JP2004207220A - 高圧放電ランプ、ランプソケットおよび照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプ、ランプソケットおよび照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離を確保し、始動電圧に対して十分な耐電圧を得たE11形相当の小形の口金19を使用する高圧放電ランプ11を提供する。
【解決手段】口金19の絶縁体42の端面に筒状のシェル取付部47を突設し、シェル取付部47の端面に筒状の接点部取付部48を突設する。シェル取付部47の周囲にシェル43を設け、接点部取付部48の先端にアイレット44を設ける。シェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離をX、発光管12の電極24,25間の距離をEとしたとき、E<X<8mmの関係を有する。シェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離Xを確保し、始動電圧に対して十分な耐電圧を得たE11形相当の小形の口金19を使用する高圧放電ランプ11を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、口金を有する高圧放電ランプ、この高圧放電ランプを接続するランプソケット、これら高圧放電ランプおよびランプソケットを用いた照明装置に関する。
従来、高圧放電ランプは、高効率、長寿命などの特性から多種多様のものが開発され、近年では、一般的なハロゲンランプなどに置き換えて使用できるようにするという要求から、一般的なハロゲンランプなどで用いられている例えばE11形の小形の口金を用いる小形の高圧放電ランプの開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−110030号公報(第4頁−第5頁、図1)
しかしながら、高圧放電ランプは、一般的なハロゲンランプなどと異なり、始動時に高電圧を印加する必要があるため、一般的なハロゲンランプなどで用いられているE11形の小形の口金では、シェルとこのシェルに対し反対電位にあるアイレットなどの接点部との間の絶縁体の沿面距離が短く、その沿面距離が発光管の電極間距離より短い場合もあることから、始動電圧に対する口金の耐電圧が十分でなく、その沿面距離間で異常放電を起こすおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、例えばE11形相当の小形の口金でも、シェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離を確保し、始動電圧に対して十分な耐電圧を得て、小形の口金を使用できる高圧放電ランプ、この高圧放電ランプを接続するランプソケット、これら高圧放電ランプおよびランプソケットを用いた照明装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の高圧放電ランプは、少なくとも一対の電極が封装されるとともに放電媒体が封入された発光管と;一方の電極と電気的に接続されるシェル、他方の電極と電気的に接続される接点部、シェルが取り付けられる筒状のシェル取付部およびこのシェル取付部の端面から突出し先端に接点部が取り付けられる筒状の接点部取付部が設けられた絶縁体を有する口金と;を具備する高圧放電ランプにおいて、口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離をX、発光管の電極間の距離をEとしたとき、E<X<8mmの関係を有するものである。
そして、この構成では、筒状の接点部取付部とすることにより、口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離をX、発光管の電極間の距離をEとしたとき、E<X<8mmの関係を満たすので、例えばE11形相当の小形の口金でありながら、口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離が発光管の電極間の距離より長く、始動電圧に対して確実な耐電圧が得られる。また、筒状の接点部取付部は、円筒、角筒、さらに錐体であってもよい。
請求項2記載の高圧放電ランプは、請求項1記載の高圧放電ランプにおいて、口金の接点部の最大外径をd、絶縁体の接点部取付部の最小外径をDとしたとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有するものである。
