JP2004196788A - ベンジルフェノール誘導体、それを含有する医薬組成物およびその医薬用途 - Google Patents

ベンジルフェノール誘導体、それを含有する医薬組成物およびその医薬用途 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたヒトSGLT1活性阻害作用を発現し、糖尿病、耐糖能異常、空腹時血糖異常、糖尿病性合併症、肥満症等の高血糖症に起因する疾患やガラクコース血症等の血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防又は治療剤として有用なベンジルフェノール誘導体を提供する。
【解決手段】
【化1】
Figure 2004196788

〔R1 はOH、置換可アルキル、−W−X−Y−N(R8)−Z(WはO、S又は単結合;Xはアルキレン等;Yはカルボニル等;ZはH、アルコキシカルボニル等)等;R2 〜R5はH、アルキル等;R6はH又はアルキル;R7はH、OH等;Gは
【化2】
Figure 2004196788

又は
【化3】
Figure 2004196788

〕で表される化合物、その薬理学的に許容される塩及びそれらのプロドラッグ。当該化合物を有効成分として含有させることにより、優れた食後高血糖抑制剤等を製造することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、医薬品として有用なベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ、それを含有する医薬組成物およびその医薬用途に関するものである。
さらに詳しく述べれば、本発明は、糖尿病、耐糖能異常、空腹時血糖異常、糖尿病性合併症又は肥満症等の高血糖症に起因する疾患やガラクトース血症等の血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防又は治療剤として有用な、ヒトSGLT1活性阻害作用を有するベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ、それを含有する医薬組成物およびその医薬用途に関するものである。
糖尿病は食生活の変化や運動不足を背景とした生活習慣病の一つである。それ故、糖尿病患者には食事療法や運動療法が実施されているが、充分なコントロールや継続的実施が困難な場合、薬物療法が併用されている。また、糖尿病の治療により慢性合併症の発症や進展を阻止するためには、長期に亘る厳格な血糖コントロールが必要であることが大規模臨床試験により確認されている(例えば、非特許文献1及び2参照)。更には、耐糖能異常や大血管障害に関する多くの疫学研究は、糖尿病に加え、境界型である耐糖能異常も大血管障害のリスク因子であることを示しており、食後高血糖是正の必要性が着目されている(例えば、非特許文献3参照)。
現在、近年の糖尿病患者数の急増を背景に糖尿病治療薬として種々の薬剤が開発されており、特に、食後高血糖改善のためには小腸における糖質の消化・吸収を遅延させるα−グルコシダーゼ阻害薬などが使用されている。また、その一つであるアカルボースは、耐糖能異常者に適応することにより、糖尿病の発症を予防又は遅延させる効果があることが報告されている(例えば、非特許文献4参照)。しかしながら、α−グルコシダーゼ阻害薬は、単糖であるグルコース摂取による血糖上昇には作用しないため(例えば、非特許文献5参照)、最近における食事中の糖質構成の変化に伴い、更に広範な糖質吸収阻害作用を示す薬剤の開発が嘱望されている。
一方、糖質の吸収を司る小腸には、SGLT1(ナトリウム依存性グルコース輸送担体1)が存在することが知られている。また、ヒトSGLT1の先天的異常による機能不全の患者ではグルコース及びガラクトースの吸収が不良となることが報告されており(例えば、非特許文献6〜8参照)、SGLT1はグルコースとガラクトースの吸収に関与することが確認されている(例えば、非特許文献9及び10参照)。
更に、OLETFラットやストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおいてSGLT1のmRNAや蛋白が増加し、グルコース等の吸収が亢進していることが確認されている(例えば、非特許文献11及び12参照)。また、糖尿病患者は、一般的に糖質の消化・吸収が亢進しており、例えば、ヒト小腸において、SGLT1のmRNAや蛋白が高発現していることが確認されている(例えば、非特許文献13参照)。
それ故、ヒトSGLT1を阻害することにより小腸でのグルコース等の糖質吸収を阻害して血糖値の上昇を抑制することができ、特には、上記作用機作に基づき糖質吸収を遅延させて食後高血糖の是正が可能であると考えられる。また、糖尿病患者における糖質吸収の亢進は、小腸におけるSGLT1の増加に起因していると予想されることから、糖尿病の予防治療には強力なヒトSGLT1活性阻害作用を有する薬剤の早期開発が待望される。
また、ベンジルフェノール誘導体としては、低コレステロール血作用及び低脂血作用を有する化合物(特許文献1参照)、SGLT2阻害活性に基づく尿糖排泄促進作用を有する化合物(特許文献2参照)が知られているが、本発明記載のベンジルフェノール誘導体がSGLT1阻害活性を有しており、小腸においてグルコースやガラクトースの吸収を阻害する薬剤として有用であることは何ら報告されていない。
特開昭60−41691号公報 国際公開第WO01/74834号パンフレット The Diabetes Control and Complications Trial Research Group,「 N.Engl.J.Med.」,1993年9月,第329巻,第14号,p.977−986 UK Prospective Diabetes Study Group,「 Lancet 」,1998年9月,第352巻,第9131号,p.837−853 富永真琴,「 内分泌・糖尿病科 」,2001年11月,第13巻,第5号,p.534−542 Jean-Louis Chiasson、外5名,「 Lancet 」,2002年6月,第359巻,第9323号,p.2072−2077 小高裕之、外3名,「 日本栄養・食糧学会誌 」,1992年,第45巻,p.27 馬場忠雄、外1名,「 別冊日本臨床 領域別症候群シリーズ 」,1998年,第19号,p.552−554 笠原道弘、外2名,「 最新医学 」,1996年1月,第51巻,第1号,p.84−90 土屋友房、外1名,「 日本臨牀 」,1997年8月,第55巻,第8号,p.2131−2139 金井好克,「 腎と透析 」,1998年12月,第45巻,臨時増刊号,p.232−237 E.Turk、外4名,「 Nature 」,1991年3月,第350巻,p.354−356 Y. Fujita、外5名,「 Diabetologia 」,1998年,第41巻,p.1459−1466 J.Dyer、外5名,「 Biochem.Soc.Trans.」,1997年,第25巻,p.479S J.Dyer、外4名,「 Am.J.Physiol.」,2002年2月,第282巻,第2号,p.G241−G248
本発明は、ヒトSGLT1活性阻害作用を発現し、小腸でのグルコース等の糖質吸収を阻害することにより、優れた血糖値の上昇抑制作用を発現する新規な化合物を提供するものである。
本発明者らは、ヒトSGLT1活性阻害作用を発現する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記一般式(I)で表されるある種のベンジルフェノール誘導体が、下記の如く小腸においてヒトSGLT1阻害活性を示し、優れた血糖値の上昇抑制作用を発揮するという知見を得、本発明を成すに至った。
即ち、本発明は、
(1)下記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
〔式中
1は、水酸基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルコキシ)基、ヒドロキシ(C1-6アルキルチオ)基、又は−W−X−Y−N(R8)−Zであり
(但し、−W−X−Y−N(R8)−Z以外の場合は、Gは下記式(B)で表される基である);
Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
Gは、式
Figure 2004196788
または式
Figure 2004196788
で表される基であり;
〔置換基群α〕
ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
〔置換基群β〕
ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
〔置換基群γ〕
水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
〔置換基群γ1
水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
〔置換基群γ2
ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
〔置換基群δ〕
水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕;
(2)下記一般式(I−a)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
(式中のW、X、Y、Z、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(3)下記一般式(I−b)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
(式中のX1はC2-6アルケニレン基であり;W、Y、Z、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(4)下記一般式(I−c)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
(式中のY1は−C(=NH)−であり;W、X、Z、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(5)下記一般式(I−d)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
(式中のZ1は−CON(RD)RE又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;W、X、Y、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、RD、RE、RG、RH、RI及びGは前記と同じ意味をもつ);
(6)下記一般式(I−e)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
Figure 2004196788
(式中のG1は、式
Figure 2004196788
で表される基であり;
1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は前記と同じ意味をもつ);
(7)R2が水素原子、C1-6アルキル基、フェノキシ基又はハロゲン原子であり、R3、R4およびR5が水素原子であり、R6がメチル基であり、R7が水酸基、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である、前記(1)〜(6)の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤;
(8)食後高血糖抑制剤である、前記(1)〜(7)の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤;
(9)高血糖症に起因する疾患の予防又は治療剤である、前記(1)〜(7)の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤;
(10)高血糖症に起因する疾患が、糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、肥満症、高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症、高血圧、うっ血性心不全、浮腫、高尿酸血症および痛風からなる群から選択される疾患である、前記(9)記載のヒトSGLT1活性阻害剤;
(11)耐糖能異常者の糖尿病への移行阻止剤である、前記(1)〜(7)の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤;
(12)血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防又は治療剤である、前記(1)〜(7)の何れかに記載のヒトSGLT1活性化阻害剤;
(13)血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患がガラクトース血症である、前記(12)記載のヒトSGLT1活性化阻害剤;
(14)剤形が徐放性製剤である、前記(1)〜(13)の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤;及び
(15)インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド1−類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド、Y−128、止瀉薬、瀉下薬、ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬、フィブラート系化合物、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬、プロブコール、甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、コレステロール吸収阻害薬、リパーゼ阻害薬、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、低比重リポ蛋白受容体増強薬、ニコチン酸誘導体、胆汁酸吸着薬、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬、食欲抑制薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニスト、利尿薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張性降圧薬、交換神経遮断薬、中枢性降圧薬、α2−アドレナリン受容体アゴニスト、抗血小板薬、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬および尿アルカリ化薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤を組合わせてなる、前記(1)〜(7)の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤
に関するものである。
また、本発明は、
(16)下記一般式(I−b)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
Figure 2004196788
(式中のW、X1、Y、Z、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(17)下記一般式(I−c)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
Figure 2004196788
(式中のW、X、Y1、Z、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(18)下記一般式(I−d)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
Figure 2004196788
(式中のW、X、Y、Z1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びGは前記と同じ意味をもつ);
(19)下記一般式(I−e)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
Figure 2004196788
(式中のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びG1は前記と同じ意味をもつ);
(20)R2が水素原子、C1-6アルキル基、フェノキシ基又はハロゲン原子であり、R3、R4およびR5が水素原子であり、R6がメチル基であり、R7が水酸基、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である、前記(16)〜(19)の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ;
(21)前記(16)〜(20)の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物;
(22)剤形が徐放性製剤である、前記(21)記載の医薬組成物;
(23)(A)前記(16)〜(20)の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ、および(B)インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド1−類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド、Y−128、止瀉薬、瀉下薬、ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬、フィブラート系化合物、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬、プロブコール、甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、コレステロール吸収阻害薬、リパーゼ阻害薬、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、低比重リポ蛋白受容体増強薬、ニコチン酸誘導体、胆汁酸吸着薬、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬、食欲抑制薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニスト、利尿薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張性降圧薬、交換神経遮断薬、中枢性降圧薬、α2−アドレナリン受容体アゴニスト、抗血小板薬、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬および尿アルカリ化薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤を組合わせてなる医薬;等
に関するものである。
本発明において、C1-6アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基をいう。C1-6アルキレン基とは、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、プロピレン基、1,1−ジメチルエチレン基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキレン基をいう。ヒドロキシ(C1-6アルキル)基とは、水酸基で置換された上記C1-6アルキル基をいう。アミノ(C1-6アルキル)基とは、アミノメチル基、2−アミノエチル基等の、アミノ基で置換された上記C1-6アルキル基をいう。カルバモイル(C1-6アルキル)基とは、カルバモイル基で置換された上記C1-6アルキル基をいう。C1-6アルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルコキシ基をいう。ヒドロキシ(C1-6アルコキシ)基とは、水酸基で置換された上記C1-6アルコキシ基をいう。C2-6アルケニレン基とは、ビニレン基、プロペニレン基等の炭素数2〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルケニレン基をいう。C1-6アルキルチオ基とは、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキルチオ基をいう。ヒドロキシ(C1-6アルキルチオ)基とは、水酸基で置換された上記C1-6アルキルチオ基をいう。モノまたはジ(C1-6アルキル)アミノ基とは、上記C1-6アルキル基でモノ置換されたアミノ基或いは異種又は同種の上記C1-6アルキル基でジ置換されたアミノ基をいう。モノまたはジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基とは、上記ヒドロキシ(C1-6アルキル)基でモノ置換されたアミノ基或いは異種又は同種の上記ヒドロキシ(C1-6アルキル)基でジ置換されたアミノ基をいう。モノまたはジ(C1-6アルキル)ウレイド基とは、上記C1-6アルキル基でモノ置換されたウレイド基或いは異種又は同種の上記C1-6アルキル基でジ置換されたウレイド基をいう。モノまたはジ(C1-6アルキル)スルファミド基とは、上記C1-6アルキル基でモノ置換されたスルファミド基或いは異種又は同種の上記C1-6アルキル基でジ置換されたスルファミド基をいう。C2-7アシル基とは、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基等の炭素数2〜7の直鎖状または枝分かれ状のアシル基をいう。C2-7アシルアミノ基とは、上記C2-7アシル基で置換されたアミノ基をいう。アミノ(C2-7アシルアミノ)基とは、2−アミノアセチルアミノ基、3−アミノプロピオニルアミノ基等の、アミノ基で置換された上記C2-7アシルアミノ基をいう。C1-6アルキルスルホニル基とは、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキルスルホニル基をいう。C1-6アルキルスルホニルアミノ基とは、上記C1-6アルキルスルホニル基で置換されたアミノ基をいう。カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基とは、カルバモイルメタンスルホニルアミノ基等の、カルバモイル基で置換された上記C1-6アルキルスルホニルアミノ基をいう。C1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基とは、上記C1-6アルキルスルホニルアミノ基で置換されたC1-6アルキル基をいう。C3-7シクロアルキル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはシクロヘプチル基をいう。C2-6ヘテロシクロアルキル基とは、モルホリン、チオモルホリン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、イミダゾリジン、オキサゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ピラゾリジン等から派生される、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択される同種または異種のヘテロ原子を1〜2個結合部位以外の環内に含む上記C3-7シクロアルキル基をいう。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子をいう。C2-7アルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert−ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数2〜7の直鎖状または枝分かれ状のアルコキシカルボニル基をいう。アリール基とは、フェニル基、ナフチル基等の1〜3環性の芳香族炭化水素基をいう。アリール(C1-6アルコキシ)基とは、上記アリール基で置換された上記C1-6アルコキシ基をいう。アリール(C1-6アルキルチオ)基とは、上記アリール基で置換された上記C1-6アルキルチオ基をいう。アリールスルホニルアミノ基とは、ベンゼンスルホニル基等のアリールスルホニル基で置換されたアミノ基をいう。アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基とは、上記アリール基で置換された上記C2-7アルコキシカルボニル基をいう。ヘテロアリール基とは、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、ピロール、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、チオジアゾール、テトラゾール、フラザン等から派生される、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択される同種または異種のヘテロ原子を1〜4個結合部位以外の環内に含む5又は6員環のヘテロアリール基をいう。C2-6環状アミノ基とは、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、ピラゾリジニル基等の、結合部位の窒素原子の他に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択される1個のヘテロ原子を環内に有していてもよい、炭素数2〜6の5又は6員環の単環性アミノ基をいう。C1-4芳香族環状アミノ基とは、1−イミダゾリル基、1−ピロリル基、ピラゾリル基、1−テトラゾリル基等の、結合部位の窒素原子の他に窒素原子を1〜3個環内に有していてもよい、炭素数1〜4の5員環の芳香族単環性アミノ基をいう。C1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基とは、上記C1-6アルキルで置換された上記C1-4芳香族環状アミノ基をいう。水酸基の保護基とは、メチル基、ベンジル基、メトキシメチル基、アセチル基、ピバロイル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基、アリル基等の一般的に有機合成反応において用いられる水酸基の保護基をいう。アミノ基の保護基とは、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基等の一般的に有機合成反応において用いられるアミノ基の保護基をいう。カルボキシ基の保護基とは、ベンジル基、tert−ブチルジメチルシリル基、アリル基等の一般的に有機合成反応において用いられるカルボキシ基の保護基をいう。
本発明の化合物としては、例えば、
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔3−(3−ピリジルメチル)ウレイド〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−ウレイドベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔3−(2−ピリジルメチル)ウレイド〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−{4−〔3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)ウレイド〕ベンジル}−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−〔(S)−1−カルバモイル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ウレイド}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔(E)−2−(2−ピリジルメチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−{(E)−2−〔3−(モルホリン−4−イル)プロピルカルバモイル〕ビニル}ベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−{(E)−2−〔2−(スルファモイルアミノ)エチルカルバモイル〕ビニル}ベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(3−アミノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−〔2−シアノ−3−(2−ヒドロキシエチル)グアニジノ〕プロポキシ}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(3−ベンジルウレイド)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−{4−〔3−(3,4−ジメトキシベンジル)ウレイド〕ベンジル}−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−{4−〔3−(4−メタンスルホニルベンジル)ウレイド〕ベンジル}−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−{4−〔3−(3−アミノメチルベンジル)ウレイド〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−〔3−(イミダゾール−1−イル)プロピル〕ウレイド}ベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−〔2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ウレイド}ベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−{4−〔(E)−2−(2−アミノエチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−{4−〔(E)−2−(3−アミノプロピルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−{4−〔(E)−2−(4−アミノブチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−{4−〔(E)−2−(2−メタンスルホニルアミノエチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{(E)−2−〔2−(2−アミノアセチルアミノ)エチルカルバモイル〕ビニル}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(4−アミノブトキシ)ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−{4−〔3−(2−シアノ−3−メチルグアニジノ)プロポキシ〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(3−グアニジノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(4−グアニジノブトキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−ガラクトピラノシド;
