JP2004205184A - 園芸用施設の加温装置及び加温方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】園芸施設内を汚染させず地表面から施設全体に亘って均等に加温でき、且安価な維持費用で促成化による早期出荷と高品質で安全な農作物を生産しえる園芸施設の加温装置及び加温方法を提供する。
【構成】太陽光を受光反射させる受光反射板の反射集光部位に、加温媒体を貯留し加温させる太陽光加温器と、該太陽光加温器で加温された加温媒体を再加温調整し且施設への移送と且還流させる加温調整槽と、加温調整槽より施設内に移送させるために断熱被覆管よりなる落差管路及び移送ポンプ管路からなる循環管路と、支持基材にその内部に加温媒体が流通循環できる放熱管が所要の間隔を以ってその両側が交互に曲折されて支持配位され、且放熱管端縁に設けられた嵌合部により適宜数が連結連接されて施設内に敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体と、加温媒体を給入する給入ポンプや供出する電磁弁若しくは移送ポンプの作動、或いは加温調整槽の加温部の通電遮断をマイクロコンピューターで操作制御させる制御回路とにより構成される園芸施設の加温装置及び加温方法。
【選択図】 図1
【構成】太陽光を受光反射させる受光反射板の反射集光部位に、加温媒体を貯留し加温させる太陽光加温器と、該太陽光加温器で加温された加温媒体を再加温調整し且施設への移送と且還流させる加温調整槽と、加温調整槽より施設内に移送させるために断熱被覆管よりなる落差管路及び移送ポンプ管路からなる循環管路と、支持基材にその内部に加温媒体が流通循環できる放熱管が所要の間隔を以ってその両側が交互に曲折されて支持配位され、且放熱管端縁に設けられた嵌合部により適宜数が連結連接されて施設内に敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体と、加温媒体を給入する給入ポンプや供出する電磁弁若しくは移送ポンプの作動、或いは加温調整槽の加温部の通電遮断をマイクロコンピューターで操作制御させる制御回路とにより構成される園芸施設の加温装置及び加温方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は果樹や果菜、蔬菜或いは花存等の施設栽培において該施設内を清浄な環境を保持しつつ加温を図り、促成化による早期出荷と高品質且安全な栽培生産を可能となす、園芸施設の加温装置及び加温方法に関する。
【0002】
【従来技術】
果樹を初め果菜や蔬菜或いは花卉等の生産は、古くは自然条件下において生産がなされてきたものであるが、成長経済とともにその消費量の増大化に伴い、自然条件下における栽培では風雨を初め降霜や低温等育成条件の激変或いは鳥類による食害や病害虫の異常発生等により生産が著しく不安定であることから、主に果菜や蔬菜或いは花卉等においては温室や特にはビニールハウス等の施設を構築して栽培をなす所謂施設園芸化が早くから積極的に採用されてきた。
【0003】
而して今日に至っては農産物の自由化に伴い季節性を超えた多種多様の農作物が輸入され、且情報化に伴い消費者もより早期に出荷され高品質且安全な農作物を選択的に購買しうる購買行動が拡大化されている。
これがため近年においては果樹、果菜、蔬菜或いは花存栽培等の園芸施設内に加温装置を配設して加温促成化による早期出荷と高価格生産への転換が図られつつある。
【0004】
然るに現状における加温装置は、これら園芸施設付近には配電手段が存在しない場合が極めて多いこととも相俟って、専ら重油バーナーを燃焼させその燃焼高温空気を施設内に送風拡散せしめて加温を図るものであって、かかる重油ボイラーによる加温手段においては施設面積が少なくとも300乃至600m2以上に及ぶ広面積であることから、該重油ボイラーからの燃焼高温空気を極めて高温度で放出させる必要があり、これがため施設内の広さ方向に大きな温度勾配が発生するばかりか、該重油ボイラーから送風される高温燃焼空気は送風距離とともに施設上方に上昇しやすく、反面促成化を図るうえからは地温の上昇が極めて重要なものの、かかる重油ボイラーでは地表近傍の加温が十分になされず特に丈長の短かい葉菜類の育成には十分な加温促成化が図れぬ問題も抱えている。
【0005】
加えて重大なことは重油の燃焼に伴い燃焼排ガス即ち特にはCOxやNOx、HC等が多量に排出されるばかりか燃焼過程ではダイオキシンも発生し且これらが閉鎖空間としての施設内に拡散滞留されるため、育成される農作物にこれらが多量に付着し若しくは吸着され、従って安全な農作物の生産とは全く逆行する結果となるばかりか、環境汚染も増長される結果となる。而も施設の面積によっては膨大量の重油の保管管理費用に加えて燃焼費用も莫大なものが強いられる等の問題を内在している。
【0006】
発明者はかかる問題を解決するため研究を重ねた結果、太陽光線を効率的且効果的に受光反射させて加温媒体を適宜温度に加温し、更には加温調整槽で所要の温度に加温のうえ、施設内に連接連結して敷設若しくは埋入立設させた放熱ユニット体内を流通循環させることで、施設内の地表面や低部位を含めた全体を清浄な状態で均等に而も安価に加温しえることを想到し本発明に至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
即ち本発明は、園芸施設内を汚染させることなく地表面から施設全体に亘って均等に加温ができ、且安価な維持費用で促成化による早期出荷と高品質で安全な農作物を生産しえる、園芸施設の加温装置及び加温方法を提供することにある。
【0008】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は太陽光線を受光反射する受光反射板の集光部位に、所要量の加温媒体を貯留しえ且該集光された太陽光を効率良く而も効果的に吸収させて加温を図るうえから、太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材を用い若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンクを用いるとともに、該貯留タンクの一方側には加温媒体を給入させる給入ポンプ及び給入管が、並びに他方側には加温媒体を供出させる電磁弁が設けられて太陽光加温器が形成されている。
