JP2004212673A - 平面表示素子及びその駆動方法 - Google Patents

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宏一 木村
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Abstract

【課題】高精細で、高光利用効率で安価でかつ高速駆動可能で、したがってフリッカのない薄型の表示素子を提供する。
【解決手段】各々独立で制御可能な複数の異なる波長(青、緑、赤)を有する光源4と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイ(光結合要素6と全反射光学部材2)とからなり、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させ、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄型の平面表示素子、マイクロディスプレイ(超小型ディスプレイ)、2次元露光素子(主に可視光に感光する感材露光用など)など、主に可視光を出射する2次元(平面)表示素子、および2次元発光素子及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄型の平面表示装置としては、種々のものが提案されており、代表的なものに、例えば液晶の電気光学効果を利用した液晶表示素子、プラズマ表示装置、フィールドエミッションディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス、無機エレクトロルミネッセンス等がある。
また、光源光を導光体に導入し、静電気力により可動子を位置変化させて光出射させる平面表示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特願2001−220044号
【0004】
液晶表示装置(LCD)は、一対の導電性透明膜を形成した基板間に、基板と平行に且つ両基板間で90°ねじれた状態にするように配向したネマティック液晶を入れて封止し、これを直交した偏光板で挟んだ構造を有する。この液晶表示装置による表示は、導電性透明膜に電圧を印加することで液晶分子の長軸方向が基板に対して垂直に配向され、バックライトからの光の透過率が変化することを利用して行われる。良好な動画像対応性を持たせるためには、TFT(薄膜トランジスタ)を用いたアクティブマトリクス液晶パネルが使用される。
【0005】
プラズマ表示装置(PDP)は、ネオン、ヘリウム、キセノン等の希ガスを封入した二枚のガラス板の間に、放電電極に相当する規則的に配列した直交方向の電極を多数配置し、それぞれの対向電極の交点部を単位画素とした構造を有する。このプラズマ表示装置による表示は、画像情報に基づき、それぞれの交点部を特定する対向電極に、選択的に電圧を印加することにより、交点部を放電発光させ、発生した紫外線により蛍光体を励起発光させて行われる。
【0006】
フィールドエミッションディスプレイ(FED)は、微小間隔を介して一対のパネルを対向配置し、これらパネルの周囲を封止する平板状の表示管としての構造を有する。表示面側のパネルの内面には、蛍光膜が設けられ、背面パネル上には個々の単位発光領域毎に電界放出陰極が配列される。代表的な電界放出陰極は、微小サイズのエミッタティプと称される錐状突起状の電界放出型マイクロカソードを有している。このFEDによる表示は、エミッタティプを用いて電子を取り出し、これを蛍光体に加速照射することで、蛍光体を励起させて行われる。
【0007】
有機エレクトロルミネッセンス(EL)は、発光材料として用いる有機材料を選択することにより容易に可視域をすべてカバーすることができ、近年、高輝度・高効率な材料が多く開発され、盛んに研究が行われてきている。素子寿命も連続動作で1万時間を超え、カラーディスプレイとして実用化されてきている。
【0008】
無機エレクトロルミネッセンス(EL)は、電界による衝突励起を利用するもので、小型または大型軽量のフラットディスプレイとして、盛んに研究されている。黄橙色発光のマンガン添加硫化亜鉛からなる蛍光体薄膜を用いたモノクロ薄膜E Lディスプレイが既に実用化されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の平面表示装置には、以下に述べる種々の問題があった。LCDでは、バックライトからの光を、偏光板、透明電極、カラーフィルターの多数層に透過させるため、光利用効率が低下する問題があった。また、二枚の基板間に液晶を封入し、配向させなければならないことも相まって、大面積化が困難とある欠点があった。更に、配向した液晶分子に光を透過させるため、視野角度が狭くなる欠点があった。特に、中間色の視野角依存性を完全に補正することが困難であった。
【0010】
PDPでは、画素毎にプラズマを発生させるための隔壁形成により製造コストが高くなると共に、大重量となる欠点があった。また、放電電極に相当する多数の電極を、単位画素毎に規則的に配列しなければならない。このため、高精細になると発光(放電)効率が低下し、また真空紫外線励起による蛍光体の発光効率が低いために、高電力効率で高精細、高輝度の画像が得難い欠点があった。更に、駆動電圧が高く、駆動ICが高価な欠点もあった。
【0011】
FEDでは、放電を高効率且つ安定化させるために、パネル内を超高真空にする必要があり、プラズマ表示装置と同様に製造コストが高くなる欠点があった。また、電界放出した電子を加速して蛍光体へ照射するため、高電圧が必要となる不利もあった。
【0012】
有機ELでは、アクティブマトリックスで10インチ以上の大面積表示画面を作るには、低温ポリシリコンTFTが必要となり、したがって高コストとなり、さらに、表示均一性が良くなかった。
【0013】
無機ELでは、発光効率が悪く、高コストであり、高電圧の駆動IC回路が必要となり、性能不足である。また、硫化物蛍光体薄膜を用いた薄膜E Lディスプレイは、信頼性、耐環境性に優れているが、現在のところ、赤色、緑色、青色の3原色に発光するE L用蛍光体の特性が十分でないため、フルカラー化には適していない。
【0014】
さらに、上記のカラー表示素子について共通して言えることは、R、G及びBの3画素で1ドットを表示するため、輝度が低くなりかつ精細な画面表示をすることが困難である、ということである。
【0015】
そこで上記欠点を解決するカラー表示装置として、フィールドシーケンシャル液晶表示装置がよく知られている。これは、R、G又はBの3原色を選択的に発光するバックライト(3波長蛍光管等)と、一対の偏光板で挟持された液晶セルを有し、バックライトからの発光に同期して特定領域を選択的に透光可能として開口することにより該バックライトからの発光を所定の表示パターンで表示する液晶シャッタ表示パネルとを備えたもので、バックライトからの3原色の選択的発光及び液晶シャッター表示パネルの表示パターンを順次、高速で切り換えて、R、G又はBのそれぞれの表示パターンを高速で連続的に時分割方式で重ねて表示することによりカラー表示を行うものである。
例えば、ある特定領域でR、G又はBの1色のみを表示すれば、その領域ではその色が表示され、他の特定領域でR、G及びBのうちの2色を順次、高速で切り換えて重ねて表示すれば、その領域では加法混色によりその2色の混色が表示され、さらに他の特定領域でR、G及びBの3色を順次、高速で切り換えて重ねて表示すれば、その領域では加法混色により3色の混色が表示されることになる。
【0016】
この液晶シャッタによるフィールドシーケンシャルによれば、カラーフィルタが不要であるため高輝度化に有利となり、またR、G及びBの3画素で1ドットを表示するカラーフィルタ方式に対し、カラーフィルタ方式の1画素分の領域で1ドットを表示できるため約3倍の高精細な表示が可能となる。
このように、フィールドシーケンシャルの駆動をすることにより、(1)光利用効率が同じ解像度では3倍有効になる。(2)カラーフィルタが要らない。(3)RGBで平面分割しなくてよいのでその分画素数が大きくとれるか又は逆に高解像度にできる。(4)前記(3)の前者の場合、画素数が減ればドライバICも減る、といった長所が得られる。
しかしながら、従来公知の液晶シャッタによるフィールドシーケンシャルでは、液晶にこのような高速性がないためフリッカーが生じ易く、また、液晶をアクテイブマトリクス駆動するには制御が複雑となるという欠点があるため、上記のフィールドシーケンシャルの有利さを生かすことができなかった。
【0017】
