JP2004211933A - カスケードタンクユニット及びボイラ用給水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】船内の省スペース化、及び艤装の合理化を達成する、カスケードタンクユニット及びボイラ用給水システムを提供する。
【解決手段】カスケードタンク120に凝縮器110及び給水ポンプ140を取り付けたことにより、カスケードタンク、凝縮器、及び給水ポンプを別々に据え付けていた従来に比べて、機器の据付スペースを大幅に削減することができる。又、各機器間の配管を削減することができ、さらに据付スペースの削減に寄与することができる。又、これらのコンパクト化に伴い、艤装の合理化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船内に据え付けられ、例えばメインエンジン及びディーゼル発電機用の燃料を加熱した後の蒸気を復水しボイラへ給水する、カスケードタンクユニット、及び該カスケードタンクユニットを備えたボイラ用給水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
船において、メインエンジン及びディーゼル発電機における燃料タンク、及び上記メインエンジン及びディーゼル発電機へ噴射前の燃料は、排気ガスを熱源としたボイラにて発生させた蒸気にて加熱される。一方、使用後の蒸気及びドレンは、図7に示すように、海水である冷却水が供給される船内の凝縮器1へ導かれ、冷却されて復水される。得られた凝縮水は、上記ドレンとともに、船内の凝縮水配管2を通りカスケードタンク3へ回収される。尚、該カスケードタンクは、大気圧ドレンタンク、又は大気圧タンクとも呼ばれる。
【0003】
カスケードタンク3内には、上記凝縮水に含まれる油分を除去するスポンジ4が設けられるとともに、堰が設けられ、カスケードタンク3に注入された凝縮水は、スポンジ4、及び上記堰を越えることで、上記油分が除去され、凝縮水のみがカスケードタンク3から排出される。カスケードタンク3の出口には、出口配管5が接続され、該出口配管5は、分岐後、弁5a,5bを介して第1給水ポンプ6及び第2給水ポンプ7の吸引口にそれぞれ接続されている。ここで第1給水ポンプ6及び第2給水ポンプ7は、同一のポンプであり、通常一方のポンプのみが動作し、該動作中のポンプが故障したときには、他方のポンプが動作するように構成されている。このような第1給水ポンプ6及び第2給水ポンプ7の吐出口に接続される吐出側配管8a,8bは、それぞれ、補助ボイラへ接続されている。よって、カスケードタンク3から排出される凝縮水は、第1給水ポンプ6又は第2給水ポンプ7にて上記補助ボイラへ供給される。尚、図7では、弁5aを開き、第1給水ポンプ6にてカスケードタンク3から上記補助ボイラへ凝縮水が供給される状態を図示している(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
【非特許文献1】
「「舶用機関計画便覧」コロナ社、昭和44年9月15日初版発行、P818〜819、図1.5〜図1.8」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、船においても可能な限り大きな積荷スペースを確保する目的で機関室の縮小化が図られたり、又、造船所における艤装の合理化を図るため、各種装置の省スペース化が叫ばれている。上述のように、燃料加熱系に含まれる機器について、従来、上述の凝縮器1、カスケードタンク3、及び給水ポンプ6,7は、それぞれ別々に機関室に据え付けられている。したがって、従来、凝縮器1、カスケードタンク3、及び給水ポンプ6,7を設置するための、それぞれの据付スペースを確保する必要があり、かつ、このように各機器が離れて配置されることから、上記凝縮水配管2及び上記出口配管5用のスペースも必要となる。
このようなことから、船内の燃料加熱系においては、省スペース化は進んでいないのが現状であり、かつ各機器を別々に据え付けなければならず、及び凝縮水配管2及び上記出口配管5を施工しなければならないことから、造船所における艤装作業においても非常に手間を要している。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、船内の省スペース化、及び艤装の合理化を達成する、カスケードタンクユニット、及び該カスケードタンクユニットを備えたボイラ用給水システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の第1態様のカスケードタンクユニットは、船内で使用した蒸気を復水する凝縮器と、
上記凝縮器を取り付け、上記凝縮器から供給された凝縮水から不純物を除去するカスケードタンクと、
