JP2004199906A - 低挿入力コネクタ - Google Patents

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Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Takeshi Hasegawa
健 長谷川
Mutsumi Suwada
睦 諏訪田
Nobumasa Misaki
信正 見崎
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Abstract

【課題】接続端子を保護しつつ容易に嵌合することができる低挿入力コネクタを提供する。
【解決手段】低挿入力コネクタ1は、プラグコネクタハウジング10とレセプタクルコネクタハウジング20とから構成され、プラグコネクタハウジング10の嵌合本体部11には突起部30が備えられ、レセプタクルコネクタハウジング20の嵌合部21には第1スリット部22と第2スリット部23と蓋部40とリブ51,52とが備えられている。蓋部40は、凹部45に沿って嵌合部21の内側と外側に移動及び凸部44を中心として回動することができる構造からなり、第1スリット部22に挿入された突起部30に一端部41を当接し、嵌合方向にてこの原理を利用して突起部30を押圧することにより嵌合本体部11を嵌合部21の内側に完全嵌合させることができると共に嵌合まで嵌合部21の開口部25を塞ぐ状態で備えられているため、接続端子の折損等を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラグコネクタハウジング及びレセプタクルコネクタハウジング同士を相互に容易に嵌合させたり、離脱させたりすることができる低挿入力コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、エレクトロニクス化の急速な発展により、例えば自動車に搭載されるワイヤハーネスなどにおいても回路数(電線数)が年々増加する傾向にある。回路数の増加に伴い、ワイヤハーネスの端末部に取り付けられるコネクタも多極化(内蔵接続端子数の増加)が進展し、図8に示すような多極コネクタが多く使用されるようになってきた。この多極コネクタ100は、内部に複数のレセプタクル接続端子(図示せず)を収容するための端子収容孔101が形成されたプラグコネクタハウジング110と、このプラグコネクタハウジング110が内側に嵌合すると共に内部に複数のプラグ接続端子102を収容するための端子収容孔(図示せず)が形成されたレセプタクルコネクタハウジング120と、このレセプタクルコネクタハウジング120に別途取り付けられたレバー130とから構成されている。この多極コネクタ100のように、接続する接続端子数が増えれば、プラグコネクタハウジング110及びレセプタクルコネクタハウジング120同士の嵌合時/離脱(抜去)時の接触抵抗が増加するため、両者の嵌合時の挿入力及び離脱時の引抜力(抜去力)もより高くなってしまう。そこで、これらの挿入力及び引抜力を低く抑えるために、レバー130等の倍力機構を備え、例えばプラグコネクタハウジング110の側面に突起111を形成し、レバー130にこの突起111と嵌合すると共にこの突起111をレセプタクルコネクタハウジング120の奥側に移動させるための溝121を形成して、レバー130を動かすことによりてこの原理を利用して両者を嵌合/離脱するようにしたいわゆるレバー式コネクタが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2762897号公報(第2−3頁、第1−5図)
【特許文献2】
特許第2956498号公報(第3−5頁、第1−12図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなレバー式コネクタに備えられているレバー130等の倍力機構は、その倍力機構を動作させるためのスペースを確保する必要があると共に、てこの作用を大きくするために倍力機構を大きく(例えば、レバー130を大きくしたり、溝121を長くしたり)構成しなければならないため、レバー式コネクタ自体が大きくなる傾向にある。また、レバー式コネクタでは、プラグコネクタハウジング110及びレセプタクルコネクタハウジング120の他に別部品でレバー130を製造しコネクタに取り付けなければならないため、別途レバー成型金型などの製造設備が必要となり安価に製造することが困難である。更に、多極化が進めば一本当たりのプラグ接続端子102やレセプタクル接続端子の太さが細くなり接続端子自体の強度が低くなるため、両コネクタハウジング110,120の嵌合開始時に接続端子が折れ曲がって接続不良が発生するおそれがある。