2−(4−アミノベンジル)−5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド;
2−〔4−(3−アミノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−[2−(カルバモイル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−[1−カルバモイル−1−(メチル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−[4−(3−{2−[(S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチルカルバモイル]エチルアミノ}プロポキシ)−2−フェノキシベンジル]−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド;
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−[2−フェノキシ−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−[2−メチル−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド;
5−ヒドロキシ−2−[2−メチル−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド;等を例示することができる。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2004196788
(式中のG2は任意の水酸基が保護されている前記Gであり;Mは水素原子又は水酸基の保護基であり;L1およびL2はどちらか一方がMgBr、MgCl、MgIまたはリチウム原子であり、他方がホルミル基であり;R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびGは前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程1−1
前記一般式(II)で表されるベンズアルデヒド誘導体と前記一般式(III)で表されるグリニャール試薬またはリチウム試薬、若しくは前記一般式(II)で表されるグリニャール試薬またはリチウム試薬と前記一般式(III)で表されるベンズアルデヒド誘導体を、不活性溶媒中、縮合させることにより前記一般式(IV)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
工程1−2
前記一般式(IV)で表される化合物を、不活性溶媒中、Dess−Martin試薬を用いて酸化することにより前記一般式(V)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
工程1−3
必要に応じて保護基を常法に従い除去した後、前記一般式(V)で表される化合物を(1)不活性溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアミノピリジン等の塩基の存在下、クロロギ酸メチルと縮合し、(2)得られた炭酸エステル誘導体を水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(VI)で表される化合物を製造することができる。反応(1)において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。反応(2)において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランと水との混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
工程1−4
前記一般式(IV)で表される化合物を、不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下または非存在下、パラジウム炭素粉末等のパラジウム系触媒を用いて接触還元した後、必要に応じて保護基を常法に従い除去することにより前記一般式(VI)で表される化合物を製造することができる。接触還元において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、2−プロパノール、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程1−5
前記一般式(VI)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその塩を2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−β−D−グルコピラノース、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフルオリド、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノース等の糖供与体を用いて、不活性溶媒中、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体、トリフルオロメタンスルホン酸銀、塩化第二すず、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどの活性化剤の存在下に配糖化させることにより前記一般式(VII)で表される配糖体を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、トルエン、アセトニトリル、ニトロメタン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロホルム、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−30℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
工程1−6
前記一般式(VII)で表される配糖体をアルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(I)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどを使用することができる。処理温度は通常0℃〜還流温度であり、処理時間は使用する原料物質や溶媒、処理温度などにより異なるが、通常30分間〜6時間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1が−W−X2−NH2(式中のX2はC1-6アルキレン基又はC2-6アルケニレン基であり;Wは前記と同じ意味をもつ)である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のL3はメシルオキシ基、トシルオキシ基等の脱離基であり;R2、R3、R4、R5、R6、R7、G、G2、WおよびX2は前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程2−1
前記一般式(VIII)で表される化合物を不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下、メシルクロリド、トシルクロリド等の酸クロリドを用いて脱離基を導入することにより、前記一般式(IX)で表される化合物を製造することができる。導入反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ピリジン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜室温であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程2−2
前記一般式(IX)で表される化合物を不活性溶媒中、アジ化ナトリウム等のアジド化試薬を用いてアジド化することにより、前記一般式(X)で表される化合物を製造することができる。アジド化反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程2−3
前記一般式(X)で表される化合物を不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末などのパラジウム系触媒を用いて接触還元することにより前記一般式(XI)で表される化合物を製造することができる。接触還元反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、酢酸エチル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程2−4
前記一般式(XI)で表される化合物をアルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(If)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1がアミノ基である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のM、R2、R3、R4、R5、R6、R7、GおよびG2は前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程3−1
前記一般式(XII)で表される化合物と前記一般式(XIII)で表されるp−ニトロベンゾイルクロリド誘導体を、塩化アルミニウム等のルイス酸の存在下、不活性溶媒中、フリーデル−クラフツ反応を行うことにより前記一般式(XIV)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、二硫化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程3−2
必要に応じて保護基を常法に従い除去した後、前記一般式(XIV)で表される化合物を(1)不活性溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアミノピリジン等の塩基の存在下、クロロギ酸メチルと縮合し、(2)得られた炭酸エステル誘導体を水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(XV)で表される化合物を製造することができる。反応(1)において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。反応(2)において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランと水との混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
工程3−3
前記一般式(XV)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその塩を2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−β−D−グルコピラノース、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフルオリド、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノース等の糖供与体を用いて、不活性溶媒中、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体、トリフルオロメタンスルホン酸銀、塩化第二すず、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどの活性化剤の存在下に配糖化させることにより前記一般式(XVI)で表される配糖体を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、トルエン、アセトニトリル、ニトロメタン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロホルム、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−30℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
工程3−4
前記一般式(XVI)で表される化合物のニトロ基を、不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末などのパラジウム系触媒を用いて接触還元することにより前記一般式(XVII)で表される化合物を製造することができる。接触還元反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、酢酸、それらの混合溶媒などを挙げることができ、その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程3−5
前記一般式(XVII)で表される化合物をアルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Ig)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1が−W−X−NH(Z2)(式中のZ2は、C2-7アルコキシカルボニル基、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE又は−C(=NRG)NH(RH)であり;RC、RD、RE、RG、RH、W及びXは前記と同じ意味をもつ)である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のL4はピラゾリル基、メチルチオ基、ベンゾトリアゾリル基等の脱離基であり;R1CはRCと同義またはC1-6アルコキシ基であり;R1GおよびR1Hは同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、ベンジルオキシカルボニル基またはtert−ブトキシカルボニル基であり;R2、R3、R4、R5、R6、R7、RC、RD、RE、G、G2、W、XおよびZ2は前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程4−1
以下の方法1乃至4に従い処理した後、必要に応じて常法に従い保護基を除去することにより、前記一般式(XI)で表される化合物から前記一般式(XXIII)で表される化合物を製造することができる。
<方法1>
前記一般式(XI)で表される化合物を、塩化メチレン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ピリジン、アセトニトリル、それらの混合溶媒等の不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン等の塩基の存在下、前記一般式(XVIII)又は(XIX)で表される酸クロリドと通常0℃〜還流温度で通常30分間〜1日間反応を行う。
<方法2>
前記一般式(XI)で表される化合物を、塩化メチレン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ピリジン、アセトニトリル、トルエン、それらの混合溶媒等の不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン等の塩基の存在下又は非存在下、前記一般式(XX)で表されるイソシアネート化合物と通常0℃〜還流温度で通常30分間〜1日間反応を行う。
<方法3>
前記一般式(XI)で表される化合物を、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、それらの混合溶媒等の不活性溶媒中、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤の存在下、及びトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下又は非存在下、必要に応じて適宜1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを添加して、前記一般式(XXI)で表されるカルボン酸化合物と通常0℃〜還流温度で通常1時間〜2日間反応を行う。
<方法4>
前記一般式(XI)で表される化合物を、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、トルエン、それらの混合溶媒等の不活性溶媒中、N−(ベンジルオキシカルボニル)−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジン等の前記一般式(XXII)で表されるグアニジン化試薬と通常室温〜還流温度で通常1時間〜5日間反応を行う。
工程4−2
前記一般式(XXIII)で表される化合物をアルカリ加水分解させた後、必要に応じて常法に従い保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Ih)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程5−1
前記一般式(XI)で表される化合物を不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン等の塩基の存在下、前記式(XXIV)で表される活性エステル化試薬と縮合することにより、前記一般式(XXV)で表される活性エステル化合物を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程5−2
前記一般式(XXV)で表される化合物を不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下又は非存在下、前記一般式(XXVI)で表されるアミン化合物又はその塩と縮合した後、必要に応じて常法に従い保護基を除去することにより、前記一般式(XXVII)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミド、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜2日間である。
工程5−3
前記一般式(XXVII)で表される化合物をアルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Ii)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1が−W−X2−N(R8)RB(式中のR8、RB、WおよびX2は前記と同じ意味をもつ)である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のL3、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、RB、G、G2、WおよびX2は前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程6
前記一般式(IX)で表される化合物を不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下又は非存在下、必要に応じてヨウ化ナトリウムを添加して、前記一般式(XXVIII)で表されるアミン化合物又はその塩と縮合し、アルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Ij)で表されるベンジルフェノール誘導体を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1が−W−X−NH−C(=NCN)N(R9)R10(式中のR9はR8と同義であり;R10はRBと同義であり;W及びXは前記と同じ意味をもつ)である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のR2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、RB、G、G2、WおよびXは前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程7−1
前記一般式(XI)で表される化合物を不活性溶媒中、前記式(XXIX)で表されるイソチオ尿素化試薬と縮合させることにより、前記一般式(XXX)で表される化合物を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、テトラヒドロフラン、トルエン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
工程7−2
前記一般式(XXX)で表される化合物を不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下又は非存在下、前記一般式(XXVIII)で表されるアミン化合物又はその塩と縮合し、アルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Ik)で表される化合物を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、アセトニトリル、2−プロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、メチルアミン、ジメチルアミンなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物の内、R1が−CH2CH2−X3−Y2−N(R8)RB又は−CH=CH−X3−Y2−N(R8)RB(式中のX3は単結合又はC1-4アルキレン基であり;Y2はカルボニル基又はスルホニル基であり;R8およびRBは前記と同じ意味をもつ)である化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 2004196788
(式中のL5は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等の脱離基であり;R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、RB、G、G2、X3およびY2は前記と同じ意味をもつ。但し、各化合物中に水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基が存在する場合、適宜保護基を有しているものを使用しても構わない。)
工程8−1
前記一般式(XXXI)で表されるベンジルフェノール誘導体を前記一般式(XXXII)で表されるオレフィン誘導体と、不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジベンジリデンアセトンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドなどのパラジウム系触媒を用いて、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン配位子の存在下又は非存在下、及びトリエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、フッ化セシウムなどの塩基の存在下にHeck反応を行うことにより、前記一般式(XXXIII)で表されるオレフィン誘導体を製造することができる。反応に用いられる溶媒としては、例えば、アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程8−2
前記一般式(XXXIII)で表される化合物を不活性溶媒中、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤及びトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下又は非存在下、必要に応じて適宜1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを添加して、前記一般式(XXVIII)で表されるアミン誘導体と縮合させることにより、前記一般式(XXXIV)で表される化合物を製造することができる。縮合反応に用いられる溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程8−3
前記一般式(XXXI)で表されるベンジルフェノール誘導体を前記一般式(XXXV)で表されるオレフィン誘導体と、不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジベンジリデンアセトンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドなどのパラジウム系触媒を用いて、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン配位子の存在下又は非存在下、及びトリエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、フッ化セシウムなどの塩基の存在下にHeck反応を行うことにより、前記一般式(XXXIV)で表される化合物を製造することができる。反応に用いられる溶媒としては、例えば、アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程8−4
前記一般式(XXXIV)で表される化合物をアルカリ加水分解させて保護基を除去することにより、本発明の前記一般式(Il)で表されるピラゾール誘導体を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
工程8−5
前記一般式(XXXIV)で表される化合物を不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末などのパラジウム系触媒を用いて接触還元することにより、前記一般式(XXXVI)で表される化合物を製造することができる。接触還元反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程8−6
前記一般式(Il)で表される化合物を不活性溶媒中、パラジウム炭素粉末などのパラジウム系触媒を用いて接触還元することにより、本発明の前記一般式(Im)で表される化合物を製造することができる。接触還元反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜2日間である。
工程8−7
前記一般式(XXXVI)で表される化合物をアルカリ加水分解させて保護基の除去することにより、本発明の前記一般式(Im)で表される化合物を製造することができる。加水分解反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記製造方法において、水酸基、アミノ基及び/又はカルボキシ基を有する化合物においては、必要に応じて、適宜常法に従い任意に保護基を導入した後反応に供することができる。また保護基は後の工程にて適宜常法に従い除去することができる。
