JP2004210090A

JP2004210090A - Air bag of head part protection air bag device

Info

Publication number: JP2004210090A
Application number: JP2002381468A
Authority: JP
Inventors: Michio Inoue; 道夫井上; Yasuhisa Tsunoda; 保久角田
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-29
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: JP4019937B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an air bag of a head part protection air bag device capable of stably securing tension in the longitudinal direction at the time of expansion completion even in the case of mounting cover cloth which is a separate body of an air bag main body to expand on a pillar part. <P>SOLUTION: The air bag 10 is furnished with the air bag main body 11 to be arranged below a roof side rail part RR at the time of completing deployment and expansion and the cover cloth 26 to be arranged below the pillar part FP. The air bag main body 11 is formed by hollow weaving. The cover cloth 26 is connected to the air bag main body 11 as the separate body of the air bag main body 11. At least a mounting part 27 near the air bag main body 11 out of a plurality of the mounting parts to be mounted on the pillar part FP of the cover cloth 26 is reinforced and mounted on a body side member 2F of the pillar part FP. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しくは、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、展開膨張時、窓を遮蔽するように膨張するエアバッグに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグでは、膨張用ガスを流入させるガス流入部を有して袋織りによって形成されるエアバッグ本体と、エアバッグ本体と別体としてエアバッグ本体に結合されて配設されるカバー布と、を備えて構成されるものがあった（例えば、特許文献１）。
【０００３】
このように構成されていれば、窓を遮蔽する面積を減らすことなく、膨張完了時のエアバッグの全体形状を広く確保でき、そして、膨張用ガスを流入させる容積を減らすことができて、エアバッグの膨張開始から膨張完了までの時間を短縮することができる。また、搭載する車種が変更されて、エアバッグの全体形状が変更されても、カバー布だけを取り替えるだけで、エアバッグ本体を共用して、容易に対処することができる。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−２７２４６０公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、展開膨張完了時のカバー布が、斜め上方に延びてルーフサイドレール部と接続されるようなピラー部（例えば、フロントピラー部）の下方に配置されるような場合には、カバー布のボディ側部材への取付部位が、破損する場合が生ずる。
【０００６】
すなわち、エアバッグ本体の上縁側の複数箇所に、ルーフサイドレール部のボディ側部材に取り付けられる取付部が、配設され、また、カバー布の上縁側の複数箇所にも、ピラー部のボディ側部材に取り付けられる取付部が、配設されていても、ピラー部とルーフサイドレール部とが交差するコーナ部から離れた位置に、エアバッグ本体側とカバー布側との取付部が、配置される場合がある。例えば、ピラーガーニッシュの取付座がコーナ部に配置されていれば、コーナ部に取付部を配置できず、コーナ部から離れた位置に、エアバッグ本体側とカバー布側との取付部が、配置される。そして、このような場合に、エアバッグの展開膨張完了時、コーナ部位付近では、コーナ部にともに隣接するエアバッグ本体の取付部とカバー布の取付部とには、大きな引張力が作用する。なぜなら、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグでは、膨張完了時に車外側方向に移動する乗員頭部を受けても、車外側に極力移動しないように、膨張完了時には、前後方向に高いテンションを生じさせるように、膨張される。そのため、コーナ部に隣接しているエアバッグ本体の取付部とカバー布の取付部との間にも、大きな引張力が作用する。特に、カバー布に関し、既述のコーナ部に隣接している取付部がない状態では、エアバッグの膨張完了時、カバー布の下部側の取付部とコーナ部に隣接しているエアバッグ本体側の取付部とを直線的に結ぶように（これを最短距離直線とする）引張力が作用する。しかし、カバー布に、既述のコーナ部に隣接している取付部が配置されていれば、コーナ部に隣接している取付部が、その最短距離直線から斜め上方側へ突出するように、ピラー部に取り付けられる態様となることから、より大きな引張力が、コーナ部に隣接しているエアバッグ本体の取付部とカバー布の取付部との間に、作用する。そして、袋織りで形成されて高い強度を得易いエアバッグ本体側の取付部に比べて、強度の劣るカバー布側の取付部が、破損してしまい、エアバッグが前後方向のテンションを確保できなくなってしまう。
【０００７】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張するエアバッグ本体と別体としたカバー布を、ピラー部に取り付けることとしても、膨張完了時に前後方向のテンションを安定して確保できる頭部保護エアバッグ装置のエアバッグを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグは、車両の車内側の窓の周縁における斜め上方に延びるピラー部からルーフサイドレール部にかけて、折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグ装置のエアバッグであって、
展開膨張完了時、ルーフサイドレール部の下方に配置され、膨張用ガスを流入させるガス流入部を有して袋織りによって形成されるエアバッグ本体と、ピラー部の下方に配置されるとともに、エアバッグ本体と別体として、エアバッグ本体に結合されて配設されるカバー布と、を備えて構成され、
エアバッグ本体の上縁側の複数箇所に、ルーフサイドレール部のボディ側部材に取り付けられる取付部が、配設され、
カバー布の上縁側の複数箇所に、ピラー部のボディ側部材に取り付けられる取付部が、配設され、
カバー布の取付部の内、少なくともエアバッグ本体に近い取付部が、補強されて、ピラー部のボディ側部材に取り付けられていることを特徴とする。
【０００９】
本発明に係るエアバッグでは、カバー布の取付部の内、少なくともエアバッグ本体に近い取付部が、補強されて、ピラー部のボディ側部材に取り付けられていることから、ピラー部とルーフサイドレール部との交差するコーナ部に隣接したエアバッグ本体とカバー布との取付部が、ともに、破損せずに、エアバッグは展開膨張を完了させることができて、展開膨張を完了させたエアバッグは、前後方向のテンションを的確に確保することができる。
【００１０】
また、本発明に係るエアバッグでは、エアバッグ本体やカバー布の取付部の配置位置に関し、搭載する車両のピラー部とルーフサイドレール部とが交差するコーナ部に対する配置位置関係を考慮しなくともよくなり、特に、エアバッグ本体は、略直線的なルーフサイドレール部に配置される一般的な取付部を備えるだけでよくなって、一層、種々の車種に搭載可能となる。
【００１１】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグでは、膨張するエアバッグ本体と別体としたカバー布を、ピラー部に取り付けることとしても、膨張完了時に前後方向のテンションを安定して確保でき、さらに、エアバッグ本体の共用使用範囲を、増加させることができる。
【００１２】
さらにまた、カバー布の全域を補強するわけでなく、取付部だけを補強することから、カバー布の厚さや重量の増加を抑えて、エアバッグの軽量化と折り畳んだ際のコンパクト化とを阻害しない。
【００１３】
さらに、カバー布が、支障なく、コーナ部近傍とその下方とに取付部を配置させることができることから、逆に、カバー布が、ピラー部に強固に締結されて、ピラー部の下方の窓の領域を、エアバッグの展開膨張完了時に、強固に遮蔽することができ、乗員の車内側への拘束性能を向上させることができる。
【００１４】
そして、カバー布の補強された取付部は、カバー布を形成する布材に一体的に形成された補強用折り重ね部を、折り重ねて、形成することが望ましい。このように構成されていれば、カバー布をエアバッグ本体に結合させる際、カバー布とエアバッグ本体との結合作業時、同時に、補強用折り重ね部を結合させて、取付部を補強することができて、補強された取付部を容易に形成することができ、エアバッグの製造工数・コストの増加を抑えることができる
