JP2004208119A - フレームリレーネットワークにおけるパケット送受信装置 - Google Patents

フレームリレーネットワークにおけるパケット送受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非リアルタイムパケットデータの送信を送信側だけの情報でフラグメントすることにより発生する通信効率の低下を防止することを主な目的とする。
【解決手段】本発明は、フレームリレーネットワークの送信先を示すDLCI単位に、相手装置の回線速度(帯域情報)を格納する隣接情報テーブルを有すことにより、宛先DLCI単位に非リアルタイムパケットのフラグメントサイズを決定し、リアルタイムパケット送信間隔の間に送信できるパケットサイズを決定し、非リアルタイムパケットをこの大きさ(フラグメントサイズ)に分割して送信する。これにより、受信側でのリアルタイムパケット到達間隔の遅延、輻輳の発生を回避し、また非リアルタイムパケットの通信効率を向上させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非リアルタイム通信のデータパケットとリアルタイム性が要求される通信(音声パケットや動画情報)が伝送されるフレームリレーネットワークに接続されたパケット送受信装置に関する技術である。このパケット送受信装置には、例えばFRAD(Frame Relay Access Device)装置がある。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術において、フレームリレーネットワークに接続されるFRAD装置では、リアルタイムパケットと非リアルタイムパケットが送信において衝突する場合、予め設定されていたフラグメントディレイ値によって、非リアルタイムパケットがどのFRAD装置に送信されるかに関わらず非リアルタイムパケットを一定のパケットサイズに分割して送信を行なっていた。
【0003】
また、この分割するパケットサイズを音声パケットの送信遅延間隔に合わせ自動的に決定する手段が、特開平10−56478号公報に紹介されている。しかし、これら従来技術では、送信するリアルタイムパケットの送信側の状態しか考慮されていないためネットワーク構成が1対nまたは、n対nのように複数の通信を行う場合に、対向先とのフレームリレー回線速度(帯域)に速度差があると、受信側のFRAD装置では、リアルタイムパケットの到達間隔遅延を招いたり、必要以上に非リアルタイムパケットのパケットサイズが分割され、通信の効率を低下させていた。
【0004】
図7は、従来技術におけるリアルタイムパケットと非リアルタイムパケットが混在した場合の通信を示している。音声を8kbpsで符号化してフレームリレーネットワークに送信するFRAD装置の場合、一般的に40msec間隔に40byteの音声情報にフレームリレーヘッダーを負荷し、ネットワークへ送受信する方式を使用している。このときの音声パケットを「V」、リアルタイム性が要求されない非リアルタイムパケットを「D」として表現する。フレームリレーやIPデータグラムのフレームヘッダを考慮しないとすると、1536kbpsのフレームリレー回線速度を有すFRAD装置Aでは、40byteのリアルタイムパケット「V」を送信するのに要する時間は、320ビット/1536000ビットmsecであり、次のリアルタイムパケットを送信する間に7640byteの非リアルタイムパケットが送信可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−56478公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、128kbpsのフレームリレー回線速度を有すFRAD装置Bでは、40byteのリアルタイムパケット「V」を受信するのに要する時間は320ビット/128000ビットmsecであり、仮にFRAD装置Aが次のリアルタイムパケット「V」を送信する間に1000byteの非リアルタイムパケット「D」を送信したとしても、FRAD装置Bが次のリアルタイムパケットを受信するのは、62.5msec後となり40msec間隔で40byteのリアルタイムパケットを送受信することが出来なくなってしまう。そのため、FRAD装置Aは、FRAD装置Bで40msec間隔にリアルタイムパケットを送受信できるようにリアルタイムパケットの間には、非リアルタイムパケットの送信先が何処かに関わらず600byteの非リアルタイムパケットしか送信できなかった。
