JP2004211412A - 装飾性パネルユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】クッション性を有し、表面が天然木特有の美しい木目と重厚感や温かさを備え、さらに部分汚損してもその汚損部分だけを取り替えることができる装飾性パネルユニットを提供する。
【解決手段】厚さが1〜10mmの柔軟な弾性シートの表面に、それぞれ木目や色調の異なる少なくとも2種の極薄の天然木目シートを貼り合わせ、それぞれを所定の形状に裁断して組み合わせ貼り付けできるパネルユニットとなした。
【選択図】 図1
【解決手段】厚さが1〜10mmの柔軟な弾性シートの表面に、それぞれ木目や色調の異なる少なくとも2種の極薄の天然木目シートを貼り合わせ、それぞれを所定の形状に裁断して組み合わせ貼り付けできるパネルユニットとなした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は装飾性パネルユニット、特に一般家庭用はもとより各種の建物内の壁面や腰板の表面材として好適であり、またスリッパを履いて歩行する床表面の構成にも利用可能な天然木の装飾性パネルユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば応接室や洋室の壁面を装飾する手段として、裁断が容易であり易剥離性の多種多様な壁紙や布帛(以下壁紙という)が汎用されいる。また近年、床面用としては貼り付けまたは連結可能な組み合わせ式マットが使用されるに至っている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが上記した壁紙は貼付作業性がよくまた剥離可能であることからリフォーム(模様替え)も容易であるという利点を有しているが、重厚感や天然木のような温かさに乏しく、また一枚の壁紙が大きいため、汚損した場合は一枚の壁紙全体を取り替えしなければならない。そのうえ、クッション性に欠けるため壁に衝突した場合の衝撃が大きく、更なる改善が求められていた。
【0004】
本発明は上記した課題を解決することを目的としてなされたものであり、壁面に貼り付けることにより高級感、重厚感、それに天然木特有の温かさを表現でき、また部分汚損してその汚損部分のみを交換することができる天然木の装飾性パネルユニットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装飾性パネルユニットを、弾性シートの表面にそれぞれ天然木目の異なる天然木材から得られた木目シートを貼り合わして表面模様の異なる少なくとも2種のパネルユニットとなし、このパネルユニットの多数を任意に配列して貼り付け、壁面や床面の表面を天然木目に形成できるようになすことによって上記課題を解決したものである。即ち、本発明の装飾性パネルユニットは、厚さが2〜5mmの弾性シートの表面に、極薄の天然木目シートが貼り合わされて所定の形状に裁断された少なくとも天然木目の異なる2種のユニットからなることを特徴としているものである。
【0006】
上記した本発明の天然木目異なる2種のユニットからなる装飾性パネルユニットは、2種のユニットを多数並列接合して壁面や腰板の表面パネルを形成するものであり、上記ユニットがその一部を切断することによりパネル端部の補完用に利用可能な形状をなしている。このような形状としては、左右対象の例えば正方形、長方形、菱形、六角形等、または少なくとも2枚を組み合わせて左右対象の形状となる形が好都合である。
【0007】
また例えば本発明のパネルユニットでもって壁面や床面を形成する場合、貼付面とパネルユニットの裏面との間に両面接着性のテープを介装することにより簡単に並列接合することができる。また各ユニットの端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部と凸部が設け一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部と凸部を設け、この凹部と凸部を嵌合して所望の大きさに連結するようになしてもよい。
【0008】
本発明の装飾性パネルユニットに適用する厚さが1〜10mmの弾性シートとしては、天然ゴム、合成ゴム、あるいはゴム状弾性を有し、断熱性、フレキシブル性、難燃性を備えた合成樹脂、例えば塩化ビニルの発泡シート、エチレン−酢酸ビニル共重合体やポリエチレン発泡シートなどが挙げられ、壁面への貼付用としては1〜5mm程度の厚さがよく、床面用としては5〜10mmの重厚なものを適用するとよい。
【0009】
また上記弾性シートの表面に貼り合わされる天然木目シートとしては、原木を薄くスライスしたツキ板の裏面に高強度の湿式不織布を貼り合わされ、従来から各種の基材の表面の化粧用ラッピング材として用いられている天然木目が表現された厚さが0.15〜0.5mmの極薄のものが好適である。木目シートの厚さが0.5mmより大きいとクッション性とフレキシブル性が損なわれ、また厚さが0.15mmより小さいと表面強度が低下し、損傷し易くなる。壁面用としての好ましい厚さは0.2〜0.5mm、床面用としては厚さは0.15〜0.3mm程度が望ましく、また表面の耐磨耗性、耐擦傷性、耐衝撃性、防汚染性の向上、あるいは表面に適度に防滑性を付与するために、木目シートの表面にウレタン系の塗料を塗布し、あるいは透明なフィルムをラミネートしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を実施例として示した図面に基づいて説明るすと、図1は本発明の一つの装飾性パネルユニット1の斜視図、図2は図1の断面図、そして図3は本発明の天然木目の異なる2種の装飾性パネルユニット1、2を縦横交互に配して壁面に貼り付けた正面図である。
