JP2004208864A - 回転粘着式掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、小型軽量でありながら吸引構造を有し、再利用可能な粘着構造とその粘着性を利用して微細な埃まで床面等から剥離して回収集塵できる掃除機の実現にある。
【解決手段】上記の目的を達成するために、請求項１記載の粘着式掃除機は、温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマー（商標インテリマー）を塗布した樹脂により構成したフィン構造と、前記フィンを取り付け可能に構成した回転部と、回転部に動力を伝える駆動部と、集塵構造部とで構成されたことを特徴とする回転粘着式掃除機。
このように構成することにより、側鎖結晶性ポリマーを塗布した樹脂フィンの回転により起きる風力を利用して吸引から排気にいたる空気流路ををハウジング内部に構成できるため、粘着性樹脂フィンにより粘着回収したチリや埃などを集塵部で剥離し、浮遊するチリや埃を吸引してゴミ収納部まで搬送して回収することができる。
【選択図】 図１
【解決手段】上記の目的を達成するために、請求項１記載の粘着式掃除機は、温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマー（商標インテリマー）を塗布した樹脂により構成したフィン構造と、前記フィンを取り付け可能に構成した回転部と、回転部に動力を伝える駆動部と、集塵構造部とで構成されたことを特徴とする回転粘着式掃除機。
このように構成することにより、側鎖結晶性ポリマーを塗布した樹脂フィンの回転により起きる風力を利用して吸引から排気にいたる空気流路ををハウジング内部に構成できるため、粘着性樹脂フィンにより粘着回収したチリや埃などを集塵部で剥離し、浮遊するチリや埃を吸引してゴミ収納部まで搬送して回収することができる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の簡易掃除機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、吸引型の電気掃除機などでは樹脂製のローラーやブラシなどを回転させてチリや埃を掻き揚げて吸引して集塵回収する方法が知られています。また、特開平１０‐２４８７７９には吸引機能とふき取り機能を具備した構成が開示されています。最近では手などで押して推力を得て、その動力を回転運動に変換してブラシを回転させて、浮き上がったチリなどを集塵若しくは集塵用粘着紙に吸着して回収するような機構の簡易掃除機も販売されています。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の吸引型の電気掃除機は集塵能力は高いものの構造が大きくなり、電力消費も大きく簡単に持ち運びすることができないなどの問題がありました。
【０００４】
また、後者の簡易掃除機は吸引構造をもたないために、ブラシで弾き飛ばしたチリや埃を粘着紙に吸着するか若しくは集塵用の容器に掻きこむ手段であったために、前者のような高い集塵性能をもてなかった。
【０００５】
本発明の課題は、省電力小型軽量でありながら吸引構造を有し、再利用可能な粘着構造とその粘着性を利用して微細な埃まで床面等から剥離して回収集塵できる掃除機の実現にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１記載の粘着式掃除機は、粘着性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造と、前記フィンを取り付け可能に構成した回転部と、回転部に動力を伝える駆動部と、集塵構造部とで構成されたことを特徴とする回転粘着式掃除機。
【０００７】
このように構成することにより、粘着性ポリマーを塗布した樹脂フィンの回転により起きる風力を利用して吸引から排気にいたる空気流路をハウジング内部に構成できるため、粘着性樹脂フィンにより粘着回収したチリや埃などを集塵部で剥離し、浮遊するチリや埃を吸引してゴミ収納部まで搬送して回収することができる。
【０００８】
請求項２記載の粘着回転式掃除機は、所定の温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造を採用したことを特徴とする請求項１記載の回転粘着式掃除機。
【０００９】
側鎖結晶性ポリマーを採用することにより、所定の温度まで加熱若しくは冷却することにより、粘着したチリやゴミを容易に剥離することができる。
側鎖結晶性ポリマーの組成などは特開２００２‐３２２４４８により開示されているので説明は省略した。
【００１０】
また、請求項３記載の粘着回転式掃除機は、前記駆動部を電動式モータにより駆動する構成としたことを特徴とする請求項１〜２記載の粘着回転式掃除機。
【００１１】
さらに、請求項４記載の粘着回転式掃除機では、本体と着脱可能に構成された前記粘着性樹脂フィンのクリーニング機構を備えたことを特徴とする請求項１〜３記載の粘着回転式掃除機。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明を具体的に示すため、添付の図を参考にして実施例を以下に示す。
【００１３】
【実施例１】
本実施例では、請求項１〜３の各発明について、図１、図２、図３、図４を参考にして説明する。
【００１４】
所定の温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマー若しくは粘着性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造（２）と、前記フィン（２）を取り付け可能に構成した回転部（９）と、回転部（９）に動力を伝える駆動部（１）との構成により、図３から見ると反時計回りにフィン構造部（２）が回転してフィン先端部が床面に接地する部分では粘着集塵し集塵構造剥離部（３）に搬送されて、剥離用のブラシ等で粘着したゴミを剥離し、フィンの回転から生じる気流により集塵構造部網目状仕切板（４）に搬送されて集塵構造回収部（５）に回収される。接地部位外の部分に於いてもフィン構造部（２）から生じる気流により本実施例では空気流路（６）を形成し、開閉可能に構成された集塵構造部網目状仕切板（４）へと搬送されて集塵構造回収部（５）に回収される。
【００１５】