【0005】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、適度な大きさで安価に製造することができると共に容易に嵌合/離脱を行うことができ、更に嵌合までの接続端子の保護機能を備えた低挿入力コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る低挿入力コネクタは、プラグコネクタハウジングと、このプラグコネクタハウジングと嵌合するレセプタクルコネクタハウジングとを有し、前記プラグコネクタハウジングは、側壁を有しこの側壁に沿って前記レセプタクルコネクタハウジングと嵌合する嵌合本体部と、この嵌合本体部の側壁に設けられた前記側壁の外面に突設された突起部とを備え、前記レセプタクルコネクタハウジングは、壁部を有しこの壁部に沿って前記プラグコネクタハウジングの嵌合本体部が内側に嵌合し、嵌合時に前記突起部が嵌合方向に移動可能となるように前記壁部に第1スリット部が形成された縦断面が凹状の嵌合部と、この第1スリット部が形成された壁部に設けられた、嵌合時に前記第1スリット部に挿入された前記突起部を前記嵌合方向に押圧して前記嵌合本体部を前記嵌合部に完全嵌合するための蓋部と、この蓋部を前記嵌合部の内側及び外側にスライド自在に移動可能とするための第2スリット部が形成され、前記第2スリット部のスリット形状に沿って前記壁部と直交する方向に突出させて前記蓋部を前記壁部の外面側で支持する一対のリブとを備え、前記蓋部は、嵌合時に一端部が前記突起部と当接しこの突起部を前記第1スリット部のスリット形状に沿って前記嵌合方向に移動させる作用点となり且つ他端部が力点となるように、前記一端部及び他端部の間に前記壁部の外面に沿った方向に回転軸を形成する状態で前記壁部の外面側で回動可能であると共に前記回転軸を支点として前記第2スリット部を通って前記壁部と直交する方向に移動可能な構造を備えて設けられていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、従来のレバー等の倍力機構の代わりに突起部をプラグコネクタハウジングに備えると共にこの突起部が移動する第1スリット部、蓋部が通る第2スリット部、蓋部を支持する一対のリブ及び突起部を嵌合方向に押圧する蓋部をレセプタクルコネクタハウジングに備え、嵌合部の壁部の外面に沿った方向に回転軸を形成する状態で回動可能且つ壁部に対して直交する方向に回転軸を支点として第2スリット部を通って移動可能な蓋部で突起部を嵌合方向に押し込むようにして両コネクタハウジングを嵌合する。このため、従来のレバー等の倍力機構に比べ、蓋部を動かすための余分なスペースなどを少なくすることができる。また、蓋部が突起部に対して、てこのような役割を果たすため、低い挿入力でハウジング同士を容易に嵌合することが可能となる。これにより、別途作製された別部品であり且つ大柄なレバー等で倍力機構を構成していた場合と比較して、少ないスペースでハウジング同士の嵌合を容易に行うことができる低挿入力コネクタを適度な大きさで構成し安価に製造することができるようになる。
【0008】
なお、この低挿入力コネクタの蓋部は、非嵌合時に嵌合部の開口部を塞ぐ状態でレセプタクルコネクタハウジングに備えられていることが好ましい。この蓋部は、嵌合部の内側と外側に移動可能な構造を有しているため、例えば非嵌合時に嵌合部の開口部を塞ぐような状態で嵌合部に取り付けられていれば、両コネクタハウジングの嵌合までの間、効果的に接続端子を折損等から保護することが可能となる。
【0009】
また、突起部は、嵌合本体部の一対の対向する側壁にそれぞれ設けられ、第1及び第2スリット部並びに蓋部は、嵌合部の一対の対向する壁部にそれぞれ設けられていることが好ましい。このようにすれば、両コネクタハウジングの嵌合に際して複数の蓋部を同期させて嵌合動作を行うことができ、嵌合時のねじれやよじれの発生をより抑えることが期待できる。
【0010】