前記製造方法において得られる本発明の前記一般式(I)で表される化合物は、慣用の分離手段である分別再結晶法、クロマトグラフィーを用いた精製法、溶媒抽出法、固相抽出法等により単離精製することができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体は、常法により、その薬理学的に許容される塩とすることができる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等の無機塩基との塩、N−メチル−D−グルカミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、2−アミノエタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、アルギニン、リジン等の有機塩基との付加塩を挙げることができる。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物には、水やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体およびそのプロドラッグのうち、不飽和結合を有する化合物には、2つの幾何異性体である、シス(Z)体の化合物及びトランス(E)体の化合物が存在するが、本発明においてはそのいずれの化合物を使用してもよい。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体およびそのプロドラッグのうち、グルコピラノシルオキシ部分又はガラクトピラノシルオキシ部分を除き不斉炭素原子を有する化合物には、2種類の光学異性体である、R配置の化合物及びS配置の化合物が存在するが、本発明においてはそのいずれの光学異性体を使用してもよく、それらの光学異性体の混合物であっても構わない。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物のプロドラッグは、相当するハロゲン化物等のプロドラッグ化試薬を用いて、常法により、前記一般式(I)で表される化合物における水酸基及びアミノ基から選択される1以上の任意の基に、常法に従い適宜プロドラッグを構成する基を導入した後、所望に応じ、適宜常法に従い単離精製することにより製造することができる。水酸基やアミノ基において使用されるプロドラッグを構成する基としては、例えば、C2-7アシル基、C1-6アルコキシ(C2-7アシル)基、C2-7アルコキシカルボニル(C2-7アシル)基、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルコキシ(C2-7アルコキシカルボニル)基等を挙げることができる。C1-6アルコキシ(C2-7アシル)基とは、前記C1-6アルコキシ基で置換された前記C2-7アシル基をいい、C2-7アルコキシカルボニル(C2-7アシル)基とは、前記C2-7アルコキシカルボニル基で置換された前記C2-7アシル基をいい、C1-6アルコキシ(C2-7アルコキシカルボニル)基とは、前記C1-6アルコキシ基で置換された前記C2-7アルコキシカルボニル基をいう。また、プロドラッグを構成する基として、グルコピラノシル基又はガラクトピラノシル基を挙げることができ、例えば、グルコピラノシルオキシ基又はガラクトピラノシルオキシ基の4位又は6位の水酸基に導入するのが好ましく、グルコピラノシルオキシ基の4位又は6位の水酸基に導入するのが更に好ましい。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体は、例えば、下記ヒトSGLT1活性阻害作用確認試験において、強力なヒトSGLT1活性阻害作用を示し、またラットを用いた血糖値上昇抑制作用確認試験において優れた血糖値の上昇抑制作用を発揮した。このように、本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体は、小腸において優れたSGLT1活性阻害作用を発現し、グルコースやガラクトースの吸収を阻害又は遅延させることにより血糖値の上昇を顕著に抑制し、及び/又は血中ガラクトース値を低下させることができる。それ故、本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体、その薬理学的に許容される塩及びそれらのプロドラッグは、食後高血糖抑制剤、耐糖能異常(IGT)者又は空腹時血糖異常(IFG)者の糖尿病への移行阻止剤、並びに小腸におけるSGLT1活性に関連する、例えば、糖尿病、耐糖能異常、空腹時血糖異常、糖尿病性合併症(例えば、網膜症、神経障害、腎症、潰瘍、大血管症)、肥満症、高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症、高血圧、うっ血性心不全、浮腫、高尿酸血症、痛風等の高血糖症に起因する疾患の予防または治療剤、更にはガラクトース血症等の血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防または治療剤として極めて有用である。
また、本発明の化合物は、SGLT1活性阻害薬以外の少なくとも1種の薬剤と適宜組み合わせて使用することもできる。本発明の化合物と組み合わせて使用できる薬剤としては、例えば、インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール(D−chiroinositol)、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物(advanced glycation endproducts)生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ(N−acetylated−α−linked−acid−dipeptidase)阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子(PDGF)、血小板由来成長因子(PDGF)類縁体(例えば、PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB)、上皮増殖因子(EGF)、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル(bimoclomol)、スロデキシド(sulodexide)、Y−128、止瀉薬、瀉下薬、ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬、フィブラート系化合物、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬、プロブコール、甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、コレステロール吸収阻害薬、リパーゼ阻害薬、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、低比重リポ蛋白受容体増強薬、ニコチン酸誘導体、胆汁酸吸着薬、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬、食欲抑制薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニスト、利尿薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張性降圧薬、交換神経遮断薬、中枢性降圧薬、α2−アドレナリン受容体アゴニスト、抗血小板薬、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬、尿アルカリ化薬等を挙げることができる。
本発明の化合物と上記の薬剤を1種類又はそれ以上組合わせて使用する場合、本発明は、単一の製剤としての同時投与、別個の製剤としての同一又は異なる投与経路による同時投与、及び別個の製剤としての同一又は異なる投与経路による間隔をずらした投与のいずれの投与形態を含み、本発明の化合物と上記の薬剤を組合わせてなる医薬とは、上記の如く単一製剤としての投与形態や別個の製剤を組み合わせた投与形態を含む。
本発明の化合物は、1種類又はそれ以上の上記薬剤と適宜組合わせて使用することにより、上記疾患の予防又は治療上相加効果以上の有利な効果を得ることができる。または、同様に、単独に使用する場合に比較してその使用量を減少させたり、或いは併用するSGLT1活性阻害薬以外の薬剤の副作用を回避又は軽減させることができる。
組合わせて使用される薬剤の具体的な化合物や処置すべき好適な疾患について下記の通り例示するが、本発明の内容はこれらに限定されるものではなく、具体的な化合物においてはそのフリー体、及びその又は他の薬理学的に許容される塩を含む。
インスリン感受性増強薬としては、トログリタゾン、塩酸ピオグリタゾン、マレイン酸ロシグリタゾン、ダルグリタゾンナトリウム、GI−262570、イサグリタゾン(isaglitazone)、LG−100641、NC−2100、T−174、DRF−2189、CLX−0921、CS−011、GW−1929、シグリタゾン、エングリタゾンナトリウム、NIP−221等のペルオキシソーム増殖薬活性化受容体γアゴニスト、GW−9578、BM−170744等のペルオキシソーム増殖薬活性化受容体αアゴニスト、GW−409544、KRP−297、NN−622、CLX−0940、LR−90、SB−219994、DRF−4158、DRF−MDX8等のペルオキシソーム増殖薬活性化受容体α/γアゴニスト、ALRT−268、AGN−4204、MX−6054、AGN−194204、LG−100754、ベクサロテン(bexarotene)等のレチノイドX受容体アゴニスト、及びレグリキサン、ONO−5816、MBX−102、CRE−1625、FK−614、CLX−0901、CRE−1633、NN−2344、BM−13125、BM−501050、HQL−975、CLX−0900、MBX−668、MBX−675、S−15261、GW−544、AZ−242、LY−510929、AR−H049020、GW−501516等のその他のインスリン感受性増強薬が挙げられる。インスリン感受性増強薬は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、肥満症、高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症の処置に好ましく、また抹消におけるインスリン刺激伝達機構の異常を改善することにより、血中グルコースの組織への取り込みを亢進し血糖値を低下させることから、糖尿病、耐糖能異常、高インスリン血症の処置に更に好ましい。
糖吸収阻害薬としては、アカルボース、ボグリボース、ミグリトール、CKD−711、エミグリテート、MDL−25,637、カミグリボース、MDL−73,945等のα−グルコシダーゼ阻害薬、AZM−127等のα−アミラーゼ阻害薬等のSGLT1活性阻害薬以外の化合物が挙げられる。糖吸収阻害剤は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、肥満症、高インスリン血症の処置に好ましく、また食物中に含まれる炭水化物の消化管における酵素消化を阻害し、体内へのグルコースの吸収を遅延または阻害することから、耐糖能異常の処置に更に好ましい。
ビグアナイド薬としては、フェンホルミン、塩酸ブホルミン、塩酸メトホルミン等が挙げられる。ビグアナイド剤は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、高インスリン血症の処置に好ましく、また肝臓における糖新生抑制作用や組織での嫌気的解糖促進作用あるいは抹消におけるインスリン抵抗性改善作用などにより、血糖値を低下させることから、糖尿病、耐糖能異常、高インスリン血症の処置に更に好ましい。
インスリン分泌促進薬としては、トルブタミド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリブリド(グリベンクラミド)、グリクラジド、1−ブチル−3−メタニリルウレア、カルブタミド、グリボルヌリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブチアゾール、グリブゾール、グリヘキサミド、グリミジンナトリウム、グリピナミド、フェンブタミド、トルシクラミド、グリメピリド、ナテグリニド、ミチグリニドカルシウム水和物、レパグリニド等が挙げられ、またRO−28−1675等のグルコキナーゼ活性化薬も含まれる。インスリン分泌促進薬は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症の処置に好ましく、また膵臓β細胞に作用しインスリン分泌を増加させることにより血糖値を低下させることから、糖尿病、耐糖能異常の処置に更に好ましい。
SGLT2活性阻害薬としては、T−1095を始め、特開平10−237089号公報、特開2001−288178号公報、WO01/16147公報、WO01/27128公報、WO01/68660公報、WO01/74834公報、WO01/74835公報、WO02/28872公報、WO02/36602公報、WO02/44192公報、WO02/53573公報等記載の化合物等が挙げられる。SGLT2活性阻害薬は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、肥満症、高インスリン血症の処置に好ましく、また腎臓の尿細管におけるグルコースの再吸収を抑制することにより血糖値を低下させることから、糖尿病、耐糖能異常、肥満症、高インスリン血症の処置に更に好ましい。
インスリン又はインスリン類縁体としては、ヒトインスリン、動物由来のインスリン、ヒト又は動物由来のインスリン類縁体が挙げられる。これらの薬剤は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症の処置に好ましく、糖尿病、耐糖能異常の処置に更に好ましい。
グルカゴン受容体アンタゴニストとしては、BAY−27−9955、NNC−92−1687等が挙げられ、インスリン受容体キナーゼ刺激薬としては、TER−17411、L−783281、KRX−613等が挙げられ、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬としては、UCL−1397等が挙げられ、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬としては、NVP−DPP728A、TSL−225、P−32/98等が挙げられ、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬としては、PTP−112、OC−86839、PNU−177496等が挙げられ、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬としては、NN−4201、CP−368296等が挙げられ、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬としては、R−132917等が挙げられ、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬としては、AZD−7545等が挙げられ、肝糖新生阻害薬としては、FR−225659等が挙げられ、グルカゴン様ペプチド−1類縁体としては、エキセンジン−4(exendin−4)、CJC−1131等が挙げられ、グルカゴン様ペプチド−1アゴニストとしては、AZM−134、LY−315902が挙げられ、アミリン、アミリン類縁体またはアミリンアゴニストとしては、酢酸プラムリンチド等が挙げられる。これらの薬剤、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬及びグルカゴン様ペプチド−1は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、高インスリン血症の処置に好ましく、糖尿病、耐糖能異常の処置に更に好ましい。
アルドース還元酵素阻害薬としては、ガモレン酸アスコルビル、トルレスタット、エパルレスタット、ADN−138、BAL−ARI8、ZD−5522、ADN−311、GP−1447、IDD−598、フィダレスタット、ソルビニール、ポナルレスタット(ponalrestat)、リサレスタット(risarestat)、ゼナレスタット(zenarestat)、ミナルレスタット(minalrestat)、メトソルビニール、AL−1567、イミレスタット(imirestat)、M−16209、TAT、AD−5467、ゾポルレスタット、AS−3201、NZ−314、SG−210、JTT−811、リンドルレスタット(lindolrestat)が挙げられる。アルドース還元酵素阻害薬は、糖尿病性合併症組織において認められる持続的高血糖状態におけるポリオール代謝経路の亢進により過剰に蓄積される細胞内ソルビトールをアルドース還元酵素を阻害することにより低下させることから、特には糖尿病性合併症の処理に好ましい。
終末糖化産物生成阻害薬としては、ピリドキサミン、OPB−9195、ALT−946、ALT−711、塩酸ピマゲジン等が挙げられる。終末糖化産物生成阻害薬は、糖尿病状態における持続的高血糖により亢進される終末糖化産物生成を阻害することにより細胞障害を軽減させるため、特には糖尿病性合併症の処置に好ましい。
プロテインキナーゼC阻害薬としては、LY−333531、ミドスタウリン等が挙げられる。プロテインキナーゼC阻害薬は、糖尿病状態における持続的高血糖により認められるプロテインキナーゼC活性の亢進を抑制するため、特には糖尿病性合併症の処置に好ましい。
γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニストとしては、トピラマート等が挙げられ、ナトリウムチャンネルアンタゴニストとしては、塩酸メキシレチン、オクスカルバゼピン等が挙げられ、転写因子NF−κB阻害薬としては、デクスリポタム(dexlipotam)等が挙げられ、脂質過酸化酵素阻害薬としては、メシル酸チリラザド等が挙げられ、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬としては、GPI−5693等が挙げられ、カルニチン誘導体としては、カルニチン、塩酸レバセカルニン、塩化レボカルニチン、レボカルニチン、ST−261等が挙げられる。これらの薬剤、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド及びY−128は、特には糖尿病性合併症の処置に好ましい。
止瀉薬または瀉下薬としては、ポリカルボフィルカルシウム、タンニン酸アルブミン、次硝酸ビスマス等が挙げられる。これらの薬剤は、特には糖尿病等に伴う下痢、便秘等の処置に好ましい。
ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬としては、セリバスタチンナトリウム、プラバスタチンナトリウム、ロバスタチン(lovastatin)、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム、アトルバスタチンカルシウム水和物、SC−45355、SQ−33600、CP−83101、BB−476、L−669262、S−2468、DMP−565、U−20685、BAY−x−2678、BAY−10−2987、ピタバスタチンカルシウム、ロスバスタチンカルシウム、コレストロン(colestolone)、ダルバスタチン(dalvastatin)、アシテメート、メバスタチン、クリルバスタチン(crilvastatin)、BMS−180431、BMY−21950、グレンバスタチン、カルバスタチン、BMY−22089、ベルバスタチン(bervastatin)等が挙げられる。ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬は、特には高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症の処置に好ましく、またヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素を阻害することにより血中コレステロールを低下させることから、高脂質血症、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症の処置に更に好ましい。
フィブラート系化合物としては、ベザフィブラート、ベクロブラート、ビニフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、クロフィブラートアルミニウム、クロフィブリン酸、エトフィブラート、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ニコフィブラート、ピリフィブラート、ロニフィブラート、シムフィブラート、テオフィブラート、AHL−157等が挙げられる。フィブラート系化合物は、特には高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症の処置に好ましく、また肝臓におけるリポ蛋白リパーゼの活性化や脂肪酸酸化亢進により血中トリグリセリドを低下させることから、高脂質血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化症の処置に更に好ましい。
β3−アドレナリン受容体アゴニストとしては、BRL−28410、SR−58611A、ICI−198157、ZD−2079、BMS−194449、BRL−37344、CP−331679、CP−114271、L−750355、BMS−187413、SR−59062A、BMS−210285、LY−377604、SWR−0342SA、AZ−40140、SB−226552、D−7114、BRL−35135、FR−149175、BRL−26830A、CL−316243、AJ−9677、GW−427353、N−5984、GW−2696、YM178等が挙げられる。β3−アドレナリン受容体アゴニストは、特には肥満症、高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常の処置に好ましく、また脂肪におけるβ3−アドレナリン受容体を刺激し脂肪酸酸化の亢進によりエネルギーを消費させることから、肥満症、高インスリン血症の処置に更に好ましい。
アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬としては、NTE−122、MCC−147、PD−132301−2、DUP−129、U−73482、U−76807、RP−70676、P−06139、CP−113818、RP−73163、FR−129169、FY−038、EAB−309、KY−455、LS−3115、FR−145237、T−2591、J−104127、R−755、FCE−28654、YIC−C8−434、アバシミブ(avasimibe)、CI−976、RP−64477、F−1394、エルダシミブ(eldacimibe)、CS−505、CL−283546、YM−17E、レシミビデ(lecimibide)、447C88、YM−750、E−5324、KW−3033、HL−004、エフルシミブ(eflucimibe)等が挙げられる。アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬は、特には高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常の処置に好ましく、またアシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素を阻害することにより血中コレステロールを低下させることから、高脂質血症、高コレステロール血症の処置に更に好ましい。
甲状腺ホルモン受容体アゴニストとしては、リオチロニンナトリウム、レボチロキシンナトリウム、KB−2611等が挙げられ、コレステロール吸収阻害薬としては、エゼチミブ、SCH−48461等が挙げられ、リパーゼ阻害薬としては、オルリスタット、ATL−962、AZM−131、RED−103004等が挙げられ、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬としては、エトモキシル等が挙げられ、スクアレン合成酵素阻害薬としては、TAK−475、SDZ−268−198、BMS−188494、A−87049、RPR−101821、ZD−9720、RPR−107393、ER−27856等が挙げられ、ニコチン酸誘導体としては、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコモール、ニセリトロール、アシピモクス、ニコランジル等が挙げられ、胆汁酸吸着薬としては、コレスチラミン、コレスチラン、塩酸コレセベラム、GT−102−279等が挙げられ、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬としては、264W94、S−8921、SD−5613等が挙げられ、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬としては、PNU−107368E、SC−795、JTT−705、CP−529414等が挙げられる。これらの薬剤、プロブコール、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬及び低比重リポ蛋白受容体増強薬は、特には高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常の処置に好ましい。
食欲抑制薬としては、モノアミン再吸収阻害薬、セロトニン再吸収阻害薬、セロトニン放出刺激薬、セロトニンアゴニスト(特に5HT2C−アゴニスト)、ノルアドレナリン再吸収阻害薬、ノルアドレナリン放出刺激薬、α1−アドレナリン受容体アゴニスト、β2−アドレナリン受容体アゴニスト、ドーパミンアゴニスト、カンナビノイド受容体アンタゴニスト、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、H3−ヒスタミンアンタゴニスト、L−ヒスチジン、レプチン、レプチン類縁体、レプチン受容体アゴニスト、メラノコルチン受容体アゴニスト(特にMC3−Rアゴニスト、MC4−Rアゴニスト)、α−メラニン細胞刺激ホルモン、コカイン−アンドアンフェタミン−レギュレーテドトランスクリプト、マホガニータンパク、エンテロスタチンアゴニスト、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、ボンベシン、コレシストキニンアゴニスト(特にCCK−Aアゴニスト)、コルチコトロピン放出ホルモン、コルチコトロピン放出ホルモン類縁体、コルチコトロピン放出ホルモンアゴニスト、ウロコルチン、ソマトスタチン、ソマトスタチン類縁体、ソマトスタチン受容体アゴニスト、下垂体アデニレートシクラーゼ活性化ペプチド、脳由来神経成長因子、シリアリーニュートロピックファクター、サイロトロピン放出ホルモン、ニューロテンシン、ソーバジン、ニューロペプチドYアンタゴニスト、オピオイドペプチドアンタゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、メラニン−コンセントレイティングホルモン受容体アンタゴニスト、アグーチ関連蛋白阻害薬、オレキシン受容体アンタゴニスト等が挙げられる。具体的には、モノアミン再吸収阻害薬としては、マジンドール等が挙げられ、セロトニン再吸収阻害薬としては、塩酸デクスフェンフルラミン、フェンフルラミン、塩酸シブトラミン、マレイン酸フルボキサミン、塩酸セルトラリン等が挙げられ、セロトニンアゴニストとしては、イノトリプタン、(+)ノルフェンフルラミン等が挙げられ、ノルアドレナリン再吸収阻害薬としては、ブプロピオン、GW−320659等が挙げられ、ノルアドレナリン放出刺激薬としては、ロリプラム、YM−992等が挙げられ、β2−アドレナリン受容体アゴニストとしては、アンフェタミン、デキストロアンフェタミン、フェンテルミン、ベンズフェタミン、メタアンフェタミン、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、ジエチルプロピオン、フェニルプロパノールアミン、クロベンゾレックス等が挙げられ、ドーパミンアゴニストとしては、ER−230、ドプレキシン、メシル酸ブロモクリプチンが挙げられ、カンナビノイド受容体アンタゴニストとしては、リモナバント等が挙げられ、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニストとしては、トピラマート等が挙げられ、H3−ヒスタミンアンタゴニストとしてはGT−2394等が挙げられ、レプチン、レプチン類縁体またはレプチン受容体アゴニストとしては、LY−355101等が挙げられ、コレシストキニンアゴニスト(特にCCK−Aアゴニスト)としては、SR−146131、SSR−125180、BP−3.200、A−71623、FPL−15849、GI−248573、GW−7178、GI−181771、GW−7854、A−71378等が挙げられ、ニューロペプチドYアンタゴニストとしては、SR−120819−A、PD−160170、NGD−95−1、BIBP−3226、1229−U−91、CGP−71683、BIBO−3304、CP−671906−01、J−115814等が挙げられる。食欲抑制薬は、特には糖尿病、耐糖能異常、糖尿病性合併症、肥満症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症、高血圧、うっ血性心不全、浮腫、高尿酸血症、痛風の処置に好ましく、また中枢の食欲調節系における脳内モノアミンや生理活性ペプチドの作用を促進あるいは阻害することによって食欲を抑制し、摂取エネルギーを減少させることから、肥満症の処置に更に好ましい。
アンジオテンシン変換酵素阻害薬としては、カプトプリル、マレイン酸エナラプリル、アラセプリル、塩酸デラプリル、ラミプリル、リシノプリル、塩酸イミダプリル、塩酸ベナゼプリル、セロナプリル一水和物、シラザプリル、フォシノプリルナトリウム、ペリンドプリルエルブミン、モベルチプリルカルシウム、塩酸キナプリル、塩酸スピラプリル、塩酸テモカプリル、トランドラプリル、ゾフェノプリルカルシウム、塩酸モエキシプリル(moexipril)、レンチアプリル等が挙げられる。アンジオテンシン変換酵素阻害薬は、特には糖尿病性合併症、高血圧の処置に好ましい。
中性エンドペプチダーゼ阻害薬としては、オマパトリラート、MDL−100240、ファシドトリル(fasidotril)、サムパトリラート、GW−660511X、ミキサンプリル(mixanpril)、SA−7060、E−4030、SLV−306、エカドトリル等が挙げられる。中性エンドペプチダーゼ阻害薬は、特には糖尿病性合併症、高血圧の処置に好ましい。
アンジオテンシンII受容体拮抗薬としては、カンデサルタンシレキセチル、カンデサルタンシレキセチル/ヒドロクロロチアジド、ロサルタンカリウム、メシル酸エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、EXP−3174、L−158809、EXP−3312、オルメサルタン、タソサルタン、KT−3−671、GA−0113、RU−64276、EMD−90423、BR−9701等が挙げられる。アンジオテンシンII受容体拮抗薬は、特には糖尿病性合併症、高血圧の処置に好ましい。
エンドセリン変換酵素阻害薬としては、CGS−31447、CGS−35066、SM−19712等が挙げられ、エンドセリン受容体アンタゴニストとしては、L−749805、TBC−3214、BMS−182874、BQ−610、TA−0201、SB−215355、PD−180988、シタクセンタンナトリウム(sitaxsentan)、BMS−193884、ダルセンタン(darusentan)、TBC−3711、ボセンタン、テゾセンタンナトリウム(tezosentan)、J−104132、YM−598、S−0139、SB−234551、RPR−118031A、ATZ−1993、RO−61−1790、ABT−546、エンラセンタン、BMS−207940等が挙げられる。これらの薬剤は、特には糖尿病性合併症、高血圧の処置に好ましく、高血圧の処置に更に好ましい。