このように構成することで大きな吸引力を必要とせず、電池等による駆動に於いても長時間使用することができる。さらに、粘着して集塵する構造と、吸引して集塵する構造の２種類の集塵が同時に行われるため、効率よくゴミやチリなどを回収することができる。本実施例ではモーターによる駆動を示したが、車輪などを設けて手などの推力から得た動力を駆動源としても良い。
【００１６】
【実施例２】
本体が着脱可能に据え置きできるように構成された図４に示す収納台（８）とクリーニング部（７）を配置した。請求項１の発明に於いては洗浄用の水などをクリーニング部に含浸させて、本体を装着してフィン構造部（２）を回転することにより、微細な吸着物を剥ぎ取り粘着性を再生する。また、請求項２の発明に於いてはクリーニング部を所定の温度まで過熱若しくは冷却することにより、微細な吸着物を剥ぎ取る構成とした。
【００１７】
後者のように構成すれば、フィン構造部（２）は乾燥行程を必要とせずに直ちに清掃を再開することが可能となる。
【００１８】
【発明の効果】
省電力でありながら小型軽量の集塵性能の高い家庭用の簡易掃除機を実現できた。また、集塵用のフィンなどの再利用を可能とし経済性をも改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図１】は、本体上部透過図
【図２】は、本体前面透過図
【図３】は、本体側面透過図
【図４】は、クリーニング部側面透過図
【符号の説明】
（１） 駆動部モータ
（２） フィン構造部
（３） 集塵構造剥離部
（４） 集塵構造部網目状仕切板
（５） 集塵構造回収部
（６） 空気流路
（７） クリーニング部
（８） 収納台
（９） 回転部
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の簡易掃除機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、吸引型の電気掃除機などでは樹脂製のローラーやブラシなどを回転させてチリや埃を掻き揚げて吸引して集塵回収する方法が知られています。また、特開平１０‐２４８７７９には吸引機能とふき取り機能を具備した構成が開示されています。最近では手などで押して推力を得て、その動力を回転運動に変換してブラシを回転させて、浮き上がったチリなどを集塵若しくは集塵用粘着紙に吸着して回収するような機構の簡易掃除機も販売されています。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の吸引型の電気掃除機は集塵能力は高いものの構造が大きくなり、電力消費も大きく簡単に持ち運びすることができないなどの問題がありました。
【０００４】
また、後者の簡易掃除機は吸引構造をもたないために、ブラシで弾き飛ばしたチリや埃を粘着紙に吸着するか若しくは集塵用の容器に掻きこむ手段であったために、前者のような高い集塵性能をもてなかった。
【０００５】
本発明の課題は、省電力小型軽量でありながら吸引構造を有し、再利用可能な粘着構造とその粘着性を利用して微細な埃まで床面等から剥離して回収集塵できる掃除機の実現にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１記載の粘着式掃除機は、粘着性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造と、前記フィンを取り付け可能に構成した回転部と、回転部に動力を伝える駆動部と、集塵構造部とで構成されたことを特徴とする回転粘着式掃除機。
【０００７】
このように構成することにより、粘着性ポリマーを塗布した樹脂フィンの回転により起きる風力を利用して吸引から排気にいたる空気流路をハウジング内部に構成できるため、粘着性樹脂フィンにより粘着回収したチリや埃などを集塵部で剥離し、浮遊するチリや埃を吸引してゴミ収納部まで搬送して回収することができる。
【０００８】
請求項２記載の粘着回転式掃除機は、所定の温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造を採用したことを特徴とする請求項１記載の回転粘着式掃除機。
【０００９】
側鎖結晶性ポリマーを採用することにより、所定の温度まで加熱若しくは冷却することにより、粘着したチリやゴミを容易に剥離することができる。
側鎖結晶性ポリマーの組成などは特開２００２‐３２２４４８により開示されているので説明は省略した。
【００１０】
また、請求項３記載の粘着回転式掃除機は、前記駆動部を電動式モータにより駆動する構成としたことを特徴とする請求項１〜２記載の粘着回転式掃除機。
【００１１】
さらに、請求項４記載の粘着回転式掃除機では、本体と着脱可能に構成された前記粘着性樹脂フィンのクリーニング機構を備えたことを特徴とする請求項１〜３記載の粘着回転式掃除機。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明を具体的に示すため、添付の図を参考にして実施例を以下に示す。
【００１３】
【実施例１】
本実施例では、請求項１〜３の各発明について、図１、図２、図３、図４を参考にして説明する。
【００１４】
所定の温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマー若しくは粘着性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造（２）と、前記フィン（２）を取り付け可能に構成した回転部（９）と、回転部（９）に動力を伝える駆動部（１）との構成により、図３から見ると反時計回りにフィン構造部（２）が回転してフィン先端部が床面に接地する部分では粘着集塵し集塵構造剥離部（３）に搬送されて、剥離用のブラシ等で粘着したゴミを剥離し、フィンの回転から生じる気流により集塵構造部網目状仕切板（４）に搬送されて集塵構造回収部（５）に回収される。接地部位外の部分に於いてもフィン構造部（２）から生じる気流により本実施例では空気流路（６）を形成し、開閉可能に構成された集塵構造部網目状仕切板（４）へと搬送されて集塵構造回収部（５）に回収される。
【００１５】
このように構成することで大きな吸引力を必要とせず、電池等による駆動に於いても長時間使用することができる。さらに、粘着して集塵する構造と、吸引して集塵する構造の２種類の集塵が同時に行われるため、効率よくゴミやチリなどを回収することができる。本実施例ではモーターによる駆動を示したが、車輪などを設けて手などの推力から得た動力を駆動源としても良い。