上記カスケードタンクに取り付けられ、上記蒸気を発生するボイラへ当該カスケードタンクから上記凝縮水を給水する給水ポンプと、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
又、上記給水ポンプは、該ポンプのインペラ駆動軸を鉛直方向に沿って配置した縦型であって2台存在し、それぞれのポンプの吐出口を対向させて、かつ上記カスケードタンクの側面でポンプ取付面に互いに隣接して取り付けることもできる。
【0008】
さらに、上記凝縮器は、上記カスケードタンクの上部に取り付けられ、上記凝縮器の凝縮水出口は、鉛直方向に配向されて上記凝縮水は重力にて上記カスケードタンクへ注入するようにしてもよい。
【0009】
さらに、上記凝縮器は、上記カスケードタンクの上記上部であって、上記ポンプ取付面に取り付けられる上記2台の給水ポンプに対して、上記カスケードタンクを挟んで対角に位置する凝縮器取付位置に取り付けるようにしてもよい。
【0010】
さらに、上記給水ポンプの吐出側に取り付けられ、上記ボイラへの上記凝縮水の給水が遮断されたとき上記給水ポンプの過熱防止のために上記給水ポンプと上記カスケードタンクとの間で上記凝縮水を循環させる配管であって上記給水ポンプから吐出した上記凝縮水を上記カスケードタンク内へ戻すバイパス配管をさらに備えるようにしてもよい。
【0011】
又、本発明の第2態様のボイラ用給水システムは、上記第1態様のカスケードタンクユニットと、
ボイラで生成され使用後の蒸気を上記カスケードタンクユニットに備わる凝縮器へ導く蒸気配管と、
上記カスケードタンクユニットに備わる給水ポンプの吐出側に接続され、上記カスケードタンクユニットに備わるカスケードタンクから上記ボイラへ凝縮水を導く凝縮水供給配管と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である、カスケードタンクユニット及び該カスケードタンクユニットを備えたボイラ用給水システムについて、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同じ構成部分については同じ符号を付している。
図1〜図3に示すように、本実施形態のカスケードタンクユニット100は、凝縮器110と、カスケードタンク120と、給水ポンプ140とを備え、これらの構成部分110、120、140を一体的に構成した形態にてなり、船内の例えば機関室内に据え付けられる。
【0013】
上述したように、船内のメインエンジン及びディーゼル発電機における燃料タンク、及び上記メインエンジン及びディーゼル発電機へ噴射前の燃料は、排気ガスを熱源としたボイラ240にて発生させた蒸気にて加熱される。上記凝縮器110は、使用後の上記蒸気を復水する大気圧コンデンサであり、凝縮器110における蒸気入口111、ドレン入口112、及び冷却水出入口113に、船内に配管施工される、蒸気配管210、ドレン配管220、及び冷却水配管250がそれぞれ接続される。よって、凝縮器110は、蒸気配管210を通り供給された使用後の上記蒸気、さらにはドレン配管220を通り供給される蒸気を、冷却水配管250を通して供給された冷却水としての海水で冷却し復水する。得られた凝縮水を排出する凝縮水出口114は、鉛直方向に沿って下向きに配向して凝縮器110に設けられている。
【0014】
このように構成された凝縮器110は、図2及び図3に示すように箱状にてなる上記カスケードタンク120の上部121で、かつ後述のポンプ取付面122に対向する対向面123側に位置する凝縮器取付位置116にて、カスケードタンク120に取り付けられる。
このようにカスケードタンク120の上部121に凝縮器110を設置することで、上記凝縮水は、凝縮水出口114に接続されている凝縮水注入配管115を通して上記カスケードタンク120へ自由落下により注入される。該構成により、凝縮水注入配管115の長さを低減でき、又、凝縮器110からカスケードタンク110へ凝縮水を供給するためのポンプ等を不要とすることができる。
尚、上記ドレン入口112には、該ドレン入口112にて分岐し上記凝縮水注入配管115に接続されるドレン分岐管118が接続されている。よって、凝縮水注入配管115からカスケードタンク120には、凝縮器110から排出された凝縮水と、ドレン配管220及びドレン分岐管118を通り供給されるドレンとが注入される。ここで、上記ドレンのみならず凝縮器110から排出された凝縮水にも不純物としての油分が含まれている。尚、以下の説明では、凝縮器110から排出された凝縮水及び上記ドレンを合せて単に凝縮水とし、符号117を付す。
【0015】
上記カスケードタンク120は、上述のように箱状にてなり、その内部には、図3に示すように上記凝縮水注入配管115から注入される上記凝縮水117に含まれる不純物、例えば油分等を除去するスポンジを備えた複数のスチール製容器124、及び堰を備える。このようなカスケードタンク120は、上記対向面123の上部から内部へ注入された凝縮水117を、上記スポンジを備えた複数の容器124及び堰を通過させることで、上記不純物を除去し、凝縮水117のみを排出する。