本発明はこれらの課題を解決するもので、上述のフィールドシーケンシャルの駆動の利点である(1)光利用効率が同じ解像度では3倍有効になる。(2)カラーフィルタが要らない。(3)RGBで平面分割しなくてよいのでその分画素数が大きくとれ又は高解像度にできる、といった長所が得られるとともに、液晶シャッタの欠点である非高速性と制御複雑性を解決する平面表示素子を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の平面表示素子は、各々独立で制御可能な複数の異なる波長を有する光源と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイとからなり、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させ、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調することを特徴とする。
請求項2記載の平面表示素子は、請求項1記載の平面表示素子において、前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する全反射式であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の平面表示素子において、前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する光干渉式であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の平面表示素子において、前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する機械式光シャッタであることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の平面表示素子において、前記光源がバックライト入射型であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の平面表示素子において、前記光源が導光板又は導波路を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の平面表示素子において、前記2次元光変調アレイが単純マトリクスで構成されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、において、 前記2次元光変調アレイがアクティブマトリクスで構成されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の平面表示素子において、前記2次元光変調アレイがTFT(薄膜トランジスタ)で駆動構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項記載の平面表示素子において、前記光源の波長が可視光であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の平面表示素子において、前記光源の波長が青、赤、緑の1色以上であることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載の平面表示素子において、前記光源が、蛍光ランプ、LED(発光ダイオード)、レーザ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)、無機EL(エレクトロルミネッセンス)、FED(フィールドエミッションディスプレイ)の1つ以上であることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の平面表示素子において、前記有機ELが、基板と2次元光変調アレイの間に配置されていることを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の平面表示素子の駆動方法の発明は、各々独立で制御可能な複数の異なる波長を有する光源と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイとからなる平面表示素子の駆動方法において、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させると共に、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るもので、フィールドシーケンシャルが適用される全反射型平面表示素子の概念的な構成を示すものである。
本実施形態の表示素子100は、平面形状の全反射光学部材2と、この全反射光学部材2へB(青)G(緑)R(赤)の光を時間順次に面状に導入するバックライト型平面光源4と、全反射光学部材2の入射光導入側とは反対側の面に近接可能に配置され可撓薄膜からなる光結合要素6を有してなる。全反射光学部材2と光結合要素6とは光変調素子を構成している。この全反射光学部材2は、面状の入射光を導入したときに、この導入した入射光が全反射光学部材2の光路前方の面(全反射面22)で全反射により反射されるように形成されている。そして、全反射光学部材2の光結合要素6が近接配置された領域(図1において右より2番目の光結合要素6の領域)では、全反射面22における入射光の全反射条件が崩れ、光結合要素6に入射光が結合して取り出されて光路前方に出射される。一方、全反射光学部材2の全反射面22で光結合要素6が近接していない領域(図1において上記右より2番目の光結合要素6以外の領域)では、入射光が全反射され、実質的にこの全反射光学部材2を透過して光路前方に出射することはない。
【0023】
上記光結合要素6は、全反射光学部材2の全反射面22に接触する位置に移動可能に設けられるが、全反射面22に完全に接触させなくても十分に近接させるだけでもよい。この場合の近接距離はλ/10(λは波長)程度以下とすることで、接触時と同様な近接場光結合を生じさせることができる。
従って、上記表示素子100によれば、平面光源4から面状の光を全反射光学部材2に導入し、光結合要素6を全反射光学部材2の全反射面22に選択的に近接させることで、この近接させた光結合要素6から光を光路前方に出射させ、所望の表示を行うことができる。
【0024】
以下に上記表示素子100の各構成要素について詳細に説明する。
まず、図1の全反射光学部材2について図2を用いて説明する。
図2は全反射光学部材2の具体的な一構成例を示している。図2に示すように全反射光学部材2は、入射光の導入側から光路を変化させる光学要素10、光路を選択する光学要素12、透明媒質14の順で積層された多層構造体となっている。この全反射光学部材2の透明媒質14の光路前方には透明媒質16(本実施形態では空気)が存在し、透明媒質14の屈折率n1(第1の屈折率)と透明媒質16の屈折率n2(第2の屈折率)との関係は、透明媒質14と透明媒質16との界面となる全反射面22における全反射条件を満足するように設定されている。例えば透明媒質14がガラス基板の場合は屈折率n1=1.5で、透明媒質16が空気の場合は屈折率n2=1.0となる。なお、全反射光学部材2を構成する各層は、入射光の波長域に対して実質的に吸収されることがなく、入射光及び全反射面22で全反射された入射光の損失を抑止して高効率な光学部材を構成している。
【0025】
光路を変化させる光学要素10は、屈折、回折、光拡散、光反射等を利用して光路を変化させる光学要素であり、一例として次の種類の光学要素を使用できる。屈折を利用する場合は、レンズアレイ、プリズムアレイ、屈折率分散体等が用いられ、入射光の強度が実質的に低下しない。回折を利用する場合は、図3に示す透過型の回折格子が用いられ、体積ホログラム(図3(a)参照)、レリーフ型回折格子(図3(b)参照)や屈折率変調型回折格子(図3(c)参照)等の位相変調型回折格子、振幅変調型回折格子等が用いられ、高精度に入射光光路の角度を設定できる。各光学要素は、例えばフォトポリマー法や射出成形法によって大量転写生産が可能である。
【0026】
また、光拡散を利用する場合は、図4に示す光拡散板が用いられ、多孔質体(図4(a)参照)、異なる屈折率を有する物質20が分布・分散した異種屈折率分布体・分散体(図4(b)参照)、表面が凹凸に形成された光拡散体又は散乱体(図4(c)参照)等が用いられる。さらに、光反射を利用する場合は、任意の方向に反射する微小反射体の分散体等が用いられる。いずれの光学要素も量産に適しており、容易にコストダウンが可能である。
【0027】
図2に戻って、光路を選択する光学要素12は、この光学要素12から出射される選択透過光の実質的全てが、入射光光路前方の層における全反射臨界角より大きい角度成分を有し、その他の角度成分の入射光は選択的に反射されて透過されないものである。即ち、透明媒質14と透明媒質16との界面で全反射を生じさせる条件である全反射臨界角θCより大きい角度成分の入射光だけが光路を選択する光学要素12を透過し、他の角度成分の入射光に対しては遮光される。なお、全反射臨界角θCは(1)式により求められる。