そしてこの太陽光加温器で加温された加温媒体は更に所要温度に加温調整を図るため、太陽光発電電力により若しくは一般電力により発熱しえる加温部がその内部に配備されて加温調整槽が形成されている。
【0009】
加温調整槽で所要の温度に加温された加温媒体は、施設内に連結連接され敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体の放熱管内をその落差圧若しくは移送ポンプの移送圧により流通循環させるため、断熱被覆管が用いられ且逆流防止のための電磁弁よりなる落差管路及び移送ポンプ管路とからなる循環管路とにより移送されて流通循環がなされる。
【0010】
かくして循環管路により流通循環される加温媒体は、所要の形状及び面積からなる支持基材に挟持され若しくは支持基材の一側面に支持配位され、その内部に加温媒体が流通され且放熱されるよう該支持基材面積内を所要の間隔を以って、その両側が交互に曲折され一体的に連通される放熱管が配位されており、而もこの連結連接されるそれぞれの放熱ユニット体に加温媒体が流通され循環されるよう、放熱管の端縁がそれぞれ嵌合自在に連結しえるように嵌合部が設けられた放熱ユニット体と給入ポンプや移送ポンプ並びに電磁弁の作動及び加温部の通電遮断をマイクロコンピューターにより操作制御させる制御回路とから構成される、園芸施設の加温装置及び加温方法の構成に存する。
【0011】
更には太陽光を効率良く受光させ貯留タンク内の加温媒体を有効に加温させるため太陽光加温器の受光反射板の前部に、該受光反射板に受光させた太陽光を一次集束させて高温度で受光させるための透光性素材からなり、全体に亘って微細なレンズ加工が施された一次集光板を設けた構成、或いは受光反射板により照射される太陽光を吸収のうえ遠赤外線に変換再放射させ、貯留タンク内の加温媒体の加温効果を高めるために貯留タンクの形成素材若しくは該貯留タンクに塗着される塗料に、3乃至15%重量割合で遠赤外線放射セラミックス粉体が3乃至15%重量割合で配合されてなる構成に存する。
【0012】
【作用】
本発明は上述の如き構成を用いてなるため以下のような作用を有する。即ち太陽光の受光反射板による反射集光部位に所要容量の加温媒体を貯留しえ且太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材で形成され、若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンクが設けられ、更には受光反射板の前部に該受光反射板に受光させた太陽光を一次集束させる微細なレンズ加工が施された一次集束板が設けられ、或いは貯留タンク形成素材若しくは貯留タンクに塗着される塗料に遠赤外線放射セラミックス粉体が3乃至5%重量割合で配合されてなるため、晴天時はもとより曇天時においても効果的に貯留タンクが加温され、貯留される加温媒体が高温度に加温される。
【0013】
そして太陽光加温器で加温された加温媒体は、更に加温調整槽において施設内の加温条件に適合するように太陽光発電電力若しくは一般電力による加温部で加温されるため、外気温の変動に対しても施設内の加温条件が調節できるとともに、この加温された加熱媒体が落差圧若しくは移送ポンプ圧により断熱被覆されてなる循環管路に移送されるため放熱が防止され、且施設内には所要の形状及び面積の支持基材に挟持され若しくはその一側面に適宜支持配位され、且その両側が交互に曲折されて一体的に連通される放熱管が配位された放熱ユニット体が適宜数連結連接されて敷設若しくは埋入立設されたうえ、その放熱管内に流通循環されるため施設内の地表面や低温度となりやすい低部位より均等に加温がなされるとともに放熱ユニット体からの放熱により加温させるため施設内の汚染も発生することがない。
【0014】
【実施例】
以下に本発明実施例を加温装置の図面に基づき詳細に説明すれば、図1は本発明加温装置の使用態様説明図、図2は太陽光加温器の説明図であって、太陽光加温器1は太陽光を効率良く受光反射させて特には冬期低温状況下に施設内全体を均等に加温させるうえから、加温媒体2を十分な流通循環量で且可能な限り高温度に加温させる必要がある。
そこで太陽光を集光させ且反射させるための集光反射板1Aが設けられてなるもので、該集光反射板1Aは受光した太陽光を再反射させ而もその再反射光を集光させて効率良く加温させるため、その表面が鏡面加工され若しくはアルミ箔等の反射材が積層されてなり、且凹面形状に形成されている。
【0015】
更に集光反射板1Aにより再反射された反射光の集光部位には、加温媒体2が貯留され加温させるための貯留タンク1Bが配設されている。
この貯留タンク1Bは集光反射板1Aにより反射される太陽光の広い波長領域、即ち可視光や赤外光或いは紫外光を吸光し熱エネルギーに変換させるための顔料が配合された素材により形成され、若しくは塗着される塗料に該顔料が配合された塗料が使用される。
加えて太陽光による加温においては、寒冷地の冬期の如く曇天や降雪の多い地域では太陽光の強度も弱く従ってかかる問題に対処するうえから図3に示すように太陽光の集光反射板1Aの前部に透光性素材からなり、その全体に亘って微細なレンズ加工10Cが施されてなる一次集光板1Cを配設せしめて、集光反射板1Aに強い太陽光を受光させる手段を用いることが望ましく、或いは貯留タンク1Bを形成する素材若しくは塗着される塗料に遠赤外線放射セラミックス粉体1Eを3乃至15%重量割合で配合し、放射される遠赤外線により加温媒体2を効率良く加温させる手段も採用される。遠赤外線放射セラミックス粉体1Eの具体的なものとしては酸化珪素に酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル等の遷移元素酸化物を3乃至10%程度配合して焼成したものが挙げられる。
【0016】
かかる場合において貯留タンク1Bの形成素材若しくは塗着される塗料に配合される太陽光の広範な波長領域を吸光しえる顔料としてはカーボンブラックや紫外線吸収剤としてサルチル酸誘導体や2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体が挙げられ、且カーボンブラックの配合量としては略1.0乃至5.0%重量割合及び紫外線吸収剤としては略0.5乃至3.0%重量割合が望ましい。加えて集光反射板1Aの前部に配設される一次集光板1Cは、耐風圧や降雪重量にも十分対抗しえ且透光性に優れるものが要請されるため、一般的にはガラス材が好適であるが軽量化のうえからはアクリル樹脂板材やポリカーボネート樹脂板材も使用できる。更に加温媒体2は水や不凍液が安価であるが加温後の蓄熱性のうえからはグリセリン水溶液等が極めて好適である。
