JP2004208926A

JP2004208926A - Shoes

Info

Publication number: JP2004208926A
Application number: JP2002381726A
Authority: JP
Inventors: Seiji Kaneda; 聖治金田; Masayuki Nakahara; 雅之中原
Original assignee: Pigeon Corp
Current assignee: Pigeon Corp
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-29
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: JP3801560B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a shoe, not obstructing movement of a user's ankle although being easily put on and off, and enabling more natural movement of the ankle to be easy to walk. <P>SOLUTION: This shoe 100 includes: a shoe sole part 110; an upper body part 120; and a heel part 140. A top-line part 122, a foot insert opening 123, a tongue-shaped abutting part 130 and a fixing belt part 135 are disposed in the upper body part. The fixing belt part is provided with a belt side attach and detach part 135a. The upper body part is provided with an upper side attach and detach part 121a, and when the tongue-shaped abutting part is disposed corresponding to the top-line part, the upper end part 131 of the tongue-shaped abutting part is positioned above the wearing port. A shock absorbing means 131a having elasticity is disposed at least on the top-line part side of the tongue-shaped abutting part. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱が容易で歩行し易い靴に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の靴は、例えば足挿入開口上に舌片状当接部を配置し、その上から固定手段として紐やベルトを使用して足を固定していたが、幼児等にとっては着脱しづらかった。
そこで、従来の舌片状当接部を有する靴は、例えば図１６に示すように構成されている（例えば特許文献１参照）。
図１６は、従来の靴１０を示す概略斜視図であり、図１７は従来の靴１０を示す他の概略斜視図である。
図１６に示すように、靴１０には、履き口１１と、この履き口１１に対して舌ベルト１２が設けられている。
この舌ベルト１２は、図１７に示すように爪先方向へ開くようになっており、この舌ベルト１２が開くことによって、靴１０の履き口１２が図１７に示すように大きく形成されるように成っている。
このため、使用者が靴を履くときは、図１７のように履き口１２を大きく開けた状態で足を靴１０に挿入し、その後、舌ベルト１２を図１６に示すように閉状態にすることで、足は靴１０によって保持される構成となっている。
【０００３】
【特許文献１】
実開平４−３４９０６号公報（第１図及び第２図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、足を靴１０に挿入し、図１６に示すように舌ベルト１２を閉状態にして、歩行を始めると、足首の前側を屈曲することになる。
このとき、足首の前側が図１６の舌ベルト１２の上端部１２ａに当接し、足の屈曲を阻害するという問題があった。
特に、例えば幼児等のように足首が太く、力が弱い場合は、靴１０の舌ベルト１２の例えば上端部１２ａが足の屈曲を妨げるので、幼児等に不快感を与えるだけでなく、歩行運動を阻害し、ひいては、幼児等の歩き方に悪影響を与えるという問題もあった。
【０００５】
本発明は、以上の点に鑑み、着脱が容易でありながらも使用者の足首の動きを阻害することなく、より自然に足首を動かすことができる歩き易い靴を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項１の発明によれば、使用者の足の足裏側を配置するための靴底部と、前記靴底部から立ち上がるように、且つ使用者の足を包むように形成されるアッパー本体部と、使用者の足の踵を配置するための踵部と、を備え、前記アッパー本体部には、使用者の足を挿入するための履き口部と、前記履き口部の一部を切り欠いて爪先側方向に向かって形成されている足挿入用開口部と、前記足挿入用開口部に対応して配置される舌状当接部と、前記舌状当接部に固定用ベルト部が配置され、前記固定ベルト部には、前記アッパー本体部に対して着脱可能な構成となっているベルト側着脱部を備え、前記アッパー本体部には、前記ベルト側着脱部と対を成すアッパー側着脱部が備えられ、前記舌状当接部を前記足挿入用開口部に対応して配置した際に、前記舌状当接部の上端部が、前記履き口部より上方に位置するよう形成され、前記舌状当接部の少なくとも前記履き口部側には伸縮性を備える緩衝手段が配置されていることを特徴とする靴により達成される。
【０００７】
請求項１の構成によれば、前記舌状当接部を前記足挿入用開口部に対応して配置した際に、前記舌状当接部の上端部が、前記履き口部より上方に位置するよう形成される。
このため、使用者が靴を履いた際に、前記舌状当接部は足首と離間することなく、足首に沿って配置される。
すなわち、足首と前記舌状当接部との間の隙間が生じすぎるのを未然に防止し、靴内における足の不必要な動きを防ぐことができ、使用者が歩き易い靴となる。
また、使用者が靴を履いた際のフィット感が向上し、足首の屈曲部位が前記舌状当接部によって適度に固定される。
【０００８】
そして、前記舌状当接部の少なくとも前記履き口部側には伸縮性を備える緩衝手段が配置されている。
このため、使用者が歩行する際に、前記舌状当接部の上端部が足首の屈曲する部位に食い込むことがない。また、前記舌状当接部の前記緩衝手段が使用者の足首の動きに同期して伸縮するので、前記舌状当接部が足首の動きを阻害することがなく、より自然に足首を動かすことができ、歩きやすい靴となる。
【０００９】
好ましくは、請求項２の発明によれば、請求項１の構成において、前記固定用ベルト部は、前記舌状当接部の両側である前記アッパー本体部の内足側及び外足側にそれぞれ配置されていることを特徴とする靴である。
【００１０】
請求項２の構成によれば、前記固定用ベルト部は前記舌状当接部の両側である前記アッパー本体部の内足側及び外足側にそれぞれ配置されている。
このため、これら固定用ベルト部の前記ベルト側着脱部による固定位置を内足側と外足側にそれぞれ調整することで、前記舌状当接部の前記履き口部に対する相対位置を変更することができ、これにより前記履き口部の開口の大きさをバランスよく使用者の足首の大きさに合わせて容易に調整することができる。
また、舌状当接部の両側が着脱できることに伴い、舌片当接部を大きく開くことができ、足挿入用開口部を露出させて靴を着脱することが容易に行える。
【００１１】
好ましくは、請求項３の発明によれば、請求項１又は請求項２の構成において、前記履き口部の開口端部には、緩衝手段が配置されていることを特徴とする靴である。
【００１２】
請求項３の構成によれば、前記履き口部の開口端部には、緩衝手段が配置されているので、前記舌状当接部の緩衝手段と共に、靴の履き口の開口は緩衝手段によって囲繞される。
このため、使用者の足首は全周にわたり前記緩衝手段と当接し、前記緩衝手段は、足首に柔らかく当接し、足首にフィットする。
また、緩衝手段が足首に当接するので、強く前記履き口部及び前記舌状当接部を足首に押し付けても、緩衝手段の変形により利用者の足首の屈曲が確保される。このため、靴が足首を保持するホールド性が向上する。
【００１３】
好ましくは、請求項４の発明によれば、請求項１乃至請求項３のいずれかの構成において、前記舌状当接部は、靴の内部側である内側に緩衝層が配置され、前記緩衝層の外側に剛性層が配置され、前記舌状当接部の少なくとも前記履き口部側の前記剛性層を除去することで、前記緩衝手段を形成する構成となっていることを特徴とする靴である。
【００１４】
請求項４の構成によれば、前記舌状当接部の少なくとも前記履き口部側の前記剛性層を除去することで、前記緩衝手段を形成する構成となっているので、前記緩衝手段を容易に形成することができる。
また、足挿入用開口部の下側に位置する足についても、緩衝層によって柔らかく保持されると共に、足挿入用開口部の上部に配置された剛性層によって舌状当接部が歩行時に不要に変形してしまうことを防ぐ。
【００１５】
好ましくは、請求項５の発明によれば、請求項２乃至請求項４のいずれかの構成において、前記踵部は、前記靴底部に形成される靴底側踵部と前記アッパー本体部に形成されるアッパー本体側踵部とを有し、少なくとも前記アッパー本体側踵部には、その剛性を高めるためにカウンター部が設けられ、前記固定用ベルト部のそれぞれの前記ベルト側着脱部及び前記アッパー側着脱部は、前記カウンター部の外縁部に近接して配置されると共に、前記固定用ベルト部のそれぞれの端部の幅方向における略中央部を相互に結んだ仮想線を、そのまま延長した場合に、この仮想線が、前記踵部における前記アッパー本体側踵部と前記靴底側踵部との境界部又はその近傍に達するように前記固定用ベルト部は設けられ、また、前記舌状当接部の両側に配置される、それぞれの前記固定用ベルト部を結んだ仮想線の領域に、使用者の足の甲における足高点が位置するように、前記固定用ベルト部が配置される構成となっていることを特徴とする靴により達成される。
【００１６】
請求項５の構成によれば、前記固定用ベルト部のそれぞれの端部の幅方向における略中央部を相互に結んだ仮想線を、そのまま延長した場合に、この仮想線が、前記踵部における前記アッパー本体側踵部と前記靴底側踵部との境界部又はその近傍に達するように前記固定用ベルト部は設けられている。
したがって、前記固定用ベルト部は使用者の足を靴の踵部の方向に固定するように作用することとなる。このため、従来の靴のように使用者の足を靴底方向へ固定する場合に比べ格段にホールド性が向上し、靴の中で、足が動いてしまい、歩行し難くなることに伴う、足の運びや足の形への影響を防ぐことができる。
【００１７】
また、少なくとも前記アッパー本体側踵部に、その剛性を高めるために配置されるカウンター部が設けられている。
したがって、前記カウンター部が配置されることで、靴の前記アッパー本体側踵部の剛性が高められ、靴の前記踵部に使用者の足の踵が正確にホールドされ易くなる。
すなわち、前記固定用ベルト部が上述のように使用者の足を靴の踵部方向へ固定するように作用すると、この剛性が高められた前記カウンター部を介して使用者の足の踵が前記靴の踵部に押し付けられ、より確実に足の踵が靴の踵部に固定されるので、ホールド性が著しく向上することになる。
