JP2004207792A - コンバーゼンス出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、コンバーゼンス出力回路においては、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを検知することは容易ではないという問題があった。
【解決手段】カラー受像管50のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路10と、高低2種類の電源電圧Vcc2、Vcc1を切り換えて出力する電源切換回路30、40と、コンバーゼンス補正信号発生回路10から出力されるコンバーゼンス補正信号を電源切換回路30、40から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路21と、電源切換回路30、40での高い方の電源電圧Vcc2の電圧低下を検出する減電圧検出回路60とを備え、この減電圧検出回路60にて高電源電圧Vcc2の電圧低下が検出されたときにカラー受像管50に対し画像表示用の信号入力がなされないようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】カラー受像管50のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路10と、高低2種類の電源電圧Vcc2、Vcc1を切り換えて出力する電源切換回路30、40と、コンバーゼンス補正信号発生回路10から出力されるコンバーゼンス補正信号を電源切換回路30、40から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路21と、電源切換回路30、40での高い方の電源電圧Vcc2の電圧低下を検出する減電圧検出回路60とを備え、この減電圧検出回路60にて高電源電圧Vcc2の電圧低下が検出されたときにカラー受像管50に対し画像表示用の信号入力がなされないようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば投射型テレビジョン受像機等のコンバーゼンス出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンス出力回路においては、消費電力を削減するべく通常は低い電圧を使用し、必要に応じて電圧を高い電圧(ポンプアップ電圧)に変更する(ポンプアップ)といった工夫により消費電力の削減を行っている。一方、通常、電源ラインの各々には保護用のヒューズが設けられており、異常時にはこの保護用ヒューズが切れるようにされている。
【0003】
コンバーゼンス出力回路は、投射型テレビジョン受像機のばらつき等からその出力電圧の波高値は一定ではなく、同一仕様の受像機間でも同一とは限らない。ある受像機では通常の低い電圧でもコンバーゼンス補正が可能であるのに対し、別の受像機ではポンプアップ電圧が無ければコンバーゼンス補正が不可能であるという場合も存在する。前者の受像機の場合、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを検知することは容易ではない。このことは、ヒューズ切れが生じている製品が製造ラインから出荷される可能性があるという問題につながる。逆に、後者の受像機の場合は、電源ライン保護用ヒューズのヒューズ切れは表示画面の異常から容易に検出可能である。
【0004】
通常、投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンスは地磁気によりずれが生じる。たとえ製品出荷時に調整を行ったとしても、ユーザーの使用場所では地磁気が相違するためにコンバーゼンスのずれが生じてしまう。このため、コンバーゼンス調整の一部はユーザによる調整が可能とされていることが多い。この場合、ユーザが地磁気の補正を行おうとしてコンバーゼンス調整を行おうとした際に、ポンプアップ電圧が得られないと上記調整が出来ない状況となる。
【0005】
なお、特許文献1には、帰線期間に対応して電源電圧を切り換えるコンバーゼンス補正回路または垂直偏向回路において、電源電圧の切換に異常を生じた際にメインアンプ部の保護を図る技術が開示されているが、上記の如き問題点については何ら記載がないものである。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−63161号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のコンバーゼンス出力回路においては、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを検知することは容易ではないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが可能なコンバーゼンス出力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかるコンバーゼンス出力装置は、カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路とを具備し、前記減電圧検出回路の検出出力により、前記電源切換回路での前記高い方の電源の異常を検知するよう構