【0017】
そして当然ながら貯留タンク1B内で加温された加温媒体2は施設内を流通循環させるために供出されるものであるから、該貯留タンク1Bの両端の一方側には還流された加温媒体2を該貯留タンク1B内に給入させ、而して太陽光とによる加温をなすうえから給入管10Bと給入ポンプ6Dが、更に他方側には供出管11Bと供出を制御する電磁弁6Cが付帯されている。
【0018】
太陽光加温器1の貯留タンク1Bで加温された加温媒体2は、施設内の加温条件に合せて流通循環させるため所要の加温温度に調整を図ること、及び施設内を流通循環させた加温媒体2を還流させるための加温調整槽3に一旦貯留される。即ち太陽光加温器1における太陽光の加温は、天候条件により加温状態も大きく変動するものであり、反面施設内の加温は略安定した加温条件で加温されることが望まれる。これがため該加温調整槽3内には、太陽光発電電力4Aや一般電力4Bにより再加温調整の可能な加温部3Aが配備されている。この加温部3Aは特段の制約はなく低電力で加温できるものであれば使用可能で、一般的には耐水電熱ヒーター30Aが好都合である。
【0019】
そしてかかる加温部3Aや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6Cや給入ポンプ6D等の作動電力として太陽光発電電力4Aを用いる場合には、一般的太陽光発電で既に利用されてなる如く、太陽電池セル40Aを所要の発電電力を起電しえるよう所要数を連結させて太陽電池モジュール41Aとなしたうえ受光しえる位置に立設させ、起電された電力を蓄電部42Aに蓄電させる手段で良いが、特に厳寒地域の如く外気温が異常に低下する地域の施設においては、該加温調整槽3による再加温が要請されるため、加温部3Aに大きな電力が必要となるため一般電力4Bの併用が望まれる。太陽光発電電力4Aの電圧は耐水電熱ヒーター30Cや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6C等の使用電圧により決定されるが、一般電力4Bとの併用においては100Vで発電させることが電力回路を簡便となすうえから望ましい。
【0020】
更に加温調整槽3は、太陽光加温器1による加温媒体2を再加温させ或いは施設内へ該加温媒体2の流通循環と還流を図る機能を保持させるものであるから、外気温に直接影響されぬよう施設内の適宜場所に配設させることが望まれる。
【0021】
かくしてなる加温調整槽3からは、施設内に所要面積で連結連接されて敷設され若しくは埋入立設される放熱ユニット体7に、加温媒体2を流通循環させ且還流させるための循環管路5が連結設置されている。
この循環管路5は加熱媒体2の放熱ロスをなるべく少なくするため、図4に示す如く断熱被覆60が施されてなる断熱被覆管6が使用されるもので、且放熱ユニット体7に加温媒体2を流通循環させる手段として、加温調整槽3と放熱ユニット体7とに落差圧を利用して流通循環させる落差管路5Aと、移送ポンプ6Aにより強い移送ポンプ圧を付加せしめて流通循環させる移送ポンプ管路5Bとが併設されている。
【0022】
即ちかかる理由は、施設はその設置場所により気温が大きく異なるばかりか、栽培対象により施設面積や容積も異なり、多数枚に亘る放熱ユニット体7が使用される場合には流通循環圧も大きくなり、高い流通循環圧力や多量の加温媒体2の流通循環が要請されることによるものである。
かかる場合に本発明は比較的一般電力4Bが確保しにくい山間等で使用される場合には、加温部3Aや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6C等の作動電力を太陽光発電電力4Aに依拠することとなるから、成可く電力消費を削減させるうえからも落差管路5Aによる流通循環が望まれる。従って加温調整槽3は施設内の高部位に配設させて、放熱ユニット体7との落差力を大きくすることが望ましい。更に当然のことながら太陽光加温器1の貯留タンク1Bへの加温媒体2の給入のための給入ポンプ6Dや供出を制御する電磁弁6C或いは落差管路5Aへの逆流防止の電磁弁6C、及び移送ポンプ管路5Bには移送ポンプ6Aが設けられている。
【0023】
循環管路5により移送される加温媒体2は施設内に適宜数で連結連接され敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体7内を流通循環されることにより、該放熱ユニット体7の外表面より緩やかに放熱されて施設内の地表面や低部位から均等に加温され施設全体の加温が図られる。
この放熱ユニット体7は、図5に示すように所要の形状及び大きさの支持基材7Aに、該支持基材7Aの面積内で且その内部に加温媒体2が流通しえ、而もその両側が所要の間隔を以って交互に曲折されてなる放熱管7Bが一体的に連通するよう支持配位されている。かかる場合に支持基材7Aの素材としては、放熱ユニット体7が連結連接されて水平状に敷設される場合には、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル或いは塩化ビニルやポリ酢酸ビニル樹脂等の柔軟なフィルム材が好適であり、且放熱ユニット体7が施設内に埋入立設させて使用する場合には、これら素材の硬質フィルム材が望ましい。
【0024】
更に該放熱ユニット体7に支持配位される放熱管7Bは、放熱性が高いと施設内全体に流通循環される前に加温媒体2が著しく降温化されて施設全体の加温性が阻害されるため放熱住の緩慢な素材が好適なことから、具体的素材としてはポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル或いはポリ塩化ビニルやポリ酢酸ビニル樹脂よりなる肉薄の管体70Bが用いられ、熱加工により交互に曲折させたものが使用される。加えて該放熱管7Bの内径は連結連接される放熱管7Bの総放熱管長や、移送され流通させる加温媒体2の流通量等により具体的に決定されるが、施設面積において略300乃至500m2程度の場合では、略6乃至12mm程度で十分使用に供しえる。
【0025】
支持基材7Aに放熱管7Bを支持配位させる手段としては、図6のAに示すように放熱管7Bを支持基材7Aにより挟持させる方法や、図6のBに示すように支持基材7Aの一側面に放熱管7Bを融着支持させる方法とが提案されるもので、支持基材7Aにより挟持させる場合には、放熱管7Bを挟んで支持基材7A相互をウエルダー等により融着7Cさせ、更に支持基材7Aの一側面に放熱管7Bを融着支持させる場合には、支持基材7Aと放熱管7Bとの接合部分を融着7Cさせることで容易になしえる。