更に、踵部に剛性があることで、靴の着脱を行う際に、踵部が潰れることがないなど容易に着脱できる構成となっている。
【００１８】
また、前記固定用ベルト部のそれぞれの端部は、前記カウンター部の外縁部に近接して配置されている。
したがって、固定用ベルト部が、強いカウンター部の近くに固定され、確実にホールドしているにもかかわらず、前記カウンター部と前記固定用ベルト部との間が直接固定されず、その間の剛性は高くないので、使用者の歩行時の足の変形に応じて変形可能となっている。このため、使用者が歩行に際し足を変形し易い構成となっており、歩き易い靴となっている。
これにより、使用者の足が靴の中でしっかり固定されると共に、必要に応じて屈曲も行い易いので、歩きやすい靴となる。
【００１９】
さらに、前記舌状当接部の両側に配置されるそれぞれの前記固定用ベルト部を結んだ仮想線の領域に、使用者の足の甲における足高点が位置するように、前記固定用ベルト部が配置される構成となっている。
したがって、前記固定用ベルト部が、使用者の足の甲を靴底方向に押し付けてしまい、靴の中の足のホールド性が低下するのを効果的に防ぐことができる。
すなわち、使用者の足の甲の足高点より爪先側の足の甲に前記固定用ベルト部を結んだ仮想線の領域が配置されると、この固定用ベルト部の押し付け力は足の甲側から足の裏側のみに向けられ、足を靴底側に押し付け足を固定しようとする。これでは、足の甲の部分を押し付けるだけで、靴の中における足の動きが大きな踵部をホールドできないため、足の踵の固定ができず、足がズレ易く、歩き難くなってしまう。
また、使用者の足首側に前記固定用ベルト部を結んだ仮想線の領域が配置されると、使用者の足首を曲げる動きを妨げてしまう。
【００２０】
この点、本請求項の構成では、前記固定用ベルト部が前記舌状当接部の両側に配置されるそれぞれの前記固定用ベルト部を結んだ仮想線の領域に、使用者の足の甲における足高点が配置されるので、不必要に足の甲を足裏側に押さえつけることがなく、確実に踵側に向かって固定されるため足首の動きを妨げることなく、靴の踵部方向に、足の踵部を固定することとなり、靴の中で足が動いてしまうことを防ぐことができる。
【００２１】
以上により、本請求項の構成によれば、使用者が靴を履いた後は、足が靴の踵部に押し付けられて固定されるので、ホールド性が良く歩きやすい靴となる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【００２３】
（第１の実施の形態）
（本発明の実施の形態に係る歩行練習期用幼児用靴の全体構成の概略について。）
図１は、本発明の実施の形態に係る歩行練習期用幼児用靴（以下、「幼児用靴」という）１００を示す概略斜視図である。
図１に示すような幼児用靴１００は、月齢が経ち、幼児が１人で前に向かって歩くことができるようになり始め、足の裏全体を地面につけて足の指でバランスを取りながら歩き始める、いわゆる歩行練習期以降に用いられる幼児用靴である。
【００２４】
具体的には、月齢が例えば１２ヶ月程度の幼児からが対象となる。この頃の月齢の幼児は、手を離して前によちよち歩き始める月齢となる。
幼児用靴１００は、図１に示すように、使用者である幼児等の足の足裏側を配置するための靴底部１１０と、前記靴底部１１０から立ち上がるように、且つ幼児等の足を包むように形成されるアッパー本体部１２０と備えている。
【００２５】
（靴底部１１０について）
図２は図１の幼児用靴１００の中央縦断図を示す概略図である。
図２に示すように、靴底部１１０は、その表面側に靴底本体１１２が配置され、この靴底本体１１２の内側には中底１１１が形成されている。
【００２６】
（靴底本体１１２について）
靴底本体１１２は、弾性部材である熱可塑性のエラストマーや合成ゴム若しくは天然ゴム等で形成されているため、歩く際の衝撃を吸収し、滑り止め効果も発揮するように構成されている。
図３は、図１の靴底本体１１２を示す概略底面図である。
図２及び図３に示すように、靴底本体１１２の爪先側には溝部１１２ａが複数形成され、これら溝部１１２ａは靴底本体１１２の幅方向に形成されている。
このため、靴底本体１１２が溝部１１２ａの位置で靴底本体１１２の長さ方向に屈曲し易い構成となっている。
また、靴底本体１１２には、円形等の異なった複数の種類の滑り止め部１１２ｂも形成されているので、滑らずに歩行し易い構成ともなっている。
【００２７】
（溝部１１２ａと足指屈曲線等Ｃとの関係について）
ところで、幼児等が歩行や爪先立ちをする際には、踵を上げて足指を屈曲させる動作をよく行い、このとき、この足指の屈曲する部分が、足指屈曲線といわれている。図４は、足の骨格等を示す概略説明図である。
図４に示すように、足指は親指側である第１趾から小指側である第５趾まで配置され、その各指の中足指関節及びその周辺である、図において矢印Ｃで示す領域に足指屈曲線又はその近傍である足指屈曲線等Ｃが形成される。
この足指屈曲線等Ｃに沿って屈曲する足の屈曲運動は歩行に際し、重要な動作であるため、歩行が上手くできない幼児等のための靴では、この足指屈曲線等Ｃに沿って屈曲し易い靴であることが重要なこととなる。
【００２８】
幼児用靴１００の靴底本体１１２のうち、前記足指屈曲線等Ｃに対応する部分には、図３に示すように溝部１１２ａが複数、爪先側にふくらんだ曲線形状で形成されている。
したがって、幼児等が歩行に際し、足指屈曲線等Ｃを屈曲する際、靴底本体１１２の溝部１１２ａも追従して変形、屈曲し、幼児等の歩行に際し行われる足指の屈曲を妨げない構成となっている。
なお、ここでは、屈曲しやすいよう溝部１１２ａを形成しているが、同様に屈曲し易ければ、靴底本体１１２を硬い素材で構成し、溝部１１２ａに対応した部分が軟らかい材料で形成されるようにしても良い。
【００２９】
（アッパー本体部１２０について）
図１に示すように、アッパー本体部１２０は、アッパー本体１２１を有している。また、アッパー本体部１２０は、使用者の足を挿入するための履き口部１２２も有している。
図５は、図１の履き口部１２２を開状態にした概略平面図である。
図５に示すようにアッパー本体部１２０は、履き口部１２２の一部を切り欠いて爪先方向に向かって形成されている足挿入用開口部１２３が形成されている。
また、アッパー本体部１２０は、図１に示すように使用者の足の踵を配置するための踵部１４０も有している。
【００３０】
（アッパー本体１２１、履き口部１２２及び足挿入用開口部１２３について）
アッパー本体１２１は、全体が通気性に富んだ、柔らかい材質等で覆われ、アッパー本体１２１の上端部に、図１に示すように幼児等の足を挿入するための履き口１２２が形成されている。
また、図５に示すように、足挿入用開口部１２３は履き口部１２２と連接して形成されている。
このように、履き口部１２２と足挿入用開口部１２３とが連接して形成されているため、幼児等が足を挿入しやすい大きな開口を形成可能な構成となっている。
【００３１】
図１及び図２に示すように、履き口部１２２の開口端部１２２ａには、その内部に緩衝手段である例えばスポンジ１２２ｂが配置されている。
このスポンジ１２２ｂは、例えばポリウレタンやＥＶＡ等の材質で形成されている。
このように履き口部１２２の開口端部１２２ａにスポンジ１２２ｂが配置されることにより、履き口部１２２は使用者の足首に柔らかく当接するので、履き心地がよくなると共に、足首の屈曲を妨げることがない。
ところで、図１に示すように、履き口部１２２の近傍にはカウンターループ１６０が形成され、幼児等が靴を履く際の手がかりとなるように構成されている。
【００３２】
（踵部１４０について）
図１に示すように、幼児等の足の踵を配置するための踵部１４０がアッパー本体１２１から靴底部１１０にまたがって形成されている。
この踵部１４０は、具体的には図２に示すように、靴底部１１０の一部に形成される靴底側踵部１４２と、アッパー本体１２１に形成されるアッパー本体側踵部であるアッパー側踵部１４１とで構成される。
そして、このアッパー側踵部１４１には、図２に示すように、その剛性を高めるためにカウンター部１５０が配置されている。
これは、上述のようにアッパー本体１２１は柔らかな素材で構成されているため、幼児等の踵を保持するには剛性が不足するからである。
なお、図６はカウンター部１５０の配置状態等を示す概略図である。
【００３３】
一方、靴底側踵部１４２は、靴底本体１１２が弾性部材である熱可塑性のエラストマーや合成ゴム若しくは天然ゴム等で形成されているため踵を保持するための十分な剛性を有するため、カウンター部１５０が配置されていないが、この靴底側踵部１４２にカウンター部１５０を配置しても構わない。
カウンター部１５０は、図６の斜線部分に示すように、例えば側面からみて円弧状に配置され、厚さ１．２ｍｍ程度のゴム等から構成されている。
このようにアッパー側踵部１４１に、カウンター部１５０を配置することで剛性が高められ、後述するように固定ベルト１３３で固定された際に、幼児用靴の踵部１４０に幼児等の足の踵が正確にホールドされることになる。
【００３４】
（舌片１３０等について）
ところで、図１に示すように、足挿入用開口部１２３に対応して舌状当接部である舌片１３０が図１に示すように配置されている。
この舌片１３０は、アッパー本体部１２０の足挿入用開口部１２３に対応して、これを塞ぐように、すなわち図１に示すように配置されると、舌片１３０の上端部である舌片上端部１３１（図６参照）が履き口部１２２より上方に位置するように成っている。
このため、使用者が幼児用靴１００を履いた際に、舌片１３０、特に舌片上端部１３１は、使用者の足首と離間することなく、足首に沿って配置される。
すなわち、使用者の足首と舌片１３０との間の隙間が生じるのを未然に防止し、幼児用靴１００内における足の不必要な動きを防ぐことができ、使用者が歩き易い幼児用靴１００となる。
また、使用者が幼児用靴１００を履いた際のフィット感が向上し、使用者の足首の屈曲部位が舌片１３０によって適度に固定されることになる。
【００３５】
ところで、舌片１３０の履き口部１２２側（靴の内部側）である内側には、図２に示すように緩衝層である例えば緩衝部１３３が配置されている。
この緩衝部１３３は、例えばスチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）やポリウレタン等のスポンジが裏地等に覆われて形成されている。
また、緩衝部１３３の図２の外側には、剛性層である剛性部１３２が配置されている。
この剛性部１３２は、例えばキャンバスやトリコット（ＴＣ）等の芯地と、マイクロスウェードやポリウレタンによる合成皮革や天然皮革等の表地１３２ａから形成されており、比較的変形しづらい強さを有している。
【００３６】
このように２層に形成されている舌片１３０の図２における履き口部１２２側の剛性部１３２を除去することで、伸縮性を備える緩衝手段である例えばクッション部１３１ａが形成されている。
すなわち、図５及び図６に示すように舌片１３０の舌片上端部１３１の一部に例えば略半円形にクッション部１３１ａを形成する。
図７は、使用者の歩行状態等を示す概略説明図である。
図７に示すように、使用者が爪先立ちや歩行する際に、クッション部１３１ａが足首の屈曲に追従して、若しくは同期して伸縮するので、舌片１３０が使用者の足首の動きを阻害することなく、使用者はより自然に足首を動かすことができ、歩き易い幼児用靴１００となる。
すなわち、従来の靴と異なり、使用者が歩行する際に、舌片の上端部が足首の屈曲する部位に食い込むことがない。
また、幼児用靴１００を履く際においても、舌片上端部１３１ａが足首に食い込むことがないため、しっかりと舌片１３０を装着することができる。
【００３７】
また、クッション部１３１ａは、舌片１３０から剛性部１３２の一部を除去することで形成できるので、別のクッション部を更に設ける場合に比べ、容易に設けることができ、コストダウンを図ることができる。
図８は、図５のＢ−Ｂ’線概略断面図である。
図８は図２の矢印ｄで示す部分に概略拡大図でもある。
