JP2004199117A - 動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラム及び設備用プログラム、並びに動作支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】解体作業を効率的に行うことができるリサイクル作業支援システムを提供する。
【解決手段】情報管理センタ設備100は、画像構成情報を物品識別情報と対応付けて登録した画像構成情報登録DB40を有し、物品識別情報を受信したときは、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報登録DB40のなかから画像構成情報を検索し、索出した画像構成情報をリサイクルセンタ設備200に送信する。リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品から物品識別情報を読み取り、読み取った物品識別情報を情報管理センタ設備100に送信し、画像構成情報を受信したときは、受信した画像構成情報に基づいて解体作業者の鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を解体作業者の鏡像画像と重ね合わせて表示する。
【選択図】 図9
【解決手段】情報管理センタ設備100は、画像構成情報を物品識別情報と対応付けて登録した画像構成情報登録DB40を有し、物品識別情報を受信したときは、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報登録DB40のなかから画像構成情報を検索し、索出した画像構成情報をリサイクルセンタ設備200に送信する。リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品から物品識別情報を読み取り、読み取った物品識別情報を情報管理センタ設備100に送信し、画像構成情報を受信したときは、受信した画像構成情報に基づいて解体作業者の鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を解体作業者の鏡像画像と重ね合わせて表示する。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体する作業を支援するシステム、設備およびプログラム、並びに方法に係り、特に、解体作業を効率的に行うことができる動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体する作業を支援する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているリサイクル方法(以下、第1の従来例という。)、および特許文献2に開示されている作業指示・支援システム(以下、第2の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、リサイクル対象物品の部品や材料をリサイクルする方法であって、次の(a)〜(g)の工程を経て行われる。
(a)指定エリア内で発生したリサイクル対象物品を指定回収拠点に運搬して集積する。
(b)指定回収拠点は、リサイクル対象物品に付加されている第1の製品情報を読み込む入力部と、リサイクル対象物品に付加されている第1の製品情報と対応したそのリサイクル対象物品の照合、解体、分別するための情報の解体情報データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)を記憶する記憶部とを有し、指定回収拠点において入力部で得たリサイクル対象物品の第1の製品情報と解体情報DBに対応したそのリサイクル対象物品を照合する。
【0004】
(c)リサイクル対象物品の第1の製品情報と解体情報DBとの照合に基づきそのリサイクル対象物品を複数の第1分類に分別し、そのリサイクル対象物品の分別情報を第2の製品情報として解体情報DBに記憶する。
(d)指定回収拠点は、複数の第1分類に分別した各々のリサイクル対象物品を第1の製品情報または解体情報DBに基づきそのリサイクル対象物品の解体処理外装部材情報と非解体処理部材情報を認識し、認識結果を表示する表示部を有し、解体処理外装部材情報と非解体処理部材情報を解体情報DBに記憶する。
【0005】
(e)表示部により表示された結果に基づきそのリサイクル対象物品を解体処理外装部材と非解体処理部材に解体し、解体処理外装部材を複数の第2分類に分別する。
(f)複数の第2分類に分別した各々の解体処理外装部材および非解体処理部材において、解体処理外装部材を各々の材料メーカに、非解体処理部材を各々の製品メーカに運搬して集積する。
【0006】
(g)集積された解体処理外装部材を解体情報DBに基づいた処理方法で再生材料に加工し、再生材料の情報を解体情報DBに記憶する。
そして、指定回収拠点、材料メーカおよび製品メーカの間にネットワークを介して解体情報DBが共有化されている。
第2の従来例は、複数の型式の作業対象物に対して、順次作業者が作業を行なう作業ラインと、複数の型式の作業対象物に対する作業指示・支援情報を保有する作業指示・支援情報サーバと、作業ラインの各作業ステーションとにおいて、作業対象物についての作業指示・支援情報を作業指示・支援情報サーバから得て作業指示・支援端末装置に表示するようにしたシステムである。作業ラインの第1番目の作業ステーションに、作業対象物の型式等を入力する型式入力部と、作業対象物の型式等を後工程の作業ステーションに送信する型式情報送信部を、第2番目以降の作業ステーションに、作業対象物の型式等を前工程の作業ステーションから受信する型式情報受信部と、後工程の作業ステーションに送信する型式情報送信部をそれぞれ設ける。第1番目の作業ステーションの型式入力部により入力された作業対象物の型式等を後工程の作業ステーションに送信し、後工程の作業ステーションでは、受信した型式等と自作業ステーション番号を検索キーとした検索により、作業指示・支援情報サーバから作業対象の作業指示・支援情報を得る。これにより、作業対象物の型式等を各作業者が入力しなくても、作業に必要な情報を表示することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−197147号公報
【特許文献2】
特開平11−305641号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来例にあっては、表示部により示された結果に基づきリサイクル対象物品を解体処理外装部材と非解体処理部材に解体する。具体的には、まず、解体情報を表示部に表示し、表示した解体情報に基づいて、リサイクル対象物品の外装部材・筐体部を解体する。このとき、解体情報には、リサイクル対象物品の外装部材および筐体部の解体情報と、外装部材および筐体部のリサイクル情報およびリユース情報を備え、少なくとも外装部材および筐体部の材質、外装部材および筐体部の材料メーカーの名称、外装部材および筐体部のリサイクル対象物品メーカーの名称、外装部材および筐体部の名称、外装部材および筐体部の部材番号が含まれている。しかしながら、こうした解体情報だけでは、リサイクル対象物品を具体的にどのように解体すればよいのかを解体作業者が把握するのが困難であるという問題があった。
【0009】
また、第2の従来例にあっては、作業の効率化を図るために、作業指示・支援情報を得てそれを表示するようになっている。しかしながら、作業指示・支援情報が具体的にどのように構成されているかまでは開示されていないため、リサイクル対象物品の解体作業に適用しても、これだけでは、リサイクル対象物品を具体的にどのように解体すればよいのかを解体作業者が把握するのが困難であるという問題があった。
【0010】
また、解体作業者は、解体作業を効率的に進めるため、解体作業の進捗状況に応じて適切な手順を把握していることが望ましいが、十分な経験を必要とするし、リサイクル対象物品の種別が膨大である場合には、熟練者であっても把握するのに一定の限界がある。また、各リサイクル対象物品ごとにその解体作業手順を示したマニュアル等を参照しながら解体作業を進めることも考えられるが、リサイクル対象物品の種別が膨大であると、マニュアル等を参照するのに時間を要してしまい、解体作業を効率的に進めるには一定の限界がある。また、解体工程が複雑である場合も、マニュアル等を参照するのに時間を要してしまい、同様の問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、解体作業を効率的に行うことができる動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の動作支援システムは、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するシステムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0013】
このような構成であれば、鏡像表示媒体には、動作体の鏡像が表示される。そして、動作見本画像構成手段により、画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている動作体の鏡像を基準として、動作手順に従い次に動作すべき動作体の状態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0014】
これにより、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される動作の状態に追従するようにして動作体を動作させれば、比較的動作手順通りに動作体を動作させることができる。したがって、リサイクル対象物品の解体作業に適用した場合には、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0015】
ここで、動作体とは、動作可能な対象をいい、人や動物等の生物であってもよいし、機械、器具、装置その他の物であってもよい。したがって、動作体には、リサイクル対象物品または解体作業者が少なくとも含まれる。以下、発明12の動作支援プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
また、画像構成情報とは、動作手順に従って動作した場合に見本となる動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。以下、発明12の動作支援プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
【0016】
また、鏡像表示媒体は、鏡像を表示する媒体であればどのようなものであってもよく、これは、例えば、鏡そのものであってもよいし、ディスプレイ等のように画像表示可能な表示手段であってもよい。以下、発明2の作業支援システム、発明3のリサイクル作業支援システム、発明10のリサイクルセンタ設備、発明12の動作支援プログラム、発明13の設備用プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
【0017】
また、画像構成情報記憶手段は、画像構成情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、画像構成情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、画像構成情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって画像構成情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明2の作業支援システム、および発明3のリサイクル作業支援システムにおいて同じである。
【0018】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明2の作業支援システムにおいて同じである。
〔発明2〕
一方、上記目的を達成するために、発明2の作業支援システムは、
あらかじめ定められた作業手順に従って作業者を動作させ、前記作業者の作業を支援するシステムであって、
前記作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記作業手順に従って動作した場合に見本となる前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記作業者の鏡像を基準として、前記作業手順に従い次に動作すべき前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0019】
このような構成であれば、鏡像表示媒体には、作業者の鏡像が表示される。そして、動作見本画像構成手段により、画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている作業者の鏡像を基準として、作業手順に従い次に動作すべき作業者の姿態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0020】
これにより、作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的作業手順通りに動作することができる。したがって、リサイクル対象物品の解体作業に適用した場合には、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0021】
ここで、画像構成情報とは、作業手順に従って動作した場合に見本となる作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。
〔発明3〕
一方、上記目的を達成するために、発明3のリサイクル作業支援システムは、
リサイクルの対象となるリサイクル対象物品を解体するリサイクルセンタに設置されたリサイクルセンタ設備と、リサイクル作業を支援するための情報を管理する情報管理センタに設置された情報管理センタ設備とを通信可能に接続し、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って解体作業者を動作させ、前記リサイクルセンタにて前記リサイクル対象物品を解体する作業を支援するシステムであって、
前記情報管理センタ設備は、前記解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを有し、
前記リサイクルセンタ設備は、前記解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記リサイクル対象物品から前記物品識別情報を読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、前記画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、リサイクル対象物品を解体する場合、リサイクルセンタ設備では、物品識別情報読取手段により、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報がリサイクル対象物品から読み取られ、物品識別情報送信手段により、読み取られた物品識別情報が情報管理センタ設備に送信される。
情報管理センタ設備では、物品識別情報受信手段により物品識別情報を受信すると、画像構成情報検索手段により、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報記憶手段のなかから画像構成情報が検索される。その結果、該当の画像構成情報が索出されると、画像構成情報送信手段により、索出された画像構成情報がリサイクルセンタ設備に送信される。
【0023】
リサイクルセンタ設備では、解体作業者の鏡像が鏡像表示媒体に表示される。そして、画像構成情報受信手段により画像構成情報を受信すると、動作見本画像構成手段により、受信した画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0024】
これにより、解体作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的解体作業手順通りに動作することができる。したがって、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0025】
ここで、画像構成情報とは、解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。以下、発明10のリサイクルセンタ設備、発明11の情報管理センタ設備、並びに発明13および14の設備用プログラムにおいて同じである。
【0026】
また、リサイクルセンタ設備は、単一の装置、端末その他の機器から構成してもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続して構成してもよい。このことは、情報管理センタ設備についても同様である。以下、発明10のリサイクルセンタ設備、発明11の情報管理センタ設備、並びに発明13および14の設備用プログラムにおいて同じである。
〔発明4〕