また、カバー布が、経糸と緯糸とを織ってなる織布から形成されていれば、経糸若しくは緯糸を、ピラー部に沿って配置される取付部側の上縁と、略平行とするように、カバー布を配設することが望ましい。このような構成では、カバー布におけるピラー部に取り付けられる複数の取付部が、カバー布の上縁側で、経糸若しくは緯糸に沿って、配設されて、取付部相互の間が、伸び難い。そのため、展開膨張時のエアバッグに、前後方向のテンションが発生しても、カバー布の各取付部の間が伸び難く、各取付部が、引っ張り力に対して均等に対向することができ、カバー布全体のピラー部への取付強度を向上させることができて、一層、展開膨張を完了させたエアバッグが前後方向のテンションを的確に確保できることに、寄与できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ１０が使用される頭部保護エアバッグ装置Ｍは、図１に示すように、車両Ｖの窓（サイドウィンド）Ｗ１・Ｗ２及びリヤピラー部ＲＰの上縁側におけるフロントピラー部ＦＰやルーフサイドレール部ＲＲに、搭載されている。なお、この車両Ｖは、フロントピラー部ＦＰとリヤピラー部ＲＰとの間に、略上下方向に沿うセンターピラー部ＣＰを配設させるとともに、リヤピラー部ＲＰの領域内に、小さな窓Ｗ３を配設させて構成されている。
【００１６】
頭部保護エアバッグ装置Ｍは、図１〜８に示すように、エアバッグ１０、クランプ３８・３９、取付ブラケット４１・４５・５３、取付ボルト４８・５４、及び、インフレーター５０、を備えて構成され、車両Ｖへの搭載時に、車内側Ｉをエアバッグカバー９に覆われて収納されている。エアバッグカバー９は、実施形態の場合、フロントピラー部ＦＰの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ４の下縁側のリッド４ａと、ルーフサイドレール部ＲＲの車内側を覆うルーフヘッドライニング５の下縁側のリッド５ａと、から構成されている。
【００１７】
ルーフヘッドライニング５は、合成樹脂製として、図１・３〜７に示すように、図示しない取付手段によって、ルーフサイドレール部ＲＲの車内側Ｉにおけるボディ１側の部材であるインナパネル２に、取り付けられている。ルーフヘッドライニング５の下縁側のリッド５ａは、展開膨張時のエアバッグ１０のエアバッグ本体１１を突出可能に、下端５ｂ側が車内側Ｉに開く構成とされている。なお、リッド５ａの下端５ｂは、図５・７に示すように、センターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰでは、各ピラー部ＣＰ・ＲＰの車内側Ｉを覆うピラーガーニッシュ６・７の車内側Ｉの上端６ａ・７ａに係止されている。
【００１８】
また、図５・７に示すように、各ガーニッシュ６・７の車外側Ｏの上端には、車内側Ｉを低く、車外側Ｏを高くするように傾斜させたガイド部６ｂ・７ｂが、配設されている。これらのガイド部６ｂ・７ｂは、エアバッグ１０のエアバッグ本体１１が、展開膨張時に、円滑に車内側Ｉに繰り出されるように案内するためのものである。
【００１９】
フロントピラーガーニッシュ４は、合成樹脂製として、フロントピラー部ＦＰの車内側におけるボディ１側の部材であるインナパネル２Ｆに、取り付けられている。ガーニッシュ４のリッド４ａも、エアバッグ１０のエアバッグ本体１１の展開膨張時、カバー布２６を突出可能に、車内側Ｉに開く。
【００２０】
なお、図２・５・７に示す符号３の部材は、車両Ｖのボディ１側の部材であるアウタパネルである。
【００２１】
インフレーター５０は、図１・８に示すように、折り畳まれたエアバッグ１０に膨張用ガスを供給する本体部５１と、本体部５１から吐出された膨張用ガスを案内するディフューザー５２と、を備えて構成されている。本体部５１は、略円柱状とされて、先端（前端）側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口が、配設されている。ディフューザー５２は、先端（前端）を塞いだ略円筒状の金属製のパイプ材から形成され、本体部５１の先端側を覆うように、本体部５１の先端に結合されている。ディフューザー５２には、先端側の下面に、車両Ｖの前後方向に並設させた２つのガス吐出口５２ａ・５２ａが、開口されている。ディフューザー５２は、整流布２４とエアバッグ１０の流入口部１６とを外装させており、流入口部１６の後端付近に外装されるクランプ５５を利用して、エアバッグ１０に対して、連結されている。
【００２２】
インフレーター５０は、本体部５１の先端にディフューザー５２をかしめて結合させた状態で、車両Ｖの前後方向に沿って、取付ブラケット５３と取付ボルト５４とを利用して、ボディ１側のインナパネル２に取り付けられている。取付ブラケット５３は、図６・８に示すように、本体部５１の前後両端付近をそれぞれ把持するクランプ部５３ａと、板状の取付部５３ｂと、を備えた金属製としていて、取付部５３ｂには、取付ボルト５４を挿通させる取付孔５３ｃが、形成されている。取付ボルト５４は、取付孔５３ｃとインナパネル２の取付孔２ｃとを経て、取付孔２ｃの周縁に設けられたナット２ｄに締め付けられている。
【００２３】
なお、このインフレーター５０の車両Ｖへの搭載は、インフレーター５０とエアバッグ１０とを組み付けた状態のエアバッグ組付体３２（図９参照）として、行なわれる。
【００２４】
エアバッグ１０は、図１に示すように、折り畳まれた状態で、斜め上方に延びるように配設されたフロントピラー部ＦＰから、センターピラー部ＣＰの上方を越えて、リヤピラー部ＲＰの上方となる位置までのルーフサイドレール部ＲＲに、収納されている。そして、エアバッグ１０は、展開膨張時、図１の二点鎖線に示すように、センターピラー部ＣＰの前後の窓Ｗ１・Ｗ２、リヤピラー部ＲＰの領域内に配設される窓Ｗ３、さらには、センターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰ、のそれぞれの車内側Ｉを覆うように、構成されている。
【００２５】
そして、エアバッグ１０は、図１・１０〜１２に示すように、展開膨張完了時、ルーフサイドレール部ＲＲの下方に配置されるエアバッグ本体１１と、フロントピラー部ＦＰの下方に配置されるカバー布２６と、を備えて構成されている。
【００２６】
エアバッグ本体１１は、可撓性を有した袋状とし、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織りによって、形成されている。なお、エアバッグ本体１１は、織成後、耐熱性を向上させるために、外表面側に、シリコン等のコーティング剤が塗布されている。さらに、エアバッグ本体１１は、膨張用ガスＧを流入させて、車内側壁部１２ａと車内側壁部１２ｂとを離すように膨らむガス流入部１２と、車内側壁部１２ａと車内側壁部１２ｂとを結合させたように形成されて、膨張用ガスＧを流入させない非流入部１７と、を備えて構成されている。
【００２７】
ガス流入部１２は、インフレーター５０と連結される流入口部１６と連通され、流入口部１６は、実施形態の場合、エアバッグ本体１１の上縁１１ａ側における前後方向の略中央に、横向き略Ｌ字形状に配設されている。また、ガス流入部１２は、膨張用ガスＧの流入時に、前席の車外側の側方に展開膨張する前膨張部１４と、後席の車外側の側方に展開膨張する後膨張部１５と、を備えるとともに、エアバッグ本体１１の上縁１１ａ側に、車両Ｖの前後方向に沿って配設されて、流入口部１６からの膨張用ガスを前・後膨張部１４・１５に流すためのガス供給路部１３を、備えて構成されている。前・後膨張部１４・１５は、複数の縦セル１４ａ・１５ａを並設させて構成されている。
【００２８】
なお、実施形態の場合、流入口部１６内には、図１０に示すように、整流布２４が配設されている。整流布２４は、エアバッグ本体１１を袋織りした残りの部位から形成され、インフレーター５０のガス吐出口５２ａからの膨張用ガスＧをガス供給路部１３の前方側と後方側とへ案内可能な二つのガス流出口２４ａ・２４ｂを開口させている。
【００２９】
非流入部１７は、ガス流入部１２の周囲を囲むように配設される外周縁部１８、規制部１９、板状部２０、及び、取付部２１・２２・２３、を備えて構成されている。
【００３０】
規制部１９は、膨張完了時の前・後膨張部１４・１５が部分的に厚くならずに、厚さを規制して板形状を維持できるように、前・後膨張部１４・１５の領域内の複数箇所に、上下方向に延びる線状に、配設されている。これらの規制部１９は、Ｔ字状若しくは逆Ｊ字状に形成されて、エアバッグ本体１１の下縁１１ｂ側の外周縁部１８から上方に延びるように形成されたり、外周縁部１８から離れて形成されている。なお、上下方向に延びる規制部１９によって、前・後膨張部１４・１５は、上下方向に延びる複数の縦セル１４ａ・１５ａに分割されて構成されることとなる。そして、各縦セル１４ａ・１５ａは、膨張時に、それぞれ、前後方向の幅寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなる。すなわち、エアバッグ本体１１が、膨張完了時に、前後方向の長さ寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなることから、車両Ｖへの搭載時に、エアバッグ本体１１は、前後方向に沿ったテンションを発生させることができる。
【００３１】
板状部２０は、長方形板状とされて、前・後膨張部１４・１５の間で、ガス供給路部１３の下部側となる位置に、配設されている。この板状部２０は、ガス流入部１２の容積を小さくし、エアバッグ本体１１の膨張開始から膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。
【００３２】
各取付部２１・２２・２３は、エアバッグ本体１１の展開膨張時の上縁１１ａ側から上方に突出するように配置されている。取付部２１は、エアバッグ本体１１の前端１１Ｃ側の規制部１９Ａの上方付近に配置されて、取付部２２は、取付部２１の後方側の２箇所に配置され、取付部２３は、エアバッグ本体１１の後端側の２箇所に配置されている。各取付部２１・２２・２３の中央には、取付孔２１ａ・２２ａ・２３ａが、設けられている。これらの取付孔２１ａ・２２ａ・２３ａは、取付ボルト４８（図３・４参照）を挿通可能な構成とされて、実施形態の場合、エアバッグ本体１１の袋織り後に、孔明け加工により形成されている。
【００３３】
なお、後端側の取付部２３・２３は、エアバッグ本体１１がねじられて車両に搭載される際、取付部２３の配置高さを、他の取付部２１・２２と略等しくできるように、外周縁部１８に設けられた延設部１８ａから上方に突設されている。
【００３４】