図８に示すように剛性部１３２は、表地１３２ａと芯地１３２ｂとを有している。そして、この表地１３２ａと芯地１３２ｂとが比較的強さを有しているため、剛性が強く、容易に変形等し難い構成となっている。
一方、緩衝部１３３は、図８に示すように、スポンジ１３３ａが裏地１３３ｂで挟まれるように成っている。上述のように、スポンジ１３３ａはスチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）やポリウレタン等で形成されているので、弾力性があり伸縮性を備える構成となっている。
また、クッション部１３１ａは、図８に示すように緩衝部１３３が折り返されて端部が剛性部１３２の下側に位置しており、実質的に緩衝部１３３がクッション部１３１では二重とされているので、弾力性等がより向上する構成となっている。
【００３８】
図９は、図１の概略平面図である。
上述のように、クッション部１３１ａが構成されているので、舌片１３０を図５の足挿入用開口部１２３を塞ぐように配置すると、図９に示すように、履き口部１２２等の幼児用靴１００の履き口は、スポンジ１２２ｂを有する開口端部１２２ａとクッション部１３１ａとで囲繞される。
このため使用者の足首は、図７に示すように全周にわたり開口端部１２２ａとクッション部１３１ａと当接するので、これら開口端部１２２ａとクッション部１３１ａは足首に柔らかく当接し、足首にフィットすることとなる。
また、これら開口端部１２２ａとクッション部１３１ａが使用者の足首に当接するので、強く舌片１３０を足首側に押し付けるように、しっかりと舌片１３０を固定しても、開口端部１２２ａのスポンジ１２２ｂとクッション部１３１ａのスポンジ１３３ａが変形する。
このため、確実に舌片１３０で固定して、使用者の足首の図７に示すような足首の屈曲を妨げることなく保持され、幼児用靴１００の足首に対するホールド性が向上する。
特に、乳幼児の骨や筋肉が未発達な使用者の場合には、成長を妨げることなく、安全に練習を行うことができる。
【００３９】
（固定ベルト１３３について）
図１に示すように、舌片１３０の両側には固定用ベルト部である固定ベルト１３５、１３５が形成されている。この２つの固定ベルト１３５、１３５は舌片１３０に対して一体的に形成され、且つその舌片１３０の両側からそれぞれアッパー本体１２１の内足側及び外足側に配置されている。
この固定ベルト１３５は、図５に示すように舌片１３０における幅方向中央線からの内足側の長さ（Ｌ１）が外足側の長さ（Ｌ２）より例えば５ｍｍ程度短く形成されている。
これは、以下の理由による。図１０は、人の足の概略骨格図である。図１０に示すように、足の甲の最も高い部分は、足高点Ｔと呼ばれるが、図１０に示すように、足高点Ｔの内足側の長さ（Ｌ１）と外足側の長さ（Ｌ２）との長さは同じではなく、内足側の方が短く成っている。
この骨格上の相違に対応して図５の内足側の長さ（Ｌ１）を短く形成している。
このため、従来のように内足側の固定ベルトが足の骨格の長さ（Ｌ１）より長すぎ、遊びが生じ、左右の幼児用靴１００の内足側の固定ベルトが相互に接触して歩行を阻害することを未然に防ぐことができる。
【００４０】
また、このように内足側の固定ベルト１３５を外足側の固定ベルト１３５より短く形成することで、舌片１３０を図１に示すように配置した際に、後述する舌片１３０の幅方向の略中央部に配置されているセンターステッチ部１３４（図１参照）が、上述した足高点Ｔに配置されるよう装着しやすい。
これにより、人の足の骨格に沿って舌片１３０を正しい位置に配置することができるので、舌片１３０による保持が精度良く行われることになる。
【００４１】
この２つの固定ベルト１３５、１３５の端部である先端部の内側には、図５に示すようにアッパー本体１２１に対して着脱可能な構成となっているベルト側着脱部である例えば、ベルト側面ファスナー１３５ａ、１３５ａがそれぞれ形成されている。
また、アッパー本体１２１には、ベルト側面ファスナー１３５ａ、１３５ａと対を成すアッパー側着脱部である例えば、アッパー側面ファスナー１２１ａ、１２１ａがベルト側面ファスナー１３５ａよりも小さな大きさで形成されている。
【００４２】
このため、これらベルト側面ファスナー１３５ａとアッパー側面ファスナー１２１ａとを幼児等自ら、若しくは幼児等の母親等が操作すれば容易に着脱可能で位置の調整も可能な係合手段となるように構成されている。
したがって、足の幼児用靴１００に対する固定や開放は、前記固定ベルト１３５のベルト側面ファスナー１３５ａとアッパー側面ファスナー１２１ａとの間の係合状態を操作するだけなので、従来のように紐等によって内側の舌片を固定する場合よりも極めて容易に着脱をすることができる。
また、ベルト側面ファスナー１３５ａとアッパー側面ファスナー１２１ａによる固定位置を調整することで、図１の舌片１３０の履き口部１２２に対する相対位置を変更することができる。
これにより、履き口部１２２の開口の大きさを使用者の足首の大きさに合わせて容易に調整することができる。
しかも、アッパー側面ファスナー１２１ａよりも、ベルト側面ファスナー１３５ａが大きく形成されているため、容易に装着でき、固定位置を調整しても、確実に固定状態を維持できる。
また、図５に示されているように足挿入用開口部１２３の露出を容易に大きく行うことができるため、履き（履かせ）易く、脱ぎ（脱がせ）易い。
【００４３】
（センターステッチ部１３４等について）
ところで、図１に示すように、舌片１３０の幅方向中央領域には、爪先側から足首側に向かって位置決め部である例えば、センターステッチ部１３４が形成されている。
図１１は、図５のＡ−Ａ’線概略部分断面図である。図１１に示すようにセンターステッチ部１３４は、剛性部１３２の内の表地１３２ａを芯地１３２ｂの上で折り返して二重とした状態で縫合することで形成されている。
すなわち、この表地１３２ａの縫合によって剛性が更に高まり保形性が高まる構成となっている。
このセンターステッチ部１３４の形状は、図１及び図６に示すように逆反り形状であり、図１０の足の甲に形状に沿った形に形成されている。
したがって、図１の舌片１３０を足の甲の形状に沿って配置し、且つ保形するので、舌片１３０の足の甲の部分に対応する部分に不必要な歪みが生ぜず、更に均等に足の甲に接するため使用者の歩行を阻害することを未然に防ぐことができる。
【００４４】
また、センターステッチ部１３４は、舌片１３０を図１のように配置した際に、図１０の足高点Ｔ上に配置される。そして、２つの固定ベルト１３５、１３５をアッパー本体１２１にベルト側面ファスナー１３５ａ等で固定すると、図１の矢印で示すように、センターステッチ部１３４からベルト側面ファスナー１３５ａ等に向かって力が働く。
しかし、センターステッチ部１３４は剛性が高く、保形性があるので、変形しづらい。このため、足の幅方向の略中央部を基準に左右のベルト側面ファスナー１３５ａ等に向かって両側に等しく力が働くので、精度良く舌片１３０をアッパー本体１２１に装着することができる。
さらに、センターステッチ部１３４を視認しつつ固定ベルト１３５を固定することができるため、センターステッチ部１３４が足高点Ｔ上に確実に位置させるための位置決め部として機能する。
【００４５】
すなわち、固定ベルト１３５は、締める力を均等とすることができ、アッパー１２０を歪めることなく、固定することができる。
なお、ここでは、面ファスナー１３５ａ、１２１ａを略長方形としているが、固定ベルト１３５の接合強度を強め、確実に固定できるよう、足挿入用開口部１２３側に延伸させてもよい。
【００４６】
（固定ベルト１３５と踵部１４０等との関係について）
図６に示すように２つの固定ベルト１３５、１３５のそれぞれの先端部の幅方向における略中央部を相互に結んだ仮想線Ｈをそのまま延長した場合に、この仮想線Ｈが、踵部１４０における図２に示すアッパー側踵部１４１と靴底側踵部１４２との境界部又はその近傍に達するように固定ベルト１３５は配置されている。
また、この仮想線Ｈを延長して、図６に示す載置面（床）の仮想線Ｋと交差する部位における角度θは、例えば３０度乃至４０度となっている。
したがって、幼児等が幼児用靴１００を履き、図１に示すように固定ベルト１３５を締める。すなわち、固定ベルト１３５の先端部のベルト側面ファスナー１３５ａをアッパー側面ファスナー１２１ａと係合させると、固定ベルト１３５は、幼児等の足を幼児用靴１００の踵部１４０の方向へ固定するように作用することになる。
【００４７】
これにより、本実施の形態の幼児用靴１００は、従来の靴のように幼児等の足を靴底部１１０側に略垂直方向に固定する場合に比べ格段にホールド性が向上すると共に、幼児等の歩行に伴う足指や足首の屈曲を妨げることなく、足を靴にホールドできる。また、幼児用靴１００の中で足が動いてしまい、歩行し難いことに伴う、足の運びや足の形のへの影響を未然に防ぐことができるので、歩行しやすい幼児用靴１００となる。
【００４８】
なお、この固定ベルト１３５の固定方向は上述のように踵部１４０の方向であり、この踵部１４０には図２等に示すようにカウンター部１５０が配置され、踵部のうち、特にアッパー側踵部１４１の剛性が高められている。
このため、幼児等の足を前記固定ベルト１３５で幼児用靴１００の踵部１４０方向へ固定すると、この剛性が高められたカウンター部１５０を介して幼児等の足の踵が幼児用靴１００の踵部１４０に押し付けられ、より確実に足の踵が踵部１４０に固定されるので、幼児等の足の靴に対するホールド性が著しく向上することになる。
【００４９】
ところで、固定ベルト１３５、１３５の２つの先端部は、図６に示すように、このカウンター部１５０の外縁部１５１と近接して配置される構成となっている。
したがって、カウンター部１５０に固定ベルト１３３の２つの端部である先端部が直接、固定されない構成となっている。
したがって、この先端部とカウンター部１５０の外縁部１５１との間が直接固定されず、その間にはアッパー本体１２１の柔らかい素材が配置され剛性は高くないので、幼児等の歩行時に行う足指屈曲等に伴う足の変形に応じて、この柔らかい素材部分が変形し、足に負担をかけない構成となっている。
このため、幼児等の足が幼児用靴１００内でしっかり固定されると共に、必要に応じて、上述のように柔らかい素材部分が変形するので、幼児等にとって歩きやすい靴となる。
【００５０】
ところで、舌片１３０は、外周をポリエステル等でパイピングして、伸び等を抑え、更に、開く際の指かかりが良くなるように構成してもよい。
【００５１】
（基部１７０について）
図１に示すように舌片１３０の基部１７０は、足挿入用開口部１２３の爪先側の端部又はその近傍のアッパー本体１２１に設けられた縫合部１７１に縫合等されている。
この縫合部１７１によって前記舌片１３０を固定するため、自由端側となる舌片１３０の舌片上端部１３１側を図５に示すように、幼児用靴１００の爪先側に倒すことができ、使用者等が足挿入開口部１２３を図５に示すように開状態にし、足を挿入して履く際に、前記舌片１３０が邪魔になることがない。
したがって、幼児等が足を入れやすく履きやすい幼児用靴１００となる。
また、この縫合部１７１は、図６に示すように溝部１１２ａの上方における、特に爪先側に形成されている。
【００５２】
靴底部１１０に形成されている溝部１１２ａの配置領域は、上述のように、図４で示す幼児等の足の足指屈曲部Ｃが配置される部分である。
したがって、幼児等の足の足指屈曲線等Ｃの上方に縫合部１７１が形成されることになる。
ところで、この縫合部１７１は、縫合等によりアッパー本体１２１の他の部分より脆弱部となるため屈曲し易い部分となっている。
すなわち、縫合を行った場合、その縫合線に沿う方向には、剛性が弱まる傾向にあるためである。
逆に、センターステッチ部１３４のように縫合線と交差する方向に対しては縫合部１７１の剛性は増すことになる。
したがって、歩行に際し、幼児等が足の足指屈曲部Ｃを屈曲させると、その屈曲動作により、その上方にあるアッパー本体１２１の縫合部１７１も屈曲し、歩行に際し、必要な足指の屈曲を妨げない歩行し易い靴となる。
【００５３】