θC=sin−1(n2/n1) (1)
【0028】
具体的な光路を選択する光学要素12の一構成例としては、誘電体多層膜からなる光干渉フィルタが挙げられる。この光干渉フィルタの層構成を図5に示した。
光干渉フィルタは、高屈折率材料と低屈折率材料を順次積層して構成された誘電体多層膜であって、その光学特性としては、入射光をその波長によって選択的に反射する機能を有し、入射角に応じて選択反射する波長が短波長側にシフトする特性を有する。
【0029】
次に、図1に戻って、図1の平面光源4について図6および図7を用いて説明する。平面光源4は平面光源4からの出射光により、図6に示す拡散光と図7に示すコリメート光(平行光)との分類でき、また、平面光源4への光線の入れ方によってバックライト型(第1実施の形態)と導光板又は導波路型(第2実施の形態につき後述)とに分類できる。
拡散光は図6に示すように、面法線方向に指向性を持ったもので、低コストな任意の大きさの平面光源141が使用できる。これは、(1)内部に光源を有する場合と(2)外部に光源を有する場合とに分けられる。(1)の内部に光源を有する場合は、内部に光源を有する場合は、光源からの光が全反射光学部材2内部に直接的に導入されるため光の導入効率が向上し、光学素子と光源が一体形成できるため小型薄型化が図られる。一方、(2)の外部に光源を有する場合は、表示素子100の設計自由度が向上し、大型で任意の外部平面光源も利用することができ、高出力化が容易に行える。
コリメート光は図7(a)に示すように、出射光が出射面に対し略垂直である。
コリメート光は、ランプ周囲に配置されたレンズ、光反射板の形状、導光板背面に配置された反射板の構造、集光板の構造などを工夫することにより可能となる。このようなコリメート光を出射させる平面光源141aによれば、導光板からの出射光を平行ビームに変換して、指向性を持たせることができる。コリメート光の場合は、特定の入射角度成分の入射光を全反射光学部材に供給することで光利用効率を向上できる特長がある。
なお、後述する全反射モードにこのコリメート光を用いる場合、コリメート光の方向を変える必要があるが、この場合、(1)コリメート平面光源141a自体の向きを変えて配置するか、(2)図7(b)のように、入射光の導入側から、ガラス基板や透明樹脂等の透明媒質14、透過型回折格子等の光路を変化させる光学要素10、マイクロプリズムアレイ64,透明媒質70の順で積層して全反射光学部材3を構成すればよい。
この構成によれば、コリメート光である面状の入射光が全反射光学部材3に照射されると、入射光は透明媒質14を透過して、光路を変化させる光学要素10によりマイクロプリズムアレイ64の頂角α等により設定される所定の入射角度成分の光に光路が変換され、透明媒質70の全反射面72における全反射条件を満足する角度に光路が変換される。換言すると、光路を変化させる光学要素10は、入射光が透明媒質70の全反射面72で全反射する入射角度となるように設計されている。このように、導入されるコリメート入射光を透明媒質70の全反射面72で全反射させることが可能となる。
【0030】
再び、図1に戻って、図1の平面光源4は全反射光学部材2に図6で説明した拡散光を照射する例を示しているが、この場合、コリメート光であってもよい。
そして入射光としては、青色、緑色、赤色等の可視光を使用している。光源の種類としては、例えば、蛍光体をR光、G光、B光を発光する材料で構成される蛍光ランプや、安価で波長域の定まったLEDや、平面状の表示管であって面状光が直接的に得られるFED、R光、G光、B光を発光する材料で構成され、コリメート光が容易に得られるレーザ光源や、低電圧化を図ることができて光源の寿命を大幅に向上させることができ、面状光が得られる無機又は有機EL等が使用できる。
【0031】
図8は薄膜無機EL素子で、無機EL層はR光、G光、B光を発光する材料で構成され、点光源と見なせるようにパターニング形成される。また、反射電極も各色に対応して分離され、各色を独立で発光させることができる。無機EL層から発光した光はマイクロレンズアレイにより平行化されコリメート光を出射する。
具体的には、ガラス等の透明基板上にITOなどの透明電極を成膜し、その上にSiO2や強誘電体などの第1絶縁層を成膜する。その上に点光源と見なせるような適当な領域のみにZnS:Mnなどの無機EL層をパターニングして形成する。その上に前述と同材料の第2絶縁層を成膜し、最後にアルミ等の金属膜による反射電極を成膜する。
一方、基板の裏面にはマイクロレンズアレイを形成する。両電極間に交流電圧を印加すると、パターニングされた領域のみ発光し、その殆どがマイクロレンズ側に出射して、マイクロレンズアレイにより平行光となる。発光色は、無機EL材料を適宜選択することにより、UV光から可視3原色であるR光、G光、B光、および白色まで可能である。
【0032】
図9は有機EL素子で、有機EL層はR光、G光、B光を発光する材料で構成され、点光源と見なせるようにパターニング形成される。また、カソード電極も各色に対応して分離され、各色を独立で発光させることができる。前例と同様に有機EL層から発光した光はマイクロレンズアレイにより平行化されてコリメート光を出射する。
具体的には、ガラス等の透明基板上にITOなどの透明電極をアノード電極として成膜する。その上にSiO2などの絶縁層を点光源と見なせるような適当な領域のみに開口部を設けてパターニング形成する。その上に有機EL層、MgAg等の金属反射膜をカソード電極として成膜する。有機EL層は低分子有機材料、又は高分子有機材料など適宜選択可能であり、また、層構成としては電子・ホール輸送層などを積層したものから単層構造のものまで適宜選択可能である。
一方、基板の裏面にはマイクロレンズアレイを形成する。両電極間に直流電圧を印加すると、絶縁層の開口部のみ発光し、その殆どがマイクロレンズ側に出射して、マイクロレンズアレイにより平行光となる。発光色は、無機EL材料を適宜選択することにより、UV光から可視3原色であるR光、G光、B光、および白色まで可能である。
発光材料に用いる有機物質は、色素分子と呼ばれる低分子系と、導電性高分子と呼ばれる高分子系に分けられる。現在は純度を高くできることと、発光効率の高い有機ELを作ることができる低分子系がよく用いられている。
【0033】
低分子発光材料は積層構造の発光素子を形成するため、主として有機分子線蒸着法(Organic Mol−ecular Beam Deposition:OMBD)により成膜する場合が多い。この方法の利点は積層構造を作製するのに都合がよく、任意の膜厚の積層構造を作製できることにある。
低分子の有機色素は色素レーザなどに用いるものがあり、光励起により発光する有機材料が多く開発されているが、電流注入で強い発光を示すものはAlq2 の開発以降、多くの材料が開拓されている。これらの色素分子は有機分子線蒸着法により成膜でき、容易に積層構造が形成可能である。
【0034】
青色の発光を示す色素分子にはアントラセン(anthracene)、シクロペンタジエン誘導体(PPCP:1,2,3,4,5−pentaphenyl−1,3−cyclopentadiene)、ジスチルベンゼン(DSB)、その誘導体(PESB)などがある。
【0035】
緑色発光を示すものにはAlqの他、tris(4−methyl−8−quinolinolate)aluminume(III )(Almq ),コロネン(coronene)などが挙げられる。
【0036】
(Znq1 )は黄色の発光を示し、赤色の発光を示す材料としてはベリレン誘導体(BPPC:NN’−bis(2,5−di−tert−butylphenyl)−3,4,9,10−perylenedi−carboximide),perylene,DCM:4−(di−cyanomethylene)−2−methyl−6−(p−dimethyaminostyryl)−4H−pyran,Nile redなどがあるが、特にEu錯体(1,10−phenanthroline)−tris−(4,4,4−trifluoro−1−(2−thienyl)−butane−1,3−dionate)Europium(III ),(Eu(TTA) phen)は614nmに鋭い発光を持ち極めて単色性の高い発光材料として用いられる。
【0037】
有機ELの構造の1例としては、蛍光体単層に、蛍光体単層を挟んで上下から電子輸送と正孔輸送剤を染み込ませる半導体工程において拡散形成されたp層とn層をする構造のようなものを挙げることができる。
【0038】
