JP2004213141A - データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】商取引上において行われる顧客との金銭授受を正確に管理する。
【解決手段】ECR1は、店頭での商取引における金銭授受の際に、顧客から支払われた預かり金額を入力装置12から入力させると共に、金銭トレイ19上に預かり金を載置させ、金銭トレイ19上の通貨を撮影装置18により撮影する。また、ECR1は、撮影装置18により撮影された通貨の画像データを解析し、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の通貨合計金額を算出する。さらに、ECR1は、入力装置12から入力した預かり金額と、金銭トレイ19上に載置された通貨合計金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、エラー画面を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】ECR1は、店頭での商取引における金銭授受の際に、顧客から支払われた預かり金額を入力装置12から入力させると共に、金銭トレイ19上に預かり金を載置させ、金銭トレイ19上の通貨を撮影装置18により撮影する。また、ECR1は、撮影装置18により撮影された通貨の画像データを解析し、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の通貨合計金額を算出する。さらに、ECR1は、入力装置12から入力した預かり金額と、金銭トレイ19上に載置された通貨合計金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、エラー画面を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、店頭における商取引において、顧客との金銭授受に関するデータを処理するデータ処理装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の店舗において、売り場毎に設置されるECR(Electronic Cash Register:電子レジスタ)及びPOS(Point of Sales:販売時点情報管理装置)等は、顧客との金銭授受を管理すると共に、取引の際の取引データ(商品管理、顧客管理、売上管理等)を記録する。そして、ECRやPOSにより収集された取引データに基づいて、商品管理、顧客管理、売上管理等を行うことができる。
【0003】
このようなECRやPOSにあっては、店頭における業務効率の向上、入力されたデータの信頼性の向上を図るため、種々の機能が付加されている。例えば、ビデオカメラ等の撮影装置を備え、店頭において購入される商品をビデオカメラで撮影し、撮影された画像から商品を特定して商品を登録すると共に、予め記憶された商品データに基づいて登録された商品の代金を精算するECRが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなECRによれば、店頭の取引における商品の登録を迅速に行うことができると共に、商品代金の精算を正確に行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−28575号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のECRにおいて、金銭の授受に関しては、顧客とECRを操作する店員との間で行われるため、顧客又は店員の人為的なミスにより、取引金額に間違いが生じてしまう場合があった。このため、ECRにより管理される合計金額と、ECRに記録される取引データとに不整合が生じ、商品管理、顧客管理、売上管理等を正確に行えないという問題があった。また、顧客との間の金銭的トラブルは、商取引上大きな問題となり得る場合があるため、未然に防ぐことが重要な課題であった。
【0006】
本発明の課題は、商取引上において行われる顧客との金銭授受を正確に管理することができるデータ処理装置及びプログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
顧客との金銭授受に関するデータを処理するデータ処理装置であって、
通貨の種類毎の画像データと、前記通貨の種類毎の金額とを含む通貨画像ファイルを記録する記録手段と、
通貨を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる通貨の合計を通貨合計金額として算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
したがって、例えば、顧客により商品の代金として支払われた預り金を撮影手段により撮影して画像データとして取得し、この画像データを解析して、通貨画像ファイルに基づいて通貨合計金額を算出することにより、顧客により支払われた預かり金の金額を正確に認識することができる。これにより、顧客の支払った金額の入力ミスを防止することができる。また、顧客の支払った金額が明確になるため、顧客との金銭トラブルを未然に防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、以下では、本発明におけるデータ処理装置が、ECR(Electronic Cash Register)に適用された場合を例として、以下説明を行う。
【0010】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、本実施の形態におけるECR1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、ECR1は、CPU11、入力装置12、RAM13、伝送制御部14、表示装置15、印字装置16、記録装置17、撮影装置18、金銭トレイ19等を備えて構成され、各部はバスにより接続されている。
【0011】
CPU(Central Processing Unit)11は、記録装置17が有する記録媒体(図示せず)に記憶されている各種ECR制御プログラムを読み出し、RAM13に展開し、該ECR制御プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU11は上記ECR制御プログラムに従って、商取引に関わる各種演算処理を実行し、その処理結果をRAM13に格納すると共に、表示装置15に表示させる。そして、RAM13に格納した処理結果を、記録装置17内の所定の保存先に保存させる。
【0012】
また、CPU11は、外部から入力された指示及びデータに応じて記録媒体に格納されたアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM13内に一時的に格納して、表示装置15の表示画面に表示させる。そして、RAM13に格納した処理結果を、入力装置12から記録装置17内の保存先に保存する。具体的には、CPU11は、後述する取引処理、締め処理、硬貨支払処理、紙幣支払処理、他国硬貨支払処理、他国紙幣支払処理、クレジット支払処理、預り金チェック処理1、預り金チェック処理2、釣銭確認処理を実行する。
【0013】
入力装置12は、図示しない数字キー、ECR1を使用する取引担当者(クラーク)を設定するクラークキー、ECR1の各種動作(登録、点検、精算、停止等)を切り換えるモードキー、「解除」キーなどのファンクションキー、締め処理(合計/釣銭演算、取引データ更新)を行うための締めキー等を備え、ユーザーによる各キー操作に応じた操作信号をCPU11出力する。また、必要に応じて表示装置15にタッチパネル等のポインティングディバイスの入力装置を備える構成としてもよい。
【0014】
RAM(Random Access Memory)13は、CPU11により実行制御される後述の各種処理において、記録装置17から読み出されたECR1上で実行可能なECR制御プログラム、入力、若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。例えば、RAM13は、取引種別毎に取引データを記録するための取引種別メモリを備えており、例えば、現金、クレジットカード、商品券、プリペイドカード、デビットカード、クレジットカード等の種別に応じて取引データを記憶する。
【0015】
伝送制御部14は、モデム(MODEM:MOdulater/DEModulater)またはターミナルアダプタ(TA:Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器との通信を行うための制御を行う。
【0016】
表示装置15は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される表示画面を備え、CPU11から入力される各種指示に従って各種演算結果やプログラム内容や、設定ガイダンス等の表示を行う。
【0017】
印字装置16は、CPU11から入力される指示に従って、登録された商品の一覧、小計、預かり金額、釣り銭の金額等をレシート用紙に印字してレシートを発行するものであり、例えば、セグメント単位のサーマル素子がライン状に配列された印字ヘッド部とレシート用紙及びジャーナル用紙がセットされる搬送部とにより構成される。
【0018】
記録装置17は、プログラムやデータ等が予め記憶された記録媒体(図示せず)を有し、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成されている。記録媒体は、記録装置17に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、記録媒体には、上記ECR制御プログラム上で実行可能な取引処理、締め処理、硬貨支払処理、他国硬貨支払処理、紙幣支払処理、他国紙幣支払処理、クレジット支払処理、預かり金額チェック処理1、預り金チェック処理2、釣銭確認処理等の各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。これらの各処理プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0019】
また、記録装置17は、自国の通貨の画像データを記憶する通貨画像ファイル171、他国の通貨を画像データを記憶する他国通貨画像ファイル172、予め登録されている顧客のクレジット画像を記憶するクレジット画像ファイル(図示せず)を格納している。図2は、通貨画像ファイル171のデータ構成例を示す図である。図2に示す様に、通貨画像ファイル171には、自国の通貨に関する情報として、「通貨名」、「通貨画像」、「通貨単位」の項目に分類されて各データが記録されている。例えば、通貨名には、各通貨の名称として、「1円硬貨」、「5円硬貨」、…、「1万円札」が記録されている。また、通貨画像には、各通貨の画像データが記録され、通貨単位には、自国の通貨単位における通貨の金額として、「1円」、「5円」、…、「10,000円」が記録されている。
【0020】
次に、図3は、他国通貨画像ファイル172のデータ構成例を示す図である。図3に示すように、他国通貨画像ファイル172には、他国の通貨に関する情報として、「通貨名」、「通貨画像」、「通貨単位」、「通貨レート」に分類されて各データが記録されている。例えば、通貨名には、各通貨の名称として、「1セント」、「1ポンド」、…、「20ユーロ」が記録され、通貨画像には、各通貨の画像データが記録されている。また、通貨単位には、各国の基準となる通貨単位に換算された通貨の金額として、「0.01ドル」、「1ポンド」、…、「20ユーロ」が記録されている。また、為替レートには、自国の通貨と他国の通貨との交換比率として、「120」、「193」、…「124」が記録されている。この為替レートは、社会情勢、経済情勢、或いは治情勢などによって常に上下動するため、更新可能に記憶されることが好ましい。
【0021】
