JP2004208716A - X線撮像システム - Google Patents
X線撮像システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004208716A JP2004208716A JP2002378355A JP2002378355A JP2004208716A JP 2004208716 A JP2004208716 A JP 2004208716A JP 2002378355 A JP2002378355 A JP 2002378355A JP 2002378355 A JP2002378355 A JP 2002378355A JP 2004208716 A JP2004208716 A JP 2004208716A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- unit
- imaging
- base unit
- imaging system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims abstract description 80
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 6
- 230000037182 bone density Effects 0.000 claims description 5
- 238000009607 mammography Methods 0.000 claims description 4
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 abstract description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 230000008569 process Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 238000001739 density measurement Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 206010006187 Breast cancer Diseases 0.000 description 1
- 208000026310 Breast neoplasm Diseases 0.000 description 1
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
【課題】メンテナンスコストおよび製造コストの側面で有利な移動型のX線撮像システムを提供する。
【解決手段】X線撮影を行う撮像ユニット(10)と、撮像ユニット(10)を搭載して移動させるためのベースユニット(1)とを備えたX線撮像システムであって、撮像ユニット(10)とベースユニット(1)とは着脱可能に構成され、ベースユニット(1)が、搭載された撮像ユニット(10)の電源(4)と、その撮像ユニット(10)のX線管(12)に印加する電圧を発生する高圧発生器(5)とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】X線撮影を行う撮像ユニット(10)と、撮像ユニット(10)を搭載して移動させるためのベースユニット(1)とを備えたX線撮像システムであって、撮像ユニット(10)とベースユニット(1)とは着脱可能に構成され、ベースユニット(1)が、搭載された撮像ユニット(10)の電源(4)と、その撮像ユニット(10)のX線管(12)に印加する電圧を発生する高圧発生器(5)とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動型のX線撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の燃料電池技術の向上により、長時間のX線撮影に耐えうるバッテリが実用化されていることに伴い、移動型のX線撮像装置が開発されている。移動型のX線撮像装置は、病室を巡回してX線撮影を行うことができるという従来の据え置き型のX線撮影装置にはない利点を有している。この移動型のX線撮影装置は、このような利点を有することから、回診用X線撮影装置ともよばれている(例えば特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−184430号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動型のX線撮影装置は一般に、X線撮影装置とバッテリとを走行用台車に一体的に搭載したもので、いわゆるオールインワン型として構成される。
【0005】
このようなオールインワン型のものは移動に好都合である一方、一部の箇所に故障が生じた場合でも装置そのものを修理に出したり、買い換える必要があるというメンテナンス上の問題がある。
【0006】
また、近年のX線撮像装置は多種多様なものがあり、ニーズに対応したX線撮影装置を低コストで提供できるようにしたいという製造コスト上の要請もある。
【0007】
そこで、本発明は、メンテナンスコストおよび製造コストの側面で有利な移動型のX線撮像システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、X線撮影を行う撮像ユニット(10)と、撮像ユニット(10)を搭載して移動させるためのベースユニット(1)とを備えたX線撮像システムに係り、撮像ユニット(10)とベースユニット(1)とは着脱可能に構成され、ベースユニット(1)が、搭載された撮像ユニット(10)の電源(4)と、その撮像ユニット(10)のX線管(12)に印加する電圧を発生する高圧発生器(5)とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、実施形態におけるX線撮像システムの構成を示す図である。