図10は電界放出(フィールドエミッション)型の発光素子(FED)で、蛍光体はR光、G光、B光を発光する材料で構成され、点光源と見なせるようにパターニング形成される。カソード基板上に各カソード電極を形成し、その上に電子放出層を形成する。電子放出層は電界により電子が放出する材料と構造で形成される。例えばMo、W等の金属、Si等の半導体、カーボンなどの材料が適する。電子放出量は、その電子放出領域が点在するように形成する。
一方、透明なアノード基板上には透明なアノード電極と電子励起により発光する蛍光体を成膜する。必要により蛍光体上にはアルミ薄膜等のメタルバックを形成する。前記の2枚の基板は電子放出層と蛍光体が向き合うように対向配置され、内部を高真空状態にして周辺を封止する。蛍光体はその発光領域が点光源と見なせるように適宜パターニングされ、前述の電子放出領域より放出される電子照射に対向させる。
アノード基板の外面にはマイクロレンズアレイを配置する。この構成によりカソード電極が負、アノード電極が正になるように高電圧を印加すると電子放出層から電子が放出し、印加電圧に応じて加速され対向する蛍光体に衝突する。蛍光体は衝突電子により励起発光する。発光した光は前方と後方に出射されるが、後方成分はメタルバックで反射され前方に出射する。この発光領域は前述の構成により点光源と見なせる。また、この発光領域はマイクロレンズアレイの各々の主焦点位置に配置されることにより、マイクロレンズアレイに入射される光は平行光に変換される。発光色は蛍光体を適宜選択することにより、UV光から可視3原色であるR光、G光、B光、および白色まで可能である。
【0039】
上記平面光源は、直接面状光が得られるもの以外は、例えば、複数の点光源や線光源を集結させることで面状光を形成したり、1本又は複数本の光ビームを偏向走査させることで面状光を形成する。また、単に点光源や線光源からの光を、拡散・散乱、屈折、回折等を行うフィルタを通すことで面状光を形成して照射するものであってもよい。
複数の点光源や線光源を集結させる方式としては、例えばLEDを縦横にマトリクス配置し、光量が均一となるように発光させる構成や、例えば蛍光ランプを並列配置させて発光させる構成のもの等が挙げられる。また、偏向走査させる方式としては、例えば半導体レーザやガスレーザ等のレーザビームを、ポリゴンミラー等により偏向走査させることで面状光を得る構成や、平面表示素子全体を真空封止して陰極線を走査させて蛍光体を励起発光させる構成のもの等が挙げられる。なお、レーザビームは複数の照射スポットを形成するマルチビームを用いることで、より効率的に面状光を得ることができる。いずれにせよ、平面光源と同等の面状光を得ることができれば点光源や線光源等のいずれの光源を用いることできる。
【0040】
さらに、光源からの光を全反射光学部材2に照射する際、予め面状光を形成して照射する以外にも、点光源や線光源による光をそのまま全反射光学部材2に対して順次走査させながら導入してもよい。この場合には、例えば上記したレーザビームの走査等が好適に利用できる。
【0041】
再び図1に戻って、図1の光結合要素6について詳述する。
光結合要素6は、全反射面における入射光の全反射条件を崩し、光結合要素6に光を結合させて取り出し、光路前方に出射させるものである。この光結合要素6には、取り出した光の光路を変更する光路変更手段、特定波長成分を吸収する特定波長成分吸収手段が適宜設けられる。
具体的には、例えば次の(1)〜(3)に示す種類のものがここで利用できる。
(1)屈折により光路を変更するもの又はその機能を有するもの。
図11は屈折により光路を変更する光結合要素を示す図であって、(a)はレンズアレイ、(b)はプリズムアレイ、(c)は屈折率分布レンズ体である。図において、全反射面22に近接配置させることで取り出した出力光の光路を変更する屈折体として、例えば、図11(a)に示すレンズアレイ、図11(b)に示すプリズムアレイ、図11(c)に示す屈折率分布レンズ体等が挙げられる。これらのレンズアレイ、プリズムアレイによれば、全反射光学部材2の全反射面22から取り出した出力光を集光或いは拡散させて異なる方向に出射させることができ、出力光に出射方向性を持たせたり、出射方向性をなくすことを出力光の強度を低下させることなく簡単な構成で行える。
【0042】
(2)透過型回折格子又はその機能を有するもの。
取り出した光を透過させると共に回折により出射方向を変更する透過型回折格子としては、前述と同様の図3(a)に示す体積ホログラム、図3(b)に示すレリーフ型回折格子、図3(c)に示す屈折率変調型回折格子、また、振幅変調型回折格子等が挙げられる。これらの透過型回折格子によれば、出力光の出射角度を正確に設定することができる。また、例えばフォトポリマー法や射出成形法によって大量生産が可能となり、表示素子自体のコストダウンが図られる。
【0043】
(3)光拡散体又は光散乱体或いはその機能を有するもの。
図12は取り出した光を拡散又は散乱させる光結合要素を示す図であって、(a)は多孔質体、(b)は高屈折率微粒子等の異なる屈折率を有する物質の分散体又は分布体、(c)は表面に凹凸が形成された光拡散体又は光散乱体である。光を拡散又は散乱させる光拡散体又は光散乱体としては、図12(a)に示す量産に適した多孔質体、図12(b)に示す高屈折率微粒子等の異なる屈折率を有する物質20の分散体又は分布体、図12(c)に示す表面に凹凸が形成された光拡散体又は光散乱体等が挙げられる。これらの光拡散体又は光散乱体によれば、拡散又は散乱により出力光を任意の方向に散らすことができ、出力光の出射方向性をなくすことができる。
【0044】
図1に戻って、上述した全反射光学部材2,平面光源4,光結合要素6により構成した表示素子100の光変調動作を次に説明する。
図1に示す全反射光学部材2に平面光源4からの光が導入されると、光路を変化させる光学要素10及び光路を選択する光学要素12を透過した光が全反射光学部材2の全反射面22で全反射されることになる。そして、この全反射面22に光結合要素6が近接した領域では、全反射面22における全反射条件が崩されて、光結合要素6に全反射面22から光が取り出される。取り出された光は全反射光学部材2とは反対側の表示側に出射され表示光となる。一方、光結合要素6が全反射面22から離間した領域では、全反射面22で全反射されて表示側に出射されることはない。
このように、本実施形態の表示素子100は、光結合要素の構成が単純であるため、空隙ギャップ、膜均一性が大幅に低減でき、大面積化への実用性に優れた構成となっている。
【0045】
上記全反射構成のバックライト型平面表示素子100によれば、低コストの構成で面状の光源からの入射光を面状のまま直接的に高効率で全反射光学部材2に導入するため、例えば入射光を端面側から導入する場合と比較して入射光の導入口を格段に広く採ることが可能となり、入射光との結合効率が向上し、表示素子100自体の薄型化に影響されることなく、高効率で面状の全反射光を導入することができる。これにより、光結合要素6が全反射面に近接配置された領域から、全反射面22から取り出された入射光を表示面側に高効率で出射することができる。従って、表示素子100の光路前方側の面では、光結合要素6の設けられた領域だけが光り、表示素子100から画像様に光が出射される。即ち、必要箇所だけに画像表示を行うことができる。
また、この構成によれば、導光板や光導波路を使用する場合に生じるクロストークによる局所的な光量低下が防止され、表示画面の全面に亘って均等な明るさの表示が可能となる。
【0046】
そして、表示素子100内の各界面で反射される入射光の一部は、界面における反射等により光路前方に再投入されるため、表示素子100の高出力化も容易に達成できる。さらに、全反射光学部材2単体では透過光が実質的に生じないため、導入した光量が減衰することがなく、光利用効率を向上できる。なお、全反射光学部材2が空気(不活性ガスであってもよい)と接触する気体接触界面を全反射面とすることにより、全反射を生じさせる屈折率の層を別途設けることなく単純構造にできる。
また、平面光源の配置位置が自在に選択でき、数多くの光源を実装することが可能となり、光の出射輝度を向上できる。さらに、平面光源の入射光角度分布制限がなく、既存のバックライト光源が使用可能となる。なお、図示は省略するが、表示素子100の入射光導入側に、この表示素子100により反射された入射光を表示素子100側に再投入するための反射体を設けてもよい。これにより、光のリサイクルが行われ、光利用効率が向上して高効率化が図られる。
【0047】
次に、上述した表示素子の2次元配列された平面表示素子の単純マトリクス駆動について図13および図14を用いて説明する。
図13は静電気により可撓薄膜が変位する光変調素子(以後、「MEM」という。)により形成した表示素子を2次元配列した平面表示素子の平面図で、