なお、記録媒体に記録するプログラムやデータは、その一部若しくは全部をサーバやクライアントの他の機器からWANやLAN等のネットワーク回線の伝送媒体を介して、伝送制御部14から受信して記憶する構成にしてもよい。また、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送し、これらの機器にインストールする構成としてもよい。また、前記プログラムやデータには、コンピュータのハードウェアと一体化されたファームウェアによって実現されるものも含まれる。
【0022】
撮影装置18は、ガラス又はプラスチックからなる光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Diode)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子により構成され、光学レンズを介して入力される画像を撮像素子で電気信号に変換し、画像データを生成する。
【0023】
金銭トレイ19は、顧客から受け取った金銭を載置するためのトレイであり、金銭トレイ19を微細振動させるためのモータ(図示せず)が設けられている。したがって、この金銭トレイ19は、CPU11の制御に応じてモータにより微細振動が与えられ、重積して置かれた硬貨を金銭トレイ19上で均すことができる構成となっている。また、金銭トレイ19は、例えば、載置された紙幣が重ならないようなガイド溝を備える構成であっても良い。
【0024】
図4は、撮影装置18及び金銭トレイ19の外観構成を示す図である。図4に示すように、撮影装置18の撮影可能な領域は、金銭トレイ19全体を網羅している。また、金銭トレイ19上に載置される紙幣は、例えば、店員により各紙幣が重ならないように載置される。
【0025】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
なお、動作説明の前提として、以下のフローチャートに記述されている各処理を実現するためのプログラムは、ECR1のCPU11が読み取り可能なプログラムコードの形態で記録装置17に格納されており、CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0026】
図5は、ECR1のCPU11により実行される取引処理を示す図である。この取引処理は、ECRのメイン動作として実行される処理である。図5に示すように、CPU11は、入力装置12により指示が入力されると(ステップS1;YES)、入力された指示の解析を行う(ステップS2)。次いで、CPU11は、入力操作の解析結果に基づいて、入力された指示が登録の指示であるかを判別する(ステップS3)。
【0027】
入力された指示が顧客が買い上げた商品の登録(精算)の指示である場合(ステップS3;YES)、CPU11は、入力されたデータに基づいてPLUファイル、部門ファイル(図示せず)等の売上データを更新すると共に(ステップS4)、その取引における取引合計金額(小計金額)の更新を行う(ステップS5)。一方、入力された指示が締め指示の場合(ステップS6;YES)、CPU11は、後述する締め処理を実行する(ステップS7)。
【0028】
図6は、上述した取引処理の一部として実行される締め処理を示すフローチャートである。図6に示すように、CPU11は、入力装置12を介して、顧客から支払われた預かり金額を入力させる(ステップS11)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された通貨の画像を撮影させる(ステップS12)。
【0029】
続いて、CPU11は、撮影した通貨の画像データを取得して(ステップS13)、画像データの解析を行う(ステップS14)。次いで、CPU11は、取得した画像データから金銭トレイ19上に載置された通貨の中に硬貨が含まれるか否かを判別し(ステップS15)、硬貨が含まれている場合(ステップS15;YES)、この硬貨が自国の硬貨であるか否かを判別する(ステップS16)。ここで、硬貨が自国の硬貨である場合(ステップS16;YES)、CPU11は、後述する硬貨支払処理を実行する(ステップS17)。
【0030】
図7は、締め処理の一部として実行される硬貨支払処理を示すフローチャートである。図7に示すように、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された硬貨に重なりがなくなるように金銭トレイ19を微細振動させる(ステップS31)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された硬貨の撮影を行う(ステップS32)。
【0031】
続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS33)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて硬貨合計金額を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS34)。そして、CPU11は、後述する預かり金額チェック処理1を実行する。
【0032】
図8は、上述した硬貨支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理1を示すフローチャートである。図8に示すように、CPU11は、算出された硬貨合計金額と紙幣合計金額との合計金額が算出済みかを判別し(ステップS51)、合計金額を算出していない場合(ステップS51;NO)、紙幣合計金額が算出済みであるかを判別する(ステップS52)。ここで、紙幣合計金額が算出済みの場合(ステップS51;YES)、CPU11は、算出された硬貨合計金額と紙幣合計金額とを加算して、通貨合計金額を算出する(ステップS53)。
【0033】
一方、紙幣合計金額が算出されていない場合(ステップS52;NO)、CPU11は、硬貨合計金額を通貨合計金額として、ステップS54に移行する。続いて、CPU11は、上述した締め処理(図6参照)のステップS1において入力された預かり金額と、算出された通貨合計金額とを比較して、預かり金額と通貨合計金額が一致するか否かを判別する(ステップS54)。ここで、預かり金額と通貨合計金額が一致する場合(ステップS54;YES)、CPU11は、本預かり金額チェック処理1を終了して、硬貨支払処理のステップS36に移行する。一方、預かり金額と通貨合計金額が一致しない場合(ステップS54;NO)、CPU11は、紙幣合計金額を算出するため締め処理(図6参照)のステップS19へ移行する。
【0034】
続いて、図7の硬貨支払処理に戻り、ステップS36において、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップS36)、減算金額を算出する(ステップS37)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップS38)。残金が0である場合(ステップS38;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップS38;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップS39)。
【0035】
一方、残金が0でない場合(ステップS38;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップS40)。ここで、残金がプラスである場合(ステップS40)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップS41)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理を実行する。
【0036】
図9は、上述した硬貨支払処理の一部として実行される釣銭確認処理を示すフローチャートである。図9に示すように、CPU11は、入力装置12を介して、釣銭確認の指示が入力されると(ステップS81)、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された通貨の画像を撮影させる(ステップS62)。次いで、CPU11は、撮影した通貨の画像データを取得して(ステップS63)、画像データの解析を行い(ステップS64)、金銭トレイ19上に載置された釣銭の中に硬貨が含まれるか否かを判別する(ステップS65)。
【0037】
釣銭の中に硬貨が含まれている場合(ステップS65;YES)、CPU11は、金銭トレイ19を微細振動させて、硬貨の重なりが無くなるように硬貨を均す(ステップS66)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上の硬貨を撮影させる(ステップS67)。続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS68)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて硬貨合計金額を算出し、RAM13に格納する(ステップS69)。
【0038】
続いて、CPU11は、ステップS62で撮影した画像データの中に紙幣が含まれているか否かを判別する(ステップS70)。紙幣が含まれている場合(ステップS71)、CPU11は、画像データを解析して、紙幣の種類を判別すると共に、種類毎の紙幣の枚数を計数する(ステップS71)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて紙幣合計金額を算出し、RAM13に格納する(ステップS72)。
【0039】
さらに、CPU11は、算出した硬貨合計金額と紙幣合計金額とに基づいて、金銭トレイ19上の釣銭金額を算出する(ステップS73)。なお、金銭トレイ上19上に硬貨のみがある場合は、硬貨合計金額が釣銭金額となり、金銭トレイ19上に紙幣のみがある場合は、紙幣合計金額が釣銭金額となる。そして、CPU11は、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額とが一致するか否かを判別し(ステップS74)、釣銭金額が一致する場合、金銭トレイ19上に載置された釣銭が正しいと判断して(ステップS74;YES)、本釣銭確認処理を終了する。
【0040】
一方、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額とが一致しない場合(ステップS74;NO)、CPU11は、表示装置15にエラー画面を表示させ(ステップS74)、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額との差額を表示させる(ステップS76)。そして、CPU11は、本釣銭確認処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0041】
また、図7に戻り、ステップS40において、減算金額がマイナスである場合(ステップS40;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップS43)、本硬貨支払処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0042】
続いて、図6のステップS16に戻り、金銭トレイ19上に載置された通貨が自国の通貨でない場合(ステップS16;YES)、CPU11は、後述する他国硬貨支払処理を実行する。図10は、締め処理の一部としてCPU11により実行される他国硬貨支払処理を示すフローチャートである。図10に示すように、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された硬貨に重なりがなくなるように金銭トレイ19を微細振動させる(ステップS81)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された硬貨の撮影を行う(ステップS82)。
【0043】
