の発症の危険性を早期に発見することが期待される。また、うつ状態はやる気を奪い、服薬や運動を含むセルフケア行動の停滞をもたらすが、うつ状態の早期発見と自主的な対処によって、心理的苦痛を軽減し、かつセルフケア行動の持続をもたらす。
【0034】
(4) モチベーション(やる気)チェック:第2カテゴリの問診
このモチベーションチェックの実施は、このシステムを用いた生活習慣病管理に対するやる気の低下を早期に発見し、状況に応じて、患者にとって生活管理維持の支援となるコメントやコンテンツを与えるタイミングを決定、あるいは本システムの利用を停止する時期を決定する上で有効である。
【0035】
以上説明した第1、第2、第3および第4の各カテゴリの問診群を実施する場合、先に説明した、図5に示すメンタル問診のメニュー画面を作成し、メニュー画面の選択で質問項目の掲載されたページへと移動することが考えられる。全ての問診群は、ユーザが利用したいと思ったときに、いつでも、何度でも実施できる。そのため、望む問診への入り口としてこのメニュー画面が必要である。このメニュー画面は管理サーバ14に登録保存されているのでインターネット22を介してユーザ端末12からアクセスできる。
【0036】
その他、ユーザが望んだときだけではなく、自動的に毎日の回答が求められる第1カテゴリの問診である感情チェックは、本システムの起動と共に立ち上がることが望ましい。また、その他の問診群、すなわち、第4カテゴリの問診であるストレス(毎週特定曜日に実施)、第3カテゴリの問診であるうつ(月末の月1回実施)および第2カテゴリの問診であるモチベーション(月始の月1回実施)もそれぞれに備わった実施タイミングにあわせて自動的に起動し、あるいはペットキャラクタが利用を促すメッセージを述べることにより、最適なタイミングで規則正しく異なる4つのカテゴリの問診測定ができる。
【0037】
次にこの4つのカテゴリのメンタル問診を実施する実施タイミングと結果の統合について説明する。
【0038】
この4つのカテゴリのメンタル問診は、それぞれに最適な実施のタイミングを備えており、各タイミングに合わせて自動的に実施される。
【0039】
すなわち、毎日実施する感情チェック以外の問診は、前日や1週間前などに実施予告を、例えばペットキャラクタ等が行う。また、同じ日に複数の問診の実施日が重複した場合、例えば、第2カテゴリの問診と第3カテゴリの問診が重複した場合は第2カテゴリの問診が第3カテゴリの問診より優先して実行されるため、優先順位に従って一つが選択されて実施されるが、選択されなかった問診を希望する場合は、メニュー画面からユーザが自主的に行うこともキャラクタの助言等によりできる。
【0040】
さらに、毎週末といった一定のタイミングで、全測定結果を統合した後述のショートリポートを作成する。このショートリポートには、その週のデータ、その人のメンタル状態を示すために算出された総合得点、この総合得点を図示した植物の絵とともに、例えば、絵の植物に癒しを与えるキャラクタが登場する。
【0041】
つぎに、上述した4つのカテゴリのメンタル問診チェックリストについて、質問項目などの具体的事項について説明する。
【0042】
1)感情チェック:
感情チェックに際しては、一般感情尺度(質問事項は24項目=Q1〜Q24で、YES、NOの問答形式)を参考として、新たに開発した質問群と、メンタル得点(最高気分を10点として今の気分は何点か?)の利用を提案する。この感情チェックの質問提示画面の一例が先に説明した図6に示されている。
【0043】
一般感情尺度の教示および項目について、以下に説明する。
【0044】
先ず、この教示は全体的な気分の状態を測る質問です。最初に、最高の気分を10点満点としたとき、今の気分の点数を記入する。つぎに、今の気分にあてはまる項目について、「YES、NO」の回答のチェックを入れる。
従来は、一般感情尺度においては、質問群が形容語によって記述されていたが、心理学の質問調査に不慣れなユーザにとっては、形容詞による質問項目では不自然な印象印を与え、回答がしづらいものである。そのため、このシステムでは、一般感情尺度をもとに、質問形式を形容語から、文章形式へと改良した。
【0045】
具体的な質問内容としては、快活感(PA)群では、例えば、Q1=「私は今、愉快な気分です。」・・・、また、緊張感(NA)群では、Q9=「私は今、動揺しています。」・・・、さらに、安静感(CA)群では、Q17=「私は今、静かな気分です。」・・・等々である。
【0046】