さらに、発明4のリサイクル作業支援システムは、発明3のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記リサイクル対象物品の外観画像を取り込む外観画像取込手段を有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像に基づいて前記リサイクル対象物品の解体作業の進捗状況を判定し、判定した進捗状況および前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、解体作業者が解体作業を進めていくと、外観画像取込手段により、解体中のリサイクル対象物品の外観画像が取り込まれる。そして、動作見本画像構成手段により、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品の解体作業の進捗状況が判定され、判定された進捗状況および画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成される。
【0028】
これにより、リサイクル対象物品の外観から解体作業の進捗状況が判定されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。また、解体作業者は、解体作業中にその進捗状況を特に指示したりしなくてすむ。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のリサイクル作業支援システムは、発明4のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記画像構成情報は、解体の工程を区分したときの各区分ごとに、当該区分の工程において次の区分の工程に移行するために動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報であり、
前記情報管理センタ設備は、さらに、前記各区分ごとの前記リサイクル対象物品の外観画像および前記外観画像と前記画像構成情報との対応付けを含む工程管理情報を記憶するための工程管理情報記憶手段を有し、
前記画像構成情報送信手段は、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報に対応する工程管理情報を前記工程管理情報記憶手段から読み出し、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報を前記リサイクルセンタ設備に送信するようになっており、
前記画像構成情報受信手段は、前記画像構成情報および前記工程管理情報を受信するようになっており、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像を、前記画像構成情報受信手段で受信した工程管理情報に含まれる各外観画像と照合し、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像と同一または類似の外観画像をそのなかから特定し、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち前記特定した外観画像の区分に対応するものを構成するようになっていることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、情報管理センタ設備では、画像構成情報送信手段により、索出された画像構成情報に対応する工程管理情報が工程管理情報記憶手段から読み出され、索出された画像構成情報および読み出された工程管理情報がリサイクルセンタ設備に送信される。
リサイクルセンタ設備では、画像構成情報受信手段により画像構成情報および工程管理情報を受信すると、動作見本画像構成手段により、取り込まれた外観画像が、受信した工程管理情報に含まれる各外観画像と照合され、取り込まれた外観画像と同一または類似の外観画像がそのなかから特定される。そして、受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち特定された外観画像の区分に対応するものが構成される。
【0030】
これにより、リサイクル対象物品の外観画像に対応する動作見本画像が構成されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
ここで、工程管理情報記憶手段は、工程管理情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、工程管理情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、工程管理情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって工程管理情報を記憶するようになっていてもよい。
〔発明6〕
さらに、発明6のリサイクル作業支援システムは、発明3ないし5のいずれかのリサイクル作業支援システムにおいて、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像と重ね合わせて表示するようになっていることを特徴とする。
【0031】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像と重なり合って表示される。
これにより、解体作業者は、次に動作すべき姿態が自己の鏡像と重なり合って表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のリサイクル作業支援システムは、発明6のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記鏡像表示媒体は、画像表示可能な表示手段であり、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記解体作業者の画像を取り込む複数の画像取込手段と、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記解体作業者の鏡像画像を生成する鏡像画像生成手段とを有し、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像画像生成手段で生成した鏡像画像と重ね合わせて前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、解体作業者が画像取込手段の取込領域に位置すると、複数の画像取込手段により、解体作業者の画像が取り込まれ、鏡像画像生成手段により、取り込まれたそれら画像に基づいて解体作業者の鏡像画像が生成される。そして、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が、生成された鏡像画像と重なり合って表示手段に表示される。
【0033】
これより、複数の画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、実際の鏡を見るときのように、自然に近いかたちで表示手段に鏡像が表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8のリサイクル作業支援システムは、発明7のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記鏡像表示媒体と前記解体作業者との位置関係を検出する位置関係検出手段を有し、
前記鏡像画像生成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、位置関係検出手段により、取り込まれた画像に基づいて鏡像表示媒体と解体作業者との位置関係が検出され、鏡像画像生成手段により、その検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像が生成される。
【0035】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう画像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像にさらに近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示手段に鏡像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
ここで、鏡像表示媒体と解体作業者との位置関係としては、例えば、鏡像表示媒体に対する解体作業者の相対位置、解体作業者に対する鏡像表示媒体の相対位置、並びに鏡像表示媒体および解体作業者の絶対位置が含まれる。
【0036】
また、鏡像画像生成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっているが、自然に近いかたちで鏡像を表示する他の構成として、次のような構成を提案することができる。すなわち、鏡像画像生成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が解体作業者の正面を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっている。これにより、解体作業者が多少移動しても、表示手段には、解体作業者の鏡像が常に表示されるので、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9のリサイクル作業支援システムは、発明8のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記動作見本画像構成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0037】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、動作見本画像構成手段により、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成される。
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い動作見本画像を構成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示手段に動作見本画像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
【0038】
ここで、動作見本画像構成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっているが、自然に近いかたちで鏡像を表示する他の構成として、次のような構成を提案することができる。すなわち、動作見本画像構成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が解体作業者の正面を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっている。これにより、解体作業者が多少移動しても、表示手段には、解体作業者の鏡像と重なり合って動作見本画像が常に表示されるので、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明10〕
一方、上記目的を達成するために、発明10のリサイクルセンタ設備は、
発明3のリサイクル作業支援システムにおける情報管理センタ設備と通信可能に接続する設備であって、
解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、発明3のリサイクル作業支援システムにおけるリサイクルセンタ設備と同等の作用が得られる。したがって、発明3のリサイクル作業支援システムと同等の効果が得られる。
〔発明11〕
一方、上記目的を達成するために、発明11の情報管理センタ設備は、
発明3のリサイクル作業支援システムにおけるリサイクルセンタ設備と通信可能に接続する設備であって、
あらかじめ定められたリサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0040】
このような構成であれば、発明3のリサイクル作業支援システムにおける情報管理センタ設備と同等の作用が得られる。したがって、発明3のリサイクル作業支援システムと同等の効果が得られる。
〔発明12〕
一方、上記目的を達成するために、発明12の動作支援プログラムは、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するプログラムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段とを有するコンピュータに対して、
前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、および前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1の動作支援システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明13〕
一方、上記目的を達成するために、発明13の設備用プログラムは、
コンピュータシステムからなる発明10のリサイクルセンタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、および前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0042】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってリサイクルセンタ設備が処理を実行すると、発明10のリサイクルセンタ設備と同等の作用および効果が得られる。
〔発明14〕
さらに、発明14の設備用プログラムは、
コンピュータシステムからなる発明11の情報管理センタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとにあらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記画像構成情報記憶手段のなかから検索する画像構成情報検索手段、および前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、情報管理センタ設備によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って情報管理センタ設備が処理を実行すると、発明11の情報管理センタ設備と同等の作用および効果が得られる。
〔発明15〕
一方、上記目的を達成するために、発明15の動作支援方法は、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援する方法であって、
前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成ステップと、前記動作見本画像構成ステップで構成した動作見本画像を鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示ステップとを含み、
前記動作見本画像構成ステップは、前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成することを特徴とする。
【0044】
これにより、発明1の動作支援システムと同等の効果が得られる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図10は、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法の実施の形態を示す図である。
【0046】
本実施の形態は、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、図1に示すように、リサイクルセンタ20において、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体・分別する場合について適用したものである。
【0047】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、複数の情報管理センタ10と、複数のリサイクルセンタ20とが各地に設置されている。各情報管理センタ10には、情報管理センタ設備100が、各リサイクルセンタ20には、リサイクルセンタ設備200がそれぞれ設置されており、情報管理センタ設備100およびリサイクルセンタ設備200はいずれも、インターネット199を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
【0048】
次に、情報管理センタ設備100の構成を図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、情報管理センタ設備100の構成を示すブロック図である。
情報管理センタ設備100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0049】
I/F38には、外部装置として、あらかじめ定められたリサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を登録した画像構成情報登録DB40と、リサイクル対象物品の外観画像および外観画像と画像構成情報との対応付けを含む工程管理情報を登録した工程管理情報登録DB42と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