利尿薬としては、クロルタリドン、メトラゾン、シクロペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド、ペンフルチジド、メチクロチアジド、インダパミド、トリパミド、メフルシド、アゾセミド、エタクリン酸、トラセミド、ピレタニド、フロセミド、ブメタニド、メチクラン、カンレノ酸カリウム、スピロノラクトン、トリアムテレン、アミノフィリン、塩酸シクレタニン、LLU−α、PNU−80873A、イソソルビド、D−マンニトール、D−ソルビトール、フルクトース、グリセリン、アセトゾラミド、メタゾラミド、FR−179544、OPC−31260、リキシバプタン(lixivaptan)、塩酸コニバプタンが挙げられる。利尿薬は、特には糖尿病性合併症、高血圧、うっ血性心不全、浮腫の処置に好ましく、また尿排泄量を増加させることにより血圧を低下させたり、浮腫を改善するため、高血圧、うっ血性心不全、浮腫の処置に更に好ましい。
カルシウム拮抗薬としては、アラニジピン、塩酸エホニジピン、塩酸ニカルジピン、塩酸バルニジピン、塩酸ベニジピン、塩酸マニジピン、シルニジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、フェロジピン、ベシル酸アムロジピン、プラニジピン、塩酸レルカニジピン、イスラジピン、エルゴジピン、アゼルニジピン、ラシジピン、塩酸バタニジピン、レミルジピン、塩酸ジルチアゼム、マレイン酸クレンチアゼム、塩酸ベラパミール、S−ベラパミール、塩酸ファスジル、塩酸ベプリジル、塩酸ガロパミル等が挙げられ、血管拡張性降圧薬としては、インダパミド、塩酸トドララジン、塩酸ヒドララジン、カドララジン、ブドララジン等が挙げられ、交換神経遮断薬としては、塩酸アモスラロール、塩酸テラゾシン、塩酸ブナゾシン、塩酸プラゾシン、メシル酸ドキサゾシン、塩酸プロプラノロール、アテノロール、酒石酸メトプロロール、カルベジロール、ニプラジロール、塩酸セリプロロール、ネビボロール、塩酸ベタキソロール、ピンドロール、塩酸タータトロール、塩酸ベバントロール、マレイン酸チモロール、塩酸カルテオロール、フマル酸ビソプロロール、マロン酸ボピンドロール、ニプラジロール、硫酸ペンブトロール、塩酸アセブトロール、塩酸チリソロール、ナドロール、ウラピジル、インドラミン等が挙げられ、中枢性降圧薬としては、レセルピン等が挙げられ、α2−アドレナリン受容体アゴニストとしては、塩酸クロニジン、メチルドパ、CHF−1035、酢酸グアナベンズ、塩酸グアンファシン、モクソニジン(moxonidine)、ロフェキシジン(lofexidine)、塩酸タリペキソール等が挙げられる。これらの薬剤は、特には高血圧の処置に好ましい。
抗血小板薬としては、塩酸チクロピジン、ジピリダモール、シロスタゾール、イコサペント酸エチル、塩酸サルポグレラート、塩酸ジラゼプ、トラピジル、ベラプロストナトリウム、アスピリン等が挙げられる。抗血小板薬は、特にはアテローム性動脈硬化症、うっ血性心不全の処置に好ましい。
尿酸生成阻害薬としては、アロプリノール、オキシプリノール等が挙げられ、尿酸排泄促進薬としては、ベンズブロマロン、プロベネシド等が挙げられ、尿アルカリ化薬としては、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの薬剤は、特には高尿酸血症、痛風の処置に好ましい。
例えば、SGLT1活性阻害薬以外の薬剤と組合わせて使用する場合、糖尿病の処置においては、インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニストおよび食欲抑制薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが好ましく、インスリン感受性増強薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体およびアミリンアゴニストからなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが更に好ましく、インスリン感受性増強薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬およびインスリン又はインスリン類縁体からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが最も好ましい。同様に、糖尿病性合併症の処置においては、インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド、Y−128、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニストおよび利尿薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが好ましく、アルドース還元酵素阻害薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが更に好ましい。また、肥満症の処置においては、インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、β3−アドレナリン受容体アゴニストおよび食欲抑制薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組み合わせるのが好ましく、SGLT2活性阻害薬、β3−アドレナリン受容体アゴニストおよび食欲抑制薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤と組合わせるのが更に好ましい。
本発明の医薬組成物を実際の治療に用いる場合、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。このような剤型としては、例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、座剤、貼付剤などを挙げることができ、経口または非経口的に投与される。また、本発明の医薬組成物には、消化管粘膜付着性製剤等を含む徐放性製剤(例えば、国際公開第WO99/10010号パンフレット、国際公開第WO99/26606号パンフレット、特開2001−2567号公報)も含まれる。
これらの医薬組成物は、その剤型に応じ調剤学上使用される手法により適当な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解し、常法に従い調剤することにより製造することができる。また、SGLT1活性阻害薬以外の薬剤と組合わせて使用する場合は、それぞれの活性成分を同時に或いは別個に上記同様に製剤化することにより製造することができる。
本発明の医薬組成物を実際の治療に用いる場合、その有効成分である前記一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグの投与量は患者の年齢、性別、体重、疾患および治療の程度等により適宜決定されるが、経口投与の場合成人1日当たり概ね0.1〜1000mgの範囲で、非経口投与の場合は、成人1日当たり概ね0.01〜300mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投与することができる。また、SGLT1活性阻害薬以外の薬剤と組合わせて使用する場合、本発明の化合物の投与量は、SGLT1活性阻害薬以外の薬剤の投与量に応じて減量することができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体、その薬理学的に許容される塩およびそれらのプロドラッグは、ヒトSGLT1活性阻害作用を発現し、小腸でのグルコース等の糖質吸収を阻害して血糖値の上昇を抑制することができ、特に、この作用機作に基づきグルコースやガラクトース吸収を遅延させることにより血糖値の上昇を顕著に抑制し、及び/又は血中ガラクトース値を低下させることができ、例えば、食後高血糖を是正することができる。それ故、本発明により、優れた糖尿病、耐糖能異常、空腹時血糖異常、糖尿病性合併症、肥満症などの高血糖症が起因する疾患やガラクトース血症等の血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防または治療剤を提供することができる。
本発明の内容を以下の参考例、実施例および試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容に限定されるものではない。
参考例1
3,5−ジメトキシ−2−(4−ニトロベンゾイル)トルエン
3,5−ジメトキシトルエン(8g)と4−ニトロベンゾイルクロリド(10.7g)の塩化メチレン(150mL)溶液に氷冷下塩化アルミニウム(7.36g)を加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物に氷水を加えた後、混合物を1mol/L塩酸中に注ぎ、有機層を分取した。有機層を1mol/L塩酸、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサンで処理し、析出した結晶を濾取後、減圧下乾燥することにより標記化合物(8.72g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.19 (3H, s), 3.6 (3H, s), 3.86 (3H, s), 6.36 (1H, d, J=1.9Hz), 6.43 (1H, d, J=1.9Hz), 7.92 (2H, d, J=9.2Hz), 8.26 (2H, d, J=9.2Hz)
参考例2
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンゾイル)フェノール
3,5−ジメトキシ−2−(4−ニトロベンゾイル)トルエン(8.65g)の塩化メチレン(140mL)溶液に氷冷下三臭化ホウ素(6.79mL)を加え、40℃に昇温し15時間撹拌した。反応混合物に氷水を加え、有機層を分取した。有機層を1mol/L塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=7/1〜3/1)で精製して標記化合物(6.3g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.85 (3H, s), 5.83 (1H, s), 6.2-6.3 (1H, m), 6.36 (1H, d, J=2.6Hz), 7.7-7.8 (2H, m), 8.25-8.4 (2H, m), 10.98 (1H, s)
参考例3
5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンジル)フェノール
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンゾイル)フェノール(1.65g)およびトリエチルアミン(2.1mL)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に氷冷下クロロぎ酸メチル(1.03mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより3,5−ジメトキシカルボニルオキシ−2−(4−ニトロベンゾイル)トルエン(2.37g)を得た。これをテトラヒドロフラン(20mL)−水(20mL)に懸濁し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(921mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して標記化合物(1.62g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.23 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.1 (2H, s), 5.1-5.25 (1H, brs), 6.5-6.6 (1H, m), 6.6-6.7 (1H, m), 7.3 (2H, d, J=9.1Hz), 8.1 (2H, d, J=9.1Hz)
参考例4
5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンジル)フェノール(1g)および2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(2.02g)の塩化メチレン(30mL)溶液に氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.2mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜3/2)で精製して標記化合物(1.93g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.75 (3H, s), 2.0 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.08 (3H, s), 2.19 (3H, s), 3.8-4.05 (5H, m), 4.05-4.2 (2H, m), 4.24 (1H, dd, J=12.5Hz, 6.1Hz), 5.05-5.2 (2H, m), 5.2-5.35 (2H, m), 6.75-6.9 (2H, m), 7.21 (2H, d, J=8.6Hz), 8.1 (2H, d, J=8.6Hz)
実施例1
2−(4−アミノベンジル)−5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.61g)の酢酸エチル(7mL)溶液に10%パラジウム炭素粉末(0.2g)を加え、水素雰囲気下室温で13時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液の溶媒を減圧下留去して標記化合物(0.58g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.67 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.17 (3H, s), 3.5 (2H, brs), 3.73 (1H, d, J=15.4Hz), 3.8-3.95 (4H, m), 3.97 (1H, d, J=15.4Hz), 4.1-4.2 (1H, m), 4.24 (1H, dd, J=11.9Hz, 6.0Hz), 5.0-5.2 (2H, m), 5.2-5.35 (2H, m), 6.5-6.6 (2H, m), 6.75-6.85 (4H, m)
実施例2
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔3−(3−ピリジルメチル)ウレイド〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−アミノベンジル)−5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.25g)およびピリジン(0.043mL)の塩化メチレン(10mL)溶液にクロロぎ酸4−ニトロフェニル(90mg)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物に3−アミノメチルピリジン(0.045mL)およびトリエチルアミン(0.11mL)を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣をメタノール(8mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.39mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)およびVARIAN社製BOND ELUT−SCX(溶出溶媒:メタノール)で順次精製することにより標記化合物(0.17g)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.11 (3H, s), 3.3-3.5 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 4.07 (1H, d, J=15.4Hz), 4.41 (2H, s), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=2.2Hz), 6.56 (1H, d, J=2.2Hz), 7.04 (2H, d, J=8.7Hz), 7.17 (2H, d, J=8.7Hz), 7.4 (1H, dd, J=7.8Hz, 5.1Hz), 7.75-7.85 (1H, m), 8.35-8.45 (1H, m), 8.45-8.55 (1H, m)
実施例3
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−ウレイドベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
3−アミノメチルピリジンの代わりにアンモニア(2mol/L メタノール溶液)を用いて実施例2と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.1 (3H, s), 3.35-3.5 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 4.07 (1H, d, J=15.3Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=2.1Hz), 6.55 (1H, d, J=2.1Hz), 7.04 (2H, d, J=8.5Hz), 7.1-7.2 (2H, m)
実施例4
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔3−(2−ピリジルメチル)ウレイド〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド
3−アミノメチルピリジンの代わりに2−アミノメチルピリジンを用いて実施例2と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.11 (3H, s), 3.3-3.5 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 4.08 (1H, d, J=15.5Hz), 4.48 (2H, s), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=2.4Hz), 6.57 (1H, d, J=2.4Hz), 7.04 (2H, d, J=8.5Hz), 7.15-7.25 (2H, m), 7.25-7.35 (1H, m), 7.42 (1H, d, J=7.9Hz), 7.75-7.85 (1H, m), 8.4-8.5 (1H, m)
実施例5
5−ヒドロキシ−2−{4−〔3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)ウレイド〕ベンジル}−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
3−アミノメチルピリジンの代わりに4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルアミンを用いて実施例2と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.11 (3H, s), 3.3-3.5 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.95 (5H, m), 4.07 (1H, d, J=15.2Hz), 4.26 (2H, s), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d. J=2.3Hz), 6.56 (1H, d, J=2.3Hz), 6.7-6.8 (2H, m), 6.9 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=8.5Hz), 7.15-7.20 (2H, m)
実施例6
2−(4−{3−〔(S)−1−カルバモイル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ウレイド}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
3−アミノメチルピリジンの代わりにL−チロシンアミド塩酸塩を用いて上記と実施例2の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.11 (3H, s), 2.85 (1H, dd, J=13.8Hz, 7.7Hz), 3.01 (1H, dd, J=13.8Hz, 6.1Hz), 3.3-3.5 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 4.06 (1H, d, J=15.5Hz), 4.45 (1H, dd, J=7.7Hz, 6.1Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=2.3Hz), 6.56 (1H, d, J=2.3Hz), 6.65-6.75 (2H, m), 7.01 (2H, d, J=8.6Hz), 7.05-7.15 (4H, m)
参考例5
N−スルファモイルエチレンジアミン塩酸塩
N−ベンジルオキシカルボニルエチレンジアミン塩酸塩(1g)の塩化メチレン(10mL)懸濁液にトリエチルアミン(1.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。混合物にN−ベンジルオキシカルボニルスルファモイルクロリド(1.41g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水および2mol/L塩酸を順次加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=30/1〜10/1)で精製してN−ベンジルオキシカルボニル−N’−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル〕スルファミド(1.2g)を得た。得られたN−ベンジルオキシカルボニル−N’−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル〕スルファミド(0.61g)をメタノール(5mL)に溶解し、2mol/L塩酸(0.75mL)および10%パラジウム炭素粉末(0.6g)を加え、水素雰囲気下室温で一晩撹拌した。不溶物を濾去し、濾液の溶媒を減圧下留去して標記化合物(0.26g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.85-3.0 (2H, m), 3.1-3.2 (2H, m), 6.69 (2H, brs), 6.8 (1H, t, J=5.8Hz), 8.02 (3H, brs)
参考例6
2,4−ジヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(20.8mL)のアセトニトリル(60mL)溶液に氷冷下、塩化ホスホリル(21.4mL)のアセトニトリル(60mL)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物に3,5−ジヒドロキシトルエン(24.8g)のアセトニトリル(60mL)溶液を−20〜−15℃で滴下し、同温で1時間撹拌した後、室温に昇温し1時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸(300mL)を加え、50℃で1時間撹拌した後、室温まで放冷した。混合物をジエチルエーテルで2回抽出し、合わせた抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサン−ジエチルエーテルで処理し、析出した結晶を濾取、減圧下乾燥することにより標記化合物(22.9g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.45 (3H, s), 6.12 (1H, d, J=2.3Hz), 6.15-6.25 (1H, m), 10.06 (1H, s), 10.66 (1H, s), 12.05 (1H, s)
参考例7
2,4−ジベンジルオキシ−6−メチルベンズアルデヒド
2,4−ジヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド(18.3g)、ベンジルブロミド(31.4mL)および炭酸カリウム(49.8g)のN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)懸濁液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサン−ジエチルエーテルで処理し、析出した結晶を濾取、減圧下乾燥することにより標記化合物(31g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.59 (3H, s), 5.09 (2H, s), 5.11 (2H, s), 6.43 (1H, d, J=2.1Hz), 6.48 (1H, d, J=2.1Hz), 7.3-7.45 (10H, m), 10.59 (1H, s)
参考例8
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド
2,4−ジベンジルオキシ−6−メチルベンズアルデヒド(26.6g)および臭化マグネシウム・ジエチルエーテル錯体(20.7g)のトルエン(175mL)−ジエチルエーテル(25mL)懸濁液を70℃で一晩撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、室温で10分間撹拌後、混合物をジエチルエーテルで抽出した。抽出液を1mol/L塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサン−酢酸エチルで処理し、析出した結晶を濾取、減圧下乾燥することにより標記化合物(15.4g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.53 (3H, s), 5.08 (2H, s), 6.3-6.4 (2H, m), 7.3-7.45 (5H, m), 10.09 (1H, s), 12.44 (1H, s)
参考例9
1−(4−ブロモフェニル)−1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)メタノール
1,4−ジブロモベンゼン(21.2g)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に−78℃、アルゴン雰囲気下にn−ブチルリチウム(2.46mol/L n−ヘキサン溶液、30.5mL)を加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物に4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド(7.27g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を加え、氷冷下1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサン−酢酸エチルで処理し、析出した結晶を濾取、減圧下乾燥することにより標記化合物(10.8g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.14 (3H, s), 2.92 (1H, d, J=2.7Hz), 5.01 (2H, s), 6.09 (1H, d, J=2.7Hz), 6.38 (1H, d, J=2.5Hz), 6.43 (1H, d, J=2.5Hz), 7.15-7.5 (9H, m), 8.3 (1H, s)
参考例10
5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモベンジル)−3−メチルフェノール
1−(4−ブロモフェニル)−1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)メタノール(10.8g)およびヨウ化ナトリウム(24.3g)のアセトニトリル(260mL)溶液に氷冷下トリメチルシリルクロリド(20.6mL)を滴下し、同温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製することにより標記化合物(5.4g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.2 (3H, s), 3.92 (2H, s), 4.61 (1H, s), 5.01 (2H, s), 6.32 (1H, d, J=2.3Hz), 6.47 (1H, d, J=2.3Hz), 7.0-7.1 (2H, m), 7.3-7.5 (7H, m)
参考例11