特に、足指屈曲線Ｃに対応して靴底本体１１２の溝部１１２ａも屈曲するので、幼児等の足指屈曲に対応して靴底部１１０とアッパー本体１１２が屈曲することになり、極めて屈曲し易い歩行し易い幼児用靴となる。
これにより、図７に示すように足指の屈曲に対応して靴底部１１０の溝部１１２ａとアッパー本体１２１の縫合部１７１が屈曲する構成となっている。
【００５４】
（舌片１３０と足の足高点等との関係について）
図１２は人における足の骨格等の概略説明図である。
図１２に示すように人の足には矢印Ｔで示す部分に足高点Ｔと称される部分がある。
本実施の形態の幼児用靴１００は、図９及び図１２に示すように、２つの固定ベルト１３５を結んだ舌片１３０の中央部における上縁部側及び下縁部側の仮想線に挟まれた足高点仮想領域Ｔ１に、幼児等の足の甲における図１２の足高点Ｔが配置されるように舌片１３０は構成されている。
このとき、特に足高点Ｔが足高点仮想領域Ｔ１における下縁部側に位置していることが好ましい。
したがって、固定ベルト１３５が、幼児等の足の甲を靴底部１１０方向に垂直に押し付けてしまい、踵が固定されずに、幼児用靴１００の中の足のホールド性が低下するのを効果的に防ぐことができる。
【００５５】
すなわち、幼児等の足の甲の足高点Ｔより、図９において爪先側の足の甲に２つの固定ベルト１３５の足高点仮想領域Ｔ１が配置されると、この固定ベルト１３５の押し付け力は、足の甲側から足の裏側に垂直方向に向けられ、足を靴底部１１０側のみに押し付けて足を固定しようとする。
これでは、足の甲の部分を押し付けるだけで、幼児用靴１００の中における足の動きが大きな踵の固定ができず、足全体や前後方向のズレや踵の上下方向のズレ等を防ぐことができず、足が靴の中でズレやすく、歩き難くなってしまう。
また、幼児等の足首側に２つの固定ベルト１３５の下縁部側を結んだ足高点仮想領域Ｔ１が配置されると、幼児等の足首の曲げる動きを妨げてしまう。
【００５６】
一方、足の屈曲を考慮して固定ベルト１３５の前記押し付け力を弱めると、足が靴の中で固定されず、やはり歩き難い靴となってしまう。
この点、本実施の形態の幼児用靴１００では、２つの固定ベルト１３５を結んだ舌片１３０の中央部における下縁部側の仮想線に挟まれた足高点仮想領域Ｔ１が、幼児等の足の甲における図１２の足高点Ｔが配置されるように舌片１３０及び固定ベルト１３５は構成されているので、幼児等の足を靴底部１１０方向に略垂直方向に押し付けることがないので、幼児等の足指や足首の屈曲を妨げることなく、足を靴に固定でき、ホールド性が向上することとなる。
すなわち、固定ベルト１３５を結んだ仮想領域が、足高点Ｔから爪先側の足の甲に配置されるのを有効に防止できるので、より精度良く幼児の足を幼児用靴１００の踵部１４０に押し付けることができ、幼児等の足のホールド性がより高まる幼児用靴１００となる。
また、固定ベルト１３５を結んだ仮想領域が幼児等の足首側に配置されることも未然に防止することができるので、幼児等の足首の動きを妨げることもない。
【００５７】
（インソール２００について）
図２に示すように、本実施の形態の幼児用靴１００の中底１１１の上には、脱着可能な中敷きであるインソール２００が設けられている。
図１３（ａ）はインソール２００の概略低面図であり、図１３（ｂ）は図１１（ａ）のＥ−Ｅ’線概略断面図である。
図１３（ａ）に示すように、インソール２００は幼児用靴１００の中底１１１の形状に合わせ形成され、柔らかい材質である例えば発泡ＥＶＡ樹脂や発泡ポリエチレン等により形成されている。
このインソール２００の底面側には図１３（ａ）（ｂ）に示すように、屈曲用溝部２０１が例えば６本形成されている。
【００５８】
この屈曲用溝部２０１は、図３の靴底本体１１２に形成されている溝部１１２ａと同様の領域、すなわち、足指屈曲線等Ｃに対応する位置に爪先側にふくらんだ曲線で形成されている。
このようなインソール２００は、靴内におけるフィット性を高めるためや、幼児等の足が幼児用靴１００のサイズに比べ若干、小さい場合等にサイズを調整等するために配置される。
このようにインソール２００を幼児用靴１００の中底１１１に配置した場合でも、本実施の形態ではインソール２００にも、靴底本体１１２の溝部１１２ａと同様の屈曲用溝部２０１が同様の形状で同様の位置に設けられている。
したがって、幼児等が歩行に際し上述のように足指屈曲等を行う際、インソール２００がその屈曲を妨げることなく、歩行しやすい幼児用靴１００となる。
【００５９】
（トウアッパー１２５について）
図１４は、図１の幼児用靴１００のトウアッパー１２５を靴幅方向に切断した状態を示す概略断面図である。
このトウアッパー１２５は、アッパー本体１２１の柔らかい材質の上に舌片１３０と同様に、例えば合成皮革等で覆うことや、カウンター１５０と同様な補強を行うことで他の部分より剛性が高められるように構成されている。
具体的には、このアッパー１２５の合成皮革等は、図１に示すその外縁部１２５ａが、縫合部１７１の位置又はそれより爪先側に配置されるので、図７に示すように足指を屈曲する際に、縫合部１７１等の屈曲を妨げず、外縁部１２５ａも縫合されているため、脆弱部として機能して屈曲し易い構成となっている。
一方、幼児用靴１００の爪先部であるトウアッパー１２５自体は、爪先部を保護するためにも他の部分より剛性を高める必要もあるので、上述のように足指の屈曲や背屈を妨げない範囲で剛性が高められている。
【００６０】
また、図１４に示すように、幼児用靴１００のトウアッパー１２５の内側における高さは、幼児の足の親指が配置される部分が最も厚く、小指が配置される部分に向かって漸次薄くなるように形成されている。
すなわち、トウアッパー１２５の内側における親指との間の上下方向における隙間部が、他の足指と前記爪先部の内側との隙間部に比べ大きくなるように形成されている。
【００６１】
このように親指と前記爪先部との間に最も隙間部が形成されているのは、幼児に多く見られる動きである歩行に際して親指を背屈を行っても、この親指の背屈動作を前記爪先部が阻害しないためである。
この親指の背屈を行うことで歩行時等における身体のバランスを保つだけでなく、足の筋の運動となり、扁平足を未然に防止し、歩行における運動機能の発達を促すこととなる。
このように幼児が歩行に際して、バランスを保つため、幼児用靴１００の内部で親指を背屈することが可能であるので、円滑な歩行練習ができる構成ともなっている。
また、小指が配置される部分の外側にも隙間部が形成されている。すなわち、図９に示すように、この幼児用靴１００における最大幅部が親指及び小指の外側に位置するように形成されており、靴内部においては、小指の外側に隙間部が形成される。
すなわち、幼児等は歩行に際し、ふらついた時等に足指を広げてバランスを保とうとすることがあり、特に、小指を大きく外側に向かって広げる傾向にある。
この小指の動きを妨げないように、隙間部が形成され、歩行練習に適した幼児用靴１００とされている。
また、図６に示されるように、爪先部は先端に向かって反るようなトウスプリング１２９が形成されており、足を引きずるように歩く傾向が見られる幼児がつまずきづらい構成とされている。
【００６２】
（第２の実施の形態）
図１５は、本発明の第２の実施の形態に係る、伝え歩き期の幼児用靴３００（以下、「幼児用靴３００」とする）を示す概略斜視図である。
図１５に示す幼児用靴３００を履く、伝え歩き期の幼児は、例えば８ヶ月乃至１２ヶ月の月齢の幼児であり、その歩行形態は、机等につかまり、手の力を使い、「つかまり立ち」をしながら横に移動する状態である。そして、この「つかまり立ち」の際に、爪先立ちをしたり、爪先立ちをした状態で歩こうとする特徴がある。
【００６３】
本実施の形態の幼児用靴３００は、第１の実施の形態の幼児用靴１００と異なり伝え歩き期用であるため、若干の異なる構成となっているが、多くの構成は第１の実施の形態の幼児用靴１００と同様である。
そのため、第１の実施の形態とほぼ共通する構成については、同一符号等とし、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、靴底部３１０が幼児用靴１００の靴底部１１０より薄く、屈曲し易く形成されている。
また、舌片３３０には、幼児用靴１００の舌片１３０と異なりセンターステッチ部１３４が形成されていない。
これは、幼児用靴３００全体の剛性を抑え、比較的柔らかく構成することで伝え歩き期の幼児が行う「つかまり立ち」等の際に行う、爪先立ち等を行い易くするためである。
また、クッション部１３１ａが舌片上端部１３１と略同等の幅の略三日月形で確実に開口端部１２２ａに合わせることができ、足首を囲繞できるよう構成されている。
【００６４】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。例えば、舌片１３０を足挿入用開口部１２３の内足側に沿うように縫合し、外足側にアッパー側面ファスナー１２１ａ、ベルト側面ファスナー１３５ａを形成して、内足側に向かって舌片１３０が回動するようにして着脱するよう構成してもよく、面ファスナーではなくホックを使用する等、様々な固定方法を選択できる。
さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【００６５】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、容易に着脱できるにもかかわらず使用者の足首の動きを阻害することなく、より自然に足首を動かすことができる歩き易い靴を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る歩行練習期用幼児用靴を示す概略斜視図である。
【図２】図１の幼児用靴の中央縦断図を示す概略図である。
【図３】図１の靴底本体を示す概略底面図である。
【図４】足の骨格等を示す概略説明図である。
【図５】図１の履き口部を開状態にした概略平面図である。
【図６】カウンター部の配置状態等を示す概略図である。
【図７】使用者の歩行状態等を示す概略説明図である。
【図８】図５のＢ−Ｂ’線概略断面図である。
【図９】図１の概略平面図である。
【図１０】人の足の概略骨格図である。
【図１１】図５のＡ−Ａ’線概略部分断面図である。
【図１２】人における足の骨格等の概略説明図である。
【図１３】（ａ）はインソールの概略低面図であり、（ｂ）は図１１（ａ）のＥ−Ｅ’線概略断面図である。
【図１４】図１の幼児用靴のトウアッパーを靴幅方向に切断した状態を示す概略断面図である。
【図１５】本発明の第２の実施の形態に係る、伝え歩き期の幼児用靴を示す概略斜視図である。
【図１６】従来の靴を示す概略斜視図である。
【図１７】従来の靴を示す他の概略斜視図である。
【符号の説明】
１００、３００・・・幼児用靴、１１０、３１０・・・靴底部、１１１・・・中底、１１２・・・靴底本体、１１２ａ・・・溝部、１１２ｂ・・・滑り止め部、１２０・・・アッパー本体部、１２１・・・アッパー本体、１２１ａ・・・アッパー側面ファスナー、１２２・・・履き口部、１２２ａ・・・開口端部、１２２ｂ・・・スポンジ、１２３・・・足挿入用開口部、１２５・・・トウアッパー、１２５ａ・・・外縁部、１２９・・・トウスプリング、１３０、３３０・・・舌片、１３１・・・舌片上端部、１３１ａ・・・クッション部、１３２・・・剛性部、１３２ａ・・・表地、１３２ｂ・・・芯地、１３３・・・緩衝部、１３３ａ・・・スポンジ、１３３ｂ・・・裏地、１３４・・・センターステッチ部、１３５・・・固定ベルト、１３５ａ・・・ベルト側面ファスナー、１４０・・・踵部、１４１・・・アッパー側踵部、１４２・・・靴底側踵部、１５０・・・カウンター部、１５１・・・外縁部、１６０・・・カウンターループ、１７０・・・基部、１７１・・・縫合部、２００・・・インソール、２０１・・・屈曲用溝部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to shoes that are easy to put on and take off and that are easy to walk.