【0026】
そして放熱ユニット体7は使用する施設設置場所の気象条件や面積、栽培される農作物等の相違によっても所望の加温条件が発揮されるよう所要数が連結連接のうえ使用されるもので、図7のAには放熱ユニット体7が敷設使用された状態が示されてなり、更に該図7のBには放熱ユニット体7が埋入立設使用される状態が示されている。
加えて該放熱ユニット体7は敷設や埋入立設に際して小面積のものでは連結連接作業が繁雑となることから小さなものでも1.8m2から大きなものでは18乃至20m2程度の面積のものが作業性のうえで有利である。
【0027】
更に該放熱ユニット体7は連結連接されて敷設若しくは埋入立設されるため、連結連接されたそれぞれの放熱ユニット体7内を加温媒体2が流通循環され、且この連結連接を容易に而も連結部分より加温媒体2が漏出せぬよう連結を図ることが要請される。
これがため図8に示すように放熱ユニット体7の放熱管7Aの端縁には、連接される他方の放熱ユニット体7の放熱管7Aの端縁とが嵌合連結しえるよう、一方側の端縁には嵌合雄部71Aが、他方側の端縁には嵌合雌部71Bからなる嵌合部71を形成し、一方の放熱ユニット体7の嵌合雄部71Aには他方の放熱ユニット体7の嵌合雌部71Bを嵌合させることで連結連接が容易になされる。そして嵌合部71はかかる構成に限定されるものではなく、実質的に加温媒体2を漏出させず且簡便に連結しえる構成であれば使用可能である。
【0028】
かくして適宜数で連結連接された放熱ユニット体7内を流通循環された加温媒体2は、再び加温のうえ流通循環に供するため、還流ポンプ6Bを介して加温調整槽3内に還流される。
そして本発明は通常昼間においては施設内が太陽光の透過照射により適度に加温された状態に保持されるため、専ら日没に伴い気温低下する施設内の加温を図るものであるから、加温媒体2の加温は昼間は太陽光加温器1においてなされるとともに、該加温媒体2の流通循環は日没とともになされる。
これがため日没とともに太陽光加温器1の貯留タンク1Bより加温された加温媒体2を加温調整槽3内に供出させるための電磁弁6Cの開弁や閉弁、加温調整槽3内で所要温度に加温させるための加温部3Aの耐水電熱ヒーター30Aへの通電遮断、加温調整槽3より落差管路5A及び移送ポンプ管路5Bによる加温媒体3の流通循環のための移送に伴う移送ポンプ6Aの作動や逆流防止のための電磁弁6Cの開弁閉弁、放熱ユニット体7内を流通循環後の加温媒体2を加温調整槽3に還流させる還流ポンプ6Bの作動、更には昼間における太陽光加温器1の貯留タンク1Bに加温媒体2を貯留し加温するための給入ポンプ6Dの作動等の操作が生ずる。
従ってこれら一連的操作についてはマイクロコンピューター8Aにより連動して操作制御されるよう制御回路8を設けておくことが極めて好都合である。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上の如き構成からなるものであって太陽光加温器の貯留タンク内に加温媒体が貯留され且該貯留タンクが集光反射板の反射光の集光部位に設けられるとともに、該集光反射板の前部に一次集光板を設けることにより弱い太陽光でも強化されて集光反射板に受光され且反射され、更には貯留タンクの形成素材若しくは塗着される塗料には可視光や赤外光或いは紫外光に亘る広範囲の波長領域を吸光しえる顔料が配合され、或いは遠赤外線放射セラミックス粉体が配合されてなるため太陽光エネルギーが効率良く吸光されるとともに効果的に熱エネルギーに変換されるため、曇天や弱い太陽光の受光条件においても高温度に加熱媒体が加温される。
【0030】
そしてこの加温された加温媒体は加温調整槽内において、施設の加温条件に合せて再加温がなされるとともに、この加温媒体が合成樹脂素材からなるフィルム材で所要の形状及び大きさに形成された支持基材と、該支持基材に合成樹脂素材で薄肉に形成された管材が所要の間隔を以ってその両側が交互に曲折されてなる放熱管が支持配位されてなる放熱ユニット体が、適宜数連結連接されて施設内に敷設若しくは埋入立設されたうえ流通循環されるため、施設全体が均等に而も地表面や施設下方の低温化されやすい部分より緩やかに加温されるため、果菜類や葉菜類では加温促成効果が発揮され多収穫が実現されるとともに、果樹類においては地温が高められるため早期の開花と着果がなされ、早出し収穫により高価格生産が実現される。
【0031】
加えて本発明においては放熱ユニット体の放熱管端縁を嵌合連結させるのみで施設面積の大小にかかわらず簡便に連接連結させて敷設若しくは埋入立設させることができ、而も太陽光を利用して加温媒体を加温し或いは太陽光発電電力により加温調整槽の再加温や操作制御するため維持コストが極めて安価なばかりか、施設内は常時清浄な状態で加温され栽培農作物の育成が良好になされるとともに安全な農作物の生産がなしえる等、極めて優れた特長を具備する園芸施設の加温装置及び加温方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明加温装置の使用態様説明図である。
【図2】太陽光加温器の説明図である。
【図3】一次集光板の断面説明図である。
【図4】断熱被覆管の説明図である。
【図5】放熱ユニット体の説明図である。
【図6】放熱ユニット体の支持基材と放熱管の支持配位の説明図である。
【図7】放熱ユニット体の連結連接説明図である。
【図8】放熱ユニット体の嵌合部の説明図である。
【符号の説明】
1 太陽光加温器
1A 集光反射板
1B 貯留タンク
1C 一次集光板
1E 遠赤外線放射セラミックス粉体
10B 給入管
10C レンズ加工
11B 供出管
2 加温媒体
3 加温調整槽
3A 加温部
30A 耐水電熱ヒーター
4A 太陽光発電電力
40A 太陽電池セル
41A 太陽電池モジュール
42A 蓄電部
4B 一般電力
5 循環管路
5A 落差管路
5B 移送ポンプ管路
6 断熱被覆管
60 断熱被覆
6A 移送ポンプ
6B 還流ポンプ
6C 電磁弁
6D 給入ポンプ
7 放熱ユニット体
7A 支持基材
7B 放熱管
7C 融着
70B 管体
71 嵌合部
71A 嵌合雄部
71B 嵌合雌部
8 制御回路
8A マイクロコンピューター
【産業上の利用分野】