2−(4−ブロモベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモベンジル)−3−メチルフェノール(4.98g)および2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(7.69g)の塩化メチレン(100mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.98mL)を加え、室温で3日間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/3)で精製して5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(9.1g)を得た。得られた5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(8.56g)のジメチルスルフィド(24mL)−塩化メチレン(24mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(15.1mL)を加え、35℃で4時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜2/3)で精製することにより標記化合物(5.54g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.65 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.11 (3H, s), 3.74 (1H, d, J=16.1Hz), 3.8-3.9 (1H, m), 3.95 (1H, d, J=16.1Hz), 4.18 (1H, dd, J=12.0Hz, 2.5Hz), 4.27 (1H, dd, J=12.0Hz, 6.0Hz), 4.82 (1H, s), 5.04 (1H, d, J=7.4Hz), 5.1-5.15 (1H, m), 5.2-5.3 (2H, m), 6.39 (1H, d, J=2.4Hz), 6.52 (1H, d, J=2.4Hz), 6.85-6.9 (2H, m), 7.3-7.35 (2H, m)
参考例12
2−{4−〔(E)−2−カルボキシビニル〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−(4−ブロモベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(5.5g)およびアクリル酸(1.8mL)のアセトニトリル(65mL)溶液にトリエチルアミン(6.1mL)、酢酸パラジウム(II)(0.2g)およびトリス(2−メチルフェニル)ホスフィン(0.54g)を加え、遮光下一晩加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾去した。濾液を1mol/L塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1〜30/1〜10/1)で精製して標記化合物(4.96g)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.6 (3H, s), 1.95 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.06 (3H, s), 2.08 (3H, s), 3.83 (1H, d, J=16.2Hz), 4.0-4.1 (2H, m), 4.15 (1H, dd, J=12.2Hz, 2.6Hz), 4.32 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.6Hz), 5.0-5.2 (2H, m), 5.24 (1H, d, J=7.8Hz), 5.3-5.4 (1H, m), 6.35-6.45 (2H, m), 6.54 (1H, d, J=2.4Hz), 7.0-7.1 (2H, m), 7.4-7.5 (2H, m), 7.61 (1H, d, J=15.6Hz)
実施例7
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔(E)−2−(2−ピリジルメチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド
2−{4−〔(E)−2−カルボキシビニル〕ベンジル}−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(35mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に2−アミノメチルピリジン(7mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(9mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(22mg)およびトリエチルアミン(0.024mL)を加え、室温で4日間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=20/1)で精製して5−ヒドロキシ−3−メチル−2−{4−〔(E)−2−(2−ピリジルメチルカルバモイル)ビニル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(26mg)を得た。これをメタノール(2mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.01mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)で精製することにより標記化合物(18mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.11 (3H, s), 3,3-3.45 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.85-3.95 (1H, m), 3.96 (1H, d, J=15.9Hz), 4.16 (1H, d, J=15.9Hz), 4.6 (2H, s), 4.8-4.9 (1H, m), 6.34 (1H, d, J=2.4Hz), 6.58 (1H, d, J=2.4Hz), 6.62 (1H, d, J=15.8Hz), 7.1-7.2 (2H, m), 7.25-7.35 (1H, m), 7.35-7.45 (3H, m), 7.53 (1H, d, J=15.8Hz), 7.75-7.85 (1H, m), 8.45-8.5 (1H, m)
実施例8
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−{(E)−2−〔3−(モルホリン−4−イル)プロピルカルバモイル〕ビニル}ベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−アミノメチルピリジンの代わりにN−(3−アミノプロピル)モルホリンを用いて実施例7と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.7-1.85 (2H, m), 2.1 (3H, s), 2.3-2.55 (6H, m), 3.25-3.5 (6H, m), 3.6-3.75 (5H, m), 3.85-3.95 (1H, m), 3.96 (1H, d, J=15.8Hz), 4.15 (1H, d, J=15.8Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.34 (1H, d, J=2.1Hz), 6.5 (1H, d, J=15.8Hz), 6.58 (1H, d, J=2.1Hz), 7.1-7.2 (2H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=15.8Hz)
実施例9
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(4−{(E)−2−〔2−(スルファモイルアミノ)エチルカルバモイル〕ビニル}ベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−アミノメチルピリジンの代わりにN−スルファモイルエチレンジアミン塩酸塩を用いて実施例7と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.1 (3H, s), 3.19 (2H, t, J=6.2Hz), 3.3-3.45 (4H, m), 3.46 (2H, t, J=6.2Hz), 3.71 (1H, dd, J=12.0Hz, 4.6Hz), 3.89 (1H, dd, J=12.0Hz, 1.5Hz), 3.96 (1H, d, J=15.8Hz), 4.16 (1H, d, J=15.8Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.34 (1H, d, J=2.6Hz), 6.53 (1H, d, J=15.7Hz), 6.58 (1H, d, J=2.6Hz), 7.15-7.2 (2H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 7.48 (1H, d, J=15.7Hz)
参考例13
4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルベンズアルデヒド
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド(12.1g)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(17.4mL)の塩化メチレン(120mL)溶液に氷冷下クロロメチルメチルエーテル(5.7mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和クエン酸水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサンで処理し、析出した結晶を濾取後、減圧下乾燥することにより標記化合物(11.8g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.58 (3H, s), 3.5 (3H, s), 5.1 (2H, s), 5.23 (2H, s), 6.45-6.5 (1H, m), 6.67 (1H, d, J=2.3Hz), 7.3-7.45 (5H, m), 10.52 (1H, s)
参考例14
1−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)フェニル〕−1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)メタノール
ベンジル 3−ブロモプロピルエーテル(4.58g)、4−ブロモフェノール(3.81g)、炭酸セシウム(9.77g)およびヨウ化ナトリウム(0.3g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−1−ブロモベンゼン(6.08g)を得た。これをテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、−78℃アルゴン雰囲気下n−ブチルリチウム(2.66mol/L n−ヘキサン溶液、6.2mL)を加え同温で1時間撹拌した。反応混合物に4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルベンズアルデヒド(3.15g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を加え、氷冷下1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4〜1/3〜1/2)で精製して標記化合物(5g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.0-2.1 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.2 (3H, s), 3.65 (2H, t, J=6.2Hz), 3.79 (1H, d, J=10.8Hz), 4.05 (2H, t, J=6.3Hz), 4.51 (2H, s), 4.95 (1H, d, J=6.7Hz), 5.01 (1H, d, J=6.7Hz), 5.04 (2H, s), 5.99 (1H, d, J=10.8Hz), 6.53 (1H, d, J=2.2Hz), 6.67 (1H, d, J=2.2Hz), 6.8-6.85 (2H, m), 7.15-7.2 (2H, m), 7.25-7.45 (10H, m)
参考例15
4−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メトキシメトキシ−5−メチルフェノール
1−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)フェニル〕−1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)メタノール(5g)のメタノール(30mL)−テトラヒドロフラン(10mL)溶液に10%パラジウム炭素粉末(1g)を加え、水素雰囲気下室温で20時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜2/3)で精製して標記化合物(2.57g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.75 (1H, t, J=5.4Hz), 1.95-2.05 (2H, m), 2.17 (3H, s), 3.37 (3H, s), 3.8-3.9 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.07 (2H, t, J=5.9Hz), 4.58 (1H, s), 5.11 (2H, s), 6.35 (1H, d, J=2.3Hz), 6.53 (1H, d, J=2.3Hz), 6.75-6.8 (2H, m), 6.95-7.05 (2H, m)
参考例16
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メチルフェノール
4−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メトキシメトキシ−5−メチルフェノール(2.56g)および炭酸カリウム(1.6g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)混合物にベンジルブロミド(1.1mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をテトラヒドロフラン(30mL)−メタノール(5mL)に溶解し、濃塩酸(0.6mL)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜2/3)で精製して標記化合物(1.45g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.75 (1H, t, J=5.4Hz), 2.0-2.05 (2H, m), 2.25 (3H, s), 3.8-3.9 (2H, m), 3.91 (2H, s), 4.09 (2H, t, J=5.9Hz), 4.66 (1H, s), 5.02 (2H, s), 6.35 (1H, d, J=2.4Hz), 6.47 (1H, d, J=2.4Hz), 6.75-6.85 (2H, m), 7.05-7.1 (2H, m), 7.3-7.45 (5H, m)
参考例17
5−ベンジルオキシ−2−{4−〔3−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポキシ〕ベンジル}−3−メチルフェノール
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メチルフェノール(1.42g)およびイミダゾール(0.77g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液にtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(2.0mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜4/1)で精製して標記化合物(1.53g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.03 (9H, s), 1.95-2.05 (2H, m), 2.26 (3H, s), 3.83 (2H, t, J=5.9Hz), 3.92 (2H, s), 4.07 (2H, t, J=6.3Hz), 4.68 (1H, s), 5.02 (2H, s), 6.36 (1H, d, J=2.4Hz), 6.48 (1H, d, J=2.4Hz), 6.75-6.8 (2H, m), 7.0-7.1 (2H, m), 7.3-7.45 (11H, m), 7.6-7.65 (4H, m)
参考例18
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−{4−〔3−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)プロポキシ〕ベンジル}−3−メチルフェノール(1.5g)および2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(1.44g)の塩化メチレン(15mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.31mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフルオリド(0.95g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和クエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜2/3〜1/2)で精製して標記化合物(1.35g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.65 (3H, s), 1.8 (1H, t, J=5.4Hz), 1.95-2.05 (11H, m), 2.14 (3H, s), 3.75 (1H, d, 15.7Hz), 3.8-3.85 (3H, m), 3.96 (1H, d, J=15.7Hz), 4.06 (2H, t, J=6.0Hz), 4.1-4.15 (1H, m), 4.19 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.9Hz), 5.0-5.05 (3H, m), 5.1-5.15 (1H, m), 5.2-5.3 (2H, m), 6.56 (1H, d, J=2.4Hz), 6.64 (1H, d, J=2.4Hz), 6.7-6.8 (2H, m), 6.9-6.95 (2H, m), 7.3-7.45 (5H, m)
参考例19
2−〔4−(3−アジドプロポキシ)ベンジル〕−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.5g)およびトリエチルアミン(0.15mL)の塩化メチレン(5mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(0.06mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、ナトリウムアジド(92mg)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して標記化合物(0.46g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.63 (3H, s), 1.95-2.05 (11H, m), 2.14 (3H, s), 3.49 (2H, t, J=6.5Hz), 3.74 (1H, d, 15.7Hz), 3.75-3.85 (1H, m), 3.9-4.0 (3H, m), 4.1-4.15 (1H, m), 4.21 (1H, dd, J=12.2Hz, 6.0Hz), 4.95-5.05 (3H, m), 5.05-5.15 (1H, m), 5.2-5.3 (2H, m), 6.56 (1H, s), 6.64 (1H, s), 6.7-6.75 (2H, m), 6.9-6.95 (2H, m), 7.3-7.45 (5H, m)
実施例10
2−〔4−(3−アミノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(3−アジドプロポキシ)ベンジル〕−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.1g)のメタノール(5mL)−テトラヒドロフラン(5mL)溶液にナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.03mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物をVARIAN社製BOND ELUT−SCX(溶出溶媒:メタノール)で精製することにより2−〔4−(3−アジドプロポキシ)ベンジル〕−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド(76mg)を得た。これをメタノール(5mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(30mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去することにより標記化合物(61mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.85-1.95 (2H, m), 2.09 (3H, s), 2.79 (2H, t, J=7.0Hz), 3.35-3.45 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.9 (2H, m), 3.98 (2H, t, J=6.2Hz), 4.04 (1H, d, J=15.5Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.3 (1H, d, J=2.1Hz), 6.53 (1H, d, J=2.1Hz), 6.7-6.8 (2H, m), 6.95-7.05 (2H, m)
実施例11
2−〔4−(3−アミノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(3−アジドプロポキシ)ベンジル〕−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(35mg)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に10%パラジウム炭素粉末(10mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去することにより標記化合物(28mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.62 (3H, s), 1.85-1.95 (5H, m), 2.02 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.07 (3H, s), 2.8 (2H, t, J=7.0Hz), 3.71 (1H, d, J=15.8Hz), 3.92 (1H, d, J=15.8Hz), 3.97 (2H, t, J=6.2Hz), 4.0-4.05 (1H, m), 4.15 (1H, dd, J=12.2Hz, 2.3Hz), 4.31 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.5Hz), 5.05-5.15 (2H, m), 5.2 (1H, d, J=7.9Hz), 5.3-5.35 (1H, m), 6.37 (1H, d, J=2.2Hz), 6.54 (1H, d, J=2.2Hz), 6.7-6.8 (2H, m), 6.85-6.9 (2H, m)
実施例12
2−(4−{3−〔2−シアノ−3−(2−ヒドロキシエチル)グアニジノ〕プロポキシ}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(3−アミノプロポキシ)ベンジル〕−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.29g)の2−プロパノール(3mL)懸濁液にS,S’−ジメチル−N−シアノジチオイミノ炭酸エステル(90mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜塩化メチレン/メタノール=20/1)で精製して2−(4−{3−〔N’−(シアノ)−S−(メチル)イソチオウレイド〕プロポキシ}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.25g)を得た。得られた2−(4−{3−〔N’−(シアノ)−S−(メチル)イソチオウレイド〕プロポキシ}ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.12g)のメタノール(1mL)溶液に2−アミノエタノール(1mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)で精製することにより標記化合物(63mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.95-2.05 (2H, m), 2.11 (3H, s), 3.25-3.45 (8H, m), 3.6 (2H, t, J=5.3Hz), 3.71 (1H, dd, J=11.9Hz, 4.9Hz), 3.8-3.95 (2H, m), 3.99 (2H, t, J=5.9Hz), 4.06 (1H, d, J=15.1Hz), 4.8-4.9 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=2.2Hz), 6.56 (1H, d, J=2.2Hz), 6.75-6.85 (2H, m), 7.0-7.05 (2H, m)
参考例20
1−(4−エチルフェニル)−1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)メタノール
4−ブロモ−1−エチルベンゼン(1.11g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、−78℃アルゴン雰囲気下n−ブチルリチウム(2.66mol/L n−ヘキサン溶液、2mL)を加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物に4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルベンズアルデヒド(0.86g)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を加え、氷冷下1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜2/1)で精製して標記化合物(1.15g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.19 (3H, t, J=7.7Hz), 2.33 (3H, s), 2.6 (2H, q, J=7.7Hz), 3.13 (3H, s), 3.76 (1H, d, J=10.7Hz), 4.93 (1H, d, J=6.6Hz), 5.01 (1H, d, J=6.6Hz), 5.04 (2H, s), 6.02 (1H, d, J=10.7Hz), 6.53 (1H, d, J=2.3Hz), 6.65 (1H, d, J=2.3Hz), 7.05-7.15 (2H, m), 7.15-7.25 (2H, m), 7.3-7.45 (5H, m)
参考例21
4−(4−エチルベンジル)−3−メトキシメトキシ−5−メチルフェノール
1−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)フェニル〕−1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)メタノールの代わりに1−(4−エチルフェニル)−1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)メタノールを用いて参考例15と同様の方法で合成した。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.19 (3H, t, J=7.7Hz), 2.18 (3H, s), 2.58 (2H, q, J=7.7Hz), 3.35 (3H, s), 3.95 (2H, s), 4.55 (1H, s), 5.11 (2H, s), 6.35 (1H, d, J=2.5Hz), 6.53 (1H, d, J=2.5Hz), 7.0-7.1 (4H, m)
参考例22
2−(4−エチルベンジル)−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェノール
4−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メトキシメトキシ−5−メチルフェノールの代わりに4−(4−エチルベンジル)−3−メトキシメトキシ−5−メチルフェノールを用いて参考例16と同様の方法で合成した。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.2 (3H, t, J=7.6Hz), 2.25 (3H, s), 2.6 (2H, q, J=7.6Hz), 3.94 (2H, s), 4.63 (1H, s), 5.01 (2H, s), 6.35 (1H, d, J=2.2Hz), 6.48 (1H, d, J=2.2Hz), 7.05-7.1 (4H, m), 7.3-7.45 (5H, m)