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2にかかるコンバーゼンス出力装置は、カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路と、この減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記カラー受像管に対し画像表示用の信号入力がなされないようにする制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項3にかかるコンバーゼンス出力装置は、請求項2記載のコンバーゼンス出力装置において、コンバーゼンス調整用の画像信号を発生可能な回路と、前記カラー受像管に供給される画像表示用の信号を通常画像にかかる信号から前記信号発生回路からのコンバーゼンス調整用の画像信号に切り換える切換手段とを具備し、前記制御手段は、前記減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記切換手段を切り換えて前記カラー受像管に対し通常画像にかかる信号入力がなされないように構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明になるコンバーゼンス出力装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
図1は、本発明になるコンバーゼンスコンバーゼンス出力装置の一実施の形態を示す回路ブロック図であり、投射型テレビジョン受像機に組み込まれたものである。ここで、10はコンバーゼンス補正信号発生回路、20はコンバーゼンス補正信号発生回路10からの補正信号が入力され、コンバーゼンス出力を出力するコンバーゼンス出力回路、30及び40はコンバーゼンス出力回路20を構成する増幅回路21に供給する電源を切り換える電源切換回路であり、電源切換回路30は+側電源(+Vcc1または+Vcc2)を、電源切換回路40は−側電源(−Vcc1または−Vcc2)を供給する。電源切換回路30及び40は、共に端子31からの電圧切換タイミング信号により同期して電源が切り換えられる。なお、電源電圧はVcc2>Vcc1の関係となっている。
【0014】
50はカラーピクチャーチューブ(以下、CPTという)であり、51はCPT50のネック部に装着されるコンバーゼンスヨークであって、そのコイル(図示せず)には、コンバーゼンス出力回路20からのコンバーゼンス出力が供給される。
【0015】
60は減電圧検出回路であって、電源電圧+Vcc2の電圧低下を検出するものである。61はOR回路であって、減電圧検出回路60の出力及びコンバーゼンス補正信号発生回路10に内蔵される調整用オンスクリーンディスプレイ信号(以下、OSD信号という)発生回路11から出力されるYs信号出力が入力されるものである。このYs信号は、後述するRGB信号処理回路での映像信号の切換に用いられるものである。
【0016】
62はRGB信号処理回路であって、通常は図示せぬ画像表示用信号処理回路からのRGB信号をCPT50に出力するが、CPT50の画像調整を行う場合には調整用OSD信号発生回路11からOR回路61を介して入力されるYs信号に基づき内部の映像切換回路(図示せず)を切り換えて同じく調整用OSD信号発生回路11から出力されるコンバーゼンス調整用のRGB信号をCPT50に出力する。
【0017】
次に、図1の装置の動作をコンバーゼンス出力回路20からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を示す図2及び図3も用いて説明する。
【0018】
コンバーゼンス出力はインダクタンス負荷であるために、急峻な電流変化が発生すると、電流の変化の傾きに比例した出力電圧の変化が生じる。通常、コンバーゼンス出力は水平帰線期間に電源を電源切換回路30、40によりポンプアップする。電源切換回路30、40は通常、電圧の低い電源電圧(±Vcc1)を増幅回路21に供給しているが、上述したように水平帰線期間に合わせて電源を電圧の高い電源電圧(±Vcc2)に切り換えている(図2または図3の(A)または(C)を参照)。なお、端子31から供給される電圧切換タイミング信号の作成には、上述した理由から水平周期の信号が必要である。
【0019】
赤、緑、青(RGB)の3色を揃えて最終的に良好な画像を生成するために、コンバーゼンス装置が用いられている訳であるが、同一仕様の受像機でも機構系、光学系、その他電磁偏向回路のばらつき等によって、コンバーゼンス出力回路20の出力は一定とはならない。従って、数多く製造される投射型テレビジョン受像機の中には、電圧が高い±Vcc2電源を必要としないものや(コンバーゼンス出力が図2(B)に示されるような出力の場合)、逆に電圧が高い±Vcc2電源を必要とするもの(コンバーゼンス出力が図3(B)に示されるような出力の場合)が混在することになる。
【0020】
コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要とする場合は、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合、投射型テレビジョン受像機の画面が真っ暗になることから、異常を容易に検出することが出来る。
【0021】
