JP2004202431A - 汚泥の減容方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアクタ内における流体力学的な不安定現象が生じるのを防ぎ、安定で静粛な運用を可能にする新規で有効な汚泥の減容方法及び装置を提供すること。
【解決手段】ノズル2からキャビテーション・ジェット3とリアクタ4の天井面の間に、キャビテーション・ジェット3に対する屋根のような板状のプロテクタ5を設けることで、プロテクタ5とリアクタ4天井面の間に空気だまりが入り込んでも、鎖状渦糸(吸い込み渦)が発生しない。また、この板状プロテクタ5を下に凸の形状とすることで、プロテクタ5の下面に溜まった空気泡もすぐに浮上する。そのため、キャビテーション・ジェット3が爆発的に膨張することがなくなって、振動や騒音の増大を未然に防げるようになる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水や産業廃水を生物処理する結果生じる余剰汚泥を、キャビテーション・ジェット法によって減容する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水や産業廃水の多くは、活性汚泥を用いた活性汚泥処理槽において生物的処理が行われている。しかしながら、活性汚泥処理槽内で繁殖したバクテリアなどが余剰の活性汚泥となって生成するため、廃水処理システムの系外に抜き出さなくてはならず、抜き出した汚泥の処分が問題となっている。抜き出した余剰の活性汚泥は、脱水してから、あるいは脱水・焼却して灰の状態にしてから、埋立処分される場合が多いが、この処理方法では多くの手間や高額の費用を要する。また埋立地が年々不足してきていることから、余剰の活性汚泥を減容化することにより、余剰汚泥を破水処理システムの系外に抜き出す必要のない廃水処理システムの開発が求められている。
【0003】
下水や廃水を生物(バクテリア)的に処理する施設から生じる余剰汚泥を減容(量)する代表的な技術にはオゾン(O3)法やキャビテーション・ジェット法があり、両者は既に試験段階を経て商用運転に入っている。
【0004】
そのうち、代表的なものは、被処理水中のBOD同化により繁殖する活性汚泥量よりも多い量の活性汚泥を好気性処理系から抜き出し、抜き出した汚泥をオゾン処理した後に好気性処理系に導入する方法がある(特開平6−206088号公報)。
【0005】
この処理方法は、抜き出した汚泥にオゾン含有ガスを反応させ、汚泥を酸化分解して可容化し、生物的に分解可能な有機物(BOD)に変換した後、好気性処理系で無機化して汚泥の減容化を図ろうとするものである。このとき、オゾン処理で生じたBODから別の活性汚泥が生成するため、廃水中のBODの同化により繁殖する量よりも多い量の汚泥をオゾン処理することが必要になる。
【0006】
図12は、従来技術の廃水処理システムの一例を示すものである。なお、この方式は関連特許公報を挙げるまでもなく、古くから広く一般的に使われている。
【0007】
図12に示す廃水処理システムでは、原水101が生物処理槽102に導入されて活性汚泥処理された後、沈降分離槽103で余剰汚泥105を沈降させ、上澄み液104を放流し、沈降した余剰汚泥105を返送ライン106から生物処理槽102に戻す。増量した分に相当する余剰汚泥は抜き出しライン112から系外へ排出される。
【0008】
このとき沈降分離槽103から抜き出した余剰汚泥105を生物処理槽102の入口へ戻す返送ライン106に分岐ライン111を設け、該分岐ライン111には余剰汚泥105を加圧するポンプ107と加圧した余剰汚泥105をノズル108からリアクタ109内に吹き出して、吹き出し汚泥105のキャビテーション・ジェット110を作り出している。リアクタ109でのキャビテーション処理が済んだ汚泥105は生物処理槽102へ返送される。
【0009】
このようなリアクタ109内でキャビテーション処理を行えば、原理的には汚泥105が分散・微細化して可溶化し、生物処理槽102内へ戻るとバクテリアが活性化し、汚泥105を活発に捕食するようになるため、結果的に余剰汚泥105の発生量が減少する。
【0010】
また、特開平09−276887号公報には、図示しないが高温ガスを生物処理槽に供給することで、汚泥を減容する方法が開示されている。
【0011】