本発明は果樹や果菜、蔬菜或いは花存等の施設栽培において該施設内を清浄な環境を保持しつつ加温を図り、促成化による早期出荷と高品質且安全な栽培生産を可能となす、園芸施設の加温装置及び加温方法に関する。
【0002】
【従来技術】
果樹を初め果菜や蔬菜或いは花卉等の生産は、古くは自然条件下において生産がなされてきたものであるが、成長経済とともにその消費量の増大化に伴い、自然条件下における栽培では風雨を初め降霜や低温等育成条件の激変或いは鳥類による食害や病害虫の異常発生等により生産が著しく不安定であることから、主に果菜や蔬菜或いは花卉等においては温室や特にはビニールハウス等の施設を構築して栽培をなす所謂施設園芸化が早くから積極的に採用されてきた。
【0003】
而して今日に至っては農産物の自由化に伴い季節性を超えた多種多様の農作物が輸入され、且情報化に伴い消費者もより早期に出荷され高品質且安全な農作物を選択的に購買しうる購買行動が拡大化されている。
これがため近年においては果樹、果菜、蔬菜或いは花存栽培等の園芸施設内に加温装置を配設して加温促成化による早期出荷と高価格生産への転換が図られつつある。
【0004】
然るに現状における加温装置は、これら園芸施設付近には配電手段が存在しない場合が極めて多いこととも相俟って、専ら重油バーナーを燃焼させその燃焼高温空気を施設内に送風拡散せしめて加温を図るものであって、かかる重油ボイラーによる加温手段においては施設面積が少なくとも300乃至600m2以上に及ぶ広面積であることから、該重油ボイラーからの燃焼高温空気を極めて高温度で放出させる必要があり、これがため施設内の広さ方向に大きな温度勾配が発生するばかりか、該重油ボイラーから送風される高温燃焼空気は送風距離とともに施設上方に上昇しやすく、反面促成化を図るうえからは地温の上昇が極めて重要なものの、かかる重油ボイラーでは地表近傍の加温が十分になされず特に丈長の短かい葉菜類の育成には十分な加温促成化が図れぬ問題も抱えている。
【0005】
加えて重大なことは重油の燃焼に伴い燃焼排ガス即ち特にはCOxやNOx、HC等が多量に排出されるばかりか燃焼過程ではダイオキシンも発生し且これらが閉鎖空間としての施設内に拡散滞留されるため、育成される農作物にこれらが多量に付着し若しくは吸着され、従って安全な農作物の生産とは全く逆行する結果となるばかりか、環境汚染も増長される結果となる。而も施設の面積によっては膨大量の重油の保管管理費用に加えて燃焼費用も莫大なものが強いられる等の問題を内在している。
【0006】
発明者はかかる問題を解決するため研究を重ねた結果、太陽光線を効率的且効果的に受光反射させて加温媒体を適宜温度に加温し、更には加温調整槽で所要の温度に加温のうえ、施設内に連接連結して敷設若しくは埋入立設させた放熱ユニット体内を流通循環させることで、施設内の地表面や低部位を含めた全体を清浄な状態で均等に而も安価に加温しえることを想到し本発明に至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
即ち本発明は、園芸施設内を汚染させることなく地表面から施設全体に亘って均等に加温ができ、且安価な維持費用で促成化による早期出荷と高品質で安全な農作物を生産しえる、園芸施設の加温装置及び加温方法を提供することにある。
【0008】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は太陽光線を受光反射する受光反射板の集光部位に、所要量の加温媒体を貯留しえ且該集光された太陽光を効率良く而も効果的に吸収させて加温を図るうえから、太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材を用い若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンクを用いるとともに、該貯留タンクの一方側には加温媒体を給入させる給入ポンプ及び給入管が、並びに他方側には加温媒体を供出させる電磁弁が設けられて太陽光加温器が形成されている。
そしてこの太陽光加温器で加温された加温媒体は更に所要温度に加温調整を図るため、太陽光発電電力により若しくは一般電力により発熱しえる加温部がその内部に配備されて加温調整槽が形成されている。
【0009】
加温調整槽で所要の温度に加温された加温媒体は、施設内に連結連接され敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体の放熱管内をその落差圧若しくは移送ポンプの移送圧により流通循環させるため、断熱被覆管が用いられ且逆流防止のための電磁弁よりなる落差管路及び移送ポンプ管路とからなる循環管路とにより移送されて流通循環がなされる。
【0010】
かくして循環管路により流通循環される加温媒体は、所要の形状及び面積からなる支持基材に挟持され若しくは支持基材の一側面に支持配位され、その内部に加温媒体が流通され且放熱されるよう該支持基材面積内を所要の間隔を以って、その両側が交互に曲折され一体的に連通される放熱管が配位されており、而もこの連結連接されるそれぞれの放熱ユニット体に加温媒体が流通され循環されるよう、放熱管の端縁がそれぞれ嵌合自在に連結しえるように嵌合部が設けられた放熱ユニット体と給入ポンプや移送ポンプ並びに電磁弁の作動及び加温部の通電遮断をマイクロコンピューターにより操作制御させる制御回路とから構成される、園芸施設の加温装置及び加温方法の構成に存する。
【0011】
更には太陽光を効率良く受光させ貯留タンク内の加温媒体を有効に加温させるため太陽光加温器の受光反射板の前部に、該受光反射板に受光させた太陽光を一次集束させて高温度で受光させるための透光性素材からなり、全体に亘って微細なレンズ加工が施された一次集光板を設けた構成、或いは受光反射板により照射される太陽光を吸収のうえ遠赤外線に変換再放射させ、貯留タンク内の加温媒体の加温効果を高めるために貯留タンクの形成素材若しくは該貯留タンクに塗着される塗料に、3乃至15%重量割合で遠赤外線放射セラミックス粉体が3乃至15%重量割合で配合されてなる構成に存する。
【0012】
【作用】
本発明は上述の如き構成を用いてなるため以下のような作用を有する。即ち太陽光の受光反射板による反射集光部位に所要容量の加温媒体を貯留しえ且太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材で形成され、若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンクが設けられ、更には受光反射板の前部に該受光反射板に受光させた太陽光を一次集束させる微細なレンズ加工が施された一次集束板が設けられ、或いは貯留タンク形成素材若しくは貯留タンクに塗着される塗料に遠赤外線放射セラミックス粉体が3乃至5%重量割合で配合されてなるため、晴天時はもとより曇天時においても効果的に貯留タンクが加温され、貯留される加温媒体が高温度に加温される。
