JP2004203428A - 粉粒体搬送方法および粉粒体搬送容器 - Google Patents

粉粒体搬送方法および粉粒体搬送容器 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート打設現場の生コンプラントに対するセメント供給作業などを容易かつ円滑に行うことができ、空のセメント袋などの産業廃棄物が発生せず、作業効率も向上させることができる粉粒体搬送技術を提供する。
【解決手段】粉粒体搬送容器1は、四角筒形の収容部2に漏斗形状の誘導部3を連接した形状の容器本体4と、誘導部3の縮径端部3aに設けた開閉器5付きの排出口6と、収容部2を形成する4側面のうちの1側面に設けた開閉蓋7付きの投入口8と、収容部2と誘導部3との境界部分に90度間隔で配置された4本の支柱9などを備えている。投入口8を真上に向けた姿勢で粉粒体搬送容器1へセメントを充填して開閉蓋7を閉止し、そのままの姿勢で施工現場まで搬送し、粉粒体搬送容器1の姿勢を排出口6を真下に向けた状態に変更した後、排出口6からセメントを排出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セメント、土地改良材、肥料、飼料、チップ、汚泥、焼却灰などの各種粉粒体を取り扱う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
生コンクリート打設工事においては、通常、製造工場で混練された生コンクリート(以下、「生コン」という。)をミキサ車を用いて施工現場まで搬入するという工法が採用されているが、ミキサ車の乗り入れが不可能な現場や、大型の移動式セメントサイロの搬入が困難な現場においては、現場に設置した小型の簡易ミキサでセメント、砂、砂利、水などを混練して製造した生コンや、移動式生コンプラントで製造した生コンによる現場打設が行われている。
【0003】
図11は従来の移動式生コンプラントの使用状態を示す図である。この移動式簡易生コンプラント70は、砂タンク71、砂利タンク72、セメントタンク73、水タンク74およびミキサ75などを備えており、各タンク71〜74に貯留されているそれぞれの資材を適切な配合比でミキサ75へ投入し、ミキサ75において十分混練することによって生コンを製造する。
【0004】
移動式生コンプラント70において、セメントタンク73へセメントを補給する場合、セメント工場から搬入され上部天板70a上に山積みされた袋入りセメント76を作業者77が一つずつ抱え上げてセメントタンク73の近くまで運んだ後、刃物で破袋してセメントのみをセメントタンク73内へ投入するという作業を繰り返している。
【0005】
このような作業は作業者77の肉体的負担が極めて大きいだけでなく、高所作業に伴う危険性もあり、破袋時やセメント投入時などに空中に舞い上がるセメント粉塵は作業環境を悪化させるだけでなく、いわゆる粉塵公害を引き起こすおそれがある。また、セメントを排出した後のセメント袋は「産業廃棄物」となり、関係法令に従って処分しなければならないので煩雑な手間がかかるだけでなく、資源の無駄となっている。さらに、セメント袋が合成樹脂製である場合、空になったセメント袋を安易に焼却処分することもできない。
【0006】
そこで、このような弊害を防止するため、カートリッジタンクを用いたセメント供給技術(例えば、特許文献1参照。)などが開発されている。特許文献1に記載されているセメント供給技術は、タンク本体、ホッパおよび枠状脚などを有するカートリッジタンクにセメントを充填して施工現場まで搬入し、このカートリッジタンクをクレーンでコンクリートミキサ上に載置した後、カートリッジタンクからコンクリートミキサへセメントを投入する、というものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−154830号公報(第4−5頁、第1図)
【0008】