そして、取付部２１・２３には、取付ブラケット４５が取り付けられ、取付部２２には、取付ブラケット４１が取り付けられている。各取付ブラケット４５・４１は、ともに、取付ボルト４８を挿通させる取付孔４５ａ・４１ａを備えるとともに、取付部２１・２２・２３を挟持するインナプレート４６・４２とアウタプレート４７・４３とから構成されて、それぞれ、取付部２１・２２・２３を挟持して相互にかしめて塑性変形させることにより、各取付部２１・２２・２３に取り付けられている。但し、取付部２２に取り付けられる取付ブラケット４１は、アウタプレート４３が、折り畳まれたエアバッグ本体１１の車外側の面と当接するように上下方向に長く形成され、また、インナプレート４２が、アウタプレート４３とで取付部２２を挟持する縦壁部４２ａを備えるとともに、その下端から車内側に突出する横壁部４２ｂを備えて構成されている。この取付ブラケット４１は、横壁部４２ｂとアウタプレート４３との作用により、エアバッグ本体１１の膨張時に、下方に的確に本体１１をアウタプレート４３に沿って突出させるために、配設されたり、あるいは、ボディ１側への取付時に、ブラケット４１の近傍の本体１１が、上方位置にずれないように、押えるために、配設されている。
【００３５】
カバー布２６は、窓Ｗ１におけるフロントピラ−部ＦＲの下方領域を塞げるように、その領域に対応した略三角板形状としている。そして、実施形態の場合、カバー布２６は、エアバッグ本体１１の前端１１ｃに、ポリアミド糸等の縫合糸３０を使用した縫合により、結合されている。カバー布２６には、前縁側の下端（上縁側の前端）と上縁側の前後方向の略中間付近とに、それぞれ、上方へ突出する取付部２７・２８が、配設されている。各取付部２７・２８は、取付ボルト４８を挿通させる取付孔２７ａ・２８ａを備えており、エアバッグ本体１１の取付部２１・２３と同様に、取付ブラケット４５が取り付けられている。これらの取付部２７・２８は、フロントピラー部ＦＰのボディ１側の部材であるインナパネル２Ｆに取り付けられることとなる。
【００３６】
このカバー布２６は、ポリアミド糸やポリエステル糸等の経糸ＶＳと緯糸ＨＳとを使用して、平織りで織って形成した織布からなる布材２９（図１２参照）から形成され、この布材２９は、エアバッグ本体１１と相違して、シリコン等のコーティング剤が塗布されていないノンコート布としている。布材２９は、平らに展開させた際、図１２のＡに示すように、略三角板状の本体２９ａと、取付部２７・２８を形成するための補強領域（補強部）２９ｂ・２９ｄと、各補強部２９ｂ・２９ｄからさらに上方に延びる折り重ね部２９ｃ・２９ｅと、を備えて構成されている。折り重ね部２９ｃは、補強部２９ｂの補強用のものであり、折り重ねて、縫合糸３０によって補強部２９ｂに縫合することにより、取付部２７を補強している。また、折り重ね部２９ｅは、補強部２９ｄの補強用のものであり、折り重ねて、縫合糸３０によって補強部２９ｄに縫合することにより、取付部２８を補強している。
【００３７】
また、カバー布２６を形成する布材２９は、経糸ＶＳ若しくは緯糸ＨＳ（実施形態の場合は、緯糸ＨＳ）を、ピラー部ＦＰに沿って配置される取付部２７・２８側の上縁２６ａと、平行となるように、裁断されている。
【００３８】
さらに、折り重ね部２９ｃ・２９ｅの補強部２９ｂ・２９ｄに重ねる折目Ｆ１・Ｆ２は、折り重ね部２９ｃ・２９ｅを補強部２９ｂ・２９ｄに重ねた際、折り重ね部２９ｃ・２９ｅの糸ＶＳ・ＨＳが補強部２９ｂ・２９ｄの糸ＶＳ・ＨＳと平行とならず、交差するように、設定されている。このように設定する理由は、補強部２９ｂ・２９ｄに折り重ね部２９ｃ・２９ｅを重ねて補強する際、その部位が、種々の方向からの引っ張り力に対応できるようにするためである。
【００３９】
なお、カバー布２６は、予め、布材２９として準備され、エアバッグ本体１１の前端１１ｃへの結合時における縫合糸３０の使用時、折り重ね部２９ｃ・２９ｅの補強部２９ｂ・２９ｄへの縫合も、同時に行って、エアバッグ１０を製造している。取付孔２７ａ・２８ａは、布材２９に予め形成しておいても良いし、エアバ本体１１との結合後に、設けてもよい。
【００４０】
そして、エアバッグ１０は、折り畳まれた状態での車両Ｖへの搭載時には、図１に示すように、インフレーター５０の部位、すなわち、センターピラー部ＣＰの上方位置と、リヤピラー部ＲＰの上方位置から後端にかけてと、に、ねじり部３４・３５が形成されて、部分的にねじられた状態で、車両Ｖへ搭載されている。実施形態の場合、各ねじり部３４・３５には、ねじりが復元しないように、クランプ３８・３９が、組み付けられている。
【００４１】
これらのねじり部３４・３５は、蛇腹折りで折り畳まれたエアバッグ１０（エアバッグ本体１１）が、展開膨張時、ガーニッシュ６・７の上端６ａ・７ａと引っ掛かることを防止して、車内側Ｉに突出可能とするように、設けられている。詳しくは、各ねじり部３４・３５は、エアバッグ本体１１内への膨張用ガスＧの上流側となるエアバッグ本体１１の平らに展開した状態での上縁１１ａ側を、車外側Ｏに位置させ、膨張用ガスＧの下流側となるエアバッグ本体１１の平らに展開した状態での下縁１１ｂ側を、車内側Ｉに位置させるように、他の窓Ｗ１・Ｗ２の上方に位置する非ねじり部３３と相違して、ねじられている。そのため、上縁１１ａ側のガス供給路部１３が、膨張用ガスＧを流入させて膨らめば、上縁１１ａが複数の取付部２２・２３によってボディ１側に固定されていることから、上縁１１ａ側が移動し難く、下縁１１ｂ側が車内側Ｉに押し出される状態となって、ガーニッシュ６・７の上端６ａ・７ａと引っ掛からずに、エアバッグ本体１１が車内側Ｉに突出可能となる。なお、折り畳まれたエアバッグ本体１１における非ねじり部３３では、図３・４・６に示すように、下縁１１ｂ側が、上縁１１ａ側の下方で、かつ、若干、上縁１１ａ側より車外側Ｏに、配置されている。
【００４２】
なお、クランプ３８・３９は、図５・７に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成され、エアバッグ本体１１の膨張時に解除可能として、ねじり部３４・３５のねじり形状を維持して把持しつつ、インナパネル２にエアバッグ本体１１を取り付けるものである。そして、クランプ３８・３９は、インナパネル２の係止孔２ｅに挿入させてインナパネル２に係止させる係止脚３８ａ・３９ａを備えている。なお、クランプ３８では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、センターピラー部ＣＰの上方におけるインフレーター５０と折り畳まれたエアバッグ本体１１とを上下に重ねた断面形状に、対応している。また、クランプ３９では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、リヤピラー部ＲＰの上方における折り畳まれたエアバッグ本体１１の断面形状に、対応している。
【００４３】
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍの組み立てについて説明する。まず、エアバッグ本体１１にカバー布２６を結合させたエアバッグ１０の流入口部１６内に、整流布２４を挿入して、エアバッグ１０を折り畳む。このエアバッグ１０の折り畳みは、非膨張状態の平らに展開した状態から、略上下方向に折り重ねられる蛇腹折りで、折り畳む。すなわち、エアバッグ１０は、図１０の二点鎖線に示すごとく、上縁１１ａと平行な折目Ｃを付けて、下縁１１ｂ側が上縁１１ａ側に接近するように、蛇腹折りで折り畳まれる。
【００４４】
さらに、折り畳んだ後には、エアバッグ１０の周囲に、エアバッグ本体１１の膨張時に破断可能な図示しないラッピング材を巻き付ける。実施形態の場合、ラッピング材は、ポリエステル糸・ポリアミド糸・ウレタン糸等の糸を複数集めて形成された糸（紐状材）から、構成され、ラッピング部位は、流入口部１６の前方側の部位と後方側の部位としている。そして、ラッピング糸の解け防止を含めて、所定部位にテープ材３６を巻き付ける。
【００４５】
なお、図９に示すエアバッグ組付体３２は、車両搭載状態を示すものであり、ねじり部３４・３５は、エアバッグ１０を折り畳み、周囲にラッピング材を巻き付けた状態では、形成されていない。ねじり部３４は、クランプ３８の取付時に形成され、ねじり部３５は、エアバッグ組付体３２のインナパネル２への取付時に、形成されることとなる。
【００４６】
折り畳んだエアバッグ１０をラッピングした後には、各取付部２１・２２・２３・２７・２８を引き出して、所定の取付ブラケット４１・４５を取り付ける。そして、取付ブラケット４１のインナプレート４２における横壁部４２ｂの突出した部位に、それぞれ、テープ材３６を巻き付ける。
【００４７】
その後、流入口部１６における整流布２４内に、インフレーター５０のディフューザー５２を挿入して、クランプ５５により、流入口部１６とディフューザー５２とを連結する。なお、ディフューザー５２と取付ブラケット５３とは、予め、インフレーター５０の本体部５１に組み付けておく。
【００４８】
次いで、折り畳んだエアバッグ１０に、エアバッグ本体１１の下縁１１ｂ側を車内側Ｉに向けるようにねじって、ねじり部３４を形成し、このねじり部３４にクランプ３８を嵌める。そして、折り畳まれたエアバッグ本体１１におけるねじり部３５が形成されることとなる部位に、クランプ３９を嵌めれば、図９に示すように、エアバッグ組付体３２を形成することができる。なお、既述したように、ねじり部３５は、エアバッグ組付体３２の形成時には、形成されていない。
【００４９】
そして、各クランプ３８・３９のクリップ部３８ａ・３９ａを係止孔２ｅに挿入係止させるとともに、各取付ブラケット４１・４５・５３をインナパネル２の所定位置に配置させ、各取付孔４１ａ・４５ａ・５３ｃを挿通させるようにして、各取付ボルト４８・５４を、取付孔２ａ・２ｃのナット２ｂ・２ｄに螺合させて、エアバッグ１０の各取付部２１・２２・２３・２７・２８とインフレーター５０とをインナパネル２に固定すれば、エアバッグ組付体３２を、ボディ１に取り付けることができる。なお、ねじり部３５は、取付ブラケット４５のインナパネル２への取付時に、下縁１１ｂが車内側Ｉに向くことから、形成されることとなる。
【００５０】
次いで、インフレーター５０に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５を、ボディ１に取り付け、さらに、センターピラーガーニッシュ６やリヤピラーガーニッシュ７を、ボディ１に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Ｍを、車両Ｖに搭載させることができる。
【００５１】
エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載後、インフレーター５０が作動されれば、膨張用ガスＧが、ディフューザー５２の各ガス吐出口５２ａから、流入口部１６を経て、さらに、ガス流出口２４ａ・２４ｂを経て、ガス流入部１２のガス供給路部１３に、供給されることとなる。さらに、膨張用ガスＧは、前・後膨張部１４・１５の各縦セル１４ａ・１５ａに流れて、エアバッグ１０のエアバッグ本体１１が、折りを解消させつつ、膨張し始めることとなる。そして、エアバッグ本体１１は、ラッピング材としてのラッピング糸やテープ材３６を破断させ、さらに、各クランプ３８・３９を押し開くとともに、フロントピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５のリッド４ａ・５ａを押し開くこととなる。その後、エアバッグ本体１１は、図１〜７の二点鎖線で示すように、窓Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３やセンターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰの車内側Ｉを覆うように、大きく膨張することとなる。
【００５２】
この時、実施形態のエアバッグ１０では、カバー布２６のエアバッグ本体１１に近い側の取付部２７が、補強用折り重ね部２９ｃを結合されて補強された状態で、ピラー部ＦＰのボディ側部材としてのインナパネル２Ｆに取り付けられていることから、ピラー部ＦＰとルーフサイドレール部ＲＲとの交差するコーナ部Ｋに隣接し、かつ、コーナ部Ｋから離れたエアバッグ本体１１とカバー布２６との取付部２１・２７が、ともに、破損せずに、エアバッグ１０は展開膨張を完了させることができる。そして、展開膨張を完了させたエアバッグ１０は、複数の縦セル１４ａ・１５ａの膨張により生じた前後方向のテンションを、的確に確保することができる。
【００５３】
なお、エアバッグ本体１１側の取付部２１は、エアバッグ本体１１が袋織りして製造されており、非流入部１７としての取付部２１は、外周縁部１８と同様に、ガス流入部１２の車内側壁部１２ａと車外側壁部１２ｂとを重ねたような厚さ（布材２９を二枚重ねとしたのと略同様な厚さ（図１１参照））の一枚の布状として、形成されているため、十分な強度を確保している。
【００５４】
また、エアバッグ１０の膨張完了時に、カバー布２６の取付部２７に強い引張力が作用する理由を説明すると、図１３に示すように、仮に、カバー布２６が、コーナ部Ｋに隣接している取付部２７がない状態では、そのエアバッグ１０の膨張完了時、カバー布２６の下部側の取付部２８とコーナ部Ｋに隣接しているエアバッグ本体１１側の取付部２１とを直線的に結ぶように（これを最短距離直線Ｌとする）引張力が作用する。しかし、実施形態のように、カバー布２６に、コーナ部Ｋに隣接している取付部２７が配置されていれば、その取付部２７が、その最短距離直線Ｌから斜め上方の窓Ｗ１の外方側へ突出するように、ピラー部ＦＰに取り付けられる態様となる。そのため、エアバッグ１０の展開膨張完了時には、より大きな引張力が、コーナ部Ｋに隣接しているエアバッグ本体１１の取付部２１とカバー布２６の取付部２７との間に、作用する。
【００５５】
そして、実施形態では、カバー布２６が、支障なく、窓Ｗ１の周縁に沿うように、コーナ部Ｋの近傍の取付部２７とその下方におけるカバー布２６の前端（下端）の取付部２８とを、配置させることができることから、逆に、カバー布２６が、エアバッグ１０の展開膨張完了時に、ピラー部ＦＰの下方の窓Ｗ１の領域を、広い面積で、かつ、強固に遮蔽することができ、乗員の車内側への拘束性能を向上させることができる。
【００５６】
また、実施形態のエアバッグ１０では、エアバッグ本体１１やカバー布２６の取付部２１・２７の配置位置に関し、取付部２１・２７が十分な強度を確保しているため、搭載する車両のピラー部ＦＰとルーフサイドレール部ＲＲとが交差するコーナ部Ｋに対する配置位置関係を考慮しなくともよくなり、特に、エアバッグ本体１１は、略直線的なルーフサイドレール部ＲＲに配置される一般的な取付部２２・２３と同様な取付部２１を備えるだけでよくなって、一層、種々の車種に搭載可能となる。
【００５７】
したがって、実施形態のエアバッグでは、膨張するエアバッグ本体１１と別体としたカバー布２６を、ピラー部ＦＰに取り付けることとしても、膨張完了時に前後方向のテンションを安定して確保でき、さらに、エアバッグ本体１１の共用使用範囲を、増加させることができる。
【００５８】
さらにまた、カバー布２６の全域を補強するわけでなく、取付部２７・２８だけを補強することから、カバー布２６の厚さや重量の増加を抑えて、エアバッグ１０の軽量化と折り畳んだ際のコンパクト化とを阻害しない。
【００５９】
また、実施形態のエアバッグでは、カバー布２６の下端の取付部２８も補強されているため、エアバッグ１０に、一層、強い前後方向のテンションを生じさせるように、エアバッグ本体１１を配置させても、十分対処することができる。
【００６０】
そしてまた、実施形態では、カバー布２６の補強された取付部２７・２８は、カバー布２６を形成する布材２９に一体的に形成された補強用折り重ね部２９ｃ・２９ｅを、取付部２７・２８を形成する補強部２９ｂ・２９ｄに折り重ねて、形成している。そのため、カバー布２６をエアバッグ本体１１に縫合させる際、カバー布２６とエアバッグ本体１１との縫合作業時、同時に、補強用折り重ね部２９ｃ・２９ｅを補強部２９ｂ・２９ｄに縫合させて、取付部２７・２８を補強することができて、補強された取付部２７・２８を容易に形成することができ、エアバッグ１０の製造工数・コストの増加を抑えることができる。
【００６１】
さらに、実施形態では、カバー布２６が、経糸ＶＳと緯糸ＨＳとを織ってなる織布から形成されて、緯糸ＨＳを、ピラー部ＦＰに沿って配置される取付部２７・２８側の上縁２６ａと、平行とするように、裁断されている。このような構成では、カバー布２６におけるピラー部ＦＰに取り付けられた取付部２７・２８が、カバー布２６の上縁２６ａ側で、緯糸ＨＳに沿って、配設されて、取付部２７・２８相互の間が、伸び難い。そのため、展開膨張時のエアバッグ１０に、前後方向のテンションが発生しても、カバー布２６の各取付部２７・２８の間が伸び難く、各取付部２７・２８が、引っ張り力に対して均等に対向することができ、カバー布２６全体のピラー部ＦＰへの取付強度を向上させることができて、一層、展開膨張を完了させたエアバッグ１０が前後方向のテンションを的確に確保できることに、寄与できる。
【００６２】
なお、実施形態の場合、緯糸ＨＳを、ピラー部ＦＰに沿って配置される取付部２７・２８側の上縁２６ａと、平行としたが、勿論、経糸ＶＳを上縁２６ａと平行とするように、構成してもよい。さらに、緯糸ＨＳ若しくは経糸ＶＳと上縁２６ａとは、正確に平行とするばかりでなく、±１０°の範囲の交差角度θ（図１２のＢ参照）程度まで、ずれてもよい。
【００６３】
また、実施形態では、カバー布２６とエアバッグ本体１１との結合を、縫合に行なう場合を示したが、接着や熱融着等を利用してもよく、その場合には、折り重ね部２９ｃ・２９ｅの補強部２９ｂ・２９ｄへの結合も、カバー布２６とエアバッグ本体１１との結合と同様に、接着や熱融着等を利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施形態のエアバッグを使用した頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た正面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ部位の概略拡大断面図である。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ部位の概略拡大断面図である。
【図４】図１のＩＶ−ＩＶ部位の概略拡大断面図である。
【図５】図１のＶ−Ｖ部位の概略拡大断面図である。
【図６】図１のＶＩ−ＶＩ部位の概略拡大断面図である。
【図７】図１のＶＩＩ−ＶＩＩ部位の概略拡大断面図である。
【図８】実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるセンターピラー部の上方付近を示す部分正面図であり、ルーフヘッドライニングを省略した状態を示す。
【図９】実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態でのエアバッグ組付体を示す正面図である。
【図１０】実施形態のエアバッグの正面図である。
【図１１】実施形態のエアバッグの膨張時を示す横断面図であり、図１０のＸＩ−ＸＩ部位に対応する。
【図１２】実施形態のカバー布とエアバッグ本体との結合作業を説明する図である。
【図１３】実施形態のエアバッグの車両搭載状態での展開膨張完了状態を示す部分正面図である。
【符号の説明】
２・２Ｆ…（ボディ側部材）インナパネル、
１０…エアバッグ、
１１…エアバッグ本体、
１２…ガス流入部、
２１…（エアバッグ本体側のコーナ部に隣接する）取付部、
２６…カバー布、
２６ａ…上縁、
２７…（カバー布側のコーナ部に隣接する）取付部、
２８…（カバー布側の）取付部、
２９…布材、
２９ｃ・２９ｅ…補強用折り重ね部、
ＶＳ…経糸、
ＨＳ…緯糸、
Ｖ…車両、
ＦＰ…（ピラー部）フロントピラー部、
ＲＲ…ルーフサイドレール部、
Ｋ…コーナ部、
Ｗ１…窓、
Ｍ…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an airbag of a head protection airbag device, and more particularly, to an airbag that is folded and stored at an upper edge side of a window on the inside of a vehicle and that inflates to cover the window when deployed and inflated. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in an airbag of a head protection airbag device, an airbag body having a gas inflow portion through which inflation gas flows is formed by bag weaving, and the airbag body is coupled to the airbag body separately from the airbag body. And a cover cloth that is disposed in a predetermined manner (for example, Patent Document 1).