続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS83)。さらに、CPU11は、記録装置17に記録される他国通貨画像ファイル172を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて、他国硬貨合計金額を算出する(ステップS84)。そして、CPU11は、他国通貨画像ファイル172から為替レートを取得して、他国硬貨合計金額を自国の硬貨合計金額に換算し(ステップS85)、預かり金額チェック処理1(図8参照)を実行する(ステップS86)。
【0044】
さらに、預り金チェック処理1が終了すると、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップS87)、減算金額を算出する(ステップS88)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップS89)。残金が0である場合(ステップS89;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップS89;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップS90)。
【0045】
一方、残金が0でない場合(ステップS89;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップS91)。ここで、残金がプラスである場合(ステップS91)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップS92)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて、店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理(図9参照)を実行する。そして、釣銭確認処理が終了すると、CPU11は、本他国硬貨支払処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0046】
また、ステップS91において、減算金額がマイナスである場合(ステップS91;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップS94)、本他国硬貨支払処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0047】
続いて、図6のステップS15に戻り、ステップS12において撮影された画像データの解析から、金銭トレイ19上に載置された通貨の中に硬貨が含まれていない場合(ステップS15;NO)、CPU11は、金銭トレイ19上に紙幣が載置されているか否かを判別する(ステップS19)。金銭トレイ19上に紙幣が載置されている場合(ステップS19;YES)、CPU11は、当該紙幣が自国の紙幣であるか否かを判別する(ステップS20)。当該紙幣が自国の紙幣である場合(ステップS20;YES)、CPU11は、後述する紙幣支払処理を実行する(ステップS21)。
【0048】
図11は、上述した締め処理の一部としてCPU11により実行される紙幣支払処理を示すフローチャートである。図11に示すように、CPU11は、図6のステップS12において取得された画像データを解析することにより、金銭トレイ19上に載置された紙幣の種類を判別して、種類毎の枚数を計数する(ステップT1)。次いで、CPU11は、記録装置17に格納されている通貨画像ファイル171を取得して、紙幣の種類及び枚数に基づいて、紙幣合計金額を算出する(ステップT2)。さらに、CPU11は、後述する預かり金額チェック処理2を実行する。
【0049】
図12は、上述した紙幣支払処理の一部としてCPU11により実行される預かり金額チェック処理2を示すフローチャートである。図12に示すように、CPU11は、算出された紙幣合計金額と硬貨合計金額との合計である通貨合計金額が算出済みかを判別し(ステップT11)、通貨合計金額を算出していない場合(ステップT11;NO)、硬貨合計金額が算出済みであるかを判別する(ステップT12)。ここで、硬貨合計金額が算出済みの場合(ステップT12;YES)、CPU11は、算出された紙幣合計金額と硬貨合計金額とを加算して、通貨合計金額を算出する(ステップT13)。
【0050】
一方、硬貨合計金額が算出されていない場合(ステップT12;NO)、CPU11は、紙幣合計金額を通貨合計金額として、ステップT14に移行する。続いて、CPU11は、上述した締め処理(図6参照)のステップS1において入力された預かり金額と、算出された通貨合計金額とを比較して、預かり金額と通貨合計金額が一致するか否かを判別する(ステップT14)。
【0051】
預かり金額と通貨合計金額が一致しない場合(ステップT14;NO)、CPU11は、預かり金額と通貨合計金額が異なる旨の警告情報を表示装置15に出力する(ステップT15)。さらに、CPU11は、預かり金額と通貨合計金額の差額を算出して、表示装置15に出力すると共に(ステップT16)、メモリをクリアにして、再度締め処理を行わせるメッセージを出力する(ステップT17)。そして、CPU11は、預かり金額チェック処理2を終了して、図6のステップS11に移行する。一方、預かり金額と通貨合計金額が一致する場合(ステップT14;YES)、CPU11は、本預かり金額チェック処理2を終了して、紙幣支払処理(図11参照)に移行する。
【0052】
図11のステップT4に戻り、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップST4)、減算金額を算出する(ステップT5)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップT6)。残金が0である場合(ステップT6;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップT6;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップT7)。
【0053】
一方、残金が0でない場合(ステップT6;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップT8)。ここで、残金がプラスである場合(ステップT8;YES)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップT9)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて、店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理(図9参照)を実行する。そして、釣銭確認処理が終了すると、本紙幣支払処理を終了して、締め処理に移行する。
【0054】
また、ステップT8において、減算金額がマイナスである場合(ステップT8;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップT11)、本他国硬貨支払処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0055】
続いて、図6のステップS20に戻り、金銭トレイ19上に載置された紙幣が自国の紙幣でない場合(ステップS20;NO)、CPU11は、他国紙幣支払処理を実行する(ステップS22)。なお、他国紙幣支払処理は、上述した紙幣支払処理において、算出された通貨合計金額を他国通貨画像ファイル172に記録されている為替レートに基づいて、自国の通貨合計金額に換算するステップが追加されることを除いては、同一の処理が行われるため、詳細な説明を省略する。
【0056】
続いて、図6のステップS19において、画像データに紙幣が含まれない場合(ステップS19;NO)、すなわち、金銭トレイ19上に硬貨及び紙幣がないと判別された場合、CPU11は、画像データにクレジット画像が含まれているか否かを判別する(ステップス23)。画像データにクレジット画像が含まれている場合(ステップS23;YES)、CPU11は、後述するクレジット処理を実行する。
【0057】
図13は、上述した締め処理の一部としてCPU11により実行されるクレジット処理を示すフローチャートである。図13に示すように、CPU11は、記憶装置17から予め登録された顧客のクレジット画像を記憶するクレジット画像ファイルを取得して、取得されたクレジット画像が登録済みのものであるかを確認する(ステップT21)。ここで、クレジットカードが登録済みである場合(ステップT22;YES)、CPU11は、画像データを解析して、画像データに含まれるクレジット画像からクレジット会社、クレジット番号及び顧客氏名を取得する(ステップT23)。
【0058】
次いで、CPU11は、伝送制御部14を制御して、クレジット会社に、クレジット番号及び顧客氏名を送信して、クレジットカードの認証を行い(ステップT24)、認証結果を受信する(ステップT25)。さらに、CPU11は、認証結果に基づいて、クレジットカードが有効なカードであるか否かを判別し(ステップT26)、クレジットカードが有効なカードである場合(ステップT26;YES)、クレジット引き落とし処理を行う(ステップT27)。一方、認証結果により、クレジットカードが有効なカードでない場合(ステップT26;NO)、CPU11は、表示装置15にエラー画面を表示させて(ステップT28)、本クレジット処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0059】
さらに、図6のステップS23に戻り、画像データにクレジット画像が含まれない場合(ステップS23;NO)、すなわち、画像データに硬貨、紙幣及びクレジットカードが含まれていない場合、CPU11は、画像認識エラー画面を生成して、表示装置15に画像認識エラー画面を表示させる(ステップS25)。そして、CPU11は、ステップS26に移行し、入力装置12を介して、締めキーが操作されたか否かを判別し(ステップS26)、締めキーが操作された場合(ステップS26)、取引データを印字装置16に出力してレシートを発行させると共に、取引種別メモリに取引データを記録させて、本締め処理を終了する。一方、締めキーが操作されない場合(ステップS26;NO)、CPU11は、ステップS11に移行して、上述した処理を繰り返して実行する。
【0060】
以上のように、本実施の形態のECR1によれば、店頭での商取引における金銭授受の際に、顧客から支払われた預かり金額を入力装置12から入力させると共に、金銭トレイ19上に預かり金を載置させ、金銭トレイ19上の通貨を撮影装置18により撮影する。また、ECR1は、撮影装置18により撮影された通貨の画像データを解析し、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の通貨合計金額を算出する。さらに、ECR1は、入力装置12から入力した預かり金額と、金銭トレイ19上に載置された通貨合計金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、エラー画面を表示する。
【0061】
したがって、顧客により支払われた代金としてECR1に入力された預かり金額と、実際に顧客から支払われた代金として認識された取引合計金額とが一致しない場合、表示装置15にエラー画面が表示されるため、ECR1を操作する店員は、預かり金額の入力ミスを速やかに発見して、ECR1に入力される売上データと、ECR1により管理される金銭の合計金額との不整合を防ぐことができる。また、顧客により支払われた預り金を撮影装置18により撮影し、画像データとして記録することができるため、代金の預かりミス等を防いで、顧客との間の金銭トラブルを防ぐことができる。
【0062】