【0011】
図1に示したパネルユニット1は縦横30cmの正方形をなし、原木をスライスして得られた天然木目の異なる厚さ約0.2mmのツキ板の裏面に湿式不織布を貼り合わせてなる厚さが約0.3mmの木目の異なるシートをそれぞれ幅50mmのテープ状に裁断し、この2種のテープを平織風に組織して市松模様のシートなしたのち湿式不織布でもって裏打ちしてなる木目シート3を、厚さが3mmの弾性シート4の表面に貼り併せて形成されている。(上記市松模様の木目シートの製造方法については特開平10−329111号公報を参照されたし)。
【0012】
図3に示した他方のパネルユニット2としては、本実施例においては上記パネルユニット1のテープよりも幅広い天然木目の異なる2種のテープでもって市松模様に組織して形成した木目シート3を、上記同様に厚さが3mmの弾性シート2の表面に貼り合わせて形成されていて、このユニット2と上記のユニット1でもって天然木目の異なる2種のユニット1、2が構成されている。そして実施例においてはこの2種のユニット1、2を壁面と各ユニット1、2との間に例えば両面接着性テープを介装させながら左右上下に交互に配し、順次端縁を突き合わせ接合して壁面に木調の表面を形成する。しかしながら両ユニット1、2の木目シート3の天然木目については本実施例に特定されるものでなく、色調や木目表現の異なる数種の木目シート使用して天然木目の異なる数種のユニットとなしても本発明の目的を達成できることは勿論である。
【0013】
上記実施例においては正方形の天然木目の異なる2種のユニット1、2でもって壁面の表面を形成した態様を示しているが、図4に示したように、木目模様の異なる2種のユニット1、2をそれぞれ正菱形となし、この菱形のユニット1、2を上下交互に配し壁面の表面を形成することも本発明の好ましい実施の形態である。この場合、左右と上下の端部に3角形状の隙間が生じるが、2種のユニット1、2が左右上下対象の形であるため、この隙間はユニット1、2を縦方向または横方向に2分することにより隙間と同じ形に形成でき、この裁断片1a、2aでもって隙間を補完すればよい。
【0014】
天然木目の異なる2種のユニット1、2としては、上記実施例のように天然木目の異なるテープ状のシートを組織して織り目模様として表現すれば、ツキ板自体のもつ天然木目のほかに織り目模様が表現され、図3や図5に示したように、顕著にしかも豪華な壁面を形成すめことができるが、ツキ板の原木には色調の濃淡や木目筋の細いものや太いものあるいは柾目や板目やロータリー杢などが存在することから、その色調や木目筋などのテリ感の差異を利用して天然木目の異なる数種のユニットとなすこともできる。図6はその実施例を示しているものである。
【0015】
即ち、色調が赤茶の原木から得られた木目シートと色調が白っぽい原木から得られた厚さ約0.2mmのツキ板の裏面に直接湿式不織布を貼り合わせてなる厚さが約0.3mmの天然木目の異なる木目シート3を準備し、これら天然木目と色調の異なる木目シート3を、前記実施例同様に厚さが3mmの弾性シート4の表面に貼り合わして所定の形状に裁断することによって、少なくとも天然木目の異なる2種のユニット1、2となすことができる。この実施例における色調が赤茶の原木としては、カバ、チェリー、サベリ、マコレ等がそして色調が白っぽい原木としてはオーク、タモ、シナ、メープル等が挙げられ、これらを任意に組み合わせて使用するとよい。
【0016】
図7は上記実施例の天然木目の異なる2種のユニット1、2でもって壁面の表面を形成した態様を示している。
【0017】
なお、図8に示しているように、各ユニット1、2の端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部5と凸部6を設け、この凹部5と凸部6を嵌合して所望の大きさに連結できるようになしておけば、床面用として好適となり、接着剤を使用することなく配設でき、また汚損時の交換も容易となる。
【0018】
【発明の効果】
このように本発明の装飾性パネルユニットは、厚さが2〜5mmの弾性シート4の表面に、極薄の木目シート3が貼り合わされて所定の形状に裁断された少なくとも天然木目の異なる2種のユニット1、2からなるものであるから、在来の壁面や腰板の表面に、異なる天然木目が表現された少なくとも2種のユニット1、2を任意に配置して貼り付けることにより、壁面や腰板の表面を温かさと落ち着きを有する優雅な天然木に形成することができ、さらに貼り付け作業も容易であり、また部分汚損が生じてもその汚損部分だけを交換することができる。
【0019】
また弾性シート4の存在により適度なクッション性を備えているから、パネル面に衝突しても怪我や物品の損傷が少なく、壁面や腰板の貼り付け面に段差があってもその段差に沿って貼りつけることも可能であり、さらに洋室の床マットとしても利用することができる。
【0020】
その上、ユニット1、2が、左右対象の正方形、長方形、菱形、六角形等、または少なくとも2枚を組み合わせて左右対象の形状となる形に裁断されているから、その一部を切断することによりその切断片をパネル端部用として活用することができ、不足部分を補完も容易に行うことができる。