なお、この発明の低挿入力コネクタにおいては、例えば▲1▼蓋部が一端部及び他端部の間に、回転軸を形成する互いに反対方向に突出する複数の凸部を備え、一対のリブの対向端部及びこの対向端部と連続する第2スリット部の対向端部並びにこの対向端部と連続する嵌合部の対向内壁には、複数の凸部がそれぞれ移動可能な状態で嵌合する壁部に対して直交する方向に溝状に延びる一対の凹部が形成されていること、又は▲2▼蓋部が一端部及び他端部の間の一端部及び他端部を結ぶ方向と直交する方向の一対の端面に、蓋部の外形に沿って溝状に延びる一対の凹部を備え、一対のリブの対向端部には、蓋部の一対の凹部とそれぞれ嵌合する互いに対向する方向に突出する一対の凸部が形成され、蓋部の一端部には、嵌合時に突起部と当接する当接片が形成されていることが好ましい。
【0011】
更に、嵌合本体部が側壁に係合穴を備え、蓋部が他端部側にこの係合穴と係合する係合突起を備え、嵌合本体部及び嵌合部は、嵌合本体部及び嵌合部の完全嵌合時にこれら係合穴及び係合突起が係合することで、蓋部が蓋部の長手方向が嵌合部の壁部の外面に沿った状態でその一端部が突起部と当接したまま完全嵌合されることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る低挿入力コネクタを示す外観斜視図及び一部拡大斜視図、図2〜図4は、この低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
図1〜図4に示すように、低挿入力コネクタ1は、プラグコネクタハウジング10とレセプタクルコネクタハウジング20とから構成されている。プラグコネクタハウジング10は、側壁9a,9bを有しこの側壁9a,9bに沿ってレセプタクルコネクタハウジング20と嵌合する嵌合本体部11と、この嵌合本体部11の両側壁9a,9bの外面側にそれぞれ設けられた、壁部9a,9bの外面から突出する段部31が形成された突起部30と、同様に側壁9a,9bの嵌合本体部11の基端部11b側に設けられた、後述する蓋部の係合突起と係合する係合穴39を有する係合片38とから構成されている。このプラグコネクタハウジング10には、例えば複数のレセプタクル接続端子4をプラグコネクタハウジング10内に収容するための複数の端子収容孔14が形成されている。また、このプラグコネクタハウジング10には、レセプタクルコネクタハウジング20との完全嵌合時に両コネクタハウジング10,20を係止固定するためのロック機構を後述するロック凹部と共に構成するロック凸部12を有する弾性係止片13が形成されている。
【0013】
一方、レセプタクルコネクタハウジング20は、壁部8a,8bを有しこの壁部8a,8bに沿ってプラグコネクタハウジング10の嵌合本体部11が内側に嵌合し、嵌合時に嵌合本体部11の突起部30が嵌合方向に移動可能となるように壁部8a,8bに第1スリット部22が形成された縦断面が凹状の嵌合部21と、この第1スリット部22が形成された壁部8a,8bに設けられた、例えば両コネクタハウジング10,20の非嵌合時に嵌合部21の開口部25を塞ぐ状態(図2(a)参照)となると共に嵌合時に第1スリット部22に挿入された突起部30のを嵌合方向に押圧して嵌合本体部11を嵌合部21の内側に完全嵌合するために壁部8a,8bに対して直交する方向に移動可能な構造からなる複数の蓋部40と、これら蓋部40を嵌合部21の内側及び外側にスライド自在に移動可能とするための第2スリット部23と、蓋部40を壁部8a,8bの外面側で支持するために、第2スリット部23のスリット形状に沿って壁部8a,8bの外面から壁部8a,8bと直交する方向に突出する一対のリブ51,52とを備えて構成されている。このレセプタクルコネクタハウジング20には、例えば複数のプラグ接続端子3をレセプタクルコネクタハウジング20内に収容するための複数の端子収容孔24が形成されている。また、レセプタクルコネクタハウジング20には、プラグコネクタハウジング10との完全嵌合時に両コネクタハウジング10,20を係止固定するためのロック機構を上記ロック凸部12と共に構成するロック凹部26が形成されている。
【0014】
