JP2004204625A - 仮設土留用の支持杭及び補強用支持杭 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の位置に支持杭Aの棒材1を打ち込み、保持溝を構成する二枚の対向する保持板2と2との間、保持板21と21との間の間隙内に、仮設用の土留板であるベニヤ板Pの側端部を落し込むと、この保持板はこのベニヤ板の側端部を保持して、立設させることができる。そのため、土留工事に要する施工時間が短縮できる。また、支持杭Aは回収して繰り返し使用できる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は仮設土留工事の土留板を保持し、立設するために用いる支持杭及び補強用支持杭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な個人住宅及び集合住宅の建築工事を施工する場合、周知のように先ず建築現場に盛土をして、この盛土の表面を平坦にしてから、基礎工事を行なうものであるが、この盛土の外周縁にはこの盛土が外方に流出しないように、仮設の土留が行なわれている。従来から行なわれているこのような仮設の土留工事は、図15に示すように、盛土をした建築現場Gにおいて、この盛土の外周縁を土留板Pで囲撓するものであって、この土留工事は所定の間隔をもって所定位置に、角材14,14を打ち込み、この角材間に土留板であるベニヤ板Pを掛け渡し、釘でこのベニヤ板をこの角材に打ち付けて土留をするものである。このベニヤ板Pは長方形で、その厚み、高さ、横幅が1.2×30×180cm程度の大きさに規格化されており、また、角材としては2寸角(ほぼ6cm強)のものが使用されている。そして、建築物の工事が完了した後は、この角材14は外構工事の前に撤去し、廃棄処分されている。なお、この仮設土留の従来例に関する先行技術文献情報は見当たらなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように角材14を打ち込み、この角材にベニヤ板Pを釘で連結させる土留作業は手間がかかり、そのためこの土留工事に要する時間が長くなり、さらに、最終的には仮設土留に使用した角材14やベニヤ板Pを廃棄処分することは、木材資源を無駄にするものである。
【0004】
そこで本発明の目的は、土留作業の時間を短縮でき、木材資源を無駄に廃棄することのない仮設土留に用いる支持杭及び補強用支持杭を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る仮設土留用の支持杭の特徴は、棒材とこの棒材の上部の少なくとも1つの側面に設けてある保持溝とからなり、この保持溝は、仮設土留板の側端部を保持し、この土留板を立設させることができるところにある。そして、保持溝は、例えば棒材の上部の両側面に180度の開きをもって設けたもの、この上部の片側面のみに設けたもの、この上部の側面に所定の、例えば90度の角度的変位をもって二側面に設けてあるもの、さらには、上部の所定の角度的変位例えば90度をもって四側面に放射状に設けたものがある。さらに、この保持溝は土留板を立設するものであるため、二枚の保持板を対向した状態のものであるが、この保持溝の形状は土留板を挿着し易いように、少なくとも、上面と側面は開放しているものである。
【0006】
また、上記棒材や上記保持溝の素材としては、金属や硬質プラスチックなどから土留板を保持するに十分な強度があれば、適宜選択して使用できる。
【0007】
また、本発明に係る仮設土留用の補強用支持杭の特徴は、棒材とこの棒材の上部に下向きに設けてある係止部とからなり、この係止部は土留板に係止、特に、土留板の上縁辺に係止し、これを押圧するところにある。これは、前記の仮設土留用の支持杭によって保持され、立設している土留板に適用される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係る仮設土留用の支持杭の第1の実施の形態について、図1〜4を参照して説明すると、この実施の形態の支持杭Aの使用状態は、図4に示すように、複数枚の土留板であるベニヤ板P,Pを一直線的に連続させて設置するための杭であって、この支持杭は連続させる複数のベニヤ板の端部を保持して立設させるものである。支持杭Aは軟鉄を素材としたもので、その構造は図1〜3に示すように、棒材1と、この棒材の上半部の両側面、つまり180度の対称位置に、金属、例えば軟鉄製の保持溝を固着するもので、この保持溝を構成する保持板2,2、21,21を棒材1の両側面の溶接箇所6…,61…で溶着してある。そして、軟鉄製の棒材1及び保持板2,2、21,21の表面は溶融亜鉛メッキで表面処理してある。