[0002]
[Prior art]
In conventional shoes, for example, a tongue-shaped contact portion was arranged on the foot insertion opening, and the foot was fixed using a string or a belt as a fixing means from above, but it was difficult for infants and the like to attach and detach. .
Therefore, a conventional shoe having a tongue-shaped contact portion is configured as shown in, for example, FIG. 16 (for example, see Patent Document 1).
FIG. 16 is a schematic perspective view showing the conventional shoe 10, and FIG. 17 is another schematic perspective view showing the conventional shoe 10.
As shown in FIG. 16, the shoe 10 is provided with a wearing mouth 11 and a tongue belt 12 for the wearing mouth 11.
The tongue belt 12 is designed to open in the direction of the toe as shown in FIG. 17, and when the tongue belt 12 is opened, the wearing mouth 12 of the shoe 10 is formed to be large as shown in FIG. Made up of
For this reason, when the user wears shoes, the foot is inserted into the shoe 10 with the opening 12 wide open as shown in FIG. 17, and then the tongue belt 12 is closed as shown in FIG. Thus, the foot is configured to be held by the shoe 10.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-4-34906 (FIGS. 1 and 2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the foot is inserted into the shoe 10 and the tongue belt 12 is closed as shown in FIG. 16 and walking is started, the front side of the ankle is bent.
At this time, there is a problem that the front side of the ankle comes into contact with the upper end portion 12a of the tongue belt 12 in FIG.
In particular, for example, when the ankle is thick and the power is weak as in an infant or the like, the tongue belt 12 of the shoe 10, for example, the upper end portion 12a prevents bending of the foot. In addition, there is a problem in that the walking of children and the like is adversely affected.
[0005]
In view of the above, an object of the present invention is to provide a shoe that is easy to walk and that can be moved more naturally without disturbing the movement of the ankle of the user while being easy to attach and detach.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a shoe sole for arranging a sole side of a user's foot, and an upper body formed so as to stand up from the shoe sole and wrap the user's foot. Part, and a heel portion for arranging the heel of the user's foot, the upper body portion, a mouth portion for inserting the user's foot, and a part of the mouth portion A foot-inserting opening formed by cutting out toward the toe side; a tongue-like abutment arranged corresponding to the foot-insertion opening; and a fixing belt at the tongue-like abutment The fixed belt portion includes a belt-side attaching / detaching portion configured to be detachable from the upper main body portion, and the upper main body portion forms a pair with the belt-side attaching / detaching portion. An upper side attaching / detaching portion is provided, and the tongue-shaped contact portion corresponds to the foot insertion opening. When arranged in such a manner, the upper end of the tongue-shaped contact portion is formed so as to be located above the slip-on mouth, and at least the slip-on mouth of the tongue-shaped contact has elasticity. This is achieved by a shoe characterized in that the buffer means is arranged.
[0007]
According to the configuration of claim 1, when the tongue-shaped contact portion is arranged corresponding to the foot insertion opening, an upper end portion of the tongue-shaped contact portion is located above the wearing mouth portion. Is formed.
For this reason, when the user wears the shoes, the tongue-shaped abutment is disposed along the ankle without being separated from the ankle.
That is, it is possible to prevent a gap between the ankle and the tongue-shaped contact portion from being excessively generated, prevent unnecessary movement of the foot in the shoe, and provide a shoe that is easy for the user to walk.
In addition, the fit when the user wears the shoes is improved, and the bent portion of the ankle is appropriately fixed by the tongue-shaped contact portion.
[0008]
A buffer means having elasticity is arranged at least on the side of the mouth portion of the tongue-shaped contact portion.
For this reason, when the user walks, the upper end of the tongue-shaped contact portion does not bite into the bent portion of the ankle. In addition, since the buffer means of the tongue-like contact portion expands and contracts in synchronization with the movement of the user's ankle, the tongue-like contact portion does not hinder the movement of the ankle and moves the ankle more naturally. It can be a shoe that is easy to walk.
[0009]
Preferably, according to the second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the fixing belt portion is provided on an inner foot side and an outer foot side of the upper main body, which are both sides of the tongue-shaped contact portion. A shoe characterized by being arranged.
[0010]
According to the configuration of the second aspect, the fixing belt portion is disposed on the inner foot side and the outer foot side of the upper body portion on both sides of the tongue-shaped contact portion.
For this reason, the relative position of the tongue-shaped contact portion with respect to the wearing mouth portion is changed by adjusting the fixing positions of the fixing belt portions by the belt-side attaching / detaching portions to the inner foot side and the outer foot side, respectively. This makes it possible to easily adjust the size of the opening of the wearing mouth in a well-balanced manner according to the size of the ankle of the user.
In addition, since both sides of the tongue-shaped contact portion can be attached and detached, the tongue piece contact portion can be widely opened, so that the foot insertion opening is exposed and shoes can be easily attached and detached.
[0011]
Preferably, according to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first or second aspect, the shoe is characterized in that a buffer means is disposed at an open end of the slip-on mouth.
[0012]
According to the configuration of claim 3, since the buffer means is disposed at the opening end of the slip port, the opening of the shoe slip port is formed by the buffer means together with the buffer means of the tongue-shaped contact portion. Surrounded.
For this reason, the user's ankle is in contact with the buffer means over the entire circumference, and the buffer means is in soft contact with the ankle and fits the ankle.
In addition, since the cushioning means abuts on the ankle, even if the mouthpiece and the tongue-like abutting portion are strongly pressed against the ankle, the deformation of the cushioning means ensures the bending of the user's ankle. For this reason, the hold | maintenance property which a shoe holds an ankle improves.
[0013]
Preferably, according to the invention of claim 4, in the configuration of any one of claims 1 to 3, the tongue-like abutting portion is provided with a buffer layer inside the shoe on the inner side, A shoe, wherein a rigid layer is arranged outside the layer, and the buffer means is formed by removing at least the rigid layer on the side of the slip-on mouth of the tongue-shaped contact portion. It is.
[0014]
According to the configuration of the fourth aspect, the buffer means is formed by removing at least the rigid layer of the tongue-shaped abutting portion on the side of the mouth portion, so that the buffer means can be easily formed. Can be formed.
Also, the foot located below the foot insertion opening is softly held by the buffer layer, and the rigid layer disposed above the foot insertion opening eliminates the need for the tongue-shaped abutment during walking. Prevents deformation.
[0015]
Preferably, according to the invention of claim 5, in any one of claims 2 to 4, the heel portion is formed on a sole-side heel portion formed on the sole portion and the upper body portion. A heel portion on the upper body side provided at least, a counter portion is provided at least on the heel portion on the upper body side to increase the rigidity, and each of the belt side attaching / detaching portion of the fixing belt portion and the upper The side attachment / detachment part is arranged close to the outer edge of the counter part, and extends a virtual line connecting the substantially central parts in the width direction of each end of the fixing belt part as it is. The fixing belt portion is provided so that the imaginary line reaches a boundary portion between the upper body side heel portion and the shoe sole side heel portion or the vicinity thereof in the heel portion, and the tongue-shaped contact portion is provided. On both sides of the contact The fixing belt portion is arranged such that the foot height point on the instep of the user is located in a region of a virtual line connecting the fixing belt portions to be placed. This is achieved by a shoe characterized in that:
[0016]
According to the configuration of claim 5, when a virtual line connecting the substantially central portions in the width direction of the respective ends of the fixing belt portion to each other is extended as it is, the virtual line is formed in the heel portion. The fixing belt portion is provided so as to reach a boundary portion between the upper body side heel portion and the shoe sole side heel portion or its vicinity.
Therefore, the fixing belt acts to fix the user's foot in the direction of the heel of the shoe. For this reason, compared with the case where the user's foot is fixed in the sole direction as in the case of conventional shoes, the holdability is remarkably improved, and the foot moves in the shoe, making it difficult to walk, It can prevent the carrying of the foot and the influence on the shape of the foot.
[0017]
Further, at least the upper body side heel portion is provided with a counter portion arranged to increase its rigidity.
Therefore, by arranging the counter portion, the rigidity of the heel portion of the shoe on the upper body side is increased, and the heel of the user's foot is easily held accurately on the heel portion of the shoe.
That is, when the fixing belt portion acts to fix the user's foot in the direction of the heel portion of the shoe as described above, the heel of the user's foot is increased through the counter portion having the increased rigidity. The heel of the shoe is pressed against the heel of the shoe, and the heel of the foot is more reliably fixed to the heel of the shoe, so that the holdability is significantly improved.
Furthermore, the rigidity of the heel allows the heel to be easily attached and detached when the shoe is attached and detached, such that the heel is not crushed.
[0018]
Further, each end of the fixing belt portion is disposed close to an outer edge portion of the counter portion.
Therefore, although the fixing belt portion is fixed near the strong counter portion and is securely held, the space between the counter portion and the fixing belt portion is not directly fixed, and the rigidity therebetween is low. Since it is not high, it can be deformed according to the deformation of the foot when the user walks. For this reason, the structure is such that the user easily deforms his or her feet when walking, and the shoes are easy to walk.
As a result, the user's foot is firmly fixed in the shoe, and it is easy to bend as necessary, so that the shoe is easy to walk.
[0019]
Further, the fixing belt is positioned so that a foot height point on the instep of the user is located in a region of an imaginary line connecting the respective fixing belt portions arranged on both sides of the tongue-shaped contact portion. The parts are arranged.
Therefore, it is possible to effectively prevent the fixing belt portion from pressing the instep of the user's foot in the shoe sole direction, thereby deteriorating the holdability of the foot in the shoe.
In other words, when an imaginary line area connecting the fixing belts is arranged on the instep of the user's toe from the point of height of the instep of the user, the pressing force of the fixing belt is reduced by the instep of the instep. It is turned only from the side to the sole of the foot and tries to fix the foot by pressing the foot against the sole side. In this case, the movement of the foot in the shoe cannot hold the large heel part only by pressing the instep portion, so that the heel of the foot cannot be fixed, the foot is easily displaced, and it becomes difficult to walk.
Further, if a region of a virtual line connecting the fixing belt portion is arranged on the ankle side of the user, the movement of bending the ankle of the user is hindered.
[0020]
In this regard, in the configuration of the present invention, the instep of the user's foot is provided in the region of the imaginary line connecting the respective fixing belt portions arranged on both sides of the tongue-like contact portion with the fixing belt portion. Because the foot high point in is arranged, it does not unnecessarily press the instep of the foot against the sole side, it is securely fixed toward the heel side, so that it does not hinder the movement of the ankle, in the direction of the heel of the shoe The heel of the foot is fixed, so that the foot can be prevented from moving in the shoe.
[0021]
As described above, according to the configuration of the present invention, after the user wears the shoe, the foot is pressed against and fixed to the heel of the shoe, so that the shoe has good hold properties and is easy to walk.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings and the like.
It should be noted that the embodiments described below are preferred specific examples of the present invention, and therefore, various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention particularly limits the present invention in the following description. It is not limited to these embodiments unless otherwise stated.
[0023]
(First Embodiment)
(About the outline of the overall configuration of the infant shoes for the walking practice period according to the embodiment of the present invention.)