[0003]
With this configuration, the overall shape of the airbag at the time of completion of inflation can be widely secured without reducing the area for shielding the window, and the volume for inflation gas can be reduced, so that air can be reduced. The time from the start of the inflation of the bag to the completion of the inflation can be reduced. Further, even if the type of vehicle to be mounted is changed and the overall shape of the airbag is changed, the airbag body can be shared and easily handled simply by replacing the cover cloth.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-272460 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case where the cover cloth at the time of completion of deployment and expansion is arranged below a pillar portion (for example, a front pillar portion) that extends diagonally upward and is connected to the roof side rail portion, In some cases, the attachment portion to the body-side member is damaged.
[0006]
That is, mounting portions to be attached to the body-side member of the roof side rail portion are provided at a plurality of locations on the upper edge side of the airbag body, and the mounting portion for the pillar portion is also provided at a plurality of locations on the upper edge side of the cover cloth. Even if the attachment portion to be attached to the member is provided, the attachment portion between the airbag body side and the cover cloth side is arranged at a position away from the corner portion where the pillar portion and the roof side rail portion intersect. In some cases. For example, if the mounting seat of the pillar garnish is disposed at the corner, the mounting part cannot be disposed at the corner, and the mounting part between the airbag body side and the cover cloth side is located at a position away from the corner. Is done. In such a case, when the deployment and inflation of the airbag are completed, a large tensile force acts on the mounting portion of the airbag body and the mounting portion of the cover cloth adjacent to the corner portion near the corner portion. Because, in the airbag of the head protection airbag device, a high tension is generated in the front-rear direction when the inflation is completed so that even if the occupant's head moves toward the outside of the vehicle when the inflation is completed, the airbag does not move to the outside as much as possible. It is inflated to make it swell. Therefore, a large tensile force also acts between the mounting portion of the airbag body and the mounting portion of the cover cloth adjacent to the corner portion. In particular, with respect to the cover cloth, in a state where there is no mounting portion adjacent to the corner portion described above, when the inflation of the airbag is completed, the mounting portion on the lower side of the cover cloth and the airbag body side adjacent to the corner portion. A tensile force acts so as to linearly connect with the mounting portion (this is the shortest distance straight line). However, if the mounting portion adjacent to the corner portion described above is arranged on the cover cloth, the mounting portion adjacent to the corner portion projects obliquely upward from the shortest distance straight line, Since it is attached to the pillar portion, a larger tensile force acts between the attachment portion of the airbag body adjacent to the corner portion and the attachment portion of the cover cloth. And, compared to the mounting part on the airbag main body side, which is formed by bag weaving and easily obtains high strength, the mounting part on the cover cloth side, which is inferior in strength, breaks, and the airbag can secure tension in the front-rear direction. Will be gone.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problem, and even if a cover cloth separate from an inflatable airbag body is attached to a pillar portion, a head which can stably secure the tension in the front-rear direction when the inflation is completed. An object of the present invention is to provide an airbag of a part protection airbag device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The airbag according to the present invention is an airbag of a head protection airbag device that is folded and stored from a pillar portion extending obliquely upward at a peripheral edge of a window inside a vehicle to a roof side rail portion,
When the deployment and inflation are completed, the airbag body is formed below the pillar portion, and is disposed below the roof side rail portion, and has an air inflow portion through which inflation gas flows, and is formed by a weave. And a cover cloth which is provided separately from the airbag body and is coupled to the airbag body.
At a plurality of locations on the upper edge side of the airbag body, mounting portions to be mounted on the body side member of the roof side rail portion are provided,
At a plurality of locations on the upper edge side of the cover cloth, attachment portions attached to the body side member of the pillar portion are arranged,
At least an attachment portion near the airbag body among attachment portions of the cover cloth is reinforced and attached to the body-side member of the pillar portion.
[0009]
In the airbag according to the present invention, since at least the mounting portion near the airbag body among the mounting portions of the cover cloth is reinforced and mounted on the body-side member of the pillar portion, the pillar portion and the roof side rail are provided. The airbag body and the cover cloth adjacent to the corner portion intersecting with the mounting portion of the airbag body and the cover cloth are not damaged, and the airbag can complete the deployment and inflation, and the airbag completed the deployment and inflation. Can properly secure the tension in the front-rear direction.
[0010]
Further, in the airbag according to the present invention, regarding the arrangement position of the attachment portion of the airbag body and the cover cloth, the arrangement position with respect to the corner portion where the pillar portion of the vehicle to be mounted and the roof side rail portion intersect is not considered. In particular, the airbag body only needs to be provided with a general mounting portion disposed on a substantially linear roof side rail portion, and can be further mounted on various types of vehicles.
[0011]
Therefore, in the airbag of the head protection airbag device according to the present invention, even if the cover cloth which is separate from the inflatable airbag body is attached to the pillar portion, the tension in the front-rear direction can be stabilized when the inflation is completed. As a result, the common use range of the airbag body can be increased.
[0012]
Furthermore, since the entire area of the cover cloth is not reinforced, only the mounting part is reinforced, suppressing the increase in the thickness and weight of the cover cloth, preventing the airbag from being lightweight and compact when folded. do not do.
[0013]
Furthermore, since the cover cloth can dispose the mounting portion near the corner portion and below the corner portion without hindrance, the cover cloth is tightly fastened to the pillar portion, and conversely, the window portion below the pillar portion is opened. The region can be firmly shielded when the deployment and inflation of the airbag is completed, and the performance of restraining the occupant on the vehicle interior can be improved.
[0014]
In addition, it is desirable that the reinforced mounting portion of the cover cloth is formed by folding a reinforcing fold part integrally formed with the cloth material forming the cover cloth. With this configuration, when connecting the cover cloth to the airbag body, at the same time as the work of connecting the cover cloth and the airbag body, at the same time, the reinforcing folding part is connected to reinforce the mounting part. And a reinforced mounting portion can be easily formed, thereby suppressing an increase in the number of manufacturing steps and cost of the airbag.
In addition, if the cover cloth is formed from a woven cloth obtained by weaving a warp and a weft, the warp or the weft is set so as to be substantially parallel to the upper edge of the mounting portion arranged along the pillar portion. It is desirable to provide a cover cloth. In such a configuration, a plurality of attachment portions attached to the pillar portions of the cover cloth are arranged along the warp or the weft on the upper edge side of the cover cloth, and the space between the attachment portions is unlikely to extend. Therefore, even if tension in the front-rear direction occurs in the airbag at the time of deployment and inflation, it is difficult for the space between the mounting portions of the cover cloth to expand, and each mounting portion can uniformly oppose the pulling force, The strength of attachment of the entire cover cloth to the pillar portion can be improved, and it is possible to further contribute to ensuring the tension in the front-rear direction of the airbag that has been completely deployed and inflated.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, a head protection airbag device M in which an airbag 10 of the embodiment is used is a window (side window) of a vehicle V. It is mounted on the front pillar portion FP and the roof side rail portion RR on the upper edge side of W1 · W2 and the rear pillar portion RP. In the vehicle V, a center pillar CP substantially along the vertical direction is disposed between the front pillar FP and the rear pillar RP, and a small window W3 is disposed in a region of the rear pillar RP. It is configured.
[0016]
As shown in FIGS. 1 to 8, the head protection airbag device M includes an airbag 10, clamps 38 and 39, mounting brackets 41, 45 and 53, mounting bolts 48 and 54, and an inflator 50. When mounted on the vehicle V, the inside I is covered with the airbag cover 9 and stored. In the case of the embodiment, the airbag cover 9 has a lid 4a on the lower edge side of the front pillar garnish 4 that covers the interior of the front pillar portion FP and a lower edge side of the roof head lining 5 that covers the interior of the roof side rail portion RR. And a lid 5a.
[0017]
The roof head lining 5 is made of a synthetic resin and is attached to the inner panel 2 which is a member on the body 1 side of the roof side rail portion RR on the vehicle inner side I, as shown in FIGS. Installed. The lid 5a on the lower edge side of the roof head lining 5 is configured such that the lower end 5b side opens to the vehicle interior I so that the airbag main body 11 of the airbag 10 at the time of deployment and inflation can protrude. As shown in FIGS. 5 and 7, the lower end 5b of the lid 5a is provided at the center pillar portion CP and the rear pillar portion RP at the inner side I of the pillar garnish 6, 7 which covers the inner side I of each pillar portion CP, RP. Locked to upper ends 6a and 7a.
[0018]
As shown in FIGS. 5 and 7, guide portions 6b and 7b are provided at the upper ends of the outer sides O of the garnishes 6 and 7 so that the inner side I is lower and the outer side O is higher. Has been established. These guide portions 6b and 7b are provided for guiding the airbag main body 11 of the airbag 10 so that the airbag main body 11 can be smoothly fed out to the inside I of the vehicle when the airbag body 10 is deployed and inflated.