【0013】
そして太陽光加温器で加温された加温媒体は、更に加温調整槽において施設内の加温条件に適合するように太陽光発電電力若しくは一般電力による加温部で加温されるため、外気温の変動に対しても施設内の加温条件が調節できるとともに、この加温された加熱媒体が落差圧若しくは移送ポンプ圧により断熱被覆されてなる循環管路に移送されるため放熱が防止され、且施設内には所要の形状及び面積の支持基材に挟持され若しくはその一側面に適宜支持配位され、且その両側が交互に曲折されて一体的に連通される放熱管が配位された放熱ユニット体が適宜数連結連接されて敷設若しくは埋入立設されたうえ、その放熱管内に流通循環されるため施設内の地表面や低温度となりやすい低部位より均等に加温がなされるとともに放熱ユニット体からの放熱により加温させるため施設内の汚染も発生することがない。
【0014】
【実施例】
以下に本発明実施例を加温装置の図面に基づき詳細に説明すれば、図1は本発明加温装置の使用態様説明図、図2は太陽光加温器の説明図であって、太陽光加温器1は太陽光を効率良く受光反射させて特には冬期低温状況下に施設内全体を均等に加温させるうえから、加温媒体2を十分な流通循環量で且可能な限り高温度に加温させる必要がある。
そこで太陽光を集光させ且反射させるための集光反射板1Aが設けられてなるもので、該集光反射板1Aは受光した太陽光を再反射させ而もその再反射光を集光させて効率良く加温させるため、その表面が鏡面加工され若しくはアルミ箔等の反射材が積層されてなり、且凹面形状に形成されている。
【0015】
更に集光反射板1Aにより再反射された反射光の集光部位には、加温媒体2が貯留され加温させるための貯留タンク1Bが配設されている。
この貯留タンク1Bは集光反射板1Aにより反射される太陽光の広い波長領域、即ち可視光や赤外光或いは紫外光を吸光し熱エネルギーに変換させるための顔料が配合された素材により形成され、若しくは塗着される塗料に該顔料が配合された塗料が使用される。
加えて太陽光による加温においては、寒冷地の冬期の如く曇天や降雪の多い地域では太陽光の強度も弱く従ってかかる問題に対処するうえから図3に示すように太陽光の集光反射板1Aの前部に透光性素材からなり、その全体に亘って微細なレンズ加工10Cが施されてなる一次集光板1Cを配設せしめて、集光反射板1Aに強い太陽光を受光させる手段を用いることが望ましく、或いは貯留タンク1Bを形成する素材若しくは塗着される塗料に遠赤外線放射セラミックス粉体1Eを3乃至15%重量割合で配合し、放射される遠赤外線により加温媒体2を効率良く加温させる手段も採用される。遠赤外線放射セラミックス粉体1Eの具体的なものとしては酸化珪素に酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル等の遷移元素酸化物を3乃至10%程度配合して焼成したものが挙げられる。
【0016】
かかる場合において貯留タンク1Bの形成素材若しくは塗着される塗料に配合される太陽光の広範な波長領域を吸光しえる顔料としてはカーボンブラックや紫外線吸収剤としてサルチル酸誘導体や2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体が挙げられ、且カーボンブラックの配合量としては略1.0乃至5.0%重量割合及び紫外線吸収剤としては略0.5乃至3.0%重量割合が望ましい。加えて集光反射板1Aの前部に配設される一次集光板1Cは、耐風圧や降雪重量にも十分対抗しえ且透光性に優れるものが要請されるため、一般的にはガラス材が好適であるが軽量化のうえからはアクリル樹脂板材やポリカーボネート樹脂板材も使用できる。更に加温媒体2は水や不凍液が安価であるが加温後の蓄熱性のうえからはグリセリン水溶液等が極めて好適である。
【0017】
そして当然ながら貯留タンク1B内で加温された加温媒体2は施設内を流通循環させるために供出されるものであるから、該貯留タンク1Bの両端の一方側には還流された加温媒体2を該貯留タンク1B内に給入させ、而して太陽光とによる加温をなすうえから給入管10Bと給入ポンプ6Dが、更に他方側には供出管11Bと供出を制御する電磁弁6Cが付帯されている。
【0018】
太陽光加温器1の貯留タンク1Bで加温された加温媒体2は、施設内の加温条件に合せて流通循環させるため所要の加温温度に調整を図ること、及び施設内を流通循環させた加温媒体2を還流させるための加温調整槽3に一旦貯留される。即ち太陽光加温器1における太陽光の加温は、天候条件により加温状態も大きく変動するものであり、反面施設内の加温は略安定した加温条件で加温されることが望まれる。これがため該加温調整槽3内には、太陽光発電電力4Aや一般電力4Bにより再加温調整の可能な加温部3Aが配備されている。この加温部3Aは特段の制約はなく低電力で加温できるものであれば使用可能で、一般的には耐水電熱ヒーター30Aが好都合である。
【0019】
そしてかかる加温部3Aや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6Cや給入ポンプ6D等の作動電力として太陽光発電電力4Aを用いる場合には、一般的太陽光発電で既に利用されてなる如く、太陽電池セル40Aを所要の発電電力を起電しえるよう所要数を連結させて太陽電池モジュール41Aとなしたうえ受光しえる位置に立設させ、起電された電力を蓄電部42Aに蓄電させる手段で良いが、特に厳寒地域の如く外気温が異常に低下する地域の施設においては、該加温調整槽3による再加温が要請されるため、加温部3Aに大きな電力が必要となるため一般電力4Bの併用が望まれる。太陽光発電電力4Aの電圧は耐水電熱ヒーター30Cや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6C等の使用電圧により決定されるが、一般電力4Bとの併用においては100Vで発電させることが電力回路を簡便となすうえから望ましい。
【0020】
更に加温調整槽3は、太陽光加温器1による加温媒体2を再加温させ或いは施設内へ該加温媒体2の流通循環と還流を図る機能を保持させるものであるから、外気温に直接影響されぬよう施設内の適宜場所に配設させることが望まれる。