また、ECR1は、商品の代金を取引合計金額として入力させ、預かり金額と通貨合計金額が一致した場合に、取引合計金額から通貨合計金額(すなわち、預かり金額)を減算して、釣銭金額を算出する。また、金銭トレイ19上に載置された釣銭を撮影装置18により撮影し、撮影された通貨の画像データを解析して、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の釣銭金額を算出する。そして、ECR1は、算出された釣銭金額と、金銭トレイ19上の釣銭金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、表示装置15にエラー画面を表示する。
【0063】
したがって、顧客に釣銭を渡す際に、顧客から支払われた通貨合計金額から商品の代金である取引合計金額を減算して釣銭金額を算出すると共に、店員により金銭トレイ19上に支払われた釣銭を撮影装置18により撮影して、画像データを解析することにより、実際に支払われた釣銭金額を確認することができるため、釣銭金額を間違えることない。これにより、ECR1にて管理される金銭の合計金額を正確に管理することができると共に、顧客との間で生じるトラブルを未然に防ぐことができる。
【0064】
なお、金銭トレイ19上に載置された硬貨を撮影する場合、金銭トレイ19を微細振動させて、重畳して載置された硬貨を均してから撮影を行うため、金銭トレイ19上に載置された硬貨を正確に認識して、硬貨合計金額を算出することができる。
【0065】
また、ECR1は、金銭トレイ19上に載置された通貨が他国の通貨であった場合、記録装置17に格納される他国通貨画像ファイル172に基づいて、他国通貨合計金額を自国の通貨合計金額に換算して、締め処理を実行することができるため、多くの顧客に対応することができ、汎用性が高く、利便性が良い。また、他国の通貨に不慣れな店員であっても、他国の通貨に容易に対応することができ、業務効率を向上させる共に、顧客満足度を向上させることができる。
【0066】
また、ECR1は、金銭トレイ19上に載置されたものがクレジットカードである場合、撮影装置18により取得された画像データを解析することにより、クレジット会社、クレジット番号及び顧客名を取得してクレジット会社にクレジット番号及び顧客名を送信し、クレジットカードの認証を行う。そして、クレジットカードが認証された場合、クレジットカードによるカード決済を行うことができるため、通貨だけでなく、クレジットカードを用いた代金精算も行うことができ、利便性が良い。
【0067】
また、顧客から支払われた通貨合計金額から商品の代金である取引合計金額を減算し、減算金額がマイナスであった場合、ECR1は、代金が不足していると判別して、不足金額を表示装置15に出力させる。したがって、代金が不足している場合、店員は速やかに不足金額を顧客に提示することができるため、顧客とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。
【0068】
さらに、ECR1は、代金精算が終了した後に、締めキーが操作されると、レシートを発行して、取引データを取引種別メモリに記録させ、締め処理を終了するため、一連の処理を簡易な操作により一貫して行うことができ、操作性が良い。
【0069】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る好適なECR1の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においては、通貨以外の代金精算方法として、クレジットカードによる精算を行う方法を説明したが、擬似通貨として扱い可能な商品券、金券、プリペイドカード、ボストペイドカード、デビットカード、キャッシュカード等を利用して代金を決済する構成であっても良い。例えば、ECR1は、擬似通貨の画像を予め利用可能な擬似通貨として記憶する擬似通貨画像ファイルを備え、撮影された画像データから利用可能な擬似通貨を判別して、画像データを解析して擬似通貨の額面を読み取ることにより、代金の精算を行うことができる。
【0070】
或いは、デビットカード、キャッシュカードにおいては、予め登録されているカードであるか否かを擬似通貨画像ファイルに基づいて判別し、予め登録されているカードである場合、画像データを解析することにより、取引銀行、カード番号及び顧客氏名等を読み取り、読み取った情報に基づいて、各カードに応じた決済を行う構成であっても良い。
【0071】
また、商品券、金券については上述したような紙幣と同等の処理を行なうことで代金の精算を行うことができる。
また、プリペイドカード、ボストペイドカードについては、管理番号がカードに印刷され、残金が管理番号と対応付けてセンタ装置で一括管理されていているものであれば、カードを受け取り管理番号を文字認識して、その管理番号の残金を取得して、その残金から支払い金額を減算して上述したような釣銭を求める処理をするようにし、その釣銭の金額を新たな残金として当該管理番号に対応づけて書き込めばよい。
【0072】
さらに、擬似通貨としては、例えば、携帯端末や携帯電話の表示画面に表示されたデータ(金銭暗号化データ、2次元バーコード等)であっても良く、ECR1は、これらの表示画面に表示されたデータを撮影して、取得した画像データを解析することにより、代金精算を行う構成であっても良い。これにより、通貨、若しくはカード類又は商品券等の擬似通貨を利用した種々の代金精算を簡易な操作にて行うことができるため、業務効率を向上させ、操作ミスを防止することができる。また、種々の取引形態にて、顧客との取引を行うことができるため、顧客満足度の高いサービスを提供することができる。
【0073】
また、ECR1に備えられる撮影装置18は、ECR1の筐体内に組み込まれて構成されていても良く、ECR1の筐体とは別体にて構成されていても良い。或いは、金銭トレイ19は、ECR1の筐体と別体に構成されていても良く、ECR1に設けられている検銭台が金銭トレイ19として用いられる構成であっても良い。
【0074】
さらに、撮影装置18は、動画を撮影可能なデジタルビデオカメラであってもよく、金銭トレイ19上に通貨やカード類が載置される過程を動画にて撮影することにより、載置された通貨やカード類を確実に認識する構成であっても良い。
【0075】
その他、本実施の形態におけるECR1の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】
請求項1又は8記載の発明によれば、例えば、顧客により商品の代金として支払われた預り金を撮影手段により撮影して画像データとして取得し、この画像データを解析して、通貨画像ファイルに基づいて通貨合計金額を算出することにより、顧客により支払われた預かり金の金額を正確に認識することができる。これにより、顧客の支払った金額の入力ミスを防止することができる。また、顧客の支払った金額が明確になるため、顧客との金銭トラブルを未然に防ぐことができる。
【0077】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、顧客により支払われた預かり金額と、画像データから得られた通貨合計金額とが一致しない場合に、警告情報が出力されるため、預かり金額の入力にミスがあった場合に、速やかにミスを発見して、データの修正を行うことができ、データ処理装置に管理されるデータの不整合を防ぐことができる。これにより、信頼性の高いデータ処理装置を提供することができる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、顧客が対価として支払うべき代金を取引合計金額として入力させ、通貨合計金額から取引合計金額を減算し、減算金額が正である場合に、減算金額を釣銭金額として出力させるため、データ処理装置を操作する店員は、用意に釣銭金額を用意することができ、顧客との金銭授受を円滑に行わせることができる。
【0079】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、例えば、店員により顧客に支払われた釣銭を撮影手段により撮影して画像データを取得し、この画像データを解析して通貨画像ファイルに基づいて釣銭金額を算出することにより、顧客に支払われた釣銭金額を確認することができる。これにより、誤った釣銭金額が支払われることを防いで、データ処理装置におけるデータの不整合を防ぐことができる。
【0080】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、自国の通貨だけでなく、他国の通貨により商品の代金が支払われた場合であっても、容易に顧客との間で金銭授受を行うことができ、汎用性の高いデータ処理装置を提供することができる。
【0081】
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、通貨以外の支払い手段としての機能を有する擬似通貨を利用して、様々な取引形態に応じた精算処理を行うことができる。これにより、顧客満足度の高いサービスを提供することができる。
【0082】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明の効果に加えて、顧客がクレジットカードを利用する場合、簡便な操作にて、クレジット引き落とし処理を実行することができ、利便性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態におけるECR1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】通貨画像ファイル171のデータ構成例を示す図である。
【図3】他国通貨画像ファイル172のデータ構成例を示す図である。
【図4】図1に示す撮影装置18及び金銭トレイ19の外観構成を示す図である。
【図5】図1のCPU11により実行される取引処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の取引処理の一部として実行される締め処理を示すフローチャートである。
【図7】図6の締め処理の一部として実行される硬貨支払処理を示すフローチャートである。
【図8】図7の硬貨支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理1を示すフローチャートである。
【図9】図7の硬貨支払処理の一部として実行される釣銭確認処理を示すフローチャートである。
【図10】図6の締め処理の一部として実行される他国硬貨支払処理を示すフローチャートである。
【図11】図6の締め処理の一部として実行される紙幣支払処理を示すフローチャートである。
【図12】図11の紙幣支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理2を示すフローチャートである。
【図13】図6の締め処理の一部として実行されるクレジット処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ECR
11 CPU
12 入力装置
13 RAM
14 伝送制御部
15 表示装置
16 印字装置
17 記録装置
18 撮影装置
19 金銭トレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、店頭における商取引において、顧客との金銭授受に関するデータを処理するデータ処理装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の店舗において、売り場毎に設置されるECR(Electronic Cash Register:電子レジスタ)及びPOS(Point of Sales:販売時点情報管理装置)等は、顧客との金銭授受を管理すると共に、取引の際の取引データ(商品管理、顧客管理、売上管理等)を記録する。そして、ECRやPOSにより収集された取引データに基づいて、商品管理、顧客管理、売上管理等を行うことができる。
【0003】