【0050】
図3は、画像構成情報登録DB40のデータ構造を示す図である。
画像構成情報登録DB40は、画像構成情報を、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報(例えば、製品番号や機種名)と対応付けて登録している。画像構成情報登録DB40には、図3に示すように、各物品識別情報ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、解体の工程を区分したときの1つの区分について、その区分の工程において次の区分の工程に移行するために動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報を登録するものであり、具体的には、構成情報参照キーを登録するフィールド400と、動作見本画像を構成するためのCADデータを登録するフィールド402とを含んで構成されている。
【0051】
図4は、工程管理情報登録DB42のデータ構造を示す図である。
工程管理情報登録DB42は、工程管理情報を物品識別情報と対応付けて登録している。工程管理情報登録DB42には、図4に示すように、各物品識別情報ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、解体の工程を上記同様に区分したときの1つの区分について、その区分の工程を管理するための情報を登録するものであり、機種名を登録するフィールド420と、その工程の工程番号を登録するフィールド422と、その工程におけるリサイクル対象物品の外観画像(以下、単に工程画像という。)を登録するフィールド424と、その工程の動作見本画像を構成するための画像構成情報の構成情報参照キーを登録するフィールド426とを含んで構成されている。図4の例では、第1段目のレコードには、機種名として「Printer001」が、工程番号として「工程1」が、工程画像として複数の角度からみたリサイクル対象物品の外観画像が、構成情報参照キーとして「構成情報001」がそれぞれ登録されている。これは、「Printer001」という機種名のリサイクル対象物品を解体する場合、実際の外観画像を各工程画像と照合して解体作業が第1番目の工程であるか否かを判定し、第1番目の工程であると判定したときは、構成情報参照キー「構成情報001」により特定される画像構成情報に基づいて動作見本画像を構成することを意味している。
【0052】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す画像構成情報提供処理を実行するようになっている。
図5は、画像構成情報提供処理を示すフローチャートである。
【0053】
画像構成情報提供処理は、リサイクルセンタ設備200からの取得要求に応じて画像構成情報および工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に提供する処理であって、CPU30において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、画像構成情報および工程管理情報の取得要求を受信したか否かを判定し、取得要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、取得要求を受信するまでステップS100で待機する。
【0054】
ステップS102では、物品識別情報を受信し、ステップS104に移行して、受信した物品識別情報をもとに、その物品識別情報に対応するすべての画像構成情報を画像構成情報登録DB40のなかから検索し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、該当の画像構成情報を索出したか否かを判定し、該当の画像構成情報を索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、索出した画像構成情報に対応するすべての工程管理情報を工程管理情報登録DB42から読み出し、ステップS110に移行する。
【0055】
ステップS110では、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS106で、該当の画像構成情報を一つも索出しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0056】
次に、リサイクルセンタ設備200の構成を図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、リサイクルセンタ設備200の構成を示すブロック図である。
リサイクルセンタ設備200は、図6に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0057】
I/F58には、外部装置として、画像構成情報を登録する画像構成情報登録DB60と、工程管理情報を登録する工程管理情報登録DB62と、リサイクル対象物品を載置するための作業台としてのターンテーブル(不図示)を駆動するターンテーブル駆動装置64と、ターンテーブルに載置されているリサイクル対象物品の外観画像および解体作業者の画像を撮影する複数の画像撮影装置66と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置68と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。なお、画像構成情報登録DB60は、画像構成情報登録DB40と同一のデータ構造となっており、工程管理情報登録DB62は、工程管理情報登録DB42と同一のデータ構造となっている。
【0058】
図7は、画像撮影装置66および表示装置68の配置構成を示す図である。
図7において、ターンテーブル63には、リサイクル対象物品70が載置されている。ターンテーブル63に横には、解体作業者が解体作業をしながら表示内容を見られるように表示装置68が設置されている。表示装置68の上には、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像が撮影できるように複数の画像撮影装置66が取り付けられている。
【0059】
CPU50は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8および図9のフローチャートに示す画像構成情報取得処理および動作見本画像表示処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
初めに、画像構成情報取得処理を図8を参照しながら詳細に説明する。
【0060】
図8は、画像構成情報取得処理を示すフローチャートである。
画像構成情報取得処理は、図5の画像構成情報提供処理に対応し、画像構成情報および工程管理情報を情報管理センタ設備100から取得する処理であって、CPU50において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
【0061】
ステップS200では、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像を取り込み、ステップS202に移行して、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報を特定し、ステップS204に移行する。
ステップS204では、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が画像構成情報登録DB60および工程管理情報登録DB62に存在するか否かを判定し、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、特定した物品識別情報を取得要求とともに情報管理センタ設備100に送信し、ステップS208に移行する。
【0062】
ステップS208では、画像構成情報および工程管理情報を受信したか否かを判定し、画像構成情報および工程管理情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画像構成情報および工程管理情報を受信するまでステップS208で待機する。
ステップS210では、受信した画像構成情報を物品識別情報と対応付けて画像構成情報登録DB60に登録し、ステップS212に移行して、受信した工程管理情報を物品識別情報と対応付けて工程管理情報登録DB62に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0063】
一方、ステップS204で、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が画像構成情報登録DB60および工程管理情報登録DB62に存在すると判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、動作見本画像表示処理を図9を参照しながら詳細に説明する。
【0064】
図9は、動作見本画像表示処理を示すフローチャートである。
動作見本画像表示処理は、解体作業の開始に伴って実行され、リサイクル対象物品70の解体作業の進捗状況に応じて動作見本画像を表示装置68に表示する処理であって、CPU50において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0065】
ステップS300では、ターンテーブル駆動装置64を駆動して、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の位置および角度を初期化し、ステップS302に移行して、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像を取り込み、ステップS304に移行して、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報を特定し、ステップS306に移行する。
【0066】
ステップS306では、特定した物品識別情報に対応するすべての工程管理情報を工程管理情報登録DB62から読み出し、ステップS308に移行して、取り込んだ外観画像を、読み出した工程管理情報に含まれる各工程画像と照合し、取り込んだ外観画像と同一または類似の工程画像をそのなかから特定し、ステップS310に移行する。
【0067】
ステップS310では、特定した工程画像から現在の工程を特定し、ステップS312に移行して、ステップS302,S326で取り込んだ解体作業者の画像に基づいて、画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、ステップS314に移行する。
ステップS314では、現在の工程が最終工程か否かを判定し、現在の工程が最終工程でないと判定したとき(No)は、ステップS316に移行して、前回の判定結果に基づいて前回の工程と現在の工程とが異なっているか否かを判定し、前回の工程と現在の工程とが異なっていると判定したとき(Yes)は、ステップS318に移行する。
【0068】
ステップS318では、特定した物品識別情報および現在の工程に対応する画像構成情報を画像構成情報登録DB60から読み出し、ステップS320に移行する。
ステップS320では、解体作業者の鏡像画像を生成する鏡像画像生成処理を実行する。具体的に、鏡像画像生成処理では、ステップS302,S326で取り込んだ解体作業者の画像およびステップS312の検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向(表示装置68の表示面に対して垂直の方向)を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を鏡像画像として生成する。なお、異なる角度から見た解体作業者の複数の画像に基づいて鏡像画像を生成する方法としては、例えば、特開2000−306092号公報に開示されている公知の方法を採用することができる。
【0069】
次いで、ステップS322に移行して、動作見本画像を構成する動作見本画像構成処理を実行する。具体的に、動作見本画像構成処理は、読み出した画像構成情報に含まれるCADデータに基づいて、ステップS320で生成した鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成する。また、ステップS312の検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向(表示装置68の表示面に対して垂直の方向)を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成する。
【0070】
次いで、ステップS324に移行して、ステップS322で構成した動作見本画像を、ステップS320で生成した鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示し、ステップS326に移行して、各画像撮影装置66により解体作業者の画像を取り込み、ステップS308に移行する。
一方、ステップS316で、前回の工程と現在の工程とが同一であると判定したとき(No)は、ステップS326に移行する。
【0071】
一方、ステップS314で、現在の工程が最終工程であると判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、リサイクルセンタ20では、リサイクル対象物品70を解体するに先立って、解体作業者は、画像構成情報を入手するために、リサイクル対象物品70をターンテーブル63に載置し、各画像撮影装置66によりリサイクル対象物品70の外観画像を読み取る。
【0072】
リサイクルセンタ設備200では、リサイクル対象物品70の外観画像が取り込まれると、ステップS202〜S206を経て、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報が特定され、特定された物品識別情報が取得要求とともに情報管理センタ設備100に送信される。
情報管理センタ設備100では、取得要求とともに物品識別情報を受信すると、ステップS104を経て、受信した物品識別情報をもとに、その物品識別情報に対応するすべての画像構成情報が画像構成情報登録DB40のなかから検索される。その結果、該当の画像構成情報が索出されると、ステップS108,S110を経て、索出された画像構成情報に対応するすべての工程管理情報が工程管理情報登録DB42から読み出され、索出された画像構成情報および読み出された工程管理情報がリサイクルセンタ設備200に送信される。
【0073】
リサイクルセンタ設備200では、画像構成情報および工程管理情報を受信すると、ステップS210,S212を経て、受信した画像構成情報が物品識別情報と対応付けられて画像構成情報登録DB60に登録され、受信した工程管理情報が物品識別情報と対応付けられて工程管理情報登録DB62に登録される。これにより、リサイクルセンタ設備200では、解体作業に必要な画像構成情報および工程管理情報を入手することができる。
【0074】
次に、リサイクルセンタ20では、解体作業者は、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像が読み取られる。
リサイクルセンタ設備200では、リサイクル対象物品70の外観画像が取り込まれると、ステップS304,S306を経て、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報が特定され、特定された物品識別情報に対応するすべての工程管理情報が工程管理情報登録DB62から読み出される。次いで、ステップS308を経て、取り込まれた外観画像が、読み出された工程管理情報に含まれる各工程画像と照合され、取り込まれた外観画像と同一または類似の工程画像がそのなかから特定される。
【0075】
次いで、ステップS310,S312を経て、特定された工程画像から現在の工程が特定され、取り込まれた外観画像に基づいて、取り込まれた解体作業者の画像に基づいて、画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置が検出される。このとき、現在の工程が最終工程でなく、かつ、前回の工程と現在の工程とが異なる場合には、ステップS318を経て、特定された物品識別情報および現在の工程に対応する画像構成情報が画像構成情報登録DB60から読み出される。
【0076】
次いで、ステップS320を経て、鏡像画像生成処理が実行される。鏡像画像生成処理が実行されると、取り込まれた解体作業者の画像および解体作業者の視点位置に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像が鏡像画像として生成される。
次いで、ステップS322を経て、動作見本画像構成処理が実行される。動作見本画像構成処理が実行されると、読み出された画像構成情報に含まれるCADデータに基づいて、生成された鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成される。また、解体作業者の視点位置に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成される。