[0019]
The front pillar garnish 4 is made of synthetic resin, and is attached to the inner panel 2F which is a member on the body 1 side inside the front pillar portion FP. When the airbag body 11 of the airbag 10 is deployed and inflated, the lid 4a of the garnish 4 also opens to the inside I so that the cover cloth 26 can protrude.
[0020]
A member denoted by reference numeral 3 shown in FIGS. 2, 5, and 7 is an outer panel which is a member on the body 1 side of the vehicle V.
[0021]
As shown in FIGS. 1 and 8, the inflator 50 includes a main body 51 that supplies the inflating gas to the folded airbag 10, and a diffuser 52 that guides the inflating gas discharged from the main body 51. It is configured. The main body 51 has a substantially columnar shape, and a gas discharge port (not shown) capable of discharging an inflation gas is provided at a front end (front end) side. The diffuser 52 is formed of a substantially cylindrical metal pipe member whose front end (front end) is closed, and is coupled to the front end of the main body 51 so as to cover the front end of the main body 51. In the diffuser 52, two gas discharge ports 52a, 52a arranged in the front-rear direction of the vehicle V are opened on the lower surface on the distal end side. The diffuser 52 covers the straightening cloth 24 and the inflow portion 16 of the airbag 10, and is connected to the airbag 10 by using a clamp 55 provided near the rear end of the inflow portion 16. Have been.
[0022]
The inflator 50 uses the mounting bracket 53 and the mounting bolt 54 along the front-rear direction of the vehicle V in a state where the diffuser 52 is caulked to the tip of the main body 51 and is connected to the inner panel 2 on the body 1 side. Attached to. As shown in FIGS. 6 and 8, the mounting bracket 53 is made of metal and includes a clamp portion 53a that grips the vicinity of both front and rear ends of the main body portion 51 and a plate-shaped mounting portion 53b. Has a mounting hole 53c through which the mounting bolt 54 is inserted. The mounting bolt 54 is fastened to a nut 2d provided on the periphery of the mounting hole 2c via the mounting hole 53c and the mounting hole 2c of the inner panel 2.
[0023]
The inflator 50 is mounted on the vehicle V as an airbag assembly 32 (see FIG. 9) in which the inflator 50 and the airbag 10 are assembled.
[0024]
As shown in FIG. 1, the airbag 10 extends from the front pillar portion FP, which is disposed to extend obliquely upward in the folded state, over the center pillar portion CP, over the rear pillar portion RP. It is stored in the roof side rail part RR up to a certain position. When the airbag 10 is deployed and inflated, the windows W1 and W2 before and after the center pillar portion CP, the window W3 disposed in the area of the rear pillar portion RP, as shown by the two-dot chain line in FIG. , The center pillar portion CP and the rear pillar portion RP.
[0025]
The airbag 10 is disposed below the roof side rail portion RR and below the front pillar portion FP when the deployment and inflation are completed, as shown in FIGS. And a cover cloth 26.
[0026]
The airbag body 11 is formed in a bag shape having flexibility, and is formed by bag weaving using polyamide yarn, polyester yarn, or the like. After weaving, a coating agent such as silicon is applied to the outer surface of the airbag body 11 in order to improve heat resistance. Further, the airbag body 11 connects the gas inflow portion 12 that inflates the inflation gas G to inflate the inboard side wall portion 12a and the inboard side wall portion 12b and the inboard side wall portion 12a and the inboard side wall portion 12b. And a non-inflow portion 17 into which the inflation gas G does not flow.
[0027]
The gas inflow portion 12 is communicated with an inflow portion 16 connected to the inflator 50. In the case of the embodiment, the inflow portion 16 is substantially horizontally oriented substantially at the center of the upper edge 11a side of the airbag body 11 in the front-rear direction. They are arranged in an L-shape. Further, when the inflation gas G flows in, the gas inflow portion 12 expands and inflates to the outside of the front seat on the outside of the vehicle, and the rear inflation portion 15 expands and inflates to the outside of the rear seat of the vehicle. And the inflation gas from the inflow port 16 is supplied to the front / rear inflation sections 14 and 15 on the upper edge 11a side of the airbag body 11 along the front-rear direction of the vehicle V. And a gas supply path section 13. The front / rear expansion portions 14 and 15 are configured by arranging a plurality of vertical cells 14a and 15a in parallel.
[0028]
In the case of the embodiment, a rectifying cloth 24 is provided in the inflow port 16 as shown in FIG. The rectifying cloth 24 is formed from the remaining portion where the airbag body 11 is woven, and can guide the inflation gas G from the gas discharge port 52 a of the inflator 50 to the front side and the rear side of the gas supply path 13. Two gas outlets 24a and 24b are opened.
[0029]
The non-inflow portion 17 includes an outer peripheral edge portion 18, which is arranged to surround the periphery of the gas inflow portion 12, a regulating portion 19, a plate-shaped portion 20, and mounting portions 21, 22, and 23. I have.
[0030]
The restricting portion 19 is provided in the region of the front and rear inflatable portions 14 and 15 so that the front and rear inflatable portions 14 and 15 at the time of completion of the inflation are not thickened partially but can be controlled in thickness and maintain a plate shape. Are provided in a plurality of locations in the shape of a line extending vertically. These restricting portions 19 are formed in a T-shape or an inverted J-shape, and are formed so as to extend upward from the outer peripheral edge 18 on the lower edge 11b side of the airbag main body 11 or to be separated from the outer peripheral edge 18. It is formed. The front and rear inflatable portions 14 and 15 are divided into a plurality of vertical cells 14a and 15a extending in the vertical direction by the restricting portions 19 extending in the vertical direction. Each of the vertical cells 14a and 15a completes the expansion so as to reduce the width dimension in the front-rear direction at the time of expansion. That is, when the airbag body 11 is inflated, the inflation is completed so as to reduce the length dimension in the front-rear direction. Therefore, when the airbag body 11 is mounted on the vehicle V, the airbag body 11 moves in the front-rear direction. Tension can be generated.
[0031]
The plate portion 20 has a rectangular plate shape, and is disposed between the front and rear expansion portions 14 and 15 at a position below the gas supply passage portion 13. The plate-shaped portion 20 is provided to reduce the volume of the gas inflow portion 12 and shorten the time from the start of the inflation of the airbag body 11 to the completion of the inflation.
[0032]
Each of the mounting portions 21, 22, and 23 is disposed so as to protrude upward from the upper edge 11 a side when the airbag body 11 is deployed and inflated. The mounting portion 21 is disposed near the upper side of the regulating portion 19A on the front end 11C side of the airbag main body 11, the mounting portion 22 is disposed at two places on the rear side of the mounting portion 21, and the mounting portion 23 is It is arranged at two places on the rear end side of the main body 11. Mounting holes 21a, 22a, and 23a are provided at the centers of the mounting portions 21, 22, and 23, respectively. These mounting holes 21a, 22a, and 23a are configured to allow the mounting bolts 48 (see FIGS. 3 and 4) to be inserted. In the case of the embodiment, the holes 21a, 22a, and 23a are formed by punching after weaving the airbag body 11 with the bag. ing.
[0033]
The mounting portions 23 on the rear end side are arranged such that when the airbag body 11 is twisted and mounted on the vehicle, the mounting height of the mounting portion 23 can be made substantially equal to the other mounting portions 21. , Protruding upward from an extending portion 18 a provided on the outer peripheral edge portion 18.
[0034]
A mounting bracket 45 is mounted on the mounting portions 21 and 23, and a mounting bracket 41 is mounted on the mounting portion 22. Each of the mounting brackets 45 and 41 includes mounting holes 45a and 41a through which mounting bolts 48 are inserted, and includes inner plates 46 and 42 and outer plates 47 and 43 that hold the mounting portions 21, 22, and 23, respectively. Each of the mounting portions 21, 22 and 23 is attached to each of the mounting portions 21, 22 and 23 by sandwiching the mounting portions 21, 22 and 23 and caulking each other to cause plastic deformation. However, the mounting bracket 41 mounted on the mounting portion 22 is formed so as to be vertically long so that the outer plate 43 comes into contact with the outer surface of the folded airbag body 11, and the inner plate 42 is It is provided with a vertical wall portion 42a that sandwiches the mounting portion 22 with the plate 43, and a horizontal wall portion 42b that protrudes from the lower end to the vehicle inside. The mounting bracket 41 is disposed by the action of the lateral wall portion 42b and the outer plate 43 so as to accurately and downwardly project the main body 11 along the outer plate 43 when the airbag main body 11 is inflated, or The main body 11 in the vicinity of the bracket 41 is provided so as to hold the main body 11 near the bracket 41 so as not to be shifted to an upper position when the main body 11 is attached to the body 1.
[0035]
The cover cloth 26 has a substantially triangular plate shape corresponding to the area below the front pillar portion FR in the window W1 so as to cover the area. In the case of the embodiment, the cover cloth 26 is joined to the front end 11c of the airbag body 11 by sewing using a suture thread 30 such as a polyamide thread. The cover cloth 26 is provided with mounting portions 27 and 28 protruding upward at a lower end on the front edge side (front end on the upper edge side) and near a substantially middle portion in the front-rear direction on the upper edge side, respectively. Each of the mounting portions 27 and 28 has mounting holes 27a and 28a through which the mounting bolts 48 are inserted, and the mounting bracket 45 is mounted similarly to the mounting portions 21 and 23 of the airbag body 11. These mounting portions 27 and 28 are mounted on the inner panel 2F which is a member of the front pillar portion FP on the body 1 side.