蓋部40は、この例では、嵌合時に一端部41が突起部30の段部31と当接しこの突起部30を第1スリット部22のスリット形状に沿って嵌合方向に移動させる作用点となり且つ他端部42が力点となるように、一端部41と他端部42との間に壁部8a,8bの外面に沿った方向に回転軸を形成する状態で壁部8a,8bの外面側で回動可能であると共にこの回転軸を支点として第2スリット部23を通って壁部8a,8bと直交する方向に移動可能な構造の板状部材からなる。即ち、蓋部40は、一端部41及び他端部42の間に、回転軸を形成する互いに反対方向に突出する複数の凸部44を備えてなり、これら複数の凸部44に対応して嵌合部21の壁部8a,8bには、壁部8a,8bの外面から壁部8a,8bと直交する方向に突出する一対のリブ51,52が形成され、これら一対のリブ51,52の対向端部と、この対向端部と連続する第2スリット部23の対向端部と、この対向端部と連続する嵌合部21の対向内壁には、複数の凸部44がそれぞれ移動可能な状態で嵌合する壁部8a,8bに対して直交する方向に溝状に延びる一対の凹部45が形成されている。このように、複数の凸部44と一対の凹部45とがそれぞれ嵌合することにより、蓋部40は嵌合部21の壁部8a,8bの外面側で回動し、嵌合部21の内側と外側に移動可能な構造で備えられている。
【0015】
なお、蓋部40の他端部42には、係合突起37が形成されており、両コネクタハウジング10,20の完全嵌合時にこの係合突起37が嵌合本体部11の側壁9a,9bの基端部11b側に形成された係合片38の係合穴39と係合し、蓋部40が嵌合部21に係止固定される構造となっている。
【0016】
このように構成された低挿入力コネクタ1における両コネクタハウジング10,20の嵌合動作は、図2〜図4に示すようにして行われる。まず、図2(a)に示すように、プラグコネクタハウジング10の嵌合本体部11が、レセプタクルコネクタハウジング20の嵌合部21の内側に嵌ると共に、嵌合本体部11の側壁9a,9bに形成された突起部30が第1スリット部22に挿入されるように、両コネクタハウジング10,20を嵌合方向に近づける。このとき、レセプタクルコネクタハウジング20の嵌合部21に備えられた蓋部40は、嵌合部21の開口部25を塞ぐ状態で備えられており、複数のプラグ接続端子3は嵌合部21の内側で露出しない状態となっている。そして、両コネクタハウジング10,20を更に嵌合方向に近づけると、突起部30が第1スリット部22に嵌った状態で嵌合本体部11の先端部11aが嵌合部21の内側で蓋部40と当接した状態となる。このとき、未だプラグ接続端子3は蓋部40により露出しないように覆われて保護された状態であるため、嵌合時に嵌合本体部11が嵌合部21の内側に嵌ることによりプラグ接続端子3が折損されるということは回避することができる。そして、嵌合本体部11の先端部11aが蓋部40と当接した後、同図(b)に示すように、蓋部40をそれぞれ第2スリット部23を通して壁部8a,8bと直交する図中矢印A方向に移動させ、蓋部40の一端部41が第1スリット部22を移動してくる突起部30と干渉してしまうことを防止しながら嵌合本体部11を嵌合部21の内側に更に嵌めるようにする。このとき、嵌合本体部11は、突起部30と第1スリット部22とで嵌合部21に対する嵌合時の位置決めがなされているため、プラグ接続端子3とレセプタクル接続端子4とが嵌合時の位置ずれにより折損されるということも回避することができる。なお、このとき両コネクタハウジング10,20は、プラグコネクタハウジング10のレセプタクル接続端子4とレセプタクルコネクタハウジング20のプラグ接続端子3とが僅かに嵌合した初期嵌合状態となる。
【0017】
次に、図3(a)に示すように、蓋部40を上記A方向と反対の図中矢印B方向に移動し、一端部41が突起部30の段部31に当接するようにして、同図(b)に示すように、蓋部40を図中矢印C方向にそれぞれ回動する。このとき、てこの作用で、突起部30は蓋部40の一端部41により嵌合方向に押圧されて嵌合本体部11が嵌合部21の内側に更に嵌合される。そのまま、蓋部40を動かし続けると、図4(a)に示すように、嵌合本体部11が嵌合部21の内側に完全に嵌合される。そして、蓋部40の他端部42に形成された係合突起37と嵌合本体部11に形成された係合片38の係合穴39とを係合すると、同図(b)に示すように、蓋部40がその長手方向が嵌合部21の壁部8a,8bの外面に沿った状態で係止固定されると共に嵌合本体部11とも係止固定され、両コネクタハウジング10,20の完全嵌合状態が強固に保持される。
【0018】