そして、この構成では、口金の接点部の最大外径をd、絶縁体の接点部取付部の最小外径をDとしたとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有するので、接点部がシェル側から離れ、耐電圧が高くなる。
請求項3記載のランプソケットは、請求項1または2記載の高圧放電ランプの口金のシェルが螺合接続されるシェル給電体と;請求項1または2記載の高圧放電ランプの口金の接点部が弾性的に接続される接点部給電体と;シェル給電体と接点部給電体との間に接点部取付部が挿通された挿通孔を有する絶縁仕切部を設け、シェル給電体および接点部給電体を支持する絶縁材料にて形成されたソケット本体とを具備しているものである。
そして、この構成では、請求項1または2記載の高圧放電ランプを接続するので、高圧放電ランプ用でありながら、例えばE11形相当の小形の口金を接続する小形のランプソケットの提供が可能となる。
請求項4記載のランプソケットは、請求項3記載のランプソケットにおいて、高圧放電ランプの口金の接点部取付部の最小外径をD、ソケットの絶縁仕切部の挿通孔の最小内径をAとしたとき、0.5<D/A<1.0の関係を有するものである。
そして、この構成では、高圧放電ランプの口金の接点部取付部の最小外径をD、ソケットの絶縁仕切部の挿通孔の最小内径をAとしたとき、0.5<D/A<1.0の関係を有するので、耐電圧の確保と挿通孔への接点部取付部の挿通のしやすさとのバランスが適切になる。
請求項5記載の照明装置は、器具本体と;器具本体に設けられた請求項3または4記載のランプソケットと;ランプソケットに接続される請求項1または2記載の高圧放電ランプとを具備しているものである。
そして、この構成では、例えばE11形相当の小形の口金を用いるハロゲンランプなどに置き換えて高圧放電ランプを使用した照明装置の提供が可能となる。
請求項1記載の高圧放電ランプによれば、口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離をX、発光管の電極間の距離をEとしたとき、E<X<8mmの関係を有するので、例えばE11形相当の小形の口金でありながら、口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離を発光管の電極間の距離より長くでき、始動電圧に対して確実な耐電圧を得ることができる。
請求項2記載の高圧放電ランプによれば、請求項1記載の高圧放電ランプの効果に加えて、口金の接点部の最大外径をd、絶縁体の接点部取付部の最小外径をDとしたとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有するので、接点部をシェル側から離し、耐電圧を高くできる。
請求項3記載のランプソケットによれば、請求項1または2記載の高圧放電ランプを接続するので、高圧放電ランプ用でありながら、例えばE11形相当の小形の口金を接続する小形のランプソケットを提供できる。
請求項4記載のランプソケットによれば、請求項3記載のランプソケットの効果に加えて、高圧放電ランプの口金の接点部取付部の最小外径をD、ソケットの絶縁仕切部の挿通孔の最小内径をAとしたとき、0.5<D/A<1.0の関係を有するので、耐電圧の確保と挿通孔への接点部取付部の挿通のしやすさとのバランスを適切にできる。
請求項5記載の照明装置によれば、例えばE11形相当の小形の口金を用いるハロゲンランプなどに置き換えて高圧放電ランプを使用した照明装置を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図6に第1の実施の形態を示し、図1は高圧放電ランプの一部を断面にした正面図であり、図2は高圧放電ランプの口金を示し、(a)は平面図、(b)は断面図であり、図3は高圧放電ランプの口金の接点部取付部およびアイレットの断面図、図4は高圧放電ランプの一部の平面図であり、図5は高圧放電ランプおよびランプソケットの部分断面図であり、図6は高圧放電ランプおよびランプソケットを用いた照明装置の一部断面図である。
図1に示すように、高圧放電ランプ11は、発光管12、この発光管12を支持する一対の接続導体13,14、発光管12の始動を容易にする一対の始動補助導体15,16、これら発光管12などを気密に収納する外管17、この外管17内の不純ガスを除去するゲッタ18、この外管17の一端に設けられたエジソンベースのE11形相当の口金19を有している。
発光管12は、例えば透光性セラミックス製の放電容器21を有し、この放電容器21には、放電空間を形成する略球形の発光部22およびこの発光部22の両端から突出する一対の細管部23が一体形成されている。放電容器21は、少なくとも発光部22が、例えば、サファイヤなどの単結晶金属酸化物や、半透明の気密性アルミニウム酸化物(アルミナ)、イットリウム−アルミニウム−ガーネット(YAG)、イットリウム酸化物(YOX)などの多結晶金属酸化物や、アルミニウム窒化物(AIN)などの多結晶非酸化物で形成されている。放電容器21の透光性とは、放電によって発生した光を透過して外部に出力する光透過性であり、透明に限らず、光拡散性を有していてもよい。