一方、土地洗浄工事や地盤改良工事などにおいては、作業現場である地面に粉粒体状の土壌改良材を散布するという作業が行われている。従来、この散布作業は図13に示すように、トンパックと俗称される収容量1t程度の袋体90に充填された状態で施工現場に搬入されてきた土壌改良材91を、その状態でショベルカー92の作業アーム93の先端付近に吊り下げ、袋体90の下部を刃物で破袋した後、袋体90の破り口から落下する土壌改良材91を作業アーム93を動かしながら地面94にばら撒いていくという方法が採られている。
【0009】
図13に示す散布方法の場合、破袋直後は土壌改良材91が少しずつ落下するので比較的均等に散布できるのであるが、袋体90内の残量が少なくなると土壌改良材91が破り口から一挙に落下して、地面94上に山積み状態となる。このため、図14に示すように、山積み状態となった土壌改良材91をブルドーザ95を用いて地面94上に拡げている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されているセメント供給技術を用いることにより、作業者の肉体的負担は減少し、セメント供給作業は効率化し、粉塵公害も抑制することができるのであるが、カートリッジタンクにセメントを充填して施工現場まで搬入する間に、充填直後にセメント中に含まれている空気が時間の経過とともに徐々に抜けるとともに、カートリッジタンク内のセメントが自重によって締まっていき、いわゆるデッドと呼ばれるセメント塊が形成されるという現象が生じる。
【0011】
このようなデッド形成現象はカートリッジタンクの容量の大小に関係なく必ず生じる現象であり、カートリッジタンク内に一旦デッドが形成されると、セメントミキサへセメントを投入する際にセメントが詰まってタンクから容易に排出されなくなったり、排出不能となったりするので、作業効率の低下や投入作業の中断を招いている。
【0012】
このような問題を解決するには、図12(a)に示す大型セメントタンク80の排出口82付近に装着されたエアレーション装置84や、同(b)に示す小型セメントタンク81の排出口83付近に装着されたバイブレータ装置85と同様のデッド崩壊機能を有する装置をカートリッジタンクの排出口付近に装着する必要がある。
【0013】
しかしながら、エアレーション装置84はタンク内に高圧エアを吹き込むことによってデッドを崩壊させるものであり、バイブレータ装置85はタンクに強力な振動を与えることによってデッドを崩壊させるものであり、これらの装置を作動させるには高圧エア配管あるいは電源配線を必要とするため、移動させることを前提とした特許文献1に記載のカートリッジタンクには容易に取付けることができない。
【0014】
一方、図13,図14で示した従来の土壌改良材散布方法の場合、複数の作業機械を用いて行わなければならないので、多くの労力と時間が必要である。また、ショベルカー92による散布作業およびブルドーザ95による拡散作業のいずれの工程においても大量の土壌改良材91が空中に舞い上がるため、土壌改良材91の無駄が生じるだけでなく、粉塵公害を引き起こすおそれがある。
【0015】
本発明が解決しようとする課題は、例えば、コンクリート打設現場に設置された生コンプラントに対するセメント供給作業などのように、特定装置に対する粉粒体の供給作業を容易かつ円滑に行うことができ、空のセメント袋などの産業廃棄物が発生せず、作業効率も向上させることができる粉粒体搬送技術を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の粉粒体搬送方法は、少なくとも一つの開閉可能な開口部を有する粉粒体搬送容器に粉粒体を充填して搬送する粉粒体搬送方法であって、粉粒体が充填された粉粒体搬送容器の搬送姿勢を、開口部から粉粒体を落下排出するときの粉粒体搬送容器の姿勢と異なる状態に保持して搬送することを特徴とする。
【0017】