【0021】
かくしてなる加温調整槽3からは、施設内に所要面積で連結連接されて敷設され若しくは埋入立設される放熱ユニット体7に、加温媒体2を流通循環させ且還流させるための循環管路5が連結設置されている。
この循環管路5は加熱媒体2の放熱ロスをなるべく少なくするため、図4に示す如く断熱被覆60が施されてなる断熱被覆管6が使用されるもので、且放熱ユニット体7に加温媒体2を流通循環させる手段として、加温調整槽3と放熱ユニット体7とに落差圧を利用して流通循環させる落差管路5Aと、移送ポンプ6Aにより強い移送ポンプ圧を付加せしめて流通循環させる移送ポンプ管路5Bとが併設されている。
【0022】
即ちかかる理由は、施設はその設置場所により気温が大きく異なるばかりか、栽培対象により施設面積や容積も異なり、多数枚に亘る放熱ユニット体7が使用される場合には流通循環圧も大きくなり、高い流通循環圧力や多量の加温媒体2の流通循環が要請されることによるものである。
かかる場合に本発明は比較的一般電力4Bが確保しにくい山間等で使用される場合には、加温部3Aや移送ポンプ6A、還流ポンプ6B或いは電磁弁6C等の作動電力を太陽光発電電力4Aに依拠することとなるから、成可く電力消費を削減させるうえからも落差管路5Aによる流通循環が望まれる。従って加温調整槽3は施設内の高部位に配設させて、放熱ユニット体7との落差力を大きくすることが望ましい。更に当然のことながら太陽光加温器1の貯留タンク1Bへの加温媒体2の給入のための給入ポンプ6Dや供出を制御する電磁弁6C或いは落差管路5Aへの逆流防止の電磁弁6C、及び移送ポンプ管路5Bには移送ポンプ6Aが設けられている。
【0023】
循環管路5により移送される加温媒体2は施設内に適宜数で連結連接され敷設若しくは埋入立設される放熱ユニット体7内を流通循環されることにより、該放熱ユニット体7の外表面より緩やかに放熱されて施設内の地表面や低部位から均等に加温され施設全体の加温が図られる。
この放熱ユニット体7は、図5に示すように所要の形状及び大きさの支持基材7Aに、該支持基材7Aの面積内で且その内部に加温媒体2が流通しえ、而もその両側が所要の間隔を以って交互に曲折されてなる放熱管7Bが一体的に連通するよう支持配位されている。かかる場合に支持基材7Aの素材としては、放熱ユニット体7が連結連接されて水平状に敷設される場合には、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル或いは塩化ビニルやポリ酢酸ビニル樹脂等の柔軟なフィルム材が好適であり、且放熱ユニット体7が施設内に埋入立設させて使用する場合には、これら素材の硬質フィルム材が望ましい。
【0024】
更に該放熱ユニット体7に支持配位される放熱管7Bは、放熱性が高いと施設内全体に流通循環される前に加温媒体2が著しく降温化されて施設全体の加温性が阻害されるため放熱住の緩慢な素材が好適なことから、具体的素材としてはポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル或いはポリ塩化ビニルやポリ酢酸ビニル樹脂よりなる肉薄の管体70Bが用いられ、熱加工により交互に曲折させたものが使用される。加えて該放熱管7Bの内径は連結連接される放熱管7Bの総放熱管長や、移送され流通させる加温媒体2の流通量等により具体的に決定されるが、施設面積において略300乃至500m2程度の場合では、略6乃至12mm程度で十分使用に供しえる。
【0025】
支持基材7Aに放熱管7Bを支持配位させる手段としては、図6のAに示すように放熱管7Bを支持基材7Aにより挟持させる方法や、図6のBに示すように支持基材7Aの一側面に放熱管7Bを融着支持させる方法とが提案されるもので、支持基材7Aにより挟持させる場合には、放熱管7Bを挟んで支持基材7A相互をウエルダー等により融着7Cさせ、更に支持基材7Aの一側面に放熱管7Bを融着支持させる場合には、支持基材7Aと放熱管7Bとの接合部分を融着7Cさせることで容易になしえる。
【0026】
そして放熱ユニット体7は使用する施設設置場所の気象条件や面積、栽培される農作物等の相違によっても所望の加温条件が発揮されるよう所要数が連結連接のうえ使用されるもので、図7のAには放熱ユニット体7が敷設使用された状態が示されてなり、更に該図7のBには放熱ユニット体7が埋入立設使用される状態が示されている。
加えて該放熱ユニット体7は敷設や埋入立設に際して小面積のものでは連結連接作業が繁雑となることから小さなものでも1.8m2から大きなものでは18乃至20m2程度の面積のものが作業性のうえで有利である。
【0027】
更に該放熱ユニット体7は連結連接されて敷設若しくは埋入立設されるため、連結連接されたそれぞれの放熱ユニット体7内を加温媒体2が流通循環され、且この連結連接を容易に而も連結部分より加温媒体2が漏出せぬよう連結を図ることが要請される。
これがため図8に示すように放熱ユニット体7の放熱管7Aの端縁には、連接される他方の放熱ユニット体7の放熱管7Aの端縁とが嵌合連結しえるよう、一方側の端縁には嵌合雄部71Aが、他方側の端縁には嵌合雌部71Bからなる嵌合部71を形成し、一方の放熱ユニット体7の嵌合雄部71Aには他方の放熱ユニット体7の嵌合雌部71Bを嵌合させることで連結連接が容易になされる。そして嵌合部71はかかる構成に限定されるものではなく、実質的に加温媒体2を漏出させず且簡便に連結しえる構成であれば使用可能である。
【0028】
かくして適宜数で連結連接された放熱ユニット体7内を流通循環された加温媒体2は、再び加温のうえ流通循環に供するため、還流ポンプ6Bを介して加温調整槽3内に還流される。
そして本発明は通常昼間においては施設内が太陽光の透過照射により適度に加温された状態に保持されるため、専ら日没に伴い気温低下する施設内の加温を図るものであるから、加温媒体2の加温は昼間は太陽光加温器1においてなされるとともに、該加温媒体2の流通循環は日没とともになされる。
これがため日没とともに太陽光加温器1の貯留タンク1Bより加温された加温媒体2を加温調整槽3内に供出させるための電磁弁6Cの開弁や閉弁、加温調整槽3内で所要温度に加温させるための加温部3Aの耐水電熱ヒーター30Aへの通電遮断、加温調整槽3より落差管路5A及び移送ポンプ管路5Bによる加温媒体3の流通循環のための移送に伴う移送ポンプ6Aの作動や逆流防止のための電磁弁6Cの開弁閉弁、放熱ユニット体7内を流通循環後の加温媒体2を加温調整槽3に還流させる還流ポンプ6Bの作動、更には昼間における太陽光加温器1の貯留タンク1Bに加温媒体2を貯留し加温するための給入ポンプ6Dの作動等の操作が生ずる。