【００１６】
【実施例２】
本体が着脱可能に据え置きできるように構成された図４に示す収納台（８）とクリーニング部（７）を配置した。請求項１の発明に於いては洗浄用の水などをクリーニング部に含浸させて、本体を装着してフィン構造部（２）を回転することにより、微細な吸着物を剥ぎ取り粘着性を再生する。また、請求項２の発明に於いてはクリーニング部を所定の温度まで過熱若しくは冷却することにより、微細な吸着物を剥ぎ取る構成とした。
【００１７】
後者のように構成すれば、フィン構造部（２）は乾燥行程を必要とせずに直ちに清掃を再開することが可能となる。
【００１８】
【発明の効果】
省電力でありながら小型軽量の集塵性能の高い家庭用の簡易掃除機を実現できた。また、集塵用のフィンなどの再利用を可能とし経済性をも改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図１】は、本体上部透過図
【図２】は、本体前面透過図
【図３】は、本体側面透過図
【図４】は、クリーニング部側面透過図
【符号の説明】
（１） 駆動部モータ
（２） フィン構造部
（３） 集塵構造剥離部
（４） 集塵構造部網目状仕切板
（５） 集塵構造回収部
（６） 空気流路
（７） クリーニング部
（８） 収納台
（９） 回転部
Claims (4)
- 粘着性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造と、前記フィンを取り付け可能に構成した回転部と、回転部に動力を伝える駆動部と、集塵構造部とで構成されたことを特徴とする回転粘着式掃除機。
- 所定の温度により粘着性と非粘着性が切り替わる側鎖結晶性ポリマーを塗布した樹脂により構成したフィン構造を採用したことを特徴とする請求項１記載の回転粘着式掃除機。
- 前記駆動部を電動式モータにより駆動する構成としたことを特徴とする請求項１〜２記載の粘着回転式掃除機。
- 本体と着脱可能に構成された前記フィンのクリーニング機構を備えたことを特徴とする請求項１〜３記載の粘着回転式掃除機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002380600A JP2004208864A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転粘着式掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002380600A JP2004208864A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転粘着式掃除機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004208864A true JP2004208864A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32816768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002380600A Pending JP2004208864A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転粘着式掃除機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004208864A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108324225A (zh) * | 2017-06-24 | 2018-07-27 | 安徽海之纳科技有限公司 | 一种半圆形结构led吸顶灯专用自动化清洁机 |
| CN108772319A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-11-09 | 安徽艳阳电气集团有限公司 | 一种led显示屏除尘工作台 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0889447A (ja) * | 1994-09-28 | 1996-04-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 掃除用床ノズル |
| JPH08164098A (ja) * | 1994-12-15 | 1996-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 掃除機用床ノズル |
| JPH10163135A (ja) * | 1996-12-05 | 1998-06-19 | Disco Abrasive Syst Ltd | 半導体加工用シート及びそのシートを用いたダイシン グ方法並びに研磨方法 |
| JPH10178895A (ja) * | 1996-12-21 | 1998-07-07 | Kiyoueishiya:Kk | 芝生面清掃機 |
| JP2002369780A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 集塵装置 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002380600A patent/JP2004208864A/ja active Pending
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| CN108324225A (zh) * | 2017-06-24 | 2018-07-27 | 安徽海之纳科技有限公司 | 一种半圆形结构led吸顶灯专用自动化清洁机 |
| CN108324225B (zh) * | 2017-06-24 | 2019-10-25 | 徐州昊德照明有限公司 | 一种半圆形结构led吸顶灯专用自动化清洁机 |
| CN108772319A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-11-09 | 安徽艳阳电气集团有限公司 | 一种led显示屏除尘工作台 |
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