【0011】
同図において、10が撮像ユニットとしてのX線TV装置、1がX線TV装置10を搭載して移動させるためのベースユニットであり、図示のように両者は着脱可能な別体構成となっている。ベースユニット1にX線TV装置10を搭載すると、ベースユニット1側のコネクタ6,7がそれぞれ、X線TV装置10側のコネクタ15,16と接続され、これによって両者が通信可能となる。
【0012】
ベースユニット1は、X線TV装置10の電源となるバッテリ4を収容しており、コネクタ6と15とが接続されることでX線TV装置10に給電される。また、ベースユニット1は、X線TV装置10におけるX線管12に印加する電圧を発生する高圧発生器も備えており、同様にコネクタ6と15とが接続されることでX線管12に所定の管電圧を与えることができる。また、コネクタ7と16とが接続されることで、ベースユニット1とX線TV装置10との間で後述するような制御信号の通信が行われる。
【0013】
このように、実施形態におけるベースユニット1は、バッテリ4および高圧発生器5を有するほか、X線TV装置10の操作部8およびX線TV装置10から転送されてきたデータに基づくX線像等を表示する表示部(例えば液晶ディスプレイ)9も有する。
【0014】
X線TV装置10において、11は垂直方向に伸縮可能で、なおかつ水平方向に旋回可能な支柱である。この支柱11には、X線管12がアーム13を介して取り付けられるとともに、X線を電気信号に変換するフラットパネル14も取り付けられている。
【0015】
ベースユニット1において、2は走行用車輪である。これらの走行用車輪2が図示しないモータにより駆動することでベースユニット1が移動する。また、3はベースユニット1の移動を制御するためのハンドルである。4は搭載されたX線TV装置10の操作部としての操作パネル、5はX線TV装置10から転送されてくるデータに基づくX線像等を表示する表示部である。
【0016】
図2は、ベースユニット1にX線TV装置10が搭載された状態を示す外観斜視図である。このように搭載された状態でもって、病室を巡回してX線撮影を行うことができる。
【0017】
従来の移動型のX線撮影装置はいわゆるオールインワン型のものであったため、一部の箇所に故障が生じた場合でも装置そのものを修理に出したり、買い換える必要があるというメンテナンス上の問題があった。一方、実施形態のX線撮像システムは、上記のように撮像ユニットとベースユニットとが別体構成になっているので、故障を生じた箇所を含むユニットだけを修理に出したり、そのユニットだけを交換することが可能になる。
【0018】
また、近年のX線撮像装置は多種多様なものがある。そこで、ベースユニットには、電源や高圧発生器等の各種X線撮像装置で共通して利用できる構成要素を収容するようにし、ベースユニットに搭載可能な形態で各種の撮像ユニットを製造する。そうすると、ベースユニットをどの撮像ユニットにも共用できるようになるので、そのぶんX線撮像システムを低コストに提供できる。
【0019】
図3は、実施形態における各種撮像ユニットの例を示す図である。(a)は図1、2に示したX線TV装置であるが、この他に例えば(b)〜(e)に示すようなものが考えられる。(b)は被検体のCT断層像を生成するために多方向からX線を投影するCTスキャナ、(c)は被検体の骨密度を測定する骨密度測定装置、(d)は乳癌検査用のマンモグラフィ装置、(e)は被検体の撮影角度を自由に変えられるいわゆるCアームを有する撮像装置(Cアーム型X線TV装置)である。
【0020】
実施形態におけるベースユニット1は上記のとおり操作パネル8を備えるが、操作パネル8での設定内容は搭載された撮像ユニットの種別に依存する。そこで、実施形態におけるベースユニット1は、操作パネル8をタッチパネルで実現し、そのタッチパネルの表示態様を、搭載された撮像ユニットの種別に応じて制御することができる。また、ベースユニット1に転送されてくるデータに基づく画像処理の内容も、撮像ユニットの種別によって異なるであろうから、実施形態におけるベースユニット1は、搭載された撮像ユニットの種別に応じて画像処理の内容も制御することができる。以下、その実現例を説明する。
【0021】
図4は、ベースユニット1および、そのベースユニット1に搭載された撮像ユニットの一例としてのX線TV装置10それぞれの制御系の構成を示す図である。
【0022】
ベースユニット1は、ベースユニット全体の動作をつかさどるCPU51、主記憶装置として機能するRAM52をはじめ、次の構成を備える。ROM53は、後述するユニット管理プログラムの他、搭載された撮像ユニットの種別に応じて起動される複数の制御プログラム、ならびに後述するIDテーブルを記憶している。ここでは、搭載される撮像ユニットの種別の数として図3に示した5種類を想定し、それぞれに対応した制御プログラムA,B,C,D,EがROM53に記憶されているものとする。各制御プログラムは、それぞれ対応するタッチパネルの表示態様を制御し、また、対応する撮像ユニット用の画像処理を実行する。
【0023】
また、VRAM55は表示しようとするイメージデータを展開するメモリであり、ここにイメージデータ等を展開することで表示部9に表示させることができる。また、57は走行用車輪2を回転させるモータ、56はモータ57を駆動させるモータドライバであり、58は搭載された撮像ユニットと通信を行うインタフェースで、コネクタ7を介して相手側の撮像ユニットに接続される。この他、高圧発生器5および操作パネル8もCPU51からの制御を受ける構成である。