又、カスケードタンク120の一側面は、上記ポンプ取付面122であり、該ポンプ取付面122の下部には、上記給水ポンプ140が取り付けられる。又、ポンプ取付面122の下部で、給水ポンプ140の取付部に近接する位置に、凝縮水117の排出口125が設けられている。尚、給水ポンプ140を取り付けるに当たり、ポンプ取付面122の強度を確保するため、ポンプ取付面122におけるタンク内側には補強用リブを設けている。
【0016】
このように、ポンプ取付面122の下部に給水ポンプ140を取り付け、かつ、カスケードタンク120の上部121で上記対向面123側の凝縮器取付位置116に凝縮器110を取り付けることで、給水ポンプ140と凝縮器110とはカスケードタンク120を挟んで対角位置に配置される。該配置により当該カスケードタンクユニット100のバランスをとることができ安定性を増すことができる。この点は、揺動する船に据え付けられるカスケードタンクユニット100において重要である。
【0017】
上記給水ポンプ140は、本実施形態では、第1給水ポンプ140−1と第2給水ポンプ140−2との2台を備えている。両ポンプ140−1、140−2は、ともに同じ能力を有し、通常いずれか一方が作動し、故障等にて一方が動作不可となった場合に、他方が作動する。尚、図1では、第1給水ポンプ140−1を作動させる場合を図示している。又、給水ポンプ140は、図3に示すように、ポンプ駆動源であるモータ141とポンプ内インペラとを接続するインペラ駆動軸142を鉛直方向に沿って配置した縦型である。縦型とすることで、上記ポンプ取付面122に据え付けることが可能となり、2台のポンプ140−1、140−2の設置スペースの削減を図ることができる。尚、ポンプ台数は2台に限定するものではない。
【0018】
第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の各吸引口には、カスケードタンク120における各凝縮水排出口125からそれぞれ弁を介して吸引側配管143−1、143−2が接続される。さらに、ポンプ吐出側の配管145をよりコンパクトに配置するため、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2は、図2に示すように、両ポンプ140−1、140−2の各吐出口144−1、144−2を互いに対向させ、かつ両ポンプ140−1、140−2を水平方向に互いに隣接させて、カスケードタンク120のポンプ取付面122に取り付けられる。尚、このようなポンプ形状及び配置に起因して、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の各インペラの回転方向は互いに逆方向となっている。
上記各吐出口144−1、144−2には、それぞれ弁を有するポンプ吐出側配管145−1、145−2(総称して「ポンプ吐出側配管145」と記す場合もある)が接続される。該ポンプ吐出側配管145−1、145−2には、船内に配管施工されて上記ボイラ240へ接続されている凝縮水供給配管230が接続される。
【0019】
尚、図1は、配管図であり、カスケードタンク120における、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の配置位置や、凝縮水117の排出口125の位置等は、実際の配置、並びに図2及び図3に示す配置とは異なる。又、本実施形態では、上述のようにポンプ吐出側配管145−1、145−2のコンパクト化、施工の容易化等を図る観点から、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の各吐出口144−1、144−2を互いに対向させた形態を採ったが、該形態に限定されるものではなく、同形状の2台の給水ポンプを上記ポンプ取付面122に取り付けてもよい。
【0020】
又、本実施形態では、上記ボイラ240の給水入口が閉状態にあるにもかかわらず、第1給水ポンプ140−1又は第2給水ポンプ140−2を運転した場合に生じる、作動している第1給水ポンプ140−1又は第2給水ポンプ140−2の過熱を防止するため、上記ポンプ吐出側配管145−1、145−2と、カスケードタンク120との間に、それぞれバイパス配管150、150を設けている。該バイパス配管150は、ポンプ吐出側配管145からカスケードタンク120へ凝縮水117を流し逆流を防止する逆止弁と、適度な圧力損失を生じさせるためのオリフィスとを備えている。
【0021】