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an infant shoe for a walking practice period (hereinafter, referred to as “infant shoes”) 100 according to an embodiment of the present invention.
The infant's shoes 100 as shown in FIG. 1 are aged and begin to be able to walk forward alone by the infant, while keeping the sole of the foot on the ground and balancing with the toes. It is an infant's shoe that is used after the so-called walking practice period when the user starts walking.
[0024]
Specifically, the target is an infant starting at about 12 months of age. At this time, the infant at the age of the month is at the age at which he begins to walk with his hands released.
As shown in FIG. 1, the infant shoe 100 includes a sole 110 for arranging the sole side of a foot of an infant or the like as a user, and wraps the feet of the infant or the like so as to stand up from the sole 110. And an upper main body 120 formed as described above.
[0025]
(About the sole 110)
FIG. 2 is a schematic view showing a central longitudinal section of the infant shoe 100 of FIG.
As shown in FIG. 2, the sole 110 has a sole body 112 disposed on the surface side thereof, and an inner sole 111 formed inside the sole body 112.
[0026]
(About the sole body 112)
Since the sole body 112 is formed of a thermoplastic elastomer, synthetic rubber, natural rubber, or the like, which is an elastic member, it is configured to absorb a shock when walking and exhibit a non-slip effect.
FIG. 3 is a schematic bottom view showing the sole body 112 of FIG.
As shown in FIGS. 2 and 3, a plurality of grooves 112 a are formed on the toe side of the sole body 112, and these grooves 112 a are formed in the width direction of the sole body 112.
Therefore, the sole body 112 is configured to be easily bent in the length direction of the sole body 112 at the position of the groove 112a.
Further, since a plurality of different types of non-slip portions 112b such as circles are also formed on the sole body 112, the shoe sole body 112 is configured to be easy to walk without slipping.
[0027]
(Relationship between groove 112a and toe bending line C)
By the way, when an infant or the like walks or stands on a toe, the operation of raising the heel and bending the toes is often performed. At this time, the bent portion of the toes is called a toe bending line. FIG. 4 is a schematic explanatory view showing a skeleton and the like of a foot.
As shown in FIG. 4, the toes are arranged from the first toe, which is the thumb side, to the fifth toe, which is the little finger side. A toe bending line or a toe bending line C in the vicinity of the toe bending line is formed.
Since the bending movement of the foot which bends along the toe bending line C is an important movement when walking, in a shoe for an infant who cannot walk well, the shoe is bent along the toe bending line C. It is important that the shoes are easy to wear.
[0028]
As shown in FIG. 3, a plurality of grooves 112a are formed in a portion of the sole body 112 of the infant shoe 100 corresponding to the toe bending line or the like C in a curved shape bulging to the toe side.
Therefore, when the infant or the like bends the toe bending line or the like C when walking, the groove 112a of the sole sole body 112 also follows and deforms and bends, so that the toe bending performed when the infant or the like is walked is not hindered. It has become.
Here, the groove portion 112a is formed so as to be easily bent, but if it is easily bent similarly, the sole body 112 is formed of a hard material, and the portion corresponding to the groove portion 112a is formed of a soft material. You may do it.
[0029]
(About the upper body 120)
As shown in FIG. 1, the upper main body 120 has an upper main body 121. The upper body 120 also has a mouthpiece 122 for inserting a user's foot.
FIG. 5 is a schematic plan view showing the wearing mouth portion 122 of FIG. 1 in an open state.
As shown in FIG. 5, the upper main body 120 has a foot insertion opening 123 formed by cutting out a part of the wearing mouth portion 122 so as to be formed toward the toe.
The upper body 120 also has a heel 140 for arranging the heel of the user's foot as shown in FIG.
[0030]
(About upper main body 121, wearing mouth 122, and opening 123 for foot insertion)
The upper body 121 is entirely covered with a soft material or the like that is highly breathable, and has a mouth opening 122 for inserting a foot of an infant or the like at the upper end of the upper body 121 as shown in FIG. I have.
As shown in FIG. 5, the foot insertion opening 123 is formed so as to be connected to the foot opening 122.
As described above, since the wearing mouth portion 122 and the foot insertion opening portion 123 are connected to each other, it is possible to form a large opening through which a child or the like can easily insert a foot.
[0031]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, for example, a sponge 122 b which is a buffer means is disposed inside the opening end 122 a of the wearing mouth 122.
The sponge 122b is formed of a material such as polyurethane or EVA.
By arranging the sponge 122b at the opening end 122a of the mouth part 122 in this way, the mouth part 122 is softly abutted on the ankle of the user, so that the wearing comfort is improved and the bending of the ankle can be prevented. Absent.
By the way, as shown in FIG. 1, a counter loop 160 is formed in the vicinity of the mouth part 122 so as to be a clue when an infant or the like wears shoes.
[0032]
(About the heel 140)
As shown in FIG. 1, a heel portion 140 for arranging the heel of a foot of an infant or the like extends from the upper main body 121 to the shoe sole portion 110.
Specifically, as shown in FIG. 2, the heel portion 140 includes a shoe sole-side heel portion 142 formed on a part of the shoe sole portion 110 and an upper body-side heel portion formed on the upper body 121. And the side heel portion 141.
As shown in FIG. 2, a counter 150 is arranged on the upper heel 141 to increase its rigidity.
This is because the upper body 121 is made of a soft material as described above, and thus has insufficient rigidity to hold the heel of an infant or the like.
FIG. 6 is a schematic view showing an arrangement state of the counter section 150 and the like.
[0033]
On the other hand, the sole heel portion 142 has a sufficient rigidity to hold the heel because the sole sole body 112 is formed of a thermoplastic elastomer, a synthetic rubber, or a natural rubber which is an elastic member. Although the part 150 is not arranged, the counter part 150 may be arranged on the sole side heel part 142.
The counter section 150 is, for example, arranged in an arc shape when viewed from the side as shown by the hatched portion in FIG. 6, and is made of rubber or the like having a thickness of about 1.2 mm.
By arranging the counter part 150 on the upper side heel part 141 in this way, the rigidity is enhanced, and when the counter part 150 is fixed by the fixing belt 133 as described later, the foot of the infant or the like is attached to the heel part 140 of the infant shoe. The heel will be held correctly.
[0034]
(About tongue piece 130 etc.)
By the way, as shown in FIG. 1, a tongue piece 130 which is a tongue-shaped contact portion is arranged as shown in FIG. 1 corresponding to the foot insertion opening 123.
The tongue piece 130 corresponds to the foot insertion opening 123 of the upper main body 120 so as to close it, that is, as shown in FIG. The upper end 131 (see FIG. 6) is located above the mouthpiece 122.
For this reason, when the user wears the infant shoes 100, the tongue piece 130, especially the upper end 131 of the tongue piece is arranged along the ankle without being separated from the ankle of the user.
That is, it is possible to prevent a gap between the user's ankle and the tongue piece 130 from occurring, prevent unnecessary movement of the foot in the infant shoe 100, and make the user easy to walk. It will be 100.
In addition, the fit when the user wears the infant shoes 100 is improved, and the bent part of the ankle of the user is appropriately fixed by the tongue piece 130.
[0035]
By the way, a buffer layer, for example, a buffer portion 133 is arranged on the inner side of the tongue piece 130 on the side of the shoe opening 122 (inside of the shoe), as shown in FIG.
The buffer portion 133 is formed by covering a sponge such as styrene-butadiene rubber (SBR) or polyurethane with a lining or the like.
Further, a rigid portion 132, which is a rigid layer, is disposed outside the buffer portion 133 in FIG.
The rigid portion 132 is made of, for example, an interlining such as a canvas or a tricot (TC) and a surface 132a such as a synthetic leather or a natural leather made of micro suede or polyurethane, and has a strength that is relatively difficult to deform. I have.
[0036]
By removing the rigid portion 132 of the tongue piece 130 formed in two layers on the side of the mouthpiece portion 122 in FIG. 2 in this manner, for example, a cushion portion 131a which is an elastic buffer means is formed.
That is, as shown in FIGS. 5 and 6, the cushion portion 131 a is formed in a part of the tongue piece upper end 131 of the tongue piece 130, for example, in a substantially semicircular shape.
FIG. 7 is a schematic explanatory view showing a walking state of the user and the like.
As shown in FIG. 7, when the user stands on the tip of the toe or walks, the cushion portion 131 a expands and contracts following the bending of the ankle or synchronously, so that the tongue piece 130 inhibits the movement of the ankle of the user. Therefore, the user can move the ankle more naturally, and the infant shoe 100 is easy to walk.
That is, unlike the conventional shoes, when the user walks, the upper end of the tongue does not bite into the bent part of the ankle.
Also, even when the infant shoe 100 is worn, the tongue piece 130 can be securely attached because the tongue piece upper end portion 131a does not bite into the ankle.
[0037]
Further, since the cushion portion 131a can be formed by removing a part of the rigid portion 132 from the tongue piece 130, the cushion portion 131a can be easily provided as compared with a case where another cushion portion is further provided, and cost can be reduced. it can.
FIG. 8 is a schematic sectional view taken along line BB ′ of FIG.
FIG. 8 is also a schematic enlarged view of a portion indicated by an arrow d in FIG.
As shown in FIG. 8, the rigid portion 132 has a surface material 132a and an interlining 132b. Since the outer material 132a and the interlining 132b have relatively high strength, the outer material 132a and the interlining 132b have a high rigidity and are not easily deformed.
On the other hand, as shown in FIG. 8, the buffer 133 has a sponge 133a sandwiched between linings 133b. As described above, since the sponge 133a is made of styrene-butadiene rubber (SBR), polyurethane, or the like, it has elasticity and elasticity.
As shown in FIG. 8, the cushion portion 131 a is folded back so that the end portion is located below the rigid portion 132, and the cushion portion 133 is substantially doubled in the cushion portion 131. Therefore, the elasticity and the like are further improved.
[0038]
FIG. 9 is a schematic plan view of FIG.
As described above, since the cushion portion 131a is configured, if the tongue piece 130 is arranged so as to close the foot insertion opening 123 in FIG. 5, as shown in FIG. The wearing mouth of the shoe 100 is surrounded by an open end 122a having a sponge 122b and a cushion 131a.
For this reason, the user's ankle contacts the opening end 122a and the cushion 131a over the entire circumference as shown in FIG. 7, so that the opening end 122a and the cushion 131a softly contact the ankle and fit the ankle. It will be.
Further, since the opening end 122a and the cushion portion 131a contact the ankle of the user, the sponge of the opening end 122a is fixed even if the tongue 130 is firmly fixed so that the tongue 130 is pressed strongly to the ankle. The sponge 133a of the cushion part 131a is deformed.
For this reason, the tongue piece 130 is securely fixed and held without hindering the bending of the ankle of the user as shown in FIG. 7, and the holding performance of the infant shoe 100 with respect to the ankle is improved.
In particular, in the case of a user whose bones and muscles of an infant are undeveloped, it is possible to practice safely without hindering growth.
[0039]
(About the fixed belt 133)
As shown in FIG. 1, on both sides of the tongue piece 130, fixing belts 135, 135 which are fixing belt portions are formed. The two fixing belts 135 and 135 are formed integrally with the tongue piece 130, and are disposed on the inner foot side and the outer foot side of the upper body 121 from both sides of the tongue piece 130, respectively.
As shown in FIG. 5, the fixed belt 135 is formed such that the length (L1) of the inner leg side of the tongue piece 130 from the center line in the width direction is shorter than the length (L2) of the outer leg side by, for example, about 5 mm. .