【0009】
棒材1の形状は、その下端部が尖鋭状になっているもので、その大きさは径がほぼ19mmで、長さがほぼ600mmのものである。また、保持溝を構成する保持板2,2、21,21は、3.2mm厚の熱延鋼板を水平断面がコ字状に屈成してなるもので、そのため、対向する二枚の保持板2,2、21,21からなる保持溝を構成し、各保持溝は、棒材1に溶着している側面を除く3端面、即ち、上下の両端面、側端面の3方は開放されている。保持板2,2、21,21のそれぞれの高さは300mm、つまり棒材1の半分の長さ、横幅は50mmでベニヤ板Pの端部を確実且つ安全に保持するに十分な幅を有し、対向する二枚の保持板間の間隙の寸法は12.6mm程度で、ベニヤ板Pの端部の厚みが容易に差込み可能な間隙が形成してある。
【0010】
土留板であるベニヤ板Pの形状や大きさは、前記した従来例のものと同じく、厚み、高さ、横幅が1.2×30×180cm程度の長方形のものである。
【0011】
そこで、図4に示すように、盛土した施工現場Gにおいて、この盛土した外周縁に沿って、所定の間隔、例えば180cm強の間隔で複数の棒材1を打ち込み、保持溝を構成する二枚の対向する保持板2,2との間、及び保持板21,21との間の間隙内にそれぞれベニヤ板Pの各側端部を落し込み、それによりこの保持溝はこのベニヤ板の両側端部を挟持した状態で保持し、立設させることができる。
【0012】
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5〜8を参照して説明する。この実施の形態の支持杭Bの使用状態は、図8に示すように、土留の両端に位置する仮設土留板のベニヤ板Pの端部を挟持し保持するためのもので、この支持杭の構成は図5〜7に示すように、棒材11と、この棒材の上半部の片側端面に、保持溝を構成する二枚の対抗する保持板3,3を溶接箇所7…で溶着してなるものである。この棒材11や保持板3,3の素材は、前記第1の実施の形態の棒材1や保持板2,2(又は21,21)と全く同じもので、さらに、棒材11び保持板3,3は溶融亜鉛メッキで表面処理してある。
【0013】
そこで、図8に示すように、仮設の土留施工現場Gにおいて土留の両端のベニヤ板Pの端部が位置するところに棒材11を打ち込む。そこで、二枚の保持板3,3との間の間隙内に、端部に位置するベニヤ板Pの一端部を差し込むことにより、この保持板はこのベニヤ板の側端部を保持して、前記した第1の実施の形態における支持杭Aと協働することにより、一枚または複数枚のベニヤ板を直線状に立設させることができる。
【0014】
次に、第3の実施の形態について、図9〜12を参照して説明する。この実施の形態の支持杭Cの使用状態は、図12に示すように、盛土した施工現場Gにおいて直角に屈曲する二枚の仮設土留板を保持立設するものである。先ず、この支持杭Cを土留のコーナー部に打ち込み、このコーナー部に直角に突合して位置するに二枚のベニヤ板P,Pの各端部を挟持した状態で保持する。この支持杭Cの構成は、図9〜11に示すように、棒材12とこの棒材の上半部に、複数の金属製の保持溝を90度をもって溶接箇所8…,81…(図12)で溶着するものである。具体的には、この保持溝のそれぞれを構成する二枚の対向する保持板4,4、41,41を所定の角度的変位、例えば図11に示すように、90度をもって放射状に溶接箇所8…,81…で溶着したものである。なお、棒材12や二枚の保持板4,4、41,41は、前記した第1、第2の実施の形態に示した保持溝(板)2,21,3と、素材、形状及び大きさは全く同じものである。棒材12及び保持板4,4、41,41の表面は溶融亜鉛メッキで表面処理してある。
【0015】
そこで、図12に示すように、先ず盛土した施工現場Gにおいて棒材12を打ち込み、対向する保持板4,4との間、及び保持板41,41との間の間隙内に仮設用土留板である2枚のベニヤ板P,Pのそれぞれの側端部を差し込むことにより、このベニヤ板の側端部を保持して、二枚のベニヤ板を直角状態で立設させ、コーナー部を構成することができる。勿論、この保持溝は棒材12の三方向または四方向に放射状に設けてもよい。
【0016】
最後に、本発明に係る仮設土留用の補強用支持杭Dについて、図13、図14を参照して説明する。この仮設土留用の補強用支持杭Dは、ベニヤ板Pの設置状態をより強固にするためのものであって、金属製の棒材13の上端部に金属製の係止部5を下向きに溶着してある。この棒材13の素材、形状及び大きさは、前記実施の形態における棒材1,11,12と実質的に同一のものである。また、係止部5の素材は軟鉄であり、その形状はベニヤ板Pの上縁部に嵌合し、これを押下できるものである。棒材13及び係止部5は溶融亜鉛メッキで表面処理してある。