さらに、特開平11−156398号公報には、好気性処理した汚泥をキャビテーションにより可溶化して、より汚泥の分解性を高める方法が開示されている。
【0012】
【特許文献1】
特開平6−206088号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平9−276887号公報
【0014】
【特許文献3】
特開平11−156398号公報
【0015】
【非特許文献1】
中村・麻生・佐藤「ウォータジェットを用いた下水汚泥減量化の検討」噴流工学、2001年、第18巻、第1号、P35−38
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前記図12に示す技術及び特開平11−156398号公報に示す技術はキャビテーションにより汚泥を可溶化して汚泥の減容化を図る方法であるが、汚泥のキャビテーション処理に由来する騒音や振動が発生して、騒音公害の原因になる問題点がある。
【0017】
図14に模式的なスケッチとして示したように、リアクタ109内に加圧汚泥105をノズル108から吹き込み、キャビテーション・ジェット110を発生させると、次のような汚泥105の流動現象が生じる。
【0018】
a)リアクタ109の壁面近くを汚泥105の逆流114が生じてノズル108の近くでキャビテーション・ジェット110に流入する巻き込み流115が生じて循環渦となる流動
b)キャビテーション・ジェット110において、キャビテーションクラウド(雲)が断片的に分裂することに起因する不規則な流れの方向変化による流動
c)キャビテーション・ジェット110自体の旋回流116による流動
【0019】
一方、図13に示すように、キャビテーション・ジェット110は一種の脱気現象であって、リアクタ109内には空気だまり118が生じやすくなる。この空気だまり118が、上記a)とb)の流動による作用によって不安定で不規則に位置を変え、キャビテーション・ジェット110の上部に来ることがある。そのとき、上記c)の旋回流116やキャビテーション・ジェット110の界面の渦119の作用によって、空気だまり118を起点として、細くて旋回する空気柱である「鎖状渦糸」(一種の吸い込み渦)120が発生し、キャビテーション・ジェット110中に流入する。「鎖状渦糸」120がキャビテーション・ジェット110の中に流入した瞬間に、キャビテーション・ジェット110は爆発的に変化する。すなわち、キャビテーション・ジェット110が急激に膨張する。こうして、リアクタ109内に激しい圧力変動が発生し、激しい騒音とリアクタの109の振動が発生する。
【0020】
本発明の課題は、リアクタ内における流体力学的な不安定現象が生じるのを防ぎ、安定で静粛な運用を可能にする新規で有効な汚泥の減容方法及び装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明においては次の様な手段を採用する。
請求項1記載の発明は、下水あるいは産業排水を生物的処理工程または曝気処理工程で処理した後、沈降分離工程で汚泥を分離し、該分離した汚泥を加圧してキャビテーション・ジェットとして汚泥中のバクテリア細胞を損傷・破細するキャビテーション処理工程を経た後、生物的処理工程または曝気処理工程に戻す汚泥の減容方法において、キャビテーション処理工程における空気だまり又は空気層とキャビテーション・ジェットの間を遮断し、空気だまり又は空気層とキャビテーション・ジェット間に生じる吸い込み渦の生成を防止する汚泥の減容方法である。
【0022】
請求項2記載の発明は、下水あるいは産業排水の生物的処理を行う生物処理槽または曝気処理を行う曝気処理槽と、該生物的処理または曝気処理後の汚泥を沈降分離処理する沈降分離槽と、該沈降分離槽で分離した汚泥を高圧で噴射するキャビテーション・ジェットノズルを有するリアクタと、該リアクタでキャビテーション・ジェット処理を行った後の汚泥を生物処理槽へ返送する返送ラインを備えた汚泥の減容装置において、キャビテーション・ジェットノズルとリアクタ天井面の間のキャビテーション・ジェットに接触しない位置に、キャビテーション・ジェットノズルからの汚泥噴射方向に沿って、キャビテーション・ジェット発達域よりも長い板状の遮断プレートを配置する汚泥の減容装置である。
【0023】