このような構成とすれば、粉粒体を充填した粉粒体搬送容器を搬送している間に容器内の粉粒体にデッドが形成されることがあっても、目的場所まで搬送した後、排出口から粉粒体を落下排出する前に、この粉粒体搬送容器の姿勢は搬送中の姿勢と異なる状態に変更されることとなるため、姿勢変更の際に容器内の粉粒体に加わる重力方向の変化によって粉粒体が揺動、撹拌されたり、容器内壁と衝突したりすることによって、粉粒体の排出を妨げるデッドが崩壊するため、排出口から粉粒体を円滑に落下排出することができるようになる。
【0018】
したがって、コンクリート打設現場に設置された生コンプラントに対するセメント供給作業などのような特定装置に対する粉粒体の供給作業を円滑に行うことができるようになり、空のセメント袋などの産業廃棄物が発生せず、デッドに起因する排出量の低下や排出不能などのトラブルがなくなるので、作業効率を向上させることができる。
【0019】
次に、本発明の粉粒体搬送容器は、粉粒体の投入口および排出口を互いに異なる位置に有する粉粒体搬送容器において、投入口への粉粒体の投入方向と、排出口からの粉粒体の落下排出方向とが互いに交差または捩れの位置をなすように投入口および排出口を配置したことを特徴とする。
【0020】
このような構成とすれば、投入口を通して粉粒体搬送容器へ粉粒体を充填して搬送するときの粉粒体搬送容器の姿勢と、充填された粉粒体を排出口から落下排出させるときの粉粒体搬送容器の姿勢とが異なる状態となるような搬送方法をとることができるようになる。すなわち、投入口を通して粉粒体搬送容器へ粉粒体を充填した後、そのままの姿勢で粉粒体搬送容器を搬送し、目的場所に到着後は、排出口から粉粒体が落下排出できるように粉粒体搬送容器の姿勢を変更することが可能となる。
【0021】
したがって、排出作業前における粉粒体搬送容器の姿勢変更の際に、粉粒体の排出を妨げるデッドを崩壊させることができ、デッドに起因する排出量の低下や排出不能などのトラブルがなくなるため、排出口から粉粒体を円滑に落下排出することができるようになり、作業効率を向上させることができる。
【0022】
また、本発明の粉粒体搬送容器は、筒形または箱形の収容部に漏斗形状の誘導部を連接した容器本体と、誘導部の縮径端部に設けた開閉可能な排出口と、収容部の側面に設けた開閉可能な投入口とを備えたことを特徴とする。このような構成とすれば、これらの投入口および排出口は、互いに異なる位置にあって、投入口への粉粒体の投入方向と、排出口からの粉粒体の落下排出方向とが互いに交差または捩れの位置をなすような配置となる。
【0023】
したがって、粉粒体が充填された粉粒体搬送容器の搬送姿勢を、開口部から粉粒体を落下排出するときの粉粒体搬送容器の姿勢と異なる状態に保持して搬送することが可能となり、前述と同様、排出作業前における粉粒体搬送容器の姿勢変更の際に、粉粒体排出を妨げるデッドを崩壊させることができ、デッドに起因する排出量の低下や排出不能などのトラブルがなくなるため、排出口から粉粒体を円滑に落下排出することができるようになり、作業効率を向上させることができる。
【0024】
ここで、粉粒体搬送容器の排出口を下に向けた状態で当該粉粒体搬送容器を保持するとともに重量計測手段に連結可能な支持部材を設けることにより、粉粒体を排出する際、粉粒体搬送容器を安定保持することができ、排出作業中の重量変化を重量計測手段で計測することで粉粒体の排出量を正確に把握することができるようになる。なお、重量計測手段としては、歪ゲージを用いて荷重を電圧の変化として測定するロードセル(荷重変換器)などが好適である。
【0025】