This is for the following reason. FIG. 10 is a schematic skeleton diagram of a human foot. As shown in FIG. 10, the highest part of the instep is referred to as a foot height point T. As shown in FIG. 10, the inner foot length (L1) of the foot height point T and the outer foot side The length (L2) is not the same, and the inner foot is shorter.
The length (L1) of the inner foot side in FIG. 5 is shortened corresponding to the difference in the skeleton.
For this reason, the fixed belt on the inner foot side is longer than the length (L1) of the skeleton of the foot as in the related art, causing play, and the fixed belts on the inner foot side of the left and right infant shoes 100 come into contact with each other. Obstruction of walking can be prevented beforehand.
[0040]
Further, by forming the fixed belt 135 on the inner foot side shorter than the fixed belt 135 on the outer foot side in this way, when the tongue pieces 130 are arranged as shown in FIG. The center stitch portion 134 (refer to FIG. 1), which is arranged at the substantially central portion of the camera, is easily mounted so as to be arranged at the above-mentioned foot height point T.
Thereby, the tongue piece 130 can be arranged at a correct position along the skeleton of the human foot, so that the tongue piece 130 is accurately held.
[0041]
A belt-side attaching / detaching portion which is configured to be attachable / detachable to / from the upper main body 121 as shown in FIG. Fasteners 135a and 135a are respectively formed.
Further, upper side fasteners 121a, 121a, which are upper side attaching / detaching portions forming a pair with the belt side fasteners 135a, 135a, are formed in the upper main body 121 with a size smaller than the belt side fastener 135a.
[0042]
For this reason, these belt side fasteners 135a and upper side fasteners 121a are configured to be easily detachable and position-adjustable engaging means when operated by the infant or the like or the mother of the infant or the like. I have.
Therefore, the fixing and opening of the foot with respect to the infant shoe 100 only operate the engagement state between the belt side fastener 135a of the fixing belt 135 and the upper side fastener 121a. It can be attached and detached much more easily than when the tongue piece is fixed.
In addition, by adjusting the fixing position of the belt side fastener 135a and the upper side fastener 121a, it is possible to change the relative position of the tongue piece 130 of FIG.
Accordingly, the size of the opening of the wearing mouth portion 122 can be easily adjusted according to the size of the ankle of the user.
Moreover, since the belt side fastener 135a is formed larger than the upper side fastener 121a, the belt side fastener 135a can be easily mounted, and the fixed state can be reliably maintained even if the fixing position is adjusted.
In addition, as shown in FIG. 5, the foot insertion opening 123 can be easily exposed to a large size, so that it is easy to put on (take off) and take off (take off).
[0043]
(About center stitch part 134 etc.)
By the way, as shown in FIG. 1, for example, a center stitch portion 134 which is a positioning portion from the toe side to the ankle side is formed in the widthwise central region of the tongue piece 130.
FIG. 11 is a schematic partial sectional view taken along line AA ′ of FIG. As shown in FIG. 11, the center stitch portion 134 is formed by folding the outer material 132a of the rigid portion 132 on the interlining 132b and stitching the outer material 132a in a double state.
That is, suturing of the outer material 132a further increases the rigidity and the shape retention.
The shape of the center stitch portion 134 is reversely warped as shown in FIGS. 1 and 6, and is formed along the shape of the instep of FIG.
Therefore, since the tongue piece 130 of FIG. 1 is arranged along the shape of the instep and retains its shape, unnecessary distortion does not occur in the portion of the tongue piece 130 corresponding to the instep portion, and the tongue piece 130 is more uniform. Therefore, it is possible to prevent the user's walking from being hindered because it comes into contact with the instep.
[0044]
Further, when the tongue piece 130 is arranged as shown in FIG. 1, the center stitch portion 134 is arranged on the foot high point T in FIG. When the two fixing belts 135 and 135 are fixed to the upper body 121 with the belt side fasteners 135a and the like, a force acts from the center stitch portion 134 toward the belt side fasteners 135a and the like as shown by arrows in FIG.
However, since the center stitch portion 134 has high rigidity and shape retention, it is difficult to deform. For this reason, since the force equally acts on both sides toward the left and right belt side fasteners 135a and the like with reference to the substantially central portion in the width direction of the foot, the tongue piece 130 can be attached to the upper main body 121 with high accuracy.
Further, since the fixing belt 135 can be fixed while visually recognizing the center stitch portion 134, the center stitch portion 134 functions as a positioning portion for reliably positioning the center stitch portion 134 on the foot height point T.
[0045]
That is, the fixing belt 135 can make the tightening force uniform, and can fix the upper 120 without distorting the upper 120.
Here, the hook-and-loop fasteners 135a and 121a are substantially rectangular. However, the hook-and-loop fasteners 135a and 121a may be extended toward the foot insertion opening 123 so as to increase the bonding strength of the fixing belt 135 and securely fix the fixing belt 135.
[0046]
(Regarding the relationship between the fixed belt 135 and the heel 140, etc.)
As shown in FIG. 6, when the virtual line H connecting the substantially central portions in the width direction of the two fixed belts 135 and 135 with each other in the width direction is extended as it is, the virtual line H The fixing belt 135 is disposed so as to reach a boundary portion between the upper heel portion 141 and the sole heel portion 142 shown in FIG.
The angle θ at a portion where the virtual line H is extended and intersects the virtual line K on the mounting surface (floor) shown in FIG. 6 is, for example, 30 degrees to 40 degrees.
Therefore, the infant or the like wears the infant shoes 100 and fastens the fixing belt 135 as shown in FIG. That is, when the belt side fastener 135a at the tip of the fixing belt 135 is engaged with the upper side fastener 121a, the fixing belt 135 acts to fix the foot of an infant or the like in the direction of the heel 140 of the infant shoe 100. Will do.
[0047]
As a result, the infant shoe 100 according to the present embodiment has significantly improved holdability as compared with a conventional shoe in which the foot of an infant or the like is fixed to the shoe sole 110 in a substantially vertical direction. The foot can be held on the shoe without hindering the bending of the toes and ankles during walking. In addition, since the foot moves in the infant shoe 100 and it is difficult to walk, it is possible to prevent the effect on the carrying of the foot and the shape of the foot beforehand. Become.
[0048]
The fixing direction of the fixing belt 135 is the direction of the heel part 140 as described above, and the counter part 150 is disposed on the heel part 140 as shown in FIG. 2 and the like. The stiffness of the heel 141 is increased.
Therefore, when the foot of the infant or the like is fixed in the direction of the heel 140 of the infant shoe 100 with the fixing belt 135, the heel of the foot of the infant or the like is reduced via the counter 150 having the increased rigidity. Since the heel portion 140 is pressed against the heel portion 140 and the heel of the foot is more reliably fixed to the heel portion 140, the holdability of the foot of an infant or the like with respect to shoes is significantly improved.
[0049]
By the way, as shown in FIG. 6, the two end portions of the fixed belts 135 and 135 are arranged close to the outer edge 151 of the counter 150.
Therefore, the two end portions of the fixed belt 133 are not directly fixed to the counter portion 150.
Therefore, the tip portion and the outer edge portion 151 of the counter portion 150 are not directly fixed, and the soft material of the upper body 121 is disposed between the tip portion and the rigidity is not high. The soft material portion is deformed in accordance with the deformation of the foot accompanying the, so that no load is applied to the foot.
For this reason, the foot of the infant or the like is firmly fixed in the infant shoe 100, and the soft material portion is deformed as necessary as described above, so that the shoe is easy to walk for the infant or the like.
[0050]
By the way, the tongue piece 130 may be configured so that the outer periphery is piped with polyester or the like to suppress elongation and the like, and that the tongue piece 130 is more easily gripped when opened.
[0051]
(About the base 170)
As shown in FIG. 1, the base 170 of the tongue piece 130 is sewn to a sewn portion 171 provided on the toe end of the foot insertion opening 123 or in the vicinity of the upper body 121.
Since the tongue piece 130 is fixed by the stitching portion 171, the tongue piece upper end 131 side of the tongue piece 130, which is the free end side, can be fallen to the toe side of the infant shoe 100 as shown in FIG. When the user or the like opens the foot insertion opening 123 as shown in FIG. 5 and inserts and wears the foot, the tongue piece 130 does not interfere.
Therefore, the infant shoe 100 is easy for the infant or the like to easily put on and wear.
The suturing portion 171 is formed above the groove 112a, particularly on the toe side, as shown in FIG.
[0052]
As described above, the arrangement region of the groove 112a formed in the shoe sole 110 is the portion where the toe bending portion C of the foot of the infant or the like shown in FIG. 4 is arranged.
Accordingly, the suture portion 171 is formed above the toe bending line C of the toe of the infant or the like.
By the way, the sewn portion 171 is a fragile portion due to suturing or the like from other portions of the upper main body 121, and thus is a portion that is easily bent.
That is, when suturing is performed, rigidity tends to decrease in a direction along the suturing line.
Conversely, the rigidity of the suturing portion 171 increases in the direction intersecting the suture line as in the center stitch portion 134.
Therefore, when the infant or the like bends the toe bending portion C of the foot during walking, the bending operation also causes the suture portion 171 of the upper body 121 located above the bending portion to bend. The shoes are easy to walk without obstruction.
[0053]
In particular, since the groove 112a of the sole sole body 112 also bends in accordance with the toe bending line C, the sole 110 and the upper main body 112 bend in response to the toe bending of an infant or the like. It becomes easy-to-walk infant shoes.
Thus, as shown in FIG. 7, the groove 112a of the shoe sole 110 and the stitching portion 171 of the upper body 121 are bent in accordance with the bending of the toes.
[0054]
(About the relationship between the tongue piece 130 and the height of the foot)
FIG. 12 is a schematic explanatory view of a skeleton of a human foot and the like.
As shown in FIG. 12, a portion of a human foot indicated by an arrow T has a portion called a foot high point T.
As shown in FIGS. 9 and 12, the infant shoe 100 according to the present embodiment is sandwiched between virtual lines on the upper edge side and the lower edge side in the center of the tongue piece 130 connecting the two fixing belts 135. The tongue piece 130 is configured such that the foot height point T of FIG. 12 on the instep of a foot of an infant or the like is arranged in the virtual foot height point virtual area T1.
At this time, it is particularly preferable that the foot height point T is located on the lower edge side in the foot height point virtual area T1.
Therefore, the fixing belt 135 presses the instep of an infant or the like perpendicularly to the shoe sole 110, so that the heel is not fixed, and the holdability of the foot in the infant shoe 100 is effectively reduced. Can be prevented.
[0055]
In other words, when the foot height point virtual area T1 of the two fixed belts 135 is arranged on the toe side foot instep T in FIG. 9 from the foot height T of the instep of an infant or the like, the pressing force of the fixed belt 135 Is directed vertically from the instep side of the foot to the sole of the foot, and attempts to fix the foot by pressing the foot only against the sole 110 side.
In this case, the movement of the foot in the infant shoe 100 cannot be fixed to the heel by merely pressing the instep portion of the foot, and the entire foot, the front-back displacement, and the vertical displacement of the heel are prevented. Can't do it, and the feet are easily displaced in the shoes, making it difficult to walk.
In addition, if the foot high point virtual region T1 connecting the lower edge portions of the two fixed belts 135 is arranged on the ankle side of the infant or the like, the bending movement of the ankle of the infant or the like is hindered.
[0056]
On the other hand, if the pressing force of the fixing belt 135 is reduced in consideration of the bending of the foot, the foot is not fixed in the shoe, and the shoe becomes difficult to walk.