放電容器21内には所定の距離Eをもって対向配置される一対の電極24,25が封装されている。これら電極24,25は、例えば、タングステン、レニウムなどの耐ハロゲン性を有する金属製で、細管部23に位置する軸部26およびこの軸部26の先端に巻かれ発光部22に位置する電極コイル27をそれぞれ有している。
放電容器21の各細管部23に各電極24,25に接続された給電導体28,29が封装されている。これら給電導体28,29は、例えば、ニオブ(Nb)やタンタル(Ta)などの水素酸素透過性金属製で、一端が例えばサーメットなどの中間部材を介して各電極24,25に接続固定され、他端が各細管部23の端部から外部に突出され、シール30によって封着されている。なお、サーメットなどの中間部材も給電導体28,29の一部として構成されている。
放電容器21内には放電媒体31が封入されている。この放電媒体31は、少なくとも、始動性ガスおよび緩衝ガスなどの希ガス、金属ハロゲン化物およびアマルガムなどの発光物質を含み、点灯中に約1気圧以上の圧力となるように封入されている。希ガスは、ネオンとアルゴンとの混合ガスが好適であるとともに、例えば60〜600torr封入することが好適である。60torr以下ではパッシェン曲線にもあるように放電始動が困難になり、600torr以上では始動電圧が高くなり、口金19の耐電圧を超えてしまう。
また、接続導体13,14は、例えばモリブデン線が用いられ、一端が外管17の一端から外部に突出する状態でその外管17の一端に封装され、一方の接続導体13の他端が一方の電極24側の給電導体28に溶接などによって接続固定され、他方の接続導体14の他端が他方の電極25側の給電導体29に溶接などによって接続固定されており、外管17内の発光管12に対して電気的に接続するとともに外管17内の発光管12を支持している。
また、始動補助導体15,16は、例えばモリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)などの高融点金属製で、発光管12の各細管部23の外周に例えば4ターン巻回されて各電極24,25に近接配置されたコイル部33をそれぞれ有し、これら各コイル部33が近接配置された各電極24,25の電位に対して異なる電位の給電導体28,29側にそれぞれ接続されている。
すなわち、一方の始動補助導体15は、コイル部33の先端部33a側が電極24に近接配置され、電極24から離れたコイル部33の基端部33bに設けられた略L字形の支持部34が給電導体29に溶接などによって接続固定されている。他方の始動補助導体16は、コイル部33の先端部33a側が電極25に近接配置され、電極25から離れたコイル部33の基端部33bに設けられた支持部35が接続導体13に溶接などによって接続固定されている。各支持部34,35は、コイル部33と一体形成しても、別体で溶接などによって接続固定してもよいが、一体の場合には、部品点数を削減し、コストを低減できるとともに作業性を向上できる。
各始動補助導体15,16の径は0.5mm未満のものが好ましく、好適には0.2mm〜0.3mmのものがよい。0.5mm以上では、細管部23から熱を奪い、高圧放電ランプ11の光学特性が著しく低下し、また、0.2mm以下では、作業性が悪く、したがって、0.2mm〜0.3mmでは、高圧放電ランプ11の点灯特性を損なうことなく、始動電圧を低減することができる。
各始動補助導体15,16は、始動時に、近接している電極24,25との間に補助放電が生じさせ、電極間24,25での放電を容易にする。
各始動補助導体15,16のコイル部33の先端部33aがエッジ形状のままでは、外管17内に配置される他方の電位の部材、つまり他方の電位のコイル部33、接続導体13,14、ゲッタ18などとの間で異常放電が生じるため、この異常放電を防止するための放電防止部36が形成されている。この放電防止部36は、他方の電位のコイル部33に対して非エッジ形状となるように反対方向へ向けて略L字形に折曲したいわゆる鍵形状に形成している。
図4に示すように、各始動補助導体15,16のコイル部33の先端部33aおよび基端部33bは、反対の電位の接続導体13,14に対する角度をθとしたとき、30°≦θ≦180°の関係に配置される。ゲッタ18側に配置される始動補助導体15のコイル部33の先端部33aおよび基端部33bは、ゲッタ18と反対側に配置される。