このように、この低挿入力コネクタ1によれば、嵌合部21の第1スリット部22に挿入された嵌合本体部11の突起部30を、蓋部40を動かして嵌合方向に移動させるという簡単な動作で両コネクタハウジング10,20を完全嵌合することができる。また、蓋部40の動作範囲は、従来のレバー等に比べると小さいので、結果的に動作スペースを小さくすることができると共にコネクタの大きさを小さくすることができる。更に、両コネクタハウジング10,20の非嵌合時には、蓋部40が嵌合部21の開口部25を塞ぐような状態で嵌合部21に取り付けられているため、嵌合までのプラグ及びレセプタクル接続端子3,4の折損等を防止することが可能となる。
【0019】
図5は、この発明の他の実施形態に係る低挿入力コネクタを示す外観斜視図及び一部拡大斜視図、図6及び図7は、この低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。
図5〜図7に示すように、この低挿入力コネクタ2は、蓋部40の一端部41及び他端部42を結ぶ方向の一対の端面に、蓋部40の外形に沿って溝状に延びる一対の凹部45が形成され、リブ51,52の対向端部に、蓋部40の一対の凹部45とそれぞれ嵌合する互いに対向する方向に突出する一対の凸部44が形成され、蓋部40の一端部41に嵌合時に嵌合本体部11の突起部30と当接する当接片43が形成されている点が、先の例の低挿入力コネクタ1と相違している。この低挿入力コネクタ2によれば、嵌合本体部11が嵌合部21の内側に嵌り突起部30が第1スリット部22に挿入されるように両コネクタハウジング10,20を嵌合方向に近づけ、同図(b)に示すように、蓋部40をそれぞれ第2スリット部23を通して図中矢印A方向に移動させたうえで嵌合本体部11を嵌合部21の内側に更に嵌め込み、図7(a)に示すように、蓋部40を元に戻した後に図中矢印C方向に回動させ、当接片43と突起部30とを当接しながら突起部30を嵌合方向に押圧して嵌合本体部11と嵌合部21とを完全嵌合する。これにより、先の例の低挿入力コネクタ1と同様に、てこの作用を利用して両コネクタハウジング10,20同士の完全嵌合を行うことができると共に、嵌合までの接続端子の折損等を効果的に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、従来のレバー等の倍力機構の代わりに突起部をプラグコネクタハウジングに備えると共にこの突起部が移動する第1スリット部、蓋部が通る第2スリット部、蓋部を支持する一対のリブ及び突起部を嵌合方向に押圧する蓋部をレセプタクルコネクタハウジングに備え、嵌合部の壁部の外面に沿った方向に回転軸を形成する状態で回動可能且つ壁部に対して直交する方向に回転軸を支点として第2スリット部を通って移動可能な蓋部で突起部を嵌合方向に押し込むようにして両コネクタハウジングを嵌合する。このため、従来のレバー等の倍力機構に比べ、蓋部を動かすための余分なスペースなどを少なくすることができる。また、蓋部が突起部に対して、てこのような役割を果たすため、低い挿入力でハウジング同士を容易に嵌合することが可能となる。これにより、別途作製された別部品であり且つ大柄なレバー等で倍力機構を構成していた場合と比較して、少ないスペースでハウジング同士の嵌合を容易に行うことができる低挿入力コネクタを適度な大きさで構成し安価に製造することができるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る低挿入力コネクタを示す外観斜視図及び一部拡大斜視図である。
【図2】同低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
【図3】同低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
【図4】同低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
【図5】この発明の他の実施形態に係る低挿入力コネクタを示す外観斜視図及び一部拡大斜視図である。
【図6】同低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
【図7】同低挿入力コネクタにおける嵌合動作を説明するための一部断面図である。
【図8】従来の低挿入力コネクタを示す外観斜視図である。
【符号の説明】1,2…低挿入力コネクタ、3…プラグ接続端子、4…レセプタクル接続端子、8…壁部、9…側壁、10…プラグコネクタハウジング、11…嵌合本体部、12…ロック凸部、13…弾性係止片、14,24…端子収容孔、20…レセプタクルコネクタハウジング、21…嵌合部、22…第1スリット部、23…第2スリット部、25…開口部、26…ロック凹部、30…突起部、31…段部、37…係合突起、38…係合片、39…係合穴、40…蓋部、41…一端部、42…他端部、43…当接片、44…凸部、45…凹部、51,52…リブ。