従ってこれら一連的操作についてはマイクロコンピューター8Aにより連動して操作制御されるよう制御回路8を設けておくことが極めて好都合である。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上の如き構成からなるものであって太陽光加温器の貯留タンク内に加温媒体が貯留され且該貯留タンクが集光反射板の反射光の集光部位に設けられるとともに、該集光反射板の前部に一次集光板を設けることにより弱い太陽光でも強化されて集光反射板に受光され且反射され、更には貯留タンクの形成素材若しくは塗着される塗料には可視光や赤外光或いは紫外光に亘る広範囲の波長領域を吸光しえる顔料が配合され、或いは遠赤外線放射セラミックス粉体が配合されてなるため太陽光エネルギーが効率良く吸光されるとともに効果的に熱エネルギーに変換されるため、曇天や弱い太陽光の受光条件においても高温度に加熱媒体が加温される。
【0030】
そしてこの加温された加温媒体は加温調整槽内において、施設の加温条件に合せて再加温がなされるとともに、この加温媒体が合成樹脂素材からなるフィルム材で所要の形状及び大きさに形成された支持基材と、該支持基材に合成樹脂素材で薄肉に形成された管材が所要の間隔を以ってその両側が交互に曲折されてなる放熱管が支持配位されてなる放熱ユニット体が、適宜数連結連接されて施設内に敷設若しくは埋入立設されたうえ流通循環されるため、施設全体が均等に而も地表面や施設下方の低温化されやすい部分より緩やかに加温されるため、果菜類や葉菜類では加温促成効果が発揮され多収穫が実現されるとともに、果樹類においては地温が高められるため早期の開花と着果がなされ、早出し収穫により高価格生産が実現される。
【0031】
加えて本発明においては放熱ユニット体の放熱管端縁を嵌合連結させるのみで施設面積の大小にかかわらず簡便に連接連結させて敷設若しくは埋入立設させることができ、而も太陽光を利用して加温媒体を加温し或いは太陽光発電電力により加温調整槽の再加温や操作制御するため維持コストが極めて安価なばかりか、施設内は常時清浄な状態で加温され栽培農作物の育成が良好になされるとともに安全な農作物の生産がなしえる等、極めて優れた特長を具備する園芸施設の加温装置及び加温方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明加温装置の使用態様説明図である。
【図2】太陽光加温器の説明図である。
【図3】一次集光板の断面説明図である。
【図4】断熱被覆管の説明図である。
【図5】放熱ユニット体の説明図である。
【図6】放熱ユニット体の支持基材と放熱管の支持配位の説明図である。
【図7】放熱ユニット体の連結連接説明図である。
【図8】放熱ユニット体の嵌合部の説明図である。
【符号の説明】
1 太陽光加温器
1A 集光反射板
1B 貯留タンク
1C 一次集光板
1E 遠赤外線放射セラミックス粉体
10B 給入管
10C レンズ加工
11B 供出管
2 加温媒体
3 加温調整槽
3A 加温部
30A 耐水電熱ヒーター
4A 太陽光発電電力
40A 太陽電池セル
41A 太陽電池モジュール
42A 蓄電部
4B 一般電力
5 循環管路
5A 落差管路
5B 移送ポンプ管路
6 断熱被覆管
60 断熱被覆
6A 移送ポンプ
6B 還流ポンプ
6C 電磁弁
6D 給入ポンプ
7 放熱ユニット体
7A 支持基材
7B 放熱管
7C 融着
70B 管体
71 嵌合部
71A 嵌合雄部
71B 嵌合雌部
8 制御回路
8A マイクロコンピューター
Claims (5)
- 太陽光線を受光反射させる受光反射板の反射集光部位に、所要容量の加温媒体を貯留しえ且太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材で形成され、若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンク、及び該貯留タンクの一側に加温媒体を給入させる給入ポンプ及び給入管並びに他側には加温媒体を供出させる供出管及び電磁弁が設けられた太陽光加温器と、該太陽光加温器で加温された加温媒体を所要温度に加温調整するため太陽光発電電力若しくは一般電力による加温部が配備された加温調整槽と、この加温調整された加温媒体を施設内に連結連接されて敷設若しくは埋入立設された放熱ユニット体内を流通循環させるため、断熱被覆管が用いられ且逆流防止のための電磁弁が介された落差管路及び移送ポンプ管路とからなる循環管路と、所要の形状及び面積の支持基材に挟持され若しくは該支持基材の一側面に適宜に支持配位され、その内部を加温媒体が流通でき且放熱されるよう支持基材面積内に所要の間隔を以って、その両側が交互に曲折されて一体的に連通される放熱管が配位され、而も該放熱管の端縁には連結連接される他の放熱管の端縁と嵌合自在に嵌合しえる嵌合部が形成されてなる放熱ユニット体と給入ポンプや移送ポンプ並びに電磁弁の作動及び加温部の通電遮断をマイクロコンピューターにより操作制御させる制御回路とから構成される、園芸施設の加温装置。
- 太陽光を受光反射させる受光反射板の前部に、該受光反射板に受光される太陽光線が一次集束されて受光されるよう透光性素材からなり、全体に亘って微細なレンズ加工が施された一次集束板が設けられてなる請求項1記載の園芸施設の加温装置。
- 貯留タンクの形成素材若しくは塗着される塗料に、遠赤外線放射セラミックス粉体が形成素材若しくは塗料全体重量に対し3乃至15%重量割合で配合されてなる、請求項1乃至請求項2記載の園芸施設の加温装置。
- 太陽光加温器の貯留タンクの位置に対し、加温調整槽が低い位置で且施設内の適宜場所に設置される請求項1乃至請求項3記載の園芸施設の加温装置。
- 園芸用施設に放熱ユニット体を適宜数水平状に連接且連結して敷設し若しくは埋入立設せしめたうえ、太陽光加温器で加温した加温媒体を更に加温調整槽において所要の温度に加温のうえその落差圧力若しくは移送ポンプの移送圧力により加温媒体を放熱ユニット体内に流通させて循環還流させ、以って施設内全体を清浄な状態で且均等に加温させる園芸施設の加温方法。
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