また、図1に示すように、外管17は、例えば、硬質ガラス、半硬質ガラス、石英ガラスか、あるいは透光性セラミックスガラスなどで筒状に形成されており、基端には接続導体13,14を封装するピンチシール部39が形成され、先端にはピンチシール部39を形成するとともに外管17内を排気した後に封止された排気チップオフ部40が形成されている。外管17内は、真空、あるいは、例えば窒素、アルゴンなどの不活性ガスが封入されている。
また、ゲッタ18は、例えばジルコニウム−アルミニウム(ZrAl)合金製で、一方の接続導体13に溶接などによって固定されている。
また、口金19は、図1ないし図3に示すように、絶縁体42、この絶縁体42に設けられた導電性を有するシェル43、このシェル43に対し反対電位におかれる接点部Sとしてアイレット44および銀ろう(金属溶着部)45を有している。
絶縁体42は、例えば、ステアタイト(MgO,SiO2)やアルミナ(Al23)などの絶縁セラミックスで一体形成されており、略筒状のケース部46を有し、このケース部46に外管17のピンチシール部39が挿入されるとともに例えば無機質接着剤によって接着固定される挿入部46aが形成されている。ケース部46の端面にケース部46より小径で略筒状のシェル取付部47が突出形成され、このシェル取付部47の端面にシェル取付部47より小径で略筒状の接点部取付部(アイレット取付部)48が突出形成されている。シェル取付部47および接点部取付部48内には挿入部46aに連通する挿通孔47a,48aが形成されている。ケース部46の端面には接続導体13,14の一方をシェル取付部47側に引き出す引出孔46bが形成されている。
シェル43は、導電性を有する金属製で、雄ねじである螺旋状のねじ山49を有する略筒状に形成されており、シェル取付部47の周囲に嵌合されてかしめ固定されており、接続導体14が引出孔46bを通じてシェル取付部47側に引き出されてシェル43にかしめ、溶接などにより電気的に接続されている。
アイレット44は、導電性を有する金属製で、接点部取付部48の挿通孔48a内に圧入固定される略筒状の嵌め込み部44a、接点部取付部48の先端面にかしめられる略環状の接続部44bを有し、接点部取付部48の先端に固定されている。接続導体13が接点部取付部48内を通じてアイレット44内に引き込まれ、この接続導体13がアイレット44に銀ろう45を用いた溶接により電気的に接続されている。その他、接続導体13に導入線をプラズマなどによって溶接させたものをアイレット44に銀ろう45を用いて溶接させる方法がある。アイレット44の最大外径がd、接点部取付部48の最小外径がDのとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有している。d/Dが1.0以上の場合には、シェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離が短くなり、また、d/Dが0.6より小さい場合には、接点部取付部48に対するアイレット44の固定強度が弱くなる。したがって、0.6<d/D≦1.0の関係を有することにより、アイレット44をシェル43側から確実に離し、耐電圧を高くできるとともに、接点部取付部48に対するアイレット44の固定強度を確保できる。
口金19のシェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離がX、発光管12の電極24,25間の距離がEのとき、E<X<8mmの関係を有している。沿面距離Xが発光管12の電極24,25間の距離Eより小さい場合には口金19で異常放電が発生しやすくなり、8mm以上の場合には口金19が大型化してしまってE11形相当に構成できない。したがって、E<X<8mmの関係を有することにより、E11形相当の小形の口金19でありながら、口金19のシェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離Xを発光管12の電極24,25間の距離より長くでき、始動電圧に対して確実な耐電圧を得ることができる。
そして、高圧放電ランプ11は、例えば、発光管12の発光部22の内径が5mm、外径が6mm、全長が33.3mm、電極24,25間の距離が3.4mmで、発光管12内にNaI−TlI−DyI3の金属ハロゲン化合物が2.0mg、水銀が2.0mg、Ne−Ar3%ガスが300torr封入されている場合、ランプ電力は20Wである。
また、シェル43の内径が7.5mm、接点部取付部48の長さが5mm、接点部取付部48の外径が3.5mm、アイレット44の外径が2.8mmのとき、シェル43とアイレット44との間の絶縁距離は7.35mmである。
このとき、接点部取付部48の外径はシェル43の内径の1/2以下であることが好ましい。