Claims (6)

  1. プラグコネクタハウジングと、
    このプラグコネクタハウジングと嵌合するレセプタクルコネクタハウジングとを有し、
    前記プラグコネクタハウジングは、
    側壁を有しこの側壁に沿って前記レセプタクルコネクタハウジングと嵌合する嵌合本体部と、この嵌合本体部の側壁に設けられた前記側壁の外面に突設された突起部とを備え、
    前記レセプタクルコネクタハウジングは、
    壁部を有しこの壁部に沿って前記プラグコネクタハウジングの嵌合本体部が内側に嵌合し、嵌合時に前記突起部が嵌合方向に移動可能となるように前記壁部に第1スリット部が形成された縦断面が凹状の嵌合部と、
    この第1スリット部が形成された壁部に設けられた、嵌合時に前記第1スリット部に挿入された前記突起部を前記嵌合方向に押圧して前記嵌合本体部を前記嵌合部に完全嵌合するための蓋部と、この蓋部を前記嵌合部の内側及び外側にスライド自在に移動可能とするための第2スリット部が形成され、前記第2スリット部のスリット形状に沿って前記壁部と直交する方向に突出させて前記蓋部を前記壁部の外面側で支持する一対のリブとを備え、
    前記蓋部は、嵌合時に一端部が前記突起部と当接しこの突起部を前記第1スリット部のスリット形状に沿って前記嵌合方向に移動させる作用点となり且つ他端部が力点となるように、前記一端部及び他端部の間に前記壁部の外面に沿った方向に回転軸を形成する状態で前記壁部の外面側で回動可能であると共に前記回転軸を支点として前記第2スリット部を通って前記壁部と直交する方向に移動可能な構造を備えて設けられている
    ことを特徴とする低挿入力コネクタ。
  2. 前記蓋部は、非嵌合時に前記嵌合部の開口部を塞ぐ状態で前記レセプタクルコネクタハウジングに備えられていることを特徴とする請求項1記載の低挿入力コネクタ。
  3. 前記突起部は、前記嵌合本体部の一対の対向する側壁にそれぞれ設けられ、
    前記第1及び第2スリット部並びに蓋部は、前記嵌合部の一対の対向する壁部にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の低挿入力コネクタ。
  4. 前記蓋部は、前記一端部及び他端部の間に、前記回転軸を形成する互いに反対方向に突出する複数の凸部を備え、
    前記一対のリブの対向端部及びこの対向端部と連続する前記第2スリット部の対向端部並びにこの対向端部と連続する前記嵌合部の対向内壁には、前記複数の凸部がそれぞれ移動可能な状態で嵌合する前記壁部に対して直交する方向に溝状に延びる一対の凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の低挿入力コネクタ。
  5. 前記蓋部は、前記一端部及び他端部の間の前記一端部及び他端部を結ぶ方向と直交する方向の一対の端面に、前記蓋部の外形に沿って溝状に延びる一対の凹部を備え、
    前記一対のリブの対向端部には、前記蓋部の一対の凹部とそれぞれ嵌合する互いに対向する方向に突出する一対の凸部が形成され、
    前記蓋部の一端部には、嵌合時に前記突起部と当接する当接片が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の低挿入力コネクタ。
  6. 前記嵌合本体部は、前記側壁に係合穴を備え、前記蓋部は、前記他端部側にこの係合穴と係合する係合突起を備え、
    前記嵌合本体部及び嵌合部は、前記嵌合本体部及び嵌合部の完全嵌合時にこれら係合穴及び係合突起が係合することで、前記蓋部が前記蓋部の長手方向が前記嵌合部の壁部の外面に沿った状態でその一端部が前記突起部と当接したまま完全嵌合される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の低挿入力コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102195178A (zh) * 2010-03-18 2011-09-21 本田技研工业株式会社 作业机中的电气部件连接机构

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