図14は図13のC−C断面図で(a)は非駆動時、(b)は駆動時の状態を示す図である。
図13及び図14に示すように、本実施形態の平面表示素子200は、全反射光学部材2の全反射面22上に光結合要素32〜38(図14の6)がm行n列(m、nは整数)の2次元状に配列されている。即ち、全反射面22上には入射光に対して透明な信号電極32が列方向にそれぞれn列平行配置され、この信号電極32に直交する行方向に、同じく入射光に対して透明な走査電極34が信号電極の両側方に形成された一対の柱材36a,36bを介してm行平行配置されている。この信号電極32と走査電極34との重なり部分が一画素の領域を構成する。なお、走査電極34の信号電極32側には、電気絶縁性を有する光拡散層38が形成され、走査電極34と光拡散層38により可撓薄膜を形成している。
【0048】
電気絶縁性を有する光拡散層は、例えばSiO2、SiNx等の無機絶縁膜や、ポリイミド等の有機絶縁膜が使用可能である。また、可撓薄膜と信号電極の間の空隙形成には、空隙部に予め犠牲層を形成し、その上に可撓薄膜を形成してから最後に犠牲層をエッチング除去して空隙を得ることができる。可撓薄膜に光拡散性を付与する手段としては、フォトリソ・エッチング等により表面に凹凸を形成する方法や、屈折率の異なる微粒子を上記絶縁膜に分散する方法等で得られる。
【0049】
上記構成の平面表示素子200の光変調動作を説明すると、まず、図14(a)に示すように、信号電極32に印加される電圧と走査電極34に印加される電圧との間の電位差が非駆動電圧Voffであるとき、可撓薄膜40は可動(吸着)せずニュートラル状態の平面状を呈し、全反射光学部材2に導入された光は表示側に出射されない。
【0050】
一方、図14(b)に示すように、信号電極32に印加される電圧と走査電極34に印加される電圧との間の電位差が駆動電圧Vonに達すると、信号電極32と走査電極34との間に静電気力が発生して可撓薄膜40は信号電極32に吸着される。すると、全反射光学部材2に導入された光は、可撓薄膜40が信号電極32に吸着された領域で全反射条件が崩れ、信号電極32及び可撓薄膜40を通じて取り出される。この取り出された光が表示側に出射されることになる。図14(b)では3個のMEMすべてが駆動電圧Vonに達している例を示しているが、勿論、3個のMEMのうちどれかの信号電極32に印加される電圧を図14(a)の場合の電圧としておくことにより、そのMEMだけ出射しないようにすることができる。
また、逆に、3個のMEMすべての信号電極32の電圧を図14(b)の場合の電圧としておいても、走査電極34に所定の電圧が印加されていなければ、信号電極32に印加される電圧と走査電極34に印加される電圧との間の電位差が駆動電圧Vonに達しないためどのMEMも出射しないこととなる。
したがって、走査電極34に時間的に順次所定電圧を印加させていき、これと同期してそのときの走査電極34と交差する複数のMEMのうち出射させたいMEM(画素)の信号電極に所定電圧(例えばゼロ電圧)を与えることにより画像様に出射させることができる。
【0051】
このように、上記構成の平面表示素子200によれば、可撓薄膜40と信号電極32とを電気機械動作により離反又は接触させることで導光拡散作用が得られ、この導光拡散作用を利用して光変調が可能となる。即ち、可撓薄膜40と信号電極32との間に空隙が形成されているときは、全反射光学部材2内の全反射条件が満足されて信号電極32からの光を遮断する一方、可撓薄膜40を信号電極32に接触させたときは、全反射条件が崩されて信号電極32からの光が可撓薄膜40側へ導光される。この導光された光を可撓薄膜40内の光拡散層38で拡散することで、可撓薄膜40からの光の出射が可能になる。
【0052】
ここで、上記のMEMの出射原理について詳しく説明する。MEMの使用原理は3つに分類され、以下、第1〜第3使用例として説明する。
まず、MEMの第1使用例について図15および図16を用いて説明する。
第1使用例は前述した全反射モードのものである。図15は第1使用例MEMを示す断面図、図16は図15に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図である。
可撓薄膜を電気機械動作させて光変調させる動作原理としては、可撓薄膜と透明な信号電極とを離反又は接触させることによる導光拡散作用(以下、導光拡散と称する。)を利用することができる。導光拡散では、空隙を光の透過抵抗として、空隙が形成されている際には、信号電極からの出射光を遮断若しくは減衰させる。 一方、可撓薄膜を信号電極に接触させた時のみに、信号電極からの出射光を可撓薄膜へ導光(モード結合)させ、その光を可撓薄膜において拡散させることで、可撓薄膜からの出射光の強度を制御する(光変調する)。
図15に示すように、導光板50上には、光線に対して透明な一方の電極(電極)51を形成してある。この例としては、電子密度の高いITOなどの金属酸化物、非常に薄い金属薄膜(アルミなど)、金属微粒子を透明絶縁体に分散した薄膜、又は高濃度ドープしたワイドハンドギャップ半導体などが好適である。
電極51の上には、絶縁性の支柱52を形成してある。支柱52には、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、セラミック、樹脂などを用いることができる。支柱52の上端面には、ダイヤフラム53を形成してある。電極51とダイヤフラム53との間には、空隙(キャビティ)11が形成されている。このダイヤフラム53には、ポリシリコンなどの半導体、絶縁性のシリコン酸化物、シリコン窒化物、セラミック、樹脂などを用いることができる。また、ダイヤフラム53の屈折率は、導光板50の屈折率と同等かそれ以上が好ましい。
ダイヤフラム53の上には、光拡散層55、例えば、無機、有機透明材料の表面に凹凸を形成したもの、マイクロプリズム、マイクロレンズを形成したものや、無機、有機多孔質材料、又は屈折率の異なる微粒子を透明基材に分散したものなどを形成してある。
光拡散層55の上には、光線に対して透明な他方の電極(電極)57を形成してある。例として電極51と同様の材料のものを用いることができる。ダイヤフラム53、光拡散層55、電極57は、可撓薄膜を構成している。
導光板50とダイヤフラム53との間には空隙11が存在するが、この空隙11は支柱52の高さで略決定される。空隙11の高さは、例えば、0.1μmから10μm程度が好ましい。この空隙11は、通常、犠牲層のエッチングにより形成される。
また、上述の構成例の他に、ダイヤフラム53と光拡散層55とを同一の材料で構成しても良い。例えば、窒化シリコン膜でダイヤフラム53を構成し、上面側の表面に凹凸を形成することによって、拡散機能を持たせることができる。
【0053】
このように構成した平面表示素子61の光変調の動作原理を説明する。
電圧OFF時、両電極51、57の電圧がゼロで、ダイヤフラム53と導光板50との間に空隙11(例:空気)が存在する場合、導光板50の屈折率をnwとすると、空気との界面における全反射臨界角θcは、θc=sin−1(nw)となる。従って、光線は、界面への入射角θが、θ>θcのとき、図15に示すように、導光板50内を全反射しながら進む。
電圧ON時、両電極51、57に電圧を印加し、ダイヤフラム53と導光板50表面とを接触又は十分な距離に近づけた場合、図16に示すように、光線は、ダイヤフラム53側に伝搬透過し、更に光拡散層55により拡散されて表面側に出射する。
【0054】
この実施形態による平面表示素子61によれば、電圧印加によるダイヤフラム53の位置制御により、光変調を行うことができる。なお、導光板50とダイヤフラム53の間には光線に対して透明な電極51があるが、通常使用される薄膜の厚さ(2000A)程度であれば、上述の動作上問題の生ずることはない。
また、この平面表示素子61では、電圧の値により、ダイヤフラム53と導光板50との間隙距離、接触面積を変化させることができる。これによって、透過光量の制御が可能となる。このような作用を利用することにより、印加電圧を可変して階調制御も可能にできる。
【0055】
次に、本発明に用いられるMEMの第2使用例を図17〜図19を用いて説明する。
可撓薄膜を電気機械動作させて光変調させる動作原理としては、ファブリペロー干渉を利用することができる。ファブリペロー干渉では、二枚の平面が向かい合わせに平行に配置された状態において、入射光線は、反射と透過を繰り返して多数の光線に分割され、これらは互いに平行となる。透過光線は、無限遠において重なり合い干渉する。面の垂線と入射光線のなす角をiとすれば、相隣る二光線間の光路差は
x=nt・cosi
で与えられる。但し、nは二面間の屈折率、tは間隔である。