このようなECRやPOSにあっては、店頭における業務効率の向上、入力されたデータの信頼性の向上を図るため、種々の機能が付加されている。例えば、ビデオカメラ等の撮影装置を備え、店頭において購入される商品をビデオカメラで撮影し、撮影された画像から商品を特定して商品を登録すると共に、予め記憶された商品データに基づいて登録された商品の代金を精算するECRが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなECRによれば、店頭の取引における商品の登録を迅速に行うことができると共に、商品代金の精算を正確に行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−28575号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のECRにおいて、金銭の授受に関しては、顧客とECRを操作する店員との間で行われるため、顧客又は店員の人為的なミスにより、取引金額に間違いが生じてしまう場合があった。このため、ECRにより管理される合計金額と、ECRに記録される取引データとに不整合が生じ、商品管理、顧客管理、売上管理等を正確に行えないという問題があった。また、顧客との間の金銭的トラブルは、商取引上大きな問題となり得る場合があるため、未然に防ぐことが重要な課題であった。
【0006】
本発明の課題は、商取引上において行われる顧客との金銭授受を正確に管理することができるデータ処理装置及びプログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
顧客との金銭授受に関するデータを処理するデータ処理装置であって、
通貨の種類毎の画像データと、前記通貨の種類毎の金額とを含む通貨画像ファイルを記録する記録手段と、
通貨を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる通貨の合計を通貨合計金額として算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
したがって、例えば、顧客により商品の代金として支払われた預り金を撮影手段により撮影して画像データとして取得し、この画像データを解析して、通貨画像ファイルに基づいて通貨合計金額を算出することにより、顧客により支払われた預かり金の金額を正確に認識することができる。これにより、顧客の支払った金額の入力ミスを防止することができる。また、顧客の支払った金額が明確になるため、顧客との金銭トラブルを未然に防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、以下では、本発明におけるデータ処理装置が、ECR(Electronic Cash Register)に適用された場合を例として、以下説明を行う。
【0010】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、本実施の形態におけるECR1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、ECR1は、CPU11、入力装置12、RAM13、伝送制御部14、表示装置15、印字装置16、記録装置17、撮影装置18、金銭トレイ19等を備えて構成され、各部はバスにより接続されている。
【0011】
CPU(Central Processing Unit)11は、記録装置17が有する記録媒体(図示せず)に記憶されている各種ECR制御プログラムを読み出し、RAM13に展開し、該ECR制御プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU11は上記ECR制御プログラムに従って、商取引に関わる各種演算処理を実行し、その処理結果をRAM13に格納すると共に、表示装置15に表示させる。そして、RAM13に格納した処理結果を、記録装置17内の所定の保存先に保存させる。
【0012】
また、CPU11は、外部から入力された指示及びデータに応じて記録媒体に格納されたアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM13内に一時的に格納して、表示装置15の表示画面に表示させる。そして、RAM13に格納した処理結果を、入力装置12から記録装置17内の保存先に保存する。具体的には、CPU11は、後述する取引処理、締め処理、硬貨支払処理、紙幣支払処理、他国硬貨支払処理、他国紙幣支払処理、クレジット支払処理、預り金チェック処理1、預り金チェック処理2、釣銭確認処理を実行する。
【0013】
入力装置12は、図示しない数字キー、ECR1を使用する取引担当者(クラーク)を設定するクラークキー、ECR1の各種動作(登録、点検、精算、停止等)を切り換えるモードキー、「解除」キーなどのファンクションキー、締め処理(合計/釣銭演算、取引データ更新)を行うための締めキー等を備え、ユーザーによる各キー操作に応じた操作信号をCPU11出力する。また、必要に応じて表示装置15にタッチパネル等のポインティングディバイスの入力装置を備える構成としてもよい。
【0014】
RAM(Random Access Memory)13は、CPU11により実行制御される後述の各種処理において、記録装置17から読み出されたECR1上で実行可能なECR制御プログラム、入力、若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。例えば、RAM13は、取引種別毎に取引データを記録するための取引種別メモリを備えており、例えば、現金、クレジットカード、商品券、プリペイドカード、デビットカード、クレジットカード等の種別に応じて取引データを記憶する。
【0015】
伝送制御部14は、モデム(MODEM:MOdulater/DEModulater)またはターミナルアダプタ(TA:Terminal Adapter)等によって構成され、電話回線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器との通信を行うための制御を行う。
【0016】
表示装置15は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される表示画面を備え、CPU11から入力される各種指示に従って各種演算結果やプログラム内容や、設定ガイダンス等の表示を行う。
【0017】
印字装置16は、CPU11から入力される指示に従って、登録された商品の一覧、小計、預かり金額、釣り銭の金額等をレシート用紙に印字してレシートを発行するものであり、例えば、セグメント単位のサーマル素子がライン状に配列された印字ヘッド部とレシート用紙及びジャーナル用紙がセットされる搬送部とにより構成される。
【0018】
記録装置17は、プログラムやデータ等が予め記憶された記録媒体(図示せず)を有し、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成されている。記録媒体は、記録装置17に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、記録媒体には、上記ECR制御プログラム上で実行可能な取引処理、締め処理、硬貨支払処理、他国硬貨支払処理、紙幣支払処理、他国紙幣支払処理、クレジット支払処理、預かり金額チェック処理1、預り金チェック処理2、釣銭確認処理等の各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。これらの各処理プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0019】
また、記録装置17は、自国の通貨の画像データを記憶する通貨画像ファイル171、他国の通貨を画像データを記憶する他国通貨画像ファイル172、予め登録されている顧客のクレジット画像を記憶するクレジット画像ファイル(図示せず)を格納している。図2は、通貨画像ファイル171のデータ構成例を示す図である。図2に示す様に、通貨画像ファイル171には、自国の通貨に関する情報として、「通貨名」、「通貨画像」、「通貨単位」の項目に分類されて各データが記録されている。例えば、通貨名には、各通貨の名称として、「1円硬貨」、「5円硬貨」、…、「1万円札」が記録されている。また、通貨画像には、各通貨の画像データが記録され、通貨単位には、自国の通貨単位における通貨の金額として、「1円」、「5円」、…、「10,000円」が記録されている。
【0020】
次に、図3は、他国通貨画像ファイル172のデータ構成例を示す図である。図3に示すように、他国通貨画像ファイル172には、他国の通貨に関する情報として、「通貨名」、「通貨画像」、「通貨単位」、「通貨レート」に分類されて各データが記録されている。例えば、通貨名には、各通貨の名称として、「1セント」、「1ポンド」、…、「20ユーロ」が記録され、通貨画像には、各通貨の画像データが記録されている。また、通貨単位には、各国の基準となる通貨単位に換算された通貨の金額として、「0.01ドル」、「1ポンド」、…、「20ユーロ」が記録されている。また、為替レートには、自国の通貨と他国の通貨との交換比率として、「120」、「193」、…「124」が記録されている。この為替レートは、社会情勢、経済情勢、或いは治情勢などによって常に上下動するため、更新可能に記憶されることが好ましい。
【0021】
なお、記録媒体に記録するプログラムやデータは、その一部若しくは全部をサーバやクライアントの他の機器からWANやLAN等のネットワーク回線の伝送媒体を介して、伝送制御部14から受信して記憶する構成にしてもよい。また、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送し、これらの機器にインストールする構成としてもよい。また、前記プログラムやデータには、コンピュータのハードウェアと一体化されたファームウェアによって実現されるものも含まれる。
【0022】
撮影装置18は、ガラス又はプラスチックからなる光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Diode)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子により構成され、光学レンズを介して入力される画像を撮像素子で電気信号に変換し、画像データを生成する。
【0023】
金銭トレイ19は、顧客から受け取った金銭を載置するためのトレイであり、金銭トレイ19を微細振動させるためのモータ(図示せず)が設けられている。したがって、この金銭トレイ19は、CPU11の制御に応じてモータにより微細振動が与えられ、重積して置かれた硬貨を金銭トレイ19上で均すことができる構成となっている。また、金銭トレイ19は、例えば、載置された紙幣が重ならないようなガイド溝を備える構成であっても良い。
【0024】
図4は、撮影装置18及び金銭トレイ19の外観構成を示す図である。図4に示すように、撮影装置18の撮影可能な領域は、金銭トレイ19全体を網羅している。また、金銭トレイ19上に載置される紙幣は、例えば、店員により各紙幣が重ならないように載置される。
【0025】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
なお、動作説明の前提として、以下のフローチャートに記述されている各処理を実現するためのプログラムは、ECR1のCPU11が読み取り可能なプログラムコードの形態で記録装置17に格納されており、CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0026】
図5は、ECR1のCPU11により実行される取引処理を示す図である。この取引処理は、ECRのメイン動作として実行される処理である。図5に示すように、CPU11は、入力装置12により指示が入力されると(ステップS1;YES)、入力された指示の解析を行う(ステップS2)。次いで、CPU11は、入力操作の解析結果に基づいて、入力された指示が登録の指示であるかを判別する(ステップS3)。
【0027】
入力された指示が顧客が買い上げた商品の登録(精算)の指示である場合(ステップS3;YES)、CPU11は、入力されたデータに基づいてPLUファイル、部門ファイル(図示せず)等の売上データを更新すると共に(ステップS4)、その取引における取引合計金額(小計金額)の更新を行う(ステップS5)。一方、入力された指示が締め指示の場合(ステップS6;YES)、CPU11は、後述する締め処理を実行する(ステップS7)。