また、感情チェックの採点方法としては、“YES”としてチェックされた質問項目の数を、下位尺度であるPA群、NA群、およびCA群毎にカウントして得点とする。また、判定画面は、先に説明した図7に示すようにグラフ表示する。
さらに、各下位尺度8項目で構成されるため、PA群、NA群、CA群の得点は0〜8点の範囲で分布する。各得点の値と3つの得点のバランスから、コメント欄に表示する判定文章を制御する。
【0047】
なお、得点とコメント内容の対応は、所定のメンタル問診採点基準に従って行われる。
【0048】
2)ストレスチェック:
このチェックリストは、世界保健機関(WHO)が健康の概念、および健康心理学的な観点に基づき、ストレス症状を「こころ(心理)」「からだ(身体)」「人付き合い(社会)」の3側面から測定するものである。なお、本システムでは、このチェックの質問事項を30(=Q1〜Q30)項目としている。
【0049】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=体が疲れやすい。・・・、Q11=なんとなくイライラすることが多い。・・・、Q21=仕事上、勉強上のミスが増えた。・・・等々である。
【0050】
3)うつ(落ち込み)チェック:
糖尿病の合併症の一つであるうつ病の発症の早期発見やうつ傾向を理由とするシステム利用に対するモチベーションの低下を早期に発見する上で、このうつチェックは有用である。なお、本システムでは質問事項を10(=Q1〜Q10)項目としている。
【0051】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=毎日のように気分が沈んでいますか?・・・、Q10=息が詰まって、胸苦しくなるときがありますか?等々である。
【0052】
4)モチベーション(やる気)チェック:
モチベーションに関するチェックリストを本システムに搭載することによって、生活習慣管理に対するやる気の低下を早期に発見し、状況に応じて、患者に支援的なコメントやコンテンツを与える等の対策を取ることができる。また、医師や栄養士からのコメントが得られれば最善である。なお、本システムでは質問事項を20(=Q1〜Q20)項目としている。
【0053】
具体的な質問内容の一例を示すと、例えば、Q1=すぐにあきらめることはしたくない。・・・、Q11=のびのびと過ごしていると思える。・・・、Q20=面白くないことをするときでも、終わりまでは頑張ろうと思う。等々である。
【0054】
5)ショートリポート:
癒しに至ると考えられる自己の心理状態への気づきを高めるために、週末などの週に1回のタイミングで、過去1週間のメンタル問診結果(過去履歴)を総括した、1ページ程度のショートリポートを本システムが自動的に作成する。
このリポートは、例えば管理サーバのホームページ上での閲覧を基礎とするが、作成用紙の郵送などの方法も可能である。そして、ショートリポートの内容としては、例えば以下(1) 〜(5) のようなものである。
【0055】
(1) 1週間のメンタル得点のグラフとその判定文において、先ず、判定文は、変化が激しかったか、穏やかであったか、週末に向けて気分が上向きか、落ち込み傾向か、などのグラフの変化や勾配を内容として簡略に記す。なお、グラフ変化についての判定方法は後述する。
【0056】
(2) ストレスチェックの結果は、「こころ(心理)」「からだ(身体)」「人付き合い(社会)」の得点バランスを円グラフで表現し、同時に回答日も記入する。
【0057】
(3) うつ(落ち込み)チェックおよびモチベーション(やる気)チェックの結果としては、例えば、棒グラフで表現し、同時に回答日も記入する。
【0058】
(4) 総合得点としては、メンタル得点の変化、ストレス得点、うつ得点、やる気得点を算出して提示する。算出方法は後述する。
【0059】
(5) 癒しイメージは、上述の総合得点に則して、ユーザのメンタル状態を反映するものとして花や植物を示し(例えば、花が上を向いて開いている絵やうなだれている絵)、その花に対してペット型キャラクタが癒しの行動を行う。癒しの行動は、花に触れる、水を与える、肥料を与える、リボンをつける、オルゴールを聞かせる、写真を撮る、声をかけるなどである。なお、管理サーバ14のホームページでは動画、紙媒体では4コマ漫画などで表現される。
【0060】
つぎに、メンタル得点のグラフ変化の判定方法について説明する。
【0061】
ショートリポートでグラフ化されるメンタル得点は、1週間分=7個である。日曜日から土曜日までとして、初日の日曜日を初期値0とし、その日の得点が前日の得点から増えたのか/減ったのか/変わらないのかを+−0のマーカーに置きかえる。