【0024】
X線TV装置10は次の構成を備える。まず、17は装置全体の動作をつかさどるCPU、18は主記憶装置として機能するRAMである。19は管理プログラム等を記憶するROM、21はフラットパネル14における検出データをディジタルデータに変換するA/D変換器、22はベースユニット1と通信を行うインタフェースで、コネクタ16を介してベースユニット1に接続される。この他、X線管12もCPU17による制御を受ける構成である。
【0025】
ROM19は、図の20に示すように撮像ユニットの種別を示すデバイスIDを記憶している。上記したとおりここでは、搭載される撮像ユニットの種別の数として図3に示した5種類を想定しているから、撮像ユニットの種別を識別するためのデバイスIDは3ビットあれば足りる。ベースユニット1のROM53に格納されているIDテーブルは図5に示すような構造のもので、例えばX線TV装置には000、CTスキャナには001、骨密度測定装置には010、マンモグラフィ装置には011、Cアーム型X線TV装置には100のデバイスIDが対応する(いずれも2進数)。したがって、撮像ユニット側のROM19は、その種別に対応するこれらいずれかのデバイスIDを記憶する。
【0026】
図6は、ベースユニット1におけるROM53に記憶されている制御プログラムの起動手順を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムはROM53におけるユニット管理プログラムに含まれ、CPU51によって実行される。
【0027】
まず、ステップS1では、ベースユニット1に撮像ユニットが搭載され、双方のユニットのコネクタ同士が接続され通信可能となったか否かを判断し、通信可能となったところでステップS2に進む。ステップS2では、接続された撮像ユニットに対しデバイスIDの要求メッセージを送出し、ステップS3で、その要求メッセージの応答としてデバイスID情報を受信したかどうかを検出する。デバイスIDが検出された時点でステップS4に進む。
【0028】
ステップS4では、第3ビットが1であるか否かを判断する。第3ビットに1が立っているデバイスIDはCアーム型X線TV装置だけであるから(図5を参照)、第3ビット=1であるときはステップS5に進み、Cアーム型X線TV装置用の制御プログラムAを起動する。
【0029】
ステップS4で、第3ビットは1ではなく0であると判断されたときは、ステップS6に進み、第2ビットが1であるか否かを判断する。第3ビット=0、第2ビット=1のデバイスIDを有するのは骨密度測定装置およびマンモグラフィ装置である。この条件が成り立つときはステップS7に進み、第1ビットが1であるか否かを判断する。ここで、第1ビットが1であればステップS8に進み、マンモグラフィ装置用の制御プログラムBを起動し、第1ビットが0である場合にはステップS9に進み、骨密度測定装置用の制御プログラムCを起動する。
【0030】
ステップS6で、第2ビットが1ではなく0であると判断されたときは、ステップS10に進み、第1ビットが1であるか否かを判断する。第3ビット=0、第2ビット=0のデバイスIDを有するのは、X線TV装置およびCTスキャナである。したがって、第1ビットが1であるときはステップS11に進み、CTスキャナ用の制御プログラムDを起動し、第1ビットが0であるときはステップS12に進み、X線TV装置用の制御プログラムEを起動する。
【0031】
以上の手順によって、搭載された撮像ユニットに適した制御プログラムが起動し、これにより、タッチパネルはそれぞれ適合した態様の表示がなされ、また、対応する撮像ユニット用の画像処理が実行されることになる。
【0032】
なお上記の手順は一例にすぎない。例えば、想定する撮像ユニットの種別数が多くなる場合には、各デバイスIDに対応する制御プログラムをテーブルに記述しておき、そのテーブルを参照することで起動すべき制御プログラムを決定するようにしてもよいであろう。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メンテナンスコストおよび製造コストの側面で有利な移動型のX線撮像システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線撮像システムの構成を示す図である。
【図2】ベースユニットにX線TV装置が搭載された状態を示す外観斜視図である。
【図3】実施形態における各種撮像ユニットの例を示す図である。
【図4】ベースユニットおよび、そのベースユニットに搭載されたX線TV装置それぞれの制御系の構成を示す図である。
【図5】実施形態におけるIDテーブルの構造例を示す図である。
【図6】実施形態における制御プログラムの起動手順を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動型のX線撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の燃料電池技術の向上により、長時間のX線撮影に耐えうるバッテリが実用化されていることに伴い、移動型のX線撮像装置が開発されている。移動型のX線撮像装置は、病室を巡回してX線撮影を行うことができるという従来の据え置き型のX線撮影装置にはない利点を有している。この移動型のX線撮影装置は、このような利点を有することから、回診用X線撮影装置ともよばれている(例えば特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−184430号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動型のX線撮影装置は一般に、X線撮影装置とバッテリとを走行用台車に一体的に搭載したもので、いわゆるオールインワン型として構成される。