【0077】
次いで、ステップS324を経て、構成された動作見本画像が、生成された鏡像画像と重なり合って表示装置68に表示される。
図10は、動作見本画像の一例を示す図である。
図10の例では、動作見本画像82が鏡像画像80と重なり合って表示されている。
【0078】
そして、ステップS308〜S326の処理は、解体作業が最終工程となるまで繰り返し行われる。
このようにして、本実施の形態では、情報管理センタ設備100は、画像構成情報を物品識別情報と対応付けて登録した画像構成情報登録DB40を有し、物品識別情報を受信したときは、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報登録DB40のなかから画像構成情報を検索し、検索により索出した画像構成情報をリサイクルセンタ設備200に送信するようになっており、リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品70から物品識別情報を読み取り、読み取った物品識別情報を情報管理センタ設備100に送信し、画像構成情報を受信したときは、受信した画像構成情報に基づいて表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を解体作業者の鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0079】
これにより、解体作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的解体作業手順通りに動作することができる。したがって、解体作業者は、リサイクル対象物品70をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができる。
【0080】
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品70の外観画像を取り込み、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の解体作業の進捗状況を判定し、判定した進捗状況および画像構成情報に基づいて、表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっている。
【0081】
これにより、リサイクル対象物品70の外観から解体作業の進捗状況が判定されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。また、解体作業者は、解体作業中にその進捗状況を特に指示したりしなくてすむ。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができる。
【0082】
さらに、本実施の形態では、情報管理センタ設備100は、工程管理情報を登録した工程管理情報登録DB42を有し、検索により索出した画像構成情報に対応する工程管理情報を工程管理情報登録DB42から読み出し、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に送信するようになっており、リサイクルセンタ設備200は、画像構成情報および工程管理情報を受信したときは、画像撮影装置66で取り込んだ外観画像を、受信した工程管理情報に含まれる各工程画像と照合し、画像撮影装置66で取り込んだ外観画像と同一または類似の工程画像をそのなかから特定し、受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち特定した工程画像の区分に対応するものを構成するようになっている。
【0083】
これにより、リサイクル対象物品70の外観画像に対応する動作見本画像が構成されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、動作見本画像を鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0084】
これにより、解体作業者は、次に動作すべき姿態が自己の鏡像と重なり合って表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像画像を生成し、動作見本画像を鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0085】
これより、複数の画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、実際の鏡を見るときのように、自然に近いかたちで表示装置68に鏡像が表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなる。
【0086】
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、その検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を鏡像画像として生成するようになっている。
【0087】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう画像が鏡像画像として生成されるので、実際の鏡に映る鏡像にさらに近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示装置68に鏡像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、その検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっている。
【0088】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い動作見本画像を構成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示装置68に動作見本画像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなる。
上記実施の形態において、画像構成情報登録DB40は、発明1ないし3、11、12または14の画像構成情報記憶手段に対応し、工程管理情報登録DB42は、発明5の工程管理情報記憶手段に対応し、表示装置68は、発明1ないし4、6ないし10、12、13若しくは15の鏡像表示媒体、または発明7の表示手段に対応している。また、ステップS102は、発明3、11または14の物品識別情報受信手段に対応し、ステップS104は、発明3、5、11または14の画像構成情報検索手段に対応し、ステップS110は、発明3、5、11または14の画像構成情報送信手段に対応している。
【0089】
また、上記実施の形態において、ステップS200,S202は、発明3、10または13の物品識別情報読取手段に対応し、ステップS206は、発明3、10または13の物品識別情報送信手段に対応し、ステップS208は、発明3、5、10または13の画像構成情報受信手段に対応している。また、画像撮影装置66およびステップS302,S326は、発明4若しくは5の外観画像取込手段、または発明7若しくは8の画像取込手段に対応し、ステップS306,S318,S322は、発明1ないし7、9、10、12若しくは13の動作見本画像構成手段、または発明15の動作見本画像構成ステップに対応している。
【0090】
また、上記実施の形態において、ステップS312は、発明8または9の位置関係検出手段に対応し、ステップS320は、発明7または8の鏡像画像生成手段に対応し、ステップS324は、発明1ないし3、6、7、10、12若しくは13の動作見本画像表示手段、または発明15の動作見本画像表示ステップに対応している。また、解体作業者は、発明1、12または15の動作体に対応している。
【0091】
なお、上記実施の形態においては、リサイクル対象物品70の外観画像を画像撮影装置66で取り込むことにより解体作業を開始するように構成したが、これに限らず、異なる角度から見た解体作業者の複数の画像に基づいて解体作業者の視点を検出したことをトリガーとして解体作業を開始するように構成することもできる。
【0092】
また、上記実施の形態においては、画像認識により解体作業者の視点位置を検出するように構成したが、これに限らず、解体作業者に通信端末を所持させ、リサイクルセンタ設備200は、通信端末との間で通信を行い、通信端末の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて解体作業者の視点位置を検出するように構成することもできる。
【0093】
また、上記実施の形態においては、表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を表示するように構成したが、これに限らず、リサイクルセンタ設備200は、各工程が進行する標準的な時間を管理し、標準時間の経過に従って解体作業が進行したことを想定し、そのタイミングで対応する動作見本画像を表示するように構成することもできる。この場合、実際の解体作業が遅れているときは、所定のタイミングで動作見本画像を繰り返し表示するのも効果的である。
【0094】
また、上記実施の形態において、図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、図8および図9のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0096】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0097】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、インターネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、インターネット199と同一方式により通信を行ういわゆるイントラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0098】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、図1に示すように、リサイクルセンタ20において、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体・分別する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】情報管理センタ設備100の構成を示すブロック図である。
【図3】画像構成情報登録DB40のデータ構造を示す図である。
【図4】工程管理情報登録DB42のデータ構造を示す図である。
【図5】画像構成情報提供処理を示すフローチャートである。
【図6】リサイクルセンタ設備200の構成を示すブロック図である。
【図7】画像撮影装置66および表示装置68の配置構成を示す図である。
【図8】画像構成情報取得処理を示すフローチャートである。
【図9】動作見本画像表示処理を示すフローチャートである。
【図10】動作見本画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…情報管理センタ,100…情報管理センタ設備,20…リサイクルセンタ,200…リサイクルセンタ設備,30,50…CPU,32,52…ROM,34,54…RAM,38,58…I/F,40,60…画像構成情報登録DB,42,62…工程管理情報登録DB,63…ターンテーブル,64…ターンテーブル駆動装置,66,67…画像撮影装置,68,69…表示装置,70…リサイクル対象物品,80…鏡像画像,82…動作見本画像,199…インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体する作業を支援するシステム、設備およびプログラム、並びに方法に係り、特に、解体作業を効率的に行うことができる動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体する作業を支援する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているリサイクル方法(以下、第1の従来例という。)、および特許文献2に開示されている作業指示・支援システム(以下、第2の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、リサイクル対象物品の部品や材料をリサイクルする方法であって、次の(a)〜(g)の工程を経て行われる。
(a)指定エリア内で発生したリサイクル対象物品を指定回収拠点に運搬して集積する。
(b)指定回収拠点は、リサイクル対象物品に付加されている第1の製品情報を読み込む入力部と、リサイクル対象物品に付加されている第1の製品情報と対応したそのリサイクル対象物品の照合、解体、分別するための情報の解体情報データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)を記憶する記憶部とを有し、指定回収拠点において入力部で得たリサイクル対象物品の第1の製品情報と解体情報DBに対応したそのリサイクル対象物品を照合する。
【0004】
(c)リサイクル対象物品の第1の製品情報と解体情報DBとの照合に基づきそのリサイクル対象物品を複数の第1分類に分別し、そのリサイクル対象物品の分別情報を第2の製品情報として解体情報DBに記憶する。
(d)指定回収拠点は、複数の第1分類に分別した各々のリサイクル対象物品を第1の製品情報または解体情報DBに基づきそのリサイクル対象物品の解体処理外装部材情報と非解体処理部材情報を認識し、認識結果を表示する表示部を有し、解体処理外装部材情報と非解体処理部材情報を解体情報DBに記憶する。
【0005】
(e)表示部により表示された結果に基づきそのリサイクル対象物品を解体処理外装部材と非解体処理部材に解体し、解体処理外装部材を複数の第2分類に分別する。
(f)複数の第2分類に分別した各々の解体処理外装部材および非解体処理部材において、解体処理外装部材を各々の材料メーカに、非解体処理部材を各々の製品メーカに運搬して集積する。
【0006】
(g)集積された解体処理外装部材を解体情報DBに基づいた処理方法で再生材料に加工し、再生材料の情報を解体情報DBに記憶する。
そして、指定回収拠点、材料メーカおよび製品メーカの間にネットワークを介して解体情報DBが共有化されている。
第2の従来例は、複数の型式の作業対象物に対して、順次作業者が作業を行なう作業ラインと、複数の型式の作業対象物に対する作業指示・支援情報を保有する作業指示・支援情報サーバと、作業ラインの各作業ステーションとにおいて、作業対象物についての作業指示・支援情報を作業指示・支援情報サーバから得て作業指示・支援端末装置に表示するようにしたシステムである。作業ラインの第1番目の作業ステーションに、作業対象物の型式等を入力する型式入力部と、作業対象物の型式等を後工程の作業ステーションに送信する型式情報送信部を、第2番目以降の作業ステーションに、作業対象物の型式等を前工程の作業ステーションから受信する型式情報受信部と、後工程の作業ステーションに送信する型式情報送信部をそれぞれ設ける。第1番目の作業ステーションの型式入力部により入力された作業対象物の型式等を後工程の作業ステーションに送信し、後工程の作業ステーションでは、受信した型式等と自作業ステーション番号を検索キーとした検索により、作業指示・支援情報サーバから作業対象の作業指示・支援情報を得る。これにより、作業対象物の型式等を各作業者が入力しなくても、作業に必要な情報を表示することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−197147号公報
【特許文献2】
特開平11−305641号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来例にあっては、表示部により示された結果に基づきリサイクル対象物品を解体処理外装部材と非解体処理部材に解体する。具体的には、まず、解体情報を表示部に表示し、表示した解体情報に基づいて、リサイクル対象物品の外装部材・筐体部を解体する。このとき、解体情報には、リサイクル対象物品の外装部材および筐体部の解体情報と、外装部材および筐体部のリサイクル情報およびリユース情報を備え、少なくとも外装部材および筐体部の材質、外装部材および筐体部の材料メーカーの名称、外装部材および筐体部のリサイクル対象物品メーカーの名称、外装部材および筐体部の名称、外装部材および筐体部の部材番号が含まれている。しかしながら、こうした解体情報だけでは、リサイクル対象物品を具体的にどのように解体すればよいのかを解体作業者が把握するのが困難であるという問題があった。
【0009】
また、第2の従来例にあっては、作業の効率化を図るために、作業指示・支援情報を得てそれを表示するようになっている。しかしながら、作業指示・支援情報が具体的にどのように構成されているかまでは開示されていないため、リサイクル対象物品の解体作業に適用しても、これだけでは、リサイクル対象物品を具体的にどのように解体すればよいのかを解体作業者が把握するのが困難であるという問題があった。