【0007】
一方、リアルタイムパケットの間に送信する非リアルタイムパケットがFRAD装置Cであった場合、FRAD装置Bのリアルタイムパケット受信には影響を受けないため、7640byte-600byte=7040byte分もの帯域が無効となり、転送効率を大きく低下させていた。
【0008】
また、仮に送信相手先の回線速度に合わせた非リアルタイムパケットのフラグメント機能を有していても、複数のFRAD装置から同時にパケットを受信するような場合には、リアルタイムパケットの到達間隔は遅延、輻輳状態を招いていた。
【0009】
そこで、本発明では、非リアルタイムパケットとリアルタイムパケットから成る通信がフレームリレーネットワークを介して行なうパケット送受信装置において、そのネットワーク構成が1対nまたは、n対nの場合に、リアルタイムパケットの到達間隔を保証するために非リアルタイムパケットを一定のサイズもしくは、送信側だけの情報でフラグメントすることにより発生する通信効率の低下と複数のFRAD装置から同時にパケットを受信した場合に発生してしまうリアルタイムパケットの到達間隔の遅延、輻輳の発生を回避し、リアルタイムパケットの到達間隔の揺らぎ(ジッター)を減少し、品質、及び信頼性を向上させることを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、非リアルタイムパケットの通信効率を向上させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、リアルタイム性が要求されるパケットデータとリアルタイム性が要求されないパケットデータとを統合し、フレームリレー網を用いて通信するパケット送受信方式において、データ受信部にて受信された前記パケットデータのIPヘッダーを参照することでリアルタイム性が要求されるものであるか否かを判定し、当該パケットデータがリアルタイム性を要求される場合には、当該パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に設定されたリアルタイム送信間隔情報に基づいて対向局にパケットデータを出力するものとし、また当該パケットデータがリアルタイム性を要求されないものである場合には、前記リアルタイム送信間隔情報及び当該パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に基づき生成した非リアルタイム送信間隔情報に基づいて当該パケットのフラグメントサイズを決定し、このサイズにフラグメントして当該パケットを前記非リアルタイム送信間隔にあわせて対向局へ順次出力することを特徴とするパケット送受信方式を得ることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、リアルタイム性が要求されるパケットデータとリアルタイム性が要求されないパケットデータとを統合し、フレームリレー網を用いて通信するパケット送受信装置において、前記パケットデータを受信するデータ受信部と、当該受信パケットに示される宛先IPアドレスから送信先DLCIを決定するルーティング処理部と、当該受信パケットに示されるIPヘッダーを参照し当該パケットがリアルタイム性を要求されるか否かを判定するプロトコル処理部と、前記判定に基づきリアルタイム性が要求されないとされたパケットデータを格納する非リアルタイム用パケット格納部と、前記判定に基づきリアルタイム性が要求されるとされたパケットデータを格納するリアルタイム用パケット格納部と、フレームリレーネットワークでの宛先を示すDLCI単位に、対向装置の回線速度を格納する隣接情報テーブルと、前記リアルタイム用パケット格納部からリアルタイム通信開始信号を受信すると、当該受信パケットの宛先DLCIを参照し、前記隣接情報テーブルから読み出した前記宛先DLCIに対応する回線速度情報に設定されたリアルタイム送信間隔情報に基づいて前記リアルタイム用パケット格納部に対して読み出し信号を出力し、また前記非リアルタイム用パケット格納部から非リアルタイム通信開始信号を受信すると、前記リアルタイム送信間隔情報及び当該受信パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に基づき生成した非リアルタイム送信間隔情報に基づいて前記非リアルタイム用パケット格納部に対して読み出し信号を出力すると共にフラグメント処理部に出力する送信タイミング生成部と、前記非リアルタイム用パケット格納