【0005】
このようなオールインワン型のものは移動に好都合である一方、一部の箇所に故障が生じた場合でも装置そのものを修理に出したり、買い換える必要があるというメンテナンス上の問題がある。
【0006】
また、近年のX線撮像装置は多種多様なものがあり、ニーズに対応したX線撮影装置を低コストで提供できるようにしたいという製造コスト上の要請もある。
【0007】
そこで、本発明は、メンテナンスコストおよび製造コストの側面で有利な移動型のX線撮像システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、X線撮影を行う撮像ユニット(10)と、撮像ユニット(10)を搭載して移動させるためのベースユニット(1)とを備えたX線撮像システムに係り、撮像ユニット(10)とベースユニット(1)とは着脱可能に構成され、ベースユニット(1)が、搭載された撮像ユニット(10)の電源(4)と、その撮像ユニット(10)のX線管(12)に印加する電圧を発生する高圧発生器(5)とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、実施形態におけるX線撮像システムの構成を示す図である。
【0011】
同図において、10が撮像ユニットとしてのX線TV装置、1がX線TV装置10を搭載して移動させるためのベースユニットであり、図示のように両者は着脱可能な別体構成となっている。ベースユニット1にX線TV装置10を搭載すると、ベースユニット1側のコネクタ6,7がそれぞれ、X線TV装置10側のコネクタ15,16と接続され、これによって両者が通信可能となる。
【0012】
ベースユニット1は、X線TV装置10の電源となるバッテリ4を収容しており、コネクタ6と15とが接続されることでX線TV装置10に給電される。また、ベースユニット1は、X線TV装置10におけるX線管12に印加する電圧を発生する高圧発生器も備えており、同様にコネクタ6と15とが接続されることでX線管12に所定の管電圧を与えることができる。また、コネクタ7と16とが接続されることで、ベースユニット1とX線TV装置10との間で後述するような制御信号の通信が行われる。
【0013】
このように、実施形態におけるベースユニット1は、バッテリ4および高圧発生器5を有するほか、X線TV装置10の操作部8およびX線TV装置10から転送されてきたデータに基づくX線像等を表示する表示部(例えば液晶ディスプレイ)9も有する。
【0014】
X線TV装置10において、11は垂直方向に伸縮可能で、なおかつ水平方向に旋回可能な支柱である。この支柱11には、X線管12がアーム13を介して取り付けられるとともに、X線を電気信号に変換するフラットパネル14も取り付けられている。
【0015】
ベースユニット1において、2は走行用車輪である。これらの走行用車輪2が図示しないモータにより駆動することでベースユニット1が移動する。また、3はベースユニット1の移動を制御するためのハンドルである。4は搭載されたX線TV装置10の操作部としての操作パネル、5はX線TV装置10から転送されてくるデータに基づくX線像等を表示する表示部である。
【0016】
図2は、ベースユニット1にX線TV装置10が搭載された状態を示す外観斜視図である。このように搭載された状態でもって、病室を巡回してX線撮影を行うことができる。
【0017】
従来の移動型のX線撮影装置はいわゆるオールインワン型のものであったため、一部の箇所に故障が生じた場合でも装置そのものを修理に出したり、買い換える必要があるというメンテナンス上の問題があった。一方、実施形態のX線撮像システムは、上記のように撮像ユニットとベースユニットとが別体構成になっているので、故障を生じた箇所を含むユニットだけを修理に出したり、そのユニットだけを交換することが可能になる。
【0018】
また、近年のX線撮像装置は多種多様なものがある。そこで、ベースユニットには、電源や高圧発生器等の各種X線撮像装置で共通して利用できる構成要素を収容するようにし、ベースユニットに搭載可能な形態で各種の撮像ユニットを製造する。そうすると、ベースユニットをどの撮像ユニットにも共用できるようになるので、そのぶんX線撮像システムを低コストに提供できる。
【0019】
図3は、実施形態における各種撮像ユニットの例を示す図である。(a)は図1、2に示したX線TV装置であるが、この他に例えば(b)〜(e)に示すようなものが考えられる。(b)は被検体のCT断層像を生成するために多方向からX線を投影するCTスキャナ、(c)は被検体の骨密度を測定する骨密度測定装置、(d)は乳癌検査用のマンモグラフィ装置、(e)は被検体の撮影角度を自由に変えられるいわゆるCアームを有する撮像装置(Cアーム型X線TV装置)である。
【0020】
実施形態におけるベースユニット1は上記のとおり操作パネル8を備えるが、操作パネル8での設定内容は搭載された撮像ユニットの種別に依存する。そこで、実施形態におけるベースユニット1は、操作パネル8をタッチパネルで実現し、そのタッチパネルの表示態様を、搭載された撮像ユニットの種別に応じて制御することができる。また、ベースユニット1に転送されてくるデータに基づく画像処理の内容も、撮像ユニットの種別によって異なるであろうから、実施形態におけるベースユニット1は、搭載された撮像ユニットの種別に応じて画像処理の内容も制御することができる。以下、その実現例を説明する。
【0021】
図4は、ベースユニット1および、そのベースユニット1に搭載された撮像ユニットの一例としてのX線TV装置10それぞれの制御系の構成を示す図である。
【0022】