【0028】
図6は、上述した取引処理の一部として実行される締め処理を示すフローチャートである。図6に示すように、CPU11は、入力装置12を介して、顧客から支払われた預かり金額を入力させる(ステップS11)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された通貨の画像を撮影させる(ステップS12)。
【0029】
続いて、CPU11は、撮影した通貨の画像データを取得して(ステップS13)、画像データの解析を行う(ステップS14)。次いで、CPU11は、取得した画像データから金銭トレイ19上に載置された通貨の中に硬貨が含まれるか否かを判別し(ステップS15)、硬貨が含まれている場合(ステップS15;YES)、この硬貨が自国の硬貨であるか否かを判別する(ステップS16)。ここで、硬貨が自国の硬貨である場合(ステップS16;YES)、CPU11は、後述する硬貨支払処理を実行する(ステップS17)。
【0030】
図7は、締め処理の一部として実行される硬貨支払処理を示すフローチャートである。図7に示すように、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された硬貨に重なりがなくなるように金銭トレイ19を微細振動させる(ステップS31)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された硬貨の撮影を行う(ステップS32)。
【0031】
続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS33)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて硬貨合計金額を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS34)。そして、CPU11は、後述する預かり金額チェック処理1を実行する。
【0032】
図8は、上述した硬貨支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理1を示すフローチャートである。図8に示すように、CPU11は、算出された硬貨合計金額と紙幣合計金額との合計金額が算出済みかを判別し(ステップS51)、合計金額を算出していない場合(ステップS51;NO)、紙幣合計金額が算出済みであるかを判別する(ステップS52)。ここで、紙幣合計金額が算出済みの場合(ステップS51;YES)、CPU11は、算出された硬貨合計金額と紙幣合計金額とを加算して、通貨合計金額を算出する(ステップS53)。
【0033】
一方、紙幣合計金額が算出されていない場合(ステップS52;NO)、CPU11は、硬貨合計金額を通貨合計金額として、ステップS54に移行する。続いて、CPU11は、上述した締め処理(図6参照)のステップS1において入力された預かり金額と、算出された通貨合計金額とを比較して、預かり金額と通貨合計金額が一致するか否かを判別する(ステップS54)。ここで、預かり金額と通貨合計金額が一致する場合(ステップS54;YES)、CPU11は、本預かり金額チェック処理1を終了して、硬貨支払処理のステップS36に移行する。一方、預かり金額と通貨合計金額が一致しない場合(ステップS54;NO)、CPU11は、紙幣合計金額を算出するため締め処理(図6参照)のステップS19へ移行する。
【0034】
続いて、図7の硬貨支払処理に戻り、ステップS36において、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップS36)、減算金額を算出する(ステップS37)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップS38)。残金が0である場合(ステップS38;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップS38;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップS39)。
【0035】
一方、残金が0でない場合(ステップS38;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップS40)。ここで、残金がプラスである場合(ステップS40)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップS41)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理を実行する。
【0036】
図9は、上述した硬貨支払処理の一部として実行される釣銭確認処理を示すフローチャートである。図9に示すように、CPU11は、入力装置12を介して、釣銭確認の指示が入力されると(ステップS81)、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された通貨の画像を撮影させる(ステップS62)。次いで、CPU11は、撮影した通貨の画像データを取得して(ステップS63)、画像データの解析を行い(ステップS64)、金銭トレイ19上に載置された釣銭の中に硬貨が含まれるか否かを判別する(ステップS65)。
【0037】
釣銭の中に硬貨が含まれている場合(ステップS65;YES)、CPU11は、金銭トレイ19を微細振動させて、硬貨の重なりが無くなるように硬貨を均す(ステップS66)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上の硬貨を撮影させる(ステップS67)。続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS68)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて硬貨合計金額を算出し、RAM13に格納する(ステップS69)。
【0038】
続いて、CPU11は、ステップS62で撮影した画像データの中に紙幣が含まれているか否かを判別する(ステップS70)。紙幣が含まれている場合(ステップS71)、CPU11は、画像データを解析して、紙幣の種類を判別すると共に、種類毎の紙幣の枚数を計数する(ステップS71)。そして、記録装置17に記録される通貨画像ファイル171を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて紙幣合計金額を算出し、RAM13に格納する(ステップS72)。
【0039】
さらに、CPU11は、算出した硬貨合計金額と紙幣合計金額とに基づいて、金銭トレイ19上の釣銭金額を算出する(ステップS73)。なお、金銭トレイ上19上に硬貨のみがある場合は、硬貨合計金額が釣銭金額となり、金銭トレイ19上に紙幣のみがある場合は、紙幣合計金額が釣銭金額となる。そして、CPU11は、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額とが一致するか否かを判別し(ステップS74)、釣銭金額が一致する場合、金銭トレイ19上に載置された釣銭が正しいと判断して(ステップS74;YES)、本釣銭確認処理を終了する。
【0040】
一方、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額とが一致しない場合(ステップS74;NO)、CPU11は、表示装置15にエラー画面を表示させ(ステップS74)、表示装置15に出力された釣銭金額と、金銭トレイ19上に載置された釣銭金額との差額を表示させる(ステップS76)。そして、CPU11は、本釣銭確認処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0041】
また、図7に戻り、ステップS40において、減算金額がマイナスである場合(ステップS40;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップS43)、本硬貨支払処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0042】
続いて、図6のステップS16に戻り、金銭トレイ19上に載置された通貨が自国の通貨でない場合(ステップS16;YES)、CPU11は、後述する他国硬貨支払処理を実行する。図10は、締め処理の一部としてCPU11により実行される他国硬貨支払処理を示すフローチャートである。図10に示すように、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された硬貨に重なりがなくなるように金銭トレイ19を微細振動させる(ステップS81)。次いで、CPU11は、撮影装置18を制御して、金銭トレイ19上に載置された硬貨の撮影を行う(ステップS82)。
【0043】
続いて、CPU11は、撮影した硬貨の画像データを解析して、硬貨の種類を判別すると共に、種類毎の硬貨の枚数を計数する(ステップS83)。さらに、CPU11は、記録装置17に記録される他国通貨画像ファイル172を取得し、硬貨の種類及び枚数に基づいて、他国硬貨合計金額を算出する(ステップS84)。そして、CPU11は、他国通貨画像ファイル172から為替レートを取得して、他国硬貨合計金額を自国の硬貨合計金額に換算し(ステップS85)、預かり金額チェック処理1(図8参照)を実行する(ステップS86)。
【0044】
さらに、預り金チェック処理1が終了すると、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップS87)、減算金額を算出する(ステップS88)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップS89)。残金が0である場合(ステップS89;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップS89;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップS90)。
【0045】
一方、残金が0でない場合(ステップS89;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップS91)。ここで、残金がプラスである場合(ステップS91)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップS92)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて、店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理(図9参照)を実行する。そして、釣銭確認処理が終了すると、CPU11は、本他国硬貨支払処理を終了して、締め処理(図6参照)に移行する。
【0046】
また、ステップS91において、減算金額がマイナスである場合(ステップS91;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップS94)、本他国硬貨支払処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0047】
続いて、図6のステップS15に戻り、ステップS12において撮影された画像データの解析から、金銭トレイ19上に載置された通貨の中に硬貨が含まれていない場合(ステップS15;NO)、CPU11は、金銭トレイ19上に紙幣が載置されているか否かを判別する(ステップS19)。金銭トレイ19上に紙幣が載置されている場合(ステップS19;YES)、CPU11は、当該紙幣が自国の紙幣であるか否かを判別する(ステップS20)。当該紙幣が自国の紙幣である場合(ステップS20;YES)、CPU11は、後述する紙幣支払処理を実行する(ステップS21)。