部から読み出したパケットを受信し、前記非リアルタイム送信間隔情報と当該パケットのデータサイズとを比較し、データサイズの方が大きい場合にはフラグメントして当該送信間隔にあわせてデータを出力するものとし、またデータサイズの方が小さい場合にはそのまま当該送信間隔にあわせてデータを出力するフラグメント処理部と、前記リアルタイム用パケット格納部及び前記フラグメント処理部から出力されたパケットを対向局へ出力するフレーム送信部とを備えることを特徴とするパケット送受信装置を得ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、対向局から受信した非リアルタイム用パケットの輻輳状態を検出する輻輳検出部と、
前記対向局から受信したリアルタイム用パケットの遅延を検出するリアルタイムパケット遅延検出部と、前記リアルタイムパケット遅延検出部にて遅延が検出された場合に前記リアルタイム用パケット格納部から出力されたパケットに遅延状態を知らせるBECNビットを挿入するリアルタイム用BECNビット挿入部と、前記輻輳検出部にて輻輳が検出された場合に前記前記フラグメント処理部から出力されたパケットに輻輳状態を知らせるBECNビットを挿入する非リアルタイム用BECNビット検出部とを有し、前記フレーム送信部は、前記リアルタイム用BECNビット挿入部及び前記非リアルタイム用BECNビット挿入部からの出力されたデータを対向局へ出力することを特徴とする請求項2記載のパケット送受信装置を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態及び動作について図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、従来の技術に対し、本発明の構成はリアルタイムパケット遅延検出部115と隣接情報テーブル108を有することを特徴としている。
【0015】
フレーム受信部(LAN)101は、FRAD装置における端末側のインターフェースを有し、上位レイヤに音声や画像などのリアルタイムパケットを収容したIP(Internet Protocol)データグラムやFTP(File Transfer Protocol)やSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)など音声などと比較してリアルタイムが要求されない非リアルタイムパケットを収容したIPデータグラムなどを収容する。
【0016】
ルーティング処理部102は、フレーム受信部(LAN)101からパケットを受信し、FRAD装置内のIPルーティングテーブルと受信パケットの宛先IPアドレスから送信先DLCI(Data Link Connection Identifier)を決定する。
【0017】
プロトコル処理部103は、受信した受信パケットのIPヘッダー内サービスタイプ及びプロトコル番号ビットから、リアルタイム通信か非リアルタイム通信かを判定し、リアルタイムパケットの場合は、後述するリアルタイム用パケット格納部104へ、非リアルタイムパケットの場合には、後述する非リアルタイム用パケット格納部109へパケットを送信する。
【0018】
リアルタイム用パケット格納部104は、宛先DLCI単位にリアルタイム通信のパケットを格納し、最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へリアルタイム通信の開始を知らせる信号を送信し、パケットが無くなるとリアルタイム通信の終了を知らせる信号を送信する。また、送信タイミング生成部107からの送信タイミング信号により、リアルタイム用BECNビット挿入部105へパケットを送信する。
【0019】
リアルタイム用BECNビット挿入部105は、後述するリアルタイムパケット遅延検出部115からの遅延検出信号により、送信するリアルタイムパケットのBECNビットを1にして、後述するフレーム送信部(WAN)106へパケットを送信する。
【0020】
フレーム送信部(WAN)106は、FRAD装置におけるフレームリレーネットワーク側のインターフェースを有し、リアルタイム用BECNビット挿入部105及び後述する非リアルタイム用BECNビット挿入部111から受け取ったパケットのFCS(Frame Check Sequence)等のフレームリレーヘッダーを生成し、相手FRAD装置へフレームリレーパケットを送信する。
【0021】