ベースユニット1は、ベースユニット全体の動作をつかさどるCPU51、主記憶装置として機能するRAM52をはじめ、次の構成を備える。ROM53は、後述するユニット管理プログラムの他、搭載された撮像ユニットの種別に応じて起動される複数の制御プログラム、ならびに後述するIDテーブルを記憶している。ここでは、搭載される撮像ユニットの種別の数として図3に示した5種類を想定し、それぞれに対応した制御プログラムA,B,C,D,EがROM53に記憶されているものとする。各制御プログラムは、それぞれ対応するタッチパネルの表示態様を制御し、また、対応する撮像ユニット用の画像処理を実行する。
【0023】
また、VRAM55は表示しようとするイメージデータを展開するメモリであり、ここにイメージデータ等を展開することで表示部9に表示させることができる。また、57は走行用車輪2を回転させるモータ、56はモータ57を駆動させるモータドライバであり、58は搭載された撮像ユニットと通信を行うインタフェースで、コネクタ7を介して相手側の撮像ユニットに接続される。この他、高圧発生器5および操作パネル8もCPU51からの制御を受ける構成である。
【0024】
X線TV装置10は次の構成を備える。まず、17は装置全体の動作をつかさどるCPU、18は主記憶装置として機能するRAMである。19は管理プログラム等を記憶するROM、21はフラットパネル14における検出データをディジタルデータに変換するA/D変換器、22はベースユニット1と通信を行うインタフェースで、コネクタ16を介してベースユニット1に接続される。この他、X線管12もCPU17による制御を受ける構成である。
【0025】
ROM19は、図の20に示すように撮像ユニットの種別を示すデバイスIDを記憶している。上記したとおりここでは、搭載される撮像ユニットの種別の数として図3に示した5種類を想定しているから、撮像ユニットの種別を識別するためのデバイスIDは3ビットあれば足りる。ベースユニット1のROM53に格納されているIDテーブルは図5に示すような構造のもので、例えばX線TV装置には000、CTスキャナには001、骨密度測定装置には010、マンモグラフィ装置には011、Cアーム型X線TV装置には100のデバイスIDが対応する(いずれも2進数)。したがって、撮像ユニット側のROM19は、その種別に対応するこれらいずれかのデバイスIDを記憶する。
【0026】
図6は、ベースユニット1におけるROM53に記憶されている制御プログラムの起動手順を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムはROM53におけるユニット管理プログラムに含まれ、CPU51によって実行される。
【0027】
まず、ステップS1では、ベースユニット1に撮像ユニットが搭載され、双方のユニットのコネクタ同士が接続され通信可能となったか否かを判断し、通信可能となったところでステップS2に進む。ステップS2では、接続された撮像ユニットに対しデバイスIDの要求メッセージを送出し、ステップS3で、その要求メッセージの応答としてデバイスID情報を受信したかどうかを検出する。デバイスIDが検出された時点でステップS4に進む。
【0028】
ステップS4では、第3ビットが1であるか否かを判断する。第3ビットに1が立っているデバイスIDはCアーム型X線TV装置だけであるから(図5を参照)、第3ビット=1であるときはステップS5に進み、Cアーム型X線TV装置用の制御プログラムAを起動する。
【0029】
ステップS4で、第3ビットは1ではなく0であると判断されたときは、ステップS6に進み、第2ビットが1であるか否かを判断する。第3ビット=0、第2ビット=1のデバイスIDを有するのは骨密度測定装置およびマンモグラフィ装置である。この条件が成り立つときはステップS7に進み、第1ビットが1であるか否かを判断する。ここで、第1ビットが1であればステップS8に進み、マンモグラフィ装置用の制御プログラムBを起動し、第1ビットが0である場合にはステップS9に進み、骨密度測定装置用の制御プログラムCを起動する。
【0030】
ステップS6で、第2ビットが1ではなく0であると判断されたときは、ステップS10に進み、第1ビットが1であるか否かを判断する。第3ビット=0、第2ビット=0のデバイスIDを有するのは、X線TV装置およびCTスキャナである。したがって、第1ビットが1であるときはステップS11に進み、CTスキャナ用の制御プログラムDを起動し、第1ビットが0であるときはステップS12に進み、X線TV装置用の制御プログラムEを起動する。
【0031】
以上の手順によって、搭載された撮像ユニットに適した制御プログラムが起動し、これにより、タッチパネルはそれぞれ適合した態様の表示がなされ、また、対応する撮像ユニット用の画像処理が実行されることになる。
【0032】
なお上記の手順は一例にすぎない。例えば、想定する撮像ユニットの種別数が多くなる場合には、各デバイスIDに対応する制御プログラムをテーブルに記述しておき、そのテーブルを参照することで起動すべき制御プログラムを決定するようにしてもよいであろう。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メンテナンスコストおよび製造コストの側面で有利な移動型のX線撮像システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線撮像システムの構成を示す図である。
【図2】ベースユニットにX線TV装置が搭載された状態を示す外観斜視図である。
【図3】実施形態における各種撮像ユニットの例を示す図である。
【図4】ベースユニットおよび、そのベースユニットに搭載されたX線TV装置それぞれの制御系の構成を示す図である。
【図5】実施形態におけるIDテーブルの構造例を示す図である。
【図6】実施形態における制御プログラムの起動手順を示すフローチャートである。