【0017】
そして、係止部5は、仮設土留板であるベニヤ板Pの上端部に係止し、このベニヤ板が上方に浮上移動しないように、これを押圧することができる。
【0018】
そこで、次に本発明による仮設土留の工事作業について説明すると、設置すべき土留板のベニヤ板Pの一端部が位置する個所には、図5〜7に示した支持杭Bの棒材11を打ち込む。また、複数のベニヤ板Pを直線的に連結させる継ぎ箇所には、図1〜3に示す支持杭Aの棒材1を打ち込む。更に、コーナー部には、図9〜11に示す支持杭Cの棒材12を打ち込む。そこで、各棒材1,11,12間において、それぞれの保持溝を構成している二枚の保持板(支持杭Aの保持板2,2、21,21、支持杭Bの保持板3,3、支持杭Cの保持板4,4、41,41)の間隙内に、ベニヤ板Pの端部を上方から落し込む。さらに、各ベニヤ板Pの中間部の上辺部には、図13、14に示す補強用支持杭Dの棒材13の係止部5を係止させた状態で、この棒材を打ち込む。
【0019】
以上の作業により仮設土留工事は完了する。そして、その後、建築物が完了した後で、支持杭A,B,C及び補強用支持杭Dはすべて引き抜き回収する。さらに、この回収された支持杭は、他の仮設土留工事に繰り返し使用する。また、本発明に係る支持杭、補強用支持杭は建築用ばかりでなく土木用としても使用できる
【0020】
【発明の効果】
本発明によると、棒材は、従来の角材と比較して土中に打ち込み易く、土留板を保持溝に差し込むだけでよいので、従来のようなベニヤ板と角材とを釘で止める作業が不要になり、そのため、仮設土留工事に要する施工時間が短縮し、また、仮設土留に使用した支持杭の回収作業時間も短縮できる。また、回収した支持棒材は繰り返し使用できるので、従来のように角材を廃棄処分するような木材資源の消費を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の正面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の正面図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】図9の平面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の正面図である。
【図14】図13の右側面図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 支持杭
1 棒材
2 保持溝(保持板)
21 保持溝(保持板)
B 支持杭
11 棒材
3 保持溝(保持板)
C 支持杭
12 棒材
4 保持溝(保持板)
41 保持溝(保持板)
D 補強用支持杭
13 棒材
5 係止部
Claims (2)
- 棒材と
上記棒材の上部の少なくとも1つの側面に設けてある保持溝とからなり、
上記保持溝は、仮設土留板の側端部を保持しこの土留板を立設させることができる
ことを特徴とする仮設土留用の支持杭。 - 棒材と
上記棒材の上部に下向きに設けてある係止部とからなり、
上記係止部は土留板に係止しこの土留板を押圧可能である
ことを特徴とする仮設土留用の補強用支持杭。
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---|---|---|---|
JP2002377157A JP2004204625A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 仮設土留用の支持杭及び補強用支持杭 |
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JP2004204625A true JP2004204625A (ja) | 2004-07-22 |
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JP2002377157A Pending JP2004204625A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 仮設土留用の支持杭及び補強用支持杭 |
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2002
- 2002-12-26 JP JP2002377157A patent/JP2004204625A/ja active Pending
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