送信タイミング生成部107は、リアルタイム用パケット格納部104からのリアルタイム通信開始信号を受信時、受信パケットの宛先DLCIを参照し、後述する隣接情報テーブル108から格納されている宛先DLCIの回線速度(帯域)情報と通信タイプ毎に設定されたリアルタイムパケット送信間隔情報を入手し、内部送信タイマーをスタートさせ、リアルタイム用パケット格納部104へ送信タイミングを出力する。また、リアルタイム通信が継続中に後述する非リアルタイム用パケット格納部109から非リアルタイム通信開始信号を受信すると非リアルタイムパケットのDLCIを参照し、相手DLCIに適したデータフラグメントのためのタイミング信号を後述するフラグメント処理部110へ送信する。また、後述するリアルパケット遅延検出部115からリアルパケットのBECNビットを受信した場合、非リアルタイム用パケット格納部109へ送信パケットの送信を抑止する信号を送信する。
【0022】
隣接情報テーブル108は、フレームリレーネットワークでの宛先を示すDLCI単位に、相手装置の回線速度(帯域情報)を格納し、送信タイミング生成部107へ送信タイミング及びサービスタイプ毎に決められたリアルタイムパケット送信間隔情報を送信する。
【0023】
非リアルタイム用パケット格納部109は、宛先DLCI単位に非リアルタイム通信のパケットを格納し、最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へ非リアルタイム通信の開始を知らせる信号を送信し、パケットが無くなると非リアルタイム通信の終了を知らせる信号を送信する。また、送信タイミング生成部107からの送信タイミング信号により、フラグメント処理部110へパケットを送信する。
【0024】
フラグメント処理部110は、非リアルタイム用パケット格納部109からパケットを受信し、送信タイミング生成部107からのタイミング信号により、DLCI毎に許容されるパケットサイズに送信パケットを分割(フラグメント)し、非リアルタイム用BECNビット挿入部111へパケットを送信する。
【0025】
非リアルタイム用BECNビット挿入部111は、輻輳検出部116からの輻輳検出信号により、送信する非リアルタイムパケットのBECNビットを1にして、フレーム送信部(WAN)106へパケットを送信する。
【0026】
フレーム受信部(WAN)112は、FRAD装置におけるフレームリレーネットワーク側のインターフェースを有し、ルーティング処理部113へフレームリレーパケットを送信する。
【0027】
ルーティング処理部113は、前記回路102と回路を共有し、フレーム受信部(WAN)101からパケットを受信し、受信パケットのIPヘッダーとFRAD装置内のIPルーティングテーブルから経路を決定し、後述するプロトコル処理部114へパケットを送信する。
【0028】
プロトコル処理部114は、前記回路103と回路を共有し、受信したパケットのIPヘッダー内サービスタイプ及びプロトコル番号ビットから、リアルタイム通信か非リアルタイム通信かを判定し、リアルタイムパケットの場合は、後述するリアルタイムパケット遅延検出部115へ、非リアルタイムパケットの場合には、輻輳検出部116へパケットを送信する。
【0029】
リアルタイムパケット遅延検出部115は、リアルタイム通信のタイプ毎に基準となるパケット到達間隔時間を格納した情報テーブルを有し、リアルタイムパケットを受信すると、前記情報テーブルのパケット到達間隔時間をカウンタのロード値として、タイマーの減算を開始し、前記タイマーが0になっても次のパケットを受信しない場合、リアルタイム用BECNビット挿入部105へリアルタイムパケットの遅延を知らせる信号を送信する。また、受信リアルタイムパケットにBECNビットが挿入されていた場合には、送信タイミング生成部107に対向FRAD装置でアルタイム通信が遅延している信号を送信し、該当DLCIの非リアルタイムパケットの送信の抑止を行う。
【0030】
輻輳検出部116は、フレームリレーネットワーク内で輻輳に遭遇したフレームリレーパケットに挿入されるFECN(Forward Explicit Congestion Notification)ビットを検出し、非リアルタイム用BECNビット挿入部111へ輻輳を知らせる信号を送信する。
【0031】
フレーム送信部(LAN)117は、FRAD装置における端末側のインターフェースを有し、上位レイヤに音声や画像などのリアルタイムパケットを収容したIPデータグラムやFTPやSMTPなどの非リアルタイムパケットを収容したIPデータグラムなどを送信する。