Claims (10)
- X線撮影を行う撮像ユニットと、撮像ユニットを搭載して移動させるためのベースユニットとを備えたX線撮像システムであって、
前記撮像ユニットとベースユニットとは着脱可能に構成され、
前記ベースユニットが、
搭載された撮像ユニットの電源と、
その撮像ユニットのX線管に印加する電圧を発生する高圧発生器と、
を備えることを特徴とするX線撮像システム。 - 前記ベースユニットは、搭載された撮像ユニットの操作部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
- 前記操作部は、タッチパネルであることを特徴とする請求項2に記載のX線撮像システム。
- 前記ベースユニットは、更に、
搭載された撮像ユニットの種別を識別する識別手段と、
識別した種別に応じて、前記タッチパネルの表示態様を制御する表示制御手段と、
を有することを特徴とする請求項3に記載のX線撮像システム。 - 前記ベースユニットは、更に、
その撮像ユニットから転送されてきたデータに基づき、前記識別手段で識別した種別に応じた画像処理を行う画像処理手段を有することを特徴とする請求項4に記載のX線撮像システム。 - 前記撮像ユニットは、X線TV装置であることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
- 前記撮像ユニットは、CTスキャナであることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
- 前記撮像ユニットは、骨密度測定装置であることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
- 前記撮像ユニットは、マンモグラフィ装置であることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
- 前記撮像ユニットは、Cアーム型X線TV装置であることを特徴とする請求項6に記載のX線撮像システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002378355A JP2004208716A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | X線撮像システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002378355A JP2004208716A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | X線撮像システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004208716A true JP2004208716A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32815260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002378355A Pending JP2004208716A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | X線撮像システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004208716A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255416A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Siemens Ag | X線装置 |
JP2007202585A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Toshiba Corp | X線診断装置 |
JP2010022505A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Hitachi Medical Corp | 移動型x線撮像装置 |
US7810994B2 (en) | 2008-09-01 | 2010-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | X-ray imaging apparatus |
JP2012050522A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fujifilm Corp | 放射線回診車、及び放射線画像撮影装置 |
JP2016101528A (ja) * | 2009-10-07 | 2016-06-02 | インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド | 臨床画像上に強調された画像化データを表示するための方法および装置 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002378355A patent/JP2004208716A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255416A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Siemens Ag | X線装置 |
JP2007202585A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Toshiba Corp | X線診断装置 |