一方、コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要としない場合でも、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合は、減電圧検出回路60にて+Vcc2の電圧低下が検出される。これにより減電圧検出回路60からは、OSD信号発生回路11から出力されるYs信号と同様な信号が出力され、OR回路61を介してRGB信号処理回路62に入力される。この場合、OSD信号発生回路11からはRGB信号出力が発生していないため、投射型テレビジョン受像機の画面は真っ暗になる(RGB信号処理回路62内の図示せぬ映像切換スイッチは、コンバーゼンス調整用のOSD信号を表示するように入力切換がなされるにもかかわらず、OSD信号発生回路11からのRGB信号入力がないために画面は真っ暗になる)。
【0022】
従って、本実施の形態によれば、コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要としない場合でも、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合、投射型テレビジョン受像機の画面が真っ暗になることで、上記異常を容易に検出することが出来る。
【0023】
ここで、図1の装置の減電圧検出回路60及びOR回路61は、例えば以下のような回路構成とすれば良い。図4は、図1の装置の減電圧検出回路60及びOR回路61の一実施態様を示す回路図である。図中、ZDは電源+Vcc2に接続されるツェナーダイオード、Rzはドライブ抵抗、Rb、Rbe,Rcは抵抗、Trはトランジスタ、D1、D2はダイオードである。ダイオードD1の一端には、調整用OSD信号発生回路11からのYs信号が入力され、ダイオードD1、D2の共通接続点は、RGB信号処理回路62に接続されている。なお、調整用OSD信号発生回路11からのRGB信号もRGB信号処理回路62に入力される。
【0024】
図4の回路の動作を以下に簡単に説明する。ツェナーダイオードZDの特性により、電源電圧+Vcc2が低下すると、トランジスタTrはオフとなり擬似的にYs(Vy)信号が出力される。通常はトランジスタTrはオンとなっており、トランジスタTrのコレクタは、グラウンド(GND)レベルとなる。Vy信号が出力されると、この信号はRGB信号処理回路62に入力され、CPT50の表示画面は画面をミュート状態にしたのと同様に真っ黒となる。すなわち、+Vcc2の電源ラインでヒューズ切れが生じた場合は、映像をミューティングすることにより、ヒューズ切れの検出を容易に行えることになる。
【0025】
なお、調整用OSD信号発生回路11からYs信号が出力された場合も、ダイオードD1を介してVy信号がRGB信号処理回路62に入力されることになる。この場合は、調整用OSD信号発生回路11からのRGB信号がRGB信号処理回路62内の図示せぬ上記切換回路を介してCPT50に供給される。
【0026】
本実施の形態によれば、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが出来る。
【0027】
なお、一般家庭の商用電源は、落雷等により瞬時電圧低下が発生することがある。投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンス補正信号発生回路10では通常デジタル信号処理がなされており、この瞬時電圧低下により誤動作が発生してコンバーゼンス出力回路20の増幅回路21に損傷を与える恐れがある。しかしながら瞬時電圧低下発生時はポンプアップ電圧である+Vcc2も同時に瞬時電圧低下を起こすため、本実施の形態を利用することでコンバーゼンス補正信号発生回路10での瞬時電圧低下による誤動作がコンバーゼンス出力回路20の増幅回路21に損傷を与えるといったことを防ぐことが可能である。
【0028】
この発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが可能なコンバーゼンス出力装置を提供することが出来、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるコンバーゼンス出力回路の一実施の形態を示す回路ブロック図。
【図2】図1の装置のコンバーゼンス出力回路からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を説明するための波形図。
【図3】図1の装置のコンバーゼンス出力回路からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を説明するための波形図。
【図4】図1の装置の減電圧検出回路及びOR回路の一実施の形態を示す回路図。
【符号の説明】
10: コンバーゼンス補正信号発生回路
20: コンバーゼンス出力回路
30、40: 電源切換回路
50: カラーピクチャーチューブ
51: コンバーゼンスヨーク
60: 減電圧検出回路
61: OR回路