【0062】
この一例が、図13の(A)と(B)および図14の(A)と(B)に表とグラフでそれぞれ示されている。この図13および図14をそれぞれ参照して説明すると、マーカーにおいて、0よりも+や−の数が多ければ・・・・・「変化に富んでいた」、また、0が多ければ・・・・・「安定していた」と判定される。
【0063】
また、他の判定方法としては、週前半の月〜水の代表値(得点の中央値が適している)と週後半の木〜金の代表値を比較して、 週後半の値が大きければ・・・・・「上昇中」、週前半の値が大きければ・・・・・「下降中」、同じであれば・・・・・「安定中」と判定される。
【0064】
さらに、金曜日と土曜日を比較して、土曜日のマーカーが、+であれば・・・・・「上昇中」、−であれば・・・・・「下降中」、0であれば・・・・・「安定中」とそれぞれ判定される。
【0065】
また、最大値と最小値を比較して、その差が基準(例えば4点)以上であれば・・・・・「大きな変化があった」、その差が基準(例えば2点)以下であれば・・・・・「落ち着いていた」と判定される。
【0066】
そして、総合得点の算出方法は、以下のカテゴリを用いて行う。
【0067】
上述のメンタル得点の変化で割り振られた「上昇中」「下降中」「安定中」のカテゴリ(3個)、ストレス・チェックの得点レベル 平常/気分転換/休息/癒し/相談のカテゴリ(5個)、うつチェックの得点レベル 軽度/中等度/重度のカテゴリ(3個)、およびモチベーションチェックの得点レベル 大(レベル(3) (4) /小(レベル (1) (2) )のカテゴリ(2個)を用いる。
【0068】
なお、欠損値などがあり、上記データが得られないときは、便宜的に下線を付したカテゴリで代替する。
【0069】
上記のカテゴリの組み合せは、単純に考えて、3×5×3×2=90通りのケースが存在する。複数ケースに対応するペットの癒し行動が作成されればバリエーションが豊でよいが、実現が難しい場合は、メンタル得点カテゴリとストレス・チェックのみを利用した15(=3×5)通り、または、ストレス得点とうつ得点を組み合わせた15(=5×3)通りなどで実施することも可能である。
【0070】
ここで、図2〜図4に示す一連のフローチャートを参照して異なる4つのカテゴリのメンタル問診(感情、やる気、落ち込みおよびストレスの各チェック)の実施タイミングと処理動作について説明する。なお、処理は全て管理サーバ14で実行される。
【0071】
まず、ステップS1で患者等のユーザからインターネット22を介してユーザ端末12より管理サーバ14にアクセス有り?を判断する。その結果が、“NO”でユーザからアクセスがなければ元に戻り、“YES”でユーザからアクセスがあれば、つぎのステップS3に進んで管理サーバ14よりユーザ端末12に検証画面を提示する。そして、ユーザはステップS5でこの検証画面に自己の識別番号とパスワードを入力することにより管理サーバ14は個人特定をした?を判断し、未入力で“NO”であればステップS3に戻り入力を行う。そして、“YES”であればステップS7に進んで管理サーバ14で特定された人(ユーザ)のDBを見る。
【0072】
つぎに、ステップS9で特定されたユーザのDBを見て、毎日実施される第1カテゴリの問診である感情チェック済?を判断し、その結果が“NO”であれば、ステップS11で感情チェックリスト(質問数=Q1〜Q24)に基づく質問提示画面(図6)をユーザ端末12に提示して所定の感情処理を行いステップS9に戻る。ステップS9における判断結果が、“YES”で感情チェックが済みであれば、つぎのステップS13に進み、このステップS13で第2カテゴリの問診であるモチベーション(やる気)チェックの日?を管理サーバ14の該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”で該当日でなければ、ステップS15で該当日のフラグM=0(オフ)としてステップS17に進み、ここで処理済のフラグMM=0としてつぎのステップS31へ進む。
【0073】