このようなバイパス配管150を設けることで、上記ボイラ240の給水入口が閉状態で給水ポンプを運転した場合でも、上記過熱を防止するに足りる流量にてなる凝縮水117を、バイパス配管150を通してカスケードタンク120へ戻すことができる。よって、作動中の第1給水ポンプ140−1又は第2給水ポンプ140−2が過熱するのを防止することができる。
尚、本実施形態では、カスケードタンクユニット100に含ませてコンパクト化を図る目的から、上述のようにバイパス配管150は、ポンプ吐出側配管145に接続している。しかしながら該構成に限定されず、上記凝縮水供給配管230に接続してもよい。又、図2及び図3には、バイパス配管150は図示しておらず、図2及び図3は、後述の図5に示す形態に相当する図である。
【0022】
以上のように構成したカスケードタンクユニット100によれば、凝縮器110、給水ポンプ140、さらには、凝縮器110とカスケードタンク120との間の配管、及びカスケードタンク120と給水ポンプ140との間の配管を、カスケードタンク120に取り付けたことから、各機器を別々に据え付けていた従来に比べて据付スペースを大幅に削減することができる。即ち、上記各機器の設置箇所が、船内、さらには機関室という限られたスペースであることから、カスケードタンクユニット100による省スペース化率は非常に大きく、積荷スペースの拡張等、その効果は絶大なものがある。さらに又、凝縮器110とカスケードタンク120との間の配管に要するスペース、及びカスケードタンク120と給水ポンプ140との間の配管に要するスペースを削減することができ、機関室内の省スペース化にさらに寄与することができる。又、上記カスケードタンクユニット100によれば、各機器をそれぞれ据え付け、配管施工を行う必要のある従来に比べて、艤装の合理化を図ることができる。よって、造船所側においても製造コストの低減、納期短縮等を図ることができ、その効果は絶大なものがある。
【0023】
尚、上述の実施形態では、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の各吐出側に、ポンプ吐出側配管145−1、145−2を設けているが、図4に示すようにポンプ吐出側配管145−1、145−2を一本にまとめたポンプ吐出側配管146を設けることもでき、該ポンプ吐出側配管146と、上記ボイラ240へ接続されている凝縮水供給配管230とを接続するようにしてもよい。ポンプ吐出側配管146には、上記バイパス配管150を接続している。
【0024】
又、図5及び図6に示すように、上記ポンプ吐出側配管145−1、145−2、及び上記ポンプ吐出側配管146から、上記バイパス配管150を削除した形態を採ることもできる。この場合、上述した過熱防止を図るため、上記ボイラ240の給水入口の閉状態を検出したときには、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2のモータ141、141を自動停止させる制御回路が設けられる。
【0025】
尚、本実施形態のカスケードタンクユニット100には、ポンプ吐出側配管145−1、145−2を含む構成を採ったが、ポンプ吐出側配管145−1、145−2を含まなくてもよい。つまり、第1給水ポンプ140−1及び第2給水ポンプ140−2の各吐出口144−1、144−2を、凝縮水供給配管230との取合点としてもよい。
【0026】
次に、上述のような構成を有するカスケードタンクユニット100を備えたボイラ用給水システムについて説明する。
図1に示すように、ボイラ用給水システム200は、上記カスケードタンクユニット100と、蒸気配管210と、凝縮水供給配管230とを備える。上記蒸気配管210は、ボイラ240で生成され、使用後の蒸気を上記カスケードタンクユニット100に備わる凝縮器110の上記蒸気入口111へ導く配管であり、船内に配管施工され、蒸気入口111と接続される。上記凝縮水供給配管230は、カスケードタンクユニット100に備わる給水ポンプ140の吐出側の上記ポンプ吐出側配管145に接続される配管であり、上記カスケードタンク120からボイラ240へ、ポンプ吐出側配管145から吐出した凝縮水117を導く。
【0027】
このように構成されるボイラ用給水システム200では、ボイラ240にて発生し、例えば、燃料タンク、及び上記メインエンジン及びディーゼル発電機へ噴射前の燃料の加熱を行った後の蒸気は、図2に「I」にて示すように、蒸気配管210を通してカスケードタンクユニット100の凝縮器110へ供給される。又、船内で発生したドレンもドレン配管220を通して凝縮器110へ供給することもできる。蒸気配管210及びドレン配管220にて凝縮器110へ供給された蒸気は、凝縮器110にて復水される。得られた凝縮水はドレンとともに、図3に「II」にて示すように、カスケードタンクユニット100に注入される。カスケードタンクユニット100内にて、凝縮水117は、図3に「III」、「IV」にて示すように、不純物を除去された後、給水ポンプ140にて、図2に「V」にて示すように、ポンプ吐出側配管145及び凝縮水供給配管230を通して、再びボイラ240へ給水される。