In this regard, in the infant shoe 100 of the present embodiment, the foot high point virtual area T1 sandwiched by the virtual line on the lower edge side in the center of the tongue piece 130 connecting the two fixing belts 135 is formed by an infant or the like. Since the tongue piece 130 and the fixing belt 135 are configured so that the foot height point T of FIG. 12 on the instep of FIG. Therefore, the foot can be fixed to the shoe without hindering the bending of the toe or ankle of the infant or the like, and the holdability is improved.
That is, since the virtual region connecting the fixing belt 135 can be effectively prevented from being disposed on the instep of the toe side from the foot height point T, the foot of the infant can be more accurately placed on the heel 140 of the infant shoe 100. , And the infant's shoe 100 can further improve the holdability of the foot of an infant or the like.
In addition, since the virtual area connecting the fixing belt 135 can be prevented from being disposed on the ankle side of the infant or the like, the movement of the ankle of the infant or the like is not hindered.
[0057]
(About insole 200)
As shown in FIG. 2, an insole 200, which is a detachable insole, is provided on the midsole 111 of the infant shoe 100 according to the present embodiment.
FIG. 13A is a schematic low-side view of the insole 200, and FIG. 13B is a schematic cross-sectional view taken along line EE ′ of FIG. 11A.
As shown in FIG. 13A, the insole 200 is formed in accordance with the shape of the midsole 111 of the infant shoe 100, and is formed of a soft material such as foamed EVA resin or foamed polyethylene.
As shown in FIGS. 13A and 13B, for example, six bending grooves 201 are formed on the bottom side of the insole 200.
[0058]
The bending groove 201 is formed in a region similar to the groove 112a formed in the sole body 112 of FIG. .
Such an insole 200 is arranged to enhance the fit in the shoe, or to adjust the size when the foot of an infant or the like is slightly smaller than the size of the infant shoe 100.
In this embodiment, even when the insole 200 is disposed on the midsole 111 of the infant shoe 100, the insole 200 also has the same bending groove 201 as the groove 112a of the shoe sole body 112 in the same shape. It is provided in the position of.
Therefore, when the infant or the like performs toe bending or the like as described above during walking, the insole 200 does not hinder the bending, and the infant shoe 100 is easy to walk.
[0059]
(About toe upper 125)
FIG. 14 is a schematic cross-sectional view showing a state in which the toe upper 125 of the infant shoe 100 of FIG. 1 is cut in the shoe width direction.
The toe upper 125 is covered with, for example, a synthetic leather on the soft material of the upper main body 121 like the tongue piece 130, or is reinforced in the same manner as the counter 150, so that the rigidity is increased more than other parts. Is configured.
Specifically, in the synthetic leather or the like of the upper 125, the outer edge 125a shown in FIG. 1 is disposed at the position of the suture portion 171 or on the toe side thereof, so that the toes are bent as shown in FIG. In doing so, the outer edge 125a is sewn without hindering the bending of the stitched portion 171 and the like, so that the outer edge 125a functions as a fragile portion and is easily bent.
On the other hand, the toe upper 125 itself, which is the toe portion of the infant shoe 100, also needs to have higher rigidity than the other portions in order to protect the toe portion. The stiffness is increased to the extent that there is no.
[0060]
Also, as shown in FIG. 14, the height of the infant shoe 100 inside the toe upper 125 is the thickest at the portion where the thumb of the infant's foot is arranged, and gradually decreases toward the portion where the little finger is arranged. It is formed as follows.
That is, the gap in the vertical direction between the thumb and the inside of the toe upper 125 is formed to be larger than the gap between the other toes and the inside of the toe.
[0061]
In this way, the most gap portion is formed between the thumb and the toe portion, even if the thumb is dorsiflexed during walking, which is a movement often seen in infants, the thumb dorsiflexion operation is performed as described above. This is because the toe does not hinder.
Performing the dorsiflexion of the thumb not only maintains the balance of the body at the time of walking or the like, but also exercises the muscles of the feet, prevents flat feet beforehand, and promotes the development of motor functions during walking.
In this way, the infant can fold his thumb inside the infant shoe 100 in order to maintain a balance when walking, so that the walking exercise can be performed smoothly.
A gap is also formed outside the portion where the little finger is arranged. That is, as shown in FIG. 9, the maximum width portion of the infant shoe 100 is formed outside the thumb and the little finger, and a gap is formed inside the shoe outside the little finger.
That is, an infant or the like sometimes tries to maintain balance by spreading his toes when he or she wanders when walking, and particularly tends to spread his little finger outward greatly.
A gap is formed so as not to hinder the movement of the little finger, and the infant shoe 100 is suitable for walking practice.
As shown in FIG. 6, the toe portion is formed with a toe spring 129 that warps toward the tip, so that it is difficult for an infant who tends to walk with his or her feet to trip.
[0062]
(Second embodiment)
FIG. 15 is a schematic perspective view showing an infant's shoe 300 (hereinafter, referred to as “infant's shoe 300”) according to the second embodiment of the present invention during a walking period.
The infant walking in the communication walking period wearing the infant shoes 300 shown in FIG. 15 is, for example, a child of 8 months to 12 months old. "And move sideways. At the time of this “grasping standing”, there is a feature that the user stands on the tip of a toe or tries to walk with the tip of the tiptoe.
[0063]
The infant shoe 300 according to the present embodiment has a slightly different configuration because it is used for the information walking period, unlike the infant shoe 100 according to the first embodiment. This is the same as the infant shoe 100 of the embodiment.
Therefore, components substantially common to the first embodiment are denoted by the same reference numerals and the like, and the following description will focus on differences.
In the present embodiment, the shoe sole 310 is thinner than the shoe sole 110 of the infant shoe 100 and is formed to be easily bent.
The tongue piece 330 does not have the center stitch portion 134 unlike the tongue piece 130 of the infant shoe 100.
This is because the rigidity of the entire infant shoe 300 is suppressed, and the softness of the shoe is relatively soft, so that the toe standing or the like performed at the time of “grabbing standing” performed by the infant during the walking period can be easily performed.
Further, the cushion portion 131a has a substantially crescent shape having a width substantially equal to that of the tongue piece upper end portion 131, and can be securely fitted to the opening end portion 122a, and can surround the ankle.
[0064]
The present invention is not limited to the above embodiments. For example, the tongue piece 130 is sewn along the inner foot side of the foot insertion opening 123, the upper side fastener 121a and the belt side fastener 135a are formed on the outer foot side, and the tongue piece 130 is moved toward the inner foot side. May be configured to be attached and detached so as to rotate, and various fixing methods such as using a hook instead of a hook-and-loop fastener can be selected.
Further, the above embodiments may be combined with each other.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide an easy-to-walk shoe that can move the ankle more naturally without hindering the movement of the ankle of the user despite being easily removable. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an infant shoe for a walking practice period according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a central longitudinal section of the infant shoe of FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic bottom view showing the sole body of FIG. 1;
FIG. 4 is a schematic explanatory view showing a skeleton and the like of a foot.
FIG. 5 is a schematic plan view showing a state where a wearing mouth portion of FIG. 1 is opened.
FIG. 6 is a schematic diagram showing an arrangement state and the like of a counter unit.
FIG. 7 is a schematic explanatory view showing a walking state and the like of a user.
FIG. 8 is a schematic sectional view taken along line BB ′ of FIG. 5;
FIG. 9 is a schematic plan view of FIG.
FIG. 10 is a schematic skeleton diagram of a human foot.
FIG. 11 is a schematic partial cross-sectional view taken along the line AA ′ of FIG. 5;
FIG. 12 is a schematic explanatory view of a human skeleton of a foot and the like.
13 (a) is a schematic low-side view of the insole, and FIG. 13 (b) is a schematic sectional view taken along line EE ′ of FIG. 11 (a).
14 is a schematic sectional view showing a state in which the toe upper of the infant shoe of FIG. 1 is cut in a shoe width direction.
FIG. 15 is a schematic perspective view showing a baby shoe according to a second embodiment of the present invention during a walking period.
FIG. 16 is a schematic perspective view showing a conventional shoe.
FIG. 17 is another schematic perspective view showing a conventional shoe.
[Explanation of symbols]
100, 300 ... infant shoes, 110, 310 ... soles, 111 ... midsole, 112 ... sole body, 112a ... groove, 112b ... non-slip part, 120 ..The upper body, 121 ... the upper body, 121a ... the upper side fastener, 122 ... the mouth part, 122a ... the opening end, 122b ... the sponge, 123 ... the foot insertion Opening part, 125 ... Toe upper, 125a ... Outer edge part, 129 ... Toe spring, 130, 330 ... Tongue piece, 131 ... Tongue piece upper end part, 131a ... Cushion part, 132 ... Rigid part, 132a ... Outer material, 132b ... Interlining, 133 ... Buffer part, 133a ... Sponge, 133b ... Lining, 134 ... Center stitch part, 135 ... Fixed belt 135a: belt side fastener, 140: heel, 141: upper heel, 142: shoe heel, 150: counter, 151: outer edge, 160 ··· Counter loop, 170: base, 171: suture part, 200: insole, 201: groove for bending.

Claims

A shoe sole for placing the sole side of the user's foot,
An upper main body formed so as to stand up from the shoe sole and to wrap the user's foot;
With a heel for placing the heel of the user's foot,
A mouth portion for inserting a user's foot in the upper body portion,
A foot insertion opening formed by notching a part of the wearing mouth portion toward the toe side,
A tongue-shaped contact portion arranged corresponding to the foot insertion opening,
A fixing belt portion is disposed at the tongue-shaped contact portion,
The fixed belt portion includes a belt-side attaching / detaching portion configured to be attachable / detachable to / from the upper body portion,
The upper body has an upper-side detachable part that forms a pair with the belt-side detachable part,
When the tongue-shaped contact portion is arranged corresponding to the foot insertion opening, an upper end of the tongue-shaped contact portion is formed so as to be located above the slip-on mouth portion,
A shoe characterized in that elastic means for elasticity are arranged at least on the side of the slip-on mouth of the tongue-shaped contact part.

2. The shoe according to claim 1, wherein the fixing belt portion is disposed on an inner foot side and an outer foot side of the upper main body, which are on both sides of the tongue-shaped contact portion. 3.

The shoe according to claim 1 or 2, wherein a buffer means is disposed at an open end of the wearing mouth.

The tongue-shaped contact portion has a buffer layer disposed on the inner side of the shoe,
A rigid layer is arranged outside the buffer layer,
4. The structure according to claim 1, wherein the buffer means is formed by removing at least the rigid layer of the tongue-shaped contact portion on the side of the wearing mouth. The described shoes.

The heel has a sole-side heel formed in the sole and an upper body-side heel formed in the upper body,
At least the upper body side heel portion is provided with a counter portion to increase its rigidity,
Each of the belt-side detachable portion and the upper-side detachable portion of the fixing belt portion are arranged close to an outer edge portion of the counter portion,
When a virtual line connecting the substantially central portions in the width direction of the respective end portions of the fixing belt portion to each other is extended as it is, the virtual line forms the upper body side heel portion of the heel portion and the shoe. The fixing belt portion is provided so as to reach the boundary portion with the bottom heel portion or the vicinity thereof,
In addition, the fixing portion is provided such that a foot height point on the instep of a user is located in a region of an imaginary line connecting the respective fixing belt portions, which is disposed on both sides of the tongue-shaped contact portion. The shoe according to any one of claims 2 to 4, wherein a belt portion is provided.