【0032】
次に、本実施の形態の動作についてフローチャートを参照して詳細に説明する。図2は、本発明によるIPデータグラム受信からフレームリレーネットワークへパケットを送信するまでの処理をフローチャートにしたものである。
【0033】
フレーム受信部101にて端末側からIPデータグラムを受信すると(ステップ201)、ルーティング処理部102は、内部に有するルーティングテーブルから当該受信パケットに記述された送信先IPアドレスに一致するDLCIを決定する(ステップ202)。
【0034】
DLCIが指定されると、プロトコル処理部103は、当該受信パケットのIPヘッダーに示されるサービスタイプ及びプロトコル番号ビットから、リアルタイム通信か非リアルタイム通信かを判定する(ステップ204)。リアルタイムパケットの場合は、リアルタイム用パケット格納部104へ、非リアルタイムパケットの場合には、非リアルタイム用パケット格納部109へパケットを送信する。
【0035】
受信パケットがリアルタイムパケットの場合、リアルタイム用パケット格納部104は、宛先DLCI単位にリアルタイム用のパケットを格納し、最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へリアルタイムの通信の開始を知らせる信号を送信する。そして、当該通信の開始信号を受けて送信タイミング生成部107から出力される送信タイミングに基づきパケットデータを出力する(ステップ206)。しかし、送信タイミング生成部107から送信タイミングが受信されないときは、送信不可と判断し、リアルタイム用パケット格納部104にてパケット送信を待機する(ステップ207)。出力するパケットが無くなるとリアルタイム通信の終了を知らせる信号を送信タイミング生成部107に送信する。
【0036】
パケットを受信したリアルタイム用BECNビット挿入部105では、リアルパケット遅延検出部115からのパケット到達遅延信号の状態を判断し、遅延がある場合には、送信するリアルパケットフレームリレーヘッダーのBECNビット「1」を挿入し(ステップ211)、フレームリレーネットワークへのパケット送信を完了する。
【0037】
また、非リアルタイムパケットの場合、非リアルタイム用パケット格納部109は、宛先DLCI単位にリアルタイム用のパケットを格納し、最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へリアルタイムの通信の開始を知らせる信号を送信する。そして、送信タイミング生成部107から出力される送信タイミング信号を受信することにより、フラグメント処理部110へ非リアルタイム用パケットを送信し、パケットが無くなると非リアルタイム通信の終了を知らせる信号を送信タイミング生成部107へ送信する。
【0038】
フラグメント処理部110では、送信タイミング生成部107からのサービスタイプ毎に決められた非リアルタイムパケット送信間隔情報(送信タイミング信号)と非リアルタイムパケットサイズとを比較する(ステップ215)。非リアルタイムパケットサイズが当該送信間隔に収まるサイズの場合、そのまま非リアルタイム用BECNビット挿入部111へ出力する。しかしながら、非リアルタイムパケットサイズが当該送信間隔よりも大きい場合、1回の送信タイミングでは全ての非リアルタイムパケットを送信できないので、非リアルタイムパケットをフラグメントした後、非リアルタイム用BECNビット挿入部111へパケットを送信する(ステップ219)。
【0039】
非リアルタイム用BECNビット挿入部111では、輻輳検出部116からのFECNビットの有無を示す信号により対抗側の輻輳状態を検出する(ステップ217)。輻輳がない場合には、送信すする非リアルパケットフレームリレーヘッダーのBECNビットを「0」にしてパケット送信を完了する(ステップ209)。輻輳がある場合には、送信する非リアルパケットフレームリレーヘッダーのBECNビットを「1」にし(ステップ220)、フレームリレーネットワークへのパケット送信を完了する(ステップ209)。
【0040】
図3は、送信タイミング生成部107におけるタイムチャートを示す。ポイント301においては、リアルタイム用パケット格納部104へ最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へリアルタイムパケット開始/終了−信号「1」が入力される。
【0041】