請求項3記載の発明は、下水あるいは産業排水の生物的処理を行う生物処理槽または曝気処理を行う曝気処理槽と、該生物的処理または曝気処理後の汚泥を沈降分離処理する沈降分離槽と、該沈降分離槽で分離した汚泥を高圧で噴射するキャビテーション・ジェットノズルを有するリアクタと、該リアクタでキャビテーション・ジェット処理を行った後の汚泥を生物処理槽へ返送する返送ラインを備えた汚泥の減容装置において、キャビテーション・ジェットノズルからの噴射汚泥によるキャビテーション発達域よりも下流のリアクタ壁面に、キャビテーション・ジェットノズルからの汚泥噴射方向に直交する方向に伸びる堰き止めプレートをキャビテーション・ジェットに接触しない位置まで延設した汚泥の減容装置である。
【0024】
【作用】
本発明によれば、以下の3つの作用のいずれかによって、鎖状渦糸(吸い込み渦)がキャビテーション・ジェットへ流入することがなくなる。
【0025】
▲1▼空気だまりがキャビテーション・ジェットの上部に流入しても、キャビテーション・ジェットの乱れの伝播を遮断をしているので、鎖状渦糸(吸い込み渦)が発生しない。
▲2▼空気だまりがキャビテーション・ジェットに近づかない。
▲3▼キャビテーション・ジェットの上部に空気だまりが生じても、浮力あるいは強制的な吸い出しによって、空気だまりがリアクタの外へ搬出される。
【0026】
そのため、キャビテーション・ジェットが爆発的に膨張することがなくなって、振動や騒音の増大を未然に防げるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図12に示すキャビテーション・ジェット法を実施する汚泥処理システムは本発明の実施の形態のリアクタが用いられる汚泥処理システムである。
【0028】
本発明になるキャビテーション・ジェット法で処理された汚泥は、生物処理槽へ返送され曝気処理されることで、結果的に生成汚泥が減容することになる。
【0029】
図1と図2(図1のA−A線矢視図)は、それぞれ本発明の一実施例のリアクタ4の軸方向及び半径方向の断面図を示したものである。円筒型のリアクタ4の入口部の中心に加圧汚泥1をリアクタ4内に噴射するノズル2が設けられており、このノズル2を通じて加圧汚泥1がキャビテーション・ジェット3に変化し、リアクタ4内に吹き込まれる。
【0030】
キャビテーション・ジェット3とリアクタ4の天井面の間には、平板状のプロテクタプレート5を張り出すように設けている。このプロテクタプレート5は、キャビテーション・ジェット3における有効キャビテーション域(キャビテーション3が発達している領域)に接触することなく、また長さLcの有効キャビテーション域よりも長くなるように設置する。また、プロテクタプレート5の幅は、設置位置のリアクタ4の幅とほぼ同一幅にする。
【0031】
後述するが、この板状のプロテクタプレート5はリアクタ4内の空気だまり8(図3)に吸い込み渦が生じるのを防ぎ、リアクタ4の静粛運用を達成するためのものである。
【0032】
図3は、図1及び図2における実施例の挙動を軸方向断面図として模式的に描いたものである。この実施例では、ノズル2とキャビテーション・ジェット3の上側にプロテクタプレート5を張り出すように設けているが、このプロテクタプレート5の上側でリアクタ4の天井面に空気だまり8が生じる。空気だまり8がここに生じるのは、リアクタ4内で汚泥1が逆流9するためである。
【0033】
無対策時とは異なり、この空気だまり8とキャビテーション・ジェット3の間に、プロテクタプレート5を挿設してあるので、空気だまり8には吸い込み渦が生じることはない。従って、キャビテーション・ジェット3には、吸い込み渦に起因する不安定な挙動が生じることはない。
【0034】
図4は、本発明の前記実施例(図1、図2)と無対策時(図13、14)において、騒音のレベル(音圧)を比較したものである。無対策時には、吸い込み渦に起因するキャビテーション・ジェット3の膨爆的挙動によって、84dBの騒音レベルとなった。これに対して、本実施例では、吸い込み渦由来の爆発音を抑制しているため、通所のキャビテーション・ジェット3の騒音レベルは77dBに過ぎない。
【0035】
図5は、最も重要である汚泥減容の成績を、前記実施例(図1、2)と無対策時(図13、14)とで比較したものである。縦軸における汚泥減容率Rrは、先行技術(図13、14)におけるそれRrで割ることにより相対値として表した。したがって、無対策時においてRr/Rr=1.0となる。これに対して、前記実施例ではRr/Rr=0.97である。前記実施例の成績は、概ね先行技術に比べて遜色のない結果といえるが、前記実施例において、わずかに成績が低下するのは、プロテクタプレート5によってキャビテーション・ジェット3中へ汚泥が再流入する挙動が抑えられたためと考えられる。