光路差xが波長λの整数倍であれば透過線は互いに強め合い、半波長の奇数倍であれば互いに打ち消し合う。即ち、反射の際の位相変化がなければ、
2nt・cosi=mλ
で透過光最大となり、
2nt・cosi=(2m+1)λ/2
で透過光最小となる。但し、mは正整数である。
即ち、光路差xが所定の値となるように、可撓薄膜を移動させることにより、信号電極側から出射される光を、光変調して可撓薄膜から出射させることが可能となる。
【0056】
このようなファブリペロー干渉を利用した平面表示素子の具体例を図17〜図21を参照して説明する。図17は第2使用例の平面表示素子の光変調部を示す平面図、図18は図17のA−A断面図、図19は図17のB−B断面図、図20は青色光源の分光特性を示す説明図、図21は図17に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図、図22はMEMの光強度透過率を示す説明図である。
図17〜図19において、光線に対して透明な基板71上には、誘電体多層膜ミラー73を設けてある。基板71上には、誘電体多層膜ミラー73を挟んで両側に一方の電極(電極)75を一対設けてある。基板71上には、電極75の左右側(図17の左右側)に支柱52を設けてある。支柱52の上端面には、ダイヤフラム53を設けてある。誘電体多層膜ミラー73に対向するダイヤフラム53の下面には、誘電体多層膜ミラー77を設けてある。誘電体多層膜ミラー73と誘電体多層膜ミラー77との間には、空隙11が形成されている。ダイヤフラム53の表面には、電極75と対向するように、他方の電極(電極)79を一対設けてある。なお、図19中、80はスペーサである。
【0057】
図21に示すように、板状の平面光源ユニット81は青色、緑色、赤色のコリメート光を表面側から本発明により時間順次に出射する。
青色光源83の発光光線の分光特性は、図20のようになる。即ち、440nm付近に中心波長λ0を持つ光線をバックライト光の1色として使用する。
【0058】
図21において、このように構成される光変調部85における電圧OFFのときの空隙11の間隔をtoff とする(図21の左側の状態)。これは素子作製時に制御可能である。また電圧を印加したとき静電気力により空隙11の間隔が短くなるがこれをtonとする(図21の右側の状態)。tonの制御は、印加する静電気応力とダイヤフラム53が変形したとき発生する復元力のバランスで可能である。より安定な制御を行うには、この例のように、変位が一定となるようにスペーサ80を電極上に形成してもよい。このスペーサは絶縁体の場合、その比誘電率(1以上)により、印加電圧を低減する効果がある。また、導電性の場合には、更にこの効果は大きくなる。また、電極とスペーサとは、同一材料で形成してもよい。
ここで、ton、toff を下記のように設定する。(m=1)。
ton =1/2×λ0=220nm(λ0:光線の中心波長)
toff =3/4×λ0=330nm
また、図18の誘電体多層膜ミラー73、77は、光強度反射率をR=0.85とする。更に、空隙11は空気又は希ガスとし、その屈折率はn=1とする。光線は、コリメートされているので光変調部85に入射する入射角iは、略ゼロである。このときの光変調部85の光強度透過率は図22のようになり、電圧を印加しないときはtoff 330nmで、330nm近辺の光線を透過させ、また、電圧を印加してton=220nmで光線440nm近辺の光線を透過させる。
従って、電圧を印加しないときはtoff 330nmであり、440nm近辺にピークを有する青色光線はほとんど透過しない。一方、電圧を印加してton=220nmとなると、青色光線は透過する。
この光変調部85を有した平面表示素子91によれば、このようにして、ダイヤフラム53を撓ませることにより、多層膜干渉効果を発生させて、光線の光変調を行うことができる。
以上は青色光線の例であるが、他の波長の可視光線も上記図20および図22の範囲内にあるので、他の緑、赤色についてもこの干渉範囲で十分に機能する。
なお、干渉の条件を満たせば、空隙11の間隔t、屈折率n、誘電体多層膜ミラー73、77の光強度反射率Rなどはいずれの組合せでも良い。
また、電圧の値により、間隔tを連続的に変化させると、透過スペクトルの中心波長を任意に変化させることが可能である。これにより透過光量を連続的に制御することも可能である。即ち、印加電圧による階調制御が可能となる。
【0059】
次に、本発明に係るMEMの第3使用例を図23〜図25を用いて説明する。図23は第3使用例の平面表示素子の光変調部を示す斜視図、図24は図23に示した光変調部の断面図、図25は図23に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図である。
光線に対して透明な基板101上には、光線に対して透明な透明電極103を設けてある。基板101は、光が透過する開口部以外を絶縁性の遮光膜105で遮光してある。透明電極103、遮光膜105の表面には、絶縁膜107を形成してある。
また、この基板101上の開口部の両側には、絶縁性の支柱109を設けてある。支柱109の上端には、可撓薄膜である遮光板111を設けてある。遮光板111は、片持ち梁構造を有し、導電性で光線を吸収、又は反射する材料で構成される。この梁構造を有した導電性の遮光板111は、単一の薄膜で構成されてもよく、また複数の薄膜で構成されてもよい。
具体的には、光線を反射するアルミ、クロムなどの金属薄膜、光線を吸収するポリシリコンなどの半導体による単体構成や、シリコン酸化物、シリコン窒化物などの絶縁膜、ポリシリコンなどの半導体薄膜に金属を蒸着した構成、又は誘電体多層膜などのフィルターを蒸着した複合構成とすることができる。遮光板111は、開口部の形状と対応しており、開口部の大きさより若干大きくしてある。
このように構成された光変調部113を有する平面表示素子115を、光線平面光源ユニット81上に配置する。導電性の遮光板111と透明電極103との間に電圧を印加しないときは、遮光板111は開口部と対向しており、開口部から透過した光線は遮光板111によって吸収又は反射される(図25の左側の状態)。
一方、遮光板111と透明電極103との間に電圧を印加すると、両者間に働く静電気応力により、遮光板111がねじれながら透明電極103側に傾く(図25の右側の状態)。即ち、遮光板111による遮蔽がなくなる。これにより開口部から透過した光線は、更に前方に透過することができる。また、再度電圧をゼロにすると、梁の弾性により遮光板111は元の位置に復帰する。
また、電圧の値により、遮光板111の傾き度合い、即ち、透過光量を連続的に変化させることが可能である。これを利用して印加電圧による階調制御が可能となる。
このように、上述の平面表示素子115によれば、遮光板111を撓めることにより、光線の進路を変化させて、光線の光変調を行うことができる。
【0060】
次に、図1の表示素子100を用いて本発明が行うフィールドシーケンシャル駆動について図26および図27を参照して説明する。
図26はフィールドシーケンシャル駆動に用いる3色のLEDチップとマイクロレンズアレイによるコリメート3色平面光源の例を示す図である。図26において、R光LEDチップ302R、G光LEDチップ302G、B光LEDチップ302Bの3個のLEDチップとマイクロレンズアレイ304により平面光源が構成され、これからコリメート光306を出射する。図1の平面光源4は拡散光であったが、ここではコリメート光を用いている。
フィールドシーケンシャル駆動は基本的には、これらの3色の独立の色R、G、Bの時間における加法混色により任意の色を見せる方式である。
具体的には、図27のような色の異なる複数のR、G、B光源を用いて、各色毎に独立な輝度調整が可能なようにして、均一な面輝度を呈する平面光源とし、図27に示すように、例えば、フリッカが発生しない60Hzのフィールド周期T(T=1/60sec)を、さらに3つの時間に分割したT/3(T/3=1/180sec)間隔で順次RGBのLEDチップを点灯させて、その上にMEMアレイ等を配置させ、各色LEDの点灯に同期させながら画像信号に応じた光変調を行うことにより、任意の色の表示が可能となる。
図27はR、G光のLEDが点灯するタイミングでMEMをON(透過)させると、R+G=黄色の表示ができることを示している。同様に、R、G、B光のLEDが点灯するタイミングでMEMをON(透過)させると、R+G+B=白色の表示が可能となる。
なお、MEMを透過した光は、光拡散層により拡散出射され、視野角特性の良い表示となる。
このように図1のR光、G光、B光が独立で制御できるコリメート平面光源から時間順次に出射される各R光、G光、B光に同期して、前述の平面配置されたMEMを単純マトリクス駆動により画像様に開閉時間を変化させることにより、人間の目には所望のカラーの所望の明るさで見えることとなる。