このように、高圧放電ランプ11では、口金19の絶縁体42に略筒状のシェル取付部47およびこのシェル取付部47の端面から突出する略筒状の接点部取付部48を設け、シェル取付部47の周囲にシェル43を、接点部取付部48の先端にアイレット44をそれぞれ設けたので、E11形相当の小形の口金19でも、シェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離Xを確保でき、始動電圧に対して十分な耐電圧が得られることから、小形の口金19を使用した高圧放電ランプ11を提供できる。
次に、図5に示すように、高圧放電ランプ11を接続するランプソケット51は、例えば、ステアタイト(MgO,SiO2)やアルミナ(Al23)などの絶縁セラミックスで形成された絶縁性を有するソケット本体52を有し、このソケット本体52には高圧放電ランプ11の口金19を接続する接続部53が形成されている。
接続部53は、一端が開口する略円筒状に形成され、この開口側内縁に口金19のシェル43が着脱可能に螺着接続されるシェル給電体としての受金54が取り付けられている。接続部53の軸方向の中間部には絶縁仕切部55が一体に形成され、この絶縁仕切部55の中央に接点部取付部48が挿通可能とする挿通孔56が形成されている。挿通孔56に対向する位置には、スプリング57により挿通孔56へ向けて付勢されていて挿通孔56を挿通した接点部取付部48の先端のアイレット44と接触する接点部給電体としての接点板58が配置されている。
接点部取付部48の最小外径がD、挿通孔56の最小内径がAのとき、0.5<D/A<1.0の関係を有している。D/Aが0.5以下では、接点部取付部48と挿通孔56との間の隙間が大きく、耐電圧が低下し、また、D/Aが1.0以上では、接点部取付部48と挿通孔56との隙間が小さく、接点部取付部48を挿通しにくくなる。したがって、0.5<D/A<1.0の関係を有することで、耐電圧の確保と接点部取付部48の挿通のしやすさとのバランスを適切にできる。好適にはDとAとの隙間は1mm以内が望ましい。
そして、ランプソケット51では、E11形相当の小形の口金19を備えた高圧放電ランプ11を接続できる。
ここで、絶縁破壊電圧値を本実施の形態の口金19と従来の口金とで比較する。従来例として、シェルとアイレットとの間の絶縁距離が3.9mmのE11形口金、絶縁仕切部の挿通孔の内径が6mmのソケットを使用した。測定は、口金をソケットに装着した状態で、シェルとアイレットとの間に電圧を印加して絶縁破壊電圧を測定した。検出電流は5mAとした。測定結果は、表1のとおりであった。

Figure 2004207220
次に、図6に、高圧放電ランプ11およびランプソケット51を用いる照明装置61を示す。この照明装置61は、スポットライトであり、前面を開口した器具本体62を有し、この器具本体62の内部にランプソケット51が取り付けられ、このランプソケット51の前方にはランプソケット51に接続された高圧放電ランプ11の光を前方へ反射させる反射鏡63が配置され、この反射鏡63の前方には遮光筒64が配置され、この遮光筒64の前面に前面ガラス65が取り付けられている。器具本体62は、取付ブラケット66によって例えば天井面などの取付面に取り付けられ、光の照射方向を任意に調整可能としている。取付ブラケット66側には、高圧放電ランプ11に給電して点灯させる図示しない点灯装置が配設されている。
そして、照明装置61では、E11形口金を用いるハロゲンランプなどに置き換えて、高効率、長寿命の高圧放電ランプ11を使用できる。
また、図7および図8には第2の実施の形態を示すものであって、口金19の接点部取付部48の先端に設ける接点部Sとして、アイレット44などに代えて、接点部取付部48の先端に例えば銀ろうなどの導電性を有する金属を溶着した金属溶着部69を固着形成した高圧放電ランプ11を示す。金属溶着部69を固着形成するときには、接続導体13が接点部取付部48内の先端側まで導かれていて金属溶着部69で固着形成する。
この高圧放電ランプ11の場合にも、金属溶着部69の最大外径がd、接点部取付部48の最小外径がDのとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有している。このとき、図8に示すように、金属溶着部69は、円形にならないとともに接点部取付部48と同心円にもならないが、金属溶着部69と接点部取付部48の周面と間隔xが最も小さい金属溶着部69の最外径部69aを、接点部取付部48の中心を基準とした金属溶着部69の最大外径dとする。