JP4709655B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2011-06-22 | 株式会社東芝 | X線診断装置 |
JP2010022505A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Hitachi Medical Corp | 移動型x線撮像装置 |
US7810994B2 (en) | 2008-09-01 | 2010-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | X-ray imaging apparatus |
JP2016101528A (ja) * | 2009-10-07 | 2016-06-02 | インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド | 臨床画像上に強調された画像化データを表示するための方法および装置 |
JP2018202266A (ja) * | 2009-10-07 | 2018-12-27 | インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド | 臨床画像上に強調された画像化データを表示するための方法および装置 |
JP2020072873A (ja) * | 2009-10-07 | 2020-05-14 | インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド | 臨床画像上に強調された画像化データを表示するための方法および装置 |
JP2012050522A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fujifilm Corp | 放射線回診車、及び放射線画像撮影装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103989486B (zh) | 可移动型x射线发生装置 | |
CN109106386B (zh) | 放射线图像摄影系统 | |
US8746973B2 (en) | Systems and methods for quasi-simultaneous multi-planar x-ray imaging | |
US8325875B2 (en) | Portable radiological imaging system | |
JP4721785B2 (ja) | 移動型x線装置 | |
CN103209644A (zh) | 用于启用数字射线照相应用的既有便携式或移动模拟射线照相仪器的转换 | |
CN103505290A (zh) | 在控制单元与患者和/或操作人员之间通信的方法 | |
JP2009095578A (ja) | 超音波プローブ、充電器、超音波診断装置及び超音波診断システム | |
US10440805B2 (en) | Radiation irradiation device | |
JP5620692B2 (ja) | 放射線撮影システム、制御装置および処理方法 | |
US5729587A (en) | X-ray exposure apparatus | |
EP2378972A2 (en) | C-arm x-ray system | |
JP2004208716A (ja) | X線撮像システム | |
JP2015100377A (ja) | X線撮影装置およびその制御方法 | |
EP3138500A1 (en) | Ultrasonic diagnostic system and diagnostic method applicable to wireless communication terminal having various resolution levels | |
GB2508291A (en) | Mobile x-ray image capturing apparatus | |
CN114886577A (zh) | 一种便携内窥镜台车 | |
JP2010057707A (ja) | 放射線画像撮影システム | |
ITMI20091467A1 (it) | Procedimento ed apparecchiatura per scaricare automaticamente dati di immagini medicali | |
US20210227675A1 (en) | X-ray apparatus | |
US20200068144A1 (en) | Radiation image capturing apparatus and radiation image capturing system | |
US10548558B2 (en) | Control apparatus for radiographic system | |
JP5555836B2 (ja) | 超音波プローブ及びその充電器 | |
US20160147967A1 (en) | Medical support device | |
CN103750853B (zh) | 一种智能化多自由度环向诊断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20050614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080623 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080922 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090130 |