【0036】
図6と図7(図6のB−B線矢視図)は、本発明における別の実施例の構成を、それぞれ円筒形リアクタ4の軸方向及び半径方向の断面図として描いたものである。有効キャビテーション域の下流部、すなわちキャビテーション・ジェット3においてキャビテーションが消滅した領域のリアクタ4の天井面に、リアクタ4の中心側へせり出すように板状の堰き止めプレート11を設ける。この堰き止めプレート11の高さHは、キャビテーション・ジェット3に接触しないことが基本である。
【0037】
本実施例では、リアクタ4の内径Dと堰き止めプレート11の高さHの関係は、H=(3/10)Dである。この堰き止めプレート11の作用も、後述するように、空気だまり14(図8)に由来する吸い込み渦の発生を防ぎ、キャビテーション・ジェット3に膨曝的挙動が生じないようにするためのものである。
【0038】
図8は、図6及び図7における実施例の挙動を模式的に軸方向断面図として描いたものである。この実施例では、キャビテーション・ジェット3において、そのキャビテーションが消滅した下流域において、リアクタ4の天井面に堰き止め板11を設けているが、リアクタ4の壁面に沿う逆流9と循環流13が生じ、逆流9によって空気だまり14はキャビテーション・ジェット3の近くまで運ばれるが、堰き止め板11によって堰き止められる。また空気15の一部は、この堰き止め板11を乗り越えるが、堰き止め板11の背後に生じる後流16によって、空気15は堰き止め板11にトラップされる。従って、この実施例においてもリアクタ4の底部の循環流13からは吸い込み渦は生じない。
【0039】
図9は、本実施例(図6、図7)と無対策時(図13、図14)において、振動加速度αを調べてまとめた結果である。縦軸における振動加速度αは、無対策時(図13、図14)におけるそれで割ることにより、α/αとして無次元化した。従って、無対策時においてα/α=1.0となる。
【0040】
図9から明らかなように、本実施例によれば、吸い込み渦に由来するキャビテーション・ジェット3の膨爆的挙動により伴う振動が抑制されるので、リアクタ4は静粛であり、その基部における振動加速度はα/α=0.03に過ぎない。以上により、本実施例によりリアクタ4の振動抑制効果が実証された。
【0041】
【その他の実施例】
図10及び図11は、いずれも本発明になる汚泥減容装置の他の実施形態を示すものである。
図10の例は、キャビテーション・ジェット3の上方の円筒形リアクタ4の壁面に吸い上げ管22に接続したダクト23を設け、空気塊25を汚泥1と共にポンプ26によって吸い上げようとするものである。吸い上げ管22をリアクタ4の出口に設けた排出管27に接続させて、空気塊25を処理済み汚泥1とともに排出させる。空気塊25の排出の調整は吸い上げ管22に設けた調量弁28で行う。
【0042】
図11に示す例は、円筒形リアクタ4内において、キャビテーション・ジェット3の上部に、下方へ、すなわちキャビテーション・ジェット3に向けて凸状の湾曲したプロテクタプレート5を設け、このプロテクタプレート5の最下部に空気だまり33が生じるのを防ぐ。下向の凸状に湾曲したプロテクタプレート5の左右端部とリアクタ4の間には隙間を設けているため、空気泡34はこの隙間を通じてプロテクタプレート5より上側に浮上してリアクタ4の天井部に集って空気だまり33となる。この空気だまり33には、キャビテーション・ジェット3の旋回成分が伝わらないので、問題となる鎖状渦糸が発生することはない。
【0043】
上記各実施例ではリアクタは円筒形のものを図示したが、リアクタは円筒形に限らず長方体などの形状のものでも良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明を実施することによって、以下のような効果を奏する。
(1)リアクタ内天井面に生じる空気だまりに起因する鎖状渦糸(一種のキャビテーション現象)の発生を妨げる。
(2)鎖状渦糸の流入に伴うキャビテーション・ジェットの爆発的変化を妨げるので、リアクタから放射する騒音を抑制できる。
【0045】
(3)上記(2)と同様に機器の信頼性に係わり、リアクタの振動レベルを低く抑えることができる。
(4)リアクタ内への空気の流入に対して特別な留意が必要なくなり、設備コスト及び運用コストを削減できる。