【0010】
また、解体作業者は、解体作業を効率的に進めるため、解体作業の進捗状況に応じて適切な手順を把握していることが望ましいが、十分な経験を必要とするし、リサイクル対象物品の種別が膨大である場合には、熟練者であっても把握するのに一定の限界がある。また、各リサイクル対象物品ごとにその解体作業手順を示したマニュアル等を参照しながら解体作業を進めることも考えられるが、リサイクル対象物品の種別が膨大であると、マニュアル等を参照するのに時間を要してしまい、解体作業を効率的に進めるには一定の限界がある。また、解体工程が複雑である場合も、マニュアル等を参照するのに時間を要してしまい、同様の問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、解体作業を効率的に行うことができる動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の動作支援システムは、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するシステムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0013】
このような構成であれば、鏡像表示媒体には、動作体の鏡像が表示される。そして、動作見本画像構成手段により、画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている動作体の鏡像を基準として、動作手順に従い次に動作すべき動作体の状態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0014】
これにより、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される動作の状態に追従するようにして動作体を動作させれば、比較的動作手順通りに動作体を動作させることができる。したがって、リサイクル対象物品の解体作業に適用した場合には、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0015】
ここで、動作体とは、動作可能な対象をいい、人や動物等の生物であってもよいし、機械、器具、装置その他の物であってもよい。したがって、動作体には、リサイクル対象物品または解体作業者が少なくとも含まれる。以下、発明12の動作支援プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
また、画像構成情報とは、動作手順に従って動作した場合に見本となる動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。以下、発明12の動作支援プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
【0016】
また、鏡像表示媒体は、鏡像を表示する媒体であればどのようなものであってもよく、これは、例えば、鏡そのものであってもよいし、ディスプレイ等のように画像表示可能な表示手段であってもよい。以下、発明2の作業支援システム、発明3のリサイクル作業支援システム、発明10のリサイクルセンタ設備、発明12の動作支援プログラム、発明13の設備用プログラム、および発明15の動作支援方法において同じである。
【0017】
また、画像構成情報記憶手段は、画像構成情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、画像構成情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、画像構成情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって画像構成情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明2の作業支援システム、および発明3のリサイクル作業支援システムにおいて同じである。
【0018】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明2の作業支援システムにおいて同じである。
〔発明2〕
一方、上記目的を達成するために、発明2の作業支援システムは、
あらかじめ定められた作業手順に従って作業者を動作させ、前記作業者の作業を支援するシステムであって、
前記作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記作業手順に従って動作した場合に見本となる前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記作業者の鏡像を基準として、前記作業手順に従い次に動作すべき前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0019】
このような構成であれば、鏡像表示媒体には、作業者の鏡像が表示される。そして、動作見本画像構成手段により、画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている作業者の鏡像を基準として、作業手順に従い次に動作すべき作業者の姿態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0020】
これにより、作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的作業手順通りに動作することができる。したがって、リサイクル対象物品の解体作業に適用した場合には、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0021】
ここで、画像構成情報とは、作業手順に従って動作した場合に見本となる作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。
〔発明3〕
一方、上記目的を達成するために、発明3のリサイクル作業支援システムは、
リサイクルの対象となるリサイクル対象物品を解体するリサイクルセンタに設置されたリサイクルセンタ設備と、リサイクル作業を支援するための情報を管理する情報管理センタに設置された情報管理センタ設備とを通信可能に接続し、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って解体作業者を動作させ、前記リサイクルセンタにて前記リサイクル対象物品を解体する作業を支援するシステムであって、
前記情報管理センタ設備は、前記解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを有し、
前記リサイクルセンタ設備は、前記解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記リサイクル対象物品から前記物品識別情報を読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、前記画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、リサイクル対象物品を解体する場合、リサイクルセンタ設備では、物品識別情報読取手段により、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報がリサイクル対象物品から読み取られ、物品識別情報送信手段により、読み取られた物品識別情報が情報管理センタ設備に送信される。
情報管理センタ設備では、物品識別情報受信手段により物品識別情報を受信すると、画像構成情報検索手段により、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報記憶手段のなかから画像構成情報が検索される。その結果、該当の画像構成情報が索出されると、画像構成情報送信手段により、索出された画像構成情報がリサイクルセンタ設備に送信される。
【0023】
リサイクルセンタ設備では、解体作業者の鏡像が鏡像表示媒体に表示される。そして、画像構成情報受信手段により画像構成情報を受信すると、動作見本画像構成手段により、受信した画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成され、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が鏡像表示媒体に表示される。
【0024】
これにより、解体作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的解体作業手順通りに動作することができる。したがって、解体作業者は、リサイクル対象物品をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができるという効果が得られる。
【0025】
ここで、画像構成情報とは、解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報をいい、画像情報そのものであってもよいし、CADデータ等のようにそれに基づいて画像を構成可能な情報であってもよい。以下、発明10のリサイクルセンタ設備、発明11の情報管理センタ設備、並びに発明13および14の設備用プログラムにおいて同じである。
【0026】
また、リサイクルセンタ設備は、単一の装置、端末その他の機器から構成してもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続して構成してもよい。このことは、情報管理センタ設備についても同様である。以下、発明10のリサイクルセンタ設備、発明11の情報管理センタ設備、並びに発明13および14の設備用プログラムにおいて同じである。
〔発明4〕
さらに、発明4のリサイクル作業支援システムは、発明3のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記リサイクル対象物品の外観画像を取り込む外観画像取込手段を有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像に基づいて前記リサイクル対象物品の解体作業の進捗状況を判定し、判定した進捗状況および前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、解体作業者が解体作業を進めていくと、外観画像取込手段により、解体中のリサイクル対象物品の外観画像が取り込まれる。そして、動作見本画像構成手段により、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品の解体作業の進捗状況が判定され、判定された進捗状況および画像構成情報に基づいて、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成される。
【0028】
これにより、リサイクル対象物品の外観から解体作業の進捗状況が判定されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。また、解体作業者は、解体作業中にその進捗状況を特に指示したりしなくてすむ。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のリサイクル作業支援システムは、発明4のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記画像構成情報は、解体の工程を区分したときの各区分ごとに、当該区分の工程において次の区分の工程に移行するために動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報であり、
前記情報管理センタ設備は、さらに、前記各区分ごとの前記リサイクル対象物品の外観画像および前記外観画像と前記画像構成情報との対応付けを含む工程管理情報を記憶するための工程管理情報記憶手段を有し、
前記画像構成情報送信手段は、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報に対応する工程管理情報を前記工程管理情報記憶手段から読み出し、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報を前記リサイクルセンタ設備に送信するようになっており、
前記画像構成情報受信手段は、前記画像構成情報および前記工程管理情報を受信するようになっており、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像を、前記画像構成情報受信手段で受信した工程管理情報に含まれる各外観画像と照合し、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像と同一または類似の外観画像をそのなかから特定し、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち前記特定した外観画像の区分に対応するものを構成するようになっていることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、情報管理センタ設備では、画像構成情報送信手段により、索出された画像構成情報に対応する工程管理情報が工程管理情報記憶手段から読み出され、索出された画像構成情報および読み出された工程管理情報がリサイクルセンタ設備に送信される。
リサイクルセンタ設備では、画像構成情報受信手段により画像構成情報および工程管理情報を受信すると、動作見本画像構成手段により、取り込まれた外観画像が、受信した工程管理情報に含まれる各外観画像と照合され、取り込まれた外観画像と同一または類似の外観画像がそのなかから特定される。そして、受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち特定された外観画像の区分に対応するものが構成される。
【0030】
これにより、リサイクル対象物品の外観画像に対応する動作見本画像が構成されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
ここで、工程管理情報記憶手段は、工程管理情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、工程管理情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、工程管理情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって工程管理情報を記憶するようになっていてもよい。
〔発明6〕
さらに、発明6のリサイクル作業支援システムは、発明3ないし5のいずれかのリサイクル作業支援システムにおいて、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像と重ね合わせて表示するようになっていることを特徴とする。
【0031】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が、鏡像表示媒体に表示されている解体作業者の鏡像と重なり合って表示される。
これにより、解体作業者は、次に動作すべき姿態が自己の鏡像と重なり合って表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のリサイクル作業支援システムは、発明6のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記鏡像表示媒体は、画像表示可能な表示手段であり、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記解体作業者の画像を取り込む複数の画像取込手段と、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記解体作業者の鏡像画像を生成する鏡像画像生成手段とを有し、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像画像生成手段で生成した鏡像画像と重ね合わせて前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、解体作業者が画像取込手段の取込領域に位置すると、複数の画像取込手段により、解体作業者の画像が取り込まれ、鏡像画像生成手段により、取り込まれたそれら画像に基づいて解体作業者の鏡像画像が生成される。そして、動作見本画像表示手段により、構成された動作見本画像が、生成された鏡像画像と重なり合って表示手段に表示される。
【0033】
これより、複数の画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、実際の鏡を見るときのように、自然に近いかたちで表示手段に鏡像が表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8のリサイクル作業支援システムは、発明7のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記鏡像表示媒体と前記解体作業者との位置関係を検出する位置関係検出手段を有し、