また、粉粒体搬送容器の排出口に、筒状またはスカート状の飛散防止部材を着脱可能に装着してもよい。このような構成とすれば、スクリューコンベアなどの粉粒体移送手段を排出口に連結して使用する場合、あるいは排出口から粉粒体を地面などに直接散布するような場合の粉粒体の飛散を抑制することができるため、粉塵公害を防止することができる。なお、飛散防止部材の素材としては、防水性を有するキャンバスシートなどが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態である粉粒体搬送容器を示す正面図であり、図2は図1に示す粉粒体搬送容器にセメントを充填している状態を示す図であり、図3はセメントが充填された粉粒体搬送容器を貨物自動車に積載して搬送している状態を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態の粉粒体搬送容器1は、四角筒形の収容部2に倒立した四角錐台のような漏斗形状の誘導部3を連接した形状の容器本体4と、誘導部3の縮径端部3aに設けた開閉器5付きの排出口6と、収容部2を形成する4側面のうちの1側面に設けた開閉蓋7付きの投入口8とを備え、収容部2と誘導部3との境界部分から排出口6方向に向かって延出する4本の支柱9が90度間隔で配置され、支柱9の下端部分には他の部材に連結固定するためのフランジ形状の連結部9aが設けられている。開閉器5はバタフライダンパであり、開閉蓋7は支軸7aを中心に回動可能に軸支されている。
【0028】
粉粒体搬送容器1は、例えば、セメントなどの粉粒体を充填して施工現場の生コンプラントまで搬送するためのものであり、投入口8および排出口6を除いて密閉構造であり、開閉器5および開閉蓋7を閉止すれば、内部の気体が漏出したり、湿気や雨水などが内部へ浸入したりしない程度の気密性、水密性が保たれるようになっている。
【0029】
粉粒体搬送容器1を用いてセメントを搬送する場合、セメント中継基地などにおいてセメントを充填するが、この場合、図2に示すように、粉粒体搬送容器1は、その投入口8を真上に向けた姿勢とし、開閉蓋7を開いた投入口8から容器1内へセメントを投入することによって充填作業を行う。このとき、図2に示すように、セメント投入方向10は鉛直方向となる。投入口8を真上に向けてセメント充填作業を行っているとき、その真下には四角筒形状の収容部2を構成する平らな側面2aが位置するため、側面2aを支える平面状の支持体を設ければ粉粒体搬送容器1を安定保持することができる。
【0030】
粉粒体搬送容器1に所定量のセメントが充填されたら開閉蓋7を閉止した後、図3に示すように、投入口8を真上に向けたままの姿勢で運搬用自動車11の荷台11aに積載して施工現場まで搬送する。この場合、粉粒体搬送容器1のサイズが運搬用自動車11の荷台11aのサイズより小さく積載量に余裕があれば、複数の粉粒体搬送容器1を積載することもできる。投入口8を真上に向けた姿勢で運搬用自動車11に積載したとき、投入口8の真下に位置する平らな側面2aが運搬用自動車11の荷台11aの平面部分に接するため、運搬中も粉粒体搬送容器1を安定保持することができる。
【0031】
運搬用自動車11が施工現場に到着したら、図4(a)に示すように、粉粒体搬送容器1の収容部2にワイヤ13を係止し、クレーン12などの昇降フック12aをワイヤ13に引っ掛けた後、昇降フック12aをゆっくり上昇させると、図4(b)に示すように、粉粒体搬送容器1は徐々に起立していき、最終的に図4(c)に示すように、排出口6を真下に向けた姿勢で吊り下げられた状態となる。
【0032】
この後は、図5に示すように、粉粒体搬送容器1は排出口6を真下に向けた姿勢のまま、搬出用のスクリューコンベア14aなどで構成された排出装置14の上に載置される。この場合、粉粒体搬送容器1の支柱9の連結部9aと、排出装置14の支柱14bのフランジ状の連結部14cとを連結することで固定し、粉粒体搬送容器1の排出口6は、ワンタッチバンド付きの防水キャンバスで形成された筒状の飛散防止部材15を介してスクリューコンベア14aに接続する構造であるため、熟練者でなくても容易に接続、離脱することができる。
【0033】
排出装置14に対する粉粒体搬送容器1の装着が完了したら、スクリューコンベア14を作動させた後、開閉器5を適度に開けば、容器1内のセメントは排出口6から鉛直下方へ落下排出され、粉粒体飛散防止部材15内を落下してスクリューコンベア14内へ流れ込み、スクリューコンベア14によって目的地点まで移送され、生コンの製造などに供される。