[0036]
The cover cloth 26 is formed from a cloth material 29 (see FIG. 12) made of a woven cloth formed by plain weaving using warp VS such as polyamide yarn or polyester yarn and weft HS. Unlike the airbag body 11, is a non-coated cloth on which a coating agent such as silicon is not applied. When the cloth material 29 is unfolded flatly, as shown in FIG. 12A, a substantially triangular plate-shaped main body 29a, reinforcing regions (reinforcing portions) 29b and 29d for forming the mounting portions 27 and 28, And folded portions 29c and 29e extending further upward from the reinforcing portions 29b and 29d. The folded portion 29c is for reinforcing the reinforcing portion 29b. The folded portion 29c is folded and sewn to the reinforcing portion 29b with a suture thread 30 to reinforce the mounting portion 27. The folded portion 29e is for reinforcing the reinforcing portion 29d. The folded portion 29e is folded and sewn to the reinforcing portion 29d with a suture thread 30 to reinforce the mounting portion 28.
[0037]
Further, the cloth material 29 forming the cover cloth 26 is formed by forming the warp VS or the weft HS (in the case of the embodiment, the weft HS) with the upper edge 26a on the mounting portions 27 and 28 arranged along the pillar portion FP. , Are cut so as to be parallel.
[0038]
Furthermore, the folds F1 and F2 that are overlapped on the reinforcing portions 29b and 29d of the folded portions 29c and 29e are arranged such that when the folded portions 29c and 29e are overlapped on the reinforcing portions 29b and 29d, the yarn VS of the folded portions 29c and 29e. The HS is set so as not to be parallel to, but to intersect, the yarns VS and HS of the reinforcing portions 29b and 29d. The reason for setting in this manner is that when the folded portions 29c and 29e are laid on the reinforcing portions 29b and 29d and reinforced, the portions can cope with tensile forces from various directions.
[0039]
The cover cloth 26 is prepared in advance as a cloth material 29, and when the suture thread 30 is used at the time of coupling to the front end 11c of the airbag main body 11, the folded parts 29c and 29e are sewn to the reinforcing parts 29b and 29d. At the same time to manufacture the airbag 10. The attachment holes 27a and 28a may be formed in the cloth material 29 in advance, or may be provided after the attachment with the air bar main body 11.
[0040]
When the airbag 10 is mounted on the vehicle V in a folded state, as shown in FIG. 1, the airbag 10 is located at a position above the inflator 50, that is, a position above the center pillar CP and a position above the rear pillar RP. Around the rear end, twisted portions 34 and 35 are formed, and are mounted on the vehicle V in a partially twisted state. In the case of the embodiment, clamps 38 and 39 are attached to the respective torsion portions 34 and 35 so that the torsion is not restored.
[0041]
These torsion portions 34 and 35 prevent the airbag 10 (airbag main body 11) folded by bellows folding from being caught on the upper ends 6a and 7a of the garnishes 6 and 7 during deployment and inflation. It is provided so as to be able to protrude. More specifically, the torsion portions 34 and 35 are positioned on the outer side O of the upper edge 11a of the airbag body 11 which is the upstream side of the inflation gas G into the airbag body 11 in a state where the airbag body 11 is deployed flat. The lower edge 11b of the airbag body 11 which is located downstream of the inflation gas G is positioned above the other windows W1 and W2 so that the lower edge 11b side of the airbag body 11 is positioned inside the vehicle I. Unlike the torsion part 33, it is twisted. Therefore, if the gas supply path portion 13 on the upper edge 11a side is inflated by flowing the inflation gas G, the upper edge 11a is fixed to the body 1 side by the plurality of mounting portions 22 and 23. The upper edge 11a side is hard to move, and the lower edge 11b side is pushed into the vehicle interior I, so that the airbag body 11 can protrude into the vehicle interior I without being caught by the upper ends 6a, 7a of the garnishes 6,7. . In the non-twisted portion 33 of the folded airbag body 11, as shown in FIGS. 3, 4, and 6, the lower edge 11b is located below the upper edge 11a and slightly from the upper edge 11a. It is arranged on the outside O.
[0042]
As shown in FIGS. 5 and 7, the clamps 38 and 39 are formed of a synthetic resin such as polypropylene, and can be released when the airbag body 11 is inflated. Then, the airbag body 11 is attached to the inner panel 2. The clamps 38 and 39 include locking legs 38 a and 39 a that are inserted into the locking holes 2 e of the inner panel 2 and locked to the inner panel 2. In the clamp 38, the size of the internal space when formed in a substantially rectangular tube shape has a cross-sectional shape in which the inflator 50 and the folded airbag body 11 above the center pillar portion CP are vertically stacked. Yes, it is. Further, in the clamp 39, the size of the internal space when formed in a substantially rectangular tube shape corresponds to the cross-sectional shape of the folded airbag body 11 above the rear pillar RP.
[0043]
Next, assembly of the head protection airbag device M of the embodiment will be described. First, the rectifying cloth 24 is inserted into the inflow portion 16 of the airbag 10 in which the cover cloth 26 is coupled to the airbag body 11, and the airbag 10 is folded. The folding of the airbag 10 is performed by a bellows fold, which is folded substantially in the vertical direction, from a flat unfolded state in a non-inflated state. That is, as shown by the two-dot chain line in FIG. 10, the airbag 10 is folded by bellows folding so that the lower edge 11b approaches the upper edge 11a with a fold C parallel to the upper edge 11a.
[0044]
Further, after the airbag 10 is folded, a wrapping material (not shown) that can be broken when the airbag body 11 is inflated is wound around the airbag 10. In the case of the embodiment, the wrapping material is composed of a yarn (string-like material) formed by collecting a plurality of yarns such as polyester yarn, polyamide yarn, and urethane yarn. The part and the part on the rear side. Then, the tape material 36 is wound around a predetermined portion including prevention of unwrapping of the wrapping thread.
[0045]
Note that the airbag assembly 32 shown in FIG. 9 shows a vehicle mounted state, and the torsion portions 34 and 35 are not formed in a state where the airbag 10 is folded and a wrapping material is wound around the airbag 10. . The torsion portion 34 is formed when the clamp 38 is attached, and the torsion portion 35 is formed when the airbag assembly 32 is attached to the inner panel 2.
[0046]
After wrapping the folded airbag 10, each of the mounting portions 21, 22, 23, 27, 28 is pulled out, and predetermined mounting brackets 41, 45 are mounted. Then, the tape members 36 are wound around the protruding portions of the lateral wall portions 42b in the inner plate 42 of the mounting bracket 41, respectively.
[0047]
Thereafter, the diffuser 52 of the inflator 50 is inserted into the straightening cloth 24 at the inlet 16, and the inlet 16 and the diffuser 52 are connected by the clamp 55. The diffuser 52 and the mounting bracket 53 are assembled to the main body 51 of the inflator 50 in advance.
[0048]
Next, the folded airbag 10 is twisted so that the lower edge 11b side of the airbag body 11 is directed toward the vehicle interior I to form a twisted portion 34, and a clamp 38 is fitted into the twisted portion 34. Then, if the clamp 39 is fitted to a portion of the folded airbag body 11 where the torsion portion 35 is to be formed, the airbag assembly 32 can be formed as shown in FIG. As described above, the torsion portion 35 is not formed when the airbag assembly 32 is formed.
[0049]
Then, the clip portions 38a, 39a of the clamps 38, 39 are inserted and locked in the locking holes 2e, and the mounting brackets 41, 45, 53 are arranged at predetermined positions on the inner panel 2, and the mounting holes 41a, 45a are formed. By screwing the mounting bolts 48 and 54 into the nuts 2b and 2d of the mounting holes 2a and 2c so as to allow the 53c to pass through, the mounting portions 21, 22, 23, 27, and 28 of the airbag 10 are If the inflator 50 is fixed to the inner panel 2, the airbag assembly 32 can be attached to the body 1. The torsion portion 35 is formed when the mounting bracket 45 is attached to the inner panel 2 because the lower edge 11b faces the inside I of the vehicle.
[0050]
Next, a lead wire (not shown) extending from a control device for operating a predetermined inflator is connected to the inflator 50, the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5 are attached to the body 1, and the center pillar garnish 6 and the rear pillar garnish 7 are further mounted. Is attached to the body 1, the head protection airbag device M can be mounted on the vehicle V.
[0051]
If the inflator 50 is actuated after the airbag device M is mounted on the vehicle V, the inflation gas G flows from each gas discharge port 52a of the diffuser 52 through the inflow portion 16 and further to the gas outlet 24a. The gas is supplied to the gas supply path section 13 of the gas inflow section 12 via 24b. Further, the inflation gas G flows into the vertical cells 14a and 15a of the front and rear inflation portions 14 and 15, and the airbag body 11 of the airbag 10 starts to inflate while eliminating folding. Then, the airbag body 11 breaks the wrapping thread or the tape material 36 as a wrapping material, further pushes and opens the clamps 38 and 39, and pushes the lids 4a and 5a of the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5. Will open. Thereafter, the airbag body 11 is greatly inflated so as to cover the vehicle interior I of the windows W1, W2, W3 and the center pillar portion CP, the rear pillar portion RP, as shown by the two-dot chain line in FIGS. Become.