次にポイント302において、サービスタイプ毎に決められたリアルタイムパケット送信間隔を隣接情報テーブル108から入手する。次にポイント303において、リアルタイム用パケット格納部104にリアルタイムパケット送信可/送信不可−信号「1」を出力し、以後リアルタイムパケット開始/終了−信号「0」が入力されまで、サービスタイプ毎に決められた間隔でリアルタイムパケット送信可/送信不可信号を出力する。ここでは、「1」を送信可、「0」を送信不可とする。
【0042】
ポイント303において、非リアルタイム用パケット格納部109へ最初のパケットが格納されると送信タイミング生成部107へ非リアルタイムパケット開始/終了−信号「1」が入力される。次に前述のリアルタイムパケット開始/終了−信号の反転したタイミング波形が、非リアルタイム用パケット格納部109へ送信される。本例では、非リアルタイムパケットがリアルタイムパケット開始/終了−信号の間隔よりも大きく、送信パケット(WAN)では、フラグメントされたパケットが送信されている。また、ポイント306において、リアルタイムパケット遅延検出部115からの受信リアルタイムパケットにBECNビット検出信号が入力され、ポイント307において、非リアルタイムパケットの送信が抑止されたことを示している。
【0043】
図4は、隣接情報テーブル108をイメージした一例である。宛先となるDLCI番号単位に隣接FRAD装置の回線速度情報を格納する。
【0044】
図5は、隣接情報テーブル108において、非リアルタイムパケットが図4のDLCI番号「17」と「20」の場合に生成される非リアルタイムパケット開始/終了−信号情報を示しており、DLCI番号 「20」は、DLCI番号「17」に対し、送信側(自局)との回線速度差により1/12のフラグメントサイズで分割されることを示している。
【0045】
図6は、図5の結果により生成されたDLCI:20とDLCI:17の非リアルタイムパケット送信可/送信不可−を示し、リアルタイムパケット送信時以外の非リアルタイムパケット送信不可が、LCI番号単位に異なることを示している。
【0046】
本発明の応用例として、隣接情報テーブル108は、装置単位に個別に情報を設定することもできるが、回線速度差を24/24のステップからリアルタイムパケット遅延検出部115からの遅延検出信号を検出する毎に、フラグメントサイズを20/24、16/24、12/24といったステップ毎に小さくする方法も可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明の効果は、従来技術において、非リアルタイムパケットとリアルタイムパケット(音声パケットや動画情報)から成る通信をフレームリレーネットワークを介して行なうFRAD装置が、そのネットワーク構成が1対nまたは、n対nの場合に、リアルタイムパケットの到達間隔を保証するために非リアルタイムパケットを一定のサイズもしくは、送信側だけの情報でフラグメントすることにより発生する通信効率の低下と複数のFRAD装置から同時にパケットを受信した場合に発生してしまうリアルタイムパケットの到達間隔の遅延、輻輳の発生を回避し、リアルタイムパケットの到達間隔の揺らぎ(ジッター)を減少し、品質、及び信頼性を向上させ、また非リアルタイムパケットの通信効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における送信側処理フローを示す図である。
【図3】本発明の一実施例における送信タイミング生成部タイミングチャートを示す図である。
【図4】本発明の一実施例図4は、隣接情報テーブルを示す図である。
【図5】本発明の一実施例におけるフラグメントサイズの処理を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における各DLCI番号のフラグメントサイズのための非リアルタイムパケット送信可/送信不可−信号を示す図である。
【図7】従来技術の一例を示すネットワーク図である。
【符号の説明】
101 フレーム受信部(LAN)
102 ルーティング処理部
103 プロトコル処理部
104 リアルタイム用パケット格納部
105 リアルタイム用BECNビット挿入部
106 フレーム送信部(WAN)
107 送信タイミング生成部
108 隣接情報テーブル
109 非リアルタイム用パケット格納部
110 フラグメント処理部
111 非リアルタイム用BECNビット挿入部
112 フレーム受信部(WAN)
113 ルーティング処理部
114 プロトコル処理部
115 リアルタイムパケット遅延検出部