【0048】
図11は、上述した締め処理の一部としてCPU11により実行される紙幣支払処理を示すフローチャートである。図11に示すように、CPU11は、図6のステップS12において取得された画像データを解析することにより、金銭トレイ19上に載置された紙幣の種類を判別して、種類毎の枚数を計数する(ステップT1)。次いで、CPU11は、記録装置17に格納されている通貨画像ファイル171を取得して、紙幣の種類及び枚数に基づいて、紙幣合計金額を算出する(ステップT2)。さらに、CPU11は、後述する預かり金額チェック処理2を実行する。
【0049】
図12は、上述した紙幣支払処理の一部としてCPU11により実行される預かり金額チェック処理2を示すフローチャートである。図12に示すように、CPU11は、算出された紙幣合計金額と硬貨合計金額との合計である通貨合計金額が算出済みかを判別し(ステップT11)、通貨合計金額を算出していない場合(ステップT11;NO)、硬貨合計金額が算出済みであるかを判別する(ステップT12)。ここで、硬貨合計金額が算出済みの場合(ステップT12;YES)、CPU11は、算出された紙幣合計金額と硬貨合計金額とを加算して、通貨合計金額を算出する(ステップT13)。
【0050】
一方、硬貨合計金額が算出されていない場合(ステップT12;NO)、CPU11は、紙幣合計金額を通貨合計金額として、ステップT14に移行する。続いて、CPU11は、上述した締め処理(図6参照)のステップS1において入力された預かり金額と、算出された通貨合計金額とを比較して、預かり金額と通貨合計金額が一致するか否かを判別する(ステップT14)。
【0051】
預かり金額と通貨合計金額が一致しない場合(ステップT14;NO)、CPU11は、預かり金額と通貨合計金額が異なる旨の警告情報を表示装置15に出力する(ステップT15)。さらに、CPU11は、預かり金額と通貨合計金額の差額を算出して、表示装置15に出力すると共に(ステップT16)、メモリをクリアにして、再度締め処理を行わせるメッセージを出力する(ステップT17)。そして、CPU11は、預かり金額チェック処理2を終了して、図6のステップS11に移行する。一方、預かり金額と通貨合計金額が一致する場合(ステップT14;YES)、CPU11は、本預かり金額チェック処理2を終了して、紙幣支払処理(図11参照)に移行する。
【0052】
図11のステップT4に戻り、CPU11は、金銭トレイ19上に載置された通貨の合計金額である通貨合計金額から、顧客が店舗側に対価として払うべき取引合計金額を減算して(ステップST4)、減算金額を算出する(ステップT5)。次いで、CPU11は、減算金額すなわち残金が0であるか否かを判別する(ステップT6)。残金が0である場合(ステップT6;YES)、すなわち、通貨合計金額と取引合計金額が一致し、釣銭が生じない場合(ステップT6;YES)、CPU11は、通貨合計金額を取引合計金額として、表示装置15に出力する(ステップT7)。
【0053】
一方、残金が0でない場合(ステップT6;NO)、CPU11は、減算金額すなわち残金がプラスであるか否かを判別する(ステップT8)。ここで、残金がプラスである場合(ステップT8;YES)、CPU11は、減算金額を釣銭金額として表示装置15に出力する(ステップT9)。さらに、CPU11は、表示装置15に表示させた釣銭金額に基づいて、店員により金銭トレイ19上に釣銭が載置されると、入力装置12からの指示に応じて釣銭確認処理(図9参照)を実行する。そして、釣銭確認処理が終了すると、本紙幣支払処理を終了して、締め処理に移行する。
【0054】
また、ステップT8において、減算金額がマイナスである場合(ステップT8;NO)、CPU11は、減算金額を不足金額として、表示装置15に出力させ(ステップT11)、本他国硬貨支払処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0055】
続いて、図6のステップS20に戻り、金銭トレイ19上に載置された紙幣が自国の紙幣でない場合(ステップS20;NO)、CPU11は、他国紙幣支払処理を実行する(ステップS22)。なお、他国紙幣支払処理は、上述した紙幣支払処理において、算出された通貨合計金額を他国通貨画像ファイル172に記録されている為替レートに基づいて、自国の通貨合計金額に換算するステップが追加されることを除いては、同一の処理が行われるため、詳細な説明を省略する。
【0056】
続いて、図6のステップS19において、画像データに紙幣が含まれない場合(ステップS19;NO)、すなわち、金銭トレイ19上に硬貨及び紙幣がないと判別された場合、CPU11は、画像データにクレジット画像が含まれているか否かを判別する(ステップス23)。画像データにクレジット画像が含まれている場合(ステップS23;YES)、CPU11は、後述するクレジット処理を実行する。
【0057】
図13は、上述した締め処理の一部としてCPU11により実行されるクレジット処理を示すフローチャートである。図13に示すように、CPU11は、記憶装置17から予め登録された顧客のクレジット画像を記憶するクレジット画像ファイルを取得して、取得されたクレジット画像が登録済みのものであるかを確認する(ステップT21)。ここで、クレジットカードが登録済みである場合(ステップT22;YES)、CPU11は、画像データを解析して、画像データに含まれるクレジット画像からクレジット会社、クレジット番号及び顧客氏名を取得する(ステップT23)。
【0058】
次いで、CPU11は、伝送制御部14を制御して、クレジット会社に、クレジット番号及び顧客氏名を送信して、クレジットカードの認証を行い(ステップT24)、認証結果を受信する(ステップT25)。さらに、CPU11は、認証結果に基づいて、クレジットカードが有効なカードであるか否かを判別し(ステップT26)、クレジットカードが有効なカードである場合(ステップT26;YES)、クレジット引き落とし処理を行う(ステップT27)。一方、認証結果により、クレジットカードが有効なカードでない場合(ステップT26;NO)、CPU11は、表示装置15にエラー画面を表示させて(ステップT28)、本クレジット処理を終了し、締め処理(図6参照)に移行する。
【0059】
さらに、図6のステップS23に戻り、画像データにクレジット画像が含まれない場合(ステップS23;NO)、すなわち、画像データに硬貨、紙幣及びクレジットカードが含まれていない場合、CPU11は、画像認識エラー画面を生成して、表示装置15に画像認識エラー画面を表示させる(ステップS25)。そして、CPU11は、ステップS26に移行し、入力装置12を介して、締めキーが操作されたか否かを判別し(ステップS26)、締めキーが操作された場合(ステップS26)、取引データを印字装置16に出力してレシートを発行させると共に、取引種別メモリに取引データを記録させて、本締め処理を終了する。一方、締めキーが操作されない場合(ステップS26;NO)、CPU11は、ステップS11に移行して、上述した処理を繰り返して実行する。
【0060】
以上のように、本実施の形態のECR1によれば、店頭での商取引における金銭授受の際に、顧客から支払われた預かり金額を入力装置12から入力させると共に、金銭トレイ19上に預かり金を載置させ、金銭トレイ19上の通貨を撮影装置18により撮影する。また、ECR1は、撮影装置18により撮影された通貨の画像データを解析し、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の通貨合計金額を算出する。さらに、ECR1は、入力装置12から入力した預かり金額と、金銭トレイ19上に載置された通貨合計金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、エラー画面を表示する。
【0061】
したがって、顧客により支払われた代金としてECR1に入力された預かり金額と、実際に顧客から支払われた代金として認識された取引合計金額とが一致しない場合、表示装置15にエラー画面が表示されるため、ECR1を操作する店員は、預かり金額の入力ミスを速やかに発見して、ECR1に入力される売上データと、ECR1により管理される金銭の合計金額との不整合を防ぐことができる。また、顧客により支払われた預り金を撮影装置18により撮影し、画像データとして記録することができるため、代金の預かりミス等を防いで、顧客との間の金銭トラブルを防ぐことができる。
【0062】
また、ECR1は、商品の代金を取引合計金額として入力させ、預かり金額と通貨合計金額が一致した場合に、取引合計金額から通貨合計金額(すなわち、預かり金額)を減算して、釣銭金額を算出する。また、金銭トレイ19上に載置された釣銭を撮影装置18により撮影し、撮影された通貨の画像データを解析して、通貨画像ファイル171に基づいて、金銭トレイ19上の釣銭金額を算出する。そして、ECR1は、算出された釣銭金額と、金銭トレイ19上の釣銭金額が一致するか否かを判別し、一致しない場合に、表示装置15にエラー画面を表示する。
【0063】
したがって、顧客に釣銭を渡す際に、顧客から支払われた通貨合計金額から商品の代金である取引合計金額を減算して釣銭金額を算出すると共に、店員により金銭トレイ19上に支払われた釣銭を撮影装置18により撮影して、画像データを解析することにより、実際に支払われた釣銭金額を確認することができるため、釣銭金額を間違えることない。これにより、ECR1にて管理される金銭の合計金額を正確に管理することができると共に、顧客との間で生じるトラブルを未然に防ぐことができる。
【0064】
なお、金銭トレイ19上に載置された硬貨を撮影する場合、金銭トレイ19を微細振動させて、重畳して載置された硬貨を均してから撮影を行うため、金銭トレイ19上に載置された硬貨を正確に認識して、硬貨合計金額を算出することができる。
【0065】
また、ECR1は、金銭トレイ19上に載置された通貨が他国の通貨であった場合、記録装置17に格納される他国通貨画像ファイル172に基づいて、他国通貨合計金額を自国の通貨合計金額に換算して、締め処理を実行することができるため、多くの顧客に対応することができ、汎用性が高く、利便性が良い。また、他国の通貨に不慣れな店員であっても、他国の通貨に容易に対応することができ、業務効率を向上させる共に、顧客満足度を向上させることができる。
【0066】
また、ECR1は、金銭トレイ19上に載置されたものがクレジットカードである場合、撮影装置18により取得された画像データを解析することにより、クレジット会社、クレジット番号及び顧客名を取得してクレジット会社にクレジット番号及び顧客名を送信し、クレジットカードの認証を行う。そして、クレジットカードが認証された場合、クレジットカードによるカード決済を行うことができるため、通貨だけでなく、クレジットカードを用いた代金精算も行うことができ、利便性が良い。
【0067】
また、顧客から支払われた通貨合計金額から商品の代金である取引合計金額を減算し、減算金額がマイナスであった場合、ECR1は、代金が不足していると判別して、不足金額を表示装置15に出力させる。したがって、代金が不足している場合、店員は速やかに不足金額を顧客に提示することができるため、顧客とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。
【0068】
さらに、ECR1は、代金精算が終了した後に、締めキーが操作されると、レシートを発行して、取引データを取引種別メモリに記録させ、締め処理を終了するため、一連の処理を簡易な操作により一貫して行うことができ、操作性が良い。