[0052]
At this time, in the airbag 10 of the embodiment, the mounting portion 27 of the cover cloth 26 on the side close to the airbag body 11 is reinforced with the reinforcing folded portion 29c connected thereto, and the body side of the pillar portion FP is reinforced. Since it is attached to the inner panel 2F as a member, the airbag body 11 and the cover cloth 26 are adjacent to the corner portion K where the pillar portion FP and the roof side rail portion RR intersect and are separated from the corner portion K. The airbag 10 can complete the deployment and inflation without damaging both of the mounting portions 21 and 27. The airbag 10 that has completed the deployment and inflation can properly secure the tension in the front-rear direction caused by the inflation of the plurality of vertical cells 14a and 15a.
[0053]
The mounting portion 21 on the side of the airbag body 11 is manufactured by weaving the airbag body 11, and the mounting portion 21 serving as the non-inflow portion 17 is similar to the outer peripheral portion 18. Is formed as one piece of cloth having a thickness such that the inner side wall portion 12a and the outer side wall portion 12b are overlapped (the thickness is substantially the same as when two cloth materials 29 are stacked (see FIG. 11)). Therefore, sufficient strength is secured.
[0054]
The reason why a strong pulling force acts on the mounting portion 27 of the cover cloth 26 when the inflation of the airbag 10 is completed will be described. As shown in FIG. When the airbag 10 is completely inflated without the mounting portion 27, the mounting portion 28 on the lower side of the cover cloth 26 and the mounting portion 21 on the airbag body 11 adjacent to the corner K are linearly connected. (This is referred to as the shortest distance straight line L). However, if the mounting portion 27 adjacent to the corner portion K is disposed on the cover cloth 26 as in the embodiment, the mounting portion 27 is positioned outside the window W1 obliquely upward from the shortest distance straight line L. In such a manner, it is attached to the pillar part FP so as to protrude toward the side. Therefore, when the deployment and inflation of the airbag 10 is completed, a larger tensile force acts between the mounting portion 21 of the airbag body 11 and the mounting portion 27 of the cover cloth 26 adjacent to the corner portion K.
[0055]
In the embodiment, the mounting portion 27 in the vicinity of the corner portion K and the mounting portion 28 at the front end (lower end) of the cover cloth 26 below the corner portion K are arranged so that the cover cloth 26 follows the periphery of the window W1 without any trouble. Conversely, the cover cloth 26 can firmly shield the area of the window W1 below the pillar portion FP with a large area when the deployment and inflation of the airbag 10 is completed. Thus, it is possible to improve the performance of restraining the occupant inside the vehicle.
[0056]
Further, in the airbag 10 of the embodiment, the mounting portions 21 and 27 secure sufficient strength with respect to the arrangement positions of the mounting portions 21 and 27 of the airbag body 11 and the cover cloth 26, so that the pillar of the vehicle to be mounted is mounted. It is not necessary to consider the arrangement positional relationship with respect to the corner portion K where the portion FP and the roof side rail portion RR intersect. In particular, the airbag body 11 is generally disposed on the substantially straight roof side rail portion RR. It is only necessary to provide the mounting portion 21 similar to the mounting portions 22 and 23, and the mounting portion can be further mounted on various types of vehicles.
[0057]
Therefore, in the airbag of the embodiment, even if the cover cloth 26 separate from the inflatable airbag body 11 is attached to the pillar portion FP, the tension in the front-rear direction can be stably secured when the inflation is completed. The common use range of the airbag body 11 can be increased.
[0058]
Further, since the entire area of the cover cloth 26 is not reinforced, but only the mounting portions 27 and 28 are reinforced, the thickness and weight of the cover cloth 26 are suppressed from increasing, and the airbag 10 is lightened and folded. It does not hinder compactness.
[0059]
Further, in the airbag of the embodiment, since the mounting portion 28 at the lower end of the cover cloth 26 is also reinforced, the airbag main body 11 is disposed on the airbag 10 so as to generate a stronger tension in the front-rear direction. Even so, we can deal with it enough.
[0060]
Further, in the embodiment, the reinforced mounting portions 27 and 28 of the cover cloth 26 are combined with the reinforcing folds 29 c and 29 e formed integrally with the cloth material 29 forming the cover cloth 26, and the mounting portions 27 and 28. -It is formed by folding over the reinforcing portions 29b and 29d forming 28. For this reason, when the cover cloth 26 is sewn to the airbag body 11, at the same time when the cover cloth 26 is sewn to the airbag body 11, the reinforcing folded portions 29 c and 29 e are sewn to the reinforcing portions 29 b and 29 d at the same time. Since the mounting portions 27 and 28 can be reinforced, the reinforced mounting portions 27 and 28 can be easily formed, and increase in the number of manufacturing steps and cost of the airbag 10 can be suppressed.
[0061]
Further, in the embodiment, the cover cloth 26 is formed from a woven cloth formed by weaving the warp VS and the weft HS, and the weft HS is attached to the upper edges of the mounting parts 27 and 28 arranged along the pillar part FP. It is cut so as to be parallel to 26a. In such a configuration, the attachment portions 27 and 28 attached to the pillar portions FP of the cover cloth 26 are disposed along the weft HS on the upper edge 26a side of the cover cloth 26, and the attachment portions 27 and 28 are provided. It is difficult to grow between each other. Therefore, even if tension in the front-rear direction is generated in the airbag 10 at the time of deployment and inflation, the space between the mounting portions 27 and 28 of the cover cloth 26 is unlikely to expand, and the mounting portions 27 and 28 are hardly stretched by the pulling force. The airbag 10 can be evenly opposed to each other, and the strength of the entire cover cloth 26 attached to the pillar portion FP can be improved, so that the airbag 10 that has completed deployment and inflation can properly secure the tension in the front-rear direction. , Can contribute.
[0062]
In addition, in the case of the embodiment, the weft HS is parallel to the upper edge 26a of the mounting portions 27 and 28 arranged along the pillar portion FP. However, it is needless to say that the warp VS is parallel to the upper edge 26a. Alternatively, it may be configured. Further, the weft HS or the warp VS and the upper edge 26a may not only be exactly parallel to each other, but may be shifted to an intersection angle θ in the range of ± 10 ° (see FIG. 12B).
[0063]
Further, in the embodiment, the case where the cover cloth 26 and the airbag body 11 are joined by stitching has been described. However, bonding or heat fusion may be used. In this case, the folded portion 29c is used. The bonding of the 29e to the reinforcing portions 29b and 29d may be performed by adhesion, thermal fusion, or the like, similarly to the connection between the cover cloth 26 and the airbag body 11.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a head protection airbag device using an airbag according to an embodiment of the present invention, as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a schematic enlarged cross-sectional view taken along a line II-II in FIG.
FIG. 3 is a schematic enlarged cross-sectional view taken along a line III-III in FIG. 1;
FIG. 4 is a schematic enlarged cross-sectional view of an IV-IV portion in FIG.
FIG. 5 is a schematic enlarged sectional view of a portion VV in FIG. 1;
FIG. 6 is a schematic enlarged sectional view of a VI-VI part in FIG. 1;
FIG. 7 is a schematic enlarged sectional view of a VII-VII portion in FIG. 1;
FIG. 8 is a partial front view showing the vicinity of an upper part of a center pillar in the head protection airbag device according to the embodiment, showing a state in which a roof head lining is omitted.
FIG. 9 is a front view showing the airbag assembly in a state in which the airbag device according to the embodiment is mounted on a vehicle.
FIG. 10 is a front view of the airbag of the embodiment.
11 is a cross-sectional view illustrating the airbag of the embodiment when it is inflated, and corresponds to a portion XI-XI in FIG.
FIG. 12 is a view for explaining a joining operation of the cover cloth and the airbag body according to the embodiment.
FIG. 13 is a partial front view showing a completed deployment state of the airbag according to the embodiment when the airbag is mounted on a vehicle.
[Explanation of symbols]
2.2F ... (body side member) inner panel,
10. Airbag,
11 ... airbag body,
12 ... gas inlet,
21 ... mounting portion (adjacent to the corner on the airbag body side)
26 ... cover cloth,
26a ... upper edge,
27 ... mounting part (adjacent to the corner part on the cover cloth side)
28 ... Mounting part (on cover cloth side)
29 ... cloth material,
29c / 29e: folded part for reinforcement,
VS ... warp,
HS ... weft,
V… Vehicle,
FP ... (pillar part) front pillar part,
RR: Roof side rail,
K: Corner,
W1 ... window,
M: Head protection airbag device.

Claims

An airbag for a head protection airbag device, which is folded and stored from a pillar portion extending obliquely upward at a peripheral edge of a window inside a vehicle to a roof side rail portion,
When the deployment and inflation are completed, the airbag body is formed below the roof side rail portion, and has an air inflow portion through which the inflation gas flows, and is formed by a weave, and is arranged below the pillar portion. A cover cloth that is provided separately from the airbag body and is coupled to the airbag body.
At a plurality of locations on the upper edge side of the airbag body, attachment portions attached to the body side member of the roof side rail portion are provided,
At a plurality of locations on the upper edge side of the cover cloth, attachment portions attached to the body-side member of the pillar portion are provided,
The air for the head protection airbag device, wherein at least the mounting portion near the airbag body among the mounting portions of the cover cloth is reinforced and mounted to a body-side member of the pillar portion. bag.

2. The reinforced mounting portion of the cover cloth is formed by folding a reinforcing fold portion formed integrally with a cloth material forming the cover cloth. The airbag of the head protection airbag device according to the above.

The cover cloth is formed from a woven cloth obtained by weaving a warp and a weft, and the warp or the weft is substantially parallel to an upper edge of the attachment section arranged along the pillar section. The airbag for a head protection airbag device according to claim 1 or 2, wherein the airbag is disposed on the airbag.