一方、ステップS13における判断結果が“YES”でモチベーションチェックの該当日の場合、ステップS19で該当日のフラグM=1(オン)とし、さらにステップS21に進み、ここで第2カテゴリの問診のモチベーション処理をするか?判断する。その結果が“NO”の場合、ステップS23で「この処理をしない」という処理済のフラグMM=0とし、ステップS25でこの問診の処理を明日のやり残しリストに保存してつぎのステップS31へ進む。前のステップS21における判断結果が“YES”の場合、ステップS27でモチベーション(やる気)チェックリスト(Q1〜Q20)に基づく質問提示画面(図11)をユーザ端末12に提示して所定手順で管理サーバ14の問診実施機能によりモチベーション処理を実行し、ステップS29で「この処理をした」という処理済のフラグMM=1としてさらに先のステップS77へ進む。
【0074】
ステップS31では第3カテゴリの問診であるうつ(落ち込み)チェックの日?を該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”でうつチェックの該当日でない場合、ステップS33で該当日でないフラグU=0としてステップS35に進み、ここで「処理しない」という処理済のフラグUU=0とし、つぎのステップS49へ進む。
【0075】
一方、ステップS31の判断結果が、“YES”でうつチェックの該当日の場合、ステップS37で該当日であるフラグU=1とし、さらにステップS39でうつ処理する?を判断し、その結果が“NO”で処理しない場合、ステップS41で「処理しない」という処理済のフラグUU=0としてステップS43に進み、このステップS43で「うつ処理の問診」を明日のやり残しリストに保存してその先のステップS49へ進む。
【0076】
前のステップS39における判断結果が、“YES”でうつ処理を行う場合、ステップS45でこの問診のうつチェックリスト(Q1〜Q10)に基づく質問提示画面(図10)をユーザ端末12に提示して管理サーバ14の問診実施機能により実施手順に従いうつの問診処理を実行し、ステップS47で「うつ問診処理」をした処理済のフラグUU=1としてその先のステップS67へ進む。
【0077】
そして、ステップS49では第4カテゴリの問診であるストレスチェックの日?を該当日判断機能により判断し、その結果が“NO”でストレス問診の該当日でない場合、ステップS51で該当日でないフラグS=0とし、ステップS53で「該当日でない」という処理済のフラグSS=0としてステップS67へ進む。一方、ステップS49における判断結果が“YES”でストレス問診の該当日である場合、該当日であるフラグS=1とし、ステップS57でストレス処理する?を判断し、その結果が、“NO”でストレス問診を行わない場合、ステップS59でこの問診をしない処理済のフラグSS=0とし、さらにステップS61で「ストレス問診」を明日のやり残しリストに保存してステップS67へ進む。
【0078】
前のステップS57における判断結果が“YES”でストレス問診を行う場合、ステップS63でストレスチェックリスト(Q1〜Q30)に基づく質問提示画面(図9)をユーザ端末12に提示して問診実施機能により実施手順に従いストレス問診処理を実行し、ステップS65でストレス問診を実行した処理済のフラグSS=1としてステップS67へ進む。
【0079】
さて、ステップS67では昨日のやり残し有る?を判断し、その結果が“YES”の場合、さらにステップS69で昨日のやり残し=今日の処理済のものと同一か?を判断し、その結果が“NO”であれば、ステップS71でやり残しチェックの問診の名前を表示、例えば“○○を昨日やっていません”を表示し、そしてステップS73でこの該当問診を処理するか?をユーザに確認する。その結果が“YES”の場合、ステップS75でモチベーション、うつおよびストレスのうちで該当する問診処理を実行してステップS77へ進む。
【0080】
一方、ステップS67の判断結果が“NO”の場合、ステップS69の判断結果が“YES”の場合およびステップS73の判断結果が“NO”の場合は、いずれもステップS77へ進む。
【0081】
そして、ステップS13、ステップS31およびステップS49でそれぞれ第2カテゴリ、第3カテゴリおよび第4カテゴリの各問診の日?を判断した結果がいずれも“NO”の場合、ステップS67でやり残しを判断し、その結果が“YES”でやり残しがある場合は、その先のステップS75で該当するカテゴリの問診処理を実施する。
【0082】
このステップS77ではショートリポートの日?を判断し、その結果“YES”で該当日であれば、ステップS79でDB24に蓄積された問診の過去履歴データに基づき管理サーバ14のショートリポート作成機能により作成されたショートリポート(図12参照)をユーザ端末12に表示し、一連の動作を終了する。また、ステップS77における判断の結果が“NO”の場合、ステップS81で管理サーバ14に問診処理データを保存して終了する。