【0069】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る好適なECR1の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においては、通貨以外の代金精算方法として、クレジットカードによる精算を行う方法を説明したが、擬似通貨として扱い可能な商品券、金券、プリペイドカード、ボストペイドカード、デビットカード、キャッシュカード等を利用して代金を決済する構成であっても良い。例えば、ECR1は、擬似通貨の画像を予め利用可能な擬似通貨として記憶する擬似通貨画像ファイルを備え、撮影された画像データから利用可能な擬似通貨を判別して、画像データを解析して擬似通貨の額面を読み取ることにより、代金の精算を行うことができる。
【0070】
或いは、デビットカード、キャッシュカードにおいては、予め登録されているカードであるか否かを擬似通貨画像ファイルに基づいて判別し、予め登録されているカードである場合、画像データを解析することにより、取引銀行、カード番号及び顧客氏名等を読み取り、読み取った情報に基づいて、各カードに応じた決済を行う構成であっても良い。
【0071】
また、商品券、金券については上述したような紙幣と同等の処理を行なうことで代金の精算を行うことができる。
また、プリペイドカード、ボストペイドカードについては、管理番号がカードに印刷され、残金が管理番号と対応付けてセンタ装置で一括管理されていているものであれば、カードを受け取り管理番号を文字認識して、その管理番号の残金を取得して、その残金から支払い金額を減算して上述したような釣銭を求める処理をするようにし、その釣銭の金額を新たな残金として当該管理番号に対応づけて書き込めばよい。
【0072】
さらに、擬似通貨としては、例えば、携帯端末や携帯電話の表示画面に表示されたデータ(金銭暗号化データ、2次元バーコード等)であっても良く、ECR1は、これらの表示画面に表示されたデータを撮影して、取得した画像データを解析することにより、代金精算を行う構成であっても良い。これにより、通貨、若しくはカード類又は商品券等の擬似通貨を利用した種々の代金精算を簡易な操作にて行うことができるため、業務効率を向上させ、操作ミスを防止することができる。また、種々の取引形態にて、顧客との取引を行うことができるため、顧客満足度の高いサービスを提供することができる。
【0073】
また、ECR1に備えられる撮影装置18は、ECR1の筐体内に組み込まれて構成されていても良く、ECR1の筐体とは別体にて構成されていても良い。或いは、金銭トレイ19は、ECR1の筐体と別体に構成されていても良く、ECR1に設けられている検銭台が金銭トレイ19として用いられる構成であっても良い。
【0074】
さらに、撮影装置18は、動画を撮影可能なデジタルビデオカメラであってもよく、金銭トレイ19上に通貨やカード類が載置される過程を動画にて撮影することにより、載置された通貨やカード類を確実に認識する構成であっても良い。
【0075】
その他、本実施の形態におけるECR1の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】
請求項1又は8記載の発明によれば、例えば、顧客により商品の代金として支払われた預り金を撮影手段により撮影して画像データとして取得し、この画像データを解析して、通貨画像ファイルに基づいて通貨合計金額を算出することにより、顧客により支払われた預かり金の金額を正確に認識することができる。これにより、顧客の支払った金額の入力ミスを防止することができる。また、顧客の支払った金額が明確になるため、顧客との金銭トラブルを未然に防ぐことができる。
【0077】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、顧客により支払われた預かり金額と、画像データから得られた通貨合計金額とが一致しない場合に、警告情報が出力されるため、預かり金額の入力にミスがあった場合に、速やかにミスを発見して、データの修正を行うことができ、データ処理装置に管理されるデータの不整合を防ぐことができる。これにより、信頼性の高いデータ処理装置を提供することができる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、顧客が対価として支払うべき代金を取引合計金額として入力させ、通貨合計金額から取引合計金額を減算し、減算金額が正である場合に、減算金額を釣銭金額として出力させるため、データ処理装置を操作する店員は、用意に釣銭金額を用意することができ、顧客との金銭授受を円滑に行わせることができる。
【0079】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、例えば、店員により顧客に支払われた釣銭を撮影手段により撮影して画像データを取得し、この画像データを解析して通貨画像ファイルに基づいて釣銭金額を算出することにより、顧客に支払われた釣銭金額を確認することができる。これにより、誤った釣銭金額が支払われることを防いで、データ処理装置におけるデータの不整合を防ぐことができる。
【0080】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、自国の通貨だけでなく、他国の通貨により商品の代金が支払われた場合であっても、容易に顧客との間で金銭授受を行うことができ、汎用性の高いデータ処理装置を提供することができる。
【0081】
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、通貨以外の支払い手段としての機能を有する擬似通貨を利用して、様々な取引形態に応じた精算処理を行うことができる。これにより、顧客満足度の高いサービスを提供することができる。
【0082】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明の効果に加えて、顧客がクレジットカードを利用する場合、簡便な操作にて、クレジット引き落とし処理を実行することができ、利便性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態におけるECR1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】通貨画像ファイル171のデータ構成例を示す図である。
【図3】他国通貨画像ファイル172のデータ構成例を示す図である。
【図4】図1に示す撮影装置18及び金銭トレイ19の外観構成を示す図である。
【図5】図1のCPU11により実行される取引処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の取引処理の一部として実行される締め処理を示すフローチャートである。
【図7】図6の締め処理の一部として実行される硬貨支払処理を示すフローチャートである。
【図8】図7の硬貨支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理1を示すフローチャートである。
【図9】図7の硬貨支払処理の一部として実行される釣銭確認処理を示すフローチャートである。
【図10】図6の締め処理の一部として実行される他国硬貨支払処理を示すフローチャートである。
【図11】図6の締め処理の一部として実行される紙幣支払処理を示すフローチャートである。
【図12】図11の紙幣支払処理の一部として実行される預かり金額チェック処理2を示すフローチャートである。
【図13】図6の締め処理の一部として実行されるクレジット処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ECR
11 CPU
12 入力装置
13 RAM
14 伝送制御部
15 表示装置
16 印字装置
17 記録装置
18 撮影装置
19 金銭トレイ
Claims (8)
- 顧客との金銭授受に関するデータを処理するデータ処理装置であって、
通貨の種類毎の画像データと、前記通貨の種類毎の金額とを含む通貨画像ファイルを記録する記録手段と、
通貨を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる通貨の合計を通貨合計金額として算出する算出手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 顧客により支払われた預かり金額を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された預かり金額と、前記算出手段により算出された通貨合計金額とが一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により、前記預かり金額と、前記通貨合計金額とが一致しないと判別された場合に警告情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 - 前記入力手段は、顧客が対価として支払うべき代金を取引合計金額として入力し、
前記算出手段は、前記通貨合計金額から前記取引合計金額を減算した減算金額を算出し、
前記判別手段は、前記算出手段により算出された減算金額が正、負または0の何れかであるかを判別し、
前記出力手段は、前記判別手段により前記減算金額が正であると判別された場合、当該減算金額を釣銭金額として出力することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。 - 前記撮影手段は、釣銭を撮影して画像データを取得し、
前記算出手段は、前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる釣銭の合計を釣銭金額として算出し、
前記判別手段は、前記出力手段により出力された釣銭金額と、前記算出手段により算出された釣銭金額とが一致するか否かを判別し、
前記出力手段は、前記判別手段により、前記釣銭金額が一致しないと判別された場合に、警告情報を出力することを特徴とする請求項3記載のデータ処理装置。 - 前記記録手段は、他国の通貨の種類毎の画像データと、前記他国の通貨の種類毎の金額と、自国の通貨に対する他国の通貨の交換比率と、を含む他国通貨画像ファイルを記録し、
前記算出手段は、前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された他国通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる他国の通貨の合計を通貨合計金額として算出し、当該通貨合計金額を前記交換比率に基づいて、自国の通貨の通貨合計金額に換算することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ処理装置。 - 前記記録手段は、商品を交換する際の支払い手段として機能する擬似通貨の画像データを含む擬似通貨画像ファイルを記録し、
前記撮影手段は、前記擬似通貨を撮影して画像データを取得し、
前記判別手段は、撮影手段により取得された擬似通貨の画像データが、前記記録手段により記録された擬似通貨画像ファイルの中に含まれているか否かを判別し、
前記判別手段により、前記撮影手段により取得された擬似通貨の画像データが前記擬似通貨画像ファイルに含まれると判別された場合に、当該擬似通貨を用いた精算処理を行う擬似通貨精算手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のデータ処理装置。 - 前記判別手段は、前記擬似通貨画像ファイルに基づいて前記擬似通貨の種類を判別し、
前記擬似通貨精算手段は、前記判別手段により、前記擬似通貨がクレジットカードであると判別された場合に、クレジット引き落とし処理を実行することを特徴とする請求項6記載のデータ処理装置。 - 顧客との金銭授受に関するデータを処理するコンピュータに、
通貨の種類毎の画像データと、前記通貨の種類毎の金額とを含む通貨画像ファイルを記録する機能と、
通貨を撮影して画像データを取得する機能と、
前記撮影手段により取得された画像データを解析し、前記記録手段に記録された通貨画像ファイルに基づいて、前記画像データに含まれる通貨の合計を通貨合計金額として算出する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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