以上、このようなフィールドシーケンシャル駆動によるカラー表示は、カラーフィルタを用いた従来の平置加法混色によるカラーLCDに比べれば、
1、高解像度
2、ドライバーIC数の削減
3、カラーバランスの調整容易(ホワイトバランスの容易)
4 カラーフィルター不要
という利点を生ずる。1、2はセグメント・ライン数が減少することにより、3は色毎に制御可能なことから達成される。
さらに、このようなフィールドシーケンシャルをMEMを用いて行なうことにより、高精細、高光利用効率で安価でかつ高速可能でしたがってフリッカのない表示素子が実現可能である。
【0061】
以上は、すべてバックライト型の平面光源を用いていたが、本発明はこれに限られるものではなく、導光板/導波路を用いた平面光源を用いることも可能である。本発明の第2の実施の形態は、導光板/導波路型平面光源によるフィールドシーケンシャルの例である。
図28は本発明の第2の実施の形態に係るもので、フィールドシーケンシャルが適用される導光板/導波路型平面表示素子の概念的な構成を示すものである。
図28は導光板/導波路型平面光源の第1例の断面図、図29は導光板/導波路型平面光源の第2例を示す断面図、図30は導光板/導波路型平面光源の第3例を示す断面図である。
平面表示素子の平面光源ユニットとしては、種々の構成が考えられるが、図28に示すように、平面光源ユニット141は、光源143と、光反射板145と、導光板147と、拡散板149と、集光板151とにより構成することができる。
光源143は導光板147の端面側に配置してある。光源143からの光線は、光反射板145によって導光板147の端面から入射する。導光板147の表面には拡散板149を設けてあり、拡散板149の表面には更に集光板151を設けてある。導光板147の端面から入射した光線は、拡散板149、集光板151を通過して出射される。
【0062】
更に、平面光源ユニットは、図29に示すように、導光板147内の光路が全反射臨界角度より高くなるように、光源周囲の光反射板145を傾斜させ、導光板147内に光線を入射させるものとしてもよい。
この平面光源ユニット141bでは、入射された光線が導光板147を全反射しなが終端まで進み、終端に設けた反射板153で反射されて、さらに全反射をしながら光源143側に戻る。
この平面光源ユニット141bによれば、指向性の無い平面光源を得ることができる。この平面光源ユニット141bは、上述した第1使用例の平面表示素子61に好適に用いることができる。
図30は導光板/導波路型平面光源の第3例を示す断面図で、コリメート光を用いた平面光源の断面図である。図30において、310はアクリル、ガラス、ポリカーボネート等の材質の導光体であり、311はハーフミラー等の偏向手段、312は入射光を垂直方向へ偏向した出射光である。
偏向手段311の具体例としては導光体310と異なる屈折率の透明材料からなる媒体が好ましい。実際には、導光体310を図のように斜めに複数層重ね、その間を接着層で固定する。この接着層は前記の偏向手段311に相当し、その屈折率は導光体310の屈折率に対し僅かな差を有する。
図31の拡大図に示す平面光源はフィールドシーケンシャル駆動によるカラー表示素子用に好適である。すなわち、LEDのR光源302R、G光源302G、B光源302Bとマイクロレンズアレイ304による平面光源301からのコリメート光306を、導光板310に入射すると、ハーフミラー(又は異なる屈折率の透明材料からなる媒体)311により、一部が反射されて垂直方向へ偏向し光線312として出射される。又、入射光306の残りは透過し、次のハーフミラー311で一部が反射されるというように順々に反射される。導光板310と平面光源ユニット301の組合わせは、図面奥行き方向にも展開されているので垂直方向への出射光312は面光源として出射構成され、導光体310の上面側に図示していないMEMを置いて出射光312を入射させれば表示素子が可能となる。
【0063】
なお、図31では、1個のマイクロレンズに対し1個の光源を配置しているが、1個のマイクロレンズに対しR光源、G光源、B光源を集めて配置してもよい。また、平面光源として最終的に出射される面内が輝度及び色ともに均一となるように、各色の光源とマイクロレンズを適宜配列させても良い。
本実施の形態によれば、平面光源の面内全体にコリメート光源を配置する必要が無く、コリメート光源に必要な光源の数、面積を大幅に低減させることが可能であり、低コストを実現できる。
【0064】
以上のような導光板/導波路型平面表示素子においても、上述のように本発明によるMEMを用いたフィールドシーケンシャル駆動を行うことができることはいうまでもない。すなわち、図27のような色の異なる複数のR、G、B光源を用いて、各色毎に独立な輝度調整が可能なようにして、均一な面輝度を呈する平面光源とし、図27に示すように、例えば、フリッカが発生しない60Hzのフィールド周期T(T=1/60sec)を、さらに3つの時間に分割したT/3(T/3=1/180sec)間隔で順次RGBのLEDチップを点灯させて、その上にMEMアレイ等を配置させ、各色LEDの点灯に同期させながら画像信号に応じた光変調を行うことにより、任意の色の表示が可能となる。
このようなフィールドシーケンシャル駆動によるカラー表示は、カラーフィルタを用いた従来の平置加法混色によるカラーLCDに比べれば、
1、高解像度
2、ドライバーIC数の削減
3、カラーバランスの調整容易(ホワイトバランスの容易)
4 カラーフィルター不要
という利点がこの導光板/導波路型平面表示素子においても生ずる。
さらに、このフィールドシーケンシャルをMEMを単純マトリクス駆動させることによって、高精細で、高光利用効率で安価でかつ高速可能でしたがってフリッカのない薄型の表示素子が実現可能となる。そしてこの実施の形態によれば、導光板/導波路型平面表示素子としているので、コリメート光源に必要な光源の数、面積を大幅に低減させることが可能である。
【0065】
また、本発明に用いられるMEMの駆動には上記の単純マトリクス駆動の他にアクテイブマトリクス駆動を適用することも可能である。
次に、本発明に用いられるアクテイブマトリクスについて、図32〜図35を用いて説明する。
図32はMEMの第1の使用例を示す平面図、図33は図32のA−A断面図、図34は図32のB−B断面図、図35は図32に示した画素部の等価回路図である。
上述した平面表示素子は単純マトリクス駆動を可能としたが、平面表示素子はアクティブ駆動を行うものであってもよい。即ち、この実施形態による平面表示素子21では、画素毎に能動素子(例としてTFT)23を設けてある。TFT23は、ゲート電極25、絶縁膜27、a−Si:H層29、一方の電極(ドレイン電極)31、一方の電極(ソース電極)33から構成される。このTFT23は、基板35上に形成される。
TFT23のソース電極33には、画素電極37が接続される。ドレイン電極31には、列毎の画像信号ライン39が接続される。ゲート電極25には、行毎の走査信号ライン41が接続される。
画素電極37は、光変調部43にある可撓薄膜9の上部に積層される。可撓薄膜9は、支柱52に架橋される。また、画素電極37と対向して、基板35には他の電極(共通電極)47が設けられ、電位Vcomが印加される。
【0066】
このように構成された平面表示素子21の光変調部43では、ゲート電極25に接続された走査信号ライン41にTFT23を導通させる電圧が印加される。そして、ドレイン電極31に接続された画像信号ライン39に所望の画像信号電圧が印加されると、ドレイン電極31とソース電極33とが導通する。従って、画像信号電圧が、画素電極37に印加されることになる。これにより、共通電極47の電位Vcomと画素電極37の電位との電圧により静電気応力が働き、所望の光変調を行うことができる。
この後に他の行の走査のため、TFT23が非導通となっても上述の光変調状態は維持され、複数の行のマトリクス変調が可能となる。
【0067】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る平面表示素子によれば、各々独立で制御可能な複数の異なる波長を有する光源と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイとからなり、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させ、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調するようにしたので、高解像度で、ドライバーIC数の削減ができ、カラーバランスの調整容易(ホワイトバランスの容易)で、カラーフィルター不要というフィールドシーケンシャル駆動の利点が得られると共に、MEM駆動により安価でかつ高速可能で、したがってフリッカのない薄型の表示素子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光変調素子(MEM)の搭載された表示素子の概略的な構成を示す図である。