62: RGB信号処理回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば投射型テレビジョン受像機等のコンバーゼンス出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンス出力回路においては、消費電力を削減するべく通常は低い電圧を使用し、必要に応じて電圧を高い電圧(ポンプアップ電圧)に変更する(ポンプアップ)といった工夫により消費電力の削減を行っている。一方、通常、電源ラインの各々には保護用のヒューズが設けられており、異常時にはこの保護用ヒューズが切れるようにされている。
【0003】
コンバーゼンス出力回路は、投射型テレビジョン受像機のばらつき等からその出力電圧の波高値は一定ではなく、同一仕様の受像機間でも同一とは限らない。ある受像機では通常の低い電圧でもコンバーゼンス補正が可能であるのに対し、別の受像機ではポンプアップ電圧が無ければコンバーゼンス補正が不可能であるという場合も存在する。前者の受像機の場合、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを検知することは容易ではない。このことは、ヒューズ切れが生じている製品が製造ラインから出荷される可能性があるという問題につながる。逆に、後者の受像機の場合は、電源ライン保護用ヒューズのヒューズ切れは表示画面の異常から容易に検出可能である。
【0004】
通常、投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンスは地磁気によりずれが生じる。たとえ製品出荷時に調整を行ったとしても、ユーザーの使用場所では地磁気が相違するためにコンバーゼンスのずれが生じてしまう。このため、コンバーゼンス調整の一部はユーザによる調整が可能とされていることが多い。この場合、ユーザが地磁気の補正を行おうとしてコンバーゼンス調整を行おうとした際に、ポンプアップ電圧が得られないと上記調整が出来ない状況となる。
【0005】
なお、特許文献1には、帰線期間に対応して電源電圧を切り換えるコンバーゼンス補正回路または垂直偏向回路において、電源電圧の切換に異常を生じた際にメインアンプ部の保護を図る技術が開示されているが、上記の如き問題点については何ら記載がないものである。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−63161号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のコンバーゼンス出力回路においては、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを検知することは容易ではないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが可能なコンバーゼンス出力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかるコンバーゼンス出力装置は、カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路とを具備し、前記減電圧検出回路の検出出力により、前記電源切換回路での前記高い方の電源の異常を検知するよう構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2にかかるコンバーゼンス出力装置は、カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路と、この減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記カラー受像管に対し画像表示用の信号入力がなされないようにする制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項3にかかるコンバーゼンス出力装置は、請求項2記載のコンバーゼンス出力装置において、コンバーゼンス調整用の画像信号を発生可能な回路と、前記カラー受像管に供給される画像表示用の信号を通常画像にかかる信号から前記信号発生回路からのコンバーゼンス調整用の画像信号に切り換える切換手段とを具備し、前記制御手段は、前記減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記切換手段を切り換えて前記カラー受像管に対し通常画像にかかる信号入力がなされないように構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明になるコンバーゼンス出力装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
図1は、本発明になるコンバーゼンスコンバーゼンス出力装置の一実施の形態を示す回路ブロック図であり、投射型テレビジョン受像機に組み込まれたものである。ここで、10はコンバーゼンス補正信号発生回路、20はコンバーゼンス補正信号発生回路10からの補正信号が入力され、コンバーゼンス出力を出力するコンバーゼンス出力回路、30及び40はコンバーゼンス出力回路20を構成する増幅回路21に供給する電源を切り換える電源切換回路であり、電源切換回路30は+側電源(+Vcc1または+Vcc2)を、電源切換回路40は−側電源(−Vcc1または−Vcc2)を供給する。電源切換回路30及び40は、共に端子31からの電圧切換タイミング信号により同期して電源が切り換えられる。なお、電源電圧はVcc2>Vcc1の関係となっている。
【0014】