【0034】
粉粒体搬送容器1においては、図5に示すように、投入口8および排出口6は互いに異なる位置にあって、投入口8へのセメント投入方向10と、排出口6からのセメント落下排出方向17とが互いに交差するような配置となっている。したがって、前述したように、投入口8を通して粉粒体搬送容器1へセメントを充填して搬送するときの粉粒体搬送容器1の姿勢と、充填されたセメントを排出口6から落下排出させるときの粉粒体搬送容器1の姿勢とが異なる状態となるような搬送方法をとることができる。すなわち、投入口8から粉粒体搬送容器1へセメントを充填した後、そのままの姿勢で粉粒体搬送容器1を搬送し、目的場所に到着後は、排出口6からセメントが落下排出できるように粉粒体搬送容器1の姿勢を変更することができる。
【0035】
したがって、図4で示した、セメント排出作業前における粉粒体搬送容器1の姿勢変更の際に、容器1内のセメントに加わる重力方向の変化によってセメントが揺動、撹拌されたり、容器1の内壁と衝突したりすることによって、セメント排出を妨げるデッドが崩壊するため、デッドに起因するセメントの排出量低下や排出不能などのトラブルが発生せず、排出口6からセメントを円滑に落下排出することができるようになり、作業効率を向上させることができる。
【0036】
また、排出装置14の支柱14bの下端付近には、重量測定手段であるロードセル計量器16がそれぞれ設置されているため、排出作業に伴う重量変化を連続的に検知することができ、これによって、セメントの排出量を正確に把握することができる。また、粉粒体搬送容器1の排出口6とスクリューコンベア14aとは粉粒体飛散防止部材15を介して接続されているため、排出作業中にセメントが空中に飛散することもなく、粉塵公害を防止することができる。
【0037】
したがって、図6(a)に示すように、コンクリート打設現場に設置された生コンプラント18のセメントタンク19に対するセメント供給作業を円滑に行うことができるようになり、デッドに起因する排出量の低下や排出不能などのトラブルがなくなるので、作業効率も向上する。また、セメント袋を全く使用しないので、空のセメント袋などの産業廃棄物が発生せず、廃棄物処分の手間を省くことができるだけでなく、資源の無駄も無くすことができる。
【0038】
なお、図6(b)に示すように、生コンプラント20がセメント計量器を内蔵しているものであれば、支柱やロードセル計量器などを介在させることなく、粉粒体搬送容器1を直接装着して使用することができる。また、図6(c)に示すように、比較的大型のミキサ21に直接セメントを供給する場合、ロードセル計量器16付きの架台22の上に排出装置14を配置し、その上に粉粒体搬送容器1を装着して使用することもできる。
【0039】
このように、粉粒体搬送容器1の排出口6を下に向けた状態で当該粉粒体搬送容器1を保持するとともに重量計測手段であるロードセル計量器16に支柱14bを介して連結可能な支持部材である支柱9を設けているため、セメントを排出する際、粉粒体搬送容器1を安定保持することができ、排出作業中の重量変化をロードセル計量器16で計測することでセメント排出量を正確に把握することができる。
【0040】
次に、図7〜図10を参照して、粉粒体搬送容器1のその他の使用方法について説明する。セメント使用量の多い生コンプラントなどの場合、図7(a)に示すように、横型のスクリューコンベア23やロードセル計量器16などを備えた排出装置24に複数の粉粒体搬送容器1を装着し、図7(b)に示す状態にしてセメント供給作業を行うことができ、この場合も前述と同様の効果を得ることができる。
【0041】
また、図8に示すように、かなり大型のミキサ26に直接セメントを供給する場合、架台25上に、横型のスクリューコンベア23およびロードセル計量器16などを備えた排出装置27を設置し、この排出装置27に複数の粉粒体搬送容器1を装着して使用することもでき、前述と同様の効果が得られる。
【0042】