【図2】図1の全反射光学部材の具体的な一構成例を示す図である。
【図3】透過型の回折格子を示す図であって、(a)は体積ホログラム、(b)はレリーフ型回折格子、(c)は屈折率変調型回折格子である。
【図4】光拡散板を示す図であって、(a)は多孔質体、(b)は異なる屈折率を有する物質が分布・分散した異種屈折率分布体・分散体、(c)は表面が凹凸に形成された光拡散体又は散乱体である。
【図5】光干渉フィルタの層構成を示す図である。
【図6】平面光源からの拡散光を示す説明図である。
【図7】平面光源からのコリメート光を示す説明図である。
【図8】R光、G光、B光を発光する材料で構成された無機EL層を有する薄膜無機EL素子で、点光源と見なせるようにパターニング形成された例を示す図である。
【図9】R光、G光、B光を発光する材料で構成された有機EL層を備えた有機EL素子で、点光源と見なせるようにパターニング形成された例を示す図である。
【図10】R光、G光、B光を発光する材料で構成された蛍光体を備えた電界放出(フィールドエミッション)型の発光素子で、点光源と見なせるようにパターニング形成された例を示す図である。
【図11】屈折により光路を変更する光結合要素を示す図であって、(a)はレンズアレイ、(b)はプリズムアレイ、(c)は屈折率分布レンズ体である。
【図12】取り出した光を拡散又は散乱させる光結合要素を示す図であって、(a)は多孔質体、(b)は高屈折率微粒子等の異なる屈折率を有する物質の分散体又は分布体、(c)は表面に凹凸が形成された光拡散体又は光散乱体である。
【図13】MEM表示素子を2次元配列した平面表示素子の平面図である。
【図14】図13のC−C断面図で(a)は非駆動時、(b)は駆動時の状態を示す図である。
【図15】第1使用例の平面表示素子の光変調部を示す断面図てある。
【図16】図15に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図である。
【図17】第2使用例の平面表示素子の光変調部を示す平面図である。
【図18】図17のA−A断面図である。
【図19】図17のB−B断面図である。
【図20】青色光源の分光特性を示す説明図である。
【図21】図17〜図19に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図である。
【図22】光変調素子の光強度透過率を示す説明図である。
【図23】第3使用例の平面表示素子の光変調部を示す斜視図である。
【図24】図23に示した光変調部の断面図である。
【図25】図23に示した平面表示素子の動作状態を説明する断面図である。
【図26】LEDチップを3色LEDチップとした例を示す図である。
【図27】図26に示す平面光源のフィールドシーケンシャル駆動の説明図である。
【図28】本発明の第2の実施形態に係る平面表示素子に用いる平面光源の断面図である。
【図29】第2の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図30】第2の実施形態の第2の変形例を示す断面図である。
【図31】R光源、G光源、B光源とマイクロレンズアレイによる平面光源からのコリメート光を導光板・ハーフミラーにより一部反射して各色独立に制御可能としたコリメート平面光源の拡大図である。
【図32】アクティブマトリクスの光変調部を示す平面図である。
【図33】図32のA−A断面図である。
【図34】図32のB−B断面図である。
【図35】図32に示した画素部の等価回路図である。
【符号の説明】
2 全反射光学部材
4 BGRの光を時間順次に発光するバックライト型平面光源
6 光結合要素
10 光学要素
12 光路を選択する光学要素
14 透明媒質
16 空気
141 拡散光を出射させる平面光源
141a コリメート光を出射させる平面光源
21 平面表示素子
22 全反射面
23 能動素子(TFT)
25 ゲート電極
27 絶縁膜
29 a−Si:H層
31 ドレイン電極
32 信号電極
33 ソース電極
34 走査電極
35 基板
37 画素電極
38 光拡散層
39 画像信号ライン
40 可撓薄膜
41 走査信号ライン
43 光変調部
64 マイクロプリズムアレイ
70 透明媒質
72 全反射面
50 導光板
51 電極
52 支柱
53 ダイヤフラム
11 空隙(キャビティ)
55 光拡散層
57 電極
61 平面表示素子
71 透明基板
73 誘電体多層膜ミラー
75 電極
79 電極
80 スペーサ
85 光変調部
100 表示素子
101 透明基板
103 透明電極
105 絶縁性遮光膜
107 絶縁膜
109 絶縁性支柱
111 可撓薄膜である遮光板
113 光変調部
115 平面表示素子
147 導光板
145 光反射板
141a 平面光源ユニット
143 光源
200 平面表示素子
301 平面光源
302R 赤色光源
302G 緑色光源
302B 青色光源
304 マイクロレンズアレイ
306 コリメート入射光
310 導光体
311 ハーフミラー等の偏向手段
312 入射光を垂直方向へ偏向した出射光

Claims (14)

  1. 各々独立で制御可能な複数の異なる波長を有する光源と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイとからなり、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させ、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調することを特徴とする平面表示素子。
  2. 前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する全反射式であることを特徴とする請求項1記載の平面表示素子。
  3. 前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する光干渉式であることを特徴とする請求項1記載の平面表示素子。
  4. 前記2次元光変調アレイが、静電気により可撓薄膜が変位する機械式光シャッタであることを特徴とする請求項1記載の平面表示素子。
  5. 前記光源がバックライト入射型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の平面表示素子。
  6. 前記光源が導光板又は導波路を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の平面表示素子。
  7. 前記2次元光変調アレイが単純マトリクスで構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の平面表示素子。
  8. 前記2次元光変調アレイがアクティブマトリクスで構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の平面表示素子。
  9. 前記2次元光変調アレイがTFT(薄膜トランジスタ)で駆動構成されることを特徴とする請求項8記載の平面表示素子。
  10. 前記光源の波長が可視光であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の平面表示素子。
  11. 前記光源の波長が青、赤、緑の1色以上であることを特徴とする請求項10記載の平面表示素子。
  12. 前記光源が、蛍光ランプ、LED(発光ダイオード)、レーザ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)、無機EL(エレクトロルミネッセンス)、FED(フィールドエミッションディスプレイ)の1つ以上であることを特徴とする請求項10又は11記載の平面表示素子。
  13. 前記有機ELが、基板と2次元光変調アレイの間に配置されていることを特徴とする請求項12記載の平面表示素子。
  14. 各々独立で制御可能な複数の異なる波長を有する光源と、該光源からの光の透過率を電気機械的に制御する2次元光変調アレイとからなる平面表示素子の駆動方法において、各前記光源を1フィールド期間内で時間順次に点灯させると共に、これに同期して前記2次元光変調アレイを駆動して光変調することを特徴とする平面表示素子の駆動方法。
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