(5)なお、本発明を実施しても、汚泥減容の成績が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリアクタの軸方向の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のリアクタの半径方向の断面図(図1のA−A線矢視図)である。
【図3】図1の汚泥減容装置における作用を描いた図である。
【図4】本発明を実施することにより生じる効果を実証した結果である。
【図5】本発明を実施することにより生じる効果を実証した結果である。
【図6】本発明の実施の形態のリアクタの軸方向の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態のリアクタの半径方向の断面図(図6のB−B線矢視図)である。
【図8】図6の汚泥処理装置における作用を描いた図である。
【図9】本発明を実施することにより生じる効果を実証した結果である。
【図10】本発明になる汚泥減容装置の他の実施形態である。
【図11】本発明になる汚泥減容装置の他の実施形態である。
【図12】先行技術の汚泥処理システムを示す図である。
【図13】先行技術における問題点を示す図である。
【図14】先行技術における問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 汚泥 2 ノズル
3 キャビテーション・ジェット 4 リアクタ
5 プロテクタプレート 8 空気だまり
9 逆流 11 堰き止めプレート
13 循環流 14 空気だまり
15 空気 16 後流
22 吸い上げ管 23 ダクト
25 空気塊 26 ポンプ
27 排出管 28 調量弁
33 空気だまり 34 空気泡
101 原水 102 生物処理槽
103 沈降分離槽 104 上澄み液
105 余剰汚泥 106 返送ライン
107 ポンプ 108 ノズル
109 リアクタ
110 キャビテーション・ジェット
111 分岐ライン 114 逆流
115 巻き込み流 116 旋回流
118 空気だまり 119 渦
120 鎖状渦糸

Claims (3)

  1. 下水あるいは産業排水を生物的処理工程または曝気処理工程で処理した後、沈降分離工程で汚泥を分離し、該分離した汚泥を加圧してキャビテーション・ジェットとして汚泥中のバクテリア細胞を損傷・破細するキャビテーション処理工程を経た後、生物的処理工程または曝気処理工程に戻す汚泥の減容方法において、
    キャビテーション処理工程における空気だまり又は空気層とキャビテーション・ジェットの間を遮断し、空気だまり又は空気層とキャビテーション・ジェット間に生じる吸い込み渦の生成を防止することを特徴とする汚泥の減容方法。
  2. 下水あるいは産業排水の生物的処理を行う生物処理槽または曝気処理を行う曝気処理槽と、該生物的処理または曝気処理後の汚泥を沈降分離処理する沈降分離槽と、該沈降分離槽で分離した汚泥を高圧で噴射するキャビテーション・ジェットノズルを有するリアクタと、該リアクタでキャビテーション・ジェット処理を行った後の汚泥を生物処理槽へ返送する返送ラインを備えた汚泥の減容装置において、
    キャビテーション・ジェットノズルとリアクタ天井面の間のキャビテーション・ジェットに接触しない位置に、キャビテーション・ジェットノズルからの汚泥噴射方向に沿って、キャビテーション・ジェット発達域よりも長い板状の遮断プレートを配置することを特徴とする汚泥の減容装置。
  3. 下水あるいは産業排水の生物的処理を行う生物処理槽または曝気処理を行う曝気処理槽と、該生物的処理または曝気処理後の汚泥を沈降分離処理する沈降分離槽と、該沈降分離槽で分離した汚泥を高圧で噴射するキャビテーション・ジェットノズルを有するリアクタと、該リアクタでキャビテーション・ジェット処理を行った後の汚泥を生物処理槽へ返送する返送ラインを備えた汚泥の減容装置において、
    キャビテーション・ジェットノズルからの噴射汚泥によるキャビテーション発達域よりも下流のリアクタ壁面に、キャビテーション・ジェットノズルからの汚泥噴射方向に直交する方向に伸びる堰き止めプレートをキャビテーション・ジェットに接触しない位置まで延設したことを特徴とする汚泥の減容装置。
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