さらに、図9に示すように、ロードセル計量器16付きの比較的長尺の支柱28、横型のスクリューコンベア23および縦型のスクリューコンベア29などを備えた排出装置30に複数の粉粒体搬出容器1を装着してセメント供給作業を行うことも可能であり、この場合、高い位置にセメントを移送することができ、前述と同様の効果が得られる。
【0043】
一方、図10に示すように、ショベルカー32の作業アーム32aの先端部分にワイヤ13を介して粉粒体搬送容器1を吊り下げ、容器1内に充填された粉粒状の土壌改良材などを排出口6から地面に直接散布するような場合、粉粒体搬送容器1の排出口6にスカート状の飛散防止部材31を装着することで、排出口6から落下した土壌改良材の飛散を抑制することができるため、粉塵公害の防止に有効である。この場合においても、前述した姿勢変更により、粉粒体搬送容器1内のデッドを崩壊させることができるため、散布作業そのものも円滑に行うことができる。
【0044】
なお、本実施形態では、粉粒体搬送容器1内にセメントや土壌改良材などを充填した場合について説明したが、本発明に係る粉粒体搬送容器1の用途はこれらに限定するものではないので、肥料、飼料、チップ、汚泥、焼却灰などの各種粉粒体を取り扱う分野において広く活用することができる。
【0045】
なお、粉粒体搬送容器1を形成する材料については特に限定するものではないので、充填物がセメント、肥料、飼料、各種チップ、汚泥、焼却灰などである場合は鋼鈑(例えば、SS400など)などが好適であり、充填物が食品類あるいは薬品類である場合はステンレス鋼鈑などが好適であり、充填物の種類によっては、FRP樹脂などの高分子系合成樹脂などを用いることもできる。また、粉粒体搬送容器1の排出口6には、バタフライダンパ、カットゲートバルブ、ロータリフィーダバルブなどを装着することが可能であり、いずれの場合においても、状況に応じて手動式または動力式(電動機、エアシリンダ、電動シリンダ)とすることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0047】
(1)少なくとも一つの開閉可能な開口部を有する粉粒体搬送容器に粉粒体を充填して搬送する粉粒体搬送方法において、粉粒体が充填された粉粒体搬送容器の搬送姿勢を、開口部から粉粒体を落下排出するときの粉粒体搬送容器の姿勢と異なる状態に保持して搬送することにより、粉粒体搬送容器を搬送姿勢から排出姿勢へ変更する際にデッドを崩壊させることができるようになるため、排出口からの粉粒体の落下排出が円滑に行われるようになり、作業効率が向上し、産業廃棄物処分の手間を省くことができ、資源の無駄も無くすことができる。
【0048】
(2)粉粒体の投入口および排出口を互いに異なる位置に有する粉粒体搬送容器において、投入口への粉粒体の投入方向と、排出口からの粉粒体の落下排出方向とが互いに交差または捩れの位置をなすように投入口および排出口を配置することにより、粉粒体搬送容器を搬送姿勢から排出姿勢へ変更することでデッドを崩壊させることができるようになるため、排出口からの粉粒体の落下排出が円滑に行われるようになり、作業効率が向上し、産業廃棄物処分の手間を省くことができ、資源の無駄も無くすことができる。
【0049】
(3)粉粒体搬送容器が、筒形または箱形の収容部に漏斗形状の誘導部を連接した容器本体と、誘導部の縮径端部に設けた開閉可能な排出口と、収容部の側面に設けた開閉可能な投入口とを備えたことにより、前述と同様、排出作業前における粉粒体搬送容器の姿勢変更の際にデッドを崩壊させることができるようになるため、排出口から粉粒体を円滑に落下排出することができるようになり、作業効率を向上させることができ、産業廃棄物処分の手間を省くことができ、資源の無駄も無くすことができる。
【0050】
(4)粉粒体搬送容器の排出口を下に向けた状態で当該粉粒体搬送容器を保持するとともに重量計測手段に連結可能な支持部材を設けることにより、排出作業中の粉粒体搬送容器を安定保持することができ、粉粒体の排出量を正確に把握することができるようになる。