前記鏡像画像生成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、位置関係検出手段により、取り込まれた画像に基づいて鏡像表示媒体と解体作業者との位置関係が検出され、鏡像画像生成手段により、その検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像が生成される。
【0035】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう画像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像にさらに近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示手段に鏡像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
ここで、鏡像表示媒体と解体作業者との位置関係としては、例えば、鏡像表示媒体に対する解体作業者の相対位置、解体作業者に対する鏡像表示媒体の相対位置、並びに鏡像表示媒体および解体作業者の絶対位置が含まれる。
【0036】
また、鏡像画像生成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっているが、自然に近いかたちで鏡像を表示する他の構成として、次のような構成を提案することができる。すなわち、鏡像画像生成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が解体作業者の正面を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっている。これにより、解体作業者が多少移動しても、表示手段には、解体作業者の鏡像が常に表示されるので、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9のリサイクル作業支援システムは、発明8のリサイクル作業支援システムにおいて、
前記動作見本画像構成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0037】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備では、動作見本画像構成手段により、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成される。
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い動作見本画像を構成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示手段に動作見本画像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなるという効果も得られる。
【0038】
ここで、動作見本画像構成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっているが、自然に近いかたちで鏡像を表示する他の構成として、次のような構成を提案することができる。すなわち、動作見本画像構成手段は、位置関係検出手段の検出結果に基づいて、鏡像表示媒体が解体作業者の正面を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっている。これにより、解体作業者が多少移動しても、表示手段には、解体作業者の鏡像と重なり合って動作見本画像が常に表示されるので、解体作業をさらに効率的に行うことができるという効果も得られる。
〔発明10〕
一方、上記目的を達成するために、発明10のリサイクルセンタ設備は、
発明3のリサイクル作業支援システムにおける情報管理センタ設備と通信可能に接続する設備であって、
解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、発明3のリサイクル作業支援システムにおけるリサイクルセンタ設備と同等の作用が得られる。したがって、発明3のリサイクル作業支援システムと同等の効果が得られる。
〔発明11〕
一方、上記目的を達成するために、発明11の情報管理センタ設備は、
発明3のリサイクル作業支援システムにおけるリサイクルセンタ設備と通信可能に接続する設備であって、
あらかじめ定められたリサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0040】
このような構成であれば、発明3のリサイクル作業支援システムにおける情報管理センタ設備と同等の作用が得られる。したがって、発明3のリサイクル作業支援システムと同等の効果が得られる。
〔発明12〕
一方、上記目的を達成するために、発明12の動作支援プログラムは、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するプログラムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段とを有するコンピュータに対して、
前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、および前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1の動作支援システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明13〕
一方、上記目的を達成するために、発明13の設備用プログラムは、
コンピュータシステムからなる発明10のリサイクルセンタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段、あらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、および前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする。
【0042】
このような構成であれば、リサイクルセンタ設備によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってリサイクルセンタ設備が処理を実行すると、発明10のリサイクルセンタ設備と同等の作用および効果が得られる。
〔発明14〕
さらに、発明14の設備用プログラムは、
コンピュータシステムからなる発明11の情報管理センタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとにあらかじめ定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記画像構成情報記憶手段のなかから検索する画像構成情報検索手段、および前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、情報管理センタ設備によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って情報管理センタ設備が処理を実行すると、発明11の情報管理センタ設備と同等の作用および効果が得られる。
〔発明15〕
一方、上記目的を達成するために、発明15の動作支援方法は、
あらかじめ定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援する方法であって、
前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成ステップと、前記動作見本画像構成ステップで構成した動作見本画像を鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示ステップとを含み、
前記動作見本画像構成ステップは、前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成することを特徴とする。
【0044】
これにより、発明1の動作支援システムと同等の効果が得られる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図10は、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法の実施の形態を示す図である。
【0046】
本実施の形態は、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、図1に示すように、リサイクルセンタ20において、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体・分別する場合について適用したものである。
【0047】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、複数の情報管理センタ10と、複数のリサイクルセンタ20とが各地に設置されている。各情報管理センタ10には、情報管理センタ設備100が、各リサイクルセンタ20には、リサイクルセンタ設備200がそれぞれ設置されており、情報管理センタ設備100およびリサイクルセンタ設備200はいずれも、インターネット199を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
【0048】
次に、情報管理センタ設備100の構成を図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、情報管理センタ設備100の構成を示すブロック図である。
情報管理センタ設備100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0049】
I/F38には、外部装置として、あらかじめ定められたリサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を登録した画像構成情報登録DB40と、リサイクル対象物品の外観画像および外観画像と画像構成情報との対応付けを含む工程管理情報を登録した工程管理情報登録DB42と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
【0050】
図3は、画像構成情報登録DB40のデータ構造を示す図である。
画像構成情報登録DB40は、画像構成情報を、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報(例えば、製品番号や機種名)と対応付けて登録している。画像構成情報登録DB40には、図3に示すように、各物品識別情報ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、解体の工程を区分したときの1つの区分について、その区分の工程において次の区分の工程に移行するために動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報を登録するものであり、具体的には、構成情報参照キーを登録するフィールド400と、動作見本画像を構成するためのCADデータを登録するフィールド402とを含んで構成されている。
【0051】
図4は、工程管理情報登録DB42のデータ構造を示す図である。
工程管理情報登録DB42は、工程管理情報を物品識別情報と対応付けて登録している。工程管理情報登録DB42には、図4に示すように、各物品識別情報ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、解体の工程を上記同様に区分したときの1つの区分について、その区分の工程を管理するための情報を登録するものであり、機種名を登録するフィールド420と、その工程の工程番号を登録するフィールド422と、その工程におけるリサイクル対象物品の外観画像(以下、単に工程画像という。)を登録するフィールド424と、その工程の動作見本画像を構成するための画像構成情報の構成情報参照キーを登録するフィールド426とを含んで構成されている。図4の例では、第1段目のレコードには、機種名として「Printer001」が、工程番号として「工程1」が、工程画像として複数の角度からみたリサイクル対象物品の外観画像が、構成情報参照キーとして「構成情報001」がそれぞれ登録されている。これは、「Printer001」という機種名のリサイクル対象物品を解体する場合、実際の外観画像を各工程画像と照合して解体作業が第1番目の工程であるか否かを判定し、第1番目の工程であると判定したときは、構成情報参照キー「構成情報001」により特定される画像構成情報に基づいて動作見本画像を構成することを意味している。
【0052】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す画像構成情報提供処理を実行するようになっている。
図5は、画像構成情報提供処理を示すフローチャートである。
【0053】
画像構成情報提供処理は、リサイクルセンタ設備200からの取得要求に応じて画像構成情報および工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に提供する処理であって、CPU30において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、画像構成情報および工程管理情報の取得要求を受信したか否かを判定し、取得要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、取得要求を受信するまでステップS100で待機する。
【0054】
ステップS102では、物品識別情報を受信し、ステップS104に移行して、受信した物品識別情報をもとに、その物品識別情報に対応するすべての画像構成情報を画像構成情報登録DB40のなかから検索し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、該当の画像構成情報を索出したか否かを判定し、該当の画像構成情報を索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、索出した画像構成情報に対応するすべての工程管理情報を工程管理情報登録DB42から読み出し、ステップS110に移行する。
【0055】
ステップS110では、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS106で、該当の画像構成情報を一つも索出しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0056】
次に、リサイクルセンタ設備200の構成を図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、リサイクルセンタ設備200の構成を示すブロック図である。
リサイクルセンタ設備200は、図6に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0057】
I/F58には、外部装置として、画像構成情報を登録する画像構成情報登録DB60と、工程管理情報を登録する工程管理情報登録DB62と、リサイクル対象物品を載置するための作業台としてのターンテーブル(不図示)を駆動するターンテーブル駆動装置64と、ターンテーブルに載置されているリサイクル対象物品の外観画像および解体作業者の画像を撮影する複数の画像撮影装置66と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置68と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。なお、画像構成情報登録DB60は、画像構成情報登録DB40と同一のデータ構造となっており、工程管理情報登録DB62は、工程管理情報登録DB42と同一のデータ構造となっている。
【0058】
図7は、画像撮影装置66および表示装置68の配置構成を示す図である。
図7において、ターンテーブル63には、リサイクル対象物品70が載置されている。ターンテーブル63に横には、解体作業者が解体作業をしながら表示内容を見られるように表示装置68が設置されている。表示装置68の上には、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像が撮影できるように複数の画像撮影装置66が取り付けられている。
【0059】
CPU50は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図8および図9のフローチャートに示す画像構成情報取得処理および動作見本画像表示処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
初めに、画像構成情報取得処理を図8を参照しながら詳細に説明する。
【0060】
図8は、画像構成情報取得処理を示すフローチャートである。
画像構成情報取得処理は、図5の画像構成情報提供処理に対応し、画像構成情報および工程管理情報を情報管理センタ設備100から取得する処理であって、CPU50において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