【0083】
上述の一連の処理では、第2カテゴリの問診であるモチベーションチェックが第3カテゴリの問診であるうつチェックより優先して実施される。また、第3カテゴリの問診であるうつチェックの実施を第4カテゴリの問診であるストレスチェックの実施より優先させる。
【0084】
なお、ステップS79におけるショートリポートの表示を、ユーザ端末12以外の専門家端末、例えば、医療スタッフ端末16、栄養士端末18あるいはカウンセラ端末20にも要望に応じて管理サーバ14を介して送信できる。この場合は、専門家端末に表示されたショートリポートの内容を見て専門家は必要な指導や助言を入力して管理サーバを介してユーザ端末に返信することもできる。また、ユーザの要望に応じて各問診チェック(感情チェック、やる気チェック、落ち込みチェックおよびストレスチェック)ごとの測定結果(判定結果)を専門家端末に送信してチェック毎に専門家の指導や助言を受けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による健康管理システムの一実施例を示す概略構成ブロック図である。
【図2】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図3】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートの他の一部である。
【図4】図1に示す健康管理システムの動作を説明するためのフローチャートのその他の一部である。
【図5】この発明の健康管理システムで使用されるメンタル問診メニュー画面のレイアウトの一例を示す。
【図6】図5のメンタル問診メニュー画面における基本メンタル問診である感情チェックの質問提示画面のレイアウト例を示す。
【図7】図6における結果判定1のボタンをクリックした場合に表示される感情チェックの判定画面の一例を示す。
【図8】図6における結果判定2のボタンをクリックした場合に表示される感情チェックの過去履歴の一例を示す。
【図9】図5のメンタル問診メニュー画面におけるストレスチェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図10】図5のメンタル問診メニュー画面における落ち込み(うつ)チェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図11】図5のメンタル問診メニュー画面におけるやる気(モチベーション)チェックをクリックした場合の質問提示画面の一例を示す。
【図12】ショートリポートの内容を示すイメージ画面の一例である。
【図13】(A)および(B)は過去一週間のメンタル得点表とその変化を示すグラフの一例である。
【図14】(A)および(B)は過去一週間のメンタル得点表とその変化を示すグラフの他の一例である。
【符号の説明】
10 ・・・健康管理システム
12 ・・・ユーザ端末
14 ・・・管理サーバ
16 ・・・医療スタッフ端末
18 ・・・栄養士端末
20 ・・・カウンセラ端末
22 ・・・通信ネットワーク(インターネット)
24 ・・・データベース(DB)
Claims (3)
- 通信ネットワークを介して接続される管理サーバとユーザ端末とを含み、前記管理サーバから前記ユーザ端末へ異なる複数のカテゴリの問診リストを提示し、ユーザがそのユーザ端末から前記各問診リストへの回答を入力するようにした健康管理システムであって、
前記カテゴリは、毎日問診を実施すべき第1カテゴリと、2日以上間隔をおいて定期的に問診を実施すべき第2カテゴリおよび第3カテゴリとを含み、
前記第3カテゴリの問診の実行より前記第2カテゴリの問診の実行を優先させて、該当のカテゴリの問診を実行すべき該当日かどうか判断する該当日判断手段、および
前記該当日判断手段によって該当日であると判断されたカテゴリの問診を実施する第1問診実施手段を備える、健康管理システム。 - 前記第2カテゴリおよび第3カテゴリのいずれの問診もしなかったときにやり残した問診があるかどうかを判断するやり残し判断手段、および
前記やり残し判断手段でやり残しがあると判断したとき該当のカテゴリの問診を実施する第2問診実施手段をさらに備える、請求項1記載の健康管理システム。 - 過去の問診履歴に基づいてショートリポートを作成するショートリポート作成手段をさらに備える、請求項1または2記載の健康管理システム。
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