【0021】
さらに各ユニット1、2の端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部5と凸部6を設けておけば、この種の従来のマットと同様に任意の広さに連結することが、交換も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルユニット実施例を示した斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の天然木目の異なる装飾性パネルユニットを縦横交互に配して壁面を形成した正面図である。
【図4】本発明のパネルユニットの他の実施例を示した斜視図である。
【図5】図4の天然木目の異なる菱形のパネルユニットでもって壁面を形成した正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示した平面図である。
【図7】図6の天然木目の異なるパネルユニットでもって壁面を形成した正面図である。
【図8】パネルユニットに連結用の凹部と凸部を設けた態様を示した斜視図である。
【符号の説明】
1.一方のユニット
2.他方のユニット
3.木目シート
4.弾性シート
5.凹部
6.凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は装飾性パネルユニット、特に一般家庭用はもとより各種の建物内の壁面や腰板の表面材として好適であり、またスリッパを履いて歩行する床表面の構成にも利用可能な天然木の装飾性パネルユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば応接室や洋室の壁面を装飾する手段として、裁断が容易であり易剥離性の多種多様な壁紙や布帛(以下壁紙という)が汎用されいる。また近年、床面用としては貼り付けまたは連結可能な組み合わせ式マットが使用されるに至っている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが上記した壁紙は貼付作業性がよくまた剥離可能であることからリフォーム(模様替え)も容易であるという利点を有しているが、重厚感や天然木のような温かさに乏しく、また一枚の壁紙が大きいため、汚損した場合は一枚の壁紙全体を取り替えしなければならない。そのうえ、クッション性に欠けるため壁に衝突した場合の衝撃が大きく、更なる改善が求められていた。
【0004】
本発明は上記した課題を解決することを目的としてなされたものであり、壁面に貼り付けることにより高級感、重厚感、それに天然木特有の温かさを表現でき、また部分汚損してその汚損部分のみを交換することができる天然木の装飾性パネルユニットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装飾性パネルユニットを、弾性シートの表面にそれぞれ天然木目の異なる天然木材から得られた木目シートを貼り合わして表面模様の異なる少なくとも2種のパネルユニットとなし、このパネルユニットの多数を任意に配列して貼り付け、壁面や床面の表面を天然木目に形成できるようになすことによって上記課題を解決したものである。即ち、本発明の装飾性パネルユニットは、厚さが2〜5mmの弾性シートの表面に、極薄の天然木目シートが貼り合わされて所定の形状に裁断された少なくとも天然木目の異なる2種のユニットからなることを特徴としているものである。
【0006】
上記した本発明の天然木目異なる2種のユニットからなる装飾性パネルユニットは、2種のユニットを多数並列接合して壁面や腰板の表面パネルを形成するものであり、上記ユニットがその一部を切断することによりパネル端部の補完用に利用可能な形状をなしている。このような形状としては、左右対象の例えば正方形、長方形、菱形、六角形等、または少なくとも2枚を組み合わせて左右対象の形状となる形が好都合である。
【0007】
また例えば本発明のパネルユニットでもって壁面や床面を形成する場合、貼付面とパネルユニットの裏面との間に両面接着性のテープを介装することにより簡単に並列接合することができる。また各ユニットの端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部と凸部が設け一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部と凸部を設け、この凹部と凸部を嵌合して所望の大きさに連結するようになしてもよい。
【0008】
本発明の装飾性パネルユニットに適用する厚さが1〜10mmの弾性シートとしては、天然ゴム、合成ゴム、あるいはゴム状弾性を有し、断熱性、フレキシブル性、難燃性を備えた合成樹脂、例えば塩化ビニルの発泡シート、エチレン−酢酸ビニル共重合体やポリエチレン発泡シートなどが挙げられ、壁面への貼付用としては1〜5mm程度の厚さがよく、床面用としては5〜10mmの重厚なものを適用するとよい。
【0009】
