JP2004197980A - 廃棄物溶融炉の炉頂構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】廃棄物溶融炉内の充填高さを計測するためのマイクロ波式レベル計8が炉直上から外れた斜め上方から炉内を計測する位置に設置され、炉直上に2重シール式ごみ装入装置4が配置された廃棄物溶融炉の炉頂構造。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみ、産業廃棄物などの廃棄物を溶融処理する廃棄物溶融炉の炉頂構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ごみ、産業廃棄物などの廃棄物を廃棄物溶融炉で溶融処理することが知られている。廃棄物溶融炉は炉上部から炉下部に向かって、予熱、乾燥、熱分解、溶融ゾーンが形成されており、廃棄物溶融炉上部から供給された廃棄物は炉内を下降する過程で、順次予熱、乾燥、熱分解して、炉底部で溶融される。予熱、乾燥、熱分解の加熱源としては、炉本体下部から吹き込まれた空気又は酸素を添加した空気によって、コークス及び廃棄物中の可燃物質が部分的に燃焼して、高温の熱ガスを発生し、この高温の熱ガスが炉内を上昇して、炉上部から供給された廃棄物を予熱、乾燥、熱分解する。
【0003】
図2は従来の廃棄物溶融炉の頂部構造を示す図である。溶融炉1の頂部の炉体伸縮管2にシュート3が接続されている。シュート上部には、ごみ装入装置4が接続されている。ごみ装入装置4には、上部に開閉可能な上シール弁5、下部に開閉可能な下シール弁6が設けられている。
【0004】
ごみの装入は、炉内のガスの外部への吹き出しを防ぐため、下シール弁6を閉めた状態でごみ装入装置4の上シール弁5を開けてごみをホッパーから切り出し、上シール弁5を閉めた後に下シール弁6を開けてごみを炉内に投入する(特許文献1参照)。
【0005】
溶融炉1を安定して操業するために、溶融炉内におけるごみの充填高さが計測されている。ごみの充填高さの計測には、シュート3の上部に設置された重錘式レベル計7が用いられている。重錘式レベル計7は、溶融炉1の中心近傍にワイヤー7aで重錘7bが吊り下げらている。ごみのレベルは、重錘7bの上下動によりワイヤー7aの張力の変化を検出器7cで検出して計測する。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−185145号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の重錘式のレベル計1は、重錘の上昇下降時のフレによる炉内壁面との接触をさけるため重錘7bを炉中心位置近傍に下降させて廃棄物のレベルを計測する必要があり、この位置にレベル計を配置する必要があった。そのため、ごみ装入装置1の設置位置を重錘式レベル計7に干渉しないように避けて炉中心から大きく離す必要があったので、ごみ装入装置1からごみを炉中心近傍まで案内する長いシュート3が必要となり、ごみ装入装置1の設置高さを高くせざるを得なかった。
【0008】
また、重錘式レベル計1は、ワイヤー7aが高温などの悪い炉内環境によりワイヤー切れなどのトラブルが多く、また、不均一なごみに重錘7bを下げるので、重錘7bの廃棄物中への落ち込みなどにより測定に安定性を欠くという欠点があった。
【0009】
そこで、本発明は、ごみ装入装置の設置高さを低くして溶融炉をコンパクトにするとともに、精度よく安定して廃棄物のレベルを計測することができる、廃棄物溶融炉の炉頂構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の廃棄物溶融炉の炉頂構造は、シャフト式廃棄物溶融炉内の充填高さを計測するためのマイクロ波式レベル計が炉内のごみ面が見通すことができる限界付近まで炉中心から離れた位置に設置し2重シール式ごみ装入装置が配置されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の廃棄物溶融炉の炉頂構造を示す概略図である。
【0012】
ごみ装入装置は溶融炉の直上に配置できるので溶融炉1の頂部に、従来装入装置を個別支持の場合必要であった伸縮管を介することなく、シュート3を含むごみ装入装置が塔載されている。
【0013】
シュート3の上部には、ごみ装入装置4が接続されている。ごみ装入装置4には、従来のごみ装入装置4と同様に、上部に上シール弁5、下部に下シール弁6が設けられている。
【0014】
シュート3の上部の周壁3aの近くに、溶融炉内に装入されたごみの充填高さを計測するためのマイクロ波レベル計8を配置する。
【0015】
マイクロ波レベル計8は、炉心にアンテナ8aが向く前面に多孔質のセラミックボード8bを設置し、かつ設置角度を持たせることにより反射波をゼロに近づけることができる。マイクロ波レベル計8の収納ケース9に窒素ガス(N2)などの不活性ガスがパージされ、セラミックボード8bが炉内のダストなどで目詰まりするのを防止している。
【0016】
マイクロ波レベル計8が発信したマイクロ波がごみ面で反射して受信装置で受信するまでの時間から距離を測定することができる。マイクロ波レベル計1によりごみレベルを確実に計測することができるだけでなく、レベル計の視野を確保できれば炉底付近まで測定が可能である。また、炉内のごみ荷下がり状況をリアルタイムに測定することができ、スリップなどの状況を検知することが可能となった。.
本発明の炉頂構造は、マイクロ波レベル計を炉直上から外れた斜め上方から炉内を計測する位置である、シュート上部の周壁近くに配置したため、ごみ装入装置を炉直上に配置することができ、ごみ装入装置からごみを炉中心近傍まで案内するシュート部分を短縮することができ、ごみ装入装置の設置高さを低くすることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、ごみの充填高さの測定にマイクロ波レベル計を用いることにより、炉直上を避けた位置で炉内のごみ高さが計測できるので、炉直上にごみ装入装置を設置できるため、溶融炉をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物溶融炉の炉頂構造を示す概略図である。
【図2】従来の廃棄物溶融炉の頂部構造を示す図である。
【符号の説明】
1:廃棄物溶融炉
2:伸縮管
3:シュート
3a:周壁
4:ごみ装入装置
5:上シール弁
6:下シール弁
7:重錘式レベル計
7a:ワイヤー
7b:重錘
7c:検出器
8:マイクロ波レベル計
8a:アンテナ
8b:セラミックボード
Claims (2)
- 廃棄物溶融炉の炉内の充填高さを計測するためのマイクロ波式レベル計が炉直上から外れた斜め上方から炉内を計測する位置に設置され、炉直上に2重シール式ごみ装入装置が配置されたことを特徴とする廃棄物溶融炉の炉頂構造。
- マイクロ波レベル計のアンテナが炉心に向く前面に角度を持たせて多孔質のセラミックボードが設置され、マイクロ波レベル計の収納ケース内に不活性ガスがパージされることを特徴とする請求項1記載の廃棄物溶融炉の炉頂構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364251A JP2004197980A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 廃棄物溶融炉の炉頂構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364251A JP2004197980A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 廃棄物溶融炉の炉頂構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004197980A true JP2004197980A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32762172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002364251A Pending JP2004197980A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 廃棄物溶融炉の炉頂構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004197980A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009024966A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 廃棄物溶融炉の熱膨張吸収構造及び熱膨張吸収方法 |
JP2012102929A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-05-31 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 固体燃料の供給装置 |
CN106225473A (zh) * | 2016-09-08 | 2016-12-14 | 泰石岩棉有限公司 | 一种用于岩棉生产的冲天炉装置及其布料方法 |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002364251A patent/JP2004197980A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012102929A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-05-31 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 固体燃料の供給装置 |
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