【0061】
ステップS200では、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像を取り込み、ステップS202に移行して、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報を特定し、ステップS204に移行する。
ステップS204では、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が画像構成情報登録DB60および工程管理情報登録DB62に存在するか否かを判定し、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、特定した物品識別情報を取得要求とともに情報管理センタ設備100に送信し、ステップS208に移行する。
【0062】
ステップS208では、画像構成情報および工程管理情報を受信したか否かを判定し、画像構成情報および工程管理情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画像構成情報および工程管理情報を受信するまでステップS208で待機する。
ステップS210では、受信した画像構成情報を物品識別情報と対応付けて画像構成情報登録DB60に登録し、ステップS212に移行して、受信した工程管理情報を物品識別情報と対応付けて工程管理情報登録DB62に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0063】
一方、ステップS204で、特定した物品識別情報に対応する画像構成情報および工程管理情報が画像構成情報登録DB60および工程管理情報登録DB62に存在すると判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、動作見本画像表示処理を図9を参照しながら詳細に説明する。
【0064】
図9は、動作見本画像表示処理を示すフローチャートである。
動作見本画像表示処理は、解体作業の開始に伴って実行され、リサイクル対象物品70の解体作業の進捗状況に応じて動作見本画像を表示装置68に表示する処理であって、CPU50において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0065】
ステップS300では、ターンテーブル駆動装置64を駆動して、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の位置および角度を初期化し、ステップS302に移行して、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像を取り込み、ステップS304に移行して、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報を特定し、ステップS306に移行する。
【0066】
ステップS306では、特定した物品識別情報に対応するすべての工程管理情報を工程管理情報登録DB62から読み出し、ステップS308に移行して、取り込んだ外観画像を、読み出した工程管理情報に含まれる各工程画像と照合し、取り込んだ外観画像と同一または類似の工程画像をそのなかから特定し、ステップS310に移行する。
【0067】
ステップS310では、特定した工程画像から現在の工程を特定し、ステップS312に移行して、ステップS302,S326で取り込んだ解体作業者の画像に基づいて、画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、ステップS314に移行する。
ステップS314では、現在の工程が最終工程か否かを判定し、現在の工程が最終工程でないと判定したとき(No)は、ステップS316に移行して、前回の判定結果に基づいて前回の工程と現在の工程とが異なっているか否かを判定し、前回の工程と現在の工程とが異なっていると判定したとき(Yes)は、ステップS318に移行する。
【0068】
ステップS318では、特定した物品識別情報および現在の工程に対応する画像構成情報を画像構成情報登録DB60から読み出し、ステップS320に移行する。
ステップS320では、解体作業者の鏡像画像を生成する鏡像画像生成処理を実行する。具体的に、鏡像画像生成処理では、ステップS302,S326で取り込んだ解体作業者の画像およびステップS312の検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向(表示装置68の表示面に対して垂直の方向)を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を鏡像画像として生成する。なお、異なる角度から見た解体作業者の複数の画像に基づいて鏡像画像を生成する方法としては、例えば、特開2000−306092号公報に開示されている公知の方法を採用することができる。
【0069】
次いで、ステップS322に移行して、動作見本画像を構成する動作見本画像構成処理を実行する。具体的に、動作見本画像構成処理は、読み出した画像構成情報に含まれるCADデータに基づいて、ステップS320で生成した鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成する。また、ステップS312の検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向(表示装置68の表示面に対して垂直の方向)を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成する。
【0070】
次いで、ステップS324に移行して、ステップS322で構成した動作見本画像を、ステップS320で生成した鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示し、ステップS326に移行して、各画像撮影装置66により解体作業者の画像を取り込み、ステップS308に移行する。
一方、ステップS316で、前回の工程と現在の工程とが同一であると判定したとき(No)は、ステップS326に移行する。
【0071】
一方、ステップS314で、現在の工程が最終工程であると判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、リサイクルセンタ20では、リサイクル対象物品70を解体するに先立って、解体作業者は、画像構成情報を入手するために、リサイクル対象物品70をターンテーブル63に載置し、各画像撮影装置66によりリサイクル対象物品70の外観画像を読み取る。
【0072】
リサイクルセンタ設備200では、リサイクル対象物品70の外観画像が取り込まれると、ステップS202〜S206を経て、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報が特定され、特定された物品識別情報が取得要求とともに情報管理センタ設備100に送信される。
情報管理センタ設備100では、取得要求とともに物品識別情報を受信すると、ステップS104を経て、受信した物品識別情報をもとに、その物品識別情報に対応するすべての画像構成情報が画像構成情報登録DB40のなかから検索される。その結果、該当の画像構成情報が索出されると、ステップS108,S110を経て、索出された画像構成情報に対応するすべての工程管理情報が工程管理情報登録DB42から読み出され、索出された画像構成情報および読み出された工程管理情報がリサイクルセンタ設備200に送信される。
【0073】
リサイクルセンタ設備200では、画像構成情報および工程管理情報を受信すると、ステップS210,S212を経て、受信した画像構成情報が物品識別情報と対応付けられて画像構成情報登録DB60に登録され、受信した工程管理情報が物品識別情報と対応付けられて工程管理情報登録DB62に登録される。これにより、リサイクルセンタ設備200では、解体作業に必要な画像構成情報および工程管理情報を入手することができる。
【0074】
次に、リサイクルセンタ20では、解体作業者は、各画像撮影装置66により、ターンテーブル63に載置されているリサイクル対象物品70の外観画像および解体作業者の画像が読み取られる。
リサイクルセンタ設備200では、リサイクル対象物品70の外観画像が取り込まれると、ステップS304,S306を経て、取り込まれた外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の物品識別情報が特定され、特定された物品識別情報に対応するすべての工程管理情報が工程管理情報登録DB62から読み出される。次いで、ステップS308を経て、取り込まれた外観画像が、読み出された工程管理情報に含まれる各工程画像と照合され、取り込まれた外観画像と同一または類似の工程画像がそのなかから特定される。
【0075】
次いで、ステップS310,S312を経て、特定された工程画像から現在の工程が特定され、取り込まれた外観画像に基づいて、取り込まれた解体作業者の画像に基づいて、画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置が検出される。このとき、現在の工程が最終工程でなく、かつ、前回の工程と現在の工程とが異なる場合には、ステップS318を経て、特定された物品識別情報および現在の工程に対応する画像構成情報が画像構成情報登録DB60から読み出される。
【0076】
次いで、ステップS320を経て、鏡像画像生成処理が実行される。鏡像画像生成処理が実行されると、取り込まれた解体作業者の画像および解体作業者の視点位置に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像が鏡像画像として生成される。
次いで、ステップS322を経て、動作見本画像構成処理が実行される。動作見本画像構成処理が実行されると、読み出された画像構成情報に含まれるCADデータに基づいて、生成された鏡像画像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像が構成される。また、解体作業者の視点位置に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成される。
【0077】
次いで、ステップS324を経て、構成された動作見本画像が、生成された鏡像画像と重なり合って表示装置68に表示される。
図10は、動作見本画像の一例を示す図である。
図10の例では、動作見本画像82が鏡像画像80と重なり合って表示されている。
【0078】
そして、ステップS308〜S326の処理は、解体作業が最終工程となるまで繰り返し行われる。
このようにして、本実施の形態では、情報管理センタ設備100は、画像構成情報を物品識別情報と対応付けて登録した画像構成情報登録DB40を有し、物品識別情報を受信したときは、受信した物品識別情報をもとに画像構成情報登録DB40のなかから画像構成情報を検索し、検索により索出した画像構成情報をリサイクルセンタ設備200に送信するようになっており、リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品70から物品識別情報を読み取り、読み取った物品識別情報を情報管理センタ設備100に送信し、画像構成情報を受信したときは、受信した画像構成情報に基づいて表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を解体作業者の鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0079】
これにより、解体作業者は、鏡を見る要領で、動作見本画像により示される姿態に追従するようにして動作すれば、比較的解体作業手順通りに動作することができる。したがって、解体作業者は、リサイクル対象物品70をどのように解体すればよいのかの具体的な解体作業手順を動作見本画像から把握することができ、また、手間や時間を要さずして、比較的適切な手順を把握することができるので、従来に比して、解体作業を効率的に行うことができる。
【0080】
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、リサイクル対象物品70の外観画像を取り込み、取り込んだ外観画像に基づいてリサイクル対象物品70の解体作業の進捗状況を判定し、判定した進捗状況および画像構成情報に基づいて、表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっている。
【0081】
これにより、リサイクル対象物品70の外観から解体作業の進捗状況が判定されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。また、解体作業者は、解体作業中にその進捗状況を特に指示したりしなくてすむ。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができる。
【0082】
さらに、本実施の形態では、情報管理センタ設備100は、工程管理情報を登録した工程管理情報登録DB42を有し、検索により索出した画像構成情報に対応する工程管理情報を工程管理情報登録DB42から読み出し、索出した画像構成情報および読み出した工程管理情報をリサイクルセンタ設備200に送信するようになっており、リサイクルセンタ設備200は、画像構成情報および工程管理情報を受信したときは、画像撮影装置66で取り込んだ外観画像を、受信した工程管理情報に含まれる各工程画像と照合し、画像撮影装置66で取り込んだ外観画像と同一または類似の工程画像をそのなかから特定し、受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち特定した工程画像の区分に対応するものを構成するようになっている。
【0083】
これにより、リサイクル対象物品70の外観画像に対応する動作見本画像が構成されるので、解体作業者は、解体作業の進捗状況に応じてさらに適切な手順を把握することができる。したがって、解体作業をさらに効率的に行うことができる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、動作見本画像を鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0084】
これにより、解体作業者は、次に動作すべき姿態が自己の鏡像と重なり合って表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像画像を生成し、動作見本画像を鏡像画像と重ね合わせて表示装置68に表示するようになっている。
【0085】
これより、複数の画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて解体作業者の鏡像が生成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、実際の鏡を見るときのように、自然に近いかたちで表示装置68に鏡像が表示されるので、次の動作を直感的に把握しやすくなる。
【0086】
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、その検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう画像を鏡像画像として生成するようになっている。
【0087】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう画像が鏡像画像として生成されるので、実際の鏡に映る鏡像にさらに近い鏡像画像を生成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示装置68に鏡像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、リサイクルセンタ設備200は、各画像撮影装置66で取り込んだ画像に基づいて画像撮影装置66の撮影領域における解体作業者の視点位置を検出し、その検出結果に基づいて、表示装置68が所定の方向を向いた平面鏡であるならば解体作業者からみてその平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっている。
【0088】
これにより、解体作業者からみて平面鏡に映るであろう動作見本画像が構成されるので、実際の鏡に映る鏡像に近い動作見本画像を構成することができる。したがって、解体作業者は、より自然に近いかたちで表示装置68に動作見本画像が表示されるので、次の動作をさらに直感的に把握しやすくなる。
上記実施の形態において、画像構成情報登録DB40は、発明1ないし3、11、12または14の画像構成情報記憶手段に対応し、工程管理情報登録DB42は、発明5の工程管理情報記憶手段に対応し、表示装置68は、発明1ないし4、6ないし10、12、13若しくは15の鏡像表示媒体、または発明7の表示手段に対応している。また、ステップS102は、発明3、11または14の物品識別情報受信手段に対応し、ステップS104は、発明3、5、11または14の画像構成情報検索手段に対応し、ステップS110は、発明3、5、11または14の画像構成情報送信手段に対応している。