また上記弾性シートの表面に貼り合わされる天然木目シートとしては、原木を薄くスライスしたツキ板の裏面に高強度の湿式不織布を貼り合わされ、従来から各種の基材の表面の化粧用ラッピング材として用いられている天然木目が表現された厚さが0.15〜0.5mmの極薄のものが好適である。木目シートの厚さが0.5mmより大きいとクッション性とフレキシブル性が損なわれ、また厚さが0.15mmより小さいと表面強度が低下し、損傷し易くなる。壁面用としての好ましい厚さは0.2〜0.5mm、床面用としては厚さは0.15〜0.3mm程度が望ましく、また表面の耐磨耗性、耐擦傷性、耐衝撃性、防汚染性の向上、あるいは表面に適度に防滑性を付与するために、木目シートの表面にウレタン系の塗料を塗布し、あるいは透明なフィルムをラミネートしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を実施例として示した図面に基づいて説明るすと、図1は本発明の一つの装飾性パネルユニット1の斜視図、図2は図1の断面図、そして図3は本発明の天然木目の異なる2種の装飾性パネルユニット1、2を縦横交互に配して壁面に貼り付けた正面図である。
【0011】
図1に示したパネルユニット1は縦横30cmの正方形をなし、原木をスライスして得られた天然木目の異なる厚さ約0.2mmのツキ板の裏面に湿式不織布を貼り合わせてなる厚さが約0.3mmの木目の異なるシートをそれぞれ幅50mmのテープ状に裁断し、この2種のテープを平織風に組織して市松模様のシートなしたのち湿式不織布でもって裏打ちしてなる木目シート3を、厚さが3mmの弾性シート4の表面に貼り併せて形成されている。(上記市松模様の木目シートの製造方法については特開平10−329111号公報を参照されたし)。
【0012】
図3に示した他方のパネルユニット2としては、本実施例においては上記パネルユニット1のテープよりも幅広い天然木目の異なる2種のテープでもって市松模様に組織して形成した木目シート3を、上記同様に厚さが3mmの弾性シート2の表面に貼り合わせて形成されていて、このユニット2と上記のユニット1でもって天然木目の異なる2種のユニット1、2が構成されている。そして実施例においてはこの2種のユニット1、2を壁面と各ユニット1、2との間に例えば両面接着性テープを介装させながら左右上下に交互に配し、順次端縁を突き合わせ接合して壁面に木調の表面を形成する。しかしながら両ユニット1、2の木目シート3の天然木目については本実施例に特定されるものでなく、色調や木目表現の異なる数種の木目シート使用して天然木目の異なる数種のユニットとなしても本発明の目的を達成できることは勿論である。
【0013】
上記実施例においては正方形の天然木目の異なる2種のユニット1、2でもって壁面の表面を形成した態様を示しているが、図4に示したように、木目模様の異なる2種のユニット1、2をそれぞれ正菱形となし、この菱形のユニット1、2を上下交互に配し壁面の表面を形成することも本発明の好ましい実施の形態である。この場合、左右と上下の端部に3角形状の隙間が生じるが、2種のユニット1、2が左右上下対象の形であるため、この隙間はユニット1、2を縦方向または横方向に2分することにより隙間と同じ形に形成でき、この裁断片1a、2aでもって隙間を補完すればよい。
【0014】
天然木目の異なる2種のユニット1、2としては、上記実施例のように天然木目の異なるテープ状のシートを組織して織り目模様として表現すれば、ツキ板自体のもつ天然木目のほかに織り目模様が表現され、図3や図5に示したように、顕著にしかも豪華な壁面を形成すめことができるが、ツキ板の原木には色調の濃淡や木目筋の細いものや太いものあるいは柾目や板目やロータリー杢などが存在することから、その色調や木目筋などのテリ感の差異を利用して天然木目の異なる数種のユニットとなすこともできる。図6はその実施例を示しているものである。
【0015】
即ち、色調が赤茶の原木から得られた木目シートと色調が白っぽい原木から得られた厚さ約0.2mmのツキ板の裏面に直接湿式不織布を貼り合わせてなる厚さが約0.3mmの天然木目の異なる木目シート3を準備し、これら天然木目と色調の異なる木目シート3を、前記実施例同様に厚さが3mmの弾性シート4の表面に貼り合わして所定の形状に裁断することによって、少なくとも天然木目の異なる2種のユニット1、2となすことができる。この実施例における色調が赤茶の原木としては、カバ、チェリー、サベリ、マコレ等がそして色調が白っぽい原木としてはオーク、タモ、シナ、メープル等が挙げられ、これらを任意に組み合わせて使用するとよい。
【0016】
図7は上記実施例の天然木目の異なる2種のユニット1、2でもって壁面の表面を形成した態様を示している。
【0017】
なお、図8に示しているように、各ユニット1、2の端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部5と凸部6を設け、この凹部5と凸部6を嵌合して所望の大きさに連結できるようになしておけば、床面用として好適となり、接着剤を使用することなく配設でき、また汚損時の交換も容易となる。
【0018】
【発明の効果】
このように本発明の装飾性パネルユニットは、厚さが2〜5mmの弾性シート4の表面に、極薄の木目シート3が貼り合わされて所定の形状に裁断された少なくとも天然木目の異なる2種のユニット1、2からなるものであるから、在来の壁面や腰板の表面に、異なる天然木目が表現された少なくとも2種のユニット1、2を任意に配置して貼り付けることにより、壁面や腰板の表面を温かさと落ち着きを有する優雅な天然木に形成することができ、さらに貼り付け作業も容易であり、また部分汚損が生じてもその汚損部分だけを交換することができる。