116 輻輳検出部
117 フレーム送信部(LAN)

Claims (3)

  1. リアルタイム性が要求されるパケットデータとリアルタイム性が要求されないパケットデータとを統合し、フレームリレー網を用いて通信するパケット送受信方式において、
    データ受信部にて受信された前記パケットデータのIPヘッダーを参照することでリアルタイム性が要求されるものであるか否かを判定し、当該パケットデータがリアルタイム性を要求される場合には、当該パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に設定されたリアルタイム送信間隔情報に基づいて対向局にパケットデータを出力するものとし、また当該パケットデータがリアルタイム性を要求されないものである場合には、前記リアルタイム送信間隔情報及び当該パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に基づき生成した非リアルタイム送信間隔情報に基づいて当該パケットのフラグメントサイズを決定し、このサイズにフラグメントして当該パケットを前記非リアルタイム送信間隔にあわせて対向局へ順次出力することを特徴とするパケット送受信方式。
  2. リアルタイム性が要求されるパケットデータとリアルタイム性が要求されないパケットデータとを統合し、フレームリレー網を用いて通信するパケット送受信装置において、
    前記パケットデータを受信するデータ受信部と、
    当該受信パケットに示される宛先IPアドレスから送信先DLCIを決定するルーティング処理部と、
    当該受信パケットに示されるIPヘッダーを参照し当該パケットがリアルタイム性を要求されるか否かを判定するプロトコル処理部と、
    前記判定に基づきリアルタイム性が要求されないとされたパケットデータを格納する非リアルタイム用パケット格納部と、
    前記判定に基づきリアルタイム性が要求されるとされたパケットデータを格納するリアルタイム用パケット格納部と、
    フレームリレーネットワークでの宛先を示すDLCI単位に、対向装置の回線速度を格納する隣接情報テーブルと、
    前記リアルタイム用パケット格納部からリアルタイム通信開始信号を受信すると、当該受信パケットの宛先DLCIを参照し、前記隣接情報テーブルから読み出した前記宛先DLCIに対応する回線速度情報に設定されたリアルタイム送信間隔情報に基づいて前記リアルタイム用パケット格納部に対して読み出し信号を出力し、また前記非リアルタイム用パケット格納部から非リアルタイム通信開始信号を受信すると、前記リアルタイム送信間隔情報及び当該受信パケットの宛先DLCIに対応する回線速度情報に基づき生成した非リアルタイム送信間隔情報に基づいて前記非リアルタイム用パケット格納部に対して読み出し信号を出力すると共にフラグメント処理部に出力する送信タイミング生成部と、
    前記非リアルタイム用パケット格納部から読み出したパケットを受信し、前記非リアルタイム送信間隔情報と当該パケットのデータサイズとを比較し、データサイズの方が大きい場合にはフラグメントして当該送信間隔にあわせてデータを出力するものとし、またデータサイズの方が小さい場合にはそのまま当該送信間隔にあわせてデータを出力するフラグメント処理部と、
    前記リアルタイム用パケット格納部及び前記フラグメント処理部から出力されたパケットを対向局へ出力するフレーム送信部とを備えることを特徴とするパケット送受信装置。
  3. 対向局から受信した非リアルタイム用パケットの輻輳状態を検出する輻輳検出部と、
    前記対向局から受信したリアルタイム用パケットの遅延を検出するリアルタイムパケット遅延検出部と、
    前記リアルタイムパケット遅延検出部にて遅延が検出された場合に前記リアルタイム用パケット格納部から出力されたパケットに遅延状態を知らせるBECNビットを挿入するリアルタイム用BECNビット挿入部と、
    前記輻輳検出部にて輻輳が検出された場合に前記前記フラグメント処理部から出力されたパケットに輻輳状態を知らせるBECNビットを挿入する非リアルタイム用BECNビット検出部とを有し、
    前記フレーム送信部は、前記リアルタイム用BECNビット挿入部及び前記非リアルタイム用BECNビット挿入部からの出力されたデータを対向局へ出力することを特徴とする請求項2記載のパケット送受信装置。
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