実施例13
2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−ガラクトピラノシド
2−(4−エチルベンジル)−5−ベンジルオキシ−3−メチルフェノール(0.35g)および1、2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノース(1.64g)の塩化メチレン(6mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.53mL)を加え、室温で3日間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール(15mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、1mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=15/1)で精製して5−ベンジルオキシ−2−(4−エチルベンジル)−3−メチルフェニル β−D−ガラクトピラノシド(0.1g)を得た。これをメタノール(5mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(50mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣を逆相分取カラムクロマトグラフィー(資生堂社製CAPCELL PAK UG120 ODS,5μL,120Å,20×50mm,流速30mL/分リニアグラージェント,水/メタノール=75/25〜20/80)で精製することにより標記化合物(5mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.17 (3H, t, J=7.6Hz), 2.09 (3H, s), 2.56 (2H, q, J=7.6Hz), 3.53 (1H, dd, J=9.7Hz, 3.3Hz), 3.6-3.65 (1H, m), 3.7-3.8 (3H, m), 3.85-3.95 (2H, m), 4.1 (1H, d, J=15.6Hz), 4.78 (1H, d, J=7.7Hz), 6.32 (1H, d, J=2.0Hz), 6.59 (1H, d, J=2.0Hz), 7.0-7.05 (4H, m)
参考例23
2−アミノ−2−メチルプロピオンアミド
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオン酸(1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.63g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.21g)、トリエチルアミン(1.76mL)および28%アンモニア水溶液(2mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を0.5mol/L塩酸、水、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去して2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオンアミド(0.26g)を得た。これをメタノール(5mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(30mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液を減圧下濃縮して標記化合物(0.11g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ ppm:
1.15 (6H, s), 1.9 (2H, brs), 6.83 (1H, brs), 7.26 (1H, brs)
参考例24
3−アミノプロピオンアミド
3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(33.5g)のテトラヒドロフラン(75mL)懸濁液に、1,1‘−カルボニルビス−1H−イミダゾール(31.6g)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に28%アンモニア水溶液(150mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水(150mL)を加え、室温で1時間撹拌した。析出した結晶を濾取し、水、1mol/L塩酸、水およびジエチルエーテルで順次洗浄後、減圧下乾燥して3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド(31.8g)を得た。得られた3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオンアミド(0.11g)、10%パラジウム炭素粉末(25mg)およびメタノール(3mL)の混合物を水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標記化合物(43mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.39 (2H, t, J=6.6Hz), 2.91 (2H, t, J=6.6Hz)
参考例25
(S)−2−(3−アミノプロピオニルアミノ)−3−ベンジルオキシプロピオンアミド
(S)−3−ベンジルオキシ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(5g)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、1,1‘−カルボニルビス−1H−イミダゾール(3.57g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に28%アンモニア水溶液(25mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水、1mol/L塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に4mol/L塩酸(1,4−ジオキサン溶液、25mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物にジエチルエーテル(50mL)を加え、析出した固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧下乾燥して(S)−2−アミノ−3−ベンジルオキシプロピオンアミド塩酸塩(3.8g)を得た。3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(2.23g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に(S)−2−アミノ−3−ベンジルオキシプロピオンアミド塩酸塩(2.54g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.62g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(3.83g)およびトリエチルアミン(5.6mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を1mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。固体残渣をn−ヘキサンで扱い濾取し、減圧下乾燥して(S)−3−ベンジルオキシ−2−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオニルアミノ]プロピオンアミド(3.35g)を得た。得られた(S)−3−ベンジルオキシ−2−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオニルアミノ]プロピオンアミド(0.11g)のメタノール(3mL)懸濁液に10%パラジウム炭素粉末(25mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮して標記化合物(75mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
2.35-2.5 (2H, m), 2.9-3.0 (2H, m), 3.7 (1H, dd, J=9.8Hz, 4.5Hz), 3.78 (1H, dd, J=9.8Hz, 5.8Hz), 4.5-4.65 (3H, m), 7.2-7.4 (5H, m)
参考例26
2−アミノ−2−メチルプロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピオン酸(4.06g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液に、炭酸カリウム(4.15g)およびベンジルブロミド(2.85mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をn−ヘキサンで扱い濾取し、結晶を減圧下乾燥することにより2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピオン酸ベンジルエステル(4.44g)を得た。得られた2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピオン酸ベンジルエステル(4.44g)に4mol/L塩酸(1,4−ジオキサン溶液、15mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、1時間撹拌した。不溶物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧下乾燥することにより標記化合物(3.4g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ ppm:
1.49 (6H, s), 5.25 (2H, s), 7.3-7.45 (5H, m), 8.54 (3H, brs)
参考例27
4−ニトロ−3−フェノキシフェノール
3−フルオロ−4−ニトロフェノール(4.71g)の塩化メチレン(60mL)懸濁液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。氷冷下混合物にクロロメチルメチルエーテル(3.42mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和クエン酸水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和クエン酸水溶液、水、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣にN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)、フェノール(3.11g)および炭酸カリウム(4.98g)を加え、140℃で1時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣にテトラヒドロフラン(30mL)、水(3mL)および濃塩酸(3mL)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより標記化合物(6.3g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
6.34 (1H, d, J=2.5Hz), 6.58 (1H, dd, J=9.1Hz, 2.5Hz), 7.05-7.15 (2H, m), 7.15-7.25 (1H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 8.03 (1H, d, J=9.1Hz)
参考例28
4−ブロモ−3−フェノキシフェノール
4−ニトロ−3−フェノキシフェノール(6.27g)の塩化メチレン(50mL)懸濁液にトリエチルアミン(5.67mL)を加え、室温で30分間撹拌した。氷冷下混合物にピバロイルクロリド(4.34mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を1mol/L塩酸中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。固体残渣をn−ヘキサンに懸濁して濾取し、n−ヘキサンで洗浄後、減圧下乾燥して1−ブロモ−2−フェノキシ−4−ピバロイルオキシベンゼン(5.5g)を得た。これをメタノール(15mL)−テトラヒドロフラン(10mL)混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(3g)を加え、水素雰囲気下室温で4時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をエタノール(20mL)−48%臭化水素酸(15mL)に溶解後、氷冷下亜硝酸ナトリウム(1.26g)の水(5mL)溶液を滴下し、同温で30分間撹拌した。臭化第一銅(1.69g)の48%臭化水素酸(10mL)懸濁液に氷冷下上記反応混合物を加え、同温で30分間撹拌後、100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に戻した後、水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を1mol/L塩酸(3回)、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール(35mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、10mL)を加え50℃で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、残渣に2mol/L塩酸を加え酸性とし、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜4/1)で精製することにより標記化合物(2.81g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
5.11 (1H, brs), 6.42 (1H, d, J=2.8Hz), 6.52 (1H, dd, J=8.7Hz, 2.8Hz), 6.95-7.05 (2H, m), 7.1-7.2 (1H, m), 7.3-7.4 (2H, m), 7.44 (1H, d, J=8.7Hz)
参考例29
1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)−1−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシフェニル〕メタノール
4−ブロモフェノールの代わりに4−ブロモ−3−フェノキシフェノールを用いて参考例14と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.95-2.05 (2H, m), 2.27 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.59 (2H, t, J=6.1Hz), 3.78 (1H, d, J=9.5Hz), 3.95 (2H, t, J=6.4Hz), 4.48 (2H, s), 4.95 (1H, d, J=11.4Hz), 4.98 (1H, d, J=11.4Hz), 5.02 (1H, d, J=6.6Hz), 5.1 (1H, d, J=6.6Hz), 6.27 (1H, d, J=9.5Hz), 6.36 (1H, d, J=2.2Hz), 6.38 (1H, d, J=2.2Hz), 6.61 (1H, dd, J=9.0Hz, 2.5Hz), 6.63 (1H, d, J=2.5Hz), 6.8-6.85 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.2-7.45 (13H, m)
参考例30
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチル−1−(メトキシメトキシ)ベンゼン
1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシメトキシ−6−メチルフェニル)−1−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシフェニル〕メタノール(2.31g)の塩化メチレン(37mL)溶液に−50℃でトリエチルシラン(2.97mL)および三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(1.18mL)を加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸カリウム水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜5/1)で精製することにより標記化合物(1.65g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.95-2.05 (2H, m), 2.16 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.6 (2H, t, J=6.1Hz), 3.88 (2H, s), 3.96 (2H, t, J=6.3Hz), 4.48 (2H, s), 5.03 (2H, s), 5.07 (2H, s), 6.45-6.55 (3H, m), 6.65-6.75 (2H, m), 6.95-7.1 (3H, m), 7.2-7.5 (12H, m)
参考例31
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェノール
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチル−1−(メトキシメトキシ)ベンゼン(1.55g)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液にメタノール(1mL)および濃塩酸(0.54mL)を加え、50℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製することにより標記化合物(0.54g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.95-2.05 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.59 (2H, t, J=6.1Hz), 3.86 (2H, s), 3.95 (2H, t, J=6.3Hz), 4.48 (2H, s), 5.0 (2H, s), 5.53 (1H, s), 6.37 (1H, d, J=2.5Hz), 6.43 (1H, d, J=2.6Hz), 6.45 (1H, d, J=2.5Hz), 6.57 (1H, dd, J=8.6Hz, 2.6Hz), 6.9-7.05 (3H, m), 7.05-7.15 (1H, m), 7.2-7.45 (12H, m)
参考例32
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェノール(0.52g)および2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(0.55g)の塩化メチレン(5mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.059mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)で精製して5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.66g)を得た。これをテトラヒドロフラン(7mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(130mg)を加え、水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.18g)およびベンジルブロミド(0.14mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/2)で精製することにより標記化合物(0.45g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.65-1.75 (4H, m), 1.9-2.05 (11H, m), 2.1 (3H, s), 3.7-3.85 (4H, m), 3.9 (1H, d, J=16.9Hz), 3.95-4.05 (2H, m), 4.09 (1H, dd, J=12.3Hz, 2.3Hz), 4.17 (1H, dd, J=12.3Hz, 5.5Hz), 4.95-5.05 (3H, m), 5.05-5.15 (1H, m), 5.15-5.25 (2H, m), 6.42 (1H, d, J=2.6Hz), 6.49 (1H, dd, J=8.6Hz, 2.6Hz), 6.55-6.65 (3H, m), 6.95-7.05 (2H, m), 7.05-7.15 (1H, m), 7.3-7.45 (7H, m)
実施例14
2−(4−{3−[2−(カルバモイル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.45g)およびトリエチルアミン(0.13mL)の塩化メチレン(6mL)溶液に氷冷下メタンスルホニルクロリド(0.065mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより5−ベンジルオキシ−2−{4−[3−(メタンスルホニルオキシ)プロポキシ]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.48g)を得た。得られた5−ベンジルオキシ−2−{4−[3−(メタンスルホニルオキシ)プロポキシ]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.17g)をメタノール(2.5mL)−アセトニトリル(2.5mL)混合溶媒に溶解し、3−アミノプロピオンアミド(43mg)および触媒量のヨウ化ナトリウムを加え、55℃で二日間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=8/1〜6/1)で精製することにより5−ベンジルオキシ−2−(4−{3−[2−(カルバモイル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(60mg)を得た。得られた5−ベンジルオキシ−2−(4−{3−[2−(カルバモイル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(25mg)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(25mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮して2−(4−{3−[2−(カルバモイル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(21mg)を得た。これをメタノール(2mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(0.01mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)で精製することにより標記化合物(12mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.85-1.95 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.39 (2H, t, J=6.8Hz), 2.72 (2H, t, J=7.0Hz), 2.81 (2H, t, J=6.8Hz), 3.25-3.45 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.75-4.0 (5H, m), 4.75-4.85 (1H, m), 6.32 (1H, d, J=1.7Hz), 6.42 (1H, d, J=2.2Hz), 6.5-6.6 (2H, m), 6.77 (1H, d, J=8.9Hz), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.25-7.4 (2H, m)
実施例15
2−(4−{3−[1−カルバモイル−1−(メチル)エチルアミノ]プロポキシ}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
3−アミノプロピオンアミドの代わりに2−アミノ−2−メチルプロピオンアミドを用いて実施例14と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.36 (6H, s), 1.9-2.0 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.77 (2H, t, J=7.2Hz), 3.3-3.45 (4H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.8-3.9 (2H, m), 3.9-4.0 (3H, m), 4.82 (1H, d, J=7.4Hz), 6.33 (1H, d, J=2.2Hz), 6.43 (1H, d, J=2.5Hz), 6.5-6.6 (2H, m), 6.78 (1H, d, J=9.0Hz), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.25-7.4 (2H, m)
実施例16
2−[4−(3−{2−[(S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチルカルバモイル]エチルアミノ}プロポキシ)−2−フェノキシベンジル]−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−〔4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−フェノキシベンジル〕−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.45g)およびトリエチルアミン(0.13mL)の塩化メチレン(6mL)溶液に氷冷下メタンスルホニルクロリド(0.065mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより5−ベンジルオキシ−2−{4−[3−(メタンスルホニルオキシ)プロポキシ]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.48g)を得た。得られた5−ベンジルオキシ−2−{4−[3−(メタンスルホニルオキシ)プロポキシ]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.1g)をメタノール(1.5mL)−アセトニトリル(1.5mL)混合溶媒に溶解し、(S)−2−(3−アミノプロピオニルアミノ)−3−ベンジルオキシプロピオンアミド(76mg)および触媒量のヨウ化ナトリウムを加え、55℃で二日間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1〜8/1)で精製することにより5−ベンジルオキシ−2−[4−(3−{2−[(S)−2−ベンジルオキシ−1−(カルバモイル)エチルカルバモイル]エチルアミノ}プロポキシ)−2−フェノキシベンジル]−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(42mg)を得た。これをテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(40mg)を加え、水素雰囲気下室温で一晩撹拌した。水素雰囲気下(0.35MPa)室温でさらに8時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮して2−[4−(3−{2−[(S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチルカルバモイル]エチルアミノ}プロポキシ)−2−フェノキシベンジル]−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(30mg)を得た。これをメタノール(2mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(0.01mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)および逆相分取カラムクロマトグラフィー(資生堂社製CAPCELL PAK UG120 ODS,5μm,120Å,20×50mm,流速30mL/分リニアグラージェント,水/メタノール=90/10〜10/90)で順次精製することにより標記化合物(5mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.85-1.95 (2H, m), 2.05 (3H, s), 2.35-2.55 (2H, m), 2.75 (2H, t, J=7.0Hz), 2.87 (2H, t, J=6.6Hz), 3.25-3.45 (4H, m), 3.6-4.0 (8H, m), 4.35-4.45 (1H, m), 4.75-4.9 (1H, m), 6.3-6.35 (1H, m), 6.43 (1H, d, J=2.2Hz), 6.5-6.6 (2H, m), 6.77 (1H, d, J=8.6Hz), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.25-7.4 (2H, m)