【0019】
また弾性シート4の存在により適度なクッション性を備えているから、パネル面に衝突しても怪我や物品の損傷が少なく、壁面や腰板の貼り付け面に段差があってもその段差に沿って貼りつけることも可能であり、さらに洋室の床マットとしても利用することができる。
【0020】
その上、ユニット1、2が、左右対象の正方形、長方形、菱形、六角形等、または少なくとも2枚を組み合わせて左右対象の形状となる形に裁断されているから、その一部を切断することによりその切断片をパネル端部用として活用することができ、不足部分を補完も容易に行うことができる。
【0021】
さらに各ユニット1、2の端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部5と凸部6を設けておけば、この種の従来のマットと同様に任意の広さに連結することが、交換も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルユニット実施例を示した斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の天然木目の異なる装飾性パネルユニットを縦横交互に配して壁面を形成した正面図である。
【図4】本発明のパネルユニットの他の実施例を示した斜視図である。
【図5】図4の天然木目の異なる菱形のパネルユニットでもって壁面を形成した正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示した平面図である。
【図7】図6の天然木目の異なるパネルユニットでもって壁面を形成した正面図である。
【図8】パネルユニットに連結用の凹部と凸部を設けた態様を示した斜視図である。
【符号の説明】
1.一方のユニット
2.他方のユニット
3.木目シート
4.弾性シート
5.凹部
6.凸部
Claims (3)
- 厚さが1〜10mmの弾性シートの表面に、極薄の天然木目シートが貼り合わされて所定の形状に裁断された天然木目の異なる少なくとも2種のユニットからなることを特徴とする装飾性パネルユニット。
- 上記ユニットがその一部を切断することによりパネル端部に利用可能な形状であることを特徴とする請求項1記載の装飾性パネルユニット。
- 上記ユニットの端縁に、一方のユニットと他方のユニットとがそれぞれ連結可能な凹部と凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の装飾性パネルユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383670A JP2004211412A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 装飾性パネルユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383670A JP2004211412A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 装飾性パネルユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004211412A true JP2004211412A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32818329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002383670A Pending JP2004211412A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 装飾性パネルユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004211412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013529731A (ja) * | 2010-06-29 | 2013-07-22 | エルジー・ハウシス・リミテッド | スリップ防止特性に優れた床材及びこれを用いた合成木の床 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002383670A patent/JP2004211412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013529731A (ja) * | 2010-06-29 | 2013-07-22 | エルジー・ハウシス・リミテッド | スリップ防止特性に優れた床材及びこれを用いた合成木の床 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20051221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A625 | Written request for application examination (by other person) |
Effective date: 20051221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20060606 |