50はカラーピクチャーチューブ(以下、CPTという)であり、51はCPT50のネック部に装着されるコンバーゼンスヨークであって、そのコイル(図示せず)には、コンバーゼンス出力回路20からのコンバーゼンス出力が供給される。
【0015】
60は減電圧検出回路であって、電源電圧+Vcc2の電圧低下を検出するものである。61はOR回路であって、減電圧検出回路60の出力及びコンバーゼンス補正信号発生回路10に内蔵される調整用オンスクリーンディスプレイ信号(以下、OSD信号という)発生回路11から出力されるYs信号出力が入力されるものである。このYs信号は、後述するRGB信号処理回路での映像信号の切換に用いられるものである。
【0016】
62はRGB信号処理回路であって、通常は図示せぬ画像表示用信号処理回路からのRGB信号をCPT50に出力するが、CPT50の画像調整を行う場合には調整用OSD信号発生回路11からOR回路61を介して入力されるYs信号に基づき内部の映像切換回路(図示せず)を切り換えて同じく調整用OSD信号発生回路11から出力されるコンバーゼンス調整用のRGB信号をCPT50に出力する。
【0017】
次に、図1の装置の動作をコンバーゼンス出力回路20からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を示す図2及び図3も用いて説明する。
【0018】
コンバーゼンス出力はインダクタンス負荷であるために、急峻な電流変化が発生すると、電流の変化の傾きに比例した出力電圧の変化が生じる。通常、コンバーゼンス出力は水平帰線期間に電源を電源切換回路30、40によりポンプアップする。電源切換回路30、40は通常、電圧の低い電源電圧(±Vcc1)を増幅回路21に供給しているが、上述したように水平帰線期間に合わせて電源を電圧の高い電源電圧(±Vcc2)に切り換えている(図2または図3の(A)または(C)を参照)。なお、端子31から供給される電圧切換タイミング信号の作成には、上述した理由から水平周期の信号が必要である。
【0019】
赤、緑、青(RGB)の3色を揃えて最終的に良好な画像を生成するために、コンバーゼンス装置が用いられている訳であるが、同一仕様の受像機でも機構系、光学系、その他電磁偏向回路のばらつき等によって、コンバーゼンス出力回路20の出力は一定とはならない。従って、数多く製造される投射型テレビジョン受像機の中には、電圧が高い±Vcc2電源を必要としないものや(コンバーゼンス出力が図2(B)に示されるような出力の場合)、逆に電圧が高い±Vcc2電源を必要とするもの(コンバーゼンス出力が図3(B)に示されるような出力の場合)が混在することになる。
【0020】
コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要とする場合は、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合、投射型テレビジョン受像機の画面が真っ暗になることから、異常を容易に検出することが出来る。
【0021】
一方、コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要としない場合でも、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合は、減電圧検出回路60にて+Vcc2の電圧低下が検出される。これにより減電圧検出回路60からは、OSD信号発生回路11から出力されるYs信号と同様な信号が出力され、OR回路61を介してRGB信号処理回路62に入力される。この場合、OSD信号発生回路11からはRGB信号出力が発生していないため、投射型テレビジョン受像機の画面は真っ暗になる(RGB信号処理回路62内の図示せぬ映像切換スイッチは、コンバーゼンス調整用のOSD信号を表示するように入力切換がなされるにもかかわらず、OSD信号発生回路11からのRGB信号入力がないために画面は真っ暗になる)。
【0022】
従って、本実施の形態によれば、コンバーゼンス出力回路20において電圧が高い±Vcc2電源を必要としない場合でも、何らかの原因で±Vcc2の電源回路の保護ヒューズ(図示せず)に異常が発生した場合、投射型テレビジョン受像機の画面が真っ暗になることで、上記異常を容易に検出することが出来る。
【0023】
ここで、図1の装置の減電圧検出回路60及びOR回路61は、例えば以下のような回路構成とすれば良い。図4は、図1の装置の減電圧検出回路60及びOR回路61の一実施態様を示す回路図である。図中、ZDは電源+Vcc2に接続されるツェナーダイオード、Rzはドライブ抵抗、Rb、Rbe,Rcは抵抗、Trはトランジスタ、D1、D2はダイオードである。ダイオードD1の一端には、調整用OSD信号発生回路11からのYs信号が入力され、ダイオードD1、D2の共通接続点は、RGB信号処理回路62に接続されている。なお、調整用OSD信号発生回路11からのRGB信号もRGB信号処理回路62に入力される。
【0024】
図4の回路の動作を以下に簡単に説明する。ツェナーダイオードZDの特性により、電源電圧+Vcc2が低下すると、トランジスタTrはオフとなり擬似的にYs(Vy)信号が出力される。通常はトランジスタTrはオンとなっており、トランジスタTrのコレクタは、グラウンド(GND)レベルとなる。Vy信号が出力されると、この信号はRGB信号処理回路62に入力され、CPT50の表示画面は画面をミュート状態にしたのと同様に真っ黒となる。すなわち、+Vcc2の電源ラインでヒューズ切れが生じた場合は、映像をミューティングすることにより、ヒューズ切れの検出を容易に行えることになる。