【0089】
また、上記実施の形態において、ステップS200,S202は、発明3、10または13の物品識別情報読取手段に対応し、ステップS206は、発明3、10または13の物品識別情報送信手段に対応し、ステップS208は、発明3、5、10または13の画像構成情報受信手段に対応している。また、画像撮影装置66およびステップS302,S326は、発明4若しくは5の外観画像取込手段、または発明7若しくは8の画像取込手段に対応し、ステップS306,S318,S322は、発明1ないし7、9、10、12若しくは13の動作見本画像構成手段、または発明15の動作見本画像構成ステップに対応している。
【0090】
また、上記実施の形態において、ステップS312は、発明8または9の位置関係検出手段に対応し、ステップS320は、発明7または8の鏡像画像生成手段に対応し、ステップS324は、発明1ないし3、6、7、10、12若しくは13の動作見本画像表示手段、または発明15の動作見本画像表示ステップに対応している。また、解体作業者は、発明1、12または15の動作体に対応している。
【0091】
なお、上記実施の形態においては、リサイクル対象物品70の外観画像を画像撮影装置66で取り込むことにより解体作業を開始するように構成したが、これに限らず、異なる角度から見た解体作業者の複数の画像に基づいて解体作業者の視点を検出したことをトリガーとして解体作業を開始するように構成することもできる。
【0092】
また、上記実施の形態においては、画像認識により解体作業者の視点位置を検出するように構成したが、これに限らず、解体作業者に通信端末を所持させ、リサイクルセンタ設備200は、通信端末との間で通信を行い、通信端末の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて解体作業者の視点位置を検出するように構成することもできる。
【0093】
また、上記実施の形態においては、表示装置68に表示されている解体作業者の鏡像を基準として、解体作業手順に従い次に動作すべき解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成し、構成した動作見本画像を表示するように構成したが、これに限らず、リサイクルセンタ設備200は、各工程が進行する標準的な時間を管理し、標準時間の経過に従って解体作業が進行したことを想定し、そのタイミングで対応する動作見本画像を表示するように構成することもできる。この場合、実際の解体作業が遅れているときは、所定のタイミングで動作見本画像を繰り返し表示するのも効果的である。
【0094】
また、上記実施の形態において、図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、図8および図9のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0096】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0097】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、インターネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、インターネット199と同一方式により通信を行ういわゆるイントラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0098】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る動作支援システム、作業支援システム、リサイクル作業支援システム、リサイクルセンタ設備、情報管理センタ設備、動作支援プログラムおよび設備用プログラム、並びに動作支援方法を、図1に示すように、リサイクルセンタ20において、OA製品や家電製品等のリサイクル対象物品を解体・分別する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】情報管理センタ設備100の構成を示すブロック図である。
【図3】画像構成情報登録DB40のデータ構造を示す図である。
【図4】工程管理情報登録DB42のデータ構造を示す図である。
【図5】画像構成情報提供処理を示すフローチャートである。
【図6】リサイクルセンタ設備200の構成を示すブロック図である。
【図7】画像撮影装置66および表示装置68の配置構成を示す図である。
【図8】画像構成情報取得処理を示すフローチャートである。
【図9】動作見本画像表示処理を示すフローチャートである。
【図10】動作見本画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…情報管理センタ,100…情報管理センタ設備,20…リサイクルセンタ,200…リサイクルセンタ設備,30,50…CPU,32,52…ROM,34,54…RAM,38,58…I/F,40,60…画像構成情報登録DB,42,62…工程管理情報登録DB,63…ターンテーブル,64…ターンテーブル駆動装置,66,67…画像撮影装置,68,69…表示装置,70…リサイクル対象物品,80…鏡像画像,82…動作見本画像,199…インターネット
Claims (15)
- 予め定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するシステムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする動作支援システム。 - 予め定められた作業手順に従って作業者を動作させ、前記作業者の作業を支援するシステムであって、
前記作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記作業手順に従って動作した場合に見本となる前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段と、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記作業者の鏡像を基準として、前記作業手順に従い次に動作すべき前記作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする作業支援システム。 - リサイクルの対象となるリサイクル対象物品を解体するリサイクルセンタに設置されたリサイクルセンタ設備と、リサイクル作業を支援するための情報を管理する情報管理センタに設置された情報管理センタ設備とを通信可能に接続し、予め定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って解体作業者を動作させ、前記リサイクルセンタにて前記リサイクル対象物品を解体する作業を支援するシステムであって、
前記情報管理センタ設備は、前記解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを有し、
前記リサイクルセンタ設備は、前記解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記リサイクル対象物品から前記物品識別情報を読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、前記画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項3において、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記リサイクル対象物品の外観画像を取り込む外観画像取込手段を有し、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像に基づいて前記リサイクル対象物品の解体作業の進捗状況を判定し、判定した進捗状況及び前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項4において、
前記画像構成情報は、解体の工程を区分したときの各区分ごとに、当該区分の工程において次の区分の工程に移行するために動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための情報であり、
前記情報管理センタ設備は、さらに、前記各区分ごとの前記リサイクル対象物品の外観画像及び前記外観画像と前記画像構成情報との対応付けを含む工程管理情報を記憶するための工程管理情報記憶手段を有し、
前記画像構成情報送信手段は、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報に対応する工程管理情報を前記工程管理情報記憶手段から読み出し、索出した画像構成情報及び読み出した工程管理情報を前記リサイクルセンタ設備に送信するようになっており、
前記画像構成情報受信手段は、前記画像構成情報及び前記工程管理情報を受信するようになっており、
前記動作見本画像構成手段は、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像を、前記画像構成情報受信手段で受信した工程管理情報に含まれる各外観画像と照合し、前記外観画像取込手段で取り込んだ外観画像と同一又は類似の外観画像をそのなかから特定し、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報により構成可能な動作見本画像のうち前記特定した外観画像の区分に対応するものを構成するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項3乃至5のいずれかにおいて、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像と重ね合わせて表示するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項6において、
前記鏡像表示媒体は、画像表示可能な表示手段であり、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記解体作業者の画像を取り込む複数の画像取込手段と、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記解体作業者の鏡像画像を生成する鏡像画像生成手段とを有し、
前記動作見本画像表示手段は、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を、前記鏡像画像生成手段で生成した鏡像画像と重ね合わせて前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項7において、
前記リサイクルセンタ設備は、さらに、前記各画像取込手段で取り込んだ画像に基づいて前記鏡像表示媒体と前記解体作業者との位置関係を検出する位置関係検出手段を有し、
前記鏡像画像生成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう画像を生成するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項8において、
前記動作見本画像構成手段は、前記位置関係検出手段の検出結果に基づいて、前記鏡像表示媒体が所定の方向を向いた平面鏡であるならば前記解体作業者からみて当該平面鏡に映るであろう動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とするリサイクル作業支援システム。 - 請求項3記載のリサイクル作業支援システムにおける情報管理センタ設備と通信可能に接続する設備であって、
解体作業者の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段と、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段と、予め定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段と、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段と、前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段とを備え、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とするリサイクルセンタ設備。 - 請求項3記載のリサイクル作業支援システムにおけるリサイクルセンタ設備と通信可能に接続する設備であって、
予め定められたリサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報と対応付けて記憶する画像構成情報記憶手段と、前記物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段と、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに前記画像構成情報記憶手段のなかから前記画像構成情報を検索する画像構成情報検索手段と、前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段とを備えることを特徴とする情報管理センタ設備。 - 予め定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援するプログラムであって、
前記動作体の鏡像を表示する鏡像表示媒体と、前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を記憶する画像構成情報記憶手段とを有するコンピュータに対して、
前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、及び前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報記憶手段の画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする動作支援プログラム。 - コンピュータシステムからなる請求項10記載のリサイクルセンタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を前記リサイクル対象物品から読み取る物品識別情報読取手段、前記物品識別情報読取手段で読み取った物品識別情報を前記情報管理センタ設備に送信する物品識別情報送信手段、予め定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を受信する画像構成情報受信手段、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成手段、及び前記動作見本画像構成手段で構成した動作見本画像を前記鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記動作見本画像構成手段は、前記画像構成情報受信手段で受信した画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記解体作業者の鏡像を基準として、前記解体作業手順に従い次に動作すべき前記解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するようになっていることを特徴とする設備用プログラム。 - コンピュータシステムからなる請求項11記載の情報管理センタ設備に実行させるためのプログラムであって、
リサイクル対象物品を識別するための物品識別情報を受信する物品識別情報受信手段、前記物品識別情報受信手段で受信した物品識別情報をもとに予め定められた前記リサイクル対象物品の解体作業手順に従って動作した場合に見本となる解体作業者の姿態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報を前記画像構成情報記憶手段のなかから検索する画像構成情報検索手段、及び前記画像構成情報検索手段で索出した画像構成情報を前記リサイクルセンタ設備に送信する画像構成情報送信手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする設備用プログラム。 - 予め定められた動作手順に従って動作体を動作させることを支援する方法であって、
前記動作手順に従って動作した場合に見本となる前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成するための画像構成情報に基づいて前記動作見本画像を構成する動作見本画像構成ステップと、前記動作見本画像構成ステップで構成した動作見本画像を鏡像表示媒体に表示する動作見本画像表示ステップとを含み、
前記動作見本画像構成ステップは、前記画像構成情報に基づいて、前記鏡像表示媒体に表示されている前記動作体の鏡像を基準として、前記動作手順に従い次に動作すべき前記動作体の状態を示す動作見本画像を構成することを特徴とする動作支援方法。
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