参考例33
5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−フェノキシベンジル]−3−メチルフェノール
4−ブロモ−3−フェノキシフェノール(2.81g)およびイミダゾール(1.08g)のN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)溶液にtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(3.0mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン〜n−ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−フェノキシブロモベンゼン(5.1g)を得た。これをテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃アルゴン雰囲気下n−ブチルリチウム(2.44mol/L n−ヘキサン溶液、3.9mL)を加え、同温で30分間撹拌した。反応混合物に4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルベンズアルデヒド(1g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加え、氷冷下30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜4/1)で精製して1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)−1−[4−(tert−ブチルジフェニルオキシ)−2−フェノキシフェニル]メタノール(1.77g)を得た。これを塩化メチレン(25mL)に溶解し、−50℃でトリエチルシラン(2.1mL)および三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.84mL)を加え、2時間撹拌した。反応混合物に水を加え30分間撹拌後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜4/1)で精製して標記化合物(1.1g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.04 (9H, s), 2.23 (3H, s), 3.76 (2H, s), 4.98 (2H, s), 5.53 (1H, s), 6.28 (1H, d, J=2.5Hz), 6.34 (1H, d, J=2.5Hz), 6.41 (1H, d, J=2.5Hz), 6.46 (1H, dd, J=8.5Hz, 2.5Hz), 6.7-6.85 (3H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.15-7.25 (2H, m), 7.25-7.45 (11H, m), 7.55-7.65 (4H, m)
参考例34
5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルベンジル]−3−メチルフェノール
4−ブロモ−3−フェノキシフェノールの代わりに4−ブロモ−3−メチルフェノールを用いて参考例33と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.07 (9H, s), 2.13 (3H, s), 2.22 (3H, s), 3.73 (2H, s), 4.58 (1H, s), 5.0 (2H, s), 6.34 (1H, d, J=2.4Hz), 6.37 (1H, dd, J=8.4Hz, 2.6Hz), 6.42 (1H, d, J=8.4Hz), 6.46 (1H, d, J=2.4Hz), 6.68 (1H, d, J=2.6Hz), 7.3-7.45 (11H, m), 7.65-7.75 (4H, m)
参考例35
5−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−フェノキシベンジル]−3−メチルフェノール(1.1g)および2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(1g)の塩化メチレン(10mL)溶液に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.11mL)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製して5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−フェノキシベンジル]−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(1.6g)を得た。これをテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフルオリド(0.47g)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜1/1)で精製して標記化合物(1.15g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.67 (3H, s), 1.98 (3H, s), 2.0 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.11 (3H, s), 3.7-3.85 (2H, m), 3.91 (1H, d, J=16.8Hz), 4.05-4.15 (1H, m), 4.19 (1H, dd, J=12.1Hz, 5.9Hz), 4.63 (1H, s), 4.95-5.15 (4H, m), 5.15-5.3 (2H, m), 6.33 (1H, d, J=2.5Hz), 6.39 (1H, dd, J=8.4Hz, 2.5Hz), 6.53 (1H, d, J=8.4Hz), 6.57 (1H, d, J=2.4Hz), 6.62 (1H, d, J=2.4Hz), 7.0-7.15 (3H, m), 7.3-7.45 (7H, m)
参考例36
5−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−フェノキシベンジル]−3−メチルフェノールの代わりに5−ベンジルオキシ−2−[4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルベンジル]−3−メチルフェノールを用いて参考例35と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.41 (3H, s), 1.97 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.03 (3H, s), 2.08 (3H, s), 2.33 (3H, s), 3.55 (1H, d, J=16.3Hz), 3.75-3.85 (1H, m), 3.87 (1H, d, J=16.3Hz), 4.05-4.15 (1H, m), 4.2 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.9Hz), 4.48 (1H, s), 4.9-5.15 (4H, m), 5.15-5.25 (2H, m), 6.29 (1H, d, J=8.3Hz), 6.42 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.6Hz), 6.55-6.7 (3H, m), 7.3-7.5 (5H, m)
参考例37
5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.52g)およびピリジン(0.5mL)の塩化メチレン(5mL)溶液に氷冷下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.14mL)を加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物を0.5mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜3/2)で精製して標記化合物(0.53g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.63 (3H, s), 1.98 (3H, s), 2.0 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.12 (3H, s), 3.75-3.9 (2H, m), 4.05 (1H, d, J=17.3Hz), 4.1-4.15 (1H, m), 4.21 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.9Hz), 4.95-5.15 (4H, m), 5.15-5.3 (2H, m), 6.59 (1H, d, J=2.5Hz), 6.61 (1H, d, J=2.5Hz), 6.67 (1H, d, J=2.3Hz), 6.74 (1H, d, J=8.5Hz), 6.8 (1H, dd, J=8.5Hz, 2.3Hz), 7.05-7.15 (2H, m), 7.15-7.25 (1H, m), 7.3-7.45 (7H, m)
参考例38
5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて参考例37と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.38 (3H, s), 1.96 (3H, s), 1.98 (3H, s), 2.03 (3H, s), 2.06 (3H, s), 2.43 (3H, s), 3.6 (1H, d, J=16.9Hz), 3.75-3.85 (1H, m), 3.97 (1H, d, J=16.9Hz), 4.05-4.15 (1H, m), 4.2 (1H, dd, J=12.4Hz, 5.9Hz), 4.98 (1H, d, J=7.7Hz), 5.0-5.1 (3H, m), 5.15-5.25 (2H, m), 6.52 (1H, d, J=8.6Hz), 6.59 (1H, d, J=2.4Hz), 6.6 (1H, d, J=2.4Hz), 6.86 (1H, dd, J=8.6Hz, 2.5Hz), 7.07 (1H, d, J=2.5Hz), 7.3-7.5 (5H, m)
参考例39
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.53g)、3−ブテン酸(0.1mL)、トリエチルアミン(0.42mL)、酢酸パラジウム(II)(14mg)およびトリス(2−メチルフェニル)ホスフィン(37mg)のアセトニトリル(5mL)混合物をアルゴン雰囲気下一晩加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾去した。濾液を0.5mol/L塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/2)で精製して標記化合物(0.26g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.62 (3H, s), 1.97 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.03 (3H, s), 2.08 (3H, s), 3.2-3.25 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 3.97 (1H, d, J=17.4Hz), 4.05-4.15 (1H, m), 4.19 (1H, dd, J=12.3Hz, 5.6Hz), 4.95-5.15 (4H, m), 5.15-5.3 (2H, m), 6.05-6.15 (1H, m), 6.3-6.4 (1H, m), 6.57 (1H, d, J=2.4Hz), 6.6-6.7 (2H, m), 6.88 (1H, d, J=1.6Hz), 6.94 (1H, dd, J=8.0Hz, 1.6Hz), 6.95-7.05 (2H, m), 7.05-7.15 (1H, m), 7.3-7.5 (7H, m)
参考例40
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−メチルベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて参考例39と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.34 (3H, s), 1.96 (3H, s), 1.98 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.06 (3H, s), 2.37 (3H, s), 3.25 (2H, d, J=7.0Hz), 3.61 (1H, d, J=17.3Hz), 3.75-3.85 (1H, m), 3.94 (1H, d, J=17.3Hz), 4.05-4.15 (1H, m), 4.2 (1H, dd, J=12.1Hz, 5.8Hz), 4.9-5.1 (4H, m), 5.1-5.25 (2H, m), 6.1-6.25 (1H, m), 6.35-6.45 (2H, m), 6.55-6.65 (2H, m), 6.9-7.0 (1H, m), 7.15-7.2 (1H, m), 7.25-7.5 (5H, m)
実施例17
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.26g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)溶液に2−アミノ−2−メチルプロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(81mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(52mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.12g)およびトリエチルアミン(0.18mL)を加え、室温で8時間撹拌した。反応混合物を1mol/L塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜2/3)で精製し、5−ベンジルオキシ−2−(4−{(1E)−3−[1−ベンジルオキシカルボニル−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロパ−1−エニル}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.22g)を得た。これをメタノール(4mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(50mg)を加え、水素雰囲気下室温で一晩撹拌した。不溶物を濾去し、濾液の溶媒を減圧下留去して標記化合物(0.18g)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.42 (6H, s), 1.57 (3H, s), 1.7-1.85 (2H, m), 1.96 (3H, s), 1.98 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.07 (3H, s), 2.14 (2H, t, J=7.4Hz), 2.52 (2H, t, J=7.7Hz), 3.71 (1H, d, J=16.9Hz), 3.87 (1H, d, J=16.9Hz), 4.0-4.1 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J=12.3Hz, 2.2Hz), 4.3 (1H, dd, J=12.3Hz, 5.8Hz), 5.0-5.15 (2H, m), 5.19 (1H, d, J=8.2Hz), 5.33 (1H, t, J=9.5Hz), 6.38 (1H, d, J=1.9Hz), 6.53 (1H, d, J=1.9Hz), 6.56 (1H, d, J=7.8Hz), 6.71 (1H, d, J=1.4Hz), 6.81 (1H, dd, J=7.8Hz, 1.4Hz), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.3-7.4 (2H, m)
実施例18
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−メチルベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例17と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.29 (3H, s), 1.46 (6H, s), 1.75-1.9 (2H, m), 1.93 (3H, s), 1.97 (3H, s), 2.01 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.16 (2H, t, J=7.2Hz), 2.33 (3H, s), 2.51 (2H, t, J=7.7Hz), 3.58 (1H, d, J=16.8Hz), 3.88 (1H, d, J=16.8Hz), 4.0-4.1 (1H, m), 4.14 (1H, dd, J=12.3Hz, 2.0Hz), 4.31 (1H, dd, J=12.3Hz, 5.4Hz), 5.0-5.2 (3H, m), 5.3 (1H, t, J=9.5Hz), 6.25-6.35 (1H, m), 6.4-6.45 (1H, m), 6.5-6.6 (1H, m), 6.75-6.85 (1H, m), 6.95-7.05 (1H, m)
参考例41
2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)−5−ヒドロキシフェノール
4−ブロモ−2−メチル安息香酸(2g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)の1,2−ジクロロエタン(20mL)懸濁液に塩化チオニル(0.75mL)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、レゾルシノール(1.22g)および塩化アルミニウム(1.24g)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を1mol/L塩酸中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜5/1)で精製して標記化合物(2.38g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.28 (3H, s), 5.85-6.35 (2H, m), 6.44 (1H, d, J=2.0Hz), 7.1-7.2 (2H, m), 7.35-7.5 (2H, m), 12.58 (1H, s)
参考例42
5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)フェノール
2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)−5−ヒドロキシフェノール(2.02g)および炭酸カリウム(1.91g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)懸濁液にベンジルブロミド(1.64mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=12/1)で精製して1,5−ジベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)ベンゼン(1.95g)を得た。得られた1,5−ジベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)ベンゼン(1.85g)および二臭化マグネシウム・ジエチルエーテル錯体(0.98g)のジエチルエーテル(1.9mL)−トルエン(14mL)懸濁液を75℃で一晩撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、室温で30分間撹拌後、酢酸エチルで抽出した。抽出物を1mol/L塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜5/1)で精製して5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)フェノール(1.45g)を得た。得られた5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンゾイル)フェノール(0.67g)およびトリエチルアミン(0.28mL)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷冷下クロロぎ酸メチル(0.15mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をテトラヒドロフラン(4.5mL)に溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(0.26g)の水(4.5mL)溶液を加え、1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製して標記化合物(0.59g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.26 (3H, s), 3.81 (2H, s), 4.68 (1H, s), 5.01 (2H, s), 6.46 (1H, d, J=2.5Hz), 6.5 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.5Hz), 6.8 (1H, d, J=8.3Hz), 6.9 (1H, d, J=8.1Hz), 7.24 (1H, dd, J=8.1Hz, 2.1Hz), 7.3-7.45 (6H, m)
参考例43
5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシカルボニルオキシ−3−メチル−2−(4−ニトロベンジル)フェノールの代わりに5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)フェノールを用いて参考例4と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.81 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.01 (3H, s), 2.05 (3H, s), 2.2 (3H, s), 3.7 (1H, d, J=16.4Hz), 3.76 (1H, d, J=16.4Hz), 3.8-3.9 (1H, m), 4.15 (1H, dd, J=12.2Hz, 2.7Hz), 4.22 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.8Hz), 4.95-5.15 (4H, m), 5.2-5.3 (2H, m), 6.58 (1H, dd, J=8.4Hz, 2.4Hz), 6.65-6.8 (3H, m), 7.2 (1H, dd, J=8.1Hz, 2.1Hz), 7.25-7.45 (6H, m)
参考例44
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−メチルベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて参考例39と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.8 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.01 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.2 (3H, s), 3.27 (2H, d, J=7.1Hz), 3.7-3.9 (3H, m), 4.1-4.2 (1H, m), 4.22 (1H, dd, J=12.2Hz, 5.9Hz), 4.95-5.2 (4H, m), 5.2-5.35 (2H, m), 6.15-6.3 (1H, m), 6.46 (1H, d, J=16.0Hz), 6.56 (1H, dd, J=8.5Hz, 2.6Hz), 6.65-6.75 (2H, m), 6.85 (1H, d, J=8.0Hz), 7.05-7.2 (2H, m), 7.25-7.45 (5H, m)
実施例19
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−フェノキシベンジル}−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−ベンジルオキシ−2−{4−[(1E)−3−カルボキシプロパ−1−エニル]−2−メチルベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例17と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.45 (6H, s), 1.72 (3H, s), 1.8-1.9 (2H, m), 1.97 (3H, s), 2.03 (3H, s), 2.08 (3H, s), 2.1-2.2 (5H, m), 2.55 (2H, t, J=7.6Hz), 3.66 (1H, d, J=16.2Hz), 3.7-3.8 (1H, m), 4.05-4.2 (2H, m), 4.33 (1H, dd, J=12.1Hz, 5.4Hz), 5.0-5.2 (2H, m), 5.24 (1H, d, J=8.0Hz), 5.37 (1H, t, J=9.4Hz), 6.4 (1H, dd, J=8.2Hz, 3.1Hz), 6.6-6.7 (2H, m), 6.73 (1H, d, J=8.1Hz), 6.85-6.95 (1H, m), 6.95-7.0 (1H, m)
実施例20
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(81mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(14mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(38mg)およびトリエチルアミン(0.07mL)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1〜8/1)で精製し、5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(42mg)を得た。これをメタノール(2mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(0.01mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)で精製して標記化合物(25mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.4 (6H, s), 1.75-1.9 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.14 (2H, t, J=7.5Hz), 2.3-2.65 (8H, m), 3.25-3.45 (4H, m), 3.5-3.75 (7H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 3.98 (1H, d, J=16.3Hz), 4.82 (1H, d, J=7.2Hz), 6.33 (1H, d, J=1.9Hz), 6.55 (1H, d, J=1.8Hz), 6.65-6.75 (1H, m), 6.75-6.85 (2H, m), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.25-7.4 (2H, m)
実施例21
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−3−メチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例20と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.42 (6H, s), 1.8-1.9 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.1-2.2 (2H, m), 2.37 (3H, s), 2.45-2.6 (8H, m), 3.25-3.4 (4H, m), 3.55-3.75 (7H, m), 3.75-3.9 (2H, m), 3.99 (1H, d, J=16.9Hz), 4.77 (1H, d, J=7.6Hz), 6.38 (1H, d, J=2.0Hz), 6.5 (1H, d, J=8.0Hz), 6.58 (1H, d, J=2.0Hz), 6.78 (1H, d, J=8.0Hz), 6.97 (1H, s)