【0028】
このように本実施形態のボイラ用給水システムによれば、上述のカスケードタンクユニット100を備えていることから、上述した、省スペース化及び艤装の合理化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様のカスケードタンクユニット、及び第2態様のボイラ用給水システムによれば、カスケードタンクに凝縮器及び給水ポンプを取り付けたことにより、カスケードタンク、凝縮器、及び給水ポンプを別々に据え付けていた従来に比べて、機器の据付スペースを大幅に削減することができる。又、該コンパクト化に伴い、凝縮器とカスケードタンクとの間の配管、及びカスケードタンクと給水ポンプとの間の配管を削減することができ、さらに据付スペースの削減に寄与することができる。又、これらのコンパクト化に伴い、艤装の合理化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカスケードタンクユニット及びボイラ用給水システムを示す配管図である。
【図2】図1に示すカスケードタンクユニットの正面図である。
【図3】図1に示すカスケードタンクユニットの右側面図である。
【図4】図1に示すカスケードタンクユニットに備わるポンプ吐出側配管の変形例を示す配管図である。
【図5】図1に示すカスケードタンクユニットに備わるポンプ吐出側配管の変形例を示す配管図である。
【図6】図1に示すカスケードタンクユニットに備わるポンプ吐出側配管の変形例を示す配管図である。
【図7】従来のボイラ給水系を示す配管図である。
【符号の説明】
100…カスケードタンクユニット、110…凝縮器、
114…凝縮水出口、116…凝縮水取付位置、
120…カスケードタンク、121…カスケードタンク上部、
122…ポンプ取付面、140…給水ポンプ、
140−1…第1給水ポンプ、140−2…第2給水ポンプ、
142…インペラ駆動軸、144−1、144−2…吐出口、
150…バイパス配管、
200…ボイラ用給水システム、210…蒸気配管、
230…凝縮水供給配管。

Claims (6)

  1. 船内で使用した蒸気を復水する凝縮器(110)と、
    上記凝縮器を取り付け、上記凝縮器から供給された凝縮水から不純物を除去するカスケードタンク(120)と、
    上記カスケードタンクに取り付けられ、上記蒸気を発生するボイラへ当該カスケードタンクから上記凝縮水を給水する給水ポンプ(140)と、
    を備えたことを特徴とするカスケードタンクユニット。
  2. 上記給水ポンプは、該ポンプのインペラ駆動軸(142)を鉛直方向に沿って配置した縦型であって2台存在し、それぞれのポンプ(140−1、140−2)の吐出口(144−1、144−2)を対向させて、かつ上記カスケードタンクの側面でポンプ取付面(122)に互いに隣接して取り付けられる、請求項1記載のカスケードタンクユニット。
  3. 上記凝縮器は、上記カスケードタンクの上部(121)に取り付けられ、上記凝縮器の凝縮水出口(114)は、鉛直方向に配向されて上記凝縮水は重力にて上記カスケードタンクへ注入される、請求項2記載のカスケードタンクユニット。
  4. 上記凝縮器は、上記カスケードタンクの上記上部であって、上記ポンプ取付面に取り付けられる上記2台の給水ポンプに対して、上記カスケードタンクを挟んで対角に位置する凝縮器取付位置(116)に取り付けられる、請求項3記載のカスケードタンクユニット。
  5. 上記給水ポンプの吐出側に取り付けられ、上記ボイラへの上記凝縮水の給水が遮断されたとき上記給水ポンプの過熱防止のために上記給水ポンプと上記カスケードタンクとの間で上記凝縮水を循環させる配管であって上記給水ポンプから吐出した上記凝縮水を上記カスケードタンク内へ戻すバイパス配管(150)をさらに備えた、請求項1から4のいずれかに記載のカスケードタンクユニット。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のカスケードタンクユニット(100)と、
    ボイラで生成され使用後の蒸気を上記カスケードタンクユニットに備わる凝縮器(110)へ導く蒸気配管(210)と、
    上記カスケードタンクユニットに備わる給水ポンプ(140)の吐出側に接続され、上記カスケードタンクユニットに備わるカスケードタンク(120)から上記ボイラへ凝縮水を導く凝縮水供給配管(230)と、
    を備えたことを特徴とするボイラ用給水システム。
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