【0025】
なお、調整用OSD信号発生回路11からYs信号が出力された場合も、ダイオードD1を介してVy信号がRGB信号処理回路62に入力されることになる。この場合は、調整用OSD信号発生回路11からのRGB信号がRGB信号処理回路62内の図示せぬ上記切換回路を介してCPT50に供給される。
【0026】
本実施の形態によれば、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが出来る。
【0027】
なお、一般家庭の商用電源は、落雷等により瞬時電圧低下が発生することがある。投射型テレビジョン受像機のコンバーゼンス補正信号発生回路10では通常デジタル信号処理がなされており、この瞬時電圧低下により誤動作が発生してコンバーゼンス出力回路20の増幅回路21に損傷を与える恐れがある。しかしながら瞬時電圧低下発生時はポンプアップ電圧である+Vcc2も同時に瞬時電圧低下を起こすため、本実施の形態を利用することでコンバーゼンス補正信号発生回路10での瞬時電圧低下による誤動作がコンバーゼンス出力回路20の増幅回路21に損傷を与えるといったことを防ぐことが可能である。
【0028】
この発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ポンプアップ電圧の電源ライン保護ヒューズが切れていたとしても、それを容易に検知することが可能なコンバーゼンス出力装置を提供することが出来、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるコンバーゼンス出力回路の一実施の形態を示す回路ブロック図。
【図2】図1の装置のコンバーゼンス出力回路からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を説明するための波形図。
【図3】図1の装置のコンバーゼンス出力回路からのコンバーゼンス出力と電源電圧との関係を説明するための波形図。
【図4】図1の装置の減電圧検出回路及びOR回路の一実施の形態を示す回路図。
【符号の説明】
10: コンバーゼンス補正信号発生回路
20: コンバーゼンス出力回路
30、40: 電源切換回路
50: カラーピクチャーチューブ
51: コンバーゼンスヨーク
60: 減電圧検出回路
61: OR回路
62: RGB信号処理回路
Claims (3)
- カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路とを具備し、前記減電圧検出回路の検出出力により、前記電源切換回路での前記高い方の電源の異常を検知するよう構成したことを特徴とするコンバーゼンス出力装置。
- カラー受像管のコンバーゼンス補正用の信号を発生するコンバーゼンス補正信号発生回路と、高低2種類の電源電圧を切り換えて出力する電源切換回路と、前記コンバーゼンス補正信号発生回路から出力されるコンバーゼンス補正信号を前記電源切換回路から供給される電源電圧を用いて増幅する増幅回路と、前記電源切換回路での前記高い方の電源電圧の電圧低下を検出する減電圧検出回路と、この減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記カラー受像管に対し画像表示用の信号入力がなされないようにする制御手段とを具備したことを特徴とするコンバーゼンス出力装置。
- 請求項2記載のコンバーゼンス出力装置において、コンバーゼンス調整用の画像信号を発生可能な回路と、前記カラー受像管に供給される画像表示用の信号を通常画像にかかる信号から前記信号発生回路からのコンバーゼンス調整用の画像信号に切り換える切換手段とを具備し、前記制御手段は、前記減電圧検出回路にて前記高電源電圧の電圧低下が検出されたときに前記切換手段を切り換えて前記カラー受像管に対し通常画像にかかる信号入力がなされないように構成したことを特徴とするコンバーゼンス出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371269A JP2004207792A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | コンバーゼンス出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002371269A JP2004207792A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | コンバーゼンス出力装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004207792A true JP2004207792A (ja) | 2004-07-22 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002371269A patent/JP2004207792A/ja active Pending
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