【0051】
(5)粉粒体搬送容器の排出口に、筒状またはスカート状の飛散防止部材を着脱可能に装着することにより、排出口から粉粒体を排出する場合の粉粒体の飛散を抑制することができるため、粉塵公害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である粉粒体搬送容器を示す正面図である。
【図2】図1に示す粉粒体搬送容器にセメントを充填している状態を示す図である。
【図3】セメントが充填された粉粒体搬送容器を貨物自動車に積載して搬送している状態を示す図である。
【図4】セメントが充填された粉粒体搬送容器をクレーンで吊り上げる状態を示す図である。
【図5】クレーンで吊り上げた粉粒体搬送容器を搬出装置に載置している状態を示す図である。
【図6】(a)は排出装置付きの生コンプラントに粉粒体搬送容器を載置した状態を示す図であり、(b)は排出装置内蔵の生コンプラントに粉粒体搬送容器を載置した状態を示す図であり、(c)は架台などを用いて粉粒体搬送容器を載置した状態を示す図である。
【図7】複数の粉粒体搬送容器を横型スクリューコンベアに載置する状態を示す図である。
【図8】複数の粉粒体搬送容器の使用状態を示す図である。
【図9】複数の粉粒体搬送容器の使用状態を示す図である。
【図10】粉粒体搬送容器の使用状態を示す図である。
【図11】従来の移動式簡易生コンプラントの使用状態を示す図である。
【図12】(a)は従来の大型セメントタンクを示す正面図であり、(b)は従来の小型セメントタンクを示す正面図である。
【図13】従来の粉粒体散布作業を示す図である。
【図14】従来の粉粒体散布作業を示す図である。
【符号の説明】
1 粉粒体搬送容器
2 収容部
2a 側面
3 誘導部
3a 縮径端部
4 容器本体
5 開閉器
6 排出口
7 開閉蓋
7a 支軸
8 投入口
9,14b 支柱
9a,14c 連結部
10 セメント投入方向
11 運搬用自動車
11a 荷台
12 クレーン
12a 昇降フック
13 ワイヤ
14,24,27,30 排出装置
14a,23,29 スクリューコンベア
15,31 飛散防止部材
16 ロードセル計量器
17 セメント落下排出方向
18,20 生コンプラント
19 セメントタンク
21 ミキサ
22,25 架台
32 ショベルカー
32a 作業アーム

Claims (5)

  1. 少なくとも一つの開閉可能な開口部を有する粉粒体搬送容器に粉粒体を充填して搬送する粉粒体搬送方法であって、粉粒体が充填された前記粉粒体搬送容器の搬送姿勢を、前記開口部から前記粉粒体を落下排出するときの前記粉粒体搬送容器の姿勢と異なる状態に保持して搬送することを特徴とする粉粒体搬送方法。
  2. 粉粒体の投入口および排出口を互いに異なる位置に有する粉粒体搬送容器において、前記投入口への粉粒体の投入方向と、前記排出口からの粉粒体の落下排出方向とが互いに交差または捩れの位置をなすように前記投入口および前記排出口を配置したことを特徴とする粉粒体搬送容器。
  3. 筒形または箱形の収容部に漏斗形状の誘導部を連接した容器本体と、前記誘導部の縮径端部に設けた開閉可能な排出口と、前記収容部の側面に設けた開閉可能な投入口とを備えたことを特徴とする粉粒体搬送容器。
  4. 前記排出口を下に向けた状態で前記粉粒体搬送容器を保持するとともに重量計測手段に連結可能な支持部材を設けた請求項2または3記載の粉粒体搬送容器。
  5. 前記排出口に、筒状またはスカート状の飛散防止部材を着脱可能に装着した請求項2または3記載の粉粒体搬送容器。
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JP2022105329A (ja) * 2020-12-31 2022-07-13 大阪建機センター株式会社 セメントサイロ

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