そして、この高圧放電ランプ11の場合にも、口金19のシェル43と金属溶着部69との間の絶縁体42の沿面距離がX、発光管12の電極24,25間の距離がEのとき、E<X<8mmの関係を有し、E11形相当の小形の口金19でありながら、口金19のシェル43とアイレット44との間の絶縁体42の沿面距離Xを発光管12の電極24,25間の距離より長くでき、始動電圧に対して確実な耐電圧を得ることができる。
なお、各始動補助導体15,16のコイル部33の先端部33aに設けられる放電防止部36は、略L字形に折曲したいわゆる鍵形状に限らず、図9の第3の実施の形態に示すように、コイル部33の先端部33aを折り返してもよく、また、図10の第4の実施の形態に示すように、コイル部33の先端部33aを球形状に形成してもよい。いずれの場合にも、コイル部33の先端部33aを外管17内に配置される他方の電位の部材に対して非エッジ形状にでき、その他方の電位の部材との間で異常放電が生じて損傷するのを防止できる。
また、各始動補助導体15,16の各電極24,25から離れた端部に支持部34,35を設けていたが、各電極24,25に近い端部に支持部34,35を一体または別体に設けてもよく、この場合には、各電極24,25から離れた端部に放電防止部36をそれぞれ設ける。
なお、高圧放電ランプは、外管を反射鏡とこの反射鏡の前面を閉塞する前面カバーとで構成したミラータイプにも適用できる。
本発明の第1の実施の形態を示す高圧放電ランプの一部を断面にした正面図である。 同上高圧放電ランプの口金を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 同上高圧放電ランプの口金の接点部取付部およびアイレットの断面図である。 同上高圧放電ランプの一部の平面図である。 同上高圧放電ランプおよびランプソケットの部分断面図である。 同上高圧放電ランプおよびランプソケットを用いた照明装置の一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す高圧放電ランプの一部を断面にした正面図である。 同上高圧放電ランプの口金の接点部取付部の先端を示す底面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す高圧放電ランプの始動補助導体の一部の正面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す高圧放電ランプの始動補助導体の一部の正面図である。
符号の説明
11 高圧放電ランプ
12 発光管
19 口金
24,25 電極
31 放電媒体
42 絶縁体
43 シェル
47 シェル取付部
48 接点部取付部
51 ランプソケット
52 ソケット本体
54 シェル給電体としての受金
55 絶縁仕切部
56 挿通孔
58 接点部給電体としての接点板
61 照明装置
62 器具本体
S 接点部

Claims (5)

  1. 少なくとも一対の電極が封装されるとともに放電媒体が封入された発光管と;
    一方の電極と電気的に接続されるシェル、他方の電極と電気的に接続される接点部、シェルが取り付けられる筒状のシェル取付部およびこのシェル取付部の端面から突出し先端に接点部が取り付けられる筒状の接点部取付部が設けられた絶縁体を有する口金と;を具備する高圧放電ランプにおいて、
    口金のシェルと接点部との間の絶縁体の沿面距離をX、発光管の電極間の距離をEとしたとき、E<X<8mmの関係を有する
    ことを特徴とする高圧放電ランプ。
  2. 口金の接点部の最大外径をd、絶縁体の接点部取付部の最小外径をDとしたとき、0.6<d/D≦1.0の関係を有することを特徴とする請求項1記載の高圧放電ランプ。
  3. 請求項1または2記載の高圧放電ランプの口金のシェルが螺合接続されるシェル給電体と;
    請求項1または2記載の高圧放電ランプの口金の接点部が弾性的に接続される接点部給電体と;
    シェル給電体と接点部給電体との間に接点部取付部が挿通された挿通孔を有する絶縁仕切部を設け、シェル給電体および接点部給電体を支持する絶縁材料にて形成されたソケット本体と;
    を具備していることを特徴とするランプソケット。
  4. 高圧放電ランプの口金の接点部取付部の最小外径をD、ソケットの絶縁仕切部の挿通孔の最小内径をAとしたとき、0.5<D/A<1.0の関係を有することを特徴とする請求項3記載のランプソケット。
  5. 器具本体と;
    器具本体に設けられた請求項3または4記載のランプソケットと;
    ランプソケットに接続される請求項1または2記載の高圧放電ランプと;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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