実施例22
5−ヒドロキシ−2−(4−{3−[1−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例20と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.43 (6H, s), 1.8-1.95 (2H, m), 2.1-2.25 (5H, m), 2.4-2.55 (6H, m), 2.57 (2H, t, J=7.3Hz), 3.35-3.5 (4H, m), 3.5-3.75 (7H, m), 3.85-3.95 (3H, m), 4.8-4.9 (1H, m), 6.33 (1H, dd, J=8.1Hz, 2.4Hz), 6.6 (1H, d, J=8.1Hz), 6.66 (1H, d, J=2.4Hz), 6.85-7.0 (3H, m)
実施例23
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−[2−フェノキシ−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(81mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペラジン(24mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(38mg)およびトリエチルアミン(0.07mL)を加え、室温で8時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜塩化メチレン/メタノール=10/1)で精製し、2−(4−{3−[1−{[4−(ベンジルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(52mg)を得た。これをメタノール(2mL)に溶解し、10%パラジウム炭素粉末(25mg)を加え、水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液の溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール(2mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(0.01mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODS固相抽出法(洗浄溶媒:蒸留水、溶出溶媒:メタノール)で精製して標記化合物(21mg)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.4 (6H, s), 1.75-1.9 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.14 (2H, t, J=7.8Hz), 2.54 (2H, t, J=7.4Hz), 2.7 (4H, brs), 3.25-3.45 (4H, m), 3.5-3.75 (5H, m), 3.8-3.95 (2H, m), 3.98 (1H, d, J=16.4Hz), 4.82 (1H, d, J=7.1Hz), 6.33 (1H, d, J=1.7Hz), 6.55 (1H, d, J=1.8Hz), 6.65-6.75 (1H, m), 6.75-6.85 (2H, m), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.1 (1H, m), 7.25-7.4 (2H, m)
実施例24
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−[2−メチル−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例23と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.42 (6H, s), 1.8-1.9 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.1-2.2 (2H, m), 2.37 (3H, s), 2.5-2.6 (2H, m), 2.8-3.0 (4H, m), 3.25-3.4 (4H, m), 3.55-3.75 (5H, m), 3.75-3.9 (2H, m), 3.98 (1H, d, J=16.8Hz), 4.77 (1H, d, J=7.9Hz), 6.38 (1H, d, J=2.3Hz), 6.5 (1H, d, J=7.7Hz), 6.58 (1H, d, J=2.3Hz), 6.78 (1H, d, J=7.7Hz), 6.96 (1H, s)
実施例25
5−ヒドロキシ−2−[2−メチル−4−(3−{1−[(ピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−(メチル)エチルカルバモイル}プロピル)ベンジル]フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−フェノキシベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−{3−[1−カルボキシ−1−(メチル)エチルカルバモイル]プロピル}−2−メチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて実施例23と同様の方法で標記化合物を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.43 (6H, s), 1.8-1.95 (2H, m), 2.1-2.25 (5H, m), 2.57 (2H, t, J=7.4Hz), 2.65-2.8 (4H, m), 3.35-3.75 (9H, m), 3.85-3.95 (3H, m), 4.85-4.9 (1H, m), 6.33 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.2Hz), 6.59 (1H, d, J=8.3Hz), 6.66 (1H, d, J=2.2Hz), 6.85-7.0 (3H, m)
試験例1
ヒトSGLT1活性阻害作用確認試験
1)ヒトSGLT1のクローニングおよび発現ベクターへの組み換え
ヒト小腸由来の総RNA(Ori gene)を、オリゴdTをプライマーとして逆転写し、PCR増幅用cDNAライブラリーを作成した。このcDNAライブラリーを鋳型として、Hedigerらにより報告されたヒトSGLT1(ACCESSION:M24847)の1番から2005番までの塩基配列をPCR法により増幅し、pcDNA3.1(−)(Invitrogen)のマルチクローニング部位に挿入した。挿入したDNAの塩基配列は、報告されていた塩基配列と完全に一致していた。
2)ヒトSGLT1安定発現株の樹立
ヒトSGLT1発現ベクターをScaIで消化して直鎖状DNAとした後、CHO−K1細胞にリポフェクション法(Effectene Transfection Reagent:QIAGEN)にて導入した。1mg/mL G418(LIFE TECNOLOGIES)にてネオマイシン耐性細胞株を得、後述する方法にてメチル−α−D−グルコピラノシドの取り込み活性を測定した。最も強い取り込み活性を示した株を選択してCS1−5−11Dとし、以後、200μg/mLのG418存在下で培養した。
3)メチル−α−D−グルコピラノシド(α−MG)取り込み阻害活性の測定
96穴プレートにCS1−5−11Dを3×104個/穴で播種し、2日間培養した後に取り込み実験に供した。取り込み用緩衝液(140mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、10mM2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含む緩衝液pH7.4)には、非放射ラベル体(Sigma)と14Cラベル体(Amersham Pharmacia Biotech)のα−MG混合物を最終濃度が1mMとなるように混和して添加した。試験化合物はジメチルスルホキシドに溶解した後、蒸留水にて適宜希釈して1mMα−MGを含む取り込み用緩衝液に添加し、測定用緩衝液とした。対照群用には試験化合物を含まない測定用緩衝液を、基礎取り込み測定用には塩化ナトリウムに替えて140mMの塩化コリンを含む基礎取り込み測定用緩衝液を調製した。培養したCS1の培地を除去し、前処置用緩衝液(α−MGを含まない基礎取り込み用緩衝液)を1穴あたり180μL加え、37℃で10分間静置した。同一操作をもう1度繰り返した後、前処置用緩衝液を除去し、測定用緩衝液および基礎取り込み用緩衝液を1穴当たり75μLずつ加え37℃で静置した。1時間後に測定用緩衝液を除去し、1穴当たり180μLの洗浄用緩衝液(10mM非ラベル体α−MGを含む基礎取り込み用緩衝液)で2回洗浄した。1穴当たり75μLの0.2mol/L水酸化ナトリウムで細胞を溶解し、その液をピコプレート(Packard)に移した。150μLのマイクロシンチ40(Packard)を加えて混和し、マイクロシンチレーションカウンター トップカウント(Packard)にて放射活性を計測した。対照群の取り込みから基礎取り込み量を差し引いた値を100%として、試験化合物の各濃度におけるメチル−α−D−グルコピラノシドの取り込み量を算出した。試験化合物がメチル−α−D−グルコピラノシドの取り込みを50%阻害する濃度(IC50値)を、ロジットプロットにより算出した。その結果は表1の通りである。
Figure 2004196788
試験例2
ラットにおける血糖値上昇抑制作用確認試験
1)糖尿病モデルラットの作製
8週齢のラットにニコチンアミド(230mg/kg)を腹腔内投与し、15分後にエーテル麻酔下でストレプトゾトシン(85mg/kg)を尾静脈注射した。投与1週間後にラットを終夜絶食し、グルコース負荷(2g/kg)試験を行った。1時間後の血漿中グルコース濃度が300mg/dL以上を示した動物を選択し、液体飼料負荷試験に用いた。
2)液体飼料負荷試験
糖尿病モデルラットを終夜絶食後、薬物投与群では蒸留水に溶解した薬物(1mg/kg)を、対照群には蒸留水のみを経口投与した。薬物投与直後に、17.25kcal/kgの液体飼料(オリエンタル酵母工業:No.038 コントロール区 デキストリン・マルトース配合)を経口投与した。採血は、薬物投与直前および薬物投与後経時的に尾動脈より行い、直ちにヘパリン処理した。血液は遠心分離後、血漿を分取してグルコース濃度をグルコースBテストワコー(和光純薬)にて定量した。薬物投与直前(0時間)および薬物投与後0.5時間、1時間における血漿中グルコース濃度は、表2の通りである。尚、表中の数値は、平均値±標準誤差で表す。
Figure 2004196788

Claims (23)

  1. 下記一般式(I)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    1は、水酸基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルコキシ)基、ヒドロキシ(C1-6アルキルチオ)基、又は−W−X−Y−N(R8)−Zであり
    (但し、−W−X−Y−N(R8)−Z以外の場合は、Gは下記式(B)で表される基である);
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  2. 下記一般式(I−a)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、請求項1記載のヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  3. 下記一般式(I−b)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、請求項1記載のヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    1は、C2-6アルケニレン基であり;
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  4. 下記一般式(I−c)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、請求項1記載のヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    1は、−C(=NH)−であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  5. 下記一般式(I−d)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、請求項1記載のヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    1は、−CON(RD)RE又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    8、RD及びREは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  6. 下記一般式(I−e)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、請求項1記載のヒトSGLT1活性阻害剤:
    Figure 2004196788
    〔式中
    1は、水酸基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルコキシ)基、ヒドロキシ(C1-6アルキルチオ)基、又は−W−X−Y−N(R8)−Zであり;
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    1は、式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  7. 2が水素原子、C1-6アルキル基、フェノキシ基又はハロゲン原子であり、R3、R4およびR5が水素原子であり、R6がメチル基であり、R7が水酸基、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である、請求項1〜6の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するヒトSGLT1活性阻害剤。
  8. 食後高血糖抑制剤である、請求項1〜7の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  9. 高血糖症に起因する疾患の予防又は治療剤である、請求項1〜7の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  10. 高血糖症に起因する疾患が、糖尿病、耐糖能異常、空腹時血糖異常、糖尿病性合併症、肥満症、高インスリン血症、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化症、高血圧、うっ血性心不全、浮腫、高尿酸血症および痛風からなる群から選択される疾患である、請求項9記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  11. 耐糖能異常者または空腹時血糖異常者の糖尿病への移行阻止剤である、請求項1〜7の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  12. 血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患の予防又は治療剤である、請求項1〜7の何れかに記載のヒトSGLT1活性化阻害剤。
  13. 血中ガラクトース値の上昇に起因する疾患がガラクトース血症である、請求項12記載のヒトSGLT1活性化阻害剤。
  14. 剤形が徐放性製剤である、請求項1〜13の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  15. インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド1−類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド、Y−128、止瀉薬、瀉下薬、ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬、フィブラート系化合物、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬、プロブコール、甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、コレステロール吸収阻害薬、リパーゼ阻害薬、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、低比重リポ蛋白受容体増強薬、ニコチン酸誘導体、胆汁酸吸着薬、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬、食欲抑制薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニスト、利尿薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張性降圧薬、交換神経遮断薬、中枢性降圧薬、α2−アドレナリン受容体アゴニスト、抗血小板薬、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬および尿アルカリ化薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤を組合わせてなる、請求項1〜7の何れかに記載のヒトSGLT1活性阻害剤。
  16. 下記一般式(I−b)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    1は、C2-6アルケニレン基であり;
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  17. 下記一般式(I−c)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    1は、−C(=NH)−であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  18. 下記一般式(I−d)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
    Figure 2004196788
    〔式中
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    1は、−CON(RD)RE又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    8、RD及びREは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    Gは、式
    Figure 2004196788
    または式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル基)及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  19. 下記一般式(I−e)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ:
    Figure 2004196788
    〔式中
    1は、水酸基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルコキシ)基、ヒドロキシ(C1-6アルキルチオ)基、又は−W−X−Y−N(R8)−Zであり;
    Wは、酸素原子、硫黄原子又は単結合であり;
    Xは、水酸基を有していてもよいC1-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基又は単結合であり(但し、単結合の場合、Wは単結合である);
    Yは、カルボニル基、スルホニル基、−C(=NH)−又は単結合であり;
    Zは、水素原子、C2-7アルコキシカルボニル基、ホルミル基、−RB、−CORC、−SO2C、−CON(RD)RE、−CSN(RD)RE、−SO2NHRF又は−C(=NRG)N(RH)RIであり;
    Cは、C2-7アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であり;
    8、RB、RD、RE及びRFは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、下記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    Z及びR8が結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    D及びREが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    G、RH及びRIは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、シアノ基、カルバモイル基、C2-6アシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、アリール(C2-7アルコキシカルボニル)基、ニトロ基、C1-6アルキルスルホニル基、スルファミド基、カルバミミドイル基、又は下記置換基群γから選択される任意の基を1〜5個有していてもよいC1-6アルキル基であるか;或いは
    G及びRHが結合してエチレン基を形成し;
    H及びRIが結合して隣接する窒素原子と共に、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    2は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルアミノ基又はハロゲン原子であり;
    3〜R5は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はハロゲン原子であり;
    6は、水素原子又はC1-6アルキル基であり;
    7は、水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基又はカルバモイル(C1-6アルキル)基であり;
    1は、式
    Figure 2004196788
    で表される基であり;
    〔置換基群α〕
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ(C1-6アルキル)基及びC2-7アルコキシカルボニル基
    〔置換基群β〕
    ハロゲン原子、アミノ基及びC1-6アルキル基
    〔置換基群γ〕
    水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、スルファミド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)スルファミド基、C2-6アシルアミノ基、アミノ(C2-6アシルアミノ)基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニルアミノ)基、カルボキシ基、C2-7アルコキシカルボニル基、−CON(RJ)RK、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルコキシ)基、下記置換基群γ2から選択される任意の基を1〜3個環上に有していてもよいアリール(C1-6アルキルチオ)基、C3-7シクロアルキル基、C2-6ヘテロシクロアルキル基、−NHC(=N−CN)NHRL、上記置換基群αから選択される任意の基を1〜3個有していてもよいアリール基、上記置換基群βから選択される任意の基を有していてもよいヘテロアリール基、下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基、C1-4芳香族環状アミノ基及びC1-6アルキル(C1-4芳香族環状アミノ)基
    J及びRKは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、下記置換基群γ1から選択される任意の基を1〜3個有していてもよいC1-6アルキル基であるか、或いは両者が結合して隣接する窒素原子と共に下記置換基群δから選択される任意の基を有していてもよいC2-6環状アミノ基を形成し;
    Lは、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である。
    〔置換基群γ1
    水酸基、アミノ基、モノ又はジ(C1-6アルキル)アミノ基、モノ又はジ〔ヒドロキシ(C1-6アルキル)〕アミノ基、ウレイド基、モノ又はジ(C1-6アルキル)ウレイド基、C2-6アシルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基及びカルバモイル基
    〔置換基群γ2
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基
    〔置換基群δ〕
    水酸基、カルバモイル基、C1-6アルキル基、オキソ基、カルバモイル(C1-6アルキル)基、ヒドロキシ(C1-6アルキル)基及びC1-6アルキルスルホニルアミノ(C1-6アルキル)基〕
  20. 2が水素原子、C1-6アルキル基、フェノキシ基又はハロゲン原子であり、R3、R4およびR5が水素原子であり、R6がメチル基であり、R7が水酸基、C1-6アルキル基又はヒドロキシ(C1-6アルキル)基である、請求項16〜19の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ。
  21. 請求項16〜20の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
  22. 剤形が徐放性製剤である、請求項21記載の医薬組成物。
  23. (A)請求項16〜20の何れかに記載のベンジルフェノール誘導体またはその薬理学的に許容される塩、或いはそれらのプロドラッグ、および(B)インスリン感受性増強薬、糖吸収阻害薬、ビグアナイド薬、インスリン分泌促進薬、SGLT2活性阻害薬、インスリン又はインスリン類縁体、グルカゴン受容体アンタゴニスト、インスリン受容体キナーゼ刺激薬、トリペプチジルペプチダーゼII阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、プロテインチロシンホスファターゼ−1B阻害薬、グリコゲンホスホリラーゼ阻害薬、グルコース−6−ホスファターゼ阻害薬、フルクトース−ビスホスファターゼ阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ阻害薬、肝糖新生阻害薬、D−カイロイノシトール、グリコゲン合成酵素キナーゼ−3阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド1−類縁体、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、アミリン、アミリン類縁体、アミリンアゴニスト、アルドース還元酵素阻害薬、終末糖化産物生成阻害薬、プロテインキナーゼC阻害薬、γ−アミノ酪酸受容体アンタゴニスト、ナトリウムチャンネルアンタゴニスト、転写因子NF−κB阻害薬、脂質過酸化酵素阻害薬、N−アセチル化−α−リンクト−アシッド−ジペプチダーゼ阻害薬、インスリン様成長因子−I、血小板由来成長因子、血小板由来成長因子類縁体、上皮増殖因子、神経成長因子、カルニチン誘導体、ウリジン、5−ヒドロキシ−1−メチルヒダントイン、EGB−761、ビモクロモル、スロデキシド、Y−128、止瀉薬、瀉下薬、ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬、フィブラート系化合物、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、アシルコエンザイムA:コレステロールアシル基転移酵素阻害薬、プロブコール、甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、コレステロール吸収阻害薬、リパーゼ阻害薬、ミクロソームトリグリセリドトランスファープロテイン阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、低比重リポ蛋白受容体増強薬、ニコチン酸誘導体、胆汁酸吸着薬、ナトリウム共役胆汁酸トランスポーター阻害薬、コレステロールエステル転送タンパク阻害薬、食欲抑制薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、中性エンドペプチダーゼ阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、エンドセリン変換酵素阻害薬、エンドセリン受容体アンタゴニスト、利尿薬、カルシウム拮抗薬、血管拡張性降圧薬、交換神経遮断薬、中枢性降圧薬、α2−アドレナリン受容体アゴニスト、抗血小板薬、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬および尿アルカリ化薬からなる群より選択される少なくとも1種の薬剤を組合わせてなる医薬。
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